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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-14
(45)【発行日】2023-04-24
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/34 20060101AFI20230417BHJP
   B41J 29/00 20060101ALI20230417BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20230417BHJP
   B41J 29/42 20060101ALI20230417BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20230417BHJP
   G03G 21/02 20060101ALI20230417BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20230417BHJP
   H04N 1/10 20060101ALI20230417BHJP
【FI】
H04N1/34 200
B41J29/00 Z
B41J29/38 201
B41J29/42 F
G03G21/00 386
G03G21/02
H04N1/00 127A
H04N1/10
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2022085484
(22)【出願日】2022-05-25
(62)【分割の表示】P 2018129129の分割
【原出願日】2018-07-06
(65)【公開番号】P2022119889
(43)【公開日】2022-08-17
【審査請求日】2022-05-25
(73)【特許権者】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】松本 一男
【審査官】花田 尚樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-225288(JP,A)
【文献】特開2018-056781(JP,A)
【文献】特開2015-088977(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0310827(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/32 - 1/36
1/42 - 1/44
B41J 29/00 -29/70
G03G 15/00
15/36
21/00
21/02
21/14
21/20
H04N 1/00
H04N 1/04 - 1/207
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像をスキャンするスキャナと、
決済サーバとデータを送受信する通信部と、
用紙に画像を印刷するプリンタと、
印刷データを取得し、
前記スキャナを用いて、ユーザが提示する媒体からユーザの決済IDを示すコードを読み取り、
前記通信部を通じて、前記スキャナが読み取った前記コードをデコードして得られた前記決済IDを用いて前記印刷データの印刷代金を収受する送金リクエストを前記決済サーバに送信し、
前記通信部を通じて、前記送金リクエストに応じた、前記印刷代金の収受が完了したことを示す完了通知を前記決済サーバから受信すると、前記プリンタを用いて前記印刷データを前記用紙に印刷する、
プロセッサと、
を備え
前記決済IDは、前記ユーザの口座を示す、
画像形成装置。
【請求項2】
前記スキャナは、原稿を照らす光源を備え、
前記プロセッサは、携帯端末の表示部が表示する前記コードを読み取る場合、前記光源が発光する強度を低下させる、
前記請求項1に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置には、画像を印刷するために料金を収受するものがある。そのような画像形成装置は、コインなどの現金を収受するための収受機構を有する必要がある。
【0003】
他方、近年、QRコード(登録商標)などのコードを利用して決済を行うサービスが提供されている。
【0004】
従来、画像形成装置は、コードを利用して料金を収受することができないという課題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2006-309451号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の課題を解決するため、コードを利用して料金を収受することができる画像形成装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態によれば、画像形成装置は、スキャナと、通信部と、プリンタと、プロセッサと、を備える。スキャナは、画像をスキャンする。通信部は、決済サーバとデータを送受信する。プリンタは、用紙に画像を印刷する。プロセッサは、印刷データを取得し、前記スキャナを用いて、ユーザが提示する媒体からユーザの決済IDを示すコードを読み取り、前記通信部を通じて、前記スキャナが読み取った前記コードをデコードして得られた前記決済IDを用いて前記印刷データの印刷代金を収受する送金リクエストを前記決済サーバに送信し、前記通信部を通じて、前記送金リクエストに応じた、前記印刷代金の収受が完了したことを示す完了通知を前記決済サーバから受信すると、前記プリンタを用いて前記印刷データを前記用紙に印刷する。前記決済IDは、前記ユーザの口座を示す。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、第1の実施形態に係る印刷システムの構成例を示すブロック図である。
