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特許7263546超短焦点スクリーンの位置合わせ方法、装置、超短焦点投影機器及び媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-14
(45)【発行日】2023-04-24
(54)【発明の名称】超短焦点スクリーンの位置合わせ方法、装置、超短焦点投影機器及び媒体
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/74 20060101AFI20230417BHJP
【FI】
H04N5/74 D
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2021557994
(86)(22)【出願日】2020-03-13
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-07
(86)【国際出願番号】 CN2020079142
(87)【国際公開番号】W WO2021093231
(87)【国際公開日】2021-05-20
【審査請求日】2021-09-29
(31)【優先権主張番号】201911094293.3
(32)【優先日】2019-11-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521406639
【氏名又は名称】チョントゥー ジミー テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】CHENGDU XGIMI TECHNOLOGY CO., LTD
【住所又は居所原語表記】Building 4, Zone A, Tianfu Software Park, No. 1129 Century City Road, High-tech Zone, Chengdu, Sichuan, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002066
【氏名又は名称】弁理士法人筒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,ボー
(72)【発明者】
【氏名】シャオ,シー
(72)【発明者】
【氏名】ワン,シン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,リーヅァォ
【審査官】益戸 宏
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/204068(WO,A1)
【文献】特開2011-229121(JP,A)
【文献】特開2006-005534(JP,A)
【文献】特開2009-223231(JP,A)
【文献】特開2010-243921(JP,A)
【文献】特許第3996610(JP,B2)
【文献】特開2014-134611(JP,A)
【文献】国際公開第2016/002510(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第109040728(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第107547881(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/74
H04N 9/31
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
超短焦点スクリーンの位置合わせ方法であって、
超短焦点投影機が画面を投影する時、2つのカメラを利用して第1側の投影画像、第2側の投影画像を収集するステップと、
前記第1側の投影画像、前記第2側の投影画像に対して画像処理を行い、投影領域の投影位置とスクリーン領域のスクリーン位置を得るステップと、
調整後の投影画面の位置が目標位置と重なるように、前記スクリーン位置、前記投影位置に応じて前記画面を調整するステップとを含み、
前記目標位置は、前記スクリーン位置であり、前記投影位置は、前記投影領域の4つの角点の位置であり、前記スクリーン位置は、前記スクリーン領域の4つの角点の位置であって、
前記調整後の投影画面の位置が目標位置と重なるように、前記スクリーン位置、前記投影位置に応じて前記画面を調整する前記ステップの後に、前記調整後の投影画面の位置と前記目標位置の偏差値を計算するステップと、前記偏差値が所定偏差閾値よりも小さいか否かを判断するステップと、前記所定偏差閾値よりも小さいと、位置合わせが完了すると決定するステップと、をさらに含み、
