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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-21
(45)【発行日】2023-05-01
(54)【発明の名称】超小型フォームファクタ光コネクタ
(51)【国際特許分類】
   G02B 6/42 20060101AFI20230424BHJP
   G02B 6/36 20060101ALI20230424BHJP
【FI】
G02B6/42
G02B6/36
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2021006952
(22)【出願日】2021-01-20
(62)【分割の表示】P 2020500861の分割
【原出願日】2018-07-16
(65)【公開番号】P2021073519
(43)【公開日】2021-05-13
【審査請求日】2021-01-20
(31)【優先権主張番号】62/549,655
(32)【優先日】2017-08-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/035,691
(32)【優先日】2018-07-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/035,695
(32)【優先日】2018-07-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/588,276
(32)【優先日】2017-11-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/532,710
(32)【優先日】2017-07-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】516183185
【氏名又は名称】センコー アドバンスド コンポーネンツ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100163991
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 慎司
(72)【発明者】
【氏名】高野 一義
(72)【発明者】
【氏名】チャン,ジミー ジュンフー
【審査官】奥村 政人
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第09494744(US,B2)
【文献】特表2004-514931(JP,A)
【文献】特開2017-003833(JP,A)
【文献】特開2000-089059(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 6/24
G02B 6/255-6/27
G02B 6/30- 6/34
G02B 6/36- 6/43
H04B 10/00-10/90
H04J 14/00-14/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の光コネクタを受容するためのトランシーバ光レセプタクルであって、
前記トランシーバ光レセプタクルは、
光レセプタクル外側ハウジング壁を含んだトランシーバ光レセプタクルハウジングと;
前記トランシーバ光レセプタクルハウジング内のレセプタクル配列アセンブリであって、前記レセプタクル配列アセンブリは、フェルール配列スリーブ及び配列スリーブ開口部を有する配列スリーブホルダを含み、前記フェルール配列スリーブは前記配列スリーブホルダの前記配列スリーブ開口部の内部にペアで配置され、前記レセプタクル配列アセンブリは、トランシーバ光レセプタクルハウジング内に受け入れられるレセプタクルフックであって、前記トランシーバ光レセプタクル内に前記光コネクタを保持するように構成されたレセプタクルフックを更に含み、前記レセプタクル配列アセンブリは、前記レセプタクル配列アセンブリを前記トランシーバ光レセプタクルハウジング内に取り付けるためのレセプタクルハウジングフックを更に備えている、レセプタクル配列アセンブリと;
を具備し、
前記光レセプタクル外側ハウジング壁は、前記光コネクタが前記トランシーバ光レセプタクルに挿入されるときに、前記レセプタクルフックを屈曲位置に収容するように構成されており、
隣接する光コネクタ間のトランシーバ壁が除去されており、それにより、前記フェルール配列スリーブの第1のペアと、前記フェルール配列スリーブの前記第1のペアに隣り合う前記フェルール配列スリーブの第2のペアとがコネクタギャップによってのみ分離されている、
トランシーバ光レセプタクル。
【請求項2】
前記レセプタクルハウジングは、前記光コネクタの配列キーと嵌合するコネクタ配列スロットを更に備えている、請求項1に記載のトランシーバ光レセプタクル。
【請求項3】
前記トランシーバ光レセプタクルは、合計で8つのフェルールを有する4つの光コネクタを受容するように構成されている、請求項1に記載のトランシーバ光レセプタクル。
【請求項4】
前記トランシーバ光レセプタクルは、クワッド小型フォームファクタプラグ可能(QSFP)フットプリントにおいて、合計で8つのLC型フェルールを有する4つの光コネクタを受容するように構成されている、請求項に記載のトランシーバ光レセプタクル。
【請求項5】
前記トランシーバ光レセプタクルは、小型フォームファクタプラグ可能(SFP)フットプリントにおいて、合計で4つのLC型フェルールを有する2つの光コネクタを受容するように構成されている、請求項1に記載のトランシーバ光レセプタクル。
【請求項6】
複数の光コネクタのための光アダプタであって、
アダプタ外側ハウジング壁を含んだアダプタハウジングと;
前記アダプタハウジング内のアダプタ配列アセンブリであって、前記アダプタ配列アセンブリは、配列スリーブホルダの配列スリーブ開口部の内部にペアで配置されたフェルール配列スリーブを含み、前記アダプタ配列アセンブリは、前記アダプタハウジング内に受け入れられるレセプタクルフックであって、前記光アダプタ内に前記光コネクタを保持するように構成されたレセプタクルフックを更に含み、前記アダプタ配列アセンブリは、前記アダプタ配列アセンブリを前記アダプタハウジング内に取り付けるためのアダプタハウジングフックを更に備えている、アダプタ配列アセンブリと;
を具備し、
前記アダプタ外側ハウジング壁は、前記光コネクタが前記光アダプタに挿入されるときに、前記レセプタクルフックを屈曲位置に収容するように構成されており、
隣接する光コネクタ間のアダプタ壁が除去されており、それにより、前記フェルール配列スリーブの第1のペアと、前記フェルール配列スリーブの前記第1のペアに隣り合う前記フェルール配列スリーブの第2のペアとがコネクタギャップによってのみ分離されている、
光アダプタ。
【請求項7】
前記アダプタハウジングは、パネルフックを更に備えている、請求項に記載の光アダプタ。
【請求項8】
前記アダプタハウジングは、アダプタフランジを更に備えている、請求項に記載の光アダプタ。
【請求項9】
前記アダプタハウジングは、フレックスタブを更に備えている、請求項に記載の光アダプタ。
【請求項10】
前記アダプタハウジングは、前記光コネクタの配列キーと嵌合するコネクタ配列スロットを更に備えている、請求項に記載の光アダプタ。
【請求項11】
前記光アダプタは、クワッド小型フォームファクタプラグ可能(QSFP)フットプリントにおいて、合計で8つのLC型フェルールを有する4つの光コネクタを受容するように構成されている、請求項に記載の光アダプタ。
【請求項12】
前記光アダプタは、小型フォームファクタプラグ可能(SFP)フットプリントにおいて、合計で4つのLC型フェルールを有する2つの光コネクタを受容するように構成されている、請求項に記載の光アダプタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願との相互参照
この出願は、2017年7月14日に出願された米国仮特許出願第62/532,710号、2017年8月24日に出願された第62/549,655号、及び2018年11月17日に出願された第62/588,276号の優先権を主張し、これらの開示は参照により組み込まれる。
本開示は、一般に、超小型フォームファクタ光コネクタ、並びに、アダプタ及び光トランシーバ内における関連する接続に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットの普及は、通信ネットワークの前例のない成長をもたらした。サービスに対する消費者の需要と競争の激化により、ネットワークプロバイダは、コストを削減しながらサービス品質を改善する方法を継続的に見つけていく必要がある。
【0003】
特定のソリューションは、高密度相互接続パネルの展開を含んでいる。高密度相互接続パネルは、急速に成長するネットワークをサポートするために必要な増加する相互接続量をコンパクトなフォームファクタに統合するように設計することができ、これにより、サービス品質が向上し、フロアスペースやサポートのオーバーヘッドなどのコストが削減される。ただし、特に光ファイバ接続に関連するデータセンタの領域には、依然として改善の余地がある。例えば、コネクタ及びアダプタのメーカーは、デバイスのサイズを小さくすると同時に、展開の容易さ、堅牢性、及び展開後の変更可能性を高めることを常に求めている。特に、既存のデータセンタ機器との下位互換性を提供するために、以前は少数のコネクタに使用されていたのと同じ設置面積で、より多くの光コネクタを収容する必要がある。例えば、現在のフットプリントの1つは、小型フォームファクタプラグ可能(SFP)トランシーバフットプリントとして知られている。このフットプリントは、現在、2つのLCタイプのフェルール光接続に対応している。しかしながら、同じフットプリント内で4つの光接続(送信/受信の2つのデュプレックス接続)に対応することが望ましい場合がある。別の現在のフットプリントは、クアッド小型フォームファクタプラグ可能(QSFP)トランシーバフットプリントである。このフットプリントは、現在、4つのLCタイプのフェルール光接続に対応している。しかしながら、同じフットプリント内でLCタイプのフェルールの8つの光接続(送信/受信の4つのデュプレックス接続)に対応することが望ましい場合がある。
