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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-20
(45)【発行日】2023-04-28
(54)【発明の名称】駆動モジュール及び表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09G 3/36 20060101AFI20230421BHJP
   G09G 3/20 20060101ALI20230421BHJP
【FI】
G09G3/36
G09G3/20 612F
G09G3/20 641P
G09G3/20 623R
G09G3/20 611F
G09G3/20 611J
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2021573422
(86)(22)【出願日】2020-06-10
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-15
(86)【国際出願番号】 CN2020095272
(87)【国際公開番号】W WO2020248994
(87)【国際公開日】2020-12-17
【審査請求日】2021-12-09
(31)【優先権主張番号】201910496686.0
(32)【優先日】2019-06-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521141718
【氏名又は名称】恵科股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】HKC Corporation Limited
【住所又は居所原語表記】1F-3F, 5F-7F of Factory Building 1, 7F of Factory Building 6, Huike Industrial Park, No.1 Industrial 2nd Road, Shilong Community, Shiyan Street, Baoan District, Shenzhen, China
(73)【特許権者】
【識別番号】521540726
【氏名又は名称】重慶恵科金渝光電科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】CHONGQING HKC OPTOELECTRONICS TECHNOLOGY CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 1 Shijing Rd., Jieshi, Banan District Chongqing 401320, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】唐 莉
【審査官】塚本 丈二
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-166726(JP,A)
【文献】特開2005-227741(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0229439(US,A1)
【文献】特開2008-233869(JP,A)
【文献】特開2005-345808(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 3/20-3/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
結合点電圧生成回路及びM個の第一データ駆動回路が設置されており、前記結合点電圧生成回路が、2経路の第一電圧、2経路の第二電圧及びN経路の第一分圧結合点電圧を出力し、第の前記第一データ駆動回路は、前記第一電圧、前記第二電圧及び前記第一分圧結合点電圧を受け入れ、第の前記第一データ駆動回路は、Ki経路の前記第一分圧結合点電圧に基づいて、Ki経路の第一増幅結合点電圧を出力し、各前記第一データ駆動回路は、他の第一データ駆動回路が出力する第一増幅結合点電圧をさらに受け入れ、

各前記第一データ駆動回路の受け入れる第一分圧結合点電圧が異なる、第一制御板と、
第一金属配線及び第二金属配線を含み、前記第一金属配線の第一端及び前記第二金属配線の第一端が、それぞれ、1経路の前記第二電圧を対応的に受け入れる、接続電線と、
第一分圧モジュール及びP個の第二データ駆動回路が設置されており、前記第一分圧モジュールの第一入力端は、第一金属配線の第二端に接続され、前記第一分圧モジュールの第二入力端は、前記第二金属配線の第二端に接続され、前記第一分圧モジュールは、前記2経路の第二電圧に基づいて、N経路の第二分圧結合点電圧を出力し、第の前記第二データ駆動回路は、前記第一電圧、前記第二電圧及びKj経路の前記第二分圧結合点電圧を受け入れ、第の前記第二データ駆動回路は、Kj経路の前記第二分圧結合点電圧に基づいて、Kj経路の第二増幅結合点電圧を出力し、各前記第二データ駆動回路は、他の第二データ駆動回路が出力する第二増幅結合点電圧をさらに受け入れ、

各前記第二データ駆動回路が受け入れる第二分圧結合点電圧が異なる、第二制御板と、を含み、
