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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-18
(45)【発行日】2023-04-26
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20230419BHJP
【FI】
G09F9/00 350Z
G09F9/00 302
G09F9/00 304B
G09F9/00 313
G09F9/00 346A
G09F9/00 348Z
G09F9/00 366A
【請求項の数】 32
(21)【出願番号】P 2019004648
(22)【出願日】2019-01-15
(65)【公開番号】P2019159313
(43)【公開日】2019-09-19
【審査請求日】2021-12-22
(31)【優先権主張番号】10-2018-0027423
(32)【優先日】2018-03-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】512187343
【氏名又は名称】三星ディスプレイ株式會社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Display Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】1, Samsung-ro, Giheung-gu, Yongin-si, Gyeonggi-do, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110002619
【氏名又は名称】弁理士法人PORT
(72)【発明者】
【氏名】ジョン ミョン ハ
(72)【発明者】
【氏名】オ ヒョン ジョン
(72)【発明者】
【氏名】リ キ チャン
【審査官】石本 努
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0117041(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0162388(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0147361(US,A1)
【文献】国際公開第2011/070884(WO,A1)
【文献】特開2014-235512(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0218153(US,A1)
【文献】特開2016-139057(JP,A)
【文献】特開2013-045244(JP,A)
【文献】特開2005-158008(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0181346(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0299527(US,A1)
【文献】特開2012-255971(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0059727(US,A1)
【文献】特開2012-093498(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0168621(US,A1)
【文献】特開2016-188976(JP,A)
【文献】特表2012-529091(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F1/133-1/1334
1/1339-1/1341
1/1347
G06F3/03-3/047
G09F9/00
H04M1/02-1/23
H05B33/00-33/28
44/00
45/60
H10K50/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1辺と第2辺とを含む表示装置であって、
表示パネルを含む表示モジュールと、
前記表示モジュールの上部に配置され、厚さが減少した段差部を含むタッチ部材と、
前記第1辺に対応する、前記タッチ部材の第1エッジに設けられた基板取付部上に取り付けられ、前記表示モジュールの下方に曲げられた第1駆動基板と、
を含み、
前記基板取付部は、前記段差部に位置し、
前記表示モジュールは、前記第1辺に対応する、前記表示モジュールの第1エッジに配置され、前記タッチ部材の前記基板取付部よりも外方に突出した曲げ支持構造を含む、表示装置。
【請求項2】
前記第1駆動基板の下面は、前記曲げ支持構造に少なくとも部分的に接する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記曲げ支持構造は、前記タッチ部材の前記第1エッジよりも外方に突出する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記基板取付部は、前記タッチ部材の下面に設けられ、前記第1駆動基板の上面が前記基板取付部に取り付けられる、請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
前記タッチ部材の前記第1エッジは、第1基準側面と、前記第1基準面から突出した少なくとも一つの第1突出部とを含み、
前記基板取付部は、前記第1突出部に配置される、請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記表示モジュールの前記第1エッジは、第2基準側面と、前記第2基準側面から突出し、前記第1突出部と重畳する第2突出部とを含み、
前記第2突出部は、前記曲げ支持構造を構成する、請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記第2突出部は、前記第1突出部よりも外方にさらに突出する、請求項6に記載の表示装置。
【請求項8】
前記表示パネルは、前記第1辺に対応する、前記表示パネルの第1エッジから前記基板取付部よりも外方に突出して前記曲げ支持構造を構成する表示パネル支持部を含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項9】
前記表示モジュールは、前記表示パネルの上部に配置された光学フィルムをさらに含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項10】
前記光学フィルムは、偏光フィルムを含む、請求項9に記載の表示装置。
【請求項11】
前記光学フィルムは、前記第1辺に対応する、前記光学フィルムの第1エッジから前記基板取付部よりも外方に突出して前記曲げ支持構造を構成する光学フィルム支持部を含む、請求項9に記載の表示装置。
【請求項12】
前記表示パネルは、前記第1辺に対応する、表示パネルの第1エッジから前記基板取付部よりも外方に突出して前記曲げ支持構造を構成する表示パネル支持部を含み、
前記表示パネル支持部と前記光学フィルム支持部とは、重畳し、外側面が互いに一致する、請求項11に記載の表示装置。
【請求項13】
前記表示モジュールは、前記光学フィルム支持部上に配置された支持樹脂をさらに含む、請求項12に記載の表示装置。
【請求項14】
前記表示モジュールは、前記表示パネルの下部に配置されたカバーパネル部材をさらに含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項15】
前記カバーパネル部材は、前記タッチ部材の前記基板取付部よりも外方に突出したカバーパネル支持部を含み、
前記カバーパネル支持部は、前記曲げ支持構造を構成する、請求項14に記載の表示装置。
