(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-24
(45)【発行日】2023-05-02
(54)【発明の名称】無線通信システムにおいて信号を送受信する方法及びそのための装置
(51)【国際特許分類】
H04L 27/26 20060101AFI20230425BHJP
H04B 7/0456 20170101ALI20230425BHJP
H04W 72/20 20230101ALI20230425BHJP
H04W 72/1273 20230101ALI20230425BHJP
【FI】
H04L27/26 113
H04L27/26 410
H04B7/0456 100
H04W72/20
H04W72/1273
(21)【出願番号】P 2018568741
(86)(22)【出願日】2018-04-24
(86)【国際出願番号】 KR2018004725
(87)【国際公開番号】W WO2018199585
(87)【国際公開日】2018-11-01
【審査請求日】2021-04-07
(32)【優先日】2017-04-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2017-06-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】ソ インクォン
(72)【発明者】
【氏名】イ ユンチョン
【審査官】吉江 一明
(56)【参考文献】
【文献】特表2014-529940(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2015-0038581(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0302174(US,A1)
【文献】LG Electronics,Discussion on search space design,3GPP TSG RAN WG1 #88,R1-1702477,3GPP,2017年02月17日
【文献】Panasonic,The relation among RS, REG, CCE, and CORSET,3GPP TSG RAN WG1 #88b,R1-1705173,3GPP,2017年04月07日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 27/26
H04B 7/0456
H04W 72/20
H04W 72/1273
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいて端末が、一つ以上のCCE(control channel element)を含む物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)を介して下りリンク制御情報(DCI)を受信する方法であって、
バンドリングREG(resource element group)に対するREGバンドルサイズを含む上位階層情報を受信する段階であって、前記REGのそれぞれは、周波数ドメインで1RB(resource block)を占有し、時間ドメインで1OFDM(orthogonal frequency divisional multiplexing)シンボルを占める、段階と、
同一のプリコーディングは同一のREGバンドルでREGに対して利用されるとの仮定に基づいて、制御リソースセット(CORESET)内でPDCCH受信の実行によりDCIを取得する段階とを含み、
前記CORESETのCCE-to-REGマッピングタイプがインターリーブされたマッピングタイプとして設定されることと、前記CORESETに対して設定されたCORESET期間が前記時間ドメインにおいて複数のOFDMシンボルであることに基づいて、
前記同一のプリコーディングのための同一のREGバンドルは、(a)前記CORESET期間と等しい、前記REGバンドルサイズの第1の値と、(b)前記第1の値と異なる、前記REGバンドルサイズの第2の値のいずれかに関連し、
(a)前記REGバンドルサイズの前記第1の値に対して、前記同一のREGバンドル内の全てのREGは前記周波数ドメインにおいて同じRBを占有し、
(b)前記REGバンドルサイズの前記第2の値に対して、前記同一のREGバンドルは前記周波数ドメインにおいて多数のRBを占める、方法。
【請求項2】
前記第2の値に対して、1REGバンドルのサイズは1CCE(control channel element)に含まれるREGの数と同一に設定される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記CORESETを含む1つ以上のCORESETが前記端末に設定され、
前記REGバンドルサイズは、1つ以上のCORESETの各々に対して指示される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記REGバンドルサイズは、1REGバンドルに含まれるREGの数を示す、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
無線通信システムにおいて端末が、下りリンク制御情報(DCI)を受信する方法であって、
REG(resource element group)に関するバンドリング情報を、上位階層シグナリングを介して、受信する段階であって、前記REGのそれぞれが1リソースブロック(RB)及び1OFDM(orthogonal frequency divisional multiplexing)シンボルに対応する、段階と、
複数のOFDMシンボルに設定された制御リソースセット(CORESET)において、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)に対してブラインド検索を実行する段階と、
前記ブラインド検索で検出されたPDCCHからDCIを取得する段階とを含み、
前記PDCCHに対する前記ブラインド検索において、
前記バンドリング情報が第1の値を示す場合、前記端末は、同一のRBに位置するとともに、前記CORESET内の異なるODFMシンボルに対応するREGのみが1REGバンドルとしてバンドルされるようにバンドリングを実行し、
前記バンドリング情報が第2の値を示す場合、前記端末は、前記同一のRBに位置するとともに、前記異なるOFDMシンボルに対応する前記REGが、前記CORESETで異なるRBに位置するREGと共に1REGとしてバンドルされるようにバンドリングを実行し、
前記端末は、REGバンドリングの結果として同一のREGバンドルに所属するREGに対して同一のプリコーディングを仮定することにより、前記PDCCHのブラインド検索を実行し、
前記CORESETのCCE(control channel element)のCCE(control channel element)-to-REGマッピングタイプは、局在したマッピングタイプとインターリーブされたマッピングタイプの中の前記インターリーブされたマッピングタイプとして設定され、
前記CCE-to-REGマッピングのためのインターリービングは、REGバンドルインデックスを用いてREGバンドルの単位で行われる、方法。
【請求項6】
前記CCE-to-REGマッピングタイプにしたがって、支援されるバンドルのサイズは異なるように決定される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記REGバンドルサイズの前記第1の値は、時間ドメインREGバンドリングに関連し、
前記REGバンドルサイズの前記第2の値は、時間-周波数ドメインREGバンドリングに関連する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記CORESET期間は、2又は3OFDMシンボルである、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
請求項1に記載される方法を実行するためのプラグラムコードを記録したコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項10】
REGバンドルインデクスベースのインターリービングは
前記インターリーブされたマッピングタイプで構成される前記CORESETに対して実行される、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記REGバンドルサイズの第1の値は、2又は3である、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記REGバンドルサイズの第2の値は、6である、請求項1又は11に記載の方法。
【請求項13】
前記REGバンドルサイズの第2の値は、前記CORESET期間の整数倍に等しい、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
無線通信のための装置であって、
命令を記憶するメモリと、
前記命令を実行することにより、一つ以上のCCE(control channel element)からなる物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)を介して下りリンク制御情報(DCI)を受信するための動作を実行するように構成されたプロセッサとを備え、
前記動作は、
バンドリングREG(resource element group)に対するREGバンドルサイズを含む上位階層情報を受信することであって、前記REGのそれぞれは、
周波数ドメインでの1RB(resource block)と、時間ドメインで1OFDM(orthogonal frequency divisional multiplexing)シンボルを占める、ことと、
同一のプリコーディングは同一のREGバンドルでREGに対して利用されるとの仮定に基づいて、制御リソースセット(CORESET)内でPDCCH受信の実行によりDCIを取得することとを含み、
前記CORESETのCCE-to-REGマッピングタイプがインターリーブされたマッピングタイプとして設定されることと、前記CORESETに対して設定されたCORESET期間が前記時間ドメインにおいて複数のOFDMシンボルであることに基づいて、
前記同一のプリコーディングのための同一のREGバンドルは、(a)前記CORESET期間と等しい、前記REGバンドルサイズの第1の値と、(b)前記第1の値と異なる、前記REGバンドルサイズの第2の値のいずれかに関連し、
(a)前記REGバンドルサイズの前記第1の値に対して、前記同一のREGバンドル内の全てのREGは前記周波数ドメインにおいて同じRBを占有し、
(b)前記REGバンドルサイズの前記第2の値に対して、前記同一のREGバンドルは前記周波数ドメインにおいて多数のRBを占める、装置。
【請求項15】
前記装置は、3GPPベース無線通信用のASIC(application specific integrated circuit)、ディタル信号処理装置又は端末(UE)である、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
無線通信のための基地局(BS)が一つ以上のCCE(control channel element)からなる物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)の送信を実行する方法であって、
バンドリングREG(resource element group)に対するREGバンドルサイズを含む上位階層情報を送信する段階であって、前記REGのそれぞれは、周波数ドメインの1RB(resource block)と、時間ドメインの1OFDM(orthogonal frequency divisional multiplexing)シンボルを占める、段階と、
前記上位階層情報に基づいて、同一のREGバンドルにおいてREGに対して同一のプリコーディングを適用することにより、制御リソースセット(CORESET)内でPDCCH送信を実行する段階とを含み、
前記CORESETのCCE-to-REGマッピングタイプがインターリーブされたマッピングタイプとして設定されることと、前記CORESETに対して設定されたCORESET期間が前記時間ドメインにおいて複数のOFDMシンボルであることに基づいて、
前記REGバンドルサイズは、(a)前記CORESET期間と等しい、前記REGバンドルサイズの第1の値、又は、(b)前記第1の値と異なる、前記REGバンドルサイズの第2の値のいずれかに決定され、
(a)前記REGバンドルサイズの前記第1の値に対して、前記同一のREGバンドル内の全てのREGは前記周波数ドメインにおいて同じRBを占有し、
(b)前記REGバンドルサイズの前記第2の値に対して、前記同一のREGバンドルは前記周波数ドメインにおいて多数のRBを占める、装置。
【請求項17】
無線通信のための基地局(BS)であって、
命令を記憶するメモリと、
前記命令を実行することにより、一つ以上のCCE(control channel element)からなる物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)を送信するための動作を実行するように構成されたプロセッサとを備え、
前記動作は、
バンドリングREG(resource element group)に対するREGバンドルサイズを含む上位階層情報を送信することであって、前記REGのそれぞれは、
周波数ドメインでの1RB(resource block)と、時間ドメインで1OFDM(orthogonal frequency divisional multiplexing)シンボルを占める、ことと、
同一のREGバンドルでREGに対して同一のプリコーディングが実行されることにより、制御リソースセット(CORESET)内でPDCCH送信の実行することとを含み、
前記CORESETのCCE-to-REGマッピングタイプがインターリーブされたマッピングタイプとして設定されることと、前記CORESETに対して設定されたCORESET期間が前記時間ドメインにおいて複数のOFDMシンボルであることに基づいて、
