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特許7264946アプリケーションで提供される広告のコンバージョン追跡方法及び装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-17
(45)【発行日】2023-04-25
(54)【発明の名称】アプリケーションで提供される広告のコンバージョン追跡方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0242 20230101AFI20230418BHJP
【FI】
G06Q30/0242
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2021115040
(22)【出願日】2021-07-12
(65)【公開番号】P2022061457
(43)【公開日】2022-04-18
【審査請求日】2021-07-12
(31)【優先権主張番号】10-2020-0129014
(32)【優先日】2020-10-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】515291063
【氏名又は名称】株式会社カカオ
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】弁理士法人南青山国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チョ,ギョンピル
(72)【発明者】
【氏名】キム,ソクヨン
(72)【発明者】
【氏名】リー,ファギョン
【審査官】渡邉 加寿磨
(56)【参考文献】
【文献】特表2020-526828(JP,A)
【文献】特開2019-46318(JP,A)
【文献】特許第6446107(JP,B1)
【文献】特開2014-6728(JP,A)
【文献】特表2012-516520(JP,A)
【文献】特表2014-532238(JP,A)
【文献】特表2019-517086(JP,A)
【文献】特開2008-171315(JP,A)
【文献】特開2020-154670(JP,A)
【文献】”[2019年最新版]Messenger(メッセンジャー)広告をわかりやすく解説”,[online],デジタルアスリート株式会社,2019年01月31日,https://ppc-master.jp/labo/2019/01/messenger.html,[検索日:2022.07.14]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
H04L 51/046
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバのプロセッサにより行われる切り替え追跡方法であって、
第1ユーザ端末にインストールされた第1アプリケーションによる広告の選択に応じて、前記広告の広告主に対応する第1広告主識別子及び前記第1ユーザ端末に対応する第1ユーザ識別子を含むクリックログを生成するステップと、
第2ユーザ端末にインストールされた第2アプリケーションによる情報性メッセージの閲覧に対応して、前記情報性メッセージの発信者に対応する第2広告主識別子及び前記第2ユーザ端末に対応する第2ユーザ識別子を含む切り替えログを生成するステップと、
前記クリックログ及び前記切り替えログをマッピングすることで、前記広告による切り替えイベントの発生有無を追跡するステップと、
を含み、
前記情報性メッセージは、前記第2広告主識別子に対応する広告主によって運営されるサービスから受信された前記切り替えイベントに関する前記情報性メッセージの送信要求に基づいて、前記第2アプリケーションを介して前記第2ユーザ端末に送信されたメッセージを含む、切り替え追跡方法。
【請求項2】
前記第2広告主識別子に対応する広告主によって運営されるサービスから、前記切り替えイベントに関する前記情報性メッセージの送信要求を受信するステップと、
前記情報性メッセージを前記第2ユーザ端末に送信するステップと、
をさらに含む、請求項1に記載の切り替え追跡方法。
【請求項3】
前記切り替えログを生成するステップは、
前記情報性メッセージのメッセージテンプレートに対応するイベント識別子に基づいて、前記情報性メッセージの閲覧が追跡対象であるか否かを判断するステップと、
前記判断に基づいて、前記第2広告主識別子、前記第2ユーザ識別子、及び前記イベント識別子を含む前記切り替えログを生成するステップと、
を含む、請求項1に記載の切り替え追跡方法。
【請求項4】
広告主に対応して、広告主識別子及び前記第2アプリケーションに関するアカウントをマッピングするステップをさらに含む、請求項1に記載の切り替え追跡方法。
【請求項5】
前記切り替えログを生成するステップは、前記クリックログ及び前記切り替えログのマッピング結果に基づいて、前記情報性メッセージの発信者のアカウントにマッピングされた前記第2広告主識別子を取得するステップをさらに含む、請求項4に記載の切り替え追跡方法。
【請求項6】
広告主が提供するユーザインタフェース及びユーザ間の相互作用タイプに関する少なくとも1つのイベント識別子、及び前記第2アプリケーションを介して発信される情報性メッセージタイプに関する少なくとも1つのメッセージテンプレートをマッピングするステップをさらに含む、請求項1に記載の切り替え追跡方法。
【請求項7】
前記切り替えログを生成するステップは、前記クリックログ及び前記切り替えログのマッピング結果に基づいて、前記情報性メッセージのメッセージテンプレートにマッピングされた前記イベント識別子を取得するステップをさらに含む、請求項6に記載の切り替え追跡方法。
【請求項8】
前記広告主により要求された前記広告を、前記第1アプリケーションを介して第1ユーザ端末に提供するステップをさらに含む、請求項1に記載の切り替え追跡方法。
【請求項9】
前記広告による切り替えイベントの発生有無を追跡するステップは、
広告主識別子及びユーザ識別子に基づいて、前記クリックログ及び前記切り替えログをマッピングするステップと、
前記クリックログ及び前記切り替えログのマッピング結果に基づいて、前記広告主に対応する切り替え情報を取得するステップと、
をさらに含む、請求項1に記載の切り替え追跡方法。
【請求項10】
前記クリックログは、
前記広告の選択ごとに付与されるクリック識別子と、
前記広告の選択時点に関する時間情報と、
のうち少なくとも1つを含む、請求項1に記載の切り替え追跡方法。
【請求項11】
前記切り替えログは、
前記情報性メッセージの発信時点に関する時間情報と、
前記情報性メッセージの閲覧時点に関する時間情報と、
のうち少なくとも1つを含む、請求項1に記載の切り替え追跡方法。
【請求項12】
前記ユーザインタフェースは、
ウェブページに関するユーザインタフェースと、
アプリケーションに関するユーザインタフェースと、
を含む、請求項6に記載の切り替え追跡方法。
【請求項13】
前記広告による切り替えイベントの発生有無の追跡結果に基づいて、前記広告主の課金費用を決定するステップをさらに含む、請求項1に記載の切り替え追跡方法。
【請求項14】
前記第1アプリケーションと前記第2アプリケーションは、互いに同じインスタントメッセンジャーアプリケーションを含む、請求項1に記載の切り替え追跡方法。
