(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-21
(45)【発行日】2023-05-01
(54)【発明の名称】標識機材積載装置
(51)【国際特許分類】
B60P 3/00 20060101AFI20230424BHJP
E01F 9/00 20160101ALI20230424BHJP
【FI】
B60P3/00 Z
E01F9/00
(21)【出願番号】P 2021169043
(22)【出願日】2021-10-14
【審査請求日】2022-04-15
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和3年10月6日(水)~7日(木)にハイウェイテクノフェア2021にて公開した、展示会当日の現場写真、当日に展示したカタログ、展示会開催概要、出展者紹介、展示品カタログ、会場案内図 令和3年10月6日公開の、YouTubeの、発明が掲載されたページのプリントアウト及び公開者の会社概要(https://www.youtube.com/watch?v=4srpqCpMvqs)(https://www.vidya.jp/companyprofile) 令和3年10月6日公開の、ウェブサイト「インターネット展示会.tv」の発明が掲載されたページのプリントアウト及び公開者の会社概要(https://www.tenji.tv/)(https://www.tenji.tv/contents/37896/)(https://www.vidya.jp/companyprofile)
(73)【特許権者】
【識別番号】302072930
【氏名又は名称】株式会社トーテック
(74)【代理人】
【識別番号】100092691
【氏名又は名称】黒田 勇治
(74)【代理人】
【識別番号】100199543
【氏名又は名称】黒田 隆史
(73)【特許権者】
【識別番号】509185446
【氏名又は名称】株式会社ネクスコ・メンテナンス新潟
(74)【代理人】
【識別番号】100092691
【氏名又は名称】黒田 勇治
(72)【発明者】
【氏名】関 一徳
【審査官】谷川 啓亮
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-131884(JP,A)
【文献】実公昭35-004222(JP,Y2)
【文献】特開2000-118289(JP,A)
【文献】登録実用新案第3191814(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60P 3/00 - 3/42
B60P 1/00 - 1/64
E01F 9/00 - 9/70
B65D 19/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動車両の荷台上に複数個の標識機材を配置可能な標識配置部が配設され、該各標識機材は支柱に標識板が止着されてなり、上記標識配置部に積載架台が配置され、該積載架台に複数個の案内部材が上記移動車両の幅方向に並列配置され、該各案内部材は移動車両の後側から前側に向かって斜め前上がり状に配置され、上記各標識機材にガイド輪が配設され、該各案内部材に該標識機材のガイド輪を吊下状態で転動案内するレール部が設けられ、
該レール部は上記ガイド輪を転動案内可能な断面略コ形状に形成され、該各案内部材の後部に該レール部と該ガイド輪との係脱部が形成され、
該係脱部は上記移動車両の後側に向かって拡開する係脱拡開部に形成され、該標識機材の基端部と上記積載架台とを着脱自在とする固定機構が設けられていることを特徴とする標識機材積載装置。
【請求項2】
上記固定機構として、上記標識機材の基端部に挿脱穴部が形成され、上記積載架台に該挿脱穴部に着脱自在な挿入突部が設けられてなることを特徴とする請求項1記載の標識機材積載装置。
【請求項3】
上記係脱拡開部は、上記レール部の下側のフランジ部及び下側のリップ部に延長して形成された下側延長部及びウエブ部に延長して形成された側延長部により後側に向かって拡開する側面三角形状にして断面略L状に形成され、該下側延長部の下側のフランジ部に接続された内面をレール面とされていることを特徴とする請求項1記載の標識機材積載装置。
