(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-17
(45)【発行日】2023-04-25
(54)【発明の名称】自動車両センサユニットのための洗浄システムを対象とする分配噴霧部材
(51)【国際特許分類】
B60S 1/62 20060101AFI20230418BHJP
【FI】
B60S1/62 120B
B60S1/62 110A
B60S1/62 110B
B60S1/62 120A
(21)【出願番号】P 2022506209
(86)(22)【出願日】2020-06-29
(86)【国際出願番号】 EP2020068202
(87)【国際公開番号】W WO2021018493
(87)【国際公開日】2021-02-04
【審査請求日】2022-03-24
(32)【優先日】2019-07-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】512092737
【氏名又は名称】ヴァレオ システム デシュヤージュ
【氏名又は名称原語表記】VALEO SYSTEMES D’ESSUYAGE
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(74)【代理人】
【識別番号】100141830
【氏名又は名称】村田 卓久
(72)【発明者】
【氏名】マキシム、ボドワン
(72)【発明者】
【氏名】アレクシ、レイマリー
【審査官】瀬戸 康平
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-520443(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0354468(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0184942(US,A1)
【文献】独国特許出願公開第102017221530(DE,A1)
【文献】米国特許第10259431(US,B1)
【文献】特開2018-199483(JP,A)
【文献】特開2019-77383(JP,A)
【文献】国際公開第2019/097876(WO,A1)
【文献】米国特許第5546630(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60S 1/56
B60S 1/62
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車両(1)を対象とする少なくとも2つの光学センサ(11、13)のセンサブロック(9)のための洗浄システム(10)を対象とする分配噴霧部材(19)であって、前記分配噴霧部材(19)が、前記センサブロック(9)の洗浄されるべき少なくとも1つの第1の光学面(35)上に少なくとも1つの洗浄液を分配および/または噴霧するように構成され、前記分配噴霧部材(19)が、前記洗浄液を循環させるための第1のチャンバ(82)の境界を定め、長手方向軸線(500)に沿って延びる分岐部(77)を備え、前記分配噴霧部材(19)が、前記第1のチャンバ(82)にそれぞれ流体接続された前記洗浄液用の少なくとも1つの供給カニューレ(79)および1つの放出カニューレ(81)を備え、少なくとも前記放出カニューレ(81)が、前記分岐部(77)の前記長手方向軸線(500)と実質的に平行な方向に延びる、分配噴霧部材(19)において、前記分岐部(77)が、前記洗浄液を少なくとも前記第1の光学面(35)上に噴霧するための少なくとも複数の噴霧オリフィス(83)を備え、前記噴霧オリフィス(83)が前記第1のチャンバ(82)内に開口することを特徴とする、分配噴霧部材(19)。
【請求項2】
前記供給カニューレ(79)が、前記オリフィスと前記放出カニューレ(81)との間に、前記長手方向軸線(500)に沿って長手方向に介在される、請求項1に記載の分配噴霧部材(19)。
【請求項3】
前記供給カニューレ(79)の主寸法が、前記分岐部の前記長手方向軸線(500)および前記放出カニューレ(81)の主寸法に対して垂直に延びる、請求項2に記載の分配噴霧部材(19)。
【請求項4】
前記分配噴霧部材(19)が、2つのハーフシェル(85、87)を備え、前記供給カニューレ(79)および/または前記放出カニューレ(81)が、前記ハーフシェル(85、87)の一方によって全体を支持される、請求項1から3のいずれか一項に記載の分配噴霧部材(19)。
【請求項5】
前記ハーフシェル(85、87)の少なくとも一方が少なくとも1つの溝(121)を備え、他方のハーフシェルが少なくとも1つの相補的リブ(119)を備え、前記リブ(119)が前記溝(121)を受容し、前記リブ(119)および/または前記溝(121)が前記第1のチャンバ(82)を少なくとも部分的に取り囲む、請求項4に記載の分配噴霧部材(19)。
【請求項6】
前記噴霧オリフィス(83)が、前記分岐部(77)の少なくとも1つの側壁(97)内に形成される、請求項1から5のいずれか一項に記載の分配噴霧部材(19)。
【請求項7】
前記噴霧オリフィス(83)および前記供給カニューレ(79)が、前記放出カニューレ(81)を通過しかつ少なくとも前記側壁(97)と平行に延びる長手方向平面(600)の同じ側に配置される、請求項6に記載の分配噴霧部材(19)。
【請求項8】
自動車両(1)を対象とする少なくとも2つの光学センサ(11、13)のセンサブロック(9)のための洗浄システム(10)であって、前記洗浄システム(10)が、請求項1から7のいずれか一項に記載の分配噴霧部材(19)を備え、前記洗浄システム(10)が、前記センサブロック(9)の第1の光学センサ(11)の前記第1の光学面(35)を掃除することにより洗浄するためのものである少なくとも第1のブレード(53)を備える少なくとも第1の洗浄アセンブリ(15)と、固定支持面(27)上で前記第1の洗浄アセンブリ(15)に独立して固定された第2の洗浄アセンブリ(17)と、を備え、前記第2の洗浄アセンブリ(17)が、前記第1のブレード(53)とは異なり、前記センサブロック(9)の第2の光学センサ(13)の第2の光学面(37)を掃除することにより洗浄するためのものである少なくとも第2のブレード(59)を備え、前記分配噴霧部材(19)の前記分岐部(77)が、前記第1の光学センサ(11)の前記第1の光学面(35)上に前記洗浄液を噴霧するように構成され、前記分配噴霧部材(19)の前記放出カニューレ(81)が前記第2の洗浄アセンブリ(17)に接続される、洗浄システム(10)。
【請求項9】
共通の回転軸線(100)を中心に、前記第1の洗浄アセンブリ(15)および前記第2の洗浄アセンブリ(17)を同時に回転させる駆動装置(21)を備え、前記駆動装置(21)が、前記洗浄アセンブリのそれぞれがその上に固定される少なくとも前記固定支持面(27)を備え、前記固定支持面(27)が、前記分配噴霧部材(19)を支持するように構成される、請求項8に記載の洗浄システム(10)。
【請求項10】
