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特許7265140電源制御用半導体装置および出力電圧可変電源装置並びに設計方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-18
(45)【発行日】2023-04-26
(54)【発明の名称】電源制御用半導体装置および出力電圧可変電源装置並びに設計方法
(51)【国際特許分類】
   G05F 1/56 20060101AFI20230419BHJP
【FI】
G05F1/56 310W
G05F1/56 310D
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2019094246
(22)【出願日】2019-05-20
(65)【公開番号】P2020190792
(43)【公開日】2020-11-26
【審査請求日】2022-04-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000006220
【氏名又は名称】ミツミ電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090033
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司
(74)【代理人】
【識別番号】100093045
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 良男
(72)【発明者】
【氏名】牧 慎一朗
(72)【発明者】
【氏名】高野 陽一
(72)【発明者】
【氏名】横山 勝浩
【審査官】遠藤 尊志
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-197894(JP,A)
【文献】特開2013-012000(JP,A)
【文献】特開2016-200989(JP,A)
【文献】特開2004-094788(JP,A)
【文献】特開平11-265224(JP,A)
【文献】特開2010-055490(JP,A)
【文献】特開2019-185732(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05F 1/56
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
直流電圧が入力される電圧入力端子と出力端子との間に接続された電圧制御用トランジスタと、出力のフィードバック電圧に応じて前記電圧制御用トランジスタを制御する制御回路と、出力電圧を外部から制御するための外部端子とを備えた電源制御用半導体装置であって、
前記制御回路は、
前記出力端子に接続された直列形態の第1抵抗素子及び第2抵抗素子を有し前記出力端子の出力電圧を分圧する第1分圧回路と、
前記第1分圧回路によって分圧された電圧と所定の基準電圧との電位差に応じた電圧を出力する第1誤差アンプと、
前記第1誤差アンプに入力される前記第1分圧回路による分圧電圧を、前記外部端子に入力される電圧に応じて変位させることで前記出力電圧を前記外部端子の電圧に応じて変更する出力電圧変更回路と、を備え、
前記出力電圧変更回路は、
前記外部端子の電圧が入力される第2誤差アンプと、
前記第2誤差アンプの出力が制御端子に印加される第2トランジスタと、
前記第2トランジスタと直列に接続された第3抵抗素子及び第4抵抗素子と、
を備え、前記第3抵抗素子と第4抵抗素子との接続ノードの電圧が前記第2誤差アンプの入力端子に負帰還されるように構成されていることを特徴とする電源制御用半導体装置。
【請求項2】
前記第1抵抗素子及び第2抵抗素子は共通の第1島領域に形成された拡散層からなり、前記第1島領域には前記出力電圧が島吊り電位として印加され、
前記第3抵抗素子及び第4抵抗素子は共通の第2島領域に形成された拡散層からなり、前記第2島領域には前記第2トランジスタと前記第3抵抗素子との接続ノードの電圧が島吊り電位として印加されていることを特徴とする請求項1に記載の電源制御用半導体装置。
【請求項3】
前記出力電圧変更回路は、
前記電圧入力端子に接続され前記第2トランジスタに流れる電流を転写する第1カレントミラー回路と、
前記電圧入力端子に接続され前記第1カレントミラー回路に流れる電流を折り返して流す第2カレントミラー回路と、
を備え、
前記第2カレントミラー回路で転写された電流を前記第1分圧回路によって分圧された電圧が取り出されるノードから引き抜くように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の電源制御用半導体装置。
【請求項4】
前記出力電圧変更回路は、