【請求項15】
前記第2アプリケーションは、インスタントメッセンジャーアプリケーションを含み、前記第1アプリケーションは、前記インスタントメッセンジャーアプリケーションとは異なるアプリケーションを含み、前記第1アプリケーションは、前記インスタントメッセンジャーアプリケーションのメッセージングサーバと連動して前記広告を提供する、請求項1に記載の切り替え追跡方法。
【請求項16】
ハードウェアと結合し、請求項1ないし請求項15のいずれか一項に記載の方法を実行させるために媒体に格納されたコンピュータプログラム。
【請求項17】
第1ユーザ端末にインストールされた第1ユーザ端末による広告の選択に応じて、前記広告に対応する第1広告主識別子及び前記第1ユーザ端末に対応する第1ユーザ識別子を含むクリックログを生成し、第2ユーザ端末にインストールされた第2アプリケーションによる情報性メッセージの閲覧に反応し、前記情報性メッセージの発信者に対応する第2ユーザ識別子及び第2ユーザ端末に対応する第2ユーザ識別子を含む切り替えログを生成し、前記クリックログ及び前記切り替えログをマッピングすることで、前記広告による切り替えイベントの発生有無を追跡する少なくとも1つのプロセッサと、
前記クリックログと前記切り替えログ、及び前記クリックログと前記切り替えログのマッピング結果を格納するメモリと、
を含み、
前記情報性メッセージは、前記第2広告主識別子に対応する広告主によって運営されるサービスから受信された前記切り替えイベントに関する前記情報性メッセージの送信要求に基づいて、前記第2アプリケーションを介して前記第2ユーザ端末に送信されたメッセージを含む、切り替え追跡装置。
【請求項18】
前記プロセッサは、前記第2広告主識別子に対応する広告主によって運営されるサービスから、前記切り替えイベントに関する前記情報性メッセージの送信要求を受信し、前記情報性メッセージを前記第2ユーザ端末に送信する、請求項17に記載の切り替え追跡装置。
【請求項19】
前記プロセッサは
前記切り替えログを生成することにおいて、
前記情報性メッセージのテンプレートに対応するイベント識別子に基づいて、前記情報性メッセージの閲覧が追跡対象に該当するか否かを判断し、前記判断に基づいて、前記第2広告主識別子、前記第2ユーザ識別子、及び前記イベント識別子を含む前記切り替えログを生成する、請求項17に記載の切り替え追跡装置。
【請求項20】
前記プロセッサは、前記広告による切り替えイベントの発生有無の追跡結果に基づいて前記第1広告主識別子に対応する広告主又は前記第2広告主識別子に対応する広告主の課金費用を決定する、請求項17に記載の切り替え追跡装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
アプリケーションで提供される広告のコンバージョン追跡方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
コンバージョン(conversion)追跡は、ユーザがマーケティング、広告などに反応して目的となる行為を行っているか否かを追跡するものである。目的となる行為は広告者によって規定され、例えば、購入、会員加入などを含んでもよい。広告者は、無益な(non-profitable)広告に対して支払う費用を減らして投資収益(return on investment、ROI)を最大化するために、ユーザに表示されている自分の広告に関するコンバージョン率(conversion rate)の確認を希望する。コンバージョン追跡のために、広告主のウェブサイトにコンバージョン追跡スクリプトを埋め込んだり、広告主アプリケーション内にSDKを埋め込んで、どのような広告クリックを介してコンバージョンが生じたかをトラッキングする技術を用いることができる。このようなコンバージョン追跡技術は、アプリケーションで広告を見てからインアプリブラウザー以外のブラウザーを介してウェブページに接続し、購入などのコンバージョンが生じる場合、又は反対に、ウェブページで広告を見てからアプリケーションを介して購入などのコンバージョンが生じる場合、アプリケーションとウェブページの識別子が異なるためにコンバージョン追跡ができないという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
実施形態は、閲覧行為及びコンバージョン行為が行われる場合、広告主ごとに付与されている広告主識別子及びユーザ端末ごとに付与されているユーザ識別子を収集し、アプリケーションを介して提供される広告のコンバージョンを追跡する技術に関する。
【0004】
実施形態は、アプリケーションを介して広告を閲覧した後、他の媒体を介して当該の広告関連のウェブページ又は広告関連のアプリケーションに接続しても、媒体による識別子の差異に関わらず、コンバージョンを追跡する技術に関する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一側に係るコンバージョン追跡方法は、第1ユーザ端末にインストールされた第1アプリケーションによる広告の選択に応じて、前記広告の広告主に対応する第1広告主識別子及び前記第1ユーザ端末に対応する第1ユーザ識別子を含むクリックログを生成するステップと、第2ユーザ端末にインストールされた第2アプリケーションによる情報性メッセージの閲覧に応じて、前記情報性メッセージの発信者に対応する第2広告主識別子及び前記第2ユーザ端末に対応する第2ユーザ識別子を含むコンバージョンログを生成するステップと、前記クリックログ及び前記コンバージョンログをマッピングすることで、前記広告によるコンバージョンイベントの発生有無を追跡するステップとを含む。
【0006】
前記コンバージョン追跡方法は、前記第2広告主識別子に対応する広告主によって運営されるサービスから、前記コンバージョンイベントに関する前記情報性メッセージの送信要求を受信するステップと、前記情報性メッセージを前記第2ユーザ端末に送信するステップとをさらに含むことができる。
【0007】
前記コンバージョンログを生成するステップは、前記情報性メッセージのメッセージテンプレートに対応するイベント識別子に基づいて、前記情報性メッセージの閲覧が追跡対象であるか否かを判断するステップと、前記判断に基づいて、前記第2広告主識別子、前記第2ユーザ識別子、及び前記イベント識別子を含む前記コンバージョンログを生成するステップとを含むことができる。
【0008】
前記コンバージョン追跡方法は、広告主に対応して、広告主識別子及び前記第2アプリケーションに関するアカウントをマッピングするステップをさらに含むことができる。
【0009】
前記コンバージョンログを生成するステップは、前記マッピング結果に基づいて、前記情報性メッセージの発信者のアカウントにマッピングされた前記第2広告主識別子を取得するステップをさらに含むことができる。
【0010】
前記コンバージョン追跡方法は、広告主が提供するユーザインタフェース及びユーザ間の相互作用タイプに関する少なくとも1つのイベント識別子、及び前記第2アプリケーションを介して発信される情報性メッセージタイプに関する少なくとも1つのメッセージテンプレートをマッピングするステップをさらに含むことができる。
【0011】
