(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-20
(45)【発行日】2023-04-28
(54)【発明の名称】イメージセンサ
(51)【国際特許分類】
H01L 27/146 20060101AFI20230421BHJP
【FI】
H01L27/146 D
(21)【出願番号】P 2021071681
(22)【出願日】2021-04-21
【審査請求日】2021-04-21
(32)【優先日】2020-12-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507296388
【氏名又は名称】采▲ぎょく▼科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】VisEra Technologies Company Limited
【住所又は居所原語表記】No.12,Dusing Rd.1, Hsinchu Science Park,Hsin-Chu City,Taiwan
(74)【代理人】
【識別番号】100105946
【氏名又は名称】磯野 富彦
(72)【発明者】
【氏名】林 正軒
(72)【発明者】
【氏名】張 育淇
【審査官】脇水 佳弘
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0052823(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0076247(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0352983(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0035838(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0319060(US,A1)
【文献】特開2017-011207(JP,A)
【文献】特開2015-233043(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 27/146
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
オートフォーカスセンサユニットのグループ、
前記オートフォーカスセンサユニットのグループに隣接し、そのグループを囲む隣接センサユニットであって、前記隣接センサユニットのそれぞれは、前記オートフォーカスセンサユニットのグループに近い第1の辺と、前記オートフォーカスセンサユニットのグループから離れた第2の辺とを有する前記隣接センサユニット、
前記オートフォーカスセンサユニットのグループと前記隣接センサユニットとの間に配置された第1の遮光構造、および
前記第1の遮光構造から横方向に延び、1つ以上の前記隣接センサユニットの前記第1の辺および前記第2の辺の少なくとも1つに配置された第1の追加の遮光構造を含
み、
前記オートフォーカスセンサユニットのグループおよび前記隣接センサユニットは、それぞれ、複数の感知部に配置されたカラーフィルタユニットを含み、さらに前記カラーフィルタユニットに配置されたマイクロレンズ、および前記カラーフィルタユニットの間に配置され、前記第1の遮光構造が埋め込まれるように前記第1の遮光構造の上に配置されるパーティショングリッド構造を含み、前記第1の追加の遮光構造は前記第1の遮光構造から前記カラーフィルタ内で横方向に延びるイメージセンサ。
【請求項2】
前記パーティショングリッド構造の高さは、前記第1の遮光構造の高さ以上であり、前記パーティショングリッド構造の屈折率は、約1.00から1.99の間である請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項3】
前記第1の追加の遮光構造は、前記オートフォーカスセンサユニットのグループの中心点を中心に対称的に配置され、前記隣接センサユニットのそれぞれの前記第1の辺に配置され、対応する前記隣接センサユニットの前記第2の辺に向かって延びる請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項4】
前記第1の追加の遮光構造は、前記オートフォーカスセンサユニットのグループの中心点を中心に対称的に配置され、前記隣接センサユニットのそれぞれの前記第2の辺に配置され、対応する前記隣接センサユニットの前記第1の辺に向かって延びる請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項5】
前記第1の追加の遮光構造は、前記オートフォーカスセンサユニットのグループの中心点を中心に対称的に配置され、前記隣接センサユニットのそれぞれの前記第1の辺と前記第2の辺に配置され、対応する前記隣接センサユニットの前記第2の辺と前記第1の辺に向かってそれぞれ延びる請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項6】
上面からみて前記オートフォーカスセンサユニットのグループに対角線上に隣接する前記隣接センサユニットを囲む4辺を有する第2の遮光構造をさらに含み、前記第2の遮光構造は、前記オートフォーカスセンサユニットのグループに近い第1の角と、前記オートフォーカスセンサユニットのグループから離れた第2の角とを有し、前記4辺のうちの2つの辺は前記第1の角で交差し、前記4辺のうちのもう2つの辺は前記第2の角で交差し、
前記パーティショングリッド構造は、さらに前記カラーフィルタの間に配置され、前記第2の遮光構造が埋め込まれるように前記第2の遮光構造の上に配置される請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項7】
前記カラーフィルタ内で前記第2の遮光構造から横方向に延び、上面からみて前記4辺のうちの少なくとも2辺に配置された第2の追加の遮光構造をさらに含み、前記第2の追加の遮光構造は、前記オートフォーカスセンサユニットのグループの中心点を中心に対称的に配置され、前記第1の角で交差する2つの辺に配置され、対応する前記第2の遮光構造の前記第2の角で交差するもう2つの辺に向かって延びる請求項6に記載のイメージセンサ。
【請求項8】
前記カラーフィルタ内で前記第2の遮光構造から横方向に延び、上面からみて前記4辺のうちの少なくとも2辺に配置された第2の追加の遮光構造をさらに含み、前記第2の追加の遮光構造は、前記オートフォーカスセンサユニットのグループの中心点を中心に対称的に配置され、前記第2の角で交差する2つの辺に配置され、対応する前記第2の遮光構造の前記第1の角で交差する2つの辺に向かって延びる請求項6に記載のイメージセンサ。
【請求項9】
前記カラーフィルタ内で前記第2の遮光構造から横方向に延び、上面からみて前記4辺のうちの少なくとも2辺に配置された第2の追加の遮光構造をさらに含み、前記第2の追加の遮光構造は、前記オートフォーカスセンサユニットのグループの中心点を中心に対称的に配置され、前記第2の遮光構造の4辺に配置され、対応する前記第2の遮光構造内で内側に向かって延びる請求項6に記載のイメージセンサ。
【請求項10】
前記カラーフィルタ内で前記第2の遮光構造から横方向に延び、上面からみて前記4辺のうちの少なくとも2辺に配置された第2の追加の遮光構造をさらに含み、前記隣接センサユニットのそれぞれの前記第1の追加の遮光構造および前記第2の追加の遮光構造は、上面から見て長方形、楕円形、円弧形状、またはU字形状である請求項6に記載のイメージセンサ。
【請求項11】
オートフォーカスセンサユニットのグループ、
前記オートフォーカスセンサユニットのグループに隣接し、そのグループを囲む隣接センサユニットであって、前記隣接センサユニットのそれぞれは、前記オートフォーカスセンサユニットのグループに近い第1の辺と、前記オートフォーカスセンサユニットのグループから離れた第2の辺とを有する前記隣接センサユニット、
ここで、前記オートフォーカスセンサユニットのグループおよび前記隣接センサユニットは、それぞれ、複数の感知部に配置されたカラーフィルタユニットを含み、さらに前記カラーフィルタユニットに配置されたマイクロレンズを含み、および
前記オートフォーカスセンサユニットのグループと前記隣接センサユニットとの間に配置され
た第1の遮光構造であって、前記隣接センサユニットの前記第1の辺および前記第2の辺の少なくとも1つに、
前記第1の遮光構造から連続する複数の
連続部分を含み、前記複数の
連続部分は、前記オートフォーカスセンサユニットのグループの中心点を中心に対称的に配置される第1の遮光構造を含
み、
