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特許7266774既設道路トンネルの覆工部の改築方法及びそれに用いる装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-21
(45)【発行日】2023-05-01
(54)【発明の名称】既設道路トンネルの覆工部の改築方法及びそれに用いる装置
(51)【国際特許分類】
   E21D 11/00 20060101AFI20230424BHJP
【FI】
E21D11/00 Z
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020078941
(22)【出願日】2020-04-28
(65)【公開番号】P2021173093
(43)【公開日】2021-11-01
【審査請求日】2022-01-27
(73)【特許権者】
【識別番号】301031392
【氏名又は名称】国立研究開発法人土木研究所
(73)【特許権者】
【識別番号】390036515
【氏名又は名称】株式会社鴻池組
(73)【特許権者】
【識別番号】000158725
【氏名又は名称】岐阜工業株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】391061646
【氏名又は名称】株式会社流機エンジニアリング
(74)【代理人】
【識別番号】100102211
【弁理士】
【氏名又は名称】森 治
(72)【発明者】
【氏名】砂金 伸治
(72)【発明者】
【氏名】日下 敦
(72)【発明者】
【氏名】小出 孝明
(72)【発明者】
【氏名】巽 義知
(72)【発明者】
【氏名】石村 利明
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 慶彦
(72)【発明者】
【氏名】阪口 治
(72)【発明者】
【氏名】為石 昌宏
(72)【発明者】
【氏名】縁田 正美
(72)【発明者】
【氏名】前田 聖士
(72)【発明者】
【氏名】若林 宏彰
(72)【発明者】
【氏名】寺西 雅紀
(72)【発明者】
【氏名】金本 和憲
(72)【発明者】
【氏名】大久保 常秀
(72)【発明者】
【氏名】棚瀬 富弘
(72)【発明者】
【氏名】西村 章
(72)【発明者】
【氏名】山口 章
(72)【発明者】
【氏名】澤目 俊男
【審査官】亀谷 英樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-193885(JP,A)
【文献】特開平11-173088(JP,A)
【文献】特開2003-239676(JP,A)
【文献】特開2003-227288(JP,A)
【文献】特開2000-328871(JP,A)
【文献】特開2015-007349(JP,A)
【文献】実開昭62-007491(JP,U)
【文献】実開昭60-190800(JP,U)
【文献】特開平07-091194(JP,A)
【文献】特開2004-092074(JP,A)
【文献】特開2002-235495(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第103154434(CN,A)
【文献】特開昭60-013197(JP,A)
【文献】特開2003-278478(JP,A)
【文献】特開2002-081298(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E21D 1/00-9/14
E21D 11/00-19/06
E21D 23/00-23/26
E21F 1/00-17/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
既設の道路トンネル内に、車両の通行を可能にする通路を確保するプロテクタをトンネルの長さ方向に沿って移動可能に設け、プロテクタをトンネルの長さ方向に間欠的に移動させながら、トンネルの内壁面とプロテクタの外壁面との間に形成された作業空間内で既設の覆工コンクリートからなる内壁面を所定厚さで除去する切削作業と、新たな内壁面を構築する内壁面構築作業とを行うようにした既設道路トンネルの覆工部の改築方法であって、
前記切削作業が、トンネルの内壁面とプロテクタの外壁面との間に形成された作業空間内で、プロテクタに対して非接触でトンネルの長さ方向に相対的に移動可能に配設したトンネルの内壁面の周方向に沿ってアーチ状に形成された支持部材、該支持部材を切削作業時に所定位置に固定する固定部材、支持部材に沿って周方向に移動可能な移動支持台に配置したドラムカッタ及び支持部材に配置した、ドラムカッタで切削した切削屑を受け、該切削屑を移送方向を切り替えることでロテクタの両側に振り分けて落下させる水平コンベヤを備えた切削機を用いる切削工程からなり、
