(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-21
(45)【発行日】2023-05-01
(54)【発明の名称】軽量の不燃性の装飾的なマントル
(51)【国際特許分類】
E04F 19/08 20060101AFI20230424BHJP
F24B 1/198 20060101ALI20230424BHJP
F24C 15/06 20060101ALI20230424BHJP
【FI】
E04F19/08 A
F24B1/198
F24C15/06 E
(21)【出願番号】P 2021540521
(86)(22)【出願日】2020-01-09
(86)【国際出願番号】 US2020012824
(87)【国際公開番号】W WO2020146560
(87)【国際公開日】2020-07-16
【審査請求日】2021-07-26
(32)【優先日】2019-01-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】521307059
【氏名又は名称】ベイカー,マイケル ティー.
(73)【特許権者】
【識別番号】521307060
【氏名又は名称】ユソン,ジェネル ジェイ.
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ベイカー,マイケル ティー.
(72)【発明者】
【氏名】ユソン,ジェネル ジェイ.
【審査官】土屋 保光
(56)【参考文献】
【文献】特開平03-137424(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2006/0021287(US,A1)
【文献】特開2002-201054(JP,A)
【文献】実開平05-052084(JP,U)
【文献】実開昭54-128312(JP,U)
【文献】実開昭50-079240(JP,U)
【文献】米国特許第05639150(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04F 19/08
F24B 1/198
F24C 15/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
マントルであって、
骨格バーフレームであり、
上部フレーム部分及び下部フレーム部分、前記上部フレーム部分と下部フレーム部分のそれぞれは、一対の長いバー部材及び一対の短いバー部材を有し、前記短いバー部材は、前記長いバー部材の対向する端部で前記長いバー部材の間に接続されている、上部フレーム部分及び下部フレーム部分;
三次元長方形を規定する前記骨格バーフレームを形成するために、前記上部フレーム部分と下部フレーム部分との間に接続された少なくとも2つのエンドコネクタバー;
を含む骨格バーフレーム;
前記上部及び下部フレーム部分のそれぞれの外部側面に固定された第1のボード部分及び第2のボード部分;
それぞれの対向する端部で前記エンドコネクタバーに固定されている第1のエンドボード部分及び第2のエンドボード部分;
前記上部及び下部フレーム部分の間の前記骨格バーフレームの前面と前記それぞれのエンドコネクタバーとの間に取り付けられたフロントボード部分;
を含み、
前記上部及び下部フレーム部分及びエンドコネクタバーは、前記フロントボード部分の反対側に配置された開放側を備えた中空の空洞を規定する;
前記開放側は、取り付けブラケットを係合するための少なくとも1つのタブ部材を有する;
ここで、前記取り付けブラケットは、当該マントルを支持するために平らな垂直面に取り付けることができる、及び
ここで、前記それぞれの第1及び第2のボード部分ならびに第1及び第2のエンドボード部分は、不燃性の軽量低密度材料を含み;
前記取り付けブラケットは、前記垂直面から突出する当該マントルを支持するために前記少なくとも1つのタブ部材を受け入れるために上方に延在するフランジを含む、
マントル。
【請求項2】
ここで、前記上部及び下部フレーム部分が長方形である、請求項1に記載のマントル。
【請求項3】
ここで、前記上部及び下部フレーム部分が平面である、請求項1に記載のマントル。
【請求項4】
ここで、前記軽量低密度材料は、1立方フィートあたり1.5グラムから1立方フィートあたり3.5グラムの範囲の密度を有する、請求項1に記載のマントル。
【請求項5】
ここで、当該マントルは、1,995℃までの温度にさらされたときに不燃性である、請求項1に記載のマントル。
