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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-17
(45)【発行日】2023-04-25
(54)【発明の名称】樹脂パネルの取付構造
(51)【国際特許分類】
   B60J 1/02 20060101AFI20230418BHJP
   E06B 7/23 20060101ALI20230418BHJP
   B60J 10/76 20160101ALI20230418BHJP
   F16B 5/06 20060101ALI20230418BHJP
   B60J 1/00 20060101ALN20230418BHJP
【FI】
B60J1/02 101R
E06B7/23 P
B60J10/76
F16B5/06 Q
B60J1/00 W
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2019193194
(22)【出願日】2019-10-24
(65)【公開番号】P2021066320
(43)【公開日】2021-04-30
【審査請求日】2022-01-18
(73)【特許権者】
【識別番号】000003218
【氏名又は名称】株式会社豊田自動織機
(74)【代理人】
【識別番号】110001117
【氏名又は名称】弁理士法人ぱてな
(72)【発明者】
【氏名】磯部 元成
(72)【発明者】
【氏名】石原 直樹
【審査官】菅 和幸
(56)【参考文献】
【文献】実開平05-016418(JP,U)
【文献】特開2009-203793(JP,A)
【文献】登録実用新案第3136894(JP,U)
【文献】実開昭56-019411(JP,U)
【文献】実開昭58-044218(JP,U)
【文献】実開昭48-020116(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60J 1/02
E06B 7/23
B60J 10/76
F16B 5/06
B60J 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体に対し、板状をなす樹脂パネルを取り付けるための樹脂パネルの取付構造であって、
前記車体に固定されて前記樹脂パネルの周方向に沿って環状に延び、前記樹脂パネルの一部を収容することにより、前記樹脂パネルを外周側から囲包しつつ前記車体に前記樹脂パネルを取り付ける取付フレームと、
前記取付フレームに固定され、熱伸縮による前記取付フレームに対する前記樹脂パネルの変位を弾性変形によって許容しつつ、前記樹脂パネルと前記取付フレームとの間で止水を行う止水部材と備え、
前記樹脂パネルは、前記車体に面する第1面と、前記第1面の反対側に位置して車外に面する第2面と、前記第1面と前記第2面とに接続する端面とを有し、
前記取付フレームは、前記第1面から離間しつつ前記第1面と対向する第1壁と、前記第2面から離間しつつ前記第2面と対向する第2壁と、前記第1壁と前記第2壁とに接続して前記第1壁と前記第2壁との間に位置し、前記端面から離間しつつ前記端面と対向する第3壁とを有し、
前記止水部材は、前記第1壁に固定されて前記第1面に当接する第1止水部材と、前記第2壁に固定されて前記第2面に当接する第2止水部材とを有し、
前記第1止水部材は、前記第1壁に固定される第1基部と、前記第1基部に一体に形成された第1シール部とを有し、
前記第2止水部材は、前記第2壁に固定される第2基部と、前記第2基部に一体に形成された第2シール部とを有し、
前記第1シール部と前記第1面とは非接着とされ、
前記第2シール部と前記第2面とは非接着とされ
前記第1シール部は、前記第1基部から離間して前記第1面に当接する部分と、前記第1基部から離間して前記第1面に当接する部分と前記第1基部とを連結する部分とからなり、
前記第2シール部は、前記第2基部から離間して前記第2面に当接する部分と、前記第2基部から離間して前記第2面に当接する部分と前記第2基部とを連結する部分とからなることを特徴とする樹脂パネルの取付構造。
【請求項2】
前記取付フレームは、前記樹脂パネルの周方向に半周する第1取付フレームと、前記第1取付フレームと同一形状をなす第2取付フレームとからなる請求項1記載の樹脂パネルの取付構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は樹脂パネルの取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
車体に対し、板状をなす樹脂パネルを取り付けるための樹脂パネルの取付構造(以下、単に取付構造という。)としては、従来より種々の構成が提案されている。例えば、特許文献1に開示された取付構造は、接着剤と、複数のボルト取付座と、取付フランジと、複数の締結ボルトと、複数のナットとを備えている。また、この取付構造では、車体がボディパネルと、サンシェードハウジングとを有している。そして、樹脂パネルは、車体に面する第1面と、第1面の反対側に位置して車外に面する第2面とを有している。
