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特許7267446掃除機用貯水タンク及びそれを備える掃除機
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-21
(45)【発行日】2023-05-01
(54)【発明の名称】掃除機用貯水タンク及びそれを備える掃除機
(51)【国際特許分類】
   A47L 11/34 20060101AFI20230424BHJP
   A47L 11/28 20060101ALI20230424BHJP
   A47L 11/24 20060101ALI20230424BHJP
   A47L 9/28 20060101ALN20230424BHJP
【FI】
A47L11/34
A47L11/28
A47L11/24
A47L9/28 E
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2021554771
(86)(22)【出願日】2019-08-15
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-05-10
(86)【国際出願番号】 CN2019100832
(87)【国際公開番号】W WO2020181724
(87)【国際公開日】2020-09-17
【審査請求日】2021-09-10
(31)【優先権主張番号】201910185197.3
(32)【優先日】2019-03-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521273938
【氏名又は名称】美智縦横科技有限責任公司
【氏名又は名称原語表記】Midea Robozone Technology Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.39 Caohu Avenue,Xiangcheng Economic Development Zone,Suzhou,Jiangsu 215131,China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】何博
(72)【発明者】
【氏名】徐小偉
(72)【発明者】
【氏名】朱小剛
【審査官】渡邉 洋
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第208582332(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第106108776(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第108720742(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第108443512(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第109330473(CN,A)
【文献】中国実用新案第207253312(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47L11/00-11/40
A47L 9/00- 9/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
掃除機用の貯水タンクであって、
前記貯水タンクは引き出し可能に前記掃除機の機体の後ろ側に設けられ、前記貯水タンクは、
貯水タンク下部カバーであって、底部に前記貯水タンク下部カバーの底面に開口する収容溝が形成される貯水タンク下部カバーと、
貯水タンク上部カバーであって、前記貯水タンク上部カバーと前記貯水タンク下部カバーとの間に貯水キャビティを限定するように、前記貯水タンク下部カバーに接続される貯水タンク上部カバーと、
前記収容溝に設けられ、前記収容溝の開口から上にトリガーされたときに前記貯水タンクが前記機体との嵌合から離脱するように構成される貯水タンク解放ボタンと、
一端が前記貯水タンク解放ボタンに接続され、他端が前記貯水タンク下部カバーに接続されるリセット部品と、を含む、
ことを特徴とする掃除機用貯水タンク。
【請求項2】
前記貯水タンク解放ボタンは枢動可能に前記収容溝に設けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の掃除機用貯水タンク。
【請求項3】
前記貯水タンク解放ボタンと前記貯水タンク下部カバーのうちの一方には枢動軸が設けられ、他方には枢動穴が設けられ、前記枢動軸と前記枢動穴とはマッチングする、
ことを特徴とする請求項2に記載の掃除機用貯水タンク。
【請求項4】
前記貯水タンク解放ボタンの自由端には、上方に突出する係合部が形成され、前記貯水タンク下部カバーには、前記収容溝に連通する第1スルーホールが形成され、前記貯水タンク上部カバーには、前記第1スルーホールに対応する第2スルーホールが形成され、前記係合部は、前記第1スルーホールと前記第2スルーホールを通過し且つ前記貯水タンク上部カバーの上表面から突出するように設けられ、
前記機体には前記係合部とマッチングする係合溝部が形成される、
ことを特徴とする請求項2に記載の掃除機用貯水タンク。
【請求項5】
前記貯水タンク上部カバーには、締め付け部と、第1位置決め案内溝と、第2位置決め案内溝とが設けられ、前記締め付け部は前記第2スルーホールの後ろ側に位置し、且つ前記第2スルーホールに隣接するように設けられ、前記第1位置決め案内溝と前記第2位置決め案内溝は前記貯水タンク上部カバーの対向する左右両側に設けられ、
前記機体には締め付け位置、第1位置決めブロックと第2位置決めブロックが設けられ、前記締め付け位置は前記係合溝部の後ろ側に設けられ且つ前記締め付け部とマッチングし、前記第1位置決めブロックは前記第1位置決め案内溝と係合し、前記第2位置決めブロックは前記第2位置決め案内溝と係合する、
ことを特徴とする請求項4に記載の掃除機用貯水タンク。
【請求項6】
前記貯水タンク解放ボタンの内側底壁には第1位置決め部が形成され、前記貯水タンク下部カバーの底部には前記第1位置決め部に対応する第2位置決め部が形成され、前記リセット部品は一端が前記第1位置決め部に接続され、他端が前記第2位置決め部に接続される、
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の掃除機用貯水タンク。
【請求項7】