前記内壁面構築作業が、トンネルの内壁面とプロテクタの外壁面との間に形成された作業空間内でプロテクタに対して非接触でトンネルの長さ方向に相対的に移動可能に配設した覆工セントル本体及び該覆工セントル本体を単独で支持する覆工セントル本体の四隅に配置した昇降機構を直列に配した柱状支持部材を備えた覆工セントルを用いた覆工コンクリート打設工程からなる
ことを特徴とする既設道路トンネルの覆工部の改築方法。
【請求項2】
既設の道路トンネル内に、車両の通行を可能にする通路を確保するプロテクタをトンネ
ルの長さ方向に沿って移動可能に設け、プロテクタをトンネルの長さ方向に間欠的に移動させながら、トンネルの内壁面とプロテクタの外壁面との間に形成された作業空間内で既設の覆工コンクリートからなる内壁面を所定厚さで除去する切削作業と、新たな内壁面を構築する内壁面構築作業とを行うようにした既設道路トンネルの覆工部の改築方法であって、
前記切削作業が、トンネルの内壁面とプロテクタの外壁面との間に形成された作業空間内で、プロテクタに対して非接触でトンネルの長さ方向に相対的に移動可能に配設したトンネルの内壁面の周方向に沿ってアーチ状に形成された支持部材、該支持部材を切削作業時に所定位置に固定する固定部材、支持部材に沿って周方向に移動可能な移動支持台に配置したドラムカッタ及び支持部材に配置した、ドラムカッタで切削した切削屑を受け、該切削屑を移送方向を切り替えることでロテクタの両側に振り分けて落下させる水平コンベヤを備えた切削機を用いる切削工程からなり、
前記内壁面構築作業が、プロテクタの後方に配置したプレキャストコンクリートパネル設置装置を用いたプレキャストコンクリートパネル設置工程からなる
ことを特徴とする既設道路トンネルの覆工部の改築方法。
【請求項3】
前記プロテクタの下端縁とトンネルの地面とを遮蔽手段により遮蔽することによって、プロテクタの内部と作業空間とを遮断するようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の既設道路トンネルの覆工部の改築方法。
【請求項4】
既設の道路トンネル内に、車両の通行を可能にする通路を確保するプロテクタをトンネルの長さ方向に沿って移動可能に設け、プロテクタをトンネルの長さ方向に間欠的に移動させながら、トンネルの内壁面とプロテクタの外壁面との間に形成された作業空間内で既設の覆工コンクリートからなる内壁面を所定厚さで除去する切削作業を行うための切削機であって、
前記切削機が、トンネルの内壁面とプロテクタの外壁面との間に形成された作業空間内で、プロテクタに対して非接触でトンネルの長さ方向に相対的に移動可能に配設したトンネルの内壁面の周方向に沿ってアーチ状に形成された支持部材、該支持部材を切削作業時に所定位置に固定する固定部材、支持部材に沿って周方向に移動可能な移動支持台に配置したドラムカッタ及び支持部材に配置した、ドラムカッタで切削した切削屑を受け、該切削屑を移送方向を切り替えることでロテクタの両側に振り分けて落下させる水平コンベヤを備えてなることを特徴とする既設道路トンネルの覆工部の改築に用いる切削機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トンネルの覆工部の改築方法に関し、特に、既設道路トンネルの覆工部の改築方法及びそれに用いる装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、山岳トンネルにおいては、トンネルの内壁面を覆工コンクリートで構築するようにしているが、この覆工コンクリートは、老朽化や地山の荷重の増大等に伴い、ひび割れや剥離、浮き等の損傷が生じるため、補修の必要が生じる。
【0003】
この補修方法としては、例えば、内壁面を取り壊して改築したり、ロックボルトを打ち込んで補強したり、内巻きコンクリート又は内巻き支保工を施したり、インバートコンクリートを追加する等の方法が知られている。
【0004】
しかしながら、従来の補修方法は、工費が高かったり、工期が長くかかったり、補修後のトンネル断面が縮小するといった問題があった。
特に、従来の補修方法は、補修中はトンネル内を全面通行止めにしたり、或いは危険性を伴う片側規制で施工を行わなければならないという制約があった。
【0005】
ところで、このような従来の補修方法の問題点を解消するものとして、既設トンネル内に、その長さ方向に沿って移動可能なシェルタを設けることにより壁面作業空間と車両通行空間とを遮断して形成し、壁面作業空間内で既設トンネルの内壁面を所定厚さではつり取りをしながら、そのはつり取り面に所定厚さの高強度モルタルを塗着するとともに、前記シェルタをトンネルの長さ方向に移動させて連続的に施工するようにしたトンネル補修方法が提案されている(特許文献1参照。)。
【0006】