【請求項16】
前記カバーパネル部材は、接着フィルム、支持フィルム、センサーパネル、および放熱層のうちの少なくとも一つを含む、請求項14に記載の表示装置。
【請求項17】
前記カバーパネル部材は、ボディ部及びラウンドされた端部を有するサポーターを含み、
前記サポーターの前記ラウンドされた端部は、前記タッチ部材の前記基板取付部よりも外方に突出して前記曲げ支持構造を構成する、請求項14に記載の表示装置。
【請求項18】
前記表示モジュールと前記タッチ部材との間に配置された第1光透明接着部材をさらに含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項19】
前記第1光透明接着部材は、前記基板取付部よりも外方に突出した第1光透明接着部材支持部を含み、
前記第1光透明接着部材支持部は前記曲げ支持構造を構成する、請求項18に記載の表示装置。
【請求項20】
前記タッチ部材上に配置された第2光透明接着部材、及び前記第2光透明接着部材上に配置されたウィンドウをさらに含む、請求項18に記載の表示装置。
【請求項21】
前記表示モジュールは、前記第2辺に対応する第2エッジに接続された第2駆動基板をさらに含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項22】
前記第1駆動基板の少なくとも一部と前記第2駆動基板の少なくとも一部は、それぞれ、前記表示パネルの下面の下に配置される、請求項21に記載の表示装置。
【請求項23】
前記第1駆動基板は、タッチプリント基板を含み、
前記第2駆動基板は、表示プリント基板を含む、請求項22に記載の表示装置。
【請求項24】
前記表示パネルは、
メイン領域と、
前記第2辺に対応する、前記メイン領域の第2エッジに連結され、前記メイン領域の下側に曲げられた曲げ領域と、
前記曲げ領域に連結され、前記メイン領域と重畳したサブ領域とを含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項25】
前記表示装置は長方形の形状であり、前記第1辺は長辺であり、前記第2辺は短辺である、請求項1に記載の表示装置。
【請求項26】
第1辺と第2辺とを含む表示装置であって、
表示パネルを含む表示モジュールと、
前記表示モジュールの上部に配置されたタッチ部材と、
前記第1辺に対応する、前記タッチ部材の第1エッジに取り付けられ、前記表示モジュールの下方に曲げられたタッチプリント基板と、
を含み、
前記表示モジュールは、前記第1辺に対応する、前記表示モジュールの第1エッジに配置され、前記タッチ部材の前記第1エッジよりも外方に突出した表示モジュール突出部を含み、
前記表示モジュール突出部は、複数設けられ、前記表示モジュールの前記第1エッジに沿って互いに離隔されている、表示装置。
【請求項27】
前記タッチプリント基板の下面は、前記表示モジュール突出部と接触する、請求項26に記載の表示装置。
【請求項28】
記表示パネルは、
メイン領域と、
前記第2辺に対応する、前記メイン領域の第2エッジに連結され、前記メイン領域の下側に曲げられた曲げ領域と、
前記曲げ領域に連結され、前記メイン領域と重畳したサブ領域とを含む、請求項26に記載の表示装置。
【請求項29】
前記表示装置は長方形の形状であり、前記第1辺は長辺であり、前記第2辺は短辺である、請求項28に記載の表示装置。
【請求項30】
表示パネルと、前記表示パネルの上部に配置されたタッチ部材とを含み、第1エッジ及び第2エッジを有する表示装置であって、
前記第1エッジに配置され、下方に曲げられた第1曲げ構造物と、
前記第2エッジに配置され、下方に曲げられた第2曲げ構造物と、
前記表示パネルと前記タッチ部材との間で前記タッチ部材に隣接して配置され、前記第2エッジよりも外側に突出し、前記第2曲げ構造物の曲げ内側面に接する曲げ支持構造と、
を含み、
前記第1曲げ構造物は、前記表示パネルの一部からなり、
前記第2曲げ構造物は、前記タッチ部材に取り付けられたタッチプリント基板の一部からな
前記曲げ支持構造は、前記タッチプリント基板が取り付けられる位置である前記タッチ部材の基板取付部と前記第2曲げ構造物における下方に曲げられる湾曲部との間において、前記第2曲げ構造物の曲げ内側面に接する、表示装置。
【請求項31】
前記曲げ支持構造に接する前記第2曲げ構造物の前記曲げ内側面は、下側に面している面である、請求項30に記載の表示装置。
【請求項32】
前記第1曲げ構造物と前記第2曲げ構造物とは厚さ方向に重畳しない、請求項31に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に係り、より詳細には、曲げ構造物を含む表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
表示装置は、画像を表示する装置であって、有機発光表示パネルや液晶表示パネルなどの表示パネルを含む。表示装置は、表示パネルを外部の衝撃から保護するためのウィンドウを含むことができる。幾つかの携帯電子機器はタッチ入力機能を必要とする。このような表示装置は、タッチ入力機能を行うタッチ部材を含むことができる。
【0003】
タッチ部材にはフィルムタイプのタッチプリント基板が取り付けられてもよい。ベゼル領域を減らすために、タッチプリント基板は下方に曲げられてもよい。ところが、タッチプリント基板が曲げられる過程で過度なストレスを受けると、タッチ部材に無理が生じるおそれがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、曲げ構造物によるストレスを緩和した表示装置を提供することである。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は上述した課題に限定されず、上述していない別の課題は以降の記載から当業者に明確に理解できるだろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するための一実施形態に係る表示装置は、第1辺と第2辺とを含む表示装置であって、表示パネルを含む表示モジュールと、前記表示モジュールの上部に配置されたタッチ部材と、前記第1辺に対応する、前記タッチ部材の第1エッジに設けられた基板取付部上に取り付けられ、前記表示モジュールの下方に曲げられた第1駆動基板と、を含み、前記表示モジュールは、前記第1辺に対応する、前記表示モジュールの第1エッジに配置され、前記タッチ部材の前記基板取付部よりも外方に突出した曲げ支持構造を含む。
【0007】
前記第1駆動基板の下面は、前記曲げ支持構造に少なくとも部分的に接してもよい。
【0008】
前記曲げ支持構造は、前記タッチ部材の前記第1エッジより外方に突出してもよい。
【0009】
前記基板取付部は、前記タッチ部材の下面に設けられ、前記第1駆動基板の上面が前記基板取付部に取り付けられてもよい。
【0010】
前記タッチ部材の前記第1エッジは、第1基準側面と、前記第1基準面から突出した少なくとも一つの第1突出部とを含み、前記基板取付部は、前記第1突出部に配置されてもよい。
【0011】
前記表示モジュールの前記第1エッジは、第2基準側面と、前記第2基準側面から突出し、前記第1突出部と重畳する第2突出部とを含み、前記第2突出部は、前記曲げ支持構造を構成してもよい。
【0012】
前記第2突出部は、前記第1突出部よりも外方にさらに突出してもよい。
【0013】
前記表示パネルは、前記第1辺に対応する前記表示パネルの第1エッジから前記基板取付部よりも外方に突出して前記曲げ支持構造を構成する表示パネル支持部を含んでもよい。
【0014】
前記表示モジュールは、前記表示パネルの上部に配置された光学フィルムをさらに含んでもよい。
【0015】
前記光学フィルムは、偏光フィルムを含んでもよい。
