(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-24
(45)【発行日】2023-05-02
(54)【発明の名称】化粧品容器
(51)【国際特許分類】
A45D 34/06 20060101AFI20230425BHJP
【FI】
A45D34/06
(21)【出願番号】P 2022007990
(22)【出願日】2022-01-21
【審査請求日】2022-01-21
(31)【優先権主張番号】10-2021-0101582
(32)【優先日】2021-08-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】504132560
【氏名又は名称】株式会社太成産業
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】趙▲ミン▼浚
【審査官】木戸 優華
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開実用新案第20-2016-0001303(KR,U)
【文献】韓国公開特許第10-2020-0095718(KR,A)
【文献】韓国公開実用新案第20-2009-0007499(KR,U)
【文献】韓国公開特許第10-2009-0103156(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 34/00
A61H 15/00
A45D 40/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に化粧品貯蔵空間が形成された化粧品貯蔵空間部を備える化粧品容器部を有する化粧品容器であって、
前記化粧品容器部の長さ方向に沿って配置されるように前記化粧品容器部の一端に形成された円筒状のボール支持管と、前記ボール支持管との間に円環状のボール転がり支持凹溝が形成され、前記ボール支持管の内部に配置されるように前記化粧品容器部の一端に形成されたボール支持柱と、を含むボール転がり支持部と、
少なくとも一つのボール支持孔が形成されたボール支持孔面部を有し、前記ボール支持孔が前記ボール転がり支持凹溝に整列されるように前記化粧品容器部に結合されたマッサージボールホルダーと、
一部の領域が前記ボール支持孔を介して外部に露出され、前記ボール転がり支持凹溝に一部が挿入された状態で転がり動作が起こるように取り付けられたマッサージボールと、 を含むことを特徴とする化粧品容器。
【請求項2】
前記ボール支持管は、上端に、前記ボール支持柱に向かって下方傾斜をなす支持管ボール支持面が形成され、前記ボール支持柱は、上端に、前記ボール支持管に向かって下方傾斜をなす支持柱ボール支持面が形成されることを特徴とする、
請求項1に記載の化粧品容器。
【請求項3】
前記マッサージボールホルダーは、前記ボール支持孔面部の内表面に形成されたホルダー厚板部をさらに含み、
前記ボール支持孔は、前記ホルダー厚板部を貫通するように形成されることを特徴とする、
請求項1又は請求項2に記載の化粧品容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧品容器に関し、より詳細には、化粧品の用途及び形態に適した化粧品貯蔵空間及び化粧品貯蔵空間に貯蔵されている化粧品を少量ずつ使用可能にする手段が備えられた化粧品容器に関する。
【背景技術】
【0002】
化粧品は、保湿、栄養供給などの様々な用途に広く使用されており、それぞれの用途に合わせて粉末、液体、ゲル(gel)、クリーム(cream)、固体(リップスティックなど)の形態で製造される。
【0003】
化粧品は、その用途と形態に適した化粧品の貯蔵空間を有する化粧品容器に貯蔵される。
使用者は、化粧品を必要に応じて少量ずつ使用するが、そのため、化粧品容器には化粧品貯蔵空間に貯蔵された化粧品を少量ずつ使用可能にする手段が設けられている。
【0004】
図10は、従来の化粧品容器の分解斜視図であり、
図11は、従来の化粧品容器の断面図である。
【0005】
従来の化粧品容器は、これらの図面に示すように、内部に凹形の化粧品貯蔵空間111aが形成された直線管状の化粧品貯蔵空間部111を備えた化粧品容器部110と、化粧品貯蔵空間部111の上端開口を囲むように化粧品貯蔵空間部111の上端に結合された化粧品容器キャップ121と、化粧品容器キャップ121に設けられたブラシ操作部180を有している。
【0006】
化粧品容器部110は、化粧品貯蔵空間部111に加えて、化粧品貯蔵空間111aの内部下側に設けられた化粧品ホルダー130と、化粧品貯蔵空間部111の下端に結合された昇降作動部140を有している。
【0007】
化粧品ホルダー130は凹形に形成され、中央には螺旋部材131が形成される。
