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特許7264523太陽光発電装置及び該太陽光発電装置を用いた太陽光発電システム
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  • 特許-太陽光発電装置及び該太陽光発電装置を用いた太陽光発電システム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-17
(45)【発行日】2023-04-25
(54)【発明の名称】太陽光発電装置及び該太陽光発電装置を用いた太陽光発電システム
(51)【国際特許分類】
   B63B 35/00 20200101AFI20230418BHJP
   H02S 10/40 20140101ALI20230418BHJP
   H02S 20/30 20140101ALI20230418BHJP
   B63B 35/38 20060101ALI20230418BHJP
【FI】
B63B35/00 T
H02S10/40
H02S20/30 Z
B63B35/38 B
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2021148501
(22)【出願日】2021-09-13
(65)【公開番号】P2022055326
(43)【公開日】2022-04-07
【審査請求日】2021-09-13
(31)【優先権主張番号】109133488
(32)【優先日】2020-09-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】511242384
【氏名又は名称】旭東環保科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】董 基旭
【審査官】渡邊 義之
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-96494(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0278199(US,A1)
【文献】特開平11-330523(JP,A)
【文献】特開2019-24302(JP,A)
【文献】特開2019-142287(JP,A)
【文献】国際公開第2015/029109(WO,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2016-0001553(KR,A)
【文献】登録実用新案第3205385(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B63B 35/00
B63B 35/38
B63B 35/44
H01L 31/04- 31/06
H02S 10/00- 10/40
H02S 20/30
H02S 30/00- 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の第1の水平方向に沿ってそれぞれ延伸し、且つ、互いに間を開けて配置される複数の中空管状体を有することによって水面上に浮くことができる浮力手段と、
浮力手段から上方へ延伸する複数の支持柱を有する支持手段と、
前記複数の支持柱により支持される少なくとも1つの太陽光発電パネルと、を備える太陽光発電装置であって、
前記太陽光発電パネルは、いずれも上受光面と該上受光面の反対側にある下受光面とを有する両面受光型太陽電池であり、
前記支持手段は、各前記支持柱で板状体である前記太陽光発電パネルを、前記上受光面及び前記下受光面がいずれも水平面に対して所定角度を成すように斜めに支持するように構成される上、前記太陽光発電パネルの前記下受光面と同じ側に傾くように、該下受光面の下方に配置されて上からの太陽光を前記太陽光発電パネルの前記下受光面へ反射する反射ミラーを有しており、
前記太陽光発電装置は、前記浮力手段と前記反射ミラーとの間に介在する角度調整手段を更に有し、
前記角度調整手段により、前記太陽光発電パネルの前記下受光面に面する前記反射ミラーの反射面の水平面と成す角度θ2を調整可能にするように構成されていることを特徴とする太陽光発電装置。
【請求項2】
記反射ミラーの反射面の水平面と成す角度θ2は、0°≦θ2≦5°の条件を満たすことを特徴とする請求項1に記載の太陽光発電装置。
【請求項3】
前記浮力手段には、前記反射ミラーを保持する保持枠が配置されており、
前記角度調整手段は、前記浮力手段と前記保持枠とに取り付けられて前記浮力手段と前記保持枠との位置関係を改変及び制限することにより、前記角度θ2を調整可能にするように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の太陽光発電装置。
