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特許7265488HARQフィードバック方法および指示情報の送信方法、ならびに、そのユーザ機器および基地局
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-18
(45)【発行日】2023-04-26
(54)【発明の名称】HARQフィードバック方法および指示情報の送信方法、ならびに、そのユーザ機器および基地局
(51)【国際特許分類】
   H04L 1/16 20230101AFI20230419BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20230419BHJP
【FI】
H04L1/16
H04W28/04 110
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2019569212
(86)(22)【出願日】2017-06-16
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-08-06
(86)【国際出願番号】 CN2017088705
(87)【国際公開番号】W WO2018227574
(87)【国際公開日】2018-12-20
【審査請求日】2020-01-15
【審判番号】
【審判請求日】2022-01-11
(73)【特許権者】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】弁理士法人ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】周 ▲チュエ▼嘉
【合議体】
【審判長】土居 仁士
【審判官】寺谷 大亮
【審判官】角田 慎治
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-324496(JP,A)
【文献】特開2012-199719(JP,A)
【文献】特表2015-531220(JP,A)
【文献】Samsung,Multiplexing of eMBB and URLLC in Downlink,3GPP TSG RAN WG1 #88b R1-1705407,2017年03月24日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L1/00
H04L1/08-1/24
H04W4/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハイブリッド自動反復要求(HARQ)フィードバック方法であって、
基地局から第1のサービス・データ送信を受信するステップであって、該第1のサービス・データ送信のスケジュール制御データは指示情報を運び、該指示情報は、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソースをプリエンプトすることと、または、該第2のサービス・データが該第1のサービス・データの送信リソース位置をプリエンプトすることを、明示的または暗示的に、指示するように構成される、受信するステップと、
該指示情報に従って、該送信リソースをプリエンプトする該第2のサービス・データをキャッシュに保存し、該第1のサービス・データのHARQフィードバック情報を生成するステップと、
該HARQフィードバック情報を該基地局へ送るステップとを含み、
前記指示情報に従って、該送信リソースをプリエンプトする該第2のサービス・データをキャッシュに保存し、該第1のサービス・データのHARQフィードバック情報を生成するステップは、
前記指示情報が、前記第2のサービス・データが前記第1のサービス・データの前記送信リソースをプリエンプトすることを指示するように構成されるとき、送信に失敗したすべてのデータを該キャッシュに保存し、該保存されたデータの中から、送信に失敗した該第1のサービス・データを識別し、送信に失敗した該第1のサービス・データに基づいて、該HARQフィードバック情報を生成するステップと、
前記指示情報が、前記第2のサービス・データが前記第1のサービス・データの前記送信リソース位置をプリエンプトすることを指示するように構成されるとき、前記送信リソースをプリエンプトする前記第2のサービス・データ以外の、前記第1のサービス・データ送信のデータの送信成功または失敗状態に基づいて、該HARQフィードバック情報を生成するステップと、を含む、方法。
【請求項2】
第1のサービス・データ送信を基地局から受信する前記ステップが、
2つの第1のサービス・データ送信を該基地局から受信するステップを含み、該2つの第1のサービス・データ送信の間の時間間隔は、非適応型HARQフィードバック・モードにおける送信レイテンシより短く、
前記指示情報が後の第1のサービス・データ送信の前記スケジュール制御データにて運ばれ、該指示情報は、前記第2のサービス・データが前記第1のサービス・データの前記送信リソースをプリエンプトすること、または、前記第2のサービス・データが先の第1のサービス・データ送信における前記第1のサービス・データの前記送信リソース位置をプリエンプトすることを、明示的または暗示的に、指示するように構成される、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記指示情報が、前記後の第1のサービス・データ送信の前記スケジュール制御データにて運ばれる場合、前記基地局へ前記HARQフィードバック情報を送る前記ステップが、
前記非適応型HARQフィードバック・モードにて該基地局へ該HARQフィードバック情報を送るステップを含む、請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記指示情報を運ぶ前記第1のサービス・データ送信の前記スケジュール制御データが、
スクランブル化コード形式の該スケジュール制御データにおける標的制御情報へと該指示情報をスクランブル化するステップを含む、請求項1記載の方法。
【請求項5】
指示情報を送るための方法であって、
第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソースをプリエンプトするか否かを判断するステップと、
該第2のサービス・データが該第1のサービス・データの該送信リソースをプリエンプトする場合、第1のサービス・データ送信をユーザ機器(UE)へ送るステップであって、該第1のサービス・データ送信のスケジュール制御データは指示情報を運び、該指示情報は、該第2のサービス・データが該第1のサービス・データの該送信リソースをプリエンプトすること、または、該第2のサービス・データが該第1のサービス・データの送信リソース位置をプリエンプトすることを、明示的または暗示的に、指示するように構成され、それにより、該UEは、該指示情報に従って、該送信リソースをプリエンプトする該第2のサービス・データをキャッシュに保存し、該第1のサービス・データのHARQフィードバック情報を基地局へ送る、送るステップとを含み、
前記HARQフィードバック情報は、
前記指示情報が、前記第2のサービス・データが前記第1のサービス・データの前記送信リソースをプリエンプトすることを、明示的または暗示的に、指示するように構成されるとき、送信に失敗したすべてのデータを該キャッシュに保存し、該保存されたデータの中から、送信に失敗した該第1のサービス・データを識別し、送信に失敗した該第1のサービス・データに基づいて、該HARQフィードバック情報を生成するステップと、
前記指示情報が、前記第2のサービス・データが前記第1のサービス・データの前記送信リソース位置をプリエンプトすることを、明示的または暗示的に、指示するように構成されるとき、前記送信リソースをプリエンプトする前記第2のサービス・データ以外の、前記第1のサービス・データ送信のデータの送信成功または失敗状態に基づいて、該HARQフィードバック情報を生成するステップと、によって生成される、方法。
【請求項6】
第1のサービス・データ送信を前記UEへ送る前記ステップが、
2つの第1のサービス・データ送信を該UEへ送ることを含み、前記2つの第1のサービス・データ送信の間の時間間隔は、非適応型HARQフィードバック・モードの送信レイテンシよりも短く、
