(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-24
(45)【発行日】2023-05-02
(54)【発明の名称】既存フィールドバス基盤の自動制御システムのモノのインターネット連動装置および方法
(51)【国際特許分類】
H04L 69/085 20220101AFI20230425BHJP
【FI】
H04L69/085
(21)【出願番号】P 2022556678
(86)(22)【出願日】2021-05-27
(86)【国際出願番号】 KR2021006576
(87)【国際公開番号】W WO2022014853
(87)【国際公開日】2022-01-20
【審査請求日】2022-09-16
(31)【優先権主張番号】10-2020-0174161
(32)【優先日】2020-12-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0086801
(32)【優先日】2020-07-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522369485
【氏名又は名称】イルプン コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100112737
【氏名又は名称】藤田 考晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136168
【氏名又は名称】川上 美紀
(74)【代理人】
【識別番号】100196117
【氏名又は名称】河合 利恵
(72)【発明者】
【氏名】チジョン カン
【審査官】宮島 郁美
(56)【参考文献】
【文献】特表2005-516270(JP,A)
【文献】特許第5895906(JP,B2)
【文献】米国特許出願公開第2019/0394027(US,A1)
【文献】国際公開第99/019782(WO,A1)
【文献】特開2020-187651(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L12/00-13/18,41/00-49/9057,61/00-65/80,69/00-69/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動制御システムとモノのインターネットシステムを連動する装置において、
前記自動制御システムにフィールドバス通信規格に基づいて連結するフィールドバス連結部;
連動対象入出力情報を保存するフィールドバス仮想入出力メモリ;
モノのインターネットシステムにモノのインターネット通信規格に基づいて連結するモノのインターネット連結部;
前記モノのインターネットシステムから前記モノのインターネット連結部を介して受信したメッセージメタデータと前記フィールドバス仮想入出力メモリに保存された前記連動対象入出力情報に基づいて入出力メッセージを処理するメッセージ処理部
を含む、連動装置。
【請求項2】
前記メッセージメタデータは、前記連動対象入出力情報それぞれに対する前記フィールドバス仮想入出力メモリのアドレスを含む、請求項1に記載の連動装置。
【請求項3】
前記フィールドバス通信規格は、IEC 61784、IEC 62026、ISO 11898、ISO 16484、ISO 11783、IEC 14543、IEC 14908、IEC 61375、ISO 11519、FF H1、FF HSE、CIP、ControlNet、DeviceNet、PROFIBUS、PROFINET、P-NET、WorldFIP、INTERBUS、CC-Link、HART、WirelessHART、SERCOS、MECHATROLINK、Vnet/IP、TCnet、EtherCAT、Ethernet POWERLINK、MODBUS RTU、MODBUS ASCII、MODBUS TCP、RAPIEnet、SafetyNET、ADS-net、FL-net、AS-i、BACS、BACnet、CAN、CANopen、Instabus、ISOBUS、LonWorks、TCN、MVB、WTB、SDS、VANのうち少なくとも一つであることを特徴とする、請求項1に記載の連動装置。
【請求項4】
前記モノのインターネット通信規格は、HTTP、HTTPS、MQTT、MQTTS、AMQP、CoAPのうち少なくとも一つであることを特徴とする、請求項1に記載の連動装置。
【請求項5】
前記モノのインターネット連結部は、前記モノのインターネットシステムにLPWA(Low Power Wide Area)通信網を経由して連結するものであり、Sigfox、LoRa、Weithtless、Wize、LTE-M、Telensa、Nwave、NB-Fi、MIoTy、LTE-Advanced、5G、NB-ToT、Wi-SUN、DASH7のうちの一つである、請求項1に記載の連動装置。
【請求項6】
自動制御システムとモノのインターネットシステムの連動装置によって行われる方法において、
モノのインターネットシステムからメッセージメタデータを受信し、前記受信されたメッセージメタデータを用いて入出力メッセージを形成する段階;および
前記受信されたメッセージメタデータと前記連動装置のフィールドバス仮想入出力メモリの保存された連動対象入出力情報に基づいて前記形成された入出力メッセージを処理する段階を含む、