特許文献1に記載のトンネル補修方法は、従来の補修方法の問題点を解消し、さらに、補修中においてもトンネル内の車両の通行を確保できる、すなわち、活線下においてトンネルの覆工部の改築を行うことができるという利点を有するものであった。
しかしながら、このトンネル補修方法は、既設トンネルの内壁面を所定厚さではつり取りを行うようにしているため、はつり取り時の衝撃によって既設トンネルの内壁の残存部にクラック等の欠陥が新たに発生したり、新たな内壁面を高強度モルタルを塗着することにより構築するようにしているため、耐久性の点で問題があった。
【0007】
上記特許文献1に記載のトンネル補修方法の有する問題点に鑑み、工費が安く、工期が短く、補修後のトンネル断面が縮小することがなく、さらに、補修中においてもトンネル内の車両の通行を確保できるという利点を発揮しながら、耐久性に優れた新たな内壁面を構築することができるトンネルの覆工部の改築方法が提案されている(特許文献2参照。)。
【0008】
特許文献2に記載のトンネル補修方法は、上記特許文献1に記載のトンネル補修方法の有する問題点を解消し、上記の多くの利点を有するものであった。
しかしながら、このトンネル補修方法は、その実施例で記載されているように、切削作業を行う切削機の自重及び切削時の反力や内壁面構築作業を行う覆工セントルの自重及び覆工コンクリート打設時の反力の支持の少なくとも一部を、プロテクタに担わせているため、プロテクタの剛性を高める必要があるとともに、切削機や覆工セントルとプロテクタの相対的な移動に制約が生じることに加え、切削機の切削時の振動がプロテクタに伝わり、プロテクタの内部で発塵や騒音を生じるという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【文献】特開平11-173088号公報
【文献】特開2017-193885号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上記特許文献1~2に記載のトンネル補修方法の有する問題点に鑑み、工費が安く、工期が短く、補修後のトンネル断面が縮小することがなく、さらに、補修中においてもトンネル内の車両の通行を確保できるという利点を発揮しながら、プロテクタの剛性を高める必要がなく、切削機や覆工セントルとプロテクタの相対的な移動に制約が生じず、切削機の切削時の振動がプロテクタに伝わらず、プロテクタの内部で発塵や騒音を生じることなく、耐久性に優れた新たな内壁面を構築することができるトンネルの覆工部の改築方法及びそれに用いる装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するため、本第1発明の既設道路トンネルの覆工部の改築方法は、
既設の道路トンネル内に、車両の通行を可能にする通路を確保するプロテクタをトンネルの長さ方向に沿って移動可能に設け、プロテクタをトンネルの長さ方向に間欠的に移動させながら、トンネルの内壁面とプロテクタの外壁面との間に形成された作業空間内で既設の覆工コンクリートからなる内壁面を所定厚さで除去する切削作業と、新たな内壁面を構築する内壁面構築作業とを行うようにした既設道路トンネルの覆工部の改築方法であって、
前記切削作業が、トンネルの内壁面とプロテクタの外壁面との間に形成された作業空間内で、プロテクタに対して非接触でトンネルの長さ方向に相対的に移動可能に配設したトンネルの内壁面の周方向に沿ってアーチ状に形成された支持部材、該支持部材を切削作業時に所定位置に固定する固定部材、支持部材に沿って周方向に移動可能な移動支持台に配置したドラムカッタ及び支持部材に配置した移送方向を切り替えることで切削屑をプロテクタの両側に振り分けて落下させる水平コンベヤを備えた切削機を用いる切削工程からなり、
前記内壁面構築作業が、トンネルの内壁面とプロテクタの外壁面との間に形成された作業空間内でプロテクタに対して非接触でトンネルの長さ方向に相対的に移動可能に配設した覆工セントル本体及び該覆工セントル本体を単独で支持する覆工セントル本体の四隅に配置した昇降機構を直列に配した柱状支持部材を備えた覆工セントルを用いた覆工コンクリート打設工程からなる
ことを特徴とする。
【0012】
また、同じ目的を達成するため、本第2発明の既設道路トンネルの覆工部の改築方法は、
既設の道路トンネル内に、車両の通行を可能にする通路を確保するプロテクタをトンネルの長さ方向に沿って移動可能に設け、プロテクタをトンネルの長さ方向に間欠的に移動させながら、トンネルの内壁面とプロテクタの外壁面との間に形成された作業空間内で既設の覆工コンクリートからなる内壁面を所定厚さで除去する切削作業と、新たな内壁面を構築する内壁面構築作業とを行うようにした既設道路トンネルの覆工部の改築方法であって、
