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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-19
(45)【発行日】2023-04-27
(54)【発明の名称】電気加熱用の香り玉含有たばこ製品
(51)【国際特許分類】
   A24D 3/17 20200101AFI20230420BHJP
   A24F 40/40 20200101ALI20230420BHJP
   A24F 40/20 20200101ALI20230420BHJP
   A24D 1/20 20200101ALI20230420BHJP
【FI】
A24D3/17
A24F40/40
A24F40/20
A24D1/20
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2021562071
(86)(22)【出願日】2020-04-14
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-17
(86)【国際出願番号】 CN2020084716
(87)【国際公開番号】W WO2020211753
(87)【国際公開日】2020-10-22
【審査請求日】2021-10-27
(31)【優先権主張番号】201910307677.2
(32)【優先日】2019-04-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521455604
【氏名又は名称】上海聚華科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHANGHAI JUHUA TECH CO. LTD.
【住所又は居所原語表記】Room1229, No.3, Lane2288, ZuchongZhi Road, ZhangJiang Hi-Tech Park Shanghai201203 China
(74)【代理人】
【識別番号】100205936
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 海龍
(74)【代理人】
【識別番号】100132805
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 貴之
(72)【発明者】
【氏名】鄭 布霖
【審査官】根本 徳子
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-515493(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第107536115(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第107802036(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24D 3/17
A24F 40/40
A24F 40/20
A24D 1/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気加熱用の香り玉含有たばこ製品であって、煙霧発生キャリアと、香料セグメントと、吸い口とをこの順に含み、前記煙霧発生キャリア、香料セグメントおよび吸い口の内部は、煙霧が通過可能なように連通し、前記香料セグメント内に複数の香り玉があり、前記煙霧発生キャリアが電気加熱されて発生する煙霧が前記香料セグメントを通過して香気を発した後に前記吸い口に入り、
前記香料セグメントは円柱状であり、前記香料セグメント内には螺旋降温部材が設けられ、前記螺旋降温部材は螺旋状通路を含み、前記香料セグメント内の複数の前記香り玉は、前記螺旋状通路内に設けられ、前記香り玉が前記螺旋状通路内を転動可能なように前記香り玉と前記螺旋状通路の内側との間に所定の隙間が保持され、前記煙霧発生キャリアが電気加熱されて発生する煙霧は前記螺旋状通路を通過して前記吸い口に送達されることを特徴とする、たばこ製品。
【請求項2】
