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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-14
(45)【発行日】2023-04-24
(54)【発明の名称】コネクタ及び電子デバイス
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/639 20060101AFI20230417BHJP
【FI】
H01R13/639 Z
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022551020
(86)(22)【出願日】2022-03-17
(86)【国際出願番号】 CN2022081479
(87)【国際公開番号】W WO2022213790
(87)【国際公開日】2022-10-13
【審査請求日】2022-08-24
(31)【優先権主張番号】202110971239.3
(32)【優先日】2021-08-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518199702
【氏名又は名称】深▲せん▼市徳蘭明海科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN POWEROAK NEWENER CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】19F, Tower 1, Kaidaer Building, Tongsha Road No.168, XiLi Town, Nanshan District, Shenzhen, Guangdong, 518000 China
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】秦 ▲ゲン▼
(72)【発明者】
【氏名】黄 小杰
(72)【発明者】
【氏名】馬 輝
【審査官】松原 陽介
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-22055(JP,A)
【文献】特開2013-149385(JP,A)
【文献】特開2013-8465(JP,A)
【文献】特開2014-150012(JP,A)
【文献】国際公開第2013/176139(WO,A1)
【文献】中国実用新案第209552973(CN,U)
【文献】中国実用新案第212908412(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/40-13/72
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部デバイスの接続に適用されるコネクタであって、
収容チャンバーと前記収容チャンバーに連通される第1の開口とが設けられるハウジングと、
前記収容チャンバー内に設けられ、かつ第1の信号接続点が設けられる回路基板と、
前記ハウジングに設けられ、かつ外部デバイスと接続するための第2の信号接続点を含む接続ヘッドと、
前記第1の開口に設けられ、かつ前記回路基板の第1の信号接続点と前記接続ヘッドの第2の信号接続点とにそれぞれ接続され、そして前記回路基板の第1の信号接続点と前記接続ヘッドの第2の信号接続点との間の導通と遮断を制御するためのスイッチと、を備えており、
前記コネクタは、第1の固定コンポーネントを含み、前記第1の固定コンポーネントが前記ハウジングまたは前記接続ヘッドに設けられており、前記第1の固定コンポーネントは、外部デバイスと接続して前記コネクタと前記外部デバイスとを一次固定状態にさせることに用いられており、
前記コネクタは、第2の固定コンポーネントを含み、前記第2の固定コンポーネントが前記スイッチに接続されており、
前記スイッチが前記第1の信号接続点と前記第2の信号接続点の導通を制御する時に、前記スイッチによって前記第2の固定コンポーネントを駆動して、前記第2の固定コンポーネントを前記一次固定状態にある前記第1の固定コンポーネントまたは前記外部デバイスと嵌合させて、前記外部デバイスに対する二次固定を実現して、前記外部デバイスと前記コネクタとを取り外し不可能な状態にさせており、
前記スイッチが前記第1の信号接続点と前記第2の信号接続点の遮断を制御する時に、前記スイッチによって前記第2の固定コンポーネントを駆動して、前記第2の固定コンポーネントを前記一次固定状態にある前記第1の固定コンポーネントまたは前記外部デバイスと分離させて、前記外部デバイスに対する二次固定を解除して、前記外部デバイスと前記コネクタとを取り外し可能な状態にさせること、を特徴とするコネクタ。
【請求項2】
前記第1の固定コンポーネントは、前記接続ヘッドに設けられるねじ構造又は係合構造を含み、前記ねじ構造又は前記係合構造が前記外部デバイスに嵌合されて、前記コネクタと前記外部デバイスとを螺合状態または係合状態にさせており、
前記第2の固定コンポーネントは、接続アームと固定ヘッドとを含み、前記固定ヘッドが前記接続アームの一端に設けられ、前記接続アームの他端が前記スイッチに接続され、前記固定ヘッドが前記外部デバイスと固定接続するために用いられており、
前記スイッチが前記第1の信号接続点と前記第2の信号接続点の導通を制御する時に、前記スイッチによって前記固定ヘッドを駆動して、前記固定ヘッドを前記螺合状態または係合状態にある前記外部デバイスと固定接続させて、前記外部デバイスに対する二次固定を実現しており、