【0008】
化粧品201は、化粧品ホルダー130に支持されるように化粧品貯蔵空間111aに備えられる。
【0009】
螺旋部材131は、高さ方向に沿って結合孔131aが形成され、結合孔131aの内表面には螺旋溝が形成される。
【0010】
昇降作動部140は、回転操作キャップ141と、回転操作キャップ141の上面に形成されたねじ棒142を有している。
【0011】
かかる構成を有する昇降作動部140は、回転操作キャップ141を介して化粧品貯蔵空間部111に対して回転可能に化粧品貯蔵空間部111の下端に結合される。
昇降作動部140の設置は、ねじ棒142が化粧品貯蔵空間111aに進入し、ねじ棒142が結合孔131aに結合されるように行われる。
【0012】
ブラシ操作部180は、化粧品容器キャップ121の外部に配置された押し具181と、化粧品容器キャップ121の内部に配置されたブラシ182を有している。
【0013】
押し具181を押下操作すると、ブラシ182が下降する。
【0014】
かかる構成を有する従来の化粧品容器を用いる方法を、
図12を参照して説明すると、下記の通りである。
【0015】
まず、化粧をしようとする際には、化粧品容器キャップ121を化粧品貯蔵空間部111から分離させる。
【0016】
次に、化粧品貯蔵空間部111を把持して回転操作キャップ141を回転操作することで、化粧品201を化粧品貯蔵空間部111の上端を越えて外部に露出させる(
図12を参照)。
【0017】
露出された化粧品で化粧をする。
【0018】
次に、化粧品貯蔵空間部111を把持して回転操作キャップ141を逆方向に回転操作することで、化粧品201を化粧品貯蔵空間部111の内部に入れ込む。
【0019】
最後に、化粧品容器キャップ121を化粧品貯蔵空間部111に結合させる。
【0020】
一方、化粧品容器キャップ121を化粧品貯蔵空間部111から分離させた後、押し具181を押下操作すると、ブラシ182に化粧品201をつけることができる。
【0021】
ブラシ182についた化粧品201で化粧をすることができる。
【0022】
ところが、従来の化粧品容器によれば、マッサージボールが取り付けらておらず、化粧品容器を用いてマッサージができないという不具合があった。
【0023】
しかも、回転操作キャップ141が化粧品貯蔵空間部111の下端に結合されているため、転がり動作時に摩擦が少なく、容易に組立及び洗浄が可能なようにマッサージボールを従来の化粧品容器に取り付け難いという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0024】
【文献】大韓民国実用新案登録公報第20-0390638号(登録日:2005年07月25日、考案の名称:ボタン式出没ブラシ台を有するリップスティック容器)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0025】
したがって、本発明の目的は、転がり動作時に摩擦が少なく、容易に組立及び洗浄が可能なようにマッサージボールが取り付けられた化粧品容器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0026】
前記目的は、本発明によって、内部に化粧品貯蔵空間が形成された化粧品貯蔵空間部を備える化粧品容器部を有する化粧品容器であって、円環状のボール転がり支持凹溝を形成するように前記化粧品容器部の一端に設けられたボール転がり支持部と;少なくとも一つのボール支持孔が形成されたボール支持孔面部を有し、前記ボール支持孔が前記ボール転がり支持凹溝に整列されるように前記化粧品容器部に結合されたマッサージボールホルダーと;一部の領域が前記ボール支持孔を介して外部に露出され、前記ボール転がり支持凹溝に一部が挿入された状態で転がり動作が起こるように取り付けられたマッサージボールと、を含むことを特徴とする化粧品容器により達成される。
【0027】
ここで、ボール転がり支持部の占有空間を減らし得るとともに、相対的に少ない力でマッサージボールを皮膚に加圧接触させ得るように、前記ボール転がり支持部は、前記化粧品容器部の長さ方向に沿って配置されるように前記化粧品容器部の一端に形成された円筒状のボール支持管と、前記ボール支持管との間に前記ボール転がり支持凹溝が形成され、前記ボール支持管の内部に配置されるように前記化粧品容器部の一端に形成されたボール支持柱とを含むことが好ましい。
【0028】
また、マッサージボールの転がり動作を安定して維持できるように、前記ボール支持管は、上端に、前記ボール支持柱に向かって下方傾斜をなす支持管ボール支持面が形成され、前記ボール支持柱は、上端に、前記ボール支持管に向かって下向傾斜をなす支持柱ボール支持面が形成されることが好ましい。
【0029】