前記オートフォーカスセンサユニットのグループおよび前記隣接センサユニットは、前記カラーフィルタユニットの間に配置され、前記第1の遮光構造が埋め込まれるように前記第1の遮光構造の上に配置されるパーティショングリッド構造をさらに含み、前記複数の連続部分は前記第1の遮光構造から前記カラーフィルタ内で連続するイメージセンサ。
【請求項12】
前記第1の遮光構造は、金属または不透明な金属酸化物を含み、前記隣接センサユニットのそれぞれの前記複数の
連続部分は、前記隣接センサユニットのそれぞれの総面積の0%~50%の間をカバーする請求項11に記載のイメージセンサ。
【請求項13】
前記マイクロレンズは、第1のマイクロレンズおよび複数の第2のマイクロレンズをさらに含み、前記第1のマイクロレンズは、前記オートフォーカスセンサユニットのグループの前記カラーフィルタユニットに配置され、前記複数の第2のマイクロレンズは、前記隣接センサユニットの前記カラーフィルタユニットに配置され、前記第1のマイクロレンズの高さは、前記複数の第2のマイクロレンズの高さ以上である請求項12に記載のイメージセンサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イメージセンサに関するものであり、特に、イメージセンサの遮光構造の配置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
相補型金属酸化膜半導体(CMOS)イメージセンサ(CISとしても知られている)などのイメージセンサは、デジタル静止画スチルカメラ、デジタルビデオカメラなどの様々な撮像装置で広く用いられている。イメージセンサの光感知部は、周囲の色の変化を検出することができ、信号電荷は、光感知部で受光される光量に応じて生成されることができる。また、光感知部で生成された信号電荷が伝送されて増幅されることにより、画像信号が得られる。
【0003】
産業需要に基づき、画素サイズは縮小され続けてきた。高レベルのパフォーマンスを維持するために、位相差オートフォーカス(PDAF)画素の1つのグループが従来の画素に統合されることができる。このPDAF画素のグループによって受光された光は、カラーフィルタを介して集光し、底部の感知部に集められ、装置の画像焦点が検出されることができる。画素サイズが縮小されたイメージセンサは、精度にわずかなオフセットが発生する可能性があり、装置の全体的な性能に大きな影響を与える可能性がある。従って、これらの、および関連する問題は、イメージセンサの設計および製造を通じて解決する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
イメージセンサの遮光構造の配置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態では、イメージセンサは、オートフォーカスセンサユニットのグループを含む。隣接センサユニットは、オートフォーカスセンサユニットのグループに隣接し、そのグループを囲み、隣接センサユニットのそれぞれは、オートフォーカスセンサユニットのグループに近い第1の辺と、オートフォーカスセンサユニットのグループから離れた第2の辺とを有する。イメージセンサは、オートフォーカスセンサユニットのグループと隣接センサユニットとの間に配置された第1の遮光構造;第1の遮光構造から横方向に延び、1つ以上の隣接センサユニットの第1の辺および第2の辺の少なくとも1つに配置された第1の追加の遮光構造をさらに含む。
【0006】
もう1つの実施形態では、イメージセンサは、オートフォーカスセンサユニットのグループを含む。隣接センサユニットは、オートフォーカスセンサユニットのグループに隣接し、そのグループを囲み、隣接センサユニットのそれぞれは、オートフォーカスセンサユニットのグループに近い第1の辺と、オートフォーカスセンサユニットのグループから離れた第2の辺とを有する。イメージセンサは、オートフォーカスセンサユニットのグループと隣接センサユニットとの間に配置された第1の遮光構造を含み、第1の遮光構造は、隣接センサユニットの第1の辺および第2の辺の少なくとも1つに複数の第1の拡大部分を含み、第1の拡大部分は、オートフォーカスセンサユニットのグループの中心点を中心に対称的に配置される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明は、添付の図面を参照しながら以下の詳細な説明及び例を読むことで、より完全に理解することができる。図面は、業界の標準的な慣行に従って、様々な特徴が縮尺通りに描かれていない。実際、様々な特徴の寸法は、明確に説明できるようにするために、任意に拡大または縮小されることがある。
【
図1】
図1は、本開示のいくつかの実施形態による、様々なセンサユニットを含むイメージセンサの上面図である。
【
図2A】
図2Aは、本開示のいくつかの実施形態による、
図1に示されたイメージセンサの断面図である。
【
図2B】
図2Bは、本開示のいくつかの実施形態による、
図1に示されたイメージセンサの断面図である。
【
図2C】
図2Cは、本開示のいくつかの実施形態による、
図1に示されたイメージセンサの断面図である。
【
図3A】
図3Aは、本開示のいくつかの実施形態による、カラーフィルタユニットおよびマイクロレンズを製造する前に図示されたイメージセンサの上面図である。
【
図3B】
図3Bは、本開示のいくつかの実施形態による、カラーフィルタユニットおよびマイクロレンズを製造する前に図示されたイメージセンサの上面図である。
【
図3C】
図3Cは、本開示のいくつかの実施形態による、カラーフィルタユニットおよびマイクロレンズを製造する前に図示されたイメージセンサの上面図である。
【
図3D】
図3Dは、本開示のいくつかの実施形態による、カラーフィルタユニットおよびマイクロレンズを製造する前に図示されたイメージセンサの上面図である。
【
図3E】
図3Eは、本開示のいくつかの実施形態による、カラーフィルタユニットおよびマイクロレンズを製造する前に図示されたイメージセンサの上面図である。
【
図4A】
図4Aは、本開示のいくつかの実施形態による、カラーフィルタユニットおよびマイクロレンズを製造する前に図示されたイメージセンサの上面図である。
【
図4B】
図4Bは、本開示のいくつかの実施形態による、カラーフィルタユニットおよびマイクロレンズを製造する前に図示されたイメージセンサの上面図である。
【
図4C】
図4Cは、本開示のいくつかの実施形態による、カラーフィルタユニットおよびマイクロレンズを製造する前に図示されたイメージセンサの上面図である。
【
図5A】
図5Aは、本開示のいくつかの実施形態による、カラーフィルタユニットおよびマイクロレンズを製造する前に図示されたイメージセンサの上面図である。
【
図5B】
図5Bは、本開示のいくつかの実施形態による、カラーフィルタユニットおよびマイクロレンズを製造する前に図示されたイメージセンサの上面図である。
【
図5C】
図5Cは、本開示のいくつかの実施形態による、カラーフィルタユニットおよびマイクロレンズを製造する前に図示されたイメージセンサの上面図である。
【
図5D】
図5Dは、本開示のいくつかの実施形態による、カラーフィルタユニットおよびマイクロレンズを製造する前に図示されたイメージセンサの上面図である。
【
図6A】
図6Aは、本開示のいくつかの実施形態による、カラーフィルタユニットおよびマイクロレンズを製造する前に図示されたイメージセンサの上面図である。
【
図6B】
図6Bは、本開示のいくつかの実施形態による、カラーフィルタユニットおよびマイクロレンズを製造する前に図示されたイメージセンサの上面図である。
【
図6C】
図6Cは、本開示のいくつかの実施形態による、カラーフィルタユニットおよびマイクロレンズを製造する前に図示されたイメージセンサの上面図である。
【
図6D】
図6Dは、本開示のいくつかの実施形態による、カラーフィルタユニットおよびマイクロレンズを製造する前に図示されたイメージセンサの上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
次の開示では、異なる特徴を実施するために、多くの異なる実施の形態または実施例を提供する。本開示を簡潔に説明するために、複数の要素および複数の配列の特定の実施形態が以下に述べられる。これらはもちろん単に例示するためであり、それに限定するという意図はない。例えば、下記の開示において、第1の特徴が第2の特徴の上に形成されるということは、第1と第2の特徴が直接接触して形成される複数の実施形態を含むことができ、且つ第1と第2の特徴が直接接触しないように、付加的な特徴が第1と第2の特徴間に形成される複数の実施形態を含むこともできる。
