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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-17
(45)【発行日】2023-04-25
(54)【発明の名称】基板処理装置及び基板支持ユニット
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/3065 20060101AFI20230418BHJP
   H05H 1/46 20060101ALI20230418BHJP
   H01L 21/31 20060101ALI20230418BHJP
【FI】
H01L21/302 101G
H05H1/46 M
H01L21/302 101C
H01L21/302 101B
H01L21/31 C
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2021184158
(22)【出願日】2021-11-11
(65)【公開番号】P2022091120
(43)【公開日】2022-06-20
【審査請求日】2021-11-11
(31)【優先権主張番号】10-2020-0170465
(32)【優先日】2020-12-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】518162784
【氏名又は名称】セメス カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】ソン,ヒョンキュ
(72)【発明者】
【氏名】アン,ジョン-ファン
(72)【発明者】
【氏名】チョ,ジャエ ヒュン
(72)【発明者】
【氏名】バエ,ミン ケウン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ドン スク
(72)【発明者】
【氏名】キム,ヒョン ギュ
(72)【発明者】
【氏名】ガルスチャン,オグセン
(72)【発明者】
【氏名】リー,ウォン セオク
(72)【発明者】
【氏名】キム,スン ジェ
【審査官】鈴木 智之
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-266231(JP,A)
【文献】特開2007-258608(JP,A)
【文献】特開2016-219790(JP,A)
【文献】韓国公開特許第2007-0052112(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/3065
H05H 1/46
H01L 21/31
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラズマを利用して基板を処理する装置に提供される支持ユニットにおいて、
基板が置かれる誘電体板と、
前記誘電体板の下に配置されて第1直径を有する下部電極と、
前記下部電極にRF電力を印加して第2直径を有する電力供給ロードと、
前記下部電極の下部に前記下部電極と絶縁部材によって第1間隔で離隔されて配置され、前記電力供給ロードが貫通する第3直径を有する貫通ホールが形成されたプレート部を含む接地部材と、を含み、
前記下部電極はその下面の中央から下部に延長されて下部に行くほど直径が小くなるように形成される変形部を含み、前記変形部の端部に前記電力供給ロードが結合されるように提供される基板支持ユニット。
【請求項2】
前記接地部材は前記貫通ホールの内径から上部に向けて所定長さ延長され、前記電力供給ロードと第2間隔で離隔されるように提供されるガイド部をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の基板支持ユニット。
【請求項3】
前記ガイド部は前記変形部と所定距離で離隔されて前記変形部に沿って延長される延長部をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の基板支持ユニット。
【請求項4】
前記ガイド部は前記接地部材と一体で形成されるか、または別に形成されて電気的に連結されるように提供されることを特徴とする請求項2に記載の基板支持ユニット。
【請求項5】
前記変形部は下部に行くほど直径が小くなるテーパー形状で形成されることを特徴とする請求項1に記載の基板支持ユニット。
【請求項6】
前記変形部は縦断面が下部に行くほど直径が小くなるラウンド形状で形成されることを特徴とする請求項1に記載の基板支持ユニット。
【請求項7】
前記第1直径は前記第1間隔より5倍乃至8倍大きく提供されることを特徴とする請求項1に記載の基板支持ユニット。
【請求項8】
前記第1間隔は前記第3直径より10mm以上大きく提供されることを特徴とする請求項1に記載の基板支持ユニット。
【請求項9】
前記第2直径は前記第2間隔より6倍乃至8倍大きく提供されることを特徴とする請求項2に記載の基板支持ユニット。
【請求項10】
プラズマを利用して基板を処理する装置に提供される支持ユニットにおいて、
基板が置かれる誘電体板と、
前記誘電体板の下に配置されて第1直径を有する下部電極と、
前記下部電極にRF電力を印加して第2直径を有する電力供給ロードと、
前記下部電極の下部に前記下部電極と絶縁部材によって第1間隔で離隔されて配置され、前記電力供給ロードが貫通する第3直径を有する貫通ホールが形成されたプレート部を含む接地部材と、を含み、
前記接地部材は前記貫通ホールの内径から上部に向けて所定長さ延長され、前記電力供給ロードと第2間隔で離隔されるように提供されるガイド部をさらに含む基板支持ユニット。
【請求項11】
前記ガイド部は前記接地部材と一体で形成されるか、または別に形成されて電気的に連結されるように提供されることを特徴とする請求項10に記載の基板支持ユニット。
【請求項12】
前記第1直径は前記第1間隔より5倍乃至8倍大きく提供されることを特徴とする請求項10に記載の基板支持ユニット。
【請求項13】
前記第1間隔は前記第3直径より10mm以上大きく提供されることを特徴とする請求項10に記載の基板支持ユニット。
【請求項14】
前記第2直径は前記第2間隔より6倍乃至8倍大きく提供されることを特徴とする請求項10に記載の基板支持ユニット。
【請求項15】
プラズマを利用して基板を処理する装置に提供される支持ユニットにおいて、
基板が置かれる誘電体板と、
前記誘電体板の下に配置されて第1直径を有する下部電極と、
前記下部電極にRF電力を印加して第2直径を有する電力供給ロードと、
前記下部電極の下部に前記下部電極と絶縁部材によって第1間隔で離隔されて配置され、前記電力供給ロードが貫通する第3直径を有する貫通ホールが形成されたプレート部を含む接地部材と、を含み、
前記第1間隔は前記電力供給ロードから遠くなるほど広くなるように形成される基板支持ユニット。
【請求項16】
前記接地部材の前記プレート部の上面は内側領域と外側領域の高さが相異に形成されることを特徴とする請求項15に記載の基板支持ユニット。
【請求項17】
前記プレート部の上面は前記内側領域で前記外側領域にいくほど高さが低くなるように提供されることを特徴とする請求項16に記載の基板支持ユニット。
【請求項18】
前記貫通ホールの内径から上部に向けて所定長さ延長され、前記電力供給ロードと第2間隔で離隔されるように提供されるガイド部をさらに含むことを特徴とする請求項15に記載の基板支持ユニット。
【請求項19】
前記下部電極はその下面の中央から下部に延長されて下部に行くほど直径が小くなるように形成される変形部を含み、前記変形部の端部に前記電力供給ロードが結合されるように提供されることを特徴とする請求項15に記載の基板支持ユニット。
【請求項20】
基板を処理する装置において、
内部に処理空間を有するチャンバと、
前記処理空間で基板を支持する支持ユニットと、
前記処理空間にガスを供給するガス供給ユニットと、
前記ガスからプラズマを発生させるプラズマソースを含むが、
前記支持ユニットは、
基板が置かれる誘電体板と、
前記誘電体板の下に配置されて第1直径を有する下部電極と、
前記下部電極にRF電力を印加して第2直径を有する電力供給ロードと、
前記下部電極の下部に前記下部電極と絶縁部材によって第1間隔で離隔されて配置され、前記電力供給ロードが貫通する第3直径を有する貫通ホールが形成されたプレート部を含む接地部材と、を含み、
前記下部電極はその下面の中央から下部に延長されて下部に行くほど直径が小くなるように形成される変形部を含み、前記変形部の端部に前記電力供給ロードが結合されるように提供され、
前記接地部材は前記貫通ホールの内径から上部に向けて所定長さ延長され、前記接地部材と一体で形成されるか、または別に形成されて電気的に連結されるように提供され、前記電力供給ロードと第2間隔で離隔されるように提供されるガイド部をさらに含み、
前記第1間隔は前記電力供給ロードから遠くなるほど広くなるように形成される基板処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プラズマを利用して基板を処理する装置及びこれに提供されて基板を支持する基板支持ユニットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
