(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-19
(45)【発行日】2023-04-27
(54)【発明の名称】シート用サポート駆動部及びこれを含むサポートアセンブリ
(51)【国際特許分類】
A47C 7/14 20060101AFI20230420BHJP
A47C 7/46 20060101ALI20230420BHJP
B60N 2/66 20060101ALI20230420BHJP
【FI】
A47C7/14 Z
A47C7/46
B60N2/66
(21)【出願番号】P 2021109485
(22)【出願日】2021-06-30
【審査請求日】2021-06-30
(31)【優先権主張番号】10-2021-0051457
(32)【優先日】2021-04-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】518436629
【氏名又は名称】デチャン シート カンパニー リミテッド-ドンタン
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】チョ チャンギ
(72)【発明者】
【氏名】パク コンヨン
(72)【発明者】
【氏名】キム ジンオ
(72)【発明者】
【氏名】パク ジュンギュ
(72)【発明者】
【氏名】カン ジョンイル
【審査官】松江 雅人
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-074245(JP,A)
【文献】実開昭63-005846(JP,U)
【文献】特開2013-129246(JP,A)
【文献】特開2015-003635(JP,A)
【文献】特開2019-131049(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47C 7/14
A47C 7/46
B60N 2/66
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートフレームに結合するサポート駆動部において、
前記シートフレームに結合する支持部と、
前記支持部に結合するチューブと、
前記チューブを挟んで前記支持部と離隔したり、隣接する方向に移動可能なように前記支持部と結合するマットとを含み、
前記チューブは、前記チューブとホースを介して接続されるポンプの駆動によって膨張して、前記マットを押し出すように形成され
、
前記支持部は、シートバックフレームに結合する第1支持部を含み、前記チューブは、前記第1支持部の前方に結合する第1チューブを含み、前記マットは、前記第1チューブの前方で前後に移動可能に前記第1支持部に結合する第1マットを含み、
前記第1支持部は、前記第1チューブの後方で前記シートバックフレームと結合する第1サポートブラケット、及び前記第1サポートブラケットの上部で前記第1マットと両側に延びた軸を基準に回動自在に結合する第2サポートブラケットを含むことを特徴とするサポート駆動部。
【請求項2】
前記支持部は、
四角板状に形成され、前記シートフレームに結合し、前記マットと回動自在に結合することを特徴とする請求項1に記載のサポート駆動部。
【請求項3】
請求項1に記載のサポート駆動部から構成される第1サポート駆動部と、
クッションフレームに結合する第2支持部、前記第2支持部の上部に結合する第2チューブ、及び前記第2チューブの上部で上下に移動可能に前記第2支持部に結合する第2マットを含む第2サポート駆動部と、
前記クッションフレームの下部に結合し、前記第1チューブ及び前記第2チューブとホースを介して接続されてエアを供給するように形成されるポンプと、を含むことを特徴とするサポートアセンブリ。
【請求項4】
前記第2支持部は、
前記第2チューブの下部で前記クッションフレームの前方に結合し、前記第2マットと回動自在に結合する第3サポートブラケット、及び、
一端は前記第3サポートブラケットの後方に結合し、他端は環状に形成されて前記クッションフレームの後方に結合する第4サポートブラケットを含む請求項3に記載のサポートアセンブリ。
【請求項5】
前記第2マットは、
一端はプレート状に形成され、前方の縁の一部分が前記第3サポートブラケットと回動自在に結合し、他端は一端から後方及び上方に向かって所定の距離だけ延びることを特徴とする請求項
4に記載のサポートアセンブリ。
【請求項6】
前記第3サポートブラケットは、
両側の一部分が前方に向かって折れ曲がり、後方に向かって突出したアーチ状に形成されることを特徴とする請求項
