(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-18
(45)【発行日】2023-04-26
(54)【発明の名称】毛髪用組成物及び皮膚外用組成物
(51)【国際特許分類】
A61K 8/9789 20170101AFI20230419BHJP
A61Q 7/00 20060101ALI20230419BHJP
A61K 36/258 20060101ALI20230419BHJP
A61K 36/82 20060101ALI20230419BHJP
A61K 36/85 20060101ALI20230419BHJP
A61P 17/00 20060101ALI20230419BHJP
A61Q 5/06 20060101ALI20230419BHJP
A61Q 5/12 20060101ALI20230419BHJP
A61Q 5/02 20060101ALI20230419BHJP
【FI】
A61K8/9789
A61Q7/00
A61K36/258
A61K36/82
A61K36/85
A61P17/00
A61Q5/06
A61Q5/12
A61Q5/02
(21)【出願番号】P 2018081926
(22)【出願日】2018-04-21
【審査請求日】2021-04-20
(31)【優先権主張番号】P 2017145769
(32)【優先日】2017-07-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000162021
【氏名又は名称】共栄化学工業株式会社
(72)【発明者】
【氏名】澤木 茂
(72)【発明者】
【氏名】澤木 茂豊
(72)【発明者】
【氏名】岩野 英生
(72)【発明者】
【氏名】愛水 哲史
【審査官】小川 慶子
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-523957(JP,A)
【文献】特開2000-264896(JP,A)
【文献】特開2003-88323(JP,A)
【文献】特開2015-134737(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2015-0030095(KR,A)
【文献】特表2014-528417(JP,A)
【文献】特表2014-520854(JP,A)
【文献】特開平4-312513(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/00-8/99
A61Q 1/00-90/00
A61K 36/258,36/82,36/85
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウコギ科トチバニンジン属のニンジンの抽出物と、ツバキ科ツバキ属のべにふうき茶抽出物とを含む
育毛料。
【請求項2】
請求項1に記載の
育毛料において、さらに、ムラサキシキブ属に属する植物の抽出物を含む
育毛料。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、天然物由来の生体安全性にすぐれた新規の有効成分を含み、特に、育毛効果、抗老化効果及び美白効果を有する組成物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、加齢、ストレス又は紫外線等の様々な要因により、頭皮がダメージを受け、男性だけでなく女性も毛髪のトラブルを抱える人が増加しており、これに対応して様々な毛髪化粧料が提案されている。従来、毛髪のトラブルとして、男性型脱毛症(壮年性脱毛症)や女性型脱毛症(女性に生じた男性型脱毛症)の研究が行われ、これらの脱毛症に男性ホルモンが関与していることが明らかとなり、毛髪トラブルの改善剤として様々な抗男性ホルモン剤や女性ホルモン様作用剤等が提案されている。
【0003】
さらに、最近の研究により、毛髪本数の減少だけでなく、毛髪の成長のサイクル(毛周期)において毛髪の成長時期が短縮し、これにより、毛髪の径(太さ)が細くなることで、薄毛状態や、髪の「ハリ・コシの低下」が生じることも明らかになってきた。毛髪は、休止期、成長期、退行期からなる周期的なヘアサイクル(毛周期)に従って成長し、そのサイクルは様々な因子によって調整されている。よって、休止期から成長期へ移行させる因子や成長期の維持に関与する因子の産生を促進することで、毛髪を太く長く成長させることができる。その結果、脱毛、薄毛の予防・改善、さらに、髪のツヤ、コシの低下を改善することができる。
【0004】
以上のような頭皮の老化、不健全化を防ぎ、かつ、若々しい状態に保持するため、さらには、上述した頭皮ダメージや抜け毛のメカニズムの研究に基づいて、様々な育毛・養毛剤、脱毛抑制剤(育毛剤等と称する)が提案されている。育毛・養毛の効果を発揮する有効成分として、例えば、ミノキシジルやアデノシンが知られており、これらの成分を配合した育毛剤等が提案されている。しかし、従来の育毛剤等に配合される有効成分は、頭皮の刺激等の副作用を引き起こすことがあり、十分に効果がありかつ安全性の高い育毛成分や脱毛抑制成分が求められている。
