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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-21
(45)【発行日】2023-05-01
(54)【発明の名称】背支持フレーム
(51)【国際特許分類】
   A62B 9/00 20060101AFI20230424BHJP
   A45F 3/08 20060101ALI20230424BHJP
【FI】
A62B9/00 Z
A45F3/08
【請求項の数】 20
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2019045749
(22)【出願日】2019-03-13
(65)【公開番号】P2019162421
(43)【公開日】2019-09-26
【審査請求日】2022-02-28
(31)【優先権主張番号】62/642,469
(32)【優先日】2018-03-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/295,178
(32)【優先日】2019-03-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】519089680
【氏名又は名称】アンプレセデンティド・コンセプツ、エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】トーマス・サッジオ
【審査官】飯島 尚郎
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第04911346(US,A)
【文献】仏国特許出願公開第02818510(FR,A1)
【文献】国際公開第2017/221110(WO,A1)
【文献】国際公開第94/019985(WO,A1)
【文献】登録実用新案第3026363(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2012/0067348(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A62B 7/00-33/00
A45F 3/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレームが使用者の背中と関節結合を成すことができるように、水平に自給式呼吸器ボトルを取り付けるためのフレームであって、
上縁部と、下縁部と、一対の辺部とを備える上板と、
上縁部と、下縁部と、一対の辺部とを備える中間板と、
上縁部と、下縁部と、一対の辺部とを備える下板と、
前記上板の前記下縁部を前記中間板の前記上縁部に枢支連結する第1の取付メカニズムと、
前記中間板の前記下縁部及び前記下板の前記上縁部を枢支連結する第2の取付メカニズムと、ここにおいて、前記第1の取付メカニズム及び前記第2の取付メカニズムは、前記上板、中間板、及び下板が、水平軸を中心として、かつ、前記使用者の動きに従って捩って、関節動作することを可能にする、
を備えるフレーム。
【請求項2】
フレームが使用者の背中と共に動くことができるような、少なくとも1つの自給式呼吸器ボトルを取り付けるためのフレームであって、
上縁部と、下縁部と、一対の辺部とを備える上板と、
上縁部と、下縁部と、一対の辺部とを備える中間板と、
上縁部と、下縁部と、一対の辺部とを備える下板と、
前記上板の前記下縁部を前記中間板の前記上縁部に枢支連結する第1の取付メカニズムと、
前記中間板の前記下縁部を前記下板の前記上縁部に枢支連結する第2の取付メカニズムと、ここにおいて、前記第1の取付メカニズム及び前記第2の取付メカニズムは、各々、前記上板、前記中間板、及び前記下板の前記辺部に近接して位置する一対の取付メカニズムを備え、前記上板、中間板、及び下板が、水平軸を中心として、かつ、前記使用者の動きに従って捩って、関節動作することを可能にし、
前記上板の前記下縁部と前記中間板の前記上縁部の間、及び前記中間板の前記下縁部と前記下板の前記上縁部の間を完全に分離し、かつ、幅に渡って延びる、空隙が存在する、
を備えるフレーム。
【請求項3】
前記第1の取付メカニズムは、一対の取付メカニズムを備える、請求項1に記載のフレーム。
【請求項4】
前記一対の第1の取付メカニズムは、前記上板及び中間板の前記辺部に近接して位置している、請求項に記載のフレーム。
【請求項5】
前記第1の取付メカニズム及び前記第2の取付メカニズムは、各々、一対の取付メカニズムを備える、請求項1に記載のフレーム。
【請求項6】
前記一対の第1の取付メカニズム及び第2の取付メカニズムは、前記上板、中間板、及び下板の前記辺部に近接して位置している、請求項に記載のフレーム。
【請求項7】
前記第1の取付メカニズム及び前記第2の取付メカニズムは、ケーブルを備える、請求項1又は2に記載のフレーム。
【請求項8】
前記第1の取付メカニズム及び前記第2の取付メカニズムは、各々、前記上板、中間板、下板の前記辺部に連結されており、かつ、それらに近接して位置している一対のブロックを更に備える、請求項に記載のフレーム。
【請求項9】
前記ケーブルは、前記一対のブロックに連結されている、請求項に記載のフレーム。
【請求項10】
前記ケーブルは、前記ブロックのうちの少なくとも1つにおける溝部内で連結されている、請求項に記載のフレーム。
【請求項11】
前記上板、前記中間板、及び前記下板は、各々、前記板の内面に連結されており、かつ、前記板の前記辺部から内方に延びる一対の腰部支持部を備える、請求項1又は2に記載のフレーム。
