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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-20
(45)【発行日】2023-04-28
(54)【発明の名称】カーテン開閉装置
(51)【国際特許分類】
   A47H 5/02 20060101AFI20230421BHJP
【FI】
A47H5/02
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2021565879
(86)(22)【出願日】2021-08-11
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-16
(86)【国際出願番号】 CN2021112031
(87)【国際公開番号】W WO2022033509
(87)【国際公開日】2022-02-17
【審査請求日】2021-11-05
(31)【優先権主張番号】202010820723.1
(32)【優先日】2020-08-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517399295
【氏名又は名称】臥安科技(深セン)有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】李 志晨
(72)【発明者】
【氏名】侯 偉
(72)【発明者】
【氏名】張 浩波
(72)【発明者】
【氏名】馬 超
(72)【発明者】
【氏名】潘 陽
【審査官】野尻 悠平
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第104271008(CN,A)
【文献】特開2017-104357(JP,A)
【文献】特開2001-037622(JP,A)
【文献】中国実用新案第209966034(CN,U)
【文献】特開2018-153534(JP,A)
【文献】特開2005-095364(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47H 1/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガイドエレメントに取り付けられ、前記ガイドエレメントには可動的にカーテンが設けられ、カーテンの前記ガイドエレメントに沿っての移動を牽引することに用いられ、本体とハンギングメカニズムを含むカーテン開閉装置であって、
前記本体は筐体、アクチュエーター及びプーリーを含み、前記プーリーは前記筐体に取り付けられ、前記アクチュエーターは前記筐体の内部に設けられ、かつ前記プーリーの回動を駆動し、
前記ハンギングメカニズムはスタンド及びハンギングパーツを含み、前記スタンドの第1端は前記筐体の内部に挿し込まれ、かつ前記スタンドの第2端は前記ハンギングパーツに可動的に連結され、前記ハンギングパーツは前記ガイドエレメントに掛けられ、前記ハンギングパーツは前記スタンドに対して垂直方向に向けて移動できることで、前記プーリーは前記ガイドエレメントの外壁に貼り付き、前記アクチュエーターが前記スタンドの回動を駆動する時に、前記プーリーは前記ガイドエレメントに沿って転動し、前記本体は前記ハンギングパーツを前記ガイドエレメントに沿って移動させることを牽引し前記カーテンを押し付け
前記ハンギングメカニズムはロックユニットを含み、前記ハンギングパーツの内部に収容室が設けられ、前記ロックユニットは前記収容室に設けられ、前記ハンギングパーツが前記スタンドに対して垂直方法に向けて移動する時に、前記ロックユニットは前記ハンギングパーツ及び前記スタンドをロックでき、
前記ロックユニットはシャフト及び楔形部品を含み、前記楔形部品が前記シャフトに連結され、前記シャフトは前記収容室の内部に可動的に設けられ、前記スタンドの第2端にはラックが設けられ、前記ラックは前記収容室を突き通し、かつ前記楔形部品と噛み合える、ことを特徴とするカーテン開閉装置。
【請求項2】
前記ロックユニットは第1弾性部品及び押圧部品を含み、前記押圧部品は前記ハンギングパーツを可動的に突き通し、かつ前記シャフトと固定的に連結され、前記第1弾性部品が前記楔形部品に連結され、
前記第1弾性部品が自然の状態にある時に、前記楔形部品は前記ラックと噛み合え、前記押圧部品を押すことで前記シャフトの回動を駆動でき、前記楔形部品が前記ラックから離れ、前記第1弾性部品が圧縮状態にあることを特徴とする請求項に記載のカーテン開閉装置。
【請求項3】
