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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-19
(45)【発行日】2023-04-27
(54)【発明の名称】診療予約システム、及びサーバ
(51)【国際特許分類】
   G16H 40/20 20180101AFI20230420BHJP
【FI】
G16H40/20
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2022103011
(22)【出願日】2022-06-27
【審査請求日】2022-06-27
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520395558
【氏名又は名称】株式会社ファーストプライオリティ
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】山本 真徳
【審査官】梅岡 信幸
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-197764(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00-80/00
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者を含む利用者が医療機関に対する診療予約をするための診療予約システムであって、
利用者が所持し、種々の情報を入力及び通知可能に構成された利用者端末と、
医療機関に配置され、受信した情報を通知可能に構成された医療機関端末と、
前記利用者端末及び前記医療機関端末と通信可能に構成されたサーバと、
を備え、
前記利用者端末は、
前記利用者の操作により前記患者を特定する情報を前記サーバに送信するように構成された情報送信部と、
前記利用者の操作により前記医療機関に対して優先予約したい旨が入力されると、少なくとも前記優先予約に関する情報を含む優先予約情報を前記サーバに送信するように構成された予約送信部
を備え、
前記サーバは、
前記優先予約情報を受けると、前記利用者端末から受信した前記患者を特定する情報と、前記優先予約に関する情報と、を含む予約通知を前記医療機関端末に送信するように構成された予約通知部と、
前記優先予約情報を受けると、前記利用者端末に対して予め設定された優先予約料金を送信することで、前記優先予約料金の決済を行うように要求するように構成された決済処理部と、
を備え、
前記医療機関端末は、
前記予約通知を受けると、前記医療機関の従業員に前記予約通知の内容を通知するように構成された通知処理部と、
を備える診療予約システム。
【請求項2】
請求項1に記載の診療予約システムであって、
前記サーバは、
前記医療機関の混雑度に応じて設定された前記優先予約料金を取得するように構成された料金取得部、を更に備え、
前記決済処理部は、前記取得された前記優先予約料金での決済を行うように要求する
ように構成された診療予約システム。
【請求項3】
請求項2に記載の診療予約システムであって、
前記サーバは、
AIを用いて前記医療機関の混雑度を推定するように構成された混雑度推定部と、
前記推定された混雑度に応じて、前記優先予約料金を設定するように構成された料金設定部と、
を更に備え、
前記料金取得部は、前記料金設定部にて設定された前記優先予約料金を取得する
ように構成された診療予約システム。
【請求項4】
請求項2又は請求項3に記載の診療予約システムであって、
前記サーバは、
前記医療機関の混雑度に応じて設定された前記優先予約料金を、前記利用者端末に送信するように構成された料金送信部、をさらに備え、
前記利用者端末は、
前記サーバから送信された前記優先予約料金に対して許諾を求める通知を行い、前記利用者によって許諾する旨の操作が入力されると、該許諾された旨を前記サーバに送信するように構成された許諾通信部、をさらに備え、
前記予約通知部は、前記許諾された旨を受信すると、前記予約通知を前記医療機関端末に送信する
ように構成された診療予約システム。
【請求項5】
請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の診療予約システムであって、
患者本人を特定するための情報を読み取ることで、患者が来院したことを検知するように構成された検知装置を更に備え、
前記通知処理部は、
前記検知装置が検知した患者が優先予約をした患者か否かを、前記予約通知に基づいて判定し、患者が優先予約をした患者であるか否かによって、異なる態様で、予約内容を通知する
ように構成された診療予約システム。
【請求項6】
利用者が所持し、種々の情報を入力及び通知可能に構成された利用者端末と、医療機関に配置され、受信した情報を通知可能に構成された医療機関端末と、前記利用者端末及び前記医療機関端末と通信可能に構成されたサーバと、を備え、患者を含む利用者が医療機関に対する診療予約をするための診療予約システム、を構成する前記サーバであって、