前記第一分圧結合点電圧と前記第二分圧結合点電圧は、それらの極性が逆であり、前記第一電圧と前記第一分圧結合点電圧は、それらの極性が同じであり、前記第二電圧と前記第二分圧結合点電圧は、それらの極性が同じである、駆動モジュール。
【請求項2】
前記第一増幅結合点電圧は、前記第一データ駆動回路によって増幅されたものである、ことを特徴とする請求項1に記載の駆動モジュール。
【請求項3】
前記第二増幅結合点電圧は、前記第二データ駆動回路によって増幅されたものである、ことを特徴とする請求項1に記載の駆動モジュール。
【請求項4】
前記結合点電圧生成回路は、
前記第一電圧及び前記第二電圧を出力するための参照電圧生成回路と、
2経路の前記第一電圧に基づいて、前記第一分圧結合点電圧を出力するための第二分圧モジュールと、を含む、請求項1に記載の駆動モジュール。
【請求項5】
前記参照電圧生成回路は、PWMチップである、ことを特徴とする請求項4に記載の駆動モジュール。
【請求項6】
前記第一分圧結合点電圧は、2経路の前記第一電圧で構成される電圧区間内にある、請求項4に記載の駆動モジュール。
【請求項7】
前記2経路の前記第一電圧は、異なる大きさを有している、請求項6に記載の駆動モジュール。
【請求項8】
前記第二分圧結合点電圧は、2経路の前記第二電圧で構成される電圧区間内にある、請求項4に記載の駆動モジュール。
【請求項9】
前記2経路の前記第二電圧は、異なる大きさを有している、請求項8に記載の駆動モジュール。
【請求項10】
各前記第一データ駆動回路は、
第一チップオンフィルムに固定されると共に前記第一チップオンフィルムに電気接続され、受け入れた1経路の前記第一分圧結合点電圧に基づいて、1経路の前記第一増幅結合点電圧を出力し、かつ、各々が受け入れた第一分圧結合点電圧が異なるための、複数の第一オペアンプと、
前記第一チップオンフィルムに固定されると共に前記第一チップオンフィルムに電気接続され、前記第一電圧、前記第二電圧、各前記第一増幅結合点電圧及び各前記第二増幅結合点電圧を受け入れるための第一プロセッサーと、を含む、請求項1に記載の駆動モジュール。
【請求項11】
前記第一オペアンプは、電流増幅能力を付けている電圧フォロワーを含む、請求項10に記載の駆動モジュール。
【請求項12】
各前記第一データ駆動回路は、二つの前記第一オペアンプを含む、請求項10に記載の駆動モジュール。
【請求項13】
各前記第二データ駆動回路は、
第二チップオンフィルムに固定されると共に前記第二チップオンフィルムに電気接続され、受け入れた1経路の前記第二分圧結合点電圧に基づいて、1経路の前記第二増幅結合点電圧を出力し、各々が受け入れた第二分圧結合点電圧が異なるための複数の第二オペアンプと、
前記第二チップオンフィルムに固定されると共に前記第二チップオンフィルムに電気接続され、前記第一電圧、前記第二電圧、各前記第一増幅結合点電圧及び各前記第二増幅結合点電圧を受け入れるための第二プロセッサーと、を含む、請求項10に記載の駆動モジュール。
【請求項14】
各前記第二データ駆動回路は、二つの前記第二オペアンプを含む、請求項13に記載の駆動モジュール。
【請求項15】
前記結合点電圧生成回路の第一類別出力端は、対応する第一オペアンプの位相が同じである入力端に接続されると共に、前記第一オペアンプの位相が逆である入力端は、自身の出力端に接続されており、
前記結合点電圧生成回路の第二類別出力端は、対応する前記第一オペアンプの位相が逆である入力端に接続され前記第一オペアンプの位相が同じである入力端は、接地されており、
前記結合点電圧生成回路の第一類別出力端が出力する第一分圧結合点電圧対応する電流が所定の駆動電流よりも小さい際前記第一分圧結合点電圧の駆動能力が増幅され、前記第一分圧結合点電圧は前記第一オペアンプの位相が同じである入力端に接続され、前記第一オペアンプの位相が逆である入力端及び前記自身の出力端は負フィードバックを構成するように接続され、前記結合点電圧生成回路の第二類別出力端が出力する前記第一分圧結合点電圧対応する電流が所定の駆動電流よりも大きい際前記第一分圧結合点電圧の信号を増幅する必要が無くなり、前記第一分圧結合点電圧は前記第一オペアンプの位相が逆である入力端に接続され、前記第一オペアンプの位相が同じである入力端は接地され、前記所定の駆動電流は、表示パネルに必要な駆動能力を示すものである、請求項10に記載の駆動モジュール。
【請求項16】
前記第一分圧モジュールの第一類別出力端は、対応する第二オペアンプにおける位相が同じである入力端に接続されると共に、前記第二オペアンプの位相が逆である入力端は、自身の出力端に接続されており、
前記第一分圧モジュールの第二類別出力端は、対応する前記第二オペアンプの位相が逆になる入力端に接続され前記第二オペアンプにおける位相が同じである入力端は、接地されており、
前記第一分圧モジュールの第一類別出力端が出力する第二分圧結合点電圧に対応する電流が所定の駆動電流よりも小さい際前記第一分圧結合点電圧の駆動能力が増幅され、前記第一分圧結合点電圧は前記第一オペアンプの位相が同じである入力端に接続され、前記第一オペアンプの位相が逆である入力端及び前記自身の出力端は負フィードバックを構成するように接続され、前記第一分圧モジュールの第二類別出力端が出力する第二分圧結合点電圧に対応する電流が所定の駆動電流よりも大きい前記第一分圧結合点電圧の信号を増幅する必要が無くなり、前記第一分圧結合点電圧は前記第一オペアンプの位相が逆である入力端に接続され、前記第一オペアンプの位相が同じである入力端は接地される、請求項13に記載の駆動モジュール。