中には、前記調整後の投影画面の位置と前記目標位置の偏差値を計算する前記ステップは、前記調整後の投影画面の4つの角点の位置と対応するスクリーンの4つの角点の位置の偏差の平均値を計算し、該平均値を偏差値とすることを含む、ことを特徴とする超短焦点スクリーンの位置合わせ方法。
【請求項2】
2つのカメラを利用して第1側の投影画像、第2側の投影画像を収集する前記ステップは、
2つの前記カメラを利用して対応する同一側領域の画像を収集し、前記第1側の投影画像と前記第2側の投影画像を得るステップ、又は
2つの前記カメラを利用して対応する対向側領域の画像を収集し、前記第1側の投影画像と前記第2側の投影画像を得るステップを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の超短焦点スクリーンの位置合わせ方法。
【請求項3】
前記画面は小スケール特徴画像であり、前記小スケール特徴画像は2つの特徴画像を含み、前記小スケール特徴画像はホモグラフィ変換を利用してオリジナルサイズ画像を得ることに用いられ、それによりスクリーンの位置合わせを実現する、ことを特徴とする請求項1に記載の超短焦点スクリーンの位置合わせ方法。
【請求項4】
前記特徴画像は二次元コード画像、バーコード画像、aruco画像のうちのいずれかの1種である、ことを特徴とする請求項3に記載の超短焦点スクリーンの位置合わせ方法。
【請求項5】
前記超短焦点投影機が画面を投影する時、2つのカメラを利用して第1側の投影画像、第2側の投影画像を収集する前記ステップ前に、
音声制御位置合わせ命令を含む位置合わせ命令を受信するステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項1に記載の超短焦点スクリーンの位置合わせ方法。
【請求項6】
超短焦点スクリーンの位置合わせ装置であって、
超短焦点投影機が画面を投影する時、2つのカメラを利用して第1側の投影画像、第2側の投影画像を収集するための投影画像取得モジュールと、
前記第1側の投影画像、前記第2側の投影画像に対して画像処理を行い、投影領域の投影位置とスクリーン領域のスクリーン位置を得るための処理モジュールと、
調整後の投影画面の位置が目標位置と重なるように、前記スクリーン位置、前記投影位置に応じて前記画面を調整するための調整モジュールとを備え、
前記目標位置は、前記スクリーン位置であり、前記投影位置は、前記投影領域の4つの角点の位置であり、前記スクリーン位置は、前記スクリーン領域の4つの角点の位置であって、
前記調整モジュールは、前記調整後の投影画面の位置が目標位置と重なるように、前記スクリーン位置、前記投影位置に応じて前記画面を調整した後に、前記調整後の投影画面の位置と前記目標位置の偏差値を計算することと、前記偏差値が所定偏差閾値よりも小さいか否かを判断することと、前記所定偏差閾値よりも小さいと、位置合わせが完了すると決定することに、さらに用いられ、
中には、前記調整後の投影画面の位置と前記目標位置の偏差値を計算することは、前記調整後の投影画面の4つの角点の位置と対応するスクリーンの4つの角点の位置の偏差の平均値を計算し、該平均値を偏差値とすることを含む、ことを特徴とする超短焦点スクリーンの位置合わせ装置。
【請求項7】
前記投影画像取得モジュールは、
2つの前記カメラを利用して対応する同一側領域の画像を収集し、前記第1側の投影画像と前記第2側の投影画像を得るための第1投影画像取得ユニットと、
2つの前記カメラを利用して対応する対向側領域の画像を収集し、前記第1側の投影画像と前記第2側の投影画像を得るための第2投影画像取得ユニットとを備える、ことを特徴とする請求項に記載の超短焦点スクリーンの位置合わせ装置。
【請求項8】
超短焦点投影機器であって、
コンピュータプログラムを記憶するためのメモリと、
前記コンピュータプログラムを実行することで、請求項1~のいずれか一項に記載の超短焦点スクリーンの位置合わせ方法のステップを実現するためのプロセッサとを備える、ことを特徴とする超短焦点投影機器。
【請求項9】
コンピュータ可読記憶媒体であって、コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されると、請求項1~のいずれか一項に記載の超短焦点スクリーンの位置合わせ方法のステップを実現する、ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は超短焦点投影機の技術分野に関し、特に超短焦点スクリーンの位置合わせ方法、超短焦点スクリーンの位置合わせ装置、超短焦点投影機器及びコンピュータ可読記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