前記利用者端末は、
前記利用者の操作により前記患者を特定する情報を前記サーバに送信するように構成された情報送信部と、
前記利用者の操作により前記医療機関に対して優先予約したい旨が入力されると、少なくとも前記優先予約に関する情報を含む優先予約情報を前記サーバに送信するように構成された予約送信部と、
を備えており、
当該サーバは、
前記利用者端末から、前記医療機関に対して優先予約したい旨を表す優先予約に関する情報を含む優先予約情報を受けると、前記利用者端末から受信した前記患者を特定する情報と、前記優先予約に関する情報と、を含む予約通知を前記医療機関端末に送信するように構成された予約通知部と、
前記優先予約情報を受けると、前記利用者端末に対して予め設定された優先予約料金を送信することで、前記優先予約料金の決済を行うように要求するように構成された決済処理部と、
を備えるサーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、患者を含む利用者が診療予約をするための診療予約システム、及び該システムを構成するサーバに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、下記特許文献1には、患者が予約を行うと、来院予約券の発行の対価として医療機関に費用請求を行う診療予約システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-026324号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、患者の都合で、患者が追加料金を支払ってでも、優先的に診療を受けたいという要求がある。しかしながら、発明者の詳細な検討の結果、上記特許文献1の構成では、このような要求に対応できないという課題が見出された。
【0005】
本開示の1つの局面は、患者が料金を支払うことで、優先的に診療を受けられるような構成を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様は、患者を含む利用者が医療機関に対する診療予約をするための診療予約システムである。診療予約システムは、利用者端末と、医療機関端末と、サーバと、を備える。
【0007】
利用者端末は、利用者が所持し、種々の情報を入力及び通知可能に構成される。サーバは、利用者端末及び医療機関端末と通信可能に構成される。医療機関端末は、医療機関に配置され、受信した情報を通知可能に構成される。
【0008】
利用者端末は、予約送信部を備える。予約送信部は、利用者の操作により医療機関に対して優先予約したい旨が入力されると、少なくとも優先予約に関する情報を含む優先予約情報をサーバに送信するように構成される。
【0009】
サーバは、予約通知部と、決済処理部と、を備える。予約通知部は、優先予約情報を受けると、患者を特定する情報と、優先予約に関する情報と、を含む予約通知を医療機関端末に送信するように構成される。決済処理部は、優先予約情報を受けると、患者に対して優先予約料金の決済処理を要求するように構成される。
【0010】
医療機関端末は、通知処理部を備える。通知処理部は、予約通知を受けると、医療機関の従業員に予約通知の内容を通知するように構成される。
このように構成によれば、優先予約を希望する患者が優先予約料金を支払って医療機関を予約し、優先的に診療を受けられるようにする構成を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】診療予約システムの構成を示すブロック図である。
図2】予約時の各処理のフローチャートである。
図3】料金テーブルの一例を示す説明図である。
図4】予約時の通知の表示例を示す画像図である。
図5】料金テーブルを生成する処理のフローチャートである。
図6】来院時の各処理のフローチャートである。
図7】来院時の通知の表示例を示す画像図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態を説明する。
[1.実施形態]
[1-1.本実施形態の構成と本開示の構成との関係]
下記実施形態に示す処理にて実現される機能のうち、S110の処理は本開示の予約送信部に相当し、S120~S150の処理は許諾通信部に相当する。また、S210の処理は本開示の料金取得部に相当し、S220の処理は本開示の料金送信部及び決済処理部に相当する。また、S230の処理は本開示の予約通知部に相当し、本開示のS310,S830の処理は本開示の通知処理部に相当する。また、S430の処理は本開示の混雑度推定部及び料金設定部に相当する。
【0013】
[1-2.構成]
図1以下に示す診療予約システム1は、患者を含む利用者が医療機関に対する診療予約をするための診療予約システム1である。診療予約システム1は、体調が極めて不良である、診療のために僅かな時間しか確保できない等の事情により、優先予約を希望する患者が、優先予約料金を支払って医療機関を予約し、優先的に診療を受けられるようにする機能を備える。なお、利用者には、患者、患者の家族、患者の介護者、補助者等含む。また、優先予約とは、医療機関において、優先予約をしていない他の患者よりも優先して診療を受けられるようにするための、予約についてのサービスである。