プラズマは非常に高い温度や、強い電界あるいは高周波電子系(RF Electromagnetic Fields)によって生成され、イオンや電子、ラジカル等でなされたイオン化されたガス状態を言う。半導体素子製造工程はプラズマを利用して蝕刻、アッシング工程などを含むことができる。プラズマを利用してウェハーなどの基板を処理する工程はプラズマに含有されたイオン及びラジカル粒子らがウェハーと衝突することで遂行される。
【0003】
一般に、プラズマを利用して基板を処理する装置は工程ガスをプラズマ状態で励起するためのプラズマソースとして、下部電極を含む。例えば、図1に示されたように、プラズマを利用して基板を処理する装置は基板を支持する支持部材10を含む。そして、支持部材10は静電チャック1、下部電極2、セラミックス素材などでなされる絶縁部材3、そして導電性部材4を含む。導電部材4は接地される。下部電極2はRFロード5と結合される。下部電極2はRFロード5と電気的に連結される。RFロード5は電源6と連結される。電源6はRFロード5で高周波電力を印加する。すなわち、RFロード5は下部電極2に高周波電力を印加する。一般に、基板(W)は下部電極2の上部に支持される。すなわち、下部電極2は基板(W)の上部でプラズマが発生できるようにする。電源6に連結されたRFロード5には高周波電流が流れる。高周波電流はRFロード5の表面に沿って流れる。下部電極2と導電性部材4との間にはエアギャップ(Air Gap)が形成される。
【0004】
図1のようなエアギャップ(Air Gap)構造によって、下部に高い電力を供給(Feeding)してもアーキング(Arcing)を制御するのに多くの助けを借りたし、高いパワー(Power)を入力しても電力損失(Power Loss)が従来より低いことによって、温度が低いながらも電力損失が比較的低い電極構造を有して行くことができた。また、プラズマの対称側面でも下部電極2の下にエアギャップを維持している導電性部材4と下部電極2の間の維持間隔などが一定で多くの効果を得たことは事実である。
【0005】
エアギャップによって既存装備の構造対比処理効率は飛躍的に上昇したが、RFロード5と下部電極2と導電性部材4との間の相互電気的影響によって、インピーダンスの増加が存在することを見つけたし、電力(Power)を昇圧しても工程品質上下部面に形成される電界(Field)効果が基板の処理工程に影響を与えるしかないことを見つけた。
【0006】
また、RFロード5と下部電極2が接する領域では強い電気場の分散が発生し、強い電気場の分散で下部電極2に伝達される高周波電流は上部から眺めた下部電極2の領域に対してお互いに相異に伝達される。これに、基板の上部で電気場が均一に発生しないで、基板の上部で発生するプラズマの均一度が落ちって基板処理効率を落とす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、基板を効率的に処理することができる支持ユニット、これを含む基板処理装置を提供することを一目的とする。
【0008】
また、本発明は支持ユニットに提供される電極及び電力供給ロードが連結される領域に電気場が集中されることを最小化できて電気的インピーダンス(Impedance)を最小化できる支持ユニット、これを含む基板処理装置を提供することを一目的とする。
【0009】
また、本発明は基板上部で発生するプラズマ密度を調節するにおいて、追加的な制御因子を提供する支持ユニット、これを含む基板処理装置を提供することを一目的とする。
【0010】
また、本発明は基板(例えば、ウェハー)のセンター部分に集中された強い電界強度(Field Strength)を相殺させることで、基板の領域別?エチレートユニフォーミティ(ER Uniformity)を向上させることができる支持ユニット、これを含む基板処理装置を提供することを一目的とする。
【0011】
また、本発明はRF電力フィーディングする時、接地部材の領域に形成される渦電流(Eddy Current)を最小化することができる支持ユニット、これを含む基板処理装置を提供することを一目的とする。
【0012】
また、本発明はRF電力フィーディング過程で接地部材にRFエネルギーが伝達してノイズが発生することを最小化することができる支持ユニット、これを含む基板処理装置を提供することを一目的とする。
【0013】
本発明の目的はこれに制限されないし、言及されなかったまた他の目的らは下の記載から当業者に明確に理解されることができるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、プラズマを利用して基板を処理する装置に提供される支持ユニットを提供する。一実施例において、基板支持ユニットは、基板が置かれる誘電体板と、前記誘電体板の下に配置されて第1直径を有する下部電極と、前記下部電極にRF電力を印加して第2直径を有する電力供給ロードと、前記下部電極の下部に前記下部電極と絶縁部材によって第1間隔で離隔されて配置され、中央に前記電力供給ロードが貫通する第3直径を有する貫通ホールが形成されたプレート部を含む接地部材を含み、前記下部電極はその下面の中央から下部に延長されて下部に行くほど直径が小さくなるように形成される変形部を含み、前記変形部の端部に前記電力供給ロードが結合されるように提供される。
【0015】
一実施例において、前記接地部材は前記貫通ホールの内径から上部に向けて所定長さ延長され、前記電力供給ロードと第2間隔で離隔されるように提供される前記ガイド部をさらに含むことができる。
【0016】
一実施例において、前記ガイド部は前記変形部と所定距離で離隔されて前記変形部に沿って延長される延長部をさらに含むことができる。
【0017】
一実施例において、前記ガイド部は前記接地部材と一体で形成されるか、または別に形成されて電気的に連結されるように提供されることができる。
【0018】
一実施例において、前記変形部は下部に行くほど直径が小さくなるテーパー形状で形成されることができる。
【0019】
一実施例において、前記変形部は縦断面が下部に行くほど直径が小さくなるラウンド形状で形成されることができる。
【0020】
一実施例において、前記第1直径は前記第1間隔より5倍乃至8倍大きく提供されることができる。
【0021】
一実施例において、前記第3直径は前記第1間隔より10mm以上大きく提供されることができる。
【0022】
一実施例において、前記第2直径は前記第2間隔より6倍乃至8倍大きく提供されることができる。
【0023】
本発明においてプラズマを利用して基板を処理する装置に提供される他の観点による実施例の支持ユニットは、基板が置かれる誘電体板と、前記誘電体板の下に配置されて第1直径を有する下部電極と、前記下部電極にRF電力を印加して第2直径を有する電力供給ロードと、前記下部電極の下部に前記下部電極と絶縁部材によって第1間隔で離隔されて配置され、中央に前記電力供給ロードが貫通する第3直径を有する貫通ホールが形成されたプレート部を含む接地部材を含み、前記接地部材は前記貫通ホールの内径から上部に向けて所定長さ延長され、前記電力供給ロードと第2間隔で離隔されるように提供される前記ガイド部と、をさらに含む。
【0024】
一実施例において、前記ガイド部は前記接地部材と一体で形成されるか、または別に形成されて電気的に連結されるように提供されることができる。
【0025】
一実施例において、前記第1直径は前記第1間隔より5倍乃至8倍大きく提供されることができる。
【0026】
一実施例において、前記第3直径は前記第1間隔より10mm以上大きく提供されることができる。
【0027】
一実施例において、前記第2直径は前記第2間隔より6倍乃至8倍大きく提供されることができる。
【0028】
本発明においてプラズマを利用して基板を処理する装置に提供されるまた他の観点による実施例の支持ユニットは、基板が置かれる誘電体板と、前記誘電体板の下に配置されて第1直径を有する下部電極と、前記下部電極にRF電力を印加して第2直径を有する電力供給ロードと、前記下部電極の下部に前記下部電極と絶縁部材によって第1間隔で離隔されて配置され、中央に前記電力供給ロードが貫通する第3直径を有する貫通ホールが形成されたプレート部を含む接地部材を含み、前記第1間隔は前記電力供給ロードから遠くなるほど広くなるように形成される。
【0029】
一実施例において、前記接地部材の前記プレート部の上面は内側領域と外側領域の高さが相異に形成されることができる。
【0030】
一実施例において、前記プレート部の上面は前記内側領域で前記外側領域にいくほど高さが低くなるように形成されることができる。
【0031】
一実施例において、前記貫通ホールの内径から上部に向けて所定長さ延長され、前記電力供給ロードと第2間隔で離隔されるように提供される前記ガイド部をさらに含むことができる。
【0032】
一実施例において、前記下部電極はその下面の中央から下部に延長されて下部に行くほど直径が小さくなるように形成される変形部を含み、前記変形部の端部に前記電力供給ロードが結合されるように提供されることができる。
【0033】