【0003】
接着剤は、車体と樹脂パネルとの間、より詳細には、ボディパネルと樹脂パネルの第1面との間に充填されている。各ボルト取付座は、樹脂パネルの第1面に形成されている。各ボルト取付座には、長手方向に延びる係止溝が形成されている。取付フランジは、サンシェードハウジングに形成されている。取付フランジには、係止溝に対応するように複数のボルト挿通孔が形成されている。各締結ボルトには、係止溝内を摺動可能な首部が形成されている。
【0004】
この取付構造では、ボディパネルと樹脂パネルとの間で接着剤が固化することにより、ボディパネルと樹脂パネルとが接着されている。また、この取付構造では、樹脂パネルの板厚方向において、ボルト取付座側から係止溝及びボルト挿通孔に締結ボルトが挿通される。この際、締結ボルトでは、首部が係止溝内に配置される。そして、ボルト挿通孔側において、ナットによって締結ボルトが締結されることにより、サンシェードハウジングに樹脂パネルが取り付けられている。こうして、この取付構造では、車体に樹脂パネルを取り付けている。また、この取付構造では、接着剤によって、ボディパネルと樹脂パネルとの間に水が進入することが防止されている。
【0005】
ところで、樹脂パネルには熱伸縮が不可避的に生じることから、熱伸縮に伴って、樹脂パネルは車体に取り付けられた状態で、車体に対して変位しようとする。この点、この取付構造では、樹脂パネルが熱伸縮することにより、締結ボルトの首部が係止溝を摺動する。これにより、この取付構造では、熱伸縮する樹脂パネルが車体に対して変位することを許容する。このため、この取付構造では、熱伸縮する樹脂パネルに対して車体側からの荷重が作用し難くなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特許第5182262号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上記従来の取付構造では、各締結ボルトを各ナットにそれぞれ締結する必要があるため、車体に対する樹脂パネルの取付作業の効率を高くし難い。また、この取付構造では、接着剤が固化してボディパネルと樹脂パネルとが接着されるまでに時間を要することから、この点においても車体に対する樹脂パネルの取付作業の効率を高くし難い。
【0008】
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、熱伸縮する樹脂パネルに対する車体側からの荷重を抑制可能であるとともに、車体に対する樹脂パネルの取付作業の向上を実現可能な樹脂パネルの取付構造を提供することを解決すべき課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の樹脂パネルの取付構造は、車体に対し、板状をなす樹脂パネルを取り付けるための樹脂パネルの取付構造であって、
前記車体に固定されて前記樹脂パネルの周方向に沿って環状に延び、前記樹脂パネルの一部を収容することにより、前記樹脂パネルを外周側から囲包しつつ前記車体に前記樹脂パネルを取り付ける取付フレームと、
前記取付フレームに固定され、熱伸縮による前記取付フレームに対する前記樹脂パネルの変位を弾性変形によって許容しつつ、前記樹脂パネルと前記取付フレームとの間で止水を行う止水部材と備え、
前記樹脂パネルは、前記車体に面する第1面と、前記第1面の反対側に位置して車外に面する第2面と、前記第1面と前記第2面とに接続する端面とを有し、
前記取付フレームは、前記第1面から離間しつつ前記第1面と対向する第1壁と、前記第2面から離間しつつ前記第2面と対向する第2壁と、前記第1壁と前記第2壁とに接続して前記第1壁と前記第2壁との間に位置し、前記端面から離間しつつ前記端面と対向する第3壁とを有し、
前記止水部材は、前記第1壁に固定されて前記第1面に当接する第1止水部材と、前記第2壁に固定されて前記第2面に当接する第2止水部材とを有し、
前記第1止水部材は、前記第1壁に固定される第1基部と、前記第1基部に一体に形成された第1シール部とを有し、
前記第2止水部材は、前記第2壁に固定される第2基部と、前記第2基部に一体に形成された第2シール部とを有し、
前記第1シール部と前記第1面とは非接着とされ、
前記第2シール部と前記第2面とは非接着とされ
前記第1シール部は、前記第1基部から離間して前記第1面に当接する部分と、前記第1基部から離間して前記第1面に当接する部分と前記第1基部とを連結する部分とからなり、
前記第2シール部は、前記第2基部から離間して前記第2面に当接する部分と、前記第2基部から離間して前記第2面に当接する部分と前記第2基部とを連結する部分とからなることを特徴とする。
【0010】
本発明の取付構造では、取付フレームに樹脂パネルの一部を収容させるとともに、取付フレームを車体に固定することにより、車体に樹脂パネルを取り付けることが可能となる。この際、この取付構造では、取付フレームが樹脂パネルを外周側から囲包する状態となる。ここで、樹脂パネルの第1面と取付フレームの第1壁とは離間しつつ対向しており、樹脂パネルの第2面と取付フレームの第2壁とは離間しつつ対向しており、樹脂パネルの端面と取付フレームの第3壁とは離間しつつ対向している。また、第1壁には第1止水部材が固定されており、第1止水部材は、第1面に当接することによって、第1面と第1壁との間で止水を行う。同様に、第2壁には第2止水部材が固定されており、第2止水部材は、第2面に当接することによって、第2面と第2壁との間で止水を行う。
