IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ウィルデン パンプ アンド エンジニアリング エルエルシーの特許一覧

<>
  • 特許-漏れ検出および封入マフラーシステム 図1A
  • 特許-漏れ検出および封入マフラーシステム 図1B
  • 特許-漏れ検出および封入マフラーシステム 図2
  • 特許-漏れ検出および封入マフラーシステム 図3
  • 特許-漏れ検出および封入マフラーシステム 図4
  • 特許-漏れ検出および封入マフラーシステム 図5
  • 特許-漏れ検出および封入マフラーシステム 図6
  • 特許-漏れ検出および封入マフラーシステム 図7
  • 特許-漏れ検出および封入マフラーシステム 図8
  • 特許-漏れ検出および封入マフラーシステム 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-21
(45)【発行日】2023-05-01
(54)【発明の名称】漏れ検出および封入マフラーシステム
(51)【国際特許分類】
   F04B 9/12 20060101AFI20230424BHJP
   F04B 43/06 20060101ALI20230424BHJP
   F04B 49/10 20060101ALI20230424BHJP
【FI】
F04B9/12
F04B43/06 A
F04B49/10 311
【請求項の数】 22
(21)【出願番号】P 2021540192
(86)(22)【出願日】2020-01-10
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-08
(86)【国際出願番号】 US2020013157
(87)【国際公開番号】W WO2020146778
(87)【国際公開日】2020-07-16
【審査請求日】2021-10-26
(31)【優先権主張番号】62/790,545
(32)【優先日】2019-01-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】511174812
【氏名又は名称】ピィ・エス・ジィ・カリフォルニア・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】PSG CALIFORNIA LLC
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マクギャリー,ポール
(72)【発明者】
【氏名】マクダーモット,ダニエル
【審査官】大瀬 円
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第04856969(US,A)
【文献】米国特許第05501577(US,A)
【文献】中国特許出願公開第103147971(CN,A)
【文献】特開平03-185282(JP,A)
【文献】特開平01-148319(JP,A)
【文献】実開昭61-033112(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04B 9/12
F04B 43/06
F04B 49/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気作動式ポンプと、漏れ検出および封入アセンブリとを備える、空気作動式ポンプシステムであって、
前記空気作動式ポンプは、
ポンプ本体と、
前記ポンプ本体によって少なくとも部分的に規定された処理液通路と、
前記ポンプ本体によって少なくとも部分的に規定された空気通路とを備え、前記処理液通路および前記空気通路は前記ポンプ本体内で互いから流動的に隔てられ、前記空気通路に沿って通る空気が、前記処理液通路に沿った処理液の汲み上げを引き起こし、
前記漏れ検出および封入アセンブリは、前記ポンプ本体と一体化されており、
前記処理液通路から前記空気通路に漏れた処理液を感知するように構成された処理液センサと、
前記処理液センサに通信可能に結合された遮断弁とを備え、前記遮断弁は、前記処理液センサが処理流体を検出したことに応答して、漏れた前記処理液を前記ポンプ本体および前記アセンブリ内に封入するために閉じるように構成され、
前記漏れ検出および封入アセンブリは、前記空気通路に沿って、および前記ポンプ本体の空気出口から下流に配置され、
前記処理液センサは、前記空気通路上の主空気流路の底より下方に位置し、それにより、前記処理液センサは、前記空気通路の前記主空気流路上の排出流の直接ライン外にある、空気作動式ポンプシステム。
【請求項2】
前記処理液センサは、構成要素のすべてが固定された静的センサであり、前記静的センサは、空気流または処理液が前記静的センサを通過したことに応答する、請求項1に記載の空気作動式ポンプシステム
【請求項3】
前記漏れ検出および封入アセンブリは、前記空気通路に沿って配置されたマフラーをさらに含む、請求項1に記載の空気作動式ポンプシステム
【請求項4】
前記処理液センサは、前記空気通路に沿って前記マフラーから離隔される、請求項3に記載の空気作動式ポンプシステム
【請求項5】
前記漏れ検出および封入アセンブリは、前記空気作動式ポンプの空気通路の線形区分を規定する、請求項1に記載の空気作動式ポンプシステム
【請求項6】
前記主空気流路の前記底は、前記主空気流路の内径の最も低い点であり、前記処理液センサの先端は、前記主空気流路の前記底より2インチ下方に位置する、請求項1に記載の空気作動式ポンプシステム
【請求項7】
前記空気作動式ポンプは、ダイアフラムポンプである、請求項1に記載の空気作動式ポンプシステム
【請求項8】
前記遮断弁と前記処理液センサとを通信可能に結合するコントローラをさらに備え、前記コントローラは、前記処理液が前記処理液センサに存在する場合に前記遮断弁を閉じるように構成される、請求項1に記載の空気作動式ポンプシステム
【請求項9】
空気作動式ダイアフラムポンプであって、
処理液入口、処理液出口、空気入口、および空気出口を有するポンプ本体と、
前記ポンプ本体によって少なくとも部分的に規定され、少なくとも前記処理液入口から前記処理液出口を通って延在する処理液通路、および、前記ポンプ本体によって少なくとも部分的に規定され、少なくとも前記空気入口から前記空気出口を通って延在する空気通路と、
前記ポンプ本体に配置され、前記ポンプ本体において前記処理液通路を前記空気通路から流動的に隔てる1つ以上のダイアフラム部材とを備え、前記1つ以上のダイアフラム部材は、前記処理液通路に沿った処理液の動きを引き起こすように、前記空気通路に沿って向けられた空気の供給によって駆動されるために構成され、前記空気作動式ダイアフラムポンプはさらに、
前記空気出口に結合された漏れ検出および封入マフラーアセンブリを備え、前記漏れ検出および封入マフラーアセンブリは、
前記空気通路に沿って前記空気出口の下流に処理液センサを備え、前記処理液センサは、前記空気通路に漏れた処理液を検出するためのものであり、前記処理液センサは、前記空気通路上の主空気流路の底より下方に位置し、それにより、前記処理液センサは、前記空気通路の前記主空気流路上の排出流の直接ライン外にあり、前記漏れ検出および封入マフラーアセンブリはさらに、
前記処理液センサに通信可能に結合され、閉じられるように構成された遮断弁を備え、前記遮断弁は、前記処理液センサで前記空気通路への処理液漏れを検出すると、前記空気出口の下流で前記空気通路を閉じ、前記漏れ検出および封入マフラーアセンブリはさらに、
前記ダイアフラムポンプの前記空気出口から排出される空気の騒音レベルを軽減するためのマフラーを備える、空気作動式ダイアフラムポンプ。
