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特許7264573モジュール式エアロゾル生成デバイスのためのキット及びモジュール式エアロゾル生成デバイス
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-17
(45)【発行日】2023-04-25
(54)【発明の名称】モジュール式エアロゾル生成デバイスのためのキット及びモジュール式エアロゾル生成デバイス
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/30 20200101AFI20230418BHJP
   A24F 40/42 20200101ALI20230418BHJP
   A24F 40/50 20200101ALI20230418BHJP
【FI】
A24F40/30
A24F40/42
A24F40/50
【請求項の数】 68
(21)【出願番号】P 2021502874
(86)(22)【出願日】2019-07-24
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-11-18
(86)【国際出願番号】 EP2019069940
(87)【国際公開番号】W WO2020020955
(87)【国際公開日】2020-01-30
【審査請求日】2021-03-17
(31)【優先権主張番号】1812060.0
(32)【優先日】2018-07-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】ヘップワース, リチャード
(72)【発明者】
【氏名】マロニー, パトリック
【審査官】吉澤 伸幸
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/182971(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第107278126(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0196059(US,A1)
【文献】特表2016-517270(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/00 - 47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸引可能なエアロゾルを生成するためのモジュール式エアロゾル生成デバイスのためのコントロールモジュール、第1のモジュール型の少なくとも1つのモジュール、及び第2のモジュール型の少なくとも1つのモジュールを備えるキットであって、
使用者が異なる形態の前記第1のモジュール型のモジュールと前記第2のモジュール型のモジュールとを前記コントロールモジュールに選択的に接続することによって前記エアロゾル生成デバイスを構成することができるように、前記コントロールモジュールが構成され、
前記第1のモジュール型のモジュールが、エアロゾルを生成するためのeリキッドを含み、
前記第2のモジュール型のモジュールが非eリキッド材料である材料を含み、前記材料を加熱するために作動させることができるヒーターを備え、
前記形態が、前記第1のモジュール型のモジュールを備える第1の単一のモジュール形態、前記第2のモジュール型のモジュールを備える第2の単一のモジュール形態、及び、積み重ねられた構成体で互いに接続された前記第1のモジュール型のモジュールと前記第2のモジュール型のモジュールとから選択された少なくとも2つのモジュールを備える少なくとも1つの複数モジュール形態を含む、キット
【請求項2】
前記形態が、積み重ねられた構成体で互いに接続された前記第1のモジュール型のモジュールと前記第2のモジュール型のモジュールとを備える第1の複数モジュール形態を含み、前記第1のモジュール型の前記モジュールが、前記第2のモジュール型の前記モジュールよりも前記コントロールモジュールに近い、請求項1に記載のキット
【請求項3】
前記形態が、積み重ねられた構成体で互いに接続された前記第1のモジュール型のモジュールと前記第2のモジュール型のモジュールとを備える第2の複数モジュール形態を含み、前記第2のモジュール型の前記モジュールが、前記第1のモジュール型の前記モジュールよりも前記コントロールモジュールに近い、請求項1又は2に記載のキット
【請求項4】
前記形態が、積み重ねられた構成体で互いに接続された前記第2のモジュール型の2つのモジュールを備える第3の複数モジュール形態を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載のキット
【請求項5】
前記形態が、積み重ねられた構成体で互いに接続された前記第1のモジュール型の2つのモジュールを備える第4の複数モジュール形態を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載のキット
【請求項6】
使用者が前記コントロールモジュールを使用して第1のモードを選択することができるように、前記コントロールモジュールが構成され、前記第1のモードでは、使用時、前記第1のモジュール型のモジュールと前記第2のモジュール型のモジュールが積み重ねられた構成体で互いに接続され、前記第2のモジュール型の前記モジュールの前記ヒーターが動作していない期間に前記eリキッドからエアロゾル流を生成するように、前記コントロールモジュールが前記第1のモジュール型の前記モジュールを制御する、請求項2~5のいずれか一項に記載のキット
【請求項7】
使用者が前記コントロールモジュールを使用して第2のモードを選択することができるように、前記コントロールモジュールが構成され、前記第2のモードでは、使用時、前記第1のモジュール型のモジュールと前記第2のモジュール型のモジュールが積み重ねられた構成体で互いに接続され、前記第2のモジュール型の前記モジュールの前記ヒーターが動作している期間に前記eリキッドからエアロゾル流を生成するように、前記コントロールモジュールが前記第1のモジュール型の前記モジュールを制御する、請求項2~6のいずれか一項に記載のキット
【請求項8】
前記コントロールモジュールに接続された第1の又は唯一のモジュールと第1の電気接続をして、前記第1の又は唯一のモジュール、及び第2の電力接続部に電力を供給するための第1の電力接続部と、前記コントロールモジュールに接続された第1のモジュールに第2の電気接続をして、前記第1のモジュールを介して、前記第1のモジュールに接続された第2のモジュールに電力を供給するための第2の電力接続部とを備える、請求項1~7のいずれか一項に記載のキット
【請求項9】
前記コントロールモジュールに接続されたモジュールの型又はモジュールの型の順序を識別するように構成された、請求項1~8のいずれか一項に記載のキット
【請求項10】
前記第1のモジュール型の前記モジュールが、前記コントロールモジュールによって制御されているときにエアロゾル流を生成するためのe-cigリキッドを含むハウジングを備える、請求項1~9のいずれか一項に記載のキット
【請求項11】
前記第1のモジュール型の前記モジュールが、前記コントロールモジュールによって制御されているときに前記e-cigリキッドからエアロゾル流を生成するためのエアロゾル生成器を備える、請求項10に記載のキット
【請求項12】
前記エアロゾル生成器が、ヒーター、ヒーターとウィックの構成体、並びに圧電構成体のうちの少なくとも1つを備える、請求項11に記載のキット
【請求項13】
前記第1のモジュール型の前記モジュールが、前記コントロールモジュールに前記第1のモジュール型の前記モジュールを取外し可能に接続するための、又は使用時、前記コントロールモジュールに接続されるモジュールのスタックにおける別のモジュールに前記第1のモジュール型の前記モジュールを接続するための第1の接続インターフェースをさらに備える、請求項10~12のいずれか一項に記載のキット
【請求項14】
前記第1のモジュール型の前記モジュールが、前記コントロールモジュールに接続される最初のモジュール又は唯一のモジュールであるとき、前記第1のモジュール型の前記モジュールを前記コントロールモジュールに電気的に接続して、前記コントロールモジュールから電力を受け取って、前記第1のモジュール型の前記モジュールに電力を供給するための第1の電気接続部を前記第1の接続インターフェースが備える、請求項13に記載のキット
【請求項15】
前記第1のモジュール型の前記モジュールが、前記コントロールモジュールに接続されるモジュールのスタックにおける最初のモジュールであり、さらなるモジュールがモジュールの前記スタックにおける後続のモジュールであるとき、前記第1のモジュール型の前記モジュールを前記コントロールモジュールに電気的に接続して、前記コントロールモジュールから電力を受け取って、前記さらなるモジュールに前記電力を送るための第2の電気接続部を前記第1の接続インターフェースが備える、請求項13又は14に記載のキット
【請求項16】
吸い口に前記第1のモジュール型の前記モジュールを取外し可能に接続するための、又は使用時、前記コントロールモジュールに接続されるモジュールのスタックにおける後続のモジュールに前記第1のモジュール型の前記モジュールを接続するための第2の接続インターフェースをさらに備える、請求項10~15のいずれか一項に記載のキット
【請求項17】
前記第1のモジュール型の前記モジュールが、前記コントロールモジュールに接続されるモジュールのスタックにおける最初のモジュールであり、さらなるモジュールがモジュールの前記スタックにおける後続のモジュールであるとき、前記第1のモジュール型の前記モジュールを前記コントロールモジュールに電気的に接続して、前記コントロールモジュールから電力を受け取って、前記さらなるモジュールに前記電力を送るための第2の電気接続部を前記第2の接続インターフェースが備える、請求項16に記載のキット