【0011】
そして、この取付構造では、第1面と第1壁の間と、第2面及び第2壁の間と、端面及び第3壁の間とがそれぞれ離間しているため、樹脂パネルが熱伸縮しても、これらの各間隔において、樹脂パネルは取付フレーム、ひいては車体に対して変位することが可能となる。この際、第1止水部材及び第2止水部材は、それぞれ弾性変形することにより、取付フレームに対する樹脂パネルの変位を許容する。ここで、第1止水部材の第1シール部と第1面とは非接着とされており、第2止水部材の第2シール部と第2面とも非接着とされているため、樹脂パネルが取付フレームに対して変位するに当たり、第1止水部材及び第2止水部材は好適に弾性変形できる。これらのため、この取付構造では、熱伸縮する樹脂パネルに対して車体側からの荷重が作用し難い。
【0012】
さらに、この取付構造では、車体に樹脂パネルを取り付けるに当たって、取付フレームに樹脂パネルの一部を収容させるとともに、取付フレームを車体に固定すれば良く、ボルト及びナットによって、取付フレーム、ひいては車体に樹脂パネルを固定する必要がない。また、この取付構造では、第1止水部材と第1面とを接着する必要がなく、第2止水部材と第2面とも接着する必要がない。
【0013】
したがって、本発明の樹脂パネルの取付構造によれば、熱伸縮する樹脂パネルに対する車体側からの荷重を抑制可能であるとともに、車体に対する樹脂パネルの取付作業を向上させることができる。
【0014】
取付フレームは、樹脂パネルの周方向に半周する第1取付フレームと、第1取付フレームと同一形状をなす第2取付フレームとからなることが好ましい。この場合には、第1取付フレームと第2取付フレームとを共通化することが可能となり、取付フレームの製造を容易化できる。また、この場合には、樹脂パネルの一部を取付フレームに収容させ易く、ひいては車体に対する樹脂パネルの取付をより容易に行うことが可能となる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の樹脂パネルの取付構造によれば、熱伸縮する樹脂パネルに対する車体側からの荷重を抑制可能であるとともに、車体に対する樹脂パネルの取付作業を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、実施例の取付構造が採用された車両を示す上面図である。
図2図2は、実施例の取付構造に係り、図1のA-A断面を示す断面図である。
図3図3は、実施例の取付構造に係り、樹脂パネルを第1面側から示す背面図である。
図4図4は、実施例の取付構造に係り、図2のX部分を示す要部拡大断面図である。
図5図5は、実施例の取付構造に係り、樹脂パネルが熱伸縮した際における図4と同様の要部拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。
【0018】
図1及び図2に示すように、実施例の取付構造は、車両1に採用されている。車両1は乗用自動車である。この車両1は、車体3と、ルーフパネル5とを備えている。車体3は、車室CRを形成している。また、車体3は、ボディパネル31と、サンシェードハウジング33と、内装パネル35とを有している。ルーフパネル5は、本発明における「樹脂パネル」の一例である。
【0019】
本実施例では、図1に示す実線矢印によって、車体3の前後方向及び左右方向を規定している。また、図2では、図1に対応して、車体3の左右方向を規定している他、車体3の上下方向を規定している。そして、図3以降では、図1及び図2に対応して、車体3の前後方向、左右方向及び上下方向を規定している。
【0020】
図2に示すように、ボディパネル31には、開口部31aと取付凹部31bとが形成されている。開口部31aは、ボディパネル31を上下方向に貫通している。取付凹部31bは、開口部31aの外周側に配置されている。より具体的には、図1に示すように、取付凹部31bは、矩形の環状に形成されている。これにより、取付凹部31bは、開口部31aを外周側から囲包している。
【0021】
また、図2に示すように、ボディパネル31は、アウタパネル311とインナパネル312とを有している。アウタパネル311及びインナパネル312は、金属製の板材に対してプレス加工を施すことで形成されている。アウタパネル311は、車外側に配置されており、ボディパネル31、ひいては車体3の表面を構成している。アウタパネル311には、第1支持フランジ311aが形成されている。第1支持フランジ311aは、取付凹部31b内に位置しており、開口部31aに向かって延びている。インナパネル312は、アウタパネル311の内側、すなわち車内側に配置されている。インナパネル312には、第2支持フランジ312aが形成されている。第1支持フランジ311aと同様、第2支持フランジ312aも開口部31aに向かって延びている。第1支持フランジ311aと第2支持フランジ312aとを含め、アウタパネル311とインナパネル312とは、複数個所にスポット溶接が施されることにより、互いに接合されて一体化されている。