前記切削作業が、トンネルの内壁面とプロテクタの外壁面との間に形成された作業空間内で、プロテクタに対して非接触でトンネルの長さ方向に相対的に移動可能に配設したトンネルの内壁面の周方向に沿ってアーチ状に形成された支持部材、該支持部材を切削作業時に所定位置に固定する固定部材、支持部材に沿って周方向に移動可能な移動支持台に配置したドラムカッタ及び支持部材に配置した移送方向を切り替えることで切削屑をプロテクタの両側に振り分けて落下させる水平コンベヤを備えた切削機を用いる切削工程からなり、
前記内壁面構築作業が、プロテクタの後方に配置したプレキャストコンクリートパネル設置装置を用いたプレキャストコンクリートパネル設置工程からなる
ことを特徴とする。
【0013】
この場合において、前記プロテクタの下端縁とトンネルの地面とを遮蔽手段により遮蔽することによって、プロテクタの内部と作業空間とを遮断するようにすることができる。
【0014】
また、同じ目的を達成するため、本発明の既設道路トンネルの覆工部の改築に用いる切削機は、
既設の道路トンネル内に、車両の通行を可能にする通路を確保するプロテクタをトンネルの長さ方向に沿って移動可能に設け、プロテクタをトンネルの長さ方向に間欠的に移動させながら、トンネルの内壁面とプロテクタの外壁面との間に形成された作業空間内で既設の覆工コンクリートからなる内壁面を所定厚さで除去する切削作業を行うための切削機であって、
前記切削機が、トンネルの内壁面とプロテクタの外壁面との間に形成された作業空間内で、プロテクタに対して非接触でトンネルの長さ方向に相対的に移動可能に配設したトンネルの内壁面の周方向に沿ってアーチ状に形成された支持部材、該支持部材を切削作業時に所定位置に固定する固定部材、支持部材に沿って周方向に移動可能な移動支持台に配置したドラムカッタ及び支持部材に配置した移送方向を切り替えることで切削屑をプロテクタの両側に振り分けて落下させる水平コンベヤを備えてなることを特徴とする。
【0015】
また、同じ目的を達成するため、本発明の既設道路トンネルの覆工部の改築に用いる覆工セントルは、
既設の道路トンネル内に、車両の通行を可能にする通路を確保するプロテクタをトンネルの長さ方向に沿って移動可能に設け、プロテクタをトンネルの長さ方向に間欠的に移動させながら、トンネルの内壁面とプロテクタの外壁面との間に形成された作業空間内で既設の覆工コンクリートからなる内壁面を所定厚さで除去する切削作業を行った後に、新たな内壁面を構築する内壁面構築作業を行うための覆工セントルであって、
前記覆工セントルが、トンネルの内壁面とプロテクタの外壁面との間に形成された作業空間内でプロテクタに対して非接触でトンネルの長さ方向に相対的に移動可能に配設した覆工セントル本体及び該覆工セントル本体を単独で支持する覆工セントル本体の四隅に配置した昇降機構を直列に配した柱状支持部材を備えてなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明の既設道路トンネルの覆工部の改築方法及びそれに用いる装置によれば、工費が安く、工期が短く、補修後のトンネル断面が縮小することがなく、さらに、補修中においてもトンネル内の車両の通行を確保できるという利点を発揮しながら、切削作業を、プロテクタに対して非接触でトンネルの長さ方向に相対的に移動可能に配設した切削機を用いて行うようにし、また、内壁面構築作業を、プロテクタに対して非接触でトンネルの長さ方向に相対的に移動可能に配設した覆工セントルを用いて行うようにすることによって、プロテクタの剛性を高める必要がなく、切削機や覆工セントルとプロテクタの相対的な移動に制約が生じず、切削機の切削時の振動がプロテクタに伝わらず、プロテクタの内部で発塵や騒音を生じることなく、既設トンネルの内壁の残存部にクラック等の欠陥が新たに発生することがないようにしながら、覆工セントルを用いて構築される打設覆工コンクリートやプレキャストコンクリートパネルからなる耐久性に優れた新たな内壁面を構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の既設道路トンネルの覆工部の改築方法の一実施例を示す概略説明図である。
図2】本発明の既設道路トンネルの覆工部の改築方法の一実施例を示すトンネルの断面図で、(a)は平断面図、(b)は縦断面図である。
図3】同トンネルのカーブ区間を示す平断面図である。
図4】同トンネルの断面図で、(a)は切羽進行方向側から見た断面図、(b)は切羽進行方向の反対側から見た断面図である。
図5】本発明の既設道路トンネルの覆工部の改築に用いる切削機を示す説明図で、(a)は平断面図、(b)は縦断面図、(c)は切羽進行方向側から見た断面図である。
図6】本発明の既設道路トンネルの覆工部の改築に用いる覆工セントルを示す説明図で、(a)は平断面図、(b)は縦断面図、(c)は切羽進行方向側から見た断面図である。
図7】同覆工セントルの要部の説明図である。
図8】本発明の既設道路トンネルの覆工部の改築に用いる換気装置を示す説明図で、(a)は平断面図、(b)は縦断面図である。