前記スイッチが前記第1の信号接続点と前記第2の信号接続点の遮断を制御する時に、前記スイッチによって前記固定ヘッドを駆動して、前記固定ヘッドを前記螺合状態または係合状態にある前記外部デバイスと分離させて、前記外部デバイスに対する二次固定を解除すること、を特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記第1の固定コンポーネントは、回転アームと係合フックとを含み、前記回転アームが前記ハウジングに回転可能的に接続され、前記係合フックが前記回転アームの一端に固定されており、前記外部デバイスが前記接続ヘッドに挿着されかつ前記回転アームが第1の状態にある時に、前記係合フックが前記外部デバイスと係合状態になっており、
前記第2の固定コンポーネントは、位置規制接続部材を含み、前記位置規制接続部材が前記スイッチに接続されており、
前記スイッチが前記第1の信号接続点と前記第2の信号接続点の導通を制御する時に、前記スイッチによって前記位置規制接続部材を駆動して、前記位置規制接続部材を前記第1の状態にある前記回転アームと接続させ、かつ前記回転アームの位置を規制させて、前記回転アームを前記ハウジングに対して回転不能にさせて、前記係合状態の固定及び外部デバイスの二次固定を実現しており、
前記スイッチが前記第1の信号接続点と前記第2の信号接続点の遮断を制御する時に、前記スイッチによって前記位置規制接続部材を駆動して、前記位置規制接続部材を前記第1の状態にある前記回転アームと分離させ、前記係合状態の固定及び外部デバイスの二次固定を解除して、前記回転アームを前記ハウジングに対して回転可能にさせること、を特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記スイッチは、スイッチ本体と操作部とを含み、前記スイッチ本体が前記回路基板の電源接続点と前記接続ヘッドの電源ピンとにそれぞれ電気的に接続され、前記操作部が前記第1の開口に位置し、前記操作部が前記スイッチ本体に接続され、かつ前記操作部が前記スイッチ本体に対して移動可能なものであり、前記操作部がスイッチ本体に対して第1のプリセット位置に位置する時に、前記スイッチ本体がオンになっており、前記操作部がスイッチ本体に対して第2のプリセット位置に位置する時に、前記スイッチ本体がオフになっており、前記位置規制接続部材が前記操作部に接続され、かつ前記位置規制接続部材が前記操作部に追従して移動しており、
前記操作部が前記第1のプリセット位置に位置する時に、前記位置規制接続部材が前記回転アームの第1の表面の他端を支持しかつその他端に当接して、前記回転アームがハウジングに対して固定されており、前記操作部が前記第2のプリセット位置に位置する時に、前記位置規制接続部材が前記回転アームの他端から離脱され、前記回転アームがハウジングに対して回転可能になること、を特徴とする請求項3に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記ハウジングには、第2の開口とスルーホールとが設けられており、前記第2の開口と前記スルーホールとがいずれも前記収容チャンバーに連通しており、前記第2の開口が前記接続ヘッドと前記第1の開口との間に位置し、前記スルーホールと前記接続ヘッドとが前記ハウジングの同一の端に位置しており、
前記回転アームが前記収容チャンバー内に位置し、かつ前記回転アームの一端が前記スルーホールから張り出し、前記回転アームが前記スルーホールに対して揺動可能であり、前記係合フックが前記ハウジング外に位置し、前記回転アームの他端が前記第2の開口に露出され、前記位置規制接続部材が前記収容チャンバー内に位置すること、を特徴とする請求項4に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記第1の固定コンポーネントは、弾性部材をさらに含み、前記弾性部材の一端が前記回転アームの第1の表面の他端に固定され、かつ前記弾性部材の他端が前記ハウジング内に固定されること、を特徴とする請求項5に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記回転アームの第1の表面の他端には固定溝が設けられており、前記弾性部材の一端は前記固定溝内に収容かつ固定されること、を特徴とする請求項6に記載のコネクタ。
【請求項8】
前記回転アームの第2の表面の他端は、前記第2の開口に向かって延び、かつ位置規制ボタンを有しており、前記位置規制ボタンが前記第2の開口に対して移動可能であり、ここで、前記第1の表面と第2の表面とが対向して設けられること、を特徴とする請求項5に記載のコネクタ。
【請求項9】
前記第1の信号接続点は、電気信号接続点と通信信号接続点とを含んでおり、
前記接続ヘッドは、複数の電気信号ピンと複数の通信信号ピンとを含み、複数の前記電気信号ピンが前記第1の信号接続点の電気信号接続点に接続され、複数の前記通信信号ピンが前記第1の信号接続点の通信信号接続点に接続されており、複数の前記電気信号ピンの数が二つであり、複数の前記通信信号ピンの数が八つであること、を特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項10】
請求項1~9のいずれかに記載のコネクタを備えることを特徴とする電子デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年08月24日付けに中国国家知識産権局に提出された202110971239.3という出願号である中国特許出願(名称:「コネクタ及び電子デバイス」)による優先権を請求し、その全体内容が参照によって本出願に組み込まれる。
【0002】
本出願による実施例は、コネクタ技術分野に関し、特に、コネクタ及び電子デバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
現在、わが国の経済の急速な発展に伴い、電力を原動力とする発電設備、テストデバイス及び移動式電源車、移動式発電車、UPS電源車、動力電池充電スタンド及び電動車両充電スタンドなどの製品は広く応用されていて、人々の暮らし及び生産に大きな便利をもたらすため、動力電池充電コネクタは短時間で大量の電流を輸送することが必要である。
【0004】