なお、マッサージボールの転がり動作を安定して維持できるように、前記マッサージボールホルダーは、前記ボール支持孔面部の内表面に形成されたホルダー厚板部をさらに含み;前記ボール支持孔は、前記ホルダー厚板部を貫通するように形成されることが好ましい。
【発明の効果】
【0030】
したがって、本発明によれば、円環状のボール転がり支持凹溝を形成するように、化粧品容器部の一端にボール転がり支持部を設け、少なくとも一つのボール支持孔が形成されたボール支持孔面部を有するマッサージボールホルダーを、ボール支持孔とボール転がり支持凹溝とが整列されるように化粧品容器部に結合させる一方、一部の領域がボール支持孔を介して外部に露出され、ボール転がり支持凹溝に一部が挿入された状態で転がり動作が起こるようにマッサージボールを取り付けることにより、転がり動作時に摩擦が少なく、容易に組立及び洗浄が可能なようにマッサージボールを設置することができる。さらに、ボール転がり支持凹溝が円環状に形成されているので、マッサージボールの設置領域、及び設置個数の選択範囲がそれぞれ広くなる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】それぞれ、本発明の実施例に係る化粧品容器の分解斜視図である。
【
図2】それぞれ、本発明の実施例に係る化粧品容器の分解斜視図である。
【
図3】本発明の実施例に係る化粧品容器の断面図である。
【
図4】本発明の実施例に係るマッサージボールホルダーの斜視図である。
【
図5】発明の実施例に係る昇降作動部の正面図である。
【
図6】本発明の実施例に係る昇降作動部の斜視図である。
【
図7】本発明の実施例に係る昇降作動部の平面図である。
【
図8】本発明の実施例に係る昇降作動部の断面斜視図であって、
図8(a)は
図7におけるA-A線の断面斜視図で、
図8(b)は
図8(a)における補強壁部の領域を抜粋して示す図である。
【
図9】本発明の実施例に係る昇降作動部の断面斜視図であって、
図9(a)は
図7におけるB-B線の断面斜視図で、
図9(b)は
図9(a)における補強壁部の領域を抜粋して示す図である。
【
図12】従来の化粧品容器の使用方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、添付図面を参照しつつ、本発明を詳細に説明する。
図1及び
図2は、それぞれ、本発明の実施例に係る化粧品容器の分解斜視図であり、
図3は、本発明の実施例に係る化粧品容器の断面図であり、
図4は、本発明の実施例に係るマッサージボールホルダーの斜視図であり、
図5は、本発明の実施例に係る昇降作動部の正面図であり、
図6は、本発明の実施例に係る昇降作動部の斜視図であり、
図7は、本発明の実施例に係る昇降作動部の平面図であり、
図8は、本発明の実施例に係る昇降作動部の断面斜視図であって、
図8(a)は
図7におけるA-A線の断面斜視図で、
図8(b)は
図8(a)における補強壁部領域を抜萃して示す図であり、
図9は、本発明の実施例に係る昇降作動部の断面斜視図であって、
図9(a)は
図7におけるB-B線の断面斜視図で、
図9(b)は
図9(a)における補強壁部領域を抜萃して示す図である。
【0033】
本発明の実施例に係る化粧品容器は、これらの図に示すように、内部に凹形の化粧品貯蔵空間11aが形成された化粧品貯蔵空間部11を備えた化粧品容器部10と、化粧品容器部10の一端に設けられたボール転がり支持部90と、化粧品容器部10の一端に結合されたマッサージボールホルダー70と、ボール転がり支持部90とマッサージボールホルダー70との間に設けられた3個のマッサージボール22と、化粧品貯蔵空間部11の上端開口を囲むように設けられた化粧品容器キャップ21と、マッサージボール22を囲むように設けられたマッサージボールキャップ23と、を有している。
【0034】
化粧品容器部10は、化粧品貯蔵空間部11に加えて、化粧品貯蔵空間部11の底面から下方に延長形成された管状の螺旋管受容空間部12と、化粧品貯蔵空間部11の底面に設けられた凹形断面のホルダーヘッド部31を備えた化粧品ホルダー30と、螺旋管受容空間部12に結合された昇降作動部40を有している。
【0035】
化粧品貯蔵空間部11は、底面に連絡孔11bが貫通形成される。
螺旋管受容空間部12は、外表面に螺旋管受容空間部環溝12aが形成される。
【0036】
化粧品ホルダー30は、ホルダーヘッド部31に加えて、ホルダーヘッド部31の底面から延長形成されたホルダーボディー部32を有している。
【0037】
ホルダーボディー部32は、連絡孔11bを通って螺旋管受容空間部12の内部に進入するように形成される。
【0038】
ホルダーボディー部32は、外表面に昇降案内突起32aが形成される。
【0039】