4に記載のサポートアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に開示された内容は、シート用サポート駆動部及びこれを含むサポートアセンブリに係り、詳細には、車両のシートフレームに設置されて、搭乗者を支持するシート用サポート駆動部及びこれを含むサポートアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
本明細書で他に表示されない限り、本識別項目で説明する内容は本願の請求範囲に対する従来技術ではなく、また、本識別項目に記載されているという理由で従来技術であると認められるものではない。
【0003】
シートは搭乗者の臀部を支持するシートクッション、背中を支持するシートバック、搭乗者の腕を置けるアームレスト及び、頭を支持するヘッドレストからなり、搭乗者の制御によって搭乗者に合う形態に調節ができる。
【0004】
搭乗者の骨盤周りを支持し、位置を調節させるシートサポート装置の場合、様々な構造を有する製品が製作、または研究されているが、車両の性能及び燃費の向上のためにはできる限り少ない部品で製作して重量を減らす必要がある。
【0005】
また、様々な車種に応ずる様々なサイズのシートに内蔵されるためには、限られた空間での変形と共に、搭乗者の身体を快適で安定的に支持する構造が必須的である。
【0006】
これに関連して、特許文献1はランバーサポート装置を開示し、特許文献2は車両用シートのサポート装置を開示している。
【0007】
しかしながら、従来の発明はサポートアセンブリを構成する部品を少なくして重量を最小化し、限られた空間で駆動が可能な発明を開示していない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】韓国登録特許第10-1006730号公報
【文献】韓国登録特許第10-0805475号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、チューブの膨張とチューブの膨張により移動するマット構造を通して製造費用、体積、重量が低減するシート用サポート駆動部及びこれを含むサポートアセンブリを提供することにある。
【0010】
また、上述したような技術的課題に限定せず、以下の説明からまた別の技術的課題が導き出される可能性があることは自明である。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一実施形態によれば、シートフレームに結合するサポート駆動部は、前記シートフレームに結合する支持部、前記支持部に結合するチューブ、及び前記チューブを挟んで前記支持部と離隔したり、隣接する方向に移動可能なように前記支持部と結合するマットを含み、前記チューブは、前記チューブとホースを介して接続されるポンプの駆動によって膨張して、前記マットを押し出すように形成される。
【0012】
また、前記支持部は四角板状に形成され、前記シートフレームに結合し、前記マットと回動自在に結合してもよい。
【0013】
本発明の他の実施形態によれば、サポートアセンブリは、シートバックフレームに結合する第1支持部、前記第1支持部の前方に結合する第1チューブ、及び前記第1チューブの前方で前後に移動可能に前記第1支持部に結合する第1マットを含む第1サポート駆動部、クッションフレームに結合する第2支持部、第2支持部の上部に結合する第2チューブ、及び前記第2チューブの上部で上下に移動可能に前記第2支持部に結合する第2マットを含む第2サポート駆動部、及び前記クッションフレームの下部に結合し、前記第1チューブ及び第2チューブとホースを介して接続されてエアを供給するように形成されるポンプを含む。
【0014】
また、前記第1支持部は、前記第1チューブの後方で前記シートバックフレームと結合する第1サポートブラケット、及び前記第1サポートブラケットの上部で前記第1マットと両側に延びた軸を基準に回動自在に結合する第2サポートブラケットを含んでもよい。
【0015】
また、前記第2支持部は、前記第2チューブの下部で前記クッションフレームの前方に結合し、前記第2マットと回動自在に結合する第3サポートブラケット、及び一端は前記第3サポートブラケットの後方に結合し、他端は環状に形成されて前記クッションフレームの後方に結合する第4サポートブラケットを含んでもよい。
【0016】
また、前記第2マットは、一端はプレート状に形成され、前方の縁の一部分が前記第3サポートブラケットと回動自在に結合し、他端は一端から後方及び上方に向かって所定の距離だけ延びてもよい。