前記第1位置決め部は十字状リブであり、前記第2位置決め部は位置決めスリーブである、
ことを特徴とする請求項6に記載の掃除機用貯水タンク。
【請求項8】
前記位置決めスリーブは前記貯水タンク下部カバーの外側底壁に設けられ、且つ下へ延在する、
ことを特徴とする請求項7に記載の掃除機用貯水タンク。
【請求項9】
前記リセット部品はリセットスプリングであり、前記リセットスプリングの下端は前記十字状リブの外側に嵌設され、前記貯水タンク解放ボタンの内側底面に突き当たり、前記リセットスプリングの上端は前記位置決めスリーブの内側を通過するように設けられ、且つ前記位置決めスリーブの内側底面に突き当たる、
ことを特徴とする請求項7または8に記載の掃除機用貯水タンク。
【請求項10】
前記貯水タンク上部カバーの底壁には下へ凹む凸部が形成され、前記貯水タンク下部カバーには前記貯水キャビティに連通する排水孔が形成され、前記凸部と前記排水孔とはすきまばめされている、
ことを特徴とする請求項6に記載の掃除機用貯水タンク。
【請求項11】
前記凸部は、前記貯水タンク上部カバーの底壁が下へ凹むことによって形成され、前記凸部は前記貯水タンク上部カバーの外側底壁から下へ突出する、
ことを特徴とする請求項10に記載の掃除機用貯水タンク。
【請求項12】
前記凸部は前記貯水タンク上部カバーの前後方向において中部または前部に設けられ、前記貯水タンク上部カバーの底壁における前記凸部の投影は長円形、円形または楕円形である、
ことを特徴とする請求項10または11に記載の掃除機用貯水タンク。
【請求項13】
前記貯水タンクは、注水栓をさらに含み、前記貯水タンク上部カバーには注水穴が形成され、前記注水栓は前記注水穴に取り外し可能に設けられる、
ことを特徴とする請求項10に記載の掃除機用貯水タンク。
【請求項14】
前記貯水タンクは、浄化バッファをさらに含み、前記浄化バッファは前記貯水タンク下部カバーの内側底壁に設けられる、
ことを特徴とする請求項13に記載の掃除機用貯水タンク。
【請求項15】
前記浄化バッファは濾水綿である、
ことを特徴とする請求項14に記載の掃除機用貯水タンク。
【請求項16】
前記貯水タンク下部カバーの内側底壁には位置制限リブが形成されて前記浄化バッファの位置を制限する、
ことを特徴とする請求項14または15に記載の掃除機用貯水タンク。
【請求項17】
前記貯水タンクは、床掃除用雑巾をさらに含み、前記床掃除用雑巾は前記貯水タンク下部カバーの底壁の外側に設けられる、
ことを特徴とする請求項16に記載の掃除機用貯水タンク。
【請求項18】
前記床掃除用雑巾は前記貯水タンク下部カバーに粘着または係合する、
ことを特徴とする請求項17に記載の掃除機用貯水タンク。
【請求項19】
前記貯水タンク上部カバーと前記貯水タンク下部カバーとは超音波溶接によって接続される、
ことを特徴とする請求項1~18のいずれか1項に記載の掃除機用貯水タンク。
【請求項20】
掃除機であって、
請求項1~19のいずれか1項に記載の掃除機用貯水タンクを含む、
ことを特徴とする掃除機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、中国特許出願番号「201910185197.3」、出願日2019年03月12日の中国特許出願に基づいて提供され、上記中国特許出願の優先権を請求し、上記中国特許出願のすべての内容はここで参照として本出願に導入される。
【0002】
本発明は清掃電気器具の分野に関し、特に掃除機用貯水タンク及びそれを備える掃除機に関する。
【背景技術】
【0003】
関連技術では、社会の継続的な発展、科学技術の継続的な進歩につれて、知能化家庭用電器は徐々に多くの家に入っており、現在、一般的な知能化家庭用電器は主に家庭用電器掃除ロボットがあり、床掃除機能もますますユーザに重視されるようになった。
【0004】
現在床掃除機能を備える掃除機は常に特定の貯水タンク装置があり、電気制御の貯水タンクと重力貯水タンクという2つの種類に分けられ、電気制御の貯水タンクはポンプを含み、水の出る量を制御でき、ユーザの体験がよいが、コストが高くて構造が複雑で壊れやすく、重力貯水タンクは依然として十分に普遍的であり、コストが低くて構造がシンプルであり、且つ選択可能に装備することができ、使わない時はいつでも外してもよい。
【0005】
しかしながら、現在市販されている重力貯水タンクは、貯水タンクの取り外しと組立が困難で、且つ注水に不便という欠点が存在している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、少なくとも従来技術に存在する技術的課題の1つを解決することを目的とする。そのために、本発明は掃除機用貯水タンクを提供することを1つの目的とする。前記貯水タンクは注水しやすく、且つ掃除機機体への取り付け及び機体からの取り外しを容易に実現する。
【0007】
本発明は掃除機を提供することを別の目的とし、前記掃除機は上記に記載された掃除機用貯水タンクを含む。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1様態の実施例に係る掃除機用貯水タンクによれば、前記貯水タンクは引き出し可能に前記掃除機の機体の後ろ側に設けられ、前記貯水タンクは、底部に収容溝が形成される貯水タンク下部カバーと、貯水タンク上部カバーであって、前記貯水タンク上部カバーと前記貯水タンク下部カバーとの間に貯水キャビティを限定するように、前記貯水タンク下部カバーに接続される貯水タンク上部カバーと、前記収容溝に設けられ、トリガーされたときに前記貯水タンクが前記機体との嵌合から離脱するように構成される貯水タンク解放ボタンと、一端が前記貯水タンク解放ボタンに接続され、他端が前記貯水タンク下部カバーに接続されるリセット部品と、を含む。
【0009】
本発明の実施例の掃除機用貯水タンクによれば、貯水タンクを引き出し可能に掃除機の機体の後ろ側に設けることにより、貯水タンクの機体へ取り付け及び機体からの取り外しを容易に実現し、且つ機体を反転させずに脱着が可能であり、注水しやすい。また、片手で貯水タンク解放ボタンをトリガーして、後ろへ引き出すことだけで貯水タンクと機体との離脱を実現でき、貯水タンクを機体から取り外すプロセスを大幅に簡素化する。
【0010】
また、本発明の上記実施例の掃除機用貯水タンクによれば、以下のような追加の技術的特徴を有する。
【0011】
本発明のいくつかの実施例によれば、前記貯水タンク解放ボタンは枢動可能に前記収容溝に設けられる。
【0012】