【0009】
追加のステップが、例示された方法の前、間、または後に実施されてもよく、例示された方法のその他の実施形態では、いくつかのステップが置き換えられるか、または省略されてもよい。
【0010】
さらに、(以下の詳細な説明において)、「下の方」、「下方」、「下部」、「上」、「上方」、「上部」およびこれらに類する語のような、空間的に相対的な用語は、図において1つの要素または特徴と、別の要素と特徴との関係を記述するための説明を簡潔にするために用いられる。空間的に相対的な用語は、図に記載された方向に加えて、使用または操作する装置の異なる方向を包含することを意図している。装置は、他に方向づけされてもよく(90度回転、または他の方向に)、ここで用いられる空間的に相対的な記述は、同様にそれに応じて解釈され得る。
【0011】
本開示では、「約」、「およそ」、および「実質的に」という用語は、一般的に、所定値の+/-20%を意味し、より一般的に、所定値の+/-10%を意味し、より一般的に、所定値の+/-5%を意味し、より一般的に、所定値の+/-3%を意味し、より一般的に、所定値の+/-2%を意味し、より一般的に、所定値の+/-1%を意味し、さらにより一般的に、所定値の+/-0.5%を意味する。本開示の所定値は、近似値である。即ち、「約」、「およそ」、および「実質的に」という用語の具体的な説明がないとき、所定値は、「約」、「およそ」、および「実質的に」の意味を含む。
【0012】
特に定義されない限り、本明細書で使用される全ての用語(技術的及び科学的用語を含む)は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。一般的に使用される辞書に定義されているような用語は、関連技術の文脈における意味と一致する意味を有するものと解釈されるべきであり、本明細書で明示的に定義されていない限り、理想化された又は過度に形式的な意味で解釈されない。
【0013】
本開示は、以下の実施形態において同じ構成要素の符号または文字を繰り返し用いる可能性がある。繰り返し用いる目的は、簡易化した、明確な説明を提供するためのもので、説明される様々な実施形態および/または構成の関係を限定するものではない。
【0014】
遮光構造は、従来、各センサユニット(または画素)を他のセンサユニットから分離するため、カラーフィルタは、隣接するセンサユニットの影響を受けることなく、入射光を各センサユニットの所望の色に変換する。しかしながら、オートフォーカスセンサユニットのグループ(位相差オートフォーカス(PDAF)画素とも呼ばれる)を追加すると、同じ寸法のマイクロレンズが連続的に配置される従来のイメージセンサのサイクリング効果(cycling effect)が損なわれる可能性がある。したがって、光がイメージセンサ面の法線方向に入射しないとき(例えば、イメージセンサ面に対して傾斜した角度で入射したとき)、遮蔽効果が生じる可能性があり、オートフォーカスセンサユニットのグループに隣接する1つのセンサユニットが、オートフォーカスセンサユニットのグループに隣接する別のセンサユニットよりも少ない光を受ける可能性がある。その結果、装置間のセンサユニットが均一な感度を有しなくなる。本開示は、遮光構造を配置する革新的な方法を提供して上述の問題を解決する。本開示の遮光構造は、過剰な光をブロックすることができ、それにより、イメージセンサ間の感度の均一性を高めることができる。
【0015】
図1は、本開示のいくつかの実施形態による、様々なセンサユニットを含むイメージセンサの上面図である。いくつかの実施形態では、イメージセンサは、実際には数百万のセンサユニットを含むことができる。本開示は、実際のイメージセンサの一部を表示しており、これは3つのグループに分けられることができる。中心には、4つのセンサユニットが1つのオートフォーカスセンサユニットのグループ104を構成している。本開示のいくつかの実施形態によれば、オートフォーカスセンサユニットのグループ104は2×2に配置されているが、本開示はそれに限定されない。いくつかの実施形態では、オートフォーカスセンサユニット104は、m×n個の光電変換素子に対応することができ、ここでのmおよびnは、同じまたは異なってもよい正の整数であるが、本開示はそれらに限定されない。オートフォーカスセンサユニットのグループ104全体に配置されたマイクロレンズは1つだけであることに留意されたい。これは、そのマイクロレンズがその他のセンサユニットのそれらとは異なる寸法(底部面積、高さ、および/または曲率半径など)を有することを意味する。本開示のいくつかの実施形態によれば、光がこのグループ内の各オートフォーカスセンサユニットによって均一に受光されたとき、イメージセンサは焦点が合うことになる。しかしながら、各オートフォーカスセンサユニットが受光した光が不均一な場合、イメージセンサの焦点が合わなくなる。従って、オートフォーカスセンサユニットのグループ104は、装置全体の画像フォーカスを検出し、追跡することができる。
【0016】
図1に示すように、オートフォーカスセンサユニットのグループ104に直接隣接し、それを囲むセンサユニットは、隣接センサユニット106である。明確にするために、隣接センサユニット106は、隣接センサユニット106a、106b、106c、106d、160e、106f、106g、106h、106i、106j、106k、および106lにさらに分けられる。最後に、周囲のセンサユニットは、周囲センサユニット108である。本開示のいくつかの実施形態によれば、隣接センサユニット106は、オートフォーカスセンサユニットのグループ104に対する軸方向に基づいてさらに分類されることができる。例えば、隣接センサユニット106b、106c、106h、および106iは、x軸ユニットであり、隣接センサユニット106e、106f、106k、および106lは、y軸ユニットであり、隣接センサユニット106a、106d、106g、および106jは対角ユニットである。本開示のいくつかの実施形態によれば、全ての隣接センサユニット106および周囲センサユニット108上のマイクロレンズは、同じ寸法を有する。
【0017】
図2A~
図2Cは、
図1に示されたイメージセンサの断面図であり、断面図は、
図1の線A-A’を含む垂直面より得られる。
図2A~
図2Cは、それぞれイメージセンサ10、20、および30を示している。イメージセンサ10、20、および30の違いについては、後述する。
図2Aに示すように、いくつかの実施形態では、イメージセンサ10は、上記のように、オートフォーカスセンサユニットのグループ104、隣接センサユニット106、および周囲センサユニット108を含む。オートフォーカスセンサユニットのグループ104、隣接センサユニット106、および周囲センサユニット108のそれぞれは、複数の感知部P、カラーフィルタユニット102、およびマイクロレンズ(第1のマイクロレンズ116および第2のマイクロレンズ118など)を含む。複数の感知部Pは、基板100に埋め込まれてもよい。いくつかの実施形態では、基板100は、イメージセンサ10の全てのユニットによって共有される単一の構造であってもよい。
【0018】
いくつかの実施形態では、基板100は、例えば、ウェハまたはチップであり得るが、本開示は、それらに限定されない。いくつかの実施形態では、基板100は、半導体基板、例えばシリコン基板であってもよい。さらに、いくつかの実施形態では、半導体基板は、ゲルマニウムを含む元素半導体、窒化ガリウム(GaN)、炭化ケイ素(SiC)、ヒ化ガリウム(GaAs)、リン化ガリウム(GaP)、リン化インジウム(InP)、ヒ素化インジウム(InAs)、および/またはアンチモン化インジウム(InSb)を含む化合物半導体、シリコンゲルマニウム(SiGe)合金、リン化ガリウム砒素(GaAsP)合金、リン化アルミニウムインジウム(AlInAs)合金、リン化アルミニウムガリウム(AlGaAs)合金、リン化ガリウムインジウム(GaInAs)合金、リン化ガリウムインジウム(GaInP)合金、および/またはリン化ガリウムインジウム砒素(GaInAsP)合金、或いはそれらの組み合わせを含む合金半導体であってもよい。いくつかの実施形態では、基板102は、シリコン基板または有機光電変換層などの光電変換基板であってもよい。
【0019】
もう1つの実施形態では、基板100は、半導体オンインシュレータ(SOI)基板であってもよい。半導体オンインシュレータ基板は、ベースプレート、ベースプレート上に配置された埋め込み酸化物層、および埋め込み酸化物層上に配置された半導体層を含み得る。さらに、基板100は、N型またはP型の導電型であってもよい。
【0020】