本出願の発明者は、本出願を実現する過程において、コネクタが大きな負荷に接続される場合には、引き抜かれると、瞬間的に発火すること及び短絡を発生することによる危険が起こりやすく、コネクタがそのまま廃棄されることを招きやすく、酷い場合には、安全事故が起こりやすいことを発見した。
【発明の概要】
【0005】
上記の問題点に鑑み、本出願に係る実施例は、上記したコネクタが大きな負荷に接続される場合には、引き抜かれると、瞬間的に発火すること及び短絡を発生することによる危険が起こりやすく、コネクタがそのまま廃棄されることを招きやすいといった問題点を克服したコネクタ及び電子デバイスが提供される。
【0006】
本出願に係る実施例の1つの側面によれば、収容チャンバーと前記収容チャンバーに連通される第1の開口とが設けられるハウジングと、前記収容チャンバー内に設けられ、かつ第1の信号接続点が設けられる回路基板と、前記ハウジングに設けられ、かつ外部デバイスと接続するための第2の信号接続点を含む接続ヘッドと、前記第1の開口に設けられ、かつ前記回路基板の第1の信号接続点と前記接続ヘッドの第2の信号接続点とにそれぞれ接続され、そして前記回路基板の第1の信号接続点と前記接続ヘッドの第2の信号接続点との間の導通と遮断を制御するためのスイッチと、を備えるコネクタが提供される。前記コネクタは、第1の固定コンポーネントを含み、前記第1の固定コンポーネントが前記ハウジングまたは前記接続ヘッドに設けられており、前記第1の固定コンポーネントは、外部デバイスと接続して前記コネクタと前記外部デバイスとを一次固定状態にさせるために用いられる。前記コネクタは、第2の固定コンポーネントを含み、前記第2の固定コンポーネントが前記スイッチに接続される。前記スイッチが前記第1の信号接続点と前記第2の信号接続点を制御してこれらを導通させる時に、前記スイッチによって前記第2の固定コンポーネントを前記一次固定状態にある前記第1の固定コンポーネントまたは前記外部デバイスと嵌合させて、前記外部デバイスに対する二次固定を実現して、前記外部デバイスと前記コネクタとを取り外し不可能な状態にさせる。前記スイッチが前記第1の信号接続点と前記第2の信号接続点を制御してこれらを遮断させる時に、前記スイッチによって前記第2の固定コンポーネントを前記一次固定状態にある前記第1の固定コンポーネントまたは前記外部デバイスと分離させて、前記外部デバイスに対する二次固定を解除して、前記外部デバイスと前記コネクタとを取り外し可能な状態にさせる。
【0007】
一つのオプションとしての態様では、前記第1の固定コンポーネントは、前記接続ヘッドに設けられるねじ構造又は係合構造を含み、前記ねじ構造又は前記係合構造が前記外部デバイスに嵌合されて、前記コネクタと前記外部デバイスとを螺合または係合状態にさせており、前記第2の固定コンポーネントは、接続アームと固定ヘッドとを含み、前記固定ヘッドが前記接続アームの一端に設けられ、前記接続アームの他端が前記スイッチに接続され、前記固定ヘッドが前記外部デバイスと固定接続するために用いられており、前記スイッチが前記第1の信号接続点と前記第2の信号接続点を制御してこれらを導通させる時に、前記スイッチによって前記固定ヘッドを前記螺合または係合状態にある前記外部デバイスと固定接続させて、前記外部デバイスに対する二次固定を実現しており、前記スイッチが前記第1の信号接続点と前記第2の信号接続点を制御してこれらを遮断させる時に、前記スイッチによって前記固定ヘッドを前記螺合または係合状態にある前記外部デバイスと分離させて、前記外部デバイスに対する二次固定を解除する。
【0008】
一つのオプションとしての態様では、前記第1の固定コンポーネントは、回転アームと係合フックとを含み、前記回転アームが前記ハウジングに回転接続され、前記係合フックが前記回転アームの一端に固定されており、前記外部デバイスが前記接続ヘッドに挿着されかつ前記回転アームが第1の状態にある時に、前記係合フックが前記外部デバイスと係合状態になっており、前記第2の固定コンポーネントは、位置規制接続部材を含み、前記位置規制接続部材が前記スイッチに接続されており、前記スイッチが前記第1の信号接続点と前記第2の信号接続点を制御してこれらを導通させる時に、前記スイッチによって前記位置規制接続部材を前記第1の状態にある前記回転アームと固定接続させかつ位置を規制して、前記回転アームを前記ハウジングに対して回転不能にさせて、前記係合状態の固定及び外部デバイスの二次固定を実現しており、前記スイッチが前記第1の信号接続点と前記第2の信号接続点を制御してこれらを遮断させる時に、前記スイッチによって前記位置規制接続部材を第1の状態にある前記回転アームと分離させ、前記係合状態の固定及び外部デバイスの二次固定を解除して、前記回転アームを前記ハウジングに対して回転可能にさせる。
【0009】
一つのオプションとしての態様では、前記スイッチは、スイッチ本体と操作部とを含み、前記スイッチ本体が前記回路基板の電源接続点と接続ヘッドの電源ピンとにそれぞれ電気的に接続され、前記操作部が前記第1の開口に位置し、前記操作部が前記スイッチ本体に接続され、かつ前記操作部が前記スイッチ本体に対して移動可能なものであり、前記操作部がスイッチ本体に対して第1のプリセット位置に位置する時に、前記スイッチ本体がオンになっており、前記操作部がスイッチ本体に対して第2のプリセット位置に位置する時に、前記スイッチ本体がオフになっており、前記位置規制接続部材が前記操作部に接続され、かつ前記位置規制接続部材が前記操作部に追従して移動しており、前記操作部が前記第1のプリセット位置に位置する時に、前記位置規制接続部材が前記回転アームの第1の表面の他端を支持しかつその他端に当接して、前記回転アームがハウジングに対して固定されており、前記操作部が前記第2のプリセット位置に位置する時に、前記位置規制接続部材が前記回転アームの他端から離脱され、前記回転アームがハウジングに対して回転可能になる。
【0010】