【請求項18】
前記第2のモジュール型の前記モジュールが、材料を含むハウジングと、前記コントロールモジュールによって制御されているときに前記材料を加熱して前記材料からエアロゾル流を生成するためのヒーターとを備える、請求項1~17のいずれか一項に記載のキット
【請求項19】
前記コントロールモジュールに前記第2のモジュール型の前記モジュールを取外し可能に接続するための、又は使用時、前記コントロールモジュールに接続されるモジュールのスタックにおける別のモジュールに前記第2のモジュール型の前記モジュールを接続するための第1の接続インターフェースをさらに備える、請求項18に記載のキット
【請求項20】
前記第2のモジュール型の前記モジュールが、前記コントロールモジュールに接続される最初のモジュール又は唯一のモジュールであるとき、前記第2のモジュール型の前記モジュールを前記コントロールモジュールに電気的に接続して、前記コントロールモジュールから電力を受け取って、前記第2のモジュール型の前記モジュールに電力を供給するための第1の電気接続部を前記第1の接続インターフェースが備える、請求項19に記載のキット
【請求項21】
前記第2のモジュール型の前記モジュールが、前記コントロールモジュールに接続されるモジュールのスタックにおける最初のモジュールであり、さらなるモジュールがモジュールの前記スタックにおける後続のモジュールであるとき、前記第2のモジュール型の前記モジュールを前記コントロールモジュールに電気的に接続して、前記コントロールモジュールから電力を受け取って、前記さらなるモジュールに前記電力を送るための第2の電気接続部を前記第1の接続インターフェースが備える、請求項19又は20に記載のキット
【請求項22】
吸い口に前記第2のモジュール型の前記モジュールを取外し可能に接続するための、又は使用時、前記コントロールモジュールに接続されるモジュールのスタックにおける後続のモジュールに前記第2のモジュール型の前記モジュールを接続するための第2の接続インターフェースをさらに備える、請求項18~21のいずれか一項に記載のキット
【請求項23】
使用時、前記コントロールモジュールに接続されるモジュールのスタックにおける後続のモジュールに前記第2のモジュール型の前記モジュールを電気的に接続するための、及び前記コントロールモジュールから前記後続のモジュールに電力を送るための電気接続部を前記第2の接続インターフェースが備える、請求項22に記載のキット
【請求項24】
吸引可能なエアロゾルを生成するためのモジュール式エアロゾル生成デバイスであって、
前記コントロールモジュール、前記第1のモジュール型の少なくとも1つのモジュール、及び/又は、前記第2のモジュール型の少なくとも1つのモジュールを含む請求項1~23のいずれか一項に記載の前記キットを備える、デバイス。
【請求項25】
吸引可能なエアロゾルを生成するためのモジュール式エアロゾル生成デバイスのためのコントロールモジュール、第1のモジュール型の少なくとも1つのモジュール、及び第2のモジュール型の少なくとも1つのモジュールを備えるキットであって、
使用者が異なる形態の前記第1のモジュール型のモジュールと前記第2のモジュール型のモジュールとを前記コントロールモジュールに選択的に接続することによって前記エアロゾル生成デバイスを構成することができるように、前記コントロールモジュールが構成され、
前記第1のモジュール型のモジュールが、蒸気を生成するためのeリキッドを含み、
前記第2のモジュール型のモジュールが非eリキッド材料である材料を含み、前記材料を加熱するために作動させることができるヒーターを備え、
前記形態が、積み重ねられた構成体で互いに接続された前記第1のモジュール型のモジュールを少なくとも2つ、又は積み重ねられた構成体で互いに接続された前記第2のモジュール型のモジュールを少なくとも2つ備える少なくとも1つの複数モジュール形態を含む、キット
【請求項26】
前記形態が、積み重ねられた構成体で互いに接続された前記第1のモジュール型のモジュールと前記第2のモジュール型のモジュールとを備える第1の複数モジュール形態を含み、前記第1のモジュール型の前記モジュールが、前記第2のモジュール型の前記モジュールよりも前記コントロールモジュールに近い、請求項2に記載のキット
【請求項27】
前記形態が、積み重ねられた構成体で互いに接続された前記第1のモジュール型のモジュールと前記第2のモジュール型のモジュールとを備える第2の複数モジュール形態を含み、前記第2のモジュール型の前記モジュールが、前記第1のモジュール型の前記モジュールよりも前記コントロールモジュールに近い、請求項2又は2に記載のキット
【請求項28】
使用者が前記コントロールモジュールを使用してモードを選択することができるように、前記コントロールモジュールが構成され、前記モードでは、使用時、前記第1のモジュール型のモジュールと前記第2のモジュール型のモジュールが積み重ねられた構成体で互いに接続され、前記第2のモジュール型の前記モジュールの前記ヒーターが動作していない期間に前記eリキッドからエアロゾル流を生成するように、前記コントロールモジュールが前記第1のモジュール型の前記モジュールを制御する、請求項2~2のいずれか一項に記載のキット
【請求項29】
使用者が前記コントロールモジュールを使用してモードを選択することができるように、前記コントロールモジュールが構成され、前記モードでは、使用時、前記第1のモジュール型のモジュールと前記第2のモジュール型のモジュールが積み重ねられた構成体で互いに接続され、前記第2のモジュール型の前記モジュールの前記ヒーターが動作している期間に前記eリキッドからエアロゾル流を生成するように、前記コントロールモジュールが前記第1のモジュール型の前記モジュールを制御する、請求項2~2のいずれか一項に記載のキット
【請求項30】
前記コントロールモジュールに接続された第1の又は唯一のモジュールと第1の電気接続をして、前記第1の又は唯一のモジュール、及び第2の電力接続部に電力を供給するための第1の電力接続部と、前記コントロールモジュールに接続された第1のモジュールに第2の電気接続をして、前記第1のモジュールを介して、前記第1のモジュールに接続された第2のモジュールに電力を供給するための第2の電力接続部とを備える、請求項229のいずれか一項に記載のキット
【請求項31】
前記コントロールモジュールに接続されたモジュールの型又はモジュールの型の順序を識別するように構成された、請求項2~3のいずれか一項に記載のキット
【請求項32】
前記第1のモジュール型の前記モジュールが、前記コントロールモジュールによって制御されているときにエアロゾル流を生成するためのe-cigリキッドを含むハウジングを備える、請求項25~31のいずれか一項に記載のキット
【請求項33】
前記第1のモジュール型の前記モジュールが、前記コントロールモジュールによって制御されているときに前記e-cigリキッドからエアロゾル流を生成するためのエアロゾル生成器を備える、請求項3に記載のキット
【請求項34】
前記エアロゾル生成器が、ヒーター、ヒーターとウィックの構成体、並びに圧電構成体のうちの少なくとも1つを備える、請求項3に記載のキット
【請求項35】
前記コントロールモジュールに前記第1のモジュール型の前記モジュールを取外し可能に接続するための、又は使用時、前記コントロールモジュールに接続されるモジュールのスタックにおける別のモジュールに前記第1のモジュール型の前記モジュールを接続するための第1の接続インターフェースをさらに備える、請求項3~3のいずれか一項に記載のキット
【請求項36】
前記第1のモジュール型の前記モジュールが、前記コントロールモジュールに接続される最初のモジュール又は唯一のモジュールであるとき、前記第1のモジュール型の前記モジュールを前記コントロールモジュールに電気的に接続して、前記コントロールモジュールから電力を受け取って、前記第1のモジュール型の前記モジュールに電力を供給するための第1の電気接続部を前記第1の接続インターフェースが備える、請求項3に記載のキット
【請求項37】
前記第1のモジュール型の前記モジュールが、前記コントロールモジュールに接続されるモジュールのスタックにおける最初のモジュールであり、さらなるモジュールがモジュールの前記スタックにおける後続のモジュールであるとき、前記第1のモジュール型の前記モジュールを前記コントロールモジュールに電気的に接続して、前記コントロールモジュールから電力を受け取って、前記さらなるモジュールに前記電力を送るための第2の電気接続部を前記第1の接続インターフェースが備える、請求項3又は3に記載のキット
【請求項38】
吸い口に前記第1のモジュール型の前記モジュールを取外し可能に接続するための、又は使用時、前記コントロールモジュールに接続されるモジュールのスタックにおける後続のモジュールに前記第1のモジュール型の前記モジュールを接続するための第2の接続インターフェースをさらに備える、請求項3~3のいずれか一項に記載のキット
【請求項39】
前記第1のモジュール型の前記モジュールが、前記コントロールモジュールに接続されるモジュールのスタックにおける最初のモジュールであり、さらなるモジュールがモジュールの前記スタックにおける後続のモジュールであるとき、前記第1のモジュール型の前記モジュールを前記コントロールモジュールに電気的に接続して、前記コントロールモジュールから電力を受け取って、前記さらなるモジュールに前記電力を送るための第2の電気接続部を前記第2の接続インターフェースが備える、請求項3に記載のキット
【請求項40】
前記第2のモジュール型の前記モジュールが、材料を含むハウジングと、前記コントロールモジュールによって制御されているときに前記材料を加熱して前記材料からエアロゾル流を生成するためのヒーターとを備える、請求項25~39のいずれか一項に記載のキット
【請求項41】
