(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-17
(45)【発行日】2023-04-25
(54)【発明の名称】知恵定義光トンネルネットワークシステム
(51)【国際特許分類】
H04B 10/275 20130101AFI20230418BHJP
H04J 14/02 20060101ALI20230418BHJP
【FI】
H04B10/275
H04J14/02
(21)【出願番号】P 2021163686
(22)【出願日】2021-10-04
【審査請求日】2021-10-04
(32)【優先日】2021-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】596039187
【氏名又は名称】台達電子工業股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DELTA ELECTRONICS,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】林天健
(72)【発明者】
【氏名】▲黄▼梓豪
(72)【発明者】
【氏名】楊▲ケイ▼瑞
(72)【発明者】
【氏名】田伯隆
【審査官】浦口 幸宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-216416(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0277816(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 10/275
H04J 14/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれ複数の光分岐挿入サブシステムを含む複数のポッドを備える、複数のトップオブラックスイッチを介して複数のサーバ間でデータ伝送を実行するための知恵定義光トンネルネットワークシステムであって、
前記複数の光分岐挿入サブシステムは、それぞれ第1の伝送モジュール及び第2の伝送モジュールを含み、前記第1の伝送モジュールが第1の伝送リングを形成するように相互に接続され、前記第2の伝送モジュールが第2の伝送リングを形成するように相互に接続され、
前記第1の伝送モジュールの各々は、
前記複数のトップオブラックスイッチのうちの1つに接続され、複数の入力ポートを介して前記複数のトップオブラックスイッチのうちの前記1つから複数の波長を有する複数のアップロード光信号を受信して合成光信号に統合するためのマルチプレクサと、
前記マルチプレクサに結合され、前記合成光信号を増幅して増幅合成光信号を出力するための第1の光信号増幅器と、
を含む知恵定義光トンネルネットワークシステムであって、
前記第1の伝送モジュールは、
前記第1の伝送リングに位置し、前記第1の光信号増幅器に結合され、前記増幅合成光信号を受信して第1の横方向伝送光信号及び第1の上り伝送光信号にコピーし、前記第1の伝送リングを介して前記第1の横方向伝送光信号を伝送し、且つ前記第1の上り伝送光信号を出力するための第1のビームスプリッタと、
前記第1のビームスプリッタに結合され、前記第1のビームスプリッタから前記第1の上り伝送光信号を受信し、且つ第1の垂直ポートを介して第2の上り伝送光信号を第1の光スイッチインターコネクトサブシステムに伝送するための第1の波長選択スイッチと、
前記第1の伝送リングに位置し、前記第1のビームスプリッタに結合され、前記第1のビームスプリッタから前記第1の横方向伝送光信号を受信して第2の横方向伝送光信号を出力するための第2の波長選択スイッチと、
前記第1の伝送リングに位置し、前記第2の波長選択スイッチに結合され、前記第2の横方向伝送光信号を受信して増幅し、且つ増幅された第2の横方向伝送光信号を同一のポッドにおける別の光分岐挿入サブシステムの前記第1の伝送モジュールに出力するための第2の光信号増幅器と、
前記第1の伝送リングに位置し、同一のポッドにおける前記別の光分岐挿入サブシステムの前記第1の伝送モジュールから受信された、前記増幅された第2の横方向伝送光信号を受信して第1の下り伝送光信号及び第3の横方向伝送光信号にコピーし、且つ前記第3の横方向伝送光信号を前記第1のビームスプリッタに伝送するための第2のビームスプリッタと、
前記第2のビームスプリッタに結合され、前記第2のビームスプリッタから前記第1の下り伝送光信号を受信して第2の下り伝送光信号を出力するための第3の波長選択スイッチと、
前記第1の光スイッチインターコネクトサブシステムから第3の下り伝送光信号を受信して第4の下り伝送光信号を出力するための第4の波長選択スイッチと、
前記第3の波長選択スイッチ及び前記第4の波長選択スイッチに結合され、前記第3の波長選択スイッチから前記第2の下り伝送光信号を受信し、前記第4の波長選択スイッチから前記第4の下り伝送光信号を受信し、前記第2の下り伝送光信号及び前記第4の下り伝送光信号を第5の下り伝送光信号に統合し、且つ前記第2の下り伝送光信号及び前記第4の下り伝送光信号を第6の下り伝送光信号に統合するための第3のビームスプリッタと、
前記第3のビームスプリッタに結合され、前記第5の下り伝送光信号及び前記第6の下り伝送光信号を増幅し、且つ増幅された第5の下り伝送光信号及び増幅された第6の下り伝送光信号を出力するための第3の光信号増幅器と、
前記第3の光信号増幅器に結合されて前記複数のトップオブラックスイッチのうちの前記1つに接続され、前記増幅された第5の下り伝送光信号及び前記増幅された第6の下り伝送光信号を受信して複数のダウンロード光信号に逆多重化し、且つ前記複数のダウンロード光信号を前記複数のトップオブラックスイッチのうちの前記1つに伝送するためのデマルチプレクサと、を更に含む、知恵定義光トンネルネットワークシステム。
【請求項2】
前記ポッドのうち第1のポッドの前記第1の伝送モジュールの各々は、前記第1の垂直ポートを介して前記第1の光スイッチインターコネクトサブシステムに結合され、
前記ポッドのうち前記第1のポッドの前記第2の伝送モジュールの各々は、第2の垂直ポートを介して前記第1の光スイッチインターコネクトサブシステムに隣接する第2の光スイッチインターコネクトサブシステムに結合される請求項1に記載の知恵定義光トンネルネットワークシステム。
【請求項3】
前記ポッドのうち第1のポッドの前記第1の伝送モジュールの各々は、前記第1の垂直ポートを介して前記第1の光スイッチインターコネクトサブシステムに結合され、前記ポッドのうち第2のポッドの前記第2の伝送モジュールの各々は、第2の垂直ポートを介して前記第1の光スイッチインターコネクトサブシステムに結合される請求項1に記載の知恵定義光トンネルネットワークシステム。
【請求項4】
前記マルチプレクサは、それぞれ対応する1組であるN個の所定波長のアップロード光信号を受信するためのM個の入力ポートを含み、前記N個の所定波長は、M*N個の異なる波長から選択され、M及びNは正整数である請求項1に記載の知恵定義光トンネルネットワークシステム。
【請求項5】
前記第1のビームスプリッタは、更に、前記第3の横方向伝送光信号を受信して第4の横方向伝送光信号及び第3の上り伝送光信号にコピーし、前記第1の伝送リングを介して前記第4の横方向伝送光信号を伝送し、且つ前記第1の垂直ポートを介して前記第3の上り伝送光信号を前記第1の光スイッチインターコネクトサブシステムに伝送するために用いられる請求項1に記載の知恵定義光トンネルネットワークシステム。
【請求項6】
前記第1の伝送リングにおける前記光分岐挿入サブシステムの光伝送方向と、前記第2の伝送リングにおける前記光分岐挿入サブシステムの光伝送方向とは逆である請求項1に記載の知恵定義光トンネルネットワークシステム。
【請求項7】
それぞれ複数の光分岐挿入サブシステムを含む複数のポッドを備える、複数のトップオブラックスイッチを介して複数のサーバ間でデータ伝送を実行するための知恵定義光トンネルネットワークシステムであって、
前記複数の光分岐挿入サブシステムは、それぞれ第1の伝送モジュール及び第2の伝送モジュールを含み、前記第1の伝送モジュールが第1の伝送リングを形成するように相互に接続され、前記第2の伝送モジュールが第2の伝送リングを形成するように相互に接続され、
前記第1の伝送モジュールの各々は、
前記複数のトップオブラックスイッチのうちの1つに接続され、複数の入力ポートを介して前記複数のトップオブラックスイッチのうちの前記1つから複数のアップロード光信号を受信して合成光信号に統合することに用いられ、第1の出力端が第1の垂直ポートを介して前記合成光信号を第1の光スイッチインターコネクトサブシステムに伝送するために用いられ、第2の出力端が前記合成光信号を出力するために用いられるマルチプレクサと、
前記第1の伝送リングに位置し、前記マルチプレクサの前記第2の出力端に結合され、前記マルチプレクサの前記第2の出力端から前記合成光信号を受信し、且つ前記第1の伝送リングを介して第1の横方向伝送光信号を伝送するための第1のビームスプリッタと、
前記第1の伝送リングに位置し、前記第1のビームスプリッタに結合され、前記第1の横方向伝送光信号を増幅し、且つ増幅された第1の横方向伝送光信号を同一のポッドにおける別の光分岐挿入サブシステムの前記第1の伝送モジュールに出力するための第1の光信号増幅器と、
を含む知恵定義光トンネルネットワークシステム。
【請求項8】
前記ポッドのうち第1のポッドの前記第1の伝送モジュールの各々は、前記第1の垂直ポートを介して前記第1の光スイッチインターコネクトサブシステムに結合され、前記ポッドのうち前記第1のポッドの前記第2の伝送モジュールの各々は、第2の垂直ポートを介して前記第1の光スイッチインターコネクトサブシステムに隣接する第2の光スイッチインターコネクトサブシステムに結合される請求項7に記載の知恵定義光トンネルネットワークシステム。
【請求項9】
前記ポッドのうち第1のポッドの前記第1の伝送モジュールの各々は、前記第1の垂直ポートを介して前記第1の光スイッチインターコネクトサブシステムに結合され、前記ポッドのうち第2のポッドの前記第2の伝送モジュールの各々は、第2の垂直ポートを介して前記第1の光スイッチインターコネクトサブシステムに結合される請求項7に記載の知恵定義光トンネルネットワークシステム。
【請求項10】
前記第1の伝送モジュールは、
前記第1の伝送リングに位置し、同一のポッドにおける前記別の光分岐挿入サブシステムの前記第1の伝送モジュールから受信された、前記増幅された第1の横方向伝送光信号を受信して第1の下り伝送光信号及び第2の横方向伝送光信号にコピーし、且つ前記第1の伝送リングを介して前記第2の横方向伝送光信号を伝送するための第2のビームスプリッタと、
前記第2のビームスプリッタに結合され、前記第2のビームスプリッタから前記第1の下り伝送光信号を受信して第2の下り伝送光信号を出力するための第1の波長選択スイッチと、
前記第1の光スイッチインターコネクトサブシステムから第3の下り伝送光信号を受信して第4の下り伝送光信号を出力するための第2の波長選択スイッチと、
前記第2の波長選択スイッチに結合され、前記第4の下り伝送光信号を増幅し、且つ増幅された第4の下り伝送光信号を出力するための第2の光信号増幅器と、
前記第1の波長選択スイッチ及び前記第2の光信号増幅器に結合され、前記第1の波長選択スイッチから前記第2の下り伝送光信号を受信し、前記第2の光信号増幅器から前記増幅された第4の下り伝送光信号を受信し、前記第2の下り伝送光信号及び前記増幅された第4の下り伝送光信号を第5の下り伝送光信号に統合し、且つ前記第2の下り伝送光信号及び前記増幅された第4の下り伝送光信号を第6の下り伝送光信号に統合するための第3のビームスプリッタと、
前記第3のビームスプリッタに結合されて前記複数のトップオブラックスイッチのうちの前記1つに接続され、前記第5の下り伝送光信号及び前記第6の下り伝送光信号を受信して複数のダウンロード光信号に逆多重化し、且つ前記複数のダウンロード光信号を前記複数のトップオブラックスイッチのうちの前記1つに伝送するためのデマルチプレクサと、
を更に含む請求項7に記載の知恵定義光トンネルネットワークシステム。
【請求項11】
前記第1の伝送モジュールは、
前記第1の伝送リングに位置し、前記第2のビームスプリッタに結合され、前記第2のビームスプリッタから前記第2の横方向伝送光信号を受信して第3の横方向伝送光信号を前記第1のビームスプリッタに出力するための第3の波長選択スイッチを更に含む請求項10に記載の知恵定義光トンネルネットワークシステム。
【請求項12】
前記第1のビームスプリッタは、更に、前記第3の波長選択スイッチから前記第3の横方向伝送光信号を受信し、且つ前記第1の伝送リングを介して第4の横方向伝送光信号を伝送するために用いられる請求項11に記載の知恵定義光トンネルネットワークシステム。
【請求項13】
