(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-20
(45)【発行日】2023-04-28
(54)【発明の名称】画面切り替え表示方法、装置、スマートバックミラー及び読み取り可能な記憶媒体
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0484 20220101AFI20230421BHJP
G06F 3/16 20060101ALI20230421BHJP
【FI】
G06F3/0484
G06F3/16 650
(21)【出願番号】P 2021088434
(22)【出願日】2021-05-26
【審査請求日】2021-05-26
(31)【優先権主張番号】202010470773.1
(32)【優先日】2020-05-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521208273
【氏名又は名称】阿波▲羅▼智▲聯▼(北京)科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】APOLLO INTELLIGENT CONNECTIVITY(BEIJING)TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】101, 1st Floor, Building 1, Yard 7, Ruihe West 2nd Road, Beijing Economic and Technological Development Zone, Beijing 100176, China
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】リュウ,ロン
(72)【発明者】
【氏名】シャン,ウェイ
【審査官】木村 慎太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-148468(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0391780(US,A1)
【文献】特開平03-278094(JP,A)
【文献】国際公開第2019/050020(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/0484
G06F 3/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画面切り替え表示方法であって、
ターゲットアプリケーションプログラムの実行中に、前記ターゲットアプリケーションプログラムの現在の画面での表示データを記憶するステップと、
画面切り替え信号を監視したことに応答して、ミラーリング表示状態及びローカル表示状態を含む切り替えられた表示状態を決定するステップと、
前記切り替えられた表示状態とマッチングするターゲット表示スタイルを決定するステップと、
前記ターゲット表示スタイルに基づいて、切り替えられた画面に前記表示データを表示するステップと、を含
み、
前記ミラーリング表示状態とは、切り替えられた画面に表示することを指し、前記ローカル表示状態とは、現在の画面に表示することを指し、
ターゲットアプリケーションプログラムの実行中に、前記ターゲットアプリケーションプログラムの現在の画面での表示データを記憶するステップは、
音声アプリケーションプログラムの実行中に、前記音声アプリケーションプログラムの現在の画面での対話テキストを記憶するステップを含み、前記対話テキストはユーザの音声及び/又は応答コンテンツに対応するテキストであり、
前記切り替えられた表示状態とマッチングするターゲット表示スタイルを決定するステップは、
前記切り替えられた表示状態とマッチングするテキストフォーマット、及びテキストのトリガー位置とトリガー効果を決定するステップを含む、
ことを特徴とする画面切り替え表示方法。
【請求項2】
前記切り替えられた表示状態とマッチングするターゲット表示スタイルを決定するステップは、
前記切り替えられた表示状態が前記表示データの現在の表示スタイルとマッチングしない場合、前記切り替えられた表示状態とマッチングするターゲット表示スタイルを作成するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記切り替えられた表示状態とマッチングするターゲット表示スタイルを決定するステップは、
予め記憶された表示スタイルから、切り替えられた表示状態とマッチングする表示スタイル候補を決定するステップと、
前記表示スタイル候補が2つ以上である場合、前記切り替えられた画面の解像度を取得するステップと、
前記表示スタイル候補から、前記切り替えられた画面の解像度に適応するターゲット表示スタイルをスクリーニングするステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
画面切り替え信号を監視したことに応答して、切り替えられた表示状態を決定するステップは、
画面切り替え信号を監視したことに応答して、切り替えられた表示状態を動的プロキシによって決定するステップを含み、
前記切り替えられた表示状態とマッチングするターゲット表示スタイルを決定するステップは、
前記切り替えられた表示状態とマッチングするターゲット表示スタイルを前記動的プロキシによって決定するステップを含み、
前記ターゲット表示スタイルに基づいて、切り替えられた画面に前記表示データを表示するステップは、
前記ターゲット表示スタイルに基づいて、切り替えられた画面に前記表示データを前記動的プロキシによって表示するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記現在の画面がスマートバックミラーの画面であり、前記切り替えられた画面が車載インフォテインメントの画面であり、
前記ターゲット表示スタイルに基づいて、切り替えられた画面に前記表示データを表示するステップは、
前記スマートバックミラーにおいて、前記ターゲット表示スタイルに基づいて前記表示データをレンダリングして、ビデオデータを生成するステップと、
前記車載インフォテインメントが前記ビデオデータを前記車載インフォテインメントの画面に表示するように、前記ビデオデータを前記車載インフォテインメントに送信するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
画面切り替え表示方法であって、
ターゲットアプリケーションプログラムの表示すべきデータを取得するステップと、
ミラーリング表示状態及びローカル表示状態を含む現在の表示状態を取得するステップと、
前記現在の表示状態とマッチングするターゲット表示スタイルを決定するステップと、
前記ターゲット表示スタイルに基づいて、前記表示すべきデータを前記現在の表示状態に対応する画面に表示するステップと、を含
み、
前記ミラーリング表示状態とは、切り替えられた画面に表示することを指し、前記ローカル表示状態とは、現在の画面に表示することを指し、
前記ターゲット表示スタイルは、前記切り替えられた表示状態とマッチングするテキストフォーマット、及びテキストのトリガー位置とトリガー効果を含み、
ターゲットアプリケーションプログラムの表示すべきデータを取得するステップは、
音声アプリケーションプログラムの起動に応答して、前記音声アプリケーションプログラムの表示すべきデータを取得するステップを含み、前記音声アプリケーションプログラムの表示すべきデータは、前記音声アプリケーションプログラムの現在の画面での対話テキストであり、前記対話テキストはユーザの音声及び/又は応答コンテンツに対応するテキストである、
ことを特徴とする画面切り替え表示方法。
【請求項7】
画面切り替え表示装置であって、
ターゲットアプリケーションプログラムの実行中に、前記ターゲットアプリケーションプログラムの現在の画面での表示データを記憶するための表示データ記憶モジュールと、
画面切り替え信号を監視したことに応答して、ミラーリング表示状態及びローカル表示状態を含む切り替えられた表示状態を決定するための表示状態決定モジュールと、
前記切り替えられた表示状態とマッチングするターゲット表示スタイルを決定するためのターゲット表示スタイル決定モジュールと、
前記ターゲット表示スタイルに基づいて、切り替えられた画面に前記表示データを表示するための表示データ表示モジュールと、を備え
、
前記ミラーリング表示状態とは、切り替えられた画面に表示することを指し、前記ローカル表示状態とは、現在の画面に表示することを指し、
前記表示データ記憶モジュールは、さらに、
音声アプリケーションプログラムの実行中に、前記音声アプリケーションプログラムの現在の画面での対話テキストを記憶し、前記対話テキストはユーザの音声及び/又は応答コンテンツに対応するテキストであり、
前記ターゲット表示スタイル決定モジュールは、
前記切り替えられた表示状態とマッチングするテキストフォーマット、及びテキストのトリガー位置とトリガー効果を決定する、
ことを特徴とする画面切り替え表示装置。
【請求項8】
画面切り替え表示装置であって、
表示すべきデータ取得モジュールは、ターゲットアプリケーションプログラムの表示すべきデータを取得するために用いられ、
現在の表示状態取得モジュールは、ミラーリング表示状態及びローカル表示状態を含む現在の表示状態を取得するために用いられ、