【0004】
データセンタ及びスイッチングネットワークなどの通信ネットワークでは、係合コネクタ間の多数の相互接続が高密度パネル中にコンパクト化される場合がある。パネル及びコネクタの生産者は、コネクタのサイズ及び/又はパネル上の隣接するコネクタ間の間隔を縮小することにより、このような高密度に向けて最適化するかもしれない。どちらの方法もパネルコネクタの密度を高めるには効果的だが、コネクタのサイズや間隔を縮小すると、サポートコストが増加し、サービス品質が低下する可能性がある。
【0005】
高密度パネル構成では、隣接するコネクタ及びケーブルアセンブリが個々のリリースメカニズムへのアクセスを妨げる場合がある。このような物理的な障害は、ケーブル及びコネクタにかかる応力を最小限に抑えるためのオペレータの能力を妨げる可能性がある。例えば、これらのストレスは、ユーザが密集したコネクタのグループに到り、周囲の光ファイバやコネクタを押して親指と人差し指とで個々のコネクタリリースメカニズムにアクセスするとき等に適用され得る。ケーブル及びコネクタに過度のストレスをかけると、潜在的な欠陥が生じたり、終端の完全性や信頼性が損なわれたり、ネットワークパフォーマンスに重大な混乱が生じる可能性がある。
【0006】
オペレータは、ドライバなどのツールを使用してコネクタの密集したグループに到達し、リリースメカニズムをアクティブにしようとする場合があるが、隣接するケーブル及びコネクタがオペレータの視線を妨げ、隣接するケーブルを押しのけることなくリリースメカニズムにツールを誘導することが困難になる場合がある。更に、オペレータが明確な視線を持っている場合でも、ツールをリリースメカニズムに誘導するのは時間がかかる場合がある。したがって、ツールの使用は、サポート時間の短縮及びサービス品質の向上に効果的ではない場合がある。
【発明の概要】
【0007】
2つ以上のLCタイプの光フェルールを保持する光コネクタが提供される。光コネクタは、外側ボディ、2つ以上のLCタイプの光フェルールを収容する内側前部ボディ、光フェルールを嵌合レセプタクルに向けて付勢するためのフェルールバネ、及びフェルールバネを支持するための後部ボディを備えている。外側ボディ及び内側前部ボディは、4つのLCタイプの光フェルールが小型フォームファクタプラグ可能(SFP)トランシーバフットプリントに収容されるように、又は、8つのLCタイプの光フェルールがクワッド小型フォームファクタプラグ可能(QSFP)トランシーバフットプリントに収容されるように、構成されている。嵌合レセプタクル(トランシーバ又はアダプタ)は、レセプタクルフックと、レセプタクルフックを光レセプタクルフックの凹部に挿入することにより、光コネクタが嵌合レセプタクルと接続する際にレセプタクルフックを屈曲位置に収容する開口部を備えたハウジングとを含んでいる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1A図1Aは、従来技術の標準的な6.25mmピッチのLCコネクタSFPの斜視図である。
【0009】
図1B図1Bは、従来技術の標準的な6.25mmピッチのLCアダプタの斜視図である。
【0010】
図1C図1Cは、図1Bの従来技術アダプタの上面図である。
【0011】
図1D図1Dは、図1Bの従来技術アダプタの正面図であり、6.25mmピッチを示している。
【0012】
図2A図2Aは、従来技術のLCデュプレックスコネクタの斜視図である。
【0013】
図2B図2Bは、リモートリリースプルタブを備えた従来技術のLCデュプレックスコネクタの斜視図である。
【0014】
図2C図2Cは、図2A及び2Bに示される実施形態で使用される従来技術のLCコネクタの上面図である。
【0015】
図2D図2Dは、図2Cの従来技術LCコネクタの側面図である。
【0016】
図3図3は、コネクタの一実施形態の分解図である。
【0017】
図4図4は、コネクタの一実施形態の斜視図である。
【0018】
図5図5は、外部ハウジングが前部ボディから取り外されたコネクタの一実施形態の斜視図である。
【0019】
図6図6は、デュプレックスコネクタの一実施形態の斜視図である。
【0020】
図7図7は、デュプレックスコネクタの別の実施形態の斜視図である。
【0021】
図8図8は、クワッドコネクタの一実施形態の斜視図である。
【0022】
図9図9は、クワッドコネクタの一実施形態の別の斜視図である。
【0023】
図10図10は、アダプタタイプの様々な実施形態を示している。
【0024】
図11A図11Aは、アダプタに接続されたコネクタの側面図である。
【0025】
図11B図11Bは、アダプタから取り外されつつあるコネクタの側面図である。
【0026】
図12A図12Aは、取り外されつつあるコネクタの外側ハウジングの側面図である。
【0027】
図12B図12Bは、前部ボディを示すコネクタの透明な外側ハウジングの斜視図である。
【0028】
図13図13は、対応するアダプタに挿入されたクワッドコネクタの一実施形態の斜視図である。
【0029】
図14図14A乃至14Cは、コネクタの様々な実施形態を使用したケーブル管理を描いた例である。
【0030】
図15図15A及び15Bは、ジャケットごとに複数のファイバストランドを使用するケーブル管理を描いた例である。
【0031】
図16図16は、ジャケットごとに複数のファイバストランドを使用するケーブル管理システムの使用形態を描いた例である。
【0032】
図17図17は、ジャケットごとに複数のファイバストランドを使用するケーブル管理システムの使用形態を描いた別の例である。
【0033】
図18図18A及び18Bは、MTコネクタの一実施形態の様々な図である。
【0034】
図19図19A乃至19Dは、可能な代替コネクタ設計を描いた例である。
【0035】
図20図20は、2つのコネクタのデュプレックスコネクタから2つのシンプレックスコネクタへの動きを示している。
【0036】
図21A図21Aは、一実施形態によるマイクロ光コネクタの分解図を示している。
【0037】
図21B図21Bは、図21Aの組み立てられたマイクロ光コネクタの斜視図である。
【0038】
図22図22は、図21Bのマイクロ光コネクタの正面図であり、コネクタ全体の寸法とフェルールのピッチを示している。
【0039】
図23A図23Aは、図21Bのマイクロ光コネクタが図24のアダプタにラッチされている状態の断面図である。
【0040】
図23B図23Bは、図21Bのマイクロ光コネクタが図24のアダプタからアンラッチされている状態の断面図である。
【0041】
図24図24は、図21Bのマイクロ光コネクタ用のアダプタの分解図である。
【0042】
図25A図25Aは、組み立てられた図24のアダプタの断面図である。
【0043】
図25B図25Bは、図24のアダプタハウジングの断面側面図である。
【0044】
図26図26は、図24の組み立てられたアダプタの正面図である。
【0045】
図27A図27Aは、図21Aのマイクロ光コネクタの前部ボディの等角図である。
【0046】
図27B図27Bは、図27Aの前部ボディの右側面図である。
【0047】
図28A図28Aは、図21Aのマイクロ光コネクタの後部ボディの等角図である。
【0048】
図28B図28Bは、図28Aの後部ボディの側面図である。
【0049】
図29A図29Aは、図21Aのマイクロ光コネクタの外側ハウジングの等角図である
【0050】
図29B図29Bは、図29Aの外側ハウジングの正面図である。
【0051】
図29C図29Cは、図29Aの外側ハウジングの断面図であり、配向凸部の上部を示している。
【0052】
図29D図29Dは、図29Aの外側ハウジングの内側図である。
【0053】
図29E図29Eは、図29Aの外側ハウジングの内側図である。
【0054】
図30図30は、図24のアダプタのアダプタフックの側面図である。
【0055】
図31図31は、図21Bのマイクロ光コネクタと組み立てられた図24のアダプタの等角図である。
【0056】
図32A図32Aは、ラッチギャップを示す従来技術コネクタの断面図である。
【0057】
図32B図32Bは、図24のアダプタとラッチされた(左側)及びアンラッチされた(右側)状態における、組み立てられた図21Bのマイクロ光コネクタの断面図である。
【0058】
図33A図33Aは、QSFPフットプリントの図21Bのマイクロ光コネクタを示しており、寸法はミリメートル単位で表されている。
【0059】
図33B図33Bは、SFPフットプリントの図21Bのマイクロ光コネクタを示しており、寸法はミリメートル単位で表されている。
【0060】
図34図34A乃至34Cは、ラッチ前(図34A)、ラッチ中(図34B)、及びラッチ後(図34C)における、図21Bのマイクロ光コネクタと相互作用するアダプタフックを示している。
【0061】
図35図35A乃至35Cは、ラッチ前(図35A)、ラッチ中(図35B)、及びラッチ後(図35C)における、図21Bのマイクロ光コネクタのサイドフラップ動作を示している。
【0062】
図36A図36Aは、トランシーバ内の複数のマイクロ光コネクタを示している。
【0063】
図36B図36Bは、図36Aのトランシーバの正面図である。
【0064】
図37図37は、更なる実施形態によるマイクロ光コネクタの分解図である。
【0065】
図38図38は、図37のマイクロ光コネクタの前部ボディの等角図である。
【0066】
図39図39は、図37のマイクロ光コネクタの後部ボディの等角図である。
【0067】
図40図40A、40B、及び40Cは、図337の光コネクタの極性を反転させるための技術を示している。
【0068】
図41図41は、更なる実施形態によるマイクロ光コネクタの分解図である。
【0069】
図42A図42Aは、図41のマイクロ光コネクタの前部ボディの等角図である。
【0070】
図42B図42Bは、図42Aの前部ボディの側面図である。
【0071】
図43図43は、図41のマイクロ光コネクタの後部ボディの等角図である。
【0072】
図44A図44Aは、図21A図37、及び図41のマイクロ光コネクタの何れかと共に使用され得る外側ハウジングの等角図である。
図44B図44Bは、図21A図37、及び図41のマイクロ光コネクタの何れかと共に使用され得る外側ハウジングの等角図である。
図44C図44Cは、図21A図37、及び図41のマイクロ光コネクタの何れかと共に使用され得る外側ハウジングの等角図である。