前記第1の伝送リングにおける前記光分岐挿入サブシステムの光伝送方向と、前記第2の伝送リングにおける前記光分岐挿入サブシステムの光伝送方向とは逆である請求項7に記載の知恵定義光トンネルネットワークシステム。
【請求項14】
前記マルチプレクサは、それぞれ対応する1組であるN個の所定波長のアップロード光信号を受信するためのM個の入力ポートを含み、前記N個の所定波長は、M*N個の異なる波長から選択され、M及びNは正整数である請求項7に記載の知恵定義光トンネルネットワークシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、光トンネルネットワークシステムに関し、特に、複数のポッドを備える光トンネルネットワークシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
データセンターネットワーク(Data Center Networks;DCNs)は、例えば、クラウドコンピューティング(cloud computing)、エッジコンピューティング(edge computing)、データストレージ(data storage)、データマイニング(data mining)又はソーシャルネットワーキング(social networking)等の、様々なクラウド/エッジ又はエンタープライズアプリケーション及びサービスをサポートするように、クラウド/エッジデータセンターで信頼性が高く効率的なネットワークアーキテクチャを提供するように設計される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
電気スイッチをデータ交換として用いる従来のDCNsアーキテクチャにおいて、伝送速度が依然として電気スイッチのスイッチング能力によって制限される。また、データ転送中の大量の光電変換や電気光学変換の原因で、膨大な電力消費を引き起こす。電気スイッチ自体もパケットルーティングを決定するために大量の演算を必要とし、電力が消費され、伝送遅延が増加するだけでなく、放熱コストも高くなる。また、電気スイッチのシステムアーキテクチャが固定された後、より多くのキャビネット又はより高性能のサーバをサポートするようにアップグレードすることは困難であり、システム伝送速度を向上させる時に元の電気スイッチを交換する必要もあるため、展開コストが高い。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示内容は、それぞれ複数の光分岐挿入サブシステムを含む複数のポッドを備える知恵定義光トンネルネットワークシステムであって、光分岐挿入サブシステムは、それぞれ第1の伝送モジュール及び第2の伝送モジュールを含み、その第1の伝送モジュールが第1の伝送リングを形成するように相互に接続され、その第2の伝送モジュールが第2の伝送リングを形成するように相互に接続され、第1の伝送モジュールの各々は、トップオブラックスイッチに接続され、複数の入力ポートを介してトップオブラックスイッチから複数の波長を有する複数のアップロード光信号を受信して合成光信号に統合するためのマルチプレクサと、マルチプレクサに結合され、合成光信号を増幅して増幅合成光信号を出力するための第1の光信号増幅器と、を含む知恵定義光トンネルネットワークシステムを開示する。
【0005】
本開示内容は、更に、それぞれ複数の光分岐挿入サブシステムを含む複数のポッドを備える知恵定義光トンネルネットワークシステムであって、光分岐挿入サブシステムは、それぞれ第1の伝送モジュール及び第2の伝送モジュールを含み、その第1の伝送モジュールが第1の伝送リングを形成するように相互に接続され、その第2の伝送モジュールが第2の伝送リングを形成するように相互に接続され、第1の伝送モジュールの各々は、トップオブラックスイッチに接続され、複数の入力ポートを介してトップオブラックスイッチから複数のアップロード光信号を受信して合成光信号に統合することに用いられ、第1の出力端が第1の垂直ポートを介して合成光信号を第1の光スイッチインターコネクトサブシステムに伝送するために用いられ、第2の出力端が合成光信号を出力するために用いられるマルチプレクサと、第1の伝送リングに位置し、マルチプレクサの第2の出力端に結合され、マルチプレクサの第2の出力端から合成光信号を受信し、且つ第1の伝送リングを介して第1の横方向伝送光信号を伝送するための第1のビームスプリッタと、第1の伝送リングに位置し、第1のビームスプリッタに結合され、第1の横方向伝送光信号を増幅し、且つ増幅された第1の横方向伝送光信号を同一のポッドにおける別の光分岐挿入サブシステムの第1の伝送モジュールに出力するための第1の光信号増幅器と、を含む知恵定義光トンネルネットワークシステムを開示する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
以下の詳細な説明及び図面によって、本開示内容が最適に理解される。業界内の慣例に従い、各種の部材は縮尺通りに描かれていないことに留意されたい。実際には、説明を明確にするために、各種の部材の寸法を任意に拡大又は縮小してよい。
【
図1】本開示によるいくつかの実施例の知恵定義光トンネルネットワークシステムを示す模式図である。
【
図2】本開示によるいくつかの実施例の光分岐挿入サブシステムを示す模式図である。
【
図3】本開示によるいくつかの実施例の光分岐挿入サブシステムを示す模式図である。
【
図4】本開示によるいくつかの実施例の光分岐挿入サブシステムを示す模式図である。
【
図5】本開示によるいくつかの実施例の同一のポッドにおける光分岐挿入サブシステムの第1の伝送モジュール及び第2の伝送モジュールの接続関係図である。
【
図6A】本開示によるいくつかの実施例のマルチプレクサを示す模式図である。
【
図6B】本開示によるいくつかの実施例のマルチプレクサを示す模式図である。
【
図6C】本開示によるいくつかの実施例のマルチプレクサを示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本願の態様をよりよく理解するために、実施例を挙げて添付図面に合わせて詳しく説明するが、提供される実施例は本開示に含まれる範囲を制限するものではなく、構造操作の説明はその実行順序を制限するものではなく、素子から改めて組み合わせられた如何なる構造も、その発生した均等な効果を持つ装置も、本開示に含まれる範囲にある。また、業界の基準及び慣例によると、図面は単に説明を補助するためのものであり、元の寸法に基づいて描かれたものではなく、実際には、説明しやすくするために、各種の特徴の寸法は任意に拡大又は縮小してよい。下記の説明において、理解しやすくするために、同じ素子に同一の記号を付けて説明する。
【0008】
明細書全体と特許請求の範囲に用いられる用語(terms)は、特に明記されていない限り、通常、この分野、ここで開示された内容と特殊内容に使用される各用語の一般的な意味を持つ。業者へ本開示に関する記述における規定外の案内を提供するように、本開示を記述するための一部の用語について、以下又はこの明細書の別所で検討する。
【0009】
また、本明細書に使用される「含む」、「備える」、「有する」、「含有」等は、何れも開放的な用語であり、つまり、「~を含むが、それに限定されない」ことを指す。また、本明細書に使用される「及び/又は」は、関連する列挙される項目における1つ又は複数の項目における任意の1つ及びその全ての組み合わせを含む。
【0010】
本明細書において、ある素子が「接続」又は「結合」されると言われる時に、「電気的接続」、「光ファイバで接続」又は「結合」を指すことができる。「接続」又は「結合」は、2つ又は複数の素子間の相互協同操作又は対話を表すこともできる。また、本明細書において、「第1の」、「第2の」等の用語で異なる素子を説明するが、前記用語は同じ技術用語で説明した素子又は操作を区別するためのものに過ぎない。文脈が明確に示されない限り、前記用語は順序又は順位を特に指示又は示唆するものではなく、本発明を制限するためのものでもない。本開示において、1x1、1x2、1x3、2x1、2x2、5x1、6x4及びNxM等の記述は、それぞれ1イン1アウト、1イン2アウト、1イン3アウト、2イン1アウト、2イン2アウト、5イン1アウト、6イン4アウト及びNインMアウトの入力端数と出力端数を説明する。
【0011】
図1を参照されたい。
図1は、本開示によるいくつかの実施例の知恵定義光トンネルネットワークシステム100を示す模式図である。いくつかの実施例において、知恵定義光トンネルネットワークシステム100はエッジデータセンター(Edge Data Center)内に適用可能な知恵定義光トンネルネットワークシステム(Intelligence―defined Optical Tunnel Network System;OPTUNS)であり、従来のデータセンターの複雑で、多層で、電気的に交換されるネットワークシステムを取り替えるために用いられる。
【0012】
図1に示すように、いくつかの実施例において、知恵定義光トンネルネットワークシステム100は第1層ネットワークT1及び第2層ネットワークT2を含む。第1層ネットワークT1と第2層ネットワークT2とはシングルモード光ファイバで相互接続される。いくつかの実施例において、第1層ネットワークT1及び第2層ネットワークT2は光スイッチネットワークである。
【0013】
図1に示すように、いくつかの実施例において、第1層ネットワークT1は、ポッドP1~P4のような複数のポッドを含む。
図1に示す実施例において、ポッドP1~P4は光ノードポッドである。理解を容易にし、説明を簡略化するために、第1層ネットワークT1の一部のポッドのみが
図1に示されている。
【0014】
第1層ネットワークT1におけるポッドP1~P4の各々は、光ノードとして複数の光分岐挿入サブシステム(optical add-drop sub-systems;OADSs)200を含む。光分岐挿入サブシステム200は、複数のトップオブラックスイッチ(例えば、トップオブラックスイッチToRa及びToRb)によって複数のキャビネット(例えば、キャビネット900a及び900b)におけるサーバとデータ伝送を行うために用いられる。
図1に示すように、いくつかの実施例において、ポッドP1~P4の各々は5つの光分岐挿入サブシステム200を含む。説明しやすくするために、2組のトップオブラックスイッチとキャビネット(即ち、トップオブラックスイッチToRaとキャビネット900a、トップオブラックスイッチToRbとキャビネット900b)のみが
図1に示されている。
【0015】
実際に操作する際に、全ての光分岐挿入サブシステム200は、対応するトップオブラックスイッチによって対応するサーバに接続されてデータ伝送を実行する。更に、ポッドP1~P4の各々に含まれる光分岐挿入サブシステム200の数は、実際の要求に応じて調整可能である。
図1は、例示的なものに過ぎず、本開示内容を制限するものではない。
【0016】
ポッドP1~P4における各光分岐挿入サブシステム200は、少なくとも2つの伝送モジュールを含む。光分岐挿入サブシステム200aを例とする。光分岐挿入サブシステム200aは第1の伝送モジュール210及び第2の伝送モジュール220を含む。第1の伝送モジュール210は、第1の波長ポッドにおける1組の波長によってデータ伝送を実行するために用いられる。第2の伝送モジュール220は、第2の波長ポッドにおける1組の波長によってデータ伝送を実行するために用いられる。いくつかの実施例において、第1の伝送モジュール210及び第2の伝送モジュール220は光伝送モジュールである。
図1に示すように、同一のポッドにおける光分岐挿入サブシステム200の各第1の伝送モジュール210は、同一のポッドにおける隣接する光分岐挿入サブシステム200の第1の伝送モジュール210に接続されて、第1の伝送リングを形成する。例えば、ポッドP1において、光分岐挿入サブシステム200aの第1の伝送モジュール210は、光分岐挿入サブシステム200bの第1の伝送モジュール210及び光分岐挿入サブシステム200eの第1の伝送モジュール210に接続される。類似的に、同一のポッドにおける光分岐挿入サブシステム200の各第2の伝送モジュール220は、同一のポッドにおける隣接する光分岐挿入サブシステム200の第2の伝送モジュール220に接続されて、第2の伝送リングを形成する。いくつかの実施例において、第1の伝送リングにおける第1の伝送モジュール210は光ファイバで相互に接続され、第2の伝送リングにおける第2の伝送モジュール220は光ファイバで相互に接続される。
【0017】
