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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-24
(45)【発行日】2023-05-02
(54)【発明の名称】穿刺補助具
(51)【国際特許分類】
   A61M 5/42 20060101AFI20230425BHJP
【FI】
A61M5/42 510
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2019091580
(22)【出願日】2019-05-14
(65)【公開番号】P2020185190
(43)【公開日】2020-11-19
【審査請求日】2022-02-07
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、権利譲渡・実施許諾の用意がある。
(73)【特許権者】
【識別番号】399030060
【氏名又は名称】学校法人 関西大学
(73)【特許権者】
【識別番号】510028914
【氏名又は名称】株式会社AIKIリオテック
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】青柳 誠司
(72)【発明者】
【氏名】松本 一
【審査官】豊田 直希
(56)【参考文献】
【文献】特表2003-516205(JP,A)
【文献】特開2010-005398(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 5/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
皮膚の第1領域に対して固定される第1固定部と、
前記皮膚の第2領域に対して固定される第2固定部とを備え、
前記第1固定部と前記第2固定部との間の前記皮膚を引っ張るように、前記第1固定部は前記第2固定部に対して相対的に移動可能であり、
前記第1固定部は、前記皮膚を吸着し、
前記第1固定部は、前記第1固定部の内部に吸い込まれた前記皮膚を支持する支持体を有することを特徴とする穿刺補助具。
【請求項2】
前記第1固定部と前記第2固定部とを接触させた状態において針の位置決めをするための溝が前記第1固定部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の穿刺補助具。
【請求項3】
針が通過する貫通穴が形成されたガイド部であって、前記針の移動をガイドするガイド部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の穿刺補助具。
【請求項4】
前記皮膚に張りつく張付部を備え、
前記ガイド部は、前記張付部における張り付く領域の内側に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の穿刺補助具。
【請求項5】
前記第1固定部の内部の空間に接続された通気部であって、減圧により縮む蛇腹構造を有する通気部を備える請求項1から4のいずれか1項に記載の穿刺補助具。
【請求項6】
前記第1固定部の内部の空気を吸引する吸引装置を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の穿刺補助具
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、針を生体の皮膚に穿刺するために用いられる穿刺補助具などに関する。
【背景技術】
【0002】
生体の血液などの採取において、針を生体の皮膚に穿刺するために穿刺補助具が用いられる。例えば、特許文献1には、吸着盤、把持部、キャビティ、逆止弁および注射針からなる穿刺器が開示されている。特許文献1に開示された技術では、把持部を上部に持ち上げることにより、キャビティ内を負圧にして吸着盤が皮膚を吸着する。そして、把持部を離すことにより、注射針を皮膚に穿刺している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2009-112416号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の技術では、注射針を穿刺するときに、針が皮膚を押圧し、皮膚が窪む。皮膚が窪んでしまうと、生体の痛覚神経が刺激されてしまうため、生体に痛みを与えてしまうという問題があった。
【0005】
