(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-17
(45)【発行日】2023-04-25
(54)【発明の名称】IPv6専用SIPクライアントとIPv4専用サーバまたはクライアントとの間の通信を強化する方法およびシステム
(51)【国際特許分類】
H04L 61/251 20220101AFI20230418BHJP
H04L 65/1104 20220101ALI20230418BHJP
H04L 65/65 20220101ALI20230418BHJP
H04L 61/4511 20220101ALI20230418BHJP
【FI】
H04L61/251
H04L65/1104
H04L65/65
H04L61/4511
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021151723
(22)【出願日】2021-09-17
【審査請求日】2021-10-27
(32)【優先日】2020-09-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】521212339
【氏名又は名称】アバイア マネジメント エル.ピー.
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】ドゥサン ムドリック
【審査官】岩田 玲彦
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0344688(US,A1)
【文献】特表2017-506862(JP,A)
【文献】特開2007-300522(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 61/00-61/59
H04L 65/00-65/80
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
IPv4専用サーバ又はクライアントとSIP(Session Initiation Protocol)通信セッションを行うためにIPv6専用クライアントを操作する方法であって、
前記SIP通信セッションを提供するサーバから、IPv4変換可能IPv6インターネットプロトコル(IP)アドレスを
受信するステップと、
前記IPv6専用クライアントが前記IPv4専用サーバ又はクライアントとの前記SIP通信セッションを開始していることを確認するステップと、
前記IPv4変換可能IPv6IPアドレスからのIPv4IPアドレスを抽出するステップと、
IPv6パケットのSIPヘッダーで前記抽出されたIPv4
IPアドレスを提供するステップとを含む方法。
【請求項2】
m及びcのSDP行において前記抽出されたIPv4
IPアドレスを宛先リアルタイム・トランスポート・プロトコル(RTP)アドレスとして使用するステップと、
前記抽出されたIPv4IPアドレスを
使用してSIP IPv4専用プロキシへ登録するステップと、
TCPに前記IPv4変換可能IPv6IPアドレスを使用するステップとをさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記IPv6専用クライアントが、前記IPv4専用サーバ又はクライアントとの前記SIP通信セッションを開始していることを
確認するステップは、SIPv4プロキシFQDNのためのDNSクエリを実行し、応答としてAAAAレコードを受信するステップを含み、前記AAAAレコードは、IPv6変換プレフィックスで始まる請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記IPv4変換可能IPv6IPアドレスから前記IPv4IPアドレスを抽出するステップは、
変換プレフィクスを決定するステップと、
前記決定された変換プレフィックスを使用して、前記IPv4変換可能IPv6IPアドレスから前記IPv4IPアドレスを抽出するステップとをさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記SIPヘッダ内で前記抽出されたIPv4IPアドレスを
提供するステップは、前記抽出されたIPv4IPアドレスをViaヘッダ及びコンタクトヘッダ内で使用するステップをさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記IPv6専用クライアント及び前記IPv4専用サーバ又はクライアントがUDPを使用してメディアを直接送信するステップをさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項7】
IPv4専用サーバ又はクライアントとSIP(Session Initiation Protocol)通信セッションを行うIPv6専用クライアントであって、
前記SIP通信セッションが前記IPv4専用サーバ又はクライアントとのものであることを確認するように構成されたプロセッサと、
IPv4変換可能IPv6IPアドレスからIPv4IPアドレスを抽出するように構成された前記プロセッサと、
前記抽出されたIPv4IPアドレスをIPv6パケットのSIPヘッダーに提供するように設定された通信インターフェースとを備えるIPv6専用クライアント。
【請求項8】
m及びcのSDP行において前記抽出されたIPv4
IPアドレスを宛先リアルタイム・トランスポート・プロトコル(RTP)アドレスとして使用するように構成された前記通信インターフェースと、
前記抽出されたIPv4IPアドレスを使用してSIP IPv4専用プロキシに登録するように構成された前記通信インターフェースと、
TCPに前記IPv4変換可能IPv6IPアドレスを使用するように構成された前記通信インターフェースとを備える請求項7に記載のIPv6専用クライアント。
【請求項9】
前記プロセッサは、
変換プレフィクスを決定し、
前記決定された変換プレフィックスを使用して、前記IPv4変換可能IPv6IPアドレスから前記IPv4IPアドレスを抽出する請求項7に記載のIPv6専用クライアント。
【請求項10】
プロセッサに実行可能な命令を含むコンピュータ可読媒体であって、
IPv6専用クライアントとIPv4専用サーバ又はクライアントとの間でSIP(Session Initiation Protocol)通信セッションを実行するように構成された命令と、
前記IPv6専用クライアントが前記IPv4専用サーバ又はクライアントとの前記SIP通信セッションを開始していることを確認するように構成された命令と、
IPv4変換可能IPv6IPアドレスからIPv4IPアドレスを抽出するように構成された命令と、
前記抽出されたIPv4IPアドレスをIPv6パケットのSIPヘッダーに提供するように設定された命令とを含むコンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に通信に関し、より詳細には、IPv4専用SIPサーバ及びクライアントとの通信におけるIPv6専用SIPクライアントのための接続性を強化することに関する。
【背景技術】
【0002】