前記指示情報は後の第1のサービス・データ送信の前記スケジュール制御データにて運ばれ、該指示情報は、前記第2のサービス・データが前記第1のサービス・データの前記送信リソースをプリエンプトすること、または、該第2のサービス・データが先の第1のサービス・データ送信における該第1のサービス・データの前記送信リソース位置をプリエンプトすることを、明示的または暗示的に、指示するように構成される、請求項5記載の方法。
【請求項7】
前記指示情報が前記第2のサービス・データが前記第1のサービス・データの前記送信リソース位置をプリエンプトすることを、明示的または暗示的に、指示するように構成されるとき、前記方法は、
該第1のサービス・データのHARQフィードバック情報を前記UEから受信するステップであって、該HARQフィードバック情報は、該送信リソース位置に対応する該第2のサービス・データのHARQフィードバック情報、および他の送信リソース位置に対応する該第1のサービス・データのHARQフィードバック情報を含む、受信するステップと、
他の送信リソース位置に対応する該第1のサービス・データの該HARQフィードバック情報に従って、該UEに送信に失敗した該第1のサービス・データを再送信するステップとをさらに含む、請求項5または6記載の方法。
【請求項8】
前記指示情報を運ぶ前記第1のサービス・データ送信の前記スケジュール制御データが、
スクランブル化コード形式の該スケジュール制御データにおける標的制御情報へと該指示情報をスクランブル化するステップを含む、請求項5記載の方法。
【請求項9】
プロセッサと、
該プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリとを含む、ユーザ機器であって、
該プロセッサが、
請求項1から4のいずれか1項に記載のHARQフィードバック方法を実行する、ユーザ機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照)
この出願は、2017年6月16日に出願された国際出願番号PCT/CN2017/088705の継続出願であり、その全内容は参照により本明細書に組み込まれます。
本開示は、通信テクノロジーの分野に関するものであり、特に、ハイブリッド自動反復要求(HARQ)フィードバック方法および装置、指示情報を送るための方法ならびに、そのユーザ機器(UE)および基地局関する。
【背景技術】
【0002】
通信テクノロジーの発展とともに、第5世代モバイル通信テクノロジー(5G)が、開発されてきた。5Gにおけるサービスの種類は、少なくとも、高速モバイル・ブロード・バンド(eMBB)、大数量機械タイプ通信(mMTC)、超高信頼度低レイテンシ通信(URLLC)などを含む。これらのサービス種類は、すべて、データ・サービスに関するものであるが、レイテンシおよび信頼度に関して課す要件は異なる。たとえば、URLLCサービスは、低レイテンシが要求される車両のインターネットなどの分野に適用される。このサービスは、適時性について、より厳格な要件を課し、適時のサービス確立を要求するか、またはさらには元のサービスをプリエンプト(preempt)する。mMTCサービスは、レイテンシに敏感ではなく、このサービスでは、データは、時間間隔をさらに空けて送信されてもよい。レイテンシに敏感なサービスの有効な送信を実現する1つの方法は、ハイブリッド自動反復要求(HARQ)の送信を改良して、たとえば、再送信フィードバックを、より迅速、より正確にすることである。
【0003】
ロング・ターム・エボリューション(LTE)では、HARQフィードバックは、送信ブロック(TB)を単位として用いて実行され、各TBは、1ビットの肯定応答(ACK)または否定応答(NACK)メッセージをフィードバックする。再送信の正確性を向上させるため、第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)は、コード・ブロック・グループ(CBG)に基づく再送信を提案している。CBGは、TBにおける、さらにより小さなデータ単位である。1個のCBGは、1ビットのACKまたはNACKのフィードバックに対応する。再送信の粒度がさらに細かくなるので、不正確な送信の位置が、より精密に反映され得ることになり、再送信がより正確となる。さらに、再送信に要するデータ量がなおいっそう少なくなるので、再送信効率が向上する。
【0004】
しかし、たとえば、eMBBサービスが送信中であるかまたは送信予定であり、かつURLLCサービスが起動中であるときのサービス・プリエンプションの場合、URLLCサービスは、eMBBサービスの送信時間-周波数リソースをプリエンプトすることができる。その結果、元のeMBBサービスは、HARQフィードバック・プロセスにおいて、eMBBデータが不正確に送信されるものと誤認し、その結果、有用なURLLCデータが破棄されることがあり得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以上に基づき、本開示は、有用なサービス・データを破棄しないような、指示情報を送るための方法、ならびにそのユーザ機器(UE)および基地局を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の実施形態の第1の態様により、ハイブリッド自動反復要求(HARQ)フィードバック方法が提供され、この方法は、
基地局から第1のサービス・データ送信を受信することであって、第1のサービス・データ送信のスケジュール制御データは指示情報を運び、それは、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソースをプリエンプト(preempt)すること、または第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソース位置をプリエンプトすることを、明示的または暗示的に示すように構成されている、受信することと、
指示情報に従って送信リソースをプリエンプトする第2のサービス・データをキャッシュに保存し、第1のサービス・データのHARQフィードバック情報を生成することと、
そのHARQフィードバック情報を基地局に送信することと、を含む。
【0007】
1つの実施形態において、基地局から第1のサービス・データを受信することは、
基地局から2つの第1のサービス・データ送信を受信することを含み、その2つの第1のサービス・データ送信の時間間隔は非適応型HARQフィードバック・モードにおける送信レイテンシよりも短く、
後の第1のサービス・データ送信のスケジュール制御データにて指示情報が運ばれ、その指示情報は、第2のサービス・データが、第1のサービス・データの送信リソースをプリエンプトすること、または第2のサービス・データが、先の第1のサービス・データ送信における第1のサービス・データの送信リソース位置をプリエンプトすることを、明示的または暗示的に指示する。
【0008】
1つの実施形態において、第1のサービス・データのHARQフィードバック情報を生成することは、
送信リソースをプリエンプトする第2のサービス・データ以外のデータの送信の成功もしくは失敗状態に基づいて、HARQフィードバック情報を生成すること、または、
送信リソースをプリエンプトする第2のサービス・データの送信の成功もしくは失敗状態を、送信成功と設定し、第1のサービス・データ送信におけるすべてのデータの送信の成功もしくは失敗状態に基づいてHARQフィードバック情報を生成することを含む。
【0009】
1つの実施形態において、指示情報が、明示的または暗示的に、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソースをプリエンプトすることを指示するとき、指示情報に基づいて送信リソースをプリエンプトする第2のサービス・データをキャッシュに保存し、第1のサービス・データのHARQフィードバック情報を生成することは、
送信に失敗したデータをすべてキャッシュに保存し、保存されたデータの中から、送信に失敗した第1のサービス・データを認識し、送信に失敗した第1のサービス・データに基づいてHARQフィードバック情報を生成することを含む。
【0010】
1つの実施形態において、指示情報が、後の第1のサービス・データ送信のスケジュール制御データにて運ばれる場合、基地局へHARQフィードバック情報を送ることは、
非適応型HARQフィードバック・モードで、HARQフィードバック情報を、基地局へ送ることを含む。