【0005】
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
以上の従来技術の課題を鋭意検討した結果、本発明者らは、高濃度のサポニンを含むニンジン抽出物が、高活性型男性ホルモン(DHT)依存型のSC-3細胞の増殖を抑制することを見出した。また、ニンジン抽出物とメチル化カテキンを含むチャ抽出物を併用することで、育毛効果及び毛髪サイクルを健全化する効果を有する毛髪用組成物を提供することを新たに見出した。なお、特許文献1には、エピガロカテキンと高麗人参由来のジンセイノサイドF1を含有する皮膚保護用組成物が開示されているが、ニンジン抽出物とメチル化カテキンを含むチャ抽出物を有する組成物が育毛効果、さらには、毛乳頭細胞内の環境を整え、毛髪サイクルを健全化する効果を有することについては、知られていなかった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、高濃度のサポニンを含むウコギ科(Araliaceae)トチバニンジン属(Panax)のニンジン抽出物である。
本発明は、高濃度のサポニン含むニンジン抽出物を有効成分とする毛髪用組成物である。
本発明は、高濃度のサポニンを含むニンジン抽出物と、ツバキ科(Theaceae)ツバキ属(Camellia)の植物であるチャ(Camellia sinensis)の抽出物を含む毛髪用組成物である。
本発明は、高濃度のサポニンを含むウコギ科(Araliaceae)トチバニンジン属(Panax)のニンジン抽出物と、ツバキ科(Theaceae)ツバキ属(Camellia)の植物であるチャ(Camellia sinensis)の抽出物と、シソ科ムラサキシキブ属(Callicarpa)の植物の抽出物を有効成分とする皮膚外用組成物である。
【発明の効果】
【0008】
本発明は高濃度のサポニンを含むニンジン抽出物であり、この抽出物が奏するアンドロゲンレセプター結合阻害効果により、育毛効果にすぐれた毛髪用組成物を提供することができる。さらに、ニンジン抽出物とメチル化カテキンを有するチャ抽出物を併用することで、育毛効果、さらには、毛乳頭細胞内の環境を整え、毛髪サイクルを健全化する効果を発揮する毛髪用組成物を提供することができる。
【0009】
また、本発明は高濃度のサポニンを含むニンジン抽出物と、メチル化カテキンを有するチャ抽出物と、ムラサキシキブ属(Callicarpa)の植物の抽出物とを併用することで、抗老化効果及び美白効果にすぐれた皮膚外用組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明で用いるウコギ科トチバニンジン属の植物としては、オタネニンジン(Panax ginseng C.A. Meyer)、トチバニンジン(Panax japonicus)、サンシチニンジン(三七人参、Panax pseudoginseng)等が挙げられる。
【0011】
ウコギ科トチバニンジン属植物の抽出物部位には特に限定はなく、全草、葉、花、雄しべ、雌しべ、茎、根、種子(子実)、果実など適宜の部位を用いることができるが、サポニンの含有量から、根、果実の使用が好ましい。また、トチバニンジン属植物の根を加工して得られる紅参や白参も使用可能である。
【0012】
本発明で用いる「チャ」とは、ツバキ科(Theaceae)ツバキ属(Camellia)の植物である「チャノキ(Camellia sinensis)」である。チャの品種は、いずれのものでも使用可能であり、例えば、ゆたかみどり、おくみどり、さえみどり、さやまかおり、かなやみどり、あさつゆ、さみどり、ごこう、べにふうき、ただにしき等が挙げられる。
【0013】
本発明に用いるチャの素材は、その全草、葉、花部、茎、種子、実、根等、いずれを用いてもよいが、全草、又は葉部の使用が好ましい。葉を使用する場合は、烏龍茶葉や紅茶葉でもよい。
【0014】
本発明に用いられるムラサキシキブ属に属する植物としては、たとえば、ムラサキシキブ(Callicarpa japonica)、オオムラサキシキブ(Callicarpa japonica var. luxurians)、コムラサキ(Callicarpa dichotoma)、ホウライムラサキ(Callicarpa formosana)、ヤブムラサキ(Callicarpa mollis)等が挙げられる。
【0015】
抽出物の調製は、抽出対象物である植物を、必要ならば予め水洗して異物を除いた後、これをそのままもしくは乾燥し、さらに必要ならば細切或いは粉砕した上、浸漬法、向流抽出法、水蒸気蒸留法等の常法に従って抽出溶媒と接触させることによって行うことができる。また、本発明において、超臨界抽出法を採用してもよい。
【0016】