本発明の一態様は、針を皮膚に穿刺するときに、皮膚が窪むことを防止することができる穿刺補助具を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る穿刺補助具は、皮膚の第1領域に対して固定される第1固定部と、前記皮膚の第2領域に対して固定される第2固定部とを備え、前記第1固定部と前記第2固定部との間の前記皮膚を引っ張るように、前記第1固定部は前記第2固定部に対して相対的に移動可能である。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、針を皮膚に穿刺するときに、皮膚が窪むことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施形態1に係る穿刺補助具の斜視図である。
図2】上記穿刺補助具を図1における上方向から見た図である。
図3図2に示すA-A線矢視断面図である。
図4】上記穿刺補助具を用いた穿刺方法の一例を説明するための図である。
図5】上記穿刺補助具を用いた穿刺方法の一例を説明するための図である。
図6】上記穿刺補助具を用いた穿刺方法の一例を説明するための図である。
図7】上記穿刺補助具を用いた穿刺方法の一例を説明するための図である。
図8】本発明の実施形態2に係る穿刺補助具の斜視図である。
図9】上記穿刺補助具の側面図である。
図10】本発明の実施形態3に係る穿刺補助具の斜視図である。
図11】(a)は、上記穿刺補助具の側面図であり、(b)は、(a)において枠線で囲んだ領域の拡大図である。
図12】本発明の実施形態4に係る穿刺補助具の斜視図である。
図13図12に示すB-B線矢視断面図である。
図14】(a)~(c)は、上記穿刺補助具を用いた穿刺方法の一例を説明するための図である。
図15】本発明の実施形態5に係る穿刺補助具の上面図である。
図16図15に示すC-C線矢視断面図である。
図17】(a)~(c)は、上記穿刺補助具を用いた穿刺方法の一例を説明するための図である。
図18】本発明の実施形態6に係る穿刺補助具の斜視図である。
図19】本発明の実施形態7に係る穿刺補助具の斜視図である。
図20】上記穿刺補助具を図19における上方向から見た図である。
図21】上記穿刺補助具を用いた穿刺において、張付部の枠体の内部が減圧されたときの様子を示す図であり、図20におけるD-D線矢視断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。
【0010】
(穿刺補助具1の構成)
図1は、穿刺補助具1の斜視図である。図2は、穿刺補助具1を図1における上方向から見た図である。図3は、図2に示すA-A線矢視断面図である。
【0011】
穿刺補助具1は、図1図3に示すように、第1固定部10Aと、第2固定部10Bと、ポンプ20Aと、ポンプ20Bとを備えている。なお、簡略化のため、図1および図3にはポンプ20A(吸引装置)およびポンプ20B(吸引装置)を図示していない。
【0012】
第1固定部10Aおよび第2固定部10Bは、図2および図3における左右方向において対称な形状となっているため、本明細書では、第1固定部10Aについてのみ説明する。第1固定部10Aは、枠体11と、支持体12と、排気部13とを備えている。
【0013】
枠体11は、中心軸を含む平面で円筒を切断した半円筒形状になっている。枠体11は、半円筒の一方の端部であり、生体の皮膚に接する側の端部である第1端部11aと、半円筒の他方の端部である第2端部11bとを備えている。第1端部11aは、内側に開口を有する半円形状となっている一方、第2端部11bは、半円形状の平板にてなっている。これにより、枠体11は、生体の皮膚に接する側の面が開放された形状となっている。
【0014】
枠体11には、半円筒の曲面からなる側面における、後述する排気部13が設置される領域に開口部11cが形成されている。また、枠体11の半円筒の平面からなる側面には、内部に向かって凹んだ溝11dが形成されている。
【0015】
支持体12は、枠体11の内部において、枠体11の半円筒形状の軸方向(図3における上下方向)における第1端部11aと第2端部11bとの間に形成されている。支持体12は、枠体11の内径と同じ長さの半径を有する半円形状の平板からなっている。図1図3に示すように、支持体12には、枠体11の半円筒形状の軸方向に貫通する複数の吸気孔12aが形成されている。なお、図1図3では支持体12に形成された吸気孔12aの個数が異なっているが、支持体12に形成する吸気孔12aの個数(密度)は、特に制限されるものではなく、支持体12の強度が大きく減少しない程度であれば適宜設定することができる。
【0016】
排気部13は、枠体11の内部の空間と、ポンプ20Aとを接続する。排気部13は、枠体11の側面に設けられている。排気部13は、円筒状の孔13aが形成されている。孔13aの一方の端部は、枠体11に設けられた開口部11cと接続している。孔13aの他方の端部は、図2に示すように、ポンプ20Aが接続される。
