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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-17
(45)【発行日】2023-04-25
(54)【発明の名称】串刺食品製造装置
(51)【国際特許分類】
   A23P 10/25 20160101AFI20230418BHJP
   A23P 10/10 20160101ALI20230418BHJP
【FI】
A23P10/25
A23P10/10
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020074605
(22)【出願日】2020-04-20
(65)【公開番号】P2021170943
(43)【公開日】2021-11-01
【審査請求日】2021-12-17
(73)【特許権者】
【識別番号】591047394
【氏名又は名称】株式会社飯田製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100069431
【弁理士】
【氏名又は名称】和田 成則
(74)【代理人】
【識別番号】100102761
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 元也
(72)【発明者】
【氏名】飯田 一
(72)【発明者】
【氏名】飯田 博
【審査官】吉澤 伸幸
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-058299(JP,A)
【文献】特開平04-200371(JP,A)
【文献】特開平09-187254(JP,A)
【文献】実開平01-079996(JP,U)
【文献】特開昭62-091148(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23P 10/25
A23P 10/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
間欠駆動する一対の成形ロールの間に生地を挿入することにより成形食品を成形し、該成形食品を串押出装置から押し出された串により串刺しし、該串刺しした串刺食品を前記成形ロールから離脱させて排出する串刺食品製造装置であって、
前記成形ロールの一端側に設けられ、前記成形ロールの間欠駆動に同期して前記成形ロールから離脱する前記串刺食品の串に当接し、該串刺食品の前記成形ロールからの離脱を補助する離脱補助装置、
を具備し、
前記離脱補助装置は、
前記成形ロールの間欠駆動に同期して動作し、前記成形ロールから離脱する前記串刺食品の串に当接する串押出板と、
前記串刺食品を前記成形ロールから離脱させるために前記串押出板を前記成形ロールから離れる方向に押し出すアクチュエータと、
前記アクチュエータによる前記串押出板の押出位置を制限するストッパーと、
を具備することを特徴とする串刺食品製造装置。
【請求項2】
前記アクチュエータは、
前記串押出板を水平に押し出すためのガイドを有するガイド付きエアーシリンダ、
を具備することを特徴とする請求項1に記載の串刺食品製造装置。
【請求項3】
前記成形ロールの間欠駆動軸に設けられた串刺食品離脱位置検出用ドグと、
前記串刺食品離脱位置検出用ドグを検出する串刺食品離脱位置検出センサと、
を具備し、
前記アクチュエータは、前記串刺食品離脱位置検出センサの検出出力に基づき間欠的に駆動されることを特徴とする請求項1または2に記載の串刺食品製造装置。
【請求項4】
前記成形ロールの両端に、前記成形ロールによる前記成形食品の形成時に押し出される前記生地の横漏れを防止する生地側面ガイドを具備することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の串刺食品製造装置。
【請求項5】
前記成形ロールは、
周面に一定の間隔で形成された前記成形食品を成形するための複数の第1の溝部を有する第1の成形ロールと、前記第1の成形ロールの前記第1の溝部に対応する複数の第2の溝部を有し前記第1の成形ロールの下方側に接する第2の成形ロールと、
を有し、
前記第2の成形ロールの第2の溝部の底部と前記串刺食品との間にエアー噴出して該串刺食品の前記成形ロールからの離脱を補助するエアー噴出装置、
を更に具備することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の串刺食品製造装置。
【請求項6】
前記第2の成形ロールは、
前記第2の溝部の底部の一側部にエアー吹込口、
を有し、
前記エアー噴出装置は、
前記第2の成形ロールの間欠駆動に同期して前記エアー吹込口からエアーを吹き込むエアー噴出管を有するエアー供給装置、
を具備することを特徴とする請求項5に記載の串刺食品製造装置。
【請求項7】
前記第2の成形ロールの間欠駆動軸に設けられた串刺食品離脱位置検出用ドグと、
前記串刺食品離脱位置検出用ドグを検出する串刺食品離脱位置検出センサと、
を具備し、
前記エアー供給装置は、