少なくとも1つのセンサブロック(9)と、請求項8および9のいずれか一項に記載の洗浄システム(10)とを備える車両用光学アセンブリ(5)であって、前記センサブロック(9)が、前記洗浄システム(10)の回転軸線(100)に沿って互いに重ね合わされた少なくとも前記第1の光学センサ(11)および前記第2の光学センサ(13)を備え、前記第1の光学センサ(11)が前記第1の光学面(35)を備え、前記第2の光学センサ(13)が前記第2の光学面(37)を備え、前記回転軸線(100)と実質的に平行な前記第1の光学面(35)の第1の長手方向寸法(350)が、前記第2の光学面(37)の第2の長手方向寸法(370)よりも小さく、前記洗浄システム(10)が、前記第1の光学面(35)を洗浄するためのものである前記第1の洗浄アセンブリ(15)と、前記第2の光学面(37)を洗浄するためのものである前記第2の洗浄アセンブリ(17)とを備える、車両用光学アセンブリ(5)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運転支援(driving assistance)の分野に関し、詳細には、運転支援システムに含まれる光学アセンブリ(optical assembilies)に関し、より詳細には、光学アセンブリおよび光学アセンブリを洗浄するためのシステムを備える運転支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車両(motor vehicles)は、低い自律度の車両では駐車操縦を支援するかまたは実行すること、ならびに、最大自律度の車両では運転者が車両内に存在しない状態で車両の運転を実行することを可能にすることができる運転支援システムを備えることが増えてきている。このような運転支援システムは、特に、ビジョンカメラ(vision cameras)や光波センサ/エミッタなどの光学センサが設けられた1つまたは複数の光学アセンブリを含み、これらの光学アセンブリは、車両の環境を検出することができ、この車両の外部のパラメータを評価することもできる。
【0003】
光学センサは、そのようにして収集された情報を解釈し、その情報の結果として必要な決定を下すように構成された少なくとも1つの制御ユニットに関連付けられる。
【0004】
より具体的には、運転者なしに自律車両を使用するには、制御ユニットが車両の環境の正確な画像を有するように、車両の全周囲に配置された複数の光学センサを使用する必要がある。その目的のために、光学センサは、波、特にレーザ波を放射および受信することによって道路シーンの画像を再生することができる第1の光学センサと、ビジョンカメラタイプの第2の光学センサとを有するセンサのブロックを形成するように、互いに可能な限り近くに配置することができる。
【0005】
光学センサまたは光学センサブロックを備える運転支援装置は、運転支援装置が置かれる用途に応じて、様々な場所で車両の外部に設置されることが知られている。したがって、運転支援装置は、屋根の領域内、車両の後部もしくは前部バンパーの領域内、車両の後部もしくは前部ナンバープレートの領域内、または車両の側面もしくは車両のサイドミラー上に配置することができる。
【0006】
車両の外側に配置されると、各センサブロックは、センサブロックの光学面上に堆積し得る有機または無機のほこりを跳ねかけられるのに大きくさらされる。結果として生じるほこりの堆積は、運転支援装置の有効性を低下させ、さらには雨およびほこりのしぶきが運転支援装置の動作性に大きな影響を与える可能性があるとりわけ雨天時に、運転支援装置を動作不能にさえする。したがって、光学センサの光学面は、光学面が良好な動作状態のままであるようにするために、それぞれ洗浄されなければならない。
【0007】
この目的のために、光学面のうちの少なくとも1つのための少なくとも1つの洗浄システムを光学アセンブリ内に一体化することが知られている。異なる洗浄システム、特に、洗浄液(cleaning fluid)、例えば水または洗浄液が光学面上に噴霧されるシステムを提供することができる。その場合、洗浄は、この流体を噴霧だけすることにより、さもなければこの噴霧を圧縮空気による乾燥または掃除と組み合わせることにより行うことができるが、掃除だけを使用する洗浄ソリューションは、光学面の一部の傷に対する感受性が高いため回避されるべきであることが理解されよう。
【0008】
洗浄液の分配を可能にする散水ソリューションは、特に、洗浄運転中に光学センサの視野内に配置され、これが行われると引っ込められる伸縮式スプリンクラーにより、または光沢面の周辺に配置された固定ノズルにより光沢面を洗浄するためのシステムで知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、特に光学面が同じ光学アセンブリ内で洗浄されるべきときに、より具体的には、同じ光学アセンブリが、特に異なるタイプの光学センサを使用することによりもたらされる異なる寸法の光学面を備えるときに効果的である、既存の洗浄システムの代替案を提供することを目的とする。
【0010】
したがって、本発明は、寸法の異なる少なくとも2つの光学センサのための洗浄システムを提供することを目的としており、前記洗浄システムは、車両に搭載される機器の数量を減らすために、かつ運転支援システムの洗浄システムを小型かつ簡単にするために、様々な光学センサのためにプールされる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、自動車両を対象とする少なくとも2つの光学センサのセンサブロックのための洗浄システムを対象とする分配噴霧部材(dispensing and spraying member)であって、分配噴霧部材が、センサブロックの洗浄されるべき少なくとも1つの第1の光学面上に少なくとも1つの洗浄液を分配および/または噴霧するように構成され、分配噴霧部材が、洗浄液を循環させるための第1のチャンバの境界を定め、長手方向軸線に沿って延びる分岐部を備え、分配噴霧部材が、洗浄液のための少なくとも1つの供給カニューレおよび1つの放出カニューレを備え、該供給カニューレおよび放出カニューレがそれぞれ第1のチャンバに流体接続され、少なくとも放出カニューレが、分岐部の長手方向軸線と実質的に平行な方向に延びる、分配噴霧部材において、分岐部が、洗浄液を少なくとも第1の光学面上に噴霧するための少なくとも複数の噴霧オリフィスを備え、前記噴霧オリフィスが第1のチャンバ内に開口することを特徴とする、分配噴霧部材を提案する。
【0012】
慣例により、本明細書を通して、修飾語「長手方向の(longitudinal)」は、洗浄システムの回転軸線が延びる方向および/または洗浄されるべき光学面を画定する準線に平行な方向に適用される。
【0013】
「分配する(dispensing)」は、分配噴霧部材が、前記洗浄システムを備える光学アセンブリの少なくとも1つの光学面上に前記洗浄液を噴霧することができる洗浄システムの少なくとも1つの構成要素に洗浄液を循環させるように構成されることを意味する。本発明による分配噴霧部材内では、そのような分配機能は、少なくとも、第1のチャンバおよび放出カニューレおよび第1のチャンバによって提供される。
【0014】
「噴霧する(spraying)」は、分配噴霧部材が、この同じ光学アセンブリの少なくとも第1の光学面上に洗浄液を直接送ることを意味する。分配噴霧部材内では、そのような機能は、複数のオリフィスを備える分岐部によって実施される。
【0015】
