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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-19
(45)【発行日】2023-04-27
(54)【発明の名称】脱落防止具及び配管支持具
(51)【国際特許分類】
   F16B 41/00 20060101AFI20230420BHJP
   F16L 3/14 20060101ALI20230420BHJP
【FI】
F16B41/00 A
F16L3/14 B
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2020185796
(22)【出願日】2020-11-06
(65)【公開番号】P2022075177
(43)【公開日】2022-05-18
【審査請求日】2022-07-27
(73)【特許権者】
【識別番号】392018078
【氏名又は名称】日栄インテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100160314
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 公芳
(74)【代理人】
【識別番号】100087745
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 善廣
(74)【代理人】
【識別番号】100134038
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 薫央
(74)【代理人】
【識別番号】100150968
【弁理士】
【氏名又は名称】小松 悠有子
(72)【発明者】
【氏名】米田 守
(72)【発明者】
【氏名】大野 杏介
【審査官】杉山 豊博
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-050426(JP,A)
【文献】実開昭61-027114(JP,U)
【文献】特開2016-138608(JP,A)
【文献】特開平11-336732(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16B 41/00
F16L 3/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
構造物に取り付けられるとともに第一の挿通孔が形成された第一の締着部、及び、配管の外周面の一部を支持する第一の支持部を有する第一の支持片と、前記構造物に取り付けられるとともに第二の挿通孔が形成された第二の締着部、及び、前記外周面の他部を支持する第二の支持部を有する第二の支持片と、頭部及びねじ部を有して前記ねじ部が前記第一の挿通孔及び前記第二の挿通孔を挿通するボルトと、前記ねじ部の前記第二の挿通孔から突出した部分に螺装して前記ボルトとともに前記第一の締着部及び前記第二の締着部を締着するナットとを備える配管支持具に取り付けられ、前記ナットの脱落を防止する脱落防止具であって、
前記ねじ部が貫通可能な第一の貫通部が形成され、前記ねじ部が前記第一の貫通部に貫通することにより前記頭部と前記ナットとの間に取り付けられる取付部と、
前記ねじ部が貫通可能な第二の貫通部が形成され、前記ねじ部が前記第二の貫通部に貫通することにより前記ねじ部の前記ナットから突出した部分のねじ山に前記第二の貫通部が掛止して装着される装着部と、
前記取付部及び前記装着部を連結する連結部とを備えることを特徴とする脱落防止具。
【請求項2】
前記配管支持具は、前記構造物に吊り下げられるタンバックルを備え、
前記第一の締着部及び前記第二の締着部は、前記ボルト及び前記ナットにより前記タンバックルに締着され、前記タンバックルを介して前記構造物に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の脱落防止具。
【請求項3】
前記第二の貫通部は、孔状であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の脱落防止具。
【請求項4】
前記第二の貫通部は、スリット状であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の脱落防止具。
【請求項5】
前記取付部、前記装着部及び前記連結部は、シート状の樹脂又はゴムにより一体成形されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の脱落防止具。
【請求項6】
構造物に取り付けられるとともに第一の挿通孔が形成された第一の締着部、及び、配管の外周面の一部を支持する第一の支持部を有する第一の支持片と、前記構造物に取り付けられるとともに第二の挿通孔が形成された第二の締着部、及び、前記外周面の他部を支持する第二の支持部を有する第二の支持片と、頭部及びねじ部を有して前記ねじ部が前記第一の挿通孔及び前記第二の挿通孔を挿通するボルトと、前記ねじ部の前記第二の挿通孔から突出した部分に螺装して前記ボルトとともに前記第一の締着部及び前記第二の締着部を締着するナットと、前記ナットの脱落を防止する脱落防止具とを備える配管支持具であって、