【請求項10】
前記遮断弁は、前記空気通路に沿って前記処理液センサの下流に配置される、請求項9に記載の空気作動式ダイアフラムポンプ。
【請求項11】
前記処理液センサは、構成要素のすべてが固定された静的センサであり、前記静的センサは、空気流または処理液が前記静的センサを通過したことに応答する、請求項9に記載の空気作動式ダイアフラムポンプ。
【請求項12】
前記処理液センサは、前記空気通路に沿って前記マフラーから上流に離隔される、請求項9に記載の空気作動式ダイアフラムポンプ。
【請求項13】
前記漏れ検出および封入マフラーアセンブリは、前記空気作動式ポンプの空気通路の線形区分を規定する、請求項9に記載の空気作動式ダイアフラムポンプ。
【請求項14】
前記遮断弁と前記処理液センサとを通信可能に接続するコントローラをさらに含み、前記コントローラは、前記処理液センサが処理液漏れを認識すると前記遮断弁をトリガするように構成される、請求項9に記載の空気作動式ダイアフラムポンプ。
【請求項15】
前記主空気流路の前記底は、前記主空気流路の内径の最も低い点であり、前記処理液センサの先端は、前記主空気流路の前記底より2インチ下方に位置する、請求項9に記載の空気作動式ダイアフラムポンプ。
【請求項16】
空気作動式ポンプからの動力空気の排出のための空気通路を提供するための、漏れ検出および封入アセンブリであって、前記動力空気は、前記空気作動式ポンプを通る処理液の動きを駆動するためのものであり、前記漏れ検出および封入アセンブリは、
結合要素と、
処理液センサと、
前記処理液センサに通信可能に結合され、閉じられるように構成された遮断弁とを備え、前記遮断弁は、前記処理液センサで前記処理液の存在を検出すると、前記処理液センサの下流で前記空気通路を閉じ、前記漏れ検出および封入アセンブリはさらに、
マフラーを備える、漏れ検出および封入アセンブリ。
【請求項17】
前記結合要素にはねじ山が切られている、請求項16に記載の漏れ検出および封入アセンブリ。
【請求項18】
前記処理液センサは、構成要素のすべてが固定された静的センサであり、前記静的センサは、空気流が前記静的センサを通過したことに応答する、請求項16に記載の漏れ検出および封入アセンブリ。
【請求項19】
前記遮断弁と前記処理液センサとを通信可能に結合するコントローラをさらに備え、前記コントローラは、前記処理液センサで前記処理液を検出すると前記遮断弁をトリガするように構成される、請求項16に記載の漏れ検出および封入アセンブリ。
【請求項20】
前記処理液センサは、前記空気通路上の主空気流路の底より下方に位置し、それにより、前記処理液センサは、前記空気通路の前記主空気流路上の排出流の直接ライン外にある、請求項16に記載の漏れ検出および封入アセンブリ。
【請求項21】
前記主空気流路の前記底は、前記主空気流路の内径の最も低い点であり、前記処理液センサの先端は、前記主空気流路の前記底より2インチ下方に位置する、請求項20に記載の漏れ検出および封入アセンブリ。
【請求項22】
前記処理液センサは、前記空気通路の最も低い点に位置する、請求項16に記載の漏れ検出および封入アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は一般に、液体ポンプのための漏れ検出システムに関し、より特定的には、空気作動式ポンプのための漏れ検出および封入マフラーシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
背景
空気作動式ポンプは、塗料および染料からトマトおよび他の食物のペーストまでの材料を動かすために、多くの産業で使用される。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
概要
この発明の一局面によれば、空気作動式ポンプシステムは、空気作動式ポンプと、漏れ検出および封入アセンブリとを有する。空気作動式ポンプは、ポンプ本体と、ポンプ本体によって少なくとも部分的に規定された処理液通路とを含む。空気通路が、ポンプ本体によって少なくとも部分的に規定され、処理液通路および空気通路はポンプ本体内で互いから流動的に隔てられ、空気通路に沿って通る空気が、処理液通路に沿った処理液の汲み上げを引き起こす。
【0004】
漏れ検出および封入アセンブリは、ポンプ本体と一体化されている。漏れ検出および封入アセンブリは、処理液通路から空気通路に漏れた処理液を感知するように構成された処理液センサと、処理液センサに通信可能に結合された遮断弁とを含む。遮断弁は、処理液センサが処理流体を検出したことに応答して、漏れた処理液をポンプ本体およびアセンブリ内に封入するために閉じるように構成される。漏れ検出および封入アセンブリは、空気通路に沿って、およびポンプ本体の空気出口から下流に配置される。処理液センサは、空気通路上の主空気流路の底より下方に位置し、それにより、処理液センサは、空気通路の主空気流路上の排出流の直接ライン外にある。
【0005】
処理液センサは、空気流または処理液が処理液センサを通過したことに応答してすべての固定構成要素を有する静的センサである。また、処理液センサは、空気通路の最も低い点に位置する。漏れ検出および封入アセンブリは、ポンプ本体から排出される空気の騒音レベルを軽減するために空気通路に沿って配置されたマフラーをさらに含む。処理液センサは、処理液センサに対するマフラー凍結の影響を減らすために、空気通路に沿ってマフラーから離隔される。
【0006】
漏れ検出および封入アセンブリは、空気作動式ポンプの空気通路の線形区分を規定する。主空気流路の底は、主空気流路の内径の最も低い点である。処理液センサの先端は、主空気流路の底より約2インチ下方に位置する。空気作動式ポンプはダイアフラムポンプであり、処理液通路および空気通路は、少なくとも1つの可動ダイアフラムによって互いから隔てられる。コントローラが、遮断弁と処理液センサとを通信可能に結合する。コントローラは、処理液が処理液センサで検出された場合に遮断弁を閉じるように構成される。
【0007】
この発明の別の局面によれば、空気作動式ダイアフラムポンプは、処理液入口、処理液出口、空気入口、および空気出口を有するポンプ本体を有する。処理液通路が、ポンプ本体によって少なくとも部分的に規定され、少なくとも処理液入口から処理液出口を通って延在する。空気通路が、ポンプ本体によって少なくとも部分的に規定され、少なくとも空気入口から空気出口を通って延在する。1つ以上のダイアフラム部材が、ポンプ本体に配置され、ポンプ本体において処理液通路を空気通路から流動的に隔てる。1つ以上のダイアフラム部材は、処理液通路に沿った処理液の動きを引き起こすように、空気通路に沿って向けられた空気の供給によって駆動されるために構成される。
【0008】
漏れ検出および封入マフラーアセンブリが、空気出口に結合される。漏れ検出および封入マフラーアセンブリは、空気通路に沿って空気出口の下流に処理液センサを含む。処理液センサは、空気通路に漏れた処理液を検出する。遮断弁が、処理液センサに通信可能に結合され、液体がない場合に開くように構成される。遮断弁は、処理液センサで空気通路への処理液漏れを検出すると、空気出口の下流で空気通路を閉じる。アセンブリは、ダイアフラムポンプの空気出口から排出される空気の騒音レベルを軽減するためのマフラーを含む。処理液センサは、空気通路上の主空気流路の底より下方に位置し、それにより、処理液センサは、空気通路の主空気流路上の排出流の直接ライン外にある。
【0009】