有利には、噴霧分配部材の分配し噴霧する機能は、光学アセンブリの2つの別々の光学センサの2つの別々の光学面の方へ向けられる。
【0016】
分配噴霧部材は、第1のチャンバの境界を定める部分的にくり抜かれた構造を有し、この第1のチャンバは、一方ではカニューレおよび分岐部が液圧接続される収集ゾーン内へ延び、他方では分岐部内へ延びる。分岐部と放出カニューレとの間に長手方向に介在する供給カニューレは、洗浄液を収集ゾーンのレベルで第1のチャンバ内へ運び、そこで、洗浄液は、光学アセンブリの少なくとも第1の光学面に向かって、すなわち放出カニューレに向かって直接噴霧されるようにするために、分岐部に送られる前に循環し、放出カニューレは、この洗浄液が光学アセンブリとは異なる光学面、例えば第2の光学面上に噴霧されることを目的として、洗浄液を洗浄システムの方へ分配する。
【0017】
本発明の一特徴によれば、供給カニューレは、オリフィスと放出カニューレとの間に、長手方向軸線に沿って長手方向に挿入される。
【0018】
本発明の一特徴によれば、供給カニューレの主寸法は、分岐部の長手方向軸線および放出カニューレの主寸法に対して垂直に延びる。
【0019】
有利には、分配噴霧部材はプラスチックで作られてもよく、したがって、分配噴霧部材は、洗浄システム内への分配噴霧部材の設置を容易にする一定の可撓性を有するとともに、製造コストが低い。
【0020】
本発明の一特徴によれば、分配噴霧部材は、2つのハーフシェルを備え、供給カニューレおよび/または放出カニューレは、ハーフシェルの一方によって全体を支持される。
【0021】
第1のハーフシェルが分配噴霧部材の基部を形成することができ、第2のハーフシェルが分配噴霧部材のカバーを形成する。2つのハーフシェルはそれぞれ、組み立てられると分配噴霧部材を形成し、第1のチャンバの境界を定める相補的形状の構造を有する。
【0022】
第1のハーフシェルは、少なくとも第1の壁および複数の第1の側壁部分を含む。同様に、第2のハーフシェルは、2つのハーフシェルが組み立てられたときに主に第1の壁と平行に延びる少なくとも第2の壁と、分配噴霧部材が組み立てられたときに分配噴霧部材の側壁を形成するように、第1のハーフシェルの第1の側壁部分に連続して延びる複数の第2の側壁部分と、を備える。
【0023】
あるいは、第1のハーフシェルまたは第2のハーフシェルは、本質的に平面のプレートの形状を有してもよく、プレートの側縁部は分配噴霧部材の側壁部分を構成する。次いで、この種のプレートは、相補的ハーフシェルの側壁部分に固定することができる。
【0024】
例として、ハーフシェルは、溶着により、特に超音波溶着により互いに固定することができる。
【0025】
分配噴霧部材の製造を単純化するために、供給カニューレおよび放出カニューレは、2つのハーフシェルの一方だけで支持することができる。言い換えれば、カニューレは、例えば溶着によって形成される、2つのハーフシェルの接続界面のレベルで延びてはおらず、2つのハーフシェルを互いに固定したままにする。
【0026】
また、洗浄システムの大きさを最小限に抑えるために、供給カニューレおよび放出カニューレは、分配噴霧部材のカバーを形成する同じハーフシェル、例えば第2のハーフシェル上に配置することができ、特に、カバーが、分配噴霧部材が載せられている洗浄システムの反対側に配置されたハーフシェルによって形成される場合に配置することができる。特に、供給カニューレおよび/または放出カニューレは、第2の壁から、または第2の壁から、かつ第2のハーフシェルの第2の側壁部分のうちの少なくとも1つから出現することができ、前記カニューレはハーフシェルから突出する。
【0027】
同じことが、供給カニューレおよび/または放出カニューレが第1のハーフシェルによって支持される場合にも当てはまり、その場合、前記カニューレの少なくとも一方が、第1の壁から、または第1の壁から、かつ第1のハーフシェルの第1の側壁部分のうちの少なくとも1つから出現することが可能である。
【0028】
特に、供給カニューレおよび/または放出カニューレは、楕円形オリフィスを通って第1のチャンバ内に開口することができる。
【0029】
本発明の一特徴によれば、ハーフシェルの少なくとも一方は少なくとも1つの溝を備え、他方のハーフシェルは少なくとも1つの相補的リブを備え、リブは溝を受容し、リブおよび/または溝は、第1のチャンバを少なくとも部分的に取り囲む。
【0030】
リブは、分配噴霧部材の第1の壁および/または第2の壁に対して垂直に延びる材料のビードからなる。
【0031】
溝およびリブは、側壁に沿って延び、かつ/または、分配噴霧部材の第1のチャンバの周囲をたどるように前記側壁内に少なくとも部分的に含められてもよい。このような溝およびリブは、特に、様々な側壁のレベルで分配噴霧部材の密封を確実にするのに寄与することができる。
【0032】
あるいは、ハーフシェルの一方が複数のリブを備えることができ、他方のハーフシェルは複数の相補的溝を備える。同様に、ハーフシェルはそれぞれ、他方のハーフシェルの溝とリブの組合せに相補的な溝とリブの組合せを含むことができる。
【0033】
さらに、ハーフシェルは、2つのハーフシェルの適切な位置合わせを確実にするためのものである少なくとも1つのセンタリング部材を含むことができる。
【0034】
本発明の一特徴によれば、噴霧オリフィスは、分岐部の側壁のうちの少なくとも1つに形成される。
【0035】
この種の噴霧オリフィスは、前記側壁を穿孔することによって得ることができる。分配噴霧部材が2つのハーフシェルを備える場合、噴霧オリフィスは、第1のハーフシェルもしくは第2のハーフシェルの第1の側壁部分のうちの少なくとも1つ、または前記ハーフシェルを固定する接続界面に配置され得る。
【0036】
特に、前記噴霧オリフィスは、第1のチャンバ内に開口するために、分配噴霧部材の少なくともリブおよび/または溝に対して横方向に延びることができる。
【0037】
本発明の一特徴によれば、噴霧オリフィスおよび供給カニューレは、放出カニューレを通過しかつ少なくとも側壁と平行に延びる長手方向平面の同じ側に形成される。
【0038】
本発明の一特徴によれば、分配噴霧部材は、洗浄システムの相補的固定部材と協働するためのものである少なくとも1つの固定部材を備える。
【0039】
例として、固定部材は、クリッピング部材および/または弾性的に変形可能なほぞからなり得る。この種の固定部材は、例えば、第1のハーフシェルおよび/または第2のハーフシェルによって支持されるように、分配噴霧部材の側壁のうちの少なくとも1つの上に配置することができる。
【0040】
特に、分配噴霧部材は、複数の固定部材を備えることができる。
【0041】
本発明の一特徴によれば、分配噴霧部材は、洗浄システム内で分配噴霧部材を案内するための少なくとも1つの要素を備えることができる。
【0042】
ガイド部材は、第1の壁からまたは側壁のうちの少なくとも1つから突出するレールまたは1対のレールからなり得る。例として、複数のガイド要素が、分配噴霧部材の側壁のうちの2つの延長部内に延びることができる。
【0043】