【請求項6】
ここで、ポルトランドセメント、シリカ、及びセルロース繊維の混合物を含むボードは、組み合わされて焼結されてフラットボード構造になっている、請求項1に記載のマントル。
【請求項7】
ここで、各ボード部分は、不燃性ポリウレタン接着剤で前記骨格バーフレームに固定されている、請求項1に記載のマントル。
【請求項8】
ここで、前記接着剤は、前記ボード部分の少なくとも1つが接触及び取り付けられているフレーム表面のそれぞれに塗布される、請求項7に記載のマントル。
【請求項9】
マントルであって、
金属フレームワークであり、
上部水平部分と下部水平部分、一対の短い垂直側面部分、及び前部垂直側面部分と後部垂直側面部分を含み、前記前部垂直側面部分及び前記後部垂直側面部分は、それぞれ、短い垂直側面部分によって対
向する端部で接続されている、金属フレームワーク;
前記後部垂直側面部分で開いた中空の5面エンクロージャを規定するため、前記上部水平部分、下部水平部分、
短い垂直側面部分及び前部垂直側面部分に接着剤で取り付けられた、複数のボード部分;
を含み、
前記後部垂直側面部分は、当該マントルをフランジに取り外し可能に取り付けるために、前記上部水平部分から下向きに突き出ている少なくとも1つの取り付けエクステンションを有し;
ここで、前記フランジへの取り付けは、平らな垂直面から延在する当該マントルを支持し;及び
ここで、複数の前記ボード部分は、不燃性の軽量低密度材料を含む、マントル。
【請求項10】
ここで、前記金属フレームワークは、三次元の幾何学的形状を含む、請求項9に記載のマントル。
【請求項11】
ここで、前記幾何学的形状は、長方形、三角形、及び半円形のうちの1つから選択される、請求項10に記載のマントル。
【請求項12】
前記上部及び下部水平部分が平面である、請求項9に記載のマントル。
【請求項13】
ここで、前記軽量低密度材料は、1立方フィートあたり1.5グラムから1立方フィートあたり3.5グラムの範囲の密度を有する、請求項9に記載のマントル。
【請求項14】
ここで、当該マントルは、1,995℃までの温度にさらされたときに不燃性である、請求項13に記載のマントル。
【請求項15】
ここで、前記フランジは、前記垂直面から突出するように当該マントルと係合するために前記少なくとも1つの
取り付けエクステンションを受け入れるために、取り付けブラケットから上方に延在する、請求項9に記載のマントル。
【請求項16】
ここで、前記ボード部分は、ポルトランドセメント、シリカ、及びセルロース繊維の混合物を含み、組み合わされて焼結されてフラットボード構造になっている、請求項9に記載のマントル。
【請求項17】
ここで、各ボード部分は、不燃性ポリウレタン接着剤で骨格フレームに固定されている、請求項9に記載のマントル。
【請求項18】
中空の内部と開口部を有する三次元の幾何学的形状を含むマントルであって、
前記開口部は、取り付けブラケットのフランジ部分に係合するためのタブ部材を含み、
前記三次元の幾何学的形状は、不燃性の軽量低密度材料によって5つの側面が囲まれている、マントル。
【請求項19】
ここで、前記軽量低密度材料は、1立方フィートあたり1.5グラムから1立方フィートあたり3.5グラムの範囲の密度を有する;
ここで、当該マントルは、1,995℃までの温度にさらされたときに不燃性である;及び
ここで、ボードは、ポルトランドセメント、シリカ、及びセルロース繊維の混合物を含み、組み合わされて焼結されてフラットボード構造になっている、請求項18に記載のマントル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
バックグラウンド
本開示は、輸送及び配置を容易にするために軽量である暖炉の上及び/又は周囲に配置するための装飾的なマントル(mantel)物品に関する。さらに、装飾的なマントルは、特に装飾的な美的デザインが提供されているそのような物品について、マントル業界内でこれまで開発されていなかった不燃性の品質を示す。このような軽量の物品には、すべての不燃性コンポーネントが付属しており、長期間の取り付けと使用に対して寸法的に安定した構造上の利点があり、これにより、全体の重量測定値が低く、十分に強力なマントルが提供される。取り付けコンポーネントも本明細書にさらに含まれる。
【背景技術】
【0002】