さらに、前記貯水タンク解放ボタンと前記貯水タンク下部カバーのうちの一方には枢動軸が設けられ、他方には枢動穴が設けられ、前記枢動軸と前記枢動穴とはマッチングする。
【0013】
選択可能に、前記貯水タンク解放ボタンの自由端には上方に突出する係合部が形成され、前記貯水タンク下部カバーには前記収容溝に連通する第1スルーホールが形成され、前記貯水タンク上部カバーには前記第1スルーホールに対応する第2スルーホールが形成され、前記係合部は前記第1スルーホールと前記第2スルーホールを通過し且つ前記貯水タンク上部カバーの上表面から突出するように設けられ、前記機体には前記係合部とマッチングする係合溝部が形成される。
【0014】
さらに、前記貯水タンク上部カバーには締め付け部と、第1位置決め案内溝と、第2位置決め案内溝とが設けられ、前記締め付け部は前記第2スルーホールの後ろ側に位置し、且つ前記第2スルーホールに隣接するように設けられ、前記第1位置決め案内溝と前記第2位置決め案内溝は前記貯水タンク上部カバーの対向する左右両側に設けられ、前記機体には締め付け位置、第1位置決めブロック及び第2位置決めブロックが設けられ、前記締め付け位置は前記係合溝部の後ろ側に設けられ且つ前記締め付け部とマッチングし、前記第1位置決めブロックは前記第1位置決め案内溝と係合し、前記第2位置決めブロックは前記第2位置決め案内溝と係合する。
【0015】
本発明のいくつかの実施例によれば、前記貯水タンク解放ボタンの内側底壁には第1位置決め部が形成され、前記貯水タンク下部カバーの底部には前記第1位置決め部に対応する第2位置決め部が形成され、前記リセット部品の一端は前記第1位置決め部に接続され、他端は前記第2位置決め部に接続される。
【0016】
さらに、前記第1位置決め部は十字状リブであり、前記第2位置決め部は位置決めスリーブである。
【0017】
さらに、前記位置決めスリーブは前記貯水タンク下部カバーの外側底壁に設けられ、且つ下へ延在する。
【0018】
本発明のいくつかの実施例によれば、前記リセット部品はリセットスプリングであり、前記リセットスプリングの下端は前記十字状リブの外側に嵌設され、前記貯水タンク解放ボタンの内側底面に突き当たり、前記リセットスプリングの上端は前記位置決めスリーブの内側を通過するように設けられ、且つ前記位置決めスリーブの内側底面に突き当たる。
【0019】
選択可能に、前記貯水タンク上部カバーの底壁には下へ凹む凸部が形成され、前記貯水タンク下部カバーには前記貯水キャビティに連通する排水孔が形成され、前記凸部と前記排水孔とはすきまばめされている。
【0020】
さらに、前記凸部は前記貯水タンク上部カバーの底壁が下へ凹むことによって形成され、前記凸部は前記貯水タンク上部カバーの外側底壁から下へ突出する。
【0021】
本発明のいくつかの実施例によれば、前記凸部は前記貯水タンク上部カバーの前後方向において中部または前部に設けられ、前記貯水タンク上部カバーの底壁における前記凸部の投影は長円形、円形または楕円形である。
【0022】
さらに、前記貯水タンクは、注水栓をさらに含み、前記貯水タンク上部カバーには注水穴が形成され、前記注水栓は前記注水穴に取り外し可能に設けられる。
【0023】
さらに、前記貯水タンクは、浄化バッファをさらに含み、前記浄化バッファは前記貯水タンク下部カバーの内側底壁に設けられる。
【0024】
さらに、前記浄化バッファは濾水綿である。
【0025】
選択可能に、前記貯水タンク下部カバーの内側底壁には位置制限リブが形成されて前記浄化バッファの位置を制限する。
【0026】
さらに、前記貯水タンクは、床掃除用雑巾をさらに含み、前記床掃除用雑巾は前記貯水タンク下部カバーの底壁の外側に設けられる。
【0027】
選択可能に、前記床掃除用雑巾は前記貯水タンク下部カバーに粘着または係合する。
【0028】
本発明のいくつかの実施例によれば、前記貯水タンク上部カバーと前記貯水タンク下部カバーとは超音波溶接によって接続される。
【0029】
本発明の第2様態の実施例に係る掃除機は、上記に記載された掃除機用貯水タンクを含む。
【0030】
本発明の追加の態様及び利点は、以下の説明において部分的に示され、一部が以下の説明により明らかになり、又は本発明の実践により理解されることになる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
本発明の上記および/または付加的な態様及び利点は、図面を参照した、実施例に対する以下の説明によって明らかになり、且つ理解しやすくなる。
図1】本発明の実施例に係る掃除機用貯水タンクの分解図である。
図2】本発明の実施例に係る掃除機用貯水タンクの立体図である。
図3】本発明の実施例に係る掃除機用貯水タンクの別の立体図である。
図4】本発明の実施例に係る掃除機用貯水タンクの貯水タンク上部カバーの立体図である。
図5】本発明の実施例に係る掃除機用貯水タンクの貯水タンク上部カバーの別の立体図である。
図6】本発明の実施例に係る掃除機用貯水タンクの貯水タンク下部カバーの立体図である。
図7】本発明の実施例に係る掃除機用貯水タンクの貯水タンク下部カバーの別の立体図である。
図8】本発明の実施例に係る掃除機用貯水タンクの貯水タンク解放ボタンの立体図である。
図9】本発明の実施例に係る掃除機の機体の立体図である。
図10】本発明の実施例に係る掃除機の機体の別の立体図である。
図11】本発明の実施例に係る掃除機の概略図であり、機体には貯水タンクが設けられる。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本発明の実施例について詳細に説明し、前記実施例の例は添付図面に示され、ここで、最初から最後まで同じまたは同様の符号は同じまたは同様の部品、または同じまたは同様の機能を有する部品を示す。以下、添付図面を参照して説明する実施例は例示的なものであり、本発明を説明するためのものであり、本発明に対する制限としては理解してはいけない。
【0033】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施例に係る掃除機用貯水タンク100を説明する。
【0034】
本発明の第1様態の実施例に係る掃除機用貯水タンク100によれば、貯水タンク100は掃除機200の機体210の後ろ側に引き出し可能に設けられ(図11を参照して)、例えば、貯水タンク100を機体210に組み立てる時、貯水タンク100は後ろから前へ機体210に組み立てることができる。貯水タンク100が機体210から取り外されて離脱する時、貯水タンク100は前から後ろへ機体210から取り外して離脱することができる。
【0035】