【0014】
診療予約システム1は、図1に示すように、利用者端末10と、サーバ20と、医療機関端末30と、を備える。診療予約システム1は、検知装置40を備えてもよい。利用者端末10及び医療機関端末30は、複数設けられてもよい。この場合、サーバ20は、複数の利用者端末10及び複数の医療機関端末30に対して個別に通信を行いつつ後述する各処理を実施するとよい。なお、ここでは1つの利用者端末10及び医療機関端末30のみを図示する。
【0015】
利用者端末10は、利用者が所持し、種々の情報を入力及び通知可能に構成され、具体的には、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等として構成される。利用者端末10は、CPU11と、メモリ12と、入力部16と、通知部17とを備える。
【0016】
入力部16は、例えば、マウス等のポインティングデバイス、タッチパネル、操作ボタン等として構成され、利用者による操作を受け付ける機能を備える。通知部17は、例えば、ディスプレイを含み、他にはスピーカ、バイブレータ等を備えてもよい。通知部17は、受信した情報を利用者端末10の利用者に通知する機能を備える。
【0017】
サーバ20は、診療予約システム1を統括する機能を備え、利用者端末10及び医療機関端末30と通信可能に構成される。サーバ20は、例えば、サーバ用コンピュータ等として構成される。また、サーバ20は、AI(Artificial Intelligence)を用いて医療機関の混雑度を推定する機能を備える。サーバ20は、CPU21と、メモリ22と、を備える。
【0018】
医療機関端末30は、医療機関に配置され、具体的には、パーソナルコンピュータ、タブレット端末等として構成される。医療機関端末30は、受信した情報を通知可能に構成される。医療機関端末30は、CPU31と、メモリ32と、通知部37とを備える。通知部37は、利用者端末10の通知部17と同様のハードウェア構成を採用できる。通知部37は、受信した情報を医療機関の従業員に通知する機能を備える。医療機関の従業員には、医療機関に従事する者、例えば、医師、看護師、事務員等のうちの何れかを含む。
【0019】
検知装置40は、医療機関端末30に接続されている。検知装置40は、患者が来院したことを検知するように構成される。検知装置40は、例えば、バーコードリーダを備え、患者が所持する端末(例えば利用者端末10)に表示させた二次元コード、ここではQRコードを読み取る機能を備える。QRコードは登録商標である。
【0020】
なお、患者が表示させるQRコードは、患者本人を特定するための情報が含まれていればよい。また、検知装置40は、診察券等に描かれたQRコードを読み取ってもよいし、QRコード以外の、例えば患者が所持するICカードを読み取ってもよい。検知装置40が読み取った情報は、医療機関端末30に送信される。
【0021】
利用者端末10、サーバ20、及び医療機関端末30(以下各装置等)が備えるCPU11,21,31(以下CPU11等)及びメモリ12,22,32(以下メモリ12等)は、それぞれ、マイクロコンピュータを構成する。メモリ12等は、例えば、RAM又はROM等の半導体メモリとして構成される。
【0022】
各装置等の各機能は、CPU11等が非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。この例では、メモリ12等が、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。また、このプログラムが実行されることで、プログラムに対応する方法が実行される。なお、非遷移的実体的記録媒体とは、記録媒体のうちの電磁波を除く意味である。また、各装置等は、1つのマイクロコンピュータを備えてもよいし、複数のマイクロコンピュータを備えてもよい。
【0023】
各装置等は、メモリ12等に格納されたプログラムを実行することによって、後述する利用者端末処理、サーバ処理、医療機関端末処理をそれぞれ実行し、患者が医療機関を優先予約するための機能を実現する。
【0024】
なお、図1における矢印41~46は、サービスの提供及びその対価の流れを示している。具体的には、矢印41は、利用者端末10がサーバ20にて提供されるアプリケーションを利用するための利用登録を行うこと、優先予約のサービスを利用する際に、その利用料金をサーバ20の管理者に対して支払うことを示す。利用料金には、優先予約料金が含まれる。矢印42は、利用料金に対応するサービス、ここでは医療機関を優先予約するためのアプリケーション、を提供することを示す。
【0025】
矢印43は、サーバ20が医療機関端末30にアプリケーションを提供すること、及びサーバ20が患者から預かった利用料金を支払うことを示す。ここで、サーバ20は、利用者端末10の操作によって徴収した優先予約料金の全てを医療機関に提供する。医療機関では、サーバ20から支払われた優先予約料金を、診療外費として処理することができる。