暖炉は、住居、レストラン、納屋など、さまざまな建物内で熱源を提供するために、またそのような場所の美的価値を提供するために、長い間利用されてきた。いずれにせよ、暖炉の採用により、至る所にあるクリスマスの靴下、時計、その他の物品など、そのような暖炉の上及び/又は周囲に物品を配置できるようにする構造も開発された。同様に、一般にマントル(mantels)と呼ばれるこのような構造は、単に記事の場所を表示するだけでなく、全体的に、より心地よいインテリアデザイン効果を可能にするため美的特性(対象室内のパターン又は他のデザインとの一致又は整列など)も提供する可能性がある。それで、長い間、マントルはそのような目的のために採用され、利用されてきた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記のように、そのようなマントルは有益であることが証明されているが、長期的な採用に問題がない場合でも、特定の欠点を示している。そのような問題は、一般に、そのようなマントルの物品内の特に重い構成成分、すなわち石、緻密な木材、さらには下にあるセメント及び他の重量のある物体及び材料、の利用のために発生する。そのような物品は、少なくとも一般的に、壁から垂直に伸びなければならず、そして、特にマントルの棚構造のみが存在する場合、表面上、そのような物品の使用の寿命(10年以上であり得る)の間、そのような方法で延在する高重量の物品に伴う応力及び圧力に耐えなければならない。同様に、その後、そのような構造は、構造的に健全であり、且つ壁から延在する所定の位置に留まらなければならないだけでなく、また、利用中にその上に配置された追加の物品の重さを必要とし、そのようなマントル棚の能力をさらに圧迫する可能性がある。したがって、構造の完全性を失うことなく重量を減らすことは、この業界で望ましい結果である。しかし、今日まで、そのような懸念は、そのようなマントルの棚の物品全体の全体的な外観と機能を損なうことなく、主に本物の材料(ここでも、重い石、セメント、木材など)又は少なくともその代わりに受け入れられる代替品を提供していないために、かなりの程度まで検討されていないままになっている。業界内で提供されているより安価なマントル構造があるが、そのような製品は、効果的な強度の欠如及び/又は広く利用するための容認できない美学に悩まされてきた。
【0004】
マントル業界でさらに懸念されるのは、最近一定の注目を集めたばかりの1つである。難燃性又は不燃性の材料は、さまざまな構造、特に住宅(住居)などで重要な考慮事項を得ている。マントルが特定の不燃性レベルを示すという明確な要件はないが、特に全体的な不燃性材料と最終製品の全体的な安全性向上への意欲により、この傾向はそのような方向に向かっているようである。実際には、不燃性のタイプのマントル(又は棚)だけが信じられないほど重い材料(上記のように、石、コンクリート、セメントなど)を包含する。ただし、そのような物品は販売されておらず、そのような不燃性の特性についても測定されていない。そのため、及び他のマントル業界の貢献者が暖炉のマントルの物品に関してそのような不燃性の問題を見ること又は検討することはないので、そのような製品には大きなニーズがある。もちろん、火に近いことは、この努力に必要な注意をさらに高める。したがって、軽量の物品を不燃性のレベルを示すものと組み合わせることが(少なくとも、火にさらされた後に燃えないマントル;ひび割れやその他の方法で構造的完全性がわずかに失われる可能性があるが、繰り返しになるが、物品全体は実際には燃えない)、これまでこの業界内で未踏であった。このような懸念から、このエリア内に軽量で不燃性のマントルを提供する明確な必要性が存在する;しかし、これまでのところ、そして上記のように、実際に行われたことは言うまでもなく、そのような開発は行われていない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
概要