【0017】
また、前記第3サポートブラケットは、両側の一部分が前方に向かって折れ曲がり、後方に向かって突出したアーチ状に形成されてもよい。
【発明の効果】
【0018】
本発明の一実施形態によると、サポートアセンブリは、シートバックフレーム及びクッションフレームを含むシートフレームに結合し、搭乗者の操作によって変形して、シートに着座した搭乗者の骨盤を快適に支持する。
【0019】
また、サポートアセンブリは、空圧式で膨張または収縮するチューブと機械式に回動するマットの回動により作動することから、従来の機械式サポートアセンブリに比べて部品数及び重量が低くなるという長所がある。
【0020】
また、サポートアセンブリは、従来の空圧式だけで膨張または収縮する空圧式サポートアセンブリに比べてチューブの変形による搭乗者の揺れを防止して搭乗者の乗り物酔いを防止し、走行安定性が改善されるという長所がある。
【0021】
また、サポートアセンブリは、チューブを介して重量が低減され、マットを押し出すために必要な部品数が減り、チューブが収縮した状態で体積が減少することにより、スリムなシートに使用可能という長所がある。
【0022】
併せて、これら本発明の効果は、発明者の認知の有無とは関係なく、記載された内容の構成によって当然発揮されるものであることから、上述した効果は記載内容に沿ったいくつかの効果であるだけで、発明者が把握または実在するすべての効果を記載したものと認められてはならない。
【0023】
また、本発明の効果は、明細書の全体的な記載によってさらに把握されるべきものであり、たとえ明示的な文章で記載されていなくとも、記載内容が属する技術分野において通常の知識を有する者が本明細書を通じて、そのような効果があると認めることができる効果であれば、本発明の効果と見なさなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本発明の一実施形態に係るサポートアセンブリの使用状態図である。
【
図2】
図1の第1サポート駆動部の分解斜視図である。
【
図3】
図1の第1サポート駆動部の分解斜視図である。
【
図4】
図1の第2サポート駆動部を分離して示した斜視図である。
【
図5】
図1の第2サポート駆動部を分離して示した斜視図である。
【
図6】
図1のサポートアセンブリの駆動を示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、添付図面に基づいて、本発明の好適な実施形態によるシート用サポート駆動部及びこれを含むサポートアセンブリの構成、動作及び作用効果について考察する。参考として、以下の図面において、各構成要素は便宜及び明確性のために省略または概略的に図示され、各構成要素の大きさは、実際の大きさを反映するものではなく、また明細書全体に亘り同一の参照符号は同一の構成要素を指し、各図面で同一の構成に対する図面符号は省略することとする。
【0026】
図1乃至
図6に示すように、サポートアセンブリ100は、シートフレーム20、第1サポート駆動部200、第2サポート駆動部500及びポンプ800を含む。
【0027】
サポートアセンブリ100は、シートバックフレーム22及びクッションフレーム24を含むシートフレーム20に結合し、搭乗者の操作によって変形して、シートに着座した搭乗者の骨盤を快適に支持する。
【0028】
また、サポートアセンブリ100は、空圧式で膨張または収縮するチューブと機械式に回動するマットの回動により作動し、従来の機械式サポートアセンブリに比べて部品数及び重量が軽くなるという長所がある。
【0029】
また、サポートアセンブリ100は、従来の空圧式だけで膨張または収縮する空圧式サポートアセンブリに比べてチューブの変形による搭乗者の揺れを防止して搭乗者の乗り物酔いを防止し、走行安定性が改善されるという長所がある。
【0030】
第1サポート駆動部200は、第1支持部300、第1チューブ400、第1マット450、及び第1ホース480を含む。
【0031】
第1サポート駆動部200は、シートバックフレーム22に結合し、前方に配設されるマットが後方に配設されるチューブの膨張または収縮によって前方または後方に向かって移動するように形成される。
【0032】
第1支持部300は、下部ブラケット305、上部ブラケット310、第1支持部材320、第2支持部材330、第1ブラケット340、第1サポートブラケット350、及び第2サポートブラケット360を含む。