一つのオプションとしての態様では、前記ハウジングには、第2の開口とスルーホールとが設けられており、前記第2の開口とスルーホールとがいずれも前記収容チャンバーに連通しており、前記第2の開口が前記接続ヘッドと前記第1の開口との間に位置し、前記スルーホールと前記接続ヘッドとが前記ハウジングの同一の端に位置しており、前記回転アームが前記収容チャンバー内に位置し、かつ前記回転アームの一端が前記スルーホールから張り出し、前記回転アームが前記スルーホールに対して揺動可能であり、前記係合フックが前記ハウジング外に位置し、前記回転アームの他端が前記第2の開口に露出され、前記位置規制接続部材が前記収容チャンバー内に位置する。
【0011】
一つのオプションとしての態様では、前記第1の固定コンポーネントは、弾性部材を含み、前記弾性部材の一端が前記回転アームの第1の表面の他端に固定され、かつ前記弾性部材の他端が前記ハウジング内に固定される。
【0012】
一つのオプションとしての態様では、前記回転アームの第1の表面の他端には固定溝が設けられ、前記弾性部材の一端が前記固定溝内に収容かつ固定される。
【0013】
一つのオプションとしての態様では、前記回転アームの第1の表面の他端には前記位置規制接続部材が係合されるために用いられる係合溝が設けられる。
【0014】
一つのオプションとしての態様では、前記回転アームの第2の表面の他端は、前記第2の開口に向かって延び、かつ位置規制ボタンを有しており、前記位置規制ボタンが前記第2の開口に対して移動可能であり、ただし、前記第1の表面と第2の表面とが対向して設けられる。
【0015】
一つのオプションとしての態様では、前記第1の信号接続点は、電気信号接続点と通信信号接続点とを含んでおり、前記接続ヘッドは、複数の電気信号ピンと複数の通信信号ピンとを含み、複数の前記電気信号ピンが前記第1の信号接続点の電気信号接続点に接続され、複数の前記通信信号ピンが前記第1の信号接続点の通信信号接続点に接続されており、複数の前記電気信号ピンの数が二つであり、複数の前記通信信号ピンの数が八つである。
【0016】
一つのオプションとしての態様では、前記ハウジングの外側壁には滑り止め突起が設けられる。
【0017】
本出願に係る実施例の別の側面によれば、以上のようなコネクタを備える電子デバイスが提供される。
【0018】
本出願に係る実施例の有益な効果は以下のものである。従来技術の場合とは異なり、本出願に係る実施例において、ハウジングと、回路基板と、接続ヘッドと、スイッチとが設けられており、ここで、前記ハウジングには、収容チャンバーと前記収容チャンバーに連通される第1の開口とが設けられており、前記回路基板は前記収容チャンバー内に設けられ、かつ前記回路基板には第1の信号接続点が設けられており、前記接続ヘッドは前記ハウジングに設けられ、かつ前記接続ヘッドには外部デバイスと接続するための第2の信号接続点が設けられており、また、前記スイッチは前記第1の開口に設けられ、前記スイッチは前記回路基板の第1の信号接続点と前記接続ヘッドの第2の信号接続点とにそれぞれ接続され、前記スイッチは前記回路基板の第1の信号接続点と前記接続ヘッドの第2の信号接続点との間の導通と遮断を制御するために用いられることにより、コネクタが大きな負荷に接続される場合には、ユーザーがコネクタを引き抜く前に、スイッチによって前記回路基板と前記接続ヘッドとの間の信号接続を切断するだけで、コネクタと大きな負荷との間の接続を切断することを実現して、コネクタを引き抜く際に瞬間的に発火すること及び短絡を発生することによる危険が起こることを回避して、安全事故の発生を低減する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
以下、本出願に係る具体的な実施例あるいは従来技術における技術案をより明確に説明するために、具体的な実施例あるいは従来技術の説明に使用される図面に対して簡単に紹介する。すべての図面において、類似な要素または部分は一般的に類似な符号で標記される。図面において、各要素または部分は必ずしも実際の縮尺通りに描画されるわけではない。
図1】本出願に係る実施例のコネクタの全体構成の模式図である。
図2】本出願に係る実施例のコネクタの全体構成の分解模式図である。
図3】本出願に係る実施例のコネクタのハウジング構成の分解模式図である。
図4】本出願に係る実施例のコネクタの一部の構成の分解模式図である。
図5】本出願に係るコネクタの別の実施例の全体構成の模式図である。
図6】本出願に係るコネクタの別の実施例の全体構成の部分断面図である。
図7図4の中のAでの構成を拡大した模式図である。
図8】本出願に係るコネクタの第1の固定コンポーネントの別の実施例の全体構成の模式図である。
図9】本出願による実施例のコネクタの一つの側面断面図である。
図10図9の中のBでの構成を拡大した模式図である。
図11】本出願に係るコネクタの別の実施例の部分構成断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本出願の理解を容易にするために、以下、図面と具体的な実施例とに合わせて、本出願についてより詳細に説明する。なお、要素が別の要素に「固定」されると表現されている場合に、別の要素に直接位置してもよく、あるいは、これらの間には1つまたは複数の中央の要素が存在されてもよい。ある要素が別の要素に「接続」されると表現されている場合に、別の要素に直接接続されてもよく、あるいは、これらの間には1つまたは複数の中央の要素が存在されてもよい。本明細書で用いられる「垂直」、「水平」、「左」、「右」といった用語および類似の表現は、説明するためのものだけである。
【0021】
特に定義されない限り、本明細書で用いられるすべての技術用語および科学用語は、本出願の技術分野に属する技術者によって一般的に理解される意味と同じである。本明細書において、本出願の明細書で用いられる用語は、具体的な実施例を説明するためのものだけであり、本出願を制限するためのものではない。本明細書で用いられる「及び/又は」という用語は、1つまたは複数の関連するリストされた項目のいずれか及びすべての組み合わせを含む。