抽出物処理に使用する抽出溶媒としては、水;メタノール、エタノール、プロパノールなどの低級アルコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、グリセリンなどの多価アルコール類;酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチルなどのエステル類;アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類;エチルエーテル、イソプロピルエーテルなどのエーテル類;n-ヘキサン、トルエン、クロロホルムなどの炭化水素系溶媒などが挙げられ、それらは単独でもしくは二種以上混合して用いられる。本発明においては、サポニンを高濃度に得られるという点から、極性の異なる溶媒(水とエタノール等)を用いることが好ましい。
【0017】
抽出物の調製に当たって、抽出液のpHに特に制限はないが、一般にはpH3~9の範囲とすることが好ましい。pHの調整は、前記した抽出溶媒中に、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ性調整剤や、クエン酸、塩酸、リン酸、硫酸などの酸性調整剤等を配合することによって行うことができる。
【0018】
抽出温度、時間等の抽出条件は、用いる溶媒の種類やpH、或いは植物素材の大きさ等によっても異なるが、例えばメタノール又はエタノール、或いは水と低級アルコール又は多価アルコールとの混合溶媒を抽出溶媒とする浸漬法の場合であれば、抽出温度は0~80℃の範囲である。抽出時間は、4℃の冷温抽出の場合で1日~7日間の範囲とするのがよく、また、40℃付近の中温抽出では、1時間~3日間の範囲とするのがよく、70~80℃の高温抽出の場合は、1時間~24時間の範囲とするのがよい。浸漬法の場合、浴比は重量比で、植物素材に対して溶媒が一般に1~200倍量、好ましくは1~100倍量の範囲となるようにするのがよい。
【0019】
以上のようにして調製される抽出物のうち、ニンジン抽出物は、サポニンの濃度を高めるために、熟成と呼ばれる操作を行うことでもよい。例えば、20~25℃又は室温で5日~10日静置させることで抽出物の熟成を行う。また、その他にも、酵素分解法や発酵法を用いて、サポニン濃度を高めることでもよい。
【0020】
以上のようにして調製される抽出物は、さらに、活性炭処理、イオン交換樹脂処理、合成吸着剤、シリカゲル、及び再結晶処理のいずれか1種又は2種以上を組み合わせて、高濃度のサポニンを含む抽出物に調製することでもよい。活性炭としては、松等の木、竹、椰子殻、胡桃殻等の植物質のほか、石炭質、石油質等を原材料として、それらの原材料に水蒸気や二酸化炭素、空気等のガスを使う高温炭化法等の物理的な方法や塩化亜鉛等の化学薬品を使って処理した上で加熱し、多孔質にする化学的な方法による活性化処理を施して得られる活性炭等何れを用いても良い。また、合成吸着剤としては、スチレン/ジビニルベンゼン共重合体、メタクリル酸エステル重合体等の非イオン性樹脂が挙げられる。
【0021】
本発明に係る抽出物を毛髪用組成物又は皮膚外用組成物(化粧品、医薬部外品、外用医薬品も含む)に配合する場合、例えば、育毛・養毛用の皮膚外用剤であれば、一般的には0.00001~5.0重量%(固形分重量%、以下同じ)であり、好ましくは、0.001~3.0重量%である。また、シャンプー等の洗髪用皮膚外用剤であれば、一般的には0.00001~5.0重量%(固形分重量%、以下同じ)であり、好ましくは、0.0001~1.0重量%である。また、リンスやコンディショナーであれば、一般的には0.00001~5.0重量%(固形分重量%、以下同じ)であり、好ましくは、0.001~1.0重量%である。また、スキンケア用基礎化粧料の場合は、一般に0.002~1.0重量%、好ましくは0.02~0.2重量%の範囲、メイクアップ化粧料の場合は、一般に0.002~1.0重量%、好ましくは0.02~0.2重量%の範囲である。
【0022】
本発明に係る抽出物を毛髪用の皮膚外用剤に配合する際に、それら製剤に配合される他の活性成分(毛母細胞賦活剤、抗男性ホルモン剤、血行促進剤、皮脂分泌抑制剤、抗炎症剤、毛髪保護剤、毛周期の成長維持剤等)を組み合わせて配合するようにしてもよく、これによって、相乗的な育毛・養毛効果、髪質の改善効果及び頭皮の炎症予防:改善効果等を期待することもできる。
【0023】
例えば、育毛・養毛効果及び頭皮の炎症予防・改善の相乗効果が期待できる成分としては、ミノキシジル、シプロテロンアセテート、ペンタデカン酸グリセリド、6-アミノベンジルプリン(サイトプリン)、アデノシン、トランス-3,4'-ジメチル3-ヒドロキシフラバノン(t-フラバノン)、センブリエキス、ヒノキチオール、感光素、パントテン酸及びその誘導体、ビタミンE及びその誘導体、ニコチン酸誘導体(ニコチン酸アミド等)、塩化カルプロニウム、女性ホルモン類(エチニルエストラジオール、エストロン等)、サリチル酸、グリチルリチン酸ジカリウム、ヒノキチオール、塩化ベンザルコニウム、イソプロピルメチルフェノール、l-メントール、塩酸ピリドキシン(ビタミンB6)、チオキソロン、カンファー、レゾルシン、シソ葉エキス、チャエキス、タマサキツヅラフジ根の抽出物、タマサキツヅラフジから得られるビス型アルカロイド、甘草エキス、センブリエキス、マイマイ花エキス、カミツレエキス、ローヤルゼリー発酵物、ハスの種子発酵物、イチョウエキス、パルダルコ樹皮エキス、ゲンチアナエキス、オタネニンジンエキス、豆乳発酵液、黒大豆加水分解エキス、アッケシソウエキス、タケノコエキス、葛根エキス、ミツイシコンブエキス、チョウジエキス、コラーゲン、アミノ酸類、及びビタミン類等が挙げられ、それらのいずれか1種又は2種以上を配合してもよい。