【請求項12】
前記上板、前記中間板、及び前記下板は、略長方形である、請求項1又は2に記載のフレーム。
【請求項13】
エアシリンダ取付システムを更に備え、前記エアシリンダ取付システムは、
前記上板、前記中間板、及び前記下板の上方縁部の各々から外方に延びる上部フランジと、
前記上板、前記中間板、及び前記下板の下方縁部の各々から外方に延びる下部フランジと
を備える、請求項1又は2に記載のフレーム。
【請求項14】
前記上部フランジ及び前記下部フランジの各々は、前記上板、前記中間板、及び前記下板の前記上部フランジと前記下部フランジとの間に前記自給式呼吸器ボトルを取り付けるために、ストラップを受けるように構成された切り欠きを備える、請求項13に記載のフレーム。
【請求項15】
前記中間板は、
上縁部と、下縁部と、一対の辺部とを備える上部中間板と、
上縁部と、下縁部と、一対の辺部とを備える下部中間板と、
前記上部中間板の前記下縁部を前記下部中間板の前記上縁部に枢支連結する第3の取付メカニズムと
を備える、請求項1又は2に記載のフレーム。
【請求項16】
フレームが使用者の背中と共に動くことができるように水平に自給式呼吸器ボトルを取り付けるためのフレームであって、
上縁部と、下縁部と、一対の辺部とを備える上板と、
上縁部と、下縁部と、一対の辺部とを備える上部中間板と、
上縁部と、下縁部と、一対の辺部とを備える下部中間板と、
上縁部と、下縁部と、一対の辺部とを備える下板と、
前記上板の前記下縁部及び前記上部中間板の前記上縁部を枢支連結する第1の取付メカニズムと、
前記上部中間板の前記下縁部を前記下部中間板の前記上縁部に枢支連結する第2の取付メカニズムと、
前記下部中間板の前記下縁部を前記下板の上縁部に枢支連結する第3の取付メカニズムと、ここにおいて、前記第1の取付メカニズム、前記第2の取付メカニズム、及び前記第3の取付メカニズムは、前記上板、前記上部中間板、前記下部中間板、及び前記下板が、水平軸を中心として、かつ、前記使用者の動きに従って捩って、関節動作することを可能にする、
を備えるフレーム。
【請求項17】
前記第1の取付メカニズム、前記第2の取付メカニズム、及び前記第3の取付メカニズムは、各々、前記上板、前記上部中間板、前記下部中間板、及び前記下板の前記辺部に近接して位置する一対の取付メカニズムを備える、請求項16に記載のフレーム。
【請求項18】
第1の取付メカニズム、第2の取付メカニズム、及び第3の取付メカニズムの各対は、各々、
前記上板、前記上部中間板、前記下部中間板、及び前記下板の前記辺部に連結されており、かつ、それに近接して位置している一対のブロックと、
前記一対のブロックに連結された一対のケーブルと
を備える、請求項17に記載のフレーム。
【請求項19】
前記ケーブルは、前記ブロックのうちの少なくとも1つにおける溝部内で連結される、請求項18に記載のフレーム。
【請求項20】
フレームが使用者の背中と共に動くことができるような、バックパックシステムのための関節動作フレームであって、
上縁部と、下縁部と、一対の辺部とを備える上板と、
上縁部と、下縁部と、一対の辺部とを備える中間板と、
上縁部と、下縁部と、一対の辺部とを備える下板と、
前記上板の前記下縁部を前記中間板の前記上縁部に枢支連結する第1の取付メカニズムと、
前記中間板の前記下縁部を前記下板の前記上縁部に枢支連結する第2の取付メカニズムと、ここにおいて、前記第1の取付メカニズム及び前記第2の取付メカニズムは、各々、前記上板、前記中間板、及び前記下板の前記辺部に近接して位置する一対の取付メカニズムを備え、前記上板、中間板、及び下板が、水平軸を中心として、かつ、前記使用者の動きに従って捩って、関節動作することを可能にし、
前記上板の前記下縁部と前記中間板の前記上縁部の間、及び前記中間板の前記下縁部と前記下板の前記上縁部の間を完全に分離し、かつ、幅に渡って延びる、空隙が存在する、
を備える関節動作フレーム。
【発明の詳細な説明】
【関連出願への相互参照】
【0001】
[0001]本願は、2018年3月13日に出願された米国仮特許出願第62/642,469号の利益を主張し、この出願の開示を参照によって組み込む。
【背景技術】
【0002】
[0002]消防業界で利用される自給式呼吸器(「SCBA」)は、典型的に、1つのSCBAフレーム/ハーネスと、消防士の背中に結び付けられ、消防士のキャンバス製ターンアウトの上に着用される略垂直配向のエアボトルとから成る。標準のSCBA設計は、標準のSCUBAタンク設計にいくらか類似する。しかしながら、SCBA及びSCUBAのフレームの使用者に影響を与えるこれらのフレームが使用される環境には明らかな違いがある。例えば、SCUBAタンクを使用している間、人体は浮力があり、水の外の重力の圧力の影響を受けない。しかしながら、消防士がSCBAを使用するときは、消防士にかかる圧力及び条件は、著しい強要及び負傷を引き起こす可能性がある。
【0003】
[0003]標準のSCBA構成の一貫した使用は、使用者の背中及び背骨に対して著しい消耗を引き起こす可能性がある。具体的には、L4~L5及びL5~S1の負傷は、ある頻度で報告され、手術を必要とし得、これにより、消防士は動けなくなり、業務から解任される。現在、標準のSCBAは、背骨に沿った動きを制限し、これは、腰背部を、動きのためのヒンジ及び支点としてのみ機能させるため、腰の圧力を全ての下部背骨にかける。
【0004】