前記コントロールモジュールに前記第2のモジュール型の前記モジュールを取外し可能に接続するための、又は使用時、前記コントロールモジュールに接続されるモジュールのスタックにおける別のモジュールに前記第2のモジュール型の前記モジュールを接続するための第1の接続インターフェースをさらに備える、請求項4に記載のキット
【請求項42】
前記第2のモジュール型の前記モジュールが、前記コントロールモジュールに接続される最初のモジュール又は唯一のモジュールであるとき、前記第2のモジュール型の前記モジュールを前記コントロールモジュールに電気的に接続して、前記コントロールモジュールから電力を受け取って、前記第2のモジュール型のモジュールに電力を供給するための第1の電気接続部を前記第1の接続インターフェースが備える、請求項4に記載のキット
【請求項43】
前記第2のモジュール型の前記モジュールが、前記コントロールモジュールに接続されるモジュールのスタックにおける最初のモジュールであり、さらなるモジュールがモジュールの前記スタックにおける後続のモジュールであるとき、前記第2のモジュール型の前記モジュールを前記コントロールモジュールに電気的に接続して、前記コントロールモジュールから電力を受け取って、前記さらなるモジュールに前記電力を送るための第2の電気接続部を前記第1の接続インターフェースが備える、請求項4又は4に記載のキット
【請求項44】
吸い口に前記第2のモジュール型の前記モジュールを取外し可能に接続するための、又は使用時、前記コントロールモジュールに接続されるモジュールのスタックにおける後続のモジュールに前記第2のモジュール型の前記モジュールを接続するための第2の接続インターフェースをさらに備える、請求項4~4のいずれか一項に記載のキット
【請求項45】
使用時、前記コントロールモジュールに接続されるモジュールのスタックにおける後続のモジュールに前記第2のモジュール型の前記モジュールを電気的に接続するための、及び前記コントロールモジュールから前記後続のモジュールに電力を送るための電気接続部を前記第2の接続インターフェースが備える、請求項4に記載のキット
【請求項46】
吸引可能なエアロゾルを生成するためのモジュール式エアロゾル生成デバイスであって、
前記第1のモジュール型の少なくとも1つのモジュール、及び/又は、前記第2のモジュール型の少なくとも1つのモジュールを含む請求項25~45のいずれか一項に記載の前記キットを備える、デバイス。
【請求項47】
吸引可能なエアロゾルを生成するためのモジュール式エアロゾル生成デバイスのためのコントロールモジュール、第1のモジュール型の少なくとも1つのモジュール、及び第2のモジュール型の少なくとも1つのモジュールを備えるキットであって、
使用者が異なる形態の前記第1のモジュール型のモジュールと前記第2のモジュール型のモジュールとを前記コントロールモジュールに選択的に接続することによって前記エアロゾル生成デバイスを構成することができるように、前記コントロールモジュールが構成され、
前記第1のモジュール型のモジュールが、エアロゾルを生成するためのeリキッドを含み、
前記第2のモジュール型のモジュールが非eリキッド材料である材料を含み、前記材料を加熱するために作動させることができるヒーターを備え、
前記形態が、積み重ねられた構成体で互いに接続された前記第1のモジュール型のモジュールと前記第2のモジュール型のモジュールとを備える少なくとも第1の複数モジュール形態を含み、
前記モジュール式エアロゾル生成デバイスが前記第1の複数モジュール形態に構成されるとき、前記第1のモジュール型の前記モジュールが前記eリキッドからエアロゾルを生成し、前記第2のモジュール型の前記モジュールの前記ヒーターが動作していない第1のモードと、前記第1のモジュール型の前記モジュールが前記eリキッドからエアロゾルを生成し、前記第2のモジュール型の前記モジュールの前記ヒーターが動作している第2のモードとで前記モジュール式エアロゾル生成デバイスを動作させるように制御可能である、キット
【請求項48】
前記形態が、積み重ねられた構成体で互いに接続された前記第1のモジュール型のモジュールと前記第2のモジュール型のモジュールとを備える第1の複数モジュール形態を含み、前記第1のモジュール型の前記モジュールが、前記第2のモジュール型の前記モジュールよりも前記コントロールモジュールに近い、請求項4に記載のキット
【請求項49】
前記形態が、積み重ねられた構成体で互いに接続された前記第1のモジュール型のモジュールと前記第2のモジュール型のモジュールとを備える第2の複数モジュール形態を含み、前記第2のモジュール型の前記モジュールが、前記第1のモジュール型の前記モジュールよりも前記コントロールモジュールに近い、請求項4又は48に記載のキット
【請求項50】
前記形態が、積み重ねられた構成体で互いに接続された前記第2のモジュール型の2つのモジュールを備える第3の複数モジュール形態を含む、請求項449のいずれか一項に記載のキット
【請求項51】
前記形態が、積み重ねられた構成体で互いに接続された前記第1のモジュール型の2つのモジュールを備える第4の複数モジュール形態を含む、請求項4~5のいずれか一項に記載のキット
【請求項52】
前記コントロールモジュールに接続された第1の又は唯一のモジュールと第1の電気接続をして、前記第1の又は唯一のモジュール、及び第2の電力接続部に電力を供給するための第1の電力接続部と、前記コントロールモジュールに接続された第1のモジュールに第2の電気接続をして、前記第1のモジュールを介して、前記第1のモジュールに接続された第2のモジュールに電力を供給するための第2の電力接続部とを備える、請求項4~5のいずれか一項に記載のキット
【請求項53】
前記コントロールモジュールに接続されたモジュールの型又はモジュールの型の順序を識別するように構成された、請求項4~5のいずれか一項に記載のキット
【請求項54】
前記第1のモジュール型の前記モジュールが、前記コントロールモジュールによって制御されているときにエアロゾル流を生成するためのe-cigリキッドを含むハウジングを備える、請求項47~53のいずれか一項に記載のキット
【請求項55】
前記第1のモジュール型の前記モジュールが、前記コントロールモジュールによって制御されているときに前記e-cigリキッドからエアロゾル流を生成するためのエアロゾル生成器を備える、請求項5に記載のキット
【請求項56】
前記エアロゾル生成器が、ヒーター、ヒーターとウィックの構成体、並びに圧電構成体のうちの少なくとも1つを備える、請求項5に記載のキット
【請求項57】
前記コントロールモジュールに前記第1のモジュール型の前記モジュールを取外し可能に接続するための、又は使用時、前記コントロールモジュールに接続されるモジュールのスタックにおける別のモジュールに前記第1のモジュール型の前記モジュールを接続するための第1の接続インターフェースをさらに備える、請求項5~5のいずれか一項に記載のキット
【請求項58】
前記第1のモジュール型の前記モジュールが、前記コントロールモジュールに接続される最初のモジュール又は唯一のモジュールであるとき、前記第1のモジュール型の前記モジュールを前記コントロールモジュールに電気的に接続して、前記コントロールモジュールから電力を受け取って、前記第1のモジュール型の前記モジュールに電力を供給するための第1の電気接続部を前記第1の接続インターフェースが備える、請求項5に記載のキット
【請求項59】
前記第1のモジュール型の前記モジュールが、前記コントロールモジュールに接続されるモジュールのスタックにおける最初のモジュールであり、さらなるモジュールがモジュールの前記スタックにおける後続のモジュールであるとき、前記第1のモジュール型の前記モジュールを前記コントロールモジュールに電気的に接続して、前記コントロールモジュールから電力を受け取って、前記さらなるモジュールに前記電力を送るための第2の電気接続部を前記第1の接続インターフェースが備える、請求項5又は58に記載のキット
【請求項60】
吸い口に前記第1のモジュール型の前記モジュールを取外し可能に接続するための、又は使用時、前記コントロールモジュールに接続されるモジュールのスタックにおける後続のモジュールに前記第1のモジュール型の前記モジュールを接続するための第2の接続インターフェースをさらに備える、請求項559のいずれか一項に記載のキット
【請求項61】
前記第1のモジュール型の前記モジュールが、前記コントロールモジュールに接続されるモジュールのスタックにおける最初のモジュールであり、さらなるモジュールがモジュールの前記スタックにおける後続のモジュールであるとき、前記第1のモジュール型の前記モジュールを前記コントロールモジュールに電気的に接続して、前記コントロールモジュールから電力を受け取って、前記さらなるモジュールに前記電力を送るための第2の電気接続部を前記第2の接続インターフェースが備える、請求項6に記載のキット
【請求項62】
前記第2のモジュール型の前記モジュールが、材料を含むハウジングと、前記コントロールモジュールによって制御されているときに前記材料を加熱して前記材料からエアロゾル流を生成するためのヒーターとを備える、請求項47~53のいずれか一項に記載のキット
【請求項63】
前記コントロールモジュールに前記第2のモジュール型の前記モジュールを取外し可能に接続するための、又は使用時、前記コントロールモジュールに接続されるモジュールのスタックにおける別のモジュールに前記第2のモジュール型の前記モジュールを接続するための第1の接続インターフェースをさらに備える、請求項6に記載のキット
【請求項64】
前記第2のモジュール型の前記モジュールが、前記コントロールモジュールに接続される最初のモジュール又は唯一のモジュールであるとき、前記第2のモジュール型の前記モジュールを前記コントロールモジュールに電気的に接続して、前記コントロールモジュールから電力を受け取って、前記第2のモジュール型の前記モジュールに電力を供給するための第1の電気接続部を前記第1の接続インターフェースが備える、請求項6に記載のキット
【請求項65】