【0033】
第1支持部300は、シートバックフレーム22の内側に形成された空間でシートバックフレーム22と結合し、第1支持部300の前方に配設される第1チューブ400と結合して、第1チューブ400が前方に向かって膨張するように第1チューブ400を支持する。
【0034】
下部ブラケット305は、一側または他側に延びるブラケットの形態で形成され、下部ブラケット305の一側及び他側はシートバックフレーム22の一側及び他側と結合し、結合部材305aを介して第1支持部材320と結合する。
【0035】
上部ブラケット310は、シートバックフレーム22の上部から一側または他側に向かって延びるブラケットの形態で形成され、一側及び他側がシートバックフレーム22の一側及び他側と結合する。
【0036】
第1支持部材320は、一側及び他側の一部分が上方に向かって垂直に折れ曲がって第1ブラケット340と結合し、下部は結合部材305aを介して下部ブラケット305と結合する。
【0037】
第2支持部材330は、一側及び他側の一部分が上方に向かって垂直に折れ曲がって上部ブラケット310と結合し、下部は第1ブラケット340に挿入される形で第1ブラケット340と結合する。
【0038】
第1ブラケット340は、内側空間が下方に向かって開放された長方形のフレーム状に形成され、第2支持部材330の下部の縁の一部分は、第1ブラケット340と結合した状態で第1ブラケット340の下部に露出される。
【0039】
第1サポートブラケット350は、中央に複数の通孔が形成された四角プレート状に形成されて第1支持部材320の下部前方に配設され、第1支持部材320の一側及び他側の一部分は第1サポートブラケット350の両側に挿入される。
【0040】
第1サポートブラケット350の両側上部には、前方及び上方に向かって環状に延びた掛止部材351が形成され、掛止部材351は前方に配設される第1チューブ400と結合する。
【0041】
第2サポートブラケット360は、中央に通孔が形成され、両側及び上部の縁には四角プレート状の突出部361が形成され、下部には固定板362が形成される。
【0042】
第2サポートブラケット360の上部に形成された突出部361は、第1ブラケット340の下部で外部に露出した第2支持部材330の一部分と一側または他側に延びる軸を基準に回動自在に結合する。
【0043】
固定板362の両側に該当する第2サポートブラケット360の底面には、掛止部材363が形成され、各掛止部材363は第1マット450と回動自在に結合する。
【0044】
具体的には、
図3に示すように、各掛止部材363は折曲部364及び回転軸365を含む。
【0045】
折曲部364の各一端は、互いに両側に離隔した位置で第2サポートブラケット360の底面に接続され、各他端は、後方に向かって突出したアーチ状に下方に向かって延びる。
【0046】
回転軸365は一側または他側に向かって延びる円柱状に形成され、一側及び他側の一部分は折曲部364の各他端と接続され、回転軸365の中央部及び第2サポートブラケット360の間には環溝366が形成される。
【0047】
第1チューブ400は膨張部材410と固定部材420を含む。
【0048】
第1チューブ400は、四角板状に形成されて第1支持部300の前方に着脱可能に結合され、第1ホース480を介して接続されたポンプ800によって前方に向かって膨張、または収縮する。
【0049】
膨張部材410は、内部に密閉空間が形成された四角板状に形成され、ポンプ800と第1ホース480を介して接続され、内部空間にエアが供給されると前方に向かって膨張する。
【0050】
固定部材420の一端部は、膨張部材410の上部の縁から後方に向かって垂直に折れ曲がり、一側または他側に延びたプレート状に形成され、他端部は一端部から上方に向かって折れ曲がる。
【0051】
固定部材420の他端部は、第1サポートブラケット350の上端前面に面接した状態で固定板362の背面が固定部材420の他端部前面に面接し、固定部材420の両側面は、掛止部材351が貫通して固定部材420の前方に突出する。
【0052】
これにより、第1チューブ400は、第2サポートブラケット360に加わる搭乗者の上半身の荷重が固定板362によって後方に移動するように圧力が加えられ、第1サポートブラケット350と強固に結合されるという長所がある。
【0053】
第1マット450は、四角板状に形成されて第1チューブ400の前方に配設され、第1チューブ400の膨張によって上端部を軸に下端部が前方に向かって、移動する。