【0024】
特に、頭皮の炎症を抑える「グリチルリチン酸ジカリウム、甘草エキス、パルダルコ樹皮エキス又はゲンチアナエキス」、毛髪の成長(毛髪の成長期から退行期への移行誘導因子)等に関与するサイトカイン(TGF-β1)の合成を抑制する「シソ葉エキス」、頭皮の炎症を抑える効果及び殺菌効果を有する「イソプロピルメチルフェノール」、血流促進効果を有する「タマサキツヅラフジ根エキス又はそれから得られるビス型アルカロイド」、血流促進効果及び皮脂分泌抑制効果を有する「オタネニンジンエキス」、血行促進効果を有する「センブリエキス」、皮脂の酸化抑制効果を有する「豆乳発酵液」、頭皮のバリア機能を回復させる「アッケシソウエキス」、毛髪の成長期への移行を促進する「タケノコエキス又は葛根エキス」、脱毛を抑制する「ミツイシコンブエキス」及び頭皮の乾燥を抑制する「コラーゲン」の少なくとも1以上と併用することが好ましい。
【0025】
また、本発明に係る抽出物を含む毛髪化粧料(医薬部外品も含む)には、上述の成分のほかに、通常、毛髪用組成物に用いられる成分、例えば油性成分、界面活性剤(合成系、天然物系)、保湿剤、増粘剤、防腐・殺菌剤、粉体成分、紫外線吸収剤、抗酸化剤、キレート剤、ph調整剤、色素、香料等を必要に応じて適宜配合することができる。また、本発明に係る有効成分の有効性、特長を損なわない限り、他の生理活性成分を組み合わせて配合することも何ら差し支えない。
【0026】
ここで、油性成分としては、例えばオリーブ油、ホホバ油、ヒマシ油、大豆油、米油、米胚芽油、ヤシ油、パーム油、カカオ油、メドウフォーム油、シアーバター、ティーツリー油、アボガド油、マカデミアナッツ油、ニンジン油、オタネニンジン油、ベルガモット油、植物由来スクワラン等の植物由来の油脂類;ミンク油、タートル油等の動物由来の油脂類;ミツロウ、カルナウバロウ、ライスワックス、ラノリン等のロウ類;流動パラフィン、ワセリン、パラフィンワックス、スクワラン等の炭化水素類;ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、エイコセン酸等の脂肪酸類;ラウリルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール等の高級アルコール類;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸ブチル、2-エチルヘキシルグリセライド、高級脂肪酸オクチルドデシル(ステアリン酸オクチルドデシル等)等の合成エステル類及び合成トリグリセライド類等が挙げられる。
【0027】
界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤;脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレン脂肪アミン硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、α-スルホン化脂肪酸アルキルエステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩等のアニオン界面活性剤;第四級アンモニウム塩、第一級~第三級脂肪アミン塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、2-アルキル-1-アルキル-1-ヒドロキシエチルイミダゾリニウム塩、N,N-ジアルキルモルフォルニウム塩、ポリエチレンポリアミン脂肪酸アミド塩等のカチオン界面活性剤;N,N-ジメチル-N-アルキル-N-カルボキシメチルアンモニオベタイン、N,N,N-トリアルキル-N-アルキレンアンモニオカルボキシベタイン、N-アシルアミドプロピル-N′,N′-ジメチル-N′-β-ヒドロキシプロピルアンモニオスルホベタイン等の両性界面活性剤等を使用することができる。
【0028】
乳化剤又は乳化助剤としては、酵素処理ステビア等のステビア誘導体、サポニン又はその誘導体、カゼイン又はその塩(ナトリウム等)、糖と蛋白質の複合体、ショ糖又はそのエステル、ラクトース、大豆由来の水溶性多糖、大豆由来蛋白質と多糖の複合体、ラノリン又はその誘導体、コレステロール、ステビア誘導体(ステビア酵素処理物等)、ケイ酸塩(アルミニウム、マグネシウム等)、炭酸塩(カルシウム、ナトリウム等)、サポニン及びその誘導体、レシチン及びその誘導体(水素添加レシチン等)、乳酸菌醗酵米、乳酸菌醗酵発芽米、乳酸菌醗酵穀類(麦類、豆類、雑穀等)等を配合することもできる。
【0029】