前記螺旋降温部材は円柱状の一重螺旋棒であり、前記一重螺旋棒の一重螺旋溝は前記一重螺旋棒の棒軸の周りに均一に形成され、密閉の一重螺旋状通路が形成されるように前記一重螺旋棒の外径面と前記香料セグメントの外層とは緊密に接触し、前記香料セグメント内の前記若干香り玉は前記一重螺旋状通路内に設けられ、前記香り玉が前記一重螺旋状通路内を転動可能なように前記香り玉と前記密閉の一重螺旋状通路の内側との間に所定の隙間が保持され、前記煙霧発生キャリアが電気加熱されて発生する煙霧は前記密閉の一重螺旋状通路を通過して前記吸い口に送達されることを特徴とする、請求項に記載のたばこ製品。
【請求項3】
前記たばこ製品は、円柱状の隔離セグメントをさらに含み、前記隔離セグメントの一端は前記香料セグメントに隣接し、前記隔離セグメントの他端は前記煙霧発生キャリアに隣接し、前記隔離セグメントは前記煙霧が通過するための複数の貫通孔を有することを特徴とする、請求項1またはに記載のたばこ製品。
【請求項4】
前記たばこ製品は、部被覆具によって被覆される円柱状の一重螺旋棒をさらに含み、前記一重螺旋棒の一端は前記煙霧発生キャリアに隣接し、前記一重螺旋棒の他端は前記香料セグメントに隣接し、前記一重螺旋棒の一重螺旋溝は前記一重螺旋棒の棒軸の周りに均一に形成され、前記一重螺旋棒の外径面と前記外部被覆具とは密閉の一重螺旋状通路が形成されるように緊密に接触し、前記煙霧発生キャリアは電気加熱されて発生する煙霧は前記一重螺旋棒の一重螺旋状通路を通過して降温された後に前記香料セグメントに入り、前記煙霧は香料セグメントを通過して香気を発した後に前記吸い口に入ることを特徴とする、請求項1に記載のたばこ製品。
【請求項5】
前記たばこ製品は、外部被覆具によって被覆される円柱状の一重螺旋棒をさらに含み、前記一重螺旋棒の一端は前記香料セグメントに隣接し、前記一重螺旋棒の他端は前記吸い口に隣接し、前記一重螺旋棒の一重螺旋溝は前記一重螺旋棒の棒軸の周りに均一に形成され、前記一重螺旋棒の外径面と前記外部被覆具とは密閉の一重螺旋状通路が形成されるように緊密に接触し、前記煙霧発生キャリアは電気加熱されて発生する煙霧は前記香料セグメントを通過して香気を発した後に前記一重螺旋棒の一重螺旋状通路に入って降温されて前記吸い口に入ることを特徴とする、請求項1に記載のたばこ製品。
【請求項6】
前記煙霧発生キャリアは、紙管と、紙管内にある粒子状煙草物質とを含み、前記紙管はアルミ紙であり、前記紙管の末端は高透過成形紙シールを有し、前記シールに複数の孔が形成されることを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載のたばこ製品。
【請求項7】
前記香料セグメントは円柱状ハウジングであり、底部に複数の孔が形成され、前記香り玉は前記ハウジングの内部に位置することを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載のたばこ製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子たばこの分野に関し、特に電気加熱用の香り玉含有たばこ製品に関する。
【背景技術】
【0002】
伝統的な喫煙方法は、たばこを燃やして発生した煙霧を吸うことによって行われる。この喫煙方法では、たばこの不完全燃焼などによりタールを生成し、喫煙者の健康に有害であり、周囲の人にも間接的な健康被害をもたらすことが知られている。
【0003】
近年、当該技術分野では、多くの発煙製品が提案されている。これらの発煙製品では、煙草は燃やされるのではなく加熱される。通常、固形煙草製品が電気加熱される。このような加熱発煙製品の目的の一つは、従来のタバコの燃焼および熱分解によって生じる既知の有害なエアゾール成分を減少させることである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、従来技術に存在する問題を解決するために、電気加熱用の香り玉含有たばこ製品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によれば、電気加熱用の香り玉含有たばこ製品であって、煙霧発生キャリアと、上記煙霧発生キャリアに隣接する香料セグメントと、上記香料セグメントに隣接する吸い口とを含み、上記煙霧発生キャリア、香料セグメントおよび吸い口の内部は、煙霧が通過可能なように連通し、上記香料セグメント内に複数の香り玉があり、上記煙霧発生キャリアが電気加熱されて発生する煙霧が上記香料セグメントを通過して香気を発した後に上記吸い口に入るたばこ製品が提供される。