図1に示すように、一部の実施例において、第2層ネットワークT2は、光ノードとして複数の光スイッチインターコネクトサブシステム(Optical Switch Interconnect Subsystem;OSIS)400a~400eを含む。構造的には、光スイッチインターコネクトサブシステム400a~400eの任意の両者間は、対応する第1の線路を介して対応する水平伝送光信号を伝送し、各光スイッチインターコネクトサブシステム400a~400eの間の通信を実現する。換言すれば、光スイッチインターコネクトサブシステム400a~400e同士間は、メッシュ状ネットワーク(Mesh Network)に類似する構造により光ファイバで相互に接続されることで、何れか一対の光スイッチインターコネクトサブシステム400a~400eの間の光ファイバネットワークと、何れか他の一対の光スイッチインターコネクトサブシステム400a~400eの間の光ファイバネットワークとが相互に独立して動作する。一部の実施例において、光スイッチインターコネクトサブシステム400a~400eの間の光ファイバネットワークは、リボン状光ファイバ(Ribbon Fiber)により実現されてよい。従って、光スイッチインターコネクトサブシステム400a~400eの間の接続は、外観的には1つのリング形メッシュ構造R2でもある。
【0018】
光スイッチインターコネクトサブシステム400a~400eは、それぞれ第1層ネットワークT1における光分岐挿入サブシステム200からの光信号を受信し、ルーティングスイッチング及び光波長スイッチングを行った後に第1層ネットワークT1における別の光分岐挿入サブシステム200に渡すために用いられる。
【0019】
ソフトウェア定義ネットワークコントローラ(Software-Defined Networking Controller;SDNコントローラ)500は、対応する制御信号を各トップオブラックスイッチToRa、ToRb、光分岐挿入サブシステム200a~200e、光スイッチインターコネクトサブシステム400a~400eに出力して、光トンネルネットワークを構築して光トンネルをスケジューリングするために用いられる。このように、各サーバの間は、光信号により、第1層ネットワークT1及び第2層ネットワークT2における光ファイバネットワークを介してシステムにおけるデータ伝送を実現することができる。
【0020】
図1に示される光スイッチインターコネクトサブシステム400a~400e及び光分岐挿入サブシステム200の数は一例に過ぎず、本願を制限するものではないことに留意されたい。異なる実施例において、知恵定義光トンネルネットワークシステム100における光スイッチインターコネクトサブシステム400a~400e及び光分岐挿入サブシステム200a~200eの数は、いずれも実際の要求に応じて徐々に増減してよく、知恵定義光トンネルネットワークシステム100の正常な動作を維持できればよい。従って、知恵定義光トンネルネットワークシステム100は、高い展開の柔軟性を有する。
【0021】
このように、知恵定義光トンネルネットワークシステム100において、特定の光スイッチインターコネクトサブシステム400a~400eと光分岐挿入サブシステム200a~200eと光信号の波長との組み合わせを選択することで、キャビネットとキャビネットの間のデータ交換の光トンネル(即ち、光経路と光波長の組み合わせ)を構築して、データ伝送の超低遅延を実現することができる。
【0022】
また、いくつかの実施例において、知恵定義光トンネルネットワークシステム100には、高密度波長分割多重(Dense Wavelength Division Multiplexing;DWDM)技術を適用可能であり、高密度波長分割多重トランシーバモジュール(DWDM transceiver)により複数の光波長が同時に知恵定義光トンネルネットワークシステム100でデータを伝送することができるが、本開示において、知恵定義光トンネルネットワークシステム100は、高密度波長分割多重技術に限定されず、他の波長分割多重(Wavelength Division Multiplexing;WDM)又は他の等価性を有する多重光伝送技術を採用してもよい。それにより、知恵定義光トンネルネットワークシステム100は、低遅延、高帯域幅、低電力消費を実現することができ、従来の従来のデータセンターで採用されている電気交換ネットワークシステムと比べて、より優れたパフォーマンスを有する。
【0023】
以下の段落では、図面に合わせて光分岐挿入サブシステム200a~200eを説明する。
図2を参照されたい。
図2は、本開示によるいくつかの実施例の光分岐挿入サブシステム200を示す模式図である。光分岐挿入サブシステム200は、第1層ネットワークT1のキャビネットの間の光トンネルを構築するためのコアスイッチングノードであり、データを伝送するために用いられる。
図2に示すように、光分岐挿入サブシステム200は、第1の伝送モジュール210及び第2の伝送モジュール220のような2つ以上の独立した伝送モジュールを含む。
【0024】
図2に示すように、第1の伝送モジュール210及び第2の伝送モジュール220は、いずれも入力サブモジュールとしてマルチプレクサ212、222を含み、且つ、出力サブモジュールとしてスイッチングサブモジュール214、224及びデマルチプレクサ216、226を含む。具体的には、第1の伝送モジュール210におけるスイッチングサブモジュール214は、第1の光信号増幅器ED211、第1のビームスプリッタSP211、第1の波長選択スイッチWS211、第2の波長選択スイッチWS212、第2の光信号増幅器ED212、第2のビームスプリッタSP212、第3の波長選択スイッチWS213、第4の波長選択スイッチWS214、第3のビームスプリッタSP213及び第3の光信号増幅器ED213を含む。類似的に、第2の伝送モジュール220におけるスイッチングサブモジュール224は、第1の光信号増幅器ED221、第1のビームスプリッタSP221、第1の波長選択スイッチWS221、第2の波長選択スイッチWS222、第2の光信号増幅器ED222、第2のビームスプリッタSP222、第3の波長選択スイッチWS223、第4の波長選択スイッチWS224、第3のビームスプリッタSP223及び第3の光信号増幅器ED223を含む。
【0025】
トップオブラックスイッチToRに接続されるマルチプレクサ212は、複数の入力ポートを介してトップオブラックスイッチToRからそれぞれの波長を有する複数のアップロード光信号UL1~UL8を受信し、且つアップロード光信号UL1~UL8を合成光信号Sig11に統合するために用いられる。第1の光信号増幅器ED211は、前記マルチプレクサ212に結合され、合成光信号Sig11を増幅して増幅合成光信号Sig11'を出力するために用いられる。第1のビームスプリッタSP211は、第1の伝送リングRING1に位置し、第1の光信号増幅器ED211に結合され、増幅合成光信号Sig11'を受信して第1の横方向伝送光信号Ls11及び第1の上り伝送光信号Us11にコピーし、第1の伝送リングRING1を介して第1の横方向伝送光信号Ls11を伝送し、且つ第1の上り伝送光信号Us11を出力するために用いられる。第1の波長選択スイッチWS211は、第1のビームスプリッタSP211に結合され、第1のビームスプリッタSP211から第1の上り伝送光信号Us11を受信し、且つ第1の垂直ポート211を介して第2の上り伝送光信号Us12を光スイッチインターコネクトサブシステム400aに伝送するために用いられる。第2の波長選択スイッチWS212は、第1の伝送リングRING1に位置し、第1のビームスプリッタSP211に結合され、第1のビームスプリッタSP211から第1の横方向伝送光信号Ls11を受信して第2の横方向伝送光信号Ls12を出力するために用いられる。第2の光信号増幅器ED212は、第1の伝送リングRING1に位置し、第2の波長選択スイッチWS212に結合され、第2の横方向伝送光信号Ls12を受信して増幅し、且つ増幅された第2の横方向伝送光信号Ls12'を同一のポッドにおける別の光分岐挿入サブシステム200の第1の伝送モジュール210に出力するために用いられる。
【0026】
第2のビームスプリッタSP212は、第1の伝送リングRING1に位置し、同一のポッドにおける別の光分岐挿入サブシステム200の第1の伝送モジュール210から受信された、増幅された第2の横方向伝送光信号Ls12'を受信して第1の下り伝送光信号Ds11及び第3の横方向伝送光信号Ls13にコピーし、且つ第3の横方向伝送光信号Ls13を第1のビームスプリッタS211に伝送するために用いられる。第3の波長選択スイッチWS213は、第2のビームスプリッタSP212に結合され、第2のビームスプリッタSP212から第1の下り伝送光信号Ds11を受信して第2の下り伝送光信号Ds12を出力するために用いられる。第4の波長選択スイッチWS214は、光スイッチインターコネクトサブシステム400aから第3の下り伝送光信号Ds13を受信して第4の下り伝送光信号Ds14を出力するために用いられる。第3のビームスプリッタSP213は、第3の波長選択スイッチWS213及び第4の波長選択スイッチWS214に結合され、第3の波長選択スイッチWS213から第2の下り伝送光信号Ds12を受信し、第4の波長選択スイッチWS214から第4の下り伝送光信号Ds14を受信し、第2の下り伝送光信号Ds12及び第4の下り伝送光信号Ds14を第5の下り伝送光信号Ds15に統合し、第2の下り伝送光信号Ds12及び第4の下り伝送光信号Ds14を第6の下り伝送光信号Ds16に統合し、且つ第5の下り伝送光信号Ds15及び第6の下り伝送光信号Ds16を出力するために用いられる。第3の光信号増幅器ED213は、第3のビームスプリッタSP213に結合され、第5の下り伝送光信号Ds15及び第6の下り伝送光信号Ds16を受信して増幅し、且つ増幅された第5の下り伝送光信号Ds15'及び増幅された第6の下り伝送光信号Ds16'を出力するために用いられる。デマルチプレクサ216は、第3の光信号増幅器ED213に結合されてトップオブラックスイッチToRに接続され、増幅された第5の下り伝送光信号Ds15'及び増幅された第6の下り伝送光信号Ds16'を受信して複数のダウンロード光信号DL1~DL8に逆多重化し、且つダウンロード光信号DL1~DL8をトップオブラックスイッチToRに伝送するために用いられる。
【0027】
第2の伝送モジュール220のスイッチングサブモジュール224における素子について、その機能及び操作は、そのスイッチングサブモジュール214における対応する者を参照してよい。第2の伝送モジュール220のマルチプレクサ222の機能及び操作は、後述の実施例における第1の伝送モジュール210のマルチプレクサ212を参照してよい。スイッチングサブモジュール224の第1の光信号増幅器ED221の機能及び操作は、後述の実施例におけるスイッチングサブモジュール214の第1の光信号増幅器ED211を参照してよい。スイッチングサブモジュール224の第1のビームスプリッタSP221の機能及び操作は、後述の実施例におけるスイッチングサブモジュール214の第1のビームスプリッタSP211を参照してよい。スイッチングサブモジュール224の第1の波長選択スイッチWS221の機能及び操作は、後述の実施例におけるスイッチングサブモジュール214の第1の波長選択スイッチWS211を参照してよい。スイッチングサブモジュール224の第2の波長選択スイッチWS222の機能及び操作は、後述の実施例におけるスイッチングサブモジュール214の第2の波長選択スイッチWS212を参照してよい。スイッチングサブモジュール224の第2の光信号増幅器ED222の機能及び操作は、後述の実施例におけるスイッチングサブモジュール214の第2の光信号増幅器ED212を参照してよい。スイッチングサブモジュール224の第2のビームスプリッタSP222の機能及び操作は、後述の実施例におけるスイッチングサブモジュール214の第2のビームスプリッタSP212を参照してよい。スイッチングサブモジュール224の第3の波長選択スイッチWS223は、後述の実施例におけるスイッチングサブモジュール214の第3の波長選択スイッチWS213を参照してよい。スイッチングサブモジュール224の第4の波長選択スイッチWS224は、後述の実施例におけるスイッチングサブモジュール214の第4の波長選択スイッチWS214を参照してよい。スイッチングサブモジュール224の第3のビームスプリッタSP223の機能及び操作は、後述の実施例におけるスイッチングサブモジュール214の第3のビームスプリッタSP213を参照してよい。スイッチングサブモジュール224の第3の光信号増幅器ED223の機能及び操作は、後述の実施例におけるスイッチングサブモジュール214の第3の光信号増幅器ED213を参照してよい。第2の伝送モジュール220のデマルチプレクサ226の機能及び操作は、後述の実施例における第1の伝送モジュール210のデマルチプレクサ216を参照してよい。
【0028】