[0004]このため、消防士への負傷を低減して、神経外科医及び医師によって、消防士による日常的な負傷の性質により厳しく制限され得る生活の質を高める、改良されたSCBAフレームが利用され得る。現在のSCBA構成は、深刻な背中の負傷、例えば、背骨のL4,L5,S1ヘルニア形成、の一因となり、それを引き起こす。
【発明の概要】
【0005】
[0005]例示的なSCBAフレームは、取付システムを介して互いに連結されている1つよりも多くの板を有するフレームを備え得る。取付システムは、これらの板が互いに対して動くことを可能にする。SCBAフレームは、着用者の背中の形状を擬態する。SCBAフレームは、1つよも多くのエアシリンダを受けるように構成され得、これらのシリンダは、標準のホースによって連結されている。SCBAフレームはまた、標準のSCBAハーネスと、呼吸装置と、腰アタッチメントとを受け得る。
【0006】
[0006]SCBAフレームは、このフレームが使用者の背中と共に動くか又はそれと関節結合を成すことができるように、水平に自給式呼吸器ボトルを取り付けるためのものである。SCBAフレームは、上縁部と、下縁部と、一対の辺部とを備える上板と、上縁部と、下縁部と、一対の辺部とを備える中間板と、上縁部と、下縁部と、一対の辺部とを備える下板と、上板の下縁部及び中間板の上縁部に連結された第1の取付メカニズムと、中間板の下縁部及び下板の上縁部に連結された第2の取付メカニズムとを備え得、ここにおいて、第1及び第2の取付メカニズムは、上板、中間板、及び下板が、水平軸を中心として、かつ、使用者の動きに従って捩って、動くことを可能にする。第1の取付メカニズムは、上板及び中間板の辺部に近接して位置する一対の取付メカニズムを備える。フレームは、第1及び第2の取付メカニズムを備え得、それらは、上板、中間板、及び下板の辺部に近接して位置している一対の取付メカニズムを有する。
【0007】
[0007]本発明のより完全な理解は、以下の実例となる図を参照して考慮するとき、詳細な説明及び特許請求の範囲を参照することで導出され得る。以下の図では、同様の番号は、これらの図全体にわたって同様の要素及びステップを指す。
【0008】
[0008]図における要素及びステップは、明瞭さ及び簡潔さのために例示されており、必ずしも、任意の特定のシーケンスに従ってレンダリングされているわけではない。例えば、本技術の実施形態の理解を高めるのを助けるために、同時に又は異なる順序で実行され得るステップが図に例示される。
【0009】
[0009]説明される図は、例示を目的としたものにすぎず、いずれによっても本開示の範囲を限定するよう意図されていない。本発明の様々な態様は、詳細な説明及び付随の描写図からより十分に理解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】[0010]図1は、本技術の例示的な実施形態に係る、背骨を有する人体と、それが着用しているSCBAフレームの一部分の向きとを代表的に例示する側面図である。
図2】[0011]図2は、本技術の例示的な実施形態に係る、使用者が着用しているSCBAフレーム及びハーネスを代表的に例示する側面図である。
図3】[0012]図3は、本技術の例示的な実施形態に係る、使用者が着用しているSCBAフレーム、ハーネス、及びエアシリンダを代表的に例示する背面図である。
図4】[0013]図4は、本技術の例示的な実施形態に係る、SCBAフレーム及びハーネスを代表的に例示する後面斜視図である。
図5A】[0014]図5Aは、本技術の例示的な実施形態に係る、SCBAフレームを代表的に例示する後面斜視図である。
図5B】[0015]図5Bは、本技術の例示的な実施形態に係る、SCBAフレームを代表的に例示する正面斜視図である。
図6A】[0016]図6Aは、本技術の例示的な実施形態に係る、SCBAフレームを代表的に例示する背面図である。
図6B】[0017]図6Bは、本技術の例示的な実施形態に係る、SCBAフレームを代表的に例示する側面図である。
図7A】[0018]図7Aは、本技術の例示的な実施形態に係る、SCBAフレームのための上部取付板の背面図である。
図7B】[0019]図7Bは、本技術の例示的な実施形態に係る、図7Aの上部取付板及びSCBAフレームのための上部中間取付板の底面図である。
図7C】[0020]図7Cは、本技術の例示的な実施形態に係る、SCBAフレームのための下部取付板の背面図である。
図7D】[0021]図7Dは、本技術の例示的な実施形態に係る、図7Cの下部取付板及びSCBAフレームのための下部中間取付板の底面図である。
図7E】[0022]図7Eは、本技術の例示的な実施形態に係る、SCBAフレームのための中間取付板の背面図である。
図7F】[0023]図7Fは、本技術の例示的な実施形態に係る、SCBAフレームのための図7Eの中間取付板の端面図である。
図8A】[0024]図8Aは、本技術の例示的な実施形態に係る、使用者がしゃがんでいる場合の、使用者が着用しているSCBAフレーム及びハーネスを代表的に例示する側面図である。
図8B】[0025]図8Bは、本技術の例示的な実施形態に係る、使用者が前屈姿勢を取っている場合の、使用者が着用しているSCBAフレーム及びハーネスを代表的に例示する側面図である。
図8C】[0026]図8Cは、本技術の例示的な実施形態に係る、使用者が立っている場合の、使用者が着用しているSCBAフレーム及びハーネスを代表的に例示する側面図である。
図9】[0027]図9は、本技術の例示的な実施形態に係る代替的な実施形態である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[0028]図中の要素及びステップは、明瞭さ及び簡潔さのために例示されており、必ずしも、任意の特定のシーケンスに従って表現されているわけではない。例えば、同時に又は異なる順序で実行され得るステップは、本技術の実施形態の理解を高めるのを助けるために図中に例示されている。