通信デバイスは、音声及びビデオ通話、ビデオ会議、ゲーム、インターネットアクセス、メディアストリーミング、データメッセージング、電子メール、機械間データ送信、コンピュータ化情報サービスなどに使用される。これらのサービスは、通信デバイス上で動作するアプリケーションによって提供され得る。アプリケーションは、アプリケーションサーバと対話してサービスを提供する。通信デバイスは、電話、スマートフォン、コンピュータ、ラップトップ、タブレット、ウェアラブルデバイス、メディアプレーヤー、インテリジェントマシンなどであってもよい。デバイスは、他の通信デバイスと通信することもできる。アプリケーションサーバ及び/又は他のデバイスと通信するために、アプリケーション及び/又はクライアントデバイスは、ネットワークを介してデータを送信する。通信ネットワークは、様々な通信プロトコルを使用してデータを送信する。インターネットでは、インターネットプロトコルバージョン4(IPv4)やインターネットプロトコルバージョン6(IPv6)などのプロトコルが使用される。デュアルスタックネットワークは、デバイスがIPv4とIPv6の両方を使用してデータを送信できるようにするネットワークである。
【0003】
通信ネットワークは、トラフィックをルーティングするために1つまたは複数のIPアドレスに変換されるホスト名及び/又はドメイン名を使用する。例えば、ストリーミングビデオサービスであるNETFLIX(登録商標)にアクセスしたい場合、ユーザは、ウェブブラウザアプリケーションのアドレスバーにドメイン名の「netflix.com」と入力することができる。ホスト名「netflix.com」は、ホストのIPアドレスとともにドメインネームサーバ(DNS)に格納される。つまり、DNSはドメイン名をIPアドレスに変換する。1つのドメイン名が複数のIPアドレスに変換される場合がある。各IPアドレスは、パフォーマンスや接続特性が異なる場合がある。IPアドレスは、IPネットワークに接続されたデバイスに割り当てられる数値ラベルである。IPv4では、32ビット番号(例:192.16.254.1)を使用してアドレスを定義する。IPv6では、128ビット(例:2001:db8:0:1234:0:567:8:2)を使用してアドレスを定義する。IPv6専用ネットワークは、IPv6プレフィックスと、SIPv4プロキシとの通信に使用できないアドレスを割り当てる。以前のソリューションでは、DNS64及びアプリケーション層ゲートウェイ(ALG)を実行するSBCとともにステートフルNAT64を使用して、IPv6専用ネットワーク上のIPv6専用SIPクライアントがIPv4ネットワーク上のIPv4専用SIPサーバ及びクライアントと通信可能にしていた。
【発明の概要】
【0004】
本開示の実施形態によれば、IPv4専用サーバ及び/又はクライアントとのSIPセッションにおけるIPv6専用のクライアントのための接続性を強化し、IPv6専用SIPクライアントがそれ自身のIPv4サービスアドレスを管理し、IPv4専用デバイスとメディアを直接送信することを可能にすることを追求する。例えば、IPv6専用のクライアントがIPv4専用サーバと通信する必要がある場合や、その逆の場合がある。別の例では、IPv6専用クライアントがIPv4専用クライアントと通信する必要があり得る。本開示の実施形態は、IPv4専用サーバ及び/又はクライアントと通信しようとしていることを検出するIPv6専用クライアントを含む。IPv6専用クライアントには、IPv4変換可能なIPv6インターネットプロトコル(IP)アドレスが割り当てられる。IPv6専用クライアントは、IPv4変換可能なIPv6IPアドレスからIPv4IPアドレスを抽出し、抽出したIPv4アドレスをIPv6パケットのSIPコンタクトヘッダに使用する。IPv4専用クライアント/サーバからIPv6専用デバイスにIPv4パケットが送信されると、抽出されたIPv4アドレスにIPv6変換プレフィックスが追加され、IPv6パケットはIPv6ネットワーク上のIPv6専用デバイスにルーティングされる。又は、IPv6専用クライアントからIPv4専用SIPプロキシにIPv6パケットが送信されると、トランスレータはTCPIPv6アドレスから変換プレフィックスを削除し、IPv4パケットはIPv4ネットワーク上のIPv4専用デバイスにルーティングされる。さらに、IPv6専用クライアントは、RTP宛先に対してIPv4変換可能IPv6アドレスを合成する(例えば、直接媒体送信)。
【0005】
従来、IPv4専用サーバ及びクライアントは、Border Relay(BR)経由でIPv6専用クライアントと通信していた。BRは、ステートレスNAT64とも呼ばれるステートレスIP/ICMP変換(SIIT)アルゴリズムを実装する。ステートレスNAT64は、1対1のIPv4専用対IPv6専用の接続を提供する。NAT64機能(ステートレス変換を含む)は、BR IPv4とIPv6アップリンクインターフェースとの両方で実行可能である。BRはIPv4/ICMPv4パケットヘッダーをIPv6/ICMPv6パケットヘッダーに、又はその逆に変換するが、フローごとの状態は保持しない。SIITアルゴリズムは、IPv4アドレス空間全体をサービスプロバイダーのアドレス空間からIPv6プレフィックスにマッピングする。IPv4専用クライアントは、集約IPv4サービスアドレスを使用して、SIITを使用してIPv6専用クライアントに到達できる。IPv4専用クライアントは、IPv6専用クライアントのIPv4サービスアドレスに招待を送信し、BRは明示アドレスマッピング(EAM)を使用してSIIT IPv4サービスアドレスをIPv6専用クライアントのIPv6アドレスにマッピングするか、IPv4サービスアドレスとNAT64プレフィックスを使用してIPv6アドレスを合成する。
【0006】
動的ホスト構成プロトコルバージョン6(DHCPv6)は、IPv6ネットワークで動作するために必要なIPv6アドレス、IPプレフィックス、及びその他の構成データを使用して、インターネットプロトコルバージョン6(IPv6)デバイスを構成するためのネットワークプロトコルである。IPv4の動的ホスト構成プロトコルに相当するIPv6プロトコルである。IPv6専用ネットワークは、IPv6専用クライアントにIPv6プレフィックスと、IPv4プロキシとの通信に使用できないアドレスを割り当てる。例えば、IPv6専用クライアント(n6)がIPv4専用サーバ(s4)と通信する必要があり、IPv6専用ネットワークがエンタープライズネットワークである場合である。
【0007】
s4のIPv4アドレスは手動で設定される。n6のDNSクライアントは、DNS46サーバからs4 AAAAレコードを受信するように設定される。DNS46は変換プレフィクスを認識しているため、IPv6専用電話機がs4と通信するときにs4のIPv6サービスアドレスに使用されるs4サーバのAAAAレコードを合成できる。IPv6専用クライアントが変換プレフィックスを認識しているので、IPv6専用クライアントn6がIPv4専用s4サーバのAAAAレコードを受信する時、AAAAレコードが変換プレフィックスで始まるなら、IPv6専用クライアントn6はIPv4専用ネットワーク上のIPv4専用デバイスと通信していることを認識する。使用されるIPv4アドレスは、パブリックIPv4アドレス又はプライベートネットワークに割り当てられたアドレスである。使用されるIPv6アドレスは、パブリックIPv6アドレス又は一意のローカルアドレス(ULA)である。
【0008】
ステートレスIPv4/IPv6変換を導入する組織は、IPv4/IPv6変換サービスにネットワーク固有のプレフィックスを割り当てる必要がある。IPv4変換可能IPv6アドレスは、選択されたネットワーク固有プレフィクスを使用する。IPv4変換可能IPv6アドレスとIPv4変換IPv6アドレスの両方が同じプレフィックスを使うべきである。エンタープライズIPv6ネットワークの所有者は、BR上でSIIT(ステートレスIP/ICMP変換)とDNSを設定する。この例では、ステートレス変換のIPv6プレフィクスが選択され、SIITトランスレータで設定される(例えば、2001:db8:46::/96)。変換プレフィックスは、IPv4埋め込みIPv6アドレスを作成するために使用される。変換プレフィクスは、オペレータのパブリックIPv6プールから取得され、グローバルに到達可能である必要がある。
