(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-20
(45)【発行日】2023-04-28
(54)【発明の名称】清掃具
(51)【国際特許分類】
A47L 13/24 20060101AFI20230421BHJP
A47L 13/20 20060101ALI20230421BHJP
【FI】
A47L13/24 A
A47L13/20 A
(21)【出願番号】P 2021133669
(22)【出願日】2021-08-18
【審査請求日】2021-09-10
(73)【特許権者】
【識別番号】000228822
【氏名又は名称】日本シール株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085316
【氏名又は名称】福島 三雄
(74)【代理人】
【識別番号】100171572
【氏名又は名称】塩田 哲也
(74)【代理人】
【識別番号】100213425
【氏名又は名称】福島 正憲
(74)【代理人】
【識別番号】100221707
【氏名又は名称】宮崎 洋介
(74)【代理人】
【識別番号】100221718
【氏名又は名称】藤原 誠悟
(72)【発明者】
【氏名】小野 裕司
(72)【発明者】
【氏名】西村 恵子
(72)【発明者】
【氏名】加田 晶三
【審査官】家辺 信太郎
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第203914796(CN,U)
【文献】国際公開第2014/102448(WO,A1)
【文献】特開2019-097869(JP,A)
【文献】実開昭63-008856(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47L13/16-13/258
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホルダ筒枠体と、
一対の清掃側板及び各清掃側板の一方の清掃板端を連結する清掃連結板を有する略U字状板に形成される可撓性の清掃板体と、
前記清掃板体を保持する清掃保持体と、
固定体と、を備え、
前記ホルダ筒枠体は、
前記ホルダ筒枠体の筒側面に開口され、及び前記ホルダ筒枠体の筒中心線の方向に延在して前記ホルダ筒枠体の各筒端に開口されるガイド溝穴を有し、
前記清掃板体は、
前記ホルダ筒枠体の筒中心線の方向となる清掃板長さ方向に清掃板長さを有し、
前記各清掃側板は、
可撓性を有すると共に、前記清掃側板の全外面から突出された多数の合成樹脂繊維を有し、
前記清掃連結板は、
可撓性を有すると共に、前記清掃連結板の全外面から突出された多数の合成樹脂繊維を有し、
前記清掃保持体は、
前記清掃板体の前記各清掃側板の他方の清掃板端側を保持し、
保持した前記各清掃側板の他方の清掃板端側と共に、前記ホルダ筒枠体の各筒端の一方から取外し自在として、前記ホルダ筒枠体内に挿入され、
保持した前記各清掃側板の他方の清掃板端側と共に、前記ホルダ筒枠体に対して前記ホルダ筒枠体の筒中心線の方向に移動自在として、前記ホルダ筒枠体内に配置され、
前記清掃板体は、
前記清掃保持体の前記ホルダ筒枠体内への挿入に伴って、前記各清掃側板の他方の清掃板端側を前記ホルダ筒枠体内及び前記ガイド溝穴内に挿入し、及び前記清掃連結板を前記ガイド溝穴から突出して、前記ホルダ筒枠体の各筒端の間に配置
され、
前記固定体は、
前記ホルダ筒枠体内に前記清掃保持体及び前記各清掃側板の他方の清掃板端側を配置した状態において、前記清掃板体の板長さ中心線を前記ホルダ筒枠体の筒中心線の方向の中心に位置決して、前記ホルダ筒枠体に対する前記清掃保持体の移動を規制する
ことを特徴とする清掃具。
【請求項2】
前記清掃保持体は、
保持した前記各清掃側板の他方の清掃板端から前記各清掃側板の間に配置される規制板を有し、
前記規制板は、
前記ホルダ筒枠体内、及び前記ガイド溝穴内に前記各清掃側板の他方の清掃板端側を配置した状態において、前記ガイド溝穴から前記清掃連結板に向けて突出され、及び前記清掃連結板に板間隔を隔てて配置さ
れ、
前記各清掃側板は、
前記各清掃側板の内面を前記規制板に当接して配置される
ことを特徴とする請求項1に記載の清掃具。
【請求項3】
ホルダ筒枠体と、
一対の清掃側板及び前記各清掃側板の一方の清掃板端を連結する清掃連結板を有する略U字状板に形成され、前記各清掃側板の他方の清掃板端側に形成される取付穴を有する可撓性の清掃板体と、
前記各清掃側板の他方の清掃板端から前記各清掃側板の間に配置される規制板、及び前記規制板に形成される複数の取付突起を有する清掃保持体と、を備え、
前記ホルダ筒枠体は、
前記ホルダ筒枠体の筒側面に開口され、及び前記ホルダ筒枠体の筒中心線の方向に延在して前記ホルダ筒枠体の各筒端に開口されるガイド溝穴を有し、
前記各清掃側板は、
可撓性を有すると共に、前記清掃側板の全外面から突出された多数の合成樹脂繊維を有し、
前記清掃連結板は、
可撓性を有すると共に、前記清掃連結板の全外面から突出される多数の合成樹脂繊維を有し、
前記清掃保持体は、
前記規制板を前記各清掃側板の間に配置した状態において、前記各取付突起を前記各清掃側板の取付穴に挿入して、前記各清掃側板の他方の清掃板端側を取外し自在として保持し、
保持した前記各清掃側板の他方の清掃板端側と共に、前記ホルダ筒枠体の各筒端の一方から取外し自在として、前記ホルダ筒枠体内に挿入され、
保持した前記各清掃側板の他方の清掃板端側と共に、前記ホルダ筒枠体に対して前記ホルダ筒枠体の筒中心線の方向に移動自在として、前記ホルダ筒枠体内に配置され、
前記清掃板体は、
前記清掃保持体の前記ホルダ筒枠体内への挿入に伴って、前記各清掃側板の他方の清掃板端側を
前記ホルダ筒枠体内及び前記ガイド溝穴内に挿入し、及び前記清掃連結板を前記ガイド溝穴から突出して、前記ホルダ筒枠体の各筒端の間に配置され、
前記規制板は、
前記ホルダ筒枠体内、及び前記ガイド溝穴内に前記各清掃側板の他方の清掃板端側を配置した状態において、前記ガイド溝穴から前記清掃連結板に向けて突出され、及び前記清掃連結板に板間隔を隔てて配置される
ことを特徴とする清掃具。
【請求項4】
ホルダ筒枠体と、
一対の清掃側板及び前記各清掃側板の一方の清掃板端を連結する清掃連結板を有する略U字状板に形成される可撓性の清掃板体と、
ガイド板本体を有し、前記各清掃側板の他方の清掃板端側を保持する清掃保持体と、
前記ガイド板本体に配置される一対の固定板片、前記各固定板片に配置される一対の固定凸部、及び前記ホルダ筒枠体に形成される一対の固定溝穴を有する固定体と、を備え、
前記ホルダ筒枠体は、
前記ホルダ筒枠体の筒中心線の方向において、各筒端の間の筒枠長さを有し、
前記ホルダ筒枠体の筒側面に開口され、及び前記ホルダ筒枠体の筒中心線の方向に延在して前記各筒端に開口されるガイド溝穴を有し、
前記ガイド板本体は、
前記ガイド板本体のガイド板長さ方向に前記ホルダ筒枠体の筒枠長さより短いガイド板長さを有し、前記各清掃側板の他方の清掃板端に隙間を隔てて配置され、
前記各固定板片は、
前記ガイド板本体の各ガイド板長さ端から突出して、前記各ガイド板長さ端に片持ち支持され、
前記各清掃側板の他方の清掃板端に変位間隔を隔てて配置されて、前記各ガイド板長さ端を支点として、前記各清掃側板の他方の清掃板端に向けて弾性変形され、及び前記各清掃側板の他方の清掃板端から離間しつつ変形前に復元され、
前記各固定凸部は、
前記各固定板片の自由端側に固定され、
前記一方の固定溝穴は、
前記ホルダ筒枠体の一方の筒端側に形成され、一方の筒端から他方の筒端に向けて延在して形成される共に、前記ホルダ筒枠体内に連通され、
前記他方の固定溝穴は、
前記ホルダ筒枠体の他方の筒端側に形成され、他方の筒端から一方の筒端に向けて延在して形成されると共に、前記ホルダ筒枠体内に連通され、
前記清掃保持体は、
保持した前記各清掃側板の他方の清掃板端側、前記ガイド板本体、前記他方の固定板片及び前記他方の固定凸部と共に、前記ホルダ筒枠体の一方の筒端から取外し自在として、前記ホルダ筒枠体内に挿入され、
保持した前記各清掃側板の他方の清掃板端側、前記ガイド板本体、前記他方の固定板片及び前記他方の固定凸部と共に、前記ホルダ筒枠体に対して一方の筒端から他方の筒端に移動されて、前記ホルダ筒枠体の前記各筒端の間に配置され、
前記清掃板体は、
前記清掃保持体の前記ホルダ筒枠体内への挿入に伴って、前記各清掃側板の他方の清掃板端側を前記ホルダ筒枠体内及び前記ガイド溝穴内に挿入し、及び前記清掃連結板を前記ガイド溝穴から突出して配置され、
前記ホルダ筒枠体に対して一方の筒端から他方の筒端に移動されて、前記ホルダ筒枠体の前記各筒端の間に配置され、
前記固定体は、
前記他方の固定板片及び前記他方の固定凸部を一方の筒端から前記ホルダ筒枠体内に挿入し、前記ホルダ筒枠体内への挿入に伴って、前記他方の固定凸部を前記ホルダ筒枠体に押付けて、前記他方の固定板片を前記各清掃側板の他方の清掃板端に接近する方向に弾性変形し、
前記他方の固定片板を弾性変形した状態で、前記他方の固定凸部を前記ホルダ筒枠体に摺接しつつ、
前記ホルダ筒枠体に対して一方の筒端から他方の筒端に移動され、
一方の筒端から他方の筒端まで移動すると、前記他方の固定凸部を前記他方の固定溝穴に位置して、前記他方の固定片板を前記各清掃側板の他方の清掃板端から離間して変形前に復元し、
前記他方の固定凸部は、
前記他方の固定板片の復元によって、前記他方の固定溝穴に挿入され、
前記一方の固定凸部は、
