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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-14
(45)【発行日】2023-04-24
(54)【発明の名称】海上浮島
(51)【国際特許分類】
   B63B 35/44 20060101AFI20230417BHJP
   B63B 21/50 20060101ALI20230417BHJP
   E02B 3/06 20060101ALI20230417BHJP
【FI】
B63B35/44 Z
B63B21/50 Z
E02B3/06 301
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2021116107
(22)【出願日】2021-07-14
(65)【公開番号】P2022167735
(43)【公開日】2022-11-04
【審査請求日】2021-07-14
(31)【優先権主張番号】202110434407.5
(32)【優先日】2021-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】522008643
【氏名又は名称】杜 同
【氏名又は名称原語表記】Tong DU
【住所又は居所原語表記】2-1-2, No.54 Pengyun Jiayuan, Dalian Economic and Technological Development Zone, Dalian, Liaoning Province, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】杜 地
【審査官】中川 隆司
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-036517(JP,A)
【文献】特開平05-009921(JP,A)
【文献】特開平10-175591(JP,A)
【文献】特開昭60-062318(JP,A)
【文献】特開2005-193730(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第107585269(CN,A)
【文献】中国実用新案第204452864(CN,U)
【文献】特開平9-30487(JP,A)
【文献】米国特許第5741089(US,A)
【文献】特開平7-252819(JP,A)
【文献】国際公開第2021/038567(WO,A1)
【文献】特開平11-36275(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B63B 35/44
B63B 21/50
E02B 3/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持構造と島本体を含み、
前記支持構造の底部が海底に固定され、前記島本体は、1つまたは2つ以上の箱体を含み、
前記支持構造の上部には受け部があり、前記箱体の底部に取付部があり、前記箱体はキャビティ構造であり、前記取付部と前記受け部がロックして係合されるまで、前記箱体が沈下するように前記箱体内に充填物を注入し、前記箱体と前記支持構造が着脱可能に接続され、前記箱体と前記支持構造が所定の位置に組み立てた後、前記箱体の少なくとも部分が海の上にあり、
前記受け部と前記取付部の両者のうち、一方が突出構造であり、他方がスロット構造であり、前記突出構造と前記スロット構造が対応し、ロックして係合され得、
前記充填物は液体であり、前記箱体はそれぞれ液体注入口を有し、前記箱体の底部に、前記箱体が沈下するようにカウンターウェイト層が設けられる、ことを特徴とする海上浮島。
【請求項2】
支持構造と島本体を含み、
前記支持構造の底部が海底に固定され、前記島本体は、1つまたは2つ以上の箱体を含み、
前記支持構造の上部には受け部があり、前記箱体の底部に取付部があり、前記箱体はキャビティ構造であり、前記取付部と前記受け部がロックして係合されるまで、前記箱体が沈下するように前記箱体内に充填物を注入し、前記箱体と前記支持構造が着脱可能に接続され、前記箱体と前記支持構造が所定の位置に組み立てた後、前記箱体の少なくとも部分が海の上にあり、
前記海上浮島は保護壁をさらに含み、前記保護壁は垂直に配置され、その底端が固定アンカーロッドによって海底に固定され、前記保護壁の水平断面は十字型構造であり、前記十字型構造における水平段以上の部分が海の上にあり、前記水平段と垂直段が円弧状の緩和面によって接続される、ことを特徴とする海上浮島。
【請求項3】