一実施形態は、骨格バーフレームを包含するマントル(a mantel)に関する。骨格バーフレームは、上部フレーム部分と下部フレーム部分を包含する。上部フレーム部分と下部フレーム部分のそれぞれは、一対の長いバー部材と一対の短いバー部材を有する。短いバー部材は、長いバー部材の対向する端部で長いバー部材の間に接続されている。三次元長方形を定義する骨格バーフレームを形成するために、エンドコネクタバーが上部フレーム部分と下部フレーム部分との間に接続されている。第1のボード部分及び第2のボード部分は、上部部分及び下部部分のそれぞれの外部再度に固定されている。第1のエンドボード部分及び第2のエンド部分ボードは、それぞれの対向する端部でエンドコネクタバーに固定されている。フロントボード部分は、上部及び下部フレーム部分の間の骨格バーフレームの前面とそれぞれのエンドコネクタバーとの間に取り付けられている。上部及び下部部分及びエンドコネクタバーは、前面ボード部分の反対側に配置された開放側を備えた中空の空洞を規定する。開いた側には、取り付けストリップをかみ合わせるためのタブ部材がある。取り付けストリップは、マントルを支えるために平らな垂直面に取り付けることができ、且つ、第1及び第2のボード部分ならびに第1及び第2のエンドボード部分は、不燃性の軽量低密度材料から構成される。
【0006】
別の実施形態は、金属フレームワークを備えたマントルに関するものであって、金属フレームワークは、上部水平部分及び下部水平部分、一対の短い垂直側面部分、ならびに前部垂直側面部分及び後部垂直側面部分を包含する。前部垂直側面部分と後部垂直側面部分は、短い垂直側面部分によって両端で接続されている。ボード構造は、後部の垂直側面部分で開いている中空の5面エンクロージャを定義するため、上部水平部分、下部水平部分、端部、及び前面垂直側面部分に接着剤で取り付けられている。後部垂直側面には、マントルをフランジに取り外し可能に取り付けるために、上部水平部分から下向きに突き出た1つ又は複数のエクステンションタブがある。フランジへのアタッチメントは、平らな垂直面から延在するマントルを支え、ボード部分は、不燃性で軽量の低密度素材を含む。
【0007】
さらに別の実施形態は、三次元の幾何学的形状、中空の内部及び開口部を有するマントルを開示している。開口部は、取り付けストリップのフランジ部分に係合するためのタブ部材を包含する。三次元の幾何学的形状は、不燃性で軽量の低密度材料によって5つの側面(sides)が囲まれている。
【0008】
本明細書に記載されているマントルの明確な利点は、同時に軽量で不燃性の特性である。その別の利点は、輸送(特に大量輸送の場合)及び設置が容易であることである。さらに別の利点は、そのような設置の考慮事項だけでなく、高温に耐えるそのような物品の信頼性の観点からも、ユーザーの安全性が向上することであり、及びしたがって、そのようなマントルに関連して、建物内での延焼の傾向を減らす。
【0009】
したがって、本発明の装飾的なマントルは、すべての不燃性材料を含む。ここで、前記材料は以下:
a)上部、下部、2つの短辺、及び2つの長辺を持つ3次元の金属フレームワーク。
b)軽量で弾力性のあるボード構造、及び
c)接着剤;
を含み、;
ここで、前記ボード構造は、前記金属フレームワークの1つの長辺を除くすべてをカバーし、;
且つ、ここで、前記金属フレームワークは、前記覆われていない長辺内にその中にエクステンションを包含し、それにより、前記エクステンションが壁に取り付けるための取り付け手段を提供する。さらに、全体的なマントル(棚)の物品は、1立方フィートあたり1.5から3.5グラム、より好ましくは1立方フィートあたり2.0から3.0グラム、及び最も好ましくは1立方フィートあたり約2.4から2.6グラムの範囲を示す場合がある。同様に、マントル(棚)全体の不燃性のレベルは、少なくとも30分間、好ましくは少なくとも60分間の暴露で、1,995℃(摂氏)まで犠牲(immolation)又は可燃性を示さず、ここで、そのような時間枠にわたってそのような高温にさらされると、寸法安定性(亀裂及び/又はわずかな変形など)が失われる可能性があるだけである。
【0010】
したがって、本開示は、ディスプレイ面又は他の同様の製品を提供するために、必要に応じて、又は所望に応じていずれのタイプの壁上に及び/又は壁に設置することができる、弾力性があり、軽量で、不燃性のマントル物品を提供する。フレームワークの三次元構造は、よく知られ理解されているように、特定の測定された距離、長さ、及び幅の深さを有する平坦な構造である、標準的な棚の形状であり得、ここで、幅は典型的には、長さよりも小さく、深さは幅よりも測定が小さい。このような寸法は、例として、長さから幅に関係するため、測定距離で3:1から10:1の範囲内で提供される。同様に、深さ(長さのx軸と幅のy軸とは対照的に、z軸)は、幅と深さの比較に関して、おおよそ4:1から10:1である。実際の距離に関しては、長さは1.5フィートから5フィート、幅は3インチから6インチ、深さは1インチから3インチであり得る。