前記串刺食品離脱位置検出センサの検出出力に基づき前記エアー噴出管から前記エアー吹込口に間欠的にエアーを吹き込むことを特徴とする請求項6に記載の串刺食品製造装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、串刺食品製造装置に関し、詳しくは、獣肉、鳥肉、魚肉などのすり身を団子状や棒状に成形して串刺しした串刺食品を自動製造する串刺食品製造装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の串刺食品製造装置としては、特許文献1に開示された「団子製造機」が知られている。
【0003】
この特許文献1に開示された「団子製造機」は、米粉等からなる団子を間欠駆動される一対の成形ロールで成形し、この成形ロールにより形成された団子を串押出装置から押し出された串により串刺して、この串刺団子を自由落下により成形ロールから離脱させて排出するように構成されている。
【0004】
ところで、この種の串刺食品製造装置においては、米粉等からなる団子に代わって、獣肉、鳥肉、魚肉などのすり身等を団子状や棒状に成形した食品(以下、「つくね食品」という)を用い、このつくね食品を串刺しした串刺食品の自動製造の要求がある。
【0005】
しかし、従来の特許文献1に開示された「団子製造機」等で、上記つくね食品を串刺ししたつくね串刺食品を自動製造しようとすると、つくね食品の粘性、重量等の関係からこのつくね串刺食品を成形ロールから自由落下により容易に離脱させることができない場合があり、その結果信頼できる効率でこの種の串刺食品を自動製造することが困難であるという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開平9-74986号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、つくね食品を用いた串刺食品を信頼できる効率で自動製造することができるようにした串刺食品製造装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記発明を達成するため、請求項1の発明は、間欠駆動する一対の成形ロールの間に生地を挿入することにより成形食品を成形し、該成形食品を串押出装置から押し出された串により串刺しし、該串刺しした串刺食品を前記成形ロールから離脱させて排出する串刺食品製造装置であって、前記成形ロールの一端側に設けられ、前記成形ロールの間欠駆動に同期して前記成形ロールから離脱する前記串刺食品の串に当接し、該串刺食品の前記成形ロールからの離脱を補助する離脱補助装置、を具備し、前記離脱補助装置は、前記成形ロールの間欠駆動に同期して動作し、前記成形ロールから離脱する前記串刺食品の串に当接する串押出板と、前記串刺食品を前記成形ロールから離脱させるために前記串押出板を前記成形ロールから離れる方向に押し出すアクチュエータと、前記アクチュエータによる前記串押出板の押出位置を制限するストッパーと、を具備することを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記アクチュエータは、前記串押出板を水平に押し出すためのガイドを有するガイド付きエアーシリンダ、を具備することを特徴とする。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記成形ロールの間欠駆動軸に設けられた串刺食品離脱位置検出用ドグと、前記串刺食品離脱位置検出用ドグを検出する串刺食品離脱位置検出センサと、を具備し、前記アクチュエータは、前記串刺食品離脱位置検出センサの検出出力に基づき間欠的に駆動されることを特徴とする。
【0011】
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明において、前記成形ロールの両端に、前記成形ロールによる前記成形食品の形成時に押し出される前記生地の横漏れを防止する生地側面ガイドを具備することを特徴とする。
【0012】
請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明において、前記成形ロールは、周面に一定の間隔で形成された前記成形食品を成形するための複数の第1の溝部を有する第1の成形ロールと、前記第1の成形ロールの前記第1の溝部に対応する複数の第2の溝部を有し前記第1の成形ロールの下方側に接する第2の成形ロールと、を有し、前記第2の成形ロールの第2の溝部の底部と前記串刺食品との間にエアー噴出して該串刺食品の前記成形ロールからの離脱を補助するエアー噴出装置、を更に具備することを特徴とする。
【0013】
請求項6の発明は、請求項5の発明において、前記第2の成形ロールは、前記第2の溝部の底部の一側部にエアー吹込口、を有し、前記エアー噴出装置は、前記第2の成形ロールの間欠駆動に同期して前記エアー吹込口からエアーを吹き込むエアー噴出管を有するエアー供給装置、を具備することを特徴とする。
【0014】