前記ミラーリング表示状態とは、切り替えられた画面に表示することを指し、前記ローカル表示状態とは、現在の画面に表示することを指し、
ターゲット表示スタイル決定モジュールは、前記現在の表示状態とマッチングするターゲット表示スタイルを決定するために用いられ、
前記ターゲット表示スタイルは、前記切り替えられた表示状態とマッチングするテキストフォーマット、及びテキストのトリガー位置とトリガー効果を含み、
表示すべきデータの表示モジュールは、前記ターゲット表示スタイルに基づいて、前記表示すべきデータを前記現在の表示状態に対応する画面に表示するために用いられ
、
前記ターゲットアプリケーションプログラムの表示すべきデータを取得することは、
音声アプリケーションプログラムの起動に応答して、前記音声アプリケーションプログラムの表示すべきデータを取得することを含み、前記音声アプリケーションプログラムの表示すべきデータは、前記音声アプリケーションプログラムの現在の画面での対話テキストであり、前記対話テキストはユーザの音声及び/又は応答コンテンツに対応するテキストである、
ことを特徴とする画面切り替え表示装置。
【請求項9】
スマートバックミラーであって、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに通信接続されるメモリと、を備え、
前記メモリには、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令が記憶されており、前記命令は前記少なくとも1つのプロセッサが請求項1~
5又は
6のいずれか1項に記載の画面切り替え表示方法を実行できるように、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行される、
ことを特徴とするスマートバックミラー。
【請求項10】
コンピュータ命令を記憶する非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータ命令は
、コンピュータに請求項1~
5又は
6のいずれか1項に記載の画面切り替え表示方法を実行させるために用いられる、
ことを特徴とする非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項11】
コンピュータ上で動作しているときに、請求項1~
5又は
6のいずれか1項に記載の画面切り替え表示方法を前記コンピュータに実行させる、
ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願はコンピュータ技術に関し、特に自動車のインターネット技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
現在のスマートカーには一般的にスマートバックミラーが取り付けられている。スマートバックミラーは、ユーザがソフトウェア、ゲーム、ナビゲーションなど、サードパーティプロバイダにより提供されるアプリケーションプログラムをインストールでき、アプリケーションプログラムにより提供されるコンテンツをスマートバックミラーの画面に表示できる、独立したオペレーティングシステムを有する。
【0003】
運転者が運転中にスマートバックミラー内のアプリケーションプログラムにより提供されるコンテンツを見ることを容易にするために、スマートバックミラー自体の画面に表示する必要がある場合もあり、スマートバックミラーの内容を他の車載端末、例えば車載インフォテインメントの画面に投影して、他の車載端末の画面に表示する必要がある場合もある。スマートバックミラー内のアプリケーションプログラムにより提供されるコンテンツをスマートバックミラーの画面及び他の車載端末の画面に切り替えて表示する必要がある。
【0004】
特定のアプリケーションプログラムの実行中にスマートバックミラーが画面を切り替えると、切り替えられた画面にデフォルトのインターフェースを表示し、該アプリケーションプログラムの表示データが強制的に中断され、表示データが失われてしまい、ユーザの使用体験に影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願の実施例は、画面が切り替えられた後にアプリケーションプログラム表示の一貫性を確保する画面切り替え表示方法、装置、スマートバックミラー及び読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様によれば、本出願の実施例は、ターゲットアプリケーションプログラムの実行中に、前記ターゲットアプリケーションプログラムの現在の画面での表示データを記憶するステップと、画面切り替え信号を監視したことに応答して、ミラーリング表示状態及びローカル表示状態を含む切り替えられた表示状態を決定するステップと、前記切り替えられた表示状態とマッチングするターゲット表示スタイルを決定するステップと、前記ターゲット表示スタイルに基づいて、切り替えられた画面に前記表示データを表示するステップと、を含む、画面切り替え表示方法を提供する。
【0007】
第2の態様によれば、本出願の実施例は、ターゲットアプリケーションプログラムの表示すべきデータを取得するステップと、ミラーリング表示状態及びローカル表示状態を含む現在の表示状態を取得するステップと、前記現在の表示状態とマッチングするターゲット表示スタイルを決定するステップと、前記ターゲット表示スタイルに基づいて、前記表示すべきデータを前記現在の表示状態に対応する画面に表示するステップと、を含む、画面切り替え表示方法を提供する。
【0008】
第3の態様によれば、本出願の実施例は、ターゲットアプリケーションプログラムの実行中に、前記ターゲットアプリケーションプログラムの現在の画面での表示データを記憶するための表示データ記憶モジュールと、画面切り替え信号を監視したことに応答して、ミラーリング表示状態及びローカル表示状態を含む切り替えられた表示状態を決定するための表示状態決定モジュールと、前記切り替えられた表示状態とマッチングするターゲット表示スタイルを決定するためのターゲット表示スタイル決定モジュールと、前記ターゲット表示スタイルに基づいて、切り替えられた画面に前記表示データを表示するための表示データ表示モジュールと、を備える、画面切り替え表示装置を提供する。
【0009】
第4の態様によれば、本出願の実施例は、ターゲットアプリケーションプログラムの表示すべきデータを取得するための表示すべきデータ取得モジュールと、ミラーリング表示状態及びローカル表示状態を含む現在の表示状態を取得するための現在の表示状態取得モジュールと、前記現在の表示状態とマッチングするターゲット表示スタイルを決定するためのターゲット表示スタイル決定モジュールと、前記ターゲット表示スタイルに基づいて、前記表示すべきデータを前記現在の表示状態に対応する画面に表示するための表示すべきデータの表示モジュールと、を備える、画面切り替え表示装置を提供する。
【0010】
第5の態様によれば、本出願の実施例はスマートバックミラーを提供し、前記スマートバックミラーは、少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つのプロセッサに通信接続されるメモリと、を備え、前記メモリには、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令が記憶されており、前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサが第1の態様及び第2の態様のいずれか1項に記載の画面切り替え表示方法を実行できるように、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行される。
【0011】
第6の態様によれば、本出願の実施例は、コンピュータ命令を記憶する非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記コンピュータ命令は、前記コンピュータに第1の態様及び第2の態様のいずれか1項に記載の画面切り替え表示方法を実行させるために用いられる。
【0012】
第7の態様によれば、本出願の実施例は、コンピュータプログラムを提供し、前記コンピュータ命令は、コンピュータ上で実行される際、前記コンピュータに第1の態様及び第2の態様のいずれか1項に記載の画面切り替え表示方法を実行させるために用いられる。
【発明の効果】
【0013】
本出願の技術によれば、画面が切り替えられた後にアプリケーションプログラムの表示データが中断され、失われるという技術的課題を解決し、画面が切り替えられた後にアプリケーションプログラムのデータ表示の一貫性を確保し、ユーザの使用体験を向上させる。
【0014】
なお、この部分に記述した内容は、本開示の実施例の肝心な特徴又は重要な特徴を限定することを意図しておらず、本開示の範囲を限定することも意図していない。本開示の他の特徴は、以下の明細書により理解されやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図面は、本技術案がよりよく理解されるためのものであり、本出願を限定するものではない。
【
図1】本出願の実施例に係る第1の画面切り替え表示方法の概略フローチャートである。
【
図2】本出願の実施例に係る第2の画面切り替え表示方法の概略フローチャートである。