【請求項17】
前記第二分圧モジュールは、直列接続されている複数の分圧抵抗を含み、前記複数の分圧抵抗の両端は2経路の第一電圧をそれぞれ受け入れ、隣り合う各二つの前記分圧抵抗間は1経路の第一分圧結合点電圧を出力する、請求項4に記載の駆動モジュール。
【請求項18】
前記第一分圧モジュールは、直列接続されている複数の分圧抵抗を含み、前記複数の分圧抵抗の両端は、2経路の第二電圧をそれぞれ受け入れ、隣り合う各二つの前記分圧抵抗間は1経路の第二分圧結合点電圧を出力する、請求項1に記載の駆動モジュール。
【請求項19】
表示パネル及び、前記表示パネルが表示するように駆動するための駆動モジュールを含み、
前記駆動モジュールは、
結合点電圧生成回路及びM個の第一データ駆動回路が設置されており、前記結合点電圧生成回路は、2経路の第一電圧、2経路の第二電圧及びN経路の第一分圧結合点電圧を出力し、第の前記第一データ駆動回路は、前記第一電圧、前記第二電圧及び前記第一分圧結合点電圧を受け入れ、第の前記第一データ駆動回路は、Ki経路の前記第一分圧結合点電圧に基づいて、Ki経路の第一増幅結合点電圧を出力し、各前記第一データ駆動回路は、他の第一データ駆動回路が出力する第一増幅結合点電圧をさらに、受け入れ、

各前記第一データ駆動回路の受け入れる第一分圧結合点電圧が異なる、第一制御板と、
第一金属配線及び第二金属配線を含み、前記第一金属配線の第一端及び前記第二金属配線の第一端が、それぞれ、1経路の前記第二電圧を対応的に受け入れる、接続電線と、
第一分圧モジュール及びP個の第二データ駆動回路が設置されており、前記第一分圧モジュールの第一入力端は、第一金属配線の第二端に接続され、前記第一分圧モジュールの第二入力端は、前記第二金属配線の第二端に接続され、前記第一分圧モジュールは、前記2経路の第二電圧に基づいて、N経路の第二分圧結合点電圧を出力し、第の前記第二データ駆動回路は、前記第一電圧、前記第二電圧及びKj経路の前記第二分圧結合点電圧を受け入れ、第の前記第二データ駆動回路は、Kj経路の前記第二分圧結合点電圧に基づいて、Kj経路の第二増幅結合点電圧を出力し、各前記第二データ駆動回路は、他の第二データ駆動回路から出力する第二増幅結合点電圧をさらに受け入れ、

各前記第二データ駆動回路が受け入れる第二分圧結合点電圧が異なる、第二制御板と、
を含み、
前記第一分圧結合点電圧と前記第二分圧結合点電圧は、それらの極性が逆であり、前記第一電圧と前記第一分圧結合点電圧は、それらの極性が同じであり、前記第二電圧と前記第二分圧結合点電圧は、それらの極性が同じである、
表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<関連出願の相互参照>
本願は、2019年06月10日にて中国専利局へ出願し、出願番号が201910496686.0となり、発明名称が「駆動モジュール及び表示装置」であるという中国特許出願の優先権を主張し、その内容全体を引用によって本願に組み込んでいるものである。
【0002】
本願は、表示技術分野に関し、特に、駆動モジュール及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0003】
ここで説明するものは、本願に係る背景技術を提供するためのものに過ぎず、必ずしも従来技術を構成するものではない。
【0004】
液晶パネルに関連する業界の競争がますます激しくなるにつれ、パネルを製造する多くの会社におけるコストの抑制は、ますます厳しくなる。コストの管理においては、パネルガラスの生産コストでも、周辺電子機器のコストでも、焦点を当てて抑制されるものである。例えば、フルハイビジョン表示パネルの液晶駆動モジュールに用いられる二つのエッジ制御板というアーキテクチャについては、タイミングコントローラー、ガンマチップ、PWM(Pulse Width Modulation、パルス幅変調)チップ及びメモリーチップなどを一つのメイン制御板に設ける一方、他のエッジ制御板には重要な電子機器が設けられることはほぼない。
【0005】
採用されるPWMチップは、幾つかの経路の結合点電圧を出力できる場合に、この幾つかの結合点電圧を抵抗で分圧する形態によって必要な他の結合点電圧を生成することがよくある。次に、ガンマ補償のために、その半分の結合点電圧を、メインエッジ制御板に位置するデータ駆動チップに出力する一方、残りの半分の結合点電圧を、FFC(Flexible Flat Cable、フレキシブルフラットケーブル)を介して他のエッジ制御板に出力しながら、当該エッジ制御板におけるデータ駆動チップに対応的に出力する。よく見られる14経路のガンマ結合点電圧を例にする場合には、7本の金属配線のFFCによって、結合点電圧値を他のエッジ制御板に転送することが必要となり、FFCコストが高く、ひいては、表示製品全体にとってコストが高くなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このことに鑑み、駆動モジュール及び表示装置を提供することを必要とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