前記保護壁は2層以上で構成され、前記保護壁はすべて前記島本体を取り囲み、各層の前記保護壁は、船舶の進出ができる開口部を有し、前記開口部はすべて前記島本体の異なる側に配置され、隣接する前記保護壁の間に間隔を置いて走行チャンネルが形成される、ことを特徴とする請求項に記載の海上浮島。
【請求項4】
支持構造と島本体を含み、
前記支持構造の底部が海底に固定され、前記島本体は、1つまたは2つ以上の箱体を含み、
前記支持構造の上部には受け部があり、前記箱体の底部に取付部があり、前記箱体はキャビティ構造であり、前記取付部と前記受け部がロックして係合されるまで、前記箱体が沈下するように前記箱体内に充填物を注入し、前記箱体と前記支持構造が着脱可能に接続され、前記箱体と前記支持構造が所定の位置に組み立てた後、前記箱体の少なくとも部分が海の上にあり、
前記支持構造は橋脚を含み、前記橋脚は柱本体と基部を含み、前記受け部は前記柱本体の上端に位置し、
前記基部は前記柱本体の底端に接続されて海底に埋め込まれ、前記柱本体は接続杭によって順次接続された複数段の垂直柱を含み、前記基部上にタイロッドがあり、前記タイロッドが前記柱本体の両側に分布されて前記柱本体と前記基部を接続する、ことを特徴とする海上浮島。
【請求項5】
前記橋脚の数が2つ以上であり、隣接する前記橋脚の間に両者を接続するための固定コンポーネントがあり、前記固定コンポーネントは、ロッド本体と接続部品を含み、
前記ロッド本体は水平および/または垂直に、かつ/または千鳥状に配置され、前記接続部品上に、前記ロッド本体が挿入および固定するための複数のスリーブ体があり、隣接する複数本の前記ロッド本体を接続する、ことを特徴とする請求項に記載の海上浮島。
【請求項6】
支持構造と島本体を含み、
前記支持構造の底部が海底に固定され、前記島本体は、1つまたは2つ以上の箱体を含み、
前記支持構造の上部には受け部があり、前記箱体の底部に取付部があり、前記箱体はキャビティ構造であり、前記取付部と前記受け部がロックして係合されるまで、前記箱体が沈下するように前記箱体内に充填物を注入し、前記箱体と前記支持構造が着脱可能に接続され、前記箱体と前記支持構造が所定の位置に組み立てた後、前記箱体の少なくとも部分が海の上にあり、
前記支持構造は、アンカーロッドと油圧機構を含み、両者の上端がそれぞれ前記箱体に接続され、両者の下端がそれぞれ海底に固定され、
前記油圧機構は、ハウジングと油圧伸縮ロッドを含み、前記油圧伸縮ロッドは前記ハウジング内に位置し、その伸縮端が前記箱体の底部に当接されて前記箱体を押し、前記アンカーロッドは前記箱体を下向きに引っ張るために使用され、前記アンカーロッド上に、外力の作用下で伸縮および変形可能である緩和材があり、
前記支持構造は保護シェルをさらに含み、前記アンカーロッドと前記油圧機構は前記保護シェルによって覆われてその内部に配置され、前記保護シェルは波形構造のカバー体であり、外力の作用下で伸縮および変形する、ことを特徴とする海上浮島。
【請求項7】
支持構造と島本体を含み、
前記支持構造の底部が海底に固定され、前記島本体は、1つまたは2つ以上の箱体を含み、
前記支持構造の上部には受け部があり、前記箱体の底部に取付部があり、前記箱体はキャビティ構造であり、前記取付部と前記受け部がロックして係合されるまで、前記箱体が沈下するように前記箱体内に充填物を注入し、前記箱体と前記支持構造が着脱可能に接続され、前記箱体と前記支持構造が所定の位置に組み立てた後、前記箱体の少なくとも部分が海の上にあり、
前記島本体の下方に沖合ベースがさらに配置され、前記沖合ベースは外殻と通風ダクトを含み、前記外殻内に独立のベース空間が構成され、前記通風ダクトは前記支持構造に配置され、前記通風ダクトの底端が前記ベース空間と連通し、その上端が海面より上に延伸し、
前記沖合ベースの周辺に海底保護壁があり、前記海底保護壁は海底に固定され、その垂直高さが前記沖合ベース以上であり、前記海底保護壁は少なくとも前記沖合ベースから離れた一側面が、海水の衝撃を緩和するために、円弧状の面である、ことを特徴とする海上浮島。
【請求項8】
前記支持構造内にエレベーター通路があり、前記エレベーター通路が前記島本体と沖合ベースを接続し、
前記海上浮島は脱出システムをさらに含み、前記脱出システムは安全倉と脱出倉を含み、前記安全倉が支持構造上に配置され、その上に緊急脱出口が設けられ、前記脱出倉が前記安全倉内に位置し、前記脱出倉上にプロペラ推進機構が配置される、ことを特徴とする請求項に記載の海上浮島。
【請求項9】
支持構造と島本体を含み、
前記支持構造の底部が海底に固定され、前記島本体は、1つまたは2つ以上の箱体を含み、
前記支持構造の上部には受け部があり、前記箱体の底部に取付部があり、前記箱体はキャビティ構造であり、前記取付部と前記受け部がロックして係合されるまで、前記箱体が沈下するように前記箱体内に充填物を注入し、前記箱体と前記支持構造が着脱可能に接続され、前記箱体と前記支持構造が所定の位置に組み立てた後、前記箱体の少なくとも部分が海の上にあり、