前記コンバージョンログを生成するステップは、前記マッピング結果に基づいて、前記情報性メッセージのメッセージテンプレートにマッピングされた前記イベント識別子を取得するステップをさらに含むことができる。
【0012】
前記コンバージョン追跡方法は、前記広告主により要求された前記広告を、前記第1アプリケーションを介して第1ユーザ端末に提供するステップをさらに含むことができる。
【0013】
前記広告によるコンバージョンイベントの発生有無を追跡するステップは、広告主識別子及びユーザ識別子に基づいて、前記クリックログ及び前記コンバージョンログをマッピングするステップと、前記クリックログ及び前記コンバージョンログのマッピング結果に基づいて、前記広告主に対応するコンバージョン情報を取得するステップとをさらに含むことができる。
【0014】
前記クリックログは、前記広告の選択ごとに付与されるクリック識別子と、前記広告の選択時点に関する時間情報のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0015】
前記コンバージョンログは、前記情報性メッセージの発信時点に関する時間情報と、前記情報性メッセージの閲覧時点に関する時間情報のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0016】
前記ユーザインタフェースは、ウェブページに関するユーザインタフェースと、アプリケーションに関するユーザインタフェースとを含むことができる。
【0017】
前記コンバージョン追跡方法は、前記追跡結果に基づいて、前記広告主の課金費用を決定するステップをさらに含むことができる。
【0018】
前記第1アプリケーションと前記第2アプリケーションは、互いに同じインスタントメッセンジャーアプリケーションを含むことができる。
【0019】
前記第2アプリケーションは、インスタントメッセンジャーアプリケーションを含み、前記第1アプリケーションは、前記インスタントメッセンジャーアプリケーションとは異なるアプリケーションを含み、前記第1アプリケーションは、前記インスタントメッセンジャーアプリケーションのメッセージングサーバと連動して前記広告を提供することができる。
【0020】
一側に係るコンバージョン追跡装置は、第1ユーザ端末にインストールされた第1ユーザ端末による広告の選択に応じて、前記広告に対応する第1広告主識別子及び前記第1ユーザ端末に対応する第1ユーザ識別子を含むクリックログを生成し、第2ユーザ端末にインストールされた第2アプリケーションによる情報性メッセージの閲覧に反応し、前記情報性メッセージの発信者に対応する第2ユーザ識別子及び第2ユーザ端末に対応する第2ユーザ識別子を含むコンバージョンログを生成し、前記クリックログ及び前記コンバージョンログをマッピングすることで、前記広告によるコンバージョンイベントの発生有無を追跡する少なくとも1つのプロセッサと、前記クリックログと前記コンバージョンログ、及び前記クロックログと前記コンバージョンログのマッピング結果を格納するメモリとを含む。
【0021】
前記プロセッサーは、前記第2広告主識別子に対応する広告主によって運営されるサービスから、前記コンバージョンイベントに関する前記情報性メッセージの送信要求を受信し、前記情報性メッセージを前記第2ユーザ端末に送信することができる。
【0022】
前記プロセッサーは、前記コンバージョンログを生成することにおいて、前記情報性メッセージのテンプレートに対応するイベント識別子に基づいて、前記メッセージの閲覧が追跡対象に該当するか否かを判断し、前記判断に基づいて、前記第2広告主識別子、前記第2ユーザ識別子、及び前記イベント識別子を含む前記コンバージョンログを生成することができる。
【0023】
前記プロセッサーは、前記追跡結果に基づいて前記広告主の課金費用を決定することができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によると、広告を閲覧した媒体の識別子及びコンバージョン行為が生じた媒体の識別子が異なっても、コンバージョン追跡データを確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】一実施形態に係るコンバージョン追跡方法の順序図を示す図である。
図2】一実施形態に係るユーザ識別子が取得される経路を示す図である。
図3】一実施形態に係る広告主識別子及びアプリケーションに関するアカウントの関係を説明するための図である。
図4A】一実施形態に係るクリックログを例示する図である。
図4B】一実施形態に係るクリックログを例示する図である。
図5A】一実施形態に係るコンバージョンログを例示する図である。
図5B】一実施形態に係るコンバージョンログを例示する図である。
図6A】一実施形態に係るメッセージテンプレート及びイベント識別子の関係を説明するための図である。
図6B】一実施形態に係るメッセージテンプレート及びイベント識別子の関係を説明するための図である。
図7A】一実施形態に係る広告主識別子及びユーザ識別子に基づいて、クリックログ及びコンバージョンログがマッピングされた例示を示す図である。
図7B】一実施形態に係る広告主識別子及びユーザ識別子に基づいて、クリックログ及びコンバージョンログがマッピングされた例示を示す図である。
図7C】一実施形態に係る広告主識別子及びユーザ識別子に基づいて、クリックログ及びコンバージョンログがマッピングされた例示を示す図である。
図8】一実施形態に係るコンバージョン追跡のシナリオを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
実施形態に対する特定な構造的又は機能的な説明は単なる例示のための目的として開示されたものとして、様々な形態に変更される。したがって、実施形態は特定な開示形態に限定されるものではなく、本明細書の範囲は技術的な思想に含まれる変更、均等物ないし代替物を含む。
【0027】
第1又は第2などの用語を複数の構成要素を説明するために用いることがあるが、このような用語は1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的としてのみ解釈されなければならない。例えば、第1構成要素は第2構成要素と命名することができ、同様に第2構成要素は第1構成要素にも命名することができる。単数の表現は、文脈上、明白に異なる意味をもたない限り複数の表現を含む。本明細書において、「含む」又は「有する」等の用語は明細書上に記載した特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品又はこれらを組み合わせたものが存在することを示すものであって、1つ又はそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品、又はこれを組み合わせたものなどの存在又は付加の可能性を予め排除しないものとして理解しなければならない。
【0028】
異なるように定義さがれない限り、技術的であるか又は科学的な用語を含むここで用いる全ての用語は、本実施形態が属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。一般的に用いられる予め定義された用語は、関連技術の文脈上で有する意味と一致する意味を有するものと解釈すべきであって、本明細書で明白に定義しない限り、理想的又は過度に形式的な意味として解釈されることはない。