前記第2のモジュール型の前記モジュールが、前記コントロールモジュールに接続されるモジュールのスタックにおける最初のモジュールであり、さらなるモジュールがモジュールの前記スタックにおける後続のモジュールであるとき、前記第2のモジュール型の前記モジュールを前記コントロールモジュールに電気的に接続して、前記コントロールモジュールから電力を受け取って、前記さらなるモジュールに前記電力を送るための第2の電気接続部を前記第1の接続インターフェースが備える、請求項6又は6に記載のキット
【請求項66】
吸い口に前記第2のモジュール型の前記モジュールを取外し可能に接続するための、又は使用時、前記コントロールモジュールに接続されるモジュールのスタックにおける後続のモジュールに前記第2のモジュール型の前記モジュールを接続するための第2の接続インターフェースをさらに備える、請求項6~6のいずれか一項に記載のキット
【請求項67】
使用時、前記コントロールモジュールに接続されるモジュールのスタックにおける後続のモジュールに前記第2のモジュール型の前記モジュールを電気的に接続するための、及び前記コントロールモジュールから前記後続のモジュールに電力を送るための電気接続部を前記第2の接続インターフェースが備える、請求項6に記載のキット
【請求項68】
吸引可能なエアロゾルを生成するためのモジュール式エアロゾル生成デバイスであって、
第1のモジュール型のモジュール、及び/又は、第2のモジュール型のモジュールを含む請求項47~67のいずれか一項に記載の前記キットを備える、デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モジュール式エアロゾル生成デバイスのためのキット及びモジュール式エアロゾル生成デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
紙巻タバコ、葉巻タバコなどの喫煙品は、使用の間、タバコを燃焼させてタバコ煙を発生させる。
【0003】
燃焼させずに化合物を放出する製品を創出することによって、タバコを燃焼させるこれらの喫煙品に代わるものを提供する試みがなされている。
【0004】
そのような製品の例としては、材料を燃焼するのではなく加熱することで化合物を放出する加熱デバイスがある。その材料は、例えば、タバコでもよいし、他の非タバコ製品でもよい。非タバコ製品は、ニコチンを含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。
【0005】
別の例としては、いわゆるeシガレットデバイスがある。これらのデバイスは典型的には、加熱されて気化して吸引可能な蒸気又はエアロゾルを発生する液体を含む。この液体は、ニコチン及び/又は加香剤及び/又はグリセロールなどのエアロゾル生成物質を含んでもよい。知られているeシガレットデバイスは典型的にはタバコを含まない又は使用しない。
【0006】
さらに別の例として、いわゆるハイブリッドデバイスがある。これらのハイブリッドデバイスには、典型的には、液体と、タバコ又は他の香料材料が別々に入っている。この液体は、加熱されて気化して、吸引可能な蒸気又はエアロゾルを発生し、それが、タバコ又は他の香料材料を通過して、蒸気又はエアロゾルに香味を付与する。
【発明の概要】
【0007】
本発明の第1の態様によれば、吸引可能なエアロゾルを生成するためのモジュール式エアロゾル生成デバイスのためのコントロールモジュールが提供され、使用者が異なる形態の第1のモジュール型のモジュールと第2のモジュール型のモジュールとをコントロールモジュールに選択的に接続することによってエアロゾル生成デバイスを構成することができるように、コントロールモジュールは構成され、第1のモジュール型のモジュールは、エアロゾルを生成するためのeリキッドを含み、第2のモジュール型のモジュールは材料を含み、材料を加熱するために作動させることができるヒーターを備え、これらの形態は、第1のモジュール型のモジュールを備える第1の単一のモジュール形態、第2のモジュール型のモジュールを備える第2の単一のモジュール形態、及び、積み重ねられた構成体で互いに接続された第1のモジュール型のモジュールと第2のモジュール型のモジュールとから選択された少なくとも2つのモジュールを備える少なくとも1つの複数モジュール形態を含む。
【0008】
本発明の第2の態様によれば、吸引可能なエアロゾルを生成するためのモジュール式エアロゾル生成デバイスのためのコントロールモジュールが提供され、使用者が異なる形態の第1のモジュール型のモジュールと第2のモジュール型のモジュールとをコントロールモジュールに選択的に接続することによってエアロゾル生成デバイスを構成することができるように、コントロールモジュールは構成され、第1のモジュール型のモジュールは、蒸気を生成するためのeリキッドを含み、第2のモジュール型のモジュールは材料を含み、材料を加熱するために作動させることができるヒーターを備え、これらの形態は、積み重ねられた構成体で互いに接続された第1のモジュール型のモジュールの少なくとも2つのモジュール、又は積み重ねられた構成体で互いに接続された第2のモジュール型のモジュールの少なくとも2つのモジュールを備える少なくとも1つの複数モジュール形態を含む。
【0009】
本発明の第3の態様によれば、吸引可能なエアロゾルを生成するためのモジュール式エアロゾル生成デバイスのためのコントロールモジュールが提供される。使用者が異なる構成体の第1のモジュール型のモジュールと第2のモジュール型のモジュールとをコントロールモジュールに選択的に接続することによってエアロゾル生成デバイスを構成することができるように、コントロールモジュールは構成され、第1のモジュール型のモジュールは、エアロゾルを生成するためのeリキッドを含み、第2のモジュール型のモジュールは材料を含み、材料を加熱するために作動させることができるヒーターを備え、これらの形態は、積み重ねられた構成体で互いに接続された第1のモジュール型のモジュールと第2のモジュール型のモジュールとを備える少なくとも第1の複数モジュール形態を含み、モジュール式エアロゾル生成デバイスは第1の複数モジュール形態に構成されるとき、コントロールモジュールは、第1のモジュール型のモジュールがeリキッドからエアロゾルを生成し、第2のモジュール型のモジュールのヒーターが動作していない第1のモードと、第1のモジュール型の前記モジュールがeリキッドからエアロゾルを生成し、第2のモジュール型のモジュールのヒーターが動作している第2のモードとでモジュール式エアロゾル生成デバイスを動作させるように制御可能である。
【0010】
本発明のさらなる特徴及び利点は、添付の図面を参照して単なる例として挙げる本発明の好ましい実施形態の以下の説明から明らかとなろう。これらの図の異なる図に現れる類似の特徴部には、異なる図において同じ参照符号が付けられている。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】モジュラー式エアロゾル供給デバイスの概略図である。
図2】第1のモジュール型のモジュールの概略図である。
図3】第2のモジュール型のモジュールの概略図である。
図4】コントロールモジュールの概略図である。
図5】吸い口の概略図である。
図6A】モジュラー式エアロゾル供給デバイスの異なる形態の概略図である。
図6B】モジュラー式エアロゾル供給デバイスの異なる形態の概略図である。
図6C】モジュラー式エアロゾル供給デバイスの異なる形態の概略図である。
図6D】モジュラー式エアロゾル供給デバイスの異なる形態の概略図である。
図6E】モジュラー式エアロゾル供給デバイスの異なる形態の概略図である。
図7A】2つのモジュールの概略断面平面図及び概略断面側面図である。
図7B】電気接続部を含むモジュラー式エアロゾル供給デバイスの形態の概略図である。
図8A】モジュラー式エアロゾル供給デバイスの概略図である。
図8B】モジュラー式エアロゾル供給デバイスの概略図である。
図8C】モジュラー式エアロゾル供給デバイスの概略図である。
図8D】モジュラー式エアロゾル供給デバイスの概略図である。
図9A】別のモジュラー式エアロゾル供給デバイスの概略図である。
図9B】別のモジュラー式エアロゾル供給デバイスの概略図である。
図9C】別のモジュラー式エアロゾル供給デバイスの概略図である。
図9D】別のモジュラー式エアロゾル供給デバイスの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1を参照すると、モジュール式エアロゾル供給デバイス100の概略が示されている。エアロゾル供給デバイス100は吸引デバイス(すなわち、使用者は、デバイス100によって供給されるエアロゾルを吸引するためにこれを使用する)であり、デバイス100は手持ちデバイスである。
【0013】
非常に概略的に述べると、使用者がデバイス100を吸うと、デバイス100は蒸気又はエアロゾルを発生させ、それはデバイス100から使用者の口に入る。
【0014】
これに関して、まず、一般に、蒸気はその臨界温度よりも低い温度で気相の物質であり、これは、例えば、温度を下げることなくその圧力を上昇させることによって蒸気を液体に凝縮させることができることを意味することに気づくことができる。一方、エアロゾルは、一般に、空気又は別の気体の中の微細な固体粒子又は液滴のコロイドである。コロイドは、微視的に分散された不溶解性の粒子が別の物質全体に懸濁された物質である。便宜上の理由から、本書では、エアロゾルという用語は、エアロゾル、蒸気、又はエアロゾルと蒸気の混合物を意味するものとして受け取るべきである。
【0015】
図1に戻ると、デバイス100は、コントロールモジュール200と、第1のモジュール型の第1のモジュール300と、第2のモジュール型の第1のモジュール400と、吸い口500とを備える。
【0016】
下でより詳細に説明されるように、使用者が異なる形態の第1のモジュール型のモジュールと第2のモジュール型のモジュールとをコントロールモジュール200に選択的に接続することによってエアロゾル生成デバイス100を構成することができるように、コントロールモジュール200が構成されることが有利である。