前記島本体に側島がさらに接続され、すべての側島が前記島本体の周囲に分布され、両者間がブリッジによって接続され、前記側島の構造が前記島本体と同じであり、
前記海上浮島に海中トンネルおよび/または海上トンネルがさらに接続される、ことを特徴とする海上浮島。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、海上建設の技術分野に関し、特に海上浮島に関する。
【背景技術】
【0002】
海洋資源は豊富で、広大なスペースを占めている。経済の持続可能な発展に伴い、海上にベースアイランドを建設する必要性も浮上している。海上、海中、海底ベースの開発と建設は将来の発展動向である。
【0003】
本出願人は、従来技術には少なくとも以下の技術的問題があることを発見した。
【0004】
従来、浮島の建設は、海洋を埋め立て造成する方式が一般的であり、人工島礁は上記の方法で造成されたものである。しかし、海洋埋立は沿岸生態系にも大きなダメージを与え、海洋システムを破壊しており、海洋資源をいかに持続的に開発するかが今後の発展方向となっている。
【発明の概要】
【0005】
本発明の目的は、従来技術において海上浮島の建設には海洋を埋め立てる必要があり、海洋生態系を破壊し、一度建てたら移動しにくい技術的問題を解決するための海上浮島を提供することであり、本発明によって提供されるさまざまな技術的解決策中の好ましい技術的解決策によって生ずる多くの技術的効果を以下に詳細に説明する。
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明は以下の技術的解決策を提供する。
【0007】
本発明の一側面によって提供される海上浮島は、支持構造と島本体を含み、
前記支持構造の底部が海底に固定され、前記島本体は、1つまたは2つ以上の箱体を含み、
前記支持構造の上部には受け部があり、前記箱体の底部に取付部があり、前記箱体はキャビティ構造であり、前記取付部と前記受け部がロックして係合されるまで、前記箱体が沈下するように前記箱体内に充填物を注入し、前記箱体と前記支持構造が着脱可能に接続され、前記箱体と前記支持構造が所定の位置に組み立てた後に前記箱体の少なくとも部分が海の上にある。
【0008】
好ましくは、前記受け部と前記取付部の両者のうち、一方が突出構造であり、他方がスロット構造であり、前記突出構造と前記スロット構造が対応し、ロックして係合され、
前記充填物は液体であり、前記箱体はそれぞれ液体注入口を有し、前記箱体の底部に、前記箱体が沈下するようにカウンターウェイト層が設けられる。
【0009】
好ましくは、前記海上浮島は保護壁をさらに含み、前記保護壁は垂直に配置されその底端が固定アンカーロッドを介して海底に固定され、前記保護壁の水平断面は十字型構造であり、前記十字型構造中の水平段以上の部分が海の上にあり、前記水平段と垂直段の間が円弧状の緩和面を介して接続される。
【0010】
好ましくは、前記保護壁は2層以上で構成され、前記保護壁はすべて前記島本体を取り囲み、各層の前記保護壁はそれぞれ、船舶進出ができる開口部を有し、前記開口部はすべて前記島本体の異なる側に配置され、隣接する前記保護壁の間に、間隔を置いて走行チャンネルが形成される。
【0011】
好ましくは、前記支持構造は橋脚を含み、前記橋脚は柱本体と基部を含み、前記受け部は前記柱本体の上端に位置し、
前記基部は前記柱本体の底端に接続されて海底に埋め込まれ、前記柱本体は接続杭によって順次接続された複数段の垂直柱を含み、前記基部上にタイロッドがあり、前記タイロッドは前記柱本体の両側に分布されて前記柱本体と前記基部を接続する。
【0012】
好ましくは、前記橋脚の数は2つ以上であり、隣接する前記橋脚の間に、両者を接続するための固定コンポーネントがあり、前記固定コンポーネントは、ロッド本体と接続部品を含み、
前記ロッド本体は水平および/または垂直に、かつ/または千鳥状に配置され、前記接続部品上に、前記ロッド本体が挿入および固定するための複数のスリーブ体があり、隣接する複数本の前記ロッド本体を接続する。
【0013】
好ましくは、前記支持構造は、アンカーロッドと油圧機構を含み、両者の上端がそれぞれ前記箱体に接続され、両者の下端がそれぞれ海底に固定され、
前記油圧機構は、ハウジングと油圧伸縮ロッドを含み、前記油圧伸縮ロッドは前記ハウジング内に位置し、その伸縮端が前記箱体の底部に当接されて前記箱体を押し、前記アンカーロッドは前記箱体を下向きに引っ張るために使用され、前記アンカーロッド上に、外力の作用下で伸縮および変形可能である緩和材があり、
前記支持構造は保護シェルをさらに含み、前記アンカーロッドと前記油圧機構は前記保護シェルによって覆われてその内部に配置され、前記保護シェルは波形構造のカバー体であり、外力の作用下で伸縮および変形する。