図1を参照して、貯水タンク100は、貯水タンク下部カバー1、貯水タンク上部カバー2、貯水タンク解放ボタン3及びリセット部品4を含む。
【0036】
具体的には、図2及び図3と併せて、貯水タンク下部カバー1の底部には収容溝11が形成される(図7を参照して)。貯水タンク上部カバー2は貯水タンク下部カバー1に接続され、このように、貯水タンク上部カバー2と貯水タンク下部カバー1の間に貯水キャビティを限定でき、前記貯水キャビティ内は所定量の水を貯蔵することができる。貯水タンク解放ボタン3は収容溝11に設けられ(図3を参照して)、貯水タンク解放ボタン3は、前記貯水タンク解放ボタン3がトリガーされる際に、貯水タンク100が機体210との嵌合から離脱するように構造される。例えば、貯水タンク解放ボタン3は、第1位置と第2位置との間で転換でき、前記第1位置では貯水タンク100が機体210に接続され、前記第2位置では貯水タンク100が機体210との嵌合から離脱するように構造される。
【0037】
図1に示すように、リセット部品4は一端が貯水タンク解放ボタン3に接続され、他端が貯水タンク下部カバー1に接続される。例えば、リセット部品4の上端と貯水タンク解放ボタン3とは接続されることができ、且つリセット部品4の下端と貯水タンク下部カバー1とは接続され、前記貯水タンク解放ボタン3を解放した後、リセット部品4の作用で貯水タンク解放ボタン3のリセットを実現できる。これにより、貯水タンク100を引き出し可能に掃除機200の機体210の後ろ側に設けることにより、貯水タンク100の機体210への取り付け及び機械から取り外しを容易に実現し、且つ機体210を反転させずに脱着が可能であり、注水しやすい。また、片手で貯水タンク解放ボタン3をトリガーして、後ろへ引き出すと貯水タンク100と機体210の離脱を実現することができ、貯水タンク100を機体210から取り外すプロセスを大幅に簡素化する。
【0038】
本発明の実施例の掃除機用貯水タンク100によれば、貯水タンク100を引き出し可能に掃除機200の機体210の後ろ側に設けることにより、貯水タンク100の機体210への取り付け及び機械から取り外しを容易に実現し、且つ機体210を反転させずに脱着が可能であり、注水しやすい。また、片手で貯水タンク解放ボタン3をトリガーして、後ろへ引き出すと貯水タンク100と機体210の離脱を実現することができ、貯水タンク100を機体210から取り外すプロセスを大幅に簡素化する。
【0039】
図1を参照しながら図3と併せて、本発明のいくつかの実施例によれば、貯水タンク解放ボタン3は収容溝11に枢動可能に設けられる。例えば、貯水タンク解放ボタン3は収容溝11に設けられ、且つ貯水タンク解放ボタン3は収容溝11において回転でき、このように、ユーザが片手で貯水タンク解放ボタン3を操作することがより容易になり、且つ操作がもっと手軽い。
【0040】
さらに、貯水タンク解放ボタン3と貯水タンク下部カバー1のうちの一方には枢動軸31が設けられ、他方には枢動穴12が設けられ、枢動軸31と枢動穴12とは一致する。例えば、本発明のいくつかの選択可能の例では、貯水タンク解放ボタン3には枢動軸31が設けられ、且つ貯水タンク下部カバー1には枢動穴12が設けられ、枢動軸31と枢動穴12とは一致するものであってもよい。本発明のいくつかの選択可能の例では、貯水タンク下部カバー1には枢動軸31が設けられ、且つ貯水タンク解放ボタン3には枢動穴12が設けられ、枢動軸31が枢動穴12とマッチングするものであってもよい。これにより、枢動軸31と枢動穴12との嵌合により、貯水タンク解放ボタン3の枢動を容易に実現し、且つユーザの操作に便利である。
【0041】
例えば、図8は貯水タンク解放ボタン3に枢動軸31が設けられることを示し、図6図7は貯水タンク下部カバー1に枢動穴12が設けられることを示し、具体的に、枢動軸31は2つを含み、2つの枢動軸31は貯水タンク解放ボタン3の対向する左右両側に対称的に配置される。枢動穴12は2つを含み、2つの枢動穴12は収容溝11の対向する左右2つの側壁に対称的に配置される。
【0042】
選択可能に、貯水タンク解放ボタン3の自由端には上方に突出する係合部32(参照図8)が形成され、貯水タンク下部カバー1には収容溝11に連結する第1スルーホール13(図6図7を参照して)が形成され、貯水タンク上部カバー2には第1スルーホール13に対応する第2スルーホール21(図4図5を参照して)が形成され、係合部32は第1スルーホール13と第2スルーホール21を通り抜け(図2を参照して)、且つ貯水タンク上部カバー2の上表面から突出するように設けられる。機体210には係合部32とマッチングする係合溝部211が形成される。
【0043】
例えば、貯水タンク解放ボタン3の機体210に隣接する一端には(図8の貯水タンク解放ボタン3の前端を参照して)係合部32が形成されてもよく、係合部32は上に突出してもよく、貯水タンク下部カバー1には第1スルーホール13が形成され、第1スルーホール13は収容溝11に連通するように設けられてもよく、貯水タンク上部カバー2には第2スルーホール21が形成され、第2スルーホール21と第1スルーホール13は上下方向に少なくとも一部が対向し、係合部32は第1スルーホール13と第2スルーホール21を通過し且つ係合部32は貯水タンク上部カバー2の上表面から突出するように設けられてもよく、係合部32は上から下まで順次第1スルーホール13と第2スルーホール21を通り抜けることができ、係合部32の頂部は上へ第2スルーホールから突出するように設けることができる。
【0044】
図9図10を参照して、機体210には係合溝部211が形成され、係合溝部211と係合部32とは一致する。係合溝部211は機体210の後端の中部に設けられてもよく、係合溝部211と係合部32とは係合位置と離脱位置との間で転換でき、貯水タンク100が機体210に取り付けられている時、係合溝部211と係合部32は前記係合位置にあり、貯水タンク解放ボタン3をトリガーし、貯水タンク100を機体210から取り外す時、係合溝部211と係合部32は前記離脱位置にある。
【0045】
さらに、図4を参照して、貯水タンク上部カバー2には、締め付け部22、第1位置決め案内溝23と第2位置決め案内溝24が設けられ、締め付け部22は第2スルーホール21の後ろ側にあり、且つ第2スルーホール21に隣接するように設けられ、第1位置決め案内溝23と第2位置決め案内溝24は貯水タンク上部カバー2の対向する左右両側に設けられる。例えば、締め付け部22は第2スルーホール21の後ろ側の中部に位置してもよく、且つ締め付け部22は第2スルーホール21に隣接するように設けられてもよく、第1位置決め案内溝23と第2位置決め案内溝24は貯水タンク上部カバー2の対向する左右両側に設けられてもよい。