マルチプレクサ212、222の各入力ポートは、光ファイバでキャビネットにおけるトップオブラックスイッチToRのアップリンクポートにある異なる光波高密度波長分割多重トランシーバモジュール(DWDM transceiver)の伝送端に結合される。スイッチングサブモジュール214、224の主な機能は、入力サブモジュール(即ち、マルチプレクサ212、222)から伝送されてきた合成光信号Sig11、Sig21を第2層ネットワークにおける光スイッチインターコネクトサブシステム400a、400eに持続的にアップロードするか、又は、東又は西へ同一のポッドにおける他の光分岐挿入サブシステム200に伝送し、且つ同一のポッドにおける他の光分岐挿入サブシステム200から伝送されてきた光信号を受信サブモジュール216、226にスイッチングすることである。例えば、
図1のポッドP2における光分岐挿入サブシステム200は、光信号をポッドP2における他の4つの光分岐挿入サブシステム200に伝送し、且つ前記4つの光分岐挿入サブシステム200から光信号を受信することができる。同様に、
図1の各ポッドにおける光分岐挿入サブシステム200は、光信号を同一のポッドにおける他の4つの光分岐挿入サブシステム200に伝送し、且つ前記4つの光分岐挿入サブシステム200から光信号を受信することができる。
【0029】
以下は、光分岐挿入サブシステム200の詳細な説明である。簡略化するために、以下の段落では、光分岐挿入サブシステム200の第1の伝送モジュール210を例として光分岐挿入サブシステム200における各素子の操作を説明する。第2の伝送モジュール220における各素子及びその操作は、その第1の伝送モジュール210における対応する者に類似する。
【0030】
図2に示すように、構造的には、第1の光信号増幅器ED211は、マルチプレクサ212及び第1のビームスプリッタSP211に結合され、合成光信号Sig11を増幅して増幅合成光信号Sig11'を第1のビームスプリッタSP211に出力するために用いられる。いくつかの実施例において、第1の光信号増幅器ED211は、エルビウムドープ光ファイバ増幅器(Erbium doped fiber amplifier;EDFA)によって実現されてよい。
【0031】
図2に示すように、構造的には、第1のビームスプリッタSP211は、第1の伝送リングRING1に位置し、第1の光信号増幅器ED211、第1の波長選択スイッチWS211、第2の波長選択スイッチWS212及び第2のビームスプリッタSP212に結合され、増幅合成光信号Sig11'を受信して第1の横方向伝送光信号Ls11及び第1の上り伝送光信号Us11にコピーし、第1の伝送リングRING1を介して第1の横方向伝送光信号Ls11を第2の波長選択スイッチWS212に伝送し、且つ第1の上り伝送光信号Us11を第1の波長選択スイッチWS211に出力するために用いられる。
【0032】
図2に示すように、構造的には、第1の波長選択スイッチWS211は、第1のビームスプリッタSP211及び光スイッチインターコネクトサブシステム400aに結合され、第1のビームスプリッタSP211から第1の上り伝送光信号Us11を受信し、且つ第1の垂直ポート211を介して第2の上り伝送光信号Us12を光スイッチインターコネクトサブシステム400aに伝送するために用いられる。
【0033】
具体的には、第1の波長選択スイッチWS211は、1x1(1つの入力ポート及び1つの出力ポート)の波長選択スイッチであり、特定の波長を有する信号が通過可能になっている。
【0034】
図2に示すように、構造的には、第2の波長選択スイッチWS212は、第1の伝送リングRING1に位置し、第1のビームスプリッタSP211及び第2の光信号増幅器ED212に結合され、第1のビームスプリッタSP211から第1の横方向伝送光信号Ls11を受信して第2の横方向伝送光信号Ls12を第2の光信号増幅器ED212に出力するために用いられる。
【0035】
具体的には、第2の波長選択スイッチWS212は、1x1(1つの入力ポート及び1つの出力ポート)の波長選択スイッチであり、特定の波長を有する信号が通過可能になっている。
【0036】
図2に示すように、構造的には、第2の光信号増幅器ED212は、第1の伝送リングRING1に位置し、第2の波長選択スイッチWS212及び別の光分岐挿入サブシステム200の第2のビームスプリッタSP212に結合され、第2の波長選択スイッチWS212から第2の横方向伝送光信号Ls12を受信して増幅し、且つ増幅された第2の横方向伝送光信号Ls12'を同一のポッドにおける別の光分岐挿入サブシステム200の第1の伝送モジュール210に出力するために用いられる。換言すれば、
図2の実施例において、第2の光信号増幅器ED212は、光信号が目的地に到達するために十分なパワーを有することを確保するように、西へ伝送される光信号のパワーを増幅する。本開示内容において、伝送方向を西に制限するわけではないことに留意されたい。実際に適用する際に、伝送方向は、ネットワーク構造に応じて調整可能である。一実施例において、第2の光信号増幅器ED212は、エルビウムドープ光ファイバ増幅器によって実現されてよい。
【0037】
図2に示すように、構造的には、第2のビームスプリッタSP212は、第1の伝送リングRING1に位置し、第3の波長選択スイッチWS213、第1のビームスプリッタSP211及び別の光分岐挿入サブシステム200の第2の光信号増幅器ED212に結合され、同一のポッドにおける別の光分岐挿入サブシステム200の第1の伝送モジュール210から受信された、増幅された第2の横方向伝送光信号Ls12'を受信して第1の下り伝送光信号Ds11及び第3の横方向伝送光信号Ls13にコピーし、第1の下り伝送光信号Ds11を第3の波長選択スイッチWS213に伝送し、且つ第1の伝送リングRING1を介して第3の横方向伝送光信号Ls13を第1のビームスプリッタSP211に伝送するために用いられる。
【0038】
具体的には、第2のビームスプリッタSP212は、1x2(1つの入力ポート及び2つの出力ポート)のビームスプリッタであり、第2の横方向伝送光信号Ls12'をコピーして2つのビームに分ける。
図2の実施例において、2つのビームのうちの一方は、引き続き西へ同一のポッドにおける他の光分岐挿入サブシステム200に伝送され、2つのビームのうちの他方は、下へ光受信モジュール(即ち、デマルチプレクサ216)に伝送される。本開示内容において、伝送方向を西に制限するわけではないことに留意されたい。実際に適用する際に、伝送方向は、ネットワーク構造に応じて調整可能である。
【0039】
図2に示すように、構造的には、第3の波長選択スイッチWS213は、第2のビームスプリッタSP212及び第3のビームスプリッタSP213に結合され、第2のビームスプリッタSP212から第1の下り伝送光信号Ds11を受信して第2の下り伝送光信号Ds12を第3のビームスプリッタSP213に出力するために用いられる。
【0040】
具体的には、第3の波長選択スイッチWS213は、1x1(1つの入力ポート及び1つの出力ポート)の波長選択スイッチであり、特定の波長を有する信号が通過可能になっている。
【0041】
図2に示すように、構造的には、第4の波長選択スイッチWS214は、光スイッチインターコネクトサブシステム400a及び第3のビームスプリッタSP213に結合され、光スイッチインターコネクトサブシステム400aから第3の下り伝送光信号Ds13を受信して第4の下り伝送光信号Ds14を第3のビームスプリッタSP213に出力するために用いられる。
【0042】
具体的には、第4の波長選択スイッチWS214は、1x1(1つの入力ポート及び1つの出力ポート)の波長選択スイッチであり、特定の波長を有する信号が通過可能になっている。
【0043】
図2に示すように、構造的には、第3のビームスプリッタSP213は、第3の波長選択スイッチWS213、第4の波長選択スイッチWS214及び第3の光信号増幅器ED213に結合され、第3の波長選択スイッチWS213から第2の下り伝送光信号Ds12を受信し、第4の波長選択スイッチWS214から第4の下り伝送光信号Ds14を受信し、第2の下り伝送光信号Ds12及び第4の下り伝送光信号Ds14を第5の下り伝送光信号Ds15に統合し、第2の下り伝送光信号Ds12及び第4の下り伝送光信号Ds14を第6の下り伝送光信号Ds16に統合し、且つ第5の下り伝送光信号Ds15及び第6の下り伝送光信号Ds16を第3の光信号増幅器ED213に伝送するために用いられる。従って、第3の波長選択スイッチWS213、第4の波長選択スイッチWS214及び第3のビームスプリッタSP213の組み合わせによって、2x2(2つの入力ポート及び2つの出力ポート)の波長選択スイッチが実現される。
【0044】
図2に示すように、第3の光信号増幅器ED213は、第3のビームスプリッタSP213及びデマルチプレクサ216に結合され、第3のビームスプリッタSP213から第5の下り伝送光信号Ds15及び第6の下り伝送光信号Ds16を受信して増幅し、且つ増幅された第5の下り伝送光信号Ds15'及び増幅された第6の下り伝送光信号Ds16'をデマルチプレクサ216に出力するために用いられる。
【0045】
図2に示すように、構造的には、デマルチプレクサ216は、第3の光信号増幅器ED213に結合されてトップオブラックスイッチToRに接続され、第3の光信号増幅器ED213から増幅された第5の下り伝送光信号Ds15'及び増幅された第6の下り伝送光信号Ds16'を受信して複数のダウンロード光信号DL1~DL8に逆多重化し、且つダウンロード光信号DL1~DL8をトップオブラックスイッチToRに伝送するために用いられる。
【0046】
また、いくつかの実施例において、第1のビームスプリッタSP211は、更に、第2のビームスプリッタSP212から第3の横方向伝送光信号Ls13を受信して第4の横方向伝送光信号Ls14及び第3の上り伝送光信号Us13にコピーし、第1の伝送リングRING1を介して第4の横方向伝送光信号Ls14を伝送し、且つ第1の垂直ポート211を介して第3の上り伝送光信号Us13を光スイッチインターコネクトサブシステム400aに伝送するために用いられる。
【0047】
具体的には、第1のビームスプリッタSP211は、2x2(2つの入力ポート及び2つの出力ポート)のビームスプリッタである。2つの入力ポートのうちの一方は、第1の光信号増幅器ED211から増幅合成光信号Sig11'を受信するために用いられ、2つの入力ポートのうちの他方は、第2のビームスプリッタSP212から第3の横方向伝送光信号Ls13を受信するために用いられる。2つの出力ポートのうちの一方は、第1の横方向伝送光信号Ls11又は第4の横方向伝送光信号Ls14を第2の波長選択スイッチW212に出力するために用いられ、2つの出力ポートのうちの他方は、第1の上り伝送光信号Us11又は第3の上り伝送光信号Us13を第1の波長選択スイッチWS211に出力するために用いられる。
【0048】
以上は、光分岐挿入サブシステム200の各素子の詳細な説明である。しかしながら、いくつかの実施例において、光分岐挿入サブシステム200の第3のビームスプリッタSP213及び第3の光信号増幅器ED213は、位置を交換してもよく、このような変更によって光分岐挿入サブシステム200の機能及び操作に影響を及ぼすことはない。
図3を参照されたい。
図3は、本開示によるいくつかの実施例の光分岐挿入サブシステム300を示す模式図である。
図3に示すように、第1の伝送モジュール310及び第2の伝送モジュール320は、いずれも入力サブモジュールとしてマルチプレクサ312、322を含み、且つ、出力サブモジュールとしてスイッチングサブモジュール314、324及びデマルチプレクサ316、326を含む。具体的には、第1の伝送モジュール310におけるスイッチングサブモジュール314は、第1の光信号増幅器ED311、第1のビームスプリッタSP311、第1の波長選択スイッチWS311、第2の波長選択スイッチWS312、第2の光信号増幅器ED312、第2のビームスプリッタSP312、第3の波長選択スイッチWS313、第4の波長選択スイッチWS314、第3の光信号増幅器ED313及び第3のビームスプリッタSP313を含む。同様に、第2の伝送モジュール320におけるスイッチングサブモジュール324は、第1の光信号増幅器ED321、第1のビームスプリッタSP321、第1の波長選択スイッチWS321、第2の波長選択スイッチWS322、第2の光信号増幅器ED322、第2のビームスプリッタSP322、第3の波長選択スイッチWS323、第4の波長選択スイッチWS324、第3の光信号増幅器ED323及び第3のビームスプリッタSP323を含む。
【0049】