【0022】
図1に示すように、サンシェードハウジング33は、第1フレーム331と、第2フレーム332と、第3フレーム333と、第4フレーム334とを有している。第1~4フレーム331~334は、それぞれ金属製である。第1フレーム331は、車体3の左側に配置されており、前後方向に延びている。第2フレーム332は、車体3の右側に配置されており、前後方向に延びている。第3フレーム333は、車体3の前側に配置されており、第1フレーム331と第2フレーム332との間で左右方向に延びている。第4フレーム334は、車体3の後側に配置されており、第1フレーム331と第2フレーム332との間で左右方向に延びている。これらの第1~4フレーム331~334により、サンシェードハウジング33は矩形の枠状をなしている。なお、サンシェードハウジング33の形状は適宜設計可能である。
【0023】
サンシェードハウジング33、すなわち第1~4フレーム331~334には、それぞれ図2に示すガイドレール33aと、複数の第1取付孔33bとが形成されている。ガイドレール33aは、第1~4フレーム331~334における長手方向に延びている。ガイドレール33a内には、サンシェード7が配置されている。サンシェード7は、車両1の乗員(図示略)が車室CR側から操作することにより、ガイドレール33a内を移動可能となっている。これにより、サンシェード7は、ルーフパネル5及び開口部31aを通じた車室CR内への採光を調整可能となっている。なお、図2では、説明を容易にするため、サンシェード7の形状を簡略化しつつ、仮想線で図示している。また、図1では、サンシェード7の図示を省略している。
【0024】
図1に示すように、各第1取付孔33bは、長孔形状に形成されており、第1~4フレーム331~334を上下方向に貫通している。ここで、各第1取付孔33bは、ルーフパネル5の中心C1から放射方向に延びるように第1~4フレーム331~334に配置されている。なお、各第1取付孔33bの個数は適宜設計可能である。
【0025】
図2に示すように、内装パネル35は、樹脂製の板材によって形成されている。詳細な図示を省略するものの、内装パネル35は、ボディパネル31に取り付けられている。これにより、内装パネル35は、車室CRの天井を構成しつつ、車室CR側からボディパネル31及びサンシェードハウジング33を覆っている。
【0026】
ルーフパネル5は、車体3の天井部分に配置されている。ルーフパネル5は、パネル本体51と、枠体53とで構成されている。パネル本体51、ひいてはルーフパネル5は、前後方向及び左右方向に延びる板状に形成されている。より具体的には、ルーフパネル5は、図1に示すように、ボディパネル31の取付凹部31bよりもやや小さい矩形状をなしている。また、図2に示すように、ルーフパネル5は、車体3の上方側、つまり車外側に向かって所定の曲率で凸状に湾曲している。なお、ルーフパネル5は、湾曲せずに平坦な板状とされていても良い。
【0027】
パネル本体51は、第1裏面51aと、第1表面51bと、第1端面51cとを有している。第1裏面51aは、パネル本体51における車体3側に位置している。第1表面51bは、第1裏面51aの反対側に位置しており、車外に面している。第1表面51bは、本発明における「第2面」の一例である。第1端面51cは、第1裏面51aと第1表面51bとに接続しており、パネル本体51を周方向に一周している。
【0028】
パネル本体51は、ポリカーボネートを主成分とする透明樹脂によって形成されている。これにより、パネル本体51は、第1表面51bから第1裏面51aまで透光性を有している。なお、パネル本体51は、ポリカーボネート以外の透明樹脂を主成分とするもので形成されても良い。また、パネル本体51の板厚は適宜設計することができる。
【0029】
図3に示すように、枠体53は、パネル本体51の第1裏面51aに一体に形成されており、矩形の枠状をなしている。また、図2に示すように、枠体53は、パネル本体51よりも板厚が薄く形成されている。枠体53は、ポリカーボネートを主成分とする黒色の不透明樹脂によって形成されている。なお、枠体53は、ポリカーボネート以外の不透明樹脂を主成分とするもので形成されても良く、黒色以外の不透明樹脂によって形成されても良い。また、枠体53の板厚についても適宜設計することができる。
【0030】
枠体53は、第2裏面53aと、第2表面53bと、第2端面53cとを有している。第2裏面53aは、枠体53における車体3側に位置しており、車体3に面している。第2裏面53aは、本発明における「第1面」の一例である。第2表面53bは、第2裏面53aの反対側に位置しており、パネル本体51の第1裏面51aに面しつつ、第1裏面51aと接合している。第2端面53cは、第2裏面53aと第2表面53bとに接続している。第2端面53cは、枠体53を周方向に一周することにより、枠体53の外周面を構成している。また、第2端面53cは、第1端面51cとともに、ルーフパネル5の端面を構成している。