超短焦点投影機は、投影面からの距離が近く、投射角度が大きいという特殊性のため、関連技術では、普通のカメラを利用して画像撮影処理を行い、それにより画面の調整を実現するが、普通のカメラでは投影スクリーン全体を撮影することは非常に困難であり、投影画面全体を撮影することはさらに困難であり、その結果、スクリーン位置と投影画面位置の位置決め精度が低く、従って、スクリーン位置と投影画面位置に応じて画面を調整する方式は精度が低く、投影画面の表示効果が悪い問題を引き起こしやすい。
【0003】
従って、上記技術的問題を解決するための解決手段を提供することは当業者が現在解決する必要のある問題となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は、投影画面の調整精度を向上させ、表示効果を向上させる超短焦点スクリーンの位置合わせ方法、超短焦点スクリーンの位置合わせ装置、超短焦点投影機器及びコンピュータ可読記憶媒体を提供することを目的とする。その具体的な解決手段は以下の通りである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願は、
超短焦点投影機が画面を投影する時、2つのカメラを利用して第1側の投影画像、第2側の投影画像を収集するステップと、
前記第1側の投影画像、前記第2側の投影画像に対して画像処理を行い、投影領域の投影位置とスクリーン領域のスクリーン位置を得るステップと、
調整後の投影画面の位置が目標位置と重なるように、前記スクリーン位置、前記投影位置に応じて前記画面を調整するステップと、を含む超短焦点スクリーンの位置合わせ方法を開示する。
【0006】
選択肢として、2つのカメラを利用して第1側の投影画像、第2側の投影画像を収集する前記ステップは、
2つの前記カメラを利用して対応する同一側領域の画像を収集し、前記第1側の投影画像と前記第2側の投影画像を得るステップ、
又は、2つの前記カメラを利用して対応する対向側領域の画像を収集し、前記第1側の投影画像と前記第2側の投影画像を得るステップを含む。
【0007】
選択肢として、前記画面は小スケール特徴画像であり、前記小スケール特徴画像は2つの特徴画像を含み、前記小スケール特徴画像はホモグラフィ変換を利用してオリジナルサイズ画像を得ることに用いられ、それによりスクリーンの位置合わせを実現する。
【0008】
明らかなように、小スケール特徴画像中の特徴画像はスクリーン領域を超えないことが好ましく、小スケール特徴画像に従って、ユーザーはさらに超短焦点投影機器の位置微調整を行うことができる。
【0009】
選択肢として、前記特徴画像は二次元コード画像、バーコード画像、aruco画像のうちのいずれかの1種である。
【0010】
選択肢として、前記超短焦点投影機が画面を投影する時、2つのカメラを利用して第1側の投影画像、第2側の投影画像を収集する前記ステップ前に、
音声制御位置合わせ命令を含む位置合わせ命令を受信するステップをさらに含む。
【0011】
選択肢として、前記調整後の投影画面の位置が目標位置と重なるように、前記スクリーン位置、前記投影位置に応じて前記画面を調整する前記ステップの後に、
前記調整後の投影画面の位置と前記目標位置の偏差値を計算するステップと、
前記偏差値が所定偏差閾値よりも小さいか否かを判断するステップと、
前記所定偏差閾値よりも小さいと、位置合わせが完了すると決定するステップと、をさらに含む。
【0012】
明らかなように、偏差値と所定偏差値とを比較することで位置合わせが完了するか否かを決定し、それによりスクリーンの位置合わせの精度を確保する。
【0013】
選択肢として、前記目標位置はスクリーン位置である。
【0014】
本願は、
超短焦点投影機が画面を投影する時、2つのカメラを利用して第1側の投影画像、第2側の投影画像を収集するための投影画像取得モジュールと、
前記第1側の投影画像、前記第2側の投影画像に対して画像処理を行い、投影領域の投影位置とスクリーン領域のスクリーン位置を得るための処理モジュールと、
調整後の投影画面の位置が目標位置と重なるように、前記スクリーン位置、前記投影位置に応じて前記画面を調整するための調整モジュールと、を備える超短焦点スクリーンの位置合わせ装置を開示する。
【0015】
選択肢として、前記投影画像取得モジュールは、
2つの前記カメラを利用して対応する同一側領域の画像を収集し、前記第1側の投影画像と前記第2側の投影画像を得るための第1投影画像取得ユニットと、