自動制御システムとモノのインターネットシステムの連動方法。
【請求項7】
前記メッセージメタデータは、
前記連動対象入出力情報それぞれに対する前記フィールドバス仮想入出力メモリのアドレスを含むものであり、
前記入出力メッセージを形成する段階は、
前記メッセージメタデータに含まれた前記連動対象入出力情報それぞれに対する前記フィールドバス仮想入出力メモリのアドレスに基づいて前記メッセージメタデータを検証して適用対象メッセージメタデータを抽出する段階
を含む、請求項6に記載の自動制御システムとモノのインターネットシステムの連動方法。
【請求項8】
前記形成された入出力メッセージを処理する段階は、
前記入出力メッセージの入力メッセージと前記入出力情報の出力情報を連動する段階を含み、
前記入出力メッセージの入力メッセージと前記入出力情報の出力情報を連動する段階は、
前記メッセージメタデータの変更を認知して、前記メッセージメタデータに含まれた前記入力メッセージと連動する前記出力情報
のアドレスに基づいて監視対象出力情報を設定する段階;および
前記監視対象出力情報から前記モノのインターネットシステムに報告する状況を感知すると、前記メッセージメタデータに基づいて前記入力メッセージを生成して前記モノのインターネットシステムに伝達する段階
を含む、請求項6に記載の自動制御システムとモノのインターネットシステムの連動方法。
【請求項9】
前記形成された入出力メッセージを処理する段階は、
前記入出力メッセージの出力メッセージと前記入出力情報の入力情報を連動する段階を含み、
前記入出力メッセージの出力メッセージと前記入出力情報の入力情報を連動する段階は、前記メッセージメタデータに含まれた前記出力メッセージと連動する前記入力情報
のアドレスに基づいて前記入力情報を更新する段階
を含む、請求項6に記載の自動制御システムとモノのインターネットシステムの連動方法。
【請求項10】
前記モノのインターネットシステムから前記モノのインターネット連結部を介して受信した前記メッセージメタデータを、前記メッセージメタデータに含まれた前記連動対象入出力情報それぞれに対する前記フィールドバス仮想入出力メモリのアドレスを用いて検証して、適用対象メッセージメタデータを抽出するメッセージ形成部をさらに含む、請求項2に記載の連動装置。
【請求項11】
前記メッセージ処理部は、
前記メッセージメタデータの変更を認知して、前記メッセージメタデータに含まれ
た入力メッセージと連動す
る出力情報のアドレスに基づいて監視対象出力情報を設定し、前記監視対象出力情報から前記モノのインターネットシステムに報告する状況を感知すると、前記メッセージメタデータに基づいて前記入力メッセージを生成して前記モノのインターネットシステムに伝達することによって、前記入出力メッセージの
前記入力メッセージと記入出力情報の
前記出力情報を連動する、請求項2に記載の連動装置。
【請求項12】
前記メッセージ処理部は、
前記メッセージメタデータに含まれ
た出力メッセージと連動す
る入力情報の前記アドレスに基づいて前記入力情報を更新することによって、前記入出力メッセージの
前記出力メッセージと前記入出力情報の
前記入力情報を連動する、請求項2に記載の連動装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、既存の自動制御システム(automatic control system)をモノのインターネット(IoT)に連動する装置および方法に関し、具体的には既存フィールドバス基盤の自動制御システムとモノのインターネットシステム両方で下位(subordinate position)装置として動作する連動装置と、連動装置の仮想入出力により自動制御システムとモノのインターネットシステムが連動する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
モノのインターネットはモノがインターネットに連結される方法あるいは技術であって一般に共有される概念的な表現である。本発明におけるモノのインターネットシステムは、モノのインターネットを一般のユーザが使用できるように構築したものと定義する。モノのインターネットシステムは、モノのインターネット通信規格(IoT protocol)、モノのインターネット通信規格によりセンサおよび駆動器の情報をやりとりするモノのインターネット装置(IoT device)、モノのインターネット装置の情報を統合管理し、ユーザにモノのインターネット装置の状態監視と設定変更機能を提供するモノのインターネットプラットホーム(IoT platform)で構成される。モノのインターネットプラットホームとモノのインターネット装置は、上下関係(relationship between superiors and subordinates)を有し、
図1はその概念図である。モノのインターネット装置とモノのインターネットプラットホームの情報交換はメッセージを使用して入力情報を読んで、出力情報を書くために入出力メッセージをやりとりする。モノのインターネットシステムがモノのインターネット装置の入出力情報を認識するためにモノのインターネットシステムのインテグレータ(integrator)はモノのインターネットプラットホームにモノのインターネット装置の入出力メッセージを定義したメッセージメタデータを登録しなければならない。
【0003】