本発明はまた、自動車両を対象とする少なくとも2つの光学センサのセンサブロックのための洗浄システムにも関し、洗浄システムは、前記請求項のいずれか一項に記載の分配噴霧部材を備え、洗浄システムは、センサブロックの第1の光学センサの第1の光学面を掃除することにより洗浄するためのものである少なくとも第1のブレードを備える少なくとも第1の洗浄アセンブリと、固定支持面上で第1の洗浄アセンブリに独立して固定された第2の洗浄アセンブリと、を備え、第2の洗浄アセンブリは、第1のブレードとは異なり、センサブロックの第2の光学センサの第2の光学面を掃除することにより洗浄するためのものである少なくとも第2のブレードを備え、分配噴霧部材の分岐部は、第1の光学センサの第1の光学面上に洗浄液を噴霧するように構成され、分配噴霧部材の放出カニューレは第2の洗浄アセンブリに接続される。
【0044】
換言すれば、分配噴霧部材は、第1のセンサの第1の光学面上に洗浄液を直接噴霧し、同時に、第2のセンサの、第1の光学面とは異なる第2の光学面上に洗浄液を間接噴霧する。洗浄液の直接噴霧は分岐部を経由して行われ、間接噴霧は、洗浄液を、放出カニューレを経由して、前記洗浄液を第2の光学センサの第2の光学面に向かって噴霧するように構成された第2の洗浄アセンブリの構成要素に分配することによって行われる。
【0045】
本発明の一特徴によれば、第2の光学面は、第1の光学面の長手方向寸法よりも大きい長手方向寸法を有する。この状況では、分岐部および噴霧オリフィスを経由して、分配噴霧部材によってもたらされる洗浄液の直接噴霧は、長手方向寸法がより小さい第1の光学面上で実行されるが、洗浄液を循環させるための他の構成要素を必要とする間接的な噴霧は、第2の光学面上で実行される。
【0046】
したがって、分配噴霧部材は、小さい寸法の光学面を洗浄するために噴霧オリフィスを一体化するソリューションを提供することは注目に値する。これにより、この小寸法の光学面に関連する洗浄アセンブリ内の洗浄液噴霧装置の一体化を管理する必要がなく、特にプラスチック材料の射出成形によって得ることができる単純化された設計および製造の部品内の噴霧オリフィスの実装を管理する必要もないことが可能になる。
【0047】
非限定的な例として、第2の光学面は、この光学面上で噴霧が間接的であるといわれる、すなわち、分配噴霧部材以外の構成要素を経由するものであり、30~200mm程度の長手方向寸法を有し、第1の光学面は、この光学面上で噴霧が直接であるといわれるものであり、10~100mm程度の長手方向寸法を有し、これらの数値は、ここでは、第2の光学面が第1の光学面よりも著しく大きくなるように選択されることが理解されよう。例えば、想定される数値の範囲は、第1の光学面については10~50mm程度であり、第2の光学面については100~200mm程度であってもよい。
【0048】
本発明によれば、第2の洗浄アセンブリは、第2のブレードを支持する少なくとも第2のブレード支持体を備え、第2のブレード支持体は、洗浄液を循環させるための少なくとも1つのチャネルであって、分配噴霧部材の放出カニューレに流体接続される、少なくとも1つのチャネルと、第2の光学センサの第1の第2の光学面に向けて洗浄液を噴霧するための複数のノズルであって、前記循環チャネル内に開口する、複数のノズルと、を備える。
【0049】
特に、第2の洗浄アセンブリの噴霧ノズル、供給カニューレ、および分配噴霧部材の噴霧オリフィスは、センサブロックの方へ向けられるように構成される。特に、これらは、分配噴霧部材の長手方向平面の同じ側に配置することができる。
【0050】
したがって、先に説明したように、本発明による分配噴霧部材は、特にセンサブロックを対象としており、センサブロックの第1の光学センサおよび第2の光学センサは、それぞれ第1の光学面および第2の光学面を備え、第1の光学面および第2の光学面は、洗浄システムの回転軸線に沿って測定されると異なる長手方向寸法を有する。特に、第1の光学面は、第2の光学面よりも小さい寸法を有することができる。
【0051】
光学センサは、可視スペクトル、赤外線スペクトルおよび/または紫外線スペクトルの光を使用するセンサから構成することができる。例として、第1の光学センサおよび/または第2の光学センサは、光学カメラ、またはLIDAR(「Light Detection And Ranging(光検出測距)」から)と呼ばれる光検出センサとすることができる。有利には、第1の光学センサは、第2の光学センサとは異なる性質のものである。例えば、第1の光学センサはビジョンカメラであり、第2の光学センサはLIDARセンサであり、ビジョンカメラはより小さい寸法を有することが知られている。
【0052】
第1の光学面および第2の光学面は、第1の光学センサおよび第2の光学センサの性質に従ってサイズ指定される。特に、ビジョンカメラに対応する光学センサは、LIDARセンサに対応する光学センサよりも小さい光学面を特徴とする。特に、本発明によれば、LIDARタイプの第2の光学センサの第2の光学面は、第1の光学面の長手方向寸法よりも大きい長手方向寸法を特徴とする。
【0053】
本発明の一特徴によれば、洗浄システムは、共通の回転軸線を中心に、第1の洗浄アセンブリおよび第2の洗浄アセンブリを同時に回転させる駆動装置を備え、駆動装置は、洗浄アセンブリのそれぞれがその上に固定される少なくとも固定支持面を備え、固定支持面は、分配噴霧部材を支持するように構成される。
【0054】
例として、駆動装置は、少なくとも1つのクランクおよび電気モータを含むことができる。第1の洗浄アセンブリおよび第2の洗浄アセンブリは、固定支持面を備えるクランクを介して電気モータによって回転駆動される。第1の洗浄アセンブリおよび第2の洗浄アセンブリは異なっているが、洗浄アセンブリが光学センサの視野内にない第1の静止端部位置と洗浄アセンブリが対応する光学面全体を掃除している第2の端部位置との間の回転変位は、同じクランクに依存する。
【0055】
特に、固定支持面は、例えばクリッピング部材からなる、分配噴霧部材の少なくとも固定部材と協働するためのものである少なくとも相補的固定部材を備えることができる。
【0056】
固定支持面によって支持される分配噴霧装置は、分岐部が第1の光学面と平行に延びるように配置され、噴霧オリフィスは前記面の方へ向けられる。
【0057】
分配噴霧部材のガイド要素(複数可)は、固定支持面と協働するように構成される。例として、分配噴霧部材のガイド要素の少なくとも一方が、固定支持面の少なくとも1つの外縁に沿って摺動することができる。あるいは、ガイド要素(複数可)は、固定支持面の少なくとも1つの相補的ガイド要素と協働するように構成することができる。
【0058】
本発明は、少なくとも1つのセンサブロックと先に記述した洗浄システムとを備える車両用光学アセンブリにも関し、センサブロックは、洗浄システムの回転軸線に沿って互いに重ね合わされた少なくとも第1の光学センサおよび第2の光学センサを備え、第1の光学センサは第1の光学面を備え、第2の光学センサは第2の光学面を備え、回転軸線と実質的に平行な第1の光学面の第1の長手方向寸法が、第2の光学面の第2の長手方向寸法よりも小さく、洗浄システムは、第1の光学面を洗浄するためのものである第1の洗浄アセンブリと第2の光学面を洗浄するためのものである第2の洗浄アセンブリとを備える。
【0059】