【0022】
図1及び図2を参照して、コネクタ01は、ハウジング10と、接続ヘッド20と、回路基板30と、スイッチ40と、第1の固定コンポーネント50と、防護コンポーネント60とを備える。ここで、前記接続ヘッド20は前記ハウジング10の一端に設けられ、前記回路基板30は前記ハウジング10内に設けられ、前記第1の固定コンポーネント50と前記防護コンポーネント60とはいずれも前記ハウジング10に接続され、前記スイッチ40は前記ハウジング10に設けられ、かつ前記スイッチ40は前記接続ヘッド20と前記回路基板30とに接続される。ここで、前記スイッチ40は、前記接続ヘッド20と前記回路基板30との間の電気的な導通と遮断を制御するために用いられており、前記第1の固定コンポーネント50は、外部デバイスと接続して前記コネクタと前記外部デバイスとを一次固定状態(一次堅固的な接続状態)にさせるために用いられる。
【0023】
具体的には、上記のハウジング10については、図2及び図3に示すように、前記ハウジング10には、収容チャンバー10aと前記収容チャンバー10aに連通される第1の開口101とが設けられており、前記収容チャンバー10aが前記回路基板30を収容するために用いられることができ、前記第1の開口101が前記スイッチ40を取り付けるために用いられる。
【0024】
いくつかの実施例では、前記ハウジング10には、第2の開口102が設けられており、前記第2の開口102が前記収容チャンバー10aに連通されており、前記第2の開口102が前記接続ヘッド20と前記第1の開口101との間に位置しており、前記第2の開口102は、ユーザが前記第1の固定コンポーネント50を制御することを容易にする。
【0025】
いくつかの実施例では、前記ハウジング10には、スルーホール103が設けられており、前記スルーホール103が前記収容チャンバー10aに連通されており、前記スルーホール103と前記接続ヘッド20とが前記ハウジング10の同一の端に位置しており、前記スルーホール103には、前記第1の固定コンポーネント50の一部の部材が貫通されて外部デバイスを固定する。
【0026】
いくつかの実施例では、前記ハウジング10内には、支持板104が設けられており、前記支持板104が前記第1の固定コンポーネント50の一部の部材を固定するために用いられる。
【0027】
いくつかの実施例では、前記ハウジング10の外側壁に滑り止め突起105が設けられており、ユーザが前記コネクタを把持する時に、前記滑り止め突起105は滑り止め作用を発揮して、コネクタがユーザの手から外れることを低減して、コネクタの損傷を低減する。
【0028】
上記の回路基板30については、図4に示すように、前記回路基板30が前記収容チャンバー10a内に設けられており、前記回路基板30には、第1の信号接続点(図示せず)が設けられており、前記第1の信号接続点が電気信号接続点と通信信号接続点とを含むが、これらに限定されない。前記電気信号接続点は、前記回路基板と前記接続ヘッドとの間の電気的な接続を容易にしており、前記通信信号接続点は、前記回路基板30と前記接続ヘッド20との間の通信信号の接続を容易にする。
【0029】
いくつかの実施例では、前記回路基板30は、PCB板であり、前記PCB板が電子部品のキャリアとして用いられることができ、コネクタの内部パーツの間の接続に有利である。
【0030】
上記の接続ヘッド20については、図4に示すように、前記接続ヘッド20が前記ハウジング10に設けられており、前記接続ヘッド20が外部デバイスと接続するための第2の信号接続点(図示せず)を含んでおり、前記第2の信号接続点が電気信号接続点と通信信号接続点とを含むが、これらに限定されなく、前記第2の信号接続点の電気信号接続点が前記第1の信号接続点の電気信号接続点と接続するために用いられており、前記第2の信号接続点の通信信号接続点が前記第1の信号接続点の通信信号接続点と接続するために用いられる。
【0031】
前記接続ヘッド20は、通信信号ピン201と電気信号ピン202とを含んでおり、前記通信信号ピン201が前記第1の信号接続点の通信信号接続点に接続され、前記電気信号ピン202が前記第1の信号接続点の電気信号接続点に接続されており、前記通信信号ピン201が前記スイッチ40による制御によって回路基板30の通信信号接続点に接続でき、前記電気信号ピン202が前記スイッチ40による制御によって回路基板30の電気信号接続点に接続される。前記通信信号ピン201及び電気信号ピン202は、外部パーツとの間の信号接続に用いられて、外部パーツと前記回路基板30における通信信号接続点及び電気信号接続点との接続を実現する。
【0032】
いくつかの実施例では、前記通信信号ピン201と電気信号ピン202の数は複数であり、図4に示すように、前記通信信号ピン201の数は八つであり、電気信号ピン202は二つである。
【0033】
上記のスイッチ40については、図4に示すように、前記スイッチ40が前記第1の開口101に設けられており、前記スイッチ40が前記回路基板30の第1の信号接続点(電気信号接続点と通信信号接続点を含む)と前記接続ヘッド20の第2の信号接続点(電気信号接続点と通信信号接続点を含む)とにそれぞれ接続されており、前記スイッチ40が前記回路基板30の第1の信号接続点と前記接続ヘッド20の第2の信号接続点との間の導通と遮断を制御するために用いられる。
【0034】
前記スイッチ40は、前記第1の信号接続点の電気信号接続点と前記第2の信号接続点の電気信号接続点との間の導通と遮断を制御するために用いられることができることが理解されたい。いくつかの実施例では、前記スイッチ40は、前記第1の信号接続点の通信信号接続点と前記第2の信号接続点の通信信号接続点との間の導通と遮断を制御するためにも用いられることができる。