【請求項4】
前記角度調整手段は、前記浮力手段に配置されて前記保持枠の一端部を枢支する枢支部と、
前記浮力手段に配置されて前記保持枠の前記一端部の反対側にある他端部に対応し、且つ、上下に延伸する調整孔が形成されている調整板と、
前記調整孔を挿通して前記保持枠の前記他端部にねじ込まれる調整ねじと、を有し、
前記調整ねじが前記調整孔を挿通して前記保持枠にねじ込まれ、且つ、前記調整板を前記保持枠に締め付ける際においての高さを変更することにより、前記角度θ2を調整するように構成されることを特徴とする請求項3に記載の太陽光発電装置。
【請求項5】
前記反射ミラーはプラスチック材により作成されたプラスチック板体を有することを特徴とする請求項1に記載の太陽光発電装置。
【請求項6】
前記反射ミラーは金属材により作成された金属板体と、該金属板体に塗布される反射材料により構成された反射層と、を有することを特徴とする請求項1に記載の太陽光発電装置。
【請求項7】
前記太陽光発電パネルの前記下受光面の水平面と成す角度θ1は、10°≦θ1≦25°であることを特徴とする請求項1に記載の太陽光発電装置。
【請求項8】
複数の請求項1に記載の太陽光発電装置と、前記第1の水平方向及び該第1の水平方向に直交する第2の水平方向において、隣接する2つの前記太陽光発電装置がそれぞれ有する前記浮力手段を接続することにより、該隣接する2つの前記太陽光発電装置を繋ぐことが出来る複数の接続機構と、を備えることを特徴とする太陽光発電システム。
【請求項9】
隣接する2つの前記太陽光発電装置がそれぞれ有する前記浮力手段の間に配置される複数の歩道板と、該複数の歩道板を接続する補強ロッドと、を有する歩道手段を更に備えることを特徴とする請求項8に記載の太陽光発電システム。
【請求項10】
前記浮力手段が有する前記中空管状体の端部にフランジが形成されており、
前記接続機構は、前記歩道手段の下方に配置され、且つ、両端にそれぞれフランジが形成されている接続軸を有し、該接続軸の両端にそれぞれある前記フランジが、前記第1の水平方向において隣接する2つの前記浮力手段がそれぞれ有する前記中空管状体の端部にある前記フランジにそれぞれ接続されることにより、前記第1の水平方向において隣接する2つの前記浮力手段が前記第1の水平方向において接続されていることを特徴とする請求項9に記載の太陽光発電システム。
【請求項11】
前記浮力手段が有する前記中空管状体の端部にフランジが形成されており、
前記接続機構は、両端にそれぞれ係合リングが形成される接続アームを有し、該接続アームの両端にそれぞれある前記係合リングが、前記第2の水平方向において隣接する2つの前記浮力手段がそれぞれ有する前記中空管状体の端部にある前記フランジにそれぞれ係合されることにより、前記第2の水平方向において隣接する2つの前記浮力手段が前記第2の水平方向において接続されていることを特徴とする請求項8に記載の太陽光発電システム。
【請求項12】
前記浮力手段が有する前記中空管状体の端部にフランジが形成されており、
前記接続機構は、板状体に形成され、且つ、該板状体の両端部が前記第2の水平方向において隣接する2つの前記浮力手段がそれぞれ有する前記中空管状体の端部にある前記フランジにそれぞれ固定される接続板を有することにより、前記第2の水平方向において隣接する2つの前記浮力手段が前記第2の水平方向において接続されていることを特徴とする請求項8に記載の太陽光発電システム。
【請求項13】
前記第2の水平方向において隣接する2本の前記中空管状体の端部を接続する連結板を更に有することを特徴とする請求項8に記載の太陽光発電システム。
【請求項14】
前記接続機構は、前記浮力手段が有する前記中空管状体の端部に形成されたフランジとして形成され、フランジである前記接続機構同士が接続されていることにより、隣接する2つの前記太陽光発電装置がそれぞれ有する前記浮力手段が前記第1の水平方向において接続されていることを特徴とする請求項8に記載の太陽光発電システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は太陽光発電パネル用支持装置に関し、特に、水面上に浮きながら太陽光発電パネルを支持できる太陽光発電パネル用支持装置に関する。
【背景技術】
【0002】
太陽光を電力に変換する太陽光発電パネルを支持する装置として、例えば特許文献1に示される太陽光発電パネル用支持装置がある。図1及び図2にこのような支持装置を備えた太陽光発電装置1が示されている。図示のように、水面上に浮くことが出来る支持台11に保持手段12を配置し、該保持手段12で太陽光発電パネル13を保持する構成になっていると共に、支持台11同士は接続手段14により接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実用新案登録第3172424号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記構成の太陽光発電パネル用支持装置では、太陽光発電パネル13の角度が一定であるため、時間によって変化する日射の角度にすべて対応することが出来ない欠点がある。