【0017】
ポンプ20Aは、第1固定部10Aの枠体11の排気部13に接続されている。ポンプ20Aは、排気部13を介して、第1固定部10Aの枠体11の内部の空気を吸引することにより、第1固定部10Aの枠体11の内部を減圧する。
【0018】
ポンプ20Bは、第2固定部10Bの枠体11の排気部13に接続されている。ポンプ20Aは、排気部13を介して、第2固定部10Bの枠体11の内部の空気を吸引することにより、第2固定部10Bの枠体11の内部を減圧する。
【0019】
(穿刺補助具1を用いた穿刺方法の一例)
次に、穿刺補助具1を用いた穿刺方法の一例について説明する。図4~7は、穿刺補助具1を用いた穿刺方法の一例を説明するための図である。
【0020】
穿刺補助具1を用いた穿刺方法では、まず、図4に示すように、穿刺補助具1(より具体的には、第1固定部10Aの枠体11の第1端部11aおよび第2固定部10Bの枠体11の第1端部11a)を生体の皮膚Sに当接させる。この状態においては、図示しないシリンジの先端に設置された針Nが、第1固定部10Aの枠体11に形成された溝11dと、第2固定部10Bの枠体11に形成された溝11dとの間に位置しており、針Nは生体の皮膚Sに穿刺されていない。また、この状態においては、第1固定部10Aと第2固定部10Bとは接触している。
【0021】
次に、ポンプ20Aおよびポンプ20Bを駆動させることにより、第1固定部10Aの枠体11の内部および第2固定部10Bの枠体11の内部を減圧する。なお、支持体12に複数の吸気孔12aが形成されているため、枠体11の内部全体を減圧することができる。
【0022】
第1固定部10Aの枠体11の内部および第2固定部10Bの枠体11の内部が減圧されると、図5に示すように、生体の皮膚Sにおける、第1固定部10Aの枠体11の第1端部11aの内側の領域(図5に示す領域D1)が枠体11の内部に向けて吸い込まれる。これにより、領域D1の皮膚Sは、第1固定部10A(より詳細には、枠体11の内部)に張り付いた状態(換言すれば、吸着した状態)となる。同様に、生体の皮膚Sにおける、第2固定部10Bの枠体11の第1端部11aの内側の領域(図5に示す領域D2)の皮膚Sは、第2固定部10B(より詳細には、枠体11の内部)に張り付いた状態(換言すれば、吸着した状態)となる。
【0023】
次に、この状態において、図6に示すように、第1固定部10Aおよび第2固定部10Bを互いに遠ざかる方向(図5に示す矢印の方向)に移動させる。これにより、図6に示すように、生体の皮膚Sにおける、領域D1と領域D2との間の領域(図6に示す領域D3)が引っ張られ、皮膚Sの領域D3に張力が付与された状態となる。なお、第1固定部10Aおよび第2固定部10Bの移動は、術者が手動で行ってもよいし、アクチュエータなどを用いて機械を用いて行ってもよい。当該アクチュエータは、例えば、電磁式、圧電式、空圧式などを用いることができる。
【0024】
次に、上記シリンジを皮膚Sに向けて移動させることにより、針Nを生体の皮膚Sに穿刺する。上述したように、針Nは、第1固定部10Aおよび第2固定部10Bが移動する前には、第1固定部10Aの枠体11に形成された溝11dと、第2固定部10Bの枠体11に形成された溝11dとの間に位置していた。そのため、針Nが皮膚Sを穿刺する箇所は、領域D3となる。
【0025】
通常、針を生体の皮膚に穿刺する場合、針の押圧により皮膚が窪んでしまう。皮膚が窪んでしまうと、生体の痛覚神経が刺激してしまうため、生体に痛みを与えてしまう。これに対して、本実施形態における穿刺方法では、上述したように、針Nが穿刺される領域D3には張力が付与されている。そのため、針Nを穿刺するときに皮膚Sが窪むことを防止することができる。その結果、生体の痛覚神経を刺激することがなく(換言すれば、生体に痛みを与えずに)、針Nを穿刺することができる。
【0026】
最後に、上記シリンジの内部に格納されているプランジャ(不図示)を引き上げることにより、針Nを介して生体の血液を吸引し、生体の血液を採取する。
【0027】
以上のように、本実施形態における穿刺補助具1は、皮膚Sの第1領域としての領域D1に対して固定される第1固定部10Aと、皮膚Sの第2領域としての領域D2に対して固定される第2固定部10Bとを備える。そして、第1固定部10Aと第2固定部10Bとの間の領域D3の皮膚Sを引っ張るように、第1固定部10Aは、第2固定部10Bに対して相対的に移動可能となっている。
【0028】