【0035】
具体的には、前記スイッチ40は、スイッチ本体401と操作部402とを含み、前記スイッチ本体401が前記回路基板30の第1の信号接続点と前記接続ヘッド20の第2の信号接続点とにそれぞれ接続され、前記操作部402が前記第1の開口に位置し、前記操作部402が前記スイッチ本体401に接続され、かつ前記操作部402が前記スイッチ本体401に対して移動可能なものであり、ここで、前記操作部402が前記スイッチ本体401に対して第1のプリセット位置に位置する時に、前記スイッチ本体401がオンになっていて、前記回路基板30の第1の信号接続点と前記接続ヘッド20の第2の信号接続点との間の信号導通を実現しており、前記操作部402が前記スイッチ本体401に対して第2のプリセット位置に位置する時に、前記スイッチ本体401がオフになっていて、前記回路基板30の第1の信号接続点と前記接続ヘッド20の第2の信号接続点との間の信号遮断を実現する。
【0036】
いくつかの実施例では、前記操作部402は、スライド座であり、前記スライド座は、前記ハウジング10に対してスライドすることにより、前記スイッチ本体401のオン及びオフを制御しており、前記スライド座が第1のプリセット位置にスライドした時に、前記スイッチ本体401がオンになっていて、同時に、前記位置規制接続部材703が前記第1の固定コンポーネント50と係合して、前記第1の固定コンポーネント50の状態の固定を実現しており、前記スライド座が第2のプリセット位置にスライドした時に、前記スイッチ本体401がオフになっていて、前記位置規制接続部材703と前記第1の固定コンポーネント50との接続を切断する。
【0037】
前記操作部402は、上記のスライド座の構成であることに限定されなく、他の構成であってもよいことが理解されたく、例えば、図5及び図6に示すように、前記操作部402はボタンであり、かつ前記ボタンが押し状態にある時に前記第1のプリセット位置にあり、前記位置規制接続部材703は上に動いて一次固定状態にある第1の固定コンポーネント50と係合しており、前記ボタンが跳ね返り状態にある時に前記第2のプリセット位置にあり、前記位置規制接続部材703は下に動いて一次固定状態にある第1の固定コンポーネント50との接続を切断するように設置される。なお、前記ボタンが押し状態にある時に前記位置規制接続部材703が上に動いて、前記ボタンが跳ね返り状態にある時に前記位置規制接続部材703が下に動くことを実現するためには、梃子構造を利用することで実現できるが、これに限定されない。
【0038】
前記コネクタは、スイッチ40に接続される第2の固定コンポーネント70をさらに含み、図4に示すように、第2の固定コンポーネント70は位置規制接続部材703を含んでおり、前記位置規制接続部材703は、前記操作部402に接続され、かつ前記位置規制接続部材703は、前記操作部402に追従して移動する。前記位置規制接続部材703は、前記操作部402が第1のプリセット位置にトグルされた時に、一次固定状態にある前記第1の固定コンポーネント50と嵌合して、第1の固定コンポーネント50の状態の固定を実現するために用いられて、さらに外部デバイスとコネクタとの接続を二次堅固的な状態にさせており、即ち、外部デバイスに対して二次固定を行って、コネクタと外部デバイスが通電される状態でコネクタと外部デバイスとの間が堅固的に接続しかつ取り外し不可能な状態にあることを確保する。前記操作部402が第2のプリセット位置に移動された時に、前記位置規制接続部材703は、一次固定状態にある前記第1の固定コンポーネント50と分離し、前記第1の固定コンポーネント50の状態の固定を解除して、さらにコネクタと外部デバイスとが予備取り外し前に、双方の間の電気信号の接続が遮断状態にあることを確保して、発火や短絡による危険を回避しており、即ち、コネクタと外部デバイスとの一次固定を解除する前に、二次固定を先に解除しなければならなく、二次固定を解除するとともに電気信号が切断される。オプションとして、前記位置規制接続部材703は前記収容チャンバー10a内に位置する。
【0039】
いくつかの実施例では、図4に示すように、前記位置規制接続部材703は前記スイッチ40に接続されており、前記スイッチ40が第1のプリセット位置にある時に、前記位置規制接続部材703が前記第1の固定コンポーネント50と係合して、前記第1の固定コンポーネント50を前記ハウジング10に対して固定状態にさせており、前記スイッチ40が第2のプリセット位置にある時に、前記位置規制接続部材703が前記第1の固定コンポーネント50と分離して、前記第1の固定コンポーネント50が前記ハウジングに対して動けられる。
【0040】
上記の第1の固定コンポーネント50については、図4及び図7に示すように、前記第1の固定コンポーネント50が前記ハウジング10に設けられており、前記第1の固定コンポーネント50が回転アーム501と、係合フック502と、弾性部材503とを含み、前記回転アーム501が前記ハウジング10に回転接続され、前記係合フック502が前記回転アーム501の第1の表面の一端に固定され、前記弾性部材503の一端が前記回転アーム501の第1の表面の他端に固定され、前記弾性部材503の他端が前記ハウジング10内の支持板104に固定されており、前記回転アーム501の第1の表面の他端が回転した後、前記弾性部材503が前記回転アーム501の第1の表面の他端の跳ね返りを実現することができる。なお、前記第1の表面とは、前記回転アーム501の前記接続ヘッド20に近い側の表面である。