前記REGバンドルサイズは、(a)前記CORESET期間と等しい、前記REGバンドルサイズの第1の値、又は、(b)前記第1の値と異なる、前記REGバンドルサイズの第2の値のいずれかに決定され、
(a)前記REGバンドルサイズの前記第1の値に対して、前記同一のREGバンドル内の全てのREGは前記周波数ドメインにおいて同じRBを占有し、
(b)前記REGバンドルサイズの前記第2の値に対して、前記同一のREGバンドルは前記周波数ドメインにおいて多数のRBを占める、基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は無線通信システムに関し、より具体的には無線通信システムにおいて下りリンク制御情報を送信又は受信する方法及びそのための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
まず、既存の3GPP LTE/LTE-Aシステムについて簡略に説明する。
図1を参照すると、端末は初期セル探索を行う(S101)。初期セル探索の過程において、端末は基地局からP-SCH(Primary Synchronization Channel)及びS-SCH(Secondary Synchronization Channel)を受信して基地局と下りリンク同期を確立し、セルIDなどの情報を得る。その後、端末はPBCH(Physical Broadcast Channel)を介してシステム情報(e.g.,MIB)を得る。端末はDLRS(Downlink Reference Signal)を受信して下りリンクチャネル状態を確認することができる。
【0003】
初期セル探索の後、端末はPDCCH(Physical Downlink Control Channel)及びPDCCHによりスケジュールされたPDSCH(Physical Downlink Control Channel)を受信して、より具体的なシステム情報(e.g.,SIBs)を得る(S102)。
【0004】
端末は上りリンク同期化のために任意接続の過程(Random Access Procedure)を行うことができる。端末はPRACH(Physical Random Access Channel)を介してプリアンブル(e.g.,Msg1)を伝送し(S103)、PDCCH及びPDCCHに対応するPDSCHを介してプリアンブルに対する応答メッセージ(e.g.,Msg2)を受信する(S104)。競争基盤任意接続の場合は、さらにPRACHの伝送(S105)及びPDCCH/PDSCHの受信(S106)のような衝突解決手順(Contention Resolution Procedure)が行われる。
【0005】
その後、端末は、一般的な上/下りリンク信号の伝送手順としてPDCCH/PDSCHの受信(S107)及びPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)/PUCCH(Physical Uplink Control Channel)の伝送(S108)を行う。端末が基地局にUCI(Uplink Control Information)を送信する。UCIはHARQ ACK/NACK(Hybrid Automatic Repeat reQuest Acknowledgement/Negative-ACK)、SR(Scheduling Request)、CQI(Channel Quality Indicator)、PMI(Precoding Matrix Indicator)及び/又はRI(Rank Indication)などを含む。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が達成しようとする技術的課題は、無線通信システムにおいてREGバンドリング(bundling)を通じて下りリンク制御情報をより効率的かつ正確に送受信する方法及びそのための装置を提供することにある。
【0007】
本発明の技術的課題は前記技術的課題に制限されず、他の技術的課題は下記の記載から明らかに理解可能であろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の技術的課題を達成するために、本発明の一態様による無線通信システムにおいて、端末が下りリンク制御情報を受信する方法は、各々が1RB(resource block)及び1OFDM(orthogonal frequency divisional multiplexing)シンボルに該当するREG(resource element group)に対するバンドリング(bundling)情報を上位階層シグナリングを通じて受信する段階と、複数のOFDMシンボル上に設定された制御リソースセット(CORESET)内で下りリンク制御チャネル(PDCCH)に対するブラインド検出を行う段階と、ブラインド検出されたPDCCHから下りリンク制御情報(DCI)を得る段階を含み、PDCCHに対するブラインド検出において、端末は、バンドリング情報が第1の値を指示すると、CORESET内で同一のRB上に位置し、他のOFDMシンボルに該当するREGのみを1つのREGバンドルにバンドリングし、バンドリング情報が第2の値を指示すると、CORESET内で同一のRB上に位置し、他のOFDMシンボルに該当するREGだけではなく他のRB上に位置するREGを共に1つのREGバンドルにバンドリングし、REGバンドリングの結果によって同一のREGバンドルに属するREGに対して同一のプリコーディングを仮定してPDCCHに対するブラインド検出を行う。
【0009】
上記の技術的課題を達成するために、本発明の他の態様による無線通信システムにおいて、基地局が下りリンク制御情報を送信する方法は、各々が1RB(resource block)及び1OFDM(orthogonal frequency divisional multiplexing)シンボルに該当するREG(resource element group)に対するバンドリング(bundling)情報を上位階層シグナリングを通じて送信する段階と、複数のOFDMシンボル上に設定された制御リソースセット(CORESET)内で下りリンク制御チャネル(PDCCH)を通じて下りリンク制御情報(DCI)を送信する段階を含み、DCIの送信において、基地局は、バンドリング情報が第1の値を指示すると、CORESET内で同一のRB上に位置し、他のOFDMシンボルに該当するREGのみを1つのREGバンドルにバンドリングし、バンドリング情報が第2の値を指示すると、CORESET内で同一のRB上に位置し、他のOFDMシンボルに該当するREGだけではなく他のRB上に位置するREGを共に1つのREGバンドルにバンドリングし、REGバンドリングの結果によって同一のREGバンドルに属するREGに対して同一のプリコーディングを適用してDCIを送信する。
【0010】
上記の技術的課題を達成するために、本発明のさらに他の態様により下りリンク制御情報を受信する端末は、受信器と、受信器を用いて各々が1RB(resource block)及び1OFDM(orthogonal frequency divisional multiplexing)シンボルに該当するREG(resource element group)に対するバンドリング(bundling)情報を上位階層シグナリングを通じて受信し、複数のOFDMシンボル上に設定された制御リソースセット(CORESET)内で下りリンク制御チャネル(PDCCH)に対するブラインド検出を行い、ブラインド検出されたPDCCHから下りリンク制御情報(DCI)を得るプロセッサを含み、PDCCHに対するブラインド検出において、プロセッサは、バンドリング情報が第1の値を指示すると、CORESET内で同一のRB上に位置し、他のOFDMシンボルに該当するREGのみを1つのREGバンドルにバンドリングし、バンドリング情報が第2の値を指示すると、CORESET内で同一のRB上に位置し、他のOFDMシンボルに該当するREGだけではなく他のRB上に位置するREGを共に1つのREGバンドルにバンドリングし、REGバンドリングの結果によって同一のREGバンドルに属するREGに対して同一のプリコーディングを仮定してPDCCHに対するブラインド検出を行う。
【0011】
上記の技術的課題を達成するために、本発明のさらに他の態様により下りリンク制御情報を送信する基地局は、送信器と、送信器を用いて各々が1RB(resource block)及び1OFDM(orthogonal frequency divisional multiplexing)シンボルに該当するREG(resource element group)に対するバンドリング(bundling)情報を上位階層シグナリングを通じて送信し、複数のOFDMシンボル上に設定された制御リソースセット(CORESET)内で下りリンク制御チャネル(PDCCH)を通じて下りリンク制御情報(DCI)を送信するプロセッサを含み、DCIの送信において、プロセッサは、バンドリング情報が第1の値を指示すると、CORESET内で同一のRB上に位置し、他のOFDMシンボルに該当するREGのみを1つのREGバンドルにバンドリングし、バンドリング情報が第2の値を指示すると、CORESET内で同一のRB上に位置し、他のOFDMシンボルに該当するREGだけではなく他のRB上に位置するREGを共に1つのREGバンドルにバンドリングし、REGバンドリングの結果によって同一のREGバンドルに属するREGに対して同一のプリコーディングを適用してDCIを送信する。
【0012】
バンドリング情報が第1の値を指示する場合、1REGバンドルのサイズがCORESETを構成する複数のOFDMシンボルの数と同一に設定される。
【0013】
バンドリング情報が第2の値を指示する場合、1REGバンドルのサイズは1CCE(control channel element)を構成するREGの数と同一に設定される。
【0014】
CORESETを含む1つ又は2つ以上のCORESETが端末に設定されることができる。1つ又は2つ以上のCORESETの各々にバンドリング情報及びCCE-to-REGマッピングタイプが指示される。
【0015】
バンドリング情報は1REGバンドルを構成するREGの数を示すバンドルサイズ情報を含む。
【0016】
CORESETのCCE-to-REGマッピングタイプは、局部(localized)マッピングタイプとインターリービング(interleaved)マッピングタイプのうち、インターリービングマッピングタイプに設定される。
【0017】
CCE-to-REGマッピングのためのインターリービングは、REGバンドルインデックスを用いてREGバンドル単位で行われる。
【0018】
CCE-to-REGマッピングタイプによって支援されるバンドルのサイズが異なる。
【0019】
バンドリング情報は、同一のCCE内に属するREGのバンドリングのためのイントラ(intra)-CCEバンドルのサイズ情報、及び他のCCEに属するREGのバンドリングためのインタ(inter)-CCEバンドルのサイズ情報のうち、いずれか1つを含む。バンドリング情報がインタ-CCEバンドルのサイズ情報を含む場合、端末は同一のインタ-CCEバンドルに属する他のCCEのREGに対して同一のプリコーディングを仮定してPDCCHのブラインド検出を行う。
【0020】
バンドリング情報が第1の値を指示すると、端末は時間ドメインREGバンドリングを行い、バンドリング情報が第2の値を指示すると、端末は時間-周波数ドメインREGバンドリングを行う。
【0021】
CORESETを構成する複数のOFDMシンボルの数は2又は3である。
【0022】
端末は、同一のREGバンドルに属するREGを通じて受信される参照信号に同一のプリコーディングが適用されたと仮定してPDCCHに対する復調(demodulation)を行う。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、端末がネットワークの指示に従って時間ドメインのバンドリング又は時間-周波数ドメインのバンドリングを行い、1REGバンドルに属する複数のREGに対して同一のプリコーディングを仮定するので、下りリンク制御情報を運ぶPDCCHに対する検出がより正確かつ効率的に行われる。
【0024】
本発明で得られる効果は以上で言及した効果に制限されず、他の効果は下記の記載から明らかに理解可能であろう。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】3GPP LTE/LTE-Aシステムに用いられる物理チャネル及びこれらを用いた一般的な信号伝送方法を例示する図である。
【
図2】本発明の一実施例によるNR制御領域を示す図である。
【
図3】本発明の一実施例による周波数ドメインのバンドリングを示す図である。
【
図4】本発明の一実施例による時間ドメインのバンドリングのタイプを示す図である。
【
図5】本発明の一実施例による時間ドメインのバンドリングのチャネル推定性能を示す図である。
【
図6】本発明の一実施例によるバンドリングのオプションを示す図である。
【
図7】本発明の一実施例によるCORESETとsub-CORESETを示す図である。
【
図8】本発明の一実施例によるリソースインデックスを説明する図である。
【
図9】本発明の一実施例による同一のプリコーディングパターンを指示する方法を説明する図である。
【
図10】本発明の一実施例によってRS密度を調節するためのRSパターンを示す図である。
【
図11】本発明の一実施例によって互いに異なるCORESET Durationを有するCORESETが重畳した場合を示す図である。
【
図12】本発明の一実施例による下りリンク制御情報の送受信方法の流れを示す図である。
【