上記の構成によれば、皮膚Sの領域D1に固定された第1固定部10Aを、皮膚Sの領域D2に固定された第2固定部10Bに対して相対的に移動させることにより、領域D3の皮膚に張力を付与することができる。これにより、針Nを穿刺するときに皮膚Sが窪むことを防止することができる。その結果、生体の痛覚神経を刺激することがなく、針Nを穿刺することができる。
【0029】
また、穿刺補助具1では、枠体11の内部に吸い込まれた皮膚Sを支持する支持体12を備えている。また、支持体12は、図3に示すように、枠体11の円筒形状の軸方向(図3における上下方向)において、排気部13よりも生体の皮膚側(図3における上側)に設けられている。上記の構成によれば、枠体11の内部に吸い込まれた皮膚Sは、図5に示すように、支持体12によって支持されるので、皮膚Sによって排気部13が覆われることを防止することができる。すなわち、ポンプ20Aまたはポンプ20Bによる吸気を妨げることを防止することができる。したがって、穿刺補助具1に対する皮膚Sの吸着を継続して行うことができる。なお、本発明の一態様の穿刺補助具では、支持体12を備えない構成であってもよい。
【0030】
また、穿刺補助具1では、第1固定部10Aと第2固定部10Bとを接触させた状態において針Nの位置決めをするための溝11dが、第1固定部10Aおよび第2固定部10Bのそれぞれの枠体11に形成されている。これにより、針Nが皮膚Sを穿刺する箇所を張力が付与された領域D3にすることができる。
【0031】
なお、平板の支持体12の代わりに、枠体11の内部(第2端部11b上)に複数の柱状の支持体が形成されていてもよい。複数の柱状の支持体は、皮膚Sを支持し、複数の柱状の支持体の間から吸気することができる。
【0032】
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
【0033】
図8は、本実施形態における穿刺補助具1Aの斜視図である。図9は、穿刺補助具1Aの側面図である。図8および図9に示すように、穿刺補助具1Aは、第1固定部31Aと、第2固定部31Bとを備えている。
【0034】
第1固定部31Aおよび第2固定部31Bは、図9における左右方向において対称な形状となっているため、本明細書では、第1固定部31Aについてのみ説明する。第1固定部31Aは、半円筒部材32と、把持部33とを備えている。
【0035】
半円筒部材32は、中心軸を含む平面で円筒を切断した半円筒形状になっている。半円筒部材32は、半円筒の一方の端部であり、生体の皮膚に接する側の端部である第1端部32aと、半円筒の他方の端部である第2端部32bとを備えている。第1端部32aおよび第2端部32bは、半円形状の平板にてなっている。半円筒部材32の第1端部32aには、粘着物34(例えば、ムチンなど)が貼り付けられている。
【0036】
次に、穿刺補助具1Aを用いた穿刺方法の一例について説明する。穿刺補助具1Aを用いた穿刺方法では、まず、第1固定部31Aの半円筒部材32の第1端部32aおよび第2固定部31Bの半円筒部材32の第1端部32aを生体の皮膚Sに当接させる。これにより、第1端部32aに貼り付けられた粘着物34が皮膚Sに粘着する。
【0037】
次に、枠体11の側面に設けられた把持部33を把持し、第1固定部31Aおよび第2固定部31Bを互いに遠ざかる方向に移動させる。これにより、生体の皮膚Sにおける、粘着物34に粘着した領域の間の領域が引っ張られ、当該領域に張力が付与された状態となる。
【0038】
次に、シリンジ(不図示)の先端に設置された針Nを生体の皮膚Sにおける張力が付与された領域に穿刺する。本実施形態においても、針Nが穿刺される領域には張力が付与されている。そのため、針Nを穿刺するときに皮膚Sが窪むことを防止することができる。その結果、生体の痛覚神経を刺激することがなく、針Nを穿刺することができる。
【0039】
最後に、シリンジの内部に格納されているプランジャ(不図示)を引き上げることにより、針Nを介して生体の血液を吸引し、生体の血液を採取する。
【0040】
なお、本実施形態では、粘着物34を用いて皮膚Sを穿刺補助具1Aに粘着させていたが、その他の方法(例えば、接着剤など)により穿刺補助具1Aに皮膚Sを接着させてもよい。
【0041】
〔実施形態3〕
図10は、本実施形態における穿刺補助具1Bの斜視図である。図11の(a)は、穿刺補助具1Bの側面図であり、図11の(b)は、図11の(a)において枠線で囲んだ領域の拡大図である。図10および図11に示すように、穿刺補助具1Bは、第1固定部41Aと、第2固定部41Bとを備えている。
【0042】
第1固定部41Aおよび第2固定部41Bは、図11における左右方向において対称な形状となっているため、本明細書では、第1固定部41Aについてのみ説明する。第1固定部41Aは、半円筒部材42と、把持部33とを備えている。