【0011】
1つの実施形態において、第1のサービス・データ送信のスケジュール制御データは、
スクランブル化方式で、指示情報をスケジュール制御データにおける標的制御情報にスクランブル化することにより、指示情報を運ぶ。
【0012】
本開示の実施形態の第2の態様により、指示情報を送るための方法が提供され、その方法は、
第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソースをプリエンプトするか否かを判断することと、
第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソースをプリエンプトする場合は、ユーザ機器(UE)に対して第1のサービス・データ送信を送ることとを含み、ここで、第1のサービス・データ送信のスケジュール制御データは、指示情報を運び、その情報は、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソースをプリエンプトすること、または、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソース位置をプリエンプトすること、を明示的または暗示的に、指示するように構成され、それにより、UEが、指示情報に従って、送信リソースをプリエンプトする第2のサービス・データをキャッシュに保存し、第1のサービス・データのHARQフィードバック情報を基地局へ送る。
【0013】
1つの実施形態において、第1のサービス・データ送信をユーザ機器(UE)へ送ることは、
2つの第1のサービス・データ送信をUEに送ることを含み、2つの第1のサービス・データ送信の時間間隔は非適応型HARQフィードバック・モードにおける送信レイテンシよりも短く、
指示情報は、後の第1のサービス・データ送信のスケジュール制御データで運ばれ、その指示情報は、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソースをプリエンプトすること、または、第2のサービス・データが、先の第1のサービス・データ送信における第1のサービス・データの送信リソース位置をプリエンプトすることを、明示的または暗示的に、指示する。
【0014】
1つの実施形態において、指示情報が、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソース位置をプリエンプトすることを、明示的または暗示的に、指示する場合、この方法は、さらに、
UEから第1のサービス・データのHARQフィードバック情報を受信することであって、このHARQフィードバック情報は、第2のサービス・データの送信リソース位置に対応する第2のサービス・データのHARQフィードバック情報および別の送信リソース位置に対応する第1のサービス・データのHARQフィードバック情報を含む、受信することと、
別の送信リソース位置に対応する第1のサービス・データのHARQフィードバック情報に基づいて、UEへの送信に失敗した第1のサービス・データを再送信することとを含む。
【0015】
1つの実施形態において、第1のサービス・データ送信のスケジュール制御データは、
スクランブル化方式で、指示情報をスケジュール制御データにおける標的制御情報にスクランブル化することにより、指示情報を運ぶ。
【0016】
本開示の実施形態の第の態様により、ユーザ機器が提供され、このユーザ機器は、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリとを含み、
プロセッサは、上記第1の実施形態によるHARQフィードバック方法を実行する。
【0017】
本開示の実施形態の第の態様により、基地局が提供され、この基地局は、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリとを含み、
プロセッサは、上記第2の実施形態による指示情報を送るための方法を実行する。
【0018】
以上に述べた概略の説明と以下に述べる詳細な説明のいずれも、単なる例示および説明であって、本開示を制限するものではないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本開示の例示的実施形態による、HARQフィードバック方法のフローチャートである。
【0020】
図2】本開示の例示的実施形態による、指示情報を送るための方法のフローチャートである。
【0021】
図3】本開示の例示的実施形態による、HARQフィードバック方法のシグナリング・フローチャートである。
【0022】
図4】本開示の例示的実施形態による、指示情報が1つのeMBB送信プロセスにおいて運ばれることを図示する概略図である。
【0023】
図5】本開示の例示的実施形態による、別のHARQフィードバック方法のシグナリング・フローチャートである。
【0024】
図6】本開示の例示的実施形態による、指示情報が2つのeMBB送信プロセスにおいて運ばれることを図示する概略図である。
【0025】
図7】本開示の例示的実施形態による、HARQフィードバック装置のブロック図である。
【0026】
図8】本開示の例示的実施形態による、別のHARQフィードバック装置のブロック図である。
【0027】
図9】本開示の例示的実施形態による、指示情報を送るための装置のブロック図である。
【0028】
図10】本開示の例示的実施形態による、指示情報を送るための別の装置のブロック図である。
【0029】
図11】本開示の例示的実施形態による、HARQフィードバックにおいて使用される装置のブロック図である。
【0030】
図12】本開示の例示的実施形態による、指示情報を送るために使用される装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本開示の実施形態における原理、技術的解決法、および利点を明確かつ完全に説明するために、添付の図面を用いて、本開示を、以下に、詳細に説明する。当然、記載された実施形態は、本開示の一部の実施形態にすぎず、そのすべてではない。本開示の実施形態に基づき、当業者が創造的努力を用いることなく導く、その他のすべての実施形態は、本開示の保護範囲内である。
【0032】
図1は、本開示の例示的実施形態によるHARQフィードバック方法のフローチャートである。この実施形態は、UE側から記述される。図1に示すように、HARQフィードバック方法は、以下のステップを含む。
【0033】
ステップS101において、基地局からの第1のサービス・データ送信が受信され、ここで、第1のサービス・データ送信のスケジュール制御データは指示情報を運び、指示情報は、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソースをプリエンプトすること、または、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソース位置をプリエンプトすることを、明示的または暗示的に、指示する。
【0034】
この実施形態において、第1のサービスは、第2のサービスと比較して、適時性に関して、より高い要件を課すので、第1のサービス・データが第1のサービス・データをプリエンプトすることがある。第1のサービスは、eMBBを含んでもよいが、それに限定されず、第2のサービスは、URLLCを含んでもよいが、それに限定されない。
【0035】
UEが基地局から1つの第1のサービス・データ送信を受信するとき、指示情報がこの1つの第1のサービス・データ送信のスケジュール制御データで運ばれてよく、指示情報は、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソースをプリエンプトすること、または、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソース位置をプリエンプトすることを、明示的または暗示的に、指示する。UEが基地局から2つの第1のサービス・データ送信を受信すると、指示情報は、後の第1のサービス・データ送信のスケジュール制御データで運ばれてよく、ここで、指示情報は、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソースをプリエンプトする、または、第2のサービス・データが先の第1のサービス・データ送信における第1のサービス・データの送信リソース位置をプリエンプトすることを、明示的または暗示的に、指示する。スケジュール制御データは、物理的ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を含むことができるが、それに限定されるものではない。後者の場合、2つの第1のサービス・データ送信の時間間隔は非適応型HARQフィードバック・モードにおける送信レイテンシより短いこと、そうでないと、後の第1のサービス・データ送信のスケジュール制御データが到着する前に、HARQフィードバック情報が基地局に送られなければならないことに留意する必要がある。すなわち、UEは、指示情報を受信する前に、HARQフィードバック情報を基地局に送らなければならない。