【0054】
第1マット450の一側及び他側の上部には、後方に向かって環状に突出し、掛止部材363と一側または他側に向かって延びる軸を中心に回動自在に結合する環部材451が形成される。
【0055】
具体的には、環部材451は、環本体部452及び環部453を含む。
【0056】
環本体部452は、中央に四角形の中空が形成された四角板状に形成され、前記四角形の中空に隣接する内側面の一部分が後方に向かって突出して形成された突出部452aは、回転軸365の前面に密着する。
【0057】
環部453の一端は、前後に延びた補強部材が一側から他側まで同じ間隔をおいて離間されるように配設され、後方に向かって延びる補強板状に形成されて環本体部452の上端に接続される。
【0058】
環部453の他端は、一端で一端の形態を維持しながら下方に向かって垂直に折れ曲がって延び、環部453が回転軸365の中央部と結合した状態で、回転軸365の後方を取り囲むように形成される。
【0059】
環部453が環溝366を貫通して掛止部材363の後方に移動し、回転軸365の中央部を取り囲んだ状態で環部453の両側面は、各折曲部364と密着する。
【0060】
したがって、第1マット450が環部材451を介して各掛止部材363に結合すると、環部453及び折曲部364の密着構造により、第1マット450の中央を上下に横切って延びる軸を基準にして第1マット450が回動することを防止する。
【0061】
また、第1マット450の下部が回転軸365の延長方向を軸に前方または後方に向かって移動する過程で、第1マット450の一側及び他側が同じ距離だけ移動し、搭乗者の上半身を快適に支持するという長所がある。
【0062】
また、第1チューブ400の膨張により第1マット450の一側または他側に異なる圧力が加わる場合、折曲部364の折れ曲がった構造により折曲部364の変形が防止でき、環部453が上下部の軸を基準に回動することが防止できるという長所がある。
【0063】
第1マット450は、第1チューブ400が搭乗者の荷重によって収縮した状態でも回転軸365を介して捻じれずに回動するため、チューブだけで作動する空圧式サポートアセンブリよりも快適であるという長所がある。
【0064】
第2サポート駆動部500は、第2支持部600、第2ホース680、第2チューブ700、及び第2マット750を含む。
【0065】
第2サポート駆動部500は、クッションフレーム24の内側に着脱可能に結合し、上部に配設されるマットが下部に配設されるチューブの膨張または収縮によって上方または下方に向かって移動するように形成される。
【0066】
図4及び
図5に示すように、第2支持部600は、回動軸605、610、前方ブラケット615、第1下部支持部材620、第2下部支持部材630、第3下部支持部材640、第4下部支持部材645、第3サポートブラケット650、及び第4サポートブラケット660を含む。
【0067】
第2支持部600は、クッションフレーム24の内側空間でクッションフレーム24と結合し、第2チューブ700がポンプ800によって膨張する過程で第2チューブ700の下部を支持する。
【0068】
回動軸605は、一側または他側に向かって延びた円柱状に形成され、一側及び他側がクッションフレーム24の後方の一側及び他側に結合し、第4サポートブラケット660と結合する。
【0069】
回動軸610は、一側または他側に向かって延びた円柱状に形成され、一側及び他側がクッションフレーム24の前方の一側及び他側に結合し、前方ブラケット615と結合する。
【0070】
各前方ブラケット615は、第4サポートブラケット660の前方に所定の距離だけ離隔した位置に配設され、互いに一側及び他側に離隔した状態で、回動軸610の一側及び他側にそれぞれ結合する。
【0071】
第1下部支持部材620の一端は第4サポートブラケット660の一側に挿入され、第1下部支持部材620の他端は第3サポートブラケット650を貫通して前方に延びて一側に配設される前方ブラケット615に結合する。
【0072】
第2下部支持部材630の一端は第4サポートブラケット660の他側に挿入され、第2下部支持部材630の他端は第3サポートブラケット650の他側を貫通して前方に延びて他側に配設される前方ブラケット615に結合する。
【0073】
第3下部支持部材640の一端は第1下部支持部材620の他側から第4サポートブラケット660に挿入され、第3下部支持部材640の他端は一端から第3サポートブラケット650を貫通して前方に延びて、一側の前方ブラケット615に結合する。