【0005】
本発明は、時間によって変化する日射に対応可能な太陽光発電装置及び該太陽光発電装置を用いた太陽光発電システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成すべく、本発明は所定の第1の水平方向に沿ってそれぞれ延伸し、且つ、互いに間を開けて配置される複数の中空管状体を有することによって水面上に浮くことができる浮力手段と、各前記中空管状体から上方へ延伸する複数の支持柱を有する支持手段と、前記複数の支持柱により支持される少なくとも1つの太陽光発電パネルと、を備える太陽光発電パネル用支持装置であって、前記太陽光発電パネルは、いずれも上受光面と該上受光面の反対側にある下受光面とを有する両面受光型太陽電池であり、前記支持手段は、各前記支持柱で板状体である前記太陽光発電パネルを、前記上受光面及び前記下受光面がいずれも水平面に対して所定角度を成すように斜めに支持するように構成される上、上からの太陽光を前記太陽光発電パネルの前記下受光面へ反射する反射ミラーを有することを特徴とする太陽光発電装置を提供する。
【0007】
また、本発明は、複数の請求項1に記載のされる太陽光発電装置と、前記第1の水平方向及び該第1の水平方向に直交する第2の水平方向において、隣接する2つの前記太陽光発電装置がそれぞれ有する浮力手段と接続することにより、該隣接する2つの前記太陽光発電装置を繋ぐことが出来る複数の接続機構と、を備えることを特徴とする太陽光発電システムをも提供する。
【発明の効果】
【0008】
上記のように、本発明は上からの太陽光を太陽光発電パネルの下受光面へ反射する反射ミラーを有し、時間によって変化する日射が太陽光発電パネルの上受光面で受けにくい角度に回った時は、反射ミラーでその日射を太陽光発電パネルの下受光面に反射することが可能なので、従来より格段に向上された発電効率を発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】従来の太陽光発電システムの一例が示される要部斜視図である。
図2】同従来例の太陽光発電システムの分解斜視図である。
図3】本発明の太陽光発電システムの実施形態の一部の構成が示される斜視図である。
図4】本発明の太陽光発電システムの実施形態の構成が示される一部省略平面図である。
図5】本発明の太陽光発電システムの実施形態の構成が示される一部拡大側面図である。
図6図4における「VI」の丸枠に囲まれる部分が拡大されて示される一部拡大平面図である。
図7図4における「VII」の丸枠に囲まれる部分が拡大されて示される一部拡大平面図である。
図8】本発明の太陽光発電システムの1つの変化例が示される側面図である。
図9図8に示される太陽光発電パネルを保持する構成が示される平面図である。
図10図4における「X」の丸枠に囲まれる部分が拡大されて示される一部拡大平面図である。
図11】本発明の太陽光発電システムに用いられる歩道プレートの下面の構成例が示される斜視図である。
図12図4における「XII」の丸枠に囲まれる部分が拡大されて示される一部拡大平面図である。
図13図4における「XIII」の丸枠に囲まれる部分が拡大されて示される一部拡大平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図3図5に本発明の太陽光発電装置を用いた太陽光発電システムの実施形態の構成が示されている。図3は本発明の太陽光発電システムの実施形態の一部の構成が示される斜視図であり、図4はその一部省略平面図であり、図5はその一部拡大側面図である。ちなみに、図4において、「VI」、「VII」、「X」、「XII」、及び「XIII」の各丸枠に囲まれる部分は、それぞれ図6図7図10図12、及び図13に拡大表示される。
【0011】
図示のように、本発明の太陽光発電装置2は、浮力手段21と、支持手段22と、複数の太陽光発電パネル23と、を備えている。
【0012】
浮力手段21は、所定の第1の水平方向L1に沿ってそれぞれ延伸し、且つ、互いに間を開けて配置される複数の中空管状体211を有することによって水面上に浮くことができる。
【0013】
支持手段22は、各中空管状体211から上方へ延伸する複数の支持柱222を有し、各太陽光発電パネル23は支持手段22により斜めに支持されている。
【0014】
図5に示されているように、各太陽光発電パネル23は、いずれも上受光面231と該上受光面231の反対側にある下受光面232とを有する両面受光型太陽電池である。