【0043】
半円筒部材42は、中心軸を含む平面で円筒を切断した半円筒形状になっている。半円筒部材42は、半円筒の一方の端部であり、生体の皮膚に接する側の端部である第1端部42aと、半円筒の他方の端部である第2端部42bとを備えている。第1端部42aおよび第2端部42bは、半円形状の平板にてなっている。半円筒部材42の第1端部42aには、第1端部42aに対して垂直に突き出た複数のスパイク44が形成されている。スパイク44は、図11の(b)に示すように、返しが形成された棘状になっている。より詳細には、スパイク44は、菱形の断面を有している。
【0044】
次に、穿刺補助具1Bを用いた穿刺方法の一例について説明する。穿刺補助具1Bを用いた穿刺方法では、まず、第1固定部41Aの半円筒部材42の第1端部42aおよび第2固定部41Bの半円筒部材42の第1端部42aを生体の皮膚Sに当接させる。これにより、第1端部42aに形成されたスパイク44が皮膚Sに引っかかった状態となる。なお、スパイク44は、皮膚Sの浅い部分(具体的には、角質層および表皮)のみに穿刺される長さとなっている。これにより、スパイク44を皮膚Sに穿刺しても生体が傷みを感じないようになっている。
【0045】
次に、枠体11の側面に設けられた把持部33を把持し、第1固定部41Aおよび第2固定部41Bを互いに遠ざかる方向に移動させる。これにより、生体の皮膚Sにおける、スパイク44により穿刺された領域の間の領域が引っ張られ、当該領域に張力が付与された状態となる。
【0046】
なお、上述したように、スパイク44は、断面が菱形形状になっている。これにより、スパイク44を第1端部42aに対して垂直な方向に移動させたときには、スパイク44(換言すれば、第1固定部41Aおよび第2固定部41B)を生体の皮膚Sから容易に抜くことができるようになっているとともに、第1固定部41Aおよび第2固定部41Bを互いに遠ざかる方向に移動させたときには、スパイク44が生体の皮膚Sから抜けないようになっている。
【0047】
次に、シリンジ(不図示)の先端に設置された針Nを生体の皮膚Sにおける張力が付与された領域に穿刺する。本実施形態においても、針Nが穿刺される領域には張力が付与されている。そのため、針Nを穿刺するときに皮膚Sが窪むことを防止することができる。その結果、生体の痛覚神経を刺激することがなく、針Nを穿刺することができる。
【0048】
〔実施形態4〕
図12は、本実施形態における穿刺補助具1Cの斜視図である。図13は、図12に示すB-B線矢視断面図である。なお、図13以降の図では、簡略化のため、後述するポンプ52Aおよびポンプ52Bの図示を省略している。
【0049】
図12および図13に示すように、穿刺補助具1Cは、第1固定部10Aと、第2固定部10Bと、通気部51Aと、通気部51Bと、ポンプ52Aと、ポンプ52Bとを備えている。
【0050】
通気部51Aは、減圧により縮む蛇腹構造にてなっている。通気部51Aの一方の端部は、排気部13を介して第1固定部10Aの枠体11の内部の空間に接続されている。通気部51Aの他方の端部は、ポンプ52Aに接続されている。
【0051】
同様に、通気部51Bは、減圧により縮む蛇腹構造にてなっている。通気部51Bの一方の端部は、排気部13を介して第2固定部10Bの枠体11の内部の空間に接続されている。通気部51Bの他方の端部は、ポンプ52Bに接続されている。
【0052】
次に、穿刺補助具1Cを用いた穿刺方法の一例について説明する。図14の(a)~(c)は、穿刺補助具1Cを用いた穿刺方法の一例を説明するための図である。
【0053】
穿刺補助具1Cを用いた穿刺方法では、まず、図14の(a)に示すように、第1固定部10Aおよび第2固定部10Bを生体の皮膚Sに当接させる。次に、ポンプ52Aおよびポンプ52Bを駆動させることにより、第1固定部10Aの枠体11の内部および第2固定部10Bの枠体11の内部を減圧する。
【0054】
第1固定部10Aの枠体11の内部および第2固定部10Bの枠体11の内部が減圧されると、図14の(b)に示すように、領域D1の皮膚Sおよび領域D2の皮膚Sが、それぞれ第1固定部10Aおよび第2固定部10Bに張り付いた状態となる。
【0055】
次に、ポンプ52Aおよびポンプ52Bをさらに駆動させることにより、通気部51Aおよび通気部51Bの内部も減圧され、通気部51Aおよび通気部51Bの蛇腹構造が縮む。これにより、図14の(c)に示すように、第1固定部10Aおよび第2固定部10Bが互いに遠ざかる方向に移動する。これにより、生体の皮膚Sにおける、領域D1と領域D2との間の領域(図14の(c)に示す領域D3)に張力が付与された状態となる。
【0056】