【0006】
一実施例において、上記香料セグメントは円柱状であり、上記香料セグメント内には螺旋降温部材が設けられ、上記螺旋降温部材は螺旋状通路を含み、上記香料セグメント内の複数の上記香り玉は、上記螺旋状通路内に設けられ、上記香り玉可が上記螺旋状通路内を転動可能なように上記香り玉と上記螺旋状通路の内側との間に所定の隙間が保持され、上記煙霧発生キャリアが電気加熱されて発生する煙霧は上記螺旋状通路を通過して上記吸い口に送達される。
【0007】
一実施例において、上記螺旋降温部材は円柱状の一重螺旋棒であり、上記一重螺旋棒の一重螺旋溝は上記一重螺旋棒の棒軸の周りに均一に形成され、密閉の一重螺旋状通路が形成されるように上記一重螺旋棒の外径面と上記香料セグメントの外層とは緊密に接触し、上記香料セグメント内の上記若干香り玉は上記一重螺旋状通路内に設けられ、上記香り玉が上記一重螺旋状通路内を転動可能なように上記香り玉と上記密閉の一重螺旋状通路の内側との間に所定の隙間が保持され、上記煙霧発生キャリアが電気加熱されて発生する煙霧は上記密閉の一重螺旋状通路を通過して上記吸い口に送達される。
【0008】
一実施例において、上記たばこ製品は、円柱状の隔離セグメントをさらに含み、上記隔離セグメントの一端は上記香料セグメントに隣接し、上記隔離セグメントの他端は上記煙霧発生キャリアに隣接し、上記隔離セグメントは上記煙霧が通過するための複数の貫通孔を有する。
【0009】
一実施例において、上記たばこ製品は、一外部被覆具によって被覆される円柱状の一重螺旋棒をさらに含み、上記一重螺旋棒の一端は上記煙霧発生キャリアに隣接し、上記一重螺旋棒の他端は上記香料セグメントに隣接し、上記一重螺旋棒の一重螺旋溝は上記一重螺旋棒の棒軸の周りに均一に形成され、上記一重螺旋棒の外径面と上記外部被覆具とは密閉の一重螺旋状通路が形成されるように緊密に接触し、上記煙霧発生キャリアは電気加熱されて発生する煙霧は上記一重螺旋棒の一重螺旋状通路を通過して降温された後に上記香料セグメントに入り、上記煙霧は香料セグメントを通過して香気を発した後に上記吸い口に入る。
【0010】
一実施例において、上記たばこ製品は、外部被覆具によって被覆される円柱状の一重螺旋棒をさらに含み、上記一重螺旋棒の一端は上記香料セグメントに隣接し、上記一重螺旋棒の他端は上記吸い口に隣接し、上記一重螺旋棒の一重螺旋溝は上記一重螺旋棒の棒軸の周りに均一に形成され、上記一重螺旋棒の外径面と上記外部被覆具とは密閉の一重螺旋状通路が形成されるように緊密に接触し、上記煙霧発生キャリアは電気加熱されて発生する煙霧は上記香料セグメントを通過して香気を発した後に上記一重螺旋棒の一重螺旋状通路に入って降温されて上記吸い口に入る。
【0011】
一実施例において、上記煙霧発生キャリアは、紙管と、紙管内にある粒子状煙草物質とを含み、上記紙管はアルミ紙であり、上記紙管の末端は高透過成形紙シールを有し、上記シールに複数の孔が形成される。
【0012】
一実施例において、上記香料セグメントは円柱状ハウジングであり、底部に複数の孔が形成され、上記香り玉は上記ハウジングの内部に位置する。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係るたばこ製品では、螺旋降温部材と香り発生作用を有する香り玉とを組み合わせて使用し、上記若干香り玉は上記螺旋状通路内に設けられ、上記香り玉と上記密閉の螺旋状通路の内側との間に所定の隙間が保持されることにより煙霧が通過することができ、上記香り玉が上記密閉の螺旋状通路内を転動することができ、香り玉と螺旋通路内側との間の隙間の距離を調整することにより、螺旋通路内での香り玉の移動範囲および転動速度を確定することができる。喫煙者が吸うと、上記煙霧発生キャリアは電気加熱されて発生する煙霧は上記密閉の螺旋状通路を通過する際に、香り玉を押し動かし、香り玉に伴って螺旋状通路内を転動し、これによって煙霧の香り発生時間が大幅に増加し、香り玉が部材内に固定される従来技術に比べて、本発明は香り発生効果に優れている。喫煙者が使用する際に、たばこ製品を振って螺旋通路にある香り玉の位置分布を変化させ、香り玉の位置を煙霧発生キャリアの側にすることができる。これによって、喫煙時に香り玉の螺旋通路での転動時間が最大になり、香り発生効果は最大になる。