【0036】
ステップS102において、送信リソースをプリエンプトする第2のサービス・データは、指示情報に従ってキャッシュに保存され、第1のサービス・データのHARQフィードバック情報が生成される。
【0037】
この実施形態において、送信リソースをプリエンプトする第2のサービス・データを送信するために、指示情報に従ってその第2のサービス・データをキャッシュに保管することができる。
【0038】
HARQフィードバック情報は、複数のやり方で生成することができる。たとえば、HARQフィードバック情報は、送信リソースをプリエンプトする第2のサービス・データ以外のデータの送信成功または失敗状態に基づいて、生成され得る。さらに、たとえば、送信リソースをプリエンプトする第2のサービス・データの送信成功または失敗状態が、送信成功と設定されてよく、第1のサービス・データ送信のすべてのデータの送信成功または失敗状態に従って、HARQフィードバック情報が生成される。
【0039】
生成されたHARQフィードバック情報は、第1のサービス・データの送信成功または失敗状態を正確に反映し得、それにより、UEの誤動作を防ぐことができる。
【0040】
ステップS103において、HARQフィードバック情報が、基地局へ送られる。
【0041】
この実施形態において、指示情報が、後の第1のサービス・データ送信のスケジュール制御データにて運ばれると、HARQフィードバック情報が、非適応型HARQフィードバック・モードで、基地局へ送られ得る。
【0042】
上の実施形態において、第1のサービス・データ送信で運ばれる指示情報を受信することにより、送信リソースをプリエンプトする第2のサービス・データがキャッシュに保存され、それにより、第1のサービス・データ送信時に、有用な第2のサービス・データが破棄されなくてもよい。
【0043】
図2は、本開示の例示的実施形態による、指示情報を送るための方法のフローチャートである。この実施形態は、基地局側から記述される。図2に示すように、この方法は、以下のステップを含む。
【0044】
ステップS201において、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソースをプリエンプトするか否かが判断される。
【0045】
第1のサービスはeMBBを含むことができるが、それに限定されず、第2のサービスはURLLCを含むことができるが、それに限定されない。第1のサービスは、第2のサービスと比較して、適時性に関して、より高い要件を課すので、第1のサービス・データが第1のサービス・データをプリエンプトすることがある。この実施形態では、基地局は、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソースをプリエンプトするか否かを判断し得る。
【0046】
ステップS202では、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソースをプリエンプトする場合、第1のサービス・データ送信がUEに送られ、ここで、第1のサービス・データ送信のスケジュール制御データが指示情報を運び、指示情報は、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソースをプリエンプトすること、または、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソース位置をプリエンプトすることを、明示的または暗示的に、指示し、それにより、UEは、第1の指示情報に基づいて、第1のサービス・データのHARQフィードバック情報を基地局へ送る。
【0047】
この実施形態において、基地局が、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソースをプリエンプトすると判定した場合、指示情報は、UEに送られる第1のサービス・データ送信のスケジュール制御データにて運ばれ得る。指示情報は、明示の指示を与えるものとすることができ、たとえば、指示情報のいくつかのビットが直接追加されてもよいし、または、指示情報は、暗示の指示を与えてもよく、たとえば、スケジュール制御データにおける標的制御情報に指示情報がスクランブル化される、すなわち、対応する指示情報は、元の制御情報の一部にスクランブル化される。指示情報は、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソースをプリエンプトすること、または、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソース位置をプリエンプトすることを指示してよく、ここで、送信リソース位置はビットマップによって指示することができる。指示情報を受信すると、UEは、指示情報に従って送信リソースをプリエンプトする第2のサービス・データをキャッシュに保存し、第1のサービス・データのHARQフィードバック情報を基地局へ送る。
【0048】
基地局によってUEへ第1のサービス・データ送信を送ることは、基地局によってUEへ1つの第1のサービス・データ送信を送ることを含むことができる。その場合、指示情報は、その1つの第1のサービス・データ送信のスケジュール制御データで運ばれてもよく、指示情報は、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソースをプリエンプトすること、または、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソース位置をプリエンプトすることを、明示的または暗示的に、指示する。
【0049】
さらに、基地局によってUEへ第1のサービス・データ送信を送ることは、基地局によってUEへ2つの第1のサービス・データ送信を送ることをさらに含んでもよい。その場合、指示情報は、後の第1のサービス・データ送信のスケジュール制御データにて運ばれてもよく、指示情報は、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソースをプリエンプトすること、または、第2のサービス・データが先の第1のサービス・データ送信における第1のサービス・データの送信リソース位置をプリエンプトすることを、明示的または暗示的に、指示する。
【0050】
スケジュール制御データは、物理的ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を含むことができるが、それに限定されるものではない。
【0051】
後者の場合、2つの第1のサービス・データ送信の時間間隔は非適応型HARQフィードバック・モードにおける送信レイテンシより短いこと、そうでないと、後の第1のサービス・データ送信のスケジュール制御データが到着する前に、HARQフィードバック情報が基地局に送られなければならないことに留意する必要がある。すなわち、UEは、指示情報を受信する前に、HARQフィードバック情報を基地局に送らなければならない、すなわち、UEは、指示情報に基づいて誤動作を防ぐことができない。
【0052】
上の実施形態において、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソースをプリエンプトすると判定された場合、指示情報を運ぶ第1のサービス・データ送信が、UEに送られて、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソースをプリエンプトすることがUEに通知され、それにより、UEの誤動作を防ぐことができる。
【0053】