図13】本発明の一実施例による端末と基地局を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下の技術は、CDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC-FDMA(single carrier frequency division multiple access)などのような様々な無線接続システムに用いることができる。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)によって具現することができる。TDMAは、GSM(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)のような無線技術によって具現することができる。OFDMAは、IEEE 802。11(Wi-Fi)、IEEE 802。16(WiMAX)、IEEE 802-20、E-UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術によって具現することができる。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。3GPP(3rd Generation Partnership Project)LTE(long term evolution)は、E-UTRAを用いるE-UMTS(Evolved UMTS)の一部であり、下りリンクでOFDMAを採用し、上りリンクでSC-FDMAを採用する。LTE-A(Advanced)は、3GPP LTEの進化したバージョンである。
【0027】
説明を明確にするために、3GPP LTE/LTE-Aを中心に記述するが、本発明の技術的思想がこれに制限されるわけではない。また、以下の説明で使われる特定用語は、本発明の理解を助けるために提供されるものであり、このような特定用語の使用は、本発明の技術的思想から逸脱しない範囲で他の形態に変更することもできる。
【0028】
多数の通信機器がより大きな通信容量を要求することにより、最近論議されている次世代通信システムでは、既存の無線接続技術(radio access technology、RAT)に比べて向上したモバイルブロードバンド(enhanced Mobile Broadband、eMBB)通信の必要性が高まっている。また多数の機器及び物事を連結していつでもどこでも多様なサービスを提供する大規模MTC(massive Machine Type Communications、mMTC)も次世代通信において考慮すべき主要なイッシュである。信頼性及び遅延などに敏感なサービス/UEを考慮して、次世代通信システムとしてURLLC(Ultra-Relialbe and Low Latency Communication)が論議されている。
【0029】
このようにeMBB、mMTC及びURLCCなどを考慮した新しい無線接続技術(New RAT)が次世代無線通信のために論議されている。
【0030】
New RATの設計とかち合わないLTE/LTE-Aの動作及び設定はNew RATにも適用することができる。New RATは便宜上5G移動通信とも称する。
【0031】
<NRフレーム構造及び物理リソース>
【0032】
NRシステムにおいて、下りリンク(DL)及び上りリンク(UL)の伝送は10ms長さ(duration)を有するフレームを介して行われ、各々のフレームは10つのサブフレームを含む。従って1サブフレームは1msに該当する。各々のフレームは2つのハーフフレーム(half-frame)に分けられる。
【0033】
1つのサブフレームは、Nsymb
subframe,μ= Nsymb
slot X Nslot
subframe,μ個の連続したOFDMシンボルを含む。Nsymb
slotはスロット当たりのシンボル数、μはOFDMニューマロロジー(numerology)を表し、Nslot
subframe,μは該当μに対してサブフレーム当たりのスロット数を表す。NRでは表1のような多重OFDMニューマロロジーが支援される。
【0034】
【0035】
表1において、Δfはサブキャリア間隔(subcarrier spacing、SCS)を意味する。DLキャリアBWP(bandwidth part)に対するμ及びCP(cyclic prefix)とULキャリアBWPに対するμ及びCPは、上りリンクシグナリングにより端末に設定される。
【0036】
表2は、一般CPの場合、各々のSCSに対するスロット当たりのシンボル数(Nsymb
slot)、フレーム当たりのスロット数(Nslot
frame,μ)及びサブフレーム当たりのスロット数(Nslot
subframe,μ)を表す。
【0037】
【0038】
表3は、拡大CPの場合、各々のSCSに対するスロット当たりのシンボル数(Nsymb
slot)、フレーム当たりのスロット数(Nslot
frame,μ)及びサブフレーム当たりのスロット数(Nslot
subframe,μ)を表す。
【0039】
【0040】
このようにNRシステムではSCS(subcarrier spacing)によって1サブフレームを構成するスロット数を変更できる。各々のスロットに含まれたOFDMシンボルはD(DL)、U(UL)及びX(Flexible)のうちいずれかである。DL送信はD又はXシンボルで行われ、UL送信はU又はXシンボルで行われる。なお、Flexibleリソース(e.g.,Xシンボル)はReservedリソース、Otherリソース又はUnknownリソースとも称される。
【0041】
NRにおいて、1つのRB(resource block)は周波数ドメインで12つのサブキャリアに該当する。RBは多数のOFDMシンボルを含むことができる。RE(resource element)は1サブキャリア及び1OFDMシンボルに該当する。従って、1RB内の1OFDMシンボル上には12REが存在する。
【0042】
キャリアBWPは連続するPRB(Physical resource block)のセットで定義される。キャリアBWPは簡略にBWPとも称される。1つのUEには最大4つのBWPが上りリンク/下りリンクの各々に対して設定される。多重のBWPが設定されても、与えられた時間の間には1つのBWPが活性化される。但し、端末にSUL(supplementary uplink)が設定された場合、さらに4つのBWPがSULに対して設定され、与えられた時間の間に1つのBWPが活性化される。端末は活性化されたDL BWPから外れると、PDSCH、PDCCH、CSI-RS(channel state information-reference signal)又はTRS(tracking reference signal)を受信できない。また端末は活性化されたUL BWPから外れると、PUSCH又はPUCCHを受信できない。
【0043】
<NR DL Control Channel>
【0044】
NRシステムにおいて、制御チャネルの伝送単位はREG(resource element group)及び/又はCCE(control channel element)などで定義される。CCEは制御チャネル伝送のための最小単位を意味する。即ち、最小PDCCHのサイズは1CCEに対応する。集合レベルが2以上である場合、ネットワークは多数のCCEを集めて1つのPDCCHを伝送することができる(i.e.,CCE aggregation)。
【0045】
REGは、時間ドメインでは1OFDMシンボル、周波数ドメインでは1PRBに該当する。1CCEは6REGに該当する。
【0046】
なお、制御リソースセット(control resource set、CORESET)及び探索空間(search space、SS)について簡略に説明すると、CORESETは制御信号送信のためのリソースのセットであり、探索空間は端末がブラインド検出を行う制御チャネル候補の集まりである。探索空間はCORESET上に設定されることができる。一例として、1つのCORESETに1つの探索空間が定義されると、CSS(common search space)のためのCORESETとUSS(UE-specific search space)のためのCORESETが各々設定される。他の例として、1つのCORESETに多数の探索空間が定義されることもできる。例えば、CSSとUSSが同じCORESETに設定されることができる。以下の例示においては、CSSはCSSが設定されるCORESETを意味し、USSはUSSが設定されるCORESETなどを意味することもできる。
【0047】
基地局はCORESETに関する情報を端末にシグナリングすることができる。例えば、各々のCORESETのためにCORESET Configurationが端末にシグナリングされ、CORESET Configurationには該当CORESETの時間長さ(time duration)(e.g.,1/2/3シンボルなど)などがシグナリングされる。CORESET Configurationに含まれる情報の詳しい内容は後述する。
【0048】
<BUNDLING FOR NR-PDCCH>
【0049】
NRシステムにおけるリソースのバンドリング(bundling)を説明する前に、既存のLTEシステムにおけるPRB(physical resource block)のバンドリングについて簡略に説明する。LTEシステムにおいてCRS(Cell specific RS)より密度が低いDMRSが使用される場合、データ送信のために使用可能なリソースは増加するが、チャネル推定のために使用可能なRSの数が減少して、これによりチャネル推定性能が低下する。よって、DMRSの使用時にチャネル推定性能が低下することを最小化するために、LTEシステムにおいてPRBのバンドリングが導入される。例えば、DMRSが使用される送信モードにおいてチャネル推定性能を保障するために同一のプリコーディングが適用される区間がPRBバンドルと定義され、該当区間内では端末が互いに異なるPRBに属したRSを使用してチャネル推定を行うことができる。例えば、PRB1にマッピングされるDMRS1だけではなく、PRB2にマッピングされるDMRS2がPRB1にマッピングされたデータの復調のためのチャネル推定に使用される。このようなPRBバンドル単位のチャネル推定が有効になるためにはDMRS1とDMRS2に同一のプリコーディングが適用されなければならない。
【0050】
なお、NRにおいては、システムの柔軟性を増加させるために、Common RSの使用を減らすことが論議されている。Common RSはセル共通に送信されるRSであって、個々の端末はOn/OffできないAlways on RSを意味する。例えば、LTEシステムのCRS(Cell-specific RS)はCommon RSの一例である。
【0051】
Common RSの低減設計はNRの制御チャネル(e.g.,PDCCH)にも適用されるので、制御チャネルに対するチャネル推定性能を向上させるためには互いに異なる制御チャネルリソースの間にバンドリングされることが好ましい。
【0052】
以下では、1REG=1PRB&1OFDMシンボル、1CCE=6REGsと仮定するが、本発明はこれに限られず、様々なリソース単位、例えば、REG、CCE、PDCCH候補などが他の方式で構成された場合にも適用できる。REGを定義する他の例として、1REGは周波数ドメインにおいて連続する12REs(resource elements)に該当することができ、該当REG内にRSが含まれているか否か、及び/又はreservedリソースがあるか否かによって制御情報伝送に使用されるREの数が可変する。
【0053】
以下の説明において、RSは、制御チャネルの復調(demodulation)のためのRS、位置決定(positioning)のためのRS、CSIフィードバックのためのCSI-RS、干渉測定リソース(IMR)、Cell-specific Tracking RS(e.g.,phase tracking)、RLM(radio link monitoring)-RS及び/又はRRM(radio resource management)-RSなどを含み、便宜上、主に制御チャネル復調のためのRSを中心として説明する。
【0054】
図2は本発明の一実施例によるNR制御領域を示す図である。
【0055】
CORESETはREG/CCEインデックスが行われる領域に該当する。1UEには1つ又は多数のCORESETがネットワークから設定される。多数のCORESETが1UEに設定される場合、各々のCORESETは異なる属性(property)を有することができる。例えば、各々のCORESETごとにCCE-to-REGマッピングタイプ、PDCCH-to-CCEマッピングタイプ及び/又はRS設定などが上位階層シグナリング(e.g.,CORESET Configuration)を通じて定義される。
【0056】
図2には時間ドメインにおけるCORESET Durationのみが示されているが、周波数ドメインにおいてもCORESETの範囲が設定される。
【0057】
NR制御チャネルではREG levelのバンドリングを適用できる。REG levelのバンドリングが適用される場合、同一のバンドル(bundle)に属した互いに異なるREGに同一のプリコーディングが適用される。
【0058】
同一のバンドルに属する互いに異なるREGが1CCEに属する場合、このようなREGバンドリングはIntra-CCE REGバンドリングと定義される。同一のバンドルに属する互いに異なるREGが互いに異なるCCEに属する場合、このようなREGバンドリングはInter-CCEバンドリングと定義される。
【0059】
以下、NR制御チャネルに対してバンドリングを行う方法を提案する。以下の例示では、1CCE=6REGsと仮定したが、1CCE当たりのREGの数が異なる場合にも本発明を適用できる。
【0060】
NR制御チャネルにおいて、REGバンドリングは周波数ドメイン及び/又は時間ドメインで定義されることができる。以下、各々のドメインにおいてバンドリングのための端末と基地局の動作方式について説明する。
【0061】
Frequency Domain Bundling
【0062】
ネットワークの側面において周波数ドメインREGバンドリングは、同一のtime instance上の互いに異なるREGに同一のプリコーディングを適用する。端末は同一のバンドルに属する互いに異なるREG上のRSを用いてチャネル推定を行うので、チャネル推定性能が向上される。
【0063】
図3は周波数ドメインのバンドリングの一例を示す図である。
【0064】
Rは参照信号(reference signal)が伝送されるRE、Dは制御情報が伝送されるREを示し、Xは他のアンテナポートのRSが伝送されるREを意味する。
【0065】
