(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-20
(45)【発行日】2023-04-28
(54)【発明の名称】コネクタ
(51)【国際特許分類】
H01R 12/71 20110101AFI20230421BHJP
【FI】
H01R12/71
(21)【出願番号】P 2021210213
(22)【出願日】2021-12-24
(62)【分割の表示】P 2017046347の分割
【原出願日】2017-03-10
【審査請求日】2021-12-24
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】上田 紘己
【審査官】高橋 裕一
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-243599(JP,A)
【文献】特開2016-039018(JP,A)
【文献】特開2016-184505(JP,A)
【文献】特開2016-146255(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R12/00-12/91
H01R24/00-24/86
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
他コネクタの他コネクタ側ハウジングが上下方向の上方から嵌る凹部、及び前記凹部を囲む周壁を有するハウジングと、
前記ハウジングに保持されるコンタクトと、を備え、
前記周壁は、前記上下方向と交差する方向である左右方向に対向しかつ前記上下方向と前記左右方向と交差する方向である前後方向に延在する一対の第1周壁を有し、
前記コンタクトは、
前記凹部を挟んで前記第1周壁に接する、板状の第1保持部と第2保持部と、
前記第1保持部と前記第2保持部とを繋ぐ底部と、を有し、
前記第1保持部と前記第2保持部の各々は、
前記凹部に露出する内側片と、
前記内側片と対向する外側片と、
前記内側片における前記底部と反対側の一端と、前記外側片における前記底部から離れた一端とを繋ぐ繋ぎ片と、を有し、
前記第1保持部の前記内側片と前記第2保持部の前記内側片とは、互いに前記凹部に露出して対向するように設けられ、かつ、それぞれ前記他コネクタの他コネクタ側コンタクトと接触する接続部であり、
前記底部は、前記第1保持部の前記内側片における前記一端とは反対側の他端と、前記第2保持部の前記内側片における前記一端とは反対側の他端と、を繋ぎ、
前記第1保持部の前記繋ぎ片は、前記第1保持部の前記内側片を介して前記底部に繋がり、
前記第2保持部の前記繋ぎ片は、前記第2保持部の前記内側片を介して前記底部に繋がっており、
前記第1保持部の厚さ方向と交差する面が、前記一対の第1周壁のうち一方の第1周壁に接し、
前記第2保持部の厚さ方向と交差する面が、前記一対の第1周壁のうち他方の第1周壁に接する、
コネクタ。
【請求項2】
他コネクタの他コネクタ側ハウジングが上下方向の上方から嵌る凹部、及び前記凹部を囲む周壁を有するハウジングと、
前記ハウジングに保持されるコンタクトと、を備え、
前記周壁は、前記上下方向と交差する方向である左右方向に対向しかつ前記上下方向と前記左右方向と交差する方向である前後方向に延在する一対の第1周壁を有し、
前記コンタクトは、
前記凹部を挟んで前記第1周壁に接する、板状の第1保持部と第2保持部と、
前記第1保持部と前記第2保持部とを繋ぐ底部と、を有し、
前記第1保持部と前記第2保持部の各々は、
前記凹部に露出する内側片と、
前記内側片と対向する外側片と、
前記内側片における前記底部と反対側の一端と、前記外側片における前記底部から離れた一端とを繋ぐ繋ぎ片と、を有し、
前記第1保持部の前記内側片と前記第2保持部の前記内側片とは、互いに前記凹部に露出して対向するように設けられ、かつ、それぞれ前記他コネクタの他コネクタ側コンタクトと接触する接続部であり、
前記底部は、前記第1保持部の前記内側片における前記一端とは反対側の他端と、前記第2保持部の前記内側片における前記一端とは反対側の他端と、を繋ぎ、
前記第1保持部の前記繋ぎ片は、前記第1保持部の前記内側片を介して前記底部に繋がり、
前記第2保持部の前記繋ぎ片は、前記第2保持部の前記内側片を介して前記底部に繋がっており、
前記第1保持部の前記内側片の一端は、前記内側片の他端に対して前記上下方向の上方側に位置し、
前記第1保持部と前記第2保持部の前記内側片における前記前後方向に直交する面に沿う断面形状は、前記第1保持部と前記第2保持部の前記繋ぎ片の頂部間の前記前後方向の中心を通り前記上下方向に沿う軸に対して、対称に形成されている、
コネクタ。
【請求項3】
前記底部は、前記底部の一端から上方に向けて湾曲する第1湾曲部を介して前記第1保持部の前記内側片における前記一端とは反対側の他端と繋がり、且つ前記底部の前記一端とは反対側の他端から上方に向けて湾曲する第2湾曲部を介して前記第2保持部の前記内側片における前記一端とは反対側の他端と繋がり、
前記第1湾曲部は、前記第1保持部の前記外側片よりも前記第1保持部の前記内側片に隣接し、
前記第2湾曲部は、前記第2保持部の前記外側片よりも前記第2保持部の前記内側片に隣接する、
請求項1又は2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記コンタクトは、
前記第1保持部の前記繋ぎ片と前記第2保持部の前記繋ぎ片とが前記上下方向の上方に凸となるようにU字状に湾曲する、
請求項1又は2に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記第1保持部の前記繋ぎ片の凸となる部位の厚さは、前記第1保持部の前記内側片の最小の厚さより厚く、
前記第2保持部の前記繋ぎ片の凸となる部位の厚さは、前記第2保持部の前記内側片の最小の厚さより厚い、
請求項4に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記コンタクトは、第1コンタクトと前記第1コンタクトに隣接する第2コンタクトとを有し、
前記第1コンタクトの前記内側片における前記前後方向と直交する断面形状と、前記第2コンタクトの前記内側片における前記断面形状は、同じ形状である、
請求項1又は2に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記コンタクトは、第1コンタクトと前記第1コンタクトと前記前後方向に隣接する第2コンタクトとを有し、
前記ハウジングは、更に底壁を有し、
前記ハウジングの前記周壁は、前記底壁の周縁から前記上下方向の上方に突出しており、
前記底壁は、前記第1コンタクトと前記第2コンタクトの間に配置される、
請求項1~6のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項8】
前記底部は、前記底部の厚さ方向と交差する方向において対向する上面と下面とを有し、前記上面は、前記下面に対して前記上下方向の上方に配置され前記凹部内に面している、
請求項1又は2に記載のコネクタ。
【請求項9】
前記コンタクトは、基板に接合され、前記第1保持部の前記外側片に繋がる第1接合部、及び前記基板に接合され、前記第2保持部の前記外側片に繋がる第2接合部を有し、
前記第1接合部及び前記第2接合部の各々は、前記左右方向において互いに反対側に配置される、