【0014】
好ましくは、前記島本体の下方に沖合ベースがさらに配置され、前記沖合ベースは外殻と通風ダクトを含み、前記外殻内に独立のベース空間が構成され、前記通風ダクトは前記支持構造に配置され、前記通風ダクトの底端が前記ベース空間と連通し、その上端が海面より上に延伸し、
前記沖合ベースの周辺に海底保護壁があり、前記海底保護壁は海底に固定され、その垂直高さが前記沖合ベース以上であり、前記海底保護壁は少なくとも前記沖合ベースから離れた一側面が、海水の衝撃を緩和するために、円弧状の面である。
【0015】
好ましくは、前記支持構造内にエレベーター通路があり、前記エレベーター通路が前記島本体と沖合ベースを接続し、
前記海上浮島は脱出システムをさらに含み、前記脱出システムは安全倉と脱出倉を含み、前記安全倉が支持構造上に配置され、その上に緊急脱出口が設けられ、前記脱出倉が前記安全倉内に位置し、前記脱出倉上にプロペラ推進機構が配置される。
【0016】
好ましくは、前記島本体に側島がさらに接続され、すべての側島が前記島本体の周囲に分布され、両者間がブリッジによって接続され、前記側島の構造が前記島本体と同じであり、
前記海上浮島に海中トンネルおよび/または海上トンネルがさらに接続される。
【発明の効果】
【0017】
本発明によって提供される海上浮島は、従来技術と比較すると、以下のような有益な効果を有する。
【0018】
島本体は支持構造を介して海面で固定され、島本体は沈下箱構造であり、箱体の底部に取付部が設けられ、支持構造の上部に受け部が設けられ、組み立てるとき、箱体が沈下するまで箱体内に液体を注入し、箱体の自体重量が浮力よりも大きい場合、箱体は取付部と受け部がロックして係合されるまで沈下し、箱体と支持構造の着脱可能な接続を達成し、接続構造が安定で、海洋を埋め立てる必要がなく、島本体を移動する必要があるとき、箱体内の液体を抽出し、カウンターウェイトを箱体から吊り上げ、島本体上の建物が着脱可能であり、島本体全体が上昇し、大型のタグボート、プッシュボート、その他のブースターボートによって所定の場所まで輸送して組み立て直すことができ、具体的な計画に応じて島本体を移動して、より柔軟なレイアウトが実現され得る。
【図面の簡単な説明】
【0019】
本発明の実施例または従来技術中の技術的解決策をより明確に説明するために、以下、実施例または従来技術の説明に使用される必要のある図面を簡単に説明するが、明らかに、以下説明される図面は本発明のいくつかの実施例に過ぎず、当業者は、創造的な労働をすることなく、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
図1】本発明の海上浮島の第1実施例の全体構造を示す概略図の一例である。
図2】支持構造と島本体の協力構造を示す概略図の一例である。
図3】海上浮島の第1実施例の上面図の一例である。
図4図3中のA-Aにおける断面構造の概略図の一例である。
図5】海上浮島の第2実施例の構造概略図の一例である。
図6】海上浮島の第2実施例の上面図の一例である。
図7】側島の構造概略図の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の目的、技術的解決策および利点をより明確にするために、以下、本発明の技術的解決策を詳細に説明する。明らかに、説明される実施例は本発明の一部の実施例に過ぎず、すべての実施例ではない。本発明の実施例に基づいて創造的な労働をせずに当業者により得られたすべての他の実施形態は、本発明の保護範囲に含まれる。
【0021】
本発明の説明において、用語「中心」、「長さ」、「幅」、「高さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「側」などによって示される方位または位置関係は、図面に示す方位または位置関係に基づいて、本発明を簡単に説明するためのものであり、示された機器またはデバイスが必ず特定の方位を有し、特定の方位で構造および操作されることを指示または暗示するものではなく、本発明を限定するものではないと理解すべきである。本発明の説明において、特に断らない限り、「複数」は2つまたは2つ以上を意味する。
【0022】
海洋を埋め立てて海上浮島を建設する従来技術の方法は、海洋生態系の環境を破壊し、持続的な発展を促進するものではない。したがって、研究者は、他の方法によって海上ベースを建設することを考えている。しかしながら、海洋埋立を採用せず海上ベースを建設すると、海上ベースの安定性が低く、波や海風などの過酷な環境の影響を受けやすく、海上ベースが一度組み立てられると移動しにくい。
【0023】
本発明の実施例は、海洋埋立の必要がなく、安定性が高く、分解および組立しやすく、移しやすい海上浮島を提供する。
【0024】