図2図2は、第1の実施形態に係る携帯端末の構成例を示すブロック図である。
図3図3は、第1の実施形態に係る画像形成装置の構成例を示すブロック図である。
図4図4は、第1の実施形態に係る携帯端末の動作例を示す図である。
図5図5は、第1の実施形態に係る画像形成装置の表示例を示す図である。
図6図6は、第1の実施形態に係る画像形成装置の表示例を示す図である。
図7図7は、第1の実施形態に係る画像形成装置の表示例を示す図である。
図8図8は、第1の実施形態に係る画像形成装置の表示例を示す図である。
図9図9は、第1の実施形態に係る画像形成装置の表示例を示す図である。
図10図10は、第1の実施形態に係る画像形成装置の表示例を示す図である。
図11図11は、第1の実施形態に係る画像形成装置の表示例を示す図である。
図12図12は、第1の実施形態に係る印刷システムの動作例を示すシーケンス図である。
図13図13は、第2の実施形態に係る携帯端末の表示例を示す図である。
図14図14は、第2の実施形態に係る画像形成装置の表示例を示す図である。
図15図15は、第2の実施形態に係る画像形成装置の動作例を示す図である。
図16図16は、第2の実施形態に係る印刷システムの動作例を示すシーケンス図である。
図17図17は、第2の実施形態に係る画像形成装置の動作例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態について説明する。
実施形態に係る印刷システムは、スキャナなどを用いて得られた印刷データを用紙に印刷する。印刷システムは、印刷データを用紙に印刷する際に、印刷のための代金(印刷代金)を収受する。印刷システムは、決済システムを用いるためのコードを表示しユーザの携帯端末に読み取らせることで、印刷代金を収受する。
【0010】
図1は、実施形態に係る印刷システム1である。図1が示すように、印刷システム1は、決済サーバ10、携帯端末20、画像形成装置30及びネットワーク40などを備える。決済サーバ10、携帯端末20及び画像形成装置30は、ネットワーク40に接続する。なお、印刷システム1は、図1が示すような構成の他に必要に応じた構成をさらに具備したり、印刷システム1から特定の構成が除外されたりしてもよい。
【0011】
決済サーバ10は、携帯端末20又は画像形成装置30からのリクエストに応じて決済を行う。決済サーバ10は、各個人又は各法人の口座を管理する。各口座は、決済IDによって特定される。各口座には、現金がチャージされる。決済サーバ10は、送金元の口座から送金先の口座へ代金を送金する。たとえば、決済サーバ10は、送金元の口座を示す決済ID、送金先の口座を示す決済ID及び送金する金額などを含む送金リクエストを受信する。決済サーバ10は、受信した送金リクエストに従って、送金元の口座から送金先の口座に当該金額の代金を送金する。
【0012】
決済サーバ10は、送金が完了すると、送金が完了したことを示す完了通知を送信する。たとえば、決済サーバ10は、送金リクエストを送信した端末に完了通知を送信する。また、決済サーバ10は、送金リクエストなどが示す所定の端末に完了通知を送信してもよい。
たとえば、決済サーバ10は、プロセッサ、メモリ及び通信部などを含むPCなどである。
【0013】
携帯端末20(媒体)は、所定の印刷データを印刷するユーザが所持する端末である。携帯端末20は、印刷のための代金を決済する。たとえば、携帯端末20は、スマートフォン又はタブレットPCなどである。携帯端末20については、後に詳述する。
【0014】
画像形成装置30は、印刷データを用紙に印刷する。画像形成装置30は、ユーザの操作に従って、スキャナを通じて原稿から印刷データを取得する。画像形成装置30は、印刷のための代金の決済が完了した後に、印刷データを用紙に印刷する。なお、画像形成装置30は、外部サーバから印刷データを取得してもよい。また、画像形成装置30は、ユーザが所持するメモリ(USBメモリなど)から印刷データを取得してもよい。画像形成装置30については、後に詳述する。
【0015】
ネットワーク40は、決済サーバ10、携帯端末20及び画像形成装置30の間などでデータを送受信するための通信網である。たとえば、ネットワーク40は、インターネットである。また、ネットワーク40は、独自の通信網であってもよい。
【0016】
次に、携帯端末20の構成例について説明する。図2は、携帯端末20の構成例を示すブロック図である。図2が示すように、携帯端末20は、プロセッサ21、ROM22、RAM23、NVM24、通信部25、操作部26、表示部27及び撮影部28などを備える。これらの各部は、データバスなどを介して互いに接続される。なお、携帯端末20は、図2が示すような構成の他に必要に応じた構成を具備したり、携帯端末20から特定の構成が除外されたりしてもよい。
【0017】
プロセッサ21は、携帯端末20全体の動作を制御する機能を有する。プロセッサ21は、内部キャッシュ及び各種のインターフェースなどを備えてもよい。プロセッサ21は、内部メモリ、ROM22又はNVM24が予め記憶するプログラムを実行することにより種々の処理を実現する。