前記外部端子に接続された直列形態の第5抵抗素子及び第6抵抗素子を有し前記外部端子に入力される電圧を分圧する第2分圧回路を備え、
前記第2分圧回路により分圧された電圧が前記第2誤差アンプへ供給されるように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の電源制御用半導体装置。
【請求項5】
請求項1~4のいずれかに記載の電源制御用半導体装置の出力端子に、外付けのコンデンサが接続されていることを特徴とする出力電圧可変電源装置。
【請求項6】
請求項2~4のいずれかに記載の電源制御用半導体装置の設計方法であって、
前記第2島領域に印加される島吊り電位の変動幅と前記外部端子の電圧に応じて変化する前記出力電圧の変動幅との差が小さくなるように、前記第3抵抗素子の抵抗値を設計することを特徴とする電源制御用半導体装置の設計方法。
【請求項7】
前記第1抵抗素子の抵抗値をR1、前記第2抵抗素子の抵抗値をR2、前記第3抵抗素子の抵抗値をR3、前記第4抵抗素子の抵抗値をR4、とした場合に、
前記第3抵抗素子がないものとして前記第1抵抗素子の抵抗値R1と前記第2抵抗素子の抵抗値R2と前記第4抵抗素子の抵抗値R4を決定した後、次式
R3=R1-R4
を満たすように前記第3抵抗素子の抵抗値R3を決定することを特徴とする請求項6に記載の電源制御用半導体装置の設計方法。
【請求項8】
直流電圧が入力される電圧入力端子と出力端子との間に接続された電圧制御用トランジスタと、出力のフィードバック電圧に応じて前記電圧制御用トランジスタを制御する制御回路と、出力電圧を外部から制御するための外部端子とを備えた電源制御用半導体装置であって、
前記制御回路は、
前記出力端子に接続された直列形態の第1抵抗素子及び第2抵抗素子を有し前記出力端子の出力電圧を分圧する第1分圧回路と、
前記第1分圧回路によって分圧された電圧と所定の基準電圧との電位差に応じた電圧を出力する第1誤差アンプと、
前記第1誤差アンプに入力される前記第1分圧回路による分圧電圧を、前記外部端子に入力される電圧に応じて変位させることで前記出力電圧を前記外部端子の電圧に応じて変更する出力電圧変更回路と、を備え、
前記出力電圧変更回路は、
前記外部端子の電圧が入力される第2誤差アンプと、
前記第2誤差アンプの出力が制御端子に印加される第2トランジスタと、
前記第2トランジスタと直列に接続された第3抵抗素子及び第4抵抗素子と、
を備え、前記第3抵抗素子と第4抵抗素子との接続ノードの電圧が前記第2誤差アンプの入力端子に負帰還されるように構成され、
前記第1抵抗素子の抵抗値をR1、前記第2抵抗素子の抵抗値をR2、前記第3抵抗素子の抵抗値をR3、前記第4抵抗素子の抵抗値をR4、とした場合に、
前記第3抵抗素子がないものとして前記第1抵抗素子の抵抗値R1と前記第2抵抗素子の抵抗値R2と前記第4抵抗素子の抵抗値R4が設定され、次式
R3=R1-R4
を満たすように前記第3抵抗素子の抵抗値R3が設定されていることを特徴とする電源制御用半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、出力電圧を制御信号によってリニアに変化させることが可能なシリーズレギュレータ方式の電源制御用半導体装置および電源装置並びに電源制御用半導体装置の設計方法に関する。
【背景技術】
【0002】
直流電圧入力端子と出力端子との間に設けられたトランジスタを制御して所望の電位の直流電圧を出力する電源装置としてシリーズレギュレータ(以下、レギュレータと略す)がある。かかるレギュレータの用途として、例えば自動車の車体に実装される送風装置(ファン)や照明装置、オーディオ装置など車載用の電子機器に直流電源を供給するための定電圧電源装置(車載用レギュレータ)がある。
【0003】
送風装置(ファン)や照明装置のような電子機器においては、ファンを回転させるモータや照明装置のランプを駆動する電圧をリニアに変化させることで、送風量や照明の明るさを連続的に変化させることができる機能を付加したいことがあるため、レギュレータに対して出力電圧をリニアに変化させる機能を有することが求められている。
従来、出力電圧を変化させることができるようにしたレギュレータに関する発明としては、例えば特許文献1や特許文献2に記載されているものがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開平11-265224号公報