【0017】
次に、図2を参照すると、第1のモジュール型のモジュール300が概略的に示されている。第1のモジュール型のモジュール300は、e-cigリキッド308を入れるための液体容器306を含むハウジング302を備える。
【0018】
液体容器306は、第1のモジュール型のモジュール300の概ね中央に設けられる。液体容器306は円筒形状であるが、円錐、円筒などの異なる形状であってもよい。液体容器306は環状であり、液体容器306の長さ方向を通る円筒状のチャネル307を画定する。円筒状のチャネル307は、モジュールの一端に入口310、モジュールの他端に出口312を備える。液体容器306は、金属、適切なプラスチックなどの、硬くて水密で気密な材料から形成されてもよい。
【0019】
第1のモジュール型のモジュール300は、e-cigリキッドからエアロゾルを生成するためのエアロゾル生成器を備える。この例では、エアロゾル生成器は、ヒーター314と、ヒーター314と熱接触するウィック316とを備える。この例では、ヒーター314とウィック316は単一のユニットとして設けられており、これは「アトマイザ」としても知られている。この場合、第1のモジュール型のモジュール300はアトマイザを含み、このようなモジュールはしばしば「カトマイザ」と称せられる。代替の例では、エアロゾル生成器は、当該技術において一般的に知られているような圧電構成体を備える。例えば、このような構成体では、メッシュが直接又は間接的に圧電構成体に取り付けられてもよく、圧電構成体は、使用時に、加えられた制御電流/電圧に応じてメッシュを振動させる。液体はメッシュの下に配置され、メッシュが振動すると、液体はメッシュの中で押されてエアロゾルを形成する。
【0020】
ウィック316は、液体308と流体的に接触している。ウィック316は一般的に吸収性であり、毛管作用によって液体容器306から液体308を引き込むように作用する。ウィック316は不織布が好ましく、例えば綿又はウール材料などであってもよく、或いは、例えばポリエステル、ナイロン、ビスコース、ポリプロピレンなどを含む合成材料、或いはセラミック材料であってもよい。
【0021】
第1のモジュール型のモジュール300は、入口310に第1の接続インターフェース318、及び出口312に第2の接続インターフェース320をさらに備える。
【0022】
第1の接続インターフェース318は、第1のモジュール型のモジュール300がコントロールモジュール200に接続されるモジュールのスタックにおける最初のモジュール(すなわち、コントロールモジュール200に最も近いモジュール)である場合、又は第1のモジュール型のモジュール300がコントロールモジュール200に接続される唯一のモジュールである場合、第1のモジュール型のモジュール300をコントロールモジュール200に取外し可能に接続するためのものである。第1の接続インターフェース318は、第1のモジュール型のモジュール300がコントロールモジュール200に接続されるスタックにおける最初のモジュールではない場合、そのスタックにおける直前のモジュールに第1のモジュール型のモジュール300を取外し可能に接続するためのものでもある。
【0023】
第1の接続インターフェース318は、場合により、第1のモジュール型のモジュール300をコントロールモジュール200に、又はコントロールモジュール200に接続されるモジュールのスタックにおけるその前のモジュールに機械的にも電気的にも接続する。
【0024】
第2の接続インターフェース320は、第1のモジュール型のモジュール300がコントロールモジュール200に接続されるモジュールのスタックにおける最後のモジュールではない場合、そのスタックにおける後続のモジュールに第1のモジュール型のモジュール300を取外し可能に接続するためのものである、或いは、第1のモジュール型のモジュール300がコントロールモジュール200に接続される唯一のモジュールである場合、又はコントロールモジュール200に接続されるモジュールのスタックにおける最後のモジュールである場合、第1のモジュール型のモジュール300を吸い口500に取外し可能に接続するためのものである。
【0025】
第2の接続インターフェース320は、第1のモジュール型のモジュール300がコントロールモジュール200に接続されるモジュールのスタックにおける最後のモジュールではない場合、第1のモジュール型のモジュール300をそのスタックにおける後続のモジュールに機械的にも電気的にも接続する。
【0026】
次に、図3を参照すると、第2のモジュール型のモジュール400が示されている。第2のモジュール型のモジュール400はハウジング402を備え、ハウジング402は、ハウジング400の長さ方向を通る円筒状のチャネル403を備える。円筒状のチャネル403は、モジュールの一端に入口404、モジュールの他端に出口406を備える。
【0027】
チャネル403は、非eリキッド材料である材料408を受け入れるためのものである。いくつかの例では、材料408は、チャネル403内に入れられるばらの材料である。これらの例では、ハウジング402は、材料408が入口404から抜け出ることを防ぐための入口スクリーン410、及び材料408が出口406から抜け出ることを防ぐための出口スクリーン412を備えてもよい。出口スクリーン412は、使用者がチャネル403内の材料408を補充することができるように取外し可能であってもよい。入口スクリーン410及び出口スクリーン412はともに、エアロゾルが通過できるように多孔質であってもよい。
【0028】
いくつかの例では、材料408は、それ自体がチャネル403内にある材料408自体の容器、例えば端部が開放されたチューブの中に保持されてもよい。このチューブは、適切な材料、例えば酢酸セルロースの巻物から形成されてもよい。
【0029】
第2のモジュール型のモジュール400は、材料408を加熱するための加熱構成体414をさらに備える。加熱構成体414は、抵抗加熱構成体、誘導加熱構成体、及びふく射加熱構成体を含む任意の適切な種類のものであってもよい。
【0030】
材料408は典型的にはタバコを含むが、いくつかの他の植物性物質又は香味剤が使用されてもよい。
【0031】
いくつかの例では、材料408は、材料408によって付与可能な香料の量を最大化するために、材料の有効表面積を増大させるように、例えば、粉末、細粒、粒、繊維、又は小球などの粒子の形態になるように挽かれ、又はその他処理されている。いくつかの例では、材料408はゲルである。
【0032】
第2のモジュール型のモジュール400は、入口404に第1の接続インターフェース418、及び出口406に第2の接続インターフェース420をさらに備える。
【0033】
第1の接続インターフェース418は、第2のモジュール型のモジュール400がコントロールモジュール200に接続されるモジュールのスタックにおいて最初のモジュールである場合、又は第2のモジュール型のモジュール400がコントロールモジュール200に接続される唯一のモジュールである場合、第2のモジュール型のモジュール400をコントロールモジュール200に取外し可能に接続するためのものである。第1の接続インターフェース418は、第2のモジュール型のモジュール400がコントロールモジュール200に直接接続されるスタックのモジュールではない場合、コントロールモジュールに接続されるモジュールのスタックにおける直前のモジュールに第2のモジュール型のモジュール400を取外し可能に接続するためのものでもある。
【0034】
第1の接続インターフェース418は、場合により、第2のモジュール型のモジュール400をコントロールモジュール200に、又はコントロールモジュール200に接続されるモジュールのスタックにおけるその前のモジュールに機械的及び電気的に接続する。
【0035】
第2の接続インターフェース420は、第2のモジュール型のモジュール400がコントロールモジュール200に接続されるモジュールのスタックにおける最後のモジュールではない場合、そのスタックにおける後続のモジュールに第2のモジュール型のモジュール400を取外し可能に接続するためのものである、或いは、第2のモジュール型のモジュール400がコントロールモジュール200に接続される唯一のモジュールである場合、又はコントロールモジュール200に接続されるモジュールのスタックにおける最後のモジュールである場合、第2のモジュール型のモジュール400を吸い口500に取外し可能に接続するためのものである。
【0036】
第2の接続インターフェース420は、第2のモジュール型のモジュール400がコントロールモジュール200に接続されるモジュールのスタックにおける最後のモジュールではない場合、第2のモジュール型のモジュール400をそのスタックにおける後続のモジュールに機械的及び電気的に接続する。
【0037】
次に、図4を参照すると、コントロールモジュール200の概略図が示されている。
【0038】
コントロールモジュール200は、エアロゾル供給デバイス100の様々な構成要素に電力を供給するための電源202、例えばバッテリーを備える。バッテリー202は再充電可能なバッテリーであってもよいし、使い捨て可能なバッテリーであってもよい。下でさらに論じるように、デバイス100の様々な構成要素の動作を制御するために制御回路204も設けられている。
【0039】
コントロールモジュール200は、第1のモジュール型のモジュール300又は第2のモジュール型のモジュール400にコントロールモジュール200を取外し可能に接続するための接続インターフェース206をさらに備える。
【0040】
次に、図5を参照すると、吸い口500が示されている。吸い口500は、使用者の口に受け入れられるための本体502を備える。本体502は、吸い口入口506から吸い口出口508まで吸い口500の長さに沿って通るチャネル504を備える。
【0041】