図9】本発明の既設道路トンネルの覆工部の改築に用いる換気装置の変形態様を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の既設道路トンネルの覆工部の改築方法及びそれに用いる装置の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
【0019】
図1図9に、本発明の既設道路トンネルの覆工部の改築方法及びそれに用いる装置の一実施例を示す。
この既設道路トンネルの覆工部の改築方法は、例えば、既設の2車線道路トンネル1内に、車両の通行を可能にする1車線の通路を確保するプロテクタ2をトンネル1の長さ方向に沿って移動可能に設け、プロテクタ2をトンネル1の長さ方向に間欠的に移動させながら、トンネル1の内壁面10A、10Bとプロテクタ2の外壁面との間に形成された作業空間3内で既設の覆工コンクリートからなる内壁面10Aを所定厚さで除去する切削作業と、新たな内壁面10Bを構築する内壁面構築作業とを行うようにしたもので、切削作業が、周面に多数のビットを設けたドラムカッタ41を備えた切削機4を用いた切削工程からなるとともに、内壁面構築作業が、作業空間3内でプロテクタ2に対して移動可能に配設した覆工セントル5を用いた覆工コンクリート打設工程からなることを特徴としている。
【0020】
この場合において、プロテクタ2は、車両の通行を可能にする1車線の通路を確保できるように、例えば、幅4000mm、高さ4500mmの矩形(上部の隅部を面取りした形状のものを含む。)の内部空間を備えるようにした箱形形状に形成する。
そして、プロテクタ2は、台車部21を介して、トンネル1の長さ方向に沿って敷設されたレール22上を走行するようにするとともに、油圧ジャッキ等の移動装置23によってトンネル1の長さ方向に間欠的に移動できるようにしている。
また、プロテクタ2は、単位ブロック状に形成したものを、油圧ジャッキ等の間隙調整機構及び単位ブロック状に形成したプロテクタ2間に隙間が生じないようする遮蔽手段を備えた接続部24を介して、複数接続して構成することで、図3に示すように、トンネル1のカーブにも適応できるようにしている。
【0021】
また、既設の覆工コンクリートからなる内壁面10Aを所定厚さで除去する、周面に多数のビットを設けたドラムカッタ41を備えた切削機4を用いた切削工程は、通常、300~700mm程度の厚さがある既設の覆工コンクリートのうち、一般的にトンネル内空側の表面に比較的多く発生するコンクリートのひび割れや剥離、浮き等の損傷によって補修を必要とする部分、例えば、既設の覆工コンクリートの厚みの1/3~1/2程度(100~300mm程度)の厚さで除去するものである。
なお、既設の覆工コンクリートの全体に亘って補修が必要な場合には、その全部を除去することもでき、これを排除するものでない。
【0022】
そして、この切削工程は、トンネル1の内壁面10A、10Bとプロテクタ2の外壁面との間に形成された作業空間3内で、プロテクタ2に対して非接触でトンネル1の長さ方向に相対的に移動可能に配設した、トンネル1の内壁面10Aの周方向に沿ってアーチ状に形成された支持部材42、この支持部材42を切削作業時に所定位置に固定する固定部材44、45、支持部材42に沿って周方向に移動可能な2台の移動支持台43にそれぞれ配置した周面に多数のビットを設けたドラムカッタ41及び支持部材42に配置した移送方向を切り替えることで切削屑をプロテクタ2の両側に振り分けて落下させる水平コンベヤ46を備えた切削機4を用いて行うようにしている。
このように、切削機4は、プロテクタ2に対して非接触であり、切削機4の自重及び切削時の反力の支持をプロテクタ2が担わないため、プロテクタ2の剛性を高める必要がなく、切削機4の相対的な移動に制約が生じず、切削機4の切削時の振動がプロテクタ2に伝わらず、プロテクタ2の内部で発塵や騒音をなくしたり、軽減することができる。
また、切削屑をプロテクタ2の両側に振り分けて落下させる水平コンベヤ46によって、切削屑の落下や排除によるプロテクタ2に対する衝撃や振動をなくしたり、軽減することができる。
ここで、2台のドラムカッタ41は、ドラムカッタ41の回転支軸の移動支持台43に対する取付位置を移動支持台43の移動方向に対して、互いに逆方向に偏倚して設けた、すなわち、ドラムカッタ41のうち、一方の端部側に配設したドラムカッタ41が、そのドラムカッタ41の回転支軸の移動支持台43に対する位置を移動支持台43の周方向の移動方向に対して一方の端部側に偏倚して設け、他方の端部側に配設したドラムカッタ41が、そのドラムカッタ41の回転支軸の移動支持台43に対する位置を移動支持台43の周方向の移動方向における他方の端部側に偏倚して設けた切削機4を用いて行うようにしている。