図3は、本開示の例示的実施形態によるHARQフィードバック方法のシグナリング・フローチャートである。この実施形態は、UEと基地局のインタラクションの視点から記述される。UEと基地局のインタラクションをより明確に記述するために、この実施形態は、図4を参照して記述される。図4は、本開示の例示的実施形態により、指示情報が1つのeMBB送信プロセスにおいて運ばれることを図示する概略図である。図4に示されるように、指示情報は、1つのeMBBデータ送信のPDCCHにて運ばれる。図3に示されるように、HARQフィードバック方法は、以下のステップを含む。
【0054】
ステップS301において、基地局が、URLLCデータがeMBBデータの送信リソースをプリエンプトすると判定したとき、基地局は、1つのeMBBデータ送信をUEに送り、ここで、eMBBデータ送信は指示情報を運ぶ。
【0055】
指示情報は、URLLCデータがeMBBデータの送信リソースをプリエンプトすること、または、URLLCデータがeMBBデータの送信リソース位置をプリエンプトすることを、明示的に指示し得る。
【0056】
ステップS302において、UEは、基地局から、eMBBデータ送信を受信し、eMBBデータ送信のPDCCHにて運ばれた指示情報に従って、送信リソースをプリエンプトするURLLCデータをキャッシュに保存し、eMBBデータのHARQフィードバック情報を生成する。
【0057】
指示情報が、URLLCデータがeMBBデータの送信リソースをプリエンプトすることを、明示的に指示する場合、UEは、送信に失敗したすべてのデータをキャッシュに保存し、保存されたデータの中から、送信に失敗したeMBBデータを識別し、送信されないeMBBデータに基づいて、HARQフィードバック情報を生成する。
【0058】
たとえば、UEは、NACKフィードバックを有するすべての送信リソースに対応するデータをキャッシュに保存してよく、データを消去しなくてよい。URLLCのすべてのデータが送信された後、保存されたデータ内の有用なURLLCデータが使用される。使用されたデータのほかにさらに一部のデータが残っている場合は、そのデータが実際には送信に失敗したデータであることを示し、UEは、そのデータに基づいて、HARQフィードバック情報を計算することができる。
【0059】
指示情報が、URLLCデータがeMBBデータの送信リソース位置をプリエンプトすることを、明示的に指示するとき、UEは、URLLCデータを送信するために、送信リソースをプリエンプトするURLLCデータをキャッシュに保存してよく、NACKフィードバックを有する他のデータはすべて消去してよい。さらに、UEは、送信リソースをプリエンプトするURLLCデータ以外のデータの送信成功または失敗状態に基づいてHARQフィードバック情報を生成し得る。たとえば、UEは、CBG 4以外のコード・ブロック・グループ(CBG)のeMBBデータの送信成功または失敗状態に基づいて、HARQフィードバック情報を生成し得る。
【0060】
ステップS303において、UEはeMBBデータのHARQフィードバック情報を基地局に送る。
【0061】
ステップS304において、基地局は、受信したHARQフィードバック情報に基づいて、送信に失敗したeMBBデータをUEに再送信する。
【0062】
任意選択で、指示情報が、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソース位置をプリエンプトすることを指示するとき、基地局は、UEから、第1のサービス・データのHARQフィードバック情報を受信してよく、ここで、HARQフィードバック情報は、送信リソース位置に対応する第2のサービス・データのHARQフィードバック情報、および、他の送信リソース位置に対応する第1のサービス・データのHARQフィードバック情報を含み、そして、他の送信リソース位置に対応する第1のサービス・データのHARQフィードバック情報に従って、UEへの送信に失敗した第1のサービス・データを再送信する。すなわち、第1のサービス・データの再送信を決定すると、基地局は、送信リソース位置に対応する第2のサービス・データのHARQフィードバック情報を無視し、他のリソース位置に対応する第1のサービス・データのHARQフィードバック情報のみを考慮する。
【0063】
たとえば、基地局は、図4に示すように、CBG 4以外のCBGに対応するeMBBデータのHARQフィードバック情報に従って、再送信するeMBBデータを決定し得る。
【0064】
上の実施形態では、UEと基地局のインタラクションに基づいて、UEは、URLLCデータがeMBBデータの送信リソースをプリエンプトすることを認知し得、それにより、UEは、eMBBデータ送信の間に有用なURLLCを破棄せずともよく、eMBBデータの送信成功または失敗状態を、正確に、基地局にフィードバックし得る。このようにして、基地局は、実際には送信に失敗したeMBBデータを再送信し得る。
【0065】
第2のサービス・データが第1のサービス・データをプリエンプトすることを判断する能力を有する基地局に関して、図3に示すようなプロセスに基づいて、HARQフィードバックが生成されてもよいことが留意されるべきである。ただし、そのような能力を持たない基地局に関しては、この判断は、後の第1のサービス・データ送信のPDCCHにて運ばれる指示情報に基づいて実行され得る。指示情報は、第2のサービス・データが、第1のサービス・データの送信リソースをプリエンプトすること、または、第2のサービス・データが、先の第1のサービス・データ送信における第1のサービス・データの送信リソース位置をプリエンプトすることを、明示的または暗示的に、指示し得る。2つの第1のサービス・データ送信は、連続していても、連続していなくてもよい。
【0066】
図5は、本開示の例示的実施形態による、別のHARQフィードバック方法のシグナリング・フローチャートである。この実施形態は、UEと基地局のインタラクションの視点から記述される。UEと基地局のインタラクションをより明確に説明するために、この実施形態は、図6を参照して記述される。図6に示されるように、指示情報は、後のeMBBデータ送信のPDCCHにて運ばれ、ここで、指示情報は、先のeMBBデータ送信におけるURLLCデータがeMBBデータの送信リソースをプリエンプトすること、または、URLLCデータがeMBBデータの送信リソース位置をプリエンプトすることを、明示的に示し得る。図5に示されているように、HARQフィードバック方法は、以下のステップを含む。
【0067】
ステップS501において、基地局は、2つのeMBBデータ送信をUEへ送り、ここで、2つの第1のサービス・データ送信の時間間隔は、非適応型HARQフィードバック・モードにおける送信レイテンシより短い。
【0068】
指示情報は、後の第1のサービス・データ送信のスケジュール制御データにて運ばれる。
【0069】
ステップS502において、先のeMBBデータ送信を受信すると、UEは、後のeMBBデータ送信のPDCCHを読んで、指示情報を得る。
【0070】
ステップS503において、送信リソースをプリエンプトするURLLCデータは、得られた指示情報に従ってキャッシュに保存され、eMBBデータのHARQフィードバック情報が生成される。
【0071】
ステップS503においてHARQフィードバック情報を生成するプロセスは、ステップS302においてHARQフィードバック情報を生成するプロセスと同じであり、本明細書ではこれ以上記述しない。
【0072】
ステップS504において、UEは、eMBBデータのHARQフィードバック情報を、非適応型HARQフィードバック・モードで、基地局へ送る。
【0073】
ステップS505において、基地局は、受信したHARQフィードバック情報に基づいて、UEへの送信に失敗したeMBBデータを再送信する。
【0074】
上の実施形態において、UEは、UEと基地局のインタラクションに基づいて、後の第1のサービス・データ送信のスケジュール制御データから指示情報を取得して、URLLCデータがeMBBデータの送信リソースをプリエンプトすることを認知することができ、その結果、UEは、eMBBデータ送信の間に有用なURLLCデータを破棄せずともよく、eMBBデータの送信成功または失敗状態を、正確に、基地局にフィードバックし得る。このようにして、基地局は、実際には送信に失敗したeMBBデータを再送信し得る。
【0075】