ホルダーボディー部32は、曲面区間と平面区間32bとを交互に有するように形成され、平面区間は、下端に切欠溝32cが形成される。
【0040】
昇降作動部40は、回転操作管部50と、回転操作管部50と同心円をなすように回転操作管部50の内部に配置された官状の螺旋管測面部61を備えた螺旋管部60と、螺旋管部60を回転操作管部50に対して支持する螺旋管支持部41とを有している。
【0041】
回転操作管部50は、把持管部51と、把持管部51の上端から上方に延長形成された上部締結管部52と、把持管部51の下端から下方に延長形成された下部第1締結管部53と、下部第1締結管部53の下端から下方に延長形成された下部第2締結管部54を有している。
上部締結管部52は、内表面に上部締結管内突部52aが形成され、外表面には上部締結管外突起52bが形成される。
下部第1締結管部53は、外表面に下部第1締結管突起53aが形成される。
下部第2締結管部54は、内表面に一対の円弧状補強壁部54cが対向して形成され、外表面には下部第2締結管凹溝54aが形成される。
【0042】
螺旋管部60は、螺旋管測面部61に加えて、螺旋管測面部61の下端に形成された螺旋管底面部62を有している。
【0043】
螺旋管測面部61は、内表面に螺旋溝61aが形成される。
【0044】
螺旋管支持部41は、補強壁部54cの内表面と螺旋管測面部61とを連結するように形成される。
【0045】
かかる構成を有する昇降作動部40は、上部締結管内突部52aを介して螺旋管受容空間部環溝12aに回転可能に結合される。
【0046】
昇降作動部40の結合は、回転操作管部50が外部に露出され、螺旋管測面部61が螺旋管受容空間部12とホルダーボディー部32との間に進入し、昇降案内突起32aが螺旋溝61aに進入するように行われる。昇降案内突起32aが螺旋溝61aに進入することにより回転操作管部50を正方向又は逆方向に回転させると、化粧品ホルダー30が昇降する。
【0047】
ボール転がり支持部90は、化粧品容器部10の長さ方向に沿って配置されるように螺旋管底面部62から延長形成された円筒状のボール支持管91と、ボール支持管91の内部に配置されるように螺旋管底面部62から延長形成されたボール支持柱92を有している。
【0048】
ボール支持管91は、螺旋管底面部62の底面で螺旋管測面部61から遠ざかる方向に沿って延長形成される。
【0049】
ボール支持管91は、上端に、ボール支持柱92に向かって下方傾斜をなす支持管ボール支持面91aが形成される。
【0050】
ボール支持柱92は、ボール支持管91との間に円環状のボール転がり支持凹溝90aが形成されるように、螺旋管底面部62の底面に形成される。ボール転がり支持凹溝90aは、マッサージボール22の直径よりも小さいサイズの溝幅を有する。凹溝は凹んている溝のことを意味する。
【0051】
ボール支持柱92は、上端に、ボール支持管91に向かって下方傾斜をなす支持柱ボール支持面92aが形成される。
【0052】
マッサージボールホルダー70は、円筒状のボールホルダー締結管部71と、ボールホルダー締結管部71の一端から次第に断面積が小さくなるように延長形成されたボールホルダーテーパー部72と、ボールホルダーテーパー部72の末端から延長形成されたボール支持孔面部73と、ボール支持孔面部73の内表面に形成されたホルダー厚板部74とを有している。
ボールホルダー締結管部71は、内表面にマッサージボールキャップ締結管突部71aが形成される。
【0053】
ボール支持孔面部73には、3個のボール支持孔73aが形成される。ボール支持孔73aは、ホルダー厚板部74を貫通するように形成される。
【0054】
ボール支持孔73aは、マッサージボール22の直径よりも小さいサイズの直径を有する。
【0055】
かかる構成を有するマッサージボールホルダー70は、ボール支持孔73aがボール転がり支持凹溝90aに整列されるように(対向するように)、ボールホルダー締結管部71を介して回転操作管部50に結合される。
【0056】
マッサージボールホルダー70の結合は、マッサージボールキャップ締結管突部71aが下部第2締結管凹溝54aに締結されるように行われる。
【0057】
各マッサージボール22は、一部の領域がボール支持孔73aを介して外部に露出され、ボール転がり支持凹溝90aに一部が挿入された状態で転がり動作が起こるように設けられる。
【0058】
マッサージボール22は、ステンレス、アルミニウムなどで製作されてよい。
【0059】
化粧品容器キャップ21は、内表面に容器キャップ内溝21aが形成される。
化粧品容器キャップ21は、容器キャップ内溝21aを介して上部締結管外突起52bに結合される。
【0060】
マッサージボールキャップ23は、内表面にマッサージボールキャップ内溝23aが形成される。