【0016】
前記光学フィルムは、前記第1辺に対応する、前記光学フィルムの第1エッジから前記基板取付部よりも外方に突出して前記曲げ支持構造を構成する光学フィルム支持部を含んでもよい。
【0017】
前記表示パネルは、前記第1辺に対応する、表示パネルの第1エッジから前記基板取付部よりも外方に突出して前記曲げ支持構造を構成する表示パネル支持部を含み、前記表示パネル支持部と前記光学フィルム支持部とは、重畳し、外側面が互いに一致してもよい。
【0018】
前記表示モジュールは、前記光学フィルム支持部上に配置された支持樹脂をさらに含んでもよい。
【0019】
前記表示モジュールは、前記表示パネルの下部に配置されたカバーパネル部材をさらに含んでもよい。
【0020】
前記カバーパネル部材は、前記タッチ部材の前記基板取付部よりも外方に突出したカバーパネル支持部を含み、前記カバーパネル支持部は、前記曲げ支持構造を構成してもよい。
【0021】
前記カバーパネル部材は、接着フィルム、支持フィルム、センサーパネル、および放熱層のうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0022】
前記カバーパネルは、ボディ部及びラウンドされた端部を有するサポーターを含み、前記サポーターの前記ラウンドされた端部は、前記タッチ部材の前記基板取付部よりも外方に突出して前記曲げ支持構造を構成してもよい。
【0023】
前記表示モジュールと前記タッチ部材との間に配置された第1光透明接着部材をさらに含んでもよい。
【0024】
前記第1光透明接着部材は、前記基板取付部よりも外方に突出した第1光透明接着部材支持部を含み、前記第1光透明接着部材支持部は、前記曲げ支持構造を構成してもよい。
【0025】
表示装置は、前記タッチ部材上に配置された第2光透明接着部材、及び前記第2光透明接着部材上に配置されたウィンドウをさらに含んでもよい。
【0026】
前記表示モジュールは、前記第2辺に対応する第2エッジに接続された第2駆動基板をさらに含んでもよい。
【0027】
前記第1駆動基板の少なくとも一部と前記第2駆動基板の少なくとも一部は、それぞれ、前記表示パネルの下面の下に配置されてもよい。
【0028】
前記第1駆動基板はタッチプリント基板を含み、前記第2駆動基板は表示プリント基板を含んでもよい。
【0029】
前記表示パネルは、メイン領域と、前記第2辺に対応する、前記メイン領域の第2エッジに連結され、前記メイン領域の下側に曲げられた曲げ領域と、前記曲げ領域に連結され、前記メイン領域と重畳したサブ領域とを含んでもよい。
【0030】
前記表示装置は長方形の形状であり、前記第1辺は長辺であり、前記第2辺は短辺であってもよい。
【0031】
上記の課題を解決するための他の実施形態に係る表示装置は、第1辺と第2辺とを含む表示装置であって、表示パネルを含む表示モジュールと、前記表示モジュールの上部に配置されたタッチ部材と、前記第1辺に対応する、前記タッチ部材の第1エッジに取り付けられ、前記表示モジュールの下方に曲げられたタッチプリント基板とを含み、前記表示モジュールは、前記第1辺に対応する、前記表示モジュールの第1エッジに配置され、前記タッチ部材の前記第1エッジよりも外方に突出した表示モジュール突出部を含む。
【0032】
前記タッチプリント基板の下面は、前記表示モジュール突出部と接触してもよい。
【0033】
前記表示パネルは、メイン領域と、前記第2辺に対応する、前記メイン領域の第2エッジに連結され、前記メイン領域の下側に曲げられた曲げ領域と、前記曲げ領域に連結され、前記メイン領域と重畳したサブ領域とを含んでもよい。
【0034】
前記表示装置は長方形の形状であり、前記第1辺は長辺であり、前記第2辺は短辺であってもよい。
【0035】
上記の課題を解決するための別の実施形態に係る表示装置は、表示パネルと、前記表示パネルの上部に配置されたタッチ部材とを含み、第1エッジ及び第2エッジを有する表示装置であって、前記第1エッジに配置され、下方に曲げられた第1曲げ構造物と、前記第2エッジに配置され、下方に曲げられた第2曲げ構造物と、前記第2曲げ構造物の曲げ内側面に接する曲げ支持構造とを含み、前記第1曲げ構造物は、前記表示パネルの一部からなり、前記第2曲げ構造物は、前記タッチ部材に取り付けられたタッチプリント基板の一部からなる。
【0036】
前記曲げ支持構造に接する前記第2曲げ構造物の前記曲げ内側面は、下側に面している面であってもよい。
【0037】
前記第1曲げ構造物と前記第2曲げ構造物とは、厚さ方向に重畳しなくてもよい。
【0038】
その他の実施形態の具体的な事項は、詳細な説明及び図面に含まれている。
【発明の効果】
【0039】
一実施形態に係る表示装置によれば、タッチ部材に取り付けられたタッチ駆動基板が曲げられるときに、タッチ駆動基板の下面が支持されることにより、曲げストレスを減少させることができる。それにより、異方性導電フィルム及びタッチ部材の基板取付部へ伝達されるストレスの量を減少させ、タッチ駆動基板の分離またはタッチ部材のクラック発生の可能性を減少させることができる。
【0040】
実施形態に係る効果は以上で例示された内容によって限定されず、さらに様々な効果が本明細書中に含まれている。
【図面の簡単な説明】
【0041】
図1】一実施形態に係る表示装置の斜視図である。
図2図1の表示装置の分解斜視図である。
図3図1のIII-III'線に沿った断面図である。
図4図1のIVa-IVa'線に沿った断面及びIVb-IVb'線に沿った断面を一緒に示す図である。
図5】一実施形態に係る表示パネルの底面図である。
図6A】一実施形態に係るタッチ部材の底面図である。
図6B】一実施形態に係るタッチ部材の底面図である。
図7図5の表示パネルと図6のタッチパネルとを重畳配置した底面図である。
図8】一実施形態に係る表示装置の断面図である。
図9】様々な実施形態に係る表示装置の断面図である。
図10】様々な実施形態に係る表示装置の断面図である。
図11】様々な実施形態に係る表示装置の断面図である。
図12】様々な実施形態に係る表示装置の断面図である。
図13】別の実施形態に係る表示装置の断面図である。
図14】別の実施形態に係る表示装置の断面図である。
図15】別の実施形態に係る表示装置の断面図である。
図16】一実施形態に係るタッチ部材の断面図である。
図17】他の実施形態に係るタッチ部材の断面図である。
図18】別の実施形態に係るタッチ部材の断面図である。
図19】別の実施形態に係るタッチ部材の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
本発明の利点、特徴、及びそれらを達成する方法は、添付図面と共に詳細に後述されている実施形態を参照すると明確になるだろう。しかし、本発明は、以下で開示する実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で実現される。但し、本実施形態は、単に本発明の開示を完全たるものにし、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものである。本発明は、請求項の範疇によってのみ定められる。
【0043】
素子(elements)または層が他の素子または層の「上(on)」にあると記載された場合は、他の素子または層の真上に存在する場合、またはそれらの間に別の層または別の素子が介在している場合を全て含む。明細書全体にわたって、同一の参照符号は同一の構成要素を指し示す。
【0044】
例えば、「第1」、「第2」などの用語は様々な構成要素を叙述するために使用されるが、これらの構成要素はこれらの用語によって限定されない。これらの用語は、単に一つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用するものである。よって、以下で言及される第1構成要素は本発明の技術的思想内で第2構成要素である場合もある。