【0031】
図3に示すように、枠体53の第2裏面53aには、複数の取付フランジ11が一体に形成されている。各取付フランジ11は、図1及び図2に示す第1取付孔33bに対応するように配置されている。つまり、図3に示すように、各取付フランジ11は、第2裏面53aにおいて、ルーフパネル5の中心C1を囲うように配置されている。図2に示すように、各取付フランジ11は、壁部11aと取付部11bとを有している。壁部11aは、基端側で第2裏面53aと一体をなしており、第2裏面53aから車体3側に向かって直線状に延びている。取付部11bは、壁部11aの下端側と一体をなしている。取付部11bは、壁部11a側からルーフパネル5の外周側に向かって延びる板状に形成されている。このように、各取付フランジ11では、壁部11aによって、取付部11bは、第2裏面53aよりも車体3側に離間している。なお、各取付フランジ11の形状は適宜設計可能である。
【0032】
また、取付部11bには、第2取付孔11cが形成されている。第2取付孔11cは、取付部11bを貫通している。第2取付孔11cには、取付クリップ13の一端側が挿通されている。これにより、取付部11bに対して取付クリップ13が取り付けられている。取付クリップ13には、シール部13aと係止部13bとが形成されている。なお、図3では、取付クリップ13の図示を省略している。また、取付クリップ13の形状は適宜設計可能である。
【0033】
車両1では、実施例の取付構造によって、車体3に対してルーフパネル5が取り付けられている。この取付構造は、図1に示す取付フレーム41と、図2に示す止水部材40とを備えている。
【0034】
図1に示すように、取付フレーム41は、第1取付フレーム41aと第2取付フレーム41bとで構成されている。第1取付フレーム41a及び第2取付フレーム41bは、金属製である。第1取付フレーム41aと第2取付フレーム41bとは、同一の形状をなしており、同一の構成である。以下、第1取付フレーム41aを基に構成を説明する。
【0035】
第1取付フレーム41aは、上面視が車体の前後方向及び左右方向に延びる略L字形状をなしている。ここで、第1取付フレーム41aは、ルーフパネル5よりも前後方向及び左右方向に長く延びている。これにより、第1取付フレーム41aは、ルーフパネル5を前後方向から左右方向に回り込むように、つまり、ルーフパネル5の外周側において、ルーフパネル5を周方向に半周するように延びている。
【0036】
また、図2に示すように、第1取付フレーム41aは、第1壁411と、第2壁412と、第3壁413とを有している。第1壁411は、第1取付フレーム41aの下端に位置しており、第3壁413側からルーフパネル5の中心C1側に向かって延びている。第2壁412は、第1取付フレーム41aの上端に位置しており、第1壁411と平行で第3壁413側からルーフパネル5の中心C1側に向かって延びている。第3壁413は、第1壁411と第2壁412との間に位置しており、車体3の上下方向に延びている。ここで、第3壁413は、ルーフパネル5の板厚よりも上下方向に長く延びている。第3壁413は、下端で第1壁411と接続しており、上端で第2壁412と接続している。これらの第1~3壁411~413により、第1取付フレーム41aは、断面が略コ字形状をなしている。また、これらの第1~3壁411~413により、第1取付フレーム41aには、ルーフパネル5の一部を収容可能な収容空間414が形成されている。
【0037】
図4及び図5に示すように、止水部材40は、第1止水部材43と、第2止水部材45とを有している。第1止水部材43及び第2止水部材45は、合成ゴム等の樹脂材によって形成されている。第1、2止水部材43、45は、第1取付フレーム41a及び第2取付フレーム41bにそれぞれ設けられており、第1取付フレーム41a及び第2取付フレーム41bに沿って延びている。
【0038】
第1止水部材43は、第1基部43aと第1シール部43bとを有している。第1基部43aは、平坦な板状に形成されている。第1シール部43bは、第1基部43aに一体に形成されており、第1基部43aから上方側、すなわち、枠体53の第2裏面53a側に向かって延びつつ、第3壁413側に湾曲している。
【0039】
第2止水部材45は、第2基部45aと第2シール部45bとを有している。第2止水部材45は、第1止水部材43と上下に対称な形状に形成されている。これにより、第2基部45aは平坦な板状に形成されている。そして、第2シール部45bは、第2基部45aに一体に形成されており、第2基部45aから下方側、すなわち、パネル本体51の第1表面51b側に向かって延びつつ、第3壁413側に湾曲している。なお、第1止水部材43と第2止水部材45とは、互いに異なる形状に形成されていても良い。
【0040】