【0046】
図9図10と併せて、機体210には、締め付け位置212、第1位置決めブロック213及び第2位置決めブロック214が設けられ、締め付け位置212は係合溝部211の後ろ側に設けられ且つ締め付け部22とマッチングし、第1位置決めブロック213と第1位置決め案内溝23とは嵌合し、第2位置決めブロック214と第2位置決め案内溝24とは嵌合する。例えば、締め付け位置212は係合溝部211の後ろ側の中部に設けられ且つ締め付け部22とマッチングしてもよく、第1位置決めブロック213と第1位置決め案内溝23とは嵌合し、第2位置決めブロック214と第2位置決め案内溝24とは嵌合する。
【0047】
本発明の実施例の掃除機用貯水タンク100によれば、貯水タンク100が機体210に組み立てられている時、第1位置決め案内溝23と第1位置決めブロック213とは嵌合し、第2位置決め案内溝24と第2位置決めブロック214とは嵌合し、係合部32と係合溝部211とは係合し、締め付け部22は締め付け位置212に嵌合する。貯水タンク100を機体210から取り外す時、貯水タンク解放ボタン3をトリガーすることによって(例えば上にトリガーするなど)係合部32が係合溝部211から離脱するようにし、後ろへ機体210を引き出すことにより、第1位置決め案内溝23が第1位置決めブロック213との嵌合から離脱し、第2位置決め案内溝24が第2位置決めブロック214との嵌合から離脱し、締め付け部22が締め付け位置212との嵌合から離脱するようにする。
【0048】
本発明のいくつかの実施例によれば、図7図8を参照して、貯水タンク解放ボタン3の内側底壁には第1位置決め部33が形成され、貯水タンク下部カバー1の底部には第1位置決め部33に対応する第2位置決め部14が形成され、リセット部品4は一端が第1位置決め部33に接続され、他端が第2位置決め部14に接続される。例えば、第1位置決め部33と第2位置決め部14とは上下方向に対向するように設けられてもよく、リセット部品4の下端は第1位置決め部33に接続されてもよく、且つリセット部品4の上端は第2位置決め部14に接続されてもよい。
【0049】
さらに、本発明のいくつかの選択可能の例では、第1位置決め部33は十字状リブであってもよく、第2位置決め部14は位置決めスリーブであってもよく、前記位置決めスリーブは貯水タンク下部カバー1の外側底壁に設けられ、且つ下に延在してもよい。リセット部品4はリセットスプリングであってもよく、リセット部品4の下端は十字状リブの外側に嵌設され、貯水タンク解放ボタン3の内側底面に突き当たってもよい(例えば上表面)、リセット部品4の上端は前記位置決めスリーブの内側を通過するように設けられ、且つ前記位置決めスリーブの内側底面に突き当たってもよい(例えば貯水タンク下部カバー1の外側底壁)。
【0050】
選択可能に、貯水タンク上部カバー2の底壁には下へ凹む凸部25が形成され(図4図5を参照して)、貯水タンク下部カバー1には前記貯水キャビティに連結される排水孔15が形成され(図6図7を参照して)、凸部25と排水孔15とはすきまばめされている。例えば、凸部25は貯水タンク上部カバー2の底壁が下へ凹むことによって形成されてもよく、凸部25は貯水タンク上部カバー2の外側底壁から下へ突出し、凸部25は貯水タンク上部カバー2の前後方向において中部または前部に設けられてもよい。貯水タンク下部カバー1には排水孔15が形成され、排水孔15は前記貯水キャビティと連通してもよく、凸部25は排水孔15内に嵌合してもよく、且つ排水孔15のサイズは凸部25のサイズよりやや大きくてもよく、このように凸部25の外側壁と排水孔15の内側壁の間に所定の隙間を形成することができ、前記貯水キャビティ内の水が前記所定の隙間を通してさらに流出できるようにする。
【0051】
例示的かつ限定なしに、貯水タンク上部カバー2の底壁における凸部25の投影は長円形であってもよく、それに応じて、排水孔15は貯水タンク下部カバー1上の投影も長円形であってもよい。長円形は、円上の同じ直径にある2つの点、または円上における円心に関して対称である2つ弧線を選択し、直線または弧線に沿って円を伸ばして形成された図形として定義することができる。
【0052】
本発明のいくつかの実施例では、貯水タンク上部カバー2つには3つの凸部25が形成され、3つの凸部25は貯水タンク上部カバー2の左右方向に均一または不均一に間隔をあけて配置されてもよく、貯水タンク下部カバー1には3つの排水孔15が形成され、3つの排水孔15は貯水タンク下部カバー1の左右方向に沿って均一または不均一に間隔をあけて配置されてもよい。これにより、水を分散させて清潔に役立つ。
【0053】
もちろん、本発明のいくつかの実施例では、凸部25と排水孔15は円形、楕円形などの他の形状と構造されてもよく、本発明は凸部25と排水孔15の形状、数量及びサイズに対して具体的に限定せず、実際の適用では需要に応じて適応的に設けられてもよい。
【0054】
さらに、図1図2及び図4を参照して、貯水タンク100は、注水栓5をさらに含み、貯水タンク上部カバー2には注水穴26が形成され、注水栓5は注水穴26に取り外し可能に設けられる。注水栓5を開ける時、注水穴26によって貯水タンク(例えば前記貯水キャビティ)内に注水でき、注水が完了する時、注水栓5は注水穴26を塞ぐことができる。
【0055】
さらに、図1図6を参照して、貯水タンク100は浄化バッファ6をさらに含み、浄化バッファ6は貯水タンク下部カバー1の内側底壁に設けられる。これにより、浄化バッファ6によって前記貯水キャビティ内の水を濾過及び浄化することができるだけでなく、水流の流動速度を低下させ、清潔効果を改善することにも役立つ。
【0056】
本発明のいくつかの実施例では、浄化バッファ6は濾水綿であってもよい。もちろん、本発明のいくつかの実施例では、浄化バッファ6は他の構造形式であってもよい。
【0057】
選択可能に、貯水タンク下部カバー1の内側底壁には位置制限リブ16が形成されて浄化バッファ6の位置を制限する。これにより、位置制限リブ16によって浄化バッファ6の位置を制限でき、これによって浄化バッファ6が貯水タンク下部カバー1上の運動を制限することができる。
【0058】