前記他方の固定凸部を一方の筒端から他方の筒端まで移動すると、一方の筒端から前記一方の固定溝穴に挿入される
ことを特徴とする清掃具。
【請求項5】
前記ホルダ筒枠体は、
前記ホルダ筒枠体の筒中心線の方向において、前記各筒端の間の筒枠長さを有し、
前記清掃板体は、
前記ホルダ筒枠体の筒中心線の方向となる清掃板長さ方向に、前記筒枠長さより長い清掃板長さを有し、
前記ホルダ筒枠体内に前記各清掃側板の他方の清掃板端側を配置した状態において、前記清掃板長さ方向の各清掃板長さ端を前記ホルダ筒枠体の各筒端から突出して、前記ホルダ筒枠体の各筒端の間に配置される
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の清掃具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フローリング、畳、カーペット等の床面を清掃するための清掃具に関する。
【背景技術】
【0002】
清掃対象面を清掃する技術として、特許文献1は、掃き掃除用清掃具を開示する。清掃具は、保持部、保持部に固定された掃部と、保持部に回転自在に連結される柄部を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1は、掃部を保持部に固定しているので、掃部を保持部から取外すことができない。
【0005】
本発明は、清掃板体をホルダ筒枠体から取外すことができ、清掃板体をホルダ筒枠体に取付けることのできる清掃具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る請求項1は、ホルダ筒枠体と、一対の清掃側板及び各清掃側板の一方の清掃板端を連結する清掃連結板を有する略U字状板に形成される可撓性の清掃板体と、前記清掃板体を保持する清掃保持体と、固定体と、を備え、前記ホルダ筒枠体は、前記ホルダ筒枠体の筒側面に開口され、及び前記ホルダ筒枠体の筒中心線の方向に延在して前記ホルダ筒枠体の各筒端に開口されるガイド溝穴を有し、前記清掃板体は、前記ホルダ筒枠体の筒中心線の方向となる清掃板長さ方向に清掃板長さを有し、前記各清掃側板は、可撓性を有すると共に、前記清掃側板の全外面から突出された多数の合成樹脂繊維を有し、前記清掃連結板は、可撓性を有すると共に、前記清掃連結板の全外面から突出された多数の合成樹脂繊維を有し、前記清掃保持体は、前記清掃板体の前記各清掃側板の他方の清掃板端側を保持し、保持した前記各清掃側板の他方の清掃板端側と共に、前記ホルダ筒枠体の各筒端の一方から取外し自在として、前記ホルダ筒枠体内に挿入され、保持した前記各清掃側板の他方の清掃板端側と共に、前記ホルダ筒枠体に対して前記ホルダ筒枠体の筒中心線の方向に移動自在として、前記ホルダ筒枠体内に配置され、前記清掃板体は、前記清掃保持体の前記ホルダ筒枠体内への挿入に伴って、前記各清掃側板の他方の清掃板端側を前記ホルダ筒枠体内及び前記ガイド溝穴内に挿入し、及び前記清掃連結板を前記ガイド溝穴から突出して、前記ホルダ筒枠体の各筒端の間に配置され、 前記固定体は、前記ホルダ筒枠体内に前記清掃保持体及び前記各清掃側板の他方の清掃板端側を配置した状態において、前記清掃板体の板長さ中心線を前記ホルダ筒枠体の筒中心線の方向の中心に位置決して、前記ホルダ筒枠体に対する前記清掃保持体の移動を規制することを特徴とする清掃具である。
【0007】
本発明に係る請求項1によれば、清掃保持体は、各清掃側板の他方の清掃板端側を保持することで、清掃板体を片持ち支持する。清掃保持体及び清掃保持体で保持した各清掃側板の他方の清掃板端側を、ホルダ筒枠体の各筒端の一方からホルダ筒枠体内(ガイド溝穴内)に挿入すると共に、清掃保持体及び各清掃側板端の他方の清掃板端側を、ホルダ筒枠体内(ガイド溝穴内)でホルダ筒枠体の筒中心線の方向に移動することで、清掃板体をホルダ筒枠体に取付けて、ホルダ筒枠体の各筒端の間に配置できる。
清掃保持体及び清掃保持体で保持した各清掃側板の他方の清掃板端側を、ホルダ筒枠体の筒中心線の方向に移動することで、清掃保持、及び清掃保持体で片持ち支持した清掃板体を各筒端の一方を通してホルダ筒枠体内から取外すことができる。
請求項1では、各清掃側板は、可撓性の樹脂、又は可撓性のゴム等の弾性材料(可撓性の樹脂、又は可撓性のゴム)で形成され、清掃側板の全外面から突出された多数の合成樹脂繊維を有し、清掃連結板は、可撓性の樹脂、又は可撓性のゴム等の弾性材料(可撓性の樹脂、又は可撓性のゴム)で形成され、清掃連結板の全外面から突出された多数の合成樹脂繊維を有する構成も採用できる。
請求項1では、固定体を備え、固定体は、ホルダ筒枠体内に清掃保持体を配置し、及び前記清掃板体をホルダ筒枠体の各筒端の間に配置した状態において、ホルダ筒枠体に対する清掃保持体の移動(清掃保持体の筒中心線の方向の移動)を規制し、又はホルダ筒枠体に対する清掃保持体の移動(清掃保持体の筒中心線の方向の移動)を可能にする構成も採用できる。
請求項1では、清掃保持体は、清掃板体の各清掃側板の他方の清掃板端側を取外し自在に保持する構成も採用できる。
請求項1では、ホルダ筒枠体は、ガイド溝穴の両側に形成される一対の筒側部を有し、各筒側部は、清掃保持体及び各清掃側板の他方の清掃板端側を移動自在として、ガイド溝穴内の各清掃側板の他方の清掃板端側を挟持する構成も採用できる。
【0008】
本発明に係る請求項2は、前記清掃保持体は、保持した前記各清掃側板の他方の清掃板端から前記各清掃側板の間に配置される規制板を有し、前記規制板は、前記ホルダ筒枠体内、及び前記ガイド溝穴内に前記各清掃側板の他方の清掃板端側を配置した状態において、前記ガイド溝穴から前記清掃連結板に向けて突出され、及び前記清掃連結板に板間隔を隔てて配置され、前記各清掃側板は、前記各清掃側板の内面を前記規制板に当接して配置されることを特徴とする請求項1に記載の清掃具である。
【0009】
本発明に係る請求項2によれば、ホルダ筒枠体のガイド溝穴から突出する清掃板体(各清掃側板)を規制板に沿って所定の角度で弾性変形することで、ホルダ筒枠体を床面等に接触することなく、清掃板体を床面に押付けることができる。
【0010】
本発明に係る請求項3は、ホルダ筒枠体と、一対の清掃側板及び前記各清掃側板の一方の清掃板端を連結する清掃連結板を有する略U字状板に形成され、前記各清掃側板の他方の清掃板端側に形成される取付穴を有する可撓性の清掃板体と、前記各清掃側板の他方の清掃板端から前記各清掃側板の間に配置される規制板、及び前記規制板に形成される複数の取付突起を有する清掃保持体と、を備え、前記ホルダ筒枠体は、前記ホルダ筒枠体の筒側面に開口され、及び前記ホルダ筒枠体の筒中心線の方向に延在して前記ホルダ筒枠体の各筒端に開口されるガイド溝穴を有し、前記各清掃側板は、可撓性を有すると共に、前記清掃側板の全外面から突出された多数の合成樹脂繊維を有し、前記清掃連結板は、可撓性を有すると共に、前記清掃連結板の全外面から突出される多数の合成樹脂繊維を有し、前記清掃保持体は、前記規制板を前記各清掃側板の間に配置した状態において、前記各取付突起を前記各清掃側板の取付穴に挿入して、前記各清掃側板の他方の清掃板端側を取外し自在として保持し、保持した前記各清掃側板の他方の清掃板端側と共に、前記ホルダ筒枠体の各筒端の一方から取外し自在として、前記ホルダ筒枠体内に挿入され、保持した前記各清掃側板の他方の清掃板端側と共に、前記ホルダ筒枠体に対して前記ホルダ筒枠体の筒中心線の方向に移動自在として、前記ホルダ筒枠体内に配置され、前記清掃板体は、前記清掃保持体の前記ホルダ筒枠体内への挿入に伴って、前記各清掃側板の他方の清掃板端側を前記ホルダ筒枠体内及び前記ガイド溝穴内に挿入し、及び前記清掃連結板を前記ガイド溝穴から突出して、前記ホルダ筒枠体の各筒端の間に配置され、前記規制板は、前記ホルダ筒枠体内、及び前記ガイド溝穴内に前記各清掃側板の他方の清掃板端側を配置した状態において、前記ガイド溝穴から前記清掃連結板に向けて突出され、及び前記清掃連結板に板間隔を隔てて配置されることを特徴とする清掃具である。
【0011】
本発明では、可撓性の清掃板体の各清掃板長さ端をホルダ筒枠体の各筒端から突出しているので、床面等の清掃の際に、ホルダ筒枠体の各筒端が家具等に接触することを抑制できる。床面等の清掃に際して、ホルダ筒枠体の各筒端を家具等に接触することなく、ホルダ筒枠体の各筒端から突出する可撓性の清掃板体の各清掃長さ端側を家具等に接触する。
【0012】