いくつかの実施形態では、基板100は、様々な分離素子(図示せず)を含んで活性領域を規定し、基板100内または基板上の活性領域要素を電気的に分離する。いくつかの実施形態では、分離素子は、シャロートレンチアイソレーション(STI)素子、シリコン局所酸化(LOCOS)素子、またはその他の好適な分離素子、またはその組み合わせであってもよい。いくつかの実施形態では、分離素子の形成は、例えば、基板100上に絶縁層を形成し、絶縁層および基板100を選択的にエッチングして、基板100内にトレンチを形成し、トレンチ内に豊富な窒素含有(例えば、酸窒化ケイ素)ライナーを成長させ、次いで絶縁材料(例えば、二酸化ケイ素、窒化ケイ素、または酸窒化ケイ素)を堆積プロセスでトレンチ内に充填し、次いで、アニーリングプロセスをトレンチ内の絶縁材料に行い、基板100上に平坦化プロセスを行って過剰な絶縁材料を除去し、トレンチ内の絶縁材料が基板100の上面と同一平面になるようにする。
【0021】
いくつかの実施形態では、基板100は、例えば、イオン注入および/または拡散プロセスによって形成された様々なP型ドープ領域および/またはN型ドープ領域(図示せず)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、トランジスタ、フォトダイオードなどが、分離素子によって規定された活性領域に形成されてもよい。
【0022】
上述のように、オートフォーカスセンサユニットのグループ104、隣接センサユニット106、および周囲センサユニット108のそれぞれは、基板100内に埋め込まれた複数の感知部P上に配置されたカラーフィルタユニット102を含む。本開示のいくつかの実施形態によれば、隣接センサユニット106は、オートフォーカスセンサユニットのグループ104に垂直方向および横方向に隣接していてもよく、周囲センサユニット108は、隣接センサユニット106に垂直方向および横方向に隣接していてもよい。いくつかの実施形態では、カラーフィルタユニット102の高さは、約0.3μmから2.0μmの間であることができる。いくつかの実施形態では、カラーフィルタユニット102は、各センサユニットの要件に応じて、赤、緑、青、白、または赤外線に着色されることができ、フォトダイオードなどの下方の感知部Pのそれぞれは、受信した光信号を、オートフォーカスセンサユニットのグループ104、隣接センサユニット106、および周囲センサユニット108のそれぞれの電気信号に変換することができる。
【0023】
図2Aに示すように、イメージセンサ10は、基板100上に配置された遮光構造110を含む。
図3A~
図3E、
図4A~
図4C、
図5A~
図5D、および
図6A~
図6D(後述する)に示すように、遮光構造110は、上面から見て単一グリッド構造である。上面から見て、遮光構造110は、各オートフォーカスセンサユニットのグループ104、各隣接センサユニット106、および各周囲センサユニット108を区画している。しかしながら、明確にするために、遮光構造110は、第1の遮光構造および第2の遮光構造(図では個別にラベル付けされていない)に分類される。本実施形態では、遮光構造110の第1の遮光構造は、オートフォーカスセンサユニットのグループ104と隣接センサユニット106との間、および隣接センサユニット106と周囲センサユニット108との間に配置されている。いくつかの実施形態では、遮光構造110の第1の遮光構造は、オートフォーカスセンサユニットのグループ104、隣接センサユニット106、および周囲センサユニット108の境界をまたがる。換言すれば、遮光構造110の第1の遮光構造は、任意の2つの隣接ユニット(例えば、オートフォーカスセンサユニットのグループ104と隣接センサユニット106、または隣接センサユニット106と周囲センサユニット108)によって共有されるように配置される。遮光構造110の配置は、カラーフィルタユニット102のうちの1つの下方にある複数の感知部Pのうちの1つが、受信した信号の精度に影響を及ぼす可能性がある異なる色の隣接するカラーフィルタユニット102からの追加の光を受光するのを防ぐことができる。本開示のいくつかの実施形態では、遮光構造110の高さは、約0.005μmから2.000μmの間であってもよい。いくつかの実施形態では、遮光構造110の材料は、不透明な金属(タングステン(W)、アルミニウム(Al)など)、不透明な金属窒化物(窒化チタン(TiN)など)、不透明な金属酸化物(酸化チタン(TiO)など)、他の適切な材料、またはそれらの組み合わせを含むことができるが、本開示はそれらに限定されない。遮光構造110は、基板100上に金属層を堆積し、次いでフォトリソグラフィおよびエッチングプロセスを用いて金属層をパターン化することによって形成されることができるが、本開示はそれに限定されない。
【0024】
図2Aに示すように、パーティショングリッド構造114は、遮光構造110の上に配置されている。いくつかの実施形態では、パーティショングリッド構造114の形状は、遮光構造110の形状に対応することができる。いくつかの実施形態では、パーティショングリッド構造114の中心線(図示せず)は、各オートフォーカスセンサユニットのグループ104、各隣接センサユニット106、および各周囲センサユニット108の境界を規定することができる。いくつかの実施形態では、傾斜した入射光の受光に応じて、遮光構造110は、パーティショングリッド構造114の中心線から横方向に意図的に位置がずれていてもよい。同様に、続いて形成されるマイクロレンズの接合部分も、パーティショングリッド構造114の中心線から横方向に意図的に位置がずれていてもよい。従って、いくつかの実施形態では、遮光構造110は、パーティショングリッド構造114内に埋め込まれている。もう1つの実施形態では、遮光構造110は、パーティショングリッド構造114の境界を超えてもよい。しかしながら、本発明者は、意図的に位置合わせされない配置が、オートフォーカスセンサユニットのグループの構造によって引き起こされる遮蔽効果を十分に補償できない可能性があることを発見した。従って、本開示では、上述の問題を解決するために、後に説明する追加の遮光構造112が導入される。いくつかの実施形態では、パーティショングリッド構造114の高さは、イメージセンサ10、20、30のそれぞれの設計要件に応じて、遮光構造110(第1の遮光構造および第2の遮光構造)の高さ以上であってもよい。本開示のいくつかの実施形態によれば、パーティショングリッド構造114は、カラーフィルタユニット102よりも低い屈折率を有することができる。本開示のいくつかの実施形態によれば、パーティショングリッド構造114の屈折率は、約1.00から1.99の間である。入射光がカラーフィルタ層102に入射したとき、パーティショングリッド構造114は、特定のカラーフィルタユニット102内の光線を分離して、光トラッピング機能として機能することができる。パーティショングリッド構造114の材料は、透明な誘電体材料を含んでもよい。
【0025】
図2Aに示すように、マイクロレンズは、オートフォーカスセンサユニットのグループ104、隣接センサユニット106、および周囲センサユニット108のカラーフィルタユニット102の上方に対応して配置されている。本開示のいくつかの実施形態では、前述のように、マイクロレンズは、第1のマイクロレンズ116および第2のマイクロレンズ118を含む。いくつかの実施形態では、各第1のマイクロレンズ116は、各オートフォーカスセンサユニットのグループ104に対応し、各第2のマイクロレンズ118は、各隣接センサユニット106および各周囲センサユニット108に対応する。いくつかの実施形態では、第1のマイクロレンズ116および第2のマイクロレンズ118は、カラーフィルタユニット102を介して、入射光を基板100内の複数の感知部Pに集光させるように用いられる。いくつかの実施形態では、第1のマイクロレンズ116および第2のマイクロレンズ118の材料は、透明な材料であり得る。例えば、材料は、ガラス、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、ポリウレタン、他の任意の適用可能な材料、またはそれらの組み合わせを含み得るが、本開示はそれらに限定されない。いくつかの実施形態では、第1のマイクロレンズ116および第2のマイクロレンズ118は、フォトレジストリフロー法、ホットエンボス法、任意の他の適用可能な方法、またはそれらの組み合わせによって形成され得る。いくつかの実施形態では、第1のマイクロレンズ116および第2のマイクロレンズ118を形成するステップは、スピンオンコーティングプロセス、リソグラフィプロセス、エッチングプロセス、任意の他の適用可能なプロセス、またはそれらの組み合わせを含み得るが、本開示はそれらに限定されない