保湿剤としては、例えばグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、キシリトール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等があり、さらにトレハロース等の糖類、ムコ多糖類(例えば、ヒアルロン酸及びその誘導体、コンドロイチン及びその誘導体、ヘパリン及びその誘導体等)、エラスチン及びその誘導体、コラーゲン加水分解物、NMF関連物質、乳酸、尿素、高級脂肪酸オクチルドデシル、海藻抽出物、シラン根(白及)抽出物、各種アミノ酸及びそれらの誘導体が挙げられる。
【0030】
増粘剤としては、例えばアルギン酸、寒天、カラギーナン、フコイダン等の褐藻、緑藻又は紅藻由来成分;シラン根(白及)抽出物;ペクチン、ローカストビーンガム、アロエ多糖体、アルカリゲネス産生多糖体等の多糖類;キサンタンガム、トラガントガム、グアーガム等のガム類;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体;ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸共重合体等の合成高分子類;ヒアルロン酸及びその誘導体;ポリグルタミン酸及びその誘導体等が挙げられる。
【0031】
防腐・殺菌剤としては、例えば尿素;パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル等のパラオキシ安息香酸エステル類;フェノキシエタノール、ジクロロフェン、ヘキサクロロフェン、塩酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、サリチル酸、エタノール、ウンデシレン酸、フェノール類、ジャマール(イミダゾデイニールウレア)、プロパンジオール、1,2-ペンタンジオール、各種精油類、樹皮乾留物、大根発酵液、サトウキビ等の植物由来のエタノール又は1,3-ブチレングリコール等がある。
【0032】
粉体成分としては、例えばセリサイト、酸化チタン、タルク、カオリン、ベントナイト、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、無水ケイ酸、雲母、ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、シルクパウダー、セルロース系パウダー、穀類(米、麦、トウモロコシ、キビ等)のパウダー、豆類(大豆、小豆等)のパウダー等がある。
【0033】
紫外線吸収剤としては、例えばパラアミノ安息香酸エチル、パラジメチルアミノ安息香酸エチルヘキシル、サリチル酸アミル及びその誘導体、パラメトキシ桂皮酸2-エチルヘキシル、桂皮酸オクチル、オキシベンゾン、2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸塩、4-ターシャリーブチル-4-メトキシベンゾイルメタン、2-(2-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、アロエ抽出物等がある。
【0034】
抗酸化剤としては、例えばブチルヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシトルエン、没食子酸プロピル、ビタミンE及びその誘導体(例えば、ビタミンEニコチネート、ビタミンEリノレート等)等がある。
【0035】
キレート剤としては、例えばエチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸三ナトリウム、エデト酸又はその塩類、グルコン酸、フィチン酸、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、ヒドロキシエタンジホスホン酸四ナトリウムなどがある。
【0036】
pH調整剤としては、例えばクエン酸又はその塩類、乳酸又はその塩類、グリコール酸、コハク酸、塩酸、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどがある。
【0037】
生理活性成分としては、例えば、胎盤抽出液、ソウハクヒ抽出物、ユキノシタ抽出物、シソ抽出物、米糠抽出物又はその加水分解物、白芥子抽出物又はその加水分解物、白芥子の発酵物、シャクヤク抽出物又はその加水分解物、ハス種子抽出物又はその加水分解物、党参抽出物又はその加水分解物、ハトムギ加水分解物、ハトムギ種子発酵物、酒粕抽出物又はそれに含まれるセラミド、酒粕発酵物、パンダヌス・アマリリフォリウス(Pandanus amaryllifolius Roxb.)