【0045】
以下、添付図面を参照して実施形態について説明する。
【0046】
図1は一実施形態に係る表示装置の斜視図である。図2図1の表示装置の分解斜視図である。図3図1のIII-III’線に沿った断面図である。図4図1のIVa-IVa’線に沿った断面及びIVb-IVb’線に沿った断面を一緒に示す図である。
【0047】
他に定義がない限り、本明細書において、厚さ方向における「上部」、「上面」は表示パネルを基準にして表示面側を意味し、「下部」、「下面」は表示パネルを基準にして表示面の反対側を意味するものとする。また、平面方向からの「上」、「下」、「左」、「右」は、表示面を定位置に置いて上方から眺めたときの方向を示すものとする。
【0048】
図1図4に示すように、表示装置1は、平面視において、実質的な長方形の形状を有してもよい。表示装置1は、平面視において、角が直角の長方形または角が丸い長方形の形状であってもよい。表示装置1は、4つの辺またはエッジを含む。表示装置1は、両長辺LS1、LS2と両短辺SS1、SS2を含む。長方形形状の表示装置1またはそれに含まれる表示パネル100などの部材において、平面視で、右側に位置する長辺を第1長辺LS1、左側に位置する長辺を第2長辺LS2、上側に位置する短辺を第1短辺SS1、下側に位置する短辺を第2短辺SS2とする。表示装置1の長辺LS1、LS2の長さは、短辺SS1、SS2の長さの1.2倍以上2.5倍以下の範囲であってもよいが、これらに限定されるものではない。
【0049】
図2に示すように、表示装置1は、表示モジュール10、表示モジュール10の上部に配置されたタッチ部材20、及びタッチ部材20の上部に配置されたウィンドウ30を含む。表示装置1は、表示モジュール10に取り付けられた表示駆動基板51、及びタッチ部材20に取り付けられたタッチ駆動基板52をさらに含む。表示駆動基板51とタッチ駆動基板52とは、それぞれ、一部または全部が表示モジュール10の表示パネル100とカバーパネル部材120の下部に配置できる。表示駆動基板51とタッチ駆動基板52は、それぞれ、フィルム状の駆動フィルムであってもよいが、これに限定されるものではない。
【0050】
図1に示すように、表示装置1は、少なくとも一つの曲げ構造物BST1、BST2を含むことができる。例えば、表示装置1は、表示装置1の第1エッジに位置する第1曲げ構造物BST1と、表示装置1の第2エッジに位置する第2曲げ構造物BST2とを含んでもよい。第1エッジと第2エッジは、互いに異なるエッジであって、互いに隣接したエッジであってもよい。例えば、第1エッジは表示装置1の第2短辺SS2(第2辺)に対応し、第2エッジは表示装置1の第1長辺LS1(第1辺)に対応してもよい。第1曲げ構造物BST1は、表示装置1の第2短辺SS2に位置してもよく、第2曲げ構造物BST2は、表示装置1の第1長辺LS1に位置してもよい。しかし、これに限定されず、第1曲げ構造物BST1と第2曲げ構造物BST2とが、互いに対向するエッジに位置してもよい。
【0051】
曲げ構造物BST1、BST2は、丸みを帯びるように曲がって平面視外方に突出するが、一つのエッジに2以上の曲げ構造物BST1、BST2が重畳して配置されると、これらの間に干渉が発生するおそれがあるだけでなく、外方に突出する幅が大きくなるおそれがある。つまり、曲げ構造物BST1、BST2がエッジから外方に突出するほど、表示装置1のベゼルが大きくなるおそれがある。上述したように、第1曲げ構造物BST1と第2曲げ構造物BST2とを互いに異なるエッジに位置させると、厚さ方向に重畳しないためこれらの間の干渉が減少し、各エッジから曲げ構造物BST1、BST2によって突出する幅を抑制することができるため、表示装置1のベゼルの幅を減らすことができる。
【0052】
第1曲げ構造物BST1と第2曲げ構造物BST2とは、それぞれ、表示装置1の駆動部に関係するものであってもよい。例えば、第1曲げ構造物BST1は、ディスプレイ駆動部である表示駆動基板51に関係し、第2曲げ構造物BST2は、タッチ駆動部であるタッチ駆動基板52に関係する。表示駆動基板51及びタッチ駆動基板52は、それ自体が曲げられて曲げ構造物を構成することができ、他の部材が曲げられて形成された曲げ構造物に接続することもできる。図面では、一例として、表示駆動基板51は、別個の第1曲げ構造物BST1に接続され、タッチ駆動基板52は、それ自体の一部が第2曲げ構造物BST2を構成する場合を示している。しかし、これに限定されず、表示駆動基板51が、表示パネル100に取り付けられた後、それ自体が曲げられて第1曲げ構造物BST1を構成することもできる。また、タッチ駆動基板52が、タッチ部材20自体、またはタッチ部材20に取り付けられたフィルムが曲げられて構成された第2曲げ構造物BST2に取り付けられるか或いは接続されることもできる。
【0053】
表示モジュール10は、曲げ構造物を支持する曲げ支持構造を含むことができる。曲げ支持構造は一つ以上の部材から構成できる。これについての詳細な説明は後述する。
【0054】
以下、上述した表示装置1の各構成についてより詳細に説明する。
【0055】
表示モジュール10は、表示パネル100、表示パネル100の上部に配置された光学フィルム110、及び表示パネル100の下部に配置されたカバーパネル部材120を含む。
【0056】
表示パネル100は、入力されたデータ信号によってイメージを表示するパネルであって、有機発光表示パネル、液晶表示パネル、プラズマ表示パネル、電気泳動表示パネル、電気湿潤表示パネル、量子ドット発光表示パネル、マイクロLED(Light emitting diode)表示パネルなどのパネルが適用できる。本実施形態では、一例として、表示パネル100として有機発光表示パネルが適用されている。
【0057】
表示パネル100は、ポリイミドなどの可撓性高分子物質を含むフレキシブル基板を含んでもよい。それにより、表示パネル100は、撓んだり、折り曲げられたり、折れたり、捲れたりすることができる。
【0058】
図3に示すように、表示パネル100は、メイン領域MRと、メイン領域MRの一側に連結されたパネル曲げ領域BR1とを含む。表示パネル100は、パネル曲げ領域BR1の一側に連結され、メイン領域MRと厚さ方向に重畳したサブ領域SRとをさらに含んでもよい。
【0059】
表示パネル100における画面を表示する部分を表示部DPAと定義し、画面を表示しない部分を非表示部NDAと定義すれば、表示パネル100の表示部DPAは、メイン領域MR内に配置される。表示部DPAを除いた残りの部分は、表示パネル100の非表示部NDAになる。一実施形態において、メイン領域MRにおける表示部DPAの周辺エッジ部分、パネル曲げ領域BR1全体およびサブ領域SR全体が非表示部NDAであってもよい。しかし、これに限定されるものではなく、パネル曲げ領域BR1および/またはサブ領域SRも表示部DPAに含まれてもよい。
【0060】
メイン領域MRは、概ね、表示装置1の平面視外形と類似の形状を有することができる。メイン領域MRは、一平面に位置した平坦領域であってもよい。しかし、これに限定されず、メイン領域MRにおけるパネル曲げ領域BR1に連結されたエッジ(辺)を除いた残りエッジのうちの少なくとも一つのエッジが、曲がって曲面をなすか垂直方向に折り曲げられてもよい。
【0061】
表示パネル100の表示部DPAは、メイン領域MRの中央部に配置されてもよい。表示部DPAは、複数のピクセル(画素)を含む。各ピクセルは、発光層と、発光層の発光量を制御する回路層とを含む。回路層は、表示配線、表示電極及び少なくとも一つのトランジスタを含んでもよい。本実施形態において、発光層は、有機発光物質を含んでもよい。発光層は封止膜によって密封されてもよい。封止膜は、発光層を密封して、外部から水分などが流入することを防止することができる。封止膜は、無機膜の単一または多層膜からなってもよく、無機膜と有機膜とを交互に積層した積層膜からなってもよい。