マッサージボールキャップ23は、マッサージボールホルダー70を囲むように回転操作管部50に結合される。
【0061】
マッサージボールキャップ23の結合は、マッサージボールキャップ内溝23aに下部第1締結管突起53aが締結されるように行われる。
【0062】
前述の構成を有する本発明の実施例に係る化粧品容器を使用する方法を説明すると、下記の通りである。
【0063】
まず、化粧品を使用しようとする際に、化粧品容器キャップ21を回転操作管部50から分離させる。
【0064】
次に、化粧品貯蔵空間部11を把持して回転操作管部50を回転操作することで、化粧品201(
図12を参照)を化粧品貯蔵空間部11の上端を越えて外部に露出させる。
【0065】
露出された化粧品で化粧をする。
【0066】
次に、化粧品貯蔵空間部11を把持して回転操作管部50を逆方向に回転操作することで、化粧品を化粧品貯蔵空間部11の内部に入れ込む。
【0067】
最後に、化粧品容器キャップ21を回転操作管部50に結合させる。
【0068】
一方、化粧品容器キャップ21が回転操作管部50に結合された状態で、マッサージボールキャップ23を回転操作管部50から分離させる。マッサージボールキャップ23が分離されると、マッサージボール22が外部に露出される。
【0069】
次に、マッサージボール22を皮膚に加圧接触させて転がすと、皮膚に物理的な刺激が与えられ、マッサージ効果を得ることができる。マッサージボール22が皮膚に加圧接触する際に、マッサージボール22は支持管ボール支持面91aと支持柱ボール支持面92aとに接触する。マッサージボール22は、支持管ボール支持面91aと支持柱ボール支持面92aとに接触した状態で転がり動作する。
【0070】
マッサージが終わると、マッサージボールキャップ23を回転操作管部50に結合させる。
【0071】
上述したように、本発明の実施例によれば、円環状のボール転がり支持凹溝90aを形成するように、化粧品容器部10の一端にボール転がり支持部90を設け、少なくとも一つのボール支持孔73aが形成されたボール支持孔面部73を有するマッサージボールホルダー70を、ボール支持凹溝90aとボール支持孔73aとが整列されるように化粧品容器部10に結合させる一方、一部の領域がボール支持孔73aを介して外部に露出され、ボール転がり支持凹溝90aに一部が挿入された状態で転がり動作が起こるようにマッサージボール22を取り付けることにより、転がり動作時に摩擦が少なく、容易に組立及び洗浄が可能なようにマッサージボール22を設置することができる。
【0072】
さらに、ボール転がり支持凹溝90aが円環状に形成されているので、マッサージボール22の設置領域、及び設置個数の選択範囲がそれぞれ広くなる。
【0073】
なお、化粧品容器部10の長さ方向に沿って配置されるように化粧品容器部10の一端に形成された円筒状のボール支持管91と、ボール支持管91との間にボール転がり支持凹溝90aが形成され、ボール支持管91の内部に配置されるように化粧品容器部10の一端に形成されたボール支持柱92とを含むようにボール転がり支持部90を構成することにより、ボール転がり支持部90の占有空間を減らすことができ、相対的に少ない力でマッサージボール22を皮膚に加圧接触させることが可能になる(化粧品容器部の長さ方向に沿って加圧してマッサージボールを皮膚に接触させる。)。
【0074】
また、ボール支持管91の上端に支持管ボール支持面91aを形成し、ボール支持柱92の上端に支持柱ボール支持面92aを形成することにより、マッサージボール22の転がり動作を安定して維持することができる(支持管ボール支持面と支持柱ボール支持面とに接触した状態でマッサージボールの転がり動作が行われる。)。
【0075】
なお、ボール支持孔面部73の内表面にホルダー厚板部74を形成する一方、ホルダー厚板部74を貫通するようにボール支持孔73aを形成することにより、マッサージボール22の転がり動作を安定して維持することができる(ホルダー厚板部を形成しない場合に比して、マッサージボールの転がり動作時に、マッサージボールの外表面とボール支持孔の内周面との間の隔離距離が小さくなる。)。
【符号の説明】
【0076】
10,110 化粧品容器部
11,111 化粧品貯蔵空間部
21 化粧品容器キャップ
22 マッサージボール
23 マッサージボールキャップ
30,130 化粧品ホルダー
31 ホルダーヘッド部
32 ホルダーボディー部
40,140 昇降作動部
41 螺旋管支持部
50 回転操作管部
60 螺旋管部
70 マッサージボールホルダー
71 ボールホルダー締結管部
72 ボールホルダーテーパー部
73 ボール支持孔面部
74 ホルダー厚板部
90 ボール転がり支持部
91 ボール支持管
92 ボール支持柱