【0073】
図45図45は、更なる実施形態によるアダプタの分解図である。
【0074】
図46図46は、組み立てられた図45のアダプタの断面図である。
【0075】
図47図47は、別の実施形態によるコネクタの分解図である。
【0076】
図48図48は、図47のコネクタの後部ボディ及び後部ポストの等角図である。
【0077】
図49図49は、光ファイバと共に組み立てられた図47の後部ポストの断面図である
【0078】
図50図50は、図47のコネクタの正面図である。
【0079】
図51図51は、図47のコネクタのブーツの等角図である。
【0080】
図52図52は、図45のアダプタの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0081】
本開示は、説明される特定のシステム、装置、及び方法に限定されず、これらは異なり得る。本明細書で使用される用語は、特定のバージョン又は実施形態のみを説明するためのものであり、発明の範囲を限定することを意図したものではない。
【0082】
本明細書において、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈が明確にそうでないと示さない限り、複数への参照を含んでいる。別に定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。本開示に記載された実施形態の何れも、従来発明のためにそのような開示に先行する権利を与えられないことの承認として解釈されるべきではない。この文書で使用されている「comprising」という用語は、「含むが、これに限定されない」ことを意味している。
【0083】
以下の用語は、本出願の目的において、以下に記載される各々の意味を有するものとする。
【0084】
本明細書で使用される「コネクタ」は、第1のモジュール又はケーブルを第2のモジュール又はケーブルに接続するデバイス及び/又はそのコンポーネントを表す。コネクタは、光ファイバ伝送又は電気信号伝送用に構成することができる。コネクタは、現在既知又は今後開発される任意の適切なタイプとすることができ、例えば、フェルールコネクタ(FC)、ファイバ分散データインタフェイス(FDDI)コネクタ、LCコネクタ、メカニカルトランスファー(MT)コネクタ、スクエア(SC)コネクタ、CSコネクタ、又はストレートチップ(ST)コネクタであってもよい。コネクタは、一般に、コネクタハウジングボディによって定義されてもよい。幾つかの実施形態において、ハウジングボディには、本明細書に記載の構成要素の何れか又は全てが組み込まれていてもよい。
【0085】
「光ファイバケーブル」又は「光ケーブル」とは、光ビームで光信号を伝導するための1つ又は複数の光ファイバを含んだケーブルを指す。光ファイバは、ガラス、ガラスファイバ、及びプラスチックなどの適切な透明材料で構成することができる。ケーブルには、光ファイバを囲むジャケット又はシース材料を含めることができる。更に、ケーブルは、ケーブルの一端又は両端のコネクタに接続することができる。
【0086】
本明細書で説明する様々な実施形態は、一般に、周囲のコネクタを損傷したり、誤って周囲のコネクタを外したり、周囲のコネクタを介した伝送を中断したり等することなく、高密度パネル上で密集したケーブルアセンブリコネクタを取り外すことができるように、リモートリリース機構を提供する。様々な実施形態は、例えば、将来の狭ピッチLCSFP及び将来の狭幅SFPと共に使用するための狭ピッチLCデュプレックスコネクタ及び狭幅マルチファイバコネクタも提供する。リモートリリース機構により、狭ピッチLCSFP及び狭幅マルチファイバSFPの高密度アレイで狭ピッチLCデュプレックスコネクタ及び狭幅マルチファイバコネクタを使用することができる。
【0087】
図1Aは、従来技術の標準的な6.25mmピッチのLCコネクタSFPの斜視図を示している。SFP100は、デュプレックスコネクタを受け入れるように構成されており、各々がそれぞれのLCコネクタを受け入れるための2つのレセプタクル102を提供している。ピッチ104は、2つのレセプタクル102の各中心長手方向軸間の軸間距離として定義される。図1Bは、従来技術の標準的な6.25mmピッチのLCアダプタの斜視図である。アダプタ106は、デュプレックスコネクタを受け入れるようにも構成されており、各々がそれぞれのLCコネクタを受け入れるための2つのレセプタクル108を提供している。図1Cは、図1Bのアダプタ106の上面図である。アダプタ106のピッチは、アダプタの正面図を示す図1Dに示されているように、2つのレセプタクル108の各中心長手方向軸間の軸間距離として、SFP100のピッチと同様に定義される。
【0088】
図2Aは、従来のSFP100及び従来のアダプタ106と共に使用され得る従来技術のLCデュプレックスコネクタ200を示している。LCデュプレックスコネクタ200は、2つの従来のLCコネクタ202を含んでいる。図2Bは、リモートリリースプルタブ206を有し、2つの従来のLCコネクタ208を含んでいる、別の従来技術のLCデュプレックスコネクタ204を示している。図示されているように、リモートリリースプルタブは、2つのプロング210を含み、各プロング210は、各LCコネクタ208の延長部材212に結合するように構成されている。図2C及び2Dは、それぞれ、5.6mmの幅を有する従来のLCコネクタ208の上面図及び側面図を示しており、更に延長部材212を示している。
【0089】
本明細書で議論されるように、現在のコネクタは、例えば、フットプリントの削減、構造強度の増加、極性変更の可能化等の様々な手段によって改善され得る。本明細書で開示される様々な実施形態は、以下で更に議論されるように、現在の最新技術に対する改善を提供する。
【0090】
幾つかの実施形態では、図3に示すように、コネクタ300は、様々な構成要素を備えていてもよい。図3を参照すると、詳細を表示するために、コネクタ300の例示的な実施形態が分解図で示されている。幾つかの実施形態では、本明細書で更に説明するように、コネクタ300は、外側ハウジング301、前部ボディ302、1つ又は複数のフェルール303、1つ又は複数のフェルールフランジ304、1つ又は複数のバネ305、後部ボディ306、後部ポスト307、圧着リング308、及びブーツ309を有していてもよい。幾つかの実施形態では、後部ボディ306は、前部ボディ302の窓/カットアウト302.1と連動し得る1つ又は複数の凸部306.1を備えていてもよい。これにより、後部ボディ306及び前部ボディ302を、フェルール303、フェルールフランジ304、及びバネ305の周りにしっかりと固定することができる。図3の各要素は、4つのLCタイプの光フェルールを備えた2つの光コネクタが小型フォームファクタプラグ可能(SFP)トランシーバフットプリントに収容できるように、又は、合計8つのLCタイプの光フェルールを備えた少なくとも2つの光コネクタがクワッド小型フォームファクタプラグ可能(QSFP)トランシーバフットプリントに収容できるように、構成されている。
【0091】
図4を参照すると、コネクタ400が組み立てられた状態の実施形態が示されている。幾つかの実施形態では、組み立てられたコネクタは、外側ハウジング401、外側ハウジング内に配置された前部ボディ402、1つ又は複数のフェルール403、1つ又は複数のフェルールフランジ(図示せず)、1つ又は複数のバネ(図示せず)、後部ボディ406、後部ポスト(図示せず)、圧着リング(図示せず)、ブーツ409、及びプッシュプルタブ410を有していてもよい。幾つかの実施形態では、コネクタは、プッシュプルタブ410付近の外側ハウジング401上の窓412及び前部ボディ上の凸部413から構成される1つ又は複数のラッチ機構を有していてもよい。窓412及び凸部413から構成されるラッチ機構により、外側ハウジング401が前部ボディ402にしっかりと取り付けられる。更なる実施形態では、外側ハウジング401は、アダプタ(後述の図13に示される)からロックタブ又はロック機構を受け入れるための凹部411を有していてもよい。外側ハウジング401の凹部411は、コネクタをアダプタ中へと固定するために、アダプタ(後述の図13に示される)又はトランシーバレセプタクルと連結するために使用される。当業者によって理解されるように、プッシュプルタブ410は、追加のツールを必要とすることなく、コネクタをレセプタクルから取り外すことを可能にする。或いは、プッシュプルタブを取り除き、コネクタを手動で除去することも可能である。1つ又は複数の更なる実施形態において、外側ハウジング401は、キー414を更に有し得る。キー414は、アダプタ又はトランシーバなどのレセプタクルに挿入されると、コネクタを所定の向きに保つことができる。
【0092】
図5は、本開示の光コネクタの極性を変更する手順を示している。図5に示されているように、幾つかの実施形態では、コネクタ500のラッチ機構は、2つの主要部分:窓(見えない)及び1つ又は複数の凸部513から構成され得る。図5に図示されているように、外側ハウジング501は、窓を通って出る凸部513によって形成されているラッチ機構を外すことにより、前部ボディ502上をスライドするか、又は、取り外し、それにより、窓の後壁に接触するようにできる(ラッチ機構を介して前部ボディに取り付けられている外側ハウジングの図示された例については図4を参照)。幾つかの実施形態において、プッシュプルタブ510は、図示されているように、外側ハウジング501に恒久的に取り付けられ得る。
【0093】
前部ボディ502は、外側ハウジング501から取り外され、矢印520で示されているように180°回転され、外側ハウジングに再挿入されてもよい。これにより、図5の矢印図に示されているように、前部ボディ502の極性の変化が可能になり、したがって、繊細なファイバケーブル及びフェルールを不必要に危険にさらすことなく、フェルールを迅速且つ簡単に切り替えることができる。
【0094】
幾つかの実施形態では、2つ以上のコネクタを一緒に接続して、構造的完全性を高め、全体的な設置面積を減らし、製造コストを削減することが有益であり得る。したがって、図6に示されているように、コネクタ600は、幾つかの実施形態では、2つの前部ボディ602を保持することができる外側ハウジング601を利用していてもよい。様々な他の実施形態が本明細書に開示されており、本明細書に開示された実施形態はすべて、説明目的のためにのみ示される非限定的な例であることに留意されたい。