バンドルのサイズ(bundle size)が1REGである場合(i.e.,REGバンドリングが適用されない場合)、制御情報が伝送される各々のREに対するチャネル推定は該当REG内のRSを用いて行われる。バンドルのサイズが2REGsである場合、制御情報が伝送される各々のREに対するチャネル推定はバンドルのサイズ内に存在する全てのRS(s)を用いて行われる。
【0066】
従って、バンドルのサイズが1REGより大きい場合、端末はより多いRS(s)を用いてチャネル推定を行うので、チャネル推定性能が向上される。
【0067】
周波数ドメインのバンドリングの場合、バンドリングが行われるCORESETのリソースマッピングタイプによってバンドリングのサイズが異なるように設定されることが好ましい。例えば、CORESET Configurationを通じて指示されたCCE-to-REGマッピング方式が分散(distributed)マッピング(e.g.,インターリービング)である場合、チャネル推定性能(performance)と周波数ダイバーシティーの利得(frequency diversity gain)を全て考慮してバンドルのサイズを決定する。チャネル推定性能より周波数ダイバーシティーの利得が全体性能を決定する場合は、チャネル推定性能の向上のためのバンドリングを行わないか又はバンドルのサイズを小さく維持すること(e.g.,2REGs)が好ましい。反面、周波数ダイバーシティーの利得よりチャネル推定性能が重要な場合には、バンドルのサイズを大きく設定(e.g.,3REGs)してチャネル推定性能を向上させることが好ましい。
【0068】
このように様々なチャネル環境に適応的に対応するために、ネットワークが特定のリソース領域(e.g.,CORESET)ごとにバンドルのサイズを設定することができる。一例として、各々のCORESETごとにREGバンドルのサイズが上位階層シグナリング(e.g.,CORESET Configuration)などを通じて端末に指示されることができる。
【0069】
なお、局部(localized)マッピングの場合、大きいバンドルのサイズ(e.g.,最大REGバンドルのサイズ)を支援することが好ましい。局部マッピングのバンドルのサイズは分散マッピングのバンドルのサイズより大きく設定される。
【0070】
局部マッピングを使用することは、ネットワークと端末の間のチャネル情報などが比較的に正確であり、ネットワークが端末に適したプリコーディングを適用することを意味する。この場合、ネットワークはCCEを構成する全てのREGを周波数ドメインにおいて隣接して配置し、REGに同一のプリコーディングを適用することができる。一例として、Non-Interleaved (i.e.localized)CCE-to-REGマッピングの場合、1CCEがREGバンドルに該当する。即ち、局部マッピングの時、REGバンドルのサイズが1CCE(i.e.,6REGs)に固定されることができる。
【0071】
本発明の一実施例によれば、周波数ドメインのバンドリングに対して、ネットワークがリソースマッピングタイプ(i.e.,REG-to-CCEマッピングタイプ)によって互いに異なるバンドルのサイズをシグナリングすることが提案される。支援されるバンドルのサイズはREG-to-CCEマッピングタイプによって決定される。一例として、局部マッピングではREGバンドルのサイズが6-REGに固定され、分散マッピング(e.g.,インターリービング)ではネットワークが上位階層シグナリング(e.g.,CORESET Configuration)を通じてREGバンドルのサイズを端末に設定することができる。
【0072】
ネットワークがリソースマッピングタイプによって互いに異なるバンドルのサイズをシグナリングすることは、各々のリソースマッピングタイプ(e.g.,局部/分散マッピング)ごとにバンドルのサイズの最大値を異なるように設定することを意味する。一例として、バンドルのサイズをシグナリングするビットの数が局部/分散マッピングの全てに対して同一である場合(e.g.,可能なバンドルのサイズの数がリソースマッピングタイプに関係なく一定である場合)、リソースマッピング方式によって該当ビット値が意味するバンドルのサイズが異なるように定義される。例えば、1ビットのバンドルサイズが指示されたと仮定した時、分散マッピングでは1ビット=0/1がバンドルのサイズ=2/3REGsを示し、局部マッピングでは1ビット=0/1がバンドルのサイズ=3/6REGsを示す。
【0073】
また、Inter-CCEバンドリングのために、さらに他のバンドルのサイズが定義されることもできる。例えば、前述したバンドルのサイズはIntra-CCEバンドルのサイズを意味し、Intra-CCEバンドルのサイズとは別個にInter-CCEバンドリングのためにさらに最大バンドルのサイズが定義される。互いに異なるCCEに属するREGが互いに隣接して位置する場合、ネットワークは最大バンドルのサイズ内に位置するREGに対して周波数ドメインのバンドリングを行うことができる。このようにInter-CCEバンドリングに対する最大バンドリングのサイズはInter-CCEバンドリングが許容可能なREG間の距離を意味する。一例として、最大バンドリングのサイズは周波数ドメイン上で定義されることができる。他の例として、最大バンドリングのサイズは周波数ドメイン及び/又は時間ドメイン上で定義されることができる。
【0074】
Intra-CCEバンドリングのための第1バンドルのサイズとInter-CCEバンドリングのための第2バンドルのサイズは独立にシグナリングされることができる。ネットワーク/端末はIntra-CCEバンドリングにおける第1バンドルのサイズなどに基づいてREGインデックス/CCEインデックスなどを行い、CCE Aggregation以後の第2バンドルのサイズ内の互いに異なるCCEに属するREGについてInter-CCEバンドリングを行うことができる。Inter-CCEバンドリングのための第2バンドルのサイズは所定の個数のIntra-CCE REGバンドル(s)を含むための値に設定される。例えば、第2バンドルのサイズは第1バンドルのサイズの定数倍に決定される。例えば、Intra-CCEバンドリングが2-REG単位に行われ(e.g.,第1バンドルのサイズ=2-REG)、Inter-CCEバンドリングのための第2バンドルのサイズが4-REGに設定されると、端末は互いに異なるCCEに属する2つのIntra-CCE REG Bundle(i.e.,総4個のREGs)に対して同一のプリコーディングを仮定してチャネル推定を行うことができる。
【0075】
また端末はデータ(e.g.,PDSCH)領域に設定されたPRBバンドルのサイズが制御チャネルにも適用されると仮定する。このような仮定は該当バンドルのサイズ内に存在するREGが連続的又は非連続的である全ての場合に適用でき、Intra-CCE及び/又はInter-CCEにも適用できる。
【0076】
一例として、局部マッピングによって6-REGが1CCEにマッピングされ、PDSCHに対して4-RBが1バンドルを構成すると仮定する時、Intra-CCE REGバンドルのサイズ或いはInter-CCEバンドルのサイズが4に設定されることができる。例えば、AL(Aggregation Level)-2制御チャネル候補のための2つのCCE(e.g.,CCE#0及びCCE#1)が周波数ドメインにおいて連続する場合を仮定する時、[第1バンドル:CCE#0の4-REG]+[第2バンドル:CCE#0の2-REG&CCE#1の2-REG]+[第3バンドル:CCE#1の4-REG]のようにREGバンドリングが行われる。
【0077】
周波数ドメイン上のREGバンドルを適用するために、REGバンドルが開始/終了される境界(boundary)を決定する必要がある。例えば、(i)~(v)のようにREGバンドルの境界を決定できる。一方、(i)又は(iv)の方式が使用される場合、端末に設定された帯域幅やPRBの数はバンドルのサイズの倍数に設定されることが好ましい。
【0078】
(i) 端末が設定されたCORESET内で最低周波数(e.g.,lowest subcarrier)からバンドルのサイズが適用されることができる。一例として、CORESETごとにREGインデックス及び/又はREGバンドルインデックスが使用され、もしインターリービングが使用される場合は、REGバンドル単位にインターリービングが行われる。もしバンドルのサイズ内に保留された(reserved)リソースがあるか或いは端末に割り当てられないPRBがある場合は、端末の実際のバンドルのサイズはネットワークから指示されたバンドルのサイズより小さいことができる。
【0079】
(ii) 端末に設定された端末特定の帯域幅内で最低周波数からバンドルのサイズが適用されることができる。もしバンドルのサイズ内に保留されたリソースがあるか或いは端末に割り当てられないPRBがある場合は、端末の実際のバンドルのサイズはネットワークから指示されたバンドルのサイズより小さいことができる。
【0080】
(iii) 全体システム帯域幅内で最低周波数からバンドルのサイズが適用されることができる。もしバンドルのサイズ内に保留されたリソースがあるか或いは端末に割り当てられないPRBがある場合は、端末の実際のバンドルのサイズはネットワークから指示されたバンドルのサイズより小さいことができる。
【0081】
(iv) REGバンドルが適用される周波数領域が特に設定され、該当周波数領域の最低周波数からバンドルのサイズが適用されることができる。もしバンドルのサイズ内に保留されたリソースがあるか或いは端末に割り当てられないPRBがある場合は、端末の実際のバンドルのサイズはネットワークから指示されたバンドルのサイズより小さいことができる。
【0082】
(v) 端末は制御チャネル候補の開始点をREGバンドリングが始まる位置と見なすこともできる。例えば、候補の開始CCE又は開始REGからバンドルのサイズが適用されることができる。端末は、バンドルのサイズ内に同一の候補に属する互いに異なるREGが存在する場合、該当REGに同一のプリコーディングが適用されたと仮定する。候補に属したREGが他のグループに分散された場合、端末は各々のグループの開始点をバンドルの開始点と見なすことができる。
【0083】
特定のリソース単位ごとにプリコーディングが循環的に変更されるプリコーダサイクリング(Precoder cycling)方式が使用される場合、プリコーダサイクリングが適用されるリソース単位と同一のリソース単位にバンドリングが行われることができる。一例として、2つのプリコーダが連続したREG上で循環適用されると仮定した時、偶数のインデックスREGがバンドリングされ、奇数のインデックスREGがバンドリングされることができる。これは、REGグループ(e.g.,偶数のREGグループ/奇数のREGグループ)レベルのバンドリングとして理解できる。例えば、Precoder1が適用されるREGは第1REGグループバンドルに該当し、Precoder2が適用されるREGは第2REGグループバンドルに該当することができる。この場合、プリコーダサイクリングが使用されても端末は同一のバンドルが属したREGに対しては同一のプリコーディングを仮定することができる。
【0084】
REGバンドリングとプリコーダサイクリングが共に使用される場合、REGバンドリングが必ず連続したREGに対して行われないこともできる。例えば、不連続なREGが同じREGバンドルに属することができる。この場合、端末にはREGバンドル或いはRBバンドルのサイズがネットワークから割り当てられ、割り当てられたREG/RBバンドルのサイズ内におけるプリコーダの数は1個或いは複数個である。また、端末にはREG/RBバンドルのサイズ内におけるプリコーダの数がネットワークから設定されることもできる。REG/RBバンドルのサイズ内のプリコーダの数はプリコーダサイクリングが構成される方式によって異なる。
【0085】
-プリコーダサイクリングをREG/RBバンドルのサイズに設定: 一例として、ネットワークが毎RB/REGごとにプリコーダサイクリングを行う時(e.g.,RB/REG単位でプリコーダ変更)、バンドルのサイズを1に設定できる。
【0086】
-プリコーダサイクリングの設定と共にREGバンドルを設定: ネットワークはREGバンドルのサイズ及び各々のバンドル内で使用するプリコーダの数を端末に割り当てることができる。6-RBバンドル内に2つのプリコーダが循環されると仮定する時、ネットワークは1REG/RB 単位でプリコーダサイクリングを行い、この時、3RBが同一のプリコーダを共有することができる。
【0087】
Time-domain Bundling
【0088】
周波数ドメインのバンドリングと同様に、時間ドメインのバンドリングの場合にも、バンドルのサイズ内のREGに同一のプリコーディングが適用されることができる。
【0089】
なお、同一のプリコーディングを適用する方法によって、時間ドメインのバンドリングが異なるように定義されることもできる。本発明の一実施例によれば、時間ドメインのバンドリングを以下のように2つのタイプで定義して、ネットワークは各々リソース領域(e.g.,CORESET、sub-CORESET)ごとにどのタイプの時間ドメインのバンドリングを使用するかをシグナリングすることができる。
【0090】
(1) 時間ドメインのバンドリングタイプ1: バンドル内の全てのREGでRSが伝送される場合
【0091】
タイプ1のバンドリングは、チャネル推定性能を向上させるために使用される。チャネル推定性能の向上のために時間ドメインバンドルのサイズ内の各々のREGはいずれもRSを含むことができる。また、RSの密度がREGごとに異なることができる。一例として、1st OFDM symbolのREGにマッピングされるRSと、2nd OFDM symbolのREGにマッピングされるRSの密度が異なることができる。
【0092】
タイプ1のバンドリングに対して行える端末動作の1つは、バンドル内の全てのRSを用いてチャネル推定を行うことである。例えば、端末が2D-MMSE(minimum mean square error)基盤のチャネル推定を通じて特定のデータREに対するチャネル係数(coefficient)を求める時、端末は特定のデータREが属するバンドル内の全てのRSを用いることができる。この場合、周波数ドメインのバンドリングと同様に、端末が多数のRSを用いてチャネル推定を行うことができるので、チャネル推定性能が向上される。