本発明は、プラズマを利用して基板を処理する装置を提供する。一実施例において、基板処理装置は、内部に処理空間を有するチャンバと、前記処理空間で基板を支持する支持ユニットと、前記処理空間にガスを供給するガス供給ユニットと、前記ガスからプラズマを発生させるプラズマソースを含むが、前記支持ユニットは、基板が置かれる誘電体板と、前記誘電体板の下に配置されて第1直径を有する下部電極と、前記下部電極にRF電力を印加して第2直径を有する電力供給ロードと、前記下部電極の下部に前記下部電極と絶縁部材によって第1間隔で離隔されて配置され、中央に前記電力供給ロードが貫通する第3直径を有する貫通ホールが形成されたプレート部を含む接地部材を含み、前記下部電極はその下面の中央から下部に延長されて下部に行くほど直径が小くなるように形成される変形部を含み、前記変形部の端部に前記電力供給ロードが結合されるように提供され、前記接地部材は前記貫通ホールの内径から上部に向けて所定長さ延長され、前記接地部材と一体で形成されるか、または別に形成されて電気的に連結されるように提供され、前記電力供給ロードと第2間隔で離隔されるように提供される前記ガイド部をさらに含み、前記第1間隔は前記電力供給ロードから遠くなるほど広くなるように形成される。
【発明の効果】
【0034】
本発明の多様な実施例によれば、基板を効率的に処理することができる。
【0035】
また、本発明の多様な実施例によれば、支持ユニットに提供される電極及び電力供給ロードが連結される領域に電気場が集中されることを最小化できて電気的インピーダンス(Impedance)を最小化できる。
【0036】
また、本発明の多様な実施例によれば、基板上部で発生するプラズマ密度を調節するにおいて、追加的な制御因子が提供されることができる。
【0037】
また、本発明の多様な実施例によれば、強い電界強度(Field Strength)が形成される部分のインピーダンス(Impedance)の最適化を通じてRF Power伝達効率向上と併せてCCP電極の電気場ユニフォーミティ(Electrical Field Uniformity)制御を通じて、基板の領域別エチレートユニフォーミティ(ER Uniformity)を向上させることができる。
【0038】
また、本発明の多様な実施例によれば、RF電力フィーディングする時、接地部材の領域に形成される渦電流(Eddy Current)を最小化することができる。
【0039】
また、本発明の多様な実施例によれば、RF電力フィーディング過程で接地部材にRFエネルギーが伝達されてノイズが発生されることを最小化することができる。
【0040】
本発明の効果が上述した効果らで限定されるものではなくて、言及されない効果らは本明細書及び添付された図面から本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者に明確に理解されることができるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0041】
図1】従来のプラズマを利用して基板を処理する装置に提供されて基板を支持する支持ユニットの一部を見せてくれる図面である。
図2】本発明の一実施例による基板処理装置とこれに提供された第1実施例による基板支持ユニットを見せてくれる図面である。
図3図2に提供された第1実施例による基板支持ユニットを拡大した断面図である。
図4】第2実施例による基板支持ユニットの断面図である。
図5】第3実施例による基板支持ユニットの断面図である。
図6】第4実施例による基板支持ユニットの断面図である。
図7】第5実施例による基板支持ユニットの断面図である。
図8】第6実施例による基板支持ユニットの断面図である。
図9】第7実施例による基板支持ユニットの断面図である。
図10図7に示された本発明の第5実施例による基板支持ユニットのRFエネルギーシミュレーションである。
図11】第8実施例による基板支持ユニットの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
以下では添付した図面を参照にして本発明の実施例に対して本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者が容易に実施できるように詳しく説明する。しかし、本発明はいろいろ相異な形態で具現されることができるし、ここで説明する実施例で限定されない。また、本発明の望ましい実施例を詳細に説明するにおいて、関連される公知機能または構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不必要に曇ることがあると判断される場合にはその詳細な説明を略する。また、類似機能及び作用をする部分に対しては図面全体にかけて等しい符号を使用する。
【0043】
ある構成要素を‘包含する’ということは、特別に反対される記載がない限り他の構成要素を除くことではなく、他の構成要素をさらに含むことができるということを意味する。具体的に,“含む”または“有する”などの用語は明細書上に記載した特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとすることであって、一つまたはその以上の他の特徴らや数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加可能性をあらかじめ排除しないものとして理解されなければならない。
【0044】
単数の表現は文脈上明白に異なるように志さない限り、複数表現を含む。また、図面で要素らの形状及び大きさなどはより明確な説明のために誇張されることがある。
【0045】
本発明の実施例はさまざまな形態で変形することができるし、本発明の範囲が下の実施例らに限定されるものとして解釈されてはいけない。本実施例は当業界で平均的な知識を有した者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。したがって、図面での要素の形状はより明確な説明を強調するために誇張された。
【0046】
本発明の実施例ではプラズマを利用して基板を蝕刻する基板処理装置に対して説明する。しかし、本発明はこれに限定されないで、チャンバ内にプラズマを供給して工程を遂行する多様な種類の装置に適用可能である。
【0047】
図2は、本発明の一実施例による基板処理装置とこれに提供された第1実施例による基板支持ユニットを見せてくれる図面であり、図3図2に提供された第1実施例による基板支持ユニットを拡大した断面図である。
【0048】
以下、図2及び図3を参照すれば、基板処理装置1000はプラズマを利用して基板(W)を処理する。基板処理装置1000はチャンバ100、支持ユニット200、シャワーヘッドユニット300、ガス供給ユニット400、プラズマソース、ライナーユニット(図示せず)、バッフルユニット500、そして制御機(図示せず)を含む。
【0049】
チャンバ100は内部に基板処理工程が遂行される処理空間を有する。チャンバ100は密閉された形状で提供される。チャンバ100は導電性材質で提供されることができる。例えば、チャンバ100は金属を含む材質で提供されることができる。チャンバ100はアルミニウム材質で提供されることができる。チャンバ100は接地されることができる。チャンバ100の底面には排気ホール104が形成される。排気ホール104は排気ライン151と連結される。排気ライン151はポンプ153と連結される。工程過程で発生した反応副産物及びチャンバ100の内部空間にとどまるガスは排気ライン151を通じて外部に排出されることができる。排気過程によってチャンバ100の内部は所定圧力で減圧される。これと異なり、別途の減圧部材が提供されて処理空間102の内部を所定圧力で減圧させることができる。
【0050】
チャンバ100の壁にはヒーター(図示せず)が提供されることができる。ヒーターはチャンバ100の壁を加熱する。ヒーターは加熱電源(図示せず)と電気的に連結される。ヒーターは加熱電源で印加された電流に抵抗することで熱を発生させる。ヒーターで発生された熱は内部空間に伝達される。ヒーターで発生された熱によって処理空間は所定温度で維持される。ヒーターはコイル形状の熱線で提供されることができる。ヒーターはチャンバ100の壁に複数個提供されることができる。
【0051】
チャンバ100の内部には支持ユニット200が位置する。支持ユニット200は基板(W)を処理空間内で基板(W)を支持する。支持ユニット200は静電気力を利用して基板(W)を吸い付く静電チャック(ESC)で提供されることができる。これと異なり、基板支持ユニット200は機械的クランピングのような多様な方式で基板(W)を支持することもできる。以下では、静電チャック(ESC)を含む支持ユニット200に対して説明する。
【0052】
支持ユニット200は誘電プレート220、ボディープレート230、フォーカスリング240、RFサポートプレート270、絶縁カバー280、接地部材290、下部カバー295を含む。支持ユニット200はチャンバ100内部でチャンバ100の底面から上部に離隔されて位置されることができる。
【0053】
誘電プレート220は支持ユニット200の上端部に位置する。誘電プレート220は円盤形状の誘電体(dielectric substance)で提供される。誘電プレート220の上面には基板(W)が置かれる。誘電プレート220の上面は基板(W)より小さな半径を有する。よって、基板(W)縁領域は誘電プレート220の外側に位置する。誘電プレート220には第1供給流路221が形成される。第1供給流路221は誘電プレート220の上面から底面に提供される。第1供給流路221はお互いに離隔して複数個形成され、基板(W)の底面に熱伝逹媒体が供給される通路で提供される。