【0012】
[0029]本技術は、機能ブロック構成要素及び様々な処理ステップの観点から説明され得る。そのような機能ブロックは、特定の機能を実行し、様々な結果を達成するように構成された任意の数の構成要素によって実現され得る。例えば、本技術は、SCBA製品のためのフレームで使用され得る。本技術は、荷物を運ぶ、及び、使用者によって支持及び/又は着用される任意の適切なフレームでもインプリメントされ得る。加えて、本技術は、任意の数の材料及び製造方法と共に実施され得、説明されるシステムは、本技術のための1つの例示的なアプリケーションにすぎない。
【0013】
[0030]例示的な実施形態は、当業者が本発明を実施することを可能にするのに十分詳細に本明細書で説明されているが、他の実施形態が実現され得ること、及び、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく論理的な構造上の、物質上の、及び機械的な変更が行われ得ることは理解されるべきである。本開示、その態様、及びインプリメンテーションは、本明細書で開示される特定の構成要素又は組立工程に限定されるわけではない。対象の装置と一致する、当技術分野で知られている多数の追加の構成要素及び組立工程は、SCBAフレーム及び付随部のインプリメンテーションでの使用のために明らかになるであろう。故に、以下の説明は、本発明の用途又は適用性に対する限定として意図されるものではなく、例示的な実施形態の十分な及び完全な説明を可能にするためだけに提供されている。
【0014】
[0031]現在、消防業務におけるハーネス及びボトルを含む従来のSCBA装置は、背骨と平行に装着される大型の略垂直配向のエアボトルを有する剛性フレームから成り、これは、背骨に添え木を施し(splint)、動きの邪魔をする。図1に示されるように、使用者の背骨は、略垂直配向ではなく、むしろ湾曲している。簡潔に、例示的な実施形態に従って、SCBAフレームの外形が例示されており、これは、背骨の向きに一致しており、使用者がより快適に装着することを可能にする。
【0015】
[0032]このように、様々な実施形態では、そして図2に示されるように、本技術は、着用者の背骨の形状に適合し得るSCBAフレーム100を利用する。
【0016】
[0033]SCBAフレーム100は、SCBA製造業者によって提供されるとしてリストに記載されているシリンダのうちの任意のものを有する全てのNIOSH(National Institute for Occupational Safety and Health)規格を維持し得る。SCBAフレーム100は、30、45、60分の定格寿命を有するCBRN(chemical, biological, radiological and nuclear)防護に関するNIOSH 42 CFR,Part84に承認されているであろう。SCBAフレーム100は、NFPA(National Fire Protection Association)NFPA-1981,2013版の「Standard on Open-Circuit Self-Contained Breathing Apparatus for Emergency Service」の全ての要件に準拠し得る。
【0017】
[0034]SCBAフレーム100は、個々の製造ごとにそのフレームに取り付けられる取付点を提供することとなる点において、NFPA-1982,2013版の「Standard on Personal Alert Safety Systems」の全ての要件に準拠し得る。
【0018】
[0035]SCBAフレーム100は、NFPA1981,NFPA1986,NFPA1500,NFPA1852で定められているように、この業界において利用される材料及び範囲が追加のNFPA要件及び標準に準拠し得る。フレーム製作に利用され得る材料は、様々な金属及び合金鋼だけでなく、上記要件を満たし、かつ、消防業務におけるSCBAの業界で現在利用されている硬化成形プラスチック複合材も含み得るがそれらに限定されない。利用される特定の複合材料は、利用される特定の製造業者の独自の材料に依存することができる。
【0019】
[0036]SCBAフレーム100は、パラシュートタイプの着脱容易なバックルを組み込む標準的なハーネス組立体と互換性があり、業界規格と一致した、かつ、Kevlar(登録商標)で製造され得るショルダー及びヒップパッドを含み得る。
【0020】
[0037]一実施形態では、図2及び3に示されるように、SCBAフレーム100は、取付メカニズム104によって連結された取付板102を備え得る。図2は、ショルダーストラップ108及び腰ベルト110を利用する従来のハーネス106によって使用者に取り付けられたSCBAフレーム100を示し、取付板102に連結されたエアシリンダブラケット112を更に備える。図3は、従来のハーネス106を有するSCBAフレーム100と、エアシリンダ114を受けるように構成されたエアシリンダブラケット112とを示す。
【0021】