前記係合フック502は、前記外部デバイスが前記接続ヘッド20に挿着された際に、前記外部デバイスと係合して、前記コネクタと外部デバイスとの物理的な接続を堅固にするために用いられて、そして、前記スイッチ40の操作部402が前記第1のプリセット位置に位置する時、即ち、前記スイッチ40が前記第1の信号接続点と前記第2の信号接続点の導通を制御する時に、前記位置規制接続部材703が前記回転アーム501の第1の表面の他端を支持しかつその他端に当接しており、前記位置規制接続部材703が第1の状態にある前記回転アーム501と接続しかつ位置を規制して、回転アームが第1の状態にあることに対して状態固定を行って、前記回転アーム501を前記ハウジング10に対して回転不能にさせて、前記外部デバイスに対する二次固定を実現しており、前記スイッチ40の操作部402が前記第2のプリセット位置に位置する時、即ち、前記スイッチ40が前記第1の信号接続点と前記第2の信号接続点の遮断を制御する時に、前記位置規制接続部材703が前記回転アーム501の他端から離脱され、かつ前記位置規制接続部材703が係合状態にある前記回転アーム501と分離して、前記回転アーム501の状態固定を解除して、前記回転アーム501が前記ハウジング10に対して回転可能にさせており、この時点では、コネクタと外部デバイスの一次固定がまた解除されていないが、外部デバイスに対する二次固定が解除され、同時に電気信号が中断された。
【0041】
前記位置規制接続部材703と前記回転アーム501との接続方式は、支持しかつ当接することに限定されなく、他の接続方式であってもよいことが理解されたく、位置規制接続部材703が前記回転アーム501の他端に接続された後、前記回転アーム501が前記ハウジング10に対して固定されることを満足すればよく、例えば、係合、螺合などであってもよい。
【0042】
いくつかの実施例では、前記係合フック502は前記ハウジング10外に位置しており、前記係合フック502は前記外部デバイスの前記ハウジング10外に位置する部分と係合して、外部デバイス全体に対する接続固定を実現する。
【0043】
外部デバイスに対する固定を実現するために、上記の係合フック502を利用する構成に限定されなく、他の構成であってもよいことが理解されたく、例えば、図8に示すように、前記係合フックを固定部材504に置き換えて、前記固定部材504は第1の固定板5041と、接続板5042と、第2の固定板5043とを含み、前記第1の固定板5041の一端が前記接続板5042の一端に接続され、前記第2の固定板5043の一端が前記接続板5042の他端に接続されており、前記固定部材504はU形を呈しており、前記第1の固定板5041と第2の固定板5043との間の間隙が固定溝504aを形成して、前記固定溝504aは、前記外部デバイスに係合するために用いられて、外部デバイスに対する接続固定を実現する。
【0044】
いくつかの実施例では、図7図9及び図10に示すように、前記回転アーム501が前記収容チャンバー10a内に位置し、かつ前記回転アーム501の一端が前記スルーホール103から張り出し、前記回転アーム501が前記スルーホール103に対して揺動可能であり、前記回転アーム501の他端が前記第2の開口102に露出されており、ユーザーは前記第2の開口102で前記回転アーム501の他端を直接押圧することで、前記回転アーム501を回転することができ、即ち、前記回転アーム501の一端に設けられる係合フック502と前記外部デバイスとの接続を切断して、前記外部デバイスと前記接続ヘッド20との接続を自由的に切断できることを実現することができる。
【0045】
いくつかの実施例では、前記回転アーム501の第1の表面の他端には固定溝5012が設けられており、前記固定溝5012が前記弾性部材503の一端を収容かつ固定するために用いられる。
【0046】
いくつかの実施例では、前記回転アーム501の第1の表面の他端には、前記位置規制接続部材703が係合されるために用いられる係合溝(図示せず)が設けられており、これにより、前記回転アーム501の回転を制限して、前記回転アーム501が前記ハウジング10に対して固定されることを実現する。
【0047】
いくつかの実施例では、前記回転アーム501の第2の表面の他端は、前記第2の開口102に向かって延び、かつ固定ボタン5011を有しており、前記固定ボタン5011が前記第2の開口102に対して移動可能であり、前記固定ボタン5011を押圧することで、前記回転アーム501を回転させ、これにより、前記回転アーム501の一端に設けられる係合フック502と前記外部デバイスとの接続を切断して、前記外部デバイスと前記接続ヘッド20との接続を自由的に切断できることを実現することができる。なお、第2の表面と第1の表面とが対向して設けられており、第2の表面とは、前記回転アーム501の前記接続ヘッド20から離れる側の表面である。
【0048】
さらに他の実施例では、第1の固定コンポーネント50と第2の固定コンポーネント70は、図1図10に示すような構成に限らず、他の方式を採用してもよく、図11に示すように、前記第1の固定コンポーネント50は、接続ヘッドに設けられるねじ構造又は係合構造を含み、前記ねじ構造が外部デバイスに嵌合されて、前記コネクタと前記外部デバイスとを螺合または係合する一次固定状態にさせる。第2の固定コンポーネント70は、接続アーム701と固定ヘッド702とを含み、前記固定ヘッド702が前記接続アーム701の一端に設けられ、前記接続アーム701の他端が前記スイッチ40に接続される。
【0049】
コネクタの接続ヘッドと外部デバイスとの係合または螺合が完了した後、前記スイッチ40が前記第1の信号接続点と前記第2の信号接続点を制御してこれらを導通させる時に、前記スイッチ40によって接続アーム701を前記接続ヘッド20に近づく方向に動かせて、かつ前記固定ヘッド702を外部デバイスに固定接続させて、一次固定状態(螺合または係合状態)にある外部デバイスに対して二次固定を行って、外部デバイスと前記コネクタとを取り外し不可能にさせる。前記スイッチ40が前記第1の信号接続点と前記第2の信号接続点を制御してこれらを遮断させる時に、前記スイッチ40によって接続アーム701を前記接続ヘッド20から離れる方向に動かせて、かつ前記固定ヘッド702を外部デバイスと分離させて、前記外部デバイスの二次固定状態を解除し、この時、前記外部デバイスと前記接続ヘッド20とが取り外し可能になっている。前記接続アーム701と前記スイッチ40との間の固定方式は溶接、螺合などであっても良いことが理解されたい。