【0018】
なお、プロセッサ21がプログラムを実行することにより実現する各種の機能のうちの一部は、ハードウエア回路により実現されるものであってもよい。この場合、プロセッサ21は、ハードウエア回路により実行される機能を制御する。
【0019】
ROM22は、制御プログラム及び制御データなどが予め記憶された不揮発性のメモリである。ROM22に記憶される制御プログラム及び制御データは、携帯端末20の仕様に応じて予め組み込まれる。
【0020】
RAM23は、揮発性のメモリである。RAM23は、プロセッサ21の処理中のデータなどを一時的に格納する。RAM23は、プロセッサ21からの命令に基づき種々のアプリケーションプログラムを格納する。また、RAM23は、アプリケーションプログラムの実行に必要なデータ及びアプリケーションプログラムの実行結果などを格納してもよい。
【0021】
NVM24は、データの書き込み及び書き換えが可能な不揮発性のメモリである。NVM24は、たとえば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)又はフラッシュメモリなどから構成される。NVM24は、携帯端末20の運用用途に応じて制御プログラム、アプリケーション及び種々のデータなどを格納する。
【0022】
通信部25は、決済サーバ10などの外部装置とデータを送受信するためのインターフェースである。通信部25は、ネットワーク40に接続する。通信部25は、たとえば、有線又は無線のLAN接続をサポートするインターフェースである。
【0023】
操作部26は、オペレータから種々の操作の入力を受け付ける。操作部26は、受け付けた操作を示す信号をプロセッサ21へ送信する。たとえば、操作部26は、キーボード、テンキー及びタッチパネルから構成される。
【0024】
表示部27は、プロセッサ21の制御により種々の情報を表示する。たとえば、表示部27は、液晶モニタから構成される。なお、操作部26がタッチパネルなどで構成される場合、表示部27は、操作部26と一体的に形成されてもよい。
【0025】
撮影部28は、画像を撮影する。撮影部28は、携帯端末20の筐体に形成される。たとえば、撮影部28は、携帯端末20の裏面に形成される。撮影部28は、携帯端末20から所定の領域を撮影する。たとえば、撮影部28は、CCDカメラなどである。撮影部28は、撮影した画像をプロセッサ21に送信する。
【0026】
次に、画像形成装置30について説明する。図3は、画像形成装置30の構成例を示すブロック図である。図3が示すように、画像形成装置30は、プロセッサ31、ROM32、RAM33、NVM34、通信部35、操作部36、表示部37、プリンタ38及びスキャナ39などを備える。これらの各部は、データバスを介して互いに接続される。なお、画像形成装置30は、図3が示すような構成の他に必要に応じた構成を具備したり、画像形成装置30から特定の構成が除外されたりしてもよい。
【0027】
プロセッサ31は、画像形成装置30全体の動作を制御する機能を有する。プロセッサ31は、内部キャッシュ及び各種のインターフェースなどを備えてもよい。プロセッサ31は、内部メモリ、ROM32又はNVM34が予め記憶するプログラムを実行することにより種々の処理を実現する。
【0028】
なお、プロセッサ31がプログラムを実行することにより実現する各種の機能のうちの一部は、ハードウエア回路により実現されるものであってもよい。この場合、プロセッサ31は、ハードウエア回路により実行される機能を制御する。
【0029】
ROM32は、制御プログラム及び制御データなどが予め記憶された不揮発性のメモリである。ROM32に記憶される制御プログラム及び制御データは、画像形成装置30の仕様に応じて予め組み込まれる。
【0030】
RAM33は、揮発性のメモリである。RAM33は、プロセッサ31の処理中のデータなどを一時的に格納する。RAM33は、プロセッサ31からの命令に基づき種々のアプリケーションプログラムを格納する。また、RAM33は、アプリケーションプログラムの実行に必要なデータ及びアプリケーションプログラムの実行結果などを格納してもよい。
【0031】
NVM34は、データの書き込み及び書き換えが可能な不揮発性のメモリである。NVM34は、たとえば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)又はフラッシュメモリなどから構成される。NVM34は、画像形成装置30の運用用途に応じて制御プログラム、アプリケーション及び種々のデータなどを格納する。
【0032】
通信部35は、決済サーバ10などとデータを送受信するためのインターフェースである。通信部35は、ネットワーク40に接続する。通信部35は、たとえば、有線又は無線のLAN接続をサポートするインターフェースである。
【0033】
操作部36は、オペレータから種々の操作の入力を受け付ける。操作部36は、受け付けた操作を示す信号をプロセッサ31へ送信する。ここでは、操作部36は、タッチパネルから構成される。
【0034】
表示部37は、プロセッサ31の制御により種々の情報を表示する。たとえば、表示部37は、液晶モニタから構成される。ここでは、表示部37は、操作部36と一体的に形成されてもよい。
【0035】
プリンタ38は、プロセッサ31からの信号などに基づいて画像を用紙に印刷する。たとえば、プリンタ38は、用紙を供給する供給部及び用紙に画像を印字する印字部などから構成される。