例えば、位置制限リブ16は1組または複数組を含んでもよく(本発明の説明では、「複数」の意味は2つ以上である)、図6には2組の位置制限リブ16が示され、位置制限リブ16は前后方向に沿って延出でき、貯水タンク下部カバー1の後ろ側にある2つの位置制限リブ16は1組の位置制限リブであってもよく、貯水タンク下部カバー1の前部にある2つの位置制限リブ16は1組の位置制限リブであってもよく、2組の位置制限リブによって浄化バッファ6の左右方向に沿う運動を制限することができる。
【0059】
さらに、図1図3を参照して、貯水タンク100は、床掃除用雑巾7をさらに含み、床掃除用雑巾7は貯水タンク下部カバー1の底壁の外側に設けられる。選択可能に、床掃除用雑巾7は貯水タンク下部カバー1に粘着することができ、例えば、床掃除用雑巾7はマジックテープ(登録商標)を介して貯水タンク下部カバー1に粘着することができる。これにより、床掃除用雑巾7の貯水タンク下部カバー1での脱着を容易に実現する。
【0060】
もちろん、いくつかの選択可能な実施例では、床掃除用雑巾7と貯水タンク下部カバー1とは係合などの形態によって接続されてもよい。
【0061】
本発明のいくつかの実施例によれば、貯水タンク上部カバー2と貯水タンク下部カバー1とは超音波溶接によって接続されてもよい。これにより、貯水タンク上部カバー2と貯水タンク下部カバー1の間の確実な接続を実現でき、且つ接続の密封性を保障することができる。
【0062】
以下、図面を併せて本発明に係る掃除機用貯水タンク100の具体的な実施例を説明する。
【0063】
本発明の実施例の掃除機用貯水タンク100によれば、貯水タンク100は掃除機200の機体210の後ろ側に引き出し可能に設けられ、例えば、貯水タンク100を機体210に組み立てる時、貯水タンク100は後ろから前へ機体210に組み立てることができる。貯水タンク100が機体210から取り外しされて離脱する時、貯水タンク100は前から後ろへ機体210から取り外して離脱することができる。
【0064】
図1を参照して、貯水タンク100は、貯水タンク下部カバー1、貯水タンク上部カバー2、貯水タンク解放ボタン3及びリセット部品4を含む。
【0065】
具体的には、図2図3と併せて、貯水タンク下部カバー1の底部には収容溝11が形成される(図7を参照して)。貯水タンク上部カバー2は貯水タンク下部カバー1に接続され、このように、貯水タンク上部カバー2と貯水タンク下部カバー1の間に貯水キャビティを限定でき、前記貯水キャビティには所定量の水を貯蔵することができる。貯水タンク解放ボタン3は収容溝11に設けられ(図3を参照して)、貯水タンク解放ボタン3は、前記貯水タンク解放ボタン3がトリガーされる時、貯水タンク100が機体210との嵌合から離脱するように構造される。例えば、貯水タンク解放ボタン3は、第1位置と第2位置との間で転換でき、前記第1位置では貯水タンク100が機体210に接続され、前記第2位置では貯水タンク100が機体210との嵌合から離脱するように構造される。
【0066】
図1に示すように、リセット部品4の一端と貯水タンク解放ボタン3とは接続され、且つ他端と貯水タンク下部カバー1と接続される。例えば、リセット部品4の上端と貯水タンク解放ボタン3とは接続されることができ、且つリセット部品4の下端と貯水タンク下部カバー1とは接続され、前記貯水タンク解放ボタン3を解放した後、リセット部品4の作用で貯水タンク解放ボタン3のリセットを実現できる。これにより、貯水タンク100を引き出し可能に掃除機200の機体210の後ろ側に設けることにより、貯水タンク100の機体210への取り付け及び機械から取り外しを容易に実現し、且つ機体210を反転させずに脱着が可能であり、注水しやすい。また、片手で貯水タンク解放ボタン3をトリガーして、後ろへ引き出すと貯水タンク100と機体210の離脱を実現することができ、貯水タンク100を機体210から取り外すプロセスを大幅に簡素化する。
【0067】
本発明の実施例の掃除機用貯水タンク100によれば、貯水タンク100を引き出し可能に掃除機200の機体210の後ろ側に設けることにより、貯水タンク100の機体210への取り付け及び機械から取り外しを容易に実現し、且つ機体210を反転させずに脱着が可能であり、注水しやすい。また、片手で貯水タンク解放ボタン3をトリガーして、後ろへ引き出すと貯水タンク100と機体210の離脱を実現することができ、貯水タンク100を機体210から取り外すプロセスを大幅に簡素化する。
【0068】
図1を参照しながら図3と併せて、本発明のいくつかの実施例によれば、貯水タンク解放ボタン3は収容溝11に枢動可能に設けられる。例えば、貯水タンク解放ボタン3は収容溝11に設けられ、且つ貯水タンク解放ボタン3は収容溝11において回転でき、このように、ユーザが片手で貯水タンク解放ボタン3を操作することがより容易になり、且つ操作がもっと手軽い。
【0069】
さらに、貯水タンク解放ボタン3と貯水タンク下部カバー1のうちの一方には枢動軸31が設けられ、他方には枢動穴12が設けられ、枢動軸31と枢動穴12とは一致する。例えば、本発明のいくつかの選択可能の例では、貯水タンク解放ボタン3には枢動軸31が設けられ、且つ貯水タンク下部カバー1には枢動穴12が設けられ、枢動軸31と枢動穴12とは一致するものであってもよい。本発明のいくつかの選択可能の例では、貯水タンク下部カバー1には枢動軸31が設けられ、且つ貯水タンク解放ボタン3には枢動穴12が設けられ、枢動軸31が枢動穴12とマッチングするものであってもよい。これにより、枢動軸31と枢動穴12の嵌合により、貯水タンク解放ボタン3の枢動を容易に実現し、且つユーザの操作に便利である。
【0070】
例えば、図8は貯水タンク解放ボタン3に枢動軸31が設けられることを示し、図6図7は貯水タンク下部カバー1に枢動穴12が設けられることを示し、具体的に、枢動軸31は2つを含み、2つの枢動軸31は貯水タンク解放ボタン3の対向する左右両側に対称的に配置される。枢動穴12は2つを含み、2つの枢動穴12は収容溝11の対向する左右2つの側壁に対称的に配置される。
【0071】
選択可能に、貯水タンク解放ボタン3の自由端には上方に突出する係合部32(参照図8)が形成され、貯水タンク下部カバー1には収容溝11を連結する第1スルーホール13(図6図7を参照して)が形成され、貯水タンク上部カバー2には第1スルーホール13に対応する第2スルーホール21(図4図5を参照して)が形成され、係合部32は第1スルーホール13と第2スルーホール21を通り抜け(図2を参照して)、且つ貯水タンク上部カバー2の上表面から突出するように設けられる。機体210には係合部32とマッチングする係合溝部211が形成される。
【0072】