トップオブラックスイッチToRに接続されるマルチプレクサ312は、複数の入力ポートを介してトップオブラックスイッチToRからそれぞれの波長を有する複数のアップロード光信号UL1~UL8を受信し、且つアップロード光信号UL1~UL8を合成光信号Sig31に統合するために用いられる。第1の光信号増幅器ED311は、マルチプレクサ312に結合され、合成光信号Sig31を増幅して増幅合成光信号Sig31'を出力するために用いられる。第1のビームスプリッタSP311は、第1の伝送リングRING1に位置し、第1の光信号増幅器ED311に結合され、増幅合成光信号Sig31'を受信して第1の横方向伝送光信号Ls31及び第1の上り伝送光信号Us31にコピーし、第1の伝送リングRING1を介して第1の横方向伝送光信号Ls31を伝送し、且つ第1の上り伝送光信号Us31を出力するために用いられる。第1の波長選択スイッチWS311は、第1のビームスプリッタSP311に結合され、第1のビームスプリッタSP311から第1の上り伝送光信号Us31を受信し、且つ第1の垂直ポート311を介して第2の上り伝送光信号Us32を光スイッチインターコネクトサブシステム400aに伝送するために用いられる。第2の波長選択スイッチWS312は、第1の伝送リングRING1に位置し、第1のビームスプリッタS311に結合され、第1のビームスプリッタSP311から第1の横方向伝送光信号Ls31を受信して第2の横方向伝送光信号Ls32を出力するために用いられる。第2の光信号増幅器ED312は、第1の伝送リングRING1に位置し、第2の波長選択スイッチWS312に結合され、第2の横方向伝送光信号Ls32を受信して増幅し、且つ増幅された第2の横方向伝送光信号Ls32'を同一のポッドにおける別の光分岐挿入サブシステム300の第1の伝送モジュール310に出力するために用いられる。
【0050】
第2のビームスプリッタSP312は、第1の伝送リングRING1に位置し、同一のポッドにおける別の光分岐挿入サブシステム300の第1の伝送モジュール310から受信された、増幅された第2の横方向伝送光信号Ls32'を受信して第1の下り伝送光信号Ds31及び第3の横方向伝送光信号Ls33にコピーし、第1の下り伝送光信号Ds31を出力し、且つ第3の横方向伝送光信号Ls33を第1のビームスプリッタSP311に伝送するために用いられる。第3の波長選択スイッチWS313は、第2のビームスプリッタSP312に結合され、第2のビームスプリッタSP312から第1の下り伝送光信号Ds11を受信して第2の下り伝送光信号Ds32を出力するために用いられる。第4の波長選択スイッチWS314は、光スイッチインターコネクトサブシステム400aから第3の下り伝送光信号Ds33を受信して第4の下り伝送光信号Ds34を出力するために用いられる。
【0051】
第3の光信号増幅器ED313は、第3の波長選択スイッチWS313及び第4の波長選択スイッチWS314に結合され、第3の波長選択スイッチWS313から第2の下り伝送光信号Ds32を受信し、第4の波長選択スイッチWS314から第4の下り伝送光信号Ds34を受信し、第2の下り伝送光信号Ds32及び第4の下り伝送光信号Ds34を増幅し、且つ増幅された第2の下り伝送光信号Ds32'及び増幅された第4の下り伝送光信号Ds34'を出力するために用いられる。第3のビームスプリッタSP313は、第3の光信号増幅器ED313に結合され、第3の光信号増幅器ED313から増幅された第2の下り伝送光信号Ds32'及び増幅された第4の下り伝送光信号Ds34'を受信し、増幅された第2の下り伝送光信号Ds32'及び増幅された第4の下り伝送光信号Ds34'を第5の下り伝送光信号Ds35に統合し、増幅された第2の下り伝送光信号Ds32'及び増幅された第4の下り伝送光信号Ds34'を第6の下り伝送光信号Ds36に統合し、且つ第5の下り伝送光信号Ds35及び第6の下り伝送光信号Ds36を出力するために用いられる。デマルチプレクサ316は、第3のビームスプリッタSP313に結合されてトップオブラックスイッチToRに接続され、第5の下り伝送光信号Ds35及び第6の下り伝送光信号Ds36を受信して複数のダウンロード光信号DL1~DL8に逆多重化し、且つダウンロード光信号DL1~DL8をトップオブラックスイッチToRに伝送するために用いられる。
【0052】
第2の伝送モジュール320のスイッチングサブモジュール324における素子について、その機能及び操作は、そのスイッチングサブモジュール314における対応する者を参照してよい。第2の伝送モジュール320のマルチプレクサ322の機能及び操作は、後述の実施例における第1の伝送モジュール310のマルチプレクサ312を参照してよい。スイッチングサブモジュール324の第1の光信号増幅器ED321の機能及び操作は、後述の実施例におけるスイッチングサブモジュール314の第1の光信号増幅器ED311を参照してよい。スイッチングサブモジュール324の第1のビームスプリッタSP321の機能及び操作は、後述の実施例におけるスイッチングサブモジュール314の第1のビームスプリッタSP311を参照してよい。スイッチングサブモジュール324の第1の波長選択スイッチWS321の機能及び操作は、後述の実施例におけるスイッチングサブモジュール314の第1の波長選択スイッチWS311を参照してよい。スイッチングサブモジュール324の第2の波長選択スイッチWS322の機能及び操作は、後述の実施例におけるスイッチングサブモジュール314の第2の波長選択スイッチWS312を参照してよい。スイッチングサブモジュール324の第2の光信号増幅器ED322の機能及び操作は、後述の実施例におけるスイッチングサブモジュール314の第2の光信号増幅器ED312を参照してよい。スイッチングサブモジュール324の第2のビームスプリッタSP322の機能及び操作は、後述の実施例におけるスイッチングサブモジュール314の第2のビームスプリッタSP312を参照してよい。スイッチングサブモジュール324の第3の波長選択スイッチWS323の機能及び操作は、後述の実施例におけるスイッチングサブモジュール314の第3の波長選択スイッチWS313を参照してよい。スイッチングサブモジュール324の第4の波長選択スイッチWS324の機能及び操作は、後述の実施例におけるスイッチングサブモジュール314の第4の波長選択スイッチWS314を参照してよい。スイッチングサブモジュール324の第3の光信号増幅器ED323の機能及び操作は、後述の実施例におけるスイッチングサブモジュール314の第3の光信号増幅器ED313を参照してよい。スイッチングサブモジュール324の第3のビームスプリッタSP323の機能及び操作は、後述の実施例におけるスイッチングサブモジュール314の第3のビームスプリッタSP313を参照してよい。第2の伝送モジュール320のデマルチプレクサ326の機能及び操作は、後述の実施例における第1の伝送モジュール310のデマルチプレクサ316を参照してよい。
【0053】
以下は、光分岐挿入サブシステム300の詳細な説明である。簡略化するために、以下の段落では、光分岐挿入サブシステム300の第1の伝送モジュール310を例として光分岐挿入サブシステム300における各素子の操作を説明する。第2の伝送モジュール320における各素子及びその操作は、その第1の伝送モジュール310における対応する者に類似する。
【0054】
図3に示すように、構造的には、第1の光信号増幅器ED311は、マルチプレクサ312及び第1のビームスプリッタSP311に結合され、マルチプレクサ312から合成光信号Sig31を受信して増幅し、且つ増幅合成光信号Sig31'を第1のビームスプリッタSP311に出力するために用いられる。いくつかの実施例において、第1の光信号増幅器ED311は、エルビウムドープ光ファイバ増幅器によって実現されてよい。
【0055】
図3に示すように、構造的には、第1のビームスプリッタSP311は、第1の伝送リングRING1に位置し、第1の光信号増幅器ED311、第1の波長選択スイッチWS311、第2の波長選択スイッチWS312及び第2のビームスプリッタSP312に結合され、第1の光信号増幅器ED311から増幅合成光信号Sig31'を受信して第1の横方向伝送光信号Ls31及び第1の上り伝送光信号Us31にコピーし、第1の伝送リングRING1を介して第1の横方向伝送光信号Ls31を第2の波長選択スイッチWS312に伝送し、且つ第1の上り伝送光信号Us31を第1の波長選択スイッチWS311に出力するために用いられる。
【0056】
図3に示すように、構造的には、第1の波長選択スイッチWS311は、第1のビームスプリッタSP311及び光スイッチインターコネクトサブシステム400aに結合され、第1のビームスプリッタSP311から第1の上り伝送光信号Us31を受信し、且つ第1の垂直ポート311を介して第2の上り伝送光信号Us32を光スイッチインターコネクトサブシステム400aに伝送するために用いられる。
【0057】
具体的には、第1の波長選択スイッチWS311は、1x1(1つの入力ポート及び1つの出力ポート)の波長選択スイッチであり、特定の波長を有する信号が通過可能になっている。
【0058】
図3に示すように、構造的には、第2の波長選択スイッチWS312は、第1の伝送リングRING1に位置し、第1のビームスプリッタSP311及び第2の光信号増幅器ED312に結合され、第1のビームスプリッタSP311から第1の横方向伝送光信号Ls31を受信して第2の横方向伝送光信号Ls32を第2の光信号増幅器ED312に出力するために用いられる。
【0059】
具体的には、第2の波長選択スイッチWS312は、1x1(1つの入力ポート及び1つの出力ポート)の波長選択スイッチであり、特定の波長を有する信号が通過可能になっている。
【0060】
図3に示すように、構造的には、第2の光信号増幅器ED312は、第1の伝送リングRING1に位置し、第2の波長選択スイッチWS312及び別の光分岐挿入サブシステム300の第2のビームスプリッタSP312に結合され、第2の波長選択スイッチWS312から第2の横方向伝送光信号Ls32を受信して増幅し、且つ増幅された第2の横方向伝送光信号Ls32'を同一のポッドにおける別の光分岐挿入サブシステム300の第1の伝送モジュール310に出力するために用いられる。換言すれば、
図3の実施例において、第2の光信号増幅器ED312は、光信号が目的地に到達するために十分なパワーを有することを確保するように、西へ伝送される光信号のパワーを増幅する。本開示内容において、伝送方向を西に制限するわけではないことに留意されたい。実際に適用する際に、伝送方向は、ネットワーク構造に応じて調整可能である。一実施例において、第2の光信号増幅器ED312は、エルビウムドープ光ファイバ増幅器によって実現されてよい。
【0061】
図3に示すように、構造的には、第2のビームスプリッタSP312は、第1の伝送リングRING1に位置し、第3の波長選択スイッチWS313、第1のビームスプリッタSP311及び別の光分岐挿入サブシステム300の第2の光信号増幅器ED312に結合され、同一のポッドにおける別の光分岐挿入サブシステム300の第1の伝送モジュール310から増幅された第2の横方向伝送光信号Ls32'を受信して第1の下り伝送光信号Ds31及び第3の横方向伝送光信号Ls33にコピーし、第1の伝送リングRING1を介して第3の横方向伝送光信号Ls33を伝送し、且つ第1の下り伝送光信号Ds31を第3の波長選択スイッチWS313に出力するために用いられる。
【0062】
具体的には、第2のビームスプリッタSP312は、1x2(1つの入力ポート及び2つの出力ポート)のビームスプリッタであり、第2の横方向伝送光信号Ls32'をコピーして2つのビームに分ける。
図3の実施例において、2つのビームの一方は、低い強度で引き続き西へ同一のポッドにおけるP1の他の光分岐挿入サブシステム300に伝送され、2つのビームのうちの他方は、高い強度で下へ光受信モジュール(即ち、デマルチプレクサ316)に伝送される。しかしながら、本開示内容において、伝送方向を西に制限するわけではない。実際に適用する際に、伝送方向は、ネットワーク構造に応じて調整可能である。
【0063】
図3に示すように、構造的には、第3の波長選択スイッチWS313は、第2のビームスプリッタSP312及び第3の光信号増幅器ED313に結合され、第2のビームスプリッタSP312から第1の下り伝送光信号Ds31を受信して第2の下り伝送光信号Ds32を第3の光信号増幅器ED313に出力するために用いられる。
【0064】
具体的には、第3の波長選択スイッチWS313は、1x1(1つの入力ポート及び1つの出力ポート)の波長選択スイッチであり、特定の波長を有する信号が通過可能になっている。
【0065】
図3に示すように、構造的には、第4の波長選択スイッチWS314は、第3の光信号増幅器ED313及び光スイッチインターコネクトサブシステム400aに結合され、光スイッチインターコネクトサブシステム400aから第3の下り伝送光信号Ds33を受信して第4の下り伝送光信号Ds34を第3の光信号増幅器ED313に出力するために用いられる。
【0066】
具体的には、第4の波長選択スイッチWS314は、1x1(1つの入力ポート及び1つの出力ポート)の波長選択スイッチであり、特定の波長を有する信号が通過可能になっている。