【
図3】本出願の実施例に係る第3の画面切り替え表示方法の概略フローチャートである。
【
図4a】本出願の実施例に係る第4の画面切り替え表示方法の概略フローチャートである。
【
図4b】本出願の実施例に係るスマートバックミラーの画面表示概略図である。
【
図4c】本出願の実施例に係る車載インフォテインメントの画面表示概略図である。
【
図5】本出願の実施例に係る第5の画面切り替え表示方法の概略フローチャートである。
【
図6】本出願の実施例に係る画面切り替え表示のフローチャートである。
【
図7】本出願の実施例に係る画面切り替え表示装置の概略構成図である。
【
図8】本出願の実施例に係る他の画面切り替え表示装置の概略構成図である。
【
図9】本出願の実施例に係る画面切り替え表示方法のスマートバックミラーのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照しながら本出願の例示的な実施例を説明し、理解を容易にするために本出願の実施例の様々な詳細を含んでおり、それらは単なる例示するものと見なされるべきである。従って、当業者は、本出願の範囲及び趣旨から逸脱することなく、ここで説明される実施例に対して様々な変更と修正を行うことができることを理解されたい。同様に、明確及び簡潔にするために、以下の説明では、周知の機能及び構成の説明を省略する。
【0017】
本出願の実施例によれば、
図1は本出願の実施例に係る第1の画面切り替え表示方法の概略フローチャートであり、本実施例は、スマートバックミラーにおけるあるアプリケーションプログラムの実行中に、該アプリケーションプログラムにより提供されるコンテンツをスマートバックミラーの画面と他の車載端末の画面に切り替えて表示する場合に適用される。他の車載端末は、スマートカーにおけるすべての車載端末のうちスマートバックミラーのほかの端末であり、車載インフォテインメント、指紋リーダー、身元認識装置及び運転行為分析装置などを含むがこれらに限られず、他の車載端末は、画面を配置し、かつスマートバックミラーと通信接続できることが必要とされている。
【0018】
該方法は、画面切り替え表示装置により実行されてもよく、該装置は、ソフトウェア及び/又はハードウェアの形態で実現されてもよく、スマートバックミラーに集積されてもよい。
【0019】
図1に示すように、本実施例に係る画面切り替え表示方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0020】
S110:ターゲットアプリケーションプログラムの実行中に、ターゲットアプリケーションプログラムの現在の画面での表示データを記憶する。
【0021】
ターゲットアプリケーションプログラムは、スマートバックミラーにインストールされる任意のアプリケーションプログラムであってもよく、例えば、音声アシスタント、オーディオビデオ又はゲームなどのアプリケーションプログラムであってもよい。現在の画面は、スマートバックミラーの画面又は他の車載端末の画面、例えば車載インフォテインメントの画面であってもよい。車載インフォテインメントを例として、スマートバックミラーが車載インフォテインメントと接続関係を確立した後、ターゲットアプリケーションプログラムの表示データがスマートバックミラーの画面から車載インフォテインメントの画面に切り替え、このとき、現在の画面が車載インフォテインメントの画面であり、スマートバックミラーの画面が閉じるか又はスクリーンセーバーを表示し、スマートバックミラーが車載インフォテインメントと接続関係を遮断した後、ターゲットアプリケーションプログラムの表示データが車載インフォテインメントの画面からスマートバックミラーの画面に切り替え、このとき、現在の画面がスマートバックミラーの画面であり、車載インフォテインメントの画面が閉じるか又はスクリーンセーバーを表示する。
【0022】
スマートバックミラーは、ターゲットアプリケーションプログラムを実行するとき、ターゲットアプリケーションプログラムの現在の画面での表示データをリアルタイムに記憶する。例えば、ユーザがゲームアプリケーションプログラムにログインした後、現在の画面に表示されたゲームインターフェースにおけるグイン情報、画像などが表示データである。選択可能には、スマートバックミラーは、ターゲットアプリケーションプログラムの実行中の現在の画面での全部の表示データを記憶してもよく、ターゲットアプリケーションプログラムの現在の画面での最も新しい表示データのみを記憶して、履歴データをカバーしてもよい。
【0023】
S120:画面切り替え信号を監視したことに応答して、ミラーリング表示状態及びローカル表示状態を含む切り替えられた表示状態を決定する。
【0024】
ユーザは、スマートバックミラーと他の車載端末との接続関係を遮断又は確立することにより、画面を切り替えることができる。選択可能には、車載インフォテインメントは、スマートバックミラーとUSB(Universal Serial Bus、汎用シリアルバス)を介して接続し、データ交換を実現することができる。これに基づいて、ユーザは、USBインターフェースを抜き差しすることで画面を切り替えることができる。
【0025】
車載インフォテインメントを例として、スマートバックミラー及び車載インフォテインメントには、いずれもデータ伝送用のアプリケーションプログラムがインストールされ、スマートバックミラーがUSBを介して車載インフォテインメントに接続される場合、データ伝送用のアプリケーションプログラムの起動をトリガーし、データ伝送を用意する。スマートバックミラーにおけるデータ伝送用のアプリケーションプログラムは、起動した後、スマートバックミラーから車載インフォテインメントへの画面切り替え信号を送信する。対応して、スマートバックミラーと車載インフォテインメントとのUSB接続が遮断される場合、データ伝送のアプリケーションプログラムを終了するようにトリガーする。スマートバックミラーにおけるデータ伝送用のアプリケーションプログラムが終了される前、車載インフォテインメントからスマートバックミラーへの画面切り替え信号を送信する。
【0026】
選択可能には、スマートバックミラーは、画面切り替え信号を受信した後、すなわち、画面切り替え信号を監視したことに応答して、切り替えられた表示状態及び切り替えられた画面を決定する。なお、本実施例での表示状態がスマートバックミラーの表示状態であり、スマートバックミラーから車載インフォテインメントへの画面切り替えを受信すると、すなわち、スマートバックミラーから車載インフォテインメントへの画面切り替え通知を受信すると、スマートバックミラーがミラーリング表示状態に切り替え、切り替えられた画面が車載インフォテインメントであり、車載インフォテインメントからスマートバックミラーへの画面切り替えを監視すると、すなわち、車載インフォテインメントからスマートバックミラーへの画面切り替え通知を受信すると、スマートバックミラーをローカル表示状態に切り替え、切り替えられた画面がスマートバックミラーである。
【0027】
なお、本実施例は、ターゲットアプリケーションプログラムの実行中に画面切り替えを監視する場合に適用され、アプリケーションプログラムが中断されることを回避するために、切り替えられた表示状態とマッチングするターゲット表示スタイルを決定し、ターゲット表示スタイルに基づいて、切り替えられた画面に表示データを表示する必要がある。これに対して、ターゲットアプリケーションプログラムが実行されていないとき、例えば、デスクトップが表示されるとき又は待機するとき、画面切り替えを監視すると、有効表示データがないため、後続のステップを実行する必要がない。
【0028】
S130:切り替えられた表示状態とマッチングするターゲット表示スタイルを決定する。
【0029】
上記説明に基づいて、切り替えられた表示状態は、切り替えられた後にどの画面に表示するかを指示し、異なる画面が異なる解像度を有し、正常に見ることに影響を与えないように、異なる画面に対して解像度に適応する表示スタイルを決定すべきである。当然ながら、相互に切り替えられる2つの画面が同じ解像度を有しても、画面の取り付け位置、表示性能などのパラメータに基づいて、表示スタイルを決定することができる。
【0030】
本実施例では、表示状態は、表示スタイルと対応関係を有する。切り替えられた表示状態がローカル表示状態であり、切り替えられた画面がスマートバックミラーの画面である場合、ローカル表示状態とマッチングするターゲット表示スタイルがスマートバックミラーの画面とマッチングするスタイルであるべきである。切り替えられた表示状態がミラーリング表示状態であり、切り替えられた画面がその他の車載端末の画面である場合、ミラーリング表示状態とマッチングするターゲット表示スタイルがその他の車載端末の画面とマッチングするスタイルであるべきだ。説明と区別の便宜上、切り替えられた表示状態とマッチングする表示スタイルがターゲット表示スタイルと呼ばれる。選択可能には、ターゲット表示スタイルは、表示データ(例えば文字又は画像)のフォーマット、ページレイアウト及び表示データに対するトリガー位置とトリガー効果などを含む。
【0031】
S140:ターゲット表示スタイルに基づいて、切り替えられた画面に表示データを表示する。
【0032】