以下、図1図6を参照して、本発明によって提供される技術的解決策をより詳細に説明する。
【0025】
実施例1
図1図6に示すように、本実施例は海上浮島を提供し、この海上浮島は支持構造2と島本体1を含み、支持構造2の底部が海底に固定され、島本体1は、1つまたは2つ以上の箱体を含み、支持構造2の上部に受け部4があり、箱体の底部に取付部111があり、箱体はキャビティ構造であり、取付部111と受け部4がロックして係合されるまで、箱体が沈下するように箱体内に充填物を注入し、箱体と支持構造2が着脱可能に接続され、箱体と支持構造2が所定の位置に組み立てられた後は箱体の少なくとも一部が海面100よりも上にある。
【0026】
島本体1は箱体で構成され、箱体の周辺に加飾層101があり、加飾層101をハウジング構造とし、箱体がハウジング構造内に吊り下げられる。取付部111と支持構造2上の受け部4が係合するまで、箱体が沈下するように箱体内に充填物を注入すると、箱体が支持構造2上に係合および固定される。そのうちに、上記充填物は液体、例えば水、塩水などの非汚染液体である。箱体の上面に、例えば分解、組立、移動、メンテナンスに便利なエコ農業植栽基地、エコ養殖基地、商業地などの鉄筋構造、着脱可能な建物を設置することができ、エネルギーについては、海水発電機器、風力発電機器、小型原子力発電機器、太陽光発電機器などの海上資源を利用して再生可能な環境保護エネルギーを生成するものであり、下水処理場、ゴミ処理場などを設置して島本体の下水、ゴミなどを集中処理し、環境汚染を防ぐ。水資源の方については、島本体上に雨水の収集・浄化、海水淡水化システムを設置して、生活用水の問題を解決し、交通の方については、貨物および旅客ターミナル、港、空港、ヘリポート、海面と海中の交通トンネル列車の接続を設置して、島本体への出入りの問題を解決する。
【0027】
本実施例の海上浮島は、一方で、島本体1が支持構造2を介して海面100に固定され、島本体1は沈下箱構造であり、箱体の底部に取付部111が設けられ、支持構造2の上部に受け部4が設けられ、組み立てるとき、箱体が沈下するまで箱体内に液体を注入し、箱体の自体重量がその浮力よりも大きいとき、取付部111と受け部4がロックして係合されるまで箱体が沈下し、箱体と支持構造2が着脱可能に接続され、接続構造が安定しており、海洋を埋め立てる必要がない。
【0028】
他方、島本体1を移動する必要があるとき、箱体内の液体を抽出し、カウンターウェイトを箱体外に吊り上げ、島本体1上の建物が着脱可能であり、島本体1全体を上昇させ、大型タグボート、プッシュボート、その他のブースターボートを利用して所定の場所に輸送し再び組み立て直し、具体的な計画に応じて島本体1を移動し、より柔軟に配置され得る。
【0029】
好ましくは、本実施例の島本体1は、垂直方向上に2層の箱体を重ね合わせて構成され、図1および図2に示すように、島本体1は第1の箱体11と第2の箱体12を含み、第2の箱体12は第1の箱体11の下方に位置し、第1の箱体11と第2の箱体12の下部にそれぞれ上記取付部111が設けられ、第2の箱体12の上部に上記受け部4が設けられ、その上の取付部111と支持構造2上の受け部4が係合されるまで、第2の箱体12内に液体を注入し、その上の取付部111と第2の箱体12上の受け部4が係合されるまで、第1の箱体11内に液体を注入し、島本体1の組立が完了する。第1の箱体11の上部は海面から10~20m突出して、半潜水式の海上浮島を形成する。
【0030】
上記第1の箱体11と第2の箱体12は組み立てられて島本体1の構造を形成し、着脱しやすく、吊り上げや運搬も容易である。第1の箱体11と第2の箱体12は水平方向にも複数の箱体を組み立てて形成してもよく、接続板などを使用して着脱可能に接続して全体を形成し、着脱がさらに容易になる。
【0031】
選択可能の実施形態として、図1および図2に示すように、受け部4と取付部111の両者のうち、一方が突出構造であり、他方がスロット構造であり、突出構造とスロット構造が対応し、ロックして係合され、充填物は液体であり、箱体はそれぞれ液体注入口110を有し、箱体の底部にそれぞれ、箱体の沈下を容易にするためのカウンターウェイト層112が設けられる。
【0032】
本実施例では、受け部4は突出構造であり、取付部111はスロット構造であり、箱体の重量が浮力より大きくスロット構造と突出構造が係合されるまで、箱体内に液体、例えば水などを注入し、組立が完了する。箱体の重量を増加させ、その沈下と構造の安定性を得るために、図1および図2に示すように、第1の箱体11の底部にそれぞれカウンターウェイト層112が設けられ、上記カウンターウェイト層112は主に、比較的高密度の材料(例えば耐食性鋼板、鉛ブロックなど)を直接第1の箱体11と第2の箱体12の底端に配置したものであり、このようにすれば、カウンターウェイト層112により重量比を調節し、第1の箱体11と第2の箱体12全体の重心が下に移動し、島本体1がより安定的になり、倒れにくく、吊り上げたまま取付部111と受け部4の係合位置まで沈下することができる。