本発明に係る請求項4は、ホルダ筒枠体と、一対の清掃側板及び前記各清掃側板の一方の清掃板端を連結する清掃連結板を有する略U字状板に形成される可撓性の清掃板体と、ガイド板本体を有し、前記各清掃側板の他方の清掃板端側を保持する清掃保持体と、前記ガイド板本体に配置される一対の固定板片、前記各固定板片に配置される一対の固定凸部、及び前記ホルダ筒枠体に形成される一対の固定溝穴を有する固定体と、を備え、前記ホルダ筒枠体は、前記ホルダ筒枠体の筒中心線の方向において、各筒端の間の筒枠長さを有し、前記ホルダ筒枠体の筒側面に開口され、及び前記ホルダ筒枠体の筒中心線の方向に延在して前記各筒端に開口されるガイド溝穴を有し、前記ガイド板本体は、前記ガイド板本体のガイド板長さ方向に前記ホルダ筒枠体の筒枠長さより短いガイド板長さを有し、前記各清掃側板の他方の清掃板端に隙間を隔てて配置され、前記各固定板片は、前記ガイド板本体の各ガイド板長さ端から突出して、前記各ガイド板長さ端に片持ち支持され、前記各清掃側板の他方の清掃板端に変位間隔を隔てて配置されて、前記各ガイド板長さ端を支点として、前記各清掃側板の他方の清掃板端に向けて弾性変形され、及び前記各清掃側板の他方の清掃板端から離間しつつ変形前に復元され、前記各固定凸部は、前記各固定板片の自由端側に固定され、前記一方の固定溝穴は、前記ホルダ筒枠体の一方の筒端側に形成され、一方の筒端から他方の筒端に向けて延在して形成される共に、前記ホルダ筒枠体内に連通され、前記他方の固定溝穴は、前記ホルダ筒枠体の他方の筒端側に形成され、他方の筒端から一方の筒端に向けて延在して形成されると共に、前記ホルダ筒枠体内に連通され、前記清掃保持体は、保持した前記各清掃側板の他方の清掃板端側、前記ガイド板本体、前記他方の固定板片及び前記他方の固定凸部と共に、前記ホルダ筒枠体の一方の筒端から取外し自在として、前記ホルダ筒枠体内に挿入され、保持した前記各清掃側板の他方の清掃板端側、前記ガイド板本体、前記他方の固定板片及び前記他方の固定凸部と共に、前記ホルダ筒枠体に対して一方の筒端から他方の筒端に移動されて、前記ホルダ筒枠体の前記各筒端の間に配置され、前記清掃板体は、前記清掃保持体の前記ホルダ筒枠体内への挿入に伴って、前記各清掃側板の他方の清掃板端側を前記ホルダ筒枠体内及び前記ガイド溝穴内に挿入し、及び前記清掃連結板を前記ガイド溝穴から突出して配置され、前記ホルダ筒枠体に対して一方の筒端から他方の筒端に移動されて、前記ホルダ筒枠体の前記各筒端の間に配置され、前記固定体は、前記他方の固定板片及び前記他方の固定凸部を一方の筒端から前記ホルダ筒枠体内に挿入し、前記ホルダ筒枠体内への挿入に伴って、前記他方の固定凸部を前記ホルダ筒枠体に押付けて、前記他方の固定板片を前記各清掃側板の他方の清掃板端に接近する方向に弾性変形し、前記他方の固定片板を弾性変形した状態で、前記他方の固定凸部を前記ホルダ筒枠体に摺接しつつ、前記ホルダ筒枠体に対して一方の筒端から他方の筒端に移動され、一方の筒端から他方の筒端まで移動すると、前記他方の固定凸部を前記他方の固定溝穴に位置して、前記他方の固定片板を前記各清掃側板の他方の清掃板端から離間して変形前に復元し、前記他方の固定凸部は、前記他方の固定板片の復元によって、前記他方の固定溝穴に挿入され、前記一方の固定凸部は、前記他方の固定凸部を一方の筒端から他方の筒端まで移動すると、一方の筒端から前記一方の固定溝穴に挿入されることを特徴とする清掃具である。
【0013】
本発明は、前記合成樹脂繊維は、断面異形状に形成されることを特徴とする清掃具である。
本発明によれば、清掃板体を洗浄して乾燥しても、隣接する合成樹脂繊維が塊となることを抑制できる。
本発明では、合成樹脂繊維は、断面異形状であって、繊維の延在方向に延びる1又は複数の繊維溝を有する構成も採用できる。
本発明では、合成樹脂繊維は、断面Y字状に形成される構成も採用できる。
本発明では、合成樹脂繊維は、捲縮合成樹脂戦記でなる構成も採用できる。
【0014】
本発明に係る請求項5は、前記ホルダ筒枠体は、前記ホルダ筒枠体の筒中心線の方向において、前記各筒端の間の筒枠長さを有し、前記清掃板体は、前記ホルダ筒枠体の筒中心線の方向となる清掃板長さ方向に、前記筒枠長さより長い清掃板長さを有し、前記ホルダ筒枠体内に前記各清掃側板の他方の清掃板端側を配置した状態において、前記清掃板長さ方向の各清掃板長さ端を前記ホルダ筒枠体の各筒端から突出して、前記ホルダ筒枠体の各筒端の間に配置されることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の清掃具である。
【0015】
本発明では、柄を把持して、床面等を清掃板体によって掃いて、各合成樹脂繊維にて床面等の塵埃等を捕捉できる。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、清掃板体をホルダ筒枠体の各筒端の間に配置し、又清掃板体をホルダ筒枠体から取外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図10】(a)は、
図5のE部分拡大図、(b)は、
図5のF部分拡大図である。
【
図11】(a)は、
図9のG部分拡大図、(b)は、
図9のH部分拡大図である。
【
図12】ホルダ筒枠体、及び柄連結体を示す正面図である。
【
図13】ホルダ筒枠体、及び固定体(固定溝穴)の底面図(下面図)である。
【
図14】ホルダ筒枠体、及び固定体(固定溝穴)の側面図である。
【
図15】ホルダ筒枠体、固定体(固定溝穴)、柄連結体及び柄を示す平面図(上面図)である。
【
図19】清掃板体を示す側面図であって、(a)は拡大側面図、(b)は
図18(a)のK-K断面拡大図である。
【
図20】ブラシ平板(清掃板体)を示す平面図(変形前の展開図)である。
【
図22】ブラシ平板を示す図であって、(a)は
図21の部分拡大図、(b)は
図20のL部分拡大図である。
【
図23】清掃保持体、及び固定体(固定板片、固定凸部)を示す図であって、(a)は正面図、(b)は背面図である。
【
図24】清掃保持体、及び固定体(固定板片、固定凸部)を示す底面図である。
【
図25】清掃保持体、及び固定体(固定板片、固定凸部)を示す拡大側面図である。
【
図26】清掃保持体、及び固定体(固定板片、固定凸部)を示す平面図(上面図)である。
【
図27】清掃板体、及び固定体(固定板片、固定凸部)を清掃保持体で保持した正面図である。
【
図28】清掃板体を清掃保持体で保持した平面図(上面図)である。
【
図30】清掃板体、清掃保持体及び固定体を、ホルダ筒枠体の一方の筒端に向けて配置した正面部分図である。
【
図31】清掃板体、清掃保持体及び固定体(他方の固定板片、他方の固定凸部)を一方の筒端からホルダ筒枠体内の挿入した平面図(上面図)である。
【
図33】清掃板体、清掃保持体及び固定体のホルダ筒枠体中からの取外しを説明するための断面部分拡大図である。
【
図34】清掃具において、床面を清掃する状態を示した側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明に係る清掃具について、
図1乃至
図34を参照して説明する。
【0019】
図1乃至
図34において、清掃具Xは、ホルダ筒枠体1、可撓性の清掃板体2(可撓性のブラシ板体)、清掃保持体3(ブラシ板保持体)、固定体4、柄連結体5及び柄6(棒状の柄)を備える。
【0020】
ホルダ筒枠体1は、
図1乃至
図18に示すように、筒状枠(筒状)に形成される。ホルダ筒枠体1は、例えば、合成樹脂(ABS樹脂)で筒状枠(筒状)に形成される。
ホルダ筒枠体1は、
図4及び
図12に示すように、ホルダ筒枠体1の筒中心線aの方向A(以下、「筒中心線方向A」という)において、各筒端1A,1Bの間の筒枠長さLを有し、及び筒中心線方向Aと著効する筒高さ方向Cに筒高さSを有する。
【0021】
ホルダ筒枠体1は、
図4乃至
図17に示すように、ガイド溝穴15(ガイド溝長穴)、一対の筒側板16,17(一対の筒側部)、及び筒天板18を有し、各筒側板16,17及び筒天板18とでガイド溝穴15を有する筒状枠(筒状)に形成される。各筒側板16,17及び筒天板18は、例えば、合成樹脂で一体に形成される。
【0022】
ガイド溝穴15は、
図6、
図7、
図9、
図12及び
図14に示すように、ホルダ筒枠体1の筒側面1C(筒外周面、及び筒内周面)に開口される。ガイド溝穴15は、筒中心線方向Aに延在して、ホルダ筒枠体1の各筒端1A,1Bに開口される。
【0023】
各筒側板16,17(各筒側部)は、
図4乃至
図9、及び
図12乃至
図17に示すように、筒中心線方向A及び筒高さ方向Cと直交する筒幅方向Bにおいて、ガイド溝穴15の両側に形成(配置)される。各筒側板16,17は、筒幅方向Bに並設される。各筒側板16,17は、筒幅方向Bにおいて、各筒側板16,17の間にガイド溝穴15を形成して、平行に配置される。各筒側板16,17は、
図14に示すように、筒高さ方向Cの一方の筒側板高さ端16A,17A(筒側板高さ端)の間にガイド溝穴15を形成して、筒幅方向Bに平行して並設される。各筒側板16,17は、筒中心線方向Aに筒枠長さLを有して、ホルダ筒枠体1の各筒端1A,1Bの間に延在して配置される。
【0024】
筒天板18は、
図4乃至
図16に示すように、板表平面18A及び板裏平面18Bを有する平板状に形成される。筒天板18は、
図14に示すように、板裏平面18Bを各筒側板16,17の筒高さ方向Cの他方の筒側板高さ端16B,17Bに向けて配置され、他方の筒側板高さ端16B,17Bを閉塞して、各筒側板16,17に固定される。筒天板18は、各筒側板16,17と直交して配置される。筒天板18は、筒中心線方向Aに筒枠長さLを有して、ホルダ筒枠体1の各筒端1A,Bの間に延在して配置される。
【0025】
可撓性の清掃板体2(以下、「清掃板体2」という)は、
図4、
図6乃至
図10、
図18及び
図19に示すように、一対の清掃側板23,24、及び各清掃側板23,24の一方の清掃板端23A,24Aを連結する清掃連結板25を有する略U字状板(U字状板)に形成される。
各清掃側板23,24は、
図19に示すように、清掃側板23,24の内面28B(板内面/基板28の板裏面28B)を対向(対峙)して配置される。各清掃側板23,24は、
図19に示すように、可撓性を有すると共に、清掃側板23,24の全外面28A(全板外面/基板28の板表面28A)から突出された多数の合成樹脂繊維fを有する。清掃連結板25は、可撓性を有すると共に、清掃連結板25の全外面28A(全板外面)から突出された多数の合成樹脂繊維fを有する。各清掃側板23,24、及び清掃連結板25は、可撓性の樹脂(合成樹脂)、可撓性のゴム(合成ゴム、エラストマー)で連続して一体に形成される。