特に、第1の光学センサおよび第2の光学センサは、回転軸線上に中心を置くことができる。有利には、第1の光学センサおよび第2の光学センサは、実質的に等しい半径方向寸法を有する。半径方向寸法は、回転軸線から当該の光学センサの光学面に向かって垂直に測定される。このような構成により、前記光学センサの2つの光学面を、この構成の専用洗浄アセンブリを用いて同時に掃除することが可能になり、洗浄アセンブリは、回転軸線に平行な軸線に沿って整列される。
【0060】
あるいは、同じセンサブロックの光学センサは、異なる半径方向寸法を有していてもよい、というのは、2つの洗浄アセンブリに共通の固定支持面は、2つの洗浄アセンブリが回転軸線から異なる半径方向距離で延びるように構成されるからである。
【0061】
第1の洗浄アセンブリおよび第2の洗浄アセンブリは、それぞれ第1の長さおよび第2の長さと呼ばれる長さをそれぞれ特徴とする。第1の長さおよび第2の長さは、それぞれ第1の長手方向寸法および第2の長手方向寸法に実質的に等しくてもよく、したがって、洗浄アセンブリのそれぞれが、その洗浄アセンブリが関連している光学センサの光学面を、その光学面の長手方向寸法全体にわたって掃除する。
【0062】
あるいは、洗浄アセンブリの少なくとも一方は、洗浄アセンブリが掃除する光学面の長手方向寸法よりも小さい長さを有し、その場合、光学面の掃除は光学センサの視野に限定される。
【0063】
したがって、洗浄システムの変位の第1の端部位置および第2の端部位置は、前記光学センサの正確な動作に必要な視野に対応して、洗浄された表面の範囲を画定する。
【0064】
特に、光学アセンブリは、少なくとも1つの制御ユニットと協働するように構成され、光学アセンブリおよび制御ユニットは運転支援装置を形成する。
【0065】
本発明の他の特徴、詳細および利点は、図面を参照して、指示として以下に与えられる説明を読んだときに、より明確に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【
図1】in-situ車両の屋根上の、本発明による洗浄システムを備える光学アセンブリの一般的なin-situ図である。
【
図2】本発明による洗浄システムを備える、
図1の光学アセンブリの一実施形態の概略斜視図である。
【
図3】本発明による簡略化された分配噴霧部材を備える洗浄システムの分解概略斜視図である。
【
図4】
図3による洗浄システムおよび分配噴霧部材の、それらが組み立てられたときの斜視図である。
【
図6】分配噴霧部材用のカバーを形成するハーフシェルの斜視図である。
【
図7】分配噴霧部材の基部を形成する別のハーフシェルの斜視図であり、
図6および
図7のハーフシェルは、
図5の分配噴霧部材を形成するように構成される。
【発明を実施するための形態】
【0067】
第1に、上記の図は、本発明を実施する目的で本発明を詳細に示しており、当然のことながら、必要に応じて前記図を使用して本発明をより詳細に定義することが可能であることに留意されたい。
【0068】
最初に
図1を参照すると、自動車両1には、本発明による光学アセンブリ5と制御ユニット7とを備える運転支援装置3が設けられる。光学アセンブリ5は、自動車両1の屋根上に固定されかつ中心を置かれるが、光学アセンブリの位置および数は異なっていてもよい。
【0069】
光学アセンブリ5は、少なくとも2つのセンサからなるセンサブロック9と、洗浄システム10とを備える。特に、センサブロック9は、洗浄システム10の回転軸線100に沿って互いに重ね合わされた第1の光学センサ11および第2の光学センサ13を備え、前記光学センサ11、13は制御ユニット7上に重ね合わされることも可能である。
【0070】
当該の例では、第1の光学センサ11はビジョンカメラであり、第2の光学センサ13は、「Light Detection And Ranging」を表すLIDARセンサである。第1の光学センサ11および第2の光学センサ13は、自動車両1の外部の環境を共同で検出し、これらの光学センサが制御ユニット7に送信するデータを生成する。前記制御ユニット7は、例えば定期的にかつ/または一方および/もしくは他方の光学センサ11、13の視野が損なわれたときに、洗浄システム10を作動させることができる。
【0071】
図2は、洗浄システム10およびセンサブロック9を備える光学アセンブリ5をより詳細に示す。明瞭にするために、センサブロック9は、洗浄システム10を見せるために部分的に透明で示されている。センサブロック9は、特に、洗浄システム10の回転軸線100上に中心を置くように配置される。
【0072】
洗浄システム10は、第1の洗浄アセンブリ15と、第2の洗浄アセンブリ17と、前記洗浄アセンブリ15、17のそれぞれの流体接続を確実にする分配噴霧部材19と、前記洗浄アセンブリ15、17を同時に回転させる駆動装置21と、を備える。洗浄システム10は、洗浄システム10が回転軸線100を中心に矢印1000で示される回転運動で駆動され得るように、センサブロック9上に移動可能に取り付けられる。
【0073】
駆動装置21は、少なくとも1つの電気モータ23と、異なる洗浄アセンブリ15、17を支持する固定支持面27を備えるクランク25と、を備える。クランク25は、第1の光学センサ11と第2の光学センサ13との間に配置されたクリアランスゾーン28において、回転軸線100に対して半径方向200に沿って延びる。クランク25は、洗浄アセンブリ15、17をモータ23に接続し、モータ23は、洗浄システム10の第1の洗浄アセンブリ15および第2の洗浄アセンブリ17を、洗浄アセンブリが光学センサ11、13の視野内にない第1の静止端部位置と、洗浄アセンブリがすべての洗浄アセンブリによって支持されたワイパブレードを使用して対応する光学面全体を掃除している第2の端部位置との間で同時に回転駆動することができる。
【0074】
図示の例では、モータ23は、第1の光学センサ11に近接する光学アセンブリ5の第1の長手方向端部29に配置され、制御ユニット7は、光学アセンブリ5の第2の反対側長手方向端部31に配置される。あるいは、制御ユニット7は、センサブロック9から距離を置いて配置されてもよい。
【0075】
クランク25は、洗浄システム10の電気モータ23と協働する第1の端部32と、特に固定支持面27を介して洗浄アセンブリ15、17を支持するように構成された、第1の端部32の反対側の第2の端部33と、を備える。
【0076】
洗浄アセンブリ15、17はそれぞれ、別個の光学センサの光学面を掃除するためのものである。第1の洗浄アセンブリ15は、第1の光学センサ11の第1の光学面35を掃除することにより洗浄するためのものであり、第2の洗浄アセンブリ17は、第2の光学センサ13の第2の光学面37を掃除することにより洗浄するためのものである。
【0077】
第1の光学センサ11および第2の光学センサ13、それぞれビジョンカメラおよびLIDARセンサの性質により、これらのセンサは、異なる長手方向寸法の光学面35、37を特徴としており、前記長手方向寸法は回転軸線100と平行に測定される。
【0078】
第2の光学センサ13の第2の光学面37は、第1の光学センサ11の第1の光学面35の第1の長手方向寸法350より大きい第2の長手方向寸法370を有する。したがって、そのような表面の掃除を確実にできるようにするために、第1の洗浄アセンブリ15は、回転軸線100に平行に測定された、第2の洗浄アセンブリ17の第2の長さ170よりも短い第1の長さ150を特徴とすることになる。
【0079】