【0014】
本発明に係る香り玉は、一実施例において、開放の吸着孔を有する。上記吸着孔に香料エッセンスなどの香り発生物質が吸着されている。煙霧が香り玉を経過する際に、香り玉は香り発生物質を煙霧に平穏に放出でき、喫煙時の平穏な香りが保証され、喫煙効果が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明に係るたばこ製品の一実施例の構造模式図である。
図2】本発明に係るたばこ製品の別の実施例の構造模式図である。
図3図2に示される実施例の斜視図である。
図4】上記一重螺旋棒の模式図である。
図5】上記一重螺旋棒の斜角度の模式斜視図である。
図6】本発明に係るたばこ製品の別の実施例の構造模式図である。
図7図6に示される実施例の模式斜視図である。
図8】上記隔離セグメントの構造模式図である。
図9】本発明に係るたばこ製品の別の実施例の構造模式図である。
図10】本発明に係るたばこ製品の別の実施例の構造模式図である。
図11】上記シールの模式図である。
図12】上記香料セグメントの一実施例の模式図である。
図13】上記吸い口の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面および実施形態により本発明をさらに説明する。
【0017】
図1に示すように、本発明に係る電気加熱用の香り玉含有たばこ製品100は、煙霧発生キャリア10と、上記煙霧発生キャリア10に隣接する香料セグメント50と、上記香料セグメント50に隣接する吸い口40を含む。煙霧が通過可能なように上記煙霧発生キャリア10、香料セグメント50および吸い口40の内部は連通する。上記香料セグメント50内には複数の香り玉51がある。上記煙霧発生キャリア10が電気加熱されて発生する煙霧は、上記香料セグメント50を通過して香気を発した後に上記吸い口40に入る。
【0018】
一実施例において、上記香料セグメント50は円柱状である。上記香料セグメント50内には、螺旋降温部材が設けられる。上記螺旋降温部材は、螺旋状通路を含む。上記香料セグメント内の上記若干香り玉は、上記螺旋状通路内に設けられる。上記香り玉が上記螺旋状通路内を転動可能なように上記香り玉と上記螺旋状通路の内側との間に所定の隙間が保持される。上記煙霧発生キャリアが電気加熱されて発生する煙霧は、上記螺旋状通路を通過して上記吸い口に送達される。具体的には、さらなる実施例において、図2図3図4図5に示すように、上記螺旋降温部材は円柱状の一重螺旋棒30である。上記一重螺旋棒30の一重螺旋溝70は、上記一重螺旋棒30の棒軸の周りに均一に形成される。密閉の一重螺旋状通路(すなわち、一重螺旋溝70)が形成されるように上記一重螺旋棒30の外径面と上記香料セグメント50の外層とは緊密に接触する。上記香料セグメント50内の上記若干香り玉51は、上記一重螺旋状通路内(すなわち、一重螺旋溝70)に設けられる。上記香り玉51が上記一重螺旋状通路内を転動可能ように上記香り玉51と上記密閉の一重螺旋状通路(すなわち、一重螺旋溝70)の内側との間に所定の隙間が保持される。上記煙霧発生キャリア10が電気加熱されて発生する煙霧は上記密閉の一重螺旋状通路(すなわち、一重螺旋溝70)を通過して上記吸い口40に送達される。一実施例において、上記一重螺旋棒30の棒軸80内部には、空洞が設けられる。上記空洞内には、相変化エネルギ貯蔵材料PCMが充填される。一実施例において、上記一重螺旋棒30の材料は吸熱材料であり、上記吸熱材料はポリ乳酸材料または金属材料を含む。
【0019】