【0062】
表示部DPAは、長方形の形状または角丸長方形の形状を有してもよい。しかし、これに限定されるものではなく、表示部DPAは、正方形、またはその他の多角形、または円形、楕円形などの多様な形状を有してもよい。
【0063】
メイン領域MRにおける、パネル曲げ領域BR1に連結されたエッジ(辺)を除いた残りエッジのうち、少なくとも一つのエッジが曲面をなすか折り曲げられている場合、当該エッジにも表示部DPAが配置されてもよく、配置されなくてもよい。
【0064】
メイン領域MRにおける表示部DPAの周辺には、非表示部NDAが位置する。メイン領域MRの非表示部NDAは、表示部DPAの外側境界から表示パネル100のエッジまでの領域に配置されてもよい。メイン領域MRの非表示部NDAには、表示部DPAに信号を印加するための信号配線または駆動回路が配置できる。また、メイン領域MRの非表示部NDAには、最外郭ブラックマトリクスが配置できるが、これらに限定されるものではない。
【0065】
パネル曲げ領域BR1は、メイン領域MRの一側に連結される。例えば、パネル曲げ領域BR1は、メイン領域MRの第2短辺SS2を介して連結してもよい。パネル曲げ領域BR1の幅は、メイン領域MRの幅(短辺の幅)よりも小さくてもよいが、これらに限定されるものではない。
【0066】
パネル曲げ領域BR1において、表示パネル100は、下方、すなわち、表示面の反対方向に曲率をもって曲げられ、上述した第1曲げ構造物BST1を構成する。パネル曲げ領域BR1は、一定の曲率半径を有してもよいが、これに限定されず、区間ごとに異なる曲率半径を有してもよい。表示パネル100がパネル曲げ領域BR1で折り曲げられることにより、表示パネル100の面が反転される。すなわち、上部を向く表示パネル100の一面がパネル曲げ領域BR1を介して外側を向いてから下部を向くように変更することができる。
【0067】
サブ領域SRは、パネル曲げ領域BR1から延びる。サブ領域SRは、表示パネル100の折り曲げが終了している位置から、メイン領域MRと平行な方向に延びる。サブ領域SRは、表示パネル100の厚さ方向でメイン領域MRと重畳してもよい。また、サブ領域SRは、メイン領域MRのエッジの非表示部NDAと重畳し、さらにメイン領域MRの表示部DPAにまで重畳してもよい。
【0068】
パネル曲げ領域BR1とサブ領域SRには、複数の配線が配置できる。パネル曲げ領域BR1の配線は、メイン領域MRの回路層と接続され、サブ領域SRに延びてもよい。サブ領域SRに延びた配線は、表示駆動基板51と接続されてもよい。
【0069】
表示パネル100のパネル曲げ領域BR1とサブ領域SR上には、保護膜130が配置されてもよい。保護膜130は、駆動配線を覆って保護する。また、保護膜130は、フレキシブルな基板の強度を補強するか、或いはパネル曲げ領域BR1のストレスを緩和する役割を果たすことができる。保護膜130は、サブ領域SRに位置する配線の一部(配線パッド)を露出させる。
【0070】
保護膜130は、表示パネル100のメイン領域MRにまで一部配置されてもよい。保護膜130がメイン領域MR上に配置される場合、保護膜130は、メイン領域MRの非表示部NDAに位置し、表示部DPAにまでは延びていなくてもよい。保護膜130は、後述する光学フィルム110とは積層されず、重畳されていなくてもよい。
【0071】
一実施形態において、保護膜130は、例えば、ポリイミド、アクリレート、エポキシなどの有機物コーティング層を含む。他の実施形態において、保護膜130は保護フィルムの形で取り付けられてもよい。
【0072】
表示パネル100のサブ領域SRには、表示駆動基板51が接続される。表示駆動基板51は、フレキシブルプリント基板であってもよい。表示駆動基板51は、フィルムオンプラスチックの形で提供できるが、これに限定されるものではない。
【0073】
一実施形態において、表示駆動基板51は、接続フィルム60を介して表示パネル100のサブ領域SRに接続されてもよい。例えば、接続フィルム60の一端が表示パネル100のサブ領域SRの配線上に取り付けられ、接続フィルム60の他端が表示駆動基板51上に取り付けられてもよい。接続フィルム60の取り付けは、異方性導電フィルム(図示せず)を介して行われことができる。接続フィルム60は、例えばチップオンフィルムであってもよい。チップオンフィルムの一面または他面には、駆動チップ(図示せず)が実装できる。
【0074】
他の実施形態において、表示駆動基板51は、表示パネル100のサブ領域SRに直接取り付けられてもよい。
【0075】
図5に示すように、表示パネル100は、一つのエッジに、タッチ駆動基板52を支持する表示パネル支持部100pを含んでもよい。表示パネル支持部100pは、表示モジュール10の曲げ支持構造として機能する。これについての詳細な説明は後述する。
【0076】
図3図4に示すように、表示パネル100のメイン領域MRの下部には、カバーパネル部材120が配置される。カバーパネル部材120は、少なくとも一つの機能層を含む。機能層は、放熱機能、電磁波遮蔽機能、接地機能、緩衝機能、強度補強機能、支持機能、接着機能、圧力センシング機能、デジタイズ機能などを行う層であってもよい。機能層は、シートからなるシート層、フィルムからなるフィルム層、薄膜層、コーティング層、パネル、プレートなどであってもよい。一つの機能層は、単一層からなってもよいが、積層された複数の薄膜またはコーティング層からなってもよい。機能層は、例えば、支持基材、放熱層、電磁波遮蔽層、衝撃吸収層、結合層、圧力センサ、デジタイザなどであってもよい。
【0077】
例示的な実施形態において、カバーパネル部材120は、第1支持フィルム121、センサーパネル122、金属フィルム123、第2支持フィルム125、第1接着層124及び第2接着層126を含む。
【0078】
第1支持フィルム121と第2支持フィルム125は、それぞれ、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリイミド(PI)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスルホン(PSF)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、トリアセチルセルロース(TAC)、シクロオレフィンなどを含んで構成できる。第1支持フィルム121と第2支持フィルム125は、パターン化フィルム(patterned film)であってもよい。
【0079】
センサーパネル122は、圧力センサーパネルであてもよい。センサーパネル122はフィルムの形で提供されてもよい。
【0080】
金属フィルム123は、放熱フィルムおよび/または電磁波遮蔽フィルムであってもよい。
【0081】
第1接着層124と第2接着層126は、それぞれ減圧接着剤を含んでもよい。第1接着層124と第2接着層126は、片面テープまたは両面テープの形で提供できる。図面では、第1接着層124と第2接着層126とを別個の部材として区分して示したが、これらは同じ部材として一体であってもよい。
【0082】