【文献】特開2010-055490号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に記載されているレギュレータは、出力電圧を分圧してフィードバック信号を生成する分圧回路の分圧比を切り替えることで出力電圧を段階的に切り替えることはできるものの、出力電圧をリニアに変化させることができないという課題がある。なお、分圧回路を構成する直列抵抗およびスイッチトランジスタの数を増やすことで近似的にリニアに変化させることも考えられるが、そのようにすると、素子数が増加して実装面積が大きくなり、装置の小型化が困難になるという課題が生じる。
【0006】
また、特許文献2に記載されている可変出力電圧レギュレータは、出力電圧をリニアに変化させることはできるものの、レギュレータICの外付け素子で出力電圧値の調整回路を構成しているため、部品点数が多く実装面積が大きくなって装置の小型化を妨げるとともに、消費電力が大きくなる。また、使用する調整用抵抗素子の抵抗値のバラツキにより出力電圧がばらついてしまい、出力電圧の精度が悪くなるという課題があった。
そこで、本出願人は、素子数や部品点数の増加を招くことなく、出力電圧をリニアに変化させることができる電源制御用半導体装置および出力電圧可変電源装置に関する発明をなし、先に出願を行なった(特願2018-247303)。図6に、この先願発明に係る電源制御用半導体装置の一実施形態の回路図を示す。なお、図6においては、一点鎖線10で囲まれた範囲が半導体基板上に形成される回路である。
【0007】
ところで、半導体集積回路(IC)においては、回路を構成する抵抗素子として、周囲を絶縁体で囲まれた島領域内に形成された所定の不純物濃度の拡散層からなる拡散抵抗を用いることが一般的に行われている。そして、このような拡散抵抗が形成されたICにおいては、寄生素子(PN接合)に不所望な電流が流れないようにするため、例えば島領域がN型領域で拡散抵抗がP型領域である場合にはP型の拡散抵抗にかかる電圧よりも高い電源電圧のような電位(島吊り電位)を島領域に印加して、拡散抵抗と島領域との間のPN接合が常に逆バイアスの状態となるような設計が行われている。
【0008】
図6に示す電源制御用ICにおいては、出力電圧を分圧する回路を構成する抵抗R1,R2や出力制御信号Vadjが入力される誤差アンプ13の出力側の抵抗R4をP型拡散抵抗で形成した場合、それらの拡散抵抗の島領域はN型領域で形成されるため、抵抗R1,R2の島吊り電位として出力電圧Voutを印加するのが一般的な設計の手法である。一方、抵抗R4の島領域は出力端子(出力パッド)から離れているため、抵抗R4の島領域の近傍で比較的電位の高いトランジスタQ2のエミッタ電位(Q2がMOSFETの場合にはソース電位)を島吊り電位として選択して印加することが考えられる。
ところで、半導体基板上に形成された拡散抵抗は、島吊り電位が変動すると、抵抗としての拡散層と島領域の半導体領域との間に生じる空乏層の厚みが変化し、それに応じて抵抗値が変化するというバイアス依存性があることが知られている。
【0009】
具体的には、図6に示す電源制御用ICにあっては、抵抗の設定により出力電圧VoutはVref~Vinの範囲で可変制御可能である。そのため、抵抗R1,R2の島吊り電位として出力電圧Voutを、また抵抗R4の島吊り電位としてトランジスタQ2のエミッタ電位を選択したとすると、例えば抵抗R1、R2、R4の設定値により、Voutは3.0V~7.4Vの範囲で変化する。
一方、制御信号Vadjは、0VからVadjを生成するマイコンのような制御用デバイスの電源電圧である3.3Vまでの範囲で変化させるように設計されることが多い。すると、抵抗R4の島吊り電位は、制御信号Vadjの範囲と同じ0V~3.3Vのような範囲で変動することとなる。つまり、抵抗R1,R2の島吊り電位の変動幅4.4Vに対して、抵抗R4の島吊り電位の変動幅はそれよりも小さな3.3Vとなり、上記2つの島吊り電位の変動幅に1.1Vの差が生じることとなる。その結果、抵抗R1,R2と抵抗R4が有するバイアス依存性による抵抗値の変化に無視できない大きさの差が生じ、それによって制御信号Vadjの変化に対する出力電圧Voutの変化の直線性が低下するという課題があることが明らかになった。
【0010】
なお、一見すると、図6に示す電源制御用ICにおいては、抵抗R4の島吊り電位として出力電圧Voutを選択すればよいのでないかと考えられる。しかし、抵抗R4の島領域に出力電圧Voutが印加されるように回路を構成すると、出力端子が接地電位に短絡する事故が発生した際に抵抗R4の島領域に0Vが印加されて、拡散抵抗のPN接合に順方向電圧が印加されて不所望な電流が流れてしまうおそれがある。また、制御信号Vadjが先に入力され、その後に入力電圧Vinが投入された場合には、出力電圧Voutが目標電位に到達するまでの間に拡散抵抗R4のPN接合に順方向電圧が印加されてしまうので、上記のような構成は採れない。
【0011】