また、センサの性質に応じて、光学面の完全な掃除は必要ないかもしれないことに留意されたい。例えば、図示のように、第1のセンサの視野は、第1の光学面35の下部39に制限され、したがって、第1の洗浄アセンブリ15は、この洗浄アセンブリの掃除作用をこの下部に制限するようにサイズを定められる。換言すれば、第1の洗浄アセンブリ15の第1の長さ150は、第1の光学センサ11の第1の長手方向寸法350よりも短く、第1の洗浄アセンブリ15は、第1の光学面35と平行に、この光学面の下部39のレベルでのみ延びる。
【0080】
同じことが第2の光学センサ13にも当てはまり、したがって、第2の洗浄アセンブリ17は、第2の光学センサ13の視野に対応する第2の光学面37の部分に掃除を制限するように、第2の光学面37の第2の長手方向寸法370よりも実質的に短い第2の長さ170を有することができる。
【0081】
第1の光学面35および第2の光学面37は共に、同軸でありかつ回転軸線100上に中心を置く半円筒構造を有する。特に、これらの光学面は、第1の光学面35および第2の光学面37の最大視野に対応する約180°の角度部分にわたって延びる。第1の光学面35および第2の光学面37は、互いの長手方向延長部内に延び、両光学面は、回転軸線100に対して半径方向200に沿って測定される実質的に等しい半径方向距離を特徴とする。
【0082】
第1の光学センサ11はビジョンカメラであるので、第1の光学面35は透明であり、可視スペクトルの光が通過することができる。第1の光学面は、有利にはUV保護コーティングで処理されたガラスからなることができる。LIDARタイプの第2の光学センサ13に関連する第2の光学面37は、レーザ源によって放射された光波を通過させることができ、例えば、着色ポリカーボネートからなることができ、着色ポリカーボネートはUV保護コーティングで処理されてもよい。
【0083】
以下、特に
図3および
図4を参照して、洗浄システムについてより詳細に説明する。上述したように、洗浄システム10は、主に、第1の洗浄アセンブリ15、第2の洗浄アセンブリ17、分配噴霧部材19、および駆動装置21のクランク25を備える。
【0084】
クランク25の第2の端部33は、洗浄アセンブリ15、17のブラシおよび分配噴霧部材19のそれぞれの固定支持面27を形成するフレアを有し、フレアは、2つの互いに平行な三角形プレート45からなる。
【0085】
分配噴霧部材を固定するために、固定支持面27は、分配噴霧部材19の少なくとも1つの固定部材43と協働することができる、三角形プレート45の一方から突出する少なくとも1つの相補的固定部材41を備える。
【0086】
洗浄アセンブリを固定するために、固定支持面27は、クランク25の本体の両側に、洗浄アセンブリの一端の受容ゾーン47を備える。より具体的には、各受容ゾーンおよび対応する洗浄アセンブリは、例えば適切なオリフィス内のラグの協働によるピボット接続を可能にするように構成される。
【0087】
第1の洗浄アセンブリ15は、第1のアーム49と呼ばれる少なくとも1つのアームと、第1のブレード支持体51と、第1のブレード53と、を有する光沢面ワイパブレードの形をとる。同様に、第2の洗浄アセンブリ17は、第1のアーム49とは異なる第2のアーム55と呼ばれる少なくとも1つのアームと、第1のブレード支持体51とは異なる第2のブレード支持体57と、第1のブレード53とは異なる第2のブレード59と、を有する光沢面ワイパブレードの形をとる。
【0088】
洗浄アセンブリ15、17はそれぞれ、固定支持面27上に他方とは無関係に固定される。より具体的には、第1のアーム49の一端は、ここでは第1のラグ61が対応する受容領域内のプレート上に作られた止まり穴と協働することにより、第1の洗浄アセンブリ15と固定支持面27との間に第1の関節を設けるように構成される。また、第2のアーム55の一端は、ここでは第2のラグ63が受容領域47内のプレート上に作られた止まり穴62と協働することにより、第1の洗浄アセンブリ15と固定支持面27との間に第2の関節を設けるように構成される。
【0089】
したがって、固定支持面の三角形プレートは、クランク25の本体の両側に、洗浄アセンブリ15、17のそれぞれのための独立した関節ゾーンを形成する。第1の関節および第2の関節は互いに独立しており、したがって、特定の洗浄アセンブリの適切な光学面かかる押圧力は、回転駆動が同時に起こる間に変化することができる。
【0090】
第1のアーム49は、第1のブレード支持体51を支持する。第2のブレード支持体57を支持する第2のアーム55についても同じことがいえる。アームとブレード支持体との間の接続は、アダプタコネクタシステム65によってもたらされ、該アームおよびブレード支持体は、第1のアーム49および第2のアーム55のレベルにそれぞれ配置されたピボット軸線490、550を中心に互いに対して枢動するように取り付けられる。
【0091】
第1のブレード支持体51および第2のブレード支持体57はそれぞれ、第1のブレード53および第2のブレード59を、これらのブレードを長手方向に保持するように支持する。第1のブレード53および第2のブレード59は、光学アセンブリの光学面からほこりの堆積物をこすり落とすことができる可撓性で耐性のある材料、例えばゴムやポリマーなどの材料で作られる。
【0092】
第2のブレード支持体57は、特に、第2の光学センサ13の第2の光学面37上に洗浄液を噴霧するように構成される。その目的のために、第2のブレード支持体57は、ブレード支持体に洗浄液を供給するための中間ダクト67と、ブレード支持体の本体の内部の循環チャネル69と、この循環チャネル上に配置された洗浄液の複数のスプレーノズル71と、を備える。
【0093】
循環チャネル69は、第2のブレード支持体57の本体73内を長手方向に延びる。循環チャネル69は、第2のブレード支持体57の第1の終端部571と、第1の終端部571の長手方向に反対側の第2の終端部572との間に部分的に延びる円筒状凹部を形成する。特に
図4に示される洗浄液2000は、中間ダクト67によって循環チャネル69内に運ばれ、中間ダクト67は、本体73内の前記循環チャネル69内に開口しており、本体73から出現して外部供給回路に接続される。中間ダクト67は、ここでは、第2のブレード支持体57と少なくとも部分的に平行に延びる少なくとも一部分を備える。
【0094】
噴霧ノズル71は、洗浄液を第2の光学面に向けて噴霧するように、第2のブレード支持体57の本体73内に配置される。噴霧ノズル71はそれぞれ、第2のブレード支持体57の本体73の循環チャネル69内に開口し、第2の光学面の方へ向けられる。
【0095】
第2のブレード支持体57はまた、第1のブレード53を第2の洗浄アセンブリ17内に保持する複数のタブ75も含む。
【0096】
第1の洗浄アセンブリ15は、第2の洗浄アセンブリ17の第2の長さ170よりも短い第1の長さ150を有し、第1のブレード53は、第2のブレード59の長手方向寸法よりも小さい長手方向寸法を有する。同様に、第1のブレード支持体51は、第2のブレード支持体57の長手方向寸法よりも小さい長手方向寸法を有し、したがって、第1の洗浄アセンブリ15および第2の洗浄アセンブリ17は、それぞれ第1の光学面および第2の光学面に対して比例する。