現在の画面が車載インフォテインメントの画面であり、切り替えられた画面がスマートバックミラーの画面である場合、スマートバックミラーは、記憶された表示データをローカル画面にターゲット表示スタイルでレンダリングして表示する。現在の画面がスマートバックミラーの画面であり、切り替えられた画面が車載インフォテインメントの画面である場合、ターゲット表示スタイルに基づいて、前記表示データを車載インフォテインメントの画面に表示する。
【0033】
本出願の実施例では、ターゲットアプリケーションプログラムの実行中に前記ターゲットアプリケーションプログラムの現在の画面での表示データを記憶することにより、切り替えられた画面にデータソースを提供し、ターゲットアプリケーションプログラムの表示データが中断されないことを確保し、切り替えられた表示状態とマッチングするターゲット表示スタイルに基づいて、表示データを表示することにより、ターゲット表示スタイルが切り替えられた画面に適応し、表示データを切り替えられた画面に表示することを確保するとともに、明瞭、完全かつ美しく表示することを確保する。よって、本実施例は、画面が切り替えられた後にアプリケーションプログラムの表示データが中断され、失われるという技術的課題を解決し、画面が切り替えられた後にアプリケーションプログラムのデータ表示の一貫性を確保し、ユーザの使用体験、並びに表示の明瞭さ、完全性及び美しさを向上させる。
【0034】
本出願の実施例によれば、
図2は本出願の実施例に係る第2の画面切り替え表示方法の概略フローチャートであり、本実施例は、上記実施例を最適化したものである。
【0035】
選択可能には、「前記切り替えられた表示状態とマッチングするターゲット表示スタイルを決定する」という動作を「前記切り替えられた表示状態が前記表示データの現在の表示スタイルとマッチングしない場合、前記切り替えられた表示状態とマッチングするターゲット表示スタイルを作成する」に細分化し、ターゲット表示スタイルの決定方法を提供する。
【0036】
選択可能には、「前記ターゲット表示スタイルに基づいて、切り替えられた画面に前記表示データを表示する」という動作を「前記スマートバックミラーにおいて、前記ターゲット表示スタイルに基づいて前記表示データをレンダリングして、ビデオデータを生成し、前記車載インフォテインメントが前記ビデオデータを車載インフォテインメントの画面に表示するように、前記ビデオデータを前記車載インフォテインメントに送信する」に細分化し、表示スタイルに基づいてデータ表示を行う機能を有さない車載インフォテインメントに適用される。
【0037】
図2に示すように、本実施例に係る画面切り替え表示方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0038】
S210:ターゲットアプリケーションプログラムの実行中に、ターゲットアプリケーションプログラムの現在の画面での表示データを記憶する。
【0039】
S220:画面切り替え信号を監視したことに応答して、ミラーリング表示状態及びローカル表示状態を含む切り替えられた表示状態を決定する。
【0040】
S230:切り替えられた表示状態が表示データの現在の表示スタイルとマッチングするか否かを判断し、マッチングすると、すなわち、切り替えられた表示状態が表示データの現在の表示スタイルとマッチングすると、S231に移行し、マッチングしない場合、すなわち、切り替えられた表示状態が表示データの現在の表示スタイルとマッチングしない場合、S232に移行する。
【0041】
S231:現在の表示スタイルに基づいて、切り替えられた画面に前記表示データを表示する。今回の動作が終了する。
【0042】
S232:切り替えられた表示状態とマッチングするターゲット表示スタイルを作成する。さらにS233を実行する。
【0043】
1つの実施例では、切り替えられた画面の解像度に基づいてターゲット表示スタイルを作成する。さらに、ターゲット表示スタイルを作成した後、現在の表示スタイル及び現在の画面での表示インターフェースを破棄し、ストレージスペースを解放する。現在の画面での表示インターフェースが破棄された後、その代わりにデフォルトのインターフェースを用いる。例えば、デフォルトのインターフェースがデフォルトのメニューインターフェイスであり、スマートバックミラーの画面の表示状態がローカル表示状態からミラーリング表示状態に切り替え、ミラーリング表示状態が現在の表示スタイルとマッチングしない場合、現在の表示インターフェースを破棄し、デフォルトのメニューインターフェイスを表示することで、スマートバックミラーの画面が切り替えられた後、表示データをさらに表示しないようにし、表示データの漏洩を回避し、ユーザのプライバシーを保護し、ユーザが切り替えられた画面を使用するとき、他の人が現在の画面での表示データを操作することを防止し、セキュリティを高める。
【0044】
1つの応用シーンでは、ローカル表示状態が表示スタイルAとマッチングすると仮定すれば、ミラーリング表示状態が表示スタイルBとマッチングする。ある場合、切り替えられた表示状態がミラーリング表示状態であり、現在の表示スタイルが表示スタイルAであるため、マッチングはできず、さらにミラーリング表示状態とマッチングする表示スタイルBを作成し、表示スタイルA及びスマートバックミラーの表示インターフェースを破棄し、デフォルトのメニューインターフェイスを表示する。他の場合、切り替えられた表示状態がミラーリング表示状態であり、現在の表示スタイルが表示スタイルBであり、切り替えられた表示状態が現在の表示スタイルとマッチングし、表示スタイルBをターゲット表示スタイルとし、スマートバックミラーの表示インターフェースを破棄し、デフォルトのメニューインターフェイスを表示する。もう1つの場合、切り替えられた表示状態がローカル表示状態であり、現在の表示スタイルが表示スタイルBであるため、マッチングはできず、さらにローカル表示状態とマッチングする表示スタイルAを作成し、表示スタイルB及び車載インフォテインメントの表示インターフェースを破棄し、デフォルトのメニューインターフェイスを表示する。他の場合、切り替えられた表示状態がローカル表示状態であり、現在の表示スタイルが表示スタイルAであり、切り替えられた表示状態が現在の表示スタイルとマッチングし、表示スタイルAをターゲット表示スタイルとし、車載インフォテインメントの表示インターフェースを破棄し、デフォルトのメニューインターフェイスを表示する。
【0045】
S233:前記ターゲット表示スタイルに基づいて、切り替えられた画面に前記表示データを表示する。
【0046】
ある応用シーンでは、他の車載端末が車載インフォテインメントであり、現在の画面がスマートバックミラーの画面であり、前記切り替えられた画面が車載インフォテインメントの画面である。これに基づいて、前記スマートバックミラーにおいて、前記ターゲット表示スタイルに基づいて前記表示データをレンダリングして、ビデオデータを生成し、前記車載インフォテインメントが前記ビデオデータを車載インフォテインメント画面に表示するように、前記ビデオデータを前記車載インフォテインメントに送信する。
【0047】
具体的には、スマートバックミラーは、その補助スクリーンにおいて前記ターゲット表示スタイルに基づいて前記表示データをレンダリングしてビデオデータを生成し、スマートバックミラーの補助スクリーンがユーザにとって見えないものであり、ビデオデータを複数種の車載端末に投影するために、補助スクリーンの解像度を全部の車載端末の解像度よりも高くする必要がある。該ビデオデータは、それぞれ表示データの現在の画面での表示ページに対応する少なくとも1つのビデオフレームを含む。例えば、表示データは、現在のインターフェースに1つの表示ページだけがある場合、前記ターゲット表示スタイルに基づいて前記表示データをレンダリングして1つのビデオフレームを生成する。続いて、ビデオデータを符号化した後に車載インフォテインメントに送信する。車載インフォテインメントは符号化されたビデオデータを受信した後、復号してビデオデータを得て、得られたビデオデータが車載インフォテインメント画面とマッチングするスタイルであり、車載インフォテインメントは、表示スタイルを調整することなく、直接ビデオデータを車載インフォテインメント画面に表示することができる。
【0048】
本実施例では、スマートバックミラーが表示データをレンダリングして、ビデオデータを生成することにより、車載インフォテインメントが直接表示することができ、車載インフォテインメントの動作過程を減少させ、画面切り替え表示の効率を向上させるとともに、表示スタイルに基づいてデータ表示を行う機能を有しない車載インフォテインメントに適用される。
【0049】
本実施例では、ターゲットアプリケーションプログラムの実行中に画面を切り替え、切り替えられた表示状態が表示データの現在のインターフェーススタイルとマッチングしない場合、それ以上古い表示スタイルを用いず、切り替えられた表示状態とマッチングするターゲット表示スタイルを作成し、作成することで、表示スタイルと表示状態のマッチング性を確保し、表示データを切り替えられた画面に明瞭かつ完全に表示することができ、ユーザーエクスペリエンスを向上させる。
【0050】
本出願の実施例によれば、
図3は本出願の実施例に係る第3の画面切り替え表示方法の概略フローチャートであり、本実施例は、上記実施例をさらに最適化したものであり、具体的には動的プロキシを用いて表示状態の決定、ターゲット表示スタイルの決定及び表示動作を実行することができる。