【0074】
第4下部支持部材645の一端は第2下部支持部材630及び第3下部支持部材640の間で第4サポートブラケット660に挿入され、第4下部支持部材645の他端は一端から第3サポートブラケット650を貫通して前方に延びて他側の前方ブラケット615に結合する。
【0075】
第3サポートブラケット650は両側の一部分が前方に向かって折れ曲がり、後方に突出したアーチ状に形成され、スイベル装置を介して車両フレームに接続される空間を取り囲むように形成される。
【0076】
第3サポートブラケット650は、第4サポートブラケット660及び前方ブラケット615の間で第1乃至第4下部支持部材620、630、640、645と結合し、上部には第2チューブ700が結合する。
【0077】
第4サポートブラケット660の一端部は、第3サポートブラケット650の後方で第1乃至第4下部支持部材620、630、640、645と結合し、他端部は一端部から後方及び上方に向かって傾斜するように延び、環状に形成されて回動軸605と結合する。
【0078】
第2チューブ700は、両側の一部分が前方に向かって四角板状に突出し、内部に第1ホース480と接続する密閉空間が形成され、第3サポートブラケット650の上部に結合する。
【0079】
第2チューブ700は、第2ホース680を介してエアが供給されると上方に向かって膨張し、楕円形の断面構造を持つ形態で段階的に変形しながら、第2マット750を上方に向かって移動させる。
【0080】
第2マット750の一端部は、第3サポートブラケット650の両側前方に一側または他側に延びた軸を基準に回動自在に結合し、他端部は後方及び第2チューブ700の上方に向かって傾斜するように延びる。
【0081】
ポンプ800は、前方または後方に向かって延びる円柱状に形成され、第3サポートブラケット650の他側下部またはクッションフレーム24に結合し、第1ホース480及び第2ホース680のそれぞれを介して、第1チューブ400及び第2チューブ700のそれぞれと接続する。
【0082】
ポンプ800の駆動で第2ホース680にのみエアが供給されると、第2チューブ700が上方に向かって膨張し、第2マット750の他端部は一端部を軸に上方に向かって移動して搭乗者の臀部を支持する。
【0083】
ポンプ800の駆動で第1ホース480にのみエアが供給されると、第1チューブ400が前方に向かって膨張し、第1マット450の下部は回転軸365を軸に前方に向かって移動して搭乗者の腰椎または背中を支持する。
【0084】
したがって、サポートアセンブリ100は、単一のポンプ800の駆動で第1チューブ400及び第2チューブ700を同時に膨張させたり、第1チューブ400または第2チューブ700のいずれか一つだけを膨張させることができることから、複数のアクチュエータが必要な機械式サポートアセンブリよりも大きさ、重量、及び価格が低いという長所がある。
【0085】
また、第1マット450及び第2マット750は、第1チューブ400及び第2チューブ700内部の空気の移動に伴う変形により搭乗者の身体の揺れを防止するという長所がある。
【0086】
一方、第1マット450は、前方または後方に向かってスライド移動が可能なようにレールを介して第1支持部300またはシートバックフレーム22との結合が可能で、第2マット750は、上方または下方に向かって第2支持部600またはクッションフレーム24とスライド移動が可能なようにレールを介して結合が可能である。
【0087】
以上、添付図に基づいて本発明の好適な実施形態を説明したが、本明細書に記載された実施形態と図面に示した構成は、本発明の最も好適な一実施形態に過ぎず、本発明の技術的思想をすべて代弁するものではないため、本出願時点において、これらを代替することができる様々な均等物と変形例があり得ることを理解しなければならない。それゆえ、上述した実施形態はすべての面において例示的なものであり、限定的なものではないと理解されなければならず、本発明の範囲は詳細な説明よりも後述する特許請求の範囲によって開示され、特許請求の範囲の意味及び範囲、そしてその等価概念から導き出されるすべての変更または変形された形態が本発明の範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0088】
100 サポートアセンブリ
200 第1サポート駆動部
300 第1支持部
400 第1チューブ
500 第2サポート駆動部
600 第2支持部
700 第2チューブ
800 ポンプ