【0033】
海洋環境が比較的厳しく、風や波などが大きいことを考慮すると、海上浮島構造をより安定させるため、風や波の影響を減らすことが好ましい。図1図3および図6に示すように、本実施例の海上浮島は保護壁3をさらに含み、保護壁3は垂直に配置されその底端が固定アンカーロッド32を介して海底に固定され、固定アンカーロッド32の底端に固定杭33が設けられ、固定杭33が海底に埋め込まれ、好ましくは、固定杭33が海底の岩層に埋設され、構造の安定性を確保する。保護壁3の設置により、海上浮島の周囲で一定の保護作用を果たし、波、風による海上浮島への侵入を減らし、海上浮島構造の安定性を高める。
【0034】
好ましくは、図1および図4に示すように、保護壁3の水平断面は十字型構造であり、そのうちに、十字型構造の水平段以上の部分が海面100上に位置し、水平段と垂直段の間が円弧状の緩和面31によって接続される。
【0035】
図1に示すように、風や波が衝突すると、保護壁3外の円弧状の緩和面31によって弱化され、円弧状の緩和面31の緩和作用により、衝撃エネルギーが大幅に減少し、海上浮島に対する衝撃が緩和され、円弧状の緩和面31の設置により、風や波の保護壁3への直接衝撃も減少する。
【0036】
海上浮島をさらに保護するために、選択可能の実施形態として、図1図3および図6に示すように、保護壁3は2層以上で構成され、すべての保護壁3は島本体1を取り囲み、各層の保護壁3に船舶200が進出できる開口部301が設けられ、すべての開口部301は島本体1の異なる側に配置され、隣接する保護壁3の間に、間隔を置いて走行チャンネルが形成される。
【0037】
上記のすべての保護壁3の協力構造により、海上浮島を全方位で風や波防止の作用を果たし、保護作用が顕著であり、海上浮島構造の安定性を確保できる一方、2つ以上の保護壁3の開口部301の構造により、船舶200が走行チャンネルを介して海上浮島へ進出することが達成され、スムーズな交通を確保する。
【0038】
実施例2
支持構造2の作用は、海底に配置されて島本体1を支持することであり、図1および図2に示すように、本実施例は支持構造2の具体的な実施形態を提供し、この支持構造2は橋脚を含み、橋脚は柱本体21と基部22を含み、受け部4が柱本体21の上端に位置し、そのうちに、基部22が柱本体21の底端に接続されて海底に埋め込まれ、柱本体21は接続杭212を介して順次接続された複数段の垂直柱211を含み、基部22上にタイロッド221が設けられ、タイロッド221が柱本体21の両側に分布されて柱本体21と基部22を接続する。
【0039】
基部22は柱本体21の底面積を大きくするために使用され、基部22が海底に埋め込まれ、固定作用を果たす。柱本体21は、垂直に配置された複数本の垂直柱211が接続杭212を介して接続されて形成され、支持作用を果たすと同時に、着脱、輸送、メンテナンスに便利である。
【0040】
橋脚構造の安定性をさらに向上させるために、選択可能の実施形態として、図2に示すように、橋脚の数は2つ以上であり、すべての橋脚が間隔を置いて配置され、隣接する橋脚の間に、両者を接続するための固定コンポーネント5が設けられ、固定コンポーネント5はロッド本体51と接続部品52を含み、そのうちに、ロッド本体51は水平および/または垂直に配置および/または千鳥状に配置され、接続部品52上にロッド本体51が挿入および固定するための複数のスリーブ体521が設けられ、隣接する複数本のロッド本体51を接続する。
【0041】
図2では、上記固定コンポーネント5は柱本体21の上部に配置され、柱本体21の対向の両側にそれぞれ上記接続部品52が固定され、隣接する柱本体21の間に前記の水平、垂直および千鳥状に配置されたロッド本体51があり、ロッド本体51の両端はそれぞれ接続部品52のスリーブ体521内に挿入されて互いにロックおよび接続される。このようなロッド本体51と接続部品52により、すべての橋脚間を接続およびロックでき、橋脚の構造安定性を向上させるとともに、取り外しや取付にも便利である。
【0042】
実施例3
本実施例は別の支持構造2の具体的な実施形態を提供し、図5に示すように、上記実施例2の支持構造2と異なり、本実施例の支持構造2はアンカーロッド24と油圧機構23を含み、両者の上端はともに箱体に接続され、両者の下端はともに海底に固定され、油圧機構23はハウジング231と油圧伸縮ロッド232を含み、油圧伸縮ロッド232はハウジング231内に位置し、ハウジング231は波形構造であり、油圧機構23の伸縮に合わせるように外力の作用下で伸縮および変形することができる。
【0043】