2つの前記カメラを利用して対応する対向側領域の画像を収集し、前記第1側の投影画像と前記第2側の投影画像を得るための第2投影画像取得ユニットと、を備える。
【0016】
本願は、
コンピュータプログラムを記憶するためのメモリと、
前記コンピュータプログラムを実行することで、前記超短焦点スクリーンの位置合わせ方法のステップを実現するためのプロセッサと、を備える超短焦点投影機器を開示する。
【0017】
本願は、コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されると、前記超短焦点スクリーンの位置合わせ方法のステップを実現するコンピュータ可読記憶媒体を開示する。
【発明の効果】
【0018】
本願は、超短焦点投影機が画面を投影する時、2つのカメラを利用して第1側の投影画像、第2側の投影画像を収集するステップと、第1側の投影画像、第2側の投影画像に対して画像処理を行い、投影領域の投影位置とスクリーン領域のスクリーン位置を得るステップと、調整後の投影画面の位置が目標位置と重なるように、スクリーン位置、投影位置に応じて画面を調整するステップと、を含む超短焦点スクリーンの位置合わせ方法を提供する。
【0019】
明らかなように、本願は、2つのカメラを利用して投影画像を収集することで、完全な位置画像を収集できることを確保し、共同処理によって投影位置とスクリーン位置を得て、投影位置及びスクリーン位置に応じて画面を調整し、それにより関連技術では1つのカメラを使用して撮影すると画面が不完全になる状況を克服し、投影画面の調整精度を向上させ、表示効果を向上させる。また、本願は超短焦点スクリーンの位置合わせ装置、超短焦点投影機器及びコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供し、いずれも上記有益な効果を有し、ここでは重複説明を省略する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
本願の実施例又は従来技術の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下、実施例又は従来技術の説明に必要な図面を簡単に説明し、明らかなように、以下説明される図面は単に本願の実施例であり、当業者であれば、創造的な努力をせずに、提供される図面に基づいて他の図面を想到し得る。
図1】本願の実施例に係る超短焦点スクリーンの位置合わせ方法のフローチャートである。
図2】本願の実施例に係る小スケール特徴画像の投影の模式図である。
図3】本願の実施例に係る2つのカメラを利用して同一側領域の画像を収集する模式図である。
図4】本願の実施例に係る2つのカメラを利用して対向側領域の画像を収集する模式図である。
図5】本願の実施例に係る投影領域がスクリーンを完全に被覆する画像模式図である。
図6】本願の実施例に係る投影領域がスクリーン内にある場合の画像模式図である。
図7】本願の実施例に係る超短焦点スクリーンの位置合わせ装置の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本願の実施例の目的、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下、本願の実施例の図面を参照しながら本願の実施例の技術的解決手段を明確かつ完全に説明し、明らかなように、説明される実施例は本願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本願の実施例に基づいて、当業者が創造的な努力をせずに想到し得る他の実施例はすべて本願の保護範囲に属する。
【0022】
超短焦点投影機は、投影面からの距離が近く、投射角度が大きいという特殊性のため、関連技術では、普通のカメラを利用して画像撮影処理を行い、それにより画面の調整を実現するが、普通のカメラでは投影スクリーン全体を撮影することは非常に困難であり、投影画面全体を撮影することはさらに困難であり、その結果、スクリーン位置と投影画面位置の位置決め精度が低く、従って、スクリーン位置と投影画面位置に応じて画面を調整する方式は精度が低く、投影画面の表示効果が悪い問題を引き起こしやすい。上記技術的問題に基づいて、本実施例は超短焦点スクリーンの位置合わせ方法を提供し、投影画面の調整精度を向上させ、表示効果を向上させることができ、具体的には、図1に示す通りであり、図1は本願の実施例に係る超短焦点スクリーンの位置合わせ方法のフローチャートであり、具体的には、ステップS101~S103を含む。
【0023】