各清掃側板23,24、及び清掃連結板25は、例えば、可撓性の発泡樹脂(発泡体/ポリエチレン発泡樹脂)で形成される。
これにより、清掃板体2は、可撓性を有して、各清掃側板23,24及び清掃連結板25の連続する略U字状板に形成される。清掃板体2は、U字状板の全外面28A(各清掃側板23,24の全外面及び清掃連結板25の全外面28A)から突出された多数の合成樹脂繊維fを有する。
【0026】
清掃板体2は、
図4、
図18及び
図20に示すように、ホルダ筒枠体1の筒中心線方向Aとなる清掃板長さ方向A(筒中心線方向Aに一致される清掃板長さ方向A)にホルダ筒枠体1の筒枠長さL(筒長さ)より長い清掃板長さL1を有する。
【0027】
清掃板体2は、
図20乃至
図27に示すように、例えば、基板28、及び清掃ブラシ布29を有するブラシ平板27を曲げ変形して略U字状板に形成される。
【0028】
基板28は、
図20及び
図21に示すように、例えば、矩形状(長方形状)の平板に形成される。基板28は、板幅方向H(短手方向)に板幅h1を有し、板幅方向Hと直交する板長さ方向A(長手方向)に板長さL1(筒枠長さLより長い板長さ)を有する。基板28は、可撓性の樹脂(合成樹脂)、可撓性のゴム(合成ゴム)、又は可撓性のエラストマー等の弾性材料で矩形状の平板に形成される。基板28は、例えば、可撓性の発泡樹脂(発泡体/ポリエチレン発泡樹脂)で形成される。
【0029】
清掃ブラシ布29は、
図20乃至
図22に示すように、基布31、及び基布31の布表面31A(表面)から突出(起立)された複数のカットパイル32(カットパイル経糸)を有する。
基布31は、基板28と同一の矩形状に形成される。基布31は、
図21及び
図22に示すように、経方向Qに並んだ各緯糸BSの間に、緯方向Pに並んだ経糸(図示しない)を織込んで形成される。
複数のカットパイル32は、緯方向Pにおいて、各経糸の間に配置される。各カットパイル32は、経方向Qに沿って基布31にW織り、又はV織りされて、W型パイル又はV型パイルの織物を構成する。各カットパイル32は、縦方向Pにおいて、複数列、連続して基布31に織込まれる。
これにより、複数のカットパイル32は、基布31の布表面31Aから突出(起立)して配置される。各カットパイル32(各カットパイル経糸)は、基布31の布表面31Aから一定高さ(同一の高さ)を有して突出(起立)される。
各カットパイル32は、複数の合成樹脂繊維を束ねて(撚って)構成され、例えば、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維、アクリル繊維とする長繊維、短繊維でなる。長繊維は、マルチフィラメント又はモノフィラメントである。
なお、基布31は、織物の他に、編物(ニット)で形成しても良い。
【0030】
合成樹脂繊維fは、
図22に示すように、断面異形状に形成される。合成樹脂繊維fは、断面円形とは異なる断面異形状であって、繊維の延在方向fLに延びる1又は複数の繊維溝fg(溝又は凹み)を有する。合成繊維fは、
図22(b)に示すように、例えば、3つの繊維溝fg(凹み)を有する断面Y字状に形成される。
なお、合成樹脂繊維fは、1又は複数の繊維溝を有する、断面W字形状、断面V字形状、断面四角形状、断面星形状、断面十字形状等であっても良い。
【0031】
清掃ブラシ布29は、
図20乃至
図22に示すように、基板28の板表面28Aの全面に配置される。清掃ブラシ布29は、基布31の布裏面31B(裏面)から基板28の板表面28Aに配置される。清掃ブラシ布29は、基布31の布裏面31Bの全面を、基板28の板表面28Aの全面に当接して、基板28に積層(載置)される。清掃ブラシ布29は、基布31を接着剤等で基板28に取付けて、基板28に固定される。
このように、基板28及び清掃ブラシ布29を接着することで、矩形状(板幅h及び板長さL1)のブラシ平板27を形成する。
各カットパイル32(多数の合成樹脂繊維f)は、基板28の板表面28Aの全面から突出(起立)される。
【0032】
清掃板体2は、
図18乃至
図20に示すように、ブラシ平板27(基板28)の板幅方向Hの板幅中心線δを曲げ基準線(曲げ基点)として、ブラシ平板27(基板28)の板幅方向Hの各板幅端23B,24B側(他方の清掃板端23B,24B側)の板裏面28Bを互いに接近させつつ、ブラシ平板27(基板28及び清掃ブラシ布29)を弾性的に曲げ変形することで、一対の清掃側板23,24及び清掃連結板25を有する略U字状板(U字状板)に形成される。
清掃板体2のU字状板において、各清掃側板23,24は、
図19に示すように、各清掃側板23,24の内面28Bを対向(対峙)して配置され、多数の合成樹脂繊維fは、
図18及び
図19に示すように、各清掃側板23,24の外面28A(板外面)の全面、及び清掃連結板25の外面28A(板外面)の全面から突出(起立)して配置される。
【0033】
清掃板体2は、
図18に示すように、U字状板に形成されると、清掃板長さ方向A(長手方向/板長さ方向)に清掃板長さL1を有し、清掃板幅方向H(短手方向/板幅方向)に板幅hの略半分の清掃板幅h1を有する。これにより、各清掃側板23,24は、清掃板長さ方向Aに清掃板長さL1を有し、及び清掃板幅方向Hの清掃板幅h1を有する。清掃板幅h1は、
図4、
図18及び
図19に示すように、ホルダ筒枠体1の筒高さSより長い幅であって、例えば、筒高さSの3倍~4倍の長さを有する幅とする。
なお、清掃板長さ方向Aは、清掃板幅方向Hと直交する方向である。
各清掃側板23,24の各清掃板端23A,24A,23B,24Bは、清掃板幅方向Hの各板幅端となる。
【0034】
清掃板体2は、
図18乃至
図20に示すように、複数の取付長穴33,34(取付穴)を有する。
【0035】
複数(例えば、3つ)の取付長穴33は、
図18乃至
図20に示すように、一方の清掃側板23(第1清掃側板)に配置される。各取付長穴33(第1取付穴)は、清掃板体2の清掃板幅方向Hにおいて、清掃側板23の他方の清掃板端23B側に配置される。各取付長穴33は、清掃板体2の清掃板長さ方向Aにおいて、清掃板体2の各清掃板長さ端2A,2B(清掃側板23の各清掃板長さ端)の間に配置されて、清掃側板23に形成される。各取付長穴33は、清掃板長さ方向Aにおいて、各取付長穴33の間に穴間隔εを隔てて、1列に並列(並設)される。各取付長穴33は、清掃板長さ方向Aに穴長さを有し、清掃板幅方向Hに穴幅を有して、清掃側板23に形成される。各取付長穴33は、清掃側板23の板厚さ方向において、清掃側板23を貫通して、清掃側板23の内面28B及び外面28Aに開口される。
【0036】
複数(例えば、3つ)の取付長穴34は、
図18乃至
図20に示すように、他方の清掃側板24(第2清掃側板)に配置される。各取付長穴34(第2取付長穴)は、清掃板体2の清掃板幅方向Hにおいて、清掃側板24の他方の清掃板端24B側に配置される。各取付長穴34は、清掃板体2の清掃板長さ方向Aにおいて、清掃板体2の各清掃板長さ端2A,2B(清掃側板24の各清掃板端)の間に配置されて、清掃側板24に形成される。各取付長穴34は、清掃板長さ方向Aにおいて、各取付長穴34の間に穴間隔εを隔てて、一列に並列(並設)される。各取付長穴34は、清掃板長さ方向Aに穴長さを有し、清掃板幅方向Hに穴幅を有して、清掃側板24に形成される。各取付長穴34は、清掃側板24の板厚さ方向において、清掃側板24を貫通して、清掃側板24の内面28B及び外面28Aに開口される。
【0037】
清掃保持体3は、
図6乃至
図8、及び
図27乃至
図29に示すように、清掃板体2を保持する。清掃保持体3は、
図8、
図9、及び
図23乃至
図29に示すように、ガイド板本体41(ガイド本体)、規制板42(規制部)、及び複数の取付突起43,44を有する。
清掃保持体3は、例えば、合成樹脂(ABS樹脂)で形成される。ガイド板本体41、規制板42及び複数の取付突起43,44は、例えば、合成樹脂(ABS樹脂)で一体に形成される。
【0038】
ガイド板本体41は、
図23乃至
図29に示すように、例えば、矩形状の平板に形成される。ガイド板本体41は、ガイド板長さ方向Aにホルダ筒枠体1の筒枠長さLより短いガイド板長さL2を有する。ガイド板本体41は、ガイド板長さ方向Aと直交するガイド板幅Hにガイド板幅h2を有し、及びガイド板長さ方向A及びガイド板幅方向Wと直交するガイド板厚さ方向Tにガイド板厚さtを有する。
【0039】
規制板42(規制取付板)は、
図23乃至
図25、
図27及び
図29に示すように、ガイド板本体41(ガイド平板)の板裏平面41B(一方の板平面)に配置されて、ガイド板本体41に固定される。規制板42は、
図23に示すように、ガイド板本体41のガイド板幅方向Wのガイド板幅中心線g(中央)に位置して配置されて、ガイド板本体41と一体に形成される。
規制板42は、ガイド板本体41の板裏平面41B(板表平面41A)に直交して、ガイド板本体41の各平面41A,41Bに離間しつつ板裏平面41Bから突出される。規制板42は、ホルダ筒枠体1の筒高さSより長い(大きい)縦突出量τ(突出量)を有して板裏平面41Bから突出される。
規制板42は、ガイド板本体41のガイド板長さ方向Aにホルダ筒枠本体1の筒枠長さLと同一の規制板長さL3(L3=L)を有して延在される。