【請求項4】
上記標識機材に上記ガイド輪を着脱自在とする着脱機構を設けてなることを特徴とする請求項1記載の標識機材積載装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は例えば、道路標識等の各種の標識機材を移動車両に複数個搭載し、移動車両により標識機材を運搬し、所定の箇所で標識機材を人為的に荷台に積み込み、又は、標識機材を荷台から積み降ろす際に用いられる標識機材積載装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の標識機材積載装置として、移動車両の荷台上に複数個の標識機材を配置可能な標識配置部が配設され、各標識機材は支柱に標識板が止着されてなり、標識配置部に複数個の標識機材を水平倒伏又は起立自在とする姿勢変更機構が設けられ、しかして、運搬時には標識機材は荷台上に水平倒伏状態で配置され、積み込み時には標識機材を起立状態から水平倒伏状態に倒伏させ、又、積み降ろし時には標識機材を水平倒伏状態から起立状態に起立させることになり、姿勢変更機構により人為的な積み込み、積み降ろしの労力軽減及び安全性の向上を目的とする構造のものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら上記従来構造の場合、複数個の標識機材を水平倒伏又は起立自在とする姿勢変更機構の構造が必要となり、人為的な標識機材の水平倒伏又は起立操作が必要となり、これに伴い、標識機材の積み込み、積み降ろし作業が厄介となったり、不安定な状態となり、積み込み及び積み降ろしの作業性が低下することがあるという不都合を有している。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明はこのような不都合を解決することを目的とするもので、本発明のうち、請求項1記載の発明は、移動車両の荷台上に複数個の標識機材を配置可能な標識配置部が配設され、該各標識機材は支柱に標識板が止着されてなり、上記標識配置部に積載架台が配置され、該積載架台に複数個の案内部材が上記移動車両の幅方向に並列配置され、該各案内部材は移動車両の後側から前側に向かって斜め前上がり状に配置され、上記各標識機材にガイド輪が配設され、該各案内部材に該標識機材のガイド輪を吊下状態で転動案内するレール部が設けられ、該レール部は上記ガイド輪を転動案内可能な断面略コ形状に形成され、該各案内部材の後部に該レール部と該ガイド輪との係脱部が形成され、該係脱部は上記移動車両の後側に向かって拡開する係脱拡開部に形成され、該標識機材の基端部と上記積載架台とを着脱自在とする固定機構が設けられていることを特徴とする標識機材積載装置にある。
【0006】
又、請求項2記載の発明は、上記固定機構として、上記標識機材の基端部に挿脱穴部が形成され、上記積載架台に該挿脱穴部に着脱自在な挿入突部が設けられてなることを特徴とするものである。
【0007】
又、請求項3記載の発明は、上記係脱拡開部は、上記レール部の下側のフランジ部及び下側のリップ部に延長して形成された下側延長部及びウエブ部に延長して形成された側延長部により後側に向かって拡開する側面三角形状にして断面略L状に形成され、該下側延長部の下側のフランジ部に接続された内面をレール面とされていることを特徴とするものであり、又、請求項4記載の発明は、上記標識機材に上記ガイド輪を着脱自在とする着脱機構を設けてなることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明は上述の如く、請求項1記載の発明にあっては、移動車両の荷台上に複数個の標識機材を配置可能な標識配置部が配設され、各標識機材は支柱に標識板が止着され、上記標識配置部に積載架台が配置され、積載架台に複数個の案内部材が上記移動車両の幅方向に並列配置され、各案内部材は移動車両の後側から前側に向かって斜め前上がり状に配置され、上記各標識機材にガイド輪が配設され、各案内部材に標識機材のガイド輪を吊下状態で転動案内するレール部が設けられ、各案内部材の後部にレール部とガイド輪との係脱部が形成され、標識機材の基端部と上記積載架台とを着脱自在とする固定機構が設けられているから、標識機材の積み込み時にあっては、標識機材の支柱の基端部を把持し、標識機材のガイド輪を案内部材の後部の係脱部に係合し、標識機材を案内部材のレール部に沿って移動車両の後部から前部に向かって斜め前上がり状に上昇移動させ、上昇位置において、標識機材の基端部と上記積載架台とを固定機構により係止装着し、複数個の各標識機材を案内部材及びガイド輪により吊下状態で上昇移動することにより標識配置部の積載架台上に積み込むことになり、又、荷台からの積み降ろし時にあっては、標識機材の基端部と上記積載架台との係止装着を固定機構により解除し、荷台上の標識機材の基端部を把持し、各標識機材のガイド輪が案内部材のレール部に吊下状態で係止された状態のまま、案内部材のレール部に沿って標識機材を移動車両の前部から後部に向かって下降移動させ、下降位置において、各標識機材のガイド輪を係脱部で脱去して標識配置部の積載架台上の各標識機材を積み降ろすことができ、したがって、標識機材の積み込み時及び積み降ろし時にあっては、複数個の各標識機材を案内部材のレール部と各標識機材のガイド輪との移動案内、及び、標識機材の基端部と上記積載架台との間の固定機構により標識配置部の積載架台に対して容易に積み込んだり積み降ろしたりすることができ、標識機材の積み込み、積み降ろし作業を安定した状態で行うことができ、標識機材の積み込み及び積み降ろしの作業性を向上することができ、上記レール部は上記ガイド輪を転動案内可能な断面略コ形状に形成されているから、レール部からのガイド輪の離脱を防止することができ、標識機材の円滑な移動案内を行うことができ、上記係脱部は上記移動車両の後側に向かって拡開する係脱拡開部に形成されているから、案内部材のレール部と標識機材のガイド輪との係脱を容易に行うことができ、標識機材の積み込み及び積み降ろしの作業性を向上することができる。
【0009】
又、請求項2記載の発明にあっては、上記固定機構として、上記標識機材の基端部に挿脱穴部が形成され、上記積載架台に挿脱穴部に着脱自在な挿入突部が設けられているから、標識機材の基端部と上記積載架台との着脱を容易に行うことができる。
【0010】
又、請求項3記載の発明にあっては、上記係脱拡開部は、上記レール部の下側のフランジ部及び下側のリップ部に延長して形成された下側延長部及びウエブ部に延長して形成された側延長部により後側に向かって拡開する側面三角形状にして断面略L状に形成され、下側延長部の下側のフランジ部に接続された内面をレール面とされているから、案内部材のレール部と標識機材のガイド輪との係脱を容易に行うことができ、標識機材の積み込み及び積み降ろしの作業性を向上することができ、又、請求項4記載の発明にあっては、上記標識機材に上記ガイド輪を着脱自在とする着脱機構を設けているから、標識機材の設置時や保管時等において、標識機材からガイド輪を取り外すことができ、標識機能を邪魔することがなくなり、標識機能の低下を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図3】本発明の実施の形態例の部分拡大斜視図である。
【
図4】本発明の実施の形態例の部分拡大縦断面図である。
【
図5】本発明の実施の形態例の部分拡大平断面図である。
【
図6】本発明の実施の形態例の部分拡大正断面図である。
【
図7】本発明の実施の形態例の部分拡大平面図である。
【
図8】本発明の実施の形態例の部分拡大正断面図である。
【
図9】本発明の実施の形態例の部分拡大斜視図である。
【
図10】本発明の実施の形態例の使用状態図である。
【
図11】本発明の実施の形態例の使用状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1乃至
図11は本発明の実施の形態例を示し、
図1、
図2、
図3の如く、移動車両1の荷台2上に複数個の標識機材W・・を配置可能な標識配置部3が配設され、各標識機材W・・は支柱P・・に標識板M・・、この場合、四個の標識板M
1・M
2・M
3・M
4が取付バーF及び止金具Kにより止着され、標識板M
1・M
2・M
3・M