前記ロックユニットは第1弾性部品及び押圧部品を含み、前記押圧部品は可動的に前記ハンギングパーツを突き通し、かつシャフトと固定的に連結され、前記第1弾性部品は前記押圧部品と接触し前記ハンギングパーツの内部に固定的に設けられ、
前記押圧部品を押す時に、前記シャフトは回動し、前記楔形部品が前記ラックから離れることを押動し、かつ第1弾性部品が圧縮し、前記押圧部品を離す時に、前記第1弾性部品は前記押圧部品の戻しを押動し、前記楔形部品が前記ラックと噛み合うことを特徴とする請求項に記載のカーテン開閉装置。
【請求項4】
前記ロックユニットは少なくとも1つのノブを含み、前記シャフトの1端は少なくとも1つのノブが設けられ、前記ノブは前記ハンギングパーツを可動的に突き通し、前記シャフトの1端は前記ノブに固定的に連結され、前記ノブを回して前記シャフトと前記楔形部品の回動を牽引することで、前記楔形部品が前記ラックと噛み合うまたは前記ラックから離れることを特徴とする請求項に記載のカーテン開閉装置。
【請求項5】
前記ロックユニットは1つのトーションスプリングと1つの押圧部品を含み、前記押圧部品は前記ハンギングパーツを可動的に突き通し、前記トーションスプリングは前記シャフトに巻きつけて設けられ、かつその1端は前記押圧部品に当接し、もう1端は前記楔形部品に当接し、前記押圧部品を押して、前記トーションスプリングで前記シャフトの回動を牽引することで、前記シャフトにある前期楔形部品が前記ラックから離れ、前記押圧部品を離して、前記トーションスプリングにより前記シャフトが戻し、前記楔形部品が前記ラックと噛み合うことを特徴とする請求項に記載のカーテン開閉装置。
【請求項6】
前記スタンドは第1棒部、変換部及び第2棒部を含み、前記第1棒部及び第2棒部は前記変換部の両端にそれぞれ垂直的に連結され、かつ異なる方向に向けて延在し、前記第1棒部は前記筐体に可動的に連結され、前記ラックは前記第2棒部に設けられることを特徴とする請求項に記載のカーテン開閉装置。
【請求項7】
前記ハンギングパーツは相互連結する第1ハンギング部と第2ハンギング部を含み、前記第2ハンギング部は前記第1ハンギング部を突き通し、かつ第1ハンギング部に対しておおむね垂直し、前記第2ハンギング部は前記ガイドエレメントに掛けられることを特徴とする請求項に記載のカーテン開閉装置。
【請求項8】
前記第2ハンギング部は第1カンチレバーと第2カンチレバーを含み、前記第1カンチレバー及び前記第2カンチレバーは夾角で連結されることを特徴とする請求項に記載のカーテン開閉装置。
【請求項9】
転動部品を含み、前記第1カンチレバー及び前記第2カンチレバーには少なくとも1つの前記転動部品が設けられ、前記ハンギングパーツが前記ガイドエレメントに掛けられる時に、前記転動部品が前記ガイドエレメントと転動して当接することを特徴とする請求項に記載のカーテン開閉装置。
【請求項10】
前記筐体は台座及び連結台座を含み、前記連結台座は取り外して前記台座に連結され、前記連結台座にスロットが設けられ、前記第1棒部は前記スロットに挿し込まれることを特徴とする請求項に記載のカーテン開閉装置。
【請求項11】
前記ハンギングパーツは第1外殻、第2外殻、第3外殻及び第4外殻を含み、前記第2外殻、前記第3外殻、前記第4外殻は前記第1外殻の異なる側にそれぞれ取り外して連結されることを特徴とする請求項1に記載のカーテン開閉装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はスマートホーム技術分野、特にカーテン開閉装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のカーテン開閉装置はカーテンガイドエレメントに取り付けられるため、位置調整ができず、異なるサイズのガイドエレメントに対応することができず、適合性は悪い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、カーテン開閉装置を提供し、背景技術で言及した問題を解決した。
【課題を解決するための手段】
【0004】
カーテン開閉装置であって、カーテンはガイドエレメントに掛けられる。前記カーテン開閉装置は前記ガイドエレメントに取り付けられ、前記カーテンの自動開閉を駆動することに用いられる。前記カーテン開閉装置は以下を含む。
【0005】
本体は、筐体、アクチュエーターとプーリーを含む。前記プーリーは前記筐体に取り付けられ、かつ前記ガイドエレメントの外壁に貼り付けられる。前記アクチュエーターは前記筐体の内部に設けられ、前記プーリーの回動の駆動に用いられる。
【0006】