自動制御システムは制御対象の出力値があらかじめ設定された目標値と一致するように制御対象の入力値を自動で制御するシステムである。自動制御システムはフィールドバス通信規格(fieldbus protocol)、フィールドバス通信規格によりセンサおよび駆動器の情報をやりとりする入出力装置(input-output device)、入出力装置の情報を統合管理してユーザに入出力装置の状態監視と設定変更機能を提供する運用装置(operation device)で構成される。運用装置と入出力装置は上下関係を有し、
図2はその概念図である。
【0004】
図3は既存の自動制御システムの使用例である。モノのインターネットの概念が一般的に定立され、標準として確定する前に構築された既存の自動制御システムにおいてユーザはSCADA(Supervisory Control And Data Acquisition)により入出力装置を監視および管理する。このために自動制御システムのインテグレータはSCADAの作業(task)をコーディングし、UIを構成して運用装置の作業をコーディングしなければならない。複数の自動制御システムを連動する場合、広域SCADAを既存のSCADAの上位(superior position)に配置する方法を用いる。一般的な自動制御システムでのSCADAは必要に応じて自動制御システムに含まれることができ、運用装置の機能の代わりとなることもできる。運用装置は自動制御システムを運用する機能の他にも入出力装置の機能をさらに含むことができる。入出力装置はDI(Digital Input)、DO(Digital Output)、AI(Analog Input)、AO(Analog Output)および特殊な入力あるいは出力情報を処理する装置であり得る。実際の入力情報および出力情報は電圧、電流、抵抗などの電気的信号で表現される。入出力装置がDIであるとき、収集される入力情報は外部のDOあるいはon-off形式のセンサ(sensor)から求める。入出力装置がDOであるとき、その出力情報は外部のDIあるいはon-off形式の駆動器(actuator)に伝達される。入出力装置がAIであるとき、収集される入力情報は外部のAOあるいは多水準(multi-level)形式のセンサから求める。入出力装置がAOであるとき、その出力情報は外部のAIあるいは多水準形式の駆動器に伝達される。入出力装置は複数の複合的な入力および出力情報を処理するように構成されることができる。
【0005】
図4はモノのインターネットシステムの使用例である。モノのインターネットシステムのユーザはウェブまたはアプリを介してモノのインターネットプラットホームに接続してモノのインターネット装置を監視および管理する。このためにモノのインターネットシステムのインテグレータはモノのインターネットプラットホームでモノのインターネット装置の入出力情報を登録して、UIを構成する。一般的なモノのインターネット装置は入出力が物理的に確定されているのでメッセージメタデータは固定されており、単に使用しない入出力情報に対するメッセージメタデータを除く水準の変更のみ可能である。
【0006】
図5は従来のモノのインターネット技術を用いてモノのインターネットシステムと既存の自動制御システムを連動する三つ使用例である。複数の自動制御システムを連動する方法と同様にゲートウェイ(gateway)を既存の自動制御システムの上位に配置する方法が適用される。ゲートウェイはフィールドバス通信規格をモノのインターネット通信規格に整合(conform)し、SCADA製造会社ごとに異なる情報管理体系をモノのインターネット情報管理体系に整合する基本的な役割を遂行しなければならない。また、使用例に示す自動制御システムの構成によってゲートウェイは運用装置、SCADA、または広域SCADAの役割を遂行しなければならない。ゲートウェイが複合的な機能を遂行する場合をエッジ(edge)あるいはフォグ(fog)という。モノのインターネットシステムと自動制御システムの間にゲートウェイが入ると、インテグレータはゲートウェイの通信規格の整合、情報管理体系の整合、作業コーディングおよびUI構成などを行わなければならない。すなわち、ゲートウェイを用いてモノのインターネットシステムと既存の自動制御システムを連動するためにインテグレータが知るべき知識が多く、方法が複雑であるという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記のような問題を解決するための本発明の目的は、既存フィールドバス基盤の自動制御システムをモノのインターネットシステムと連動するためにインテグレータが習得すべき知識を最小化して構築業務を単純化する連動装置と連動方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記の目的を達成するために本発明は、モノのインターネットプラットホームの下位に配置され、同時に運用装置の下位に配置されるモノのインターネットシステムと自動制御システムの連動装置を提供する。前記連動装置は運用装置にフィールドバス通信規格に基づいて連結されて入出力装置として動作するフィールドバス連結部を含み、運用装置とやりとりする入出力情報を記憶するフィールドバス仮想入出力メモリを含み、モノのインターネットプラットホームにモノのインターネット通信規格に基づいて連結されてモノのインターネット装置として動作するモノのインターネット連結部を含み、モノのインターネットプラットホームからモノのインターネット連結部を介して受けたメッセージメタデータを適用するメッセージ形成部を含み、メッセージメタデータと入出力情報に基づいて入出力メッセージを処理するメッセージ処理部を含む。より詳しくは、前記連動装置がモノのインターネットプラットホームから受けた前記メッセージメタデータはフィールドバス仮想入出力メモリのアドレスを含む。前記連動装置は既存のフィールドバス通信規格により連結された自動制御システムとEthernet通信網でモノのインターネット通信規格により連結されるかLPWA通信網を経由して連結されたモノのインターネットシステムの連動に適用される。