請求項1~8のいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項10】
前記ハウジングは、前記一対の前記第1周壁のうち一方の前記第1周壁の一端と前記一対の前記第1周壁のうち他方の前記第1周壁の一端とに繋がり、前記左右方向に延在する第2周壁を有し、
前記凹部は、一対の前記第1周壁と前記第2周壁に囲まれる、
請求項9記載のコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般にコネクタに関し、より詳細には、電気部品同士を電気的に接続するためのコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電気部品同士を電気的に接続するためのコネクタが知られており、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1に記載のコネクタは、絶縁体からなる略矩形状のハウジングと、ハウジングに配設されて回路基板と電気的に接続される複数の端子(コンタクト)と、を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記従来例のようなコネクタでは、他コネクタの他コネクタ側コンタクトと電気的に接続された状態におけるコンタクトの強度を向上することが望まれている。
【0005】
本発明は、上記の点に鑑みてなされており、他コネクタの他コネクタ側コンタクトと電気的に接続された状態におけるコンタクトの強度を向上することのできるコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様のコネクタは、他コネクタの他コネクタ側ハウジングが上下方向の上方から嵌る凹部、及び前記凹部を囲む周壁を有するハウジングと、前記ハウジングに保持されるコンタクトと、を備える。前記周壁は、前記上下方向と交差する方向である左右方向に対向しかつ前記上下方向と前記左右方向と交差する方向である前後方向に延在する一対の第1周壁を有する。前記コンタクトは、前記凹部を挟んで前記第1周壁に接する、板状の第1保持部と第2保持部と、前記第1保持部と前記第2保持部とを繋ぐ底部と、を有する。前記第1保持部と前記第2保持部の各々は、前記凹部に露出する内側片と、前記内側片と対向する外側片と、前記内側片における前記底部と反対側の一端と、前記外側片における前記底部から離れた一端とを繋ぐ繋ぎ片と、を有する。前記第1保持部の前記内側片と前記第2保持部の前記内側片とは、互いに前記凹部に露出して対向するように設けられ、かつ、それぞれ前記他コネクタの他コネクタ側コンタクトと接触する接続部である。前記底部は、前記第1保持部の前記内側片における前記一端とは反対側の他端と、前記第2保持部の前記内側片における前記一端とは反対側の他端と、を繋ぐ。前記第1保持部の厚さ方向と交差する面が、前記一対の第1周壁のうち一方の第1周壁に接し、前記第2保持部の厚さ方向と交差する面が、前記一対の第1周壁のうち他方の第1周壁に接する。
【0007】
第2の態様のコネクタは、他コネクタの他コネクタ側ハウジングが上下方向の上方から嵌る凹部、及び前記凹部を囲む周壁を有するハウジングと、前記ハウジングに保持されるコンタクトと、を備える。前記周壁は、前記上下方向と交差する方向である左右方向に対向しかつ前記上下方向と前記左右方向と交差する方向である前後方向に延在する一対の第1周壁を有する。前記コンタクトは、前記凹部を挟んで前記第1周壁に接する、板状の第1保持部と第2保持部と、前記第1保持部と前記第2保持部とを繋ぐ底部と、を有する。前記第1保持部と前記第2保持部の各々は、前記凹部に露出する内側片と、前記内側片と対向する外側片と、前記内側片における前記底部と反対側の一端と、前記外側片における前記底部から離れた一端とを繋ぐ繋ぎ片と、を有する。前記第1保持部の前記内側片と前記第2保持部の前記内側片とは、互いに前記凹部に露出して対向するように設けられ、かつ、それぞれ前記他コネクタの他コネクタ側コンタクトと接触する接続部であり、前記底部は、前記第1保持部の前記内側片における前記一端とは反対側の他端と、前記第2保持部の前記内側片における前記一端とは反対側の他端と、を繋ぐ。前記繋ぎ片は、前記第1保持部の前記内側片の一端は、前記内側片の他端に対して前記上下方向の上方側に位置する。前記第1保持部と前記第2保持部の前記内側片における前記前後方向に直交する面に沿う断面形状は、前記第1保持部と前記第2保持部の前記繋ぎ片の頂部間の前記前後方向の中心を通り前記上下方向に沿う軸に対して、対称に形成されている。
【0008】
第3の態様のコネクタは、第1又は第2の態様において、前記コンタクトは、前記第1保持部の前記繋ぎ片と前記第2保持部の前記繋ぎ片とが前記上下方向の上方に凸となるようにU字状に湾曲する。
【0009】
第4の態様のコネクタは、第3の態様において、前記第1保持部の前記繋ぎ片の凸となる部位の厚さは、前記第1保持部の前記内側片の最小の厚さより厚い。前記第2保持部の前記繋ぎ片の凸となる部位の厚さは、前記第2保持部の前記内側片の最小の厚さより厚い。
【0010】
第5の態様のコネクタは、第1又は第2の態様において、前記コンタクトは、第1コンタクトと前記第1コンタクトに隣接する第2コンタクトとを有する。前記第1コンタクトの前記内側片における前記前後方向と直交する断面形状と、前記第2コンタクトの前記内側片における前記断面形状は、同じ形状である。
【0011】
第6の態様のコネクタは、第1~第5のいずれかの態様において、前記コンタクトは、第1コンタクトと前記第1コンタクトと前記前後方向に隣接する第2コンタクトとを有する。前記ハウジングは、更に底壁を有する。前記ハウジングの前記周壁は、前記底壁の周縁から前記上下方向の上方に突出している。前記底壁は、前記第1コンタクトと前記第2コンタクトの間に配置される。
【0012】
第7の態様のコネクタは、第1又は第2の態様において、前記底部は、前記底部の厚さ方向と交差する方向において対向する上面と下面とを有し、前記上面は、前記下面に対して前記上下方向の上方に配置され前記凹部内に面している。
【0013】
第8の態様のコネクタは、第1~第7のいずれかの態様において、前記コンタクトは、基板に接合される第1接合部及び第2接合部を有する。前記第1接合部及び前記第2接合部の各々は、前記左右方向において互いに反対側に延伸する。
【0014】
第9の態様のコネクタは、第8の態様において、前記ハウジングは、前記一対の前記第1周壁のうち一方の前記第1周壁の一端と前記一対の前記第1周壁のうち他方の前記第1周壁の一端とに繋がり、前記左右方向に延在する第2周壁を有する。前記凹部は、一対の前記第1周壁と前記第2周壁に囲まれる。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、他コネクタの他コネクタ側コンタクトと電気的に接続された状態におけるコンタクトの強度を向上することができる、という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は、実施形態1に係るコネクタの斜視図である。
【
図4】
図4は、同上のコネクタからハウジングを省略した状態の斜視図である。
【
図5】
図5Aは、同上のコネクタにおけるコンタクトの斜視図である。
図5Bは、同上のコネクタにおけるコンタクトの前面図である。