第1支持フィルム121と第2支持フィルム125は、それぞれ、表示パネル100に取り付けられてもよい。表示パネル100への取り付けは、減圧接着剤などの結合層(図示せず)を介して行われてもよい。第1支持フィルム121は、表示パネル100のメイン領域MRの下面に配置される。第2支持フィルム125は、表示パネル100のサブ領域SRの上面に配置される。ここで、表示パネル100のサブ領域SRは、パネル曲げ領域BR1を介して曲げられた後、延長方向が反対となるように配置されるので、表示パネル100のサブ領域SRの上面はメイン領域MRの下面とオーバーラップする。表示パネル100のパネル曲げ領域BR1は、第1支持フィルム121及び第2支持フィルム125が取り付けられず、表示パネル100の内側面が露出される。
【0083】
第1支持フィルム121の下側には、センサーパネル123と金属膜123とが順次配置される。これらは結合層(図示せず)を介して互いに取り付けることができる。
【0084】
金属フィルム123は、第2支持フィルム125と重畳して対向してもよい。金属フィルム123と第2支持フィルム125との間には第1接着層124が配置され、第1接着層124を介して金属膜123と第2支持フィルム125とが互いに接着する。その結果、表示パネル100のサブ領域SRが表示パネル100のメイン領域MRの下部に固定されて、遊動を防止することができる。
【0085】
また、タッチ駆動基板52は、タッチ部材20に取り付けられ、下側に曲げられてカバーパネル部材120の下部に配置することができる。この場合、タッチ駆動基板52と金属フィルム123とが重畳して対向し、これらの間に第2接着層126が配置されることで、タッチ駆動基板52と金属膜123とを互いに結合させることができる。その結果、タッチ駆動基板52がカバーパネル部材120に固定されて、遊動を防止することができる。
【0086】
上述したカバーパネル部材120の構成のうち、一部は省略されてもよく、他の構成に置換されてもよい。積層順序も例示されたものに限定されず、様々な変形が可能である。
【0087】
表示パネル100の上部には、光学フィルム110が配置してもよい。光学フィルム110は、偏光フィルム、マイクロレンズ、プリズムフィルムなどを含むことができる。本実施形態では、光学フィルム110として偏光フィルムが適用された場合を想定する。
【0088】
光学フィルム110は、表示パネル100の上面に取り付ける。例えば、光学フィルム110の下面に、減圧接着剤などからなる結合層(図示せず)を配置して、これにより光学フィルム110を表示パネル100の上面に取り付けることができる。
【0089】
光学フィルム110は、表示パネル100のメイン領域MRと実質的に同一の形状を有してもよい。また、光学フィルム110は省略されてもよい。
【0090】
光学フィルム110の上部にはタッチ部材20が配置される。光学フィルム110とタッチ部材20との間には第1光透明接着部材41が介在してもよい。タッチ部材20は、第1光透明接着部材41を介して光学フィルム110と結合することができる。光学フィルム110が省略された場合、第1光透明接着部材41は、表示パネル100とタッチ部材20との間に配置され、これらを結合してもよい。
【0091】
タッチ部材20は、静電容量方式、抵抗膜方式、電磁気誘導方式、赤外線方式などで入力地点の位置情報を取得することができる。本実施形態では、静電容量方式のタッチ部材20が例示されるが、タッチ部材20はこれに限定されるものではない。
【0092】
タッチ部材20は、複数のタッチ電極を含んでもよい。これについての詳細な説明は後述する。
【0093】
タッチ部材20は、表示パネル100のメイン領域MRの表示部DPA全体を覆い、表示部DPAの周囲の非表示部NDAにまで重畳できる。タッチ部材20は、表示パネル100のメイン領域MRと実質的に同一の形状を有してもよい。
【0094】
タッチ部材20の一つのエッジには、タッチ駆動基板52が接続されてもよい。例えば、タッチ駆動基板52は、タッチ部材20の第1長辺LS1のエッジに取り付けられてもよい。タッチ駆動基板52は、タッチ部材20の下面に取り付けることができる。タッチ駆動基板52は、異方性導電フィルム70によってタッチ部材20の下面に取り付けることができる。
【0095】
タッチ駆動基板52は、下方に曲げられ、上述した第2曲げ構造物BST2を構成する。タッチ駆動基板52において、曲げられた領域はタッチ曲げ領域BR2と呼ばれる。タッチ曲げ領域BR2またはその付近におけるタッチ駆動基板52の下面は、表示モジュール10の曲げ支持構造によって支持できる。
【0096】
タッチ部材20の上部には、ウィンドウ30が配置される。ウィンドウ30は、タッチ部材20及び表示パネル100をカバーして保護する役割を果たす。ウィンドウ30は、タッチ部材20及び表示パネル100よりも大きく、平面視において、タッチ部材20と表示パネル100よりもその側面が突出してもよい。ウィンドウ30は、相対的に外方に突出する第1曲げ構造物BST1及び第2曲げ構造物BST2まで全てをカバーすることができる。
【0097】
ウィンドウ30は、透明な物質からなることができる。ウィンドウ30は、例えば、ガラスまたはプラスチックを含んで構成できる。ウィンドウ30がプラスチックを含む場合、ウィンドウ30はフレキシブルな性質を持つことができる。
【0098】
ウィンドウ30に適用可能なプラスチックの例としては、これに限定されるものではないが、ポリイミド(polyimide)、ポリアクリレート(polyacrylate)、ポリメチルメタクリレート(polymethylmethacrylate、PMMA)、ポリカーボネート(polycarbonate、PC)、ポリエチレンナフタレート(polyethylenenaphthalate、PEN)、ポリ塩化ビニリデン(polyvinylidenechloride)、ポリフッ化ビニリデン(polyvinylidenedifluoride、PVDF)、ポリスチレン(polystyrene)、エチレン-ビニルアルコール共重合体(ethylene vinylalcohol copolymer)、ポリエーテルスルホン(polyethersulphone、PES)、ポリエーテルイミド(polyetherimide、PEI)、ポリフェニレンスルフィド(polyphenylenesulfide、PPS)、ポリアリレート(polyallylate)、トリアセチルセルロース(tri-acetylcellulose、TAC)、セルロースアセテートプロピオネート(cellulose acetate propionate、CAP)などを挙げることができる。ウィンドウ30は、上記列挙されたプラスチック物質のうちの少なくとも一つを含んで構成されてもよい。
【0099】
ウィンドウ30がプラスチックを含む場合、プラスチックの上下面に配置されたコーティング層(図示せず)をさらに含んでもよい。一実施形態において、コーティング層は、アクリレート化合物などを含む有機層および/または有機無機複合層を含むハードコート層であってもよい。有機層は、アクリレート化合物を含んでもよい。有機無機複合層は、アクリレート化合物などの有機物質にシリコンオキサイド、ジルコニウムオキサイド、アルミニウムオキサイド、タンタルオキサイド、ニオブオキサイド、ガラスビーズなどの無機物質が分散された層であってもよい。他の実施形態において、コーティング層は、金属酸化物層を含んでもよい。金属酸化物層は、チタン、アルミニウム、モリブデン、タンタル、銅、インジウム、スズ、タングステンなどの金属酸化物を含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0100】
ウィンドウ30とタッチ部材20との間には第2光透明接着部材42が配置される。ウィンドウ30とタッチ部材20とは第2光透明接着部材42によって互いに結合することができる。
【0101】
第1光透明接着部材41及び第2光透明接着部材42は、それぞれ、光学透明接着フィルム、光学透明接着テープまたは光学透明樹脂などからなることができる。
【0102】