【0009】
IPv6専用クライアントn6は、変換プレフィックスサブネット内のアドレスで構成され、ネイティブIPv6宛先との接続を確立するときにそのアドレスを使用できる。IPv4プレフィクスは、オペレータのパブリックアドレスプール(この例では、192.0.2.0/24)から割り当てられ、NAT64ルートとして設定される。プレフィックスサブネットには、IPv4クライアントが接続し、IPv6アドレスに変換されるIPv4サービスアドレスが含まれる。ゲートウェイには、変換された宛先プレフィクスへの特定のIPv6ルートも必要である。この例では、アップリンクルータへの2001:db8:46:0:0:0:c000:3d00/96(192.0.2.0/24に相当)へのスタティックルートを示す。
【0010】
デフォルトルート変換プレフィクス(例えば、2001:db8:46:0:0:0:c000:3d00:/96(SIITの場合))に基づいて、パケットはプロバイダーBRのSIITトランスレータに到達する。IPv6パケットがBRで受信される場合、IPv6送信元アドレスはホストのIPv4変換可能IPv6アドレスである。宛先IPv4アドレスは、IPv6宛先アドレスからNAT64変換プレフィクスを削除することによって取得される。IPv4パケットは、IPv4サービスアドレスを使用してs4にルーティングされる。
【0011】
IPv4専用サーバs4は、IPv4アドレスを使用してSIITに送信されたIPv4パケットで応答する。宛先IPv4サービスアドレスは、IPv6専用ネットワークのノードを表す。n6の宛先IPv6アドレスは、IPv4宛先アドレスとNAT64変換プレフィクスから合成される。同様にして送信元アドレス(例えば、s4のIPv6合成アドレス)を取得する。IPv6パケットがIPv6専用クライアントn6に到達する。s4の送信元アドレスは、従来のプレフィクス変換によって変換される。その結果、組織の観点から見ると、IPv4インターネット全体は「2001:db8:46:0:0:0:0:c000:3d00:/96」という名前の別のネットワークに過ぎない。
【0012】
SIP Viaヘッダーは、SIP応答がSIPプロキシ及びアプリケーションサーバを経由して元の要求と同じパスをたどることを許可するために使用される。SIP200OK応答のシグナリングパスにとどまるために、クライアントとサーバはINVITE Viaヘッダーにアドレスを挿入する。IPv6専用ホストがIPv4専用プロキシに登録されていると仮定すると、200OKはIPv4プロキシからIPv6専用ホストに戻る経路を設定できない。NAT64変換では、SIIT変換は、SIPv6ヘッダー及び「c」行のIPアドレスをIPv6アドレスに変換しないため、何らかのアプリケーション・レイヤー・ゲートウェイ(ALG)が必要である。例えば、ALGはBR又はセッション・ボーダー・コントローラ(SBC)で実装できる。
【0013】
一部の実施形態では、アプリケーションはIPv4アドレスを使用してリモートホストに接続しようとしている場合がある。IPv6専用ネットワークのIPv6専用申込者がIPv4専用ネットワーク(例えば、
図3A)のSIPプロキシに登録するためにIPv6コンタクトアドレスを使用し、SIPプロキシがIPv4専用ネットワークを介してコンタクトIPv6アドレスにINVITEを送信する場合、アドレスはNAT64ポートにルーティングできない。つまり、n4の発信側はn6の着信側に到達できない。別の例では、IPv6専用発信者(UA1)がINVITEメッセージのViaヘッダーとしてIPv6アドレスを提供する(例えば、
図3B)。SIPプロキシはIPv4専用ネットワークを介してViaヘッダーのIPv6アドレスに200OKを送信し、このアドレスはNAT64ポート(つまり、着信側から200OKは発信側に到達できない)にルーティングできない。本開示の実装により、IPv6専用SIPクライアントは、それがIPv4専用SIPサーバ又はクライアントと通信中であることを検出することができる。
【0014】
したがって、本開示の1つの態様は、IPv4専用サーバ又はクライアントと通信しようとしていることを検出し、s4サーバに登録し、IPv4変換可能IPv6IPアドレスからIPv4アドレスを抽出し、抽出したIPv4アドレスをSIPコンタクトヘッダに提供する方法を提供することである。同様の技術を使用して、IPv4専用SIPクライアントがIPv6専用サーバに到達できるようにすることができる。
【0015】
一部の実施形態では、管理ユーザは、ネットワークをシングルモード(例えば、IPv6専用)に構成することができる。一部の例では、管理者がルータにフラグを設定して、ネットワークがシングルモードであることを示すことができる。いくつかの実施形態では、フラグは保護されたフラグであり、安全なプロトコル、例えばHTTPSを用いて送信される設定ファイルを用いて設定される。他の実施形態では、ルータは、コンフィギュレーション又は設定ファイルを使用してシングルモードに構成することができる。その後、シングルモードに設定されたルータは、ネットワークがシングルモードであることを示すメッセージを、接続されているすべてのホストに送信できる(例えば、IPv6専用)。他の実施形態では、一部のリモートホストは、1つのアドレスファミリ(例えば、IPv4アドレス専用)を使用してアクセス可能である。これらのホストに対して、クライアントはネットワークアドレス変換(NAT64)を実行できる。IPv4アドレスはIPv6アドレスに変換され、IPv6ソケットを介してアクセスされる。一部の実施形態では、IPv4専用ホストがIPv4アドレスのみを使用して到達可能である場合の最後の手段として、IPv4マップIPv6アドレスが使用される。ホストは、IPv4マップIPv6アドレスを使用して、ローカルリンク上のIPv4専用ホストを検索しようとする。
【0016】
換言すれば、IPv6専用ネットワーク上のIPv6専用SIPクライアントが、IPv4専用ネットワーク上のIPv4専用SIPサーバ及び/又はクライアントと通信することを可能にすることは、本開示の一態様である。いくつかの実施形態では、通信セッションはSIP通信セッションであり、本開示は、クライアント/ホストがコンタクトヘッダ内の適切なIPアドレスを使用することを可能にする。
【0017】
以下を含む、実施形態の様々な実施形態及び態様が開示される。いくつかの実施形態において、方法が開示される。この方法は、概して、IPv6専用クライアントへのIPv4変換可能IPv6インターネットプロトコル(IP)アドレスの割り当てること;IPv6専用クライアントがIPv4専用サーバ又はクライアントとのSIP通信セッションを開始していることを確認すること;IPv4変換可能IPv6IPアドレスからIPv4IPアドレスを抽出すること;IPv6パケットのSIPヘッダーで抽出されたIPv4アドレスを提供することを含む。
【0018】
別の実施形態では、IPv6専用クライアントが開示される。IPv6専用クライアントは概して、SIP通信セッションがIPv4専用サーバ又はクライアントとのものであることを判別するように構成されたプロセッサ;IPv4変換可能IPv6IPアドレスからIPv4IPアドレスを抽出するように構成されたプロセッサ;抽出されたIPv4IPアドレスをIPv6パケットのSIPヘッダーに提供するように設定された通信インターフェースを含む。
【0019】