【0036】
プリンタ38は、用紙部から用紙を取り出して印字部まで搬送する。プリンタ38は、印字部を用いて用紙に画像を形成する。印字部は、たとえば、インクジェット方式又は電子写真方式で用紙に画像を形成する。プリンタ38の構成は、特定の構成に限定されるものではない。
【0037】
スキャナ39は、印刷データを取得するインターフェースである。スキャナ39は、画像形成装置30の上部に形成される。スキャナ39は、原稿を光学的に走査し、原稿の画像を読み取る。スキャナ39は、原稿をセットする透明な原稿台及び主走査方向に形成されるセンサ列などから構成される。スキャナ39は、原稿台にセットされた原稿を下方から読み取る。スキャナ39は、副走査方向にセンサ列を移動し、原稿全体を読み取る。
【0038】
スキャナ39は、原稿をカラー画像又はモノクロ画像として読み取る。
【0039】
また、スキャナ39は、原稿を照らす光源39aを備える。たとえば、光源39aは、センサ列に形成される。光源39aは、センサ列が走査する領域を照らす。たとえば、光源39aは、蛍光灯又はLEDなどから構成される。
【0040】
光源39aは、発光する強度を変更することができる。たとえば、光源39aが発光する強度は、光源39aに供給される電力などによって制御される。
【0041】
次に、携帯端末20が実現する機能について説明する。携帯端末20が実現する機能は、プロセッサ21がROM22又はNVM24などに格納されるプログラムを実行することで実現される。
【0042】
まず、プロセッサ21は、画像形成装置30の印刷代金を支払うための決済ID(サービス側決済ID)をエンコードして得られたコードを読み取ってサービス側決済IDを取得する機能を有する。
【0043】
プロセッサ21は、操作部26に入力された操作に従って、撮影部28を起動する。ここで、ユーザは、撮影部28を表示部37が表示するコードに翳すものとする。ここでは、コードは、二次元コード(たとえば、QRコード)である。なお、コードは、一次元コードであってもよい。プロセッサ21は、撮影部28を用いて、コードが写る画像を取得する。
【0044】
コードが写る画像を取得すると、プロセッサ21は、コードをデコードする。プロセッサ21は、コードをデコードすることでサービス側決済IDを取得する。
【0045】
図4は、プロセッサ21がコードを読み取る動作例を示す図である。図4が示すように、画像形成装置30は、表示部37にコードを表示する。ユーザは、携帯端末20の撮影部28が表示部37に表示されるコードを撮影することができる位置に携帯端末20を翳す。プロセッサ21は、撮影部28を用いてコードが写る画像を取得する。
【0046】
また、プロセッサ21は、取得したサービス側決済IDに基づいて印刷代金の決済処理を行う機能を有する。
【0047】
プロセッサ21は、サービス側決済IDを取得すると、印刷代金の入力を受け付ける。たとえば、プロセッサ21は、テンキーなどのアイコンを表示してユーザから印刷代金の入力を受け付ける。
【0048】
印刷代金の入力を受け付けると、プロセッサ21は、印刷代金を決済するための送金リクエストを生成する。送金リクエストは、送金元の決済IDとしてユーザの決済ID(ユーザ側決済ID)を、送金先の決済IDとして取得したサービス側決済IDを、送金する金額として入力された印刷代金を示す。たとえば、プロセッサ21は、NVM24などからユーザ側決済IDを取得する。ユーザ側決済IDは、ユーザの口座を特定する決済IDである。
【0049】
送金リクエストを生成すると、プロセッサ21は、通信部25を通じて、生成した送金リクエストを決済サーバ10へ送信する。
【0050】
次に、画像形成装置30が実現する機能について説明する。画像形成装置30が実現する機能は、プロセッサ31がROM32又はNVM34などに格納されるプログラムを実行することで実現される。
【0051】
まず、プロセッサ31は、印刷データを取得する機能を有する。
プロセッサ31は、操作部26を通じてコピーを行う操作の入力を受け付ける。図5は、プロセッサ31がコピーを行う操作の入力を受け付けるために表示する画面の例である。図5が示すように、プロセッサ31は、コピーを行う操作を受け付けるためのアイコン101を表示する。プロセッサ31は、アイコン101へのタップを検知すると、コピーを行う操作の入力を受け付けたと判定する。
【0052】
ここで、ユーザは、画像形成装置30の原稿台に原稿をセットするものとする。
【0053】
プロセッサ31は、コピーを行う操作の入力を受け付けると、スキャンを開始する操作を受け付ける。図6は、プロセッサ31がスキャンを開始する操作の入力を受け付けるために表示する画面の例である。図6が示すように、プロセッサ31は、スキャンを開始する操作を受け付けるためのアイコン102を表示する。プロセッサ31は、アイコン102へのタップを検知すると、スキャンを開始する操作の入力を受け付けたと判定する。
【0054】
プロセッサ31は、スキャンを開始する操作の入力を受け付けると、スキャナ39を用いて原稿をスキャンして原稿の画像を取得する。原稿が複数枚ある場合、プロセッサ31は、スキャナ39を用いて各原稿の画像を取得する。プロセッサ31は、原稿の画像を印刷データとして取得する。
【0055】
なお、プロセッサ31は、通信部35などを通じて外部装置から印刷データを取得してもよい。また、プロセッサ31は、ユーザが所持するメモリ(USBメモリなど)から印刷データを取得してもよい。プロセッサ31が印刷データを取得する方法は、特定の方法に限定されるものではない。