遮断弁は、空気通路に沿って処理液センサの下流に配置される。処理液センサは、空気流または処理液が処理液センサを通過したことに応答してすべての固定構成要素を有する静的センサである。処理液センサは、処理液センサに対するマフラー凍結の影響を減らすために、空気通路に沿ってマフラーから上流に離隔される。漏れ検出および封入マフラーアセンブリは、空気作動式ポンプの空気通路の線形区分を規定する。
【0010】
空気作動式ダイアフラムポンプは、遮断弁と処理液センサとを通信可能に接続するコントローラをさらに含み、コントローラは、処理液センサが材料漏れを認識すると遮断弁をトリガするように構成される。主空気流路の底は、主空気流路の内径の最も低い点であり、処理液センサの先端は、主空気流路の底より約2インチ下方に位置する。
【0011】
この発明の別の局面によれば、漏れ検出および封入アセンブリは、空気作動式ポンプからの動力空気の排出のための空気通路を提供し、動力空気は、空気作動式ポンプを通る処理液の動きを駆動する。漏れ検出および封入アセンブリは、結合要素と、処理液センサと、遮断弁と、マフラーとを含む。結合要素は、漏れ検出および封入アセンブリをそれぞれの空気作動式ポンプに結合することを可能にする。処理液センサは、空気通路における処理液の存在を検出する。遮断弁は、処理液センサに通信可能に結合され、液体がない場合に開くように構成され、処理液センサで処理液の存在を検出すると、処理液センサの下流で空気通路を閉じる。マフラーは、漏れ検出および封入アセンブリから排出される空気の騒音レベルを軽減する。
【0012】
それぞれの空気作動式ポンプへのねじ込み結合を可能にするために、結合要素にはねじ山が切られている。処理液センサは、空気流が処理液センサを通過したことに応答してすべての固定構成要素を有する静的センサである。漏れ検出および封入アセンブリは、遮断弁と処理液センサとを通信可能に結合するコントローラをさらに含む。コントローラは、処理液センサで処理液を検出すると遮断弁をトリガするように構成される。処理液センサは、空気通路上の主空気流路の底より下方に位置する。処理液センサは、空気通路の主空気流路上の排出流の直接ライン外にある。主空気流路の底は、主空気流路の内径の最も低い点である。処理液センサの先端は、主空気流路の底より約2インチ下方に位置する。処理液センサは、空気通路の最も低い点に位置する。
【0013】
図面の簡単な説明
本発明のこれらのおよび他の特徴、ならびにそれらの利点を、ここで説明されるこの発明の実施形態において、添付線図を参照して例として具体的に示す。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1a】内部構成要素を概略的に示す一部除去された区分を含む、本開示に従った空気作動式ポンプの正面図である。
図1b図1aのポンプの側面図である。
図2図1a~bのポンプと漏れ検出および封入アセンブリとを有する空気作動式ポンプシステムの側面図である。
図3図2の漏れ検出および封入アセンブリを概略的に示す、図1a~bの空気駆動式ポンプの部分概略底面図である。
図4図1a~bのポンプとともに使用するための、図2および図3の漏れ検出および封入アセンブリの側面図である。
図5】分解された形で示される、図4の漏れ検出および封入アセンブリの斜視図である。
図6図4および図5に示すアセンブリの結合器要素の代わりに使用するための結合器要素の斜視図である。
図7図4の漏れ検出および封入アセンブリの一部の概略図である。
図8図2~7の空気作動式ポンプシステムを作動させる方法のフローチャート図である。
図9図2~7の漏れ検出および封入アセンブリを作動させる方法のフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
なお、図面はすべて線図であり、また、正確な比率で描かれてはいない。これらの図面の部分の相対寸法および比率は、図面における明確性および便宜のために、サイズが誇張または縮小されて示されたものである。同じ参考番号は概して、異なる実施形態における対応するかまたは同様の形状構成を指すために使用される。したがって、図面および説明は、本質的に限定的ではなく例示的であると見なされるべきである。
【0016】
詳細な説明
明細書および請求項全体を通してここに使用されるような近似文言は、許容範囲で変わり得るあらゆる量的表現を、それが関連する基本機能の変化をもたらすことなく修飾するために適用されてもよい。したがって、「約」などの用語によって修飾される値は、特定される値そのものに限定されない。少なくともいくつかの事例では、近似文言は、値を測定するための器具の精度に対応してもよい。範囲限定は組合され、および/または交換されてもよい。また、そのような範囲は識別され、また、文脈または文言が別段に示さない限り、ここに述べられる部分範囲をすべて含む。作動例または別段に示される場合以外では、明細書および請求項で使用される、成分、反応条件などの量を指すすべての数または表現は、すべての事例において「約」という用語によって修飾されるとして理解されるべきである。
【0017】
「オプションの」または「オプションで」とは、次に説明される事象もしくは状況が生じても生じなくてもよいこと、または、次に識別される材料が存在しても存在しなくてもよいこと、および、説明が、事象もしくは状況が生じ、または材料が存在する事例と、事象もしくは状況が生じず、または材料が存在しない事例とを含むことを意味する。
【0018】
ここに使用されるように、「備える」、「含む」、「有する」という用語、またはそれらの任意の他の変形は、非排他的包含を網羅するよう意図される。たとえば、要素のリストを備えるプロセス、方法、物品、または機器は、必ずしもそれらの要素のみに限定されず、明示的にリストされていない、あるいはそのようなプロセス、方法、物品、または機器に固有の他の要素を含んでいてもよい。
【0019】
文脈が明らかに別段に示さない限り、単数形は複数の指示物を含む。
ここに使用される「プロセッサ」は、信号を処理し、一般的な演算関数および算術関数を実行する。プロセッサによって処理される信号は、デジタル信号、データ信号、コンピュータ命令、プロセッサ命令、メッセージ、ビット、ビットストリーム、もしくは、受信、送信、および/または検出され得る他の手段を含み得る。一般に、プロセッサは、複数のシングルおよびマルチコアプロセッサならびにコプロセッサと、他の複数のシングルおよびマルチコアプロセッサならびにコプロセッサアーキテクチャとを含む、多種多様のさまざまなプロセッサであり得る。プロセッサは、さまざまな機能を実行するためのさまざまなモジュールを含み得る。
【0020】
ここに使用される「メモリ」は、揮発性メモリおよび/または不揮発性メモリを含み得る。不揮発性メモリは、たとえば、ROM(read only memory:読出し専用メモリ)、PROM(programmable read only memory:プログラマブル読出し専用メモリ)、EPROM(erasable PROM:消去可能PROM)、およびEEPROM(electrically erasable PROM:電気的消去可能PROM)を含み得る。揮発性メモリは、たとえば、RAM(random access memory:ランダムアクセスメモリ)、同期RAM(synchronous RAM:SRAM)、ダイナミックRAM(dynamic RAM:DRAM)、同期DRAM(synchronous DRAM:SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(double data rate SDRAM:DDRSDRAM)、および直接RAMバスRAM(direct RAM bus RAM:DRRAM)を含み得る。メモリはまた、ディスクを含み得る。メモリは、コンピューティングデバイスのリソースを制御するかまたは割り当てるオペレーティングシステムを格納することができる。メモリはまた、プロセッサによる使用のためのデータを格納することができる。