吸い口500の入口端506は、第1のモジュール型のモジュール300の出口端、又は第2のモジュール型のモジュール400の出口端に接続するためのものである。
【0042】
次に、図6A図6Eを参照すると、デバイス100の6つの異なる形態が概略的に示されている。
【0043】
図6Aに示された第1の形態では、デバイス100は、第1の単一モジュール形態に構成されている。単一モジュール形態では、1つだけのモジュールがコントロールモジュール200に接続され、さらなるモジュール又はダミーのモジュールはない。この第1の単一モジュール形態では、デバイスは、コントロールモジュール200と、コントロールモジュール200に接続された、この形態では第1の型のモジュール300の単一モジュールと、第1のモジュール型のモジュール300に接続された吸い口500とを備える。
【0044】
第1のモジュール型のモジュール300は、制御回路を介してコントロールモジュール200のバッテリー202に電気的に接続されて、第1のモジュール型のモジュール300のヒーター314に電力が供給されることを可能にすることができる。ヒーター314に電力が供給されると(これは、例えば、使用者がコントロールモジュール200のボタン(図示せず)を操作することによって、又は、それ自体知られているように、デバイス100全体のパフ検出器(図示せず)によって引き起こされてもよい)、液体容器306からウィック316によって引き込まれた液体308は、ヒーター314によって加熱されてエアロゾルを生成する。
【0045】
使用時、液体308は、約100~300℃、又は、より詳細には150℃~250℃の温度に加熱することができる。液体308は、ニコチンを含んでもよいし、含まなくてもよい。
【0046】
使用者が吸い口500を吸うと、空気は、第1のモジュール型のモジュール300のチャネル307と流体連通しているコントロールモジュール200の空気入口(図示せず)を通って引き込まれる。液体308はヒーター314によって揮発又は気化されて空気入口(図示せず)からの空気の中に入り、以てエアロゾル流を生成する。エアロゾル流は、この例では一直線上にあるチャネル307とチャネル504とを通って引かれ、使用者によって吸引されるためにデバイス100から出る。
【0047】
したがって、この第1の形態では、デバイス100はE-cigデバイスとして機能する。
【0048】
図6Bに示された第2の単一モジュール形態では、デバイス100は、コントロールモジュール200と、コントロールモジュール200に接続された、この形態では第2のモジュール型のモジュール400の単一モジュールと、第2のモジュール型のモジュール400に接続された吸い口500とを備える。
【0049】
第2のモジュール型のモジュール400は、制御回路を介してコントロールモジュール200のバッテリー202に電気的に接続されて、第2のモジュール型のモジュール400のヒーター構成体414に電力が供給されることを可能にする。ヒーター構成体414に電力が供給されると(これは、例えば、使用者がコントロールモジュール200のボタン(図示せず)を操作することによって、又は、それ自体知られているように、デバイス100全体のパフ検出器(図示せず)によって引き起こされてもよい)、ヒーター314によって、タバコを含む場合がある材料408は加熱されて(しかし、燃焼されずに)エアロゾルを生成する。
【0050】
使用者が吸い口500を吸うと、空気は、第2のモジュール型のモジュール400のチャネル403と流体連通しているコントロールモジュール200の空気入口(図示せず)を通って引き込まれる。材料408はヒーター構成体415によって揮発又は気化されて空気入口(図示せず)からの空気の中に入り、以てエアロゾル流を生成する。エアロゾル流は、この例では一直線上にあるチャネル403とチャネル504とを通って引かれ、使用者によって吸引されるためにデバイス100から出る。
【0051】
したがって、この第2の形態では、デバイス100はタバコ加熱製品デバイスとして機能する。
【0052】
図6Cに示された第3の形態では、デバイス100は、コントロールモジュール200と、2つのさらなるモジュール、すなわち、コントロールモジュール200に接続された第1のモジュール型のモジュール300及び第1のモジュール型のモジュール300に接続された第2のモジュール型のモジュール400とを備える。吸い口500は、第2のモジュール型のモジュール400に接続される。
【0053】
この第3の形態では、デバイス100は、例えば、デバイス100の制御入力(図示せず)を使用して使用者が選択することができる、いくつかの異なる使用者選択可能なモードで動作可能である。
【0054】
第1のモードでは、第1のモジュール型のモジュール300のヒーター314に電力が供給されると(これもまた、例えば、使用者がコントロールモジュール200の制御入力(図示せず)を適切に操作することによって、又は、それ自体知られているように、デバイス100全体のパフ検出器(図示せず)によって引き起こされてもよい)、液体容器306からウィック316によって引き込まれた液体308は、ヒーター314によって加熱されてエアロゾルを生成する。
【0055】
使用者が吸い口500を吸うと、空気は、第1のモジュール型のモジュール300の空気入口(図示せず)を通って引き込まれる。液体308はヒーター314によって揮発又は気化されて空気入口(図示せず)からの空気の中に入り、以てエアロゾル流を生成する。
【0056】
エアロゾル流は、チャネル307を通って、第2のモジュール型のモジュール400のチャネル403(第1のモジュール型のモジュール300のチャネル307と流体連通し、一直線上にあることが好ましい)に引き込まれる。
【0057】
エアロゾルが材料408を通って流れると、エアロゾル流は、材料408から香料(及び/又は他の成分)を受け取る(巻き込む)。以て、材料408の1つ以上の成分がエアロゾル流と混合され、吸い口500から出て、以て、使用者の感覚的経験を高める。
【0058】
第3の形態のこの第1のモードでは、第2のモジュール型のモジュール400の加熱構成体414は動作しておらず、したがって材料408は加熱されない。
【0059】
第1のモードの変形である第2のモードでは第2のモジュール型のモジュール400の加熱構成体414が作動させられ、その結果、第1のモジュール型のモジュール300のeリキッドから生成されたエアロゾル流が材料408を通過するとき、材料408は加熱される又は材料408は高温になる。
【0060】
第3のモードでは、第1のモジュール型のモジュール300のヒーター314は動作しておらず、その結果、第1のモジュール型のモジュール300のeリキッドから生成されるエアロゾル流はない。第2のモジュール型のモジュール400のヒーター構成体414に電力が供給され、その結果、材料408はヒーター構成体414によって加熱されて(しかし、燃焼されずに)使用者によって吸引されるエアロゾル流を生成する。
【0061】
この形態の変形(図示せず)では、第2のモジュール型のモジュール400はコントロールモジュール200に直接接続され、第1のモジュール型のモジュール300は第2のモジュール型のモジュール400に接続される。
【0062】
図6Dに示された第4の形態では、デバイス100は、コントロールモジュール200と、2つのさらなるモジュール、すなわち、コントロールモジュール200に接続された第1のモジュール型の第1のモジュール300a及び第1のモジュール型の第1のモジュール300aに接続された第1のモジュール型の第2のモジュール300bとを備える。吸い口500は、第1のモジュール型の第2のモジュール300bに接続される。
【0063】
第1のモジュール型の第1のモジュール300aと第1のモジュール型の第2のモジュール300bに入っているeリキッドは同一であってもよいし、何らか異なっていてもよい。例えば、異なっている場合、eリキッドは異なる香料を含んでもよい。
【0064】
この第4の形態では、デバイス100はこの場合もまた、例えば、コントローラ入力手段(図示せず)を使用して使用者がそれぞれを選択することができる、いくつかの異なる使用者選択可能なモードで動作可能である。
【0065】
これらのモードのうちの任意の所与の1つのモードのとき、第1のモジュール型の第1のモジュール300aのヒーター及び/又は第1のモジュール型の第2のモジュール300bのヒーターは、使用者がコントローラ入力手段(図示せず)を使用することに応答して、又はパフ検出器に応答して作動させることができ、その結果、以下に説明する機能が与えられる。
【0066】
第1のモードでは、第1のモジュール型の第1のモジュール300aのヒーター及び第1のモジュール型の第2のモジュール300bのヒーターの両方が同時に作動している少なくとも1つの期間がある。したがって、この期間では、第1のモジュール型の第1のモジュール300a及びの第1のモジュール型の第2のモジュール300bは両方とも、それぞれのeリキッドからエアロゾル流を生成し、吸い口500を通過して使用者の口に入る前にそれらが第1のモジュール型の第2のモジュール300bのチャネルで混合して一緒になる。
【0067】
この第1のモードでは、モジュールのeリキッドが異なる香料を含む場合には、モジュールのそれぞれのエアロゾル流が混合するとき、これらの香料は混合されて一緒になって使用者の経験を高めることができる。
【0068】
この第1のモードでは、モジュールのeリキッドが同じ香料を含む場合、それぞれのモジュールのエアロゾル流が混合する結果、使用者が感じるこの香料の強度は増大する。
【0069】
この第1のモードでは、モジュールのeリキッドが両方ともニコチンを含む場合、それぞれのモジュールのエアロゾル流が混合する結果、使用者によって吸引されるニコチン濃度は高くなる。
【0070】