第1光透明接着部材41と第2光透明接着部材42は、同一の物質からなることができるが、その性質は異なってもよい。例えば、第1光透明接着部材41は、第2光透明接着部材42よりも応力(モジュラス)が小さくてもよい。
【0103】
第1光透明接着部材41は、第2光透明接着部材42より薄くてもよい。例えば、第1光透明接着部材41の厚さは0.1mmであり、第2光透明接着部材42の厚さは0.15mmであってもよい。しかし、第1光透明接着部材41は、第2光透明接着部材42の厚さの関係が上記の例示に限定されるものではない。
【0104】
以下、第2曲げ構造物BST2と曲げ支持構造について詳細に説明する。
【0105】
図5は、一実施形態に係る表示パネルの底面図である。図6は、一実施形態に係るタッチ部材の底面図である。図7は、図5の表示パネルと図6のタッチパネルとを重畳配置した底面図である。図5図7では、表示装置1の裏面側が示されることにより、図2に示している構成が左右逆に示されており、第1長辺LS1と第2長辺LS2の位置も図1の場合とは逆に示されている。
【0106】
図4図7を参照すると、タッチ部材20は、タッチ配線パッド21が配置された基板取付部FAHを含む。基板取付部FAHは複数個あってもよい。図6A及び図6Bに示すように、タッチ駆動基板52は、本体から突出した接続部52pを含む。接続部52pの個数は、基板取付部FAHの個数に対応する。タッチ駆動基板52の突出した接続部52pは、異方性導電フィルム70などを介して基板取付部FAH上に取り付けることができる。
【0107】
一実施形態において、タッチ部材20の基板取付部FAHは、平面視外方に突出(または拡張)してもよい。例えば、表示装置1の第1長辺LS1に対応するタッチ部材20のエッジは、基準側面20r、及び基準側面20rから外方に突出したタッチ突出部20pを含む。基板取付部FAHは、タッチ突出部20pに配置される。
【0108】
図4に示すように、タッチ部材20は、第1長辺LS1に対応するエッジ付近に段差部STEを含んでもよい。タッチ部材20の段差部STEは、タッチ部材20の下面に位置してもよい。タッチ部材20の上面は平坦であってもよい。すなわち、図4の下側の絵に示すように、段差部STEを基準にタッチ部材20の中央側の厚さよりも第1長辺LS1に対応するエッジ側の厚さが薄くてもよい。基板取付部FAHは、厚さの薄い第1長辺LS1に対応するエッジ側に配置できる。タッチ部材20が光学フィルム110上に取り付けても、段差部STEによって厚さの薄い第1辺LS1に対応するエッジ側に空間が確保できる。この空間内にタッチ駆動基板52が挿入されてタッチ部材20の下面に取り付けられることができる。
【0109】
図4に示すように、表示パネル100は、表示パネル支持部100pを含む。表示パネル支持部100pは、表示装置1の第1長辺LS1に対応するエッジに配置される。表示パネル支持部100pは、基板取付部FAHよりも外方に突出してもよい。
【0110】
表示パネル支持部100pは、平面視において、周辺に比べて突出(または拡張)してもよい。例えば、図5に示すように、第1長辺LS1に対応する表示パネル100のエッジは、基準側面100r、及び基準側面100rから外方に突出した表示パネル支持部100pを含む。表示パネル支持部100pは、基板取付部FAHと概ね重畳してもよい。
【0111】
表示パネル支持部100pは、タッチ突出部20pと重畳し、タッチ突出部20pの形状と同一または類似の平面形状を有してもよい。また、表示パネル支持部100pは、タッチ突出部20pよりも外方にさらに突出してもよい。
【0112】
表示パネル支持部100pは曲げ支持構造をなすことができる。図8は、一実施形態に係る表示装置の断面図であって、図4のIVb-IVb’線に沿った断面図を部分拡大した図である。
【0113】
図8を参照すると、上述したように、タッチ駆動基板52は、タッチ部材20の下面に取り付けられた後、下方に曲げられる。基板取付部FAHの下部に曲げ支持構造がなければ、点線で示すように、タッチ駆動基板52が急激に折れる虞がある。この場合、下方に相当のストレスがかかる。このストレスが異方性導電フィルム及びタッチ部材20の基板取付部FAH側にそのまま伝達されると、タッチ駆動基板52が分離したり、第2光透明接着部材42が剥離したりするおそれがある。また、タッチ部材20にクラックが発生することもある。
【0114】
本実施形態のように表示パネル支持部100pが基板取付部FAHの外方に突出すると、曲げられるタッチ駆動基板52の下面が表示パネル支持部100p上に置かれて支持され、図4に示すように表示パネル支持100pの端部外側にタッチ曲げ領域BR2が形成される。これにより、基板取付部FAHに取り付けられたタッチ駆動基板52の初期曲げ角度が緩やかになり、下方へのストレスを減少させることができる。また、ストレスが発生しても、表示パネル支持部100p上の接触地点SPTでストレスを分散させることができるので、異方性導電フィルム70及びタッチ部材20の基板取付部FAHへ伝達されるストレスの量を減少させることができる。これにより、タッチ駆動基板52の分離、またはタッチ部材20のクラック発生の可能性を減少させることができる。
【0115】
一方、曲げ構造物のストレス緩和のために、曲げ構造物が曲げ支持構造に接触する面は、曲げ構造物の曲げ内側面になる。曲げ内側面は、概ね下側を向く面と上側を向く面に区分できるが、効果的なストレス緩和のためには、下側に面している内側面が曲げ支持構造に接触することが好ましい。
【0116】
曲げ支持構造は、表示パネル100の他に、タッチ部材20よりも下方に配置された他の部材をさらに含んでもよい。例えば、図8に示すように、表示パネル100の上部の光学フィルム110が光学フィルム支持部110pを含み、光学フィルム110の上部の第1光透明接着部材41が第1光透明接着部材支持部41pを含んでもよい。光学フィルム支持部110pと第1光透明接着部材支持部41pは、表示パネル支持部100pと同様に、基板取付部FAHの外方に突出する。一実施形態において、光学フィルム支持部110pと第1光透明接着部材支持部41pはいずれも、表示パネル支持部100pと同一の形状を有し、その外側面が互いに一致してもよい。積層された表示パネル支持部100p、光学フィルム支持部110p及び第1光透明接着部材支持部41pは、一緒に曲げ支持構造を構成する。例示された実施形態において、タッチ駆動基板52との接触地点SPTは、最も上部に置かれた第1光透明接着部材支持部41pの表面であってもよい。
【0117】
図9図12は、様々な実施形態に係る表示装置の断面図である。図9図12は、曲げ支持構造を構成する様々な部材の組み合わせを例示している。
【0118】
図9の表示装置1_1は、カバーパネル部材がカバーパネル部材支持部を含んでいる場合を示している。すなわち、第1支持フィルム121_1が外方に拡張された第1支持フィルム支持部121pを含み、表示パネル支持部100p、光学フィルム支持部110p及び第1光透明接着部材支持部41pとともに曲げ支持構造を構成することができる。
【0119】
図10の表示装置1_2は、表示パネル支持部100pと光学フィルム支持部110pを含む点で図8に示した実施形態と同一であるが、第1光透明接着部材41が、拡張されていない点で図8に示した実施形態とは異なる。図10の表示装置1_2において、タッチ駆動基板52との接触地点SPTは、光学フィルム支持部110pの表面である。
【0120】
図11の表示装置1_3は、光学フィルム支持部110pを含む点で図8に示した実施形態と同一であるが、表示パネル支持部100pと第1光透明接着部材支持部41pを含まない点で図8に示した実施形態とは異なる。図11において、表示パネル100と第1光透明接着部材41は、拡張されず、光学フィルム110が単独で拡張されて曲げ支持構造を構成する。