【
図6】
図6は、実施形態1に係る他コネクタの斜視図である。
【
図7】
図7Aは、同上の他コネクタの上面図である。
図7Bは、同上の他コネクタの下面図である。
【
図8】
図8Aは、同上の他コネクタから他コネクタ側ハウジングを省略した状態の斜視図である。
図8Bは、同上の他コネクタにおける他コネクタ側コンタクトの前面図である。
【
図9】
図9は、実施形態1に係る接続装置の斜視図である。
【
図10】
図10Aは、同上の接続装置において、コネクタに他コネクタが接続される前の状態を示す断面図である。
図10Bは、同上の接続装置において、コネクタに他コネクタが接続された後の状態を示す断面図である。
【
図11】
図11は、実施形態2に係るコネクタの斜視図である。
【
図13】
図13は、実施形態2に係る他コネクタの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
(実施形態1)
(1)概要
以下、実施形態1に係るコネクタ101の概要について
図1~
図5Bを用いて説明する。本実施形態のコネクタ101は、例えばプリント配線板やフレキシブルプリント配線板などの基板4(
図10A参照)に取り付けられる。コネクタ101は、例えばスマートフォン等の携帯端末に搭載されている複数の基板4の間を電気的に接続するために用いられる。もちろん、コネクタ101の用途を限定する趣旨ではなく、コネクタ101は、例えばカメラモジュール等の携帯端末以外の電子機器に用いられてもよい。また、コネクタ101は、複数の基板4の間を電気的に接続する用途に限られず、例えば基板4とディスプレイとの間や、基板4とバッテリとの間など、複数の部品の間を電気的に接続する用途であればよい。
【0018】
コネクタ101は、ハウジング1と、コンタクト2と、を備えている。本実施形態では、コネクタ101は、4本のコンタクト2を備えている。ハウジング1は、他コネクタ102(
図6参照)の他コネクタ側ハウジング1A(
図6参照。以下、「ハウジング1A」ともいう)が嵌る凹部13、及び凹部13を囲む周壁12を有している。コンタクト2は、ハウジング1に保持されている。ハウジング1の厚さ方向の寸法は、例えば数mm以下である。また、ハウジング1の長手方向の寸法は、例えば数mm~十数mmである。また、ハウジング1の短手方向の寸法は、例えば数mmである。
【0019】
コンタクト2は、一対の保持部21と、一対の接続部22と、を有している。一対の保持部21は、ハウジング1の短手方向において凹部13を挟んで周壁12に保持されている。一対の接続部22は、それぞれ一対の保持部21にて凹部13に露出して対向するように設けられている。そして、一対の接続部22は、それぞれ他コネクタ102の他コネクタ側コンタクト2A(
図6参照。以下、「コンタクト2A」ともいう)に電気的に接続される。
【0020】
本実施形態のコネクタ101では、コネクタ101に他コネクタ102を接続した状態において、他コネクタ102の他コネクタ側コンタクト2Aに接触する一対の接続部22が、いずれもハウジング1に保持される。したがって、この構成によれば、他コネクタ102の他コネクタ側コンタクト2Aと電気的に接続された状態におけるコンタクト2の強度を向上することができる。
【0021】
(2)詳細
以下、本実施形態のコネクタ101、他コネクタ102、及び接続装置100について詳細に説明する。以下では、ハウジング1,1Aの長手方向を前後方向(第1方向)、ハウジング1,1Aの短手方向を左右方向(第2方向)、ハウジング1,1Aの厚さ方向を上下方向(第3方向)として説明する。なお、
図1~
図14Bには、コネクタ101(又は他コネクタ102)の中心から見たこれらの方向(上、下、左、右、前、後)を表す矢印を示すが、これらの矢印は、単に説明を補助する目的で記載しているに過ぎず、実体を伴わない。また、上記の方向の規定は、本実施形態のコネクタ101及び他コネクタ102の使用形態を限定する趣旨ではない。
【0022】
(2.1)コネクタ
まず、本実施形態のコネクタ101について
図1~
図5Bを用いて詳細に説明する。本実施形態のコネクタ101は、ソケット(メスコネクタ)であって、ハウジング1と、複数(ここでは、4本)のコンタクト2と、一対の取付金具3と、を備えている。
【0023】
ハウジング1は、第1方向(前後方向)に長い扁平な直方体状であって、絶縁性を有する樹脂材料(例えば、LCP(Liquid Crystal Polymer)樹脂)から成る樹脂成形体である。本実施形態では、ハウジング1は、一対の取付金具3をインサート品とするインサート成形品である。ハウジング1は、底壁11と、周壁12と、を有している。底壁11は、第1方向に長い板状であって、ハウジング1の底部を構成する。周壁12は、底壁11の周縁から前向きに突出しており、平面視で矩形枠状である。以下、「平面視」は、第3方向(上下方向)から見ることをいう。
【0024】
具体的には、周壁12は、一対の第1周壁121と、一対の第2周壁122と、で構成されている。一対の第1周壁121は、周壁12のうち第1方向(前後方向)に沿った一対の壁である。一対の第2周壁122は、周壁12のうち第2方向(左右方向)に沿った一対の壁である。一対の第1周壁121、一対の第2周壁122、及び底壁11で囲まれる部位は、他コネクタ102のハウジング1Aが嵌る凹部13を構成している。つまり、周壁12は、凹部13を囲んでいる。凹部13に他コネクタ102のハウジング1Aが嵌ることで、コネクタ101に他コネクタ102が接続される。
【0025】
ハウジング1は、第1方向(前後方向)に間隔を空けて配置される4つのスリット123を有している。4つのスリット123は、いずれも平面視で第2方向(左右方向)に長い矩形状であって、一対の第1周壁121を第3方向(上下方向)に貫通する開口部、及び底壁11を第3方向に貫通する開口部を繋いでいる。4本のコンタクト2は、それぞれ4つのスリット123に下方から押し込まれることにより、ハウジング1に保持されている。ここでいう「押し込まれる」とは、一定以上の力を加えて押し込まれること、つまり圧入を含む概念である。
【0026】
ハウジング1は、第1方向(前後方向)の両端の各々において凹部13の周縁に設けられるテーパ124を有している。テーパ124は、第3方向(上下方向)の一端(下端)から他端(上端)に向かうにつれて凹部13の開口面積を広げるように傾斜している。テーパ124は、コネクタ101の凹部13に他コネクタ102のハウジング1Aを嵌めるときに、ハウジング1Aを凹部13に案内する面となる。
【0027】
コンタクト2は、例えば銅合金などの金属材料からなる金属成形体である。また、コンタクト2には、金めっきが施されている。なお、コンタクト2には、金めっきが施されていなくてもよい。コンタクト2は、
図4~
図5Bに示すように、一対の保持部21と、底部23と、一対の接合部24と、を有しており、これらが一体に構成されている。
【0028】
一対の保持部21の各々は、内側片211と、外側片212と、繋ぎ片213と、を有しており、これらが一体に構成されている。また、一対の保持部21の各々は、正面視で第3方向の一端(上端)を頂部とする逆U字状である。以下、「正面視」は、第1方向(前後方向)から見ることをいう。一対の保持部21は、それぞれ第2方向(左右方向)に並ぶようにして、一対の第1周壁121に保持されている。つまり、一対の保持部21は、凹部13を挟んで周壁12(第1周壁121)に保持されている。本実施形態では、一対の保持部21の間には障害物(例えば、ハウジング1の一部など)が存在していない(