【0095】
したがって、図6に示す実施形態は、デュプレックス外部ハウジング601を利用し、例えば、単一の外部ハウジング内に6つ又は8つの光コネクタなど、より大きな容量を備えた追加又は代替の実施形態が存在し得る。図6に示されているように、幾つかの実施形態では、外側ハウジング601は、それぞれ2つの別個のフェルール603を有する2つの前部ボディ602を受け入れることができる。図示されているように、前部ボディ602は、ラッチ機構612及び613を介して、外側ハウジング601にしっかりと固定され得る。追加の実施形態では、プッシュプルタブ610は、図示されているように、単一のタブを使用してアダプタから2つ以上のコネクタをリリースできるように修正することができる。図6に示されているように、単一ボディプッシュプルタブ610及び外側ハウジング601は、前部ボディ602の複数の凸部613を受け入れるための2つの窓612を有していてもよい。本明細書で論じられるように、外側ハウジング601の凹部611は、コネクタをアダプタ(後述の図13に示される)に固定するために使用される。1つ又は複数の更なる実施形態において、コネクタは、図示されているように、個々の後部ボディ606及びブーツ609(即ち、前部ボディごとに1つの後部ボディ/ブーツ)を有していてもよい。
【0096】
或いは、図7に示すような幾つかの実施形態では、コネクタ700は、個々の後部ボディ(例えば図6に示したような)の代わりに、単一のブーツ709及びデュプレックス(即ち単一ボディ)後部ボディ706を有していてもよい。幾つかの実施形態では、デュプレックス後部ボディ706は、図6の個々の後部ボディの寸法とは異なる寸法を有してもよく、例えば、それらは、ブート709を出た後にファイバをルーティングする必要性に対応するためにより長くてもよい。本明細書で論じられる他の実施形態と同様に、図7に示されるコネクタは、外側ハウジング(例えばデュプレックス外側ハウジング)701、1つ又は複数のフェルール703、1つ又は複数の窓712を通って出る凸部(図示せず)によって形成される少なくとも1つのラッチ機構、及びプッシュプルタブ710もまた含み得る。
【0097】
前述のように、2つ以上のコネクタを接続して、構造の完全性を高め、全体的な設置面積を削減し、製造コストを削減することが有益な場合がある。したがって、図6と同様に、図8は、幾つかの実施形態において、複数(例えば4つ)の前部ボディ802を保持することができる外側ハウジング801を利用可能なコネクタ800を示している。
【0098】
図8に示されているように、幾つかの実施形態は、各々が1つ又は複数のフェルール803を備えた最大4つの前部ボディ802を受け入れることができる外側ハウジング801を有していてもよい。図示されているように、各前部ボディ802は、ラッチ機構812及び813を介して外側ハウジング801にしっかりと固定することができる。追加の実施形態では、プッシュプルタブ810は、単一のタブを使用してアダプタから最大4つのコネクタを取り外すことができるように修正することができる。図8に図示されているように、プッシュプルタブ810は、4つの凹部811を含むことができ、本明細書で説明するように、アダプタ(後述の図13に示す)又はトランシーバの前部レセプタクル部分などのレセプタクルにコネクタを固定するために使用される。1つ又は複数の更なる実施形態において、コネクタは、図示されているように、個々の後部ボディ806及びブーツ809(即ち、前部ボディごとに1つの後部ボディ/ブーツ)を有していてもよい。
【0099】
図8と同様に、図9は、外側ハウジング901が、各々が1つ又は複数のフェルール903を備えた最大4つの前部ボディ902を受け入れることができる実施形態を示している。図示されているように、各前部ボディ902は、ラッチ機構912及び913を介して外側ハウジング901にしっかりと固定することができる。追加の実施形態では、プッシュプルタブ910は、単一のタブを使用してアダプタから最大4つのCSコネクタを取り外すことができるように修正することができる。図9に図示されているように、プッシュプルタブ910は、4つの凹部911を含むことができ、本明細書で説明するように、アダプタ(後述の図13に示す)又はトランシーバの光学レセプタクル部分にコネクタを固定するために使用される。図9の実施形態は、単一の後部ボディ906及び単一のブーツ909を利用していてもよい。1つ又は複数の更なる実施形態において、コネクタは、図示されているように、個々の後部ボディ906及びブーツ909(即ち、全4つの前部ボディに対して1つの後部ボディ/ブーツ)を有していてもよい。
【0100】
別の態様では、本開示は、コネクタの外側ハウジングを取り外し、組み立てられたコネクタの残りの部分がより大きな又はより小さな容量を有するハウジングに挿入される、光ケーブルを再構成する方法を提供している。例えば、複数の2フェルール容量ハウジングの外側ハウジングを取り外し、コネクタ内側ボディ及び関連部品を、4フェルール又は8フェルール容量の何れかを有する第2の外側ハウジングに挿入することができる。或いは、4フェルール容量の外側ハウジングを取り外し、内側ボディ及び関連部品を、各々が2フェルール容量を有する2つの第2の外側ハウジングに挿入することもできる。同様に、8フェルール容量の外側ハウジングを取り外して、2つの4フェルール容量ハウジング又は4フェルール容量及び2つの2フェルール容量のハウジングに交換することもできる。このようにして、トランシーバなどの嵌合する光電子部品の容量に合わせて、ケーブルを柔軟に再構成することができる。本開示のこの態様は、図10に関連して図示されている。
【0101】
ここで図10を参照すると、単一のコネクタ1002を受け入れる単一のハウジング1001などの様々な実施形態が存在し得る。2つのコネクタ1004を収容するデュプレックスハウジング1003及び/又は最大4つのコネクタ1006を収容し得るクワッドハウジング1005などの追加の実施形態も存在し得る。明示的に示されていない様々な他の実施形態が存在し得ることを当業者は理解するべきである。例えば、5、6、7、8、9、10、又はそれより多いコネクタ用の容量を備えたハウジングが、本明細書に開示された様々な実施形態に利用されてもよい。以下に示すように、アダプタ及びトランシーバなどの光学部品と光電子部品との間でコネクタをグループ化及びグループ化解除できるように、柔軟なハウジング構成が望ましい。
【0102】
或いは、幾つかの実施形態では、コネクタは、図7に示されるものと同様に、単一のブーツを備えた1つ又は複数のデュプレックス後部ボディを利用していてもよい。それゆえ、図7と同様に、一実施形態は、フットプリントを更に削減し、ケーブル配線を減らし、コネクタのメンテナンスを容易にすることができる。したがって、1つ又は複数の実施形態は、各々が1つ又は複数のフェルールを備えた最大4つの前部ボディを受け入れることができる外側ハウジング801を有していてもよい。幾つかの実施形態では、各前部ボディは、ラッチ機構を介して、外側ハウジングにしっかりと固定されていてもよい。追加の実施形態では、プッシュプルタブは、単一のタブを使用してアダプタから最大4つの前部ボディをリリースすることができるように修正することができる。プッシュプルタブは、外側ハウジングの複数のロックタブを受け入れるための4つの開口部を含んでいてもよい。本明細書で議論されるように、外側ハウジングのロックタブは、コネクタをアダプタ(図13に示される)又はトランシーバの光レセプタクル部分に固定するために使用される。
【0103】
更なる実施形態では、コネクタは、(図9に示すように)単一のブーツを備えた単一のユニボディ後部ボディを利用していてもよい。それゆえ、一実施形態は、フットプリントを更に削減し、ケーブル配線を減らし、コネクタのメンテナンスを容易にすることができる。したがって、1つ又は複数の実施形態は、各々が1つ又は複数のフェルールを備えた最大4つの前部ボディを受け入れることができる外側ハウジング801を有していてもよい。本明細書で説明するように、各前部ボディは、ラッチ機構を介して、外側ハウジングにしっかりと固定することができる。追加の実施形態では、プッシュプルタブは、単一のタブを使用してアダプタから最大4つのコネクタを取り外すことができるように修正することができる。プッシュプルタブは、外側ハウジングの複数のロックタブを受け入れるための4つの開口部を含んでいてもよい。本明細書で説明するように、外部ハウジングのロックタブは、コネクタをアダプタに固定するために使用される。
【0104】
本開示の光コネクタは全て、レセプタクルに収容されるように構成されている。本明細書で使用される「レセプタクル」という用語は、一般的に、光コネクタを収容するハウジングに関する。レセプタクルは、2つ以上の光コネクタを結合する部品である光学アダプタと、オプトエレクトロニクス部品(例えば光信号を電気信号に変換する部品)と通信するコネクタを保持する光レセプタクルを含むトランシーバとの両方を含んでいる。図11Aに示されているように、一実施形態1100Aでは、外側ハウジング1101は、1つ又は複数の凹部1111を備えていてもよい。本明細書で議論され示されているように、1つ又は複数の凹部は、レセプタクル1114がコネクタ1100Aにしっかりと接続することを可能にし得る。したがって、幾つかの実施形態では、レセプタクル1114は、図示されているように、可撓性であり、凹部1111の壁にラッチすることによりコネクタ1100Aをレセプタクルに固定できるレセプタクルフック1115を有していてもよい。このラッチは、外側ハウジング1101がレセプタクルに押し込まれたときに行われる。外側ハウジング1101の傾斜部分は、レセプタクルフック1115が外側ハウジングの前部上にスライドすることを可能にし、それによりコネクタ1100Aをレセプタクルに固定する。
【0105】
追加的又は代替的に、図11Bに示されるような幾つかの実施形態では、コネクタ1100Bは、方向矢印で示されているようにコネクタをアダプタから引き離すことにより、レセプタクル1114から取り外されてもよい。幾つかの実施形態において、プッシュプルタブ1110を介して、ユーザによって力が加えられてもよい。或いは、プッシュプルタブが存在しない場合でも、コネクタをレセプタクルから手動で取り外すことができる。図11Bに示されているように、コネクタ1100Bがレセプタクル1114から取り外されると、可撓性レセプタクルフック1115が分離し、コネクタの端部の斜面を上にスライドして、コネクタをレセプタクルから取り外すことができる。