【0029】
また、実施形態を例示的な図面を参照して詳説する。各図面の構成要素に参照符号を加えることにおいて、同じ構成要素については、たとえ異なる図面上に表示されても、可能な限り同じ符号を有するものに留意しなければならない。なお、実施形態の説明において、関連する公知構成又は機能についての具体的な説明が実施形態に関する理解を妨害するものと判断される場合、その詳細な説明は省略する。
【0030】
また、実施形態の構成要素を説明することにおいて、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。これらの用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものにすぎず、その用語によって当該の構成要素の本質や順序などが限定されることはない。いずれかの構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」、又は「接続」されていると言及されたときには、その他の構成要素に直接的に連結されているか又は接続されているが、各構成要素との間にさらなる構成要素が「連結」、「結合」、又は「接続」され得るものと理解されなければならない。
【0031】
いずれかの実施形態に含まれる構成要素と、共通的な機能を含む構成要素は、他の実施形態において同じ名称を用いて説明することにする。反対とされる記載がない以上、いずれかの実施形態に記載された説明は他の実施形態にも適用でき、重複する範囲で具体的な説明は省略することにする。
【0032】
図1は、一実施形態に係るコンバージョン追跡方法の順序図を示す図である。
【0033】
一実施形態に係るコンバージョン(conversion)追跡は、ユーザが広告主が提供した広告に反応して、広告の目的となる行為を行うか否かを追跡するものである。広告の目的となる行為は広告者によって規定され、広告主が広告を介してユーザが行うものと期待する行為を意味するもので、例えば、購入、会員加入などの行為を含んでもよい。以下、広告主が提供した広告に応じて行われる広告の目的となる行為は、コンバージョンイベント(event)又はイベントのように称してもよい。
【0034】
図1を参照すると、一実施形態に係るコンバージョン追跡方法は、広告の選択に応じてクリックログを生成するステップ(S110)、情報性メッセージ閲覧に応じてコンバージョンログを生成するステップ(S120)、及びクリックログ及びコンバージョンログをマッピングすることで、広告によるコンバージョンイベントの発生有無を追跡するステップ(S130)を含む。一実施形態に係るコンバージョン追跡方法は、アプリケーションに関するサーバによって行われる。一実施形態に係るアプリケーションは、広告が提供される第1アプリケーション及び情報性メッセージが提供される第2アプリケーションを含んでもよい。一実施形態に係るサーバは、第1アプリケーションを介してユーザに広告主の要求による広告を提供することができる。一実施形態に係る第2アプリケーションは、メッセージ送受信機能を含んでもよく、ユーザは、第2アプリケーションに関するアカウントにおいて第2アプリケーションによるメッセージ送受信機能を使用してもよい。一実施形態によると、第2アプリケーションを介して送信されるメッセージは情報性メッセージを含んでもよく、情報性メッセージは、一般メッセージと区分され、特定アカウントを介して情報性メッセージの送信を第2アプリケーションに関するサーバに要求することができる。即ち、一実施形態に係るサーバは、広告主によって運営されるサービスから、特定イベントに関する情報性メッセージの送信要求を受信し、情報性メッセージをユーザ端末に送信することができる。ここで、広告主は、情報性メッセージを送信したアカウントに対応する広告主であってもよい。一実施形態に係る第1アプリケーション及び第2アプリケーションは、広告主がサービスするアプリケーションとは区分される。
【0035】
一実施形態に係る第2アプリケーションは、インスタントメッセンジャーアプリケーションを含んでもよい。一実施形態に係る第1アプリケーションは、第2アプリケーションのサーバと連動して広告を提供するアプリケーションを含んでもよい。一実施形態によると、第1アプリケーション及び第2アプリケーションは、同じアプリケーションであってもよい。例えば、一実施形態に係る第2アプリケーションがインスタントメッセンジャーアプリケーションである場合、第1アプリケーションは、第2アプリケーションと同じインスタントメッセンジャーアプリケーションであってもよく、第2アプリケーションのメッセージングサーバと連動して広告を提供する第2アプリケーションとは異なるアプリケーションを含んでもよい。
【0036】
一実施形態に係るクリックログを生成するステップ(S110)は、サーバが第1ユーザ端末にインストールされた第1アプリケーションによる広告の選択に応じて、広告の広告主に対応する第1広告主識別子及び第1ユーザ端末に対応する第1ユーザ識別子を含むクリックログを生成するステップである。一実施形態に係る広告の選択は、第1アプリケーションのユーザインタフェースを介して提供される広告をクリックする行為を含んでもよい。
【0037】
一実施形態に係る広告主識別子は、広告主のコンバージョン追跡要求に応じて広告主ごとに固有に付与される識別子であって、例えば、第1広告主に対応して広告主識別子「A」が生成されてもよく、第2広告主に対応して広告主識別子「B」が生成されてもよく、互いに異なる広告主に対応して生成された広告主識別子は互いに区分されることができる。以下、広告主識別子は「trackid」に表示される。
【0038】
一実施形態に係るユーザ識別子は、ユーザ端末の運営体制によって端末ごとに固有に付与される識別子であって、例えば、アンドロイド運営体制でユーザ端末に付与される「adid」を含んでもよい。より具体的に、第1ユーザ端末に対応してユーザ識別子「aa」が生成されてもよく、第2ユーザ端末に対応してユーザ識別子「ab」が生成されてもよく、互いに異なるユーザ端末に対応して生成されたユーザ識別子は互いに区分される。
【0039】
一実施形態によると、ユーザ識別子は、第1アプリケーションを介して提供される広告をユーザ端末から選択する場合、又は、第2アプリケーションを介して提供される情報性メッセージをユーザ端末で閲覧する場合に収集される。上述したように、第1アプリケーション及び第2アプリケーションは互いに同一であってもよく、互いに異なってもよい。図2Aを参照すると、第1アプリケーションによる広告210をユーザ端末から選択した場合、サーバは、広告の選択に応じてユーザ端末に対応するユーザ識別子を取得する。図2Bを参照すると、特定アカウントから第2アプリケーションを介して発信され、ユーザのアカウントに受信された情報性メッセージをユーザ端末で閲覧した場合、サーバは、情報性メッセージの閲覧に応じてユーザ端末に対応するユーザ識別子を取得する。一実施形態によると、情報性メッセージを閲覧することは、情報性メッセージを受信することとは区分され、ユーザのアカウントで受信された情報性メッセージをユーザが照会することを意味する。即ち、ユーザが第2アプリケーションを介して受信された情報性メッセージの内容を確認したとき、情報性メッセージが閲覧されたものと判断される。一実施形態に係るサーバは、ユーザ端末で情報性メッセージを閲覧するとき、当該の情報性メッセージに関する情報を取得することができる。一実施形態によると、第2アプリケーションを介して特定アカウントで発信された情報性メッセージは、受信者に特定情報を提供するための情報性メッセージを含み、特定アカウントは、情報性メッセージを発信するアカウントを含んでもよい。一実施形態に係るユーザ識別子を取得する方法については以下で説明する。