図1参照)。つまり、一対の保持部21は、凹部13の内側にて障害物を挟むことなく対向している。
【0029】
内側片211は、第3方向(上下方向)に長い矩形板状であり、凹部13に露出している(
図1参照)。内側片211は、他コネクタ102のハウジング1Aが凹部13に嵌った状態において、他コネクタ102のコンタクト2Aに接触するように配置されている。具体的には、コンタクト2には、他コネクタ102の第2方向(左右方向)に並ぶ一対のコンタクト2Aが電気的に接続される。そして、コンタクト2の第2方向の第1端側(左側)の内側片211は、ハウジング1Aが凹部13に嵌った状態において、第2方向の第2端側(右側)のコンタクト2Aに接触する。同様に、コンタクト2の第2方向の第2端側(右側)の内側片211は、ハウジング1Aが凹部13に嵌った状態において、第2方向の第1端側(左側)のコンタクト2Aに接触する。つまり、本実施形態では、一対の接続部22は、それぞれ一対の保持部21の内側片211である。
【0030】
また、内側片211は、内側片211の厚さ方向(左右方向)に沿って突出する突起214と一体である。突起214は、他コネクタ102のハウジング1Aが凹部13に嵌った状態において、対応するコンタクト2Aの突起251(後述する)と第3方向(上下方向)に並び、かつ、突起251よりも上方に位置する(
図10B参照)。このため、所定以上の力をもって他コネクタ102を凹部13から引き抜こうとしない限り、コンタクト2Aの突起251がコンタクト2の突起214に引っ掛かることにより、コネクタ101と他コネクタ102との接続状態が解除されない。つまり、コンタクト2の突起214及びコンタクト2Aの突起251は、所定以上の力を加えることによりコネクタ101と他コネクタ102との接続状態を解除可能なロック機構を構成している。言い換えれば、一対の接続部22(内側片211)の各々は、所定以上の力が加わることによりコンタクト2とコンタクト2Aとの接続状態を解除可能とするロック機構(突起214)を有している。
【0031】
外側片212は、第3方向(上下方向)に長い矩形板状であり、内側片211と対向している。外側片212は、コンタクト2の長手方向(第2方向)において、内側片211の外側に位置する。外側片212は、凹部13には露出しておらず、周壁12(第1周壁121)に保持されている。また、第2方向の第1端側(左側)の外側片212における一面(左面)は、第2方向の第1端側の第1周壁121の一部の壁に接している(
図10A参照)。同様に、第2方向の第2端側(右側)の外側片212における一面(右面)は、第2方向の第2端側の第1周壁121の一部の壁に接している。つまり、外側片212は、内側片211に対向する面と反対側の面が周壁12(第1周壁121)の一部の壁に接している。
【0032】
繋ぎ片213は、内側片211の第3方向の一端(上端)と、外側片212の第3方向の一端(上端)とを繋いでいる。つまり、繋ぎ片213は、内側片211及び外側片212の底部23と反対側の一端(上端)を繋いでいる。また、繋ぎ片213は、正面視で第3方向の一端(上端)を頂部とする逆U字状である。
【0033】
底部23は、第2方向(左右方向)に長い矩形板状である。底部23は、スリット123のうちの底壁11の開口部を塞ぐようにして、一対の保持部21に挟まれた位置にある。底部23の長手方向の第1端(左端)は、第2方向の第1端側(左側)の内側片211の一端(下端)と一体である。また、底部23の長手方向の第2端(右端)は、第2方向の第2端側(右側)の内側片211の一端(下端)と一体である。つまり、底部23は、凹部13の底壁11にて一対の保持部21を繋いでいる。
【0034】
一対の接合部24は、コンタクト2の長手方向(第2方向)の両端部にそれぞれ設けられている。つまり、一対の接合部24は、コンタクト2の長手方向において、一対の保持部21よりも外側に位置する。一対の接合部24は、いずれも第2方向(左右方向)において、ハウジング1から露出している。また、一対の接合部24の各々の一面(下面)は、例えば半田付けにより基板4に接合される接合面である。つまり、一対の接合部24は、コンタクト2における一対の保持部21が並ぶ方向(第2方向)の両端部の各々に設けられている。そして、一対の接合部24は、基板4に接合されるように構成されている。
【0035】
ここで、本実施形態では、ハウジング1の第2方向(左右方向)の両側にそれぞれ複数の接合部24が配置されている。そして、複数の接合部24は、ハウジング1の第2方向の中心を通る線に対して、平面視で線対称に配置されている(
図2参照)。このため、本実施形態では、例えば半田付けにより複数のコンタクト2を基板4に接合するときに、ハウジング1の第2方向の両側で同等のセルフアライメント現象が生じ易い。したがって、本実施形態では、ハウジング1の第2方向の両側でのセルフアライメント現象に偏りが生じ難く、セルフアライメント現象に起因するコネクタ101の基板4に対する回転が生じ難い。
【0036】
複数のコンタクト2は、第1端子51と、第2端子52と、に大別される(
図1参照)。第1端子51及び第2端子52は、いずれも信号用の端子として用いることが可能である。本実施形態では、4本のコンタクト2のうち、第1端子51が2本、第2端子52が2本である。また、本実施形態では、4本のコンタクト2がハウジング1の長手方向(第1方向)に並んでおり、かつ、2本の第1端子51を挟むように2本の第2端子52が配置されている。第2端子52の幅寸法(第1方向(前後方向)の寸法)は、第1端子51の幅寸法よりも大きい。このため、第2端子52のインピーダンスは、第1端子51のインピーダンスよりも小さい。つまり、第2端子52の定格電流は、第1端子51の定格電流よりも大きくなっている。したがって、第2端子52は、例えばバッテリ等の電源用の端子として用いることも可能である。
【0037】
一対の取付金具3の各々は、例えば銅合金などの金属材料からなる金属成形体である。一対の取付金具3は、それぞれハウジング1の長手方向(第1方向)の両端に設けられている。一対の取付金具3は、ハウジング1に取り付けられることで、ハウジング1の強度を高める機能を有している。一対の取付金具3の各々は、1つの主片31と、一対の側片32と、一対の底片33と、を有しており、これらが一体に構成されている。以下の説明では、一対の取付金具3のうち、ハウジング1の第1方向の第1端(前端)に取り付けられる取付金具3を例として説明するが、ハウジング1の第1方向の第2端(後端)に取り付けられる取付金具3も同様の構成である。
【0038】
主片31は、第1方向の一端側(ここでは、前側)の第2周壁122に取り付けられている。一対の側片32は、それぞれ主片31の第2方向(左右方向)の両端からハウジング1の内側に向かう向き(ここでは、後向き)に突出している。一対の側片32は、いずれも下向きに突出する突片321を有している。突片321の第3方向の一端(下端)は、ハウジング1の底壁11を貫通して露出している(
図3参照)。そして、突片321の一面(下面)は、例えば半田付けにより基板4に接合される接合面である。
【0039】