【0021】
ここに使用される「ディスク」は、たとえば、磁気ディスクドライブ、ソリッドステートディスクドライブ、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ、テープドライブ、Zipドライブ、フラッシュメモリカード、および/またはメモリスティックであり得る。さらに、ディスクは、CD-ROM(compact disk ROM:コンパクトディスクROM)、CD記録可能ドライブ(CD recordable drive:CD-Rドライブ)、CD書換可能ドライブ(CD rewritable drive:CD-RWドライブ)、および/またはデジタルビデオROMドライブ(digital video ROM drive:DVD ROM)であり得る。ディスクは、コンピューティングデバイスのリソースを制御するかまたは割り当てるオペレーティングシステムおよび/またはプログラムを格納することができる。
【0022】
以下に続く詳細な説明のいくつかの部分は、コンピュータメモリ内のデータビットに対する動作のアルゴリズムおよび記号表現の観点から提示される。これらのアルゴリズムに関する説明および表現は、データ処理技術の当業者が自分の仕事の本質を他の当業者に最も効果的に伝えるために使用する手段である。アルゴリズムはここで、および一般に、所望の結果をもたらす首尾一貫した一連のステップ(命令)であると考えられる。これらのステップは、物理量の物理的操作を必要とするステップである。必ずというわけではないが、通常、これらの量は、格納され、転送され、組合され、比較され、および他の態様で操作され得る、非一時的な電気信号、磁気信号、または光信号の形を取る。これらの信号をビット、値、要素、記号、文字、用語、数などと呼ぶことが、主として共通使用の理由により、便利である場合がある。また、物理的操作または物理量の変換または物理量の表現を必要とするステップのある構成を、一般性を失うことなく、モジュールまたはコードデバイスと呼ぶことが、便利である場合がある。
【0023】
しかしながら、これらのおよび同様の用語はすべて、適切な物理量に関連付けられることになっており、これらの量に適用される便利な標記に過ぎない。以下の説明から明らかであるように具体的に別記されない限り、説明全体を通して、「処理する」、または「計算する」、または「算出する」、または「決定する」、または「表示する」、または「判断する」、または「比較する」などといった用語を利用する説明は、コンピュータシステムのメモリまたはレジスタまたは他のそのような情報ストレージ、送信装置または表示装置内で物理(電子)量として表わされるデータを操作して変換する、コンピュータシステム、または同様の電子コンピューティングデバイス(特定の計算機など)の動作およびプロセスを指す、ということが理解される。
【0024】
ここに説明される実施形態のある局面は、アルゴリズムの形でここに説明されるプロセスステップおよび命令を含む。なお、実施形態のプロセスステップおよび命令は、ソフトウェア、ファームウェア、またはハードウェアで具現化されてもよく、ソフトウェアで具現化される場合には、さまざまなオペレーティングシステムによって使用される異なるプラットフォーム上に存在してそれらから作動されるようにダウンロードされてもよい。実施形態はまた、コンピューティングシステム上で実行され得るコンピュータプログラム製品内にあってもよい。
【0025】
実施形態はまた、ここでの動作を行なうための機器に関する。この機器は、たとえば特定のコンピュータなど、目的のために特別に構築されてもよく、または、それは、コンピュータに格納されたコンピュータプログラムによって選択的に起動または再構成される汎用コンピュータを備えていてもよい。そのようなコンピュータプログラムは非一時的コンピュータ読取可能記憶媒体に格納されてもよく、それは、コンピュータシステムバスに各々電気的に接続される、フロッピーディスク、光ディスク、CD-ROM、光磁気ディスク、読出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPROM、磁気カードまたは光カード、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit:ASIC)を含む任意のタイプのディスク、または、電子命令を格納するのに好適な任意のタイプの媒体であるが、それらに限定されない。また、明細書で言及されるコンピュータは、単一のプロセッサを含んでいてもよく、または、増加した計算能力のために複数のプロセッサ設計を採用するアーキテクチャであってもよい。
【0026】
ここに提示されるアルゴリズムおよび表示は、任意の特定のコンピュータまたは他の機器に本質的には関連していない。さまざまな汎用システムを、ここでの教示に従ったプログラムとともに使用することも可能であり、または、方法ステップを行なうためにより特化された機器を構築することが便利であることがわかっている。これらのさまざまなシステムのための構造が、以下の説明から現われるであろう。加えて、実施形態は、任意の特定のプログラミング言語に関連して説明されていない。ここに説明されるような実施形態の教示を実現するために、さまざまなプログラミング言語を使用することが可能であり、特定の言語への以下のいかなる言及も、実施形態の実施可能性および最良の態様の開示のために提供される、ということが理解されるであろう。
【0027】
加えて、明細書で使用される文言は、主として読みやすさおよび指導的な目的のために選択されたものであり、発明の主題を詳述または制限するために選択されたものではないかもしれない。したがって、実施形態の開示は、請求項で述べられる実施形態の範囲を限定するのではなく例示するよう意図される。
【0028】
本開示の原理は、処理液を動かすための空気作動式ポンプへの一般的適用と、空気作動式ポンプアセンブリの構成要素として使用するためなどの漏れ検出および封入アセンブリへの特定の適用とを有する。ここに使用されるように、処理液は、液体、スラリー、ゼラチン状物質、懸濁液などを指してもよく、その例は、塗料、染料、ガソリン、強酸、強アルカリ、トマトペーストなどの食物ペーストなどを含んでいてもよい。
【0029】
これらのポンプは、圧縮空気などの気体によって駆動される。空気作動式ポンプの駆動チャンバを通る動力空気の動きにより、ポンプは次に、ポンプを通るように処理液を動かす。典型的な空気駆動式ポンプは、長期間にわたって、しばしば何百万サイクルにわたって連続的に利用され、また、多くの可動部品を含み得る。処理液の信頼できる連続的な移送は、処理液が使用される産業プロセスまたは他のプロセスにとって極めて重要であり得る。ポンプダイアフラムの空気側とポンプダイアフラムの処理液側(これらの側は、ポンプの使用中、隔てられたままとなるよう意図される)との間での空気または処理液の漏れは、著しい汚染および/またはこぼれの問題を引き起こすおそれがある。この望まれない出来事は、とりわけ、処理液の損失、ダウンタイムの延長、および高くつく清掃手順をもたらすおそれがある。
【0030】
まず図1~3を参照して、空気作動式ポンプ20と、漏れ検出および封入マフラーアセンブリ70とを備える、空気作動式ポンプシステム10が示される。空気作動式ポンプ20は一般に空気通路を含み、それは、処理液通路から隔てられており、ポンプを通るように処理液を処理液通路に沿って動かす/汲み上げるために設けられる。ポンプ20はポンプ本体22を含み、それは、任意の好適な金属、ポリマー、それらの組合せなど、たとえば化学的耐性材料で作られてもよい。ポンプ本体22は、ポンプ20をその使用中に支持するために表面に固定され得るベース部材24を含む。