規制板42は、ガイド板本体41の板長さ方向Aにおいて、各規制板長さ端42A,42Bをガイド板本体41の各ガイド板長さ端41C,41Dから横突出量γを有して突出して配置される。
規制板42の各規制板長さ端42A,42Bは、清掃保持体3の各保持長さ端(各保持長さ端42A,42B)となる。
【0040】
複数の取付突起43,44は、
図23乃至
図25に示すように、規制板42に一体に形成されて、規制板42に固定される。
【0041】
複数(例えば、3つ)の取付突起43は、
図23(b)、
図24及び
図25に示すように、規制板42の板表平面42C(一方の板平面)に配置される。各取付突起43(第1取付突起)は、ガイド板本体41の板裏平面41Bに隣接して規制板42の板表平面42Cに配置される。各取付突起43は、ガイド板本体41のガイド板長さ方向Aにおいて、規制板42の各規制板長さ端42A,42Bの間に配置されて、規制板42と一体に形成される。各取付突起43は、ガイド板長さ方向Aにおいて、各取付突起43の間に、穴間隔εと同一の突起間隔εを隔てて、一列に並列(並設)される。各取付突起43は、ガイド板長さ方向Aに突起長さを有し、ガイド板厚さ方向Tに突起幅を有して、規制板42に形成される。各取付突起43は、ガイド板幅方向Wにおいて、規制板42の板表平面42C及び板裏平面42Dから離間しつつ板表平面42Cから突出される。
【0042】
複数(例えば、3つ)の取付突起44は、
図23(a)、
図24及び
図25に示すように、規制板42の板裏平面42D(他方の板平面)に配置される。各取付突起44(第2取付突起)は、ガイド板本体41の板裏平面41Bに隣接して規制板42の板裏平面42Dに配置される。各取付突起44は、各取付突起43(第1取付突起)に規制板42を介して対向(対峙)される。各取付突起44は、ガイド板本体41のガイド板長さ方向Aにおいて、規制板42の各規制板長さ端42A,42Bの間に配置されて、規制板42と一体に形成される。各取付突起44は、ガイド板長さ方向Aにおいて、各取付突起44の間に突起間隔εを隔てて、一列に並列(並設)される。各取付突起44は、ガイド板長さ方向Aに突起長さを有し、ガイド板厚さ方向Tに突起幅を有して、規制板42に形成される。各取付突起44は、ガイド板幅方向WHにおいて、規制板42の板表平面42C及び板裏平面42Dから離間しつつ板裏平面42Dから突出される。
【0043】
清掃保持体3は、
図27乃至
図29に示すように、清掃板体2の各清掃側板23,24の他方の清掃板端23B,24Bを取外し自在として保持して、清掃板体2を片持ち支持する。
【0044】
清掃保持体3は、
図27及び
図29に示すように、ガイド板本体41の板裏平面41Bを各清掃側板23,24(清掃板体2)の他方の清掃板端23B,24Bに対向(対峙)して配置される。
【0045】
清掃保持体3は、
図28に示すように、ガイド板本体41のガイド板幅中心線gを清掃板体2(各清掃側板23,24)の清掃板長さ方向Aに向けて配置される。
清掃保持体3は、
図27乃至
図29に示すように、ガイド板本体41の各ガイド板長さ端41C,41D、及び規制板42の各規制板長さ端42A,42Bを清掃板体2(各清掃側板23,24)の各清掃板長さ端2A,2Bの間に位置して、ガイド板本体41及び規制板42を清掃板体2の各清掃板長さ端2A,2Bの間に配置する。
これにより、ガイド板本体41は、
図28に示すように、清掃板体2の清掃板長さ方向Aにおいて、ガイド板長さL2を有して、清掃板体2の各清掃板長さ端2A,2Bの間で延在(配置)され、規制板42は、
図27に示すように、清掃板体2の清掃板長さ方向Aにおいて、規制板長さL3を有して、清掃板体2の各清掃板長さ端2A,2Bの間で延在(配置)される。
【0046】
清掃保持体3は、規制板42を各清掃側板23,24の他方の清掃板端23B,24Bから各清掃側板23,24の間に挿入して、規制板42を各清掃側板23,24の間に配置する。
規制板42は、
図29に示すように、各清掃側板23,24の間において、縦突出量τを有して、ガイド板本体41(各清掃側板23,24の他方の清掃板端23B,24B)から清掃連結板25に向けて突出(延在)されて、清掃連結板25に板間隔βを隔てて配置される。
【0047】
清掃保持体3は、
図27及び
図29に示すように、規制板42を各清掃側板23,24の間に配置した状態において、各取付突起43を清掃側板23の内面28Bから各取付長穴33に挿入し、及び各取付突起44を清掃側板24の内面28Bから各取付長穴34に挿入して、各清掃側板23,24の他方の清掃板端23B,24B側を取外し自在として保持(支持)する。
各取付突起43,44は、各清掃側板23,24の内面28Bから各取付長穴33,34の穴内面33A,34Aに当接(圧接)しつつ各取付長穴33,34を貫通して、各清掃側板23,24の他方の清掃板端23B,24Bを取外し自在として保持(支持)する。
【0048】
清掃保持体3は、
図27及び
図29に示すように、各取付突起43,44の各取付長穴33,34への挿入に伴って、規制板42の板表平面42C及び板裏平面42Dを各清掃側板23,24の内面28Bに当接し、及び各清掃側板23,24の他方の清掃板端23B,24Bをガイド板本体41の板裏平面41Bに僅かな隙間(隙間)を隔てて配置する。
【0049】
清掃保持体3は、
図27に示すように、各取付突起43,44の各取付長穴33,34への挿入に伴って、清掃板体2(各清掃側板23,24)の清掃板長さ方向Aの清掃板長さ中心線m(中央)を、ガイド板本体41のガイド板長さ方向Aのガイド板長さ中心線nに一致(位置)して配置する。
これにより、清掃保持体3は、ガイド板長さ方向Aにおいて、清掃板体2(各清掃側板23,24)の清掃板長さ端2A,2Bを規制板42の各規制板長さ端42A,42Bから突出して、清掃板体2を保持される。清掃板体2は、
図27及び
図29に示すように、他方の清掃板端23B,24B側を固定端、清掃連結板25を自由端として、規制板42(清掃保持体3)に片持ち支持される。
清掃保持体3は、各取付突起43,44を各取付長穴33,34内から抜くことで、清掃板体2は規制板42から取外される。
【0050】
清掃板体2は、
図27及び
図29に示すように、規制板42を他方の清掃板端23B,24Bから各清掃側板23,24の間に挿入すると共に、各清掃側板23,24を規制板42に向けて変形しつつ、各取付長穴33,34内に各取付突起43,44を挿入(圧入)する。各清掃側板23,24は、各取付長穴33,34内への各取付突起43,44の挿入に伴って、各清掃側板23,24の内面28Bを規制板42の各板平面42C,42Dに当接し、及び他方の清掃板端23B,24Bをガイド板本体41の板裏平面41Bに僅かな隙間(隙間)を隔てて配置される。
これにより、各清掃側板23,24の他方の清掃板端23B,24B側は、
図27及び
図29に示すように、各取付長穴33,34の穴内面33A,34Aに各取付突起43,44を当接(圧接)することで、清掃保持体3(規制板42)に取外し自在として保持(片持ち支持)される。
清掃板体2は、各取付長穴33,34内への各取付突起43,44の挿入に伴って、清掃板長さ中心線mがガイド板長さ中心線nに位置決めされて、清掃板長さ方向Aにおいて、各清掃板長さ端2A,2Bを規制板42の各規制板長さ端42A,42Bから突出して配置される。
清掃板体2は、各取付長穴33,34内から各取付突起43,44を抜くことで、清掃保持体3(規制板42)から取外される。
【0051】
【0052】
各固定板片51,52は、
図23、
図24及び
図26に示すように、ガイド板本体41(清掃保持体3)に配置される。各固定板片51,52は、例えば、ガイド板本体41と同一の合成樹脂(ABS樹脂)でガイド板本体41(清掃保持体3)と一体に形成される。
【0053】
一方の固定板片51(第1固定板片)は、
図23、
図24及び
図26に示すように、ガイド長さ方向Aにおいて、ガイド板本体41の一方のガイド板長さ端41Cから突出されて、規制板42の一方の規制板長さ端42A(規制板長さ端42Aの上側)まで延在される。固定板片51は、ガイド板本体41の一方のガイド板長さ端41Cで片持ち支持されて、ガイド板長さ方向Aにおいて、ガイド板長さ端41C及び規制板長さ端42Aの間で延在される。
【0054】
他方の固定板片52(第2固定板片)は、
図23、
図24及び
図26に示すように、ガイド長さ方向Aにおいて、ガイド板本体41の他方のガイド板長さ端41Dから突出されて、規制板42の他方の規制板長さ端42B(規制板長さ端42Bの上側)まで延在される。固定板片52は、ガイド板本体41の他方のガイド板長さ端41Dで片持ち支持されて、ガイド板長さ方向Aにおいて、ガイド板長さ端41D及び規制板長さ端42Bの間で延在される。
【0055】
各固定板片51,52は、
図23及び
図25に示すように、ガイド板長さ方向Aにガイド板幅h2より狭い固定板幅h3を有し、及びガイド板厚さ方向Tにガイド板厚さtより薄い固定板厚さt1を有して、各ガイド板長さ端41C,41Dに片持ち支持される。
各固定板片51,52は、
図23(a)に示すように、ガイド板長さ方向Aに固定板長さL4を有して、各ガイド板長さ端41C,41Dから突出(延在)される。
【0056】
各固定板片51,52は、
図23乃至
図25に示すように、各固定板片51,52の板裏平面51B,52Bを規制板42の各規制板長さ端42A,42B側に対向(対峙)して配置される。各固定板片51,52は、ガイド板長さ方向Aの各ガイド板長さ端41C,41D及び各規制板長さ端42A,42Bの間において、各板裏平面51B,52B及び規制板42の間に板間隙間ωを有して、各ガイド板長さ端41C,41Dに片持ち支持される。