[0038]各々取付板102に装着され、同じくこの業界で利用されている現在の高圧ホースによって互いに連結されることができる10及び15分サイズのより小さいボトルをSCBA業界はすでに有している。SCBAフレーム100は、4つのシリンダ114、バルブ組立体、減圧レギュレータ組立体、業界標準のKevlarショルダー108及びウェストストラップ又はベルト110のためのアタッチメントを支える(carry)ように設計され得る。SCBAフレーム100はまた、以下で論述されるように、異なる製造業者の特定のアタッチメント及びアクセサリを取り付けるための追加の点を含み、有し得る。4ピースSCBAフレームが上で説明されたが、より多くの数の又はより少ない数の取付板を有する他の構成が理解されるべきである。SCBAフレームは、鉱業又は使用者が材料を運ぶためにパック又はアイテムを必要とし得る任意の他の用途のような、多くの工業的応用(industrial application)を有する。
【0022】
[0039]ここで図2~3を参照すると、様々な実施形態では、SCBAフレーム100は、取付メカニズム104によって連結された複数の略長方形の取付板102を備え得る。一実施形態では、SCBAフレーム100は、取付メカニズム104によって連結された4つの略長方形の取付板102を備える。取付メカニズム104は、取付板102が互いに対して動くことを可能にし、SCBAフレーム100が、使用者の背中の形状に適合することを可能にする。取付メカニズム104は、使用者が、垂直に、水平に、又は捩って動くことを可能にし得る。
【0023】
[0040]取付板102は、各々、背骨に対して垂直及び水平になるように配置されており、左から右に背中を横切っているであろう。これらの取付板102は、特異かつ別個であり、取付メカニズム104を介して互いに連結されている。図3に示されるように、次に、エアシリンダ114が、エアシリンダブラケット112によって又は以下で説明されるように他の方法でSCBAフレーム100に取り付けられる。
【0024】
[0041]図6Aに示されるように、様々な実施形態では、取付板102は、上部取付板116と、上部中間取付板118と、下部中間取付板120と、下部取付板122とを備え得る。
【0025】
[0042]ここで図6A及び7Aを参照すると、上部取付板116は、上方縁部124及び下方縁部126を備え得る。上方縁部124及び下方縁部126の各々は、一対のスロット128を備え得る。スロット128は、様々なSCBA構成要素を連結するために使用され得る。例えば、上部取付板の上方縁部124にあるスロット128は、ショルダーストラップ108を連結するために使用され得る。上部取付板116は、同じくショルダーストラップ108を連結するために使用され得る中央スロット130を更に備え得る。
【0026】
[0043]ここで図6Aを参照すると、上部中間取付板118は、上方縁部132及び下方縁部134を備え得る。上方縁部132及び下方縁部134の各々は、一対のスロット136を備え得る。スロット136は、様々なSCBA構成要素を連結するために使用され得る。
【0027】
[0044]ここで図6A及び7Eを参照すると、下部中間取付板120は、上方縁部138及び下方縁部140を備え得る。上方縁部138及び下方縁部140の各々は、一対のスロット142を備え得る。下部中間取付板は、下部中間取付板120の両辺部に近接して位置する一対のサイドスロット144も備え得る。スロット142は、様々なSCBA構成要素を連結するために使用され得る。例えば、サイドスロット144は、ウェストストラップ又はベルト110を連結するために使用され得る。
【0028】
[0045]ここで図6A及び7Cを参照すると、下部取付板122は、上方縁部146及び下方縁部148を備え得る。上方縁部146及び下方縁部148の各々は、一対のスロット150を備え得る。下部中間取付板は、下部取付板122の両辺部に近接して位置する一対のサイドスロット152も備え得る。スロット150は、様々なSCBA構成要素を連結するために使用され得る。スロット152は、様々なSCBA構成要素を連結するために使用され得る。
【0029】
[0046]様々な実施形態では、取付板102は、中央エリア154が取り除かれた板を備え得る。一実施形態では、中央エリア154は、製造中に機械加工又はパンチアウト加工され得る。中央エリアは、SCBAフレーム100を軽量化するために取り除かれ得る。
【0030】
[0047]様々な実施形態では、そして図7Aに示されるように、上部取付板116の両辺部から上部取付板116の上方縁部124への傾斜縁部156を設けるために、上部取付板116の上部コーナは取り除かれ得る。
【0031】
[0048]様々な実施形態では、そして図7Cに示されるように、下部取付板122の両辺部から下部取付板122の下方縁部148への傾斜縁部158を設けるために、下部取付板122の下部コーナが取り除かれ得る。
【0032】
[0049]様々な実施形態では、そして図5B、7B、及び7Dを参照すると、取付板102は、追加の背支持部を備え得る。背支持部は、背骨から横方向外方に使用者の背中の曲線(contour)を支持するように構成される。背支持部は、取付板102に溶接され得るか、又は製造中に取付板102と一体化して構成され、適当な位置で曲げられ得る。
【0033】
[0050]上部取付板116は、上部外側背支持部160を備え得る。上部中間取付板118は、上部中間背支持部162を備え得る。下部中間取付板120は、下部中間外側背支持部165を備え得る。下部取付板122は、下部外側背支持部167を備え得る。
【0034】