S101、超短焦点投影機が画面を投影する時、2つのカメラを利用して第1側の投影画像、第2側の投影画像を収集する。
【0024】
本実施例は画面とスクリーンの相対位置を限定せず、画面がスクリーンを完全に被覆してもよく、画面がスクリーン内にあってもよく、一部がスクリーン内にあり、残りの部分がスクリーン外にあってもよい。
【0025】
本実施例では、画面は通常の画面、特徴画像、小スケール特徴画像を含むが、これらに限定されない。好ましくは、画面は小スケール特徴画像であり、小スケール特徴画像は2つの特徴画像を含み、小スケール特徴画像は、ホモグラフィ変換を利用してオリジナルサイズ画像を得ることに用いられ、それによりスクリーンの位置合わせを実現する。好ましくは、特徴画像は二次元コード画像、バーコード画像、及びaruco画像のうちのいずれか1種である。
【0026】
図2に示すように、図2は本願の実施例に係る小スケール特徴画像の投影の模式図であり、投影される内容はプロジェクターの投影可能領域3の画像であり、該画像は小スケール特徴画像であり、2つの特徴画像を含み、2つの特徴画像はそれぞれ2つの小スケール特徴画像の投影領域2にあり、小スケール特徴画像中の特徴画像はスクリーン領域1を超えないことが好ましく、小スケール特徴画像に従って、ユーザーはさらに超短焦点投影機器の位置微調整を行うことができる。
【0027】
本実施例では、カメラの型番を限定せず、勿論、スクリーン位置と投影位置の精度を確保するために、好ましくは、2つのカメラは同じである。
【0028】
実現可能な一実施形態では、図3に示すように、図3は本願の実施例に係る2つのカメラを利用して同一側領域の画像を収集する模式図であり、2つのカメラを利用して対応する同一側領域の画像を収集し、第1側の投影画像と第2側の投影画像を得る。
【0029】
カメラC1の撮影領域5-1はABCH、カメラC2の撮影領域6-1はDEFHであり、投影画面領域4はスクリーン領域1の両側を被覆し、従って、第1側の投影画像であるABCHに対応する画像に応じて、スクリーンの左側の2つの角点位置を得ることができ、投影される2つの対応する角点A、Bの位置を得ることもでき、第2側の投影画像であるDEFHに対応する画像に応じて、スクリーンの右側の2つの角点位置を得ることができ、投影される2つの対応する角点E、Fの位置を得ることができる。
【0030】
理解できるように、本実施例は第1側の投影画像、第2側の投影画像のサイズを限定せず、対応する特徴点を含めばよく、スクリーン位置と投影位置を簡単に得ることができる。
【0031】
実現可能な別の実施形態では、図4に示すように、図4は本願の実施例に係る2つのカメラを利用して対向側領域の画像を収集する模式図であり、2つのカメラを利用して対応する対向側領域の画像を収集し、第1側の投影画像と第2側の投影画像を得る。
【0032】
カメラC1の撮影領域6-2はCEFH、カメラC2の撮影領域5-2はABDGであり、投影画面領域4はスクリーン領域1の両側を被覆し、従って、第1側の投影画像であるCEFHに対応する画像に応じて、スクリーンの右側の2つの角点位置を得ることができ、投影される2つの対応する角点E、Fの位置を得ることもでき、第2側の投影画像であるABDGに対応する画像に応じて、スクリーンの左側の2つの角点位置を得ることができ、投影される2つの対応する角点A、Bの位置を得ることもできる。
【0033】
理解できるように、本実施例は第1側の投影画像、第2側の投影画像のサイズを限定せず、対応する特徴点を含めばよく、スクリーン位置と投影位置を簡単に得ることができる。
【0034】
好ましくは、超短焦点投影機が画面を投影する時、2つのカメラを利用して第1側の投影画像、第2側の投影画像を収集する前記ステップ前に、音声制御位置合わせ命令を含む位置合わせ命令を受信するステップをさらに含む。具体的には、ユーザーはスタートボタンを操作すると、機器は位置合わせ命令を読み取るようにしてもよく、音声命令を出すと、機器は音声中のキーワードを読み取った後、対応する位置合わせ命令を得るようにしてもよい。
【0035】
S102、第1側の投影画像、第2側の投影画像に対して画像処理を行い、投影領域の投影位置とスクリーン領域のスクリーン位置を得る。
【0036】
第1側の投影画像と第2側の投影画像では、画像分割、画像特徴点検索等の方法を利用してスクリーン位置と投影位置を得る。この時、スクリーン位置は2つの画像から得た対応するすべての角点の位置を含む。
【0037】
S103、調整後の投影画面の位置が目標位置と重なるように、スクリーン位置、投影位置に応じて画面を調整する。
【0038】