ハウジング231は、内部の油圧伸縮ロッド232を保護する作用を果たし、海水の衝撃による油圧伸縮ロッド232の損傷を防ぎ、その伸縮端が箱体の底部に当接されて箱体を押すために使用され、アンカーロッド24の下端に固定座242が接続され、固定座242が海底に埋め込まれ、油圧機構23中のハウジング231の底端が海底に埋め込まれ、固定作用を果たす。
【0044】
アンカーロッド24は、箱体を下に引っ張り、アンカーロッド24に、外力の作用下で伸縮変形することができる緩和材241が配置される。そのうちに、アンカーロッド24と油圧機構23の上端はともに支持板または支持ブロックで固定的に接続され、支持板または支持ブロックの上端に上記受け部4があり、第1の箱体11と第2の箱体12は同様に係合によってこの支持構造2に固定される。
【0045】
上記油圧機構23は既存の油圧機器であり、例えば油圧ポンプにより油圧伸縮ロッド232を駆動し、ここで詳細な説明を省略する。本実施例では、油圧伸縮ロッド232は第2の箱体12を押し、負荷または波などによる引き起こされる瞬間の路面圧力変動を調整し、島本体1のバランスを維持し、同時にアンカーロッド24は島本体1を下に引っ張り、島本体1はアンカーロッド24の下への引っ張り力と油圧伸縮ロッド232の上への押上力を同時に受け、島本体1が安定した状態になり、海水の流れによる影響を受けにくく、島本体1の構造がさらに安定になる。
【0046】
同時に、アンカーロッド24に接続された緩和材241はばね緩和材であってもよく、アンカーロッド24は、リセットを容易にするために一定の移動空間を有する。同時に、ばね緩和材の弾性係数が比較的大きく、通常の状況ではばね緩和材は任意に引張または圧縮されることがなく、大きな作用力を受けた場合、例えば油圧伸縮ロッドが上へ伸縮した場合、または大きな波の作用を受けた場合にのみ、ばね緩和材が引張または圧縮される。
【0047】
好ましくは、図5および図7に示すように、本実施例中の支持構造2は保護シェル25をさらに含み、保護シェル25の上端が側島の底部に固定的に接続され、底端が海底または固定座242に固定的に接続されて、アンカーロッド24と油圧機構23が覆われてその内部に配置され、海水によるアンカーロッド24と油圧機構23の損傷を防ぐ。保護シェル25は波形構造のカバー体であり、緩和材241の変形および油圧機構23の伸縮に合わせるために、外力の作用下で伸縮および変形することができる。
【0048】
実施例4
空間を一層活用するために、上記実施例に基づいて、図1および図5に示すように、島本体1の下方に沖合ベース6がさらに設けられ、沖合ベース6は外殻61と通風ダクト62を含み、外殻61内に独立のベース空間があり、通風ダクト62が支持構造2に位置し、通風ダクト62の底端がベース空間と連通し、その上端が海面100以上へ延伸する。ここで、島本体1の底面積が大きいとき、上記沖合ベース6を配置し、支持構造2が上記実施例の橋脚構造であるときは、上記沖合ベース6を配置することに適し、支持構造2がアンカーロッド24と油圧機構23の構造であるときは、上記沖合ベース6を配置することに適していない。
【0049】
円弧状の構造の外殻61は独立かつ密閉なベース空間を形成し、ベース空間内に鉄筋構造の建物などを建設し、海上浮島の下方空間を十分に活用することができる。通風ダクト62は橋脚構造内に配置されるため、沖合ベース6内に十分な空気を供給することができる。
【0050】
沖合ベース6の構造安定性を確保するために、図1および図5に示すように、沖合ベース6の周辺に海底保護壁7が設けられ、海底保護壁7が海底に固定されその垂直高さが沖合ベース6以上であり、海底保護壁7の少なくとも沖合ベース6から離れた側面は、海水の衝撃を緩和する円弧状の面71である。
【0051】
上記海底保護壁7は海底に配置され、円形構造や円弧状構造であってもよく、沖合ベース6を完全または一部に取り囲んで配置し、海底保護壁7上の円弧状の面71は海水の衝撃を緩和して、沖合ベース6の構造安定性を確保する。上記海底保護壁7は、沖合ベース6の周辺に1層または2層以上配置され得る。
【0052】
実施例5
上記実施例4に基づいて、沖合ベース6への進出を容易にするために、選択可能の実施形態として、本実施例の支持構造2内に、例えば橋脚中にエレベーター通路があり、エレベーター通路は島本体1と沖合ベース6を接続し、人々がエレベーターを乗って海中の都市への進出が達成される。万一、緊急の状況やエレベーターの故障の場合、安全性を確保するために、本実施例の海上浮島は脱出システム8をさらに含み、脱出システム8は安全倉82と脱出倉81を含み、安全倉82は支持構造2上に配置され、その上に緊急脱出口が設けられ、脱出倉81は安全倉82内に配置され、脱出倉81上にプロペラ推進機構が備えられる。
【0053】