【0057】
一方の固定凸部53(第1固定凸部)は、
図23、
図25及び
図26に示すように、一方の固定板片51(固定板片51の板表平面51A)に配置される。固定凸部53は、ガイド板長さ方向Aにおいて、一方のガイド板長さ端41C(固定板片51の固定端)に間隔を隔てて、固定板片51の自由端51C側(先端側)に固定される。固定凸部53は、合成樹脂(ABS樹脂)で固定板片51と一体に形成される。
固定凸部53は、
図26に示すように、ガイド板幅方向Hに固定板片51の固定板幅h3と同一の凸部幅h3を有し、及びガイド板長さ方向Aに固定板片51の固定板長さL4より短い凸部長さL5を有して、固定板片51の自由端51Cと面一に配置される。
固定凸部53は、ガイド板厚さ方向Tにおいて、規制板42及び固定板片51の板裏平面51Bに離間しつつ、固定板片51の板表平面51Aから突出される。
【0058】
他方の固定凸部54(第2固定凸部)は、
図23、
図25及び
図26に示すように、他方の固定板片52(固定板片52の板表平面52A)に配置される。固定凸部54は、ガイド板長さ方向Aにおいて、他方のガイド板長さ端41D(固定板片52の固定端)に間隔を隔てて、固定板片52の自由端52C側(先端側)に固定される。固定凸部54は、合成樹脂(ABS樹脂)で固定板片52と一体に形成される。
固定凸部54は、ガイド板幅方向Hに固定板片52の固定板幅h3と同一の凸部幅h3を有し、及びガイド板長さ方向Aに固定板片52の固定板長さL4より短い凸部長さL5を有して、固定板片52の自由端52Cと面一に配置される。
固定凸部54は、
図26に示すように、ガイド板厚さ方向Tにおいて、規制板42及び固定板片51の板裏平面51Bに離間しつつ、固定板片52の板表平面52Aから突出される。
【0059】
各固定溝穴55,56は、
図13乃至
図16に示すように、ホルダ筒枠体1(筒天板18)に形成される。
【0060】
一方の固定溝穴55(第1固定溝穴)は、
図13乃至
図16に示すように、ホルダ筒枠体1の一方の筒端1A側において、筒天板18に形成される。固定溝穴55は、ホルダ筒枠体1の筒中心線aに位置して、筒天板18に形成される。固定溝穴55は、
図14及び
図16に示すように、筒板幅方向Bに固定板片51(固定凸部53)の固定板幅h3(凸部幅)より僅かに広い固定溝穴幅h6(固定凸部53を固定溝穴55に取外し自在として挿入できる固定溝穴幅)を有して、筒中心線aの両側の筒天板18に形成される。
固定溝穴55は、筒中心線方向Aにおいて、一方の筒端1Aから他方の筒端1Bに向けて延在して形成される。固定溝穴55は、
図15及び
図18に示すように、筒中心線方向Aに固定凸部53の凸部長さL5と略同一(又は同一)の固定溝穴長さL5を有して、一方の筒端1Aから延在して筒天板18に形成される。
固定溝穴55は、筒高さ方向Cにおいて、筒天板18を貫通して、筒天板18の板表平面18A及び板裏平面18Bに開口して、ホルダ筒枠体1内に連通される。
【0061】
他方の固定溝穴56(第2固定溝穴)は、
図13、
図15及び
図16に示すように、ホルダ筒枠体1の他方の筒端1B側において、筒天板18に形成される。固定溝穴56は、ホルダ筒枠体1の筒中心線aに位置して、筒天板18に形成される。固定溝穴56は、
図15に示すように、筒板幅方向Bに固定板片52(固定凸部54)の固定板幅h3(凸部幅)より僅かに広い固定溝穴幅h6(固定凸部54を固定溝穴56に取外し自在として挿入できる固定溝穴幅)を有して、筒中心線aの両側の筒天板18に形成される。
固定溝穴56は、筒中心線方向Aにおいて、他方の筒端1Bから一方の筒端1Aに向けて延在して形成される。固定溝穴56は、
図15及び
図16に示すように、筒中心線方向Aに固定凸部54の凸部長さL5と略同一(又は同一)の固定溝穴長さL5を有して、他方の筒端1Bから延在して筒天板18に形成される。
固定溝穴56は、筒高さ方向Cにおいて、筒天板18を貫通して、筒天板18の板表平面18A及び板裏平面18Bに開口して、ホルダ筒枠体1内に連通される。
【0062】
固定体4及び清掃保持体3において、各固定板片51,52の固定板長さL4及びガイド板本体41のガイド板長さL2の合計長さは、
図23に示すように、ホルダ筒枠体1の筒長さL(規制板42の規制板長さL3)と同一長さとなる(L1=2×L4+L2)。
【0063】
固定体4において、各固定板片51,52は、
図27に示すように、清掃保持体3で清掃板体2を片持ち支持した状態において、各清掃側板23,24の他方の清掃板端23B,24Bに変位間隔ω1を隔てて配置される。各固定板片51,52は、清掃保持体3で清掃板体2を片持ち支持した状態において、各規制板長さ端42A,42B及び各清掃板長さ端2A,2Bの間に位置する各清掃側板23,24の他方の清掃板端23B,24Bと、各固定板片51,52の板裏平面51B,52Bの間に変位間隔ω1を隔てて配置される。
これにより、各固定板片51,52は、清掃保持体3で清掃板体2を片持ち支持した状態において、各ガイド板長さ端41C,41D(固定端)を支点(基点)として、各ガイド板厚さ方向H(他方の清掃板端23B,24Bに接近する方向及び他方の清掃板端23B,24Bから離間する方向)に弾性変形自在にされる。
各固定板片51,52は、清掃保持体3で清掃板体2を片持ち支持(支持)した状態において、各ガイド板長さ端41C,41D(固定端)を支点(基点)として、各清掃側板23,24の他方の清掃板端23B,24Bに向けて弾性変形され、及び各清掃側板23,24の他方の清掃板端23B,24Bから離間しつつ変形前に復元される。
【0064】
柄連結体5は、
図1乃至
図5、
図9、
図12、
図15及び
図16に示すように、柄6をホルダ筒枠体1に連結する。柄連結体5は、連結板61、可動筒本体62、連結軸63及び連結軸受64を有する。
【0065】
連結板61は、
図12、及び
図14乃至
図17に示すように、ホルダ筒枠体1に配置される。連結板61は、筒天板18の板表平面18Aに配置される。連結板61は、例えば、ホルダ筒枠体1と同一の合成樹脂(ABS樹脂)で筒天板18(ホルダ筒枠体1)と一体に形成される。連結板61は、平板状に形成されて、軸受穴66(第1軸受穴)を有する。連結板61は、筒中心線方向Aの筒天板18の中央に配置されると共に、連結板61の各板平面を筒中心線方向Aに向けて、筒板幅方向Bの筒天板18の中央に配置される。連結板61は、筒高さ方向Cにおいて、筒天板18の板表平面18Aから突出される。
軸受穴66は、
図17に示すように、筒板幅方向Bにおいて、連結板61を貫通して、連結板61の各板平面に開口される。
【0066】
可動筒本体62は、
図12、及び
図14乃至
図17に示すように、可動筒部67、一対の可動板68,69及び軸受穴70(第2軸受穴)を有する。可動筒部67及び各可動板68,69は、例えば、合成樹脂(ABS樹脂)で一体に形成される。
【0067】
可動筒部67は、
図16及び
図17に示すように、一方の筒端67Aを閉塞した円筒状に形成される。
【0068】
各可動板68,69は、円形状の平板に形成される。各可動板68,69は、
図12、及び
図14乃至
図17に示すように、可動筒部67の一方の筒端67Aに固定される。各可動板68,69は、各可動板68,69の各板平面を可動筒部67の可動筒中心線rと直交する方向に向けて配置される。各可動板68,69は、可動筒中心線rと直交する方向において、各可動板68,69の間に板幅間隔を隔てて平行に配置される。
軸受穴70は、
図17に示すように、可動筒中心線rと直交する方向において、各可動板68,69を貫通して、各可動板68,69の各板平面に開口される。
【0069】
連結軸63は、
図12、
図16及び
図17に示すように、軸円板71及び軸円筒部72を有する。軸円板71及び軸円筒部72は、例えば、合成樹脂(ABS樹脂)で一体に形成される。
軸円筒部72は、軸円板71の板中心に配置(軸円板71と同心に配置)される。軸円筒部72は、一方の軸筒端を軸円板71の一方の板平面に当接して、軸円板71に固定される。軸円筒部72は、軸円筒部72の軸筒中心線pを軸円板71の板平面と直交して、軸円板71の一方の板平面から突出される。
【0070】
連結軸受64は、
図17に示すように、軸受円板73及び軸受軸部74を有する。軸受円板73及び軸受軸部74は、例えば、合成樹脂(ABS樹脂)で一体に形成される。
軸受軸部74は、軸受円板73の板中心に配置(軸受円板73と同心に配置)される。軸受軸部74は、一方の軸端を軸受円板73の一方の板平面に当接して、軸受円板73に固定される。軸受軸部74は、軸受軸部74の軸中心線qを軸受円板73の板平面と直交して、軸受円板73の一方の板平面から突出される。
【0071】
柄連結体5において、可動筒本体62は、
図17に示すように、各可動板68,69の間に連結板61を挿入して配置される。連結板61は、各可動板68,69との間に隙間を隔てて、各可動板68,69の間に配置(挿入)される。
【0072】
連結軸63は、
図17に示すように、各可動板68,69の間に連結板61を配置した状態において、軸円筒部72を一方の可動板69から可動板69の軸受穴70、連結板61の軸受穴66及び可動板68の軸受穴70の順に挿入し、及び軸円板71を可動板69内に隙間を隔てて挿入して配置される。