【0056】
また、プロセッサ31は、印刷代金の収受を行う決済サービスの選択を受け付ける機能を有する。
【0057】
プロセッサ31は、画像形成装置30が利用可能な決済サービスから印刷代金の収受を行う決済サービスの選択を受け付ける。図7は、プロセッサ31が決済サービスの選択を受け付けるために表示する画面の例である。図7が示すように、プロセッサ31は、決済サービスの選択を受け付けるためのアイコン103を表示する。プロセッサ31は、アイコン103の1つへのタップを検知すると、タップされたアイコン103が示す決済サービスの選択を受け付けたと判定する。
【0058】
また、プロセッサ31は、印刷代金を提示する機能を有する。
【0059】
プロセッサ31は、印刷データに基づいて印刷代金を決定する。たとえば、プロセッサ31は、印刷枚数などに基づいて印刷代金を決定する。また、プロセッサ31は、カラー印刷又はモノクロ印刷であるかに基づいて印刷代金を決定してもよい。印刷代金を決定すると、プロセッサ31は、表示部27に決定した印刷代金を表示する。
【0060】
図8は、プロセッサ31が印刷代金を表示する画面の例である。図8が示すように、プロセッサ31は、決済金額として決定した印刷代金を表示する。また、プロセッサ31は、印刷代金を確定するためのアイコン104を表示する。プロセッサ31は、アイコン104へのタップを検知すると、印刷代金を確定する。
【0061】
また、プロセッサ31は、サービス側決済IDをエンコードして得られたコードを表示する機能を有する。
【0062】
プロセッサ31は、NVM34などからサービス側決済IDを取得する。たとえば、NVM34は、予めサービス側決済IDを格納する。たとえば、サービス側決済IDは、画像形成装置30を設置するサービスを運用する法人の決済IDである。
【0063】
サービス側決済IDを取得すると、プロセッサ31は、所定のアルゴリズムに従って取得したサービス側決済IDをエンコードすることでコードを生成する。コードを生成すると、プロセッサ31は、表示部37に生成したコードを表示する。
【0064】
なお、NVM34は、サービス側決済IDをエンコードして得られたコードを予め格納してもよい。プロセッサ31は、NVM34からコードを取得してもよい。
【0065】
図9は、プロセッサ31がコードを表示する画面の例である。図9が示すように、プロセッサ31は、コード105を表示する。なお、プロセッサ31は、印刷代金などをさらに表示してもよい。
【0066】
また、プロセッサ31は、印刷代金の収受が完了したことを示す完了通知を受信すると、印刷データを用紙に印刷する機能を有する。
【0067】
たとえば、決済サーバ10は、携帯端末20からの送金リクエストに基づいてユーザ側決済IDの口座からサービス側決済IDの口座に代金を送信する。代金を送金すると、決済サーバ10は、代金の金額を示す完了通知を画像形成装置30に送信する。なお、送金リクエストは、完了通知を画像形成装置30に送信することを指示するものであってもよい。
【0068】
プロセッサ31は、通信部35を通じて当該完了通知を受信する。当該完了通知を受信すると、プロセッサ31は、当該完了通知が示す金額と印刷代金とが一致するか判定する。両者が一致する場合、プロセッサ31は、プリンタ38を用いて、印刷データを用紙に印刷する。プロセッサ31は、印刷した用紙を外部に放出する。
【0069】
なお、プロセッサ31は、当該完了通知が示す金額が印刷代金を超える場合、印刷データを用紙に印刷して差額を返金してもよい。たとえば、プロセッサ31は、差額を返金するための送金リクエストを決済サーバ10に送信してもよい。
【0070】
また、プロセッサ31は、当該完了通知が示す金額が印刷代金より少ない場合、エラーを表示してもよい。
【0071】
図10は、プロセッサ31が印刷データを用紙に印刷している間に表示する画面の例である。図10が示すように、プロセッサ31は、コピー中であることを示すメッセージを表示する。また、プロセッサ31は、収受が完了した印刷代金などを表示する。
【0072】
また、図11は、プロセッサ31が印刷を完了した場合に表示する画面の例である。図11が示すように、プロセッサ31は、コピーが完了したことを示すメッセージを表示する。また、プロセッサ31は、収受が完了した印刷代金などを表示する。
【0073】
また、プロセッサ31は、コピーが完了した後に、完了通知が示す金額が印刷データの印刷に現実に必要だった印刷代金よりも多い場合、差額をユーザ側決済IDの口座に返金する機能を有する。
【0074】
たとえば、印刷動作が画像形成装置30の不具合(紙づまり又は故障など)などによって途中で終了した場合、プロセッサ31は、完了した印刷に対応する印刷代金を決定する。印刷代金を決定すると、プロセッサ31は、完了通知が示す金額と決定した印刷代金との差額を算出する。差額を算出すると、プロセッサ31は、差額を返金する送金リクエストを生成する。送金リクエストは、送金元の決済IDとしてサービス側決済IDを、送金先の決済IDとしてユーザ側決済IDを、送金する金額として差額を示す。
【0075】
送金リクエストを生成すると、プロセッサ31は、通信部35を通じて生成した送金リクエストを決済サーバ10に送信する。
【0076】
次に、印刷システム1の動作例について説明する。図12は、印刷システム1の動作例について説明するためのフローチャートである。
【0077】