これにより、アーチ状に形成された支持部材42の設置角度(移動支持台43の移動角度)よりも実質的に広い範囲で切削を行うようにすることができ、既設の覆工コンクリートからなる内壁面を所定厚さで除去する切削作業を、例えば、トンネル1の踏前部を含むトンネル1の底盤面の位置まで、単一の工程で実施することができるとともに、落下する切削屑を、他の部材に当たって飛散等することなく、水平コンベヤ46で受けることができる。
なお、ドラムカッタ41の台数は、1台又は3台とすることもできる。
そして、アーチ状に形成された支持部材42を安定設置するために、すなわち、支持部材42を切削作業時に所定位置に固定する固定部材として、支持部材42にトンネル1の内壁面に接地するグリッパ装置44及びトンネル路盤面に設置するアウトリガ装置45を付設するようにしている。
また、アーチ状に形成された支持部材42は、台車部47を介して、トンネル1の長さ方向に沿ってプロテクタ2の外側の側方に敷設されたレール48上を走行するようにするとともに、台車部47とレール48を接続する油圧ジャッキ等の移動装置49によって、切削機4をトンネル1の長さ方向に間欠的に移動できるようにしている。ここで、レール48の移動は、アウトリガ装置45によって切削機4を持ち上げた状態で、移動装置49を動作させることによって行うようにしている。
また、切削機4のドラムカッタ41の駆動機構としては、周辺機器や作業環境に合わせて、電動モータや油圧モータを選択的に使用することができる。
【0023】
また、既設の覆工コンクリートからなる内壁面10Aを所定厚さで除去する切削作業によって発生した切削屑を搬出する搬出装置7として、例えば、シャフローダ71や切削屑キャリヤ72を、トンネル1の内壁面とプロテクタ2の外壁面との間に形成された作業空間3内を走行可能に配置するようにすることができる。
これにより、切削屑の搬出作業を行う場所と車両が通行する通路とを完全に分離することができ、これによって、安全性を高めることができる。
【0024】
また、内壁面構築作業に当たって、必要に応じて、補修、防水シート施工工程を設けることができる。
この補修、防水シート施工工程は、プロテクタ2の外周囲に移動可能に作業台車82を配置して、トンネル1の内壁面とプロテクタ2の外壁面との間に形成された作業空間3内で作業員が自由に防水シートや補強鉄筋の設置作業をできるようにしている。
【0025】
また、内壁面構築作業としての覆工コンクリート打設工程は、トンネル1の内壁面とプロテクタ2の外壁面との間に形成された作業空間3内でプロテクタ2に対して非接触でトンネル1の長さ方向に相対的に移動可能に配設した、覆工セントル本体51及びこの覆工セントル本体を単独で支持する覆工セントル本体の四隅に配置した油圧シリンダ等の昇降機構52を直列に配した柱状支持部材53、54を備えた覆工セントル5を用いて、切削工程で除去した既設の覆工コンクリートの厚さと同等程度の厚みの新たな覆工コンクリートからなる内壁面10Bを構築するものである。
このように、覆工セントル5は、プロテクタ2に対して非接触であり、覆工セントル5の自重及び覆工コンクリート打設時の反力の支持をプロテクタ2が担わないため、プロテクタ2の剛性を高める必要がなく、覆工セントル5の相対的な移動に制約が生じないようにすることができる。
この覆工コンクリート打設工程において、覆工セントル5に供給するコンクリートは、トンネル1内のコンクリートポンプ61の位置に到着した生コン車62のドラムミキサに適宜の硬化促進薬剤を直接投入、混練したものを用いることができる。
これにより、打設した覆工コンクリートに急硬性(早強性)を持たせ、タクトタイム(プロテクタ2をトンネル1の長さ方向に間欠的に移動する時間間隔)を短くし、工期の一層の短縮化を図ることができる。
そして、覆工セントル5は、台車部55を介して、トンネル1の長さ方向に沿ってプロテクタ2の外側の側方に敷設されたレール56上を走行するようにするとともに、モータ等の移動装置57によってトンネル1の長さ方向に間欠的に移動できるようにしている。
また、覆工セントル本体51を単独で支持する覆工セントル本体51の四隅に配置した昇降機構52と直列に配した柱状支持部材53、54は、昇降機構52の上端側を覆工セントル本体51に、昇降機構52の下端側を柱状支持部材の内管53の上端側に、内管53の下端側を台車部55に、それぞれ取り付け、内管53を覆工セントル本体51の下部に固定した柱状支持部材の外管54で支持するようにしている。
これにより、覆工セントル本体51の支持構造をコンパクトに構成することができ、トンネル1の内壁面とプロテクタ2の外壁面との間に形成された作業空間3を占有することなく、覆工セントル本体51を安定して支持することができる。
【0026】
また、必要に応じて、内壁面構築作業に当たって行うようにする、補修、防水シート施工工程に加え、さらに、切削工程の前に、照明器具や換気装置等の設備の撤去工程を行ったり、トンネル変状対策工程として、例えば、削孔機(図示省略)を用いたロックボルトの打ち込みを行ったり、覆工コンクリート打設工程の後に、打設した覆工コンクリートの表面の乾燥を防止するための養生シート11の着脱を行ったり、照明器具や換気装置等の設備の復旧工程を行うことができる。