[0051]図7Bは、上部取付板116及び上部中間取付板118の底面図を示す。背支持部160及び162は、これらの板116,118の両端部に近接した縦中心線から外方に位置し、そこから内方に延びる(depend)。背支持部160,162は、外壁164及び内壁166を備え得る。外壁164は、これらの板116,118の両端部から外方に延び、内壁166は、外壁164から内方に前面168へと延びる。内壁166は、湾曲しているか又はまっすぐであり得る。164は、垂直スロット169を含み得、これは、ベルト110又は任意の他の適切なSCBA又は消火構成要素を取り付けるために利用され得る。
【0035】
[0052]図7Dは、下部取付板122及び下部中間取付板124の底面図を示す。背支持部165及び167は、これらの板120,122の両端部に近接した縦中心線から外方に位置し、そこから内方に延びる。背支持部は、外壁170及び内壁172を備え得る。外壁170は、これらの板120,122の両端部から外方に延び、内壁172は、外壁170から内方に前面174へと延びる。
【0036】
[0053]取付メカニズム104は、取付板102が互いに対して動くことを可能にし、SCBAフレーム100が、使用者の背中の形状に適合することを可能にする。様々な実施形態では、取付メカニズムは、ケーブル、ヒンジ、フランジ、又は動いている最中に使用者の背中/背骨の曲線に従うように取付板102が互いに対して動くことを可能にする任意の他の適切な締結メカニズムを備え得る。取付板102は、単一の取付メカニズム104又は複数の取付メカニズム104によって互いに取り付けられることができる。
【0037】
[0054]様々な実施形態では、取付メカニズム104は、任意の適切な方法によって取付板102に取り付けられたケーブル176を備え得る。ケーブルは、工業用の航空機級の材料を備え得る。ケーブル176は、取付板102が、動くように構成され、使用中に使用者の背骨/背中に適合するように、取付板102を連結し得る。
【0038】
[0055]図5A及び6Aに示される様々な実施形態では、取付メカニズム104は、上部取付板116を上部中間取付板118に、上部中間取付板118を下部中間取付板120に、下部中間取付板120を下部取付板122に連結し得る。
【0039】
[0056]一実施形態では、取付メカニズム104は、取付ブロック178及びケーブル176を備え得る。取付ブロック178は、取付板102に溶接されるか又は他の方法でそれに取り付けられ得、図5A及び5Bに示されるように配向されている。ケーブル176は、任意の既知の方法によって取付ブロック178に取り付けられ得る。
【0040】
[0057]一実施形態では、そして図5A、6B、7B、及び7Dを参照すると、取付ブロック178は、内側部180及び外側部182を備え得る。内側部又は外側部のうちの一方又は両方は、ケーブルを受けるように構成された溝部184を備え得る。内側部は、取付板102に溶接されるか又はそれ以外の方法でそれに取り付けられ得る。内側部180は、外側部182に位置している穴内に配置されるボルト185を受け得るネジ穴(図示せず)を備え得る。4ボルトパターンが示されているが、任意の適切な締結方法が使用され得る。一実施形態では、取付メカニズムは、中央ネジ186を備え得、これは、ケーブル176を更に取り付けるために使用され得る。
【0041】
[0058]一実施形態では、溝部184は、深さが1/8インチの外周を備え得、取付ブロック178中に延在する。一実施形態では、工業用の3/16の航空機級のメタルケーブルは溝部184内で受けられ、外側部182は、内側部180に締結される。外側部182が内側部180に締結されると、中央ネジ186は、ケーブルを更に固定するために利用され得る。
【0042】
[0059]様々な実施形態では、そして図4及び5Aを参照すると、SCBAフレーム100は、エアシリンダ114を取り付けるために使用されるエアシリンダ取付システム186を備え得る。エアシリンダ取付システム186は、上部フランジ188及び下部フランジ190を備え得る。上部フランジ188は、取付板102の上方縁部から外方に延び、下部フランジ190は、取付板102の下方縁部から外方に延びる。上部フランジ188の各々は、中央切り欠き192を備え得る。下部フランジ190の各々は、切り欠き194及び/又は少なくとも1つのスロット196を備え得る。中央切り欠き192及び切り欠き194は、図3及び4に示されるように、様々なストラップ198又は他のタイプのコネクタが、エアシリンダを取り付けるために使用されることを可能にするように構成される。
【0043】
[0060]技術の更なる進歩は、フレーム100設計の改良のための機会を提示し得る。この設計に利用されるSCBAボトルは、直径が4と3/8インチで、ノブとゲージを含んだ長さが16インチという全体寸法を有する3000psiのボトルであった。実際のボトルは13インチの長さであった。提示されている取付板102の数は、SCBAフレーム100については4つの板であり、述べられた他のアプリケーションについても4つの板である。フレーム全体の全体寸法に加え、取付板102のサイズ及び数もまた変化し得る。各板の幅が将来より狭く製造され得るため、わずか3つの取付板102、及び、パックの長さに沿って装着されることができるだけの数が存在し得る。重要なことは、SCBAフレーム100が、現在利用されている現在の剛性フレーム設計よりも、追加の運動点のそれによって、増加した背骨運動を容易にすることである。SCBAフレーム100設計は、ケーブルシステム/取付メカニズム104のそれによってこれらの運動点を可能にする。ヒンジ、ボールジョイント、ばね、及びジョイントを形成するであろう任意の他の材料は、企図されており、使用に適しているであろう。ケーブルシステム/取付メカニズム104は、360度の動きを可能にし、かつ、パックの軸負荷を支持するために十分に重いゲージ材料からできている動き万能ジョイントを可能にし、垂直軸負荷だけではなく横軸応力においていくらかの「弾力性(give)」を可能にする。ケーブルシステム/取付メカニズム104は、中央に位置しているか、又は個々の取付板102の両端部に位置しているであろう。図8A~8Cに示されるように、使用者は、SCBAフレーム100設計を利用して、運動の更に多くの自由度を可能にされ得る。SCBAフレーム100設計は、制限されているのではなく使用者の背中と共に動く。