一対の底片33は、それぞれ主片31の第3方向の一端(後端)と一体であり、ハウジング1の底壁11に沿うように曲げられている。第2方向の第1端側(左側)の底片33は、第2方向の第1端側(左側)に位置する複数(ここでは、4つ)の接合部24と第1方向(前後方向)に並ぶように、ハウジング1に保持されている。同様に、第2方向の第2端側(右側)の底片33は、第2方向の第2端側(右側)に位置する複数(ここでは、4つ)の接合部24と第1方向(前後方向)に並ぶように、ハウジング1に保持されている。一対の底片33の各々の一面(下面)は、ハウジング1の底壁11から露出しており、例えば半田付けにより基板4に接合される接合面である。
【0040】
(2.2)他コネクタ
次に、本実施形態のコネクタ101に対応する他コネクタ102について
図6~
図8Bを用いて詳細に説明する。本実施形態の他コネクタ102は、ヘッダ(オスコネクタ)であって、ハウジング1Aと、複数(ここでは、8本)のコンタクト2Aと、を備えている。本実施形態では、第2方向(左右方向)に並ぶ一対のコンタクト2Aを1つのコンタクト群として、複数(ここでは、4つ)のコンタクト群が、第1方向(前後方向)に並んだ状態でハウジング1Aに保持されている。複数のコンタクト群は、それぞれコネクタ101の複数のコンタクト2に1対1に対応している。
【0041】
ハウジング1Aは、絶縁性を有する樹脂成形体である。本実施形態では、ハウジング1Aは、複数のコンタクト2Aをインサート品とするインサート成形品である。ハウジング1Aは、主部14と、一対のフランジ15と、を有している。
【0042】
主部14は、第1方向(前後方向)に長い扁平な直方体状である。主部14は、一対のフランジ15を含めて、コネクタ101の凹部13に嵌る寸法である。主部14の第2方向(左右方向)の両側からは、それぞれ複数のコンタクト2Aの一部が露出している。本実施形態では、主部14の第2方向の第1端側(左側)には、4本のコンタクト2Aが第1方向に並んだ状態で保持されており、各コンタクト2Aの接触片25(後述する)及び端子片27(後述する)が露出している。同様に、主部14の第2方向の第2端側(右側)には、4本のコンタクト2Aが第1方向に並んだ状態で保持されており、各コンタクト2Aの接触片25及び端子片27が露出している。ここで、第2方向に並ぶ一対のコンタクト2Aは、第2方向において間隔を空けて、中実である主部14に保持されている。つまり、一対のコンタクト2Aの間は、ハウジング1Aにより埋められている。
【0043】
複数のコンタクト群は、コネクタ101の凹部13にハウジング1Aが嵌った状態において、それぞれ複数のコンタクト2の一対の接続部22に1対1に電気的に接続される。このため、本実施形態では、第2方向(左右方向)に並ぶ一対のコンタクト2Aは、同電位に電気的に接続される。つまり、他コネクタ102は、それぞれ一部が主部14の外側に露出するようにハウジング1Aに保持され、一対の接続部22と1対1に電気的に接続される一対のコンタクト2Aを少なくとも1つ(本実施形態では、4つ)備えている。
【0044】
一対のフランジ15は、それぞれ主部14の第1方向(前後方向)の両端から突出している。一対のフランジ15の各々の第2方向(左右方向)の寸法は、主部14の第2方向の寸法よりも大きい。具体的には、一対のフランジ15の各々の第2方向の寸法は、正面視で主部14から突出する複数のコンタクト2Aの接触片25が隠れる程度の寸法である。つまり、他コネクタ102は、主部14における一対のコンタクト2Aが並ぶ方向(第2方向)と交差する方向(第1方向)の両端からそれぞれ突出する一対のフランジ15を更に有している。そして、一対のフランジ15は、一対のコンタクト2Aが並ぶ方向(第2方向)において、一対のコンタクト2Aのうちの一対の接続部22と接触する部位(接触片25)よりも外側に突出している。
【0045】
コンタクト2Aは、例えば銅合金などの金属材料から成る金属成形体である。また、コンタクト2Aには、金めっきが施されている。なお、コンタクト2Aには、金めっきが施されていなくてもよい。コンタクト2Aは、接触片25と、垂下片26と、端子片27と、を有しており、これらが一体に構成されている(
図8A、
図8B参照)。接触片25は、矩形板状である。接触片25は、主部14の第2方向(左右方向)の一面から露出するように設けられている。接触片25は、コネクタ101の凹部13にハウジング1Aが嵌った状態において、対応する接続部22と接触するように構成されている。
【0046】
また、接触片25は、接触片25の厚さ方向(左右方向)に沿って突出する突起251と一体である。突起251は、コネクタ101の凹部13にハウジング1Aが嵌った状態において、対応するコンタクト2の突起214と第3方向(上下方向)に並び、かつ、突起214よりも下方に位置する(
図10B参照)。突起251は、既に述べたように、コンタクト2の突起214と合わせて、所定以上の力を加えることによりコネクタ101と他コネクタ102との接続状態を解除可能なロック機構を構成している。
【0047】
垂下片26は、第3方向(上下方向)に長い矩形板状である。垂下片26は、第2方向(左右方向)において接触片25と対向している。垂下片26の第3方向の第1端(上端)は、逆U字状に湾曲しており、接触片25の第3方向の第1端(上端)と一体である。
【0048】
端子片27は、第2方向(左右方向)に長い矩形板状である。端子片27の第2方向の第1端は、垂下片26の第3方向の第2端(下端)と一体である。また、端子片27の第2方向の第2端は、ハウジング1Aから露出している。端子片27の第3方向の一面(下面)は、例えば半田付けにより基板4に接合される接合面である。
【0049】
ここで、本実施形態では、ハウジング1Aの第2方向(左右方向)の両側にそれぞれ複数の端子片27が配置されている。そして、複数の端子片27は、ハウジング1Aの第2方向の中心を通る線に対して、平面視で線対称に配置されている(
図7A参照)。このため、本実施形態では、例えば半田付けにより複数のコンタクト2Aを基板4に接合するときに、ハウジング1Aの第2方向の両側で同等のセルフアライメント現象が生じ易い。したがって、本実施形態では、ハウジング1Aの第2方向の両側でのセルフアライメント現象に偏りが生じ難く、セルフアライメント現象に起因する他コネクタ102の基板4に対する回転が生じ難い。
【0050】
複数のコンタクト2Aは、コンタクト2と同様に、第1端子51と、第2端子52と、に大別される。本実施形態では、8本のコンタクト2Aのうち、第1端子51が4本、第2端子52が4本である。また、本実施形態では、主部14の第2方向(左右方向)の両側にそれぞれ4本のコンタクト2Aがハウジング1Aの長手方向(第1方向)に並んでいる。また、主部14の第2方向の両側の各々において、2本の第1端子51を挟むように2本の第2端子52が配置されている。また、本実施形態では、他コネクタ102は、取付金具3を有していない。代わりに、第2端子52としての4本のコンタクト2Aは、取付金具として機能している。
【0051】
本実施形態では、コンタクト2,2Aのいずれにおいても、第1方向(前後方向)から見て、第1端子51の断面の形状は、第2端子52の断面の形状と同一である。ここでいう「同一」は、「ほぼ同一」を含む表現である。したがって、製造上の誤差又はバラツキにより第1端子51及び第2端子52の各々の断面の形状が互いに僅かに異なるのは、許容範囲内の誤差である。