【0054】
誘電プレート220の内部には静電電極223とヒーター225が埋設される。静電電極223はヒーター225の上部に位置する。静電電極223は第1下部電源223aと電気的に連結される。第1下部電源223aは直流電源を含む。静電電極223と第1下部電源223aとの間にはスイッチ223bが設置される。静電電極223はスイッチ223bのオン/オフによって第1下部電源223aと電気的に連結されることができる。スイッチ223bがオン(On)になれば、静電電極223には直流電流が印加される。静電電極223に印加された電流によって静電電極223と基板(W)との間には静電気力が作用し、静電気力によって基板(W)は誘電プレート220に吸着される。
【0055】
ヒーター225は第2下部電源225aと電気的に連結される。ヒーター225は第2下部電源225aで印加された電流に抵抗することで熱を発生させる。発生された熱は誘電プレート220を通じて基板(W)に伝達される。ヒーター225で発生された熱によって基板(W)は所定温度で維持される。ヒーター225は螺旋形状のコイルを含む。
【0056】
誘電プレート220の下部にはボディープレート230が位置する。誘電プレート220の底面とボディープレート230の上面は接着剤236によって接着されることができる。ボディープレート230はアルミニウム材質で提供されることができる。ボディープレート230の上面は中心領域が縁領域より高く位置されるように段差になることがある。ボディープレート230の上面中心領域は誘電プレート220の底面に相応する面積を有して、誘電プレート220の底面と接着される。ボディープレート230には第1循環流路231、第2循環流路232及び第2供給流路233が形成される。
【0057】
ボディープレート230は金属板を含むことができる。ボディープレート230は高周波伝送ライン610によって高周波電源620と連結されることができる。ボディープレート230は高周波電源620から電力が印加され、処理空間に生成されるプラズマが基板に円滑に供給されるようにできる。すなわち、ボディープレート230は電極で機能することができる。また、図2で基板処理装置1000はCCPタイプで構成されているが、これに限定されるものではなくて、本発明の一実施例による基板処理装置1000はICPタイプで構成されることができる。基板処理装置1000がICPタイプで構成される場合、高周波伝送ライン610はプラズマを生成するための下部電極に連結されて高周波電源620から下部電極で電力を印加することができる。
【0058】
第1循環流路231は熱伝逹媒体が循環する通路で提供される。第1循環流路231はボディープレート230内部に螺旋形状で形成されることができる。または、第1循環流路231はお互いに相異な半径を有するリング形状の流路らが等しい中心を有するように配置されることができる。それぞれの第1循環流路231はお互いに連通されることができる。第1循環流路231は等しい高さに形成される。
【0059】
第2循環流路232は冷却流体が循環する通路で提供される。第2循環流路232はボディープレート230内部に螺旋形状で形成されることができる。また、第2循環流路232はお互いに相異な半径を有するリング形状の流路らが等しい中心を有するように配置されることができる。それぞれの第2循環流路232はお互いに連通されることができる。第2循環流路232は第1循環流路231より大きい断面積を有することができる。第2循環流路232は等しい高さに形成される。第2循環流路232は第1循環流路231の下部に位置されることができる。
【0060】
第2供給流路233は第1循環流路231から上部に延長され、ボディープレート230の上面に提供される。第2供給流路243は第1供給流路221に対応する個数で提供され、第1循環流路231と第1供給流路221を連結する。
【0061】
第1循環流路231は熱伝逹媒体供給ライン231bを通じて熱伝逹媒体貯蔵部231aと連結される。熱伝逹媒体貯蔵部231aには熱伝逹媒体が貯蔵される。熱伝逹媒体は不活性ガスを含む。実施例によれば、熱伝逹媒体はヘリウム(He)ガスを含む。ヘリウムガスは供給ライン231bを通じて第1循環流路231に供給され、第2供給流路233と第1供給流路221を順次に経って基板(W)底面に供給される。ヘリウムガスはプラズマで基板(W)に伝達された熱が静電チャックに伝達される媒介体役割をする。
【0062】
第2循環流路232は冷却流体供給ライン232cを通じて冷却流体貯蔵部232aと連結される。冷却流体貯蔵部232aには冷却流体が貯蔵される。冷却流体貯蔵部232a内には冷却機232bが提供されることがある。冷却機232bは冷却流体を所定温度で冷却させる。これと異なり、冷却機232bは冷却流体供給ライン232c上に設置されることができる。冷却流体供給ライン232cを通じて第2循環流路232に供給された冷却流体は第2循環流路232に沿って循環してボディープレート230を冷却する。ボディープレート230は冷却されながら誘電プレート220と基板(W)を共に冷却させて基板(W)を所定温度で維持させる。
【0063】
フォーカスリング240は静電チャックの縁領域に配置される。フォーカスリング240はリング形状を有して、誘電プレート220のまわりに沿って配置される。また、フォーカスリング240は絶縁カバー280の上面に配置されることができる。フォーカスリング240の上面は外側部240aが内側部240bより高いように段差になることがある。フォーカスリング240の上面内側部240bは誘電プレート220の上面と同一高さに位置される。フォーカスリング240の上面内側部240bは誘電プレート220の外側に位置された基板(W)の縁領域を支持する。フォーカスリング240の外側部240aは基板(W)の縁領域を取り囲むように提供される。フォーカスリング240はチャンバ100内でプラズマが基板(W)と向い合う領域に集中されるようにする。
【0064】
ボディープレート230の下部にはエアギャップ(Air gab)285が形成される。エアギャップ285はRFサポートプレート270と後述する接地部材290の間に形成される。エアギャップ285は絶縁カバー280によって囲まれることがある。エアギャップ285はRFサポートプレート270と接地部材290を電気的に絶縁させる。
【0065】
RFサポートプレート270はボディープレート230の下に提供される。RFサポートプレート270の上部面はボディープレート230の下部面と接触されて提供される。RFサポートプレート270の平面は円板形状で提供されることができる。RFサポートプレート270は導電性材質で提供される。一例でRFサポートプレート270はアルミニウム材質で提供されることができる。
【0066】
RFサポートプレート270は電極板部721と変形部272とロード結合部273を含む。電極板部271の平面はボディープレート230の平面形状に対応される形状で提供される。変形部272は電極板部271の中央から下部に延長されて形成される。変形部272は下部に行くほど直径が小さくなるように形成されることができる。変形部272の下部に延長されてロード結合部273が形成される。
【0067】
電力供給ロード275はRFサポートプレート270に電力を印加することができる。電力供給ロード275はRFサポートプレート270と電気的に連結されることができる。電力供給ロード275は下部電源227と連結されることができる。下部電源227はRF電力を発生させるRF電源で提供されることができる。RF電源はハイバイアスパワーRF(High Bias Power RF)電源で提供されることができる。下部電源227は複数個のRF電源で提供されることができる。複数個のRF電源高周波27.12MHz以上)、中周波1MHz乃至27.12MHz)及び低周波100kHz乃至1MHz)のうちで何れか一つ以上の組合で構成されることができる。電力供給ロード275は下部電源227から高周波電力の印加を受ける。電力供給ロード275は導電性材質で提供されることができる。例えば、電力供給ロード275は金属を含む材質で提供されることができる。電力供給ロード275は金属ロードであることができる。また、電力供給ロード275は整合器(Matcher、図示せず)と連結されることができる。第3下部電源235aと電力供給ロード275は整合器(図示せず)を通して連結されることができる。整合器(図示せず)はインピーダンスマッチング(Impedance Matching)を遂行することができる。
【0068】
絶縁カバー280はRFサポートプレート270を支持する。絶縁カバー280はRFサポートプレート270の側面と接するように提供されることができる。絶縁カバー280はRFサポートプレート270の下面の縁領域と接するように提供されることができる。例えば、絶縁カバー280は上部と下部が開放された桶形状を有することができる。また、絶縁カバー280はRFサポートプレート270が絶縁カバー280によって支持されることができるように内側が段差になることができる。絶縁カバー280は絶縁性を有する材質で提供されることができる。
【0069】
接地部材290は電気的に接地される構成である。接地部材290の中央には電力供給ロード275が貫通される貫通ホールが形成される。
【0070】