【0040】
一実施形態に係るコンバージョン追跡方法は、クリックログを生成するステップの前に、コンバージョン追跡のための広告主識別子を生成するステップ、及び広告主識別子及び第2アプリケーションに関するアカウントをマッピングするステップをさらに含んでもよい。一実施形態に係る広告主識別子は、特定の広告主のコンバージョン追跡要求に基づいて、当該の広告主に対応して生成されてもよい。一実施形態に係る第2アプリケーションに関するアカウントは、第2アプリケーションによるメッセージの発信者を区分するために、第2アプリケーション内の加入手続きなどでユーザに付与される固有識別子であって、例えば、第2アプリケーションを介して一般メッセージを発信するアカウント、第2アプリケーションを介して情報性メッセージを発信するアカウント、及び第2アプリケーションを介して広告メッセージを発信するアカウントを含んでもよい。一実施形態によると、第2アプリケーションに関する同じアカウントで一般のメッセージ、情報性メッセージ、広告メッセージなどの異なるタイプのメッセージを発信することができる。
【0041】
一実施形態に係る広告主識別子に対応する第2アプリケーションに関するアカウントは、1つ又は複数存在してもよい。即ち、一実施形態によると、広告主識別子は、1つ以上の第2アプリケーションに関するアカウントとマッピングされてもよい。例えば、図3を参照すると、広告主識別子「A」にマッピングされた第2アプリケーションに関するアカウントは「aa」、「ab」、「bb」の3個が存在し、広告主識別子「B」にマッピングされた第2アプリケーションに関するアカウントは「ac」1個が存在する。以下で説明するが、コンバージョンログの生成時、広告主識別子及び第2アプリケーションに関するアカウントのマッピング結果に基づいて、情報性メッセージを発信したアカウントに対応する広告主識別子を取得するステップを含んでもよい。
【0042】
一実施形態によると、複数のユーザ端末それぞれにおける広告の選択に応じて、それぞれのユーザ端末及びそれぞれのユーザ端末で選択された広告の広告主に対応し、複数のクリックログが生成される。サーバで生成された複数のクリックログは、テーブル形態などのデータ構造としてサーバに格納されて管理されることができる。
【0043】
図4A及び図4Bは、一実施形態に係るクリックログを例示する図である。
【0044】
図4Aを参照すると、一実施形態に係るクリックログは、広告主識別子及びユーザ識別子を含んでいる。即ち、一実施形態に係るサーバは、ユーザの広告選択に応じて、ユーザが選択した広告の広告主に対応する広告主識別子及びユーザ端末に対応するユーザ識別子を含んだクリックログを生成する。
【0045】
図4Bを参照すると、一実施形態に係るクリックログは、広告主識別子(trackid)及びユーザ識別子(adid)以外にクリック識別子(clickid)、ユーザ端末のインターネット規約アドレス(ip)などをさらに含んでもよい。
【0046】
一実施形態によると、クリックログは、広告の選択ごとに付与されるクリック識別子及び広告クリック時点に関する時間情報のうち少なくとも1つをさらに含んでもよい。一実施形態に係るクリック識別子は、広告の選択ごとに付与される識別子であって、同じユーザが同じ広告を選択しても、選択時点に応じてクリック識別子は互いに異なるように付与される。即ち、同じユーザが同じ広告を2回選択した場合、1回目の選択に応じて生成されたクリック識別子、及び2回目の選択に応じて生成されたクリック識別子は互いに異なってもよく、2回の広告の選択それぞれに対応する互いに異なるクリック識別子を含む2つのクリックログが生成される。
【0047】
一実施形態によると、クリックログは、選択時点に関する時間情報を含むことができる。即ち、ユーザが第1アプリケーションを介して提供される広告を選択した場合、ユーザ識別子及び広告主識別子と共に選択時点に関する時間情報を含むクリックログが生成されてもよい。例えば、時間情報は、日付(年、月、日)及び時刻(時、分、秒)を含んでもよい。
【0048】
一実施形態に係るクリックログは、クリック識別子又は選択時点に関する時間情報を含むことで、サーバは、広告選択の時点情報を取得することができる。以下で説明するが、広告選択の時点情報は、コンバージョンタイプを判断するなどのコンバージョン情報生成のために用いられることができる。
【0049】
再度図1を参照すると、一実施形態に係るコンバージョンログを生成するステップS120は、第2ユーザ端末にインストールされた第2アプリケーションによる情報性メッセージの閲覧に応じて、情報性メッセージの発信者に対応する第2広告主識別子及び第2ユーザ端末に対応する第2ユーザ識別子を含むコンバージョンログを生成するステップである。一実施形態に係るコンバージョン追跡方法は、第2広告主識別に対応する広告主によって運営されるサービスから、イベントに関する情報性メッセージの送信要求を受信するステップ、及び情報性メッセージを第2ユーザ端末に送信するステップをさらに含むことができる。一実施形態に係る第1ユーザ端末及び第2ユーザ端末は互いに同一であってもよく、互いに異なってもよい。また、一実施形態に係る第1広告主識別子及び第2広告主識別子は互いに同一であってもよく、互いに異なってもよい。
【0050】
図5A及び図5Bは、一実施形態に係るコンバージョンログを例示する図である。
【0051】
図5Aを参照すると、一実施形態に係るコンバージョンログは、情報性メッセージの発信者、即ち、情報性メッセージを発信したアカウントに対応する広告主識別子、ユーザ端末に対応するユーザ識別子及びイベント識別子を含むことができる。上述したように、広告主識別子は、1つ以上の第2アプリケーションに関するアカウントとマッピングされてもよい。コンバージョンログの生成時、広告主識別子及び第2アプリケーションに関するアカウントのマッピング結果に基づいて、情報性メッセージを発信したアカウントに対応する広告主識別子を取得するステップを含んでもよい。一実施形態に係る情報性メッセージを発信したアカウントに関する情報は、情報性メッセージ送信情報と共にサーバで管理さることができる。例えば、情報性メッセージを発信したアカウントが「aa」である場合、サーバは、図3に示されたマッピング情報に基づいて、アカウント「aa」にマッピングされた広告主識別子「A」を取得することができる。一実施形態に係るイベント生成子及びイベント生成子を取得する方法については、以下で説明する。
【0052】
一実施形態によると、コンバージョンログは、情報性メッセージ発信時点に関する時間情報、及び情報性メッセージ閲覧時点に関する時間情報のうち少なくとも1つをさらに含んでもよい。一実施形態に係るコンバージョンログは、情報性メッセージ発信時点に関する時間情報又は情報性メッセージ閲覧時点に関する時間情報を含むことで、サーバは、広告に関するコンバージョンが生じた時点情報を取得することができる。以下で説明するが、コンバージョンが生じた時点情報は、コンバージョンタイプの判断などのコンバージョン情報生成のために用いられることができる。