いずれにせよ、内部の3次元金属フレームワークは、この点で従うべき基本的な構造の輪郭を提供し、そのような目的のためにスケルトンのようなフレームを備える。前に示唆したように、フレームワークは、上面、下面、2つの短辺面、及び2つの長辺面の基礎を提供する。ここで、2つの結合された辺が互いに平行になっている(短辺は短辺の反対側、長辺は長辺の反対側)。したがって、フレームワークは、各方向に1つ又は複数の長さ方向のバー(好ましくは、正方形の断面形状を有するが、必要に応じて他の幾何学的形状を使用することができる)の一般的な構造を有するであろう。したがって、例えば、上面の長さについては、平行な対向するバーは、単一のバー構造として、又は2つ以上の直列で提供されるが、上面部分の前端と後端の両方に真っ直ぐな完全なバーを形成するため互いに接続されている。したがって、同じことが底面部分にも当てはまる。したがって、幅は、2つの上面部分と下面部分との間の距離に関連して決定され、少なくともフレームワークの短辺の縁に沿って整列されたクロスバーによって分離される。同じタイプの四角い断面バーをそのような目的に使用することができる。さらに、完成したマントル製品のせん断応力レベルを上げるために、複数のそのようなクロスバーは、すべてではないにしてもいくつかが互いに均一な距離で分離された状態で利用され得る。必要に応じて、同様に、そのような対向する端部(例えば、その短辺にある縦方向の棚構造の2つの対向する端部)でより大きな強度の増加を可能にするため、フレームワークの両端で1つ又は2つより多くを利用できる。さらに、マントルの棚構造全体に必要な深さを提供するために、フレームワークは、すべて構造強度を提供するために、クロスバー及び長さ方向のバーに垂直な方向に、上記のクロスバーと同じ位置に、両端に支柱を含めることができる(本質的には、マントル棚までのz軸の深さ寸法)。したがって、そのようなフレームワーク構造コンポーネントは、単一の三次元フレームとして提供されるか、又は必要に応じて、はんだ付けなどによって異なるバーコンポーネントで構築され得る。いずれの方法でも、そのようなフレームワーク構成要素の外面は、平らなボードの取り付けを可能にするために、実質的に平面で滑らかでなければならない。上部の長さ方向バーの1つには、壁(又は同様の構造)内に最初に導入できる取り付けツールへの簡単な取り付けを可能にするエクステンションも含まれる。エクステンションは、エクステンションと取り付け装置との間のそのような接続時にマントル全体が所定の位置に留まるように、そのような取り付け装置と適切に接続するために、形状、構造、及び強度において相補的であり得る。そのようなエクステンションは、例えば、いずれの幾何学的形状であり得るが、正方形構造の利用を通じて与えられる強度及び動きの欠如が潜在的に好ましい。これらのエクステンションは、フレームと同じ平面内の上面フレーム部分から下向きに延在することができ、又は、状況によっては、上面フレーム部分から下向きに延在するだけでなく、同じフレーム部分平面から離れて延在することもある。これにより、同様に配置された取り付け装置の形状を可能にするため、真っ直ぐな平面コンポーネントを使用して、同様に構造化された取り付けデバイス又はわずかな角度で関連付けることができる。もちろん、全体的な目標は、実際の使用中に適切な配置とその上に配置されたオブジェクトとのバランスを取るために対象の壁と適切に面一になっているマントル、並びにクリーンなラインの方法で適切な美学を提供することである。
【0011】
したがって、そのようなフレームワークは、望まれる全体的な不燃性の特性を一致させるために、不燃性の材料で構築されなければならない。この場合のフレームの利用により、他の材料の導入が可能になる。この場合のフレームの利用は、物品の配置の目的のための堅固なベース構造を提供する他の材料の導入を可能にし、そのようなフレームワークの上にそれ自体を配置する以上のことを必要としないかもしれない。したがって、そのようなフレームワーク構造を可能にする材料は、したがって全体的に軽量の結果によれば(主にカバーボードの材料に基づくが、そのようなシステムが必要に応じて機能するのに十分軽量なフレームに依存している)、単独で、及び本明細書に記載の他の材料構成要素と組み合わせて不燃性でなければならない。亜鉛メッキ鉄バー(及びフレーム)などの金属は、これに限定されないが、そのような結果を可能にする。この結果を満たす他の可能な材料は、ここでも、これらに限定されないが、・・・を包含する。