第2の動作モードでは、第1のモジュール型の第1のモジュール300aのヒーターは作動しているが、第1のモジュール型の第2のモジュール300bのヒーターは作動していない。したがって、この第2のモードでは、使用者が吸い口500を吸うと、第1のモジュールのみがエアロゾル流を生成して、それがデバイス100を通過して吸い口500から出て使用者の口に入る。
【0071】
したがって、例えば、使用者が、単独で採られた第1のモジュール型の第1のモジュール300aのeリキッドと関連する特定の感覚的経験を経験したい場合、使用者はこの第2のモードを選択することができる。
【0072】
第3の動作モードでは、第1のモジュール型の第2のモジュール300bのヒーターは作動しているが、第1のモジュール型の第1のモジュール300aのヒーターは作動していない。したがって、この第3のモードでは、使用者が吸い口500を吸うと、第2のモジュールのみがエアロゾル流を生成して、それがデバイス100を通過して吸い口500から出て使用者の口に入る。
【0073】
したがって、例えば、使用者が、単独で採られた第1のモジュール型の第2のモジュール300bのeリキッドと関連する特定の感覚的経験を経験したい場合、使用者はこの第3のモードを選択することができる。
【0074】
図6Eに示された第5の形態では、デバイス100は、コントロールモジュール200と、2つのさらなるモジュール、すなわち、コントロールモジュール200に接続された第2のモジュール型の第1のモジュール400a及び第2のモジュール型の第1のモジュール400aに接続された第2のモジュール型の第2のモジュール400bとを備える。吸い口500は、第2のモジュール型の第2のモジュール400bに接続される。
【0075】
第2のモジュール型の第1のモジュール400aと第2のモジュール型の第2のモジュール300bに入っている材料は同一であってもよいし、何らか異なっていてもよい。例えば、材料の一方がタバコ製品を含んでもよいが、他方の材料はタバコを含まず、異なる香味材料を含む。
【0076】
この第5の形態では、デバイス100はこの場合もまた、例えば、コントローラ入力手段(図示せず)を使用して使用者がそれぞれを選択することができる、いくつかの異なる使用者選択可能なモードで動作可能である。
【0077】
これらのモードのうちの任意の所与の1つのモードのとき、第2のモジュール型の第1のモジュール400aの加熱構成体及び/又は第2のモジュール型の第2のモジュール400bの加熱構成体は、使用者がコントローラ入力手段(図示せず)を使用することに応答して、又はパフ検出器に応答して作動させることができ、その結果、以下に説明する機能が与えられる。
【0078】
第1のモードでは、第2のモジュール型の第1のモジュール400aのヒーター及び第2のモジュール型の第2のモジュール400bのヒーターの両方が同時に作動している少なくとも1つの期間がある。
【0079】
したがって、この期間では、第2のモジュール型の第1のモジュール400a及び第2のモジュール型の第2のモジュール400bは両方とも、それぞれの材料からエアロゾル流を生成し、第2のモジュール型の第1のモジュール400aからの流れは、第2のモジュール型の第2のモジュール400bの材料を通過して、吸い口500を通過して使用者の口に入る前にそれらが第2のモジュール型の第2のモジュール400bのチャネルで混合して一緒になる。
【0080】
第2の動作モードでは、第2のモジュール型の第1のモジュール400aのヒーターは作動しているが、第2のモジュール型の第2のモジュール400bのヒーターは作動していない。
【0081】
したがって、この第2のモードでは、使用者が吸い口500を吸うと、第1のモジュールのみがエアロゾル流を生成して、それが第2のモジュールの材料を通過して、次いで、吸い口500から出て使用者の口に入る。
【0082】
このモードでは、第2のモジュールからの材料は、第1のモジュールによって生成されたエアロゾル流に巻き込まれ、流れの香味又は他の特性を変えることができる。
【0083】
第3の動作モードでは、第2のモジュール型の第2のモジュール400bのヒーターは作動しているが、第2のモジュール型の第1のモジュール400aのヒーターは作動していない。したがって、この第3のモードでは、使用者が吸い口500を吸うと、第2のモジュールのみがエアロゾル流を生成して、それがデバイス100を通過して吸い口500から出て使用者の口に入る。
【0084】
このモードでは、第1のモジュールは事実上使用されていない。
【0085】
次に、図7Aを参照すると、スタックに構成されたとき、モジュールがどのように電気的に接続されているかを示すために、2つのモジュール(モジュール1、モジュール2)の断面図及び側面図が概略的に示されている。モジュール1及びモジュール2のそれぞれは、第1のモジュール型のモジュールであってもよいし、第2のモジュール型のモジュールであってもよい。
【0086】
図7Aでは、右側に、スタックに構成されるモジュール1及びモジュール2の(分解)断面側面図が示されている。モジュール1はコントロールモジュール(図示せず)に接続され、モジュール2はモジュール1に接続される。吸い口はモジュール2に接続される。
【0087】
図7Aでは、左側に、モジュール1の入口端接続インターフェース(底部)の電気接触部、及びモジュール2の出口端接続インターフェース(頂部)の電気接触部の断面平面図が示されている。モジュール1とモジュール2の入口端接続インターフェースは同じ形態を有し、モジュール1とモジュール2の出口端接続インターフェースも同じ形態を有することは理解されよう。
【0088】
それぞれのモジュール(モジュール1及びモジュール2)は、入口平面に配置された入口端接続インターフェースに環状電気接触部(P1)を備え、出口端接続インターフェースから入口端接続インターフェースまでモジュールを通って、例えばモジュールの中央を通って延在する細長い電気接触部(P2)を備える。この例では、環状電気接触部(P1)は平面片である。他の例では、電気接触部(P1)は環状である必要はなく、異なった形状、例えば、長方形又は正方形であってもよい。
【0089】
それぞれのモジュール(モジュール1及びモジュール2)のハウジングは、アース接続部(-)を提供する。
【0090】
コントロールモジュール(図7Aには示されていない)は、コントロールモジュールに接続されるモジュールの環状電気接触部(P1)に電気的に接続するための第1の電気接触部と、細長い電気接触部(P2)に接続するための第2の電気接触部と、アースに接続される第3の電気接触部とを備える接続インターフェース206を備える。
【0091】
これらの接続部によって、コントロールモジュール200の電源202からモジュール1及びモジュール2へ電力を供給して、モジュールのヒーターに電力を供給することができる。
【0092】
入口端接続インターフェース及び出口端接続インターフェースはまた、機械的に接続するために、1つ以上の相補的な機械的コネクタ(MC:mechanical connector)を備えることができる。
【0093】
図7Bに示された例示的な形態では、モジュール1は、コントロールモジュール200に接続され、接続部P1及びP2を介して電力を受け取る。モジュール1は、両方の電力接続部が有効であることを認識してP1を使用する。
【0094】
モジュール2はモジュール1に接続され、モジュール1のP2接続部を介して供給される電力がモジュール2の接続部P2で利用可能あることを認識する。要するに、下の表にまとめているように、それぞれのモジュールは、コントロールモジュールに接続されている場合にはP1、コントロールモジュール200又は別のモジュールに接続される場合にはP2を使用する。
【0095】
【表1】
【0096】
コントロールモジュール200の制御回路204は、それぞれのモジュールに対して正しい加熱制御パラメータ(例えば、ワット数、温度、時間など)を適用することを確実にするために、コントロールモジュール200に接続されているモジュールの形態を識別することができるように構成される。
【0097】
一例では、コントロールモジュール200は、接続されているモジュールの形態を決定するために電気的な測定を行う。例えば、第1のモジュール型のモジュールは、それに関係付けられた第1の電気抵抗(例えば0.8オーム)を有してもよく、第2のモジュール型のモジュールは、それに関係付けられた第2の異なる電気抵抗(例えば1.2オーム)を有してもよい。制御回路204は、1つ以上の抵抗測定を行って、接続されているモジュール又はモジュールの組合せを識別することができる。
【0098】
さらなる例では、それぞれのモジュール型は、モジュールを特定する識別信号を送信する送信器、例えばRF送信器を備えてもよい。コントロールモジュール200の制御回路204は、識別信号を受信する受信器を備えてもよい。
【0099】
次に、図8A図8Dを参照すると、コントロールユニット200’と、それぞれが上記のような第1のモジュール型のモジュール又は第2のモジュール型のモジュールのどちらかである2つのモジュール(モジュールA及びモジュールB)(図8B)のスタックと、吸い口500’とを備えるデバイス100’の概略図(図8A)が示されている。デバイス100’は、上記のデバイス100の形態のいずれに構成されてもよく、実質的に上記と同じように機能する。前述の構成要素と同一又は類似の構成要素は、同じ参照番号に「’」を付けて示されている。
【0100】
この例では、それぞれのモジュール(モジュール1及びモジュール2)は、モジュールの頂部の出口端に配置された第1の環状電気接触コネクタ(P1’)及び第2の環状電気接触コネクタ(P2’)を備える。第1の環状電気接触コネクタ(P1’)と第2の環状電気接触コネクタ(P2’)は同心状であり、第2の環状電気接触コネクタ(P2’)は第1の環状電気接触コネクタ(P1’)内にある。
【0101】
それぞれのモジュールは、その基端に一対のコネクタ(P3’)(P4’)、例えばフィンガースプリングコネクタと、第1の環状電気接触部(P1’)とコネクタのうちの第1のコネクタ(P3’)との間に第1の電気通路L1’と、第2の環状電気接触部(P2’)とコネクタのうちの第2のコネクタ(P4’)との間に第2の電気通路L2’とをさらに備える。