【0026】
一方で、矢印44は、医療機関からサーバ20の管理者に支払われる費用を示す。この費用は、医療機関端末30がサーバ20にて提供されるアプリケーションを利用する対価としての費用、及びサーバ20が医療機関の広告を提供する場合の広告費等が含まれる。これらの費用は、サーバ20から支払われた優先予約料金に連動するようにしてもよい。これらの費用については、以下、「手数料」とも表記する。
【0027】
このように、サーバ20が優先予約についてのアプリケーションを提供し、優先予約料金の徴収を代行することで、矢印45に示すように、患者は医療機関が利用しやすくなり、便利な医療機関として、この医療機関を選択しやすくなる。また、矢印46に示すように、医療機関は患者に快適な医療を提供することができ、患者の医療に対する満足度を向上させることができる。
【0028】
[1-3.処理]
次に、各装置等が実行する処理について、図2のフローチャートを用いて説明する。
[1-3-1.予約時の処理]
図2には、利用者端末10のCPU11が実行する利用者端末処理、サーバ20のCPU21が実行するサーバ処理、医療機関端末30のCPU31が実行する医療機関端末処理を示す。各処理は、例えば、電源が投入されると繰り返し実行される。
【0029】
まず、患者等の利用者は、利用者端末10において、サーバ20が提供するアプリケーションを事前にダウンロード及びインストールしておく。そして、利用者は、該アプリケーションにて利用者登録を行い、アプリケーションにログインした状態で、医療機関の優先予約についての操作をする。
【0030】
利用者は、優先予約をしたい場合、利用者端末10を用いて、受診を希望する医療機関を選択し、優先予約を行いたい日時を入力する。患者が今すぐ診てもらいたい場合には、日時の入力を省略することができ、この場合、例えば現在時刻が受信希望時刻に設定される。このように、利用者の操作により優先予約したい旨が入力されると、利用者端末10は、利用者端末処理のS110で、少なくとも優先予約に関する情報を含む優先予約情報をサーバ20に送信する。
【0031】
なお、優先予約には、複数の種別が準備されている。本実施形態では、通常の優先予約と、超特急予約とが含まれる。一般的には、超特急予約の料金が通常の優先予約料金よりも高額に設定され、超特急予約では、より待ち時間が短くなるように医療機関にて配慮される。例えば、通常の優先予約は、医療機関が10分程度の待ち時間で診療に案内することが意図される。一方、超特急予約は、医療機関が3分程度の待ち時間で診療に案内することが意図される。医療機関が対応可能であれば、通常の優先予約や一般の患者とは別の入口から超特急予約の患者を招き入れてもよい。
【0032】
優先予約に関する情報には、医療機関を指定する情報、優先予約を行いたい旨、優先予約の種別等が含まれる。また、優先予約情報には、優先予約に関する情報以外に、患者を特定する情報、時刻に関する情報が入力された場合には、優先予約の時刻に関する情報、などを含んでもよい。なお、患者を特定する情報については、利用者端末10がサーバ20にログインした時点でサーバ20側が認識するようにしてもよい。
【0033】
サーバ20は、利用者端末10から優先予約情報を受けると、S210で、医療機関の混雑度に応じて設定された優先予約料金を取得する。例えば、図3に示すように、日時、時間帯に応じて異なる優先予約料金が対応付けられた料金テーブルが予め準備されている。料金テーブルは、後述するAIによる処理にて適宜更新され、最適な状態に維持される。サーバ20は、この料金テーブルから予約時刻に対応する料金を抽出する。
【0034】
続いてサーバ20は、S220で、医療機関の混雑度に応じて抽出された優先予約料金を、利用者端末10に送信するように構成される。優先予約料金は変動するため、優先予約料金について利用者に許諾を求めるためである。
【0035】
またこの際、サーバ20は、利用者に対して優先予約料金の決済処理をするよう要求する。なお、サーバ20は、利用者端末10にて決済が完了するように要求するが、優先予約料金について利用者から許諾が得られた後で、サーバ20が決済処理を実施してもよい。決済処理は、請求書発行、銀行口座やクレジットカードでの決済処理などを含む。本実施形態では、利用者端末10が後述するS140で、決済処理を実施する。
【0036】
利用者端末10は、S120で、サーバ20から送信された優先予約料金に対して許諾を求める通知を行う。通知には、優先予約料金の金額と、この金額について許諾するか否かの選択肢が含まれる。金額について許諾されない場合、利用者端末10は許諾されなかった旨をサーバ20に送り、サーバ20は当該優先予約に関する情報を破棄する。
【0037】
また、利用者端末10は、利用者によって許諾する旨の操作、例えばS130で「確定」ボタン等の操作が入力されると、S140で決済処理を実施する。決済処理では、クレジットカード決済等、いわゆる後払い決済サービスで、利用者が優先予約料金の支払いを完結させる。ただし、ここでの優先予約料金の支払いは、サーバ20によってキャンセル可能な状態とし、実際に患者が来院するまで支払いが確定しないように設定されてもよい。