これにより、連結軸63は、軸円筒部72にて各可動板68,69(可動筒本体62)を回転自在として軸支する。
【0073】
連結軸受64は、
図17に示すように、軸円筒部72を各軸受穴70,66に挿入した状態において、軸受軸部74を他方の可動板68から軸円筒部72内に圧入し、及び軸受円板73を可動板68内に隙間を隔てて挿入して配置される。
連結軸受64は、軸受軸部74を軸円筒部72に連結して、軸円筒部72を保持する。
これにより、軸受軸部74及び軸円筒部72は、一体となって、各可動板68,69(可動筒本体62)を回転自在として軸支する。
可動筒本体62(各可動板68,69)は、ホルダ筒枠体1の筒中心線aと直交する軸筒中心線p(軸中心線q)を回転中心として、連結板61に対して回転自在とされる。
【0074】
柄6は、
図1乃至
図3、
図5、
図9、及び
図15乃至
図17に示すように、棒状に形成される。柄6は、例えば、複数の金属管を連結して形成(構成)される。柄6は、一方の柄端6A側を可動筒部67の他方の筒端67Bから可動筒部67内に挿入して、可動筒本体62(柄連結体5)に固定される。
これにより、柄6は、柄連結体5(連結板61及び可動筒本体62)を介在して、ホルダ筒枠体1の各筒端1A,1Bの間の中央に配置される。柄6は、柄連結体5(連結板61及び可動筒本体62)を介在して、一方の柄端6A側をホルダ筒枠体1(筒天板18)に取付けて、ホルダ筒枠体1(筒天板18)に連結される。
【0075】
清掃具Xにおいて、清掃保持体3は、
図30乃至
図32に示すように、保持した各清掃側板23,24の他方の清掃板端23B,24B側(清掃板体2)、及び固定体4(各固定板片51、各固定凸部53,54)と共に、ホルダ筒枠体1の各筒端1A,1Bの一方(例えば、一方の筒端1A)から取外し自在として、ホルダ筒枠体1内に挿入される。
清掃保持体3は、保持した各清掃側板23,24の他方の清掃板端23B,24B側(清掃板体2)、及び固定体4(各固定板片51、各固定凸部53,54)と共に、ホルダ筒枠体1に対してホルダ筒枠体1の筒中心線方向Aに移動自在として、ホルダ筒枠体1内に配置される。
【0076】
清掃保持体3は、
図30乃至
図32に示すように、例えば、規制板42の他方の規制板長さ端42B(他方の保持長さ端)をホルダ筒枠体1の一方の筒端1Aに向けて、他方の規制板長さ端42Bから一方の筒端1Bを通してホルダ筒枠体1内に挿入される。
ガイド板本体41は、例えば、他方のガイド板長さ端41Dから一方の筒端1Aを通してホルダ筒枠体1内に挿入される。ガイド板本体41は、板表平面41Aを筒天板18の板裏平面18Bに対向(対峙)して、ホルダ筒枠体1内に挿入される。規制板42は、例えば、他方の規制板長さ端42Bから一方の筒端1Aを通してホルダ筒枠体1内に挿入される。
【0077】
清掃板体2(清掃保持体3で片持ち支持した清掃板体2)は、
図30乃至
図32に示すように、例えば、他方の清掃板長さ端2Bを一方の筒端1Aに向けて、他方の清掃長さ端2Bから一方の筒端1Aを通してホルダ筒枠体1内に挿入される。
清掃板体2(清掃保持体3で片持ち支持した清掃板体2)は、
図32に示すように、清掃保持体3のホルダ筒枠体1内への挿入に伴って、清掃保持体3で保持した各清掃側板23,24の他方の清掃板端23B,24B側を一方の筒端1Aからホルダ筒枠体1内、及びガイド溝穴15内(各筒側板16,17の間)に挿入し、及び清掃連結板25をガイド溝穴15(各筒側板16,17の間)から突出して配置される。
各清掃側板23,24の他方の清掃板端23B,24B側は、
図32に示すように、例えば、他方の清掃板長さ端2Bから一方の筒端1Aを通して、ホルダ筒枠体1内及びガイド溝穴15内(各筒側板16,17の間)に挿入される。清掃連結板25は、
図32に示すように、他方の清掃板端23B,24B側のガイド溝穴15内(各筒側板16,17の間)への挿入に伴って、ガイド溝穴15(各筒側板16,17の間)から突出して配置される。
【0078】
固定体4は、
図30乃至
図32に示すように、例えば、他方の固定板片52の自由端52C及び他方の固定凸部54を一方の筒端1Aに向けて、他方の固定板片52の自由端52Cからホルダ筒枠体1内に挿入される。
他方の固定板片52は、板裏平面52B(固定凸部54)を筒天板18の板裏平面18Bに向けて一方の筒端1Aからホルダ筒枠体1内に挿入される。
固定体4は、
図32に示すように、ホルダ筒枠体1内の挿入に伴って、他方の固定凸部54を筒天板18の板裏平面18B(ホルダ筒枠体1)に押付けて、他方の固定板片52を他方の清掃板端23B,24B(清掃保持体3で保持した各清掃側板23,24の他方の清掃板端23B,24B側)に接近する方向に弾性変形する。
固定板片52は、
図32に示すように、固定凸部54の板裏平面18Bへの押付けによって、他方のガイド板長さ端41D(固定端)を支点(基点)として、各清掃側板23,24の他方の清掃板端23B,24Bに向けて弾性変形される。
固定板片52は、弾性変形によって、固定板片52の板裏平面52Bを他方の各清掃板端23B,24Bに当接して、各清掃側板23,24の他方の清掃板端23B,24Bを清掃連結板25側に変形して配置される。
【0079】
清掃具Xにおいて、清掃保持体3で保持した各清掃側板23,24の他方の清掃板端23B,24Bを一方の筒端1Aからホルダ筒枠体1内及びガイド溝穴15内(各筒側板16,17の間)に挿入し、清掃保持体3のガイド板本体41及び規制板42を一方の筒端1Aからホルダ筒枠体1内に挿入し、及び固定体4の固定板片52及び固定凸部54を一方の筒端1Aからホルダ筒枠体1内に挿入すると、清掃保持体3で保持した各清掃側板23,24の他方の清掃板端23B,24B側(清掃保持体3で片持ち支持した清掃板体2)、清掃保持体3及び固定体4を、ホルダ筒枠体1に対して筒中心線方向Aに移動する。
【0080】
清掃保持体3(ガイド板本体41、及び規制板42)、及び清掃保持体3で保持した各清掃側板23,24の他方の清掃板端23B,24B(清掃保持体3で片持ち支持した清掃板体2)及び固定体4は、ホルダ筒枠体1に対して一方の筒端1Aから他方の筒端1Bに移動される。
清掃板本体2(清掃保持体3で片持ち支持した清掃板体2)は、ホルダ筒枠体1内において、ガイド溝穴15内の他方の清掃板端23B,24B側を各筒側板16,17に摺接しつつ、ホルダ筒枠体1の一方の筒端1Aから他方の筒端1Bに移動される。
各清掃側板23,24の他方の清掃板端23B,24B側は、保持された清掃保持体3と共に、ホルダ筒枠体1内及びガイド溝穴15内を移動する。
固定体4は、固定板片52を弾性変形した状態で、固定凸部53を筒天板18の板裏平面18Bに摺接しつつ、ホルダ筒枠体1の一方の筒端1Aから他方の筒端1Bに移動される。
【0081】
ホルダ筒枠体1内において、清掃保持体3の他方の保持長さ端42B、清掃板体2の他方の清掃板長さ端2B、及び固定凸部54(固定板片52の自由端52C)を、一方の筒端1Aから他方の筒端1Bまで移動すると、各清掃側板23,24の他方の清掃板端23B,24B側は、
図2乃至
図11に示すように、筒中心線方向Aにおいて、各筒端1A,1Bの間のホルダ筒枠体1内、及び各筒端1A,1Bの間のガイド溝穴15内に配置される。
清掃板体2は、
図4乃至
図9に示すように、ガイド溝穴15から清掃連結板25を突出して、ホルダ筒枠体1の各筒端1A,1Bの間に配置される。
各清掃側板23,24の他方の清掃板側端23B,24Bは、
図8に示すように、筒中心線方向Aにおいて、各筒側板16,17で挟持される。ホルダ筒枠体1において、各筒側板16,17は、清掃保持体3、及び各清掃側板23,24の他方の清掃板端23B,24B側を移動自在として、ガイド溝穴15内の各清掃側板23,24の他方の清掃板端23B,24B側を挟持する。
【0082】
ホルダ筒枠体1内において、清掃保持体3の他方の保持長さ端42B、清掃板体2の他方の清掃板長さ端2B、及び固定凸部54(固定板片52の自由端52C)を、一方の筒端1Aから他方の筒端1Bまで移動すると、清掃保持体3(ガイド板本体41及び規制板42)は、
図9に示すように、筒中心線方向Aにおいて、各筒端1A,1Bの間のホルダ筒枠体1内に配置される。
【0083】
ホルダ筒枠体1内において、清掃保持体3の他方の保持長さ端42B、清掃板体2の他方の清掃板長さ端2B、及び固定凸部54(固定板片52の自由端52C)を、一方の筒端1Aから他方の筒端1Bまで移動すると、固定体4の固定凸部54(固定板片52の自由端52C側)は、
図10(b)及び
図11(b)に示すように、筒天板18の板裏平面18Bから他方の固定溝穴56に位置される。
これにより、弾性変形された固定板片52は、弾性力(弾性復元力)によって、他方のガイド板長さ端41D(固定端)を支点(基点)として、各清掃側板23,24の他方の清掃板端23B,24Bから離間して変形前に復元される。
固定凸部54は、固定板片52の復元によって、他方の固定溝穴56内に挿入される。
【0084】
ホルダ筒枠体1内において、清掃保持体3の他方の保持長さ端42B、清掃板体の他方の清掃板長さ端2B、及び固定凸部54(固定板片52の自由端52C)を、一方の筒端1Aから他方の筒端1Bまで移動すると、一方の固定凸部53は、
図10(a)及び
図11(a)に示すように、一方の筒端1Aから一方の固定溝穴55に挿入される。
【0085】
固定体4は、
図5乃至
図7、及び
図9乃至
図11に示すように、各固定凸部53,54を各固定溝穴55,56に挿入すると、各固定凸部53,54とで筒天板18(ホルダ筒枠体1)を挟持して、各固定凸部53,54との間に筒天板18を配置する。