駆動モジュールは、
結合点電圧生成回路及びM個の第一データ駆動回路が設置されており、結合点電圧生成回路が、2経路の第一電圧、2経路の第二電圧及びN経路の第一分圧結合点電圧を出力し、第i個の第一データ駆動回路は、第一電圧、第二電圧及び第一分圧結合点電圧を受け入れ、第i個の第一データ駆動回路は、Ki経路の第一分圧結合点電圧に基づいて、Ki経路の第一増幅結合点電圧を出力し、各第一データ駆動回路は、他の第一データ駆動回路から出力する第一増幅結合点電圧をさらに受け入れ、
各第一データ駆動回路が受け入れる第一分圧結合点電圧が異なる第一制御板と、
第一金属配線及び第二金属配線を含み、第一金属配線の第一端及び第二金属配線の第一端が、それぞれ、1経路の第二電圧を対応的に受け入れる、接続電線と、
第一分圧モジュール及びP個の第二データ駆動回路が設置されており、第一分圧モジュールの第一入力端は、第一金属配線の第二端に接続され、第一分圧モジュールの第二入力端は、第二金属配線の第二端に接続され、第一分圧モジュールは、2経路の第二電圧に基づいて、N経路の第二分圧結合点電圧を出力し、第j個の第二データ駆動回路は、第一電圧、第二電圧及びKj経路の第二分圧結合点電圧を受け入れ、第j個の第二データ駆動回路は、Kj経路の第二分圧結合点電圧に基づいて、Kj経路の第二増幅結合点電圧を出力し、各第二データ駆動回路は、他の第二データ駆動回路が出力する第二増幅結合点電圧をさらに受け入れ、
各第二データ駆動回路が受け入れる第二分圧結合点電圧が異なる、第二制御板と、を含み、
第一分圧結合点電圧と第二分圧結合点電圧は、それらの極性が逆であり、第一電圧及び第一分圧結合点電圧は、それらの極性が同じであり、第二電圧及び第二分圧結合点電圧はそれらの極性が同じである。
【0008】
本願の実施例が提供する駆動モジュールは、第一制御板に位置する結合点電圧生成回路によって第一電圧、第二電圧及びN経路の第一分圧結合点電圧を出力し、接続電線に位置する第一金属配線と第二金属配線によって、2経路の第二電圧を第二制御板に転送し、第二制御板における第一分圧モジュールによって分圧してN経路の第二分圧結合点電圧を生成し、各第一データ駆動回路は、それぞれ、第一分圧結合点電圧を受け入れ、各第一データ駆動回路が受け入れる第一分圧結合点電圧が異なり、しかも、
各第一データ駆動回路は、入力された第一分圧結合点電圧と同数量の第一増幅結合点電圧を出力し、同様に、各第二データ駆動回路は、それぞれ第二分圧結合点電圧を受け入れると共に、入力された第一分圧結合点電圧と同数量の第二増幅結合点電圧を出力し、
各第二データ駆動回路が受け入れる第二分圧結合点電圧も異なる。従って、各駆動回路がそれぞれ表示パネルの表示を正常に駆動できるように保証するためには、各第一データ駆動回路が、第一電圧、第二電圧及び他の第一データ駆動回路から出力される第一増幅結合点電圧及び各第二増幅結合点電圧を受け入れることが必要になり、同様に、各第二データ駆動回路も、第一電圧、第二電圧及び各第一増幅結合点電圧及び他の第二データ駆動回路から出力される第二増幅結合点電圧を受け入れることが必要になる。本願の実施例が提供する駆動モジュールを採用すれば、二本の金属配線を有している接続電線を用いるだけで正負極性の結合点電圧を生成して出力することが実現できることになり、コストが低い。
【0009】
表示装置は、表示パネル、及び、表示パネルが表示するように駆動ための上記の駆動モジュールを含む。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】一実施例に係る駆動モジュールの構成の模式図である。
図2】他の一実施例に係る駆動モジュールの構成の模式図である。
図3】一実施例に係る第一オペアンプの構成の模式図である。
図4】一実施例に係る第二オペアンプの構成の模式図である。
図5】一実施例に係る結合点電圧生成回路の構成の模式図である。
図6】一実施例に係る第一分圧モジュールの構成の模式図である。
図7】一実施例に係る表示装置の構成の模式図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本願を簡便に理解するために、以下、関連図面を参照しながら本願を全面的に説明する。図面に本願の好ましい実施例を示す。しかしながら、本願は、数多くの異なる形態によって実施されてもよく、本明細書に記載する実施例に限られるものではない。逆に、これらの実施例を提供することは、本願の開示内容をより明確にかつ全面的に理解することを目的とする。
【0012】
説明すべきことは、ある素子が他の素子に接続されると考えられる場合に、それを他の素子に直接接続して一体化してもよいし、同時に、両者に中間素子が介在してもよい。本願に使われる「取り付け」、「一方端」や「他方端」などの用語及びそれと同様な表現は、説明のためを目的とするものに過ぎない。
【0013】
他の特別な断りが無ければ、本明細書に用いられるあらゆる技術及び科学用語は、当業者が通常に理解する意味と同じである。本明細書では、本願の明細書に使われる用語が、具体的な実施例を説明することを目的とし、本願を限定するものではない。本明細書に使われる「及び/又は」という用語には、一つ又は複数の関連する項目についてその任意及びあらゆる組み合わせを含む。