また、抵抗R4の島吊り電位として入力電圧Vinを選択することも考えられるが、抵抗R4の島領域に入力電圧Vinが印加されるように回路を構成すると、入力電圧Vinが安定していないシステムに使用された場合、入力電圧の変動に応じて抵抗値が変動するので、そのような用途を想定すると上記のような構成を採用することはできない。
この発明は上記のような課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、回路の動作に何ら不具合をもたらすことなく、回路を構成する複数の抵抗素子間に生じるバイアス依存の差を低減して、制御信号の変化に対する出力電圧の変化の直線性を向上させることができる電源制御用半導体装置およびそれを用いた出力電圧可変電源装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するため、本発明は、
直流電圧が入力される電圧入力端子と出力端子との間に接続された電圧制御用トランジスタと、出力のフィードバック電圧に応じて前記電圧制御用トランジスタを制御する制御回路と、出力電圧を外部から制御するための外部端子とを備えた電源制御用半導体装置であって、
前記制御回路は、
前記出力端子に接続された直列形態の第1抵抗素子及び第2抵抗素子を有し前記出力端子の出力電圧を分圧する第1分圧回路と、
前記第1分圧回路によって分圧された電圧と所定の基準電圧との電位差に応じた電圧を出力する第1誤差アンプと、
前記第1誤差アンプに入力される前記第1分圧回路による分圧電圧を、前記外部端子に入力される電圧に応じて変位させることで前記出力電圧を前記外部端子の電圧に応じて変更する出力電圧変更回路と、を備え、
前記出力電圧変更回路は、
前記外部端子の電圧が入力される第2誤差アンプと、
前記第2誤差アンプの出力が制御端子に印加される第2トランジスタと、
前記第2トランジスタと直列に接続された第3抵抗素子及び第4抵抗素子と、
を備え、前記第3抵抗素子と第4抵抗素子との接続ノードの電圧が前記第2誤差アンプの入力端子に負帰還されるように構成したものである。
上記のような構成を有する電源制御用半導体装置によれば、外部からの出力制御信号(Vadj)によって出力電圧をリニアに変化させることできる。
【0013】
ここで、望ましくは、前記第1抵抗素子及び第2抵抗素子は共通の第1島領域に形成された拡散層からなり、前記第1島領域には前記出力電圧が島吊り電位として印加され、
前記第3抵抗素子及び第4抵抗素子は共通の第2島領域に形成された拡散層からなり、前記第2島領域には前記第2トランジスタと前記第3抵抗素子との接続ノードの電圧が島吊り電位として印加されるように構成する。
【0014】
上記のような構成によれば、出力制御信号の変動に伴う第1抵抗素子(R1)及び第2抵抗素子(R2)の拡散抵抗形成島の島吊り電位の変動幅と、第3抵抗素子(R3)及び第4抵抗素子(R4)の拡散抵抗形成島の島吊り電位の変動幅との差を小さくすることができるため、出力制御信号の変化に対する出力電圧の変化の直線性を向上させることができる。
また、抵抗素子を1つ追加するだけで、出力電圧の可変特性のリニアリティ(直線性)を向上させるのに適した拡散抵抗形成島への島吊り電位を生成することができるとともに、追加した抵抗素子の抵抗値を変更するだけで拡散抵抗のバイアス依存性を任意かつ容易に補正することができる。しかも、出力端子が接地点に短絡する事故が発生したり、入力電圧が変動したりしても、第3抵抗素子及び第4抵抗素子の拡散抵抗形成島の島吊り電位は影響を受けないので、回路の動作に何らの不具合も生じない。
【0015】
また、望ましくは、前記出力電圧変更回路は、
前記電圧入力端子に接続され前記第2トランジスタに流れる電流を転写する第1カレントミラー回路と、
前記電圧入力端子に接続され前記第1カレントミラー回路に流れる電流を折り返して流す第2カレントミラー回路と、
を備え、
前記第2カレントミラー回路で転写された電流を前記第1分圧回路によって分圧された電圧が取り出されるノードから引き抜くように構成する。
かかる構成によれば、出力制御信号の変化に対する出力電圧の変化の直線性を向上させつつ、出力電圧の可変範囲を、出力電圧変更回路を構成する抵抗素子の抵抗値だけでなく、カレントミラー回路の電流比でも変更が可能であるため、設計の自由度が高くなる。
【0016】
また、望ましくは、前記出力電圧変更回路は、
前記外部端子に接続された直列形態の第5抵抗素子及び第6抵抗素子を有し前記外部端子に入力される電圧を分圧する第2分圧回路を備え、
前記第2分圧回路により分圧された電圧が前記第2誤差アンプへ供給されるように構成する。
上記のような構成によれば、外部端子に入力される電圧(出力制御信号Vadj)によって出力電圧をリニアに変化させることできるとともに、出力制御信号Vadjを分圧して誤差アンプへ入力することにより、出力制御信号Vadjの入力範囲を広げることができる。