【0093】
タイプ1のバンドリングを行う端末の他の動作として、端末は各々のREGごとにチャネル推定を行い、バンドル内のREGのチャネル推定結果の平均を最終的なチャネル推定結果として使用することができる。この場合、バンドル内のREGがコヒーレント時間(coherent time)内に存在してチャネルの変化がほぼない場合は、雑音が抑制(suppression)される効果がある。
【0094】
(2) 時間ドメインのバンドリングタイプ2: バンドル内の一部REGのみにRSが伝送(e.g.,front-loaded REGにRS)
【0095】
タイプ2のバンドリングは、RSオーバーヘッドを減して制御情報のコーディングの利得を得るための方法である。タイプ2のバンドリングを使用すると、ネットワークはバンドル内のREGのうち、一部REGのみにRSを伝送し、RSが伝送されないその他のREGではRSが省略されたRE位置に制御情報をマッピングすることにより、制御情報のコーディングレートを低くすることができる。
【0096】
タイプ2のバンドリングでは、端末がRSが伝送されるREGでチャネル推定を行い、チャネル推定結果をRSが伝送されないREGに対して再使用することができる。このようなチャネル推定結果の再使用は、同一のプリコーディングがバンドル内のREGに適用されるというREGバンドリングの定義に基づく。
【0097】
図4は本発明の一実施例による時間ドメインのバンドリングのタイプ1/2を示す。RはRSが伝送されるREを示し、Dは制御情報が伝送されるREを示す。RS、REの両方に同一のアンテナポートのRSがマッピングされるか又は互いに異なるアンテナポートのRSがFDM/CDM方式で多重化されてマッピングされることができる。
【0098】
上述したように、時間ドメインREGバンドリングはタイプ1/2で定義され、ネットワークはリソース領域ごとに異なるタイプの時間ドメインのバンドリングを適用/シグナリングすることができる。
【0099】
さらに他の例として、特定の条件を満たす場合、特定タイプの時間ドメインのバンドリングが適用されることと予め定義することができる。
【0100】
図5は本発明の一実施例による時間ドメインのバンドリングのチャネル推定性能を示す。
図5に示したチャネル推定性能は集合レベル2の候補に対して分散マッピングが適用されることを仮定した結果であり、様々なTBS(Transport Block Size)に対して各々のタイプの時間ドメインのバンドリングが適用された時の性能を示す。
【0101】
図5において、各々のタイプ及び各々のTBSによるコーディングレートは、(Type1, 36bits)=0.1875、(Type1, 76bits)=0.3958、(Type1, 100bits)=0.5208、(Type2, 36bits)=0.15、(Type2, 76bits)=0.3167、(Type2, 100bits)=0.4167である。
【0102】
各々のケースに対するコーディングレートと実験結果を比較すると、コーディングレートが高い場合にはタイプ2の時間バンドリングが適合し、コーディングレートが低い場合にはタイプ1の時間バンドリングが適合することが分かる。
【0103】
即ち、コーディングレートが低い場合にはチャネル推定性能が全体性能に及ぼす影響が大きく、コーディングレートが高い場合にはコーディング利得が全体性能に及ぼす影響が大きいことを意味する。
【0104】
このような実験結果に基づいて、コーディングレートごとに(e.g.,集合レベルごと、DCIフォーマット、ペイロードサイズごと及び/又はreserved リソースなどを考慮したコーディングレートごと)時間ドメインのバンドリングタイプを異なるように設定することが提案される。例えば、コーディングレート特定の時間バンドリングタイプが定義されることができる。ネットワークにより集合レベルごとに時間ドメインのバンドリングタイプが決定されるか、或いはDCIフォーマット又はペイロードサイズごとに時間バンドリングタイプが定義されることができる。
【0105】
システムの柔軟性を向上させるために、ネットワーク/端末は時間ドメインのバンドリングが適用されるリソース領域内の候補を分けて時間バンドリングタイプに分配することができる。例えば、端末がAL-1候補4個、AL-2候補4個、AL-4候補2個、AL-8候補2時に対するブラインドデコーディングを行う場合、端末は各々のALの候補のうち、半分についてはタイプ1の時間バンドリングを仮定し、残りの半分の候補についてはタイプ2の時間バンドリングを仮定して、ブラインドデコーディングを行うことができる。このような端末動作のために、ネットワークは時間ドメインのバンドリングが行われるリソース領域においてタイプ1を仮定する候補とタイプ2を仮定する候補を上位階層シグナリングなどを通じて指示することができる。
【0106】
リソース領域(e.g.,CORESET)ごとに候補の集合レベルが異なるように設定された場合、集合レベルによって該当リソース領域の時間ドメインのバンドリングタイプが決定されることができる。例えば、CORESET0、CORESET1が端末に設定され、CORESET0にはAL1,2に対する候補のみが存在し、CORESET1にはAL4,8に対する候補のみが存在する場合、端末はCORESET0に対してタイプ2の時間ドメインのバンドリングを仮定し、CORESET1に対してはタイプ1方式の時間ドメインのバンドリングを仮定してブラインドデコーディングを行うことができる。
【0107】
さらに時間バンドリングのタイプは端末の速度によって決定できる。時間ドメインにおける急激なチャネル変化についてタイプ1の時間ドメインのバンドリングがタイプ2に比べて剛健な特性を有するので、端末の速度、Doppler周波数などに基づいて時間ドメインのバンドリングタイプが決定されることができる。このために、端末は周期的に(或いは非周期的に)速度、Doppler周波数などをネットワークに報告することができる。
【0108】
また、時間ドメインREGバンドリングと周波数ドメインREGバンドリングが同時に適用される場合、RS設定は時間ドメインREGバンドリングタイプにより決定される。周波数ドメインREGバンドリングのみが適用される場合、RSは全てのREGで伝送されるか或いはネットワークによってRSが伝送されるREGが指定されることができる。
【0109】
Intra-CCE Bundling
【0110】
Intra-CCEバンドリングは1CCEを構成するREGの間のバンドリングを意味し、Intra-CCEバンドリングに上述した時間及び/又は周波数ドメインREGバンドリングが適用されることができる。
【0111】
ネットワークが特定のリソース領域(e.g.,CORESET)に対して、以下の(i)~(iii)オプションのうち、全部又はいずれか一つのオプションを上位階層シグナリングなどを通じて端末に指示するか、或いは予め定義することができる。例えば、ネットワークはCORESET Configurationを通じて、(i)~(iii)のうちいずれか1つを端末にシグナリングすることができる。
【0112】
(i) 時間ドメインREGバンドリングの適用有無及び/又はバンドルのサイズ: 事前定義或いはネットワークシグナリングなどによって特定のリソース領域において時間ドメインREGバンドリングが適用されるか否かを指示する情報及び/又はバンドルのサイズが送信されることができる。時間ドメインREGバンドリングが適用されるか否かを指示する情報は、バンドルのサイズをシグナリングすることに代替できる。
【0113】
(ii) 周波数ドメインREGバンドリングの適用有無及び/又はバンドルのサイズ: 事前定義或いはネットワークシグナリングなどによって特定のリソース領域において周波数ドメインREGバンドリングが適用されるか否かを指示する情報及び/又はバンドルのサイズが送信されることができる。周波数ドメインREGバンドリングが適用されるか否かを指示する情報は、バンドルのサイズをシグナリングすることに代替できる。
【0114】
(iii) 時間及び周波数ドメインREGバンドリングの適用有無及び/又はバンドルのサイズ: 時間ドメインREGバンドリング及び周波数ドメインREGバンドリングが同時に適用されることもできる。事前定義或いはネットワークシグナリングなどによって特定リソース領域において時間及び周波数ドメインREGバンドリングが適用されるか否かを指示する情報が送信されることができる。領域において時間及び周波数ドメインREGバンドリングが適用されるか否かを指示する情報は、各々のドメインに対するバンドルのサイズをシグナリングすることに代替できる。
【0115】
バンドルのサイズをシグナリングすることにより時間/周波数ドメインREGバンドリングが適用されるか否かを指示する情報を代替する方法についてより具体的に説明すると、REGバンドルのサイズが2REG以上であると、REGバンドリングが適用されたと解釈される。この時、適用されるREGバンドリングが時間ドメインのバンドリングに該当するか、周波数ドメインのバンドリングに該当するか、又は時間-周波数ドメインのバンドリングに該当するかは、バンドルのサイズを通じて判断できる。一例として、Durationが1シンボルである特定のリソース領域(e.g.,CORESET)に2以上のバンドルのサイズが設定された場合、周波数ドメインREGバンドリングが適用されたと解釈できる。Durationが2シンボルである特定のリソース領域(e.g.,CORESET)にバンドルのサイズが2である場合には、時間ドメインREGバンドリングが適用されたと解釈され、バンドルのサイズが3以上である場合(e.g.,バンドルのサイズ=6)には、時間-周波数ドメインREGバンドリングが適用されたと解釈できる。Durationが3シンボルである特定のリソース領域(e.g.,CORESET)にバンドルのサイズが3である場合には、時間ドメインREGバンドリングが適用されたと解釈され、バンドルのサイズが4以上である場合(e.g.,バンドルのサイズ=6)には時間-周波数ドメインREGバンドリングが適用されたと解釈できる。
【0116】
より一般化すると、CORESET DurationがN-シンボルであり(Nは2以上の定数)、バンドルのサイズがM-REGであると仮定した時、N≦Mの場合、端末は該当CORESETに時間ドメインのバンドリングが適用されたと判断し、N>Mである場合は、端末は該当CORESETに時間-周波数ドメインのバンドリングが適用されたと判断することができる。なお、CORESET Durationが1シンボルである場合、REGバンドリングは常に周波数ドメインのバンドリングを意味することができ、この時のバンドルのサイズは周波数ドメインのバンドリングのサイズで解釈できる。
【0117】
図6は本発明の一実施例によるバンドリングのオプションを示す。
【0118】
図6を参照すると、(a)周波数バンドリング及び(b)時間バンドリングは各々バンドルのサイズが3である場合を示している。(c)時間-周波数バンドリングは時間ドメイン上においてバンドリングのサイズが3であり、周波数ドメイン上においてバンドリングのサイズが2である場合を示している。従って時間-周波数バンドリングでは6REGsが1つのREGバンドルを構成する。
【0119】
Intra-CCEバンドリングの場合、バンドルのサイズがリソースインデックスの基本単位として使用されることができる。例えば、分散マッピングが使用されるCORESETにおいて時間ドメインREGバンドリングが適用される場合、CORESET Duration(i.e., 時間ドメインでCORESETの長さ(symbolの数))をバンドルのサイズに代替し、バンドルインデックスを分散(或いはInterleaving)の基本単位として使用することができる。例えば、CORESET Durationと同一のサイズのREGバンドルのサイズが支援されることができる。またREGバンドル単位にインターリービングが行われることもできる。
【0120】
一例として、特定のCORESETが100PRBs&3symbolsの組み合わせで構成され、特定のCORESETに時間ドメインREGバンドリングが適用されると、各々のPRBが1つのバンドルを構成すると定義できる。例えば、周波数ドメイン上では同一の周波数リソース(i.e.,同一のPRB)に位置し、時間ドメインで連続する3つのREGが1つのREGバンドルに該当することができる。この場合、ネットワークは論理ドメイン(logical domain)において0~99のバンドルインデックスをインターリービングして物理ドメイン(physical domain)にマッピングすることができる。
【0121】
このような方式は周波数ドメインにも同様に適用できる。例えば、周波数ドメインREGバンドリングのためのバンドルのサイズが2REGsにシグナリングされる場合、端末は該当CORESET上でブラインド検出を行うにおいて、周波数ドメインにおいて連続した2つのREGが1つのバンドルを構成すると仮定してリソースマッピングなどを決定することができる。
【0122】
上述したように、時間ドメインREGバンドリングのサイズは、バンドリングが適用されるリソース領域(e.g.,CORESET)の時間ドメインDurationの約数に決定される。例えば、時間ドメインのバンドリングが適用されるリソース領域のDurationが1,2,3,4の4つのケースを仮定する時、各々のケースに対して加用な時間ドメインのバンドリングのサイズの組み合わせは、(1)、(1,2)、(1,3)、(1,2,4)である。即ち、リソース領域のDuration N=1,2,3 symbolsでる場合、時間ドメインREGバンドリングが適用されないか(i.e.,バンドリングのサイズ=1)、又は時間ドメインREGバンドリングが適用されれば、そのバンドリングのサイズはリソース領域のDuration Nと同一に設定されると解釈できる。
【0123】