【0106】
ここで図12A及び12Bを参照すると、本明細書で説明し、先に図5に示したように、前部ボディ1202は、外側ハウジング1201から取り外すことができる。幾つかの実施形態では、図12Aの矢印で示されているように、外側ボディ1201の一部を前部ボディ1202から柔軟に延ばすことができる。本明細書で説明するように、幾つかの実施形態では、前部ボディ1202は、外側ハウジング1201上の窓(図示せず)と連動する凸部1213を備えていてもよい。したがって、1つ又は複数の窓(図示せず、図4参照)から1つ又は複数の凸部1213を除去するように力が外側ハウジング1201に加えられると、前部ボディ1202が外側ハウジングから取り外されてもよい。
【0107】
ここで図13を参照すると、コネクタ(全体は図示せず)がアダプタ1314などのレセプタクルに挿入される実施形態1300が示されている。この特定の非限定的な例では、コネクタは図8に示されているもの(即ち、それぞれ独自の後部ボディ1306及びブーツ1309を有する4つの前部ボディを含む)と類似している。しかしながら、図8とは異なり、ここに示す実施形態は、プッシュプルタブごとに2つのラッチタブを操作してコネクタをアダプタ1314から取り外すことを可能にするデュプレックスプッシュプルタブシステムの代わりに、4つの個別のプッシュプルタブ1310を利用している。
【0108】
本明細書では、コネクタ及びそれらのモジュール能力(例えば、単一のハウジングに複数のコネクタを含めること)に関して、様々な利点及び詳細を説明した。フットプリントの削減、構造の改善、及びコストの削減に加えて、本明細書の様々な実施形態は、データセンタ環境におけるケーブル配線の負担を軽減することに関しても有益であり得る。図14A乃至図14Cに示される例示的な実施形態は、コンパクトな環境で光ケーブルの複雑さを軽減するために使用できるケーブル構成を示している。これらの実施形態では、以下で詳細に議論される図21B図37、及び図41の光学コネクタを含む、本開示で説明する光コネクタのいずれかを使用することができる。図14Aは、図13に示すケーブルと同様の2本のデュプレックスケーブルを示している。幾つかの実施形態では、1つ又は複数の取り外し可能なクリップ1401を2つ以上のジップケーブルに取り付けて、ジップケーブルが外れないようにしてもよい。これにより、2本以上のケーブルを束ねて、追加のケーブルと絡まるリスクを減らすことができる。図14Bは、ケーブルの束縛を解除することにより、実施形態が2つの個別のコネクタに容易に分離でき、したがって、独立して移動及び接続可能な2つの独立した光ファイバチャネルを迅速且つ容易に作成できることを示す例である。図14Cは、図6及び14Aのようなデュプレックスコネクタが2つの個別のコネクタに接続される実施形態を示している。図10で上に描かれた可変ハウジング構成を通して、図14Aのケーブルは、図14B又は図14Cのケーブルとして再構成することができる。
【0109】
既存のファイバケーブルを結合することに加えて、本明細書の幾つかの実施形態は、新しい4ファイバジップケーブルを利用していてもよい。ここで図15Aを参照すると、従来のジップケーブル(即ちジャケット1521ごとに単一のファイバストランド1520を有するもの)が、ジャケット1523ごとに2つのファイバ1522が利用される実施形態と比較して示されている。ただし、これは単なる非限定的な例である。幾つかの実施形態では、図9に示されるコネクタの単一のブーツ909及びユニボディ後部ボディ906を利用するために、例えばジャケットごとに4本のファイバなど、ジャケットごとに複数のファイバを含めることができる。
【0110】
説明のみを目的として、マルチストランドケーブルを使用した特定の例が図16に示されている。例えば、図18A及び18B並びに図19A乃至図19Dに示されるものなど、多数の代替及び修正が可能である。図示されているように、スイッチ(例えば100Gスイッチ)1630は、トランシーバ(例えば100Gトランシーバ)1631と共に示されている。トランシーバ1631は、デュプレックスコネクタ1632を受け取るためのレセプタクルを有している。2つのデュプレックスコネクタ1632の各々から、4本のファイバケーブル1633が延びて、他の様々なコネクタ及びトランシーバに接続している。幾つかの実施形態では、本明細書で論じられるように、クリップ(例えば取り外し可能なクリップ)1640は、2つ以上のケーブル(例えば1633)を接続して、ジップケーブルが離れ離れにならないようにしている。図示されているように、1本の4ファイバケーブル1633は、2本の2ファイバケーブル1634に分割され、その後に各々が単一のシンプレックスコネクタ1635に取り付けられ、トランシーバ(例えば25Gトランシーバ)1636に配置されている。更に示されているように、4本のファイバケーブル1637のうちの1つは、単一のデュプレックスコネクタ1638に接続され、次いで、別のトランシーバ(例えば50Gトランシーバ)1639に挿入されている。
【0111】
追加又は代替の実施形態が図17に示されている。図示されているように、1つ又は複数のスイッチ(例えば400Gスイッチ)1730及び1732は、それぞれトランシーバ(例えば400Gトランシーバ)1731及び1733と共に示されている。第1のトランシーバ1731は、2つのシンプレックス(シングル)コネクタ1734と1つのデュプレックス(デュアル)コネクタ1735とを収容するレセプタクルを有している。2つのシンプレックスコネクタ1734の各々から、2つのファイバケーブル1736が延びて、他の様々なコネクタ及びトランシーバに接続している。図14及び図16と同様に、幾つかの実施形態は、2つ以上のケーブル(例えば1736、1738など)を接続してジップケーブルが離れ離れにならないことを保証するクリップ(例えば取り外し可能なクリップ)1740を有していてもよい。デュプレックスコネクタ1735から、4ファイバケーブル1737が2本の2ファイバケーブル1738に分割され、その後に各々が単一のシンプレックスコネクタにそれぞれ接続され、トランシーバ(例えば400Gトランシーバ)に配置される。
【0112】
したがって、本明細書で説明する実施形態は、現在の最新技術に対する改善を可能にする。特定の例として、コネクタは、一般に、3つのタイプの固定ケーブルを有している。更に、一部のケーブルは、分岐している場合がある。そのため、一度取り付けたケーブルを分割したり、ケーブルの極性を変更したりすることはできない。或いは、本明細書で説明する実施形態により、ユーザは、4-ウェイから2-デュプレックス、4-シンプレックスコネクタなどへと変更することができるかもしれない(例えば図20)。更に、本明細書で議論されるように、個々のコネクタは、配備後であっても、いつでも個々のコネクタに分割することができる。加えて、上記で説明したように、1つ又は複数のフェルール及びファイバを損傷するリスクがないように、コネクタ内で極性を簡単に変更することができる。図示されたコネクタは、単に例示の目的で本明細書で使用されること、及び任意の実施形態で様々な他のコネクタを使用できることにも留意されたい(例えば、図18A及び18Bに示したようなMTコネクタ、並びに、図21図37、及び図41の光学コネクタなど)。
【0113】
図18A及び18Bは、図3のハウジング301と実質的に同様のハウジング内にMTフェルール1810を含んだ光コネクタを示している。図3の実施形態と同様に、コネクタの様々な特徴は、2つのMTタイプの光フェルールを備えた2つの光コネクタが小型フォームファクタプラグ可能(SFP)トランシーバフットプリントに収容できるように、又は、合計4つのMTタイプの光フェルールを備えた少なくとも4つの光コネクタがクワッド小型フォームファクタプラグ可能(QSFP)トランシーバフットプリントに収容できるように、構成されている。
【0114】
図19A乃至19Dは、プッシュプルタブが光コネクタハウジングに統合されていない、図3の光コネクタの代替実施形態を示している。図19A及び19Bに示されているように、プッシュプルタブ1930は、コネクタハウジングから分離可能な要素である。プッシュプルタブ1930は、コネクタをアダプタ又はトランシーバに挿入し及び引き抜くためのラッチ1910を作動させる。代替のラッチング機構が図19C及び19Dに示されている。ラッチ1950には、プッシュプルタブ1960によって作動するノッチが含まれている。
【0115】
図20は、4コネクタハウジング(単一ハウジング内の2つのデュプレックスコネクタ)の2つのデュプレックスコネクタへの分解を示している。これは、例えば、図14Aに示されるようなコネクタを図14Cに示すようなコネクタへと変更する際に実行され得る。図20において、2つのデュプレックスコネクタ(4つの光ファイバ)を収容するハウジング2010を含んだ光コネクタ2000が示されている。ハウジング2010は取り外され、2つのデュプレックスコネクタ2020が残される。次いで、2つのハウジング2030が提供され、その後、最初の単一ハウジングコネクタ2000から2つの個別のデュプレックスコネクタ2040が作成される。この再構成可能なハウジングは、例えば、図16に見られるように、光トランシーバが低速トランシーバと高速トランシーバとの間で相互接続されている場合、ケーブル管理を簡素化する。
【0116】
図21Aは、分解図で示される光コネクタ2100の実施形態を示し、一方、図21Bは、組立図における光コネクタ2100を示している。光コネクタ2100は、外側ハウジング2110、前部ボディ2115、1つ又は複数のフェルール2122、1つ又は複数のフェルールフランジ2124、1つ又は複数のバネ2125、後部ボディ2130、後部ポスト2135、圧着リング2140、及びブート2145を含んでいてもよい。外側ハウジング2110は、前部ボディ2115及びフェルールアセンブリ2120を収容するための縦穴、相互接続中に使用されるコネクタ配列キー2105、コネクタフラップ2103、並びに、光コネクタの密な配列における接続時にコネクタ2100の取り外しを容易にする任意のプルタブ2107を含むことができる。任意に、フェルールは、1.25mmの外径を有するLCタイプのフェルールであってもよい。