ハンギングメカニズムは、スタンドとハンギングパーツを含む。前記スタンドの第1端は前記筐体の内部に挿し込まれる。前記ハンギングパーツは前記スタンドの第2端に可動的に連結され、前記ガイドエレメントに掛けられる。前記ハンギングパーツは前記スタンドに対して垂直方向に移動可能のことで、前記プーリーは前記ガイドエレメントの外壁に貼り付けられる。
【0007】
うち、前記プーリーは前記アクチュエーターの駆動により前記ガイドエレメントに沿って転動し、前記ハンギングパーツを前記ガイドエレメントに沿って移動させ、前記カーテンを押し付ける。
【0008】
前記カーテン開閉装置は、ハンギングパーツがスタンドに対して垂直方向に移動可能、ハンギングパーツの筐体に対する位置を調整することで、プーリーとガイドエレメント外壁の貼り付く度合いを調節でき、カーテン開閉装置の適用性を高める。
【0009】
うち1つの実施形態において、前記ハンギングメカニズムはロックユニットを含む。前記ハンギングパーツの内部に収容室が設けられ、前記ロックユニットは前記収容室の内部に設けられる。前記ハンギングパーツが前記スタンドに対して垂直方向に移動する時に、前記ロックユニットは前記ハンギングパーツ及び前記スタンドをロック可能である。
【0010】
うち1つの実施形態において、前記ロックユニットはシャフトと楔形部品を含む。前記楔形部品は前記シャフトに連結され、前記シャフトは前記収容室の内部に可動的に設けられる。前記スタンドの第2端にラックが設けられ、前記ラックが前記収容室を突き通し、かつ前記楔形部品と噛み合うことが可能である。
【0011】
うち1つの実施形態において、前記ロックユニットは第1弾性部品と押圧部品を含む。前記押圧部品は前記ハンギングパーツを可動的に突き通し、かつ前記シャフトと固定的に連結可能である。前記第1弾性部品は前記楔形部品に連結される。
【0012】
前記第1弾性部品は自然状態にある時に、前記楔形部品は前記ラックと噛み合うことが可能である。前記押圧部品を押し、前記シャフトの回動を駆動することで、前記楔形部品が前記ラックから離れることを駆動できる。前記第1弾性部品は圧縮状態にある。
【0013】
うち1つの実施形態において、前記ロックユニットは第1弾性部品と押圧部品を含む。前記押圧部品は前記ハンギングパーツを可動的に突き通し、かつ前記シャフトと固定的に連結可能である。前記第1弾性部品は前記押圧部品と弾性接触し、かつ前記ハンギングパーツの内部に固定的に設けられる。
【0014】
前記押圧部品を押す時に、前記シャフトは回動し、前記楔形部品が前記ラックから離れることを押動し、かつ第1弾性部品が圧縮する。前記押圧部品を離す時に、前記第1弾性部品は前記押圧部品の戻しを押動し、前記楔形部品が前記ラックと噛み合う。
【0015】
うち1つの実施形態において、前記ロックユニットは少なくとも1つのノブを含む。前記シャフトの一端は少なくとも1つのノブが設けられる。前記ノブは前記ハンギングパーツを可動的に突き通し、前記シャフトの一端は前記ノブと固定的に連結される。前記ノブを回し、前記シャフトと前記楔形部品の回動を牽引することで、前記楔形部品が前記ラックと噛み合うまたは前記ラックから離れる。
【0016】
うち1つの実施形態において、前記ロックユニットは1つのトーションスプリングと1つの押圧部品を含む。前記押圧部品は前記ハンギングパーツを可動的に突き通し、前記トーションスプリングは前記シャフトに巻きつけて設けられ、かつその一端は前記押圧部品と当接し、もう一端は前記楔形部品と当接する。前記押圧部品を押し、前記トーションスプリングで前記シャフトの回動を牽引することで、前記シャフトにある前記楔形部品が前記ラックから離れる。前記押圧部品を離し、前記トーションスプリングにより前記シャフトが戻され、前記楔形部品は前記ラックと噛み合う。
【0017】
うち1つの実施形態において、前記スタンドは第1棒部、変換部と第2棒部を含む。前記第1棒部及び第2棒部はそれぞれ前記変換部の両端に垂直的に連結され、かつ異なる方向に向けて延在する。前記第1棒部は前記筐体に可動的に連結され、前記ラックは前記第2棒部に設けられる。
【0018】
うち1つの実施形態において、前記ハンギングパーツは相互連結する第1ハンギング部と第2ハンギング部を含む。前記第2棒部は前記第1ハンギング部を突き通し、かつ前記第1ハンギング部に対しておおむね垂直する。前記第2ハンギング部は前記ガイドエレメントに掛けられる。
【0019】
うち1つの実施形態において、前記第2ハンギング部は第1カンチレバーと第2カンチレバーを含む。前記第1カンチレバー及び前記第2カンチレバーは夾角で連結される。
【0020】