次に、シリンジ(不図示)の先端に設置された針Nを生体の皮膚Sにおける張力が付与された領域D3に穿刺する。本実施形態においても、針Nが穿刺される領域D3には張力が付与されている。そのため、針Nを穿刺するときに皮膚Sが窪むことを防止することができる。その結果、生体の痛覚神経を刺激することがなく、針Nを穿刺することができる。
【0057】
〔実施形態5〕
図15は、本実施形態における穿刺補助具1Dの上面図である。図16は、図15に示すC-C線矢視断面図である。図15および図16に示すように、穿刺補助具1Dは、ガイド部60と、膨張部61とを備えている。
【0058】
ガイド部60は、穿刺補助具1Dの中心に設けられており、円筒形状の軸方向(図16における上下方向)に沿って形成された、針Nが通過する貫通穴60aが形成された円筒形状にてなっている。ガイド部60は剛性を有する材料にて形成されている。ガイド部60の内径(換言すれば、貫通穴60aの径)は、針Nの外径よりもわずかに大きくなるように形成されている。例えば、ガイド部60の内径は、針Nの外径の1.05~1.2倍となるように形成されてよい。
【0059】
膨張部61は、水を加えられることにより膨張する材料(例えば、高吸水性ポリマーなど)からなっている。膨張部61は、ガイド部60の側面の周囲を覆うように設置されており、円筒形状をしている。膨張部61は、生体に設置されるときに生体の皮膚S側となる第1端部61aを備えている。図15および図16に示すように、膨張部61の第1端部61aの外側の領域の一部には、粘着物34が貼り付けられている。
【0060】
次に、穿刺補助具1Dを用いた穿刺方法の一例について説明する。図17の(a)~(c)は、穿刺補助具1Dを用いた穿刺方法の一例を説明するための図である。
【0061】
穿刺補助具1Dを用いた穿刺方法では、まず、図17の(a)に示すように、膨張部61の第1端部61a側を生体の皮膚Sに当接させる。これにより、第1端部61aに貼り付けられた粘着物34が皮膚Sに粘着する。
【0062】
次に、膨張部61に水を吸水させる。これにより、図17の(b)に示すように、膨張部61が膨張する。このとき、ガイド部60が剛性を有しているため、膨張部61は、ガイド部60の中心軸を中心として、外側に膨張する。その結果、生体の皮膚Sにおける、粘着物34に粘着した領域の間の領域が外側に向けて引っ張られ、当該領域に張力が付与された状態となる。
【0063】
次に、シリンジ(不図示)の先端に設置された針Nを生体の皮膚Sにおける張力が付与された領域に穿刺する。本実施形態においても、針Nが穿刺される領域には張力が付与されている。そのため、針Nを穿刺するときに皮膚Sが窪むことを防止することができる。その結果、生体の痛覚神経を刺激することがなく、針Nを穿刺することができる。
【0064】
最後に、シリンジの内部に格納されているプランジャ(不図示)を引き上げることにより、針Nを介して生体の血液を吸引し、生体の血液を採取する。
【0065】
また、本実施形態における穿刺補助具1Dでは、針Nが通過する貫通穴60aが形成されており、針Nの移動をガイドするガイド部60を備えている。これにより、穿刺するときに針Nがガイド部60によりガイドされるため、針Nが座屈することを防止することができるようになっている。換言すれば、外径が小さい針Nを用いることができる。その結果、生体の痛点を刺激することを抑制することができる。
【0066】
なお、本実施形態では、膨張部が円筒形状にてなっている構成であったが、本発明はこれに限られるものではない。本発明の一態様では、膨張部61は、ガイド部60の中心軸の方向に沿ってみたときに、矩形であってもよい。
【0067】
〔実施形態6〕
図18は、本実施形態における穿刺補助具1Eの斜視図である。図18に示すように、穿刺補助具1Dは、実施形態1における穿刺補助具1の第2固定部10Bに代えて、第2固定部70Bを備えている。
【0068】
第2固定部70Bにおける第1固定部10Aに対向する面の中央には、針Nが移動する方向(図18における上下方向)に沿ってガイド部71が形成されている。ガイド部71は、針Nが通過する貫通穴71aが形成された円筒形状にてなっている。第2固定部70Bはガイド部71が形成されている点を除いては、実施形態1における第2固定部10Bの構成と同様である。
【0069】
上記の構成を有することにより、穿刺補助具1Eでは、皮膚Sの第1領域に固定された第1固定部10Aを、皮膚Sの第2領域に固定された第2固定部70Bに対して相対的に移動させることにより、第1領域と第2領域との間に領域の皮膚に張力を付与することができる。これにより、針Nを穿刺するときに皮膚Sが窪むことを防止することができる。その結果、生体の痛覚神経を刺激することがなく、針Nを穿刺することができる。