【0117】
従来技術の光コネクタでは、開いた前部ボディ2115の代わりに、内部に密閉されたハウジングが使用されていた。前部ボディ2115は、この実施形態では、「開放側壁」と呼ばれる側壁を含まない上部及び底部を含んでいる。前部ボディ2115を使用することにより、先行技術の内側ハウジング側壁によって占有される空間が利用可能になり、所与のフットプリント内の光コネクタの密度が増加し、先行技術のコネクタよりも有利になる。前部ボディ2115と組み合わされた外側ハウジング2110は、十分な機械的強度及びフェルール保護を提供し、追加の光コネクタのための空間を有利に提供することが明らかとなった。側壁を除去すると、使用可能なスペースが1~2ミリメートル増加する。
【0118】
この実施形態では、外側ハウジングは、2つの光学フェルール2122を保持するように構成されることに留意されたい。通常、2つの光フェルールは、デュプレックスコネクタと呼ばれる光ファイバの「送信」及び「受信」のペアで使用してもよい。しかしながら、外側ハウジングは、用途に応じて、単一の光フェルール、複数の単一の光フェルール、又は複数の対の光フェルールを含む、より多くの又はより少ない光フェルールを保持するように構成されていてもよい。更に、前部ボディ2115を外側ハウジング2110から取り外して、前部ボディを他の前部ボディと共により大きな外部ハウジングに配置して、以下により詳細に説明する方法でより大きな光コネクタを形成することができる。特に、4フェルール外側ハウジングで2つの前部ボディを使用するか、又は、8フェルール外側ハウジングで4つの前部ボディを使用することができる。
【0119】
図29A及び29Bを参照すると、外側ハウジング2110の等角図及び正面図が示されている。図29Bの正面図及び図29Cの断面図に見られるように、コネクタ配向凸部2910が、外側ハウジング2110の内部に設けられている。コネクタ凸部2910は、ハウジングの内部図において更に見られる(図29E)。前部ボディが外側ハウジング2110の縦穴2101内に挿入されると、外側ハウジングコネクタフラップ2103は、以下の方法で、外側ハウジング2110を前部ボディ2115にロックする。前部ボディ2115が外側ハウジング2110に挿入されると、図27Cに最もよく見られる外側ハウジングロック面2114が、図29Dにおける外側ハウジングの内側図に見られる「フラップA」とラベルされたコネクタ配向凸部2910に係合し、図29Cの挿入図に示されているように、外側ハウジングボディ2110から外側にコネクタフラップ2103を曲げている。フラップ凸部の嵌合位置は、図29Dにおいて「嵌合箇所B」として示されている。ロック面2114が配向凸部を越えて通過すると、コネクタフラップは、その元の位置に戻り(図29A)、凸部2910がロック面2114に係合し、コネクタフラップ2103の近位端面が凸部2910によって停止されるために、外部ハウジング2110からの前部ボディアセンブリの引き込みが防止される。
【0120】
図35A乃至35Cは、極性を逆にするために、又は、マルチコネクタハウジング内の複数のコネクタを集約するために、外側ハウジングから組み立てられた前部ボディを取り外す一連の動作を示している。前部ボディを外側ハウジングから分離するために、図35Bに示されているように、指又はツールを使用してコネクタフラップ2103を外側に曲げる。コネクタフラップ2103を外側に曲げると、凸部2910が前部ボディの外側ハウジングロック面2114から外れ、前部ボディ/フェルールアセンブリ2115を外側ハウジングから取り外すことができる。これは、コネクタの極性を反転させることが望ましい場合(後述)、又は、複数のコネクタを上述したように大きなコネクタハウジングに集約したい場合に実行することができる。分離された各部品、即ち、その内部でフェルールが組み立てられた前部ボディ2115及び外側ハウジング2110が、図35Cに示されている。
【0121】
幾つかの実施形態では、後部ボディ2130は、図28A及び28Bに最もよく見られる、前部ボディ2115中の後部ボディフック窓/カットアウト2119と連動し得る1つ又は複数の凸部又はフック2134を備えていてもよい。これにより、後部ボディ2130及び前部ボディ2115を、フェルール2122、フェルールフランジ2124、及びバネ2125の周りにしっかりと固定することが可能になり得る。後部ボディ2130は、ケーブル穴2820、バネガイド2132、及び側面凸部2810を含んでいる。
【0122】
組み立て中に、フェルールフランジ2124は、前部ボディ2115のフェルール開口部2116と隣り合うフェルールフランジ配列スロット2117に嵌合し(図27A及び27B参照)、前部ボディスプリングホルダ2118に沿って配置されたスプリング2125(予荷重)を圧縮する。バネ2125の端部は、バネ張力により、後部ボディ2130のバネガイド2132(図28A及び28B)に固定されている。図23A及び図23Bの組み立てられた断面図に見られるよう、バネ2125は、フェルール2122を嵌合コネクタ又はトランシーバ光学部品と接触させるように配置され、最小の挿入損失を保証する。図27A及び27Bに更に見られるように、以下に更に詳細に示されているように、前部ボディは、アダプタ又はトランシーバレセプタクルと嵌合するときに、レセプタクルフックリテイナ面2720レセプタクルフックを有するレセプタクルフック凹部2710を含んでいる。
【0123】
バネ2125のサイズを小さくすることにより、コネクタのサイズを更に小さくすることができる(図21を参照)。最大バネ外径2.5mmを使用することにより、フェルールのピッチ、即ち、隣接するフェルール間の間隔は、内側のハウジング壁と隣接するフェルールを分離する壁の取り外しと組み合わせて、2.6mmに縮小することができる。この利点は、コネクタ2100の前面を示しており、コネクタ全体の寸法とフェルールのピッチを示している図22に最もよく見られる。フェルールピッチが2.6mmのコネクタサイズは、4.2x8.96x30.85mm(オプションのプルタブ2107及びコネクタアライメントキー2105を除く)である。
【0124】
図21Bに最もよく見られるように、外側ハウジング2110及び前部ボディ2115は共に、図27A及び図27B(レセプタクルフック凹部2710及びレセプタクルフックリテイナ面2720)にも示される(前部ボディ2115内の)レセプタクルフック凹部2170中にレセプタクルフックを導くために使用されるレセプタクルフックランプ2940(外側ハウジング上)を提供している。以下により詳細に議論されるレセプタクルフックは、アダプタ又はトランシーバからのものであり、光コネクタ2100をそこに固定する。
【0125】
光コネクタ2100は、様々な接続環境で使用することができる。一部のアプリケーションでは、光コネクタ2100は、他の光コネクタと嵌合する。通常、この嵌合は、アダプタや光トランシーバレセプタクルなどのレセプタクルで発生する。図24に分解図で示し、図31に示す例示的なアダプタ2400は、その中にラッチされた光コネクタ2100の4つの嵌合対を有している。他の用途では、光信号を電気信号に変換する場合のように、マイクロ光コネクタ2100は、図36に示すように、トランシーバ3600の光レセプタクルと嵌合する。典型的には、トランシーバ3600は、データセンタ、交換センタ、又は光信号が電気信号に変換される他の任意の場所で見つけることができる。トランシーバは、当技術分野で知られているように、多くの場合、スイッチ又はサーバなどの別の電気デバイスの一部である。この実施形態の接続動作の多くは、アダプタ2400に関して説明されるが、アダプタ2400におけるコネクタ保持の説明が適用されるように、実質的に同様の機械的保持機構がトランシーバ3600のレセプタクル内にトランシーバ3600内の光コネクタの保持とほぼ同じ方法で配置されることが理解される。トランシーバの光レセプタクルの例は、図36B(光コネクタ2100を保持)に示されており、図36Bに見られるように、接続環境は、アダプタ2400の半分に実質的に類似している。
【0126】
図24に移ると、コネクタ及びアダプタ、又は、コネクタ及びトランシーバの全体的な光学アセンブリの更なるサイズ削減は、アダプタ2400に関して説明される様々な接続メカニズムを通じて得られるが、トランシーバ3600の前部エンド内の光学接続機能にも適用される。アダプタ2400は、その中に配置されたアダプタ配列アセンブリ2430を有するアダプタハウジング2402を含んでいる。アダプタ配列アセンブリ2430は、配列スリーブホルダ2442の配列スリーブ開口部2440内に配置された配列スリーブ2410を含んでいる。アダプタ配列アセンブリは、図21Bの前部ボディコネクタフック凹部2710を通して光コネクタ2100を把持するレセプタクルフック2302を更に含んでいる。図30に示されているように、レセプタクルフック2302は、内面3110を含んでいる。アダプタハウジング2402は、図21Aのコネクタ整合キー2105と嵌合するコネクタ配列スロット2403を更に含んでいる。コネクタ2100は、フレックスタブ2401、カットアウト2456、マウントプレート2452、及びパネルフック2490も含んだアダプタハウジング2402のコネクタ開口部2405を通して受け入れられる。アダプタ配列アセンブリ2430をアダプタハウジング2402に組み立てるために、アダプタハウジングフック2432が提供される。アダプタハウジングフック2432は、ハウジングアダプタフック開口部に受け入れられる。
【0127】
なお、アダプタ2400に関する接続機構の上記の説明は、トランシーバ3600のレセプタクルに関して実質的に同様の方法で適用され得る。特に、トランシーバ3600のレセプタクルは、レセプタクル配列アセンブリが内部に配置されたレセプタクルハウジングを含んでいてもよい。レセプタクル配列アセンブリは、配列スリーブホルダの配列スリーブ開口部内に配置された配列スリーブを含んでいる。レセプタクル配列アセンブリは、図21Bの前部ボディコネクタフック凹部2710を通して光コネクタ2100を把持するレセプタクルフックを更に含んでいる。図30に示されているように、レセプタクルフック2302は、内面3110を含んでいる。レセプタクルハウジングは、図21Aのコネクタ配列キーと嵌合するコネクタ配列スロットを更に含んでいる。コネクタ2100は、フレックスタブ、カットアウト、マウントプレート、及びパネルフックも含んだレセプタクルハウジングのコネクタ開口部を通して受け入れられる。レセプタクルハウジングにレセプタクル配列アセンブリを組み立てるために、レセプタクルハウジングフックが用意されている。レセプタクルハウジングフックは、ハウジングレセプタクルフック開口部に受け入れられる。