【0031】
図示されたポンプ本体22は、処理液入口30と、処理液出口32と、空気入口34と、空気出口36とを含む。空気出口36は、場合によっては排気口としても知られている。
【0032】
処理液通路40が、ポンプ本体22によって少なくとも部分的に規定され、少なくとも処理液入口30から処理液出口32を通って延在する。空気通路42が、ポンプ本体22によって少なくとも部分的に規定され、少なくとも空気入口34から空気出口36まで延在する。空気通路42は、図1aに部分的に示され、図3で続く。
【0033】
一般に、図示された空気作動式ポンプ20を参照して、空気入口34に入り、ポンプ20から排出されるように空気出口36まで通る空気は、ポンプ20を通るように処理液を動かすための動力を提供する。
【0034】
空気は、空気吸入システム11を通って空気入口34内に受けられる。空気吸入システム11は、フィルタ/調整器12と、空気供給オン/オフ弁14と、ユニオン16と、圧力計17と、圧力解放弁18とから構成される。動力空気はフィルタ/調整器12内に受けられ、そこで空気はろ過され、圧力がユーザ仕様に調節される。動力空気は作業場空気(shop air)であってもよく、一般に、フィルタ/調整器12に接続可能な空気圧縮機によって提供される。フィルタ/調整器12から下流に、空気供給オン/オフ弁14があり、それは、フィルタ/調整器結合器13を介してフィルタ調整器12にねじ込み接続される。一実施形態では、空気供給オン/オフ弁14は、オン位置とオフ位置との間で手動で変更されてもよい。他の実施形態では、空気供給オン/オフ弁14はまた、自動化されてもよく、および/または、コントローラ100などを通して電子的に制御可能であってもよい。空気供給オン/オフ弁14から下流に、ユニオン16がある。空気供給オン/オフ弁14とユニオン16とは、ユニオン結合器15を介してねじ込み結合される。圧力計17および圧力解放弁18も、ユニオン16にねじ込み接続される。ユニオンは、空気入口結合器19を介して空気入口34にねじ込み結合される。
【0035】
一実施形態では、フィルタ/調整器12で受けられた動力空気は、フィルタ/調整器結合器13を通り、空気供給オン/オフ弁14を通って移動する。動力空気は次に、空気供給オン/オフ弁14からユニオン結合器15を通ってユニオン16で受けられる。ユニオン16は、空気入口34によって受けられる空気吸入システム11内の圧力を監視するための圧力計17も有する。さらに、ユニオン16は、空気入口34での空気吸入システム11内からの圧力を解放するための圧力解放弁18も有する。動力空気は次に、ユニオン16から空気入口結合器19を通って空気入口34で受けられれる。
【0036】
空気入口34で受けられた動力空気は、ポンプ本体22における一連のチャンバ(具体的には図示せず)を通されて、中心ロッド50に接続された弁48(概して示された位置)の動きを駆動する。弁48の動きは、中心ロッド50に結合された、ダイアフラムなどの少なくとも1つの可動部材52の動きを引き起こす。
【0037】
ポンプ20では、ダイアフラム52が使用されてもよい。図示されたポンプ20の一実施形態では、ポンプ本体22のそれぞれのダイアフラムチャンバ54の空気側56に位置する、垂直に離隔された一対のダイアフラム52が使用されてもよい。したがって、ポンプ20はまた、一対の空気通路42と一対の処理液通路40とを含んでいてもよく、それらは作動時、さらに説明されるように交互する。
【0038】
他の実施形態では、ダイアフラム52は他の態様で位置していてもよく、および/または、任意の好適な数のダイアフラム52が使用されてもよい。それに加えて、またはそれに代えて、ポンプ20は、空気通路42および処理液通路40の各々のより少ない部分または追加の部分を含み得る代替的構成を有していてもよい。
【0039】
ポンプ20は空気作動式ダイアフラムポンプとして図示されているが、ポンプ20は、処理液が処理液通路40を出て空気通路42に入るおそれがある不良モードを有する任意のタイプの空気支援式(空気圧式)ポンプであってもよいということが考えられる。言い換えると、空気作動式ポンプ20は、ポンプ本体22内で互いから流動的に隔てられた処理液通路40および空気通路42を有する任意のタイプのポンプであってもよく、空気通路42に沿って通る空気が、処理液通路40に沿った処理液の汲み上げを引き起こす。
【0040】
空気作動式ダイアフラムポンプでは、空気圧が空気通路42を介してポンプ20に印加されると、弁48は上下に動き、空気圧をそれぞれのダイアフラムチャンバ54の空気側56に分流させる。弁48の動きにより、空気が一方のダイアフラムチャンバ54に分流されるにつれて、反対のチャンバ54の空気が空気出口36から排出される。この動力空気のプロセスは、ダイアフラムチャンバ54間(および、具体的には、チャンバ54の空気側56間)を絶えず交互して、連続サイクルを作り出す。動力/駆動空気は典型的には、空気作動式ポンプの使用中、環境に排出される。
【0041】
チャンバ54内のダイアフラム52の動きは、同様の態様での処理液の汲み上げを引き起こす。一方のダイアフラム52は、それぞれのダイアフラムチャンバ54の処理液側58への吸引を作り出し、処理液入口30から処理液を引き込む。他方のダイアフラム52は処理液を、反対側のそれぞれのダイアフラムチャンバ54から処理液出口32へ放出する。このプロセスは、動力空気の動きと同時に循環および継続し、このため、処理液を汲み上げる。
【0042】
汲み上げに加えて、ダイアフラム52は、ポンプ本体22の空気側/空気通路42と処理液側/処理液通路40との間の障壁としても機能する。しばしば、ストロークが連続的にカウントされ、ダイアフラム52および他の封止材は、ダイアフラム52および他の封止材の摩耗により、スケジュールなどに基づいて置き換えられる。
【0043】
そのような保守/切り替えスケジュールに鑑みても、漏れが、ポンプ20の空気通路42と処理液通路40との間に生じるかもしれない。漏れは、封止材またはダイアフラム52の摩耗または打撃、設置などに関連するポンプ本体22における張力または応力、および/または、ダイアフラムチャンバ54を規定する部分などといった、ポンプ本体22の部分同士をともに結合する締結具60の不適当な締め付けによって引き起こされるかもしれない。
【0044】
根本的な原因に関係なく、処理液は、空気通路42へと漏れ始めるかもしれない。予防策がなければ、漏れた処理液は、空気出口36から排出空気とともに汲み出され、ポンプ20の周りに配置された環境に送り込まれるであろう。こぼれ/漏れは、高くつき広範囲に及ぶ清掃作業、汲み上げのための高くつくダウンタイム、および/または、処理液の損失を引き起こすおそれがあり、それらはどれも理想的ではない。さらに、処理液の漏れはまた、処理液が有害化学物質である場合などに、こぼれ/漏れエリアにいる従業員に危険をもたらすかもしれない。
【0045】
この懸念を改善するために、ポンプ20は、図2~3で概略的に示すような漏れ検出および封入アセンブリ70を含んでいてもよい。マフラーを含む場合にはここに漏れ検出および封入マフラーアセンブリ70とも呼ばれる、漏れ検出および封入アセンブリ70は、ポンプ本体22と一体化されている。
【0046】