【0052】
(2.3)接続装置
コネクタ101は、例えばスマートフォン等の電子機器に内蔵された基板4(以下、「第1基板41」ともいう)に実装される(
図10A参照)。また、コネクタ101に対応する他コネクタ102は、同じく電子機器に内蔵された他の基板4(以下、「第2基板42」ともいう)に実装される(
図10A参照)。
【0053】
そして、
図10A、
図10Bに示すように、コネクタ101を他コネクタ102に接続することにより、第1基板41の有する第1導体と、第2基板42の有する第2導体との間が電気的に接続される。具体的には、コネクタ101の複数のコンタクト2が、他コネクタ102の複数対のコンタクト2Aに電気的に接続されることで、コネクタ101が他コネクタ102に接続される。このとき、コネクタ101の複数(ここでは、2本)の第1端子51は、それぞれ他コネクタ102の対応する複数対(ここでは、2対)の第1端子51に電気的に接続される。また、コネクタ101の複数(ここでは、2本)の第2端子52は、それぞれ他コネクタ102の対応する複数対(ここでは、2対)の第2端子52に電気的に接続される。つまり、本実施形態では、コネクタ101と、他コネクタ102とで、接続装置100が構成されている。言い換えれば、接続装置100は、コネクタ101と、コンタクト2に電気的に接続される一対のコンタクト2Aを有する他コネクタ102と、を備えている。なお、
図10A、
図10Bでは、他コネクタ102は、前後を反転させた状態で図示されている。
【0054】
ここで、コネクタ101を他コネクタ102に接続するとき、
図10Bに示すように、一対の接続部22(内側片211)は、一対のコンタクト2Aに第2方向(左右方向)に沿った向きに押される。このため、一対の接続部22は、それぞれ第2方向に沿った向きに弾性変形した状態で一対のコンタクト2Aに接触する。具体的には、第2方向の第1端側(左側)の保持部21では、内側片211及び外側片212が左向きに弾性変形する。同様に、第2方向の第2端側(右側)の保持部21では、内側片211及び外側片212が右向きに弾性変形する。したがって、コネクタ101が他コネクタ102に接続された状態において、一対の接続部22は、それぞれ元の状態に復帰しようとする弾性力を一対のコンタクト2Aに与えている。つまり、コンタクト2は、一対の接続部22が一対のコンタクト2Aに押されることにより、一対の接続部22の間の距離が長くなるように外側へ撓む構造を有している。
【0055】
また、外側片212の接する第1周壁121の一部の壁は、弾性変形した外側片212に押されることにより、僅かではあるが弾性変形する。具体的には、この壁は、ハウジング1の短手方向(第2方向)の寸法が数mm、第1周壁121の短手方向(第2方向)の寸法が数百μmであるのに対して、数μ~数十μm程度、弾性変形する。
【0056】
(3)利点
本実施形態のコネクタ101では、コンタクト2は、一対の接続部22を有している。そして、本実施形態のコネクタ101では、一対の接続部22を含む一対の保持部21が、ハウジング1に保持されている。つまり、本実施形態のコネクタ101では、1つのコンタクト2が電気的な接点を2つ有しており、かつ、2つの接点がハウジング1に保持されている。このため、コネクタ101に他コネクタ102を接続した状態において、他コネクタ102の他コネクタ側コンタクト2Aに接触する一対の接続部22が、いずれもハウジング1に保持される。したがって、本実施形態のコネクタ101は、他コネクタ102の他コネクタ側コンタクト2Aと電気的に接続された状態におけるコンタクト2の強度を向上することができる。
【0057】
ここで、特許文献1に記載のコネクタ(以下、「比較例のコネクタ」という)では、ソケット側端子(コンタクト)は、本実施形態のコネクタ101と同様に、ヘッダ側端子(他コネクタ側コンタクト)と接触する電気的な接点を2つ有している。しかしながら、比較例のコネクタでは、コンタクトの2つの接点のうち一方の接点は、ハウジングに保持されておらず、ハウジングに対して自由に移動可能である。一方、本実施形態のコネクタ101では、コンタクト2の一対の接続部22はいずれもハウジング1に保持されている。したがって、本実施形態のコネクタ101では、コネクタ101に他コネクタ102を接続した状態において、一対の接続部22がそれぞれ他コネクタ側コンタクト2Aにより押される力を、ハウジング1が受けることが可能である。
【0058】
つまり、本実施形態のコネクタ101は、比較例のコネクタと比較して、一対の接続部22により他コネクタ側コンタクト2Aを挟み込む力が強い。このため、本実施形態のコネクタ101では、コネクタ101に対して他コネクタ102がずれる向きの外力を受けたとしても、コネクタ101から他コネクタ102が外れ難い、という利点もある。
【0059】
(4)変形例
本実施形態のコネクタ101では、第1周壁121の長手方向の寸法が第2周壁122の長手方向の寸法よりも大きくなっているが、他の構成であってもよい。例えば、第1周壁121の長手方向の寸法は、第2周壁122の長手方向の寸法よりも小さくてもよい。また、第1周壁121の長手方向の寸法は、第2周壁122の長手方向の寸法と略同じであってもよい。この場合、本実施形態の他コネクタ102も、コネクタ101の形状に合わせて適宜変更される。
【0060】
本実施形態では、コンタクト2は、一対の接合部24の各々の一面(下面)を基板4に半田付けすることにより、基板4に固定されているが、他の構成であってもよい。例えば、コンタクト2は、一対の接合部24に加えて、底部23の一面(下面)を基板4に半田付けすることにより、基板4に固定されてもよい。また、コンタクト2は、底部23の一面(下面)のみを基板4に半田付けすることにより、基板4に固定されてもよい。
【0061】
本実施形態において、他コネクタ102の第2方向(左右方向)に並ぶ一対のコンタクト2Aは一体であってもよい。この構成は、例えば第2方向に並ぶ一対のコンタクト2Aの各々の垂下片26を繋ぎ、1つの金属成形体とすることで実現可能である。この場合、他コネクタ102は、第1方向(前後方向)に並ぶ4本のコンタクト2Aを有することになる。
【0062】
本実施形態では、コネクタ101は、第1端子51としてのコンタクト2を2本、第2端子52としてのコンタクト2を2本有しているが、コンタクト2の本数を限定する趣旨ではない。例えば、コネクタ101は、第1端子51としてのコンタクト2を3本以上有していてもよいし、第2端子52としてのコンタクト2を3本以上有していてもよい。また、コネクタ101は、例えば第1端子51としてのコンタクト2のみを有していてもよい。その他、コネクタ101は、例えば第2端子52としてのコンタクト2のみを有していてもよい。
【0063】
本実施形態では、コンタクト2は、スリット123に下方から押し込まれることによりハウジング1に保持されているが、他の構成であってもよい。例えば、ハウジング1は、コンタクト2をインサート品とするインサート成形品であってもよい。この構成では、スリット123は不要である。
【0064】
本実施形態では、他コネクタ102は取付金具3を備えていないが、取付金具3を備えていてもよい。この場合、取付金具3は、例えば主部14の長手方向(第2方向)の両端の各々に設けられていてもよい。また、この場合、取付金具3の形状は、他コネクタ102の形状に合わせて適宜変更されてよい。