抽出物、アルカンジェリシア・フラバ(Arcangelicia flava Merrilli)抽出物、イネの葉の抽出物又はその加水分解物、ナス(ベルガモット、長ナス、賀茂ナス、米ナス等)抽出物又はその加水分解物、アンズ果実の抽出物、カタメンキリンサイ等の海藻の抽出物、クラゲ水、米抽出物又はその加水分解物、米醗酵エキス、発芽米抽出物又はその加水分解物、発芽米発酵物、ダマスクバラの花の抽出物、リノール酸及びその誘導体もしくは抽出物(例えばリポソーム化リノール酸等)、動物又は魚由来のコラーゲン及びその誘導体、エラスチン及びその誘導体、グリチルレチン酸及びその誘導体、t-シクロアミノ酸誘導体、ビタミンA及びその誘導体、アラントイン、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、γ-アミノ-β-ヒドロキシ酪酸、ニンジン抽出物、紅参抽出物、ヘチマ抽出物、アナアオサ抽出物、モモ抽出物、桃仁抽出物、キウイ抽出物、ヒマワリ種子又は芽の抽出物、ジュアゼイロ(Zizyphus joazeiro)抽出物、萱草(デイリリー)抽出物または発酵物、ハイビスカスの花抽出物または発酵物、ハゴロモグサ抽出物、チェリモヤ抽出物、マンゴー抽出物、マンゴスチン抽出物、フノリ抽出物、烏龍チャ抽出物、紫蘭抽出物、山椒果皮又は種皮の抽出物または加水分解物、ベニバナ花抽出物、カサブランカ抽出物、甘藷抽出物又はその発酵物、グアバ葉抽出物、ドクダミ抽出物、晩白柚抽出物、アロエ抽出物、イチジク花抽出物、リンゴ抽出物等がある。
【0038】
次に、製造例、処方例及び試験例によって本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はそれらに限定されるものではない。なお、以下において、部はすべて重量部を、また%はすべて重量%を意味する。
【0039】
製造例1.ニンジン抽出物の調製
オタネニンジン乾燥物100gに精製水を500gとエタノール500gとを添加し、4℃で12時間浸漬した。これをろ過し、さらに、室温で1週間静置した。静置後の抽出物溶液を濾過して、褐色透明のニンジン抽出物溶液680g得た(固形分濃度2.78%)。
【0040】
製造例2.ニンジン抽出物の調製
オタネニンジンに代えて、トチバニンジンの乾燥物100gを使用する他は、製造例1と同様の操作により、ニンジン抽出物溶液713g得た(固形分濃度2.26%)。
【0041】
製造例3.ニンジン抽出物の調製
オタネニンジンに代えて、サンシチニンジンの乾燥物100gを使用する他は、製造例1と同様の操作により、ニンジン抽出物溶液675g得た(固形分濃度2.47%)。
【0042】
製造例4.ニンジン抽出物の調製
紅参の乾燥物100gを使用する他は、製造例1と同様の操作により、ニンジン抽出物溶液691g得た(固形分濃度2.83%)。
【0043】
比較製造例1.ニンジン抽出物の調製
オタネニンジン乾燥物100gに精製水を420gと1,3ーブチレングリコール180gを添加し、40℃で24時間抽出した。これを濾過して、褐色透明のニンジン抽出物溶液452g得た(固形分濃度3.26%)
【0044】
試験例1.サポニン濃度測定試験
[試験方法]
製造例1~4、試験例1で得られたニンジン抽出物溶液0.2gに無水酢酸2.0mLを加え、水浴中で2分間加熱した後、ろ過した。得られたろ液1.0mLに硫酸0.5mLを穏やかに加え、両液の接界面が赤褐色を呈するかを確認した。
次に、界面が赤く観察された試験管の様子をデジタルカメラで撮影し、画像解析によってその赤味の強さを数値化した。まず、得られた画像ファイルを画像解析ソフト(CSアナライザー、ATTO社製)に取り込み、RGB要素の内R(赤味)だけのグレースケール画像に変換し、さらに白黒逆転させた。元画像で赤くなっていた界面の部分のみ選択し、白味の強さ(元画像の赤味の強さ)を解析した。得られた数値を比較製造例1のニンジン抽出物と比較し、比較製造例1の解析値を1.0としたきの製造例1~4の解析値の相対値を示した。
【0045】
【0046】
表1に示す通り、本発明の製造例1~4に係る抽出物は、比較製造例1の抽出物と比較して、サポニンが高濃度に含まれることが確認された。
【0047】
試験例2.高活性型男性ホルモン(DHT)受容体結合阻害効果の評価試験
DHT依存型の増殖を示すSC-3細胞を96ウェルマイクロプレートに播種し、24時間後に、各ウェルに、DHTと試料溶液の両方を添加した。ここで、試料溶液としては、製造例1~4の抽出物、比較製造例1~2の抽出物をそれぞれ溶液として最終濃度が1,0%、2.0%に調製したものを使用した。DHTと試料溶液の両方を添加後、さらに、3日間、SC-3細胞を培養し、MTT還元法を用いて細胞増殖を測定した。なお、試料溶液を添加しないコントロール区を設定し、MTT還元法により細胞増殖を測定した。測定結果は、コントロール区の値を100としてときの相対値で示した。
【0048】
【0049】
表2に示すように、本発明の製造例1~4に係る抽出物は、比較製造例1の抽出物と比較して、格段にすぐれたSC-3細胞増殖抑制効果を有することが確認された。よって、本発明に係る抽出物を配合することにより、アンドロゲンレセプター結合阻害作用に基づく育毛効果を発揮する毛髪用組成物を提供することができる。
【0050】
本発明に係る毛髪用組成物には、ニンジン抽出物に加えて、チャ抽出物を併用することでもよい。特に、べにふうき抽出物は、メチル化カテキンを含み、細胞内酸化ダメージ抑制効果及び抗炎症効果を有することから(本出願人による出願公開公報「特開2015-134737」参照)、ニンジン抽出物と組み合わせて毛髪用組成物に配合することで、毛乳頭細胞内の環境を整え、毛髪サイクルを健全化する効果を発揮する。