図6に示すように、一実施例において、図1の実施例に記載のたばこ製品100は、円柱状の隔離セグメント105をさらに含む。上記隔離セグメント105の一端は上記香料セグメント50に隣接し、上記隔離セグメント105の他端は上記煙霧発生キャリア10に隣接する。上記隔離セグメント105は、上記煙霧が通過するための複数の貫通孔を有する。図7は、図6に示される実施例の分解斜視図である。図8は、隔離セグメント105の模式斜視図である。隔離セグメント105は、複数の貫通孔1051を有する。
【0020】
図9に示すように、一実施例において、図1の実施例に記載のたばこ製品100は、外部被覆具110によって被覆される円柱状の一重螺旋棒30をさらに含む。上記一重螺旋棒30の一端は上記煙霧発生キャリア10に隣接し、上記一重螺旋棒30の他端は上記香料セグメント50に隣接する。図4および図5に示すように、上記一重螺旋棒30の一重螺旋溝70は、上記一重螺旋棒30の棒軸80の周りに均一に形成される。密閉の一重螺旋状通路が形成されるように、図8に示される上記一重螺旋棒30の外径面と上記外部被覆具110とは緊密に接触する。上記煙霧発生キャリア10が電気加熱されて発生する煙霧は、上記一重螺旋棒30の一重螺旋状通路を通過して降温された後に上記香料セグメント50に入る。上記煙霧は、香料セグメント50中の香り玉51を通過して香気を発した後に上記吸い口40に入る。
【0021】
図10に示すように、一実施例において、図1の実施例に記載のたばこ製品100は、外部被覆具110によって被覆される円柱状の一重螺旋棒30をさらに含む。上記一重螺旋棒30の一端は上記香料セグメント50に隣接し、上記一重螺旋棒30の他端は上記吸い口40に隣接する。図4および図5に示すように、上記一重螺旋棒30の一重螺旋溝70は、上記一重螺旋棒30の棒軸80の周りに均一に形成される。密閉の一重螺旋状通路が形成されるように、上記一重螺旋棒30の外径面と上記外部被覆具110とは緊密に接触する。上記煙霧発生キャリア10が電気加熱されて発生する煙霧は、上記香料セグメント50を通過して香気を発した後に上記一重螺旋棒30の一重螺旋状通路に入って降温され、さらに上記煙霧は上記吸い口40に入る。
【0022】
一実施例において、上記煙霧発生キャリア10は、紙管および紙管内にある粒子状煙草物質を含む。上記紙管はアルミ紙であり、図1および図11に示すように、上記紙管の末端は、高透過成形紙シール115を有する。上記シールには複数の孔が形成される。シール115は、各実施例の煙霧発生キャリア10に適用できる。
【0023】
図7および図12に示すように、一実施例において、上記香料セグメントは円柱状ハウジングであり、底部に複数の孔が形成される。上記香り玉は上記ハウジングの内部に位置する。
【0024】
図13に示すように、一実施例において、吸い口40は、プラスチック材質で作製されてもよく、上半部が円柱状であり、下半部が扁平状であり、喫煙者が扁平状の下半部から喫煙する。内部には煙霧通路が貫通して形成される。
【0025】
上記煙霧発生キャリア10は、200-380℃または他の温度範囲内で電気加熱されて煙霧を発生する。上記煙霧発生キャリア10内の粒子状煙草物質は、再生煙草茎糸を含む。上記再生煙草茎糸は、煙草茎糸を抽出することでその中のタンパク質、多糖類、硝酸塩物質を減少または除去した後に、上記煙草茎糸を特定の香り発生物質に充填して形成される再生煙草茎糸である。
【0026】
当業者に理解できるように、以上の実施形態は本発明を説明するものに過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明の実質的な思想範囲内における上記実施形態の変化、変形はいずれも本発明の特許請求の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0027】
100 たばこ製品、
10 煙霧発生キャリア、
50 香料セグメント、
40 吸い口、
51 香り玉、
30 一重螺旋棒、
70 螺旋溝、
80 棒軸、
105 隔離セグメント、
1051 貫通孔、
110 外部被覆具、
115 シール。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13