4には制限速度の数値、車両通行止め、追い越し禁止、道路工事中などの交通規制文字や交通規制図柄が表示され、そして、上記標識配置部3に積載架台4が配置され、積載架台4に複数個の案内部材5・・が上記移動車両1の幅方向に並列配置され、各案内部材5・・は移動車両1の後側から前側に向かって斜め前上がり状に配置され、上記各標識機材W・・にガイド輪6・・が配設され、各案内部材5・・に標識機材W・・のガイド輪6・・を吊下状態で転動案内するレール部7・・が設けられ、各案内部材5・・の後部にレール部7・・とガイド輪6・・との係脱部8が形成され、標識機材W・・の基端部と上記積載架台4とを着脱自在とする固定機構9を設けて構成している。
【0013】
又、この場合、
図1、
図2の如く、上記案内部材5・・は上記積載架台4の3個の上部横杆4a・・に取付片5a・・により移動車両1の幅方向に並列状にして移動車両1の後側から前側に向かって斜め前上がり状に配置されている。
【0014】
この場合、
図3、
図4の如く、上記レール部7・・は上記ガイド輪6・・を転動案内可能な断面略コ形状に形成され、例えば、上下のフランジ部7a・7a、ウエブ部7b、上下のリップ部7c・7cからなるリップ溝形鋼やアルミリップ溝形材などのチャンネル溝形材が用いられ、ガイド輪6・・は断面略コ形状のレール部7・・のレール面7dとしての下側のフランジ部7aの内面を走行すると共にウエブ部7b及び上下のリップ部7c・7cによりガイド輪6・・の離脱が防止され、又、この場合、上記固定機構9として、
図7、
図8、
図9の如く、上記標識機材W・・の基端部、この場合、上記支柱P・・の基端部の内穴として挿脱穴部9aが形成され、上記積載架台4の下部杆4bに取付板部4cが設けられ、取付板部4cに上記挿脱穴部9aに着脱自在な挿入突部9bが設けられ、かつ、支柱P及び挿入突部9bに止着ピン9cが挿脱自在に設けられ、標識機材Wの基端部と上記積載架台4とを着脱自在に構成している。
【0015】
又、この場合、上記係脱部8は、
図1、
図2の如く、上記移動車両1の後側に向かって拡開する係脱拡開部8aに形成され、係脱拡開部8aは、上記レール部7・・の下側のフランジ部7a及び下側のリップ部7cに延長して形成された下側延長部8b及びウエブ部7bに延長して形成された側延長部8cにより後側に向かって拡開する側面三角形状にして断面略L状に形成され、この下側延長部8bの下側のフランジ部7aに接続された内面をレール面8dとされ、又、この場合、
図3の如く、上記標識機材W・・に上記ガイド輪6・・を着脱自在とする着脱機構10を設けて構成している。
【0016】
この場合、上記着脱機構10として、
図3、
図4、
図5、
図6の如く、上記各標識機材W・・の上記取付バーFに吊下部材11をボルト12・12及びナット板13により着脱自在に固定し、吊下部材11に上記ガイド輪6を車軸6aにより回転自在に取り付け、かつ、吊下部材11にボルト12・12及び取付バーFのT溝部F
1内のナット板13により落下防止板14を固定し、落下防止板14に上記止金具Kの折曲片K
1に嵌挿する嵌挿溝14aが形成され、標識機材Wの折曲片K
1と落下防止板14の嵌挿溝14aとの当接により吊下部材11と取付バーFとの不測の滑動による標識機材W・・の落下を防止している。
【0017】
この実施の形態例は上記構成であるから、
図1、
図2、
図3の如く、移動車両1の荷台2上に複数個の標識機材W・・を配置可能な標識配置部3が配設され、各標識機材W・・は支柱Pに標識板Mが止着され、上記標識配置部3に積載架台4が配置され、積載架台4に複数個の案内部材5・・が上記移動車両1の幅方向に並列配置され、各案内部材5・・は移動車両1の後側から前側に向かって斜め前上がり状に配置され、上記各標識機材W・・にガイド輪6・・が配設され、各案内部材5・・に標識機材W・・のガイド輪6・・を吊下状態で転動案内するレール部7が設けられ、各案内部材5・・の後部にレール部7とガイド輪6との係脱部8が形成され、標識機材W・・の基端部と上記積載架台4とを着脱自在とする固定機構9が設けられているから、標識機材Wの積み込み時にあっては、
図10、
図11の如く、地上の作業者Nは標識機材Wの支柱Pの基端部を把持し、標識機材Wのガイド輪6を案内部材5の後部の係脱部8に係合し、作業者Nは標識機材Wを案内部材5・・のレール部7に沿って移動車両1の後部から前部に向かって斜め前上がり状に上昇移動させ、上昇位置において、