【0014】
例えば背景技術に記載した手法は、分圧抵抗が通常材料であるかどうか、配線空間が十分(省スペースのために、0402というパッケージ規格である表面実装系素子が良く使われる)であるかどうか、また、最も重要なものとして、分圧支路の電流がデータ駆動チップの駆動能力を満たしているかどうか、ということが考えられるべきであり、データ駆動チップに必要な駆動能力の要求を満たしていない場合、結合点電圧の駆動能力を増幅することが必要となる。
【0015】
14経路の結合点電圧である場合には、第1、7、8及び14経路の結合点電圧がPWM(Pulse Width Modulation、パルス幅変調)チップに生じるものであり、次に、第1経路及び第7経路によって分圧して第2、3、4、5及び6経路の分圧結合点電圧を取得し、同様に、第8経路及び第14経路によって分圧して第9、10、11、12及び13経路の分圧結合点電圧を生成してもよい。この10つのグループの電圧が分圧によってなされたものであることから、それと対応する出力電流が、データ駆動チップに必要な駆動能力の要求を満たさない恐れがあり、この場合に、当該分圧結合点電圧を増幅することが必要となる。しかし、フルハイビジョン表示などの機器には、二つの制御板によって駆動モジュールを構成することがよく使われる。ただし、一つ制御板によって上記の10のグループの結合点電圧を分圧して生成し、第2、3、4、5、6経路の分圧結合点電圧を、当該制御板における三つのデータ駆動チップが有する5つのオペアンプチャネルによって駆動能力を増幅させることができる。この場合に、残りの第9、10、11、12、13経路の分圧結合点電圧を、FFCを介して、他の制御板における三つのデータ駆動チップが有する5つのオペアンプチャネルに転送することが必要となる。それと合わせるように、第9、10、11、12、13経路の分圧結合点電圧を転送するための5本のピンがFFCに追加して増えることから、FFCコストが増額になり、ひいては、全体として表示装置のコストが増額になってしまう。
【0016】
上記の問題に鑑み、本願の実施例が提供する駆動モジュール1は、図1に示すように、
結合点電圧生成回路11及びM個の第一データ駆動回路12が設置されており、結合点電圧生成回路11は、2経路の第一電圧、2経路の第二電圧及びN経路の第一分圧結合点電圧を出力し、第i個の第一データ駆動回路12は、第一電圧、第二電圧及び第一分圧結合点電圧を受け入れ、第i個の第一データ駆動回路12は、Ki経路の第一分圧結合点電圧に基づいて、Ki経路の第一増幅結合点電圧を出力し、各第一データ駆動回路12は、他の第一データ駆動回路12から出力する第一増幅結合点電圧をさらに受け入れ、
各第一データ駆動回路12が受け入れる第一分圧結合点電圧が異なる第一制御板10と、
第一金属配線21及び第二金属配線22を含み、第一金属配線21の第一端211及び第二金属配線22の第一端221が、1経路の第二電圧をそれぞれ対応して受け入れる接続電線20と、
第一分圧モジュール31及びP個の第二データ駆動回路32が設置されており、第一分圧モジュール31の第一入力端311は、第一金属配線21の第二端212に接続され、第一分圧モジュール31の第二入力端312は、第二金属配線22の第二端222に接続され、第一分圧モジュール31は、2経路の第二電圧に基づいて、N経路の第二分圧結合点電圧を出力し、第j個の第二データ駆動回路32は、第一電圧、第二電圧及びKj経路の第二分圧結合点電圧を受け入れ、第j個の第二データ駆動回路32は、Kj経路の第二分圧結合点電圧に基づいて、Kj経路の第二増幅結合点電圧を出力し、各第二データ駆動回路32は、他の第二データ駆動回路32から出力する第二増幅結合点電圧をさらに受け入れ、
各第二データ駆動回路32が受け入れる第二分圧結合点電圧が異なる、第二制御板30を含み、
第一分圧結合点電圧と第二分圧結合点電圧は、それらの極性が逆であり、第一電圧と第一分圧結合点電圧は、それらの極性が同じであり、第二電圧と第二分圧結合点電圧は、それらの極性が同じである。
【0017】
ここで、第一分圧結合点電圧及び第二分圧結合点電圧は、分圧して生じた結合点電圧である。第一増幅結合点電圧は、第一データ駆動回路12から出力した結合点電圧であり、例えば、電流を増幅して出力したもの、または、単にデータを転送したものであり、当該第一増幅結合点電圧は、入力された第一分圧結合点電圧と、一対一の関係となる。同様に、第二増幅結合点電圧は、第二データ駆動回路32から出力した結合点電圧であり、例えば、電流を増幅して出力したもの、又は、データを転送したものである。上記の各類別結合点電圧は、データ信号をガンマ補償するための電圧であり、最終的に、表示パネルが表示するように駆動する。例えば、図2図4に示すように、よく見られる14経路の結合点電圧を例にすると、結合点電圧生成回路11が2経路の第一電圧γ1及びγ7、2経路の第二電圧γ8及びγ14、並びに、5経路の第一分圧結合点電圧γ2、γ3、γ4、γ5及びγ6を出力する。γ2~γ6は、分圧して生成されたものであることから、それと対応する電流駆動能力がデータ駆動の要求を満たさない恐れがある。