【0026】
上述のように、各第1のマイクロレンズ116は複数のセンサユニットをカバーし、各第2のマイクロレンズ118は単一のセンサユニットのみをカバーするため、第1のマイクロレンズ116は第2のマイクロレンズ118と異なる構造寸法を有する。例えば、第1のマイクロレンズ116の底部面積、高さ、および/または曲率半径は、第2のマイクロレンズ118の底部面積、高さ、および/または曲率半径と異なり得る。オートフォーカスセンサユニットのグループ104を組み込む前に、イメージセンサの全表面は、サイクリング効果が生成され得る同じ寸法のマイクロレンズ(例えば、第2のマイクロレンズ118の寸法)のみを含む。サイクリング効果は、各センサユニットが、光の入射方向および/または角度に関係なく、均一な量の入射光を受光することができるようにする。オートフォーカスセンサユニットのグループ104を統合することにより、イメージセンサ10の感度が向上されることができ、焦点が合わせられた画像を検出して追跡することができる。しかしながら、第1のマイクロレンズ116の構造は、イメージセンサ10のサイクリング効果を損ない、感度の均一性を低下させる可能性がある。
【0027】
明確化および単純化のために、隣接センサユニット106のそれぞれは、第1の辺S1および第2の辺S2を含み得る。本開示のいくつかの実施形態によれば、第1の辺S1は、オートフォーカスセンサユニットのグループ104と隣接センサユニット106との間のインターフェース(または境界)であり、第2の辺S2は、隣接センサユニット106と周囲センサユニット108との間のインターフェース(または境界)である。いくつかの実施形態では、第1の辺S1は、オートフォーカスセンサユニットのグループ104に近接(または隣接)し、第2の辺S2は、オートフォーカスセンサユニットのグループ104から離れている(または反対側にある)。
【0028】
本開示のいくつかの実施形態によれば、入射光が、例えば、右に向かって傾斜した角度で入射されたとき、オートフォーカスセンサユニットのグループの右側にある隣接センサユニット106は、直接照射されることができる。反対に、オートフォーカスセンサユニットのグループ104の左側にある隣接センサユニット106は、例えば、その間に第1のマイクロレンズ116構造で間接的に照射されてもよい。
図2A~
図2Cの実施形態では、光の入射方向に基づいて、オートフォーカスセンサユニットのグループ104の右側にあり、オートフォーカスセンサユニットのグループ104の前で入射光に直接面する、隣接センサユニット106は、フロントサイドセンサユニット106-Fとしてさらに見なしてもよく、オートフォーカスセンサユニットのグループ104の左側にあり、水平方向でオートフォーカスセンサユニットのグループ104を介して光を受光する、隣接センサユニット106は、バックサイドセンサユニット106-Bとしてさらに見なしてもよい。上述のように、第1のマイクロレンズ116は、第2のマイクロレンズ118と異なる構造寸法を有していてもよく、フロントサイドセンサユニット106-Fおよびバックサイドセンサユニット106-Bより受光した光は、第1のマイクロレンズ116の構造に影響を受ける可能性がある。換言すれば、フロントサイドセンサユニット106-Fとバックサイドセンサユニット106-Bの受光量が異なるため、フロントサイドセンサユニット106-Fとバックサイドセンサユニット106-B間の受光の均一性が低下する可能性がある。
【0029】
図2Aに示すように、イメージセンサ10の第1のマイクロレンズ116の高さは、隣接する第2のマイクロレンズ118の高さに実質的に等しい。実質的に同じ高さにおいて、第1のマイクロレンズ116は、より大きな底面積を有するため、第2のマイクロレンズ118よりも大きな曲率半径を有し得る。
図2Aに示すように、第1のマイクロレンズ116の両端は、フロントサイドセンサユニット106-Fの第2のマイクロレンズ118およびバックサイドセンサユニット106-Bの第2のマイクロレンズ118にそれぞれ隣接している。入射光がある角度で(右に傾いて)入射したとき、留意すべきことは第1のマイクロレンズ116の構造上の特徴により、第1のマイクロレンズ116とバックサイドセンサユニット106-B上の第2のマイクロレンズ118との隣接部分は、フロントサイドセンサユニット106-F上の第2のマイクロレンズ118と周囲センサユニット108上の隣接する第2のマイクロレンズ118の隣接部分よりも大きな表面積を提供して、光が照射される(第1のマイクロレンズ116と第2のマイクロレンズ118間のジョイントシームが、2つの隣接する第2のマイクロレンズ118間のジョイントシームよりも深いため)。従って、バックサイドセンサユニット106-Bによって受光された入射光120bは、フロントサイドセンサユニット106-Fによって受光された入射光120fよりも多くなることができる。
【0030】
図2Aに示すように、前述したように、受光の均一性の低下を克服するために、追加の遮光構造112が導入されている。しかしながら、明確にするために、追加の遮光構造112は、第1の追加の遮光構造および第2の追加の遮光構造に分類される(図では個別にラベル付けされていない)。追加の遮光構造112の第1の追加の遮光構造は、フロントサイドセンサユニット106-Fおよびバックサイドセンサユニット106-Bの第1の辺S1に配置され、遮光構造110の第1の遮光構造から、対応する隣接センサユニット106の第2の辺S2に向かって横方向に延びることができる。
【0031】
本開示のいくつかの実施形態によれば、追加の遮光構造112(第1の追加の遮光構造および第2の追加の遮光構造)は、遮光構造110(第1の遮光構造および第2の遮光構造)から拡大した部分として用いることができ、遮光構造110および追加の遮光構造112は、連続した構造となる。即ち、遮光構造110と追加の遮光構造112とが一体的に形成されている。いくつかの実施形態では、遮光構造110および追加の遮光構造112は、同じ材料を共有することができ、次いで、追加のコストをかけることなく、同じマスクを用いて、遮光構造110および追加の遮光構造112を同時に形成することができる。もう1つの実施形態では、追加の遮光構造112は、遮光構造110とは異なる材料を有することもでき、製造に異なるマスクが必要とされ得る。本開示のいくつかの実施形態によれば、追加の遮光構造112(第1の追加の遮光構造および第2の追加の遮光構造)は、オートフォーカスセンサユニットのグループ104の中心点を中心に対称的に配置されることができる。上述したように、実際のイメージセンサは、数百万のオートフォーカスセンサユニットのグループ104を含み得る。追加の遮光構造112の対称的な特徴は、装置表面の間においてより直観的なプロセス手順およびマスク設計を可能にする。
図2Aでは、バックサイドセンサユニット106-Bで受光した過剰な部分の光は、バックサイドセンサユニット106-Bの追加の遮光構造112の第1の追加の遮光構造によってブロックされることに留意されたい。従って、フロントサイドセンサユニット106-Fおよびバックサイドセンサユニット106-Bで受光される光量は、より均一になり得る。
【0032】
図2Bに示すように、イメージセンサ20の第1のマイクロレンズ116の高さは、隣接する第2のマイクロレンズ118よりも著しく高い。固定された曲率半径を用いるとき、より高い第1のマイクロレンズ116は、底部面積を増加させることができる。
図2Bに示されるように、第1のマイクロレンズ116の両端は、フロントサイドセンサユニット106-F上の第2のマイクロレンズ118およびバックサイドセンサユニット106-B上の第2のマイクロレンズ118とそれぞれ重なる。第1のマイクロレンズ116の高さと底部の面積がより大きいことにより、留意すべきことはバックサイドセンサユニット106-B上の第1のマイクロレンズ116と第2のマイクロレンズ118の重なり部分は、フロントサイドセンサユニット106-F上の第2のマイクロレンズ118と周囲センサユニット108上の隣接する第2のマイクロレンズ118の隣接部分よりも小さい表面積を提供して、光が照射されることである。さらに、入射光120bの一部が第1のマイクロレンズ116によってブロックされる遮断効果が生じ、それにより、バックサイドセンサユニット106-Bで受光される入射光120bの量が減少する。従って、バックサイドセンサユニット106-Bで受光される入射光120bの最終的な光量は、フロントサイドセンサユニット106-Fで受光される入射光120fよりも少くなることができる。
【0033】