ここでは、ユーザは、画像形成装置30の操作部36にコピーを行う操作を入力するものとする。
【0078】
画像形成装置30のプロセッサ31は、操作部36を通じてコピーを行う操作の入力を受け付ける(ACT11)。ここで、ユーザは、スキャナ39に原稿をセットするものとする。
【0079】
コピーを行う操作の入力を受け付けると、プロセッサ31は、スキャナ39を用いて原稿をスキャンし印刷データを取得する(ACT12)。印刷データを取得すると、プロセッサ31は、操作部36を通じて決済サービスの選択を受け付ける(ACT13)。ユーザは、決済サービスを選択する操作を入力する。
【0080】
決済サービスの選択を受け付けると、プロセッサ31は、表示部37に印刷代金を表示する(ACT14)。印刷代金を表示すると、プロセッサ31は、表示部37にサービス側決済IDをエンコードして得られたコードを表示する(ACT15)。
【0081】
ここで、携帯端末20のプロセッサ21は、撮影部28を用いてコードを撮影しデコードしてサービス側決済IDを取得する(ACT16)。サービス側決済IDを取得すると、プロセッサ21は、操作部26を通じて印刷代金の入力を受け付ける(ACT17)。ユーザは、操作部26を通じてACT14で表示される印刷代金を入力する。
【0082】
印刷代金の入力を受け付けると、プロセッサ21は、通信部15を通じて、ユーザ側決済IDの口座からサービス側決済IDの口座に印刷代金を送金する送金リクエストを決済サーバ10に送信する(ACT18)。
【0083】
決済サーバ10は、携帯端末20から送金リクエストを受信する。送金リクエストを受信すると、決済サーバ10は、送金リクエストに従って代金を送金する。代金を送金すると、決済サーバ10は、完了通知を画像形成装置30に送信する(ACT19)。
【0084】
画像形成装置30のプロセッサ31は、通信部35を通じて完了通知を受信する。完了通知を受信すると、プロセッサ31は、印刷データを用紙に印刷する(ACT20)。印刷データを用紙に印刷すると、プロセッサ31は、完了通知が示す金額と印刷データの印刷に現実に必要だった印刷代金との差額があるか判定する(ACT21)。
【0085】
差額があると判定すると(ACT21、YES)、プロセッサ31は、通信部35を通じて差額を返金する送金リクエストを決済サーバ10に送信する(ACT22)。
【0086】
プロセッサ31が、差額がないと判定した場合(ACT21、NO)、又は、プロセッサ31差額を返金する送金リクエストを決済サーバ10に送信した場合(ACT22)、印刷システム1は、動作を終了する。
【0087】
なお、プロセッサ31は、所定の操作の入力を受け付けると、過去の取引明細を表示してもよい。たとえば、プロセッサ31は、日時と送金された印刷代金とを対応付けて表示してもよい。
【0088】
また、画像形成装置30は、FAXを送信するものであってもよい。プロセッサ31は、FAXに係る代金を上記の通り決済IDを用いて収受してもよい。
また、プロセッサ31は、完了通知を携帯端末20から受信してもよい。
【0089】
また、画像形成装置30は、3Dプリンタであってもよい。
また、プロセッサ31は、サービス側決済IDをエンコードして得られたコードを用紙に印刷してもよい。
【0090】
以上のように構成された印刷システムは、画像形成装置においてサービス側決済IDを示すコードを表示する。印刷システムは、携帯端末20にコードを読み取らせて印刷代金を収受する。印刷システムは、印刷代金の収受が完了すると、印刷データを用紙に印刷する。従って、印刷システムは、コードを利用して、印刷代金を収受することができる。(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態に係る印刷システムは、画像形成装置30がユーザ側決済IDを取得して送金リクエストを送信する点で第1の実施形態のそれと異なる。従って、その他の点については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0091】
印刷システム1、決済サーバ10、携帯端末20、画像形成装置30及びネットワーク40の構成例は、第1の実施形態のそれらと同様であるため説明を省略する。
【0092】
次に、携帯端末20が実現する機能について説明する。携帯端末20が実現する機能は、プロセッサ21がROM22又はNVM24などに格納されるプログラムを実行することで実現される。
【0093】
また、プロセッサ21は、ユーザ側決済IDをエンコードして得られたコードを表示する機能を有する。
【0094】
プロセッサ21は、NVM24などからユーザ側決済IDを取得する。たとえば、NVM24は、予め自身のユーザ側決済IDを格納する。
【0095】
ユーザ側決済IDを取得すると、プロセッサ21は、所定のアルゴリズムに従って取得したユーザ側決済IDをエンコードすることでコードを生成する。コードを生成すると、プロセッサ21は、表示部27に生成したコードを表示する。
【0096】
なお、NVM24は、ユーザ側決済IDをエンコードして得られたコードを予め格納してもよい。プロセッサ21は、NVM24からコードを取得してもよい。
【0097】
図13は、プロセッサ21がコードを表示する画面の例である。図13が示すように、プロセッサ21は、コード106を表示する。
【0098】
次に、画像形成装置30が実現する機能について説明する。画像形成装置30が実現する機能は、プロセッサ31がROM32又はNVM34などに格納されるプログラムを実行することで実現される。