第3の実施形態では、コンピュータ可読媒体が開示される。プロセッサ実行可能命令を含むコンピュータ可読媒体は、IPv6専用クライアントとIPv4専用サーバ又はクライアントの間でSIP(Session Initiation Protocol)通信セッションを実行するように構成された命令;IPv6専用クライアントがIPv4専用サーバ又はクライアントとのSIP通信セッションを開始していることを判別するように構成された命令;IPv4変換可能IPv6IPアドレスからIPv4IPアドレスを抽出するように設定された命令;抽出されたIPv4IPアドレスをIPv6パケットのSIPヘッダーに提供するように設定された命令とを含む。
【0020】
前記実施形態のうちの1つ又は複数の態様は、「m」及び「c」SDP行において抽出されたIPv4アドレスを使用して、IPv4変換可能IPv6IPアドレスをn4IPv6サービスアドレスとして合成することを含む。
【0021】
前記実施形態のうちの1つ又は複数の態様は、「m」及び「c」SDP行において抽出されたIPv4アドレスを宛先リアルタイム・トランスポートプロトコル(RTP)アドレスとして使用することを含む。
【0022】
前記実施形態のいずれか1つ又は複数の態様は、抽出されたIPv4IPアドレスを使用してSIP IPv4専用プロキシに登録することを含む。
【0023】
前記実施形態のいずれか1つ又は複数の態様は、TCPのためのIPv4変換可能IPv6IPアドレスの使用を含む。
【0024】
前記実施形態のうちの1つ又は複数の態様は、SIPv4プロキシFQDNのためのDNSクエリを実行し、応答としてAAAAレコードを受信することを含み、AAAAレコードはIPv6変換プレフィックスで始まる。
【0025】
前述の実施形態のうちの1つ又は複数の態様は、変換プレフィックスを決定することを含む。決定された変換プレフィックスを使用して、IPv4変換可能なIPv6IPアドレスからIPv4IPアドレスを抽出する。
【0026】
前記実施形態のうちの1つ又は複数の態様は、Viaヘッダ及びコンタクトヘッダにおいて抽出されたIPv4IPアドレスを使用することを含む。
【0027】
前記実施形態のいずれか1つ以上の態様は、IPv6専用クライアント及びUDPを直接使用してメディアを送信するIPv4専用サーバ又はクライアントを含む。
【0028】
用語「少なくとも1つ」、「1つ又は複数」、「又は」、及び「及び/又は」は、操作において結合的及び分離的の両方である非限定・限定を含む。例えば、「A、B及びCの少なくとも1つ」、「A、B、又はCの少なくとも1つ」、「A、B及びCの1つまたは複数」、「A、B又はCの1つまたは複数」、「A、B及び/又はC」、「A、B、又はC」の表現は、それぞれ、A単独、B単独、C単独、AとBとの組み合わせ、AとCとの組み合わせ、BとCとの組み合わせ、AとBとCとの組み合わせを意味する。
【0029】
用語「a」又は「an」エンティティは、そのエンティティの1つ又は複数を指す。従って、用語「a」(又は「an」)、「1つ又は複数」、及び「少なくとも1つ」は、本明細書において交換可能に使用され得る。また、「含む」、「含む」、及び「有する」という用語は、交換可能に使用され得ることに留意されたい。
【0030】
本明細書で使用される「自動」という用語及びその変形例は、典型的には連続的又は半連続的であり、プロセス又は操作が実行されるときに、物質的な人間の入力なしに行われる任意のプロセス又は操作を指す。しかしながら、プロセス又は操作の実行は、プロセス又は操作の実行の前に入力が受信された場合、物質的な又は非物質的なの人間入力を使用するが、プロセス又は操作は自動であり得る。人のインプットは、そのようなインプットがプロセス又は操作の実施方法に影響を及ぼす場合、物質とみなされる。プロセス又は運営の実施に同意する人的インプットは、「物質的な」ものとはみなされない。
【0031】
本開示の態様は、全体的にハードウェアの実施形態、全体的にソフトウェアの実施形態(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなど)、又は本明細書において一般に「回路」、「モジュール」、又は「システム」と呼ばれ得るソフトウェア及びハードウェアの態様を組み合わせた実施形態の形態をとり得る。1つまたは複数のコンピュータ可読媒体の任意の組み合わせを利用することができる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体又はコンピュータ可読記憶媒体であってもよい。
【0032】
コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電子的、磁気的、光学的、電磁的、赤外線、又は半導体システム、装置、又はデバイス、或いはこれらの任意の適切な組み合わせであってもよいが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例(非包括的なリスト)は、1つまたは複数の配線を有する電気接続、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバー、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光学記憶デバイス、磁気記憶デバイス、又はこれらの任意の適切な組み合わせを含む。本文書の文脈において、コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行システム、装置、又はデバイスによって、又はそれらに関連して使用されるプログラムを含むか、又は格納することができる任意の有形媒体であり得る。
【0033】
コンピュータ可読信号媒体は、例えばベースバンドで、又は搬送波の一部として、コンピュータ可読プログラムコードが組み込まれた伝搬データ信号を含むことができる。このような伝播された信号は、電磁的、光学的、又はこれらの任意の適切な組み合わせを含むがこれらに限定されない、種々の形態のいずれかをとることができる。コンピュータ可読信号媒体は、コンピュータ可読記憶媒体ではなく、命令実行システム、装置、又はデバイスによって、又はそれらに関連して使用されるプログラムを通信、伝播、又は送信することができる任意のコンピュータ可読媒体であってよい。コンピュータ可読媒体上に具体化されたプログラムコードは、無線、有線、光ファイバケーブル、RFなどを含むがこれらに限定されない任意の適切な媒体、又はこれらの任意の適切な組み合わせを用いて送信され得る。
【0034】
用語「決定する」、「計算する」、及び「計算する」、並びに本明細書で使用されるそれらの変形は、交換可能に使用され、任意のタイプの方法論、プロセス、数学的操作、又は技術を含む。
【0035】
本契約において使用される「手段」という用語は、35U.S.C.第112条(f)及び/又は第112条第6項に従い可能な限り広範な解釈がなされるものとする。従って、「手段」という用語を含む請求項は、本明細書に記載される全ての構造、材料、又は作用、及びそれらの等価物の全てを包含するものとする。更に、構造、材料又は行為及びそれらと同等のものは、要約、図面の簡単な説明、詳細な説明、要約及び請求項自体に記載されている全てのものを含まなければならない。
【0036】
本明細書で使用される用語「モジュール」は、任意の既知の又は後で開発されるハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、人工知能、ファジー論理、又はその要素に関連する機能を実行することができるハードウェア及びソフトウェアの組み合わせを指す。また、本開示は、例示的な実施形態に関して説明されるが、本開示の個々の態様は、別々に請求することができることが理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【