【0050】
上記の防護コンポーネント60については、図2に示すように、前記防護コンポーネント60は、防護カバー601と弾性接続部材602とを含み、前記弾性接続部材602の一端が前記ハウジング10に接続され、前記弾性接続部材602の他端が前記防護カバー601に接続され、前記防護カバー601が前記接続ヘッド20を覆うように設けられる。前記コネクタは、未使用の状態にある時に、前記防護カバー601が前記接続ヘッド20を覆うように設けられることにより、前記接続ヘッド20内の通信信号ピン201及び電気信号ピン202が空気に曝されて空気中の水分と接触することを低減する。
【0051】
本出願に係る実施例において、ハウジング10と、回路基板30と、接続ヘッド20と、スイッチ40とが設けられており、ここで、前記ハウジング10には、収容チャンバー10aと前記収容チャンバー10aに連通される第1の開口101とが設けられており、前記回路基板30は前記収容チャンバー10a内に設けられ、かつ前記回路基板30には第1の信号接続点が設けられており、前記接続ヘッド20は前記ハウジング10に設けられ、かつ前記接続ヘッド20には外部デバイスと接続するための第2の信号接続点が設けられており、また、前記スイッチ40は前記第1の開口101に設けられ、前記スイッチ40は前記回路基板30の第1の信号接続点と前記接続ヘッド20の第2の信号接続点とにそれぞれ接続され、前記スイッチ40は前記回路基板30の第1の信号接続点と前記接続ヘッド20の第2の信号接続点との間の導通と遮断を制御するために用いられることにより、コネクタが大きな負荷に接続される場合には、ユーザーがコネクタを引き抜く前に、スイッチ40によって前記回路基板30と前記接続ヘッド20との間の信号接続を切断するだけで、コネクタと大きな負荷との間の接続を切断することを実現して、コネクタを引き抜く際に瞬間的に発火すること及び短絡を発生することによる危険が起こることを回避して、安全事故の発生を低減する。
【0052】
コネクタには、外部デバイスとの接続を堅固にするために用いられる第1の固定コンポーネント50が設けられ、及び前記スイッチ40には第2の固定コンポーネント70が設けられることにより、前記スイッチ40が前記第1の信号接続点と前記第2の信号接続点の導通を制御する時に、前記第2の固定コンポーネント70を一次固定状態にある前記第1の固定コンポーネント50と嵌合させて、外部デバイスとコネクタとの接続を二次堅固的な状態にさせて、コネクタと外部デバイスとが通電される状態でコネクタと外部デバイスとが堅固的に接続しかつ取り外し不可能な状態にあることを確保する。前記スイッチ40が前記第1の信号接続点と前記第2の信号接続点を制御してこれらを遮断させる時に、前記第2の固定コンポーネント70を一次固定状態にある前記第1の固定コンポーネント50と分離させて、第1の固定コンポーネントの状態の固定を解除して、さらにコネクタと外部デバイスとは、取り外し前に、双方の間の信号(特に、電気信号)が遮断状態にあることを確保して、発火や短絡による危険を回避する。
【0053】
このコネクタを外部デバイス(大きな負荷のデバイスや電源)に接続する必要がある場合には、まず、コネクタの接続ヘッド20を外部デバイスに接続して、第1の固定コンポーネント50によって外部デバイスに対して一次堅固的な固定を行って、そしてスイッチ40をオンにして、大きな負荷とコネクタとの間の信号の導通(電気的接続など)を実現するとともに、第1の固定コンポーネント50の状態が第2の固定コンポーネント70により固定され、コネクタと外部デバイスとが堅固的に接続しかつ取り外し不可能になっている。コネクタを外部デバイスから取り外しかつこれらを分離する必要がある場合には、まず、スイッチ40をオフにして、大きな負荷とコネクタとの間の信号接続を切断するとともに、第1の固定コンポーネント50の状態の固定を解除してから、後のコネクタと外部デバイスとの取り外しを許可しなければならない。
【0054】
本出願はまた、一つの電子デバイスの実施例が提供されており、電子デバイスは上述のようなコネクタ01を備えて、コネクタ01の機能及び構成は上述の実施例を参照することができるので、ここでは、一々くどくど述べない。
【0055】
以上の記載は、本出願の実施例にすぎず、これによって本出願の特許範囲を制限するわけではなく、本出願の明細書および図面の内容による等価構造または等価フロー変換、あるいは直接または間接的に他の関連技術分野に適用することは、すべて同様に本出願による特許保護範囲に含まれる。
【要約】
本出願に係る実施例は、コネクタ技術分野に関しており、特に、収容チャンバーと前記収容チャンバーに連通される第1の開口とが設けられるハウジングと、前記収容チャンバー内に設けられ、かつ第1の信号接続点が設けられる回路基板と、前記ハウジングに設けられ、かつ外部デバイスと接続するための第2の信号接続点を含む接続ヘッドと、前記第1の開口に設けられ、かつ前記回路基板の第1の信号接続点と前記接続ヘッドの第2の信号接続点とにそれぞれ接続され、そして前記回路基板の第1の信号接続点と前記接続ヘッドの第2の信号接続点との間の導通と遮断を制御するためのスイッチと、を備えるコネクタ及び電子デバイスが開示される。以上のようにすることで、本出願に係る実施例は、コネクタを引き抜く際に、スイッチによってコネクタと大きな負荷との間の接続を切断して、コネクタを引き抜く際に瞬間的に発火すること及び短絡を発生することによる危険が起こることを回避して、安全事故の発生を低減することができる。
【選択図】なし
図1
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図11