【0099】
まず、プロセッサ31は、スキャナ39を用いてユーザ側決済IDをエンコードして得られたコードを読み取ってユーザ側決済IDを取得する機能を有する。
【0100】
プロセッサ31は、操作部26を通じてコードの読み取りを行う操作の入力を受け付ける。図14は、プロセッサ31がコードの読み取りを行う操作の入力を受け付けるために表示する画面の例である。図14が示すように、プロセッサ31は、コードの読み取りを行う操作を受け付けるためのアイコン107を表示する。プロセッサ31は、アイコン107へのタップを検知すると、コードの読み取りを行う操作の入力を受け付けたと判定する。
【0101】
ここで、ユーザは、携帯端末20をスキャナ39にセットする。即ち、ユーザは、スキャナ39が携帯端末20の表示部27を読み取れるように、携帯端末20をスキャナ39にセットする。
【0102】
図15は、プロセッサ31がスキャナ39を用いてコードを読み取る動作例を示す図である。図15が示すように、ユーザは、携帯端末20の表示部27が原稿台の下に向くように携帯端末20を原稿台にセットする。
【0103】
プロセッサ31は、原稿を取得する場合と同様に光源39aを発光させる。プロセッサ31は、スキャナ39のセンサ列を移動させて携帯端末20の表示部27からコードが写る画像をスキャンする。
【0104】
プロセッサ31は、得られた画像に写るコードをデコードする。プロセッサ31は、コードをデコードすることでサービス側決済IDを取得する。
【0105】
コードのデコードに失敗した場合、プロセッサ31は、光源39aが発光する強度を低下させる。たとえば、プロセッサ31は、光源39aの光量(又は輝度など)を低下させる。たとえば、プロセッサ31は、現在の強度から所定の強度へ低下させるように光源39aに供給する電力を制御する。
【0106】
光源39aが発光する強度を低下させると、プロセッサ31は、スキャナ39のセンサ列を移動させて携帯端末20の表示部27からコードが写る画像をスキャンする。再度、コードのデコードに失敗した場合、プロセッサ31は、光源39aが発光する強度をさらに低下させる。
【0107】
プロセッサ31は、所定の回数、上記の動作を繰り返してサービス側決済IDを取得する。所定の回数、上記の動作を繰り返してもコードのデコードに失敗する場合、プロセッサ31は、エラーを出力する。
【0108】
また、画像形成装置30がコードを読み取るためのハンドスキャナを備える場合、プロセッサ31は、コードのデコードに失敗すると、ハンドスキャナを用いてコードを読み取ることを促すメッセージなどを表示してもよい。この場合、プロセッサ31は、ハンドスキャナを用いてコードを読み取る。
【0109】
また、プロセッサ31は、取得したユーザ側決済IDに基づいて印刷代金の決済処理を行う機能を有する。
【0110】
プロセッサ31は、ユーザ側決済IDを取得すると、プロセッサ31は、印刷代金を決済するための送金リクエストを生成する。送金リクエストは、送金元の決済IDとして取得したユーザ側決済IDを、送金先の決済IDとしてサービス側決済IDを、送金する金額として印刷代金を示す。たとえば、プロセッサ31は、NVM34などからサービス側決済IDを取得する。
【0111】
送金リクエストを生成すると、プロセッサ31は、通信部35を通じて、生成した送金リクエストを決済サーバ10へ送信する。
【0112】
次に、印刷システム1の動作例について説明する。図16は、印刷システム1の動作例について説明するためのフローチャートである。
【0113】
ここでは、ユーザは、画像形成装置30の操作部36にコピーを行う操作を入力するものとする。
【0114】
画像形成装置30のプロセッサ31は、操作部36を通じてコピーを行う操作の入力を受け付ける(ACT31)。ここで、ユーザは、スキャナ39に原稿をセットするものとする。
【0115】
コピーを行う操作の入力を受け付けると、プロセッサ31は、スキャナ39を用いて原稿をスキャンし印刷データを取得する(ACT32)。印刷データを取得すると、プロセッサ31は、操作部36を通じて決済サービスの選択を受け付ける(ACT33)。ユーザは、決済サービスを選択する操作を入力する。
【0116】
決済サービスの選択を受け付けると、プロセッサ31は、表示部37に印刷代金を表示する(ACT34)。
【0117】
ここで、携帯端末20のプロセッサ21は、ユーザ側決済IDをエンコードして得られたコードを表示部27に表示する(ACT35)。
【0118】
画像形成装置30のプロセッサ31は、スキャナ39を用いてコードを読み取ってユーザ側決済IDを取得する(ACT36)。ユーザ側決済IDを取得すると、プロセッサ31は、通信部35を通じて、ユーザ側決済IDの口座からサービス側決済IDの口座に印刷代金を送金する送金リクエストを決済サーバ10に送信する(ACT37)。
【0119】
決済サーバ10は、画像形成装置30から送金リクエストを受信する。送金リクエストを受信すると、決済サーバ10は、送金リクエストに従って代金を送信する。代金を送金すると、決済サーバ10は、完了通知を画像形成装置30に送信する(ACT38)。
【0120】
画像形成装置30のプロセッサ31は、通信部35を通じて完了通知を受信する。完了通知を受信すると、プロセッサ31は、印刷データを用紙に印刷する(ACT39)。印刷データを用紙に印刷すると、プロセッサ31は、完了通知が示す金額と印刷データの印刷に現実に必要だった印刷代金との差額があるか判定する(ACT40)。