【0015】
また、本発明として、太陽光発電パネル23は太陽光を直接的に電力に変換する太陽電池を用いる他、太陽光から生じる熱を利用して電気エネルギーに変換する太陽熱発電手段を用いることもできる。
【0016】
図3図5及び図6に示されるように、浮力手段21は第1の水平方向L1に沿ってそれぞれ延伸する複数の中空管状体211のほか、本発明として、浮力手段21は第1の水平方向L1と異なる水平方向、例えば第1の水平方向L1に直交する第2の水平方向L2、もしくは他の方向に沿って延伸するほかの中空管状体を更に有することも可能である。また、中空管状体211の管内に発泡材料を充填することにより、中空管状体211の管体に破損が生じた場合であっても、水面上に浮く機能を維持することができる。また、浮力手段21は各中空管状体211を繋ぐ連結枠212と連結板213とをも有している。連結枠212には中空管状体211により挿通されて該中空管状体211を保持する保持孔と、水流の通過を許す水流孔2121と、が形成され、連結板213は隣接する2本の中空管状体211の端部を繋ぐことにより、浮力手段21全体の機械的強度を向上させると共に、波などの水流による衝撃を緩衝することもできる。
【0017】
また、第2の水平方向L2において隣接する2本の中空管状体211の端部を接続する接続ロッド223が更に設けられていて、これにより浮力手段21全体の機械的強度を更に向上させることができる。
【0018】
支持手段22は、各支持柱222で板状体である太陽光発電パネル23を、上受光面231及び下受光面232がいずれも水平面に対して所定角度θ1を成すように斜めに支持するように構成される上、上からの太陽光を太陽光発電パネル23の下受光面232へ反射する反射ミラー24を有する。ちなみに、太陽光発電パネル23の上受光面231及び下受光面232の水平面S1に対する所定角度θ1が、10°≦θ1≦25°の範囲内に入るように各支持柱222の長さなどを構成することがこのましい。この実施形態において、1つの太陽光発電パネル23を4本の支持柱222で支持するように構成されているが、支持柱222の数は4本に限定されることはない。
【0019】
また、太陽光発電パネル23の上受光面231及び下受光面232の水平面S1に対する所定角度θ1に関しては、本発明の太陽光発電装置2が実際に設置される場所の緯度に応じて設定を変更することが好ましい。
【0020】
この実施形態において、反射ミラー24は太陽光発電パネル23の下受光面232と同じ側に傾くように、該下受光面232の下方に配置され、且つ、反射ミラー24の反射面(上面)の水平面S2と成す角度θ2は、0°≦θ2≦5°の条件を満たすように設定されている。
【0021】
また、本発明の太陽光発電装置2は、浮力手段21と反射ミラー24との間に介在する角度調整手段26を更に有し、角度調整手段26により、太陽光発電パネル23の下受光面232に面する反射ミラー24の反射面の水平面と成す角度θ2を調整可能にするように構成されている。
【0022】
即ち、浮力手段21に反射ミラー24を両側から挟んで保持する保持枠241を配置し、そして角度調整手段26を、浮力手段21と前記保持枠241とに取り付けて浮力手段21と保持枠241との位置関係を改変及び制限することにより、前記角度θ2を調整可能にするように構成したものである。
【0023】
角度調整手段26の具体的構成に関しては、図5に示されるように、浮力手段21に配置されて保持枠241の一端部を枢支する枢支部261と、浮力手段21に配置されて保持枠241の前記一端部の反対側にある他端部に対応し、且つ、上下に延伸する調整孔2620が形成されている調整板262と、調整孔2620を挿通して保持枠241の前記他端部にねじ込まれる調整ねじ2621と、を有し、調整ねじ2621が調整孔2620を挿通して保持枠241にねじ込まれ、且つ、調整板262を保持枠241に締め付ける際においての高さを変更することにより、前記θ2を調整するように構成されることができる。
【0024】
この他、図8及び図9に示されるように、反射ミラー24を保持する保持枠241を、反射ミラー24の反射面の水平面と成す角度θ2が所定の角度(例えば3°)になるように構成し、且つ、保持枠241を取替え易いように構成することにより、角度調整手段と同等な効果を発揮することもできる。
【0025】
ちなみに、この実施形態において、反射ミラー24はプラスチック材により作成されたプラスチック板体を有することができる。
【0026】
または、反射ミラー24は金属材により作成された金属板体と、該金属板体に塗布される反射材料により構成された反射層と、を有することもできる。
【0027】