請求項7の発明は、請求項6に記載の発明において、前記第2の成形ロールの間欠駆動軸に設けられた串刺食品離脱位置検出用ドグと、前記串刺食品離脱位置検出用ドグを検出する串刺食品離脱位置検出センサと、を具備し、前記エアー供給装置は、前記串刺食品離脱位置検出センサの検出出力に基づき前記エアー噴出管から前記エアー吹込口に間欠的にエアーを吹き込むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、間欠駆動する一対の成形ロールの間に生地を挿入することにより成形食品を成形し、該成形食品を串押出装置から押し出された串により串刺しし、該串刺しした串刺食品を前記成形ロールから離脱させて排出する串刺食品製造装置であって、前記成形ロールの一端側に設けられ、前記成形ロールの間欠駆動に同期して前記成形ロールから離脱する前記串刺食品の串に当接し、該串刺食品の前記成形ロールからの離脱を補助する離脱補助装置、を具備し、前記離脱補助装置は、前記成形ロールの間欠駆動に同期して動作し、前記成形ロールから離脱する前記串刺食品の串に当接する串押出板と、前記串刺食品を前記成形ロールから離脱させるために前記串押出板を前記成形ロールから離れる方向に押し出すアクチュエータと、前記アクチュエータによる前記串押出板の押出位置を制限するストッパーと、を具備して構成したので、つくね食品を用いた串刺食品を信頼できる効率で自動製造することができるようにした串刺食品製造装置を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、本発明に係る串刺食品製造装置の一実施例の要部を示す側面図である。
図2図2は、図1に示した串刺食品製造装置の要部の上面図である。
図3図3は、図1に示した串刺食品製造装置の要部の正面図である。
図4図4は、図1に示した串刺食品製造装置の要部の駆動機構の概略を示す図である。
図5図5は、図1に示した串刺食品製造装置の第2の成形ロールの詳細を示す断面図及び端面図である。
図6図6は、図1に示した串刺食品製造装置の第2の成形ロールの斜視図である。
図7図7は、図1に示した串刺食品製造装置の第1の成形ロール及び第2の成形ロールの断面図及び端面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明を実施するための実施例について、願書に添付した図面を参照しながら詳細に説明する。
【0018】
なお、以下に示す実施例においては、鳥肉のすり身からなるつくね食品を棒状に成形しつくね食品を串刺して排出する串刺食品製造装置について説明するが、つくね食品としては、鳥肉のすり身を団子上に成形したもの、又は、鳥肉以外の獣肉、魚肉などすり身からなるつくね食品を用いても同様に構成することができる。
【0019】
図1は、本発明に係る串刺食品製造装置の要部を示す側面図であり、図2は、図1に示した串刺食品製造装置の要部の上面図、図3は、図1に示した串刺食品製造装置の要部の正面図である。また、図4は、図1に示した串刺食品製造装置の要部の駆動機構の概略を示す図である。
【0020】
図1乃至図4において、本実施例の串刺食品製造装置100は、それぞれ間欠駆動される第1の形成ロール10aと、この第1の形成ロール10aに接してこの第1の形成ロール10aの下方に配置される第2の成形ロール10bと、からなる一対の成形ロールを具備して構成される。
【0021】
第1の形成ロール10aは、周面に一定の間隔で形成された複数の第1の溝部11aを有し、第2の成形ロール10bは、第1の成形ロール10aの第1の溝部11aに対応して形成された複数の第2の溝部11bを有する。
【0022】
第1の形成ロール10aと第2の成形ロール10bとは、図1に矢印で示すように互いに反対方向に回転し、第1の形成ロール10aと第2の成形ロール10bとの間には図示しないつくね食品の生地が挿入され、このつくね食品の生地は第1の形成ロール10aと第2の成形ロール10bとの間で挟圧されてつくね成形食品が形成される。
【0023】
また、第2の成形ロール10bの第2の溝部11bの底部には、エアー吹込口20が設けられている。このエアー吹込口20に関しては後に詳述する。
【0024】
第1の形成ロール10aと第2の成形ロール10bとが接する部分には、第1の形成ロール10aと第2の成形ロール10bとにより形成されたつくね成形食品に串刺しするための串刺装置30が配設されている。
【0025】
ところで、この串刺食品製造装置100においては、平櫛であるつくね串Pを用いて成形食品に串刺しするように構成されており、串刺装置30は、図示しない串ホッパーに収容されたつくね串Pを1本ずつ取り出して、第1の形成ロール10aと第2の成形ロール10bとが接する部分で第1の形成ロール10aと第2の成形ロール10bとにより成形されたつくね成形食品に対して押し出すことにより串刺食品PDを形成する。
【0026】
なお、生地側面ガイド40は、第1の形成ロール10a及び第2の成形ロール10bの両端に配置され、第1の形成ロール10a及び第2の成形ロール10bによる成形食品の形成時に押し出されるつくね生地の横漏れを防止するために設けられたものであり、スクレパー50a、50bは、第1の形成ロール10a及び第2の成形ロール10bの表面に残った成形後の残余のつくね生地を回収するために設けられたものである。
【0027】
第1の形成ロール10aと第2の成形ロール10bとにより成形され、串押出装置30により串刺しが行われた串刺食品PDは、第1の形成ロール10aと第2の成形ロール10bとが接する部分を経過すると、自由落下により第2の成形ロール10bからベルトコンベア80上に落下するが、ここでの串刺食品PDの第1の形成ロール10a及び第2の成形ロール10bからの離脱を補助するために、本実施例の串刺食品製造装置100においては、串刺食品PDの第1の形成ロール10a及び第2の成形ロール10bからの離脱に際して、串刺食品PDのつくね串Pの一端に当接する串押出板60が設けられている。