【0051】
また、本発明においては、抗酸化効果を有する上記ニンジン抽出物に加えて、抗炎症効果を有するべにふうき抽出物、及びメラニン合成抑制効果及びメラニン分解促進効果を有するムラサキシキブ果実抽出物を有効成分とし、それらの効果によりすぐれた抗老化効果及び美白効果を有する皮膚外用組成物(スキンケア用化粧料)も提供することができる。
【0052】
処方例1.育毛料
[成分] 部
1,3-ブチレングリコール 10.0
エタノール 20.0
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
オタネニンジン抽出物 0.3
タマサキツヅラフジ抽出物 0.01
製造例1の抽出物 5.0
香料 適量
精製水 全量が100部となる量
上記の成分を十分攪拌混合して育毛料を得た。
【0053】
処方例2.育毛料
処方例1の成分中、製造例1の抽出物5.0に代えて、製造例2の抽出物5.0を用いるほかは処方例1と同様にして育毛料を得た。
【0054】
処方例3.育毛料
処方例1の成分中、製造例1の抽出物5.0に代えて、製造例3の抽出物5.0を用いるほかは処方例1と同様にして育毛料を得た。
【0055】
処方例4.育毛料
処方例1の成分中、製造例1の抽出物5.0に代えて、製造例4の抽出物5.0を用いるほかは処方例1と同様にして育毛料を得た。
【0056】
処方例5.育毛料
処方例1の成分中、オタネニンジン抽出物0.3に代えて、センブリ抽出物0.3を用いるほかは処方例1と同様にして育毛料を得た。
【0057】
処方例6.育毛料
処方例1の成分中、タマサキツヅラフジ抽出物0.01に代えて、センブリ抽出物0.3を用いるほかは処方例1と同様にして育毛料を得た。
【0058】
処方例7.育毛料
[成分] 部
1,3-ブチレングリコール 10.0
エタノール 20.0
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
オタネニンジン抽出物 0.3
タマサキツヅラフジ抽出物 0.01
製造例1の抽出物 3.0
べにふうき茶葉抽出物 2.0
香料 適量
精製水 全量が100部となる量
上記の成分を十分攪拌混合して育毛料を得た。
【0059】
処方例8.育毛料
[成分] 部
l-メントール 0.8
アデノシン 1.0
製造例1の抽出物 2.0
センブリ抽出物 0.3
1,3-ブチレングリコール 10.0
フェノキシエタノール 0.2
エタノール 20.0
精製水 全量が100部となる量
上記の成分を十分攪拌混合して育毛料を得た。
【0060】
処方例9.育毛料
処方例8の成分中、アデノシンに代えて、ミノキシジルを用いるほかは処方例8と同様にして育毛料を得た。
【0061】
処方例10.育毛料
処方例8の成分中、アデノシンに代えて6-ベンジルアミノプリンを用いるほかは処方例8と同様にして育毛料を得た。
【0062】
処方例11.育毛料
[成分] 部
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
l-メントール 0.1
製造例1の抽出物 1.0
大豆レシチン 0.2
1,3-ブチレングリコール 10.0
エタノール 20.0
タケノコ皮エキス 3.0
褐藻エキス 3.0
アッケシソウエキス 3.0
ゲンチアナエキス 3.0
アマモエキス 3.0
シソ葉エキス 3.0
精製水 全量が100部となる量
【0063】
処方例12.ヘアークリーム
[成分] 部
流動パラフィン 15.0
ワセリン 15.0
サラシミツロウ 2.0
製造例1の抽出物 3.0
べにふうき茶葉抽出物 2.0
褐藻エキス 0.3
カルボキシビニルポリマー 0.1
キサンタンガム 0.1
グリセリン 5.0
1、3-ブチレングリコール 2.0
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 3.0
キレート剤 0.1
防腐剤 0.1
香料 0.1
色素 0.01
精製水 全量が100部となる量
【0064】
処方例13.ヘアシャンプー
[成分] 部
N-ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム 10.0
ポリオキシエチレン(3)アルキルエーテル硫酸ナトリウム 20.0
ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 10.0
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 4.0
メチルパラベン 0.1
クエン酸 0.1
製造例1の抽出物 3.0
コラーゲン 5.0
アマモエキス 5.0
アッケシソウエキス 5.0
パウダルコ樹皮エキス 5.0
シソ葉エキス 5.0
1,3-ブチレングリコール 2.0
精製水 全量が100部となる量
【0065】
処方例14.ヘアシャンプー
処方例13の成分中、製造例1の抽出物3.0に代えて製造例2の抽出物3.0を用いるほかは処方例13と同様にしてヘアシャンプーを得た。
【0066】