【0044】
[0061]SCBAフレーム100設計は、消火設備に関して開始されたが、このSCBAフレーム100設計が消防隊以外の他の人々の利益になり得ることは理解されるべきである。図9に示されるように、可動性フレーム200は、ハイキング、ハンティング、バックパッキング、又は軍事活動にでさえ利用される任意のタイプのバックフレームを備え得、Advance Spinal Mobility Frameのこのコンセプトによって改善されることができる。いくつかの若干の修正を加えれば、この可動性フレーム200設計は、バックパックアプリケーションに十分に適用可能である。
【0045】
[0062]可動性フレーム200は、取付メカニズム104によって連結された複数の略長方形の取付板202を備え得る。一実施形態では、可動性フレーム200は、取付メカニズム104によって連結された4つの略長方形の取付板202を備える。取付メカニズム104は、取付板202が互いに対して動くことを可能にし、SCBAフレーム200が、使用者の背中の形状に適合することを可能にする。取付メカニズム104は、使用者が、垂直に、水平に、又は捩って動くことを可能にし得る。
【0046】
[0063]取付板202は、SCBAの取付板102に類似するが、エアシリンダ取付システム186は、取り除かれている。取付板202は、この業界における様々なバックパックを作り上げるウェビング及び材料を固定するための箇所(point)(スロット、切り欠き、等)を見込んでおり、それは作成済みである。ケーブルシステム/取付メカニズム104は、中央に位置しているか、又は個々の取付板202の両端部に位置しているであろう。ケーブルシステム/取付メカニズム104及び取付板202の向きは、可動性フレーム200がSCBAエアシリンダ取付システム186を含むか含まないかにかかわらず、同じであろう。
【0047】
[0064]可動性フレーム200の幅は、パック製造会社の必要性が要求し得るものに低減されることができる。伝統的なワンピースの垂直バックパックフレームの多数のフレームは、略8インチ×26インチである。腰部取付部と併せて、ケーブルシステム/取付メカニズム104、スロット、及びパンチアウトは、変化しないであろう。
【0048】
[0065]本技術は、特定の例示的な実施形態を参照して説明されている。しかしながら、様々な修正及び変更は、本技術の範囲から逸脱することなくなされ得る。本説明及び図は、制限するものではなく実例となる方法で考慮され、そのような修正はすべて、本技術の範囲内に含まれるよう意図されている。従って、本技術の範囲は、単に、上で説明した特定の例によってではなく、説明される一般的な実施形態及びそれらの法的な同等物によって決定されるべきである。例えば、任意の方法又はプロセスの実施形態において記載されているステップは、別途明記されていない限り、任意の順序で実行され得、特定の例において提示された明示的な順序に限定されるものではない。追加的に、任意の装置の実施形態に記載されている構成要素及び/又は要素は、本技術と実質的に同じ結果を生み出すように、組み立てられ得るか、そうでなければ、様々な順列で動作的に構成され得、それ故、特定の例に記載されている特定の構成に限定されるものではない。
【0049】
[0066]利益、他の利点、及び問題への解決策が特定の実施形態に関して上で説明されてきたが、任意の利益、利点、問題への解決策、又は任意の特定の利益、利点、又は解決策を生じさせるか又はより明白にさせ得る任意の要素は、重要な、必須の、又は不可欠な特徴又は構成要素であると解釈されるべきではない。
本明細書で使用される場合、「備える」、「備えている」という用語又はそれらの任意の変形は、要素のリストを備えるプロセス、方法、製品、構成、又は装置が、記載されているこれらの要素だけを含むのではなく、そのようなプロセス、方法、製品、構成、又は装置に固有である又は明白にリストに記載されていない他の要素も含み得るような、非排他的な包含を参照するよう意図されている。本技術の実施に際して使用される上述した構造、配列、アプリケーション、割合、要素、材料、又は構成要素の他の組合せ及び/又は修正は、具体的に記載されていないものに加えて、変更され得るか、そうでなければ、これらの一般的な原理から逸脱することなく、特に、特定の慣用、製造仕様、設計パラメータ、又は他の動作要件に適合し得る。
本技術は、好ましい実施形態を参照して上に説明されている。しかしながら、変更及び修正は、本技術の範囲から逸脱することなく、この好ましい実施形態に対してなされ得る。以下の特許請求の範囲で表されるように、これらの及び他の変更又は修正は本技術の範囲内に含まれるよう意図されている。

ここに、出願当初の特許請求の範囲の記載事項を付記する。
[1] フレームが使用者の背中と関節結合を成すことができるように、水平に自給式呼吸器ボトルを取り付けるためのフレームであって、
上縁部と、下縁部と、一対の辺部とを備える上板と、
上縁部と、下縁部と、一対の辺部とを備える中間板と、