バンドリングのサイズをリソース領域のDurationの約数に設定することが好ましい理由は、もしバンドリングのサイズがリソース領域のDurationの約数に設定されないと、1バンドル内で互いに異なるREGが異なる周波数リソースを使用できるので、これを回避するためである。例えば、特定のCORESETに時間ドメインのバンドリングが適用され、バンドルのサイズ=2REGsであり、CORESETのDurationが3symbolである場合は、CORESETに設定されたBundleのうち、バンドル1及び3は互いに異なるPRBにかけており、バンドル1及び3に対しては時間ドメインのバンドリングが不可能になる。
【0124】
本発明の他の例として、分散リソースマッピングの場合は、時間/周波数ドメインREGバンドリングのうち1つのみが適用されるものと定義できる。例えば、6つのREGで構成されたCCEに時間/周波数ドメインREGバンドリングが全て適用され、時間ドメインバンドルのサイズは3であり、周波数ドメインのバンドルのサイズが2である場合を仮定する。この場合、周波数ダイバーシティーを得るための分散を容易に行えるように、ネットワークは1種類のドメインに対するREGバンドリングのみを行うことができる。
【0125】
局部リソースマッピングの場合、時間/周波数ドメインのバンドリングが全て適用されるか、或いは1つのドメインに対するバンドリングのみを行うようにネットワークにより設定/事前定義される。時間/周波数ドメインのバンドリングが全て行われる場合、2つのドメインにおけるバンドリングが全て適用された1つのバンドルが、リソースインデックスの基本単位として使用されることができる。
【0126】
以上の提案において、リソース領域はCORESETであるか、或いはCORESET内に含まれたsub-CORESETである。複数のsub-CORESETの間は時間ドメインにおいて区分できる。
【0127】
図7は本発明の一実施例によるCORESETとsub-CORESETを示す。
【0128】
図7の(b)において、sub-CORESET0では時間ドメインREGバンドリングが適用されず、周波数ドメインREGバンドリングのみが適用される。sub-CORESET1ではバンドルのサイズ2の時間ドメインREGバンドリングが適用される。リソースインデックスはsub-CORESETごとに独立に行われるか、又はCORESET全体に対してリソースインデックスが行われることができ、どの方式のリソースインデックスを使用するかは、ネットワークが上位階層シグナリングなどを通じて指示することができる。
【0129】
図8は本発明の一実施例によるリソースインデックスを説明する図である。
【0130】
図8の(a)sub-CORESET個別的インデックスは、互いに異なる探索空間を設定することが容易であり、(b)CORESET全体に対するリソースインデックス(i.e.,combined インデックス)は、時間/周波数ドメインREGバンドリングを同時に行うための方法の1つとして使用できる。(a)Separateインデックスの場合、迅速なデコーディングが求められるDCIに対する探索空間とデコーディング時間に対する制約が少ないDCIに対する探索 空間を分離設定するための用途に使用できる。
図8では便宜上、1st symbolから周波数を先にする(frequency-first)方式でリソースインデックスが行われたが、リソースインデックスはインターリービングなどの適用により変更できる。
【0131】
以上では、主に時間/周波数ドメインにおいて連続したREGの間のバンドリングについて説明したが、時間/周波数REGバンドリングはバンドリングパターンにより定義されることもできる。例えば、周波数ドメインREGバンドリングのためにバンドリングパターンが{2,1,2,1}のように定義される場合、1つのCCEを構成する6つのREGのうち、{REG0,REG1}、{REG2}、{REG3,REG4}、{REG5}が各々REGバンドルを構成することができる。
【0132】
バンドリングパターンは、時間ドメインREGバンドリングにも使用できる。例えば、時間ドメインREGバンドリングが適用されるリソース領域のDurationが3symbolsである場合、ネットワークは{2,1}のバンドリングパターンをシグナリングすることができる。バンドリングパターン{2,1}は、時間ドメインにおいて2つの連続したREGの1つのバンドルを構成し、続く1つのREGがさらに他のバンドルを構成することを意味する。パターンを構成するバンドルごとの時間バンドリングタイプ1/2は、予め定義されるか或いは上述した方法によってシグナリングされる。
【0133】
Inter-CCEバンドリング
【0134】
Intra-CCEバンドリングと同様に、Inter-CCEバンドリングでもバンドリングの適用有無及び/又はバンドリングのサイズがネットワークによりシグナリングされることができる。上述したREG level バンドリングに関連する提案がCCE level バンドリングにも適用でき、以上の提案においてREGをCCEに代替してInter-CCEバンドリングを具現することも可能である。
【0135】
Inter-CCEバンドリングを上述した方式で具現する場合、リソースインデックスなどの過程においてさらなる制約が発生することができる。例えば、Inter-CCEバンドリングが常に適用されると仮定する場合、Inter-CCEバンドリングのサイズを仮定してCCEインデックスが行わなければならない場合が発生し得る。例えば、CCEインデックスは互いに連続であるが時間/周波数の位置が不連続である他のCCEがInter-CCEバンドリングされる場合があり得るので、バンドリングのサイズを考慮してCCEインデックスが行われることができる。
【0136】
従って、ネットワークはInter-CCEバンドリングを適用する場合、Inter-CCEバンドリングの適用有無とバンドリングのサイズのみを設定し、端末はInter-CCEバンドリングが適用される場合に時間/周波数ドメインにおいて連続したリソースがバンドリングのサイズ内に存在すると、同一のプリコーディングが適用されると仮定することができる。
【0137】
Inter-CCEバンドリングのためのバンドルのサイズは、Intra-CCEバンドルのサイズとは独立である。又はInter-CCEバンドリングのための最大バンドルのサイズが特に定義され、他のCCEに属したREGが互いに隣接する場合、最大バンドルのサイズ内では端末が同一のプリコーディングを仮定することと予め定義されるか、或いはネットワークによってシグナリングされることができる。
【0138】
また、インターリービングが適用されたCORESETにおいて、Inter-CCEバンドリングはインターリービング単位のサイズを設定することと代替できる。階層的(Hierarchical)PDDCH構造を効率的に構成するために、及び/又はCORESETの間のブロッキング(blocking)の可能性を低くするために、REGバンドルセット単位のインターリービングが導入されることができる。例えば、ネットワークはインターリービングが適用されたCORESETにおいて高い集合レベルの候補を構成する各々のCCEに属したREGを連続的に配置し、REGバンドルのセットをインターリービングすることができる。REGバンドルセットに基づくインターリービングが行われ、REGバンドルセットのサイズが(CORESETごとに)設定されると、端末はREGバンドルセットのサイズがInter-CCE REGバンドリングのサイズと同じであると仮定することができる。
【0139】
一例として、インターリービングが行われる1symbol CORESETにおいて、REG{0,1,2,3,4,5}がCCE0を構成し、REG{6,7,8,9,10,11}がCCE1を構成し、CCE0とCCE1が集合レベル2の候補を構成すると、ネットワークは各々のCCEを構成するREGを1つずつペアリングしてインターリービングを行うことができる。例えば、REG{0,6}、{1,7}、{2,8}、{3,9}、{4,10}、{5,11}がインターリービング単位として使用されることができる。
【0140】
<Wideband Reference Signal>
【0141】
NRではシステムの柔軟性を向上させるために、Common RSを減らし、UE-specific DMRS(demodulation reference signal)を中心として動作する方案が論議されている。ところが、制御チャネルのチャネル推定性能及び推定、位相追跡(tracking)などを目的として周期的にWideband RSが伝送されることができる。Wideband RSが使用される場合、チャネル推定時に端末が使用できるRSの数が増えるので、チャネル推定性能が向上される。また端末がWideband RSセル或いはビームレベルの測定を行ってセル変更、ビーム変更などの手順がより効率的に進行されることができる。
【0142】
NRの制御チャネルにUE-dedicatedビーム形成方式又は送信ダイバーシティー方式などを適用して制御情報を送受信することができるが、Wideband RSは送信ダイバーシティー方式にもっと適合する。UE-dedicatedビーム形成方式では各々の端末のチャネル状況に合わせて受信SNRを最大化できるプリコーディングが適用されるので、狭帯域の動作にもっと適合する。従って、Wideband RSが適用されるリソース領域では送信ダイバーシティー方式を使用した方がより適切である。
【0143】
NRにおいて、送信ダイバーシティー方式として2-Port SFBC(space frequency block coding)、1-Port RB levelプリコーダサイクリング、1-Port SCDD(stacked cyclic delay diversity)などの技法を使用できる。1-Port RB levelプリコーダサイクリングは高いALにおいて優れた性能を有し、端末の側面でUE-dedicatedビーム形成と同一の動作でデコーディングを行うことができるという長所がある。しかし、1-Port RB levelプリコーダサイクリング技法にWideband RSを適用するためには、さらなるシグナリングが必要である。
【0144】
端末はWideband RSが伝送される領域において同一のプリコーダが使用されていると仮定するので、該当領域内のRSを全て使用してチャネル推定を行い、測定、トレッキングなどを行うことができる。反面、1-Port RB levelプリコーダサイクリングは、RBごとに異なるプリコーダを使用してビームダイバーシティー利得を得る方式である。従って、プリコーダサイクリング技法とWideband RSを同時に適用するためには、以下のような情報要素がシグナリングされる必要がある。以下の情報要素は上位階層シグナリングなどを通じて指示されるか、初期接続過程でシグナリングされる。以下の情報要素の全部或いは一部が端末にシグナリングされることができ、一部のみが端末にシグナリングされる場合は、シグナリングされない情報要素は予め定義されることができる。
【0145】
(i) Wideband RSの周期
【0146】
Wideband RSが伝送される周期或いはサブフレームセットなどが上位階層シグナリングなどを通じて端末に指示される。端末はWideband RSが伝送されるスロットではWideband RSに基づいて制御チャネルデコーディングを行う。
【0147】
(ii) Wideband RSの伝送領域
【0148】
スロット内でWideband RSが伝送される時間/周波数領域がシグナリングされることができる。Wideband RS周波数領域はUE minimum Bandwidth(i.e.,NRにて規定する最小BW)の倍数単位でシグナリングされ、さらにWideband RSの開始点などがシグナリングされることができる。Wideband RSの時間領域であってWideband RSが伝送されるシンボル(又はシンボルセット)がシグナリングされることもできる。
【0149】
さらに他の方法として、Wideband RSの伝送領域はCORESET(或いはsubCORESET)単位でシグナリングされることができる。例えば、CORESET ConfigurationにWideband RSの伝送有無などを含ませる方法であって、Wideband RSの伝送領域がシグナリングされることができる。一例として、
図7(b)のようにsubCORESETが設定され、subCORESET0のみにWideband RSが適用される場合、subCORESET1のREG(又はREGバンドル)にはWideband RSが伝送されるsubCORESET0のプリコーダとは異なるプリコーダが適用されることができる。
【0150】
(iii) Wideband内における同一のプリコーディングパターン
【0151】
上述したように、1-Port RB levelプリコーダサイクリングが使用される場合、各々のRB或いはRBグループごとにプリコーダが変更されることができる。従って、基地局はWideband RSが伝送される領域のうち、同一のプリコーダが適用されるRBパターンなどをシグナリングすることができる。例えば、ネットワークはWideband RSが適用されるリソース領域内のプリコーディング情報を端末に知らせることができる。
【0152】
以下の
図9では、パターン、sub-パターンなどの概念を用いてプリコーディング情報を端末に送信する方案を説明するが、本発明はこれに限られず、プリコーディング情報は様々な方式で送信できる。またシグナリングオーバーヘッドなどを減らすために以下のプリコーディング情報のうち、少なくとも一部が予め定義されることもできる。例えば、Wideband RSが使用されるリソース領域におけるプリコーディング関連パターンが予め定義されることができる。例えば、プリコーディング関連パターンが以下にて提案するパターン及びsub-パターンなどを使用して定義されることができる。
【0153】
図9は本発明の一実施例による同一のプリコーディングパターンを指示する方法を説明するための図である。
図9において同じ数字は同一のプリコーディングが適用されることを意味する。
【0154】
1-Port RB levelプリコーダサイクリングが使用される場合、ネットワークは同一のプリコーディングが適用される区間を端末に知らせるためにパターン長さ、サブ-パターン長さなどをシグナリングする。ここで、パターンはプリコーダサイクリング周期を意味し、サブ-パターンはパターン内で同一のプリコーディングが適用されるリソース区間を意味する。
【0155】
例えば、