【0067】
図3に示すように、構造的には、第3の光信号増幅器ED313は、第3の波長選択スイッチWS313、第4の波長選択スイッチWS314及び第3のビームスプリッタSP313に結合され、第3の波長選択スイッチWS313から第2の下り伝送光信号Ds32を受信し、第4の波長選択スイッチWS314から第4の下り伝送光信号Ds34を受信し、第2の下り伝送光信号Ds32及び第4の下り伝送光信号Ds34を増幅し、且つ増幅された第2の下り伝送光信号Ds32'及び増幅された第4の下り伝送光信号Ds34'を第3のビームスプリッタSP313に出力するために用いられる。いくつかの実施例において、第3の光信号増幅器ED313は、エルビウムドープ光ファイバ増幅器によって実現されてよい。
【0068】
図3に示すように、構造的には、第3のビームスプリッタSP313は、第3の光信号増幅器ED313及びデマルチプレクサ316に結合され、第3の光信号増幅器ED313から増幅された第2の下り伝送光信号Ds32'及び増幅された第4の下り伝送光信号Ds34'を受信し、増幅された第2の下り伝送光信号Ds32'及び増幅された第4の下り伝送光信号Ds34'を第5の下り伝送光信号Ds35及び第6の下り伝送光信号Ds36に統合し、第5の下り伝送光信号Ds35及び第6の下り伝送光信号Ds36をデマルチプレクサ316に伝送するために用いられる。
【0069】
図3に示すように、構造的には、デマルチプレクサ316は、第3のビームスプリッタSP313に結合されてトップオブラックスイッチToRに接続され、第3のビームスプリッタSP313から第5の下り伝送光信号Ds35及び第6の下り伝送光信号Ds36を受信して複数のダウンロード光信号DL1~DL8に逆多重化し、且つダウンロード光信号DL1~DL8をトップオブラックスイッチToRに伝送するために用いられる。
【0070】
また、いくつかの実施例において、第1のビームスプリッタSP311は、更に、第2のビームスプリッタSP312から第3の横方向伝送光信号Ls33を受信して第4の横方向伝送光信号Ls34及び第3の上り伝送光信号Us33にコピーし、第1の伝送リングRING1を介して第4の横方向伝送光信号Ls34を伝送し、且つ第1の垂直ポート311を介して第3の上り伝送光信号Us33を光スイッチインターコネクトサブシステム400aに伝送するために用いられる。
【0071】
具体的には、第1のビームスプリッタSP311は、2x2(2つの入力ポート及び2つの出力ポート)のビームスプリッタである。2つの入力ポートのうちの一方は、第1の光信号増幅器ED311から増幅合成光信号Sig31'を受信するために用いられ、2つの入力ポートのうちの他方は、第2のビームスプリッタSP312から第3の横方向伝送光信号Ls33を受信するために用いられる。2つの出力ポートのうちの一方は、第1の横方向伝送光信号Ls31又は第4の横方向伝送光信号Ls34を第2の波長選択スイッチW312に出力するために用いられ、2つの出力ポートのうちの他方は、第1の上り伝送光信号Us31又は第3の上り伝送光信号Us33を第1の波長選択スイッチWS311に出力するために用いられる。
【0072】
以上は、光分岐挿入サブシステム300の説明である。本開示内容には、第1層ネットワークT1の光分岐挿入サブシステムのスイッチングサブモジュールの別の実施例が開示されている。
図4を参照されたい。
図4は、本開示によるいくつかの実施例の光分岐挿入サブシステム400を示す模式図である。光分岐挿入サブシステム400は、第1層ネットワークT1のキャビネットの間の光トンネルを構築するためのコアスイッチングノードであり、データを伝送するために用いられる。
図4に示すように、光分岐挿入サブシステム400は、第1の伝送モジュール410及び第2の伝送モジュール420のような2つ以上の独立した伝送モジュールを含む。
【0073】
図4に示すように、第1の伝送モジュール410及び第2の伝送モジュール420は、いずれも入力サブモジュールとしてマルチプレクサ412、422を含み、且つ、出力サブモジュールとしてスイッチングサブモジュール414、424及びデマルチプレクサ416、426を含む。具体的には、第1の伝送モジュール410におけるスイッチングサブモジュール414は、第1のビームスプリッタSP411、第1の光信号増幅器ED411、第2のビームスプリッタSP412、第1の波長選択スイッチWS411、第2の波長選択スイッチWS412、第2の光信号増幅器ED412、第3のビームスプリッタSP413及び第3の波長選択スイッチWS413を含む。類似的に、第2の伝送モジュール420におけるスイッチングサブモジュール424は、第1のビームスプリッタSP421、第1の光信号増幅器ED421、第2のビームスプリッタSP422、第1の波長選択スイッチWS421、第2の波長選択スイッチWS422、第2の光信号増幅器ED422、第3のビームスプリッタSP423及び第3の波長選択スイッチWS423を含む。
【0074】
トップオブラックスイッチToRに接続されるマルチプレクサ412は、複数の入力ポートを介してトップオブラックスイッチToRからそれぞれ対応する波長を有する複数のアップロード光信号UL1~UL8を受信して合成光信号Sig51に統合するために用いられ、第1の出力端411が第1の垂直ポート415を介して合成光信号Sig51を光スイッチインターコネクトサブシステム400aに伝送するために用いられ、第2の出力端413が合成光信号Sig51を出力するために用いられる。第1のビームスプリッタSP411は、第1の伝送リングRING1に位置し、マルチプレクサ412に結合され、マルチプレクサ412の第2の出力端413から合成光信号Sig51を受信し、且つ第1の伝送リングRING1を介して第1の横方向伝送光信号Ls51を伝送するために用いられる。第1の光信号増幅器ED411は、第1の伝送リングRING1に位置し、第1のビームスプリッタSP411に結合され、第1の横方向伝送光信号Ls51を増幅し、且つ増幅された第1の横方向伝送光信号Ls51'を同一のポッドにおける別の光分岐挿入サブシステム400の第1の伝送モジュール410に出力するために用いられる。
【0075】
第2のビームスプリッタSP412は、第1の伝送リングRING1に位置し、同一のポッドにおける別の光分岐挿入サブシステム400の第1の伝送モジュール410から受信された、増幅された第1の横方向伝送光信号Ls51'を受信して第1の下り伝送光信号Ds51及び第2の横方向伝送光信号Ls52にコピーし、且つ第1の伝送リングRING1を介して第2の横方向伝送光信号Ls52を伝送するために用いられる。第1の波長選択スイッチWS411は、第2のビームスプリッタSP412から第1の下り伝送光信号Ds51を受信して第2の下り伝送光信号Ds52を出力するために用いられる。第2の波長選択スイッチWS412は、光スイッチインターコネクトサブシステム400aから第3の下り伝送光信号Ds53を受信して第4の下り伝送光信号Ds54を出力するために用いられる。第2の光信号増幅器ED412は、第2の波長選択スイッチWS412に結合され、第4の下り伝送光信号Ds54を増幅し、且つ増幅された第4の下り伝送光信号Ds54'を出力するために用いられる。第3のビームスプリッタSP413は、第1の波長選択スイッチWS411及び第2の光信号増幅器ED412に結合され、第2の下り伝送光信号Ds52及び増幅された第4の下り伝送光信号Ds54'を受信し、第2の下り伝送光信号Ds52及び増幅された第4の下り伝送光信号Ds54'を第5の下り伝送光信号Ds55及び第6の下り伝送光信号Ds56に統合し、且つ第5の下り伝送光信号Ds55及び第6の下り伝送光信号Ds56を出力するために用いられる。デマルチプレクサ416は、第3のビームスプリッタSP413に結合されてトップオブラックスイッチToRに接続され、第5の下り伝送光信号Ds55及び第6の下り伝送光信号Ds56を受信して複数のダウンロード光信号DL1~DL8に逆多重化し、且つダウンロード光信号DL1~DL8をトップオブラックスイッチToRに伝送するために用いられる。
【0076】
第3の波長選択スイッチWS413は、第1の伝送リングRING1に位置し、第2のビームスプリッタSP412に結合され、第2の横方向伝送光信号Ls52を受信して第3の横方向伝送光信号Ls53を出力するために用いられる。
【0077】
第2の伝送モジュール420のスイッチングサブモジュール424における素子について、その機能及び操作は、そのスイッチングサブモジュール414における対応する者を参照してよい。第2の伝送モジュール420のマルチプレクサ422の機能及び操作は、後述の実施例における第1の伝送モジュール410のマルチプレクサ412を参照してよい。スイッチングサブモジュール424の第1のビームスプリッタSP421の機能及び操作は、後述の実施例におけるスイッチングサブモジュール414の第1のビームスプリッタSP411を参照してよい。スイッチングサブモジュール424の第1の光信号増幅器ED421の機能及び操作は、後述の実施例におけるスイッチングサブモジュール414の第1の光信号増幅器ED411を参照してよい。スイッチングサブモジュール424の第2のビームスプリッタSP422の機能及び操作は、後述の実施例におけるスイッチングサブモジュール414の第2のビームスプリッタSP412を参照してよい。スイッチングサブモジュール424の第1の波長選択スイッチWS421は、後述の実施例におけるスイッチングサブモジュール414の第1の波長選択スイッチWS411を参照してよい。スイッチングサブモジュール424の第2の波長選択スイッチWS422は、後述の実施例におけるスイッチングサブモジュール414の第2の波長選択スイッチWS412を参照してよい。スイッチングサブモジュール424の第2の光信号増幅器ED422の機能及び操作は、後述の実施例におけるスイッチングサブモジュール414の第2の光信号増幅器ED412を参照してよい。スイッチングサブモジュール424の第3のビームスプリッタSP423の機能及び操作は、後述の実施例におけるスイッチングサブモジュール414の第3のビームスプリッタSP413を参照してよい。スイッチングサブモジュール424の第3の波長選択スイッチWS423の機能及び操作は、後述の実施例におけるスイッチングサブモジュール414の第3の波長選択スイッチWS413を参照してよい。第2の伝送モジュール420のデマルチプレクサ426の機能及び操作は、後述の実施例における第1の伝送モジュール410のデマルチプレクサ416を参照してよい。
【0078】
マルチプレクサ412、422の各入力ポートは、光ファイバでキャビネットにおけるトップオブラックスイッチToRのアップリンクポートにある異なる光波高密度波長分割多重トランシーバモジュール(DWDM transceiver)の伝送端に結合される。スイッチングサブモジュール414、424の主な機能は、入力サブモジュール(即ち、マルチプレクサ412、422)から伝送されてきた合成光信号Sig51、Sig61を第2層ネットワークにおける光スイッチインターコネクトサブシステム400a、400eに持続的にアップロードするか、又は、東又は西へ同一のポッドにおける他の光分岐挿入サブシステム400に伝送し、且つ同一のポッドにおける他の光分岐挿入サブシステム400から伝送されてきた光信号を受信サブモジュール416、426にスイッチングすることである。例えば、
図1のポッドP2における光分岐挿入サブシステム400は、光信号をポッドP2における他の4つの光分岐挿入サブシステム400に伝送し、且つ前記4つの光分岐挿入サブシステム400から光信号を受信することができる。同様に、
図1の各ポッドにおける光分岐挿入サブシステム400は、光信号を同一のポッドにおける他の4つの光分岐挿入サブシステム400に伝送し、且つ前記4つの光分岐挿入サブシステム400から光信号を受信することができる。
【0079】
以下は、光分岐挿入サブシステム400の詳細な説明である。簡略化するために、以下の段落では、光分岐挿入サブシステム400の第1の伝送モジュール410を例として光分岐挿入サブシステム400における各素子の操作を説明する。第2の伝送モジュール420における各素子及びその操作は、その第1の伝送モジュール410における対応する者に類似する。
【0080】
図4に示すように、構造的には、第1のビームスプリッタSP411は、第1の伝送リングRING1に位置し、マルチプレクサ412(具体的には、マルチプレクサ412の第2の出力端413)、第1の光信号増幅器ED411及び第3の波長選択スイッチWS413に結合され、マルチプレクサ412の第2の出力端413から合成光信号Sig51を受信し、且つ第1の伝送リングRING1を介して第1の横方向伝送光信号Ls51を第1の光信号増幅器ED411に伝送するために用いられる。
【0081】