【0017】
また、本出願に係る他の発明は、上記のような構成を有する電源制御用半導体装置を設計するに際して、
前記第2島領域に印加される島吊り電位の変動幅と前記外部端子の電圧に応じて変化する前記出力電圧の変動幅との差が小さくなるように、前記第3抵抗素子の抵抗値を設計するようにしたものである。
かかる設計方法によれば、出力電圧の可変特性のリニアリティ(直線性)を向上させるための回路定数の設計を簡単に行うことができる。
【0018】
また、望ましくは、前記第1抵抗素子の抵抗値をR1、前記第2抵抗素子の抵抗値をR2、前記第3抵抗素子の抵抗値をR3、前記第4抵抗素子の抵抗値をR4、とした場合に、
前記第3抵抗素子がないものとして前記第1抵抗素子の抵抗値R1と前記第2抵抗素子の抵抗値R2と前記第4抵抗素子の抵抗値R4を決定した後、次式
R3=R1-R4
を満たすように前記第3抵抗素子の抵抗値R3を決定するようにする。
かかる設計方法によれば、第2島領域に印加される島吊り電位の変動幅と外部端子(ADJまたはP1)の電圧に応じて変化する出力電圧の変動幅との差を小さくするのに適した第3抵抗素子の抵抗値を容易に算出することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明に係る電源制御用半導体装置および出力電圧可変電源装置によれば、回路の動作に何ら不具合をもたらすことなく、回路を構成する複数の抵抗素子間に生じるバイアス依存の差を低減して、制御信号の変化に対する出力電圧の変化の直線性を向上させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明を適用したシリーズレギュレータ方式の電源制御用半導体装置および出力電圧可変電源装置の第1実施形態を示す回路構成図である。
図2】第1実施形態のレギュレータにおけるオン・オフ制御信号ON/OFFと出力制御信号Vadjと出力電圧Voutとの関係を示す波形図である。
図3】第1実施形態のレギュレータにおける出力制御信号Vadjと出力電圧変動幅の傾き(出力電圧可変係数)との関係を示すグラフである。
図4】第1実施形態の出力電圧可変電源装置の変形例を示す回路構成図である。
図5】本発明を適用した出力電圧可変電源装置の第2実施形態を示す回路構成図である。
図6】先願発明の出力電圧可変電源装置の実施形態を示す回路構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明を適用した出力電圧可変電源装置としてのシリーズレギュレータの第1実施形態を示す。なお、図1において、一点鎖線で囲まれた部分は、単結晶シリコンのような半導体チップ上に半導体集積回路(レギュレータIC)10として形成され、該レギュレータIC10の出力端子OUTにコンデンサCoが外付け素子として接続されることで図示しないモータやLEDランプなどの負荷へ安定な直流電圧を出力する出力電圧可変電源装置として機能する。
【0022】
本実施形態の出力電圧可変電源装置においては、図1に示すように、レギュレータIC10の直流入力電圧Vinが印加される電圧入力端子INと出力端子OUTとの間に、電圧制御用のPNPバイポーラ・トランジスタ(以下、電圧制御用トランジスタと称する)Q1が接続され、出力端子OUTと接地電位GNDが印加されるグランドライン(接地点)との間には、出力電圧Voutを分圧する分圧回路12を構成する抵抗R1,R2が直列に接続されている。
【0023】
この分圧回路12を構成する抵抗R1とR2との接続ノードN1の電圧が、上記電圧制御用のトランジスタQ1のゲート端子を制御する誤差増幅回路としての誤差アンプ11の非反転入力端子にフィードバック電圧VFBとして入力されている。そして、誤差アンプ11は、出力のフィードバック電圧VFBと所定の基準電圧Vrefとの電位差に応じた電圧を生成して電圧制御用のトランジスタQ1のベース端子に供給してQ1を制御し、出力電圧Voutが所望の電位になるように制御する。
【0024】
また、本実施形態のレギュレータIC10においては、図示しないマイコン等から供給される出力電圧Voutを制御する信号Vadjが入力される外部端子としての出力制御端子ADJが設けられているとともに、該端子ADJに印加された出力制御信号Vadjが非反転入力端子に入力された第2の誤差アンプ13および該誤差アンプ13の出力端子にベース端子が接続されたNPNバイポーラ・トランジスタQ2、トランジスタQ2のエミッタ端子と接地点との間に直列に接続された抵抗R3,R4が設けられている。
誤差アンプ13は、その反転入力端子に抵抗R3と抵抗R4との接続ノードN2の電圧V2が入力されることで負帰還がかかり、イマジナリ・ショートの動作で、ノードN2の電圧V2が非反転入力端子の電圧Vadjと同一となるような電流を抵抗R3,R4に流すようにトランジスタQ2を駆動する。