【0038】
続いて、利用者端末10は、S150で、優先予約料金について許諾され、決済が完了した旨をサーバ20に送信する。
続いて、サーバ20は、料金が許諾され、決済が完了した旨を受信すると、S230で、医療機関端末30に対する処理を実施する。この処理としては、サーバ20は、予約通知を医療機関端末30に送信する。予約通知には、患者を特定する情報と、優先予約に関する情報とが含まれる。
【0039】
また、サーバ20は、優先予約料金の全額を医療機関に紐付く金融口座に振り込むための処理を実施する。振り込むための処理とは、振り込みのためのリストを作る程度の処理を含み、実際の振り込み(すなわち送金処理)について実施してもしなくてもよい。つまり、実際の振り込みは後日に実施されてもよい。なお、広告料金等の手数料は、当該振り込みとは別に、医療機関からサーバ20の管理者に請求される。
【0040】
サーバ20は、予約通知に加えて、振り込みに関する振り込み通知についても医療機関端末30に送信する。振り込み通知には、例えば、予約の種別、日付、料金等の情報が含まれる。
【0041】
医療機関端末30では、S310で、予約通知に基づく予約内容、及び振り込み通知を通知部37を用いて医療機関の従業員に通知する。具体的には、医療機関端末30は、予約内容として、例えば図4Aに示すように、予約の種別、予約時刻、患者名等をディスプレイに表示させる。また、振り込み通知として、例えば図4Bに示すように、予約の種別、日付、料金等の情報を表示させる。
【0042】
なお、サーバ20は、振り込み通知を、医療機関端末30とは異なる専用端末に送信してもよい。振り込み通知を、特定の者(例えば医療機関のオーナ等)のみが閲覧でき、一般の従業員が閲覧できないようにするためである。この場合、医療機関端末30では、図4Aのような予約内容が表示され、専用端末では、図4Bのような振り込み通知が表示される。なお、図4Bでは、入金額と、出金額である手数料とが並べて表示されており、例えば、優先予約料金として入金される入金額の3分の1が手数料に設定される。
【0043】
続いて、サーバ20は、S240で、利用者端末10に対して、予約が確定した旨を示す確定通知を送信する。そして、利用者端末10は、S160で、確定した予約内容と優先予約料金の決済額とを通知部17を用いて利用者に通知する。
これらの処理が終了すると、図2に示す各処理を終了する。
【0044】
[1-3-2.料金テーブルを生成する処理]
サーバ20は、サーバ処理とは並行して、図5に示すAI処理を実施する。なお、AI処理は、サーバ20以外の任意の装置(例えば、機械学習の専用装置)が実施してもよい。AI処理は、図3にて示した料金テーブルを生成するための処理であり、AIを用いて実施される。AI処理は、例えばサーバ20の電源が投入されると繰り返し実施される処理である。
【0045】
図5に示すように、サーバ20は、S410~S430で、AIを用いて医療機関の混雑度を推定する。具体的には、サーバ20は、S410で、インターネットのWebサイト上にて提供される混雑度の情報を、曜日、時間帯毎に取得する。Webサイト上にて提供される混雑度とは、例えば、医療機関の周辺の所定範囲(半径500m以内など)での道路の混雑状況、店舗の混雑状況、施設の混雑状況等である。これらの混雑状況は、医療機関の混雑度に影響を及ぼすと考えられるため、これらの混雑状況を参照すれば医療機関の混雑度を推定できる。また、これらの混雑状況は、過去のものだけでなく、未来のもの(すなわち、未来の予測された混雑状況)がWebサイト上にて提供されている。ここでは、過去の混雑状況及び未来の混雑状況を取得する。
【0046】
続いて、サーバ20は、S420で、当該医療機関での過去における診療データを取得する。診療データには、少なくとも、診療の受付時刻、清算時刻等の時刻情報が含まれる。診療データに基づいて、各時刻において医療機関内に存在する患者数が特定できる。このため、所定の患者数よりも多いか少ないかによって混雑度を推定できる。
【0047】
サーバ20は、S430で、S410及びS420で取得された混雑状況及び診療データに基づいて、予め設定された料金の範囲内で、優先予約料金を設定する。この際、サーバ20は、インターネット上の情報、及び医療機関内に存在する患者数を教師データとして活用することで、モデルを訓練する。つまり、AIとして機能する。
【0048】
例えば、サーバ20は、過去における医療機関の周辺での混雑状況に基づいて、過去における時間帯毎の医療機関内の患者数を導くためのモデルを訓練する。この訓練により、混雑状況から患者数を求めるためのモデルを最適化する。そして、サーバ20は、未来における時間帯毎に、医療機関の周辺での混雑状況を取得し、最適化したモデルを用いて、未来における時間帯毎の医療機関内の患者数を演算する。
【0049】