図4および図5を参照して、漏れ検出および封入アセンブリ70は、アセンブリの近位端74での結合要素72と、アセンブリ70の遠位端78でのマフラー76との間に延在する。それらの間には、遮断弁80と処理液センサ82とが配置される。結合要素72、マフラー76、遮断弁80、および処理液センサ82という要素の各々は、ねじ山を介して互いに結合されるとして図示されているものの、使用される材料に依存して、接着、溶接などといった他の好適な方法が、好適である場合に使用されてもよい。
【0047】
アセンブリの局面は、好適である場合、金属、ポリマー、化学的耐性材料などから構成されてもよい。
【0048】
一般に、アセンブリ70は、本体22と一体化されている場合、空気作動式ポンプ20の空気通路の線形区分を規定して、排出および漏れた処理液の検出の容易性を可能にする。たとえば、アセンブリ70は少なくとも、結合要素72とマフラー76との間に線形通路を提供し、図示されたアセンブリは、結合要素72とマフラー76との間に線形通路を規定するために互いに対して配向された、処理液センサ82と、マフラー76と、遮断弁80とを含む。好適である場合、アセンブリ70を通る通路は、他の態様で配向されてもよい。
【0049】
ポンプ本体22との一体化は、締結具、ねじ山、溶接などといった任意の好適な取付けを介していてもよい。好ましくは、アセンブリ70は、ポンプ本体22およびアセンブリ70の各々でのねじ山の噛み合いを介して、ポンプ本体22に結合されてもよい。典型的なポンプ本体22は、マフラーの取付けなどのために、排気口または空気出口36でねじ山を含む。図示されたアセンブリ70は、空気出口36に結合するためのねじ山を有する結合要素72を含む。ねじ山のサイズが不適切である場合、以前から存在するかまたは使用されたポンプ20/ポンプ本体22への後付けを可能にするために、縮小または拡大構成要素が使用され、アセンブリ70の近位端74にねじ込まれてもよい。たとえば、図示された結合要素72は、近位端74でのパイプサイズ縮小を可能にするために、図6に示す結合要素90および92と置き換えられてもよい。
【0050】
図5に再び参照して、結合要素72の反対側に、マフラー76が配置される。マフラー76は典型的には、動力空気がポンプ20/空気通路42から排出される際に動力空気によって作り出されるデシベルレベルを減少させるための騒音軽減材料、要素、または蛇行通路を含む。
【0051】
アセンブリ70に沿ってマフラー76の上流に配置されているのは、処理液センサ82である。ここに使用されるように、上流方向とは、下流方向とは反対の方向を指し、より特定的には、空気通路42に沿った空気流の正常方向とは反対の、遠位端78から近位端74に向かう方向を指す。下流方向とは、空気通路42に沿った空気流の正常方向における、近位端74から遠位端78に向かう方向を指す。
【0052】
処理液センサ82は、処理液通路40から空気通路42に漏れた処理液を感知するように構成される。アセンブリ70上での迅速な感知および減少した保守を提供するために、処理液センサ82は、空気流が処理液センサ82を通過したことに応答してすべての固定構成要素を有する、コンダクタンスセンサまたは静電容量センサなどの静的センサであってもよい。このため、貯留槽内に液体を蓄積することまたはフロート機構を動かすことを必要とする代わりに、たとえば、処理液センサ82は、空気通路42内の予期せぬ汚染物質をより迅速に識別してもよい。
【0053】
処理液センサ82は、先端84を有する感知要素83を有する。感知要素83は、処理液と接触すると処理液センサ82の出力の変化をもたらすであろう、処理液センサ82の部分である。言い換えると、処理液が感知要素83と接触すると、処理液センサ82の出力の変化が生じる。
【0054】
また、いくつかの実施形態では、処理液センサ82は、漏れ検出および封入アセンブリ70の空気通路42の主空気流路108上の排出流の直接ライン外に位置していてもよい。一実施形態では、主空気流路108は、空気出口36から遠位端78への排出流のための最も直接的なルートであり得る。言い換えると、主空気流路108は、空気出口36からマフラー76への排出流のためのの最も直接的なルートであり得る。加えて、いくつかの実施形態では、処理液センサ82はまた、漏れ検出および封入アセンブリ70の低い点に位置していてもよい。いくつかの実施形態では、処理液センサ82は、空気出口36から下流の空気通路42の最も低い点に位置していてもよい。いくつかの実施形態では、処理液センサ82の感知要素83の先端84は、主空気流路108の底107より下方に位置していてもよい。別の実施形態では、処理液センサ82の先端84は、主空気流路108の底107より約0.5インチ~2インチ下方に位置し得る。さらに別の実施形態では、処理液センサ82の先端84は、主空気流路108の底107より約1インチ~2インチ下方に位置し得る。
【0055】
先端84は、主空気流路108の底107の最も近くに位置する、処理液センサ82の感知要素83の部分である。感知要素83の形状に依存して、先端84は、感知要素83のごく一部から感知要素83の全体に及び得る。一実施形態では、主空気流路108の底107は、主空気流路108の内径109の最も低い点として規定されてもよい。別の実施形態では、主空気流路108の底107は、主空気流路108上のT要素96の内径109の最も低い点として規定されてもよい。一実施形態では、処理液センサ82の先端84は、主空気流路108の底107より約2インチ下方に位置し得る。一実施形態では、処理液センサ82の先端84は、主空気流路108の底107より約4インチ未満下方に位置し得る。
【0056】
主空気流路108上の排出流の直接ラインより下方の処理液センサ82の位置は、空気通路42を通って移動する空気の水分含有量の増加などによる、処理液漏れを示す誤判定を緩和する。このため、ポンプ20に動力供給するために作業場空気が使用される場合、作業場空気における水分は、空気通路42を通過し、感知要素83と接触することなくセンサ82を通過し、それにより、処理液漏れについての誤判定の発生を緩和するであろう。しかしながら、不良のダイアフラム52を通って移動する処理液は依然として感知要素83と接触し、処理液センサ82によって正確に感知されるであろう。
【0057】
処理液センサ82は、導電性液体または非導電性液体といった、汲み上げられている特定の処理液を具体的に感知するように選択または構成されてもよい。たとえば、感度や電力レベルなどを含むもののそれらに限定されないセンサの局面が調節されてもよい。
【0058】
処理液センサ82は、空気通路42に沿った流れにおけるコンダクタンスまたは静電容量の変化を検出するためのコンダクタンスセンサまたは静電容量センサ、たとえば導電性液体センサとして図示される。また、処理液センサ82は非導電性液体センサであってもよく、たとえば、ドームセンサまたは光学液体センサとしても知られている、イタリアのライナーテ(Lainate)にあるカルロ・ガバッツィ・オートメーション(Carlo Gavazzi Automation)によって製造された光電子レベルセンサタイプVP、無変調VP03EPなどであってもよいが、それに限定されない。ドームセンサは、LEDおよび光トランジスタがドームのヘッド(先端)に収容される全内部反射の原則に基づいて機能する。液体が存在しない場合、LEDからの光は、ドームから光トランジスタに内部反射される。液体がドームを覆っている場合、ドームと液体との境界での有効屈折率が変化し、LEDからの光の一部が逃げることを可能にする。このため、光トランジスタが受ける光の量が減少して出力が切り換わり、液体の存在を示す。
【0059】