【0012】
有益な軽量機能、並びに非常に重要な不燃性の特性、及び全体的な構造を提供しながら、使用中にそのような構造に配置された物品の外重量を、感知できるほどのたるみ又は他の同様の物理的妥協なしに保持する必要な能力を示すすべてを提供するために、適切な材料が必要である。そのような材料はとらえどころのないこと、特に上記のすべての要件を決定するという点で、及びさらに、装飾的で審美的に心地よい全体的な構造を調和させる能力で証明されている。そのために、ポルトランドセメント、シリカ、及びセルロース繊維の混合物(mix)から作られた特定のボードを組み合わせて焼結してフラットボード構造にしたものは、特に予想外に重要であることがわかった。このような材料であるDIAMONDBOARD(又はSMARTBOARD)は、この場合の開発の実験活動に組み込まれた。このようなボードは、フレームワークの外形寸法に合わせて適切にカットされ、上面と下面、両方の短辺、及び1つの長辺に沿って提供された(ぶら下がっているエクステンションをアクセス用にカバーせずに、最後の部分を開いたままにする)。したがって、フレームワークへの適用は、そのような1つの長い側面を除いてすべてをカバーした。本明細書で必要とされる他の構成要素である不燃性接着剤(3M及び/又はシーカからのポリウレタン接着剤などであるが、これらに限定されない)が、ボードが接触及び取り付けられることになっているフレーム表面のそれぞれに塗布された。したがって、フレームが所定の位置にある場合、そのような接着剤の塗布は、実際に接触する表面にのみ行われ、したがって、そのような目的に典型的に必要とされる接着剤の量を減らす。このようにして、完成した結果は、上記のように、接着剤を介してボード材料で覆われた、覆われた上面、覆われた底面、覆われた前面の垂直面、及び2つの垂直の短辺を備えた棚ユニット(マントル)を提供した。したがって、この完成した構造は、接着剤に関して硬化させてから、壁の上又は暖炉の上及び/もしくは近くのいずれかで、壁に取り付ける目的で利用することができ、開いたマントルの長い垂直端からの補完的な取り付けエクステンションが取り付け装置としっかりとかみ合っている。全体的な構造は、少なくとも美的目的のために任意の所望の装飾的結果が含まれることを可能にするために、ボード構成要素の内部又は表面上の設計作業をさらに包含し得る。したがって、「レンガ」パターンは、必要に応じてそのような設計を提供するために、必要に応じて、ベニヤ、コーティング、アップリケなどを備えたボード表面に使用することができる。軽量で不燃性のフレームワークと相まって、軽量で不燃性の表面板、及び不燃性の接着剤(及び必要に応じて、上記のような任意のタイプの表面設計装身具)、全体的なマントルは、この業界ではこれまで探求されていなかった特性を示す。さらに、マントル自体の中空構造は、構造全体の密度が他のはるかに重い、完全にソリッドの不燃性マントルよりも大幅に低いため、さらに有益な軽量の結果をもたらす。
【0013】
そのようなマントル物品は、特に独立した棚として、又は暖炉に関連して、いずれの好適な形状で提供され得る。したがって、構造は上記で三次元の長方形の棚の形状として説明されているが、そのようなマントルは三次元の形状、三角形、台形、半円、部分円、円弧(そのような構造の一部のみが対象の壁と接触している)などを包含するがこれらに限定されない、として提供され得る。同様に、上で示唆したように、美的目的が望まれる場合は、いずれのデザインを外面(壁に接触していない)に組み込むことができる。特定の加重物品(ディスプレイなど)を保持するための本明細書に記載のマントルの全体的な能力は、ボードコンポーネントの最大耐荷重制限のみに制限される。したがって、ここで説明するタイプによって提供されるものはかなり重要であり、及びしたがって、合計115ポンドまで(そしておそらくそれ以上)に、一般的に1立方体あたり1.5から3.5ポンドの集中値で、一致する必要がある。
【0014】
開示された主題のこれら及び他の態様、ならびに追加の新規の特徴は、本明細書で提供される説明から明らかになるであろう。この要約の目的は、主題の包括的な説明ではなく、主題の機能の一部の簡単な概要を提供することである。ここで提供される他のシステム、方法、特徴、及び利点は、添付の図及び詳細な説明を検討することにより、当業者には明らかになるであろう。この説明に含まれるそのような追加のシステム、方法、機能、及び利点はすべて、現在及び/又は後に提出される請求の範囲内にあることが意図されている。