下部カバー295は基板支持ユニット200の下段部に位置する。下部カバー295はチャンバ100の底部から上部に離隔されて位置する。下部カバー295は上面が開放された空間が内部に形成される。下部カバー295の上面は接地部材290によって覆われる。よって、下部カバー295の断面の外部半径は接地部材290の外部半径と等しい長さで提供されることができる。下部カバー295の内部空間には返送される基板(W)を外部の返送部材から支持ユニット200の上面に該当する基板(W)支持面に移動させるリフトピンモジュール(図示せず)などが位置することができる。
【0071】
下部カバー295は連結部材297を含む。連結部材297は下部カバー295の外側面とチャンバ100の内側壁を連結する。連結部材297は下部カバー295の外側面に一定な間隔で複数個提供されることができる。連結部材297は基板支持ユニット200をチャンバ100内部で支持する。また、連結部材297はチャンバ100の内側壁と連結されることで下部カバー295が電気的に接地されるようにする。第1下部電源223aと連結される第1電源ライン223c、第2下部電源225aと連結される第2電源ライン225c、熱伝逹媒体貯蔵部231aと連結された熱伝逹媒体供給ライン231b、及び冷却流体貯蔵部232aと連結された冷却流体供給ライン232cなどは連結部材297の内部空間を通じて下部カバー295内部に延長される。
【0072】
下部カバー295は絶縁カバー280の下に配置される。下部カバー295は絶縁カバー280の下に配置されて絶縁カバー280を支持する。また、下部カバー295は導電性材質で提供されることができる。例えば、下部カバー295は金属を含む材質で提供されることができる。また、下部カバー295はチャンバ100と電気的に連結されることができる。下部カバー295は電気的に接地されることができる。
【0073】
最近には、高電力(High Power)を印加するための電力供給ロード275の最適化技術のうちでRFの電磁気的な特性を利用しようとする研究が行われている。特に、電力供給ロード275を通じて支持ユニットに供給するRFパワー発散を最適化するための研究が行われている。これは、本発明の発明者らはRFパワーの発散ディレクション(Direction)がRFを効率的に伝達するのに有効に作用すると判断するためである。言い換えれば、本発明の発明者らはRFパワーの発散がよくなされる部分にパワーを印加したら、インピーダンス抵抗が低い支点をよく捜すことができると判断されるためである。これはレーダーや電磁波通信で使用されている形状を通じてRFフィーディング(RF Feeding)の特性をよく利用することができるであろうと予測される。
【0074】
図2に表現した‘A’はRFサポートプレート270の電極板部271の底面と接地部材290のプレート部291の上面間距離(Gap)を意味する。‘B'は電極板部271の直径を意味する。‘C'はプレート部291に形成された貫通ホールの内壁と電力供給ロード275の離隔距離(Gap)を意味する。‘D'はプレート部291に形成された貫通ホールの内径を意味する。そして、‘E’は電力供給ロード275の直径(Dia.)である。本発明の発明者らはこれらを通じて支持ユニットを成す構成の特定寸法範囲(Dimension)を設定しようとする。本発明者らによる支持ユニットを成す構成の特定寸法範囲(Dimension)は下記のように定義される。
<Size規定>
1.D<A、通常AはDより10mm以上のDimensionを有する。
2.B=A×(5乃至8)、インピーダンス(Impedance)の効率とサイズ(Size)上RFサポートプレート270の電極板部271の直径(B)対比Aが5倍から8倍程小さい。
3.C×(6乃至8)<E
4.EはRF電力の周波数及びパワーを考慮して20mm<E<40mm範囲で決まる。
5.(2×C)+E=D
【0075】
上の定義でRFパワーの効率を高めようとインダクタンス(Inductance)値とキャパシタンス(Capacitance)値を計算するには下のような数式が使用される。
[数学式1]
【数1】
[数学式1]を通じて基本的なインピーダンス(Impedance)を求めることができるし、L値とC値は同軸線路の公式を通じて求めることができる。
[数学式2]
【数2】
[数学式3]
【数3】
[数学式4]
【数4】
【0076】
[数学式2]は特性インピーダンス(Impedance)を求める式である。[数学式3]は電力供給ロード275のインダクタンス(Inductance)を求める式である。[数学式4]は電力供給ロード275の漂遊静電容量(Stray Capacitance)を求める式である。
【0077】
前記数学式らから、RF波動エネルギーが電力供給ロード275に沿って進行する時、図1のように下部電極2とRFロード5の連結部分に角が形成されることと、本発明の実施例のようにRFサポートプレート270(実施例、ボディープレート230とRFサポートプレート270は電気的に連結されることによって、RFサポートプレート270及びボディープレート230は下部電極で機能する)の下部が下部に行くほど直径がますます小くなるように形成(例えば、ラウンド形状のテーパー(Fillet)形状や面取り(Chamfer)形状で形成)されている部分を比べると、本発明の実施例は電力供給ロード275の長さに対するインダクタンス(Inductance)値を下げてキャパシタンス(Capacitance)値を高めることができる余地を与える。これはインピーダンス(Impedance)を調節して上部フィールド(Field)を制御するのに重要な要素であることが分かる。
【0078】
第1実施例において、変形部272が面取り(Chamfer)形状で提供される時、面取り値である面取り部の距離(xまたはy)に対しては次のように定義されることができる。
C(mm)<各面取り部の距離であるxまたはy(mm)<C×20(mm)
【0079】
ここで、面取り角度(Angle)は片側0を基準で0゜<Angle<90゜で規定される。一方、変形部272が面取り(Chamfer)形状で提供されるにおいて、x値とy値はそれぞれ相異に提供されることもできる。
【0080】
一方、変形部272は図7などで後述されるように、その縦断面がラウンドになるようにテーパー(Fillet)形状で形成された変形部2272で提供されることができる。これに関しては図7で詳しく説明する。
【0081】
図4は、図2のような基板処理装置に提供されることができる第2実施例による基板支持ユニットの断面図である。図4を参照して第2実施例による基板支持ユニットを説明するが、以前の図面らで説明された構成と等しい構成は等しい図面符号を記載し、前述した説明でその説明の代わりをする。
【0082】
図4を参照すれば、電極板部1271を含むRFサポートプレート1270が提供され、RFサポートプレート1270には電力供給ロード275が連結される。
【0083】
RFサポートプレート1270の下部にはエアギャップ285が形成される。エアギャップ285はRFサポートプレート1270と接地部材1290との間に形成される。エアギャップ285は絶縁カバー280によって囲まれることがある。エアギャップ285はRFサポートプレート1270と接地部材1290を電気的に絶縁させる。
【0084】
接地部材1290は電気的に接地される構成である。接地部材1290はプレート部1291を含み、プレート部1291の中央には電力供給ロード275が貫通される貫通ホールが形成される。接地部材1290の中央に形成された貫通ホールの内径からエアギャップ285を向けて延長されるガイド部1292が提供される。ガイド部1292は電力供給ロード275と設定距離で離隔されて電力供給ロード275を囲むように形成される。
【0085】
ガイド部1292はRFエネルギーを上部に均一に伝達する役割をする。ガイド部1292が提供されない場合において、ガイド部1292が提供される場合よりプラズマにユニフォーミティが良くない。これによって、工程結果が良くない。本発明の発明者らはガイド部1292が提供されない場合、RFエネルギーの放射性によって接地部材1290の接地板1291にRFエネルギーが伝達され、接地板1291に伝達されたRFエネルギーは基板(W)が処理される空間でノイズを起こすほどに接地板1291が接地役割をまともに遂行することができなくなることを見つけた。本発明者らは本発明の第2実施例のようにガイド部1292が提供される場合に、ガイド部1292が提供されない場合と比べて、ガイド部1292によってRF電力の伝達過程で一部エネルギーロスが発生する点は本発明の利点とトレードオフ(trade off)関係があるものとして把握しているが、ガイド部1292によってノイズが抑制されることで、プラズマユニフォーミティが高くなることができる効果によって品質高い処理ができた点で、本発明は最近微細化トレンドに符合して常用価値があるものとして把握する。
【0086】
図示された’A’はRFサポートプレート1270の電極板部1271の底面と接地部材1290のプレート部1291の上面間距離(Gap)を意味する。‘B'は電極板部1271の直径を意味する。‘C'はガイド部1292の内壁と電力供給ロード275の離隔距離(Gap)を意味する。‘D'はガイド部1292の内径を意味する。そして、’E’は電力供給ロード275の直径(Dia.)である。本発明の発明者らはこれらを通じて支持ユニットを成す構成の特定寸法範囲(Dimension)を設定しようとする。本発明者らによる支持ユニットを成す構成の特定寸法範囲(Dimension)は下記のように定義される。