前記脱落防止具は、
前記ねじ部が貫通可能な第一の貫通部が形成され、前記ねじ部が前記第一の貫通部に貫通することにより前記頭部と前記ナットとの間に取り付けられる取付部と、
前記ねじ部が貫通可能な第二の貫通部が形成され、前記ねじ部が前記第二の貫通部に貫通することにより前記ねじ部の前記ナットから突出した部分のねじ山に前記第二の貫通部が掛止して装着される装着部と、
前記取付部及び前記装着部を連結する連結部とを備えることを特徴とする配管支持具。
【請求項7】
前記構造物に吊り下げられるタンバックルを備え、前記第一の締着部及び前記第二の締着部は、前記ボルト及び前記ナットにより前記タンバックルに締着され、前記タンバックルを介して前記構造物に取り付けられることを特徴とする請求項6に記載の配管支持具。
【請求項8】
前記第二の貫通部は、孔状であることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の配管支持具。
【請求項9】
前記第二の貫通部は、スリット状であることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の配管支持具。
【請求項10】
前記取付部、前記装着部及び前記連結部は、シート状の樹脂又はゴムにより一体成形されていることを特徴とする請求項6乃至請求項9のいずれか1項に記載の配管支持具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配管を支持する二つの支持片がボルト及びナットにより締結される配管支持具に取り付けられ、ナットやボルトの脱落を防止する脱落防止具と、この脱落防止具が設けられた配管支持具に関する。
【背景技術】
【0002】
建築物等の構造物(「土木・建築にかかる設計の基本」(国土交通省)に定義されているように、本願では「構造物」を「目的とする機能を持ち、作用に対して抵抗することを意図として人為的に構築されるもの」として用いる。)に取り付けられて配管を支持する配管支持具として、例えば特許文献1に記載の吊りバンドがある。
【0003】
この吊りバンドは、建物スラブ下面に吊りボルト及びタンバックルを介して取り付けられるとともに、ボルト孔が形成された締着部を有する一対の湾曲バンド片と、一対の湾曲バンド片の各ボルト孔を挿通するボルトと、ボルトに螺装してボルトとともに一対の湾曲バンド片の各締着部を締着するナットとを備え、配管は、その外周面の一部が一対の湾曲バンド片の一方に支持され、外周面の他部が一対の湾曲バンド片の他方に支持される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2001-108152号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記のような配管支持具でナットが緩んでボルトから外れ、ナットやボルトが脱落すると、配管の配管支持具からの落下につながるので、それを防止するために複数のナットをボルトに螺装させてナットが緩まないようにしたり、ボルトのネジを変形させてナットがボルトから外れないようにしたりすることが行われている。
【0006】
しかしながら、配管の施工時に複数のナットをボルトに螺装させたりボルトのネジを変形させたりする作業は、作業者にとって手間がかかり、施工性が良好ではないという問題がある。
【0007】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、配管支持具のナットやボルトの脱落を良好な施工性で防止することができる脱落防止具と、この脱落防止具を備える配管支持具を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明に係る脱落防止具は、構造物に取り付けられるとともに第一の挿通孔が形成された第一の締着部、及び、配管の外周面の一部を支持する第一の支持部を有する第一の支持片と、前記構造物に取り付けられるとともに第二の挿通孔が形成された第二の締着部、及び、前記外周面の他部を支持する第二の支持部を有する第二の支持片と、頭部及びねじ部を有して前記ねじ部が前記第一の挿通孔及び前記第二の挿通孔を挿通するボルトと、前記ねじ部の前記第二の挿通孔から突出した部分に螺装して前記ボルトとともに前記第一の締着部及び前記第二の締着部を締着するナットとを備える配管支持具に取り付けられ、前記ナットの脱落を防止する脱落防止具であって、前記ねじ部が貫通可能な第一の貫通部が形成され、前記ねじ部が前記第一の貫通部に貫通することにより前記頭部と前記ナットとの間に取り付けられる取付部と、前記ねじ部が貫通可能な第二の貫通部が形成され、前記ねじ部が前記第二の貫通部に貫通することにより前記ねじ部の前記ナットから突出した部分のねじ山に前記第二の貫通部が掛止して装着される装着部と、前記取付部及び前記装着部を連結する連結部とを備えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る配管支持具は、構造物に取り付けられるとともに第一の挿通孔が形成された第一の締着部、及び、配管の外周面の一部を支持する第一の支持部を有する第一の支持片と、前記構造物に取り付けられるとともに第二の挿通孔が形成された第二の締着部、及び、前記外周面の他部を支持