第1止水部材43は、第1接着剤21aによって、第1基部43aが第1取付フレーム41aの第1壁411に接着されることにより、第1壁411に固定されている。第2止水部材45は、第2接着剤21bによって、第2基部45aが第1取付フレーム41aの第2壁412に接着されることにより、第2壁412に固定されている。これにより、第1取付フレーム41aにおいて、第1止水部材43と第2止水部材45とは、上下方向で対向しつつ、収容空間414内に配置されている。なお、第1接着剤21aと第2接着剤21bとは、同一の構成である。また、第1接着剤21aと第2接着剤21bとで材料や接着力等が異なっていても良い。
【0041】
詳細な図示を省略するものの、第1、2止水部材43、45は、第1取付フレーム41aと同様にして、第2取付フレーム41bの第1、2壁411、412にも固定されている。
【0042】
図1に示すように、この取付構造では、第1取付フレーム41aと第2取付フレーム41bとが対向した状態で配置されているとともに、第1取付フレーム41aと第2取付フレーム41bとの間に、ルーフパネル5が配置されている。この際、ルーフパネル5では、パネル本体51の第1裏面51aや枠体53の第2裏面53aが車体3側に面し、パネル本体51の第1表面51bが車外側に面するように配置されている。
【0043】
また、ルーフパネル5は、第1取付フレーム41aの収容空間414内に自己の左端及び前端を進入させている。これにより、第1取付フレーム41aの収容空間414に対して、ルーフパネル5の左端及び前端が収容されている。ここで、第1取付フレーム41aにおいて、第3壁413は、ルーフパネル5の板厚よりも上下方向に長く延びている。このため、図4及び図5に示すように、収容空間414にルーフパネル5の左端側及び前端側が収容された状態において、第1取付フレーム41aでは、第1壁411が枠体53の第2裏面53aに対して下方に離間しつつ、第2裏面53aと対向した状態となっている。一方、第2壁412は、パネル本体51の第1表面51bに対して上方に離間しつつ、第1表面51bと対向した状態となっている。また、この取付構造では、収容空間414にルーフパネル5の左端及び前端を収容させるに当たって、第1端面51c及び第2端面53cを第3壁に当接させない。このため、第3壁413は、第1端面51c及び第2端面53cから離間しつつ、第1端面51c及び第2端面53cと対向した状態となっている。
【0044】
さらに、収容空間414にルーフパネル5の左端及び前端が収容されることにより、第1取付フレーム41aの第1壁411に固定された第1止水部材43では、第1シール部43bが第1基部43aと第2裏面53aとの間で上下方向、すなわち、ルーフパネル5の板厚方向に弾性変形しつつ、第2裏面53aに当接する。また、第1取付フレーム41aの第2壁412に固定された第2止水部材45では、第2シール部45bが第2基部45aと第1表面51bとの間でルーフパネル5の板厚方向に弾性変形しつつ、第1表面51bに当接する。また、収容空間414内にルーフパネル5が進入することに伴い、第1シール部43bは、第2裏面53aに当接した状態で、第1取付フレーム41aの第3壁413側、つまり、収容空間414の奥側に向かって弾性変形する。第2シール部45bについても同様に、第1表面51bに当接した状態で収容空間414の奥側に向かって弾性変形する。
【0045】
こうして、第1止水部材43は、第1壁411と第2裏面53aとの間で止水を行う。また、第2止水部材45は、第2壁412と第1表面51bとの間で止水を行う。ここで、第1、2止水部材43、45は、第1、2シール部43b、45bを通じてルーフパネル5と当接しているのみであり、ルーフパネル5とは接着されていない。つまり、第1、2止水部材43、45は、第1取付フレーム41aとルーフパネル5との固定を行っていない。
【0046】
また、図1に示すように、第2取付フレーム41bに対して、ルーフパネル5の右端及び後端が収容されている。詳細な図示を省略するものの、第1取付フレーム41aと同様、第2取付フレーム41bにおいても、第1壁411が第2裏面53aに対して下方に離間しつつ対向しており、第2壁412が第1表面51bに対して上方に離間しつつ対向している。そして、第3壁413が第1端面51c及び第2端面53cと離間しつつ対向している。また、第2取付フレーム41bに設けられた第1止水部材43は、第2裏面53aと当接しつつ、第1壁411と第2裏面53aとの間で止水を行う。そして、第2取付フレーム41bに設けられた第2止水部材45は、第1表面51bと当接しつつ、第2壁412と第1表面51bとの間で止水を行う。この際、第1、2止水部材43、45は、第2取付フレーム41bとルーフパネル5との固定も行っていない。
【0047】
こうして、ルーフパネル5は、第1、2取付フレーム41a、41b、すなわち取付フレーム41によって、外周側から囲包されつつ、取付フレーム41に取り付けられている。そして、取付フレーム41にルーフパネル5が取り付けられた状態で、取付フレーム41は、図示しない接着剤によって、アウタパネル311の第1支持フランジ311aに接着されている。こうして、取付フレーム41がボディパネル31に固定されて取付凹部31b内に配置されることにより、ルーフパネル5は、取付フレーム41を介してボディパネル31に取り付けられている。
【0048】