【0070】
さらに、穿刺補助具1Eでは、穿刺するときに針Nがガイド部71によりガイドされるため、針Nが座屈することを防止することができるようになっている。換言すれば、外径が小さい針Nを用いることができる。その結果、生体の痛点を刺激することを抑制することができる。
【0071】
〔実施形態7〕
図19は、本実施形態における穿刺補助具1Fの斜視図である。図20は、穿刺補助具1Fを図19における上方向から見た図である。
【0072】
図19および図20に示すように、穿刺補助具1Fは、第1固定部101Aと、第2固定部101Bと、張付部110と、ポンプ120Aと、ポンプ120Bと、ポンプ120Cとを備えている。なお、図19では、ポンプ120A~120Cの図示を省略している。
【0073】
第1固定部101Aおよび第2固定部101Bは、実施形態1における第1固定部10Aおよび第2固定部101Bと同様の構成をしているため、ここでは説明を省略する。なお、図20に示すように、第1固定部101Aの枠体11の排気部13は、ポンプ120Aに接続されており、第2固定部101Bの枠体11の排気部13は、ポンプ120Bに接続されている。
【0074】
張付部110は、第1固定部101Aおよび第2固定部101Bとの間に位置している。張付部110は、枠体111と、ガイド部112と、支持体113と、排気部114とを備えている。
【0075】
枠体111は、筒状になっている。枠体11は、筒の一方の端部であり、生体の皮膚に接する側の端部である第1端部111aと、筒の他方の端部である第2端部111bとを備えている(図21参照)。第1端部111aは、内側に開口を有する形状となっている一方、第2端部111bは、平板にてなっている。これにより、枠体111は、生体の皮膚に接する側の面が開放された形状となっている。
【0076】
また、枠体111には、円筒の側面における、後述する排気部114が設置される領域に開口部111cが形成されている(図21参照)。
【0077】
ガイド部112は、針Nの移動をガイドするための部材である。ガイド部112は、円筒形状となっており、円筒形状の軸は、枠体11の円筒形状の軸と同一となっている。ガイド部112には、筒の軸方向(図19における上下方向)に沿って形成された、針Nが通過する貫通穴112aが形成されている。
【0078】
支持体113は、枠体111の内部において、枠体111の円筒形状の軸方向(図19における上下方向)における第1端部111aと第2端部111bとの間に形成されている。支持体113は、平板からなっている。支持体113には、複数の吸気孔113aが形成されている。
【0079】
排気部114は、枠体111の側面に設けられている。排気部114は、円筒状の孔114aが形成されている。図20に示すように、孔114aの一方の端部は、枠体111に設けられた開口部111cと接続しており、孔114aの他方の端部は、ポンプ120Cと接続している。
【0080】
次に、穿刺補助具1Fを用いた穿刺方法の一例について説明する。まず、穿刺補助具1Fを生体の皮膚Sに当接させる。次に、ポンプ120Aおよびポンプ120Bを駆動させる。これにより、第1固定部101A、第2固定部101Bの内部が減圧される。
【0081】
第1固定部101Aの枠体11の内部が減圧されると、生体の皮膚Sにおける、第1固定部101Aの枠体11の第1端部11aの内側の領域(第1領域)が第1固定部101Aの枠体11に張り付いた状態となる。同様に、第2固定部101Bの枠体11の内部が減圧されると、生体の皮膚Sにおける、第2固定部101Bの枠体11の第1端部11aの内側の領域(第2領域)が第2固定部101Bの枠体11に張り付いた状態となる。
【0082】
次に、この状態において、第1固定部101Aおよび第2固定部101Bを互いに遠ざかる方向に移動させる。これにより、生体の皮膚Sにおける、上記第1領域と上記第2領域との間の領域(第3領域)が引っ張られ、当該第3領域に張力が付与された状態となる。
【0083】
次に、ポンプ120Cを駆動させる。これにより、張付部110の枠体111の内部の空気を吸引する。これにより、張付部110の枠体111の内部が減圧される。なお、張付部110の枠体111の支持体113に複数の吸気孔113aが形成されているため、枠体111の内部全体を減圧することができる。
【0084】
図21は、穿刺補助具1Fを用いた穿刺において、張付部110の枠体111の内部が減圧されたときの様子を示す図であり、図20におけるD-D線矢視断面図である。張付部110の枠体111の内部が減圧されると、図21に示すように、生体の皮膚Sにおける、張付部110の枠体111の第1端部111aの内側の領域(図21に示す領域D4)が枠体111の内部に張り付いた状態となる。