する第二の支持部を有する第二の支持片と、頭部及びねじ部を有して前記ねじ部が前記第一の挿通孔及び前記第二の挿通孔を挿通するボルトと、前記ねじ部の前記第二の挿通孔から突出した部分に螺装して前記ボルトとともに前記第一の締着部及び前記第二の締着部を締着するナットと、前記ナットの脱落を防止する脱落防止具とを備える配管支持具であって、前記脱落防止具は、前記ねじ部が貫通可能な第一の貫通部が形成され、前記ねじ部が前記第一の貫通部に貫通することにより前記頭部と前記ナットとの間に取り付けられる取付部と、前記ねじ部が貫通可能な第二の貫通部が形成され、前記ねじ部が前記第二の貫通部に貫通することにより前記ねじ部の前記ナットから突出した部分のねじ山に前記第二の貫通部が掛止して装着される装着部と、前記取付部及び前記装着部を連結する連結部とを備えることを特徴とする。
【0010】
前記配管支持具は、前記構造物に吊り下げられるタンバックルを備え、前記第一の締着部及び前記第二の締着部は、前記ボルト及び前記ナットにより前記タンバックルに締着され、前記タンバックルを介して前記構造物に取り付けられてもよい。
【0011】
また、前記第二の貫通部は、孔状であってもスリット状であってもよく、前記取付部、前記装着部及び前記連結部は、シート状の樹脂又はゴムにより一体成形されていてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、配管支持具のナットやボルトの脱落を良好な施工性で防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】発明を実施するための形態に係る配管吊金具を示す正面図である。
図2図1の配管吊金具を示す側面図である。
図3図1の配管吊金具を示す平面図である。
図4図1の配管吊金具に用いられる脱落防止シートを示す説明図である。
図5】(a)は図1の配管吊金具で締着ボルトに対してナットを締め付けた状態を示す説明図、(b)は(a)の状態の後に脱落防止シートを折り曲げた状態を示す説明図、(c)は(b)の状態の後に脱落防止シートを締着ボルトに掛止させた状態を示す説明図である。
図6】脱落防止シートの他の例を示す説明図である。
図7】(a)は四角形の孔状の貫通部を示す説明図、(b)は放射状に延在するスリット状の貫通部を示す説明図、(c)は孔とスリットとを組み合わせた形状の貫通部を示す説明図、(d)は孔とスリットとを組み合わせた形状の貫通部の他の例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
【0015】
図1乃至図3に示すように、本実施の形態に係る蝶番式吊バンドの配管吊金具1は、配管2を吊り下げて支持するもので、図示を略す構造物(建築物の天井スラブ等)に上端が固定された吊ボルト3に吊り下げられるタンバックル4と、ヒンジ(蝶番)5により連結されるとともに、ボルト6及びナット7によりタンバックル4に締着されるバンド片8a,8bと、ボルト6及びナット7の脱落を防止する脱落防止シート9とを備える。
【0016】
タンバックル4は、帯状の鋼板がプレス加工されてなり、挿通孔10が形成された頂部11と、頂部11の左右方向(図1の左右方向)両端から下方に延在し、頂部11に対して弾性変形可能な一対の吊部12a,12bとを有する。
【0017】
挿通孔10には吊ボルト3が上方から挿通し、吊ボルト3の下部に螺着したフランジナット13のフランジ14により頂部11の挿通孔10の周囲が下方から支持されることによって、頂部11は吊ボルト3に吊り下げられる。吊部12a,12bには、フランジナット13が吊ボルト3から外れた際の落下を防止する切起片15a,15b、及び、挿通孔16a,16bがそれぞれ形成されている。
【0018】
バンド片8aは、帯状の鋼板がプレス加工されてなり、平板状の締着部17aと、板面が湾曲して中心角が210~220°程度の円弧をなす支持部18aとを備える。締着部17aには挿通孔19aが形成され、支持部18aの内周面20aは、直接的又はスペーサー等を介して間接的に配管2の外周面21の一部を支持する。
【0019】
バンド片8bは、帯状の鋼板がプレス加工されてなり、平板状の締着部17bと、板面が湾曲して中心角が140~150°程度の円弧をなす支持部18bとを備える。締着部17bには挿通孔19bが形成され、支持部18bの内周面20bは、直接的又はスペーサー等を介して間接的に配管2の外周面21の他部を支持する。
【0020】
バンド片8bは、ボルト6及びナット7が締結されていない状態において、ヒンジ5によりバンド片8aに対して矢印R方向に回動可能であり、バンド片8aに対して開閉することにより配管2の取付けに供する。
【0021】
ボルト6は、頭部22及びねじ部23を備え、タンバックル4の吊部12a,12bが締着部17a,17bに挟まれた状態で、ねじ部23が締着部17aの挿通孔19a、後述の貫通孔27、吊部12aの挿通孔16a、吊部12bの挿通孔16b及び締着部17bの挿通孔19bを順に挿通し、その挿通孔19bから突出した部分にナット7が螺装されることにより、ナット7とともにタンバックル4及びバンド片8a,8bを締着し、バンド片8a,8bは、タンバックル4及び吊ボルト3を介して構造物に取り付けられる。
【0022】