【0009】
前記の目的を達成するために本発明は、メッセージメタデータに含まれたフィールドバス仮想入出力メモリのアドレスに基づいて可変的な入出力メッセージ形成が可能なモノのインターネットシステムと自動制御システムの連動方法を提供する。前記連動方法は、モノのインターネットシステムからフィールドバス仮想入出力メモリのアドレスをさらに含むメッセージメタデータを受けて適用するメッセージ形成段階を含み、メッセージメタデータとフィールドバス仮想入出力メモリの入出力情報に基づいて入出力メッセージを処理するメッセージ処理段階を含む。より詳しくは、前記連動方法のメッセージ形成段階は、メッセージ形成部がフィールドバス仮想入出力メモリのアドレスに基づいてメッセージメタデータを検証して適用するメッセージメタデータを抽出する段階を含む。より詳しくは、前記連動方法の入出力メッセージのうち入力メッセージと入出力情報のうち出力情報を連動する場合に対するメッセージ処理段階は、メッセージメタデータの変更を認知したメッセージ処理部がメッセージメタデータに含まれた入力メッセージと連動する出力情報に対するフィールドバス仮想入出力メモリのアドレスに基づいて監視対象出力情報を設定する段階を含み、監視対象出力情報からモノのインターネットプラットホームに報告する状況を感知したメッセージ処理部がメッセージメタデータに基づいて入力メッセージを生成してモノのインターネットプラットホームに伝達する段階を含む。より詳しくは、前記連動方法の入出力メッセージのうち出力メッセージと入出力情報のうち入力情報を連動する場合に対するメッセージ処理段階は、メッセージ処理部がメッセージメタデータに含まれた出力メッセージと連動する入力情報に対するフィールドバス仮想入出力メモリのアドレスに基づいて入力情報を更新する段階を含む。前記連動方法は連動可能な入出力情報が固定された場合だけでなく追加/削除/変更される場合に対する入出力メッセージ連動を提供し、入力情報あるいは出力情報のみで形成された入出力メッセージ連動だけでなく複合的な入出力情報で形成された入出力メッセージ連動を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明の連動装置および連動方法を用いてモノのインターネットの技術が適用されていない既存の自動制御システムをモノのインターネットシステムと連動するために連動装置のインテグレータは連動装置を設置し、両方の通信網を連結することだけを行えば良い。実質的な連動過程は自動制御システムのインテグレータとモノのインターネットシステムのインテグレータによって行われ、ただモノのインターネットシステムのインテグレータだけが連動装置の内部のフィールドバス仮想入出力メモリに配置された入出力情報をアドレスに基づいて扱う知識を習えば良い。結論的に本発明はゲートウェイを使用する連動に比べてインテグレータの業務を単純化する利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】モノのインターネットシステムにおけるモノのインターネットプラットホームとモノのインターネット装置の関係に係る概念図である。
【
図2】自動制御システムにおける運用装置と入出力装置の関係に係る概念図である。
【
図3】SCADAを含む既存の自動制御システムの例を示すブロック図である。
【
図4】モノのインターネット装置だけで構成されたモノのインターネットシステムの例を示すブロック図である。
【
図5】ゲートウェイを用いてモノのインターネットシステムと自動制御システムを連動する三つの例を示すブロック図である。
【
図6】本発明の一実施形態によるモノのインターネットシステムと自動制御システムの連動を示すブロック図である。
【
図7】本発明の一実施形態による連動装置の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明は多様な変更を加えることができ、様々な実施形態を有することができるため、特定の実施形態を図面に例示して詳細に説明する。しかし、これは本発明を特定の実施形態に限定しようとするものではなく、本発明の思想および技術範囲に含まれるすべての変更、均等物ないし代替物を含むものとして理解しなければならない。各図面を説明するにあたり類似の参照符号を類似の構成要素に対して使用した。
【0013】
第1、第2、A、Bなどの用語は多様な構成要素を説明するために使用できるが、前記構成要素は前記用語によって限定されるべきではない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的にのみ使用される。例えば、本発明の権利範囲を外れることなく、第1構成要素は第2構成要素と名付けられてもよく、同様に第2構成要素も第1構成要素と名付けられてもよい。および/またはという用語は、複数の関連する記載項目の組み合わせまたは複数の関連する記載項目のいずれかの項目を含む。