図1】
図1は、本開示の実施形態によるシングルモード及びデュアルモードホストを示すブロック図である。
【
図2A】
図2Aは、本開示の実施形態による、トランスレータ及びSIPプロキシを介してIPv4専用ネットワーク上のIPv4専用デバイスと通信するIPv6専用ネットワーク上のIPv6専用デバイスを示すブロック図である。
【
図2B】
図2Bは、本開示の実施形態による、トランスレータ及びSIPプロキシを介してIPv4専用ネットワーク上のIPv4専用デバイスと通信するIPv6専用ネットワーク上のIPv6専用デバイスを示すブロック図である。
【
図3A】
図3Aは、本開示の実施形態による、IPv4専用発信側がIPv6専用発信側に到達できないメッセージフローの例を示す。
【
図3B】
図3Bは、本開示の実施形態に従って、IPv4専用着信側からの200 OKメッセージがIPv6専用発信側に到達できないメッセージフローの例を示す。
【
図3C】
図3Cは、本開示の実施形態による、IPv4専用ネットワーク上のIPv4専用デバイスと通信するIPv6専用ネットワーク上のIPv6専用デバイス間の接続を確立するための例示的なメッセージフローを示す。
【
図3D】
図3Dは、本開示の実施形態による、IPv6専用ネットワーク上のIPv6専用デバイスとIPv4専用ネットワーク上のIPv4専用デバイスとの間でメディアを直接送信するための例示的なメッセージフローを示す。
【
図4A】
図4Aは、本開示の実施形態による、シングルモードネットワーク上のシングルモードクライアントによって実施される登録プロセスを示すフローチャートである。
【
図4B】
図4Bは、本開示の実施形態による直接媒体送信のためのシングルモードネットワーク上のシングルモードクライアントによって実施されるプロセスを示すフローチャートである。
【
図5】
図5は、本開示の実施形態によるアドレス変換テーブルの例を示す図である。
【
図6】
図6は、本開示の実施形態に従って媒体経路設定を強化する方法を実施するために使用されるコンピュータのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下の説明は、実施形態のみを提供するものであり、特許請求の範囲、適用可能性、又は構成を制限することを意図するものではない。むしろ、以下の説明は、実施形態を実施するための実施可能な説明を当業者に提供する。添付の特許請求の範囲の精神及び範囲から逸脱することなく、要素の機能及び構成に様々な変更を加えることができることが理解される。
【0039】
本開示の実施形態は、多数のアドレス選択シナリオで利用できることを理解されたい。
【0040】
さらに、ここでの例示的な実施形態は、コロケーションされたシステムの様々なコンポーネントを示しているが、システムの様々なコンポーネントは、通信ネットワーク及び/又はインターネットなどの分散ネットワークの遠隔部分に、又は専用のセキュア、セキュアでない、及び/又は暗号化されたシステム内に配置することができることを理解されたい。したがって、システムの構成要素は、企業サーバのような1つまたは複数のデバイスに結合することができ、又はアナログ及び/又はデジタル通信ネットワークのような分散ネットワークの特定のノード上に連結することができることを理解されたい。以下の説明から理解されるように、また、計算効率の理由から、システムのコンポーネントは、システムの動作に影響を与えることなく、分散ネットワーク内の任意の位置に配置することができる。例えば、様々なコンポーネントは、ローカルサーバ内、1人以上のユーザの構内、又はそれらの何らかの組み合わせに配置することができる。
【0041】
最初に
図1を参照すると、インターネットは接続されたISPのセットであり、IPv4とIPv6が連携して動作するシングルモード(例えば、IPv4専用又はIPv6専用)又はデュアルスタックネットワークを提供する。つまり、デュアルIPv4/IPv6ノードは、IPv4アドレス、IPv6アドレス、又はその両方を使用して到達可能である。IPv4アドレスはIPv6アドレスとは形式が異なり、この2つの形式には互換性がない。NATやトンネリングなどの方法を使用すると、デバイスは反対側のアドレスファミリのネットワークを介して通信できる。トンネリングでは、一方のプロトコルのパケットを他方のプロトコルのパケットにカプセル化することによって、パケットを他方のプロトコルに送信できる。つまり、IPv6パケットはIPv4だけのネットワークを通過するためにIPv4パケットにカプセル化され、IPv4だけのネットワークを通過するためにIPv6パケットはIPv4パケットにカプセル化される。
【0042】
図2は、本開示の少なくともいくつかの実施形態に従って、シングルモードネットワーク上の接続性が記載される例示的な通信システム200である。システム200は、デバイス212及び222、サーバ211及び221、並びに通信ネットワーク210及び220を含むように示されている。本開示の少なくともいくつかの実施形態によれば、通信ネットワーク210及び220は、シングルモードネットワークを含むことができ、任意のタイプの既知の通信媒体又は通信媒体の集合を含むことができ、任意のタイプのプロトコル(例えば、IPv4又はIPv6)を使用して、通信ノード間でメッセージを送信することができる。デバイス212及びサーバ211は、シングルモードネットワーク210に接続されたシングルモードクライアントである。デバイス222及びサーバ221は、シングルモードネットワーク220に接続されたシングルモードクライアントである。例えば、通信ネットワーク210は、IPv6専用ネットワークであってもよく、通信ネットワーク220は、IPv4専用ネットワークであってもよい。デバイス212は、NAT64 230を介してデバイス222又はサーバ221と通信する必要があるかもしれない。
【0043】
通信ネットワーク210及び220は、有線及び/又は無線通信技術を含むことができる。インターネットは、世界中に配置された多数のコンピュータ、コンピューティングネットワーク、及び他の通信デバイスからなるインターネットプロトコル(IP)ネットワークを構成する通信ネットワーク210及び220の一例である。通信ネットワークの他の例としては、標準のPlain Old Telephone System(POTS)、Integrated Services Digital Network(ISDN)、Public Switched Telephone Network(PSTN)、LAN、WAN、Session Initiation Protocol(SIP)ネットワーク、Voice over IP(VoIP)ネットワーク、セルラーネットワーク、企業ネットワーク、及び当該技術分野で公知の他のタイプのパケット交換又は回路交換ネットワークが挙げられるが、これらに限定されるものではない。さらに、通信ネットワーク210及び120は、任意の1つのネットワークタイプに限定される必要はなく、代わりに多数の異なるネットワーク及び/又はネットワークタイプから構成されてもよいことが理解されよう。さらに、通信ネットワーク210及び220は、同軸ケーブル、銅ケーブル/配線、光ファイバケーブル、無線メッセージを送受信するためのアンテナ、及びそれらの組み合わせなどの多数の異なる通信媒体を含むことができる。明瞭にするために1つのネットワークのみが示されているが、一部の実施形態では、同じ又は異なる通信プロトコルを使用する複数のネットワークが存在してもよい。
【0044】