<Size規定>
1.D<A、通常AはDより10mm以上のDimensionを有する。
2.B=A×(5乃至8)、インピーダンス(Impedance)の効率とサイズ(Size)上RFサポートプレート270の電極板部271の直径(B)対比Aが5倍から8倍程小さい。
3.C×(6乃至8)<E
4.EはRF電力の周波数及びパワーを考慮して20mm<E<40mm範囲で決まる。
5.(2×C)+E=D
【0087】
図5は、図2のような基板処理装置に提供されることができる第3実施例による基板支持ユニットの断面図である。図5を参照して第3実施例による基板支持ユニットを説明するが、以前の図面らで説明された構成と等しい構成は等しい図面符号を記載し、前述した説明でその説明の代わりをする。
【0088】
図5を参照すれば、電極板部2271を含むRFサポートプレート2270が提供され、電極板部2271の下部には変形部2272が突き出されて形成される。変形部2272は縦断面がラウンドになるように形成されたラウンド形状でテーパー(Fillet)になった変形部2272に提供されることができる。変形部2272の下段部には下部に延長されるロード結合部273が形成される。ロード結合部273と電力供給ロード275は結合されて電気的に連結される。
【0089】
RFサポートプレート2270の下部にはエアギャップ285が形成される。エアギャップ285はRFサポートプレート2270と接地部材290との間に形成される。エアギャップ285は絶縁カバー280によって囲まれることがある。エアギャップ285はRFサポートプレート2270と接地部材1290を電気的に絶縁させる。
【0090】
接地部材1290は電気的に接地される構成である。接地部材1290はプレート部1291を含む。プレート部1291の中央には電力供給ロード275が貫通される貫通ホールが形成される。接地部材1290の中央に形成された貫通ホールの内径からエアギャップ285を向けて延長されるガイド部1292が形成される。ガイド部1292は電力供給ロード275を囲むように形成される。
【0091】
ガイド部1292はRFエネルギーを上部に均一に伝達する役割をする。一方、詳述したように、ガイド部1292によってRFエネルギーの伝達過程で一部エネルギーロスが発生する点で本発明の利点とトレードオフ(trade off)関係があるものとして把握している。ガイド部1292は電力供給ロード275がRFサポートプレート2270に結合される位置よりさらに高く位置されることができる。しかし、ガイド部1292はエネルギーロスとのトレードオフ関係を考慮して適切に設計されることができる。
【0092】
図示された’A’はRFサポートプレート1270の電極板部2271の底面と接地部材1290のプレート部1291の上面間距離(Gap)を意味する。‘B'は電極板部2271の直径を意味する。‘C'はガイド部1292の内壁と電力供給ロード275の離隔距離(Gap)を意味する。‘D'はガイド部1292の内径を意味する。そして’E’は電力供給ロード275の直径(Dia.)である。本発明の発明者らはこれらを通じて支持ユニットを成す構成の特定寸法範囲(Dimension)を設定しようとする。本発明者らによる支持ユニットを成す構成の特定寸法範囲(Dimension)は下記のように定義される。
<Size規定>
1.D<A、通常AはDより10mm以上のDimensionを有する。
2.B=A×(5乃至8)、インピーダンス(Impedance)の効率とサイズ(Size)上RFサポートプレート270の電極板部271の直径(B)対比Aが5倍から8倍程小さい。
3.C×(6乃至8)<E
4.EはRF電力の周波数及びパワーを考慮して20mm<E<40mm範囲で決まる。
5.(2×C)+E=D
【0093】
また、変形部2272でラウンドを成す断面のR値(ラウンド部を成す曲面の半径)は次のように定義されることができる。
C(mm)<ラウンド部を成す曲面の半径(R)(mm)<C×20(mm)
【0094】
ここで、ラウンド形状の変形部2272ラウンド角度(Angle)は片側0を基準で0゜<Angle<90゜で規定される。
【0095】
図6は、図2のような基板処理装置に提供されることができる第4実施例による基板支持ユニットの断面図である。図6を参照して第4実施例による基板支持ユニットを説明するが、以前の図面らで説明された構成と等しい構成は等しい図面符号を記載し、前述した説明でその説明の代わりをする。
【0096】
図6を参照すれば、RFサポートプレート270の電極板部271の下部には変形部272が面取り(Chamfer)形状で提供される。接地部材1290の中央に形成された貫通ホールの内径からエアギャップ285を向けて延長されるガイド部1292が提供される。ガイド部1292は電力供給ロード275を囲むように形成される。
【0097】
ガイド部1292はRFエネルギーを上部に均一に伝達する役割をする。一方、詳述したように、ガイド部1292によってRFエネルギーの伝達過程で一部エネルギーロスが発生する点で本発明の利点とトレードオフ(trade off)関係があるものとして把握している。ガイド部1292は電力供給ロード275がRFサポートプレート2270に結合される位置よりさらに高く位置されることができる。しかし、ガイド部1292はエネルギーロスとのトレードオフ関係を考慮して適切に設計されることができる。
【0098】
図7は、図2のような基板処理装置に提供されることができる第5実施例による基板支持ユニットの断面図である。図7を参照して第5実施例による基板支持ユニットを説明するが、以前の図面らで説明された構成と等しい構成は等しい図面符号を記載し、前述した説明でその説明の代わりをする。
【0099】
図7を参照すれば、電極板部2271を含むRFサポートプレート2270が提供され、電極板部2271の下部には変形部2272が突き出されて形成される。変形部2272は縦断面がラウンドになるように形成されたラウンド形状でテーパー(Fillet)になった変形部2272に提供されることができる。変形部2272の下端部には下部に延長されるロード結合部273が形成される。ロード結合部273と電力供給ロード275は結合されて電気的に連結される。
【0100】
接地部材2290は電気的に接地される構成である。接地部材2290はプレート部2291を含む。プレート部2291の中央には電力供給ロード275が貫通される貫通ホールが形成される。接地部材2290のプレート部2291の中央に形成された貫通ホールの内径からエアギャップ285を向けて延長されるガイド部2292が形成される。ガイド部2292は電力供給ロード275を囲むように形成され、ガイド部2292は延長部2293をさらに含む。延長部2293はRFサポートプレート2270の変形部2272と離隔を維持し、変形部2272の周辺を囲むように形成される。延長部2293は変形部2272に集まっているRFエネルギーが接地部材2290の接地板2291に放射されることを防止することができる。これで、ガイド部2292はRFエネルギーが接地板2291に伝達されてノイズを起こさないようにしながら、RFエネルギーを上部に均一に伝達する役割をする。一方、ガイド部1292によってRFエネルギーの伝達過程で一部エネルギーロスが発生することができる点で、本発明の利点とトレードオフ(trade off)関係があるものとして把握される点を考慮し、その高さまたは厚さは適切に設計されることができる。
【0101】
図示された‘A’はRFサポートプレート2270の電極板部2271の底面と接地部材2290のプレート部2291の上面間距離(Gap)を意味する。'B'は電極板部2271の直径を意味する。‘C'はガイド部2292の内壁と電力供給ロード275の離隔距離(Gap)を意味する。‘D'はガイド部2292の内径を意味する。そして‘E’は電力供給ロード275の直径(Dia.)である。本発明の発明者らはこれらを通じて支持ユニットを成す構成の特定寸法範囲(Dimension)を設定しようとする。本発明者らによる支持ユニットを成す構成の特定寸法範囲(Dimension)は下記のように定義される。
<Size規定>
1.D<A、通常AはDより10mm以上のDimensionを有する。
2.B=A×(5乃至8)、インピーダンス(Impedance)の効率とサイズ(Size)上RFサポートプレート270の電極板部271の直径(B)対比Aが5倍から8倍程小さい。
3.C×(6乃至8)<E
4.EはRF電力の周波数及びパワーを考慮して20mm<E<40mm範囲で決まる。
5.(2×C)+E=D
【0102】
また、変形部2272でラウンドを成す断面のR値(ラウンド部を成す曲面の半径)は次のように定義されることができる。
C(mm)<ラウンド部を成す曲面の半径(R)(mm)<C×20(mm)
【0103】
ここで、ラウンド形状の変形部2272ラウンド角度(Angle)は片側0を基準で0゜<Angle<90゜に規定される。
【0104】
図8は、図2のような基板処理装置に提供されることができる第6実施例による基板支持ユニットの断面図である。図8を参照して第6実施例による基板支持ユニットを説明するが、以前の図面らで説明された構成と等しい構成は等しい図面符号を記載し、前述した説明でその説明の代わりをする。