これにより、固定体4は、ホルダ筒枠体1内に清掃保持体3(ガイド板本体41、規制板42)を配置し、及び清掃板体2をホルダ筒枠体1の各筒端1A,1Bに配置した状態において、ホルダ筒枠体1に対する清掃保持体3の移動(筒中心線方向Aへの移動)を規制する。
固定体4は、
図10(b)及び
図11(b)に示すように、清掃保持体3で片持ち支持(支持)した清掃板体2及び清掃保持体3を一方の筒端1Aから取外す方向(筒中心線方向A)への力が清掃板体2、清掃保持体3に作用すると、他方の固定凸部54を固定溝穴56内で筒天板18(ホルダ筒枠体1)に当接して、清掃保持体3の一方の筒端1Aから取外す方向(筒中心線方向A)への移動を規制する。
固定体4は、
図10(a)及び
図11(a)に示すように、清掃保持体3で片持ち支持した清掃板体2及び清掃保持体3を他方の筒端1Bから取外す方向(筒中心線方向A)への力が清掃板体2、清掃保持体3に作用すると、一方の固定凸部53を固定溝穴55内で筒天板18(ホルダ筒枠体1)に当接して、清掃保持体3の他方の筒端1Bから取外す方向(筒中心線方向A)への移動を規制する。
【0086】
固定体4は、
図4乃至
図11に示すように、各固定凸部53,54を各固定溝穴55,56内に挿入すると、ホルダ筒枠体1内に清掃保持体3及び各清掃側板23,24の他方の清掃板端23B,24B側を配置した状態において、清掃保持体3、清掃板体2(清掃保持体3で片持ち支持された清掃板体2)を取付位置Vに位置決めする。
【0087】
清掃保持体3は、
図6乃至
図9に示すように、取付位置Vにおいて、各保持長さ端42A,42Bをホルダ筒枠体1の各筒端1A,1Bに面一として配置すると共に、規制板42をガイド溝穴15から清掃連結板25に向けて突出して、位置決めされる。
このとき、規制板42は、
図8に示すように、ホルダ筒枠体1内及びガイド溝穴15内に、各清掃側板23,24の他方の清掃板端23B,24Bを配置した状態において、ガイド溝穴15(各筒側板16,17の間)から清掃連結板25に向けて突出され、及び清掃連結板25に板間隔βを隔てて配置される。
【0088】
清掃板体2(清掃保持体3で片持ち支持した清掃板体2)は、
図4、
図10及び
図11に示すように、取付位置Vにおいて、清掃板長さ方向Aの板長さ中心線mを、ホルダ筒枠体1の各筒端1A,1Bの筒中心線方向Aの中心に配置し、及び清掃板長さ方向Aの各清掃板長さ端2A,2B(各清掃板長さ端2A,2B側)を、筒中心線方向Aにおいて、ホルダ筒枠体1の各筒端1A,1B及び清掃保持体3の各保持長さ端42A,42Bから突出して、位置決めされる。
このとき、清掃保持体3で片持ち支持した清掃板体2(清掃保持体3に片持ち支持された清掃板体2)は、ホルダ筒枠体1内及びガイド溝穴15内(各筒側板16,17の間)に各清掃側板23,24の他方の清掃板端23B,24B側を配置した状態において、清掃板長さ方向Aの各清掃板長さ端2A,2Bを、ホルダ筒枠体1の各筒端1A,1B及び清掃保持体3の各保持長さ端42A,42Bから筒中心線方向Aに突出して配置される。
【0089】
このように、清掃具Xは、清掃保持体3、及び清掃保持体3で片持ち支持した清掃板体2を、ホルダ筒枠体1の一方の筒端1A方からホルダ筒枠体1内(ガイド溝穴15内)に挿入すると共に、清掃保持体3、及び清掃保持体3で片持ち支持した清掃板体2を、ホルダ筒枠体1内(ガイド溝穴15内)で筒中心線方向Aに移動することで、清掃板体2をホルダ筒枠体1に取付けることができる(
図4乃至
図11参照)。
なお、清掃具Xでは、清掃保持体3、及び清掃保持体3で片持ち支持した清掃板体2(清掃保持体3に片持ち支持された清掃板体2)を、ホルダ筒枠体1の他方の筒端1Bからホルダ筒枠体1内(ガイド溝穴15内)に挿入することで、清掃板体2をホルダ筒枠体1に取付けることもできる。
【0090】
清掃具Xは、
図34に示すように、柄6を把持して、例えば、床面FLを清掃板体2(各合成樹脂繊維f)によって掃いて、各合成樹脂繊維fにて床面FLの塵埃等を捕捉する。清掃具Xは、ホルダ筒枠体1のガイド溝穴15(各筒側板16,17の間)から突出する各清掃側板23,24であって、一方の清掃側板23を床面FLに押付けて、各清掃側板23,24を規制板42に沿って、例えば、規制板42の各板平面42C,42Dに対して所定角度(例えば、略90度の角度)で弾性変形する。各清掃側板23,24は、各筒側板16,17から規制板42の各板平面42C,42Dに当接して突出されて、規制板42の先端42Eにて所定角度(略90度の角度)で弾性変形される。
これにより、清掃具Xでは、
図34に示すように、各筒側板16,17(ホルダ筒枠体1)を床面FLに接触することなく、清掃板体2の一方の清掃側板23(又は、清掃側板24)を床面FLに押付けることができる。
【0091】
清掃具Xは、
図34に示すように、清掃側板23(多数の合成樹脂繊維f)を床面FLに押付けて、床面FLに沿って掃くことで、多数の合成樹脂繊維fにて床面FLの塵埃等を捕捉する。
【0092】
清掃具Xは、
図34に示すように、可撓性の清掃板体2(可撓性の清掃側板23,24)の清掃板長さ方向Aの各清掃板長さ端2A,2B(各清掃板長さ端2A,2B側)をホルダ筒枠体1の各筒端1A,1B(清掃保持体3の各保持長さ端42A,42B)から突出しているので、床面FLを掃除する際に、ホルダ筒枠体1の各筒端1A,1B(清掃保持体3の各保持長さ端42A,42B)が家具等に接触することなく、可撓性の清掃板体2の各清掃板長さ端2A,2Bが接触する。
これにより、清掃具Xでは、ホルダ筒枠体1の各筒端1A,1B(清掃保持体3の各保持長さ端42A,42B)によって、家具等を損傷することを抑制できる。
【0093】
清掃具Xにおいて、
図33に示すように、例えば、他方の固定板片52を他方のガイド板長さ端41D(固定端)を支点(基点)として、各清掃側板23,24の他方の清掃板端23B,24Bに弾性変形しつつ、清掃保持体3を一方の筒端1Aに移動する。他方の固定凸部54は、固定板片52の弾性変形、及び清掃保持体3の一方の筒端1A側への移動に伴って、固定溝穴56から抜出されて、筒天板18の板裏平面18Bに押付けられる。
固定板片52を弾性変形し、及び固定凸部53を筒天板18の板裏平面18Bに押付けた状態において、清掃保持体3、清掃保持体3で保持した各清掃側板23,24の他方の清掃板端23B,24B側(清掃保持体3で片持ち支持した清掃板体2)及び固定体4を、一方の筒端1Aに移動する。
これにより、清掃保持体3は、
図33に示すように、固定凸部54を筒天板18の板裏平面18B(ホルダ筒枠体1)に摺接しつつ、保持した各清掃側板23,24の他方の清掃板端23B,24B側(清掃保持体3で片持ち支持した清掃板体2)及び固定体4と共に一方の筒端1Aを通してホルダ筒枠体1内から取出される(
図30参照)。
清掃保持体3で片持ち支持した清掃板体2は、ガイド溝穴15内の各清掃側板23,24の他方の清掃板端23B,24B側を各筒側板16,17に摺接しつつ、一方の筒端1Aを通してホルダ筒枠体1内から取出される(
図30参照)。
固定体4は、一方の固定凸部53を一方の固定溝穴56から一方の筒端1Aを通して、ホルダ筒枠体1内から取出される(
図30参照)。
このように、清掃具Xでは、ホルダ筒枠体1に取付けた清掃保持体3、清掃保持体3で保持した各清掃側板23,24の他方の清掃板端23B,24B側(清掃保持体3で片持ち支持した清掃板体2)を、ホルダ筒枠体1内において、筒中心線方向Aに移動することで、一方の筒端1Aを通してホルダ筒枠体1内から取外すことができる。
なお、一方の固定板片51を弾性変形しつつ、清掃保持体3を他方の筒端1Bに向けて移動することで、清掃保持体3、清掃保持体で片持ち支持した清掃板体2及び固定体4を、他方の筒端1Bを通してホルダ筒枠体1内から取外すこともできる。
【0094】
清掃保持体3、及び清掃板体2をホルダ筒枠体1内から取外すと、清掃板体2を清掃保持体3(規制板42)から取外す。
これにより、清掃板体2を交換して、清掃保持体3に取付けて、ホルダ筒枠体1内に配置できる。
清掃保持体3から取外した清掃板体2は、例えば、洗浄(水洗)されて、各合成樹脂繊維fに付着する塵埃等を除去する。
洗浄(水洗)した清掃板体2は、乾燥して、繰り返し使用される。清掃板体2は、各合成樹脂繊維fを断面異形状(例えば、断面Y字形状)に形成しているので、各合成樹脂繊維fを洗浄(水洗)して乾燥しても、隣接する合成樹脂繊維fが塊となることを抑制できる。
各合成樹脂繊維fを、断面異形状(断面Y字状、断面W字形状、断面V字形状、断面四角形状、断面星形状、断面十字形状等)に形成すると、隣接する合成樹脂繊維f同士の接点が少なくなり、洗浄及び乾燥後に、塊となり難くなる。
なお、合成樹脂繊維fは、捲縮合成樹脂繊維で構成しても良く、隣接する捲縮合成繊維同士の接点が少なくなり、洗浄及び乾燥後に、塊となり難くなる。
【産業上の利用可能性】
【0095】
本発明は、フローリング、畳、カーペット等の床面を清掃するのに最適である。
【符号の説明】
【0096】
X 清掃具
1 ホルダ筒枠体
1A 一方の筒端
1B 他方の筒端
2 清掃板体
2A 一方の清掃板長さ端
2B 他方の清掃板長さ端
3 清掃保持体
4 固定体
1C 筒側面
15 ガイド溝穴
23 清掃側板
24 清掃側板
23B 他方の清掃板端
24B 他方の清掃板端
25 清掃連結板
A 筒中心線の方向
f 合成樹脂繊維