例えば、貯水タンク解放ボタン3の機体210に隣接する一端には(図8の貯水タンク解放ボタン3の前端を参照して)係合部32が形成されてもよく、係合部32は上に突出してもよく、貯水タンク下部カバー1には第1スルーホール13が形成され、第1スルーホール13は収容溝11に連通するように設けられてもよく、貯水タンク上部カバー2には第2スルーホール21が形成され、第2スルーホール21と第1スルーホール13は上下方向に少なくとも一部が対向し、係合部32は第1スルーホール13と第2スルーホール21を通過し且つ係合部32は貯水タンク上部カバー2の上表面から突出するように設けられてもよく、係合部32は上から下まで順次第1スルーホール13と第2スルーホール21を通り抜けることができ、係合部32の頂部は第2スルーホールを上に突出するように設けることができる。
【0073】
図9図10を参照して、機体210には係合溝部211が形成され、係合溝部211と係合部32とは一致する。係合溝部211は機体210の後端の中部に設けられてもよく、係合溝部211と係合部32とは係合位置と離脱位置との間で転換でき、貯水タンク100が機体210に取り付けられている時、係合溝部211と係合部32は前記係合位置にあり、貯水タンク解放ボタン3をトリガーし、貯水タンク100を機体210から取り外す時、係合溝部211と係合部32は前記離脱位置にある。
【0074】
さらに、図4を参照して、貯水タンク上部カバー2には、締め付け部22、第1位置決め案内溝23と第2位置決め案内溝24が設けられ、締め付け部22は第2スルーホール21の後ろ側にあり、且つ第2スルーホール21に隣接するように設けられ、第1位置決め案内溝23と第2位置決め案内溝24は貯水タンク上部カバー2の対向する左右両側に設けられる。例えば、締め付け部22は第2スルーホール21の後ろ側の中部にあってもよく、且つ締め付け部22は第2スルーホール21に隣接するように設けられてもよく、第1位置決め案内溝23と第2位置決め案内溝24は貯水タンク上部カバー2の対向する左右両側に設けられてもよい。
【0075】
図9図10と併せて、機体210には、締め付け位置212、第1位置決めブロック213及び第2位置決めブロック214が設けられ、締め付け位置212は係合溝部211の後ろ側に設けられ且つ締め付け部22とマッチングし、第1位置決めブロック213と第1位置決め案内溝23とは嵌合し、第2位置決めブロック214と第2位置決め案内溝24とは嵌合する。例えば、締め付け位置212は係合溝部211の後ろ側の中部に設けられ且つ締め付け部22とマッチングしてもよく、第1位置決めブロック213と第1位置決め案内溝23とは嵌合し、第2位置決めブロック214と第2位置決め案内溝24とは嵌合する。
【0076】
本発明の実施例の掃除機用貯水タンク100によれば、貯水タンク100が機体210に組み立てられている時、第1位置決め案内溝23と第1位置決めブロック213とは嵌合し、第2位置決め案内溝24と第2位置決めブロック214とは嵌合し、係合部32と係合溝部211とは係合し、締め付け部22は締め付け位置212に嵌合する。貯水タンク100を機体210から取り外す時、貯水タンク解放ボタン3をトリガーすることによって(例えば上にトリガーするなど)係合部32が係合溝部211から離脱するようにし、後ろへ機体210を引き出すことにより、第1位置決め案内溝23が第1位置決めブロック213との嵌合から離脱し、第2位置決め案内溝24が第2位置決めブロック214との嵌合から離脱し、締め付け部22が締め付け位置212との嵌合から離脱するようにする。
【0077】
本発明のいくつかの実施例によれば、図7図8を参照して、貯水タンク解放ボタン3の内側底壁には第1位置決め部33が形成され、貯水タンク下部カバー1の底部には第1位置決め部33に対応する第2位置決め部14が形成され、リセット部品4は一端が第1位置決め部33に接続され、他端が第2位置決め部14に接続される。例えば、第1位置決め部33と第2位置決め部14とは上下方向に対向するように設けられてもよく、リセット部品4の下端は第1位置決め部33に接続されてもよく、且つリセット部品4の上端は第2位置決め部14に接続されてもよい。
【0078】
さらに、本発明のいくつかの選択可能の例では、第1位置決め部33は十字状リブであってもよく、第2位置決め部14は位置決めスリーブであってもよく、前記位置決めスリーブは貯水タンク下部カバー1の外側底壁に設けられ、且つ下に延在してもよい。リセット部品4はリセットスプリングであってもよく、リセット部品4の下端は十字状リブの外側に嵌設され、貯水タンク解放ボタン3の内側底面に突き当たってもよい(例えば上表面)、リセット部品4の上端は前記位置決めスリーブの内側を通過するように設けられ、且つ前記位置決めスリーブの内側底面に突き当たってもよい(例えば貯水タンク下部カバー1の外側底壁)。
【0079】
選択可能に、貯水タンク上部カバー2の底壁には下へ凹む凸部25が形成され(図4図5を参照して)、貯水タンク下部カバー1には前記貯水キャビティに連結される排水孔15が形成され(図6図7を参照して)、凸部25と排水孔15とはすきまばめされている。例えば、凸部25は貯水タンク上部カバー2の底壁が下へ凹むことによって形成されてもよく、凸部25は貯水タンク上部カバー2の外側底壁から下へ突出し、凸部25は貯水タンク上部カバー2の前後方向において中部または前部に設けられてもよい。貯水タンク下部カバー1には排水孔15が形成され、排水孔15は前記貯水キャビティと連通してもよく、凸部25は排水孔15内に嵌合してもよく、且つ排水孔15のサイズは凸部25のサイズよりやや大きくてもよく、このように凸部25の外側壁と排水孔15の内側壁の間に所定の隙間を形成することができ、前記貯水キャビティ内の水が前記所定の隙間を通してさらに流出できるようにする。
【0080】
例示的かつ限定なしに、貯水タンク上部カバー2の底壁における凸部25の投影は長円形であってもよく、それに応じて、排水孔15は貯水タンク下部カバー1上の投影も長円形であってもよい。長円形は、円上の同じ直径にある2つの点、または円上における円心に関して対称である2つ弧線を選択し、直線または弧線に沿って円を伸ばして形成された図形として定義することができる。
【0081】
本発明のいくつかの実施例では、貯水タンク上部カバー2つには3つの凸部25が形成され、3つの凸部25は貯水タンク上部カバー2の左右方向に均一または不均一に間隔をあけて配置されてもよく、貯水タンク下部カバー1には3つの排水孔15が形成され、3つの排水孔15は貯水タンク下部カバー1の左右方向に沿って均一または不均一に間隔をあけて配置されてもよい。これにより、水を分散させて清潔に役立つ。