図2Bに示すように、受光量の均一性の低下を克服するために、追加の遮光構造112の第1の追加の遮光構造が、フロントサイドセンサユニット106-Fおよびバックサイドセンサユニット106-Bの第2の辺S2に配置され、遮光構造110の第1の遮光構造から、対応する隣接センサユニット106の第1の辺S1に向かって横方向に延びることができる。イメージセンサ20内の追加の遮光構造112の特徴は、イメージセンサ10の特徴と同様であり、繰り返しを避けるために、ここでは詳細を説明しない。本開示のいくつかの実施形態によれば、追加の遮光構造112(第1の追加の遮光構造および第2の追加の遮光構造)は、オートフォーカスセンサユニットのグループ104の中心点を中心に対称的に配置されることもできる。追加の遮光構造112の対称的な特徴は、フロントサイドセンサユニット106-Fとバックサイドセンサユニット106-B間の受光の均一性を向上させることができる。
図2Bでは、フロントサイドセンサユニット106-Fで受光された光の一部は、フロントサイドセンサユニット106-Fの追加の遮光構造112の第1の追加の遮光構造でブロックされることに留意されたい。従って、フロントサイドセンサユニット106-Fおよびバックサイドセンサユニット106-Bで受光される光量は、より均一であり得る。
【0034】
図2Cに示すように、イメージセンサ10とイメージセンサ20の設計概念を組み合わせた代替設計がイメージセンサ30に示されている。オートフォーカスセンサユニット104が強い光吸収率(感度)を有するときには、光の一部が隣接センサユニット106に均一に分配されることができる。上述の状況では、フロントサイドセンサユニット106-Fおよびバックサイドセンサユニット106-Bでの受光は、エネルギー差を調整するためにさらに制限する必要がある。
図2Cに示すように、第1のマイクロレンズ116は、フロントサイドセンサユニット106-F上の第2のマイクロレンズ118とバックサイドセンサユニット106-B上の第2のマイクロレンズ118が重ならないように配置されており、これにより、フロントサイドセンサユニット106-Fおよびバックサイドセンサユニット106-Bで受光された光が実質的に均一になることができる。即ち、入射光120fおよび入射光120bは、比較的同量の表面積に照射され得る。しかしながら、第1のマイクロレンズ116の構造のわずかな変化は、フロントサイドセンサユニット106-Fとバックサイドセンサユニット106-B間の受光の均一性に影響を与えることにも留意されたい。例えば、第1のマイクロレンズ116の高さがわずかに高くなった場合、入射光120bの一部はブロックされ、バックサイドセンサユニット106-Bがフロントサイドセンサユニット106-Fよりも少量の光を受光することになる。反対に、第1のマイクロレンズ116の高さがわずかに低くなった場合、入射光120bは、より大きな表面積に照射され、バックサイドセンサユニット106-Bがフロントサイドセンサユニット106-Fよりも多量の光を受光することになる。従って、フロントサイドセンサユニット106-Fとバックサイドセンサユニット106-B間の受光の均一性を維持することは非常に困難である。
【0035】
図2Cに示すように、エネルギー差と受光の均一性を維持する困難さを克服するために、追加の遮光構造112の第1の追加の遮光構造が、フロントサイドセンサユニット106-Fおよびバックサイドセンサユニット106-Bの第1の辺S1と第2の辺S2の両方に配置され、遮光構造110の第1の遮光構造から、対応する隣接センサユニット106の第2の辺S2と第1の辺S1に向かって横方向に延びることができる。イメージセンサ30内の追加の遮光構造112の第1の追加の遮光構造の特徴は、イメージセンサ10および20の特徴と同様であり、繰り返しを避けるために、ここでは詳細を説明しない。本開示のいくつかの実施形態によれば、追加の遮光構造112(第1の追加の遮光構造および第2の追加の遮光構造)は、オートフォーカスセンサユニットのグループ104の中心点を中心に対称的に配置されることもできる。追加の遮光構造112の対称的な特徴は、フロントサイドセンサユニット106-Fとバックサイドセンサユニット106-B間の受光の均一性を向上させることができる。従って、イメージセンサ30は、回路要件に応じて適切なオプションであり得る。
【0036】
本開示のいくつかの実施形態によれば、
図2A~
図2Cは、イメージセンサ10、20、および30上に追加の遮光構造112の第1の追加の遮光構造を配置するための3つの異なる方法をそれぞれ示している。設計の選択は、回路要件と指定された入射光の性質によって、シミュレーション結果に基づいて決定されることができる。追加の遮光構造112の第1の追加の遮光構造が、各隣接センサユニット106の第1の辺S1および/または第2の辺S2から十分に延びていないとき、受光した過剰な光が適切にブロックされず、イメージセンサ10、20、および30の感度の均一性が低いままとなる。しかしながら、追加の遮光構造112の第1の追加の遮光構造が、各隣接センサユニット106の第1の辺S1および/または第2の辺S2から伸び過ぎている場合、基板100内に埋め込まれた複数の感知部Pは、適切に機能する(適切に光信号を受信する)ことができない可能性があり、イメージセンサ10、20、および30の全体的な性能を損なう可能性がある。従って、各隣接センサユニット106の総面積の特定の量は「シールド(遮光)されていない」状態に保たれる必要があり、それにより、光が基板100内の複数の感知部Pで受光されることができるようになる。本開示のいくつかの実施形態では、追加の遮光構造112(第1の追加の遮光構造および第2の追加の遮光構造)は、各隣接センサユニット106の総面積の約0%から50%の間をカバーすることができる。
【0037】
図3A~
図3Eは、本開示のいくつかの実施形態による、イメージセンサの上面図であり、オートフォーカスセンサユニットのグループ104、隣接センサユニット106、遮光構造110(第1の遮光構造および第2の遮光構造)、および追加の遮光構造112(第1の追加の遮光構造および第2の追加の遮光構造)が示されており、カラーフィルタユニット102、周囲センサユニット108、パーティショングリッド構造114、およびマイクロレンズ(第1のマイクロレンズ116および第2のマイクロレンズ118)は省略されている。いくつかの実施形態では、追加の遮光構造112の形状(上から見たとき)は、製造上の制限の範囲内で変えることができる。本開示のいくつかの実施形態によれば、追加の遮光構造112がオートフォーカスセンサユニットのグループ104の中心点を中心に対称的に配置され、且つカバー領域が各隣接センサユニット106の総面積の約0%から約50%の間である限り、様々な形状の設計が適する。
図3A~
図3Eは、追加の遮光構造112の形状がどのように変化することができるかのいくつかの例を示しているが、本開示はそれらに限定されない。
【0038】
図3A~
図3Eに示すように、明確化および単純化のために、追加の遮光構造112の第1の追加の遮光構造のみが示されており、各隣接センサユニット106の第1の辺S1からのみ、対応する隣接センサユニット106の第2の辺S2に向かって延びている。これらの実施形態では、図は、x軸ユニットおよびy軸ユニット、即ち、隣接センサユニット106b、106c、106e、106f、106h、106i、106k、および106lに焦点を当てることができる。この時点では、対角ユニットは考慮されていない。
【0039】
いくつかの実施形態では、
図3Aは、長方形の形状の追加の遮光構造112の第1の追加の遮光構造を示している。
図3Aに示されるように、追加の遮光構造112の第1の追加の遮光構造は、隣接センサユニット106b、106c、106e、106f、106h、106i、106k、106lの第1の辺S1上の遮光構造110の第1の遮光構造から横方向に延びることができる。本開示のいくつかの実施形態によれば、追加の遮光構造112の第1の追加の遮光構造は、オートフォーカスセンサユニットのグループ104の中心点を中心に対称的に配置されることができる。
【0040】
いくつかの実施形態では、
図3Bは、部分的な楕円形の形状の追加の遮光構造112の第1の追加の遮光構造を示している。
図3Bに示されるように、追加の遮光構造112の第1の追加の遮光構造は、隣接センサユニット106b、106c、106e、106f、106h、106i、106k、106lの第1の辺S1上の遮光構造110の第1の遮光構造から横方向に延びることができる。本開示のいくつかの実施形態によれば、追加の遮光構造112の第1の追加の遮光構造は、オートフォーカスセンサユニットのグループ104の中心点を中心に対称的に配置されることができる。
【0041】
いくつかの実施形態では、