うち1つの実施形態において、転動部品を含む。前記第1カンチレバー及び第2カンチレバーの内部に少なくとも1つの前記転動部品が設けられる。前記ハンギングパーツが前記ガイドエレメントに掛けられる時に、前記転動部品は前記ガイドエレメントと転動して当接する。
【0021】
うち1つの実施形態において、前記筐体は台座と連結台座を含む。前記連結台座は前記台座に取り外せて連結される。前記連結台座にスロットが設けられ、前記第1棒部は前記スロットに挿し込まれる。
【0022】
うち1つの実施形態において、前記ハンギングパーツは第1外殻、第2外殻、第3外殻と第4外殻を含む。前記第2外殻、前記第3外殻、前記第4外殻はそれぞれ前記第1外殻の異なる側に取り外せて連結される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】実施形態によって提供されるカーテン開閉装置とカーテン、ガイドエレメントの組み合わせ概略図である。
図2図1に示されるカーテン開閉装置の軸測図である。
図3図2が示すカーテン開閉装置の分解図である。
図4図2が示すカーテン開閉装置にあるハンギングパーツの部分断面図である。
図5図4にある丸印Aの部分拡大図である。
図6図2が示すカーテン開閉装置にあるハンギングパーツの軸測図である。
図7図6が示すハンギングパーツの分解図である。
図8】前記ロックユニットのうち1つの実施形態の構造概略図である。
図9】前記ロックユニットのうちもう1つの実施形態の構造概略図である。
図10】前記ロックユニットのうちさらにもう1つの実施形態の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の前記目的、特徴と利点がより明白するため、図面を結合して、本発明の具体的な実施形態について詳細な説明をする。本発明に対して十分に理解するために、以下の説明において多くの具体的な細部を詳述する。本発明は記載された実施形態と異なるほかに多くある方法で実施可能である。当業者であれば、本発明における含意から逸脱しない限り類似する改良を行えるため、本発明は以下に公開する具体的な実施形態に限らない。
【0025】
本発明の説明において理解すべきことは、用語の「中心」、「縦方向」「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「径方向」、「周方向」など指示する方位または位置関係は、図面が示す方位または位置関係に基づくもので、単に本発明の説明上の便宜図りと簡素化によるものであり、示した装置または部品は必ず特定の方位にあり、必ず特定の方位で構造または操作することを指示または暗示するものではない。従って、本発明に対する制限として捉えられない。
【0026】
また、用語「第1」、「第2」は単に目的の説明に用いられるものであり、相対する重要性を指示または暗示、あるいは示した技術特徴の数量を明確に指すことではない。従って、「第1」、「第2」に限る特徴は少なくとも1つの当該特徴を明確にまたは暗に含むことができる。本発明の説明において、別途明確かつ具体的な制限がない限り、「複数」の意味は「少なくとも2つ」という、例えば2つ、3つなどであるとよい。
【0027】
本発明において、別途明確な規定または制限がない限り、用語の「取り付く」、「相互連結」、「連結」、「固定」などについて、広義の理解にするべきである。例えば、固定的連結であり、取り外せる連結にもなれるし、または一体化にもなれる。機械的連結であり、電気的連結にもなれる。別途明確な制限がない限り、直接の相互連結であり、中間媒体による間接の連結にもなれるし、2つの部品内部での連通または2つの部品の相互作用関係にもなれる。当業者であれば、具体的な状況に応じて前記用語が本発明における具体的な意味を理解することができる。
【0028】
本発明において、別途明確な規定または制限がない限り、第1特徴が第2特徴の「上」または「下」ということは、第1と第2特徴の直接接触であり、または第1と第2特徴の中間媒体による間接接触である。さらに、第1特徴が第2特徴の「その上」、「上の方」と「上部」ということは、第1特徴が第2特徴の「真上」や「斜め上方」であり、または第1特徴の水平における高さが第2特徴のより高いことのみを示す。第1特徴が第2特徴の「その下」、「下の方」と「下部」ということは、第1特徴が第2特徴の「真下」や「斜め下方」であり、または第1特徴の水平における高さが第2特徴のより低いことのみを示す。
【0029】