【0025】
さらに、レギュレータIC10には、互いにベース端子同士が結合されエミッタ端子が入力端子INに接続されたPNPバイポーラ・トランジスタTr1,Tr2からなる第1のカレントミラー回路14Aと、互いにベース端子同士が結合されエミッタ端子が接地点に接続されたNPNバイポーラ・トランジスタTr3,Tr4からなる第2のカレントミラー回路14Bが設けられている。
上記トランジスタTr1とTr3は、ベース端子とコレクタ端子とが結合されることで、電流-電圧変換素子として機能し、変換された電圧がトランジスタTr2とTr4にそれぞれ印加されることで、Tr1とTr2のエミッタサイズ比、Tr3とTr4のエミッタサイズ比に応じた電流がトランジスタTr2、Tr4にそれぞれ流れる。
【0026】
そして、誤差アンプ13によって駆動されるトランジスタQ2および抵抗R3,R4が、上記第1のカレントミラー回路14AのトランジスタTr1と直列に接続され、第2のカレントミラー回路14BのトランジスタTr4のコレクタ端子が分圧回路12を構成する抵抗R1とR2との接続ノードN1に接続され、接続ノードN1から出力制御信号Vadjの電位に応じた電流が引き抜かれることにより変位したフィードバック電圧VFBが、電圧制御用トランジスタQ1のベース端子を制御する誤差アンプ11の非反転入力端子に入力される。
これにより、レギュレータIC10の出力端子OUTには、出力制御信号Vadjに応じた出力電圧Voutが出力される。従って、上記誤差アンプ13とトランジスタQ2および抵抗R3,R4とカレントミラー回路14A,14Bによって、出力電圧Voutを出力制御信号Vadjに応じた電圧に変更する出力電圧変更回路が構成される。
【0027】
さらに、本実施形態のレギュレータIC10には、入力電圧Vinに基づいて基準電圧Vrefを生成する基準電圧源15と誤差アンプ11の動作電流を生成するバイアス回路16および該バイアス回路16をオン、オフ制御するための信号ON/OFFが入力される外部端子としてのオン・オフ制御端子CNTが設けられており、オン・オフ制御端子CNTへローレベル(0V)のオン、オフ制御信号ON/OFFが入力されると、バイアス回路16は基準電圧源15と誤差アンプ11への動作電流の供給を停止し、これらの回路の動作を停止させるように構成されている。
【0028】
また、本実施形態のレギュレータIC10においては、分圧回路12を構成する抵抗R1,R2は、半導体基板の表面において周囲を絶縁体で囲まれた共通の島領域17a内に拡散抵抗として形成されており、この島領域17aには出力端子OUTの電圧Voutが印加されるように配線が形成されている。
一方、トランジスタQ2のエミッタ端子と接地点との間に直列に接続された抵抗R3,R4も、半導体基板の表面において周囲を絶縁体で囲まれた共通の島領域17b内に拡散抵抗として形成されており、この島領域17bにはQ2のエミッタ端子と抵抗R3との接続ノードN3の電圧V3が印加されるように配線が形成されている。
絶縁体で囲まれた島領域17a,17b内に形成される拡散抵抗は、例えば公知のバイポーラ半導体プロセスにより形成される一般的な拡散抵抗と同一の構造のものを使用することができる。具体的には、トレンチアイソレーションで素子分離された島領域の下方に埋込み層が形成され、埋込み層上方の島領域の表面に拡散層が形成され、該拡散層の両端に電極が形成された構造の素子を使用することができる。
【0029】
本実施形態の出力電圧可変電源装置においては、カレントミラー回路14Aと14Bの電流比をそれぞれ1:1に設定した場合、出力電圧Voutは、
Vout=((R2+R1)/R2)*Vref+(Vadj/R4)* R1 ……(1)
で表わされる。
従って、本実施形態の出力電圧可変電源装置においては、出力制御端子ADJへ任意の電圧(制御信号Vadj)を印加することで、任意の出力電圧を設定することができるとともに、出力制御端子ADJの印加電圧によって、出力電圧Voutをリニアに変化させることができる。
【0030】
具体的には、本実施形態の出力電圧可変電源装置においては、オン・オフ制御端子CNTへの入力信号ON/OFFと、出力制御端子ADJへ入力される制御信号Vadjと、出力電圧Voutとの関係を示すと、図2のようになる。
図2より、制御信号Vadjを例えば0~3.3Vの範囲で変化させると、出力電圧VoutをVref~Vinの範囲で変化させることができることが分かる。なお、制御信号Vadjの可変範囲の0~3.3Vは一例であって、これに限定されるものではない。
【0031】
出力電圧Voutを表す上記式(1)において、制御信号Vadjによる出力電圧の変動幅は、右辺の第2項の(Vadj/R4)* R1で示される。一方、ノードN3の電圧V3は、