【0053】
図5Bを参照すると、一実施形態に係るコンバージョンログは、広告主識別子(trackid)、ユーザ識別子(adid)、イベント識別子(event、tag)の他に金額(price)、通貨(currency)、ipなどの情報性メッセージを介して取得する情報をさらに含んでもよい。例えば、ユーザがユーザの広告主のショッピングモールウェブページを介してモノを購入した場合、購入に関する情報性メッセージが、第2アプリケーションを介してユーザアカウントに発信され、ユーザの当該情報性メッセージ閲覧に応じて、購入金額及び通貨に関する情報を含むコンバージョンログが生成されることができる。
【0054】
一実施形態に係るイベント識別子は、広告主が提供するユーザインタフェース及びユーザ間の相互作用タイプに応じて付与されるコンバージョンイベントの識別子であり、例えば、ユーザが広告主の提供するアプリ又はウェブを介して会員加入をした場合に付与される「会員加入」のイベント識別子、モノを購入した場合に付与される「購入」のイベント識別子などを含んでもよい。一実施形態によると、イベント識別子は、相互作用のタイプを詳細に区分するために、複数のカテゴリーを含んでもよく、例えば、図6Bを参照すると、イベントタイプ及びタッグのカテゴリーを含んでもよい。
【0055】
一実施形態に係るイベント識別子は、メッセージテンプレートに基づいて取得されてもよい。一実施形態に係るメッセージテンプレートは、第2アプリケーションを介して送受信される情報性メッセージの形式に応じて付与される識別子であって、例えば、広告主が第2アプリケーションを介して購入に関する情報性メッセージを発信しようとする場合、購入の内訳などを含む購入に関する情報性メッセージ形式を用いてもよく、購入に関する情報性メッセージ形式に付与される「購入」のメッセージテンプレートを含んでもよい。一実施形態に係るコンバージョンログを生成するステップ(S120)は、少なくとも1つのイベント識別子及び第2アプリケーションを介して特定アカウントに発信される情報性メッセージタイプに関する少なくとも1つのメッセージテンプレートをマッピングするステップをさらに含むことができる。
【0056】
図6Aを参照すると、広告主識別子は、第2アプリケーションを介して発信される情報性メッセージ形式によるメッセージテンプレートにマッピングされ、それぞれのメッセージテンプレートはイベント識別子にマッピングされてもよい。例えば、図6Aに示す広告主識別子「A」は、2つのメッセージテンプレート101、102にマッピングされ、メッセージテンプレート101は「購入」のイベント識別子に、メッセージテンプレート102は「会員加入」のイベント識別子にマッピングされてもよい。即ち、メッセージテンプレート101は、購入の内訳などの購入に関する情報をユーザに通知するための情報性メッセージの形式に付与された識別子であってもよく、メッセージテンプレート102は、会員加入の内訳など会員加入に関する情報をユーザに通知するための情報性メッセージの形式に付与された識別子であってもよい。図6Aは、互いに異なる広告主識別子に対応し、互いに異なるメッセージテンプレートが付与された例を示しているが、一実施形態によると、互いに異なる広告主識別子に対応し、同じメッセージテンプレートが付与されてもよい。この場合、同じメッセージテンプレートにマッピングされたイベント識別子は、広告主識別子ごとに相違に決定されることができる。例えば、広告主識別子「A」に対応するメッセージテンプレート「101」は「購入」のイベント識別子にマッピングされ、広告主識別子「B」に対応するメッセージテンプレート「101」は「会員加入」のイベント識別子にマッピングされてもよい。
【0057】
図6Bを参照すると、一実施形態に係るイベント識別子は、イベントタイプ(event type)及びタッグ(tag)のカテゴリーを含み、各カテゴリーに対応する識別子でイベント識別子が決定される。例えば、イベントタイプが購入(Purchase)及び会員加入(CompleteRegistration)である場合、タッグカテゴリーによる識別子が含まれなくてもよいが、イベントタイプが参加(Participation)である場合、タッグカテゴリーによるクーポン(Coupon)などの識別子によってイベント識別子が決定され得る。即ち、イベントタイプが同一であってもタッグが異なる場合、他のイベント識別子であってもよい。
【0058】
図6Bを参照すると、メッセージテンプレート及びこれにマッピングされたイベント識別子は、広告主識別子(trackid)及び第2アプリケーションに関するアカウント(sender id、profile id)に基づいて決定される。上述したように、同じ広告主識別子に対応する複数の第2アプリケーションに関するアカウントが存在する。例えば、第2アプリケーションに関するアカウントの識別子は、「sender id」及び「profile id」を含んでもよく、同じ広告主識別子に対応する1つ以上の「sender id」及び/又は1つ以上の「profile id」が存在する。一実施形態に係るメッセージテンプレート及びイベント識別子のマッピングは、広告主識別子に対応する第2アプリケーションに関するアカウントによって決定されることができる。例えば、同じ広告主識別子の第2アプリケーションに関するアカウントによって、互いに異なるメッセージテンプレート及びイベント識別子がマッピングされることができる。
【0059】
コンバージョンログの生成時、イベント識別子及びメッセージテンプレートのマッピング結果に基づいて、第2アプリケーションを介して第2ユーザ端末で閲覧された情報性メッセージのメッセージテンプレートに対応するイベント識別子を取得するステップを含むことができる。一実施形態に係る情報性メッセージのメッセージテンプレートに関する情報は、情報性メッセージ送信情報と共にサーバで管理され得る。例えば、送信された情報性メッセージのメッセージテンプレートが「101」である場合、サーバは、図6Aに示されたマッピング情報に基づいて、メッセージテンプレート「101」にマッピングされたイベント識別子の「購入」を取得することができる。
【0060】