【0097】
また、洗浄アセンブリの寸法について前述したように、第1の洗浄アセンブリ15の第1の長さ150は、第1の光学面の長手方向寸法よりも短く、したがって、第1の洗浄アセンブリ15は第1のセンサの視野だけを掃除し、このセンサの長手方向寸法全体の掃除はしない。逆に、第2の洗浄アセンブリ17の第2の長さ170は、第2の光学面の長手方向寸法に実質的に等しい。その結果、第2のブレード59は、第2の光学面をこの光学面の長手方向寸法全体にわたってこすってきれいにする。
【0098】
洗浄アセンブリ15、17はそれぞれ、その洗浄アセンブリが掃除する光学面上に洗浄液2000を噴霧するのを確実にするように構成される。より具体的には、本発明による洗浄システム10において、洗浄液の噴霧は、特に分配噴霧部材19の設計のおかげで、第1の洗浄アセンブリ15および第2の洗浄アセンブリ17内の別々の手段によって確保される。
【0099】
洗浄液2000は、光学システムの外部のリザーバから洗浄アセンブリ15、17に、接続管76および分配噴霧部材19によって運ばれる。
【0100】
接続管76は、管状の形をしており、駆動装置21のクランク25に沿って第1の端部32と固定支持面27との間に配置される。
【0101】
この接続管76への第1の洗浄アセンブリ15および第2の洗浄アセンブリ17の液圧接続を可能にするために、分配噴霧部材19は収集ゾーン190を備え、収集ゾーンからは、分岐部77および2つのカニューレ、特に供給カニューレ79と分配噴霧部材19から洗浄液を放出するための放出カニューレ81とが出現する。
【0102】
分配噴霧部材19は、略「T」字形の構造を有し、この構造内に、収集ゾーン190内と分岐部77内の両方で延びる、洗浄液を循環させるための第1のチャンバ82を備える。
【0103】
分岐部77は、平行六面体形状であり、長手方向軸線500に沿って延びる。分岐部は、第1の光学センサの第1の光学面に向けて洗浄液を噴霧するためのものである複数の噴霧オリフィス83を備える。その目的のために、噴霧オリフィス83は、噴霧ノズル73のように、処理されるべき光学面の方へ向けられ、噴霧オリフィスは、分岐部77内で第1のチャンバ82上に開口している。
【0104】
放出カニューレ81は、例えば前記長手方向軸線500上に中心を置くように長手方向軸線500と平行に延び、中間ダクト67と協働するように構成される。供給カニューレ79は、長手方向軸線500に対して垂直に延び、長手方向軸線500に沿って分岐部77の噴霧オリフィス83と放出カニューレ81との間に長手方向に介在される。分配噴霧部材19の構造については以下でさらに詳述する。
【0105】
洗浄システム10が組み立てられると、分配噴霧部材19は、クランク25の固定支持面27のレベルに配置される。分配噴霧部材19は、供給カニューレ79によって接続管76に流体接続される。
【0106】
図示の例では、供給カニューレ79は接続管76内に挿入され、接続管76は供給カニューレ79よりも大きい直径を有する。あるいは、洗浄システム10は、供給カニューレ79が接続管76を取り囲むように、逆の構成を有することもできる。
【0107】
分配噴霧部材19の分岐部77は、第1の洗浄アセンブリ15と平行に、より具体的には第1のブレード支持体51と平行に延びる。特に、分配噴霧部材19は、第1の洗浄アセンブリ15と直接接触していない。
【0108】
したがって、洗浄液は、接続管76を通って洗浄システム10内に運ばれ、次いで、洗浄液は、供給カニューレ79を通って収集ゾーン190のレベルで分配噴霧部材19に入る。洗浄液は第1のチャンバ82内を循環し、このチャンバは、洗浄液を分岐部77の方へ、第1の洗浄アセンブリ15の方向に、あるいは洗浄液を放出カニューレ81の方へ、第2の洗浄アセンブリ17に向かって分配するのを促進するためにフレア構造を有する。第1のチャンバ82内を分岐部77のレベルで循環した洗浄液は、次いで噴霧オリフィス83を通過し、第1の光学センサの第1の光学面上に噴霧されるが、放出カニューレ81に送られた洗浄液は、中間ダクト67を連続的に通過して、第2の洗浄アセンブリに組み込まれた循環チャネル69内に入り、次いで、洗浄液は、第2の光学センサの第2の光学面上に噴霧されるために噴霧ノズル71を通過する。
【0109】
図5~
図7は、簡単に上述した分配噴霧部材19をさらに示す。
【0110】
分配噴霧部材19は、相補的形状の2つのハーフシェルを備えることができ、これらのハーフシェルは、組み立てられると、分配噴霧部材19を形成し、この部材内の第1のチャンバ82の境界を定める。
【0111】
第1のハーフシェル85は、分配噴霧部材19の基部を形成し、第2のハーフシェル87は、第1のハーフシェルの形状および寸法に相補的な形状および寸法のカバーを形成する。
【0112】
第1のハーフシェル85は、第1の壁89および複数の第1の側壁部分91を含む。同様に、第2のハーフシェル87は、第1の壁89と平行に延びる第2の壁93と複数の第2の側壁部分95とを備える。第2の側壁部分95は、第1のハーフシェル85の第1の側壁部分91と共に連続して延び、したがって、第1の側壁部分91および第2の側壁部分95は、分配噴霧部材19が組み立てられると分配噴霧部材19の側壁97を形成し、ハーフシェル85、87は、例えば、溶着によって、特に超音波溶着によって固定される。
【0113】
あるいは、分配噴霧部材19は一体に作られてもよい。
【0114】
供給カニューレ79および放出カニューレ81は、第2のハーフシェル87から、より具体的には第2の壁93から、および第2のハーフシェル87の第2の側壁部分95のうちの1つから出現する。カニューレはそれぞれ、エルボ99と第2の壁93に平行に延びる直線状セグメント101とを備える。供給カニューレ79および放出カニューレ81の直線状セグメント101はそれぞれ、自由端に、前記カニューレと接続カニューレ76との間の流体接続および放出カニューレと洗浄システムの中間ダクト67との間の流体接続を密封するためのものである、直線状セグメント上に肩部を形成する円錐台形ヘッド103を有する。
【0115】
特に、供給カニューレ79および/または放出カニューレ81はそれぞれ、図示のように、洗浄液の循環を促進するためのものである楕円形オリフィス105で分配噴霧部材19の第1のチャンバ82内に開口することができる。あるいは、オリフィスは円形であってもよい。
【0116】
図示の例では、供給カニューレ79および放出カニューレ81は、第2のハーフシェル87から出現し、この第2のハーフシェル87は、各洗浄アセンブリ15、17から離れる方向を向くハーフシェルであり、したがって、分配噴霧部材19の流体接続は、光学面上への流体の噴霧を妨げるリスクがなく、さらには対応する洗浄アセンブリによる光沢面の掃除を妨げるリスクもないことに留意されたい。
【0117】
ここでは数が2つの噴霧オリフィス83は、分配噴霧部材19の側壁97のうちの1つに、特に、側壁97と平行でありかつ放出カニューレを通過する長手方向平面600の、供給カニューレ79と同じ側に設けられた側壁97に形成される。
【0118】