【0051】
図3に示すように、本実施例に係る画面切り替え表示方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0052】
S310:ターゲットアプリケーションプログラムの実行中に、前記ターゲットアプリケーションプログラムの現在の画面での表示データを記憶する。
【0053】
S320:画面切り替え信号を監視したことに応答して、ミラーリング表示状態及びローカル表示状態を含む切り替えられた表示状態を動的プロキシによって決定する。
【0054】
S330:前記切り替えられた表示状態とマッチングするターゲット表示スタイルを前記動的プロキシによって決定する。
【0055】
S340:前記ターゲット表示スタイルに基づいて、切り替えられた画面に前記表示データを前記動的プロキシによって表示する。
【0056】
本実施例では、画面切り替え信号を監視したことに応答するとき、リフレクションメカニズムを用いて動的プロキシを動的に作成する。該動的プロキシは、スマートバックミラーにおける現在の表示オブジェクトをプロキシするために用いられる。該表示オブジェクトは、表示データをデフォルトの表示スタイル(スマートバックミラーの表示スタイル又は他の車載端末の表示スタイル)にしたがって、対応する画面に表示するために用いられる。画面が切り替えられた後、引き続き古い表示スタイルでデータを表示するか、又は、古い表示スタイルを用い、戻って、デフォルトのインターフェースを表示する。本実施例では、ターゲットアプリケーションプログラムの実行中に画面切り替えを監視するとき、表示オブジェクトの代わりに、動的プロキシによってS320~S340の動作を実行する。対応して、動的プロキシが代理する動作は、S320~S340の動作である。
【0057】
なお、本実施例は、表示中断の可能性があるターゲットアプリケーションプログラムのみに対して、動的プロキシを作成し、動的プロキシによって前述動作を実行し、現在の表示オブジェクトに影響を与えることなく、スマートバックミラーにインストールされた、表示中断の可能性がない他のアプリケーションプログラムに対して、動的プロキシを作成する必要がなく、引き続き、現在の表示オブジェクトを介して正常に表示することができる。例えば、マップアプリケーションプログラムの表示データがある都市のマップ画像であり、画面が切り替えられた後、マップ画像に対してスタイル調整を行うことなく、切り替えられた画面に適応するように、切り替えられた画面が該都市のマップを自動的に等比率で拡大又は縮小する。従って、本実施例は、表示オブジェクトの代わりに動的プロキシによって前述動作を実行し、表示オブジェクトの動作位置を改定することなく、コードが容易に実現される。また、その他のアプリケーションプログラムの正常表示に影響を与えることはない。
【0058】
本出願の実施例によれば、
図4aは本出願の実施例に係る第4の画面切り替え表示方法の概略フローチャートであり、本実施例は上記実施例をさらに最適化したものである。
【0059】
選択可能には、「前記切り替えられた表示状態とマッチングするターゲット表示スタイルを決定する」という動作を「予め記憶された表示スタイルから、切り替えられた表示状態とマッチングする表示スタイル候補を決定し、前記表示スタイル候補が2つ以上である場合、前記切り替えられた画面の解像度を取得し、前記表示スタイル候補から、前記切り替えられた画面の解像度に適応するターゲット表示スタイルをスクリーニングする」に細分化することで、ターゲット表示スタイルの決定効率を向上させ、表示効率をさらに向上させる。
【0060】
選択可能には、「ターゲットアプリケーションプログラムの実行中に、前記ターゲットアプリケーションプログラムの現在の画面での表示データを記憶する」という動作を「音声アプリケーションプログラムの実行中に、音声アプリケーションプログラムの現在の画面での対話テキストを記憶する」に細分化し、対応して、「前記切り替えられた表示状態とマッチングするターゲット表示スタイルを決定する」という動作を「前記切り替えられた表示状態とマッチングするテキストフォーマット、及びテキストのトリガー位置とトリガー効果を決定する」に細分化し、ターゲットアプリケーションプログラムを音声アプリケーションプログラムに限定し、対話テキストの表示スタイルを細分化する。
【0061】
図4aに示すように、本実施例に係る画面切り替え表示方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0062】
S410:音声アプリケーションプログラムの実行中に、音声アプリケーションプログラムの現在の画面での対話テキストを記憶する。
【0063】
音声アプリケーションプログラムの実行中に、ユーザが音声アプリケーションプログラムに対して音声を出し、音声アプリケーションプログラムがユーザの音声を認識した後、応答コンテンツを生成する。ユーザの音声及び/又は応答コンテンツに対応するテキストが対話テキストと呼ばれ、現在の画面に表示されることから、対話テキストが現在の画面での表示データであることが分かる。
【0064】
選択可能には、音声アプリケーションプログラムの実行中に、ユーザと音声アプリケーションプログラムとの間に最も新しく生成される1組の対話テキストをリアルタイムに記憶する。具体的には、1つのノードを用いて1組の対話テキストを記憶し、古いノードの代わりに新しいノードを用い、それにより、最も新しいノードを残し、すなわち、最も新しい1組の対話テキストを記憶することを確保する。
【0065】
図4bは本出願の実施例に係るスマートバックミラーの画面表示概略図である。1組の対話テキストを含む音声アプリケーションプログラムの対話インターフェースが該画面に表示される。具体的には、ユーザが音声アプリケーションプログラムに対して「張三の電話番号を表示してください」という音声を出し、該音声をテキスト形式で現在の画面に表示し、張三の電話番号を表示する。また、ユーザが発声した音声に対応するテキスト及び応答コンテンツに対応するテキスト「張三の電話番号」をノードに記憶する。この後、ユーザが「李四の電話番号を表示してください」というその他の音声を出すと、この前に表示されているデータのほか、続いて後続の対話テキスト「李四の電話番号を表示してください」及び李四の電話番号を表示することができる。しかし、記憶するとき、後続の対話テキストで履歴対話テキストをカバーする必要があり、すなわち、「李四の電話番号を表示してください」及び李四の電話番号のみを記憶し、少ない表示データの記憶量を用い、それにより、画面が切り替えられたデータ表示量を減少させ、画面の切り替え効率を向上させる。
【0066】
S420:画面切り替え信号を監視したことに応答して、ミラーリング表示状態及びローカル表示状態を含む切り替えられた表示状態を決定する。
【0067】
S430:前記切り替えられた表示状態とマッチングするテキストフォーマット、及びテキストのトリガー位置とトリガー効果を決定する。
【0068】
表示データは、対話テキストであり、その表示スタイルがテキストフォーマット及びテキストのトリガー位置とトリガー効果を含む。テキストフォーマットは、テキストのフォント、単語間隔、行間隔などであってもよく、テキストのトリガー位置は、テキストへの選択、ジャンプ及び改定などの動作のトリガー位置であってもよく、トリガー効果は、テキストに対して選択、ジャンプ及び改定などの動作を行うときの視覚効果、例えばハイライト、フォント拡大、フォーカス状態などである。
【0069】
選択可能には、スマートバックミラーには、切り替えられた表示状態とマッチングする少なくとも1つの表示スタイル(すなわち、テキストフォーマット及びテキストのトリガー位置)を予め記憶することができる。各表示スタイルが異なる解像度とそれぞれ対応する。切り替えられた表示状態を決定した後、予め記憶された表示スタイルから、切り替えられた表示状態とマッチングする表示スタイル候補を決定することができる。前記表示スタイル候補が2つ以上である場合、前記切り替えられた画面の解像度を取得し、前記表示スタイル候補から、前記切り替えられた画面の解像度に適応する表示スタイルを、ターゲット表示スタイルとしてスクリーニングすることができる。表示スタイル候補が1つだけである場合、表示スタイル候補を直接ターゲット表示スタイルとする。
【0070】
例示的には、スマートバックミラーは、解像度A×B、2A×B及びA×2Bのそれぞれに適応する表示スタイル1、表示スタイル2及び表示スタイル3を予め記憶し、表示スタイルがテキストフォーマット及びテキストのトリガー位置を含む。表示スタイルがローカル表示状態とマッチングし、表示スタイル2及び表示スタイル3がミラーリング表示状態とマッチングする。スマートバックミラーの解像度がA×Bであり、車載インフォテインメント1の解像度が2A×Bであり、車載インフォテインメント2の解像度がA×2Bである。切り替えられた表示状態がミラーリング表示状態であるとき、表示スタイル候補が表示スタイル2及び表示スタイル3を含むと決定し、さらに、切り替えられた画面が車載インフォテインメント1の画面である場合、表示スタイル2をターゲット表示スタイルとし、切り替えられた画面が車載インフォテインメント2の画面である場合、表示スタイル3をターゲット表示スタイルとする。
【0071】
S440:テキストフォーマット、及びテキストのトリガー位置とトリガー効果に基づいて、切り替えられた画面に対話テキストを表示する。