【0121】
図12の表示装置1_4は、第1支持フィルム支持部121pを含む第1支持フィルム121が単独で曲げ支持構造を構成することができることを示している。図12に示した実施形態において、タッチ駆動基板52との接触地点SPTは第1支持フィルム支持部121pの表面である。
【0122】
その他に、曲げ支持構造を構成するための様々な組み合わせが可能であることを理解することができるだろう。
【0123】
図13は別の実施形態に係る表示装置の断面図である。
【0124】
図13を参照すると、本実施形態に係る表示装置1_5は、カバーパネル部材120がマンドレル状のサポーター128をさらに含む点で、前述の実施形態とは異なる。サポーター128は、第1支持フィルム121とセンサーパネル122との間に配置できるが、これに限定されない。サポーター128は、ボディ部128a、及びボディ部128aに連結された、ラウンドされた端部128bを含む。ラウンドされた端部128bは、基板取付部FAHの外方に突出するように配置される。サポーター128は、曲げ支持構造を構成することができる。タッチ駆動基板52との接触地点SPTは、サポーター128のラウンドされた端部128bの表面であってもよいが、これに限定されない。
【0125】
図14は別の実施形態に係る表示装置の断面図である。
【0126】
図14を参照すると、本実施形態に係る表示装置1_6は、支持樹脂80をさらに含む点で図10に示した実施形態とは異なる。支持樹脂80は、光学フィルム支持部110p上に塗布できる。本実施形態において、タッチ駆動基板52との接触地点SPTは、支持樹脂80の表面である。
【0127】
図15は別の実施形態に係る表示装置の断面図である。
【0128】
図15を参照すると、本実施形態に係る表示装置1_7は、タッチ駆動基板52がタッチ部材20_1の上面に取り付けられる場合を示している。タッチ部材20_1の段差部STEは、タッチ部材20_1の上面に位置してもよい。タッチ部材20_1の下面は、タッチ突出部20_1pに至るまで平坦である。段差部STEを基準にタッチ部材20_1の中央側の厚さよりも第1長辺LS1に対応するエッジ側の厚さが薄く、その上の空間にタッチ駆動基板52が挿入されてタッチ部材20_1の上面に取り付けられてもよい。タッチ部材20に取り付けられたタッチ駆動基板52は、下側に曲げられ、下部の曲げ支持構造によって支持されることは、図8を参照して説明した実施形態と実質的に同一である。
【0129】
以下、タッチ部材の断面構造について説明する。
【0130】
図16は一実施形態に係るタッチ部材の断面図である。図16を参照すると、タッチ部材20は、複数の第1タッチ電極221と第2タッチ電極222を含む。
【0131】
具体的には、第1基板210の下面に第1タッチ電極221が配置され、第1タッチ電極221の下部に第1絶縁膜233が配置され、第1絶縁膜233の下部に第2タッチ電極222が配置され、第2タッチ電極222の下部に第2絶縁膜234が配置され、第2絶縁膜234の下部に第2基板250が配置されてもよい。第1タッチ電極221と第2タッチ電極222は、第1絶縁膜233を挟んで他の層に形成されて互いに絶縁される。
【0132】
第1基板210と第2基板250は、それぞれ、ガラスやポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリイミド(PI)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスルホン(PSF)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、トリアセチルセルロース(TAC)、シクロオレフィンポリマー(COP)などのプラスチックフィルムからなることができる。
【0133】
第1タッチ電極221と第2タッチ電極222は、それぞれ複数個あり、相互に交差する。第1タッチ電極221と第2タッチ電極222は、ITO(indium tin oxide)、IZO(indium zinc oxide)、ZnO(zinc oxide)、ITZO(indium tin zinc oxide)などの透明な導電性酸化物、モリブデン、銀、チタン、銅、アルミニウム、またはこれらの合金などの金属材質、PEDOTなどの導電性高分子、金属ナノワイヤー、カーボンナノチューブ、グラフェンなどを含んでもよい。
【0134】
第1絶縁膜233と第2絶縁膜234は、アルミニウムオキサイド、チタニウムオキサイド、シリコンオキサイド、シリコンオキシナイトライド、ジルコニウムオキサイド、またはハフニウムオキサイドなどの無機膜、または、アクリル系樹脂、メタクリル系樹脂、ポリイソプレン、ビニール系樹脂、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂、セルロース系樹脂、シロキサン系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミド系樹脂、ペリレン系樹脂などの有機膜からなってもよい。
【0135】
一実施形態において、第1基板210と第1タッチ電極221は、第2基板250に比べて外方に突出してタッチ突出部20pをなす。これにより、タッチ部材20の段差部STEが定義できる。タッチ突出部20pに位置する第1タッチ電極221は、タッチ配線パッド(図6の「21」参照)として使用できる。
【0136】
図17は他の実施形態に係るタッチ部材の断面図である。
【0137】
図17を参照すると、本実施形態に係るタッチ部材20_2は、第1タッチ電極221と第2タッチ電極222が同一の層に形成されている点で図16に示した実施形態とは異なる。すなわち、本実施形態では、第1基板210上に第1タッチ電極221と第2タッチ電極222が離隔して配置され、その上に第1絶縁膜241が配置される。第1絶縁膜241は、第1基板210の全面にわたって配置できる。第1絶縁膜241上に接続電極223が配置され、接続電極223上に第2絶縁膜242が配置される。接続電極223は、コンタクトホールCNTを介して、隣接する第1タッチ電極221同士を電気的に接続することができる。
【0138】
接続電極223は、抵抗の低いモリブデン、銀、チタン、銅、アルミニウム、またはこれらの合金などの金属材質からなることができる。
【0139】
図18は別の実施形態に係るタッチ部材の断面図である。
【0140】
図18を参照すると、本実施形態に係るタッチ部材20_3は、第1絶縁膜241_1が第1基板210の全面にわたって配置されず、島状に配置されている場合を示している。
【0141】
図19は別の実施形態に係るタッチ部材の断面図である。
【0142】
図19を参照すると、本実施形態に係るタッチ部材20_4は、第1基板210、第1タッチ電極221及び第2タッチ電極222、第1絶縁膜241、接続電極223、第2絶縁膜242の積層順序が図17の実施形態とは反対である場合を示している。
【0143】
図示してはいないが、図17図19の実施形態においても、図16の実施形態と同様に、タッチ突出部20p及び段差部STEを含んでもよい。
【0144】
以上、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明のその技術的思想や必須の特徴を変更せず、他の具体的な形態で実施できるということを理解することができるだろう。よって、以上で述べた実施形態は、すべての面で例示的なもので、限定的なものではないと理解すべきである。
【符号の説明】
【0145】
10 表示モジュール
20 タッチ部材
30 ウィンドウ
51 表示駆動基板
52 タッチ駆動基板
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19