再度図1を参照すると、一実施形態に係るコンバージョンログを生成するステップS120は、第2アプリケーションを介してユーザに送信された情報性メッセージの閲覧に反応に応じて、情報性メッセージのメッセージテンプレートに対応するイベント識別子に基づいてユーザの情報性メッセージの閲覧が追跡対象であるか否かを判断するステップ、及び追跡対象と判断された場合に第2広告主識別子、第2ユーザ識別子、及びイベント識別子を含むコンバージョンログを生成するステップを含んでもよい。ユーザの情報性メッセージ閲覧が追跡対象であるか否かは、情報性メッセージのメッセージテンプレートに対応するイベント識別子によって決定される。言い換えれば、情報性メッセージのメッセージテンプレートに対応するイベント識別子が予め設定された追跡対象イベント識別子である場合、当該の情報性メッセージの閲覧は追跡対象として判断されることができる。また、情報性メッセージの発信者が一実施形態に係るサーバにコンバージョン追跡を要求した広告主であるか否かに基づいて、ユーザの情報性メッセージ閲覧が追跡対象であるか否かが決定される。一実施形態に係る追跡対象イベント識別子は、広告主のコンバージョン追跡要求によって決定され、広告主が広告によるコンバージョン追跡のために追跡対象として設定されたイベントである。一実施形態によると、イベント識別子に基づいて情報性メッセージの閲覧が追跡対象であると判断された場合、当該情報性メッセージに対応する広告主識別子、ユーザ識別子、及びイベント識別子を含むコンバージョンログが生成されることができる。例えば、「購入」のイベント識別子だけが追跡対象イベント識別子である場合、ユーザにより閲覧された情報性メッセージのメッセージテンプレートが「購入」のイベント識別子に対応する場合、当該情報性メッセージ閲覧に応じてコンバージョンログがサーバで生成されることができる。一方、ユーザによって閲覧された情報性メッセージのメッセージテンプレートが「会員加入」のイベント識別子に対応する場合、当該情報性メッセージ閲覧に関するコンバージョンログは生成されなくてもよい。
【0061】
一実施形態によると、コンバージョンログを生成するステップS120は、第2ユーザ端末にインストールされた第2アプリケーションによる情報性メッセージの閲覧に応じて、情報性メッセージの発信者に対応する第2広告主識別子、第2ユーザ端末に対応する第2ユーザ識別子、及び情報性メッセージのメッセージテンプレートに対応するイベント識別子を含むコンバージョンログを生成するステップを含んでもよい。即ち、コンバージョンログ生成ステップではイベント識別子に関係なく、情報性メッセージ閲覧に応じてコンバージョンログが取得され、クリックログ及び前記コンバージョンログをマッピングするステップでイベント識別子が考慮され得る。言い換えれば、クリックログ及びコンバージョンログのマッピングにおいて、追跡対象であるイベント識別子を含んでいるか否かに基づいて、コンバージョンログをクリックログにマッピングする。例えば、「購入」のイベント識別子だけが追跡対象イベント識別子である場合、コンバージョンログが「購入」のイベント識別子を含んでいる場合、当該のコンバージョンログはクリックログにマッピングされる。一方、コンバージョンログが「会員加入」のイベント識別子を含んでいる場合、当該のコンバージョンログは、クリックログにマッピングされなくてもよい。
【0062】
一実施形態に係るクリックログ及びコンバージョンログをマッピングすることで、広告によるコンバージョンイベントの発生有無を追跡するステップS130は、広告主識別子及びユーザ識別子に基づいてクリックログ及びコンバージョンログをマッピングするステップを含むことができる。言い換えれば、広告主識別子及びユーザ識別子が同じクリックログ及びコンバージョンログをマッピングするステップを含んでもよい。一実施形態によると、コンバージョンログ及びクリックログのマッピング結果に基づいて、広告によるコンバージョンイベントの発生有無を追跡することができる。例えば、クリックログ及びコンバージョンログがマッピングされた場合、広告に露出されているユーザが当該の広告によって広告主がコンバージョン追跡を要求した行動を行ったものと判断し、広告によるコンバージョンイベントが発生したものと判断される。
【0063】
図7A図7Cは、一実施形態に係る広告主識別子及びユーザ識別子に基づいて、クリックログ及びコンバージョンログがマッピングされた例示を示す図である。
【0064】
より具体的に、図7Aは、図4Aに示されているクリックログ、及び図5Aに示されているコンバージョンログを広告主識別子及びユーザ識別子に基づいてマッピングした結果を示す図である。図4A及び図5Aを参照すると、広告主識別子「A」及びユーザ識別子「イ」は、クリックログ及びコンバージョンログに全て含まれている一方、広告主識別子「B」及びユーザ識別子「ハ」はクリックログにのみ含まれ、広告主識別子「B」及びユーザ識別子「ニ」はコンバージョンログにのみ含まれている。したがって、図7Aに示すマッピング結果を参照すると、クリックログ及びコンバージョンログに全て含まれている広告主識別子「A」及びユーザ識別子「イ」は、マッピングされた結果に含まれ、クリックログにのみ含まれている広告主識別子「B」及びユーザ識別子「ハ」と、コンバージョンログにのみ含まれている広告主識別子「B」及びユーザ識別子「ニ」は、コンバージョンログ及びクリックログの間のマッピングが発生せずマッピング結果に含まれていない。
【0065】
図7Bを参照すると、一実施形態に係るマッピング結果には、ユーザ識別子、広告主識別子、及びイベント識別子が含まれている。また、これに加えて、コンバージョン情報が含まれている。一実施形態に係るコンバージョン情報は、クリックログ及びコンバージョンログに含まれている情報に基づいて生成されたコンバージョンに関する情報を含んでもよい。
【0066】
一実施形態に係るコンバージョン情報は、クリックログに含まれているクリック時点に関する情報、及びコンバージョンログに含まれたコンバージョン時点に関する情報に基づいて、取得されたコンバージョンタイプに関する情報を含むことができる。より具体的に、クリック時点に関する情報及びコンバージョン時点に関する情報の時間差に応じて、コンバージョンタイプを間接コンバージョン又は直接コンバージョンに区分することができる。例えば、広告クリックの後に購入行為までの時間が1日内である場合は直接コンバージョンに分類され、一ヶ月内の場合は間接コンバージョンに分類されてもよい。この場合、クリック時点に関する情報及びコンバージョン時点に関する情報に基づいて、コンバージョンタイプを間接コンバージョン又は直接コンバージョンに分類された情報がコンバージョン情報に含まれることができる。
【0067】
また、一実施形態によると、コンバージョン情報は、広告主識別子に対応してマッピングされた結果の個数情報、即ち、同じ広告主識別子に対応するコンバージョンログ及びクリックログのマッピングされた個数情報を含み、広告主識別子に対応するクリックログ数及び広告主識別子に対応するマッピングされた結果の個数に基づいて算出されたコンバージョン率情報を含むことができる。コンバージョン率は、広告閲覧が広告が誘導する行為につながる割合を意味し、特定の広告を閲覧した消費者のうち、広告主のウェブサイト/アプリなどに接続し、広告により誘導された行為を行った消費者の割合で算出される。特定広告を閲覧した消費者の数は、一実施形態に係る広告主識別子に対応するクリックログ数として予測でき、特定広告を閲覧した消費者のうち、広告によって誘導された行為を行った消費者の数は、当該の広告主識別子に対応するクリックログ及びコンバージョンログのマッピングされた個数として予測できるため、これに基づいてコンバージョン率を算出することができる。例えば、広告主識別子「A」に対応するクリックログ数は100個であり、広告主識別子「A」に対応するコンバージョンログ及びクリックログのマッピングされた結果の個数は60個である場合、コンバージョン率は60%として算出されてコンバージョン情報に含まれることができる。
【0068】
図7Cを参照すると、一実施形態に係るマッピング結果には「adaccount_id、campaign_id、adgroup_id」情報がさらに含まれている。
【0069】