【0072】
図4bにおいて、スマートバックミラーの画面解像度がA×Bであり、対話テキストの現在の表示スタイルは、フォントサイズ4号、単語間隔0.3ポイント、単一行間隔、テキストへの選択、ジャンプ及び改定などの動作のトリガー位置、並びに、フォントサイズ、単語間隔及び行間隔とマッチングするトリガー効果を含む。
図4bは、電話番号に対して選択動作を行うときのハイライトのトリガー効果を示す。
【0073】
図4cは本出願の実施例に係る車載インフォテインメントの画面表示概略図である。スマートバックミラーの画面解像度が2A×Bであり、対話テキストのターゲット表示スタイルは、フォントサイズ15pt、単語間隔0.4ポイント、1・5行の行間隔を含み、トリガー位置が対話テキストの表示位置の変化とともに変化し、トリガー効果がターゲット表示スタイルのうちのフォントサイズ、単語間隔及び行間隔とマッチングすべきである。
図4cは、テキストに対して選択動作を行うときのハイライトのトリガー効果であり、ハイライトの範囲が
図4bよりも広くかつ長い。
【0074】
本実施例では、表示スタイルを予め記憶し、切り替えられた表示状態とマッチングした、切り替えられた画面に適応するターゲット表示スタイルを予め記憶した表示スタイルからスクリーニングし、それによって、表示スタイルを作成又は破棄する必要がなく、ターゲット表示スタイルの決定効率を向上させ、表示効率をさらに向上させ、画面切り替え過程での表示流暢さを向上させる。
【0075】
本実施例は、音声アプリケーションプログラムの実行中に、画面を切り替える場合に適用され、現在の画面での対話テキストを記憶することで、切り替えられた画面にデータソースを提供し、ターゲットアプリケーションプログラムの表示データが中断されないことを確保し、切り替えられた表示状態とマッチングするテキストフォーマット、及びテキストのトリガー位置とトリガー効果に基づいて対話データを表示することで、画面が切り替えられた後に音声アプリケーションプログラムの対話テキストが中断され、失われるという技術的課題を解決し、画面が切り替えられた後に音声アプリケーションプログラムの対話テキストの一貫性を確保し、ユーザの使用体験、並びに表示の明瞭さ、完全性及び美しさを向上させる。
【0076】
本出願の実施例によれば、
図5は本出願の実施例に係る第5の画面切り替え表示方法の概略フローチャートであり、本実施例は、画面切り替えのシーンで、アプリケーションプログラムの表示すべきデータを表示する場合に用いられる。1つの実施例では、アプリケーションプログラムの実行中に画面切り替えが監視されなかったか、又は、画面切り替えの前後に該アプリケーションプログラムが実行されなかった場合、画面が切り替えられた後、該アプリケーションプログラムに対して、切り替えられた表示状態とマッチングするターゲット表示スタイルを決定するのではなく、引き続き、切り替えられた画面にマッチングしない表示スタイルで表示し、表示エラーを引き起こしてしまう。該課題を解決するために、本実施例は、画面切り替え表示方法を提供し、ターゲットアプリケーションプログラムの表示すべきデータをトリガー条件とすることで、ターゲット表示スタイルの決定動作及び表示動作をトリガーする。なお、本実施例は、この前に画面が切り替えられなかった場合、又は、画面が切り替えられた後に、マッチングするターゲット表示スタイルを決定した場合にも適用され、この場合、本実施例に係る方法を実行すると、表示スタイル及び最終的な表示インターフェースを変更することはない。つまり、本実施例に係る方法の実行本体は、表示すべきデータを取得する前の画面切り替え状況に注目する必要がない。
【0077】
該方法は、画面切り替え表示装置により実行されてもよく、該装置は、ソフトウェア及び/又はハードウェアの形態で実現されてもよく、具体的な計算能力のスマートバックミラーに集積されてもよい。
図5に示すように、本実施例に係る画面切り替え表示方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0078】
S510:ターゲットアプリケーションプログラムの表示すべきデータを取得する。
【0079】
ターゲットアプリケーションプログラムについての説明は、詳しく上記実施例を参照でき、ここで繰り返し説明しない。
【0080】
ターゲットアプリケーションプログラムの実行中に、スマートバックミラーは、ターゲットアプリケーションプログラムの表示すべきデータ、すなわち、生成されたか表示されていないデータをリアルタイムに取得することができる。表示すべきデータがスマートバックミラー画面などの現在の画面、又は、車載インフォテインメントの画面などの他の車載端末の画面に表示される。
【0081】
S520:ミラーリング表示状態及びローカル表示状態を含む現在の表示状態を取得する。
【0082】
ターゲットアプリケーションプログラムの表示すべきデータを得た後、現在の画面の現在の表示状態を決定し、現在の画面がローカル表示状態である場合、表示すべきデータが現在の画面に表示されることは示され、現在の画面がミラーリング表示状態である場合、表示すべきデータが他の車載端末の画面に表示されることは示される。
【0083】
S530:現在の表示状態とマッチングするターゲット表示スタイルを決定する。
【0084】
S540:ターゲット表示スタイルに基づいて、現在の表示状態に対応する画面に表示すべきデータを表示する。
【0085】
S530及びS540での「ターゲット表示スタイルに基づいて、表示すべきデータを表示する」についての詳細な説明は、上記各実施例の記載を参照でき、ここで繰り返し説明しない。
【0086】
本実施例では、ターゲットアプリケーションプログラムの実行中に、表示すべきデータ及び現在の表示状態を取得し、表示すべきデータを現在の表示状態とマッチングするターゲット表示スタイルで表示することで、画面が切り替えられた後、ターゲット表示スタイルをタイムリーに決定できず、続いてマッチングしない表示スタイルを用いるため、表示エラーを引き起こす状況を回避し、ユーザの使用体験、並びに表示の明瞭さ、完全性及び美しさを向上させ、ユーザーエクスペリエンスを向上させる。
【0087】
選択可能には、
図6は本出願の実施例に係る画面切り替え表示のフローチャートであり、S530及びS540について詳細に説明する。
【0088】
S601:開始。
S602:スマートバックミラーは、現在の表示状態がミラーリング表示状態であるか否かを判断する。ミラーリング表示状態である場合、S603を実行し、ミラーリング表示状態ではない場合、S604を実行する。
【0089】
S603:現在の表示スタイルがミラーリング表示状態とマッチングするか否かを判断し、ミラーリング表示状態である場合、S605を実行し、ミラーリング表示状態ではない場合、S606を実行する。
【0090】
S604:現在の表示スタイルがローカル表示状態とマッチングするか否かを判断し、マッチングすると、S607を実行し、マッチングしない場合、S608を実行する。
【0091】
S605:現在の表示スタイルに基づいて、車載インフォテインメントの画面に表示すべきデータを表示する。今回の動作を終了する。
【0092】
S606:ミラーリング表示状態とマッチングするターゲット表示スタイルを作成し、現在の表示スタイルを破棄する。S609を実行する。
【0093】
S607:現在の表示スタイルに基づいて、スマートバックミラーの画面に表示すべきデータを表示する。今回の動作を終了する。
【0094】
S608:ローカル表示状態とマッチングするターゲット表示スタイルを作成し、現在の表示スタイルを破棄する。S610を実行する。
【0095】
S609:ターゲット表示スタイルに基づいて、車載インフォテインメントの画面に表示すべきデータを表示する。今回の動作を終了する。
【0096】
S610:ターゲット表示スタイルに基づいて、スマートバックミラーの画面に表示すべきデータを表示する。今回の動作を終了する。
【0097】
以下、ターゲットアプリケーションプログラムが音声アプリケーションプログラムであり、他の車載端末が車載インフォテインメントであることを例として、本実施例に係る方法について詳細に説明する。
【0098】
音声アプリケーションプログラムは、起動後、音声アプリケーションプログラムの表示すべきデータを取得し、音声アプリケーションプログラムの起動後の最初のバッチの表示すべきデータを現在の表示状態とマッチングするターゲット表示スタイルで表示できることを確保し、それにより、後続の表示すべきデータもターゲット表示スタイルで表示できることを確保し、ユーザの使用体験、並びに音声インターフェースの明瞭さ、完全性及び美しさを向上させる。当然ながら、ターゲットアプリケーションプログラムの実行中に表示すべきデータを取得してもよい。
【0099】
1つの実施例では、ある場合、スマートバックミラーがローカル表示状態であるとき、音声アプリケーションプログラムが実行されかつ終了され、それによって現在の表示スタイルがローカル表示状態とマッチングする。次に、スマートバックミラーは、ミラーリング表示状態に切り替えた後、表示スタイルが変わらず、音声アプリケーションプログラムを起動して表示すべきデータを取得し、ミラーリング表示状態とマッチングするターゲット表示スタイルを決定し、前記ターゲット表示スタイルに基づいて、車載インフォテインメントの画面に前記表示すべきデータを表示する。