【0065】
(実施形態2)
(1)詳細
以下、実施形態2に係るコネクタ101、他コネクタ102、及び接続装置100について
図11~
図14Bを用いて詳細に説明する。ただし、本実施形態の基本的な構成は、実施形態1のコネクタ101、他コネクタ102、及び接続装置100と共通しているので、共通する点については説明を省略する。また、本実施形態では、接続装置100は、本実施形態のコネクタ101と、本実施形態の他コネクタ102とで構成されている。
【0066】
(1.1)コネクタ
本実施形態のコネクタ101では、後述する一対のフランジ15を備えない他コネクタ102が凹部13に嵌るため、一対のフランジ15の分だけ凹部13の長手方向(第1方向)の寸法が小さくなっている。また、本実施形態のコネクタ101では、実施形態1のコネクタ101とは異なり、第2端子52としての2つのコンタクト2の各々において、一対の保持部21は、いずれも第1周壁121により覆われている。更に、本実施形態のコネクタ101では、一対の取付金具3は、いずれも突片321を有していない。
【0067】
したがって、本実施形態のコネクタ101では、ハウジング1の長手方向(第1方向)の寸法は、実施形態1のハウジング1の長手方向の寸法よりも小さくなっている。
【0068】
(1.2)他コネクタ
本実施形態の他コネクタ102では、実施形態1の他コネクタ102とは異なり、ハウジング1Aは、主部14のみを備えており、一対のフランジ15を備えていない。したがって、本実施形態の他コネクタ102では、ハウジング1Aの長手方向(第1方向)の寸法は、実施形態1のハウジング1Aの長手方向の寸法よりも小さくなっている。また、本実施形態の他コネクタ102では、端子片27の第2方向(左右方向)の寸法は、第1端子51としてのコンタクト2Aの方が、第2端子52としてのコンタクト2Aよりも大きくなっている。つまり、端子片27のハウジング1Aからの突出力は、第1端子51としてのコンタクト2Aの方が、第2端子52としてのコンタクト2Aよりも大きくなっている。このように、第1端子51としてのコンタクト2Aにおいて、端子片27のハウジング1Aからの突出量を大きくし、端子片27の基板4に対する接合面積を大きくすることで、コンタクト2Aを基板4に対してより強固に固定することができる。
【0069】
上述のように、本実施形態のコネクタ101及び他コネクタ102は、それぞれ実施形態1のコネクタ101及び他コネクタ102と比較して、長手方向(第1方向)の寸法が小さくなっている。つまり、本実施形態のコネクタ101及び他コネクタ102は、他コネクタ102が一対のフランジ15を有していないため、それぞれ実施形態1のコネクタ101及び他コネクタ102と比較して小型化が図られている。
【0070】
本実施形態のコネクタ101、他コネクタ102、及び接続装置100は、実施形態1のコネクタ101、他コネクタ102、及び接続装置100と同様に、実施形態1の変形例と適宜組み合わせることが可能である。
【0071】
(まとめ)
以上述べたように、第1の態様のコネクタ(101)は、ハウジング(1)と、コンタクト(2)と、を備える。ハウジング(1)は、他コネクタ(102)の他コネクタ側ハウジング(1A)が嵌る凹部(13)、及び凹部(13)を囲む周壁(12)を有する。コンタクト(2)は、ハウジング(1)に保持される。コンタクト(2)は、一対の保持部(21)と、一対の接続部(22)と、を有する。一対の保持部(21)は、凹部(13)を挟んで周壁(12)に保持される。一対の接続部(22)は、それぞれ一対の保持部(21)にて凹部(13)に露出して対向するように設けられ、かつ、他コネクタ(102)の他コネクタ側コンタクト(2A)と電気的に接続される。
【0072】
この構成によれば、コネクタ(101)に他コネクタ(102)を接続した状態において、他コネクタ(102)の他コネクタ側コンタクト(2A)に接触する一対の接続部(22)が、いずれもハウジング(1)に保持される。したがって、この構成によれば、他コネクタ(102)の他コネクタ側コンタクト(2A)と電気的に接続された状態におけるコンタクト(2)の強度を向上することができる。
【0073】
第2の態様のコネクタ(101)では、第1の態様において、コンタクト(2)は、一対の接合部(24)を更に有する。一対の接合部(24)は、コンタクト(2)における一対の保持部(21)が並ぶ方向の両端部の各々に設けられ、基板(4)に接合される。
【0074】
この構成によれば、コンタクト(2)の両端が基板(4)に固定されることにより、一対の保持部(21)がハウジング(1)により強固に保持され易い。したがって、この構成によれば、他コネクタ(102)の他コネクタ側コンタクト(2A)と電気的に接続された状態におけるコンタクト(2)の強度をより向上することができる。また、この構成によれば、コンタクト(2)の少なくとも2以上の箇所が基板(4)に接合されるため、コンタクト(2)の放熱性を向上することが可能である。ただし、この構成は必須ではなく、コンタクト(2)における一対の接合部(24)以外の部位が基板(4)に接合されてもよい。例えば、コンタクト(2)の底部(23)が基板(4)に接合されてもよい。
【0075】
第3の態様のコネクタ(101)では、第1又は第2の態様において、一対の接続部(22)の各々は、ロック機構(突起(214))を有する。ロック機構は、所定以上の力が加わることによりコンタクト(2)と他コネクタ側コンタクト(2A)との接続状態を解除可能とする。
【0076】
この構成によれば、ロック機構により、コネクタ(101)から他コネクタ(102)が外れ難い。特に、この構成によれば、一対の接続部(22)の各々がロック機構を有していることから、1つのロック機構のみを有する構成と比較して、コネクタ(101)から他コネクタ(102)がより外れ難い。ただし、この構成は必須ではなく、一対の接続部(22)の各々は、ロック機構を有していなくてもよい。また、一対の接続部(22)のうちの一方のみがロック機構を有していてもよい。
【0077】
第4の態様のコネクタ(101)では、第1~第3のいずれかの態様において、コンタクト(2)は、底部(23)を更に有する。底部(23)は、凹部(13)の底壁(11)にて一対の保持部(21)を繋ぐ。一対の保持部(21)の各々は、内側片(211)と、外側片(212)と、繋ぎ片(213)と、を有する。内側片(211)は、凹部(13)に露出する。外側片(212)は、内側片(211)と対向する。繋ぎ片(213)は、内側片(211)及び外側片(212)の各々における底部(23)と反対側の一端を繋ぐ。一対の接続部(22)の各々は、内側片(211)である。
【0078】
この構成によれば、コネクタ(101)に他コネクタ(102)を接続した状態において、接続部(22)である内側片(211)が他コネクタ側コンタクト(2A)に弾性力を与えながら接触する。したがって、この構成によれば、コンタクト(2)と他コネクタ側コンタクト(2A)との電気的接続の信頼性の向上を図ることができる。ただし、この構成は必須ではなく、例えば一対の保持部(21)は、内側片(211)、外側片(212)、及び繋ぎ片(213)を有していなくてもよい。
【0079】
第5の態様のコネクタ(101)では、第4の態様において、外側片(212)は、周壁(12)に保持される。