図7は、本開示の例示的実施形態によるHARQフィードバック装置のブロック図である。HARQフィードバック装置は、UEに配置され、受信モジュール71、保存モジュール72、および送信モジュール73を含む。
【0076】
受信モジュール71は、第1のサービス・データ送信を基地局から受信するように構成され、第1のサービス・データ送信のスケジュール制御データが指示情報を運び、ここで、指示情報は、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソースをプリエンプトすること、または、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソース位置をプリエンプトすることを、明示的または暗示的に、指示する。
【0077】
この実施形態において、第1のサービスは、第2のサービスに比べて、より高い適時性の要件を課すので、第1のサービス・データが第1のサービス・データをプリエンプトすることがあり得る。第1のサービスはeMBBを含むことができるが、それに限定されず、第2のサービスはURLLCを含むことができるが、それに限定されない。
【0078】
UEが1つの第1のサービス・データ送信を基地局から受信する場合、指示情報は、その1つの第1のサービス・データ送信のスケジュール制御データにて運ばれてもよく、ここで、指示情報は、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソースをプリエンプトすること、または、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソース位置をプリエンプトすることを、明示的または暗示的に、指示する。UEが、2つの第1のサービス・データ送信を基地局から受信する場合、指示情報は、後の第1のサービス・データ送信のスケジュール制御データで運ばれてもよく、ここで、指示情報は、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソースをプリエンプトすること、または、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソース位置をプリエンプトすることを、明示的または暗示的に、指示する。このスケジュール制御データは、PDCCHを含むことができるが、それに限定されない。後者の場合には、2つの第1のサービス・データ送信の間の時間間隔は非適応型HARQフィードバック・モードの送信レイテンシよりも短く、そうでないと、後の第1のサービス・データ送信のスケジュール制御データが到着する前に、HARQフィードバック情報が基地局に送られなければならないことに留意する必要がある。すなわち、UEは、指示情報を受信する前に、HARQフィードバック情報を基地局に送らなければならない。
【0079】
保存生成モジュール72は、受信モジュール71によって受信される、第1のサービス・データ送信のスケジュール制御データにて運ばれる指示情報に従って、送信リソースをプリエンプトする第2のサービス・データをキャッシュに保存し、第1のサービス・データのHARQフィードバック情報を生成するように構成される。
【0080】
1つの実施形態において、指示情報が、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソースをプリエンプトすることを、明示的または暗示的に、指示するとき、保存生成モジュール72は、送信に失敗したすべてのデータをキャッシュに保存し、保存されたデータの中から、送信に失敗した第1のサービス・データを識別し、送信に失敗した第1のサービス・データに基づいて、HARQフィードバック情報を生成するように構成され得る。
【0081】
送信モジュール73は、保存生成モジュールによって生成されたHARQフィードバック情報を基地局へ送るように構成される。
【0082】
指示情報が、後の第1のサービス・データ送信のスケジュール制御データにて運ばれる場合、送信モジュール73は、非適応型HARQフィードバック・モードで、HARQフィードバック情報を、基地局へ送るように構成されてもよい。
【0083】
上の実施形態において、第1のサービス・データ送信で運ばれる指示情報を受信することにより、第2のサービス・データがキャッシュ中に送信リソースをプリエンプトし、その結果、有用な第2のサービス・データが第1のサービス・データ送信の時に破棄されなくてもよい。
【0084】
図8は、本開示の例示的実施形態による、別のHARQフィードバック装置のブロック図である。図8に示されるように、図7に図示した実施形態に基づいて、保管生成モジュール72は、第1の生成サブモジュール721または第2の生成サブモジュール722を含んでもよい。
【0085】
第1の生成サブモジュール721は、送信リソースをプリエンプトする第2のサービス・データ以外のデータの送信成功または失敗状態に基づいて、HARQフィードバック情報を生成するように構成される。
【0086】
第2の生成サブモジュール722は、送信リソースをプリエンプトする第2のサービス・データの送信成功または失敗状態を、送信成功と設定し、第1のサービス・データ送信におけるすべてのデータの送信成功または失敗状態のHARQフィードバック情報を生成するように構成される。
【0087】
このHARQフィードバック情報は、複数のやり方で生成されてもよい。たとえば、HARQフィードバック情報は、送信リソースをプリエンプトする第2のサービス・データ以外のデータの送信成功または失敗状態に基づいて生成されてもよい。さらに、たとえば、送信リソースをプリエンプトする第2のサービス・データの送信成功または失敗状態が、送信成功と設定されてもよく、第1のサービス・データ送信におけるすべてのデータの送信成功または失敗状態に従って、HARQフィードバック情報が生成される。
【0088】
上の実施形態において、第1の生成サブモジュールまたは第2の生成サブモジュールによって生成されたHARQフィードバック情報は、第1のサービス・データの送信成功または失敗状態を正確に反映することができ、その結果、UEの誤動作を防ぐことができる。
【0089】
図9は、本開示の例示的実施形態による、指示情報を送るための装置のブロック図である。この装置は、基地局に配置され、判断モジュール91と判定送信モジュール92を含む。
【0090】
判断モジュール91は、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソースをプリエンプトするか否かを判断するように構成される。
【0091】
第1のサービスはeMBBを含むことができるが、それに限定されず、第2のサービスはURLLCを含むことができるが、それに限定されない。第1のサービスは、第2のサービスに比べて、適時性に関して高い要件を課すので、第1のサービス・データが第1のサービス・データをプリエンプトすることがあり得る。この実施形態において、基地局は、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソースをプリエンプトするか否かを判定してもよい。
【0092】
判定送信モジュール92は、判断モジュール91が第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソースをプリエンプトすると判断した場合、第1のサービス・データ送信をユーザ機器(UE)へ送り、ここで、第1のサービス・データ送信のスケジュール制御データは指示情報を運び、指示情報は、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソースをプリエンプトすること、または、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソース位置をプリエンプトすることを、明示的または暗示的に、指示し、その結果、UEは、指示情報に従って、送信リソースをプリエンプトする第2のサービス・データをキャッシュに保存し、第1のサービス・データのHARQフィードバック情報を基地局へ送る、ように構成される。
【0093】