図3Cは、2つ以上の隣接センサユニット106に跨った部分的な楕円形の追加の遮光構造112の第1の追加の遮光構造を示している。
図3Cに示されるように、追加の遮光構造112の第1の追加の遮光構造は、隣接センサユニット106b、106c、106e、106f、106h、106i、106k、106lの第1の辺S1上の遮光構造110の第1の遮光構造から横方向に延びることができる。本開示のいくつかの実施形態によれば、追加の遮光構造112の第1の追加の遮光構造は、オートフォーカスセンサユニットのグループ104の中心点を中心に対称的に配置されることができる。
【0042】
いくつかの実施形態では、
図3Dは、円弧形状の追加の遮光構造112の第1の追加の遮光構造を示している。
図3Dに示されるように、追加の遮光構造112の第1の追加の遮光構造は、隣接センサユニット106b、106c、106e、106f、106h、106i、106k、106lの第1の辺S1上の遮光構造110の第1の遮光構造から横方向に延びることができる。本開示のいくつかの実施形態によれば、追加の遮光構造112の第1の追加の遮光構造は、オートフォーカスセンサユニットのグループ104の中心点を中心に対称的に配置されることができる。
【0043】
いくつかの実施形態では、
図3Eは、U字形状の追加の遮光構造112の第1の追加の遮光構造を示している。
図3Eに示されるように、追加の遮光構造112の第1の追加の遮光構造は、隣接センサユニット106b、106c、106e、106f、106h、106i、106k、106lの第1の辺S1上の遮光構造110の第1の遮光構造から横方向に延びることができる。本開示のいくつかの実施形態によれば、追加の遮光構造112の第1の追加の遮光構造は、オートフォーカスセンサユニットのグループ104の中心点を中心に対称的に配置されることができる。
【0044】
図4A~
図4Cは、本開示のいくつかの実施形態による、イメージセンサの上面図であり、オートフォーカスセンサユニットのグループ104、隣接センサユニット106、遮光構造110(第1の遮光構造および第2の遮光構造)、および追加の遮光構造112(第1の追加の遮光構造および第2の追加の遮光構造)が示されており、カラーフィルタユニット102、周囲センサユニット108、パーティショングリッド構造114、およびマイクロレンズ(第1のマイクロレンズ116および第2のマイクロレンズ118)は省略されている。いくつかの実施形態では、遮光構造110の第2の遮光構造は、遮光構造110の第1の遮光構造とは異なって配置され得る。本開示のいくつかの実施形態によれば、遮光構造110の第2の遮光構造は、上面からみてオートフォーカスセンサユニットのグループ104に対角線上に隣接センサユニット106、即ち、隣接センサユニット106a、106d、106g、および106j(対角ユニットとも呼ばれる)を囲む4辺を有する。本実施形態では、遮光構造110の第2の遮光構造は、オートフォーカスセンサユニットのグループ104に近い第1の角と、オートフォーカスセンサユニットのグループ104から離れた第2の角とを有する。4辺のうちの2つの辺は第1の角で交差し、4辺のうちのもう2つの辺は第2の角で交差する。
【0045】
いくつかの実施形態では、追加の遮光構造112の第2の追加の遮光構造は、追加の遮光構造112の第1の追加の遮光構造とは異なって配置され得る。本開示のいくつかの実施形態によれば、追加の遮光構造112の第2の追加の遮光構造は、遮光構造110の第2の遮光構造から横方向に延びており、上面からみて4辺のうちの少なくとも2辺に配置されている。即ち、x軸ユニットおよびy軸ユニットのそれぞれは、オートフォーカスセンサユニットのグループ104に隣接する1辺(第1の辺S1)を有し、対角ユニットのそれぞれは、オートフォーカスセンサユニットのグループ104に隣接する1角(第1の角)を有する。
【0046】
いくつかの実施形態では、
図4Aは、
図3Aに記載されたイメージに基づいて設計されたイメージセンサを示している。
図4Aに示されるように、追加の遮光構造112の第2の追加の遮光構造は、第1の角で交差する2つの辺に配置され、遮光構造110の第2の遮光構造から、遮光構造110の対応する第2の遮光構造の第2の角で交差するもう2つの辺に向かって横方向に延びることができる。本開示のいくつかの実施形態によれば、追加の遮光構造112の第2の追加の遮光構造は、オートフォーカスセンサユニットのグループ104の中心点を中心に対称的に配置されることができる。
【0047】
いくつかの実施形態では、
図4Bは、
図3Aに記載されたイメージに基づいて設計されたイメージセンサを示している。
図4Bに示されるように、追加の遮光構造112の第2の追加の遮光構造は、第2の角で交差するもう2つの辺に配置され、遮光構造110の第2の遮光構造から、遮光構造110の対応する第2の遮光構造の第1の角で交差するもう2つの辺に向かって横方向に延びることができる。本開示のいくつかの実施形態によれば、追加の遮光構造112の第2の追加の遮光構造は、オートフォーカスセンサユニットのグループ104の中心点を中心に対称的に配置されることができる。
【0048】
いくつかの実施形態では、
図4Cは、
図3Aに記載されたイメージに基づいて設計されたイメージセンサを示している。
図4Cに示されるように、追加の遮光構造112の第2の追加の遮光構造は、遮光構造110の第2の遮光構造の4辺に配置され、遮光構造110の対応する第2の遮光構造内で内側に向かって横方向に延びることができる。本開示のいくつかの実施形態によれば、追加の遮光構造112の第2の追加の遮光構造は、オートフォーカスセンサユニットのグループ104の中心点を中心に対称的に配置されることができる。
【0049】
図5A~
図5Dは、本開示のいくつかの実施形態による、イメージセンサの上面図であり、オートフォーカスセンサユニットのグループ104、隣接センサユニット106、遮光構造110(第1の遮光構造および第2の遮光構造)、および追加の遮光構造112(第1の追加の遮光構造および第2の追加の遮光構造)が示されており、カラーフィルタユニット102、周囲センサユニット108、パーティショングリッド構造114、およびマイクロレンズ(第1のマイクロレンズ116および第2のマイクロレンズ118)は省略されている。前述のように、遮光構造110の第2の遮光構造は、対角ユニットを囲む4辺を有する。本実施形態では、遮光構造110の第2の遮光構造は、オートフォーカスセンサユニットのグループ104に近い第1の角と、オートフォーカスセンサユニットのグループ104から離れた第2の角とを有する。4辺のうちの2辺は第1の角で交差し、4辺のうちのもう2辺は第2の角で交差する。
【0050】
図5Aに示されるように、追加の遮光構造112の第1の追加の遮光構造は、x軸ユニットおよびy軸ユニットの第2の辺S2に配置され、遮光構造110の第1の遮光構造から対応する隣接センサユニットの第1の辺S1に向かって横方向に延びることができる。本開示のいくつかの実施形態によれば、追加の遮光構造112の第1の追加の遮光構造は、オートフォーカスセンサユニットのグループ104の中心点を中心に対称的に配置されることができる。
【0051】
いくつかの実施形態では、
図5Bは、
図5Aに記載されたイメージに基づいて設計されたイメージセンサを示している。本開示のいくつかの実施形態によれば、追加の遮光構造112の第2の追加の遮光構造は、遮光構造110の第2の遮光構造から横方向に延びており、上面からみて4辺のうちの少なくとも2辺に配置されている。
図5Bに示されるように、追加の遮光構造112の第2の追加の遮光構造は、第1の角で交差する2つの辺に配置され、遮光構造110の第2の遮光構造から、遮光構造110の対応する第2の遮光構造の第2の角で交差するもう2つの辺に向かって横方向に延びることができる。本開示のいくつかの実施形態によれば、追加の遮光構造112の第2の追加の遮光構造は、オートフォーカスセンサユニットのグループ104の中心点を中心に対称的に配置されることができる。
【0052】
いくつかの実施形態では、
図5Cは、
図5Aに記載されたイメージに基づいて設計されたイメージセンサを示している。
図5Cに示されるように、追加の遮光構造112の第2の追加の遮光構造は、第2の角で交差するもう2つの辺に配置され、遮光構造110の第2の遮光構造から、遮光構造110の対応する第2の遮光構造の第1の角で交差するもう2つの辺に向かって横方向に延びることができる。本開示のいくつかの実施形態によれば、追加の遮光構造112の第2の追加の遮光構造は、オートフォーカスセンサユニットのグループ104の中心点を中心に対称的に配置されることができる。
【0053】