この構成により、時間によって変化する日射Rに対して、太陽光発電パネル23の上受光面231のみでは効率的に発電できない時間帯においては、更に反射ミラー24を用いて日射Rを太陽光発電パネル23の下受光面232に反射して発電することができるので、従来より効率的に太陽光を電気エネルギーに変換可能な太陽光発電装置2及び該太陽光発電装置2を用いた太陽光発電システムを提供できる。
【0028】
また、図示のように、本発明の太陽光発電システムは、複数の本発明の太陽光発電装置2を、第1の水平方向L1及び該第1の水平方向L1に直交する第2の水平方向L2において、隣接する2つの太陽光発電装置2がそれぞれ有する浮力手段21同士を接続することにより、該隣接する2つの太陽光発電装置2を繋ぐ複数の接続機構4と、隣接する2つの太陽光発電装置2がそれぞれ有する浮力手段21の間に配置される複数の歩道板31及び該複数の歩道板31を接続する補強ロッド32を有する歩道手段3と、を備えている。
【0029】
この実施形態において、接続機構4は、接続アーム41と、接続軸42と、接続板43と、を有している。また、浮力手段21が有する中空管状体211の端部に、接続機構4に対応するためのフランジ27が形成されている。
【0030】
図4及び図10に示されるように、接続機構4が有する接続アーム41は、両端にそれぞれ係合リング411が形成されており、該接続アーム41の両端にそれぞれある係合リング411が、第2の水平方向L2において隣接する2つの浮力手段21がそれぞれ有する中空管状体211の端部にあるフランジ27にそれぞれ係合されることにより、第2の水平方向L2において隣接する2つの浮力手段21が第2の水平方向L2において接続される。
【0031】
図4及び図12に示されるように、接続機構4が有する接続軸42は、歩道手段3の歩道板31の下方に配置され、且つ、両端にそれぞれフランジ421が形成されている。該接続軸42の両端にそれぞれあるフランジ421が、第1の水平方向L1において隣接する2つの浮力手段21がそれぞれ有する中空管状体311の端部にあるフランジ27にそれぞれ接続されることにより、第1の水平方向L1において隣接する2つの浮力手段21が第1の水平方向L1において接続される。
【0032】
また、図4及び図13に示されるように、接続機構4が有する接続板43は、板状体に形成され、且つ、該板状体の両端部が第2の水平方向L2において隣接する2つの浮力手段21がそれぞれ有するフランジ27にそれぞれ固定されることによっても、第2の水平方向L2において隣接する2つの浮力手段21が前記第2の水平方向L2において接続される。
【0033】
ちなみに、この実施例では接続板43はねじにより浮力手段21が有するフランジ27に固定されているが、例えば溶接など、ねじ以外の固定方法を採用することも可能である。
【0034】
この他、図中には示されていないが、2つの浮力手段21がそれぞれ有する中空管状体211の端部に形成されるフランジ27を接続機構4として、第1の水平方向L1において隣接する2つの中空管状体211の端部に形成されるフランジ27を連結させることにより、第1の水平方向L1において隣接する2つの浮力手段21を接続する構成を採用することも可能である。
【0035】
歩道手段3に関しては、図11に示されるように、歩道板31の下面に複数の補強リブ310が突起しており、そして補強ロッド32は複数の歩道板31がそれぞれ有する複数の補強リブ310を一斉に挿通する構成により、歩道板31の最大荷重を高めるようになっている。
【0036】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、最も広い解釈の精神および範囲内に含まれる様々な構成として、全ての修飾および均等な構成を包含するものとする。
【産業上の利用可能性】
【0037】
上記のように、本発明は上からの太陽光を太陽光発電パネルの下受光面へ反射する反射ミラーを有し、時間によって変化する日射が太陽光発電パネルの上受光面で受けにくい角度に回った時は、反射ミラーでその日射を太陽光発電パネルの下受光面に反射することが可能なので、従来より格段に向上された発電効率を発揮できる。
【符号の説明】
【0038】
2 太陽光発電装置
21 浮力手段
211 中空管状体
212 連結枠
2121 水流孔
213 連結板
22 支持手段
222 支持柱
23 太陽光発電パネル
231 上受光面
232 下受光面
24 反射ミラー
241 保持枠
26 角度調整手段
261 枢支部
2620 調整孔
262 調整板
2621 調整ねじ
27 フランジ
3 歩道手段
31 歩道板
32 補強ロッド
4 接続機構
41 接続アーム
411 係合リング
42 接続軸
421 フランジ
43 接続板
L1 第1の水平方向
L2 第2の水平方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13