【0082】
もちろん、本発明のいくつかの実施例では、凸部25と排水孔15は円形、楕円形などの他の形状と構造されてもよく、本発明は凸部25と排水孔15の形状、数量及びサイズに対して具体的に限定せず、実際の適用では需要に応じて適応的に設けられてもよい。
【0083】
さらに、図1図2及び図4を参照して、貯水タンク100は、注水栓5をさらに含み、貯水タンク上部カバー2には注水穴26が形成され、注水栓5は注水穴26に取り外し可能に設けられる。注水栓5を開ける時、注水穴26によって貯水タンク(例えば前記貯水キャビティ)内に注水でき、注水が完了する時、注水栓5は注水穴26を塞ぐことができる。
【0084】
さらに、図1図6を参照して、貯水タンク100は浄化バッファ6をさらに含み、浄化バッファ6は貯水タンク下部カバー1の内側底壁に設けられる。これにより、浄化バッファ6によって前記貯水キャビティ内の水を濾過及び浄化することができるだけでなく、水流の流動速度を低下させ、清潔効果を改善することにも役立つ。
【0085】
本発明のいくつかの実施例では、浄化バッファ6は濾水綿であってもよい。もちろん、本発明のいくつかの実施例では、浄化バッファ6は他の構造形式であってもよい。
【0086】
選択可能に、貯水タンク下部カバー1の内側底壁には位置制限リブ16が形成されて浄化バッファ6の位置を制限する。これにより、位置制限リブ16によって浄化バッファ6の位置を制限でき、これによって浄化バッファ6が貯水タンク下部カバー1上の運動を制限することができる。
【0087】
例えば、位置制限リブ16は1組または複数組を含んでもよく、図6には2組の位置制限リブ16が示され、位置制限リブ16は前后方向に沿って延出でき、貯水タンク下部カバー1の後ろ側にある2つの位置制限リブ16は1組の位置制限リブであってもよく、貯水タンク下部カバー1の前部にある2つの位置制限リブ16は1組の位置制限リブであってもよく、2組の位置制限リブによって浄化バッファ6の左右方向に沿う運動を制限することができる。
【0088】
本発明の説明では、「複数」の意味は2つ以上である。
【0089】
さらに、図1図3を参照して、貯水タンク100は、床掃除用雑巾7をさらに含み、床掃除用雑巾7は貯水タンク下部カバー1の底壁の外側に設けられる。選択可能に、床掃除用雑巾7は貯水タンク下部カバー1に粘着することができ、例えば、床掃除用雑巾7はマジックテープを介して貯水タンク下部カバー1に粘着することができる。これにより、床掃除用雑巾7の貯水タンク下部カバー1での脱着を容易に実現する。
【0090】
もちろん、いくつかの選択可能な実施例では、床掃除用雑巾7と貯水タンク下部カバー1とは係合などの形態によって接続されてもよい。
【0091】
本発明のいくつかの実施例によれば、貯水タンク上部カバー2と貯水タンク下部カバー1とは超音波溶接によって接続されてもよい。これにより、貯水タンク上部カバー2と貯水タンク下部カバー1の間の確実な接続を実現でき、且つ接続の密封性を保障することができる。
【0092】
図11を参照して、本発明の第2様態に係る実施例の掃除機200は、上記掃除機用貯水タンク100を含む。これにより、掃除機200に上記第1様態の実施例の掃除機用貯水タンク100を設けることにより、貯水タンク100の機体210からの脱着を実現することに役立ち、且つ操作しやすい。
【0093】
本発明の第2様態に係る実施例の掃除機200によれば、機体210から貯水タンク100を取り外す時、片手で貯水タンク解放ボタン3を上にトリガーし、後ろへ貯水タンク100を引き出すと、貯水タンク100と機体210との分離を実現できる。貯水タンク100を機体210に取り付けようとする時、貯水タンク100を水平方向に沿って後ろから前へ機体210の後ろ側まで押すと、貯水タンク100と機体210との組立を実現でき、貯水タンク100は脱着しやすくて信頼性が高く、構造がシンプルで安価である。
【0094】
本発明の実施例の掃除機用貯水タンク100及び掃除機200の他の構成、例えば、掃除や清掃の方法など及び操作は、当業者に対しては周知のことであり、ここでは詳細には説明しない。
【0095】
本発明の説明では、「厚み」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「縦」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」などの用語が示す方位または位置関係は、図面に示すもの基づく方位または位置関係であり、本発明を容易に説明し且つ説明の簡略化するためだけであり、指す装置または要素が必ず特定の方位を有し、特定の方位で構成及び操作されることを指示または暗示するものでなく、したがって、本発明への限定として理解してはいけない。
【0096】
本明細書の説明では、「一実施例」、「いくつかの実施例」、「例示的な実施例」、「例」、「具体的な例」、または「いくつかの例」という参照用語などの説明は、当該実施例と併せた、又は例示的に説明された具体的な特徴、構造、材料、または特性が、本発明の少なくとも1つの実施例または例に含まれることを意味する。本明細書では、上記用語の概略表現は必ずしも同じ実施例または例を指すものではない。且つ、説明された具体的な特徴、構造、材料または特性は、任意の1つまたは複数の実施例または例において適切な方法で組み合わせることができる。
【0097】
本発明の実施例を示し且つ説明したが、当業者であれば、本発明の原理及び主旨を逸脱しない限り、これらの実施例に対して様々な変化、修正、置換、変形を行うことができ、本発明の範囲が請求項及びその均等物によって限定されることは理解することができる。
【符号の説明】
【0098】
100 掃除機用貯水タンク
1 貯水タンク下部カバー
11 収容溝
12 枢動穴
13 第1スルーホール
14 第2位置決め部
15 排水孔
16 位置制限リブ
2 貯水タンク上部カバー
21 第2スルーホール
22 締め付け部
23 第1位置決め案内溝
24 第2位置決め案内溝
25 凸部
26 注水穴
3 貯水タンク解放ボタン
31 枢動軸
32 係合部
33 第1位置決め部
4 リセット部品
5 注水栓
6 浄化バッファ
7 床掃除用雑巾
200 掃除機
210 機体
211 係合溝部
212 締め付け位置
213 第1位置決めブロック
214 第2位置決めブロック
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11