【0121】
差額があると判定すると(ACT40、YES)、プロセッサ31は、通信部35を通じて差額を返金する送金リクエストを決済サーバ10に送信する(ACT41)。
【0122】
プロセッサ31が、差額がないと判定した場合(ACT40、NO)、又は、プロセッサ31差額を返金する送金リクエストを決済サーバ10に送信した場合(ACT41)、印刷システム1は、動作を終了する。
【0123】
次に、プロセッサ31がコードを読み取る動作例(ACT36)について説明する。図17は、プロセッサ31がコードを読み取る動作例について説明するためのフローチャートである。
【0124】
ここでは、ユーザは、画像形成装置30の操作部36にコードの読み取りを行う操作を入力するものとする。
【0125】
プロセッサ31は、操作部36を通じてコードの読み取りを行う操作の入力を受け付ける(ACT51)。ここで、ユーザは、スキャナ39に携帯端末20をセットするものとする。
【0126】
コードの読み取りを行う操作の入力を受け付けると、プロセッサ31は、nをリセット(n=0)する(ACT52)。nをリセットすると、プロセッサ31は、スキャナ39を用いて携帯端末20の表示部27からコードを読み取る(ACT53)。
【0127】
コードの読み取りに失敗すると(ACT54、NO)、プロセッサ31は、nをインクリメントする(ACT55)。nをインクリメントすると、プロセッサ31は、n>Nであるか判定する(ACT56)。ここで、Nは、読み取り回数の上限である。
【0128】
n>Nでないと判定すると(ACT56、NO)、プロセッサ31は、光源39aが発光する強度を低下させる(ACT57)。光源39aが発光する強度を低下させると、プロセッサ31は、ACT53に戻る。
【0129】
コードの読み取りに成功した場合(ACT54、YES)、又は、n>Nであると判定した場合(ACT56、YES)、プロセッサ31は、動作を終了する。
【0130】
なお、n>Nであると判定した場合(ACT56、YES)、プロセッサ31は、エラーを表示部37に表示してもよい。この場合、印刷システム1は、動作を終了してもよい。
【0131】
また、プロセッサ31は、スキャナ39を用いて用紙に印刷されたコードを読み取ってもよい。
【0132】
プロセッサ31は、光源39aをオフにしてスキャナ39を用いて携帯端末20の表示部27からコードを読み取ってもよい。
【0133】
以上のように構成された印刷システムは、携帯端末においてユーザ側決済IDを示すコードを表示する。印刷システムは、画像形成装置にコードを読み取らせて印刷代金を収受する。その結果、印刷システムは、ユーザに携帯端末20に対して印刷代金を入力させることなく印刷代金を収受することができる。
【0134】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
画像を表示する表示部と、
決済サーバとデータを送受信する通信部と、
用紙に画像を印刷するプリンタと、
印刷データを取得するインターフェースと、
決済IDを示すコードを前記表示部に表示し、
前記通信部を通じて、前記コードを用いて前記印刷データの印刷代金の収受が完了したことを示す完了通知を前記決済サーバから受信すると、前記プリンタを用いて前記印刷データを前記用紙に印刷する、
プロセッサと、
を備える画像形成装置。
[C2]
前記プロセッサは、前記インターフェースが前記印刷データを取得すると、前記印刷代金を前記表示部に表示する、
前記C1に記載の画像形成装置。
[C3]
画像をスキャンするスキャナと、
決済サーバとデータを送受信する通信部と、
用紙に画像を印刷するプリンタと、
印刷データを取得し、
前記スキャナを用いて、ユーザが提示する媒体からユーザの決済IDを示すコードを読み取り、
前記通信部を通じて、前記スキャナが読み取った前記コードをデコードして得られた前記決済IDを用いて前記印刷データの印刷代金を収受する送金リクエストを前記決済サーバに送信し、
前記通信部を通じて、前記送金リクエストに応じた、前記印刷代金の収受が完了したことを示す完了通知を前記決済サーバから受信すると、前記プリンタを用いて前記印刷データを前記用紙に印刷する、
プロセッサと、
を備える画像形成装置。
[C4]
前記スキャナは、原稿を照らす光源を備え、
前記プロセッサは、携帯端末の表示部が表示する前記コードを読み取る場合、前記光源が発光する強度を低下させる、
前記C3に記載の画像形成装置。
[C5]
前記プロセッサは、前記完了通知が示す収受した印刷代金が、前記プリンタが前記印刷データを印刷した印刷代金よりも多い場合、前記通信部を通じて、差額を返金するための送金リクエストを前記決済サーバに送信する、
前記C1乃至4の何れか1項に記載の画像形成装置。
【符号の説明】
【0135】
1…印刷システム、10…決済サーバ、15…通信部、20…携帯端末、21…プロセッサ、22…ROM、23…RAM、24…NVM、25…通信部、26…操作部、27…表示部、28…撮影部、30…画像形成装置、31…プロセッサ、32…ROM、33…RAM、34…NVM、35…通信部、36…操作部、37…表示部、38…プリンタ、39…スキャナ、39a…光源、40…ネットワーク、101…アイコン、102…アイコン、103…アイコン、104…アイコン、105…コード、106…コード、107…アイコン。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17