【0100】
他の場合、スマートバックミラーがミラーリング表示状態であるとき、音声アプリケーションプログラムが実行されかつ終了され、それによって現在の表示スタイルがミラーリング表示状態とマッチングする。次に、スマートバックミラーは、ローカル表示状態に切り替えた後、表示スタイルが変わらず、音声アプリケーションプログラムを起動して表示すべきデータを取得し、ローカル表示状態とマッチングするターゲット表示スタイルを決定し、前記ターゲット表示スタイルに基づいて、スマートバックミラーの画面に前記表示すべきデータを表示する。
【0101】
他の場合、音声アプリケーションプログラムの実行中に画面切り替え信号を監視したことに応答して、スマートバックミラーは、ミラーリング表示状態に切り替え、ミラーリング表示状態とマッチングするターゲット表示スタイルを決定する。このとき、音声アプリケーションプログラムの表示すべきデータを取得し、ミラーリング表示状態がターゲット表示スタイルとマッチングし、前記ターゲット表示スタイルに基づいて、車載インフォテインメントの画面に前記表示すべきデータを表示する。
【0102】
もう1つの場合、音声アプリケーションプログラムの実行中に画面切り替え信号を監視したことに応答して、スマートバックミラーは、ローカル表示状態に切り替え、ローカル表示状態とマッチングするターゲット表示スタイルを決定する。このとき、音声アプリケーションプログラムの表示すべきデータを取得し、ローカル表示状態がターゲット表示スタイルとマッチングし、前記ターゲット表示スタイルに基づいて、スマートバックミラーの画面に前記表示すべきデータを表示する。
【0103】
本出願の実施例によれば、
図7は本出願の実施例に係る画面切り替え表示装置の概略構成図であり、本出願の実施例に係る画面切り替え表示方法を実行することができ、実行方法に対応する機能モジュール及び有益な効果を備える。
図7に示すように、該装置700は、ターゲットアプリケーションプログラムの実行中に、ターゲットアプリケーションプログラムの現在の画面での表示データを記憶するための表示データ記憶モジュール701と、画面切り替え信号を監視したことに応答して、ミラーリング表示状態及びローカル表示状態を含む切り替えられた表示状態を決定するための表示状態決定モジュール702と、切り替えられた表示状態とマッチングするターゲット表示スタイルを決定するためのターゲット表示スタイル決定モジュール703と、ターゲット表示スタイルに基づいて、切り替えられた画面に表示データを表示するための表示データ表示モジュール704と、を備える。
【0104】
選択可能には、ターゲット表示スタイル決定モジュール703は、具体的には、切り替えられた表示状態が表示データの現在のインターフェーススタイルとマッチングしない場合、切り替えられた表示状態とマッチングするターゲット表示スタイルを作成するために用いられる。
【0105】
選択可能には、ターゲット表示スタイル決定モジュール703は、具体的には、予め記憶された表示スタイルから、切り替えられた表示状態とマッチングする表示スタイル候補を決定し、前記表示スタイル候補が2つ以上である場合、前記切り替えられた画面の解像度を取得し、前記表示スタイル候補から、前記切り替えられた画面の解像度に適応するターゲット表示スタイルをスクリーニングするために用いられる。
【0106】
選択可能には、表示状態決定モジュール702は、具体的には、画面切り替え信号を監視したことに応答して、切り替えられた表示状態を動的プロキシによって決定するために用いられ、ターゲット表示スタイル決定モジュール703は、具体的には、切り替えられた表示状態とマッチングするターゲット表示スタイルを動的プロキシによって決定するために用いられ、表示データ表示モジュール704は、具体的には、ターゲット表示スタイルに基づいて、切り替えられた画面に表示データを動的プロキシによって表示するために用いられる。
【0107】
選択可能には、現在の画面がスマートバックミラーの画面であり、切り替えられた画面が車載インフォテインメントの画面であり、表示データ表示モジュール704は、ターゲット表示スタイルに基づいて、スマートバックミラーにおいて表示データをレンダリングして、ビデオデータを生成するためのビデオデータ生成ユニットと、ビデオデータを車載インフォテインメントに送信して、車載インフォテインメントがビデオデータを車載インフォテインメントの画面に表示するためのビデオデータ送信ユニットと、を備える。
【0108】
選択可能には、表示データ記憶モジュール701は、具体的には、音声アプリケーションプログラムの実行中に、音声アプリケーションプログラムの現在の画面での対話テキストを記憶するために用いられ、ターゲット表示スタイル決定モジュール703は、具体的には、切り替えられた表示状態とマッチングするテキストフォーマット、及びテキストのトリガー位置とトリガー効果を決定するために用いられる。
【0109】
本出願の実施例では、ターゲットアプリケーションプログラムの実行中に前記ターゲットアプリケーションプログラムの現在の画面での表示データを記憶することで、切り替えられた画面にデータソースを提供し、ターゲットアプリケーションプログラムの表示データが中断されないことを確保し、切り替えられた表示状態とマッチングするターゲット表示スタイルに基づいて表示データを表示することで、ターゲット表示スタイルが切り替えられた画面に適応し、表示データを切り替えられた画面に表示することを確保し、表示の明瞭さ、完全性及び美しさを確保する。よって、本実施例は、画面が切り替えられた後にアプリケーションプログラムの表示データが中断され、失われるという技術的課題を解決し、画面が切り替えられた後にアプリケーションプログラムのデータ表示の一貫性を確保し、ユーザの使用体験、並びに表示の明瞭さ、完全性及び美しさを向上させる。
【0110】
本出願の実施例によれば、
図8は本出願の実施例に係る他の画面切り替え表示装置の概略構成図であり、本出願の実施例に係る画面切り替え表示方法を実行することができ、実行方法に対応する機能モジュール及び有益な効果を備える。
図8に示すように、該装置800は、ターゲットアプリケーションプログラムの表示すべきデータを取得するための表示すべきデータ取得モジュール801と、ミラーリング表示状態及びローカル表示状態を含む現在の表示状態を取得するための現在の表示状態取得モジュール802と、現在の表示状態とマッチングするターゲット表示スタイルを決定するためのターゲット表示スタイル決定モジュール803と、ターゲット表示スタイルに基づいて、現在の表示状態に対応する画面に表示すべきデータを表示するための表示すべきデータの表示モジュール804と、を備えてもよい。
【0111】
選択可能には、表示すべきデータ取得モジュール801は、具体的には、音声アプリケーションプログラムの起動に応答して、音声アプリケーションプログラムの表示すべきデータを取得するために用いられ。
【0112】
本実施例では、ターゲットアプリケーションプログラムの実行中に、表示すべきデータ及び現在の表示状態を取得することで、表示すべきデータを現在の表示状態とマッチングするターゲット表示スタイルで表示することができ、画面が切り替えられた後、ターゲット表示スタイルをタイムリーに決定できず、引き続きマッチングしない表示スタイルを用いるため、表示エラーを引き起こす状況を回避し、ユーザの使用体験、並びに表示の明瞭さ、完全性及び美しさを向上させ、ユーザーエクスペリエンスを向上させる。
【0113】
本出願の実施例によれば、本出願は、スマートバックミラー及び読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
【0114】
図9に示すように、本出願の実施例に係る画面切り替え表示方法のスマートバックミラーのブロック図である。スマートバックミラーは、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ワークステーション、パーソナルデジタルアシスタント、サーバ、ブレードサーバ、メインフレームコンピュータ、及び他の適切なコンピュータなどの様々な形態のデジタルコンピュータを表すことを目的とする。スマートバックミラーは、携帯情報端末、携帯電話、スマートフォン、ウェアラブルデバイス、他の同様のコンピューティングデバイスなどの様々な形態のモバイルデバイスを表すこともできる。本明細書で示されるコンポーネント、それらの接続と関係、及びそれらの機能は単なる例であり、本明細書の説明及び/または要求される本出願の実現を制限することを意図したものではない。
【0115】
図9に示すように、該スマートバックミラーは、1つのまたは複数のプロセッサ901と、メモリ902と、高速インターフェースと低速インターフェースを含む、各コンポーネントを接続するためのインターフェースと、を備える。各コンポーネントは、異なるバスで相互に接続され、共通のマザーボードに取り付けられるか、または必要に応じて他の方式で取り付けることができる。プロセッサは、メモリ内またはメモリ上において外部入力/出力装置(例えば、インターフェースにカップリングされた表示機器)にGUIのグラフィック情報を表示する命令を含んだ、スマートバックミラーに実行される命令を処理する。他の実施形態では、必要であれば、複数のプロセッサ及び/または複数のバスを、複数のメモリとともに使用することができる。同様に、複数のスマートバックミラーを接続することができ、各機器は、一部の必要な操作(例えば、サーババンク、1組のブレードサーバ、またはマルチプロセッサシステムとして)を提供することができる。