特に、図示の例によれば、噴霧オリフィス83は、分岐部77の第1の側壁部分91のうちの1つに形成され得る。あるいは、噴霧オリフィス83は、分岐部77の第2の側壁部分95のうちの1つに、さもなければ第1のハーフシェル85と第2のハーフシェル87の接続界面に配置されてもよく、したがって、噴霧オリフィス83は、第1の側壁部分91内にかつ第2の側壁部分95内に延びる。
【0119】
例として、噴霧オリフィス83は、長方形または円形とすることができ、このような噴霧オリフィス83は、前記側壁97を穿孔することによって得られる。
【0120】
分配噴霧部材19は、分配噴霧部材19を洗浄システム10内に固定するための少なくとも1つの固定部材43を備えることができ、この固定部材は、特に
図3および
図4に見える固定支持面27内に配置された相補的固定部材41と協働するように構成される。
【0121】
図5~
図7に示される分配噴霧部材19は、互いに対向して配置され、第1のハーフシェル85によって支持される2つの固定部材43を備える。あるいは、これらの固定部材の少なくとも一方は、第2のハーフシェル87内に少なくとも部分的に一体化されてもよい。
【0122】
図示の構成では、第1の固定部材はほぞ107からなり、ほぞ107は、この場合は長方形平坦であり、第1の側壁部分91から出現し、第1のハーフシェル85の第1の壁89と平行に延びる。
【0123】
第2の固定部材はクリッピング要素109からなり、クリッピング要素109は、長手方向平面600に対して垂直に延びる2つの相互に平行な弾性舌状部を備える。各弾性舌状部は、分配噴霧部材を支持面上に設置する間に変形して、弾性戻り力により、一方の他方に対する係合解除を防止することができる。
【0124】
2つの固定部材で固定するこの例は、本発明を限定するものではなく、分配噴霧部材19は、ハーフシェル85、87の一方または他方によって支持されかつ/または接着要素などの他の固定手段によって固定される単一の固定部材43も含むことができることに留意されたい。
【0125】
分配噴霧部材19は、2つのガイド要素111も備える。これらのガイド要素111は、第1のハーフシェル85によって支持された2つの湾曲レールからなり、これらのガイド要素は、固定支持面27に対向するためのものである分配噴霧部材19の面から突出する。より具体的には、図示の例では、ガイド要素を形成する少なくとも1つのレールが、第1の側壁部分91の延長部内に、したがって分配噴霧部材19の側壁97の延長部内に延びるように構成される。特に、ガイド要素111は、供給カニューレ79および放出カニューレ81を直接支持しない第1のハーフシェル85内に配置される。
【0126】
ガイド要素111は、分配噴霧部材19を固定支持面27上で摺動させることによって挿入を可能にするように構成される。ガイド要素111は、特に、
図3および
図4に示される固定支持面27の側縁113に沿って摺動するように構成される。
【0127】
したがって、分配噴霧部材19が洗浄システム10の固定支持面27上に取り付けられると、分配噴霧部材19の第1の固定部材107を形成するほぞと協働するように構成された固定支持面27の第1の相補的固定部材115と、分配噴霧部材19の第2の固定部材109を形成するクリッピング要素と協働するように構成された固定支持面27の第2の相補的固定部材117と、が分配噴霧部材19を取り囲む。このような相補的固定部材は、長手方向軸線500に垂直でありかつクランク25の最長寸法に平行である横方向800に沿った、固定支持面27およびクランク25上での分配噴霧部材19の移動を阻止する。
【0128】
同様に、固定支持面27の両側に、その外縁113のうちの少なくとも2つに沿って延びるガイド要素111は、長手方向軸線500によって画定された方向に沿った、固定支持面27上での分配噴霧部材19の移動を阻止する。
【0129】
図6および
図7は、
図5に示される分配噴霧部材19の内部構成を詳述している。分配噴霧部材19のハーフシェルはそれぞれ、相補的形状の少なくとも1つのリブ119および/または溝121を備え、溝121は、2つのハーフシェルが上下に重ねて組み立てられたときにリブ119を受容する。図示の構成では、分配噴霧部材19の基部を形成する第1のハーフシェル85は溝121を備え、分配噴霧部材のカバーを形成する第2のハーフシェル87はリブ119を備える。
【0130】
リブ119は、第2のハーフシェル87の第2の壁93に対して垂直に延びる材料のビードからなる。第2のハーフシェル87は、プレートの形状を有し、プレートの側面123は、分配噴霧部材19の側壁95の第2の部分を構成する。リブ119は、前記プレートの内面、すなわち、この2つのハーフシェルが上下に重ねて組み立てられたときに他方のハーフシェルの方へ向けられた面から突出する。リブ119は、分配噴霧部材19の第1のチャンバ82の輪郭を画定するのに役立つ。
図6に見られるように、分配噴霧部材19の入口および出口での流体流通を確実にする楕円形オリフィス105は、リブ119によって境界を定められたゾーンの内側で、第2のハーフシェルを形成するプレートのこの内面上に開口する。
【0131】
溝121は、分配噴霧部材19の基部を形成する第1のハーフシェル85に含められる。溝121は、第1の側壁部分91の厚さ127内に部分的に延び、洗浄液の循環のために第1のチャンバ82を少なくとも部分的に取り囲むトレンチを形成する。
【0132】
したがって、第1のチャンバ82は、第1の壁89、第2の壁93および第1の側壁部分91によって境界を定められ、溝121およびリブ119は、第1のハーフシェル85と第2のハーフシェル87との間の接続界面のレベルで分配噴霧部材19の密封を確実にする。
【0133】
上述したように、図示の例では、第1のハーフシェル85は、分岐部77の側壁のうちの1つのレベルで、より具体的には、第1の光学センサ11の第1の光学面35に面するように構成された第1の側壁部分91のレベルで噴霧オリフィス83を備える。噴霧オリフィス83は、第1のハーフシェル85の第1の側壁部分91を貫通して、外面125から分配噴霧部材19の第1のチャンバ82内に延びる。噴霧オリフィス83は、溝121に対して横方向に延びていて、溝121を2つのブレークスルー129で中断する。
【0134】
噴霧オリフィス83が第1のチャンバ82内に開口することを可能にするとともに、洗浄液が分配噴霧部材から外側に噴霧されることを可能にする2つの中断部131を有するリブ119についても同じことがいえる。
【0135】
上記を読むことで、本発明は、上下に重ねて配置された、異なる長手方向寸法の少なくとも2つの光学センサを洗浄するように構成された洗浄システムを対象とする分配噴霧部材を提案することが理解されよう。分配部材は、一方では、第1の光学センサの第1の光学面上に洗浄液を噴霧し、この光学面は、第1の洗浄アセンブリによって掃除される。分配噴霧部材は、他方では、第2の光学センサの第2の光学面上に洗浄液を噴霧するように構成された第1の洗浄アセンブリへの流体接続を確立する。
【0136】
しかしながら、本発明は、本明細書に記載され図示されている手段および構成に限定されるものではなく、本発明はまた、任意の同等の手段または同等の構成ならびにそのような手段の任意の実行可能な技術的組合せも包含する。特に、洗浄システムが最終的に本明細書に記載されたものと同じ機能を果たす限り、噴霧オリフィスの数、固定部材またはガイド要素の種類および数は本発明を損なうことなく変更することができる。