図8は、一実施形態に係るコンバージョン追跡のシナリオを示す図である。より具体的に、図8は、広告主及びユーザとの相互作用によってサーバでコンバージョン追跡のための動作が行われる例を示す。
【0070】
図8を参照すると、一実施形態に係るアプリケーションサーバは、広告主の広告生成要求及び当該広告に対するコンバージョン追跡要求がある場合、広告主識別子を生成し、広告主識別子に対応する広告主の広告を第1アプリケーションを介して提供することができる。ユーザは、ユーザ端末にインストールされた第1アプリケーションを介して広告を受信し、第1アプリケーションを介して広告をクリックして広告主のウェブページ又は広告主のアプリケーションなどの広告主によって運営されるサービスに関するユーザインタフェースに接続する。一実施形態に係るサーバは、ユーザの広告クリックに応じてクリックログを生成する。上述したように、一実施形態に係るクリックログは当該広告に対応する広告主識別子及びユーザ端末に対応するユーザ識別子を含んでもよい。ユーザは、第1アプリケーションを介して広告をクリックすることで、広告主が提供するユーザインタフェースに接続することができる。広告クリックと連結されているユーザインタフェースは、広告主のアプリケーション、広告主のウェブサイト、イン-アプリブラウザーで提供される広告主のウェブサイトを含んでもよい。また、広告クリックを介して接続されるユーザインタフェースとは別に、ユーザはネットワークを介して当該広告に対応する広告主のウェブサイト又はアプリケーションを訪問してもよい。ユーザは、広告主のウェブサイト又はアプリケーションを介して会員加入、モノの購入などの行為を行う。広告主のウェブサイト又は広告主のアプリケーションはユーザの行為に応じて、ユーザに一実施形態に係る第2アプリケーションを介して情報性メッセージが発信されるよう予め設定することができる。ユーザは、第2アプリケーションを介して広告主によって発信された情報性メッセージを閲覧することができる。一実施形態に係るサーバは、ユーザの情報性メッセージ閲覧に応じてコンバージョンログを生成することができる。一実施形態に係るサーバは、生成されたクリックログ及びコンバージョンログを広告主識別子及びユーザ識別子に基づいてマッピングすることができる。一実施形態に係るマッピングは一定の周期で行われるなど、予め設定された基準に基づいて行うことができる。一実施形態に係るサーバは、マッピング結果に基づいてコンバージョン情報を生成し、広告主識別子に対応して生成されたマッピング結果、コンバージョン情報などを広告主に提供することができる。また、一実施形態に係るコンバージョン追跡方法は、クリックログ及びコンバージョンログのマッピングによる追跡結果に基づいて、当該広告主の広告に対する課金費用を決定するステップをさらに含んでもよい。例えば、一実施形態に係るコンバージョン追跡方法は、クリックログ及びコンバージョンログのマッピング結果に基づいて算出されたコンバージョン率に比例するよう、広告に対する課金費用を決定するステップをさらに含んでもよい。
【0071】
一実施形態に係るコンバージョン追跡方法は、少なくとも1つのプロセッサのよって行われてもよく、生成されたクリックログ、コンバージョンログ、クリックログ、及びコンバージョンログのマッピング結果、及びマッピング結果に基づいて生成されたコンバージョン情報はメモリに格納されもよい。即ち、一実施形態に係るコンバージョン追跡装置は、上述したコンバージョン追跡方法を行う少なくとも1つのプロセッサ及び生成されたクリックログ、コンバージョンログ、クリックログ、及びコンバージョンログのマッピング結果及びマッピング結果に基づいて生成されたコンバージョン情報を格納するメモリを含むことができる。一実施形態に係るコンバージョン追跡装置はサーバを含んでもよく、一実施形態に係るサーバは、メッセージ送受信に関するメッセージングサーバを含んでもよい。
【0072】
実施形態に係る方法は、様々なコンピュータ手段を介して実施されるプログラム命令の形態で具現され、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録される。記録媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独又は組み合せて含む。記録媒体及びプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計して構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知のものであり使用可能なものであってもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例として、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CD-ROM、DVDのような光記録媒体、フロプティカルディスクのような磁気-光媒体、及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を保存して実行するように特別に構成されたハードウェア装置を含む。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるような機械語コードだけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行される高級言語コードを含む。ハードウェア装置は、本発明に示す動作を実行するために1つ以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成してもよく、その逆も同様である。
【0073】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、又はそのうちの一つ以上の組合せを含み、希望の通りに動作するよう処理装置を構成したり、独立的又は結合的に処理装置を命令することができる。ソフトウェア及び/又はデータは、処理装置によって解釈されたり処理装置に命令又はデータを提供するために、いずれかの類型の機械、構成要素、物理的装置、仮想装置、コンピュータ格納媒体又は装置、又は送信される信号波に永久的又は一時的に具体化することができる。ソフトウェアはネットワークに連結されたコンピュータシステム上に分散され、分散した方法で格納されたり実行され得る。ソフトウェア及びデータは一つ以上のコンピュータで読出し可能な記録媒体に格納され得る。
【0074】
上述したように実施形態をたとえ限定された図面によって説明したが、当技術分野で通常の知識を有する者であれば、上記の説明に基づいて様々な技術的な修正及び変形を適用することができる。例えば、説明された技術が説明された方法と異なる順で実行されるし、及び/又は説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が説明された方法と異なる形態で結合又は組み合わせられてもよいし、他の構成要素又は均等物によって置き換え又は置換されたとしても適切な結果を達成することができる。
【0075】
したがって、本発明の範囲は、開示された実施形態に限定されて定められるものではなく、特許請求の範囲及び特許請求の範囲と均等なものなどによって定められるものである。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
図7A
図7B
図7C
図8