図8の如く、標識機材Wの基端部と上記積載架台4とを固定機構9により係止装着し、複数個の各標識機材W・・を案内部材5及びガイド輪6により吊下状態で上昇移動することにより標識配置部3の積載架台4上に積み込むことになり、又、荷台2からの積み降ろし時にあっては、
図7、
図11、
図10の如く、地上の作業者Nは標識機材Wの基端部と上記積載架台4との係止装着を固定機構9により解除し、荷台2上の標識機材Wの基端部を把持し、各標識機材W・・のガイド輪6が案内部材5のレール部7に吊下状態で係止された状態のまま、案内部材5・・のレール部7に沿って標識機材W・・を移動車両1の前部から後部に向かって作業者Nの手前側に下降移動させ、下降位置において、各標識機材W・・のガイド輪6を係脱部8で脱去し、標識配置部3の積載架台4上の各標識機材W・・を積み降ろすことになる。
【0018】
したがって、標識機材W・・の積み込み時及び積み降ろし時にあっては、複数個の各標識機材W・・を案内部材5・・のレール部7・・と各標識機材Wのガイド輪6との移動案内構造、及び、標識機材Wの基端部と上記積載架台4との間の固定機構9により標識配置部3の積載架台4に対して容易に積み込んだり積み降ろしたりすることができ、標識機材Wの積み込み、積み降ろし作業を安定した状態で行うことができ、標識機材Wの積み込み及び積み降ろしの作業性を向上することができる。
【0019】
この場合、
図3の如く、上記レール部7は上記ガイド輪6を転動案内可能な断面略コ形状に形成されているから、レール部7からのガイド輪6の離脱を防止することができ、標識機材Wの円滑な移動案内を行うことができ、又、この場合、上記固定機構9として、
図7、
図8、
図9の如く、上記標識機材Wの基端部に挿脱穴部9aが形成され、上記積載架台4に挿脱穴部9aに着脱自在な挿入突部9bが設けられているから、標識機材Wの基端部と上記積載架台4との着脱を容易に行うことができる。
【0020】
又、この場合、
図1、
図2の如く、上記係脱部8は上記移動車両1の後側に向かって拡開する係脱拡開部8aに形成されているから、案内部材5のレール部7と標識機材Wのガイド輪6との係脱を容易に行うことができ、標識機材Wの積み込み及び積み降ろしの作業性を向上することができ、又、この場合、
図3の如く、上記標識機材Wに上記ガイド輪6を着脱自在とする着脱機構10を設けているから、標識機材Wの設置時や保管時等において、標識機材Wからガイド輪6を取り外すことができ、標識機能を邪魔することがなくなり、標識機能の低下を防ぐことができる。
【0021】
尚、本発明は上記実施の形態例に限られるものではなく、例えば、標識機材W、支柱P、標識板M、移動車両1、積載架台4、案内部材5、ガイド輪6、レール部7、係脱部8、係脱拡開部8a、固定機構9、着脱機構10の数や形態、構造等は適宜変更して設計されるものである。
【0022】
以上、所期の目的を充分達成することができる。
【符号の説明】
【0023】
W 標識機材
P 支柱
M 標識板
1 移動車両
2 荷台
3 標識配置部
4 積載架台
5 案内部材
6 ガイド輪
7 レール部
7a フランジ部
7b ウエブ部
7c リップ部
8 係脱部
8a 係脱拡開部
8b 下側延長部
8c 側延長部
8d レール面
9 固定機構
9a 挿脱穴部
9b 挿入突部
10 着脱機構
【要約】
【課題】複数個の各標識機材を案内部材のレール部と各標識機材のガイド輪との移動案内、及び、標識機材の基端部と積載架台との間の固定機構により標識配置部の積載架台に対して容易に積み込んだり積み降ろしたりすることができる。
【解決手段】積載架台4に複数個の案内部材5・・が移動車両1の幅方向に並列配置され、各案内部材は移動車両の後側から前側に向かって斜め前上がり状に配置され、各標識機材W・・にガイド輪6が配設され、各案内部材に標識機材のガイド輪を吊下状態で転動案内するレール部7が設けられ、各案内部材の後部にレール部とガイド輪との係脱部8が形成され、標識機材の基端部と積載架台とを着脱自在とする固定機構9が設けられている。
【選択図】
図1