【0128】
光コネクタ及び関連する嵌合部品のサイズを更に小さくするために、アダプタハウジング2402は、図25A及び及び図25Bに見られるレセプタクルフック開口部2420を含んでいる。レセプタクルフック開口部2420は、コネクタ2100でラッチする前にレセプタクルフック2302が上方に曲がるときに必要なクリアランスに対応している。傾斜した内面3110を有するレセプタクルフック2302とレセプタクルフック開口部2420との相互作用は、図32B及び図34A乃至Cにおいて最もよく見られる。ラッチする前(図34A)では、レセプタクルフック2302は、レセプタクル(アダプタ又はトランシーバ)内で撓んでいない(アンフレックス)状態にある。コネクタ2100がアダプタハウジング2402又はトランシーバに挿入されると、レセプタクルランプ2490がレセプタクルフック内面3110を押し、レセプタクルフック2302をレセプタクルフック開口部2420に押し込む。開口部を提供しない場合、レセプタクルフック2302の屈曲に対応するために、追加のクリアランスを提供する必要がある。この追加の必要なクリアランスは、図32Aの従来技術のコネクタ/アダプタに示されている。図32Aに示されているように、従来技術のコネクタフックを収容するために、従来技術では、コネクタラッチギャップ3210を設けなければならず、従来技術のコネクタ/アダプタアセンブリの全体的な設置面積が増加していた。本開示におけるレセプタクルフック開口部2420を設けることにより、約2.25mmの貴重なフットプリント面積が得られ、これを用いてコネクタ密度を高めることができる。
【0129】
アダプタサイズの別の改善は、隣接するコネクタ間の先行技術のアダプタ壁を取り除くことにより得られる。これは、図26に示されている組み立てられたアダプタ2400の正面図において最もよく見られる。図示されているように、フェルール配列スリーブ2410のペアは、隣接するコネクタ間のピッチが4.35mmのコネクタギャップ2610によってのみ分離されている。アダプタのサイズは19.0x10.71x32.5mmです(アダプタフランジ2460を除く)である。図26には、コネクタ配列スロット2403、配列スリーブホルダ2442、及びレセプタクルフック2302の正面図も示されている。
【0130】
図31は、その中でラッチされた4対の嵌合コネクタ2100を備えた組み立てられたアダプタ2400を示している。なお、ラッチされた位置では、レセプタクルフック2302は、レセプタクルフック開口部2420中まで延びていない。これは、図25Aの組み立てられたアダプタ2400の断面図で更に見ることができる。コネクタ配列キー2105は、コネクタ配列スロット2403内に配置されている。図23Aの断面図に見られるように、プッシュプルタブ2017は、コネクタブーツ2145を越えて延び、タブを容易に把持してコネクタを取り外すためのクリアランスを提供していてもよい。図31でも見られるのは、ラック又は他の機器との相互作用のためのアダプタフレックスタブ2401及びパネルフック2490である。
【0131】
上述の様々な特徴により、標準のトランシーバフットプリントコネクタスペースに提供される光コネクタ2100の密度は倍になる。例えば、14×12.25mmの小型フォームファクタプラグ可能(SFP)フットプリントでは、図33Bに見られるように、外径1.25mmの4つのLCタイプフェルール2122を有する2つのコネクタ2100を収容することができる。同様に、13.5×19mmのクワッド小型フォームファクタプラグ可能(QSFP)フットプリントでは、図33Aに見られるように、合計8つのLC型フェルール2122を有する4つのコネクタ2100を収容することができる。更に、送信及び受信ペアでコネクタを提供することにより、上記の図16及び17で示されているように、光ルーティングの柔軟性が向上する。
【0132】
図37に移ると、光コネクタの別の実施形態が示されている。この実施形態では、各要素の最後の2桁は、図21A以降の光コネクタの同様の要素に対応している。図37では、コネクタ3700は、外側ハウジング3710、前部ボディ3715、1つ又は複数のフェルール3722、1つ又は複数のフェルールフランジ3724、1つ又は複数のバネ3725、後部ボディ3730、後部ポスト3735、圧着リング3740(そこから伸びる任意の熱収縮チューブとともに描かれている)、及びブート4745を含んでいてもよい。外側ハウジング3710は、前部ボディ3715及びフェルール3722を収容するための縦穴3701、相互接続中に使用されるコネクタ配列キー3705、コネクタフラップ3703、並びに、光コネクタの密な配列における接続時にコネクタ3700の取り外しを容易にする任意のプルタブ3707を含むことができる。任意に、フェルールは、1.25mmの外径を有するLCタイプのフェルールであってもよい。
【0133】
図38には、前部ボディ3715の等角図が示されている。この実施形態では、後部ボディフックカットアウト3819は前方に移動されており、利点として、側面荷重環境で組み立てられたコネクタを強化している。後部ボディの受け凹部と嵌合するために、配列タブ3895が提供されている。レセプタクルフック凹部3910は、上記の図21Aの凹部と実質的に同様の方法で動作する。フェルールフランジの配列スロット3817も用意されている。
【0134】
図39には、後部ボディ3730が示されており、整合タブ3895を受け入れるための整合タブ凹部3997が示されている。後部ボディフックカットアウト3819で相互接続するための前部ボディフック3934は、後部ボディの主要部分から延長フックアーム3996を通って外向きに延びている。延長されたフックアーム3996及び配列タブ3895により、荷重がコネクタ全体に均等に再分散されるため、側面荷重時の破損が減少し、後部ポストへのストレスが軽減される。
【0135】
図40A乃至40Cに示されているように、組み立てられた前部ボディ3715は、外側ハウジング3710から取り外され、矢印で示されているように180°回転され(図40B)、外側ハウジングに再挿入(図40C)されていてもよい。これにより、前部ボディ3715の極性を変更できるため、繊細なファイバケーブル及びフェルールを不必要に危険にさらすことなく、フェルールをすばやく簡単に切り替えることができる。図35A乃至35Cに関して前に説明したように、コネクタフラップ3703は、外側に曲げられて、前部ボディを外側ハウジングからリリースする。
【0136】
図41に移ると、光コネクタの別の実施形態が示されている。この実施形態では、各要素の最後の2桁は、図21A及び37のマイクロ光コネクタの同様の要素に対応している。図41では、コネクタ4100は、外側ハウジング4110、前部ボディ4115、1つ又は複数のフェルール4122、1つ又は複数のバネ4125、後部ボディ4130、圧着リング4140、及びブート4145を含んでいてもよい。外側ハウジング4110は、コネクタフラップ4103及びオプションのプルタブ4107を含み、光コネクタの高密度アレイで接続されたときにコネクタ4100の取り外しを容易にすることができる。任意に、フェルールは、1.25mmの外径を有するLCタイプのフェルールであってもよい。
【0137】
図42Aに示されているように、この実施形態の前部ボディ4015は、前部ボディが組み立てられるときに、フェルールとバネとの間に介在する中間壁4260を含んでいる。この中間壁は、スプリングが互いに絡み合ってコネクタを拘束し、光ファイバを破損する可能性を減らしている。また、前部ボディ4015は、図42Bの側面図に見られるように、配列カットアウトガイド4625を含んでいる。配列のカットアウトは、コネクタの組み立て中に後部ボディ4030を前部ボディ4015に導き、更に、前部ボディ及び後部ボディ4030のコネクタ破損又は切断につながる側面負荷を更に低減する。
【0138】
図43の拡大図に示される後部ボディ4030は、図42Bの配列カットアウトガイド4265に適合する配列ガイド4377を含んでいる。また、壁構造4378は、バネの過剰圧縮を防ぐために前部ボディを停止し、側面荷重の下での強度を提供している。
【0139】
図44A乃至44Cに示されている外側ハウジングに対する様々な修正は、図21、37及び41又は先述の実施形態に示された光コネクタの何れかと共に使用することができる。図44Aにおいて、プッシュプルタブ3707は、リリース凹部4473を含み得る。リリース凹部4473により、隣接するコネクタに影響を与えることなしに、ツール又は指の爪を挿入して、アダプタ又はトランシーバからコネクタを取り外すことが可能となる。同様に、図44Bは、プッシュプルタブ3707のリリース穴4499を示しており、アダプタ又はトランシーバからコネクタを取り外すための抽出ツールの挿入を可能にしている。図44Cは、ツール又は指を挿入してフラップ3703を曲げ、極性変更又は前部ボディをより大きな外部ハウジング内の他の前部ボディと集約するときに前部ボディアセンブリを取り外すのを容易にするために、より大きな1mmのカットアウトサイズを有する修正コネクタフラップ3703を示している。
【0140】
アダプタ/トランシーバレセプタクルの別の実施形態が図45に示されている。ラベル付けされていない要素は、図24に描かれている要素と実質的に類似している。この図では、アダプタハウジングフック4532がレセプタクルフック4502と共に見られる。図46の組み立てられたアダプタの断面図に移ると、これらの要素の係合を見ることができる。
【0141】