【0014】
ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いる、「接続されて」いると言及された場合は、その他の構成要素に直接連結されているかまたは接続されていることもできるが、中間に他の構成要素が存在し得るものとして理解されなければならない。反面、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されて」いる、「直接接続されて」いると言及された場合は、中間に他の構成要素が存在しないものとして理解されなければならない。
【0015】
本出願で使用した用語は単に特定の実施形態を説明するために使用されたものであり、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は文脈上明白に異なる意味を示さない限り、複数の表現を含む。本出願で、「含む」または「有する」などの用語は明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定するためであり、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加の可能性をあらかじめ排除しないものとして理解されなければならない。
【0016】
他に定義のない限り、技術的または科学的な用語を含んでここで使用されるすべての用語は本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味がある。一般に用いられている辞書に定義されているような用語は関連技術の文脈上の意味と一致する意味と解釈されるべきであり、本出願で明白に定義しない限り、理想的または過度に形式的な意味に解釈されない。
【0017】
以下、本発明による好ましい実施形態を添付する図面を参照して詳細に説明する。
以下に例示的に説明するように、本発明による連動装置は、入出力装置の一つとして自動制御システムに含まれ、モノのインターネット装置の一つとしてモノのインターネットシステムに含まれる。したがって、連動装置は運用装置の下位に存在し、同時にモノのインターネットプラットホームの下位に存在する。また、本発明による連動装置は、自動制御システムの運用装置とフィールドバス通信規格により連結するフィールドバス連結部、運用装置と交換する入出力情報を保存するフィールドバス仮想入出力メモリ、モノのインターネットシステムのモノのインターネットプラットホームとモノのインターネット通信規格により連結するモノのインターネット連結部、モノのインターネットプラットホームからメッセージメタデータを受けて適用するメッセージ形成部、メッセージメタデータとフィールドバス仮想入出力メモリの入出力情報に基づいてメッセージを処理するメッセージ処理部を構成に含む。また、本発明による連動方法は、メッセージメタデータにフィールドバス仮想入出力メモリの入出力情報それぞれに対するアドレスを含み、連動過程でインテグレータが行う業務を単純化する。
【0018】
本発明による連動装置が使用できるフィールドバス通信規格は、IEC 61784、IEC 62026、ISO 11898、ISO 16484、ISO 11783、IEC 14543、IEC 14908、IEC 61375、ISO 11519などの標準に含まれたものと標準に含まれていないものがあり、FF H1(Foundation Fieldbus H1)、FF HSE(FF High Speed Ethernet)、CIP(Common Industrial Protocol)、ControlNet、DeviceNet、PROFIBUS(PROcess FIeld BUS)、PROFINET(PROcess FIeld NET)、P-NET(Process NETwork)、WorldFIP(World Factory Instrumentation Protocol)、INTERBUS、CC-Link(Control & Communication Link)、HART(Highway Addressable Remote Transducer protocol)、WirelessHART、SERCOS(SErial Realtime COmmunications System)、MECHATROLINK、Vnet/IP、TCnet、EtherCAT(Ethernet for Control Automation Technology)、Ethernet POWERLINK、MODBUS RTU、MODBUS ASCII、MODBUS TCP、RAPIEnet(Realtim Automation Protocols for Industrial Ethernet)、SafetyNET、ADS-net、FL-net、AS-i(Actuator Sensor interface)、BACS(Building Automation and Control System)、BACnet(Building Automation and Control network)、CAN(Control Area Network)、CANopen、Instabus(Installation bus)、ISOBUS、LonWorks、TCN(Train Communication Network)、MVB(Multifunction Vehicle Bus)、WTB(Wire Train Bus)、SDS(Smart Distributed System)、VAN(Vehicle Area Network)などのように個別な名称を有するものもある。