図9の(a)においてネットワークはパターン長さ6を、サブ-パターン長さ2を端末にシグナリングすることができる。端末はWideband RSが適用される区間にパターン及びサブ-パターンを適用して同一のプリコーディングが適用されたリソースを識別することができ、該当リソースに基づいてチャネル推定、推定、トレッキングなどを行うことができる。
【0156】
図9の(b)はWideband RSを適用するための他の例を示す。
図9の(b)のように、Wideband RSが伝送されることは、区間ごとに測定を行う時に効果的である。また、CCEを構成するREG/REGバンドル又は候補を構成する互いに異なるCCEが互いに異なるサブ-パターンに分散される場合、有効なバンドリングのサイズが相対的に大きくなるので、周波数ダイバーシティーの利得を得ることができ、またチャネル推定性能が向上される。
【0157】
<Configurable RS Density>
【0158】
図4にて提案するRSマッピング方式のうち、(a)タイプ1はFull Loaded RS方式、(b)タイプ2はFront Loaded RS方式と呼ばれ、Front Loaded RS方式はFull loaded RS方式に比べて制御信号に対して低いコーディングレートを保障できるという長所がある。
【0159】
さらに、Full Loaded RS方式においてコーディングレートを低くするための方式が提案される。一例として、コーディングレートを低くするために、チャネル推定性能に基づいてRS Densityを調節することができる。
【0160】
図10は本発明の一実施例によってRS密度を調節するためのRSパターンを示す。
図10においてRSパターン(i.e.,RSが伝送されるREの位置)は変更可能である。例えば、
図4のようにRSがマッピングされることができる。
【0161】
図10を参照すると、各々のRSパターンによってRS Densityが異なるように設定される。従って、制御情報伝送のためのData REの数も各々のRSパターンによって異なるように設定される。3つのRSパターンの全部或いは一部がNR制御チャネルのために定義されることができる。
【0162】
ネットワークはチャネル環境が優れた端末或いはチャネル推定性能が保障される端末(或いは端末グループ)に相対的に低いdensityのRSパターンを設定できる。例えば、各々のCORESETごとに該当CORESET内で端末が仮定すべきRSパターンが設定される。端末はCORESETごとのRS Configurationによって該当CORESETにおけるRSパターンを仮定することができる。
【0163】
各々のCORESETにおいて端末が仮定すべきRSパターンは(さらなるシグナリングなしに)、CORESET Durationに連携して決定される。例えば、設定可能なCORESET Durationが1,2,3symbolである場合、端末は各々のDurationに対して各々のRSパターンが使用されると仮定できる。CORESET Durationが1である場合、(a)1/3RSパターンが使用され、CORESET Durationが2である場合、1/4RSパターンが使用され、CORESET Duration3である場合は、1/6RSパターンが使用されると設定/予め定義できる。
【0164】
このようなCORESET DurationとRSパターンの間の連携(association)の適用は、時間ドメインのバンドリングの有無によって決定される。例えば、時間ドメインのバンドリング(e.g.,端末は、時間ドメインにおいて同じバンドルに属するREGは同一のプリコーディングを仮定できる)が適用されるCORESETの場合、CORESET Durationによって予め決められたRSパターンが使用される。時間ドメインのバンドリングが適用されない場合、CORESET Durationに関係なく特定のRSパターン(e.g.,1/3RSパターン)のみが使用されるように予め定義できる。時間ドメインのバンドリングが適用される場合、時間ドメインのバンドリングによってチャネル推定性能が向上されるので、REG当たりのRS Densityを下げてもチャネル推定性能が大きく低下しないためである。
【0165】
このような方法により、チャネル推定性能は保障しながら、さらなるコーディング利得を得ることができる。例えば、低密度のRSパターンを使用する場合、
図4のタイプ2と同様の効果を期待できる。
【0166】
なお、各々のCORESETにおいて端末が仮定すべきRSパターンは(さらなるシグナリングなしに)各々のCORESETのバンドリングオプションに連携して決定される。NR-PDCCHに対して時間/周波数ドメインにおいてREGバンドリングが可能であり、REGバンドリングを通じてチャネル推定の側面で性能向上を期待できる。このようにREGバンドリングにより十分なチャネル推定性能が得られると、RS Densityを下げることによりコーディングレートの側面でも利得を得ることが好ましい。
【0167】
従って、本発明の一実施例では、全体バンドリングのサイズに連携してRS密度を決定できる。例えば、時間/周波数ドメインにおいてバンドルのサイズは(Time、 Frequency)=(1,6)、(2,3)、(3,2)、(2,1)、(3,1)(但し、1symbol CORESETの場合、(1,2)、(1,3)も可能)があり得るが、時間及び周波数ドメインにおいてバンドルのサイズの合計が5以上である場合、1/6のRS Densityに該当するRSパターンを使用できる。一方、時間及び周波数ドメインにおいてバンドルのサイズの合計が5より小さい場合には、1/3のRS Densityに該当するRSパターンを適用できる。
【0168】
さらに他の例として、時間ドメインのバンドリングがコーディングレートを減らすための目的で使用される場合(e.g.,時間ドメインバンドルのREGのうち、一部REGにのみRSが伝送)、周波数ドメインバンドルのサイズに基づいてRS Densityが決定される。一例として、周波数ドメインバンドルのサイズが2(REGs)より大きい場合、1/6のRS Densityに該当するRSパターンが使用され、周波数ドメインバンドルのサイズが1或いは2である場合は、1/3、1/4のRS Densityに該当するRSパターンが使用される。
【0169】
上述したConfigurable RSパターン(又はCORESET Duration based RSパターン)は、チャネル推定性能とコーディングレートの側面で効率性を向上させることができるが、互いに異なるCORESET Durationを有するCORESETが重畳される場合に対する動作方式が定義される必要がある。
【0170】
図11は本発明の一実施例によって互いに異なるCORESET Durationを有するCORESETが重畳される場合を示す図である。
【0171】
図11を参照すると、Duration1のCORESET0とDuration3のCORESET1が部分的に重畳(overlap)する。CORESET0では1/3RSパターンが使用され、CORESET1では時間ドメインのバンドリングが適用され(e.g.,バンドルのサイズ:周波数ドメインでは1&時間ドメインでは3)、1/6RSパターンが使用されると仮定する。この場合、Region0ではRSパターンが重複して設定されるので、Region0でRSパターンをどのように処理するかが予め定義されていないと、チャネル推定を始めとした端末のブラインドデコーディング過程で端末がRSを間違って参照するか或いはデコーディング性能が低下するなどの問題が発生し得る。
【0172】
互いに異なるCORESETの重畳により時間/周波数ドメインにおいてRSパターンが重複して設定される場合に発生し得る問題を解決するために、以下の(i)~(iv)の方式が提案される。以下のオプションのうち、特定オプションがCORESET重畳時に使用されるように予め定義されるか、或いはネットワークが特定オプションを端末に設定することができる。又は以下のオプションはRSパターンとは関係なく(e.g.,互いに異なるCORESETのRSパターンが同じ場合にも)CORESETが重複される場合にも適用できる。
【0173】
(i) オプション1: 該当CORESETのRSパターンのみを仮定
【0174】
NR-PDCCHのために基本的に端末-特定DMRSが使用される。従って、端末は特定CORESETに属した制御チャネル候補に対するブラインドデコーディングを行う時、該当CORESETのRSパターンのみを仮定できる。オプション1のような動作のためには、ネットワークが同一のリソースに同一のRSポートを用いて互いに異なるPDCCHを伝送しないことを前提できる。例えば、端末は
図11においてRegion1、2には常にCORESET1で設定されたRSパターンが使用されると仮定できる。端末はRegion0でCORESET0の候補に対するブラインドデコーディングを行う時はCORESET0のRSパターンのみが存在すると仮定し、Region0でCORESET1の候補に対するブラインドデコーディングを行う時にはCORESET1のRSパターンのみが存在すると仮定して、ブラインドデコーディングを行う。
【0175】
(ii) オプション2: RSパターンを変更
【0176】
多数のCORESETが1つの端末に設定され、時間/周波数ドメインにおいてCORESETが重畳する区間が存在する場合、特定のCORESETのRSパターンがCORESETの全体或いは重畳区間で変更できる。このために、ネットワークはCORESETを設定する時、該当CORESETのRSパターン情報(e.g.,周波数シフトを示すv-shift情報)を共に設定することができる。
【0177】
又はネットワークのシグナリング無しに、端末はCORESETが重畳する場合、特定CORESETのRSパターンが予め定義されたパターンに変更されると仮定することもできる。
【0178】
このためにCORESETの間の優先順位が定義され、低い優先順位のCORESETのRSパターンを変更することができる。高い優先順位を有するCORESETは、例えば、PDCCHの伝送有無に関係なく伝送されるRS(e.g.,Wideband RS)などが伝送されるCORESETであることができ、端末はこのようなCORESETのRSパターンは変更されないと仮定することができる。
【0179】
なお、RSパターンが予め定義されたパターンに変更される時、ここで予め定義されたパターンは、例えば、v-shift値(e.g.,RSの位置が周波数ドメインにおいてv-shift値だけ移動)などを通じて定義できる。
【0180】
(iii) オプション3: 他のCORESETのレートマッチング(Rate matching)
【0181】
PDCCHの伝送有無に関係なく伝送されるRS(e.g.,Wideband RS)が特定CORESET(或いは特定時間/周波数領域)で伝送され、該当CORESETと重畳するさらに他のCORESETが設定されたと仮定する。この場合、端末は各々のCORESETに対するブラインドデコーディングを行う時、他のCORESETのRSパターン位置は制御情報のマッピングにおいてレートマッチングされると仮定できる。
【0182】
この場合、RSパターンの位置に対して制御情報がレートマッチングされるので、制御情報のコーディングレートが増加し、結果的に端末のデコーディング性能が低下する。また、同一の時間/周波数リソースにおいてRSパターンが重複的に設定される場合、該当領域においてRSを使用できないことがある。例えば、
図10の1/3RSパターンと1/6RSパターンが各々異なるCORESETで使用される場合、1/6RSパターンによるRS REは1/3パターンによってもRS REに重複設定される。
【0183】
このような問題を解決するために、オプション3が使用される場合、RS RE位置がRSパターンの間で重複しないようにRSパターンを決定する必要がある。RSが伝送されるREが重複しないようにするために、オプション2で設定されたRSパターン変更方法を使用できる。
【0184】
(iv) オプション4: 優先順位の高いCORESETのRSパターンを使用
【0185】
PDCCHの伝送有無に関係なく伝送されるRS(e.g.,Wideband RS)が特定CORESET(又は特定時間/周波数領域)で伝送され、該当CORESETと重畳されるさらに他のCORESETが設定される場合、端末は各々のCORESETに対するブラインドデコーディングを行う時、CORESETの重畳区間(e.g.,
図11のRegion0)では高い優先順位を有するCORESETのRSパターンのみを仮定できる。例えば、端末は低い優先順位を有するCORESETで定義されたRSパターンはCORESETの重畳区間で使用されないと仮定することができる。
【0186】
CORESETの優先順位はネットワークにより設定されるか、或いは予め定義される。CORESETの優先順位が予め定義される場合、共通探索空間を含むCORESET、Wideband RS(e.g.,PDCCHの伝送有無に関係なく一定の領域で一定の間隔で伝送されるRS)が伝送されるCORESETなどに高い優先順位が付与されることができる。
【0187】
もしWideband RSが伝送されるCORESETとDMRSが伝送されるCORESETが全体又は一部として重畳し(e.g.,
図11においてCORESET0でwideband RSが使用され、CORESET1でDMRSが使用される場合)、オプション3又は4が使用される場合、端末はCORESET1で時間ドメインのバンドリングが適用されても、Region0とRegion1の各々に対して個々にチャネル推定を行うことができる。例えば、端末はRegion0ではWideband RSを用いたチャネル推定結果を該当REG内に適用し、Region1ではDMRSを用いたチャネル推定結果を該当REG内に適用することができる。この時、端末は時間ドメインのバンドリングはRegion1のみに適用されると仮定できる。CORESETが重畳される領域における時間ドメインバンドルのサイズは該当CORESETのバンドルのサイズとは異なるように適用されると解釈できる。Region2では時間ドメインのバンドリングがCORESETの設定によって決定される。
【0188】
図12は本発明の一実施例による下りリンク制御情報の送受信方法の流れを示す図である。
図12は上述した内容に対する例示的な具現であり、本発明は