このうち、設備の撤去工程は、プロテクタ2の前方で、作業台車81を用いて行うようにしている。
また、養生シート11の着脱や設備の復旧工程は、プロテクタ2の外周囲に移動可能に作業台車83を配置して、トンネル1の内壁面とプロテクタ2の外壁面との間に形成された作業空間3内で作業員が自由に作業をできるようにしている。
【0027】
また、この既設の道路トンネルの覆工部の改築方法においては、換気装置9を設けることによって、トンネル1の内壁面とプロテクタ2の外壁面との間に形成された作業空間3内を除く道路トンネル1の内部及びプロテクタ2の内部での発塵を防止するようにしている。
この換気装置9は、図8に示すように、作業空間3の切羽進行方向側の端部を閉塞する閉塞手段(風門)91と、プロテクタ2の下端縁とトンネル1の地面とを遮蔽する遮蔽手段92と、作業空間3の切羽進行方向と反対側の端部に、トンネル1の外から空気を供給する送気手段(送気風管・送気用送風機)93と、作業空間3の切羽進行方向側の端部から、閉塞手段91を通して、送気手段93によって供給された空気の量よりも多い量の作業空間内の空気を排気する排気手段(排気用送風機)94とを備えるようにしている。
そして、閉塞手段(風門)91(後述の作業空間3の切羽進行方向の反対側の端部を閉塞する閉塞手段(風門)99も同様。)及び遮蔽手段92は、バルーンや可動の遮蔽板を備えるようにしている。
また、閉塞手段(風門)91(後述の作業空間3の切羽進行方向の反対側の端部を閉塞する閉塞手段(風門)99も同様。)には、作業車や作業者が出入りするためのシートシャッタ91aを設けるようにしている。
これにより、プロテクタ2を移動する場合に、バルーンを収縮させたり、可動の遮蔽板を収納することによって、閉塞手段(風門)91や遮蔽手段92が障害にならないようにしている。
また、排気手段94は、集塵機能(集塵機95)を備えるようにしている。
これにより、作業空間3内の空気をトンネル1内に排気することができるようにしている。
また、切削作業を行う切削機4に対して、切羽進行方向の反対側から切羽進行方向側に向けて、空気を噴射させる送気装置96を備えるようにしている。
これにより、切削機4の周囲で粉塵が滞留することを防止することができる。
そして、送気装置96を搭載した構造体を、台車部97を介して、トンネル1の長さ方向に沿ってプロテクタ2の外側の側方に敷設されたレール48上を走行するようにするとともに、トンネル路盤面に設置するアウトリガ装置98を付設するようにし、さらに、切削機4と接続するようにしている。
これにより、1つの移動装置49を用いて、切削機4及び送気装置96を搭載した構造体を、トンネル1の長さ方向に間欠的に移動できるようにしている。
【0028】
ここで、換気装置9は、図9に示すように、道路トンネル1に応じて、適宜その態様を変更することができる。
以下に、図9に示す換気装置9との相違点を挙げる。
図9(a)は、排気手段94の排気を、トンネル1の外に直接排気するようにしている。
さらに、作業空間3の切羽進行方向の反対側の端部を閉塞する閉塞手段(風門)99を備えるようにしている。
図9(b)は、排気手段94の排気を、トンネル1の外に直接排気するようにしたもので、排気手段94の集塵機能(集塵機95)を省略したり、簡略化することができる。
さらに、作業空間3の切羽進行方向の反対側の端部を閉塞する閉塞手段(風門)99を備えるようにしている。
図9(c)は、作業空間3の切羽進行方向の反対側の端部を閉塞する閉塞手段(風門)99を備えるようにしている。
【0029】
以上のとおり、この既設の道路トンネルの覆工部の改築方法によれば、工費が安く、工期が短く、補修後のトンネル断面が縮小することがなく(例えば、300mm切削して、200mm内巻き覆工コンクリートを打設すれば、半径で100mm拡大できる。)、さらに、補修中においてもトンネル1内の車両の通行を確保できる(具体的には、プロテクタ2の内部空間を使って一般車両の通行(一車線片側通行)を可能にし、活線下においてトンネル1の覆工部の改築を行うことができるようにしたり、上下線の2本のトンネルが存在する場合等には、補修中は一般車両の通行は他のトンネルを利用し、補修中のトンネル1内の一般車を全面通行止めした上で、プロテクタ2の内部空間を使って工事用車両を通行させるようにできる。)という利点を発揮しながら、切削作業を、プロテクタ2に対して非接触でトンネル1の長さ方向に相対的に移動可能に配設した切削機4を用いて行うようにし、また、内壁面構築作業を、プロテクタ2に対して非接触でトンネル1の長さ方向に相対的に移動可能に配設した覆工セントル5を用いて行うようにすることによって、プロテクタ2の剛性を高める必要がなく、切削機4や覆工セントル5とプロテクタ2の相対的な移動に制約が生じず、切削機4の切削時の振動がプロテクタ2に伝わらず、プロテクタ2の内部で発塵や騒音を生じることなく、既設トンネル1の内壁の残存部にクラック等の欠陥が新たに発生することがないようにしながら、覆工セントル5を用いて構築される打設覆工コンクリートからなる耐久性に優れた新たな内壁面を構築することができる。