【0015】
図の簡単な説明
開示された主題の特徴であると考えられる新規の特徴は、現在及び/又は後に提出される請求項に記載される。しかしながら、開示された主題自体、ならびにその好ましい使用様式、さらなる目的、及び利点は、添付の図面と併せて読むとき、例示的な実施形態の以下の詳細な説明を参照することによって最もよく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は、実施形態によるマントル棚の斜視背面図を示している。
【
図2】
図2は、実施形態による、取り付けエクステンションを備えた
図1の垂直フレームコンポーネントの側面図を示す。
【
図3】
図3は、実施形態による、
図1の反対側の垂直フレームコンポーネントの側面図を示している。
【
図4】
図4は、実施形態による、
図1の水平トップフレームコンポーネントの上面図を示す。
【
図5】
図5は、実施形態による
図1のフレームコンポーネントの側面図を示している。
【
図6】
図6は、暖炉の上に取り付けられた
図1のマントル棚を示す。
【
図7】
図7は、実施形態による半円形のマントル棚を示している。
【
図8】
図8は、
図1のマントル棚と組み合わせて利用され、その取り付けエクステンションと形状が相補的である取り付けブラケットの潜在的に好ましい実施形態の側面図を示す。
【
図9】
図9は、
図1のマントル棚と確実に保持するために接触した
図8の取り付けブラケットの側面斜視図を示している。
【発明を実施するための形態】
【0017】
例示的な実施の詳細な説明
ここで、上記の説明に従って非限定的な可能な実施形態として提示された図面を参照する必要がある。
通常の熟練した職人は、以下の潜在的に好ましいタイプに関して本明細書で意図される幅及び範囲を完全に理解するであろう。
【0018】
本明細書では、第1、第2、第3などの用語を使用して様々な要素を説明することができるが、これらの要素はこれらの用語によって限定されるべきではないことが理解されよう。これらの用語は、ある要素を別の要素から区別するためにのみ使用される。したがって、以下で論じる第1の要素は、本開示の教示から逸脱することなく、第2の要素と呼ぶことができる。
【0019】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、限定することを意図するものではない。本明細書で使用される場合、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈が明らかに他のことを示さない限り、複数形も包含することを意図している。本明細書で使用される場合、「"comprises」及び/又は「comprising」又は「includes」及び/又は「including」という用語は、記載されている機能、領域、整数、ステップ、操作、要素、及び/又はコンポーネントの存在を指定するが、1つ又は複数の他の機能、領域、整数、ステップ、操作、要素、コンポーネント、及び/又はそれらのグループの存在又は追加を排除するものではない。
【0020】
図1は、本明細書に開示されるようなマントル棚10の側面斜視背面図を示す。フレーム12は、取り付けエクステンション14、水平長さ方向バー16、垂直クロスバー18、水平クロスバー20、垂直サイドバー21、及び端部に配置された重量支持バー22とともに示されている。そのようなフレームには、上部軽量不燃性ボード24、下部ボード26、両サイド(two side)垂直ボード28、及び前面垂直ボード30が適用される。したがって、開口部32は、マントル10の全体的な密度を低下させること、及び壁設置の目的で取り付けエクステンション12へのアクセスを可能にする。
【0021】
図2は、水平長さ方向バー16、垂直クロスバー18、及び取り付けエクステンション12を包含する1つの垂直フレームコンポーネント100を示している。
図3は、水平方向の長さ方向のバー16及び垂直クロスバー18を有する異なる垂直フレームコンポーネント110を示している。
図4は、長さ方向(水平)バー16、水平クロスバー20、及び端部に配置された重量支持バー22を有する水平フレームコンポーネント120を示している。
図5は、垂直クロスバー18及び端部に配置された重量支持バー22を有する垂直サイドフレームコンポーネント130の側面図を示す。
図2から5のような部分に示されているような構造は、