【0028】
串押出板60は、成形ロール10a,10bの間欠駆動に同期してエアーシリンダ70により駆動され、串刺食品PDの串Pを第2の成形ロール10bから離れる方向に押し出す。このエアーシリンダ70による串押出板60の押出位置は、ストッパー61により規制され、これよりつくね串Pが串刺食品PDから飛び出してしまうのを防止している。
【0029】
なお、エアーシリンダ70は、ガイド71とアクチュエータ72を有するガイド付エアーシリンダから構成されており、串押出板60を水平方向に所定距離移動させることができるように構成されている。
【0030】
また、本実施例の串刺食品製造装置100においては、串刺食品PDの第1の形成ロール10a及び第2の成形ロール10bからの離脱に際して、第2の成形ロール10bの第2の溝部11bの底部と串刺食品PDとの間にエアー吹込口20からエアーを間欠的に噴出して第2の成形ロール10bからの串刺食品PDの離脱を容易かつ確実にしている。
【0031】
第2の成形ロール10bのエアー吹込口20には、図示しないエアー供給装置からエアー噴出管90を通ってエアーが吹き込まれ、このエヤーによって第2の成形ロール10bの第2の溝部11bの底部と串刺食品PDとの間が離され、第2の成形ロール10bからの串刺食品PDの離脱を容易かつ確実になる。
【0032】
ベルトコンベア80は、第1の形成ロール10a及び第2の成形ロール10bから落下した串刺食品PDを所定の回収場所まで搬送する。
【0033】
さて、本実施例の串刺食品製造装置100においては、串刺食品PDの第1の形成ロール10a及び第2の成形ロール10bからの離脱に際して、串刺食品PDのつくね串Pの一端に当接する串押出板60を設けるとともに、第2の成形ロール10bのエアー吹込口20からエアーを吹き込むように構成されており、この串押出板60の駆動及びエアー吹込口20からのエアー吹き込みは、第1の形成ロール10a及び第2の成形ロール10bの間欠駆動に同期して行られるようになっているが、この同期は、図4に示すように、成形ロール10bの間欠駆動軸12bに串刺食品離脱位置検出用ドグ13を設け、この串刺食品離脱位置検出用ドグ13を串刺食品離脱位置検出センサ14で検出し、その検出出力に基づき、エアーシリンダ70及び図示しないエアー供給装置を制御することにより行われる。
【0034】
エアー供給装置によるエアー吹き込みの制御は、例えば、エアー供給装置に設けた電磁弁のオンオフ制御等により実現できる。
【0035】
なお、図4において、ラチェットギアー15a及び16は、第1の形成ロール10a及び第2の成形ロール10bを間欠駆動するために設けられたものである。
【0036】
図5は、図1に示した串刺食品製造装置の第2の成形ロールの詳細を示す断面図(図5(A))及び端面図(図5(B))である。また、図6は、図1に示した串刺食品製造装置の第2の成形ロールの間欠駆動軸12b側から見た斜視図(図6(A))及び端面側から見た斜視図(図6(B))である。
【0037】
図5及び図6に示すように、本実施例の串刺食品製造装置100で採用される第2の成形ロール10bは、一端が間欠駆動軸12bに接続されるとともに、周面に複数の第2の溝部11bが形成され、その端面の第2の溝部11bの底部に対応する箇所にエアー吹込口20が形成されている。
【0038】
串刺食品PDの第1の形成ロール10a及び第2の成形ロール10bからの離脱に際しては、このエアー吹込口20に図示しないエアー供給装置からエアー噴出管90を通ってエアーが吹き込まれる。
【0039】
図7は、図1に示した串刺食品製造装置の第1の成形ロール及び第2の成形ロールの断面図及び端面図である。
【0040】
図7に示すように、第1の成形ロール10aは、その周面に一定の間隔で複数の第1の溝部11aが形成され、その一端に間欠駆動軸12aが接続されている。
【0041】
第2の成形ロール10bは、第1の成形ロール10aの下側から第1の成形ロール10aに接し、その一端に間欠駆動軸12bが接続されているとともに、周面に第1の溝部11aに対応する複数の第2の溝部11bが形成され、その端面の第2の溝部11bの底部に対応する箇所にエアー吹込口20が形成されている。
【0042】
以上が本発明の一実施例を示したものであるが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内であれば、当業者の通常の創作能力によって多くの変形が可能である。
【符号の説明】
【0043】
10a...第1の形成ロール
10b...第2の形成ロール
20...エアー吹込口
30...串刺装置
40...生地側面ガイド
50a...スクレパー
50b...スクレパー
60...串押出板
70...エアーシリンダ
80...ベルトコンベア
90...エアー噴出管
100...串刺食品製造装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7