いくつかの実施形態では、非導電性液体センサは、非導電性液体および導電性液体の双方を感知するために使用され得る。いくつかの実施形態では、処理液センサ82は、処理液センサ82として作用する2つ以上の協働センサを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、処理液センサ82は、空気出口36の下流の空気通路42における処理液の存在を検出するための、赤外線センサ、水分センサ、導電性液体センサ、非導電性液体センサ、または他の好適なセンサを含んでいてもよい。一実施形態では、処理液センサ82は、少なくともダサニ(Dasani)(登録商標)ボトルウォーターの導電率、たとえば約52.3μΩ/cmなどといった導電率を有する液体を感知するように構成されてもよい。
【0060】
アセンブリ70を空気通路42に沿って本体22の下流に位置付けることは、遮断弁80が開いている場合に、排気が、漏れた処理液を、本体22から下流に、および処理液センサ82上に推し進めることを可能にし、それにより、漏れをより迅速に検出するのを助ける。アセンブリ70がポンプ本体22と一体化されている場合、処理液センサ82は、空気通路42の感知を達成するために、空気出口36の下流に位置付けられる。
【0061】
図示されるように、処理液センサ82は、アセンブリ70に沿って結合要素72と遮断弁80との間に配置される。いくつかの実施形態では、遮断弁80はソレノイドバルブであってもよい。遮断弁80の上流に処理液センサ82を位置付けることは、処理液センサ82が処理液を迅速に検出して遮断弁80の閉鎖を可能にする場合などに、アセンブリ70に漏れた処理液の大部分、さらにはすべての封入を可能にしてもよい。処理液センサ82はまた、空気通路42またはアセンブリ70に沿ってマフラー76から離隔されて配置され、それは、処理液センサ82に対する、負の汚染物質読取り値をもたらすマフラー凍結の影響を減らすことができる。
【0062】
処理液センサ82は、処理液センサ82の保守または清掃を可能にするなどのために、アセンブリ70の残りにねじ込まれるなど取り外し可能に結合される。図示されるように、処理液センサ82は、アセンブリ70の本体に沿って配置された処理液センササブアセンブリ88の構成要素である。図示された処理液センササブアセンブリ88は、処理液センサ82と、ブッシング94と、T要素96とを含む。処理液センサ82はブッシング94に結合され、ブッシング94はT要素96に結合され、T要素96は、アセンブリ70に沿って結合要素72および遮断弁80と並んで結合される。他の実施形態では、構成要素の別の好適な配置が使用されてもよく、好適である場合にブッシング94が省略されてもよく、および/または、処理液センササブアセンブリ88の構成要素のうちのいずれかが互いに一体となっていてもよい。また、いくつかの実施形態では、T要素96および結合器97は結合要素72上の口栓と置き換えられてもよく、それにより、T要素96は、結合要素72上の口栓によって形成されてもよい。
【0063】
遮断弁80は、アセンブリ70に沿ってマフラー76と処理液センサ82との間に配置される。図示された遮断弁80は、結合器97を介してT要素96にねじ込み結合されるとして示される。ねじ込みは、漏れ検出および封入アセンブリ70のさまざまな構成要素/局面の保守および清掃を可能にする。
【0064】
いくつかの実施形態では、別の好適な接続が使用されてもよく、および/または、遮断弁80、マフラー76、および処理液センササブアセンブリ88のうちのいずれかが、アセンブリ70に沿って互いに永続的に結合または一体化されてもよい。いくつかの実施形態では、処理液センサ82は代わりに、好適である場合、マフラー76と遮断弁80との間に配置されてもよい。
【0065】
遮断弁80は、処理液センサ82に通信可能に結合されるとともに、処理液センサ82が処理液または汚染物質を感知したことに応答して閉じるように構成され、それにより、漏れた処理液または汚染物質をポンプ本体22およびアセンブリ70内に封入する。遮断弁80は、モータ98を含む、モータ回転式ボール弁として示される。他の実施形態では、ソレノイド作動式ナイフ弁といった、別のタイプの遮断弁が使用されてもよい。
【0066】
ここで図2および図7を参照して、アセンブリ70は、遮断弁80と処理液センサ82とを通信可能に結合するコントローラ100をさらに含む。コントローラ100は、電源106を有する。コントローラ100は一般に、処理液センサ82が処理液を検出すると遮断弁80をトリガするように構成される。いくつかの実施形態では、コントローラ100は、処理液センササブアセンブリ88または遮断弁80のいずれかと一体化されてもよい。いくつかの実施形態では、コントローラは省略されてもよく、遮断弁80および処理液センサ82の各々は、遮断弁80のトリガを可能にするために、互いにまたは外部コントローラと直接通信してもよい。
【0067】
図2図4~5、および図7に少なくとも部分的に示されるように、遮断弁80および処理液センサ82の各々は、コントローラ100と通信するためにそこから延在する配線102および104をそれぞれ含み、このため、遮断弁80と処理液センサ82とを通信可能に結合する。他の実施形態では、遮断弁80、処理液センサ82、およびコントローラ100のうちのいずれかの間の通信は無線または有線であってもよく、信号は、LAN、WAN、ブルートゥース(登録商標)、Zigbee(登録商標)、セルラー、トークンリング、WiFiなどを介して送信されてもよい。
【0068】
コントローラ100を含むことは、処理液センサ82と遮断弁80との間の応答の調節を可能にする。たとえば、処理液センサの感度または電力設定は、使用される圧縮空気の組成と処理液とに従って調節されてもよい。
【0069】
コントローラ100は、処理液センサ82および遮断弁80を制御するための1つ以上のプロセッサ、ストレージ、またはメモリを含んでいてもよい。したがって、本開示で説明される局面は、ハードウェアおよび/またはソフトウェアを含むシステム、ハードウェアとは別のソフトウェア、または方法のうちのいずれか1つ以上において具現化されてもよい。
【0070】
処理液センサ82および遮断弁80の各々は、コントローラ100に結合された電源106によって動力供給されてもよく、または、任意の好適な源によって別々に動力供給されてもよい。
【0071】
使用時、処理液センサ82が流体(処理液)を感知すると、信号が遮断弁80に直接的または間接的に送信され、遮断弁80の閉鎖をトリガする。遮断弁80のこの閉鎖は、ポンプ20からの圧縮空気の流れを止め、それにより、ポンプ20が作動するのを防止するとともに、処理液がマフラー76などを通って封入アセンブリ70から逃げるのを防止する。いくつかの実施形態では、処理液センサ82はまた、空気圧縮機に通信可能に接続されてもよく、それは、ポンプ20を駆動するとして示された圧縮空気を作り出す。このように、ポンプ20への圧縮空気の供給は、排出されないであろうポンプ20内での圧力の蓄積を防止するなどのために、停止されてもよい。他の実施形態では、ポンプ20は、圧縮空気の排出不良の感知に応答して停止するように構成されてもよい。
【0072】
ポンプ本体22とともに漏れ検出および封入アセンブリ70を使用することは、ポンプ本体22の圧縮空気側と処理液側との間での漏れという望まれないシナリオにおいて、処理液の封入を可能にする。この開示に従ったアセンブリ70は、既存のユニットへの後付けを可能にする。他の利点は、マフラー76から処理液センサ82を離隔することに鑑みたマフラー76の凍結の影響の減少と、貯留槽内に液体を蓄積するための要件、または、同様に凍結して追加の保守を必要とし得るフロート機構を動かすための要件がないことに鑑みた迅速な感知とを含む。