光コネクタ4700の別の実施形態が図47に示されている。図47の光コネクタは、外側ハウジング4710、前部ボディ4715、フェルール4722、バネ4725、後部ボディ4730、後部ポスト4735、圧着リング4740、及びブーツ4745を含んでいる。ここでは、後部ボディ4730が強調されている。後部ボディ4730のより詳細な図が図48に示されている。この実施形態では、全体のコネクタプロファイルを約0.5mm狭くするために、後部ポストフランジは、実質的に長方形の形状を有している。後部ポストオーバーモールディング4859は、後部ポストフランジ4857に対応し、後部ポスト破損の可能性を低減する。後壁4853の長さは、1.5mmから3mmに延長され、コネクタ全体の横荷重強度が向上している。クリンプリングの位置決め4855は、光ファイバケーブルからのアラミドファイバの保持を改善し、後部ポストのケーブル保持を改善するために、以前の実施形態と逆になっている。
【0142】
図48の後部ポストにより、多くの利点が達成される。コネクタ強度の増加に加えて、図49に示すように、より長いファイバ経路4901が提供される。前の実施形態よりも約1.5mm長いこの延長されたファイバ経路は、ファイバが光ファイバケーブルから分割されるときに緩やかな曲線を可能にし、ファイバの挿入及びリターンロスを改善する。図49において、後壁4853は、後部ボディ4730の一部として見ることができる。
【0143】
この実施形態の様々な修正を考慮して、図50は、3.85mmの全体的な縮小コネクタ幅を示すコネクタ4700正面図を示している。このようなサイズの縮小により、4つの光コネクタ(合計8つのフェルール)をトランシーバ又は16mmのコネクタフットプリント(許容範囲を含む)に収容することができる。したがって、本発明のコネクタを使用して、QSFPフットプリント内の8LCフェルール収容ファイバを接続することができる。
【0144】
光コネクタに必要なスペースを更に減らすために、コネクタ4700のブーツの側面の厚さを減らすことができる。図51に示される側面厚さ減少5103は、両側のブーツの厚さを狭くして、ブーツに必要なスペースをコネクタ4700の3.85mmプロファイルまで減らしている。したがって、4つのコネクタが、QSFPトランシーバのフットプリントに収まる。このフットプリントは、図52のアダプタ正面図に示されており、上記のように、アダプタの正面図及びトランシーバの正面図は、光学的な観点からは実質的に類似している。図52において、アダプタの内壁は、17.4mmから16mmに縮小されている。図47以降の実施形態に示されている全ての修正は、4つのコネクタが図52のプロファイルに適合することを可能にする。
【0145】
上記の詳細な説明では、本明細書の一部を形成する添付図面を参照している。図面においては、通常、文脈からそうでないことが明示されていない限り、同様の記号は同様のコンポーネントを示している。詳細な説明、図面、及び特許請求の範囲に記載されている例示的な実施形態は、発明の外延を限定することを意図していない。本明細書に提示されている主題の精神又は範囲から逸脱することなく、他の実施形態を使用することができ、他の変更を加えることができる。本明細書において一般的に記載され、図面に示されている本開示の態様は、多種多様な異なる構成で配置、置換、組み合わせ、分離、及び設計することができ、それらはすべて明示的に企図されている。
【0146】
本開示は、様々な態様の例示として意図されており、本出願に記載される特定の実施形態に関して限定されるべきではない。当業者には明らかであるように、その精神及び範囲から逸脱することなく、多くの修正及び変更を行うことができる。本明細書に列挙されたものに加えて、本開示の範囲内の機能的に同等の方法及び装置は、前述の説明から当業者には明らかである。そのような修正及び変形は、添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図されている。本開示は、添付の特許請求の範囲の条件によってのみ制限されるものであり、かかる特許請求の範囲が権利を有する均等物の全範囲も含まれる。本開示は、特定の方法、試薬、化合物、組成物、又は生物系に限定されず、これらは当然ながら変化し得る。また、本明細書で使用される用語は、特定の実施形態のみを説明するためのものであり、限定することを意図するものではない。
【0147】
本明細書における実質的に任意の複数形及び/又は単数形の使用に関して、当業者は、文脈及び/又は応用に適切なように、複数から単数へ及び/又は単数から複数へと翻訳することができる。本明細書では、明確にするために、様々な単数形/複数形の置換を明示的に説明することがある。
【0148】
一般に、本明細書及び特に添付の特許請求の範囲(例えば、添付の特許請求の範囲の本文)で使用される用語は、一般に「オープン」な用語として意図されている。例えば、「including」という用語は「含むがこれに限定されない」と解釈されるべきであり、「having」という用語は「少なくとも有する」と解釈されるべきであり、「includes」という用語は「含むがこれに限定されない」と解釈される等である。様々な構成、方法、及びデバイスは、様々なコンポーネント又はステップを「comprising」する(「含むが、これに限定されない」という意味として解釈される)という観点から説明されている。組成、方法、及びデバイスは、様々なコンポーネント又はステップを「consist essentially of」又は「consist of」することもでき、そのような用語は、実質的に閉じたメンバーのグループを定義すると解釈されるべきである。更に、当業者は、特定の数の導入されたクレーム引用が意図される場合、そのような意図はクレームに明示的に列挙され、そのような記述がない場合にはそのような意図は存在しないことを更に理解するであろう。例えば、理解を助けるために、以下の添付のクレームには、クレームの特定事項を導入するために「少なくとも1つ」及び「1つ又は複数の」という導入フレーズの使用が含まれる場合がある。しかしながら、そのような表現の使用は、不定冠詞「a」又は「an」によるクレームの特定事項の導入が、そのような導入されたクレームの特定事項を含む特定のクレームを、そのような特定事項を1つだけ含む実施形態に限定することを意味すると解釈されるべきではない。これは、同じクレーム中に「1つ又は複数の」又は「少なくとも1つ」の導入フレーズと「a」又は「an」などの不定冠詞とが含まれる場合でも同様である(例えば、「a」及び/又は「an」は「少なくとも1つ」又は「1つ又は複数の」と解釈されるべきである)。クレームの特定事項を導入するために使用される定冠詞の使用についても同じことが当てはまる。更に、特定の数の導入されたクレームの特定事項が明示的に列挙されている場合でも、当業者は、そのような列挙が、少なくとも列挙された数を意味する(例えば、他の修飾なしで単に「2つの列挙」がされた場合、少なくとも2つの列挙、又は2つ又はそれ以上の列挙を意味する)と解釈されるべきであることを認識するであろう。また、「A、B、及びCの少なくとも1つ等」に類似した慣用句が使用される場合、一般に、このような構造は、当業者が慣例を理解するような意味で意図されている(例えば、「A、B、及びCの少なくとも1つを有するシステム」には、Aだけ、Bだけ、Cだけ、AとBとが一緒、AとCとが一緒、BとCとが一緒、及び/又はAとBとCとが一緒の場合等が含まれるが、これらに限定されない)。「A、B、又はCの少なくとも1つ等」に類似した慣用句が使用される場合、一般に、そのような構造は、当業者が慣例を理解するような意味で意図されている(例えば、 「A、B、又はCの少なくとも1つを有するシステム」には、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBとが一緒、AとCとが一緒、BとCとが一緒、及び/又はAとBとCとが一緒の場合等が含まれるが、これらに限定されない)。また、明細書、特許請求の範囲、図面の何れにせよ、2つ以上の代替用語を提示する任意の分離語及び/又は句は、用語のうちの1つ、用語のうちの何れか、又は用語の両方を含める可能性を企図すると理解されるべきであることを当業者は更に理解するであろう。例えば、フレーズ「A又はB」は、「A」又は「B」又は「A及びB」の可能性を含むと理解される。
【0149】
加えて、本開示の特徴又は態様がマーカッシュグループに関して説明される場合、当業者は、それにより、マーカッシュグループの個々のメンバー又はメンバーのサブグループに関しても本開示が説明されていることを認識するであろう。
【0150】
当業者に理解されるように、書面による説明の提供などのあらゆる目的のために、本明細書に開示されている全ての範囲は、全ての可能なサブレンジ及びそのサブレンジの組み合わせをも包含している。リストされた範囲は、少なくとも半分、3分の1、4分の1、5分の1、10分の1などに分解された同じ範囲を充分に説明し、可能にするものとして容易に認識することができる。非限定的な例として、本明細書で説明される各範囲は、下位3分の1、中位3分の1、及び上位3分の1等に容易に分解することができる。当業者に理解されるように、「~以下」及び「少なくとも」などの全ての用語は、列挙された数を含み、その後上述したサブ範囲に分割可能な範囲を指している。最後に、当業者に理解されるように、範囲には各々の個々のメンバーが含まれる。したがって、例えば、1~3セルのグループは、1、2、又は3セルのグループを指す。同様に、例えば、1~5個のセルを有するグループは、1、2、3、4、又は5個のセルを有するグループを指す。
【0151】
上記で開示された並びにそれ以外の様々な特徴及び機能又はその代替物は、他の多くの異なるシステム又は用途に組み合わせることができる。様々な現在予見できない又は予期しない代替、修正、変形、又は改良が当業者によって続いて行われ得る。そして、それらの各々も、本明細書で開示された実施形態に含まれることが意図される。
図1A
図1B
図1C
図1D
図2A
図2B
図2C
図2D
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11A
図11B
図12A
図12B
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21A
図21B
図22
図23A
図23B
図24
図25A
図25B
図26
図27A
図27B
図28A
図28B
図29A
図29B
図29C
図29D
図29E
図30
図31
図32A
図32B
図33A
図33B
図34
図35
図36A
図36B
図37
図38
図39
図40
図41
図42A
図42B
図43
図44A
図44B
図44C
図45
図46
図47
図48
図49
図50
図51
図52