いくつかの実施形態では、デバイス212及び222は、個人通信デバイスを含むことができる。適切なデバイス212及び222の例には、電話、ソフトフォン、携帯電話、マルチスピーカ通信デバイス(例:会議電話)、テレビ電話、PC、ラップトップ、タブレット、PDA、スマートフォン、シンクライアントなどが含まれるが、これらに限定されない。様々な実施形態では、サーバ211及び221は、サーバコンピュータ、クラウドコンピューティングプラットフォーム、データセンター、及び任意の物理的又は仮想的コンピューティングマシン、並びにそれらの任意の変形又は組み合わせを含むことができる。
【0045】
システム200は、シングルモードデバイス212及び222、シングルモードサーバ211及び221、IPv6専用ネットワーク210、及びIPv4専用ネットワーク220を含むように示されている。デバイス212及びサーバ211は、IPv6ネットワーク210に接続されたIPv6専用クライアントである。デバイス222及びサーバ221は、IPv4ネットワーク220に接続されたIPv4専用クライアントである。例えば、デバイス212は、NAT64 230及びSIPプロキシ240を介して、デバイス222又はサーバ221と通信する必要があるかもしれない。
【0046】
図2Bは、IPv6専用デバイスとIPv4専用サーバとの間の通信を確立するためのメッセージフローを示す。IPv6専用クライアントからDNSサーバへの矢印(1)で示すように、IPv6プロトコルを使用して、IPv6専用クライアントは、www.IPv4専用のAAAAレコードのクエリーをDNS64を実行している再帰ネームサーバに送信する。矢印(2)では、IPv4プロトコルを使用して、再帰ネームサーバがネームサーバに「www.IPv4-only」を問い合わせ、応答でAAAAレコードを取得しない。再帰ネームサーバは、プレフィックスとオプションのサフィックスを使用してAAAAレコードを合成し、(2)合成されたAAAAレコードをIPv6専用クライアントに返す(IPv6を使用)。IPv6専用クライアント(4)は、合成されたIPv6アドレスにIPv6パケットを送信し、NAT64サーバにルーティングされる。NAT64サーバは、IPv6パケットを宛先IPv4アドレス(5)に変換する。SIPv4プロキシは、IPv4を介してNAT64サーバに応答を返す(6)。NAT64サーバはパケットをIPv6に変換し、IPv6専用クライアントに返す(7)。このフローでは、IPv6専用クライアントは、IPv4専用サーバと通信していることを認識しない。
【0047】
図3A、
図3Bは、IPv6専用デバイスとIPv4専用デバイス間のメッセージフローを示している。オファー側IPv6の連絡先は「7001@ca.avaya.com」で、IPアドレスは「2001.db8:12:34::1」。アンサー側IPv4専用デバイスのIPアドレスは「123.1.2.101」である。IPv6専用デバイスがREGISTERメッセージをNAT64サーバに送信し、VIAがIPv6専用デバイスのIPアドレス「VIA:[2001:db8:12:34::1」を一覧表示する。ContactヘッダーがIPv6専用デバイスの連絡先「Contact」〈sip7001@[2001:db8:12:34::1]〉を一覧表示する。送信元IPアドレスは2001:db8:12:34::1」で、宛先IPアドレスは「2001:db8:46::123.1.2.3」である。NAT64サーバはREGISTERメッセージをSIPv4プロキシに送信し、送信元IPアドレスは「192.2.0.1」に書き換えられる。IPv6専用オファー側がIPv4専用ネットワークでSIPプロキシ(シングル又はデュアルモード)に登録するためにIPv6コンタクトアドレスを使用し、SIPプロキシがIPv4専用ネットワークを介してContact IPv6アドレスにINVITEを送信する場合、アドレスはNAT64ポートにルーティングできない。つまり、発信者は着信者に到達できない。
【0048】
図3Bに示す別の例では、IPv6専用発信者(UA1)は、INVITEメッセージのコンタクトViaヘッダーとしてIPv6アドレスを提供する。SIPプロキシは、IPv4専用ネットワークを介してコンタクトのViaヘッダーIPv6アドレスに200OKを送信する。このアドレスはNAT64ポート(つまり、着信側から200OKは発信側に到達できない)にルーティングできない。
【0049】
図3Cは、IPv6ネットワーク上のIPv6専用デバイス212が、SIPv4プロキシを介してIPv4専用ネットワーク上のIPv4専用デバイス222に接続する場合のメッセージフローを示している。IPv6専用デバイス212は、試みられた着信側デバイス222がIPv4専用ネットワーク上のIPv4専用デバイスであることを決定する。例えば、IPv6専用デバイス212は、DNSクエリをNAT64 230に送り、IPv6専用デバイス212は、返されたAAAAレコードアドレスがIPv6変換プレフィックスで始まるかどうかを確認する。返されたAAAAレコードアドレスがIPv6変換プレフィックスで始まっている場合、IPv6専用デバイス212は、試みられた着信側デバイス222がIPv4専用ネットワーク上のIPv4専用デバイスであることを認識する。したがって、IPv6専用デバイス212は、そのIPv4サービスアドレスをSIPコンタクトヘッダー(登録用)及びSDP「c」行(直接メディア用)に提供する。IPv6専用デバイス212は、IPv4変換可能IPv6アドレスを割り当てられ、例えば、サービスプロバイダの全IPv4アドレス空間は、IPv6変換プレフィックスにマッピングされる。この例では、IPv6専用デバイス212はIPv6アドレス「2001:db8:46::192.2.0.1」を有し、「2001:db8:46」部分はIPv6変換プレフィックスを含み、「192.2.0.1」部分はIPv4サービスアドレスを含む。したがって、抽出されたIPv4アドレスは192.2.0.1であり、これは、IPv6専用デバイス212がIPv4プロキシ240に登録するときにSIPコンタクトヘッダで使用されるアドレスである。請求項に係る発明では、IPv6専用SIP電話機は、IPv4に対応可能であり、ALG又はSBCなしでIPv4サービスアドレスを管理することができる。
【0050】
これらの構成により、IPv6専用電話機は、SIPv4プロキシ240への登録中にIPv4サービスアドレスを提供することができる(例えば、
図3C)。また、IPv4専用オファー側は、SIPv4プロキシ240(例えば、
図3C)を介してINVITEをIPv6専用アンサー側に送信できる。IPv6専用アンサー側は、INVITE ContactヘッダーのIPv4アドレスに基づいて、INVITEがIPv4専用オファー側から来ることを認識し、そのIPv4_SAを200OK「c」及び‘m’行(例えば、
図3D)で提供する。IPv4専用オファー側は、IPv6ホストのサービスアドレスIPv4_SAを使用して、IPv6専用ホストにメディアを直接送信できる。IPv6専用オファー側は、SIPv4プロキシ240を介してIPv4専用アンサー側に到達し、NAT64/46(例えば、
図3D)を介して直接メディアを確立できる。例えば、IPv4対応電話機は、200OKメッセージのViaヘッダーで抽出されたIPv4アドレスを使用する。
【0051】
ここで
図4A、
図4Bを参照すると、異なるシングルモードネットワーク上のノード間の接続性を強化するための処理400の追加の詳細は、本開示の少なくともいくつかの実施形態に従って説明される。処理400は、以下の段落で括弧内に参照される。
【0052】