図4に示すように、構造的には、第1の光信号増幅器ED411は、第1の伝送リングRING1に位置し、第1のビームスプリッタSP411及び同一のポッドにおける別の光分岐挿入サブシステム400の第2のビームスプリッタSP412に結合され、第1のビームスプリッタSP411から第1の横方向伝送光信号Ls51を受信して増幅し、且つ増幅された第1の横方向伝送光信号Ls51'を同一のポッドにおける別の光分岐挿入サブシステム400の第1の伝送モジュール410に出力するために用いられる。いくつかの実施例において、第1の光信号増幅器ED411は、エルビウムドープ光ファイバ増幅器によって実現されてよい。
【0082】
図4に示すように、構造的には、第2のビームスプリッタSP412は、第1の伝送リングRING1に位置し、第1の波長選択スイッチWS411、第3の波長選択スイッチWS413及び同一のポッドにおける別の光分岐挿入サブシステム400の第1の光信号増幅器ED411に結合され、同一のポッドにおける別の光分岐挿入サブシステム400の第1の伝送モジュール410から増幅された第1の横方向伝送光信号Ls51'を受信して第1の下り伝送光信号Ds51及び第2の横方向伝送光信号Ls52にコピーし、第1の下り伝送光信号Ds51を第1の波長選択スイッチWS411に伝送し、且つ第1の伝送リングRING1を介して第2の横方向伝送光信号Ls52を第3の波長選択スイッチWS413に伝送するために用いられる。
【0083】
具体的には、第2のビームスプリッタSP412は、1x2(1つの入力ポート及び2つの出力ポート)のビームスプリッタであり、第2の横方向伝送光信号Ls32'をコピーして2つのビームに分ける。第2のビームスプリッタSP412は、増幅された第1の横方向伝送光信号Ls51'をコピーして分光する時、高い強度で一方のビームを第1の波長選択スイッチWS411に伝送し、それより低い強度で他方のビームを第3の波長選択スイッチWS413に伝送する。
図4の実施例において、2つのビームのうちの一方は、引き続き西へ同一のポッドにおける他の光分岐挿入サブシステム400に伝送され、2つのビームのうちの他方は、下へ光受信モジュール(即ち、デマルチプレクサ416)に伝送される。しかしながら、本開示内容において、伝送方向を西に制限するわけではない。実際に適用する際に、伝送方向は、ネットワーク構造に応じて調整可能である。
【0084】
図4に示すように、構造的には、第1の波長選択スイッチWS411は、第2のビームスプリッタSP412及び第3のビームスプリッタSP413に結合され、第2のビームスプリッタSP412から第1の下り伝送光信号Ds51を受信して第2の下り伝送光信号Ds52を第3のビームスプリッタSP413に出力するために用いられる。
【0085】
具体的には、第1の波長選択スイッチWS411は、1x1(1つの入力ポート及び1つの出力ポート)の波長選択スイッチであり、特定の波長を有する信号が通過可能になっている。
【0086】
図4に示すように、構造的には、第2の波長選択スイッチWS412は、第2の光信号増幅器ED412及び光スイッチインターコネクトサブシステム400aに結合され、光スイッチインターコネクトサブシステム400aから第3の下り伝送光信号Ds53を受信して第4の下り伝送光信号Ds54を第2の光信号増幅器ED412に出力するために用いられる。
【0087】
具体的には、第2の波長選択スイッチWS412は、1x1(1つの入力ポート及び1つの出力ポート)の波長選択スイッチであり、特定の波長を有する信号が通過可能になっている。
【0088】
図4に示すように、構造的には、第2の光信号増幅器ED412は、第2の波長選択スイッチWS412及び第3のビームスプリッタSP413に結合され、第2の波長選択スイッチWS412から第4の下り伝送光信号Ds54を受信して増幅し、且つ増幅された第4の下り伝送光信号Ds54'を第3のビームスプリッタSP413に出力するために用いられる。いくつかの実施例において、第2の光信号増幅器ED412は、エルビウムドープ光ファイバ増幅器によって実現されてよい。
【0089】
図4に示すように、構造的には、第3のビームスプリッタSP413は、第1の波長選択スイッチWS411、第2の光信号増幅器ED412及びデマルチプレクサ416に結合され、第1の波長選択スイッチWS411から第2の下り伝送光信号Ds52を受信し、第2の光信号増幅器ED412から増幅された第4の下り伝送光信号Ds54'を受信し、第2の下り伝送光信号Ds52及び増幅された第4の下り伝送光信号Ds54'を第5の下り伝送光信号Ds55及び第6の下り伝送光信号Ds56に統合し、且つ第5の下り伝送光信号Ds55及び第6の下り伝送光信号Ds56をデマルチプレクサ416に伝送するために用いられる。
【0090】
具体的には、第3のビームスプリッタSP413は、2x2(2つの入力ポート及び2つの出力ポート)のビームスプリッタである。2つの入力ポートのうちの一方は、第1の波長選択スイッチWS411から第2の下り伝送光信号Ds52を受信するために用いられ、2つの入力ポートのうちの他方は、第2の光信号増幅器ED412から増幅された第4の下り伝送光信号Ds54'を受信するために用いられる。2つの出力ポートのうちの一方は、第5の下り伝送光信号Ds55を出力するために用いられ、2つの出力ポートのうちの他方は、第6の下り伝送光信号Ds56を出力するために用いられる。
【0091】
図4に示すように、構造的には、デマルチプレクサ416は、第3のビームスプリッタSP413に結合されてトップオブラックスイッチToRに接続され、第3のビームスプリッタSP413から第5の下り伝送光信号Ds55及び第6の下り伝送光信号Ds56を受信して複数のダウンロード光信号DL1~DL8に逆多重化し、且つダウンロード光信号DL1~DL8をトップオブラックスイッチToRに伝送するために用いられる。
【0092】
図4に示すように、構造的には、第3の波長選択スイッチWS413は、第1の伝送リングRING1に位置し、第2のビームスプリッタSP412及び第1のビームスプリッタSP411に結合され、第2のビームスプリッタSP412から第2の横方向伝送光信号Ls52を受信して第3の横方向伝送光信号Ls53を第1のビームスプリッタSP411に出力するために用いられる。
【0093】
具体的には、第3の波長選択スイッチWS413は、1x1(1つの入力ポート及び1つの出力ポート)の波長選択スイッチであり、特定の波長を有する信号が通過可能になっている。
【0094】
また、いくつかの実施例において、第1のビームスプリッタSP411は、更に、第3の波長選択スイッチWS413から第3の横方向伝送光信号Ls53を受信して第4の横方向伝送光信号Ls54にコピーし、且つ第1の伝送リングRING1を介して第4の横方向伝送光信号Ls54を伝送するために用いられる。
【0095】
具体的には、第1のビームスプリッタSP411は、2x1(2つの入力ポート及び1つの出力ポート)のビームスプリッタである。2つの入力ポートのうちの一方は、第2の出力端413から合成光信号Sig51を受信するために用いられ、2つの入力ポートのうちの他方は、第3の波長選択スイッチWS413から第3の横方向伝送光信号Ls53を受信するために用いられる。第1のビームスプリッタSP411の出力ポートは、第1の横方向伝送光信号Ls51又は第4の横方向伝送光信号Ls54を出力するために用いられる。第1のビームスプリッタSP411は、合成光信号Sig51をコピーして分光する時、同じ割合で2つの入力信号(即ち、合成光信号Sig51と第3の横方向伝送光信号Ls53)を組み合わせて出力ビームを生成する。
【0096】
第2の横方向伝送光信号Ls52は、1x1の第3の波長選択スイッチWS413を通過し、第3の波長選択スイッチWS413により第2の横方向伝送光信号Ls52における特定の波長を有する信号を第3の横方向伝送光信号Ls53として選択する。続いて、第1のビームスプリッタSP411によりコピーして分光し、第4の横方向伝送光信号Ls54は、引き続き西へ同一の光ノードポッドにおける別の光分岐挿入サブシステム400に伝送される。しかしながら、本開示内容において、伝送方向を西に制限するわけではない。実際に適用する際に、伝送方向は、ネットワーク構造に応じて調整可能である。
【0097】
以下、同一のポッドにおける光分岐挿入サブシステムの第1の伝送モジュールと第2の伝送モジュールの接続関係を説明する。説明を簡略化するために、以下、光分岐挿入サブシステム200a~200eを例とする。しかしながら、
図3における光分岐挿入サブシステム300又は
図4における光分岐挿入サブシステム400は、類似する接続関係を有してよい。
図5を参照されたい。
図5は、本開示によるいくつかの実施例の同一のポッドにおける光分岐挿入サブシステム200a~200eの第1の伝送モジュール210と第2の伝送モジュール220の接続関係図である。
【0098】
図5に示すように、いくつかの実施例において、光分岐挿入サブシステム200a~200eの第1の伝送モジュール210及び第2の伝送モジュール220は、それぞれ第1の伝送リングRING1及び第2の伝送リングRING2を介して横方向伝送光信号Ls11、Ls12、Ls12'、Ls13、Ls14、Ls21、Ls22、Ls22'、Ls23及びLs24を伝送し、第1の伝送リングRING1と第2の伝送リングRING2の光伝送方向は逆であることに留意されたい。一例として、各第1の伝送モジュール210は、第1の伝送リングRING1を介して西(即ち、時計回り方向)へ信号を伝送し、各第2の伝送モジュール220は、第2の伝送リングRING2を介して東(即ち、反時計回り方向)へ信号を伝送する。しかしながら、本開示内容は、このような伝送方向に限定されない。他の実施例において、第1の伝送リングRING1及び第2の伝送リングRING2は、同一の方向で光信号Ls11、Ls12、Ls12'、Ls13、Ls14、Ls21、Ls22、Ls22'、Ls23及びLs24を伝送してもよい。
【0099】
また、
図5に示すように、光分岐挿入サブシステム200a~200eの第1の伝送モジュール210は、それぞれ対応する第1の垂直ポート211を介して光スイッチインターコネクトサブシステム400a(即ち、
図5における実線矢印)に結合される。光分岐挿入サブシステム200a~200eの第2の伝送モジュール220は、それぞれ対応する第2の垂直ポート221を介して光スイッチインターコネクトサブシステム400aに近接する光スイッチインターコネクトサブシステム400e(即ち、
図5における破線矢印)に結合される。
【0100】
図2~
図4を参照されたい。第1の伝送モジュール210、310、410及び第2の伝送モジュール220、320、420は、いずれも帯域マルチプレクサ(Band multiplexer;Band MUX)、即ち、マルチプレクサ212、222、312、322、412及び422を含み、各帯域マルチプレクサは、特定の波長ポッドに対応する。各帯域マルチプレクサは、入力ポートを介して受信した光信号を合成光信号に統合し、且つ光ファイバで合成光信号を光分岐挿入サブシステムのスイッチングサブモジュールに伝送する。マルチプレクサ212、222の各入力ポートは、光ファイバでキャビネットにおけるトップオブラックスイッチToRのアップリンクポートにある異なる光波高密度波長分割多重トランシーバモジュールの伝送端に接続され、伝送端は、対応する入力ポートが使用する波長ポッドに対応する。具体的には、帯域マルチプレクサは8つの入力ポートを含み、各入力ポートは5種類の波長(即ち、1組の波長ポッド)を受信することができる。従って、帯域マルチプレクサは合計で40種類の波長を受信することができる。
【0101】
第1の伝送モジュール210、310、410及び第2の伝送モジュール220、320、420は、いずれも帯域デマルチプレクサ(Band demultiplexer;Band DEMUX)、即ち、デマルチプレクサ216、226、316、326、416及び426を含む。帯域デマルチプレクサは、各種の波長を有する信号を受信し、特定の波長を有する信号のみが対応する分岐ポート(drop-port)に入るようにこれらの信号をフィルタリングし、特定の波長は特定の波長ポッドに対応する必要がある。仮に、知恵定義光トンネルシステムは40種類の波長(小さい順にλ1~λ40に配列してよい)を使用し、各波長ポッドは8種類の波長を含み、各第1の伝送モジュール及び第2の伝送モジュールは8つの分岐ポートを含むとすれば、各帯域デマルチプレクサは、波長配置に基づいて40種類の波長(1つの帯域デマルチプレクサが最も多くても40種類の波長のみを受信できる)から8種類の異なる波長を有する信号を選択し、それぞれ8つの分岐ポートに入らせ、各分岐ポートは、1つの波長ポッドに対応し、且つ一回に1種類の波長信号のみを受信できる。一実施例において、帯域デマルチプレクサの波長配置は、表1に示す通りであってよい。
【表1】
【0102】