γ2~γ6を第一制御板10における各第一データ駆動回路12に送信し、駆動能力を増幅してから、第一増幅結合点電圧γ2’、γ3’、γ4’、γ5’及びγ6’、γ1、γ2’、γ3’、γ4’、γ5’、γ6’及びγ7を出力し、それらを一つのグループの正極性結合点電圧に組み合わせ、各第一データ駆動回路12及び各第二データ駆動回路32に転送し、第二電圧γ8及びγ14を、接続電線20における二本の金属配線を介して、第二制御板30に転送し、第二制御板30によって分圧を行い、5経路の第二分圧結合点電圧γ9、γ10、γ11、γ12及びγ13を取得する。γ9~γ13は、分圧して生じた電圧であり、その駆動能力がデータ駆動の要求を満たさない恐れがある。γ9~γ13を第二制御板30における第二データ駆動回路32に送信し、駆動能力を増幅してから第二増幅結合点電圧γ9’、γ10’、γ11’、γ12’及びγ13’を出力し、γ8、γ9’、γ10’、γ11’、γ12’、γ13’及びγ14を、一つのグループの負極性結合点電圧に組み合わせ、各第一データ駆動回路12及び各第二データ駆動回路32に転送する。従って、表示パネルの表示を駆動するように、各第一データ駆動回路12及び各第二データ駆動回路32が7経路の正極性結合点電圧及び7経路の負極性結合点電圧を受け入れることが保証される。データ駆動の能力に対する要求を満たすことを前提として、二本の金属配線の接続電線20だけを採用すれば、結合点電圧補償を実現できることになり、接続電線20コストを削減して駆動モジュール1及び表示装置全体のコストを下げることができる。ただし、接続電線20は、FFC(Flexible Flat Cable、フレキシブルフラットケーブル)であってもよい。
【0018】
本願の実施例が提供する駆動モジュール1は、第一制御板10における結合点電圧生成回路11によって第一電圧、第二電圧及びN経路の第一分圧結合点電圧を出力すると共に、接続電線20における第一金属配線21及び第二金属配線22によって2経路の第二電圧を第二制御板30に転送し、第二制御板30における第一分圧モジュール31によって分圧されてから、N経路の第二分圧結合点電圧を生じさせる。各第一データ駆動回路12が第一分圧結合点電圧を受け入れる。ただし、各第一データ駆動回路12が受け入れる第一分圧結合点電圧が異なる。しかも、各第一データ駆動回路12は、入力された第一分圧結合点電圧数と同じである第一増幅結合点電圧を出力する。同様に、各第二データ駆動回路32は、第二分圧結合点電圧を受け入れ、入力された第一分圧結合点電圧数と同じである第二増幅結合点電圧を出力する。ただし、各第二データ駆動回路32が受け入れる第二分圧結合点電圧も異なる。従って、各駆動回路が、それぞれ、表示パネルの表示を正常に駆動できるように保証するためには、各第一データ駆動回路12が第一電圧、第二電圧及び他の第一データ駆動回路12から出力する第一増幅結合点電圧及び各第二増幅結合点電圧を受け入れることが必要となり、同様に、各第二データ駆動回路32が第一電圧、第二電圧及び各第一増幅結合点電圧及び他の第二データ駆動回路32から出力する第二増幅結合点電圧を受け入れることが必要となる。本願の実施例が提供する駆動モジュール1を採用する場合には、二本の金属配線の接続電線20(フレキシブルフラットケーブルであってもよい)だけであれば、正負極性の結合点電圧の生成及び出力を実現でき、コストが低い。
【0019】
一実施例では、結合点電圧生成回路11は、上記の第一電圧及び上記の第二電圧を出力するための参照電圧生成回路111と、2経路の第一電圧に基づいて、上記の第一分圧結合点電圧を出力するための第二分圧モジュール112を含む。
【0020】
ただし、参照電圧生成回路111は、異なる複数の経路のチップであってもよい。第二分圧モジュール112は、分圧を実現可能な回路であってもよい。具体的に、参照電圧生成回路111は、2経路の第一電圧を出力して、第二分圧モジュール112に送信し、第二分圧モジュール112を介して、複数の経路第一分圧結合点電圧を取得し、2経路の第一電圧と複数の経路第一分圧結合点電圧は、正極性(又は負極性)の結合点電圧を構成する。同時に、参照電圧生成回路111から出力する2経路の第二電圧は、接続電線20を介して、第一分圧モジュール31に転送し、第一分圧モジュール31によって分圧されてから、複数の経路の第二分圧結合点電圧を出力し、2経路の第二電圧と複数の経路第二分圧結合点電圧は、負極性(又は正極性)の結合点電圧を構成する。第一制御板10及び第二制御板30には、それぞれ、当該正極性結合点電圧及び負極性結合点電圧を処理し、データ駆動の能力要求を満たすことができる結合点電圧を取得し、データ表示の駆動を行う。ただし、参照電圧生成回路111は、PWMチップであってもよい。
【0021】
一実施例では、第一分圧結合点電圧は、2経路の第一電圧で構成された電圧区間にある。2経路の第一電圧の大きさが異なり、第二分圧モジュール112が当該2経路の第一電圧に基づいて分圧して生じた第一分圧結合点電圧は、比較的小さい第一電圧よりも大きく、比較的大きい第一電圧よりも小さい。
【0022】
一実施例では、第二分圧結合点電圧は、2経路の第二電圧で構成された電圧区間にある。第二分圧結合点電圧については、上記の第一分圧結合点電圧と同様に、その値が二つの第二電圧で構成された電圧区間を超えない。
【0023】