【0073】
要約すると、空気作動式ポンプ20は、ポンプ本体22と、ポンプ本体22によって少なくとも部分的に規定された処理液通路40と、ポンプ本体22によって少なくとも部分的に規定された空気通路42とを含み、処理液通路40および空気通路42は、ポンプ本体22内でダイアフラム52によって互いから隔てられる。ポンプ20は、ポンプ本体22と一体化された漏れ検出および封入アセンブリ70をさらに含み、漏れ検出および封入アセンブリ70は、処理液通路40から空気通路42に漏れた処理液を感知するように構成された処理液センサ82と、処理液センサ82に通信可能に結合された遮断弁80とを有し、遮断弁80は、処理液センサ82が処理液漏れを感知したことに応答して、漏れた処理液をポンプ本体22およびアセンブリ70内に封入するために閉じるように構成される。漏れ検出および封入アセンブリ70は空気通路42に沿って配置され、遮断弁80が開いている場合に本体22からの排気が遮断弁80を通って流れてからマフラー76で出ることを可能にする。
【0074】
図8は、漏れ検出および封入マフラーアセンブリ10を有する空気作動式ダイアグラフポンプシステムを作動させる方法200を示すフローチャートである。ブロック201で、空気作動式ポンプ20と、コントローラ100、処理液センサ82、および遮断弁80を備える漏れ検出および封入マフラーアセンブリ70とを有する、空気作動式ポンプシステム10が設けられる。
【0075】
ブロック205で、コントローラ100は、処理液センサ82および遮断弁80に接続される。ブロック210で、処理液センサ82からの出力がコントローラ100によって得られる。ブロック215で、コントローラは、処理液センサ82から得られた出力を、処理液センサ82での処理液の存在を示す予め定められた出力しきい値と比較する。
【0076】
一実施形態では、予め定められたしきい値は、予め定められた導電率値であってもよく、処理液センサ82の出力は、導電率センサの感知要素83で測定された導電率値であってもよい。感知要素83で測定された導電率値が予め定められた導電率値よりも大きい場合、処理液の存在が処理液センサ82で示されてもよい。
【0077】
別の実施形態では、予め定められたしきい値は、予め定められた電圧であってもよく、処理液センサ82の出力は、感知要素83での処理液の存在に基づいて変化する電圧であってもよい。処理液が感知要素83に存在する場合に処理液センサ82の電圧出力が減少する一実施形態では、処理液センサ82の電圧出力が予め定められた電圧よりも低い場合に、処理液センサ82での処理液の存在が示されてもよい。言い換えると、処理液センサ82の電圧出力が予め定められた電圧よりも低い場合に、処理液センサ82による処理液の検出が示されてもよい。
【0078】
また、処理液が感知要素83に存在する場合に処理液センサ82の電圧出力が増加する一実施形態では、処理液センサ82の電圧出力が予め定められた電圧よりも大きい場合に、処理液センサ82での処理液の存在が示されてもよい。言い換えると、処理液センサ82の電圧出力が予め定められた電圧よりも高い場合に、処理液センサ82による処理液の検出が示されてもよい。
【0079】
ブロック220で、コントローラ100による比較が、処理液が処理液センサ82に存在することを示す場合、方法はブロック225に進む。そうではなく、コントローラ100による比較が処理液センサ82での処理液の存在を示さない場合、方法はブロック210に進む。
【0080】
ブロック225で、コントローラ100は、閉鎖指令を遮断弁80に送信することによって遮断弁80を閉じ、それにより、ポンプ20を停止するとともに、処理液がマフラー76などを通って空気通路42から逃げるのを防止する。
【0081】
図9は、空気作動式ポンプ20のために漏れ検出および封入マフラーアセンブリ70を作動させる方法300を示すフローチャートである。漏れ検出および封入マフラーアセンブリ10は、コントローラ100、処理液センサ82、および遮断弁80を備える。ブロック301で、漏れ検出および封入マフラーアセンブリ70が設けられ、空気作動式ポンプ20に嵌合される。漏れ検出および封入マフラーアセンブリ70は、コントローラ100、処理液センサ82、および遮断弁80を備える。
【0082】
ブロック305で、コントローラ100は、処理液センサ82および遮断弁80に接続される。ブロック210で、処理液センサ82からの出力がコントローラ100によって得られる。ブロック315で、コントローラは、処理液センサ82から得られた出力を、処理液センサ82での処理液の存在を示す予め定められた出力しきい値と比較する。
【0083】
一実施形態では、予め定められたしきい値は、予め定められた導電率値であってもよく、処理液センサ82の出力は、導電率センサの感知要素83で測定された導電率値であってもよい。感知要素83で測定された導電率値が予め定められた導電率値よりも大きい場合、処理液の存在が処理液センサ82で示されてもよい。
【0084】
別の実施形態では、予め定められたしきい値は、予め定められた電圧であってもよく、処理液センサ82の出力は、感知要素83での処理液の存在に基づいて変化する電圧であってもよい。処理液が感知要素83に存在する場合に処理液センサ82の電圧出力が減少する一実施形態では、処理液センサ82の電圧出力が予め定められた電圧よりも低い場合に、処理液センサ82での処理液の存在が示されてもよい。言い換えると、処理液センサ82の電圧出力が予め定められた電圧よりも低い場合に、処理液センサ82による処理液の検出が示されてもよい。
【0085】
また、処理液が感知要素83に存在する場合に処理液センサ82の電圧出力が増加する一実施形態では、処理液センサ82の電圧出力が予め定められた電圧よりも大きい場合に、処理液センサ82での処理液の存在が示されてもよい。言い換えると、処理液センサ82の電圧出力が予め定められた電圧よりも高い場合に、処理液センサ82による処理液の検出が示されてもよい。
【0086】
ブロック320で、コントローラ100による比較が、処理液が処理液センサ82に存在することを示す場合、方法はブロック325に進む。そうではなく、コントローラ100による比較が処理液センサ82での処理液の存在を示さない場合、方法はブロック310に進む。
【0087】
ブロック325で、コントローラ100は、閉鎖指令を遮断弁80に送信することによって遮断弁80を閉じ、それにより、ポンプ20を停止するとともに、処理液がマフラー76などを通って空気通路42から逃げるのを防止する。
【0088】
この発明が上述の特定の実施形態とともに説明されてきたが、多くの代替例、組合せ、変更、および変形が当業者には自明であることが明らかである。したがって、上に述べられたような、この発明の好ましい実施形態は、限定的な意味ではなく単なる例示であるよう意図される。この発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、さまざまな変更を加えることができる。上述の実施形態および他の実施形態の組合せは、上述の説明を検討すれば、当業者には明らかになるであろう。また、当該組合せは、そこに包含されるよう意図される。したがって、本発明の範囲は添付された請求項によって定義され、また、文字通りまたは均等物によって請求項の意味に含まれるすべての装置、プロセス、および方法は、そこに包含されるよう意図される。
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9