表1に示すように、帯域デマルチプレクサが光信号を受信した場合、各波長ポッドにおける1番目の波長(即ち、λ1、λ2、λ3、λ4及びλ5)は、帯域デマルチプレクサの1番目の分岐ポートに入り、各波長ポッドにおける2番目の波長(即ち、λ6、λ7、λ8、λ9及びλ10)は、帯域デマルチプレクサの2番目の分岐ポートに入り、このように類推すればよい。
【0103】
各分岐ポートは、光ファイバでキャビネットにおけるトップオブラックスイッチToRのアップリンクポートにある異なる光波高密度波長分割多重トランシーバモジュールの伝送端に接続され、伝送端は、対応する入力ポートが使用する波長ポッドに対応する。
【0104】
以下の段落では、光分岐挿入サブシステム200a~200e同士を相互に接続してポッドP1を形成するネットワークアーキテクチャの設計について説明する。再び
図5を参照されたい。
図5に示すように、光分岐挿入サブシステム200a~200eは、光ファイバで直列に接続されてポッドP1を形成する。前述したように、1つのポッドにおいて直列に接続可能な光分岐挿入サブシステム200a~200eの数は、各独立した第1の伝送モジュール210、第2の伝送モジュール220に配置された波長の数及び知恵定義光トンネルネットワークシステム100がサポートする波長の合計種類数による。各光分岐挿入サブシステム200a~200eにおける第1の伝送モジュール210、第2の伝送モジュール220は、隣接する光分岐挿入サブシステム200a~200eにおける対応する第1の伝送モジュール210、第2の伝送モジュール220と直列に接続されて、リング状ネットワークを構成する。従って、1つのポッドは、複数の独立したリング状ネットワークを含むことになる。
【0105】
同一の伝送リング(例えば、第1の伝送リングRING1)に属する各伝送モジュール(例えば、第1の伝送モジュール210)が使用する波長同士は、重複してはいけず、且つ波長の小さい順で反時計回り方向に配列される。また、伝送リング間は互いに独立しているため、異なるリングにおいて同じ波長を重複して使用してよい。換言すれば、一部の実施例において、第1の伝送リングRING1、第2の伝送リングRING2において使用される波長の種類及び数は全部同じである。
【0106】
以下、知恵定義光トンネルネットワークシステムにおけるマルチプレクサの設計について説明する。いくつかの実施例において、帯域マルチプレクサ212、222、312、322、412及び422は、いずれもM個の入力ポートを含み、各入力ポートは、1組であるN個の所定波長に対応する1つのアップロード光信号を受信するために用いられ、1組であるN個の所定波長は、M*N個の異なる波長から選択され、M及びNはいずれも正整数である。従って、各帯域マルチプレクサは、N個の所定波長を有するアップロード光信号を受信するために用いられ、N個の所定波長は、M*N個の異なる波長から選択される。1つの帯域マルチプレクサは8つの入力ポートを含み(即ち、Mは8である)、各入力ポートは、1つの波長ポッドを受信するために用いられ、1つの波長ポッドは5つの波長を含む(即ち、Nは5である)ため、帯域マルチプレクサは、40種類の異なる波長を有する光信号を受信することができる。
【0107】
帯域マルチプレクサが相当に多くの種類の波長を受信するために用いられるため、同じモデルの帯域マルチプレクサは、知恵定義光トンネルネットワークシステムの全ての第1の及び第2の伝送モジュールに適用可能である。
図1を参照されたい。光分岐挿入サブシステム200a~200eに使用される帯域マルチプレクサは、異なる波長ポッドの光信号を受信するために用いられるが、その設計と構造が全て同じである。一例として、光分岐挿入サブシステム200aにおいて、マルチプレクサ212は、波長λ1、λ6、λ11、λ16、λ21、λ26、λ31、λ36(即ち、波長ポッドGroup1に含まれる波長)を有する信号を受信するために用いられるが、マルチプレクサ222は、波長λ2、λ7、λ12、λ17、λ22、λ27、λ32、λ37(即ち、波長ポッドGroup2に含まれる波長)を有する信号を受信するために用いられる。光分岐挿入サブシステム200bにおいて、マルチプレクサ212は、波長λ2、λ7、λ12、λ17、λ22、λ27、λ32、λ37(即ち、波長ポッドGroup2に含まれる波長)を有する信号を受信するために用いられるが、マルチプレクサ222は、波長λ3、λ8、λ13、λ18、λ23、λ28、λ33、λ38(即ち、波長ポッドGroup3に含まれる波長)を有する信号を受信するために用いられる。このように類推すればよい。従って、帯域マルチプレクサは、異なる波長ポッドの信号を受信するために用いられるが、その設計が同じである。以上の点から見れば、本開示による帯域マルチプレクサは汎用型(universal)である。
【0108】
以下、本開示内容におけるマルチプレクサの設計について説明する。マルチプレクサ212、222及び412を例として説明する。他のマルチプレクサは類似する設計を有する。
図2及び
図6Aを参照されたい。
図6Aは、本開示によるいくつかの実施例のマルチプレクサ212を示す模式図である。
図6Aに示すように、マルチプレクサ212は、8つの入力ポートAP211~AP218及びビームスプリッタBMSP1を含む。仮に、マルチプレクサ212は表1の波長ポッドGroup1における信号を受信するために用いられ、入力ポートAP211は波長λ1の信号を受信するために用いられ、入力ポートAP212は波長λ6の信号を受信するために用いられ、入力ポートAP213は波長λ11の信号を受信するために用いられ、このように類推すればよい。
図6Aに示すように、入力ポートAP211~AP218は、トップオブラックスイッチToRから対応する信号を受信した場合、信号をビームスプリッタBMSP1に伝送し、ビームスプリッタBMSP1は受信した信号を合成光信号Sig11に統合する。続いて、
図2に示すように、マルチプレクサ212は、合成光信号Sig11を光分岐挿入サブシステム200の第1の光信号増幅器ED211に伝送する。
【0109】
図2及び
図6Bを同時に参照されたい。
図6Bは、本開示によるいくつかの実施例のマルチプレクサ222を示す模式図である。
図6Bに示すように、マルチプレクサ222は、8つの入力ポートAP221~AP228及びビームスプリッタBMSP2を含む。仮に、マルチプレクサ222は表1の波長ポッドGroup2における信号を受信するために用いられ、入力ポートAP221は波長λ2の信号を受信するために用いられ、入力ポートAP222は波長λ7の信号を受信するために用いられ、入力ポートAP223は波長λ12の信号を受信するために用いられ、このように類推すればよい。
図6Bに示すように、入力ポートAP221~AP228は、トップオブラックスイッチToRから対応する信号を受信した場合、信号をビームスプリッタBMSP2に伝送し、ビームスプリッタBMSP2は受信した信号を合成光信号Sig21に統合する。続いて、
図2に示すように、マルチプレクサ222は、合成光信号Sig21を光分岐挿入サブシステム200の第1の光信号増幅器ED221に伝送する。
【0110】
図4及び
図6Cを同時に参照されたい。
図6Cは、本開示によるいくつかの実施例のマルチプレクサ412を示す模式図である。
図6Cに示すように、マルチプレクサ412は、8つの入力ポートAP411~AP418及びビームスプリッタBMSP3を含む。仮に、マルチプレクサ412は表1の波長ポッドGroup1における信号を受信するために用いられ、入力ポートAP411は波長λ1の信号を受信するために用いられ、入力ポートAP412は波長λ6の信号を受信するために用いられ、入力ポートAP413は波長λ11の信号を受信するために用いられ、このように類推すればよい。
図6Cに示すように、入力ポートAP411~AP418は、トップオブラックスイッチToRから対応する信号を受信した場合、信号をビームスプリッタBMSP3に伝送し、ビームスプリッタBMSP3は受信した信号を合成光信号Sig51に統合する。続いて、
図4に示すように、マルチプレクサ412の第1の出力端411は、合成光信号Sig51を光スイッチインターコネクトサブシステム400aに伝送し、マルチプレクサ412の第2の出力端413は、合成光信号Sig51を第1のビームスプリッタSP411に伝送する。
【0111】
本開示内容は、実施形態により前述の通りに開示されたが、それに限定されなく、当業者であれば、本開示内容の精神と範囲から逸脱しない限り、多様の変更や修飾を加えることができる。従って、本開示内容の保護範囲は、下記特許請求の範囲で指定した内容を基準とするものである。
【符号の説明】
【0112】
100 知恵定義光トンネルネットワークシステム
200、200a~200e、300、400 光分岐挿入サブシステム
210、310、410 第1の伝送モジュール
211、221、311、321、415、425 第1の垂直ポート
212、222、312、322、412、422 マルチプレクサ
214、224、314、324、414、424 スイッチングサブモジュール
216、226、316、326、416、426 デマルチプレクサ
220、320、420 第2の伝送モジュール
411、421 第1の出力端
413、423 第2の出力端
400a~400e 光スイッチインターコネクトサブシステム
500 ソフトウェア定義ネットワークコントローラ
900a、900b ラック
AP211~AP218、AP221~AP228、AP411~AP418 入力ポート
BMSP1、BMSP2、BMSP3 ビームスプリッタ
DL1~DL8、DL9~DL16 ダウンロード光信号
Ds11、Ds21、Ds31、Ds41、Ds51、Ds61 第1の下り伝送光信号
Ds12、Ds22、Ds32、Ds42、Ds52、Ds62 第2の下り伝送光信号
Ds13、Ds23、Ds33、Ds43、Ds53、Ds63 第3の下り伝送光信号
Ds14、Ds24、Ds34、Ds44、Ds54、Ds64 第4の下り伝送光信号
Ds15、Ds25、Ds35、Ds45、Ds55、Ds65 第5の下り伝送光信号
Ds15'、Ds25' 増幅された第5の下り伝送光信号
Ds16、Ds26、Ds36、Ds46、Ds56、Ds66 第6の下り伝送光信号
Ds16'、Ds26' 増幅された第6の下り伝送光信号
Ds32'、Ds42' 増幅された第2の下り伝送光信号
Ds34'、Ds44'、Ds54'、Ds64' 増幅された第4の下り伝送光信号
ED211、ED221、ED311、ED321、ED411、ED421 第1の光信号増幅器
ED212、ED222、ED312、ED322、ED412、ED422 第2の光信号増幅器
ED213、ED223、ED313、ED323 第3の光信号増幅器
Group1、Group2 波長ポッド
Ls11、Ls21、Ls31、Ls41、Ls51、Ls61 第1の横方向伝送光信号
Ls12、Ls22、Ls32、Ls42、Ls52、Ls62 第2の横方向伝送光信号
Ls12'、Ls22'、Ls32'、Ls42' 増幅された第2の横方向伝送光信号
Ls13、Ls23、Ls33、Ls43、Ls53、Ls63 第3の横方向伝送光信号
Ls14、Ls24、Ls34、Ls44、Ls54、Ls64 第4の横方向伝送光信号
Ls51'、Ls61 増幅された第1の横方向伝送光信号
P1~P4 ポッド
R2 リング形メッシュ構造
RING1 第1の伝送リング
RING2 第2の伝送リング
Sig11、Sig21、Sig31、Sig41、Sig51、Sig61 合成光信号
Sig11'、Sig21'、Sig31'、Sig41' 増幅合成光信号
SP211、SP221、SP311、SP321、SP411、SP421 第1のビームスプリッタ
SP212、SP222、SP312、SP322、SP412、SP422 第2のビームスプリッタ
SP213、SP223、SP313、SP323、SP413、SP423 第3のビームスプリッタ
T1、T2 ネットワーク
ToR、ToRa、ToRb トップオブラックスイッチ
UL1~UL8、UL9~UL16 アップロード光信号
Us11、Us21、Us31、Us41 第1の上り伝送光信号
Us12、Us22、Us32、Us42 第2の上り伝送光信号
Us13、Us23、Us33、Us43 第3の上り伝送光信号
WS211、WS221、WS311、WS321、WS411、WS421 第1の波長選択スイッチ
WS212、WS222、WS312、WS322、WS412、WS422 第2の波長選択スイッチ
WS213、WS223、WS313、WS323、WS413、WS423 第3の波長選択スイッチ
WS214、WS224、WS314、WS324 第4の波長選択スイッチ
λ1、λ2、λ6、λ7、λ11、λ12、λ16、λ17、λ21、λ22、λ26、λ27、λ31、λ32、λ36、λ47 波長