目標位置はスクリーン位置、1/2スクリーン位置、2/3スクリーン位置、3/4スクリーン位置を含むが、これらに限定されない。
【0039】
関連調整方式について関連技術を参照すればよく、本実施例では詳細説明をしない。好ましくは、調整後の投影画面の位置が目標位置と重なるように、スクリーン位置、投影位置に応じて画面を調整する前記ステップの後に、調整後の投影画面の位置と目標位置の偏差値を計算するステップと、偏差値が所定偏差閾値よりも小さいか否かを判断するステップと、所定偏差閾値よりも小さいと、位置合わせが完了すると決定するステップと、をさらに含む。
【0040】
投影画面の位置が目標位置と重なるようにした後、さらにスクリーンの位置合わせの精度を確保し、さらに投影位置とスクリーン位置の偏差値を計算し、具体的には、4つの角点に応じてスクリーンの位置合わせの調整を行う場合、4つの角点と対応するスクリーンの角点の偏差の平均値を計算し、該平均値を偏差値として、偏差値と所定偏差閾値の大きさを判断し、それにより調整が完了するか否かを決定する。
【0041】
投影領域がスクリーンを完全に被覆する場合、投影位置とスクリーン位置を識別した後、図5に示すように、図5は本願の実施例に係る投影領域がスクリーンを完全に被覆する画像模式図であり、5-3はカメラC1の撮影領域、6-3はカメラC2の撮影領域であり、目標位置、例えばスクリーン領域1のスクリーン位置の位置と重なるように投影領域4の4つの角点を順次調整すると、調整プロセスが完了する。
【0042】
投影領域がスクリーン内にある場合、投影領域位置とスクリーン位置を識別した後、図6に示すように、図6は本願の実施例に係る投影領域がスクリーン内にある場合の画像模式図であり、5-4はカメラC1の撮影領域、6-4はカメラC2の撮影領域であり、スクリーンを利用して消失点を得て、さらに消失点に基づいてスクリーンの境界に対する各辺の平行線を計算し、最後に交差矩形を選択し、目標位置、例えばスクリーン領域1のスクリーン位置と重なるように投影領域4の4つの角点を順次調整すると、調整プロセスが完了する。
【0043】
投影領域の一部がスクリーン内にあり、残りの部分がスクリーン外にある場合、上記2種の方式を組み合わせて、目標位置と重なるまで投影領域の4つの角点を順次調整し、調整プロセスが完了する。
【0044】
上記技術的解決手段に基づいて、本実施例は、2つのカメラを利用して投影画像を収集することで、完全な位置画像を収集できることを確保し、共同処理によって投影位置とスクリーン位置を得て、投影位置及びスクリーン位置に応じて画面を調整し、それにより関連技術では1つのカメラを使用して撮影すると画面が不完全になる状況を克服し、投影画面の調整精度を向上させ、表示効果を向上させる。
【0045】
以下、本願の実施例に係る超短焦点スクリーンの位置合わせ装置を説明し、以下説明される超短焦点スクリーンの位置合わせ装置は以上説明された超短焦点スクリーンの位置合わせ方法を対応付けて参照でき、図7に示すように、図7は本願の実施例に係る超短焦点スクリーンの位置合わせ装置の構造模式図であり、
超短焦点投影機が画面を投影する時、2つのカメラを利用して第1側の投影画像、第2側の投影画像を収集するための投影画像取得モジュール100と、
第1側の投影画像、第2側の投影画像に対して画像処理を行い、投影領域の投影位置とスクリーン領域のスクリーン位置を得るための処理モジュール200と、
調整後の投影画面の位置が目標位置と重なるように、スクリーン位置、投影位置に応じて画面を調整するための調整モジュール300と、を備える。
【0046】
好ましくは、投影画像取得モジュール100は、
2つのカメラを利用して対応する同一側領域の画像を収集し、第1側の投影画像と第2側の投影画像を得るための第1投影画像取得ユニットと、
2つのカメラを利用して対応する対向側領域の画像を収集し、第1側の投影画像と第2側の投影画像を得るための第2投影画像取得ユニットと、を備える。
【0047】
好ましくは、画面は小スケール特徴画像であり、小スケール特徴画像は2つの特徴画像を含む。
【0048】
好ましくは、特徴画像は二次元コード画像、バーコード画像、aruco画像のうちのいずれか1種である。
【0049】
好ましくは、
音声制御位置合わせ命令を含む位置合わせ命令を受信するための命令受信モジュールをさらに備える。
【0050】
好ましくは、
調整後の投影画面の位置と目標位置の偏差値を計算するための計算モジュールと、
偏差値が所定偏差閾値よりも小さいか否かを判断するための判断モジュールと、
所定偏差閾値よりも小さいと、位置合わせが完了すると決定するための決定モジュールと、をさらに備える。
【0051】