上記脱出倉81は完全に密閉可能で酸素供給システムを備え、その上にプロペラ推進機構と翼が配置され、脱出者をスムーズに海面100に浮上させることができる。上記脱出倉81は市販されている既存の装置であり得、酸素供給システム、プロペラ推進機構は海上交通分野でも容易に入手し、それらの構造を詳細に説明しない。当業者は、実際の状況に応じて大型または小型の救助用キャビンを用意することができる。
【0054】
上記安全倉82は、脱出倉81を腐食から保護し、安全かつ安定的に運転させる作用を果たす。安全倉82自体は、海水の腐食や海洋生物の破壊を受けないように、高耐食性の材料から作成される。安全倉82は開放扉を備え、緊急の場合、人員が沖合ベース6の両側に分流して安全倉82へ行き、開放扉を開いて安全倉82に進入し、脱出倉81の扉を開いて脱出倉81に進入した後開放扉を閉じ、脱出倉81が水の浮力およびプロペラ推進機構の動力により水中へ進入し、徐々に海面に上昇して脱出する。上記開放扉は既存の自動扉であり得る。
【0055】
実施例6
海上浮島の空間を増やすために、上記実施例を基に、図5および図6に示すように、島本体1に側島9がさらに接続され、そのうちに、側島9はすべて島本体1の周囲に分布され、両者がブリッジ91を介して接続され、側島9の構造は島本体1と同じであり、海上浮島には海中トンネル300および/または海上トンネル300がさらに接続される。
【0056】
上記側島9の数は1つまたは2つ以上であってもよく、側島9も同様に保護壁3内に配置され、側島9の構造は島本体1構造と同じであり、上記箱体と支持構造2の協力により固定される。そのうちに、側島9の支持構造2は、実施例3のアンカーロッド24と油圧機構23を採用することに適している。
【0057】
海上浮島への進出は、船舶200または上記海中トンネル300、海上トンネル300によって達成され、海上浮島の交通を確保する。
【0058】
本発明の具体的な実施形態の海上浮島において、浮島に着脱可能な建物を建設し、保護壁3、支持構造2により島本体1、側島9が海上の風や波に耐えることができ、より安定になり、そのうちに、その上の建物は、海上浮島の建物の重量の均一性を十分に考慮して設計され、合理的に分布し、偏りがない。液体を注入できる箱体と支持構造2が着脱可能に係合され、具体的な計画に応じてタグボートなどにより箱体を輸送して着脱を行う。海上エネルギーを十分に利用するために、島本体1上に海水発電、風力発電、小型原子力発電、太陽発電などの機器を設置することもできる。
【0059】
本明細書の説明において、具体的な特徴、構造または利点を任意の1つまたは複数の実施例または例示では適合に組み合わせることができる。
【0060】
本明細書の説明において、用語「1つの実施例」、「いくつかの実施例」、「例示」、「具体的な例示」、または「いくつかの例示」などの説明は、この実施例または例示で説明される具体的な特徴、構造、材料または利点は本発明の少なくとも1つの実施例または例示に含まれることを示す。本明細書において、上記用語の模式的な説明は、必ずしも同じ実施例または例示を指すものではない。さらに、説明される具体的な特徴、構造、材料または利点を任意の1つまたは複数の実施例または例示に適合に組み合わせることができる。なお、当業者は、本明細書に記載の異なる実施例または例示および異なる実施例または例示の特徴を、矛盾しない限り結合および組み合わせることができる。
【0061】
以上は本発明の具体的な実施形態に過ぎず、本発明の保護範囲はこれに限定されるものではなく、当業者であれば、本発明が開示する技術的範囲内で、変更や置換に容易に想到でき、これらはすべて、本発明の保護範囲に含まれる。したがって、本発明の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲に従うべきである。
【符号の説明】
【0062】
100 海面
200 船舶
300 トンネル
1 島本体
11 第1の箱体
12 第2の箱体
101 加飾層
110 液体注入口
111 取付部
112 カウンターウェイト層
2 支持構造
21 柱本体
211 垂直柱
212 接続杭
22 基部
221 タイロッド
23 油圧機構
231 ハウジング
232 油圧伸縮ロッド
24 アンカーロッド
241 緩和材
242 固定座
25 保護シェル
3 保護壁
301 開口部
31 円弧状の緩和面
32 固定アンカーロッド
33 固定杭
4 受け部
5 固定コンポーネント
51 ロッド本体
52 接続部品
521 スリーブ体
6 沖合ベース
61 外殻
62 通風ダクト
7 海底保護壁
71 円弧状の面
8 脱出システム
81 脱出倉
82 安全倉
9 側島
91 ブリッジ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7