さらに、図2に示すように、この取付構造では、サンシェードハウジング33の各第1取付孔33bに対して、各取付クリップ13の他端側をそれぞれ挿通させている。これにより、各取付クリップ13では、係止部13bがサンシェードハウジング33に当接し、第1取付孔33bからの各取付クリップ13の抜け止めを行う。こうして、取付フレーム41よりもルーフパネル5の内周側において、ルーフパネル5は、サンシェードハウジング33にも取り付けられている。そして、サンシェードハウジング33は、ボディパネル31の開口部31a内に配置されて、枠体53と内装パネル35との間に位置している。ここで、各第1取付孔33bは長孔形状であるため、ルーフパネル5がサンシェードハウジング33に取り付けられた状態で、各取付クリップ13は、各第1取付孔33b内において各第1取付孔33bの長手方向に移動することが可能となっている。また、ルーフパネル5がサンシェードハウジング33に取り付けられることにより、各第1取付孔33bは、各取付クリップ13のシール部13aに覆われている。これにより、各第1取付孔33b内に水等が進入することが防止されている。
【0049】
ところで、ルーフパネル5は樹脂製であるため、金属製のボディパネル31、サンシェードハウジング33及び取付フレーム41に比べて、温度変化による熱伸縮が大きくなる。また、温度変化により、ルーフパネル5は、第1表面51bや第2裏面53aに沿いつつ、中心C1から放射方向に熱伸縮するとともに、板厚方向に熱伸縮することになる。このため、車両1では、ルーフパネル5は、取付フレーム41に取り付けられた状態で、取付フレーム41、ひいては車体3に対して変位しようとする。具体的には、温度変化による熱膨張の場合には、ルーフパネル5は、第1表面51bや第2裏面53aに沿いつつ、中心C1から放射状に広がるように伸張する。このため、図5に示すように、ルーフパネル5は、車体3に対して放射状に広がる方向、つまり、取付フレーム41の第3壁413に近づく方向に変位することになる。また、熱膨張の場合には、ルーフパネル5は、車体3から上方に離れるように変位することになるため、取付フレーム41の第2壁412に近づくように変位する。
【0050】
この点、この取付構造では、取付フレーム41において、第1壁411が枠体53の第2裏面53aに対して、下方に離間した状態となっており、第2壁412がパネル本体51の第1表面51bに対して、上方に離間した状態となっている。また、第3壁413についても、第1端面51c及び第2端面53cと離間した状態となっている。このため、ルーフパネル5が熱伸縮しても、これらの各間隔において、ルーフパネル5は、取付フレーム41、ひいてはボディパネル31に対して、第1表面51bや第2裏面53aに沿って、中心C1に対する放射方向に変位することが可能となっているとともに、ルーフパネル5の板厚方向に変位することが可能となっている。この際、第1止水部材43及び第2止水部材45では、ルーフパネル5の熱伸縮に伴って、第1、2シール部43b、45bが枠体53の第2裏面53a及びパネル本体51の第1表面51bとそれぞれ当接しつつ弾性変形することにより、取付フレーム41に対するルーフパネル5の変位を許容する。
【0051】
つまり、温度変化による熱膨張の場合には、図5の白色矢印で示すように、第1止水部材43では、取付フレーム41に対するルーフパネル5の変位に伴って、第1シール部43bが第2裏面53aに向かって上方に弾性変形して第2裏面53aとの当接を維持しつつ、第3壁413側に弾性変形する。そして、第2止水部材45では、第2シール部45bが上方に弾性変形して第1表面51bとの当接を維持しつつ、第3壁413側に弾性変形する。
【0052】
ここで、第1止水部材43と第2裏面53aとは非接着とされており、第2止水部材45と第1表面51bとも非接着とされている。このため、ルーフパネル5が取付フレーム41に対して変位するに当たり、第1止水部材43及び第2止水部材45では、第1、2シール部43b、45bが好適に弾性変形することが可能となっている。
【0053】
また、この取付構造では、サンシェードハウジング33の各第1取付孔33bが長孔形状とされており、各取付クリップ13が各第1取付孔33b内で移動することが可能となっている。そして、各第1取付孔33bは、ルーフパネル5の中心C1から放射方向に延びている。このため、熱伸縮するルーフパネル5は、サンシェードハウジング33に対しても、第1表面51bや第2裏面53aに沿う方向に変位することが可能となっている。これらのため、この取付構造では、熱伸縮するルーフパネル5に対して車体3側からの荷重が作用し難くなっている。
【0054】
そして、この取付構造では、ボディパネル31にルーフパネル5を取り付けるに当たって、取付フレーム41にルーフパネル5の一部、つまり、ルーフパネル5の左端、前端、右端及び後端を収容させるとともに、取付フレーム41をボディパネル31に接着すれば足りる。つまり、この取付構造では、ボルト及びナットによって、取付フレーム41、ひいてはボディパネル31に対して、ルーフパネル5を固定する必要がない。また、この取付構造では、第1止水部材43と第2裏面53aを接着する必要がなく、第2止水部材45と第1表面51bとも接着する必要がない。