実施例15.ヘアリンス
[成分] 部
ポリオキシエチレン(10)硬化ヒマシ油 1.0
塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 1.5
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 2.0
2-エチルヘキサン酸グリセリル 1.0
セタノール 3.2
ステアリルアルコール 1.0
メチルパラベン 0.1
製造例1の抽出物 3.0
べにふうき茶葉抽出物 2.0
1,3-ブチレングリコール 5.0
精製水 全量が100部となる量
【0067】
実施例16.ヘアリンス
処方例15の成分中、製造例1の抽出物3.0に代えて製造例2の抽出物3.0を用いるほかは処方例15と同様にしてヘアリンスを得た。
【0068】
処方例17.ヘアリンス
処方例15の成分中、製造例1の抽出物3.0に代えて製造例3の抽出物3.0を用いるほかは処方例15と同様にしてヘアリンスを得た。
【0069】
処方例18.ヘアリンス
処方例15の成分中、製造例1の抽出物3.0に代えて製造例4の抽出物3.0を用いるほかは処方例15と同様にしてヘアリンスを得た。
【0070】
処方例19.化粧水
[成分] 部
ホホバ油 1.0
ポリオキシエチレン(5.5)セチルアルコール 5.0
ブチルパラベン 0.1
製造例1の抽出物 5.0
べにふうき茶葉抽出物 2.0
ムラサキシキブ果実抽出物 2.0
グリセリン 5.0
1,3-ブチレングリコール 5.0
水酸化カリウム 適量
精製水 全量が100部となる量
【0071】
処方例20.乳液
[成分] 部
流動パラフィン 6.0
ヘキサラン 4.0
ホホバ油 1.0
ハス精油 0.025
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート 1.0
親油型ステアリン酸グリセリル 1.0
水添大豆レシチン 1.5
製造例1の抽出物 3.0
L-アスコルビン酸-2-グルコシド 2.0
べにふうき茶葉抽出物 2.0
ムラサキシキブ果実抽出物 2.0
水酸化カリウム 0.5
グリセリン 3.0
1,3-ブチレングリコール 2.0
カルボキシメチルセルロース 0.3
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
水溶性コラーゲン 0.1
香料 適量
精製水 全量が100部となる量
【0072】
処方例21.乳液
処方例20に含まれるL-アスコルビン酸-2-グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えてトラネキサム酸2.0部を用いるほかは処方例20と同様にして乳液を得た。
【0073】
処方例22.乳液
処方例20に含まれるL-アスコルビン酸-2-グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えてアルブチン3.0部を用いるほかは処方例20と同様にして乳液を得た。
【0074】
処方例23.乳液
処方例20に含まれるL-アスコルビン酸-2-グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えてニコチン酸アミド5.0部を用いるほかは処方例20と同様にして乳液を得た。
【0075】
処方例24.ローション
[成分] 部
製造例2の抽出物 10.0
べにふうき茶葉抽出物 2.0
ムラサキシキブ果実抽出物 2.0
エタノール 10.0
グリセリン 3.0
1、3-ブチレングリコール 2.0
メチルパラベン 0.2
クエン酸 0.1
クエン酸ナトリウム 0.3
カルボキシビニルポリマー 0.1
キサンタンガム 0.1
グアーガム 0.1
香料 適量
水酸化カリウム 適量
精製水 全量が100部となる量
【0076】
実施例25.リキッドファンデーション
[成分] 部
ステアリン酸 2.4
モノステアリン酸プロピレングリコール 2.0
セトステアリルアルコール 0.2
液状ラノリン 2.0
流動パラフィン 3.0
ミリスチン酸イソプロピル 8.5
プロピルパラベン 0.05
製造例3の抽出物 5.0
べにふうき茶葉抽出物 2.0
ムラサキシキブ果実抽出物 2.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.2
ベントナイト 0.5
プロピレングリコール 4.0
トリエタノールアミン 1.1
メチルパラベン 0.1
酸化チタン 8.0
タルク 4.0
着色顔料 適量
精製水 全量が100部となる量
【0077】
処方例17.ボディシャンプー
[成分] 部
N-ラウロイルメチルアラニンナトリウム 25.0
ヤシ油脂肪酸カリウム液(40%) 26.0
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 3.0
メチルパラベン 0.1
製造例1の抽出物 5.0
べにふうき茶葉抽出物 2.0
ムラサキシキブ果実抽出物 2.0
1,3-ブチレングリコール 2.0
精製水 全量が100部となる量