図9では、1つのプロセッサ901を例とする。
【0116】
メモリ902は、本出願に係る非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。ここで、前記メモリには、前記少なくとも1つのプロセッサが本出願に係る画面切り替え表示方法を実行できるように、少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令が記憶されている。本出願の非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体には、コンピュータに本出願に係る画面切り替え表示方法を実行させるためのコンピュータ命令が記憶されている。
【0117】
メモリ902は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体として、本出願の実施例に係る画面切り替え表示方法に対応するプログラム命令/モジュールなどの、非一時的なソフトウェアプログラム、非一時的なコンピュータ実行可能なプログラム及びモジュールを記憶するように構成される。プロセッサ901は、メモリ902に記憶されている非一時的なソフトウェアプログラム、命令及びモジュールを実行することによって、サーバの様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実行し、すなわち、上記方法実施例の画面切り替え表示方法を実現する。
【0118】
メモリ902は、プログラム記憶領域とデータ記憶領域と、を含むことができ、ここで、プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーションプログラムを記憶することができ、データ記憶領域は、画面切り替え表示方法のスマートバックミラーの使用によって作成されたデータなどを記憶することができる。また、メモリ902は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非一時的なメモリをさらに含んでもよく、例えば、少なくとも1つのディスクストレージデバイス、フラッシュメモリデバイス、または他の非一時的なソリッドステートストレージデバイスである。いくつかの実施例では、メモリ902は、プロセッサ901に対して遠隔に設けられたメモリを選択的に含んでもよく、これらの遠隔メモリは、ネットワークを介して画面切り替え表示方法のスマートバックミラーに接続されてもよい。上記ネットワークの例としては、インターネット、イントラネット、ローカルエリアネットワーク、モバイル通信ネットワーク、及びその組み合わせを含むが、これらに限定されない。
【0119】
画面切り替え表示方法のスマートバックミラーは、さらに、入力装置903及び出力装置904を備えてもよい。プロセッサ901、メモリ902、入力装置903及び出力装置904は、バスまたは他の方式を介して接続することができ、
図9では、バスを介して接続することを例とする。
【0120】
入力装置903は、入力された数字またはキャラクタ情報を受信し、画面切り替え表示方法のスマートバックミラーのユーザ設定及び機能制御に関連するキー信号入力を生成してもよく、例えばタッチスクリーン、キーパッド、マウス、トラックパッド、タッチパッド、インジケータースティック、1つのまたは複数のマウスキー、トラックボール、ジョイスティックなどの入力装置である。出力装置904は、表示機器、補助照明装置(例えば、LED)及び触覚フィードバック装置(例えば、バイブラモータ)などを含んでもよい。該表示機器は、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ及びプラズマディスプレイを含んでもよいがこれらに限られない。いくつかの実施形態では、表示機器は、タッチスクリーンであり得る。
【0121】
ここで説明されるシステム及び技術の様々な実施形態は、デジタル電子回路システム、集積回路システム、特定用途向けASIC(特定用途向け集積回路)、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、及び/またはそれらの組合せで実現することができる。これらの様々な実施形態は、1つまたは複数のコンピュータプログラムで実施されること、を含むことができ、該1つまたは複数のコンピュータプログラムは、少なくとも1つのプログラマブルプロセッサを含むプログラマブルシステムで実行及び/または解釈でき、該プログラマブルプロセッサは、特定用途向けまたは汎用プログラマブルプロセッサであってもよく、ストレージシステム、少なくとも1つの入力装置、及び少なくとも1つの出力装置からデータ及び命令を受信し、該ストレージシステム、該少なくとも1つの入力装置、及び該少なくとも1つの出力装置に伝送することができる。
【0122】
これらのコンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、またはコードとも称される)は、プログラマブルプロセッサに対するマシン命令を含み、高レベル手続き型及び/またはオブジェクト指向プログラミング言語、および/またはアセンブリ/マシン言語で実装することができる。本明細書で使用される際、「マシン読み取り可能な媒体」及び「コンピュータ読み取り可能な媒体」という用語は、マシン命令及び/またはデータをプログラマブルプロセッサに提供するための任意のコンピュータプログラム製品、機器、及び/または装置(例えば、磁気ディスク、光ディスク、メモリ、プログラマブルロジックデバイス(PLD))であり、マシン読み取り可能な信号であるマシン命令を受信する機器読み取り可能な媒体を含む。用語「マシン読み取り可能な信号」とは、マシン命令及び/またはデータをプログラマブルプロセッサに提供するための任意の信号である。
【0123】
ユーザとのインタラクションを提供するために、ここで説明されているシステム及び技術をコンピュータ上で実施することができ、該コンピュータは、ユーザに情報を表示するための表示機器(例えば、CRT(陰極線管)またはLCD(液晶ディスプレイ)モニタ)と、キーボード及びポインティングデバイス(例えば、マウスまたはトラックボール)とを有し、ユーザは、該キーボード及び該ポインティングデバイスによって入力をコンピュータに提供することができる。他の種類の装置は、ユーザとのインタラクションを提供するために用いられてもよい。例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、任意の形態のセンシングフィードバック(例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、または触覚フィードバック)であってもよく、任意の形態(音響入力と、音声入力と、触覚入力と、を含む)でユーザからの入力を受信することができる。
【0124】
ここで説明されるシステム及び技術は、バックエンドコンポーネントを含むコンピューティングシステム(例えば、データサーバとする)、またはミドルウェアコンポーネントを含むコンピューティングシステム(例えば、アプリケーションサーバ)、またはフロントエンドコンポーネントを含むコンピューティングシステム(例えば、グラフィカルユーザインターフェースまたはウェブブラウザを有するユーザコンピュータ、ユーザは、該グラフィカルユーザインターフェースまたは該ウェブブラウザによってここで説明されるシステム及び技術の実施形態とインタラクションする)、またはこのようなバックエンドコンポーネント、ミドルウェアコンポーネント、及びフロントエンドコンポーネントの任意の組み合わせを含むコンピューティングシステムで実施することができる。任意の形態または媒体のデジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)によってシステムのコンポーネントを相互に接続されてもよい。通信ネットワークの例としては、ローカルエリアネットワーク(LAN)と、ワイドエリアネットワーク(WAN)と、インターネットと、を含む。
【0125】
コンピュータシステムは、クライアント側とサーバと、を含むことができる。クライアント側とサーバは、一般的に、互いに離れており、通常に通信ネットワークを介してインタラクションする。対応するコンピュータ上で実行され、互いにクライアント-サーバ関係を有するコンピュータプログラムによってクライアント側とサーバとの関係が生成される。
【0126】
上記に示される様々な形式のフローを使用して、ステップを並べ替え、追加、または削除することができることを理解されたい。例えば、本出願に記載されている各ステップは、並列に実行されてもよいし、順次的に実行されてもよいし、異なる順序で実行されてもよいが、本出願で開示されている技術案の所望の結果を実現することができれば、本明細書では限定されない。
【0127】
上記具体的な実施形態は、本出願の保護範囲を制限するものではない。当業者は、設計要件及び他の要因に応じて、様々な修正、組み合わせ、サブコンビネーション、及び置換を行うことができる。本出願の要旨と原則内で行われる任意の修正、同等の置換や改良などは、いずれも本出願の保護範囲内に含まれるべきである。