【0055】
さらに、この取付構造では、サンシェードハウジング33の各第1取付孔33bに対して、各取付クリップ13の他端側をそれぞれ挿通させることによって、サンシェードハウジング33にルーフパネル5を取り付けている。これにより、この取付構造では、ボルト及びナットによって、サンシェードハウジング33とルーフパネル5とを固定する必要もない。
【0056】
したがって、実施例の取付構造によれば、熱伸縮するルーフパネル5に対する車体3側からの荷重を抑制可能であるとともに、車体3に対するルーフパネル5の取付作業を向上させることができる。
【0057】
特に、この取付構造では、第1止水部材43と第2裏面53aとが非接着とされているとともに、第2止水部材45と第1表面51bとが非接着とされているため、第1、2止水部材43、45は、取付フレーム41とルーフパネル5との固定を行っていない。このため、熱伸縮によって、ルーフパネル5が取付フレーム41に対して変位するに当たり、第1、2止水部材43、45が抵抗となり難くなっている。また、第1、2止水部材43、45は、取付フレーム41とルーフパネル5との固定を行わないことにより、ルーフパネル5が取付フレーム41に対して変位しても、第1、2止水部材43、45に大きな荷重が作用し難く、第1、2止水部材43、45に対して亀裂等が生じ難い。このため、この取付構造では、第1、2止水部材43、45の耐久性も高くなっている。
【0058】
また、この取付構造では、熱伸縮によってルーフパネル5が取付フレーム41に対して変位しても、それによって、取付フレーム41はボディパネル31に対して変位することはない。このため、ボディパネル31からの取付フレーム41の剥離も生じ難くなっている。
【0059】
さらに、この取付構造では、取付フレーム41が第1取付フレーム41aと第2取付フレーム41bとで構成されている。そして、第1取付フレーム41aと第2取付フレーム41bとは同一の形状とされている。このように、第1取付フレーム41aと第2取付フレーム41bとを共通化することで、取付フレーム41の製造が容易化されている。このため、この取付構造を採用する車両1を低廉化することができる。
【0060】
また、取付フレーム41が第1取付フレーム41aと第2取付フレーム41bとで構成されることにより、ルーフパネル5の一部を取付フレーム41に収容させ易くなっており、ボディパネル31に対するルーフパネル5の取付を容易化することが可能となっている。
【0061】
さらに、枠体53は不透明の黒色であるため、各取付フランジ11やサンシェードハウジング33は、ルーフパネル5の第1表面51b側から見えなくなっている。このため、車体3及びルーフパネル5、ひいては車両1の美観が高くなっている。
【0062】
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
【0063】
例えば、実施例の取付構造では、車体3に対するルーフパネル5の取り付けを行っている。しかし、これに限らず、車体3の側面に設けられるサイドウィンドウや車体3の後方に設けられるリヤウィンドウを本発明における「樹脂パネル」とすることにより、実施例の取付構造によって、車体3に対するサイドウィンドウやリヤウィンドウの取り付けを行っても良い。
【0064】
また、実施例の取付構造では、取付フレーム41をボディパネル31に接着することによって、取付フレーム41をボディパネル31に固定している。しかし、これに限らず、取付フレーム41をボディパネル31に嵌合させたり、取付フレーム41とボディパネル31とをねじ止めしたりすることにより、取付フレーム41をボディパネル31に固定しても良い。
【0065】
さらに、実施例の取付構造では、第1、2接着剤21a、21bによって、第1、2止水部材43、45を取付フレーム41の第1、2壁411、412にそれぞれ固定している。しかし、これに限らず、第1、2止水部材43、45を第1、2壁411、412に係合等させることにより、第1、2止水部材43、45を第1、2壁411、412にそれぞれ固定しても良い。
【0066】
また、取付フレーム41について、ルーフパネル5よりも熱膨張係数が小さい樹脂によって形成しても良い。
【0067】
さらに、取付フレーム41について、1つの部材で構成しても良く、3以上の部材で構成しても良い。
【0068】
また、ルーフパネル5をパネル本体51のみで構成し、第1止水部材43の第1シール部43bが第1裏面51aに当接する構成としても良い。
【0069】
さらに、車体3において、サンシェードハウジング33を省略しても良い。
【産業上の利用可能性】
【0070】
本発明は、乗用自動車の他、運送車両や産業車両等の車両に利用可能である。
【符号の説明】
【0071】
3…車体
5…ルーフパネル(樹脂パネル)
40…止水部材
41…取付フレーム
41a…第1取付フレーム
41b…第2取付フレーム
43…第1止水部材
45…第2止水部材
51b…第1表面(第2面)
51c…第1端面(端面)
53a…第2裏面(第1面)
53c…第2端面(端面)
411…第1壁
412…第2壁
413…第3壁
図1
図2
図3
図4
図5