【0019】
本発明による連動装置が使用できるモノのインターネット通信規格は、Ethernet通信網でHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)、HTTPS(HTTP Secure)、MQTT(Message Queuing Telemetry Transport)、MQTTS(MQTT Secure)、AMQP(Advanced Message Queuing Protocol)、CoAP(Constrained Application Protocol)などがあり、情報の表現は、XML(eXtensible Markup Language)、JSON(JavaScript(登録商標) Object Notation)などを用いる。連動装置がEthernet通信網を直接接続することが難しいためLPWA(Low Power,Wide Area)通信網を経由してモノのインターネットプラットホームに接続する場合、モノのインターネット通信規格はSigfox、LoRa、Weithtless、Wize、LTE-M、Telensa、Nwave、NB-Fi、MIoTy、LTE-Advanced、5G、NB-ToT、Wi-SUN、DASH7などを使用し、情報の表現は文字列(character string)、数字列(number string)などを用いる。
【0020】
図6は本発明の一実施形態による自動制御システムとモノのインターネットシステムの連動を示す。
【0021】
図6を参照すると、本発明の一実施形態による連動装置300は運用装置210の下位にその他の入出力装置221,222,223,224と同じフィールドバス通信規格(020)により連結される。このような自動制御システムの構成は一般的なものであるため自動制御システムのインテグレータが連動装置を追加することにおいて既存の入出力装置を追加することと大きな差はない。これは自動制御システムのインテグレータの連動業務を日常的な業務水準に単純化する利点がある。
【0022】
また、本発明の一実施形態による連動装置300は、モノのインターネットプラットホーム100の下位にモノのインターネット通信規格(010)により連結される。下位に他の装置を置くゲートウェイではインテグレータが下位の装置を管理するための業務が必要であることとは異なり、本発明の一実施形態による連動装置300は、一般的なモノのインターネット装置を追加するための業務だけで連動過程を単純化する利点がある。
【0023】
図7は本発明の一実施形態による連動装置の構成を示す。
図7を参照すると、本発明の一実施形態による連動装置300は、フィールドバス連結部310、フィールドバス仮想入出力メモリ311、モノのインターネット連結部320、メッセージ形成部321、メッセージ処理部322を構成に含む。本発明の一実施形態による連動方法は、連動する入出力情報を自動制御システムのインテグレータがフィールドバス仮想入出力メモリ311に配分し、配分された入出力情報ごとのアドレスとデータ型をモノのインターネットインテグレータに共有し、モノのインターネットインテグレータがメッセージメタデータに入出力情報のアドレスをさらに定義して入出力メッセージを可変的に定義できる利点がある。
【0024】
前記では本発明の好ましい実施形態を参照して説明したが、該当技術分野の熟練した者は下記の特許請求の範囲に記載された本発明の思想および領域から外れない範囲内で本発明を多様に修正および変更できることを理解することができる。
【符号の説明】
【0025】
010 モノのインターネット通信規格を通称する。
011、012、013 構築されたモノのインターネットシステムにおけるモノのインターネット装置に適用されたモノのインターネット通信規格
020 フィールドバス通信規格を通称する。
021、022、023 構築された自動制御システムにおける入出力装置に適用されたフィールドバス通信規格
100 モノのインターネットプラットホームを通称する。
101 構築されたモノのインターネットシステムに適用されたモノのインターネットプラットホーム
111 SCADAの上位に位置したゲートウェイ
112 運用装置の上位に位置したゲートウェイ
113 入出力装置の上位に位置したゲートウェイ
120 モノのインターネット装置を通称する。
121、122、123 構築されたモノのインターネットシステムに適用されたモノのインターネット装置
201 構築された自動制御システムに適用されたSCADA
210 運用装置を通称する。
211、212 構築された自動制御システムに適用された運用装置
220 入出力装置を通称する。
221、225、227 構築された自動制御システムに適用されたデジタル入力装置
222、226 構築された自動制御システムに適用されたデジタル出力装置
223 構築された自動制御システムに適用されたアナログ入力装置
224 構築された自動制御システムに適用されたアナログ出力装置
300 連動装置
301 メッセージメタデータ
302 適用されたメッセージメタデータ
303 入出力メッセージ
310 フィールドバス連結部
311 フィールドバス仮想入出力メモリ
320 モノのインターネット連結部
321 メッセージ形成部
322 メッセージ処理部