一実施例では、各第一データ駆動回路12は、第一チップオンフィルム123に固定されると共に当該第一チップオンフィルム123に電気接続され、受け入れた1経路の第一分圧結合点電圧に基づいて、1経路の第一増幅結合点電圧を出力し、しかも、各々が受け入れる第一分圧結合点電圧が異なる複数の第一オペアンプ121と、第一チップオンフィルム123に固定されると共に当該第一チップオンフィルム123に電気接続され、第一電圧、第二電圧、各第一増幅結合点電圧及び各第二増幅結合点電圧を受け入れるための第一プロセッサー122、を含む。
【0024】
ここで、第一オペアンプ121は、電流増幅能力を備えた電圧フォロワー又は他のオペアンプであってもよい。各第一チップオンフィルム123は、第一データ駆動回路12を搭載しており、当該第一データ駆動回路12は、複数の第一オペアンプ121及び第一プロセッサー122を有し、各第一データ駆動回路12が自ら有する算出増幅能力を用いて、分圧して生じた第一分圧結合点電圧を、それぞれ、各第一オペアンプ121に送信し増幅(駆動能力が不足であれば、算出増幅を行って出力することが必要)又はデータ転送(駆動能力が要求を満たす場合に、オペアンプによって等量で転送できる)を処理し、第一増幅結合点電圧を生じ、最終的にデータ信号を補償するための結合点電圧の駆動能力が、実際のパネルの駆動要求を満たすことができることを保証できるようにする。第一プロセッサー122は、出力端が表示パネルに接続され、第一電圧、第二電圧及び第二増幅結合点電圧及び第一増幅結合点電圧を受信し、データ駆動要求を満たすことができる14経路又は16経路の結合点電圧を受信し、表示パネルの表示を駆動する。
【0025】
一実施例では、各第一データ駆動回路12は、二つの第一オペアンプ121を含む。図2に示すように、各第一データ駆動回路12は、二つの第一オペアンプ121を含み、14経路の結合点電圧への補償を採用することを必要とする表示パネルであれば、第一制御板10に3つの第一データ駆動回路12を設置することにより、分圧された5経路の第一分圧結合点電圧を2、2、1経路に分圧して、それらを、それぞれ、各第一データ駆動回路12に送信し、ただし、それらは、それらに位置する第一オペアンプ121の入力端に一対一で接続される。
【0026】
一実施例では、各第二データ駆動回路32は、第二チップオンフィルム323に固定されると共に当該第二チップオンフィルム323に電気接続され、入力端が1経路の第二分圧結合点電圧を受け入れ、しかも、各々が受け入れた第二分圧結合点電圧が異なり、出力端が第二分圧結合点電圧と対応する第二増幅結合点電圧を出力するための複数の第二オペアンプ321と、第二チップオンフィルム323に固定されると共に当該第二チップオンフィルム323に電気接続され、第一電圧、第二電圧、第三電圧、第四電圧、各第一増幅結合点電圧及び各第二増幅結合点電圧を受け入れるための第二プロセッサー322含む。
【0027】
第二データ駆動回路32についての意味は、上記の実施例において第一データ駆動回路12のほうと同じであることから、ここで重複して説明しない。当業者は、第一データ駆動回路12の稼働原理によって、第二データ駆動回路32の稼働過程を取得することが可能である。
【0028】
一実施例では、各第二データ駆動回路32は、二つの第二オペアンプ321を含む。図2に示すように、各第二データ駆動回路32は、二つの第二オペアンプ321を含み、14経路の結合点電圧への補償を採用することを必要とする表示パネルであれば、第二制御板30に3つの第二データ駆動回路32を設置することにより、分圧された5経路の第二分圧結合点電圧を2、2、1経路に分圧し、それらをそれぞれ各第二データ駆動回路32に転送し、ただし、それらは、それらに位置する第二オペアンプ321の入力端に一対一で接続される。
【0029】
一実施例では、図3に示すように、結合点電圧生成回路11の第一類別出力端113は、第一オペアンプ121における位相が同じになる入力端1211に対応的に接続されると共に、第一オペアンプ121の位相が逆になる入力端1212は、自身の出力端1213に接続される。結合点電圧生成回路11の第二類別出力端114は、第一オペアンプ121の位相が逆になる入力端1212に対応的に接続されると共に、第一オペアンプ121の位相が逆になる入力端1212は、自身の出力端1213に接続され、しかも、第一オペアンプ121における位相が同じになる入力端1211が接地する。ただし、結合点電圧生成回路11の第一類別出力端113から出力する第一分圧結合点電圧と対応する電流は、所定の駆動電流よりも小さく、結合点電圧生成回路11の第二類別出力端114から出力する第一分圧結合点電圧と対応する電流は、所定の駆動電流よりも大きく、所定の駆動電流は、表示パネルに必要な駆動能力を示すためのものである。
【0030】