説明すべきことは、部品がもう1つの部品に「固定される」または「設けられる」と記された場合、直接的にもう1つの部品上にあるまたはその中に存在する部品ということができる。部品がもう1つの部品に「連結される」と記された場合、直接的にもう1つの部品に連結またはその中に同時に存在しうる部品ということができる。本文に使用される用語の「垂直的」、「水平的」、「上」、「下」、「左」、「右」及び類似的な表現は説明の目的のみのためであり、唯一な実施方法ではない。
【0030】
図1に参照して、図1は1つの実施形態にあるカーテン開閉装置10の概略図である。1つの実施形態にあるカーテン開閉装置10はガイドエレメント30に取り付けられ、カーテン20は可動的にガイドエレメント30に設けられる。カーテン開閉装置10はカーテン20をガイドエレメント30に沿って移動させることの牽引に用いられ、カーテン20の自動開閉を実現する。
【0031】
当該実施形態において、図2を結合して、カーテン開閉装置10は本体100及びハンギングメカニズム200を含む。ハンギングメカニズム200は本体100に連結され、かつガイドエレメント30に掛けられる。本体100はハンギングメカニズム200をガイドエレメント30に沿って移動させ、ガイドエレメント30にあるカーテン20を押し付けることを駆動でき、カーテン20をガイドエレメント30に沿って移動させる。
【0032】
具体的な実施方法において、カーテン20の片方に複数の穴またはアイボルト(図示されていない)が設けられ、ガイドエレメント30は穴またはアイボルトを突き通すことで、カーテン20がガイドエレメント30に掛けられる。ハンギングメカニズム200はガイドエレメント30に掛けられ、かつ2つの穴または2つのアイボルトの間に位置する。本体100がハンギングメカニズム200をガイドエレメント30に沿って移動させることを駆動する時に、ハンギングメカニズム200がガイドエレメント30に沿って移動し、ガイドエレメント30にあるカーテン20を押し付けることで、カーテン20のガイドエレメント30に沿っての移動を押動し、カーテン20の自動開閉を実現する。
【0033】
指摘すべきことは、ガイドエレメント30はガイドレール、ガイドバーその他のカーテンサポート機構であることが可能で、ガイドエレメント30は一体化型構成または組み合わせ型構成であることが可能である。ガイドエレメント30は直線形、S形その他の不規則な形状であることが可能であり、ここで、ガイドエレメント30の形状について制限をかかない。
【0034】
図2に参照して、本体100は筐体110、アクチュエーター(図示されていない)及びプーリー120を含む。プーリー120及びアクチュエーターは筐体110に取り付けられ、プーリー120がガイドエレメント30の外壁31と貼り付くことで、アクチュエーターがプーリー120の回動を駆動する時に、プーリー120はガイドエレメント30に沿って転動する。
【0035】
指摘すべきことは、ガイドエレメント30が円柱形である場合、アクチュエーターはガイドエレメント30の周方向の側壁に貼り付く。ガイドエレメント30の横断面が四角形である場合、アクチュエーターはガイドエレメント30の周方向の底壁に貼り付く。
【0036】
具体的な1つの実施形態において、図3を参照して、筐体110の内部に内部室111が設けられる。プーリー120は筐体110に枢着され、かつ少なくとも一部が内部室111の外に露出する。図1を結合して、プーリー120の内部室111の外に露出する一部がガイドエレメント30の外壁31に貼り付く。
【0037】
当該実施形態において、プーリー120及びガイドエレメント30の間に摩擦力が存在することで、アクチュエーターの駆動によりプーリー120はガイドエレメント30に沿って移動することができる。本体100はハンギングメカニズム200を牽引しガイドエレメント30に沿って移動させ、ガイドエレメント30にあるカーテン20を押し付け、カーテン20の自動開閉を実現する。カーテン20を人工的に開閉することなく、便利の操作であり実用性が高い。
【0038】
いくつかの実施形態において、アクチュエーターは電機であり、アクチュエーターはプーリー120と同軸に設けられることで、プーリー120の安定した運動と空間の十分した活用を利する。その他の実施形態においては、アクチュエーターはシリンダーであることも可能である。
【0039】
図3を参照して、ハンギングメカニズム200はハンギングパーツ210及びスタンド220を含む。スタンド220の第1端220aは筐体110の内部に挿し込まれ、ハンギングパーツ210はスタンド220の第2端220bに可動的に連結され、かつガイドエレメント30に掛けられる。ハンギングパーツ210はスタンド220に対して垂直方向に向けて移動できることで、プーリー120がガイドエレメント30の外壁31に貼り付く。