【0085】
次に、シリンジ(不図示)を皮膚Sに向けて移動させることにより、針Nを生体の皮膚Sに穿刺する。針Nが穿刺される領域には張力が付与されている。そのため、針Nを穿刺するときに皮膚Sが窪むことを防止することができる。その結果、生体の痛覚神経を刺激することがなく、針Nを穿刺することができる。
【0086】
さらに、本実施形態では、張付部110の枠体111の内部に皮膚Sが張り付いた状態となっている。これにより、針Nが穿刺される領域は、実施形態1と比べて、さらに張力が付与されている状態となっている、これにより、そのため、針Nを穿刺するときに皮膚Sが窪むことをさらに防止することができる。
【0087】
さらに、穿刺補助具1Fでは、穿刺するときに針Nが、張付部110に設けられたガイド部112によりガイドされる。これにより、針Nが座屈することを防止することができるようになっている。換言すれば、外径が小さい針Nを用いることができる。その結果、生体の痛点を刺激することを抑制することができる。
【0088】
また、穿刺補助具1Fでは、ガイド部112が張付部110における皮膚Sが張り付く領域の内側に配置されている。これにより、針Nが生体の皮膚Sを穿刺する箇所は、皮膚Sにおける、張付部110領域の内側の領域とすることができる。
【0089】
なお、本実施形態では、第1固定部101A、第2固定部101Bおよび張付部110の内部の空気を吸引する吸引装置としてポンプ120A~120Cをそれぞれ用いていたが、本発明はこれに限られない。本発明の一態様では、吸引装置としてシリンジを用いてもよい。
【0090】
また、本発明の穿刺補助具に用いられる機構は、内視鏡処置に用いることができる。具体的には、生体の臓器などに形成された腫瘍の周りの皮膚を本発明の第1固定部および第2固定部を用いて張力を付与することにより、腫瘍の切断や、腫瘍に対する点墨などを容易に行うことができるようにすることができる。
【0091】
〔まとめ〕
本発明の一態様の穿刺補助具は、皮膚の第1領域に対して固定される第1固定部と、前記皮膚の第2領域に対して固定される第2固定部とを備え、前記第1固定部と前記第2固定部との間の前記皮膚を引っ張るように、前記第1固定部は前記第2固定部に対して相対的に移動可能である。
【0092】
また、本発明の一態様の穿刺補助具では、前記第1固定部は、前記皮膚を吸着してもよい。
【0093】
また、本発明の一態様の穿刺補助具では、前記第1固定部は、前記皮膚に粘着または接着してもよい。
【0094】
また、本発明の一態様の穿刺補助具では、前記第1固定部は、前記皮膚に引っかかるスパイクを有してもよい。
【0095】
また、本発明の一態様の穿刺補助具では、前記第1固定部と前記第2固定部とを接触させた状態において針の位置決めをするための溝が前記第1固定部に形成されていてもよい。
【0096】
また、本発明の一態様の穿刺補助具では、針が通過する貫通穴が形成されており、前記針の移動をガイドするガイド部を備えてもよい。
【0097】
また、本発明の一態様の穿刺補助具では、前記皮膚に張りつく張付部を備え、前記ガイド部は、前記張付部における張り付く領域の内側に配置されていてもよい。
【0098】
また、本発明の一態様の穿刺補助具では、前記第1固定部は、前記第1固定部の内部に吸い込まれた前記皮膚を支持する支持体を有してもよい。
【0099】
また、本発明の一態様の穿刺補助具では、前記第1固定部の内部の空間に接続された通気部であって、減圧により縮む蛇腹構造を有する通気部を備えてもよい。
【0100】
また、本発明の一態様の穿刺補助具では、前記第1固定部の内部の空気を吸引する吸引装置を備えてもよい。
【0101】
本発明の一態様の穿刺方法は、上記のいずれかの穿刺補助具を用いた穿刺方法であって、前記第1固定部と前記第2固定部との間の前記皮膚を引っ張った状態で、前記第1固定部と前記第2固定部との間の前記皮膚に針を刺す。
【0102】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0103】
1、1A~1F 穿刺補助具
10A、31A、41A、101A 第1固定部
10B、31B、41B、70B、101B、102B 第2固定部
11d 溝
12 支持体
20A、120A ポンプ(吸引装置)
44 スパイク
51A、51B 通気部
60、71、112 ガイド部
60a、71a、112a 貫通穴
110 張付部
D1 領域(第1領域)
D2 領域(第2領域)
N 針
S 皮膚
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