ただし、所定の駆動電流は、駆動表示パネルに必要な最小の電流であってもよい。分圧して生じた第一分圧結合点電圧は、データ駆動の電流要求を満たさない場合に、当該路第一分圧結合点電圧について駆動能力を増幅することが必要となる。当該路第一分圧結合点電圧を第一オペアンプ121における位相が同じになる入力端1211に受け入れる。当該第一オペアンプ121の位相が逆になる入力端1212及び出力端1213は、負フィードバックを構成するように接続される。当該路第一分圧結合点電圧は、当該第一オペアンプ121によって増幅されてから1経路の第一増幅結合点電圧を出力し、電流駆動能力を増幅する。第一分圧結合点電圧がデータ駆動要求を満たすことができる場合には、当該路第一分圧結合点電圧について信号を増幅する必要が無くなり、当該路第一分圧結合点電圧を第一オペアンプ121の位相が逆になる入力端1212に対応的に受け入れる。しかも、当該第一オペアンプ121における位相が同じになる入力端1211が接地するようにして、当該第一オペアンプ121における位相が同じになる入力がゼロになり、第一分圧結合点電圧を直接に第一オペアンプ121の位相が逆になる入力端1212を介して出力し、第一増幅結合点電圧を生成する。当該増幅の倍数が1であり、信号を転送する役割を果たすことができる。本願の実施例が提供する構成は、各分圧結合点電圧の駆動能力の大きさによって、増幅の機能をオン・オフにして、第一オペアンプ121と異なる接続関係を確立して、様々な型番号である表示パネルに適用されるようにすることができる。
【0031】
一実施例では、図4に示すように、第一分圧モジュール31の第一類別出力端313は、第二オペアンプ321における位相が同じになる入力端3211に対応的に接続されると共に、第二オペアンプ321の位相が逆になる入力端3212は、自体の出力端3213に接続される。第一分圧モジュール31の第二類別出力端314は、第二オペアンプ321の位相が逆になる入力端3212に対応的に接続されると共に、第二オペアンプ321の位相が逆になる入力端3212は、自体の出力端3213に接続され、しかも、第二オペアンプ321における位相が同じになる入力端3211が接地する。ただし、第一分圧モジュール31の第一類別出力端313から出力する第二分圧結合点電圧に対応する電流が所定の駆動電流よりも小さく、第一分圧モジュール31の第二類別出力端314から出力する第二分圧結合点電圧と対応する電流が所定の駆動電流よりも小さい。
【0032】
第一分圧モジュール31によって分圧して生じる各路第二分圧結合点電圧については、上記の実施例において第一分圧結合点電圧を増幅するか、又は、増幅しないか、という実現の過程と同様であることから、ここで重複して説明しない。第二分圧結合点電圧に対応する電流がデータ駆動能力の要求を満たしているかどうかということによって、第二オペアンプ321との異なる接続の関係を確立して、電流の増幅または非増幅を実現し、表示パネルの駆動要求を満たすことができる一つのグループの結合点電圧を出力してもよい。
【0033】
一実施例では、図5に示すように、第二分圧モジュール112は、直列接続されている分圧抵抗Rを含み、一つ又は複数の分圧抵抗Rは、両端に、それぞれ、2経路の第一電圧を受け入れ、隣り合う各二つの分圧抵抗R間が1経路の第一分圧結合点電圧を出力する。図5に示されている5経路の第一分圧結合点電圧を例にすると、参照電圧生成回路111は、2経路の第一電圧γ1及びγ7を出力し、γ1及びγ7は、一つ又は複数の分圧抵抗Rからなるユニットの両端に入力し、この7個の分圧抵抗(R1~R7)に基準電圧を提供し、隣り合う各二つの分圧抵抗R間が1経路の第一分圧結合点電圧を出力する。
【0034】
一実施例では、図6に示すように、第一分圧モジュール31は、直列接続されている複数の分圧抵抗Rを含み、一つ又は複数の分圧抵抗Rは、両端にそれぞれ、2経路の第二電圧を受け入れ、隣り合う各二つの分圧抵抗R間が1経路の第二分圧結合点電圧を出力する。図6に示されている5経路の第二分圧結合点電圧を例にすると、参照電圧生成回路111は、2経路の第二電圧γ8及びγ14を出力し、γ8及びγ14は、一つ又は複数の分圧抵抗Rからなるユニットの両端に入力し、この7個の分圧抵抗(R8~R14)に基準電圧を提供して、隣り合う各二つの分圧抵抗R間が1経路の第二分圧結合点電圧を出力する。
【0035】
一方、図7に示すように、本願の実施例がさらに提供する表示装置100は、表示パネル2及び駆動表示パネル2が表示するように駆動するための上記の駆動モジュール1を含む。
【0036】
ただし、第一分圧結合点電圧や第一分圧モジュール31などの意味は、上記の実施例のほうと同じであり、ここで重複して説明しない。本願の実施例が提供する表示装置100は、二本の金属配線を有している接続電線20だけを採用すれば、正負極性の結合点電圧の生成及び転送を実現できることになり、コストが低いと共に、各データ駆動回路が有するオペアンプを採用することにより、さらに、体積を削減して消耗品を少なくすることができる。
【0037】
以上に記載した実施例における各技術的特徴は、任意に組み合わせてもよく、簡潔に記載するために、上記の実施例における各技術的特徴についてあらゆる可能な組み合わせを網羅的に記載しなかったが、明らかなことは、これらの技術的特徴の組み合わせに矛盾が無ければ、いずれも、本願の明細書に記載する範囲に含まれる。
【0038】
以上に記載した実施例は、本願に係る幾つかの実施形態を表現するために、その記載が比較的具体的な詳細であるが、それらによって本願の特許の範囲を限定するためのものとして理解されるべきではない。説明するべきは、当業者にとって、本願の発想を逸脱しない限り、幾つかの変形や改良が可能であり、それらはいずれも、本願の保護範囲に含まれる。従って、本願の特許の保護範囲は、添付されている特許請求の範囲に準ずる。
図1
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