図4Aに示されるように、処理400はIPv4変換可能IPv6アドレスをIPv6専用デバイスに割り当てる(ステップ401)。例えば、DHCPv6を使用してIPv4変換可能IPv6アドレスを割り当てることができる。IPv6変換プレフィックスはIPv6専用ホストに広告され、変換プレフィックスはIPv4変換可能IPv6アドレスからIPv4アドレスを抽出するために必要である。IPv6専用ネットワーク上のIPv6専用デバイスは、IPv4専用ネットワークデバイス上のIPv4専用デバイスに接続しようとしているかどうかを確認する。IPv6専用デバイスがIPv4専用サーバ又はクライアントに接続していない場合(NO(ステップ403))、動作400は終了する(ステップ410)。IPv6専用デバイスがIPv4専用サーバ又はクライアントに接続している場合(YES(ステップ405))、IPv4サービスアドレスはIPv6専用デバイスに割り当てられたIPv4変換可能IPv6アドレスから抽出される(ステップ407)。例えば、IPv6専用デバイスにIPv4変換可能IPv6アドレス2001:db8:46::192.2.0.1がある場合、IPv4サービスアドレスは2001:db8:46::192.2.0.1から抽出された192.2.0.1である。IPv6専用ホストは、Via及びContact SIPヘッダーのIPv4_SAとして192.2.0.1を設定する。
【0053】
IPv4変換可能IPv6アドレスで表されるIPv4専用サーバ及びクライアント(すなわち、SIPv4プロキシ240)と通信する場合、IPv6専用ホストはIPv4サービスアドレスを選択する必要がある。IPv4サービスアドレスは、(NAT 64プレフィクスを使用して)IPv4変換可能IPv6アドレスから取得される。IPv4専用SIPプロキシ240と通信する場合、IPv4サービスアドレスはVia及びContact SIPヘッダーに設定される。これにより、IPv4専用サーバとクライアントがIPv6専用ホストからIPv4サービスアドレスを取得し、そのメッセージがSIITにルーティングされる。
【0054】
図4Bに示すように、処理420は、IPv4専用ネットワーク上のIPv4専用ホストとIPv6専用ネットワーク上のIPv6専用ホストとの間でメディアを直接送信する。メディアアドレスをネゴシエートする場合、IPv6専用ホストはIPv4専用ホストと通信するかどうかを検出する(ステップ421)。IPv6専用ホストがIPv4専用ホストと通信していない場合(NO)、動作420は終了する(ステップ423)。例えば、IPv6専用ホストがIPv4専用ホストと通信している場合(YES)、IPv4専用ホストはINVITE SDP「c」及び/又は「m」行でIPv4アドレスだけを提供する。処理420は、(ステップ425)に進み、IPv6専用ホスト及びIPv4専用ホストがメディアを直接送信するかどうかを決定する。IPv6専用ホストとIPv4専用ホストが直接メディアを送信しない場合(NO)、処理420は終了する(ステップ423)。(YES)の場合(つまり、ホストがメディアの直接送信を望む場合)、処理420は(ステップ427)に進む。(ステップ427)で、IPv6専用ホストは「c」行にIPv4_SAを設定し、IPv4専用ホストがIPv6ホストのサービスアドレスIPv4_SAを使用してメディアをIPv6専用ホストに直接送信できるようにする。IPv6専用ホストは、IPv4ホストのIPv4変換可能IPv6アドレスを宛先RTPアドレスとして合成することにより、メディアをIPv4専用ホストに直接送信することもできる(ステップ427)。(ステップ429)では、メディアはIPv4専用ネットワーク上のIPv4専用ホストとIPv6専用ネットワーク上のIPv6専用ホストの間で直接送信される。IPv6専用デバイスは、IPv4変換可能IPv6アドレスからIPv4アドレスを抽出し、IPv4_SAを使用して、SDP行自体にIPv6ヘッダー「m」及び「c」を設定するため、ALG/SBCサーバは必要ない。
【0055】
IPv6専用ホストは、IPv4変換可能IPv6アドレスを使用して、メディア、RTP、及びRTCPをNAT64トランスレータに送信する。例えば、NAT64は、宛先アドレスの変換プレフィクス部分を削除して、UDP宛先アドレスからIPv4宛先アドレスを抽出し、RTPをIPv4専用ホストに送信する。IPv6専用電話機は、RTP宛先のIPv4変換可能IPv6アドレスを合成する。IPv6専用ホストがIPv4変換可能IPV6アドレスを使用してNAT64XLATにメディアRTP及びRTCPを送信する場合、NAT64はIPv4宛先アドレスを抽出し、RTPをIPv4専用ホストに送信する。INVITEが(n4)SDP「m」及び「c」行にIPv4アドレスを持つIPv4専用ホストから来る場合、(n6)IPv6専用ホストは「m」行からIPv4アドレスを抽出し、変換プレフィックスを追加し、UDPパケット宛先アドレスとしてIPv4変換可能IPv6アドレスを使用してRTPv6パケットをNAT64に送信する(IPv6サービスアドレスは「c」行の変換プレフィックス+IPv4アドレスである)。IPv6専用ホスト(n6)は、IPv4専用ホスト(n4)にメディア用のIPv6サービスアドレスを作成し、SIPv4プロキシに登録するためのIPv4サービスアドレスを作成する。
【0056】
図5は、本明細書に記載する実施形態によるアドレス変換テーブル500の例を示すが、他のデータフォーマットも可能であり、本明細書の実施形態を以下に示す。
【0057】
アドレス変換テーブル500は、フィールド/カラム「DEVICE」、「NETWORK MODE」、「IPv6ADDRESS」、「IPv4ADDRESS」、及び「CONTACT」を含む。アドレス変換テーブル500にリストされるカラムは、説明のためだけのものであり、すべてのカラムが必要ではないが、さらに、テーブルは、この例にリストされない他のカラムを含み得る。
【0058】
例えば、NAT64 230は、アドレス変換テーブル500を生成することができる。
【0059】
図6は、一実施形態による、本明細書に記載されるような異なるシングルモードネットワークに接続されたシングルモードノード間への接続性を強化するために使用されるコンピューティングシステム600を示す。同様のコンピューティングシステムは、本明細書に記載するクライアント、ホスト、及びルータに含まれてもよい。
【0060】
コンピューティングシステム600は、通信サービスを提供し、メディアパスを選択するために本明細書に開示された様々な動作アーキテクチャ、プロセス、シナリオ、及びシーケンスを実装することができる任意のコンピューティングシステム又はシステムを表す。
【0061】
コンピューティングシステム600は、シングルモードデバイス112,122,212、222、及びサーバ111,121,211、221の一例であるが、他の例も存在し得る。計算システム600は、通信インタフェース601と、ユーザインタフェース602と、処理システム603とを備える。処理システム603は、通信インタフェース601及びユーザインタフェース602にリンクされている。処理システム603は、マイクロプロセッサ及び/又は処理回路605と、動作ソフトウェア607を格納するメモリデバイス606とを含む。コンピューティングシステム600は、明確にするために図示されていないバッテリ及びエンクロージャなどの他の周知のコンポーネントを含むことができる。コンピューティングシステム600は、サーバ、ユーザデバイス、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピューティングデバイス、又は何らかの他のユーザ通信装置を含み得る。
【0062】