【0040】
理解できることは、ガイドエレメント30のサイズが異なる場合、ハンギングパーツ210が筐体110に対する位置を調整することで、アクチュエーターのガイドエレメント30の外壁31に貼り付く度合いを調節することができ、ハンギングメカニズム200の適用性を高める。
【0041】
具体的に、ハンギングメカニズム200はロックユニット230を含む。ハンギングパーツ210の内部に収容室210aが設けられ、ロックユニット230は収容室210aの内部に設けられる。ハンギングパーツ210はスタンド220に対して垂直方向に向けて移動する時に、ロックユニット230はハンギングパーツ210及びスタンド220の相対位置をロックできる。
【0042】
図4及び図6の示すように、ハンギングパーツ210には逃げスロット210bが設けられる。逃げスロット210bは垂直方向に向けてハンギングパーツ210を突き通し、かつ収容室210aと連通する。スタンド220の第2端220bは逃げスロット210bを突き通し、かつ逃げスロット210bの内部に上下移動できる。ロックユニット230は収容室210aの内部に設けられ、かつ逃げスロット210bに近接する。
【0043】
1つの実施形態において、スタンド220の第2端220bにはラック221が設けられる。ロックユニット230はシャフト231、楔形部品232と第1弾性部品233を含む。シャフト231は回動的に収容室210aの内部に設けられる。楔形部品232はシャフト231に連結され、かつラック221と噛み合える。第1弾性部品233は楔形部品232に連結され、かつ収容室210aの内壁と当接する。
【0044】
第1弾性部品233が自然状態にある時に、楔形部品232はラック221と噛み合える。シャフト231を回して楔形部品232がラック221から離れることを駆動する時に、第1弾性部品233が圧縮状態にある。
【0045】
さらに、1つの実施形態において、ロックユニット230は押圧部品234を含む。押圧部品234はシャフト231に固定的に連結され、かつ可動的にハンギングパーツ210を突き通す。押圧部品234を押すことで、シャフト231の回動を駆動でき、楔形部品232がラック221から離れる。
【0046】
具体的な実施形態において、図5を参照して、ラック221の各歯には傾斜面221a及び底面221bを含む。傾斜面221aはスタンド220の第1端220aの近くに向けて(即ち下向き)傾く。楔形部品232は楔形面232a及び頂面232bを備える。楔形部品232がラック221と噛み合う時に、楔形部品232の頂面232bは歯の底面221bと当接する。
【0047】
第1弾性部品233が自然状態にある時に、ハンギングパーツ210はスタンド220に対して上に向けて移動でき、かつ楔形部品232がラック221の2つの歯の間に挟む。この時、楔形部品232の頂面232bは歯の底面221bと当接する。
【0048】
ハンギングパーツ210はスタンド220に対して下に移動する必要がある時に、図5を参照して、楔形部品232の楔形面232aはラック221の傾斜面221aに沿って滑る。第1弾性部品232の自然的な圧縮は楔形面232aをラック221の先端から離脱させ、下に向けて逐一に歯をスキップし下に移動する。ハンギングパーツ210はスタンド220に対して上に移動する必要がある時に、先に押圧部品234を押して楔形部品232がラック221から離れることを駆動する必要がある。第1弾性部品233が圧縮状態にあり、楔形面232aが傾斜面221aから離れることで、ハンギングパーツ210はスタンド220に対して上に向けて適合な位置に移動できる。
【0049】
前記の設置で、ハンギングパーツ210が下に移動する時に、楔形部品232は位置つけ可能でスタンド220から離脱しにくくなる。ハンギングパーツ210が上に移動する時に、先に押圧部品234を押して、ハンギングパーツ210の耐荷重による自由落下を防ぎ、使用過程における安全性を保証する。
【0050】
具体的な実施方法において、第1弾性部品233はばねまたは板ばねである。楔形部品232はプッシャドッグまたは歯車軸である。
【0051】
いくつかの実施形態において、シャフト231、楔形部品232及び押圧部品234は一体化成型構成であり、全体性がよくかつ機械的強度が高い。その他の実施形態において、シャフト231、楔形部品232及び押圧部品234はコンポーネントタイプ構成でも可能である。
【0052】
理解すべきことは、前記ロックユニット230も他の構成に設けられる。
【0053】