V3=Vadj*(1+R3/R4) ……(2)
で表わされる。
従って、式(1)の第2項=式(2)となるように、抵抗R3の値を設定することによって、抵抗R1,R2と抵抗R3,R4が受ける島吊り電位による抵抗値のバイアス依存の影響度合いを一致させ、制御信号Vadjの変動に伴い変化する抵抗R1,R2の抵抗値に対する抵抗R3,R4の抵抗値の相対精度の低下を抑えることができる。
【0032】
具体的には、式(1)の第2項=式(2)とおくことにより、
(Vadj/R4)* R1=Vadj*(1+R3/R4) ……(3)
が得られ、この等式を整理すると、
R3=R1-R4 ……(4)
となる。従って、式(4)を満たすように、R3の抵抗値を設定することによって、島吊り電位の変化に伴う抵抗R1,R2の抵抗値の変化に対する抵抗R3,R4の抵抗値の相対精度の低下を抑えることができる。
【0033】
ここで、Vadj=0V時の出力をVout、Vadj印加時の出力をVout'とおくと、
Vout'=Vout+(Vadj×可変係数)
で表わされる。ここで、可変係数は出力電圧変動幅の傾きである。図3には、抵抗R3を設けて、式(4)を満たすようにR3の抵抗値を設定した場合における制御信号Vadjに対する可変係数をプロットしたものを一点鎖線Aで示す。比較のため、抵抗R3を設けない回路(図6参照)における制御信号Vadjと出力電圧可変係数との関係を破線Bで示す。なお、実線Cは制御信号Vadjに対する出力電圧可変係数の理想の特性を示す。
【0034】
図3より、式(4)を満たすように抵抗R3の値を設定して、トランジスタQ2のエミッタと抵抗R3との接続ノードN3の電圧V3を、抵抗R3とR4の共通島領域17bに印加することで、制御信号Vadjの変化に対する出力電圧可変係数の変化を小さくできることが分かる。これにより、出力電圧Voutの変化の直線性を向上させることができる。
また、本実施形態においては、出力電圧Voutの可変範囲が、抵抗R4の値だけでなく、カレントミラー回路14Aと14Bの電流比でも変更が可能であるため、設計の自由度が高くなるという利点がある。さらに、外部からの出力制御信号Vadjによって出力電圧をリニアに変化させることできるとともに、誤差アンプ13により電圧-電流変換した電流を抵抗R1に流すことで、出力電圧Voutを変化させる構成であるため、電源ノイズの影響が少ない出力電圧可変電源装置を実現することができる。
【0035】
(変形例)
図4には、図1に示す第1実施形態の出力電圧可変電源装置の変形例が示されている。この変形例は、マイコン等から供給される出力制御信号Vadjが入力される出力制御端子ADJと接地点との間に、出力制御信号Vadjを分圧する直列形態の抵抗R5,R6からなる分圧回路18を設けたものである。そして、この分圧回路18を構成する抵抗R5,R6も共通の島領域17c内に拡散層として形成されており、島領域17cには島吊り電位として、外部端子ADJの電圧Vadjが印加されている。これにより、前記第1実施形態と同様に、バイアス依存によるR5,R6の抵抗値の相対精度の低下を抑えることができる。
【0036】
また、図1の実施例のレギュレータICにおいては、抵抗R3を設けたことにより誤差アンプ13がゲインを持つこととなるが、図4の変形例のように、分圧回路18を設けて出力制御信号Vadjを分圧して誤差アンプ13へ入力し、抵抗R3で誤差アンプ13のゲインを調整して、島領域17aと17bの島吊り電位の変動幅を揃えるようにすることで、島吊り電位の変化に伴うR1,R2の抵抗値の変化に対するR3,R4の抵抗値の相対精度の低下を抑えることができる。さらに、出力制御信号Vadjを分圧して誤差アンプ13へ入力することにより、Vadjの入力範囲を広げることができる。
なお、図1及び図4におけるカレントミラー回路14Aと14Bは、図示のような構成のものに限定されず、ウィルソン型やベース電流補償型など他の回路形式のものであっても良い。
【0037】
(第2実施形態)
図5は、本発明を適用した出力電圧可変電源装置としてのシリーズレギュレータの第2実施形態を示す。
本実施形態の出力電圧可変電源装置は、直流電圧Vinが印加されるレギュレータIC10の電圧入力端子INと出力端子OUTとの間に、PNPバイポーラ・トランジスタからなる電圧制御用のトランジスタQ1が接続され、出力端子OUTと接地電位GNDが印加されるグランドラインとの間には、出力電圧Voutを分圧する分圧回路12を構成する抵抗R0,R1,R2が直列に接続されている。
【0038】