この実施形態において、基地局が、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソースをプリエンプトすると判定した場合、指示情報は、UEへ送られる第1のサービス・データ送信のスケジュール制御データにて運ばれてもよい。指示情報は、明示の指示を与えるものとすることができ、たとえば、指示情報にいくつかのビットが直接付加されてもよく、または、指示情報は、暗示の指示を与えるものとすることができ、たとえば、指示情報が、スケジュール制御データにおける標的制御情報にスクランブル化される、すなわち、対応する指示情報が、元の制御情報の一部にスクランブル化される。指示情報は、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソースをプリエンプトすること、または、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソース位置をプリエンプトすることを指示するために用いられてもよく、ここで、送信リソース位置は、ビットマップによって指示されてもよい。UEは、指示情報を受信すると、その指示情報に従って、送信リソースをプリエンプトする第2のサービス・データをキャッシュに保存して、第1のサービス・データのHARQフィードバック情報を基地局へ送ってもよい。
【0094】
基地局によってUEへ第1のサービス・データ送信を送ることは、基地局によってUEへ1つの第1のサービス・データ送信を送ることを含んでもよい。その場合、指示情報は、その1つの第1のサービス・データ送信のスケジュール制御データで運ばれてもよく、指示情報は、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソースをプリエンプトすること、または、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソース位置をプリエンプトすることを、明示的または暗示的に、指示する。
【0095】
1つの実施形態において、判定送信モジュール92は、2つの第1のサービス・データ送信をUEへ送るように構成され、ここで、2つの第1のサービス・データ送信の間の時間間隔は、非適応型HARQフィードバック・モードの送信レイテンシよりも短い。指示情報は、後の第1のサービス・データ送信のスケジュール制御データで運ばれ、指示情報は、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソースをプリエンプトすること、または、第2のサービス・データが先の第1のサービス・データ送信における第1のサービス・データの送信リソース位置をプリエンプトすることを、明示的または暗示的に、指示する。
【0096】
上の実施形態において、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソースをプリエンプトすると判定されると、指示情報を運ぶ第1のサービス・データ送信がUEに送られて、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソースをプリエンプトすることがUEに通知され、それにより、UEの誤動作を防ぐことができる。
【0097】
図10は、本開示の例示的実施形態による、指示情報を送るための別の装置のブロック図である。図10に示されるように、図9に図示された実施形態に基づいて、指示情報が、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソース位置をプリエンプトすることを、明示的または暗示的に、指示しているときは、装置は、受信モジュール93と再送信モジュール94を、さらに含んでもよい。
【0098】
受信モジュール93は、UEから第1のサービス・データのHARQフィードバック情報を受信するように構成され、ここで、HARQフィードバック情報は、第2のサービス・データの送信リソース位置に対応する第2のサービス・データのHARQフィードバック情報と、別の送信リソース位置に対応する第1のサービス・データのHARQフィードバック情報を含む。
【0099】
再送信モジュール94は、別の送信リソース位置に対応する第1のサービス・データのHARQフィードバック情報に従って、UEへの送信に失敗した第1のサービス・データを再送信するように構成される。
【0100】
指示情報が、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソース位置をプリエンプトすることを指示するとき、基地局は、UEから第1のサービス・データのHARQフィードバック情報を受信してもよく、ここで、HARQフィードバック情報は、送信リソース位置に対応する第2のサービス・データのHARQフィードバック情報と、他の送信リソース位置に対応する第1のサービス・データのHARQフィードバック情報を含み、他の送信リソース位置に対応する第1のサービス・データのHARQフィードバック情報に従って、送信に失敗した第1のサービス・データをUEへ再送信する。すなわち、第1のサービス・データを再送信すると決定した場合、基地局は、送信リソース位置に対応する第2のサービス・データのHARQフィードバック情報を無視し、他のリソース位置に対応する第1のサービス・データのHARQフィードバック情報のみを考慮する。
【0101】
上の実施形態において、他の送信リソース位置に対応する、第1のサービス・データの受信したHARQフィードバック情報に基づいて、送信に失敗した第1のサービス・データを、UEへ再送信することにより、基地局は、実際に再送信されるべき第1のサービス・データを識別してもよい。
【0102】
図11は、例示的実施形態によるHARQフィードバックにおいて使用される装置のブロック図である。たとえば、装置1100は、携帯電話、コンピュータ、デジタル・ブロードキャスト端末、メッセージング・デバイス、ゲーム・コンソール、タブレット・デバイス、医療用デバイス、フィットネス機器、携帯情報端末などとすることができる。
【0103】
図11を参照すると、装置1100は、処理コンポーネント1102、メモリ1104、電力コンポーネント1106、マルチメディア・コンポーネント1108、音声コンポーネント1110、入出力(I/O)インタフェース1112、センサ・コンポーネント1114、および通信コンポーネント1116のうちの、1つ以上のコンポーネントを含むことができる。
【0104】
処理コンポーネント1102は、一般的には、表示、電話通話、データ通信、カメラ動作、記録動作に関連する動作など、装置1100の動作全体を制御する。処理コンポーネント1102は、上述の方法のステップの全部または一部を行う命令を実行する1つまたは複数のプロセッサ1120を含んでもよい。さらに、処理コンポーネント1102は、処理コンポーネント1102と他のコンポーネントの間のインタラクションを容易にする1つまたは複数のモジュールを含んでもよい。たとえば、処理コンポーネント1102は、マルチメディア・コンポーネント1108と処理コンポーネント1102の間のインタラクションを容易にするマルチメディア・モジュールを含んでもよい。
【0105】
メモリ1104は、装置1100の動作をサポートするために各種データを記憶するように構成される。そのようなデータの例として、装置1100上で動作するアプリケーションまたは方法のための命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、画像、動画等がある。メモリ1104は、静的ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)、電気的消去可能プログラマブル・リードオンリ・メモリ(EEPROM)、消去可能プログラマブル・リードオンリ・メモリ(EPROM)、プログラマブル・リードオンリ・メモリ(PROM)、リードオンリ・メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュ・メモリ、磁気または光学ディスクなど、任意の種類の揮発性もしくは非揮発性のメモリデバイス、またはそれらの組み合わせを用いて実施してもよい。
【0106】
電力コンポーネント1106は、装置1100の各種コンポーネントに電力を提供する。電力コンポーネント1106は、装置1100における電力管理システム、1つまたは複数の電源、ならびに発電、電力管理、および配電に関連するその他のコンポーネントを含むことができる。
【0107】