図1に示されているマントル内に存在する。
図6は、暖炉150上の壁152に設置された
図1のマントル(及び、そのことならば、
図2から5のマントル)を示している(1つの可能な実施形態として、
図8の取り付けブラケットに接続されているなど)。したがって、
図7は、
図6のように取り付けられた異なる幾何学的形状のマントル200(半円形状)を示している。
【0022】
図8は、より低い長手方向の直線コンポーネント202(この実施形態では細長い長方形)を備えた水平に構成されたレールである潜在的に好ましい取り付けブラケット200を示し、釘、スタッド、ブラッド、ネジなど(図示せず)を導入するための千鳥状の幾何学的構成の複数の開口部204を、そのような固定壁取り付けを可能にするいずれの選択された場所に包含する(
図9など)。したがって、取り付けブラケットの上部コンポーネント206は、初期角度210(下部コンポーネント202平面から5から45度の任意の場所)で上方に延在し、次に、下部コンポーネント202に対して実質的に平行な長方形の直線コンポーネント214を提供するため、別の角度212(潜在的には好ましくは、初期角度を補完する)で回転するフランジ208を包含する。そのような初期角度210は、マントル棚(
図1の10、ならびに
図9)の取り付けエクステンション(例えば、
図2の12)を配置するために、ハンガーレール(取り付けブラケット)200全体に沿ってインサート216を提供する。このようにして、
図9(及び
図6)に示されるように、取り付けブラケット200の対象壁(
図6の152など)(又はその上に及びそれに取り付けられるマントル棚10のための他の基板及び/又はターゲット材料)への堅固な取り付けが提供され、これにより、取り付け及び/又は表示の目的で、マントルがそのような構成で平らに見えるように、ターゲット壁と同じ高さのマントル棚10の安全で信頼できるそして安全な配置を可能にする。
【0023】
図1のマントルは、熱と炎への暴露に関してテストされている。プロパン火炎源を直接塗布すると、5分間の暴露後にわずかな変色が生じ、表面が犠牲なること(immolation)はなかった。マントルは構造的に安定しており、1時間の暴露後にのみ変化が見られ、表面に亀裂が生じた。しかし、それ以外の場合、マントルは構造的に健全なままであり、いずれの他の表面に火が流れる可能性はなかった。さらに、マントルは、提供された物品に関してかなりの重量を保持するのに十分な強度を示した、上記のように、中央で少なくとも115ポンドの範囲並びに自重(dead weight)(取り付けられた棚の上に同じ最小量のバランスウェイト)。最後に、マントルは軽量であるため(ここでは48インチの長方形の棚、たとえば正味重量が27ポンド)、1人で必要に応じてマントルを持ち上げて取り付けるには重量が大きすぎないため、設置が簡単であった。より大きなサイズの長方形の棚は、設置を難しくするほど高くはないが、重量が増加した(たとえば、長さが60インチの棚の重量は36ポンド、72インチは42ポンドであった)。さらに、このような軽量の利点は、単一の貨物内での大量のバルク輸送が、同等の重量のある不燃性のマントル棚のコストを下回らないにしても、1/2にもなる可能性があるため、輸送のコスト削減につながる。
【0024】
したがって、軽量の不燃性マントル棚が上記のように提供され、これは、必要に応じていずれの壁構造に取り付けて、必要に応じて装飾的な表示面を提供することができる。このような軽量の物品は、設置を容易にし、輸送コストを大幅に削減する。そして、その不燃性は、可燃性及び他の同様の懸念に関して、はるかに安全でより受け入れられる家庭用製品を可能にする。本発明の特定の実施形態が開示されているが、当業者は、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、特定の実施形態に変更を加えることができることを理解するであろう。したがって、本発明の範囲は特定の実施形態に限定されるものではなく、本明細書の説明は、本発明の範囲内のそのような用途、修正、及び実施形態のすべてを網羅することが意図されている。
【符号の説明】
【0025】
10 マントル、マントル棚
12 フレーム、取り付けエクステンション
14 取り付けエクステンション
16 水平長さ方向バー
18 垂直クロスバー
20 水平クロスバー
21 垂直サイドバー
22 重量支持バー
24 上部軽量不燃性ボード
28 両サイド垂直ボード