さらに、サーバ20は、未来における時間帯毎の医療機関内の患者数についての人数の分布を用いて、時間帯毎に優先予約料金を対応付ける。例えば、時間帯毎の患者数を、人数が多い順に整列させ、人数の上位30%以上に属する時間帯に、上限値である5000円を対応付ける。また、人数の下位30%以下に属する時間帯に、下限値である3000円を対応付ける。また、人数が上記30%と下位30%との間に属する時間帯であれば、中間値である4000円を対応付ける。
【0050】
このようにしてサーバ20は、訓練の結果を反映した料金テーブルを生成及び更新する。この結果、料金テーブルでは、曜日毎、及び時間帯毎に、混雑度が高くなるにつれて、より高い料金を対応付ける。
【0051】
例えば、図3に示す料金テーブルの例では、週明け6月1日の午前中は、周囲の道路が渋滞し、過去の診療データからも患者が多い時間帯であるため、優先予約料金の上限である5000円が設定される。その他の午前中は4000円、午後は優先予約料金の下限である3000円等が設定される。なお、優先予約料金の上限及び下限については、医療機関端末30を用いて任意に設定することができる。また、各料金の差の値(1000円ごと、500円ごと等)についても、任意に設定することができる。これらの設定内容を、サーバ20が取得し、設定内容に従って各料金が設定される。
【0052】
サーバ20は、S410~S430の処理を繰り返すことで、AIによる混雑度を推定する処理が実施され、料金テーブルが最適な状態に常時更新される。これらの処理が終了すると、図5に示す処理を終了する。
【0053】
[1-3-3.患者来院時の処理]
次に、患者が医療機関に来院したときに実施される処理について、図6を用いて説明する。
図6には、図2と同様に、利用者端末10のCPU11が実行する利用者端末処理、サーバ20のCPU21が実行するサーバ処理、医療機関端末30のCPU31が実行する医療機関端末処理を示す。各処理は、図2に示す各処理とは並行して実行され、例えば、電源が投入されると繰り返し実行される。
【0054】
患者が来院すると、患者等の利用者は、利用者端末10のアプリケーションを立ち上げ、S610のように、利用者端末10のディスプレイ上にQRコードを表示させる。QRコードには、患者を特定するための情報、例えば、患者の氏名及び生年月日、患者に付与された患者番号又は会員番号、或いはこれらを暗号化したもの等、が含まれる。
【0055】
患者等の利用者は、医療機関に来院すると、S610で、医療機関端末30の検知装置40を用いて、利用者端末10で表示させたQRコードを読み取らせる。すると、医療機関端末30は、S810で、QRコードを読み取り認識する。医療機関端末30は、患者を特定するための情報に基づいて来院した患者を特定できる。
【0056】
続いて、医療機関端末30は、来院した患者が、既に予約通知を受けた患者と一致するか否かを判定し、一致する場合、S820で、医療機関で優先予約が受付完了した旨を、利用者端末10及びサーバ20に対して送信する。利用者端末10は、受付完了した旨を受信すると、S620で、受付完了した旨をディスプレイに表示させる。
【0057】
また、サーバ20は、S710で、受付完了した旨を受信すると、受付完了処理を実施する。受付完了処理には、例えば、受付ができたか否かを記録すること、優先予約料金の決済を確定すること、等の処理が含まれてもよい。
【0058】
続いて、医療機関端末30は、S830で、通知部37を用いて来院通知を行う。この処理では、医療機関端末30は、検知装置40が検知した患者が優先予約をした患者か否かを、予約通知に基づいて判定し、患者が優先予約をした患者であるか否かによって、異なる態様で、予約内容を通知する。
【0059】
医療機関端末30は、例えば図7に示すように、優先予約をした患者のみについて予約内容を通知し、優先予約していない患者については一切の情報を通知しない。この場合、優先予約していない患者が来院したか否かについては、別の管理方法で管理してもよい。ただし、医療機関端末30は、優先予約していない患者の情報を通知してもよい。
【0060】
より詳細には、図7に示す表示例では、優先予約した患者のうちの、来院した患者に関する予約通知を抽出し、これらを並べて来院通知として表示させる。来院通知には、予約の種別、予約時刻、患者名等が含まれる。
【0061】
来院通知では、予約の種別に応じて、異なる表示態様とする。また、優先予約していない患者の情報を来院通知として通知する場合、予約の有無に応じて、異なる表示態様としてもよい。異なる表示態様とは、文字の大きさ、表示させる位置、色、点滅の有無等が異なることを示す。図7の表示例では、予約の種別に応じて、早急に診療すべき患者についての情報を、最も上部に表示させるようにしている。
これらの処理が終了すると、図6に示す各処理を終了する。
【0062】
[1-4.効果]
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果を奏する。
【0063】
(1a)本開示の一態様は、患者を含む利用者が医療機関に対する診療予約をするための診療予約システム1である。診療予約システム1は、利用者端末10と、サーバ20と、医療機関端末30と、を備える。