いくつかの実施形態では、
図5Dは、
図5Aに記載されたイメージに基づいて設計されたイメージセンサを示している。
図5Dに示されるように、追加の遮光構造112の第2の追加の遮光構造は、遮光構造110の第2の遮光構造の4辺に配置され、遮光構造110の対応する第2の遮光構造内で内側に向かって横方向に延びることができる。本開示のいくつかの実施形態によれば、追加の遮光構造112の第2の追加の遮光構造は、オートフォーカスセンサユニットのグループ104の中心点を中心に対称的に配置されることができる。
【0054】
図6A~
図6Dは、本開示のいくつかの実施形態による、イメージセンサの上面図であり、オートフォーカスセンサユニットのグループ104、隣接センサユニット106、遮光構造110(第1の遮光構造および第2の遮光構造)、および追加の遮光構造112(第1の追加の遮光構造および第2の追加の遮光構造)が示されており、カラーフィルタユニット102、周囲センサユニット108、パーティショングリッド構造114、およびマイクロレンズ(第1のマイクロレンズ116および第2のマイクロレンズ118)は省略されている。前述のように、遮光構造110の第2の遮光構造は、対角ユニットを囲む4辺を有する。本実施形態では、遮光構造110の第2の遮光構造は、オートフォーカスセンサユニットのグループ104に近い第1の角と、オートフォーカスセンサユニットのグループ104から離れた第2の角とを有する。4辺のうちの2辺は第1の角で交差し、4辺のうちのもう2辺は第2の角で交差する。
【0055】
図6Aに示されるように、追加の遮光構造112の第1の追加の遮光構造は、x軸ユニットおよびy軸ユニットの第1の辺S1と第2の辺S2の両辺に配置され、遮光構造110の第1の遮光構造から対応する隣接センサユニットの第2の辺S2と第1の辺S1にそれぞれ向かって横方向に延びることができる。本開示のいくつかの実施形態によれば、追加の遮光構造112の第1の追加の遮光構造は、オートフォーカスセンサユニットのグループ104の中心点を中心に対称的に配置されることができる。
【0056】
いくつかの実施形態では、
図6Bは、
図6Aに記載されたイメージに基づいて設計されたイメージセンサを示している。本開示のいくつかの実施形態によれば、追加の遮光構造112の第2の追加の遮光構造は、遮光構造110の第2の遮光構造から横方向に延びており、上面からみて4辺のうちの少なくとも2辺に配置されている。
図6Bに示されるように、追加の遮光構造112の第2の追加の遮光構造は、第1の角で交差する2つの辺に配置され、遮光構造110の第2の遮光構造から、遮光構造110の対応する第2の遮光構造の第2の角で交差するもう2つの辺に向かって横方向に延びることができる。本開示のいくつかの実施形態によれば、追加の遮光構造112の第2の追加の遮光構造は、オートフォーカスセンサユニットのグループ104の中心点を中心に対称的に配置されることができる。
【0057】
いくつかの実施形態では、
図6Cは、
図6Aに記載されたイメージに基づいて設計されたイメージセンサを示している。
図6Cに示されるように、追加の遮光構造112の第2の追加の遮光構造は、第2の角で交差するもう2つの辺に配置され、遮光構造110の第2の遮光構造から、遮光構造110の対応する第2の遮光構造の第1の角で交差するもう2つの辺に向かって横方向に延びることができる。本開示のいくつかの実施形態によれば、追加の遮光構造112の第2の追加の遮光構造は、オートフォーカスセンサユニットのグループ104の中心点を中心に対称的に配置されることができる。
【0058】
いくつかの実施形態では、
図6Dは、
図6Aに記載されたイメージに基づいて設計されたイメージセンサを示している。
図6Dに示されるように、追加の遮光構造112の第2の追加の遮光構造は、遮光構造110の第2の遮光構造の4辺に配置され、遮光構造110の対応する第2の遮光構造内で内側に向かって横方向に延びることができる。本開示のいくつかの実施形態によれば、追加の遮光構造112の第2の追加の遮光構造は、オートフォーカスセンサユニットのグループ104の中心点を中心に対称的に配置されることができる。
【0059】
要約すると、
図2A~
図2Cに示されるように、いくつかの実施形態によれば、本開示のイメージセンサは、オートフォーカスセンサユニットのグループ104;オートフォーカスセンサユニットのグループ104に隣接し、そのグループ104を囲む隣接センサユニット106を含み、隣接センサユニット106のそれぞれは、オートフォーカスセンサユニットのグループ104に近い第1の辺S1と、オートフォーカスセンサユニットのグループ104から離れた第2の辺S2とを有する。イメージセンサは、オートフォーカスセンサユニットのグループ104と隣接センサユニット106との間に配置された第1の遮光構造;第1の遮光構造から横方向に延び、1つ以上の隣接センサユニット106の第1の辺S1および第2の辺S2の少なくとも1つに配置された第1の追加の遮光構造をさらに含む。
【0060】
図2A~
図2Cに示されるように、いくつかの実施形態によれば、本開示のイメージセンサは、オートフォーカスセンサユニットのグループ104;オートフォーカスセンサユニットのグループ104に隣接し、そのグループ104を囲む隣接センサユニット106を含み、隣接センサユニット106のそれぞれは、オートフォーカスセンサユニットのグループ104に近い第1の辺S1と、オートフォーカスセンサユニットのグループ104から離れた第2の辺S2とを有する。イメージセンサは、オートフォーカスセンサユニットのグループ104と隣接センサユニット106との間に配置された第1の遮光構造をさらに含み、第1の遮光構造は、隣接センサユニット106の第1の辺S1および第2の辺S2の少なくとも1つに複数の第1の拡大部分を含み、第1の拡大部分は、オートフォーカスセンサユニットのグループ104の中心点を中心に対称的に配置される。
【0061】
前述の内容は、当業者が本開示の態様をよりよく理解できるように、いくつかの実施形態の特徴を概説している。当業者は、同じ目的を実行するため、および/または本明細書に導入される実施形態の同じ利点を達成するための他のプロセスおよび構造を設計または修正するための基礎として本開示を容易に使用できることを理解できる。当業者はまた、そのような同等の構造が本開示の精神および範囲から逸脱せず、且つそれらは、本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、本明細書で様々な変更、置換、および代替を行うことができることを理解するべきである。従って、保護の範囲は請求項を通じて決定される必要がある。さらに、本開示のいくつかの実施形態が上記に開示されているが、それらは、本開示の範囲を限定することを意図していない。
【0062】
本明細書全体にわたる特徴、利点、または同様の用語への言及は、本開示で実現され得る全ての特徴および利点が、本開示の任意の単一の実施形態で実現されるべきまたは実現され得ることを意味するのではない。むしろ、特徴および利点に言及する用語は、実施形態に関連して説明される特定の特徴、利点、または特性が本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味すると理解される。従って、本明細書全体にわたる特徴および利点、ならびに類似の用語の議論は、必ずしもそうではないが、同じ実施形態を指すことがある。
【0063】
さらに、1つまたは複数の実施形態では、本開示の説明された特徴、利点、および特性は、任意の適切な方法で組み合わせてもよい。当業者は、本明細書の説明に基づいて、特定の実施形態の1つまたは複数の特定の特徴または利点なしに本開示を実施できることを認識するであろう。他の例では、本開示の全ての実施形態に存在しない可能性がある、追加の特徴および利点が特定の実施形態において認識され得る。
【符号の説明】
【0064】
10、20、30 イメージセンサ
100 基板
102 カラーフィルタユニット
104 オートフォーカスセンサユニットのグループ
106 隣接センサユニット
106a、106d、106g、106j 隣接センサユニット(対角ユニット)
106b、106c、106h、106i 隣接センサユニット(x軸ユニット)
160e、106f、106k、106l 隣接センサユニット(y軸ユニット)
106-B バックサイドセンサユニット
106-F フロントサイドセンサユニット
108 周囲センサユニット
110 遮光構造
112 追加の遮光構造
114 パーティショングリッド構造
116 第1のマイクロレンズ
118 第2のマイクロレンズ
120b 入射光
120f 入射光
A-A’ 線
P 感知部
S1 第1の辺
S2 第2の辺