マルチメディア・コンポーネント1108は装置1100とユーザの間の出力インタフェースを提供する画面を含む。いくつかの実施形態では、この画面は、液晶ディスプレイ(LCD)とタッチ・パネル(TP)を含んでもよい。画面がタッチ・パネルを含む場合、画面は、ユーザから入力信号を受信するタッチ・スクリーンとして実装されてもよい。このタッチ・パネルは、タッチ・パネルに対するタッチ、スワイプ、およびジェスチャを感知する1つまたは複数のタッチ・センサを含む。タッチ・センサは、タッチまたはスワイプ動作の境界を感知するのみならず、タッチまたはスワイプ動作に関わる時間および圧力をも感知するものとすることができる。いくつかの実施形態では、マルチメディア・コンポーネント1108は、前部カメラおよび/または後部カメラを含む。前部カメラおよび後部カメラは、装置1100が、撮影モードまたはビデオ・モードなどの、動作モードにある間、外部のマルチメディア・データを受信するものであってもよい。前部カメラと後部カメラは、各々、固定光学レンズ・システムであるか、または、焦点光学ズーム機能を有するものであってもよい。
【0108】
音声コンポーネント1110は、音声信号を、出力および/または入力するように構成される。たとえば、音声コンポーネント1110は、装置1100が、通話モード、記録モード、およびボイス認識モードなどの動作モードにあるとき、外部の音声信号を受信するように構成されたマイクロホン(MIC)を含む。受信された音声信号は、さらに、メモリ1104に格納されるか、または通信コンポーネント1116を介して送信されてもよい。いくつかの実施形態では、音声コンポーネント1110は、さらに、音声信号を出力するためのスピーカーを含む。
【0109】
I/Oインタフェース1112は、処理コンポーネント1102と、キーボード、クリック・ホイール、ボタンなどの周辺インタフェース・モジュールの間のインタフェースを提供する。ボタンは、ホーム・ボタン、ボリューム・ボタン、スタート・ボタン、およびロック・ボタンを含んでもよいが、それらに限定されない。
【0110】
センサ・コンポーネント1114は、装置1100の様々な面のステータス評価を提供する1つまたは複数のセンサを含む。たとえば、センサ・コンポーネント1114は、装置1100のオン/オフ・ステータス、装置1100のコンポーネント同士、たとえば、ディスプレイ・デバイスとミニ・キーボード、の相対的位置を検知してもよく、また、センサ・コンポーネント1114は、装置1100または装置1100のコンポーネントの位置変化、ユーザと装置1100の接触の有無、装置1100の方向または加速/減速、および装置1100の温度変化を検出してもよい。センサ・コンポーネント1114は、物理的接触なしに付近の物体の存在を検知するように構成された近接センサを含んでもよい。センサ・コンポーネント1114は、撮像アプリケーションに用いられる、CMOSまたはCCDイメージセンサなどの、光センサを含んでもよい。いくつかの実施形態では、センサ・コンポーネント1114はまた、加速度計センサ、ジャイロスコープ・センサ、磁気センサ、圧力センサ、または温度センサを含んでもよい。
【0111】
通信コンポーネント1116は、装置1100と他のデバイスの間の有線または無線の通信を容易にするように構成される。装置1100は、WiFi、2G、もしくは3G、またはそれらの組み合わせなどの通信標準に基づく無線ネットワークにアクセスすることができる。例示的実施形態において、通信コンポーネント616は、ブロードキャスト・チャネルを介して、外部のブロードキャスト管理システムから、ブロードキャスト信号またはブロードキャスト関連情報を受信する。例示的実施形態において、通信コンポーネント1116は、さらに、短距離通信を容易にする近距離無線通信(NFC)モジュールを含む。
【0112】
例示的実施形態において、装置1100は、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、または、上述の方法を実行するためのその他の電子コンポーネントを用いて実装されてもよい
【0113】
例示的実施形態において、上述の方法を実行するために、装置1100内のプロセッサ1120によって実行可能な命令を含む、メモリ1104など、命令を含む非一時的コンピュータ可読記憶媒体も提供される。たとえば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、ROM、RAM、CD-ROM、磁気テープ、フロッピー・ディスク、光学データ記憶デバイスなどとすることができる。
【0114】
図12は、本開示の例示的実施形態による、指示情報を送るために使用される装置1200のブロック図である。装置1200は、基地局として提供されてもよい。図12を参照すると、装置1200は、処理コンポーネント1222、無線送信/受信コンポーネント1224、無線アンテナ1226、および無線インタフェース専用の信号処理部を含む。処理コンポーネント1222は、さらに、1つまたは複数のプロセッサを含んでもよい。
【0115】
処理コンポーネント1222内の1つのプロセッサは、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソースをプリエンプトするか否かを判断し、
【0116】
第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソースをプリエンプトする場合、第1のサービス・データ送信をUEへ送るように構成されてもよく、第1のサービス・データ送信のスケジュール制御データは指示情報を運び、その指示情報は、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソースをプリエンプトすること、または、第2のサービス・データが第1のサービス・データの送信リソース位置をプリエンプトすることを、明示的または暗示的に、指示し、それにより、UEは、指示情報に従って、送信リソースをプリエンプトする第2のサービス・データをキャッシュに保存し、第1のサービス・データのHARQフィードバック情報を基地局へ送る。
【0117】
装置の実施形態は、方法の実施形態に実質的に対応するので、装置の実施形態の説明は簡単になされており、関連部分は、方法の実施形態の説明部分を参照して得られ得る。上述の装置の実施形態は、単に、例示のみを目的とするものである。別個のコンポーネントとして記述されているユニットは、物理的に分離されていても、物理的に分離されていなくてもよく、ユニットとして示されているコンポーネントは、物理的なユニットであっても、そうでなくてもよい、すなわち、コンポーネントは、同じ位置に配置されてもよく、複数のネットワーク・ユニットに分散されていてもよい。モジュールの一部または全部が、実施形態の技術的解決法の目的を達成するために、実際のニーズに従って選択されてもよい。当業者は、創造的努力を要せずに、本開示を理解し、実施できる。
【0118】
本明細書において、「第1の」および「第2の」のような関係性を表す用語は、あるエンティティまたは動作を別のエンティティまたは動作と区別するためにのみ用いられ、それらのエンティティまたは動作の間に実際上の関係または順序があることを要求する、または意味する意図はないことに留意されたい。本明細書において、「備える」、「備えている」、「有する」、「有している」、「含む」、「含んでいる」、「内包する」、「内包している」、またはそれらの変形は、非排他的包含を意味することが意図されており、したがって、要素のリストを備える、有する、含む、包含するプロセス、方法、物品、またはデバイスは、それらの要素のみを含むのではなく、そのプロセス、方法、物品、またはデバイスに明示的に列挙されていないかまたは固有ではない、その他の要素を含んでもよいことに留意されたい。「~を備える」、「~を有する」、「~を含む」、「~を内包する」という語句が後に続く要素は、さらに制約がなければ、当該プロセス、方法、物品、または装置に、同じ要素が追加されて存在することを妨げるものではない。
【0119】
本開示による方法および装置は、以上に詳細に説明され、本開示の原理および実施形態は、具体的な実施形態および例を参照して説明されているが、上述の実施形態は、本開示の方法および中核的思想の理解を助けるためにのみ記述されたものである。当業者は、本開示の概念に従って、具体的な実施形態または適用の範囲に修正または変形を加えることができる。結論として、本明細書は、本開示を限定するものと理解されてはならない。
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図12