【0080】
この構成によれば、接続部(22)である内側片(211)の弾性を確保しながら、接続部(22)をハウジング(1)に保持させることが可能である。ただし、この構成は必須ではなく、コンタクト(2)の外側片(212)以外の部位(例えば、底部(23))がハウジング(1)に保持されていてもよい。
【0081】
第6の態様のコネクタ(101)では、第5の態様において、外側片(212)は、内側片(211)に対向する面と反対側の面が周壁(12)の一部の壁に接している。
【0082】
この構成によれば、コネクタ(101)に他コネクタ(102)を接続するときに、他コネクタ側コンタクト(2A)に押されても、外側片(212)が過度に弾性変形し難い。ただし、この構成は必須ではなく、外側片(212)の上記反対側の面は、周壁(12)の一部の壁に接していなくてもよい。
【0083】
第7の態様のコネクタ(101)では、第4~第6のいずれかの態様において、一対の保持部(21)は、凹部(13)の内側にて障害物を挟むことなく対向している。
【0084】
この構成によれば、凹部(13)の内側に障害物が存在する場合と比較して、一対の保持部(21)の間の距離を小さくすることができる。したがって、この構成によれば、コンタクト(2)の小型化を図ることができ、結果としてコンタクト(2)を保持するハウジング(1)の小型化を図ることが可能である。ただし、この構成は必須ではなく、一対の保持部(21)は、例えば凹部(13)の内側にてハウジング(1)の一部を挟んで対向していてもよい。
【0085】
第8の態様のコネクタ(101)では、第1の態様において、コンタクト(2)は、一対の接合部(24)と、底部(23)と、を更に有する。一対の接合部(24)は、一対の保持部(21)よりも外側であって、コンタクト(2)における一対の保持部(21)が並ぶ方向の両端部の各々に設けられ、基板(4)に接合される。底部(23)は、凹部(13)の底壁(11)にて一対の保持部(21)を繋ぐ。一対の保持部(21)の各々は、内側片(211)と、外側片(212)と、繋ぎ片(213)と、を有する。内側片(211)は、凹部(13)に露出する。外側片(212)は、内側片(211)と対向する。繋ぎ片(213)は、内側片(211)及び外側片(212)の各々における底部(23)と反対側の一端を繋ぐ。一対の接続部(22)の各々は、内側片(211)である。
【0086】
この構成によれば、コネクタ(101)に他コネクタ(102)を接続した状態において、接続部(22)である内側片(211)が他コネクタ側コンタクト(2A)に弾性力を与えながら接触する。したがって、この構成によれば、コンタクト(2)と他コネクタ側コンタクト(2A)との電気的接続の信頼性の向上を図ることができる。また、この構成によれば、一対の接合部(24)が、一対の保持部(21)の並ぶ方向において一対の保持部(21)の外側で基板(4)に固定される。このため、この構成によれば、コネクタ(101)に他コネクタ(102)を接続した状態において、接続部(22)が他コネクタ側コンタクト(2A)により押される力を接合部(24)で受けることが可能である。したがって、この構成によれば、コンタクト(2)と他コネクタ側コンタクト(2A)との電気的接続の信頼性の向上を更に図ることができる。ただし、この構成は必須ではなく、例えば一対の保持部(21)は、内側片(211)、外側片(212)、及び繋ぎ片(213)を有していなくてもよい。また、例えば一対の接合部(24)は、一対の保持部(21)が並ぶ方向において一対の保持部(21)の内側にあってもよい。
【0087】
第9の態様のヘッダは、第1~第8のいずれかの態様のコネクタ(101)と接続される他コネクタ(102)としてのヘッダであって、他コネクタ側ハウジング(1A)と、一対の他コネクタ側コンタクト(2A)と、を備える。他コネクタ側ハウジング(1A)は、凹部(13)に嵌まる主部(14)を有する。一対の他コネクタ側コンタクト(2A)は、それぞれ一部が主部(14)の外側に露出するように主部(14)に保持され、一対の接続部(22)と1対1に電気的に接続される。
【0088】
この構成によれば、他コネクタ(102)の他コネクタ側コンタクト(2A)と電気的に接続された状態におけるコンタクト(2)の強度を向上することのできるコネクタ(101)に用いることが可能である。
【0089】
第10の態様のヘッダでは、第9の態様において、一対の他コネクタ側コンタクト(2A)の間は、主部(14)により埋められている。
【0090】
この構成によれば、コネクタ(101)にヘッダ(他コネクタ(102))を接続した状態において、他コネクタ側コンタクト(2A)が接続部(22)により押される力を主部(14)で受けることが可能である。したがって、この構成によれば、他コネクタ側コンタクト(2A)が過度に弾性変形し難い。ただし、この構成は必須ではなく、一対の他コネクタ側コンタクト(2A)の間には、隙間があってもよい。
【0091】
第11の態様のヘッダでは、第9又は第10の態様において、他コネクタ側ハウジング(1A)は、一対のフランジ(15)を更に有する。一対のフランジ(15)は、主部(14)における一対の他コネクタ側コンタクト(2A)が並ぶ方向と交差する方向の両端からそれぞれ突出する。一対のフランジ(15)は、一対の他コネクタ側コンタクト(2A)が並ぶ方向において、一対の他コネクタ側コンタクト(2A)のうちの一対の接続部(22)と接触する部位よりも外側に突出する。
【0092】
この構成によれば、コネクタ(101)に他コネクタ(102)を接続するときに、他コネクタ(102)がコネクタ(101)に対して第2方向(左右方向)にずれた状態で嵌まり難い。したがって、この構成によれば、コネクタ(101)に他コネクタ(102)を接続するときに、他コネクタ側コンタクト(2A)がコンタクト(2)以外の部位に接触し難い。ただし、この構成は必須ではなく、他コネクタ側ハウジング(1A)は、一対のフランジ(15)を有していなくてもよい。
【0093】
第12の態様の接続装置(100)は、第1~第8のいずれかの態様のコネクタ(101)と、他コネクタ(102)と、を備える。他コネクタ(102)は、コンタクト(2)に電気的に接続される一対の他コネクタ側コンタクト(2A)を有する。
【0094】
この構成によれば、他コネクタ(102)の他コネクタ側コンタクト(2A)と電気的に接続された状態におけるコンタクト(2)の強度を向上することのできる接続装置(100)を実現することができる。
【0095】
以上、実施形態1,2に係るコネクタ101、他コネクタ102、及び接続装置100について説明した。ただし、以上に説明した実施形態1,2は、本発明の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記の実施形態1,2は、本発明の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0096】
1 ハウジング
1A 他コネクタ側ハウジング
11 底壁
12 周壁
13 凹部
14 主部
15 フランジ
2 コンタクト
2A 他コネクタ側コンタクト
21 保持部
211 内側片
212 外側片
213 繋ぎ片
214 突起(ロック機構)
22 接続部
23 底部
24 接合部
4 基板
100 接続装置
101 コネクタ
102 他コネクタ(ヘッダ)