【0105】
図8を参照すれば、電極板部271を含むRFサポートプレート270が提供され、電極板部271の下部には変形部272が突き出されて形成される。変形部272は面取り(Chamfer)形状で提供されることができる。変形部272の下端部には下部に延長されるロード結合部273が形成される。ロード結合部273と電力供給ロード275は結合されて電気的に連結される。
【0106】
接地部材3290は電気的に接地される構成である。接地部材3290の中央には電力供給ロード275が貫通される貫通ホールが形成される。接地部材3290の中央に形成された貫通ホールの内径からエアギャップ285を向けて延長されるガイド部3292が形成される。ガイド部3292は電力供給ロード275を囲むように形成され、ガイド部3292は延長部3293をさらに含む。延長部3293はRFサポートプレート270の変形部272と離隔を維持し、変形部272の周辺を囲むように形成される。延長部3293は変形部272に集まっているRFエネルギーが接地部材3290の接地板3291に放射されることを防止することができる。これで、ガイド部3292はRFエネルギーが接地板3291に伝達されてノイズを起こさないようにしながら、RFエネルギーを上部に均一に伝達する役割をする。一方、ガイド部3292によってRFエネルギーの伝達過程で一部エネルギーロスが発生することができる点で、本発明の利点とトレードオフ(trade off)関係があるものとして把握される点を考慮してその高さまたは厚さは適切に設計されることができる。
【0107】
図示された‘A’はRFサポートプレート270の電極板部271の底面と接地部材3290のプレート部2291の上面間距離(Gap)を意味する。‘B'は電極板部271の直径を意味する。‘C'はガイド部3292の内壁と電力供給ロード275の離隔距離(Gap)を意味する。‘D'はガイド部3292の内径を意味する。そして、‘E’は電力供給ロード275の直径(Dia.)である。本発明の発明者らはこれらを通じて支持ユニットを成す構成の特定寸法範囲(Dimension)を設定しようとする。本発明者らによる支持ユニットを成す構成の特定寸法範囲(Dimension)は下記のように定義される。
<Size規定>
1.D<A、通常AはDより10mm以上のDimensionを有する。
2.B=A×(5乃至8)、インピーダンス(Impedance)の効率とサイズ(Size)上RFサポートプレート270の電極板部271の直径(B)対比Aが5倍から8倍程小さい。
3.C×(6乃至8)<E
4.EはRF電力の周波数及びパワーを考慮して20mm<E<40mm範囲で決まる。
5.(2×C)+E=D
【0108】
また、変形部272が面取り(Chamfer)形状で提供される時、面取り値である面取り部の距離(xまたはy)に対しては次のように定義されることができる。
C(mm)<各面取り部の距離であるxまたはy(mm)<C×20(mm)
【0109】
ここで、面取り角度(Angle)は片側0を基準で0゜<Angle<90゜で規定される。一方、変形部272が面取り(Chamfer)形状で提供されるにおいて、x値とy値はそれぞれ相異に提供されることもある。
【0110】
図9は、図2のような基板処理装置に提供されることができる第7実施例による基板支持ユニットの断面図である。図7を参照して第7実施例による基板支持ユニットを説明するが、以前の図面らで説明された構成と等しい構成は等しい図面符号を記載し、前述した説明でその説明の代わりをする。
【0111】
図9を参照すれば、電極板部1271を含むRFサポートプレート1270が提供され、RFサポートプレート1270には電力供給ロード275が連結される。
【0112】
RFサポートプレート1270の下部にはエアギャップ285が形成される。エアギャップ285はRFサポートプレート1270と接地部材4290の間に形成される。エアギャップ285は絶縁カバー280によって囲まれることがある。エアギャップ285はRFサポートプレート1270と接地部材4290を電気的に絶縁させる。
【0113】
接地部材4290は電気的に接地される構成である。接地部材4290の中央には電力供給ロード275が貫通される貫通ホールが形成される。接地部材4290の中央に形成された貫通ホールの内径からエアギャップ285を向けて延長されるガイド部4292が形成されることができる。ガイド部4292は電力供給ロード275を囲むように形成される。
【0114】
接地部材4290のプレート部4291の上面は内側領域と外側領域の高さが相異に形成されることができる。内側領域は電力供給ロード275と貫通する貫通ホールが形成された部分と近い領域であり、外側領域は絶縁カバー280と近い領域である。例えば、プレート部4291の上面は内側領域から外側領域にいくほど高さが低くなることがある。すなわち、内側領域を成す高さ(h2)は外側領域を成す高さ(h1)より高く形成されることができる。
【0115】
図9で参照されるプレート部4291の上面形状は図3乃至図8で参照される実施例と共に適用されることもできる。
【0116】
本発明の実施例によれば、強い電界強度が形成される部分のインピーダンス(Impedance)の最適化を通じてRF Power伝達効率向上と併せてCCP電極の電気場ユニフォーミティ(Electrical Field Uniformity)制御を通じて、基板(W)の領域別エチレートユニフォーミティ(ER Uniformity)を向上させる効果及び/またはSCDに強い効果を与える。また、本発明の実施例によれば、RF電力フィーディングする時、RFサポートプレート1720に相対される接地部材4291の領域に形成される渦電流(Eddy Current)が最小化されることができる。
【0117】
図示された‘A’はRFサポートプレート1270の電極板部1271の底面と接地部材4290のプレート部4291の上面間距離(Gap)を意味する。‘B'は電極板部1271の直径を意味する。‘C'はガイド部4292の内壁と電力供給ロード275の離隔距離(Gap)を意味する。‘D'はガイド部4292の内径を意味する。そして‘E’は電力供給ロード275の直径(Dia.)である。本発明の発明者らはこれらを通じて支持ユニットを成す構成の特定寸法範囲(Dimension)を設定しようとする。本発明者らによる支持ユニットを成す構成の特定寸法範囲(Dimension)は下記のように定義される。
<Size規定>
1.D<A、通常AはDより10mm以上のDimensionを有する。
2.B=Ax(5乃至8)、インピーダンス(Impedance)の効率とサイズ(Size)上RFサポートプレート1270の電極板部1271の直径(B)対比Aが5倍から8倍程小さい。
3.C×(6乃至8)<E
4.EはRF電力の周波数及びパワーを考慮して20mm<E<40mm範囲で決まる。
5.(2×C)+E=D
【0118】
図10は、図7に示された本発明の第5実施例による基板支持ユニットのRFエネルギーシミュレーションである。図10を通じて参照されるように、ウェハーセンター部分に集中される電界強度(Field Strength)が相対的に低くなって工程品質を調節することができる重要要素と作用し、RF波長の共振点回避がより効率的になされることができることを確認可能である。
【0119】
図11は、図2のような基板処理装置に提供されることができる第8実施例による基板支持ユニットの断面図である。図11を参照して第8実施例による基板支持ユニットを説明するが、以前の図面らで説明された構成と等しい構成は等しい図面符号を記載し、前述した説明でその説明の代わりをする。
【0120】
図11を参照すれば、ガイド部5292は接地部材5290のプレート部5291と別途の構成で提供されてお互いに結合されて提供される。プレート部5291の貫通ホールには結合部5298が形成され、ガイド部5292は結合部5298に結合されて提供されることができる。ガイド部5292は導電性材質で提供されることができる。ガイド部5292は金属を含む材質で提供されることができる。ガイド部5292は接地されることができる。例えば、ガイド部5292はプレート部5291と電気的に連結されるように提供されることができる。また、プレート部5291は導電性材質で提供される。プレート部5291は独立的に接地されるか、またはチャンバ100と電気的に連結されることができる。チャンバ100は接地されることができる。
【0121】
再び図2を参照して説明する。
【0122】
再び図2を参照すれば、シャワーヘッドユニット300は上部で供給されるガスを分散させることができる。また、シャワーヘッドユニット300はガス供給ユニット400が供給するガスが処理空間102に均一に供給されるようにできる。ガス供給ユニット400はシャワーヘッド310、ガス噴射板320を含む。
【0123】