例えば、図8が示すように、いくつかの実施形態において、前記ロックユニットはシャフト231、楔形部品232、押圧部品234及びトーションスプリング235を含む。シャフト231は回動的に収容室210aの内部に設けられる。楔形部品232はシャフト231に連結され、かつラック221と噛み合える。トーションスプリング235はシャフト231に巻きつけて設けられ、かつその1端は押圧部品234に当接し、もう1端は楔形部品232に当接する。押圧部品234は可動的にハンギングパーツを突き通す。自然な状態において、楔形部品232はラック221と噛み合う。押圧部品234を押して、トーションスプリング235でシャフト231の回動を牽引することで、シャフト231にある楔形部品232がラック221から離れる。押圧部品234を離し、トーションスプリング235によりシャフト231が元の位置に戻し、楔形部品232がまたラック221と噛み合う。押圧部品234の押すと離すことにより、楔形部品232とラック221の相対位置関係を調節することで、ハンギングパーツ210とスタンド220の相対位置関係の調整が実現できる。
【0054】
図9が示す実施形態において、ロックユニットはシャフト231、押圧部品234、第1弾性部品及び楔形部品232を含む。押圧部品234は可動的にハンギングパーツを突き通し、かつシャフト231に固定される。楔形部品232はシャフト231に連結され、かつラック221と噛み合える。第1弾性部品233の1端は弾性的に押圧部品234に連結され、固定連結または当接であることは可能である。もう1端はハンギングパーツの収容室内壁と固定または当接する。当然ながら、もう1端もシャフトまたはその他の適した位置に固定または連結されることができる。第1弾性部品233が自然な状態において、楔形部品232はラック221と噛み合う。押圧部品を押して、シャフト231が回動し、楔形部品232がラック221から離れ、かつ第1弾性部品233が圧縮する。押圧部品234を離せば、第1弾性部品233が戻し、押圧部品234を押動して元の位置に戻し、かつ楔形部品232がラック221と噛み合うことを牽引する。当該実施形態において、第1弾性部品233はコイルばねであることができるし、トーションスプリングであることもできる。
【0055】
図10が示す実施形態において、ロックユニットはシャフト231、楔形部品232と少なくとも1つのノブ236を含む。前記ノブ236は可動的にハンギングパーツを突き通す。シャフト231の1端はノブ236と固定的に連結され、楔形部品232はシャフト231に固定的に設けられる。ノブ236を回してシャフト231と楔形部品232の回動を牽引することで、楔形部品232がラック221と噛み合うまたはラックから離れる。
【0056】
図3が示す実施形態において、スタンド220は第1棒部222、変換部223及び第2棒部224を含む。第1棒部222と第2棒部224は変換部223の両端にそれぞれ垂直し、異なる方向に向けて延在する。第1棒部222は可動的に筐体110に連結され、ラック221は第2棒部224に設けられる。
【0057】
いくつかの実施形態において、第1棒部222、変換部223及び第2棒部224は一体化成型構成であり、迅速に取り付くのを利する。その他の実施形態において、第1棒部222、変換部223及び第2棒部224は伸縮型構成であることもでき、異なるサイズの本体100及びハンギングパーツ210を対応でき、スタンド220の適用範囲を拡大する。
【0058】
引き続き図3を参照して、筐体110は台座112と連結台座113を含む。連結台座113は取り外せて台座112に連結される。
【0059】
当該実施形態において、内部室111は台座112に開かれることでアクチュエーターとプーリー120を収容できる。連結台座113にスロット114が設けられ、第1棒部222は可動的にスロット114に挿し込まれる。この設置を通じて、ハンギングパーツ210の長期使用により破損した後、ハンギングパーツ210または連結台座113のみ交換する必要があり、筐体110全体の変更がなく、資源再利用を利する。
【0060】
いくつかの実施形態において、連結台座113には締結具113aが設けられ、台座112には金型キャビティ(図示されていない)が設けられる。締結具113aは金型キャビティに挟められる。その他の実施形態において、連結台座113及び台座112はねじ接続またはねじ釘などの連結用部品により連結することができる。
【0061】
いくつかの実施形態において、連結台座113は台座112の左右両側に連結されることで、筐体110がおおむねの左右対称構成であり、本体100の安定した工作を利し、重心の不安定による揺れを減少する。その他の実施形態において、連結台座113はまた台座112の片側に連結されることができる。