上縁部と、下縁部と、一対の辺部とを備える下板と、
前記上板の前記下縁部を前記中間板の前記上縁部に枢支連結する第1の取付メカニズムと、
前記中間板の前記下縁部及び前記下板の前記上縁部を枢支連結する第2の取付メカニズムと、ここにおいて、前記第1の取付メカニズム及び前記第2の取付メカニズムは、前記上板、中間板、及び下板が、水平軸を中心として、かつ、前記使用者の動きに従って捩って、関節動作することを可能にする、
を備えるフレーム。
[2] 前記第1の取付メカニズムは、一対の取付メカニズムを備える、[1]に記載のフレーム。
[3] 前記一対の第1の取付メカニズムは、前記上板及び中間板の前記辺部に近接して位置している、[2]に記載のフレーム。
[4] 前記第1の取付メカニズム及び前記第2の取付メカニズムは、各々、一対の取付メカニズムを備える、[1]に記載のフレーム。
[5] 前記一対の第1の取付メカニズム及び第2の取付メカニズムは、前記上板、中間板、及び下板の前記辺部に近接して位置している、[4]に記載のフレーム。
[6] 前記第1の取付メカニズム及び前記第2の取付メカニズムは、ケーブルを備える、[1]に記載のフレーム。
[7] 前記第1の取付メカニズム及び前記第2の取付メカニズムは、各々、前記上板、中間板、下板の前記辺部に連結されており、かつ、それらに近接して位置している一対のブロックを更に備える、[6]に記載のフレーム。
[8] 前記ケーブルは、前記一対のブロックに連結されている、[7]に記載のフレーム。
[9] 前記ケーブルは、前記ブロックのうちの少なくとも1つにおける溝部内で連結されている、[8]に記載のフレーム。
[10] 前記上板、前記中間板、及び前記下板は、各々、前記板の内面に連結されており、かつ、前記板の前記辺部から内方に延びる一対の腰部支持部を備える、[1]に記載のフレーム。
[11] 前記上板、前記中間板、及び前記下板は、略長方形である、[1]に記載のフレーム。
[12] エアシリンダ取付システムを更に備え、前記エアシリンダ取付システムは、
前記上板、前記中間板、及び前記下板の上方縁部の各々から外方に延びる上部フランジと、
前記上板、前記中間板、及び前記下板の下方縁部の各々から外方に延びる下部フランジと
を備える、[1]に記載のフレーム。
[13] 前記上部フランジ及び前記下部フランジの各々は、前記上板、前記中間板、及び前記下板の前記上部フランジと前記下部フランジとの間に前記自給式呼吸器ボトルを取り付けるために、ストラップを受けるように構成された切り欠きを備える、[12]に記載のフレーム。
[14] 前記中間板は、
上縁部と、下縁部と、一対の辺部とを備える上部中間板と、
上縁部と、下縁部と、一対の辺部とを備える下部中間板と、
前記上部中間板の前記下縁部を前記下部中間板の前記上縁部に枢支連結する第3の取付メカニズムと
を備える、[1]に記載のフレーム。
[15] フレームが使用者の背中と共に動くことができるように水平に自給式呼吸器ボトルを取り付けるためのフレームであって、
上縁部と、下縁部と、一対の辺部とを備える上板と、
上縁部と、下縁部と、一対の辺部とを備える上部中間板と、
上縁部と、下縁部と、一対の辺部とを備える下部中間板と、
上縁部と、下縁部と、一対の辺部とを備える下板と、
前記上板の前記下縁部及び前記上部中間板の前記上縁部を枢支連結する第1の取付メカニズムと、
前記上部中間板の前記下縁部を前記下部中間板の前記上縁部に枢支連結する第2の取付メカニズムと、
前記下部中間板の前記下縁部を前記下板の上縁部に枢支連結する第3の取付メカニズムと、ここにおいて、前記第1の取付メカニズム、前記第2の取付メカニズム、及び前記第3の取付メカニズムは、前記上板、前記上部中間板、前記下部中間板、及び前記下板が、水平軸を中心として、かつ、前記使用者の動きに従って捩って、関節動作することを可能にする、
を備えるフレーム。
[16] 前記第1の取付メカニズム、前記第2の取付メカニズム、及び前記第3の取付メカニズムは、各々、前記上板、前記上部中間板、前記下部中間板、及び前記下板の前記辺部に近接して位置する一対の取付メカニズムを備える、[15]に記載のフレーム。
[17] 第1の取付メカニズム、第2の取付メカニズム、及び第3の取付メカニズムの各対は、各々、
前記上板、前記上部中間板、前記下部中間板、及び前記下板の前記辺部に連結されており、かつ、それに近接して位置している一対のブロックと、
前記一対のブロックに連結された一対のケーブルと
を備える、[16]に記載のフレーム。
[18] 前記ケーブルは、前記ブロックのうちの少なくとも1つにおける溝部内で連結される、[17]に記載のフレーム。
[19] フレームが使用者の背中と共に動くことができるような、バックパックシステムのための関節動作フレームであって、
上縁部と、下縁部と、一対の辺部とを備える上板と、
上縁部と、下縁部と、一対の辺部とを備える中間板と、
上縁部と、下縁部と、一対の辺部とを備える下板と、
前記上板の前記下縁部を前記中間板の前記上縁部に枢支連結する第1の取付メカニズムと、
前記中間板の前記下縁部を前記下板の前記上縁部に枢支連結する第2の取付メカニズムと、ここにおいて、前記第1の取付メカニズム及び前記第2の取付メカニズムは、前記上板、中間板、及び下板が、水平軸を中心として、かつ、前記使用者の動きに従って捩って、関節動作することを可能にする、
を備える関節動作フレーム。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6A
図6B
図7A
図7B
図7C
図7D
図7E
図7F
図8A
図8B
図8C
図9