シャワーヘッド310はガス噴射板320の下部に配置される。シャワーヘッド310はチャンバ100の上面で下部に一定距離で離隔されて位置する。シャワーヘッド310は支持ユニット200の上部に位置する。シャワーヘッド310とチャンバ100の上面はその間に一定な空間が形成される。シャワーヘッド310は厚さが一定な板形状で提供されることができる。シャワーヘッド310の底面はプラズマによるアーク発生を防止するためにその表面が陽極化処理されることができる。シャワーヘッド310の断面は支持ユニット200と等しい形状と断面積を有するように提供されることができる。シャワーヘッド310には複数のガス供給ホール312が形成される。ガス供給ホール312はシャワーヘッド310の上面と下面を垂直方向に貫通して形成されることができる。
【0124】
シャワーヘッド310はガス供給ユニット400が供給するガスから発生されるプラズマと応じて化合物を生成する材質で提供されることができる。一例で、シャワーヘッド310はプラズマが含むイオンらのうちで電気陰性度が最大のイオンと応じて化合物を生成する材質で提供されることができる。例えば、シャワーヘッド310は珪素(Si)を含む材質で提供されることができる。
【0125】
ガス噴射板320はシャワーヘッド310の上部に配置される。ガス噴射板320はチャンバ100の上面で一定距離で離隔されて位置する。ガス噴射板320は上部で供給されるガスを拡散させることができる。ガス噴射板320にはガス導入ホール322が形成されることができる。ガス導入ホール322は上述したガス供給ホール312と対応される位置に形成されることができる。ガス導入ホール322はガス供給ホール312と連通されることができる。シャワーヘッドユニット300の上部で供給されるガスは、ガス導入ホール322とガス供給ホール312を順次に経ってシャワーヘッド310の下部に供給されることができる。ガス噴射板320は金属材質を含むことができる。ガス噴射板320は接地されることができる。ガス噴射板320は接地されて上部電極で機能することができる。
【0126】
絶縁リング380はシャワーヘッド310、ガス噴射板のまわりを囲むように配置される。絶縁リング380は全体的に円形のリング形状で提供されることができる。絶縁リング380は非金属材質で提供されることができる。
【0127】
ガス供給ユニット400はチャンバ100内部に工程ガスを供給する。ガス供給ユニット400はガス供給ノズル410、ガス供給ライン420及びガス貯蔵部430を含む。ガス供給ノズル410はチャンバ100の上端中央部に設置されることができる。ガス供給ノズル410の底面には噴射口が形成される。ガス供給ノズル410を通じて供給された工程ガスはシャワーヘッドユニット300を通過してチャンバ100内部の処理空間に工程ガスを供給する。ガス供給ライン420はガス供給ノズル410とガス貯蔵部430を連結する。ガス供給ライン420はガス貯蔵部430に貯蔵された工程ガスをガス供給ノズル410に供給する。ガス供給ライン420にはバルブ421が設置される。バルブ421はガス供給ライン420を開閉して、ガス供給ライン420を通じて供給される工程ガスの流量を調節する。
【0128】
ガス供給ユニット400が供給するガスは、プラズマソースによってプラズマ状態で励起されることができる。また、ガス供給ユニット400が供給するガスはフッ素(Fluorine)を含むガスであることができる。例えば、ガス供給ユニット400が供給するガスは四フッ化炭素であることができる。
【0129】
プラズマソースはチャンバ100内に工程ガスをプラズマ状態で励起させる。本発明の実施例では、プラズマソースで容量結合型プラズマ(CCP:capacitively coupled plasma)が使用される。容量結合型プラズマはチャンバ100の内部に上部電極及び下部電極を含むことができる。上部電極及び下部電極はチャンバ100の内部でお互いに平行に上下で配置されることができる。両電極のうちで何れか一つの電極は高周波電力を印加し、他の電極は接地されることができる。両電極の間の空間には電磁気場が形成され、この空間に供給される工程ガスはプラズマ状態で励起されることができる。このプラズマを利用して基板(W)処理工程が遂行される。一例によれば、上部電極はシャワーヘッドユニット300に提供され、下部電極はボディープレート230及びRFサポートプレート270の組合で提供されることができる。下部電極には高周波電力が印加され、上部電極は接地されることができる。これと異なり、上部電極と下部電極にすべて高周波電力が印加されることができる。これによって上部電極と下部電極との間に電磁気場が発生される。発生された電磁気場はチャンバ100内部に提供された工程ガスをプラズマ状態で励起させる。
【0130】
ライナーユニット(図示せず)は工程のうちでチャンバ100の内壁及び支持ユニット200が損傷されることを防止する。ライナーユニット(図示せず)は工程中に発生した不純物が内側壁及び支持ユニット200に蒸着されることを防止する。ライナーユニット(図示せず)は内側ライナー(図示せず)と外側ライナー(図示せず)を含む。
【0131】
外側ライナー(図示せず)はチャンバ100の内壁に提供される。外側ライナー(図示せず)は上面及び下面が開放された空間を有する。外側ライナー(図示せず)は円筒形状で提供されることができる。外側ライナー(図示せず)はチャンバ100の内側面に相応する半径を有することができる。外側ライナー(図示せず)はチャンバ100の内側面に沿って提供される。外側ライナー(図示せず)はアルミニウム材質で提供されることができる。外側ライナー(図示せず)はチャンバ100内側面を保護する。工程ガスが励起される過程でチャンバ100内部にはアーク(Arc)放電が発生されることがある。アーク放電はチャンバ100を損傷させる。外側ライナー(図示せず)はチャンバ100の内側面を保護してチャンバ100の内側面がアーク放電で損傷されることを防止する。
【0132】
内側ライナー(図示せず)は支持ユニット200を囲んで提供される。内側ライナー(図示せず)はリング形状で提供される。内側ライナー(図示せず)は絶縁カバー280を囲むように提供される。内側ライナー(図示せず)はアルミニウム材質で提供されることができる。内側ライナー(図示せず)は支持ユニット200の外側面を保護する。
【0133】
バッフルユニット500はチャンバ100の内側壁と支持ユニット200との間に位置される。バッフルユニット500は環形のリング形状で提供される。バッフルユニット500には複数の貫通ホールらが形成される。チャンバ100内に提供されたガスはバッフルユニット500の貫通ホールらを通過して排気ホール104に排気される。バッフルユニット500の形状及び貫通ホールらの形状によってガスの流れが制御されることができる。
【0134】
前述して未図示された制御機は基板処理装置1000の全体動作を制御することができる。制御機(図示せず)はCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を含むことができる。CPUはこれらの貯蔵領域に貯蔵された各種レシピによって、エッチング処理などの所望の処理を行う。
【0135】
レシピにはプロセス条件に対する装置の制御情報であるプロセス時間、プロセス圧力、高周波電力や電圧、各種ガス流量、チャンバ内の温度(電極の温度、チャンバの側壁温度、静電チャック温度など)、冷却機の温度などが入力されている。一方、これらプログラムや処理条件を示すレシピは、非一時的コンピューター判読可能媒体に記憶されても良い。非一時的コンピューター判読可能媒体とは、レジスター、キャッシュ、メモリーなどのように短い瞬間の間データを保存する媒体ではなく半永久的にデータを保存して、コンピューターによって判読(reading)が可能な媒体を意味する。具体的には、前述した多様なアプリケーションまたはプログラムらはCD、DVD、ハードディスク、ブル-レイディスク、USB、メモリーカード、ROMなどのような非一時的判読可能媒体に貯蔵されて提供されることができる。
【0136】
上述して、電力供給ロードはボディープレートの下部に提供されるRFサポートプレートと結合されることを例で説明したが、ボディープレートとRFサポートプレートが別途の部品で提供されるものではなく、伝導性素材で提供される一つの部品であることもある。例えば、冷却流体が循環する通路などが提供されるボディープレートの下部を変形してRFサポートプレートを形成することもできることである。すなわち、支持ユニットで下部電極で機能する構成において、高周波電力を供給する電力供給ロードが結合される部分などには本発明の技術的構成が適用されることができる。
【0137】
以上の詳細な説明は本発明を例示するものである。また、前述した内容は本発明の技術的思想を具現するための望ましいか、または多様な実施形態を示して説明するものであり、本発明は多様な他の組合、変更及び環境で使用することができる。すなわち、本明細書に開示された発明の概念の範囲、著わした開示内容と均等な範囲及び/または当業界の技術または知識の範囲内で変更または修正が可能である。したがって、以上の発明の詳細な説明は開示された実施状態で本発明を制限しようとする意図ではない。また、添付された請求範囲は他の実施状態も含むものとして解釈されなければならない。このような変形実施らは本発明の技術的思想や見込みから個別的に理解されてはいけないであろう。
【符号の説明】
【0138】
100 チャンバ
200 支持ユニット
300 シャワーヘッドユニット
400 ガス供給ユニット
500 バッフルユニット
1000 基板処理装置

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11