超短焦点スクリーンの位置合わせ装置部分の実施例は超短焦点スクリーンの位置合わせ方法部分の実施例に対応し、従って、超短焦点スクリーンの位置合わせ装置部分の実施例は超短焦点スクリーンの位置合わせ方法部分の実施例の説明を参照すればよく、ここでは詳細説明を省略する。
【0052】
以下、本願の実施例に係る超短焦点投影機器を説明し、以下説明される超短焦点投影機器は以上説明された超短焦点スクリーンの位置合わせ方法に対応付けて参照できる。
【0053】
本実施例は超短焦点投影機器を提供し、
コンピュータプログラムを記憶するためのメモリと、
コンピュータプログラムを実行することで、上記超短焦点スクリーンの位置合わせ方法のステップを実現するためのプロセッサと、を備える。
【0054】
超短焦点投影機器部分の実施例が超短焦点スクリーンの位置合わせ方法部分の実施例に対応し、従って、超短焦点投影機器部分の実施例は超短焦点スクリーンの位置合わせ方法部分の実施例の説明を参照でき、ここでは詳細説明を省略する。
【0055】
以下、本願の実施例に係るコンピュータ可読記憶媒体を説明し、以下説明されるコンピュータ可読記憶媒体は以上説明された超短焦点スクリーンの位置合わせ方法を対応付けて参照できる。
【0056】
本実施例は、コンピュータプログラムが記憶されており、コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されると、上記超短焦点スクリーンの位置合わせ方法のステップを実現するコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0057】
コンピュータ可読記憶媒体部分の実施例が超短焦点スクリーンの位置合わせ方法部分の実施例に対応し、従って、コンピュータ可読記憶媒体部分の実施例は超短焦点スクリーンの位置合わせ方法部分の実施例の説明を参照でき、ここでは詳細説明を省略する。
【0058】
明細書では、各実施例は順を追って説明され、各実施例は他の実施例との相違点を重点的に説明し、各実施例間の同一又は類似部分は相互に参照すればよい。実施例に開示されている装置について、実施例に開示される方法に対応するため、説明は比較的簡単であり、関連部分は方法部分の説明を参照すればよい。
【0059】
当業者がさらに理解できるように、本明細書で開示された実施例と組み合わせて説明した各例のユニット及びアルゴリズムのステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア又は両方の組み合わせによって実現されてもよく、ハードウェアとソフトウェアとの交換性を明確に説明するために、上記説明において機能に応じて各例の構成及びステップが一般に説明されている。
【0060】
これらの機能がハードウェアによって実行されるかソフトウェアによって実行されるかは、技術案の特定の適用や設計の制限条件によるものである。当業者であれば、各特定の用途に応じて異なる方法によって説明した機能を実現することができるが、このような実現は本発明の範囲を超えると理解されるべきではない。
【0061】
本明細書で開示された実施例と組み合わせて説明した方法又はアルゴリズムのステップは、ハードウェア、プロセッサが実行するソフトウェアモジュール、又は両方の組み合わせによって直接実施されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、内部メモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、電気的プログラマブルROM、電気的消去可能なプログラマブルROM、レジスター、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROMや技術分野で公知の他の任意の形態の記憶媒体に配置されてもよい。
【0062】
以上、本願に係る超短焦点スクリーンの位置合わせ方法、超短焦点スクリーンの位置合わせ装置、超短焦点投影機器及びコンピュータ可読記憶媒体を詳細に説明した。本明細書では、具体例をもって本願の原理及び実施形態を説明し、以上の実施例の説明は単に本願の方法及びそのコア思想をよりよく理解するためのものである。なお、当業者であれば、本願の原理を逸脱せずに、本願に対して種々の改良や修飾を行うことができ、これらの改良や修飾も本願の特許請求の範囲の保護範囲に属する。
図1
図2
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図5
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図7