【0064】
利用者端末10は、利用者が所持し、種々の情報を入力及び通知可能に構成される。サーバ20は、利用者端末10及び医療機関端末30と通信可能に構成される。医療機関端末30は、医療機関に配置され、受信した情報を通知可能に構成される。
【0065】
利用者端末10は、S110で、利用者の操作により医療機関に対して優先予約したい旨が入力されると、少なくとも優先予約に関する情報を含む優先予約情報をサーバ20に送信するように構成される。
【0066】
サーバ20は、S220で、優先予約情報を受けると、患者に対して優先予約料金の決済処理を要求するように構成される。サーバ20は、S230で、優先予約情報を受けると、患者を特定する情報と、優先予約に関する情報と、を含む予約通知を医療機関端末30に送信するように構成される。
【0067】
医療機関端末30は、S310で、予約通知を受けると、医療機関の従業員に予約通知の内容を通知するように構成される。
このように構成によれば、優先予約を希望する患者が優先予約料金を支払って医療機関を予約し、優先的に診療を受けられるようにする構成を実現することができる。
【0068】
(1b)本開示の一態様では、サーバ20は、S210で、医療機関の混雑度に応じて設定された優先予約料金を取得するように構成される。また、サーバ20は、S240で、取得された優先予約料金での決済処理を要求するように構成される。
このような構成によれば、医療機関の混雑度に応じて自動的に料金を設定及び変更することができる。
【0069】
(1c)本開示の一態様では、サーバ20は、AIを用いて医療機関の混雑度を推定するように構成される。すなわち、サーバ20は、S430で、AIを用いて医療機関の混雑度を推定するように構成される。
【0070】
そしてサーバ20は、S430で、推定された混雑度に応じて、優先予約料金を設定するように構成される。また、サーバ20は、S210で、設定された優先予約料金を取得するように構成される。
【0071】
このような構成によれば、AIを用いて医療機関の混雑度を推定し、推定された混雑度に応じた優先予約料金を設定するので、混雑度が反映された適切な優先予約料金を設定することができる。
【0072】
(1d)本開示の一態様では、サーバ20は、S220で、医療機関の混雑度に応じて設定された優先予約料金を、利用者端末10に送信するように構成される。利用者端末10は、S120~S150で、サーバ20から送信された優先予約料金に対して許諾を求める通知を行い、利用者によって許諾する旨の操作が入力されると、該許諾された旨をサーバ20に送信するように構成される。サーバ20は、S230で、許諾された旨を受信すると、予約通知を医療機関端末30に送信するように構成される。
このような構成によれば、患者が優先予約料金を確認し、許諾してから医療機関端末30での予約についての処理が進行するように構成することができる。
【0073】
(1e)本開示の一態様は、患者が来院したことを検知するように構成された検知装置40を更に備える。医療機関端末30は、S310で、検知装置40が検知した患者が優先予約をした患者か否かを、予約通知に基づいて判定し、患者が優先予約をした患者であるか否かによって、異なる態様で、予約内容を通知する。
【0074】
このような構成によれば、優先予約をした患者であるか否かによって、異なる態様で来院の通知を行うことができるので、優先予約をした患者が来院したことを診療機関の従業員に分かりやすく通知することができる。
【0075】
[2.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
【0076】
(2a)上記実施形態では、利用者が決済処理を完了させた後に、医療機関に対して予約通知を行ったが、これに限定されるものではない。例えば、利用者が決済処理を完了させる前に、予約通知を行い、この際、決済完了であるか否かを併せて通知してもよい。また、優先予約のサービスを利用中、或いは利用後に決済処理を実施してもよい。例えば、患者が来院した旨の通知がサーバ20に送信されたときに、サーバ20が当該患者に対する決済処理を実施してもよい。また、決済処理は、後払い決済サービスに限らず、任意の決済サービスを利用してもよい。
【0077】
(2b)本開示に記載の各装置等及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリ12等を構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の各装置等及びその手法は、一つ以上の専用ハードウェア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の各装置等及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリ12等と一つ以上のハードウェア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されてもよい。各装置等に含まれる各部の機能を実現する手法には、必ずしもソフトウェアが含まれている必要はなく、その全部の機能が、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現されてもよい。