通信インターフェース601は、ネットワークカード、ポート、無線周波数(RF)、処理回路及びソフトウェア、又は他のいくつかの通信デバイスなど、通信リンクを介して通信するコンポーネントを含む。通信インターフェース601は、金属リンク、無線リンク、又は光リンクを介して通信するように構成することができる。通信インターフェース601は、SIP、TCP、UDP、時分割多重(TDM)、インターネットプロトコル(IP)、イーサネット、光ネットワーキング、無線プロトコル、通信シグナリング、又はこれらの組み合わせを含む他のいくつかの通信フォーマットを使用するように構成することができる。いくつかの実施態様では、通信インターフェース601は、他のエンドユーザデバイスと通信するように構成され、通信インターフェースは、デバイスの音声通信を送信し、受信するために使用される。
【0063】
ユーザインターフェース602は、ユーザ入力を受信し、メディア及び/又は情報を提示するためにユーザとインタラクトするコンポーネントを含む。ユーザインターフェース602は、スピーカ、マイクロフォン、ボタン、ライト、ディスプレイスクリーン、タッチスクリーン、タッチパッド、スクロールホイール、通信ポート、又は他の何らかのユーザ入出力装置(これらの組み合わせを含む)を含み得る。ユーザインターフェース602は、いくつかの例では省略され得る。
【0064】
処理回路605は、メモリデバイス606からソフトウェア607の動作を検索し実行するマイクロプロセッサ及び他の回路を含む。メモリデバイス606は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータなど、情報を記憶するための任意の方法又は技術で実装された、揮発性及び不揮発性、リムーバブル及び非リムーバブル媒体を含むことができる。メモリデバイス606は、単一のストレージデバイスとして実装することができるが、複数のストレージデバイス又はサブシステムにわたって実装することもできる。メモリデバイス606は、動作ソフトウェア607を読み取るコントローラなどの追加の要素を含むことができる。記憶媒体の例には、ランダムアクセスメモリ、リードオンリーメモリ、磁気ディスク、光ディスク、及びフラッシュメモリ、並びにそれらの任意の組み合わせ又は変形、又は任意の他のタイプの記憶媒体が含まれる。いくつかの実施態様では、記憶媒体は、非一時的記憶媒体であってもよい。場合によっては、記憶媒体の少なくとも一部は一時的であってもよい。いかなる場合にも、記憶媒体は伝播された信号ではないことを理解されたい。
【0065】
処理回路605は、典型的には、メモリデバイス606と、通信インタフェース601及びユーザインタフェース602の一部とを保持することもできる回路基板上に実装される。オペレーティングソフトウェア907は、コンピュータプログラム、ファームウェア、又は何らかの他の形態の機械可読プログラム命令を含む。動作ソフトウェア607は、IPv4変換モジュール608及び検出モジュール610を含むが、アプリケーション内の任意の数のソフトウェアモジュールが同じ動作を提供することができる。オペレーティングソフトウェア607は、オペレーティングシステム、ユーティリティ、ドライバ、ネットワークインターフェース、アプリケーション、又は他のタイプのソフトウェアをさらに含むことができる。処理回路605によって実行されると、オペレーティングソフトウェア607は、処理システム603に、本明細書に記載されるようにコンピューティングシステム600を動作させるように指示する。
【0066】
少なくとも一つの実装では、IPv4変換モジュール608は、処理システム603によって抽出され、実行されると、処理システム603に、IPv6専用デバイスに割り当てられたIPv4変換可能IPv6アドレスからIPv4アドレスを抽出するように指示する。いくつかの実施形態では、IPv4変換モジュール608は、処理システム603によって抽出され、実行されると、処理システム603に対して、IPv4専用IPv4アドレスにIPv6プレフィックスを付加するように指示する。例えば、IPv4パケットヘッダーの送信元アドレスと登録済みの連絡先IPv4アドレスにIPv6プレフィクスを追加できる。少なくとも一つの実装では、検出モジュール610は、処理システム603によって読み取られ実行されると、通信の宛先がIPv4専用ネットワーク上のIPv4専用デバイスであることを決定するように処理システム603に指示する。
【0067】
また、上述の方法は、ハードウェア構成要素によって実行されてもよく、或いは、汎用又は特殊目的プロセッサ(GPU又はCPU)のような機械、又は方法を実行するための命令でプログラムされた論理回路(FPGA)をさせるために使用され得る機械実行可能命令のシーケンスで実施されてもよいことを理解されたい。これらの機械実行可能命令は、CD-ROM又は他のタイプの光ディスク、フロッピーディスク、ROM、RAM、EPROM、EEPROM、磁気カード又は光学カード、フラッシュメモリ、又は電子命令を格納するのに適した他のタイプの機械可読媒体などの1つまたは複数の機械可読媒体に格納することができる。或いは、これらの方法は、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって実行されてもよい。
【0068】
具体的な詳細は、実施形態の完全な理解を提供するために説明において与えられた。しかしながら、これらの具体的な詳細なしに実施形態を実施することができることは当業者には理解されよう。例えば、実施形態を不必要に詳細に不明瞭にしないように、回路をブロック図で示すことができる。他の例では、実施形態を不明瞭にすることを避けるために、周知の回路、プロセス、アルゴリズム、構造、及び技術を不必要な詳細なしに示すことができる。
【0069】
また、本実施形態は、フローチャート、フロー図、データフロー図、構造図、又はブロック図として示される処理として説明されたことに留意されたい。フローチャートは、動作を逐次的なプロセスとして記述することができるが、多くの動作は、並列的に又は同時に実行することができる。また、操作の順序を変更することもできる。プロセスは、その操作が完了すると終了するが、図に含まれていない追加のステップがある場合がある。プロセスは、メソッド、関数、プロシージャ、サブルーチン、サブプログラムなどに対応することができる。プロセスが関数に対応する場合、その終了は、呼び出し関数又はメイン関数への関数の戻りに対応する。
【0070】
さらに、実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、又はそれらの任意の組み合わせによって実施することができる。ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア又はマイクロコードで実装される場合、必要なタスクを実行するためのプログラムコード又はコードセグメントは、記憶媒体のような機械可読媒体に記憶され得る。プロセッサは、必要なタスクを実行することができる。コードセグメントは、プロシージャ、関数、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェアパッケージ、クラス、又は命令、データ構造、又はプログラム文の任意の組合せを表すことができる。コードセグメントは、情報、データ、引数、パラメータ、又はメモリ内容を送受信することによって、別のコードセグメント又はハードウェア回路に結合することができる。情報、引数、パラメータ、データ等は、メモリ共有、メッセージパッシング、トークンパッシング、ネットワーク伝送等を含む任意の適切な手段を介して、受け渡され、転送され、又は伝送され得る。
【0071】
本明細書では、開示の例示的な実施形態を詳細に説明したが、本発明の概念は、他の点では様々に具体化及び採用することができ、添付の特許請求の範囲は、先行技術によって制限される場合を除き、そのような変形を含むと解釈されることが意図されていることを理解されたい。