図12により限られず、上述した内容と重複する説明は省略できる。
【0189】
図12を参照すると、基地局はREGに対するバンドリング情報を上位階層シグナリングを通じて送信できる(1205)。各々のREGは1RB及び1OFDMシンボルに該当できる。基地局はCORESET Configurationの上位階層シグナリングを通じてバンドリング情報を送信できる。
【0190】
1つ又は2つ以上のCORESETが1つの端末に設定されることができる。例えば、基地局は1つ又は2つ以上のCORESET Configurationを1つの端末に送信することにより、1つ又は2つ以上のCORESETを設定できる。各々のCORESETごとにバンドリング情報及びCCE-to-REGマッピングタイプが指示(e.g.,CORESET Configurationを通じて指示)される。バンドリング情報は1REGバンドルを構成するREGの数を示すバンドルのサイズ情報を含む。CORESETのCCE-to-REGマッピングタイプは、局部(localized)マッピングタイプ(e.g.,Non-interleaved mapping)とインターリービング(interleaved)マッピングタイプのうちいずれか1つを指示することができる。
【0191】
以下、説明の便宜上、CORESETのCCE-to-REGマッピングタイプがインターリービングマッピングタイプに設定されたと仮定する。また、CORESETが複数のOFDMシンボル上に設定されたと仮定する。一例として、CORESETを構成する複数のOFDMシンボルの数は2又は3である。
【0192】
基地局は下りリンク制御情報(DCI)を生成できる(1210)。
【0193】
基地局は生成されたDCIをPDCCHを通じて送信できる(1215)。
【0194】
バンドリング情報が第1の値を指示すると、基地局はCORESET内で同一のRB上に位置し、他のOFDMシンボルに該当するREGのみを1つのREGバンドルにバンドリングできる。バンドリング情報が第2の値を指示すると、基地局はCORESET内で同一のRB上に位置し、他のOFDMシンボルに該当するREGだけではなく、他のRB上に位置するREGを共に1つのREGバンドルにバンドリングすることができる。基地局はREGバンドリングの結果により同一のREGバンドルに属するREGに対して同一のプリコーディングを適用してDCIを送信することができる。
【0195】
端末は複数のOFDMシンボル上に設定された制御リソースセット(CORESET)内で下りリンク制御チャネル(PDCCH)に対するブラインド検出を行うことができる(1220)。
【0196】
端末はブラインド検出されたPDCCHから下りリンク制御情報(DCI)を得る(1225)。端末はバンドリング情報が第1の値を指示すると、CORESET内で同一のRB上に位置し、他のOFDMシンボルに該当するREGのみが1つのREGバンドルにバンドリングできる。バンドリング情報が第2の値を指示すると、端末はCORESET内で同一のRB上に位置し、他のOFDMシンボルに該当するREGだけではなく、他のRB上に位置するREGを共に1つのREGバンドルにバンドリングできる。例えば、バンドリング情報が第1の値を指示すると、端末は時間ドメインREGバンドリングを行い、バンドリング情報が第2の値を指示すると、端末は時間-周波数 ドメインREGバンドリングを行うことができる。
【0197】
端末はREGバンドリングの結果によって同一のREGバンドルに属するREGに対して同一のプリコーディングを仮定してPDCCHに対するブラインド検出を行うことができる。例えば、端末は同一のREGバンドルに属したREGを通じて受信される参照信号に同一のプリコーディングが適用されたと仮定してPDCCHに対する復調(demodulation)を行うことができる。
【0198】
バンドリング情報が第1の値を指示する場合、1REGバンドルのサイズがCORESETを構成する複数のOFDMシンボルの数と同一に設定される。
【0199】
バンドリング情報が第2の値を指示する場合、1REGバンドルのサイズは1CCE(control channel element)を構成するREGの数と同一に設定される。
【0200】
CCE-to-REGマッピングのためのインターリービングは、REGバンドルインデックスを用いてREGバンドル単位で行われる。
【0201】
CCE-to-REGマッピングタイプによって支援されるバンドルのサイズが異なる。
【0202】
一例として、バンドリング情報は同一のCCE内に属するREGのバンドリングのためのイントラ(intra)-CCEバンドルのサイズ情報及び他のCCEに属するREGのバンドリングのためのインタ(inter)-CCEバンドルのサイズ情報のうちいずれか1つを含む。バンドリング情報がインタ-CCEバンドルのサイズ情報を含む場合、端末は同一のインタ-CCEバンドルに属する他のCCEのREGに対して同一のプリコーディングを仮定して、PDCCHのブラインド検出を行うことができる。
【0203】
図13は本発明の一実施例による無線通信システム100における基地局105及び端末110の構成を示したブロック図である。
図13に示した基地局105と端末110の構成は、上述した方法を実施するための基地局と端末の例示的な具現であり、本発明の基地局と端末の構成は
図13により限られない。基地局(105)はeNB又はgNBとも呼ばれ、端末110はUEとも呼ばれる。
【0204】
無線通信システム100を簡略に示すために、1つの基地局105と1つの端末110を示したが、無線通信システム100は1つ以上の基地局及び/又は1つ以上の端末を含む。
【0205】
基地局105は、送信(Tx)データプロセッサ115、シンボル変調器120、送信器125、送受信アンテナ130、プロセッサ180、メモリ185、受信器190、シンボル復調器195及び受信データプロセッサ197を含むことができる。そして、端末110は、送信(Tx)データプロセッサ165、シンボル変調器175、送信器175、送受信アンテナ135、プロセッサ155、メモリ160、受信器140、シンボル復調器155及び受信データプロセッサ150を含むことができる。送受信アンテナ130、135はそれぞれ基地局105及び端末110に1つが示されているが、基地局105及び端末110は複数の送受信アンテナを備えている。よって、本発明による基地局105及び端末110はMIMO(Multiple Input Multiple Output)システムを支援する。また、本発明による基地局105はSU-MIMO(Single User-MIMO)MU-MIMO(Multi User-MIMO)方式の全てを支援することができる。
【0206】
下りリンク上で、送信データプロセッサ115はトラフィックデータを受信し、受信したトラフィックデータをフォーマットしてコードし、コードされたトラフィックデータをインタリーブして変調し(又はシンボルマッピングし)、変調シンボル(“データシンボル”)を提供する。シンボル変調器120はこのデータシンボルとパイロットシンボルを受信及び処理してシンボルのストリームを提供する。
【0207】
シンボル変調器120は、データ及びパイロットシンボルを多重化し、これを送信器125に送信する。ここで、それぞれの送信シンボルはデータシンボル、パイロットシンボル又はゼロの信号値であり得る。それぞれのシンボル周期で、パイロットシンボルが連続的に送信されることもできる。パイロットシンボルは周波数分割多重化(FDM)、直交周波数分割多重化(OFDM)、時分割多重化(TDM)又はコード分割多重化(CDM)シンボルであり得る。
【0208】
送信器125はシンボルのストリームを受信し、これを1つ以上のアナログ信号に変換し、さらにこのアナログ信号を追加的に調節して(例えば、増幅、フィルタリング及び周波数アップカンバーティング(upconverting)して、無線チャネルを介した送信に適した下りリンク信号を発生させる。すると、送信アンテナ130は発生した下りリンク信号を端末に送信する。
【0209】
端末110の構成において、受信アンテナ135は基地局からの下りリンク信号を受信し、受信された信号を受信器140に提供する。受信器140は受信された信号を調整し(例えば、フィルタリング、増幅、及び周波数ダウンカンバーティング(downconverting))、調整された信号をデジタル化してサンプルを獲得する。シンボル復調器145は受信されたパイロットシンボルを復調し、チャネル推定のためにこれをプロセッサ155に提供する。
【0210】
また、シンボル復調器145はプロセッサ155から下りリンクに対する周波数応答推定値を受信し、受信されたデータシンボルに対してデータ復調を行って(送信されたデータシンボルの推定値である)データシンボル推定値を獲得し、データシンボル推定値を受信(Rx)データプロセッサ150に提供する。受信データプロセッサ150はデータシンボル推定値を復調(すなわち、シンボルデマッピング(demapping))し、デインタリーブ(deinterleaving)し、デコードして送信トラフィックデータを復旧する。
【0211】
シンボル復調器145及び受信データプロセッサ150による処理はそれぞれ基地局105でのシンボル変調器120及び送信データプロセッサ115による処理に対して相補的である。
【0212】
端末110は上りリンク上で、送信データプロセッサ165はトラフィックデータを処理してデータシンボルを提供する。シンボル変調器170はデータシンボルを受信して多重化し、変調を行い、シンボルのストリームを送信器175に提供することができる。送信器175はシンボルのストリームを受信及び処理して上りリンク信号を発生させる。そして、送信アンテナ135は発生した上りリンク信号を基地局105に送信する。端末及び基地局における送信器及び受信器は、1つのRFユニットで構成される。
【0213】
基地局105で、端末110から上りリンク信号が受信アンテナ130を介して受信され、受信器190は受信した上りリンク信号を処理してサンプルを獲得する。ついで、シンボル復調器195はこのサンプルを処理し、上りリンクに対して受信されたパイロットシンボル及びデータシンボル推定値を提供する。受信データプロセッサ197はデータシンボル推定値を処理し、端末110から送信されたトラフィックデータを復旧する。
【0214】
端末110及び基地局105のそれぞれのプロセッサ155、180はそれぞれ端末110及び基地局105での動作を指示(例えば、制御、調整、管理など)する。それぞれのプロセッサ155、180はプログラムコード及びデータを保存するメモリユニット160、185と連結されることができる。メモリ160、185はプロセッサ180に連結され、オペレーティングシステム、アプリケーション、及び一般ファイル(general files)を保存する。
【0215】
プロセッサ155、180はコントローラー(controller)、マイクロコントローラー(microcontroller)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、マイクロコンピューター(microcomputer)などとも言える。一方、プロセッサ155、180はハードウェア(hardware)又はファームウエア(firmware)、ソフトウェア、又はこれらの組合せによって実現されることができる。ハードウェアを用いて本発明の実施例を実現する場合には、本発明を実行するように構成されたASICs(application specific integrated circuits)又はDSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)などがプロセッサ155、180に備えられることができる。
【0216】
一方、ファームウエア又はソフトウェアを用いて本発明の実施例を具現する場合には、本発明の機能又は動作を行うモジュール、過程又は関数などを含むようにファームウエア又はソフトウェアが構成されることができ、本発明を実行するように構成されたファームウエア又はソフトウェアはプロセッサ155、180内に備えられるとかメモリ160、185に保存されてプロセッサ155、180によって駆動されることができる。
【0217】
端末と基地局の無線通信システム(ネットワーク)間の無線インターフェースプロトコルのレイヤーは通信システムでよく知られたOSI(open system interconnection)モデルの下位3個レイヤーに基づいて第1レイヤーL1、第2レイヤーL2及び第3レイヤーL3に分類されることができる。物理レイヤーは前記第1レイヤーに属し、物理チャネルを介して情報送信サービスを提供する。RRC(Radio Resource Control)レイヤーは前記第3レイヤーに属し、UEとネットワーク間の制御無線リソースを提供する。端末、基地局は無線通信ネットワークとRRCレイヤーを介してRRCメッセージを交換することができる。
【0218】
以上で説明した実施例は本発明の構成要素と特徴が所定の形態に結合されたものである。各構成要素又は特徴は別途の明示的言及がない限り選択的なものとして考慮されなければならない。各構成要素又は特徴は他の構成要素又は特徴と結合しない形態に実施されることができる。また、一部の構成要素及び/又は特徴を結合して本発明の実施例を構成することもできる。本発明の実施例で説明する動作の順序は変更されることができる。一実施例の一部の構成又は特徴は他の実施例に含まれることができ、あるいは他の実施例の対応する構成又は特徴と取り替えられることができる。特許請求範囲で明示的な引用関係がない請求項を結合して実施例を構成するとか出願後の補正によって新しい請求項として含ませることができるのは明らかである。
【0219】
本発明は本発明の精神及び必須特徴から逸脱しない範疇内で他の特定の形態に具体化されることができるのは当業者に明らかである。よって、前記の詳細な説明は全ての面で制限的に解釈されてはいけなく例示的なものとして考慮されなければならない。本発明の範囲は添付の請求項の合理的解釈によって決定されなければならなく、本発明の等価的範囲内での全ての変更は本発明の範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0220】
以上のように本発明は様々な無線通信システムに適用できる。