この分圧回路12を構成する抵抗R1とR2の接続ノードN1の電圧が、上記電圧制御用のトランジスタQ1のベース端子を制御する誤差増幅回路としての誤差アンプ11の非反転入力端子にフィードバック電圧VFBとして入力されている。そして、誤差アンプ11は、出力のフィードバック電圧VFBと所定の基準電圧Vrefとの電位差に応じた電圧を生成して電圧制御用のトランジスタQ1のベース端子に供給してQ1を制御し、出力電圧Voutが所望の電位になるように制御する。
【0039】
また、本実施形態のレギュレータIC10においては、上記電圧制御用のトランジスタQ1と並列に接続され、Q1とカレントミラー回路を構成するバイポーラ・トランジスタQ3が設けられ、このトランジスタQ3の制御端子としてのベース端子に、電圧制御用のトランジスタQ1のベース端子に印加される電圧と同一の電圧が印加されている。これにより、Q3には、トランジスタQ1とQ3のカレントミラー比をnとすると、Q3にはQ1のコレクタ電流に比例した電流(1/nの電流)が流れるようにされている。
【0040】
また、レギュレータIC10には、電圧入力端子INとチップの外部の接地電位点との間に、上記カレントミラー・トランジスタQ3と直列をなすように接続され、Q3のコレクタ電流を電圧に変換するための抵抗R8を接続するための外部端子P1が設けられている。
さらに、レギュレータIC10には、上記外部端子P1に非反転入力端子が接続された誤差アンプ13が設けられているとともに、上記分圧回路12を構成する抵抗R0とR1の接続ノードN0とチップ内部の接地点との間に、NPNバイポーラ・トランジスタQ2と抵抗R3,R4が直列に接続されている。
【0041】
そして、上記トランジスタQ2のベース端子に上記誤差アンプ13の出力端子が接続され、抵抗R3とR4との接続ノードN2に誤差アンプ13の反転入力端子が接続されている。これにより、誤差アンプ13は接続ノードN2の電圧V2が非反転入力端子の入力電圧(外部端子P1の電位)と等しくなるように、トランジスタQ2を動作させる。ここで、外部端子P1に接続される抵抗R8を可変抵抗により構成し、抵抗R8の抵抗値を変化させることによって、出力電圧Voutを変化させることができる。
【0042】
カレントミラー・トランジスタQ3には、電圧制御用のトランジスタQ1のコレクタ電流すなわち出力端子OUTが出力される電流Ioutに比例した電流Iout’が流され、その電流が外付け抵抗R8によって電圧に変換され、誤差アンプ13の非反転入力端子へ入力される。そのため、トランジスタQ2には、出力される電流Ioutに比例した電流Iout”が流される。そして、この電流Iout”が、分圧回路12を構成する抵抗R0から引き抜かれる。そのため、外付け抵抗R8の抵抗値に応じて誤差アンプ11の非反転入力端子の電位が変化し、誤差アンプ11による電圧制御用トランジスタQ1の制御電圧が変化して出力電圧Voutが変化することとなる。
【0043】
本実施形態においては、抵抗R0、R1およびR2の共通島領域17aには出力電圧Voutが島吊り電位として印加され、抵抗R3とR4の共通島領域17bにはトランジスタQ2のエミッタ端子と抵抗R3との接続ノードN3の電圧V3が島吊り電位として印加されている。これにより、抵抗R0、R1,R2と抵抗R3,R4が受ける島吊り電位による抵抗値のバイアス依存の影響度合いを一致させ、島吊り電位の変化に伴うR1,R2の抵抗値に対するR3,R4の抵抗値の相対精度の低下を抑えることができる。
【0044】
以上本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではない。例えば、前記第1実施形態のレギュレータIC10においては、ICの動作を停止させるためのON/OFF信号を入力するオン・オフ制御端子CNTを設けているが、このオン・オフ制御端子CNTを省略した構成も可能である。オン・オフ制御端子CNTを省略した場合、レギュレータIC10を4端子で構成可能なため、パッケージの小型化による省スペース化およびコストの低減が可能となる。
【0045】
また、前記第1および第2の実施形態においては、レギュレータIC10をバイポーラ・トランジスタにより構成しているが、MOSトランジスタ(P-MOSとN-MOS)によって構成することも可能である。
さらに、前記実施形態においては、本発明をシリーズレギュレータ方式の出力電圧可変電源装置に適用した場合について説明したが、本発明はシャントレギュレータ方式の電源装置にも利用することができる。
【符号の説明】
【0046】
10……レギュレータIC、11……第1の誤差アンプ、12……第1の分圧回路、13……第2の誤差アンプ、14A,14B……カレントミラー回路、15……基準電圧源、16……バイアス回路、17a,17b……島領域(拡散層からなる抵抗島)、18……第2の分圧回路、Q1……電圧制御用トランジスタ、ADJ……出力制御端子、CNT……オン・オフ制御端子
図1
図2
図3
図4
図5
図6