【0030】
ところで、上記実施例の既設の道路トンネルの覆工部の改築方法においては、内壁面構築作業に覆工セントル5を用いる例について説明したが、内壁面構築作業を、プロテクタの後方に配置したプレキャストコンクリートパネル設置装置(図示省略)を用いたプレキャストコンクリートパネル設置工程(PCL工程)により行うこともできる。
ここで、覆工部の改築は、補修の必要がある区間の既設の覆工コンクリートからなる内壁面10Aに対して行うことができ、その必要がない区間については、既設の覆工コンクリートからなる内壁面10Aを残存させるようにして工事を行うことができる(上記実施例の既設の道路トンネルの覆工部の改築方法も同様。)。
【0031】
この場合において、プレキャストコンクリートパネル設置工程に用いるプレキャストコンクリートパネル設置装置は、1車線の通路を確保することで、車両の通行を可能にしながらプレキャストコンクリートパネル(図示省略)を設置することができるものであれば、その方式は特に限定されず、適宜、公知のプレキャストコンクリートパネル設置装置を用いることができる。
そして、プレキャストコンクリートパネル設置装置によって設置されたプレキャストコンクリートパネルの背面側には、裏込モルタル充填機(図示省略)を用いて、プレキャストコンクリートパネルと切削された既設の覆工コンクリートからなる内壁面との空隙にモルタルを充填するようにする。
そして、その後に、照明器具や換気装置等の設備の復旧工程を行うことができる。
【0032】
以上のとおり、この既設の道路トンネルの覆工部の改築方法によれば、工費が安く、工期が短く、補修後のトンネル断面が縮小することがなく、さらに、切削機で切削した深さよりも厚みが薄く、強度が高いプレキャストコンクリートパネルを使用することで、トンネル覆工面の半径を拡大することができる。
なお、この既設の道路トンネルの覆工部の改築方法のその他の構成及び作用は、上記第1実施例の既設の道路トンネルの覆工部の改築方法と同様である。
【0033】
以上、本発明の既設の道路トンネルの覆工部の改築方法について、その実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、例えば、実施例に記載した、既設の2車線道路トンネル1内に、車両の通行を可能にする1車線の通路を確保するプロテクタ2を設けるものに限定されず、1車線又は3車線以上の既設道路トンネルに適用する(既設道路トンネルが1車線の場合、プロテクタは、乗用車、軽車両、2輪車、人専用等の小型のプロテクタを用い、3車線以上の場合、プロテクタは、通行量から2車線用の大型プロテクタを用いることができる。)等、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明の既設の道路トンネルの覆工部の改築方法及びそれに用いる装置は、工費が安く、工期が短く、補修後のトンネル断面が縮小することがなく、さらに、補修中においてもトンネル内の車両の通行を確保できるという利点を発揮しながら、プロテクタの剛性を高める必要がなく、切削機や覆工セントルとプロテクタの相対的な移動に制約が生じず、切削機の切削時の振動がプロテクタに伝わらず、プロテクタの内部で発塵や騒音を生じることなく、耐久性に優れた新たな内壁面を構築することができる特性を有していることから、既設の道路トンネルの覆工部の改築の用途に好適に用いることができる。
【符号の説明】
【0035】
1 トンネル
2 プロテクタ
21 台車部
22 レール
23 移動装置
24 接続部
3 作業空間
4 切削機
41 ドラムカッタ
42 支持部材
43 移動支持台
44 グリッパ装置(固定部材)
45 アウトリガ装置(固定部材)
46 水平コンベヤ
47 台車部
48 レール
49 移動装置
5 覆工セントル
51 覆工セントル本体
52 昇降機構
53 内管(柱状支持部材)
54 外管(柱状支持部材)
55 台車部
56 レール
57 移動装置
61 コンクリートポンプ
62 生コン車
7 搬出装置
71 シャフローダ
72 切削屑キャリヤ
81、82、83 作業台車
9 換気装置
91 閉塞手段(風門)
91a シートシャッタ
92 遮蔽手段
93 送気手段
94 排気手段
95 集塵機
96 送気装置
97 台車部
98 アウトリガ装置
99 閉塞手段(風門)
10A トンネルの内壁面(既設)
10B トンネルの内壁面(新設)
11 養生シート
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9