【0102】
これらのコネクタによって、モジュールを、スタックの別のモジュールの頂端、又はコントロールモジュール200’のどちらかに接続することができる。モジュールがスタックのその前のモジュールに接続されると、第1のコネクタによって、その前のモジュールの第1の環状電気接触コネクタ(P1’)と電気的に接続され、第2のコネクタによって、その前のモジュールの第2の環状電気接触コネクタ(P2’)と電気的に接続される。環状電気接触コネクタは円形であるので、この構成は、モジュールの長手方向の軸線の位置が合っている限り、いかなる角度の向きであってもモジュールを互いに接続することができるので有利である。
【0103】
モジュールがコントロールモジュール200’に接続されているとき、第1のコネクタ及び第2のコネクタはそれぞれ、制御回路204’と別々に電気接続されて、電源202’から電気通路を経てそのモジュールの第1の環状電気接触部(P1’)及び第2の環状電気接触部(P2’)に別々に電力を加えることができる。
【0104】
これらの接続によって、コントロールモジュール200’の電源202’からモジュール1及びモジュール2へ電力を供給することができる。
【0105】
モジュール1は、コントロールモジュール200’に接続され、接続部P1’及びP2’を介して電力を受け取る。モジュール1は、両方の電力接続部が有効であることを認識してP1’を使用する。モジュール2はモジュール1に接続され、モジュール1のP2’接続部を介して供給される電力がモジュール2の接続部P2’で利用可能であることを認識する。要するに、それぞれのモジュールは、コントロールモジュール200’に接続される場合にはP1’、別のモジュールに接続される場合にはP2’を使用する。
【0106】
図8A及び図8Dは、モジュール及び吸い口500’のチャネル(流れチャネル)と流体連通している制御モデル200’の空気入口210をさらに示している。
【0107】
次に、図9A図9Dを参照すると、コントロールユニット200’’と、それぞれが上記のような第1のモジュール型のモジュール又は第2のモジュール型のモジュールのどちらかである2つのモジュール(モジュール1’’及びモジュール2’’)(図9B)のスタックと、吸い口500’’とを備える別のデバイス100’’の概略図(図9A)が示されている。デバイス100’’は、上記のデバイス100の形態のいずれに構成されてもよく、実質的に上記と同じように機能する。デバイス100’は、上記のデバイス100の形態のいずれに構成されてもよく、実質的に上記と同じように機能する。前述の構成要素と同一又は類似の構成要素は、同じ参照番号に「’’」を付けて示されている。
【0108】
この例では、それぞれのモジュールのハウジングは断面が概ね長方形であり、それぞれのハウジングは、モジュールの出口端の1つの側部に段612と、対応する凹部614をモジュールの入口端の1つの側部に備える。図9Bに示されているように、モジュールは、下のモジュール(モジュール1’’)の段612が上のモジュール(モジュール2’’)の凹部に嵌まった状態で互いに接続されてスタックになることができる。
【0109】
この例では、それぞれのモジュール(モジュール1’’及びモジュール2’’)は、モジュールの頂部の出口端の段612に一直線に配置された第1の電気接触コネクタ(P1’’)、第2の電気接触コネクタ(P2’’)、及びアース電気接触部(PG)とを備える。
【0110】
それぞれのモジュールは、その入口端に3つのコネクタの組、例えば、3つのフィンガースプリングコネクタの組と、第1の電気接触部(P1’’)とコネクタのうちの第1のコネクタとの間に第1の電気通路(L1’’)と、第2の電気接触部(P2’’)とコネクタのうちの第2のコネクタとの間に第2の電気通路(L2’’)と、アース電気接触部(P3’’’)とコネクタのうちの第3のコネクタとの間に第3の電気通路(L3)とをさらに備える。
【0111】
これらのコネクタによって、モジュールを、スタックの別のモジュールの頂端、又はコントロールモジュール200’’のどちらかに接続することができる。モジュールがスタックのその前のモジュールに接続されると、第1のコネクタによって、その前のモジュールの第1の電気接触コネクタ(P1’’)と電気的に接続され、第2のコネクタによって、その前のモジュールの第2の電気接触コネクタ(P2’’)と電気的に接続され、第3のコネクタによって、その前のモジュールの第3の電気接触コネクタ(P1’’’)と電気的に接続される。
【0112】
モジュールがコントロールモジュール200’’に接続されているとき、第1のコネクタ及び第2のコネクタはそれぞれ、制御回路204’’と別々に電気接続されて、電気通路(L1’’、L2’’)を経てそのモジュールの第1の電気接触部(P1’’)及び第2の電気接触部(P2’’)に別々に電力を加えることができる。これらの接続によって、コントロールモジュールの電源202’’からモジュール1及びモジュール2へ電力を供給することができる。
【0113】
モジュール1は、コントロールモジュール200’’に接続され、接続部P1’’及びP2’’を介して電力を受け取る。モジュール1は、両方の電力接続部が有効であることを認識してP1’’を使用する。モジュール2はモジュール1に接続され、モジュール1のP2’’接続部を介して供給される電力がモジュール2の接続部P2’’で利用可能であることを認識する。要するに、それぞれのモジュールは、コントロールモジュール200’’に接続される場合にはP1’’を使用し、別のモジュールに接続される場合にはP2’’を使用する。
【0114】
上記の例では、材料408は、eリキッドから生成されたエアロゾルが材料の本体の中を流れるときにエアロゾルの香味を変化させることができる香味材料、又は加熱されてそれ自体のエアロゾル流を生成する香味材料であると説明されているが、これは本質的なことではなく、その代わり(又は、それに加えて)、材料408は、香味以外の(又は香味に加えて)eリキッドエアロゾルの特性を変化させるためのものであってもよい。
【0115】
いくつかの例では、材料408は、e-cigエアロゾルの1つ以上の官能特性を変化させる(例えば、使用者に対するエアロゾルの感触、匂い、又は外観を変化させる)ことができる。
【0116】
いくつかの例では、材料は、PHを低下又は上昇させることによって(例えば、eリキッドエアロゾルの酸性度又は塩基性度を変化させることによって)eリキッドエアロゾルのPHを変化させる材料であってもよい。
【0117】
いくつかの例では、材料408は、エアロゾル中のアルデヒドの量を変化させてもよい(例えば、減らしてもよい)。
【0118】
いくつかの例では、材料408は、eリキッドエアロゾルのこれらの特性又は他の特性の2つ以上の異なる組合せを変化させる材料であってもよい。
【0119】
いくつかの例では、電気接続部は、モジュールからコントロールモジュールにデータを渡すために使用されてもよい。
【0120】
本書では、用語「香料」及び「香味料」は、成人消費者用の製品において所望の味又は香りを生成するために(現地の規制によって許可される場合に)使用することができる材料を指すことができる。これらは、抽出物(例えば、カンゾウ、アジサイ、ホオノキの葉、カモミール、フェヌグリーク、クローブ、メンソール、ニホンハッカ、アニシード、シナモン、ハーブ、ウィンターグリーン、サクランボ、ベリー、モモ、リンゴ、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウイスキー、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、ビャクダン、ベルガモット、ゼラニウム、はちみつエッセンス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、カシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、ウイキョウ、ピーマン、ショウガ、アニス、コリアンダー、コーヒー、又はハッカ属の任意の種からのハッカ油など)、香味強化剤、苦味受容体部位遮断剤、感覚受容体部位活性化剤若しくは感覚受容体部位刺激剤、糖及び/又は代替糖(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、チクロ、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、又はマンニトール)、並びに、チャコール、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、又は息清涼剤などの他の添加物を含んでいてもよい。これらは、模造品、合成材料又は天然材料、或いはこれらの混合物であってもよい。これらは、任意の適切な形態、例えば、油、液体、固体、又は粉末であってもよい。例えば、液体、油、又は他のこのような流体香味料を多孔質固形材料に含浸させて、その多孔質固形材料に香味及び/又は他の特性を付与してもよい。したがって、液体又は油は、それが含浸される材料の構成成分である。
【0121】
上記の実施形態は、本発明の説明のための例として理解されたい。任意の1つの実施形態に関して説明された任意の特徴は、単独で使用されてもよく、又は、説明された他の特徴と組み合わせて使用されてもよく、実施形態のうちの任意の他の実施形態の1つ以上の特徴と組み合わせて使用されてもよく、又は実施形態のうちの任意の他の実施形態を任意に組み合わせて使用されてもよいことを理解されたい。さらに、上で説明されなかった等価物及び修正物もまた、添付の特許請求の範囲に規定される本発明の範囲から逸脱していなければ使用することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図7A
図7B
図8A
図8B
図8C
図8D
図9A
図9B
図9C
図9D