【0062】
図6を参照して、1つの実施形態において、ハンギングパーツ210は相互連結する第1ハンギング部211と第2ハンギング部212を含む。第2棒部224は第1ハンギング部211を突き通し、第2ハンギング部212はガイドエレメント30に掛けられる。
【0063】
当該実施形態において、第1ハンギング部211は水平的に設けられ、逃げスロット210bは第1ハンギング部211に開かれて、第2棒部224は逃げスロット210bを突き通し、かつ第1ハンギング部211に対しておおむね垂直する。
【0064】
いくつかの実施形態において、第2ハンギング部212は第1カンチレバー213及び第2カンチレバー214を含む。第1カンチレバー213及び第2カンチレバー214は夾角で連結されることで、第2ハンギング部212が「V」字型であり、第2ハンギング部212がガイドエレメント30に掛けられることを利する。
【0065】
さらに、図6図7が示すように、ハンギングメカニズム200は転動部品240を含む。第1カンチレバー213及び第2カンチレバー214には少なくとも1つの転動部品240が設けられる。ハンギングパーツ210がガイドエレメント30に掛けられる場合、転動部品240はガイドエレメント30と転動して当接する。
【0066】
具体的な実施方法において、転動部品240はローラーである。
【0067】
理解できることは、転動部品240とガイドエレメント30の当接により、第2ハンギング部212とガイドエレメント30の摩擦で比較的に大きい抵抗力の発生を防ぎ、同時に第2ハンギング部212とガイドエレメント30の摩擦消耗も減少でき、使用サイクルを延長する。
【0068】
いくつかの実施形態において、第1カンチレバー213と第2カンチレバー214にはそれぞれ少なくとも2つの転動部品240が回動的に連結される。2つの転動部品240は間隔をおいて配列し、第2ハンギング部212の安定した滑り移動を利し、第2ハンギング部212が不安定による揺れを減少する。
【0069】
図7が示すように、ハンギングパーツ210は取り外せる型構成であり、ハンギングパーツ210内部の各部品の取り付くのを利する。
【0070】
例えば、ハンギングパーツ210は第1外殻215、第2外殻216、第3外殻217及び第4外殻218を含む。第2外殻216、第3外殻217はそれぞれ第1外殻215の両側に連結される。第4外殻218は第1外殻215の底部に連結される。第1外殻215、第2外殻216、第3外殻217及び第4外殻218が挟んで囲み、収容室210aに形成し、収容室210a内部の各部品の取り付くのを利する。
【0071】
前記実施形態にある各技術特徴は任意的な組み合わせが可能であり、説明の簡素化を図るため、前記実施形態にある各技術特徴のすべての可能な組み合わせに対して説明をしなかった。しかしながら、これらの技術特徴の組み合わせに矛盾が存在しない限り、本明細書に記される範囲内であることを見なすべきである。
【0072】
前記実施形態は本発明のいくつかの実施方法のみを記し、その説明が比較的に具体的かつ詳細的ではあるが、これにより発明特許に対する範囲の制限と理解すべきではない。指摘すべきことは、当業者に対して、本発明の構想から逸脱しない限り、若干な変形や改良が行えるし、これらも本発明の保護範囲に属す。従って、本発明特許の保護範囲は、添付した特許請求の範囲に準じるべきである。
【符号の説明】
【0073】
10 カーテン開閉装置
20 カーテン
30 ガイドエレメント
31 外壁
100 本体
110 筐体
111 内部室
112 台座
113 連結台座
113a 締結具
114 スロット
120 プーリー
200 ハンギングメカニズム
210 ハンギングパーツ
210a 収容室
210b 逃げスロット
211 第1ハンギング部
212 第2ハンギング部
213 第1カンチレバー
214 第2カンチレバー
215 第1外殻
216 第2外殻
217 第3外殻
218 第4外殻
220 スタンド
220a 第1端
220b 第2端
221 ラック
221a 傾斜面
221b 底面
222 第1棒部
223 変換部
224 第2棒部
230 ロックユニット
231 シャフト
232 楔形部品
233 第1弾性部品
234 押圧部品
232a 楔形面
232b 頂面
235 トーションスプリング
240 転動部品
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10