脱落防止シート9は、図4に示すように、取付部24と、装着部25と、取付部24及び装着部25を連結する連結部26とを備え、これらが変形容易なシート状の軟質素材、例えば、フッ素樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン等の軟質樹脂やクロロプレンゴム等の軟質ゴムにより一体成形されている。
【0023】
取付部24には、ボルト6のねじ部23が貫通可能なように、ねじ部23の外径よりも大きな直径を有する円形状の貫通孔27が形成されている。装着部25には、ボルト6のねじ部23が貫通可能で、かつ、ねじ部23の山(ねじ山)に掛止可能なように、ねじ部23の谷の径よりも大きく外径よりも小さな直径を有する円形の孔状の貫通部28が形成されている。
【0024】
図5に示すように、取付部24は、挿通孔19aを挿通したねじ部23が貫通孔27を貫通し、さらに挿通孔16a、挿通孔16b及び挿通孔19bを挿通することにより(図1参照)、締着部17aと吊部12aとの間に取り付けられる(図5(a))。一方、装着部25は、連結部26が折り曲げられ(図5(b))、ねじ部23のナット7から突出した部分のねじ山に貫通部28が掛止して装着される(図5(c))。
【0025】
本実施の形態に係る配管吊金具1は、構造物に取り付けられるとともに挿通孔19aが形成された締着部17a、及び、配管2の外周面21の一部を支持する支持部18aを有するバンド片8aと、構造物に取り付けられるとともに挿通孔19bが形成された締着部17b、及び、外周面21の他部を支持する支持部18bを有するバンド片8bと、頭部22及びねじ部23を有してねじ部23が挿通孔19a及び挿通孔19bを挿通するボルト6と、ねじ部23の挿通孔19bから突出した部分に螺装してボルト6とともに締着部17a及び締着部17bを締着するナット7と、ナット7の脱落を防止する脱落防止シート9とを備え、脱落防止シート9は、ねじ部23が貫通可能な貫通孔27が形成され、ねじ部23が貫通孔27に貫通することにより頭部22とナット7との間(詳しくは、締着部17aとタンバックル4の吊部12aとの間)に取り付けられる取付部24と、ねじ部23が貫通可能な貫通部28が形成され、ねじ部23が貫通部28に貫通することによりねじ部23のナット7から突出した部分のねじ山に貫通部28が掛止して装着される装着部25と、取付部24及び装着部25を連結する連結部26とを備えるので、作業者が、取付部24がボルト6により締着部17aと吊部12aとの間に取り付けられた脱落防止シート9の連結部26を折り曲げる等して、装着部25の貫通部28をねじ部23に引っ掛けて掛止させるだけで、ナット7の緩みが装着部25により阻止され、作業者が脱落防止シート9の脱落を気にしたり別途工具を用いたりすることなく、ナット7の脱落を良好な施工性で防止することができる。
【0026】
また、脱落防止シート9の取付部24、着脱部25及び連結部26は、シート状の樹脂又はゴムにより一体成形されているので、製造コストも低廉で済む。
【0027】
以上、本発明を実施するための形態について例示したが、本発明の実施形態は上述したものに限られず、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更等してもよい。
【0028】
例えば、上記実施の形態では、脱落防止シート9の取付部24、装着部25及び連結部26は一体成形されていたが、図6に示すように、取付部24及び装着部25が別体の連結部26により連結されてもよい。
【0029】
取付部24の貫通孔27は、ボルト6のねじ部23が貫通可能であれば、ねじ部23の外径よりも大きくなくてもよい。
【0030】
また、装着部25の貫通部28は、円形の孔状でなくてもよく、図7に示すように、四角形の孔状であっても(図7(a))、放射状に延在するスリット状であっても(図7(b))、孔28aとスリット28bとを組み合わせた形状であってもよい(図7(c)、(d))。孔が円形や四角形以外の形状であっても、スリットが放射状以外の形状であっても(例えば、スリットが一本であっても曲線状であっても)よいことは、勿論である。
【0031】
さらに、脱落防止シートの材質は鋼板やステンレス等であっても、装着部がボルトに装着可能であればどのようなものであってもよく、配管吊金具において取付部24が取り付けられる箇所も、締着部17aと吊部12aとの間に限られず、ボルト6の頭部22とナット7との間であればどこでもよく、配管吊金具の形態も上述したものに限られず、吊バンドではなく立バンド等であってもよい。
【符号の説明】
【0032】
1 配管吊金具(配管支持具)
2 配管
4 タンバックル
6 ボルト
7 ナット
8a バンド片(第一の支持片)
8b バンド片(第二の支持片)
9 脱落防止シート(脱落防止具)
17a 締着部(第一の締着部)
17b 締着部(第二の締着部)
18a 支持部(第一の支持部)
18b 支持部(第二の支持部)
19a 挿通孔(第一の挿通孔)
19b 挿通孔(第二の挿通孔)
21 外周面
22 頭部
23 ねじ部
24 取付部
25 装着部
26 連結部
27 貫通孔(第一の貫通部)
28 貫通部(第二の貫通部)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7