【0078】
(2c)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。
【0079】
(2d)上述した診療予約システム1の他、当該診療予約システム1の構成要素とである利用者端末10、サーバ20、医療機関端末30、これらの構成要素としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実体的記録媒体、診療予約方法など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
【0080】
[3.本明細書が開示する技術思想]
[項目1]
患者を含む利用者が医療機関に対する診療予約をするための診療予約システム(1)であって、
利用者が所持し、種々の情報を入力及び通知可能に構成された利用者端末(10)と、
医療機関に配置され、受信した情報を通知可能に構成された医療機関端末(30)と、
前記利用者端末及び前記医療機関端末と通信可能に構成されたサーバ(20)と、
を備え、
前記利用者端末は、
前記利用者の操作により前記医療機関に対して優先予約したい旨が入力されると、少なくとも前記優先予約に関する情報を含む優先予約情報を前記サーバに送信するように構成された予約送信部(S110)、
を備え、
前記サーバは、
前記優先予約情報を受けると、前記患者を特定する情報と、前記優先予約に関する情報と、を含む予約通知を前記医療機関端末に送信するように構成された予約通知部(S230)と、
前記優先予約情報を受けると、前記患者に対して優先予約料金の決済処理を要求するように構成された決済処理部(S220)と、
を備え、
前記医療機関端末は、
前記予約通知を受けると、前記医療機関の従業員に前記予約通知の内容を通知するように構成された通知処理部(S310,S830)と、
を備える診療予約システム。
【0081】
[項目2]
項目1に記載の診療予約システムであって、
前記サーバは、
前記医療機関の混雑度に応じて設定された前記優先予約料金を取得するように構成された料金取得部(S210)、を更に備え、
前記決済処理部は、前記取得された前記優先予約料金での決済処理を要求する
ように構成された診療予約システム。
【0082】
[項目3]
項目2に記載の診療予約システムであって、
前記サーバは、
AIを用いて前記医療機関の混雑度を推定するように構成された混雑度推定部(S430)と、
前記推定された混雑度に応じて、前記優先予約料金を設定するように構成された料金設定部(S430)と、
を更に備え、
前記料金取得部は、前記料金設定部にて設定された前記優先予約料金を取得する
ように構成された診療予約システム。
【0083】
[項目4]
項目2又は項目3に記載の診療予約システムであって、
前記サーバは、
前記医療機関の混雑度に応じて設定された前記優先予約料金を、前記利用者端末に送信するように構成された料金送信部(S220)、をさらに備え、
前記利用者端末は、
前記サーバから送信された前記優先予約料金に対して許諾を求める通知を行い、前記利用者によって許諾する旨の操作が入力されると、該許諾された旨を前記サーバに送信するように構成された許諾通信部(S120~S150)、をさらに備え、
前記予約通知部は、前記許諾された旨を受信すると、前記予約通知を前記医療機関端末に送信する
ように構成された診療予約システム。
【0084】
[項目5]
項目1から項目4までのいずれか1項に記載の診療予約システムであって、
患者が来院したことを検知するように構成された検知装置(40)を更に備え、
前記通知処理部は、
前記検知装置が検知した患者が優先予約をした患者か否かを、前記予約通知に基づいて判定し、患者が優先予約をした患者であるか否かによって、異なる態様で、前記予約内容を通知する
ように構成された診療予約システム。
【符号の説明】
【0085】
1…診療予約システム、10…利用者端末、11,21,31…CPU、12,22,32…メモリ、16…入力部、17…通知部、20…サーバ、30…医療機関端末、37…通知部、40…検知装置。
【要約】      (修正有)
【課題】患者が料金を支払うことで、優先的に診療を受けられる診療予約システム及びサーバを提供する。
【解決手段】利用者端末と、サーバと、医療機関端末と、を備え、患者を含む利用者が医療機関に対する診療予約をするための診療予約システムにおける処理であって、サーバは、優先予約情報を受けると、患者を特定する情報と、優先予約に関する情報と、を含む予約通知を医療機関端末に送信しS230、優先予約情報を受けると、患者に対して優先予約料金の決済処理を要求するS240。医療機関端末は、予約通知を受けると、医療機関の従業員に予約通知の内容を通知するS310。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7