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特許7267907管理システム及び物品の入出庫の管理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-24
(45)【発行日】2023-05-02
(54)【発明の名称】管理システム及び物品の入出庫の管理方法
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/137 20060101AFI20230425BHJP
【FI】
B65G1/137 A
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2019220714
(22)【出願日】2019-12-05
(65)【公開番号】P2021088452
(43)【公開日】2021-06-10
【審査請求日】2022-08-05
(73)【特許権者】
【識別番号】319007240
【氏名又は名称】株式会社日立インダストリアルプロダクツ
(74)【代理人】
【識別番号】110001678
【氏名又は名称】藤央弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】池田 暁治
【審査官】中田 誠二郎
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/147335(WO,A1)
【文献】特開2000-351422(JP,A)
【文献】特表2012-521338(JP,A)
【文献】特表2009-513457(JP,A)
【文献】特開2019-206415(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 1/137
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
倉庫において管理される物品の入出庫を管理するための管理システムであって、
前記倉庫は、前記物品を保管する複数の棚、前記棚を搬送する少なくとも一つの搬送ロボット、及び前記搬送ロボットによって搬送された前記棚に対して作業員がピッキング作業を行うための複数のピッキングステーションを含み、
前記管理システムは、
前記ピッキング作業における前記物品の関連性に基づいて、複数の物品から構成される物品グループを複数生成する物品グループ生成部と、
前記物品グループ毎に、前記物品グループに属する前記物品を保管する棚の割当てを決定する割当棚決定部と、
前記物品グループ毎に、前記物品グループに属する前記物品の前記ピッキング作業に使用する前記ピッキングステーションの割当てを決定する割当ピッキングステーション決定部と、
前記物品グループに割り当てられた前記棚を、当該物品グループに割り当てられた前記ピッキングステーションに搬送させるように前記搬送ロボットを制御する搬送ロボット制御部と、を備え、
前記割当ピッキングステーション決定部は、
前記複数の物品グループの中からターゲット物品グループを選択し、
前記ターゲット物品グループに割り当てられた前記棚からの距離が最も短い前記ピッキングステーションを、前記ターゲット物品グループに割り当てる前記ピッキングステーションとして決定することを特徴とする管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の管理システムであって、
前記物品グループ生成部は、出荷元が同一である複数の物品から構成される前記物品グループを生成することを特徴とする管理システム。
【請求項3】
請求項2に記載の管理システムであって、
前記割当ピッキングステーション決定部は、前記ターゲット物品グループに属する物品の関するピッキング作業が行われた前記ピッキングステーションの中から、前記ターゲット物品グループに割り当てられた前記棚からの距離が最も短い前記ピッキングステーションを、前記ターゲット物品グループに割り当てる前記ピッキングステーションとして決定することを特徴とする管理システム。
【請求項4】
請求項1に記載の管理システムであって、
前記ピッキング作業の履歴を格納する履歴情報を管理し、
前記物品グループ生成部は、
前記履歴を解析することによって、同時に前記ピッキング作業が行われる可能性が高い物品を特定し、
前記特定された物品から前記物品グループを生成することを特徴とする管理システム。
【請求項5】
請求項1に記載の管理システムであって、
前記複数の物品グループは、第1の物品グループを含み、
前記複数のピッキングステーションは、第1のピッキングステーションを含み、
前記第1の物品グループには、前記第1のピッキングステーションが割り当てられ、
前記割当ピッキングステーション決定部は、
前記第1の物品グループに関する前記ピッキング作業の終了を検知した場合、前記ピッキング作業が行われている他の物品グループを特定し、
前記他の物品グループに前記第1のピッキングステーションを割り当て、
前記搬送ロボット制御部は、前記他の物品グループに割り当てられた前記棚を、前記第1のピッキングステーション及び前記他の物品グループに割り当てられる前記ピッキングステーションのいずれかに搬送させるように前記搬送ロボットを制御することを特徴とする管理システム。
【請求項6】
管理システムが実行する、倉庫において管理される物品の入出庫の管理方法であって、
前記倉庫は、前記物品を保管する複数の棚、前記棚を搬送する少なくとも一つの搬送ロボット、及び前記搬送ロボットによって搬送された前記棚に対して作業員がピッキング作業を行うための複数のピッキングステーションを含み、
前記管理システムは、前記ピッキング作業を制御する計算機と、前記搬送ロボットを制御する搬送ロボット制御部と、を含み、
前記物品の入出庫の管理方法は、
前記計算機が、前記ピッキング作業における前記物品の関連性に基づいて、複数の物品から構成される物品グループを複数生成する第1のステップと、
前記計算機が、前記物品グループ毎に、前記物品グループに属する前記物品を保管する棚の割当てを決定する第2のステップと、
前記計算機が、前記物品グループ毎に、前記物品グループに属する前記物品の前記ピッキング作業に使用する前記ピッキングステーションの割当てを決定する第3のステップと、
前記搬送ロボット制御部が、前記物品グループに割り当てられた前記棚を、当該物品グループに割り当てられた前記ピッキングステーションに搬送させるように前記搬送ロボットを制御する第4のステップと、を含み、
前記第3のステップは、
前記計算機が、前記複数の物品グループの中からターゲット物品グループを選択する第5のステップと、
前記計算機が、前記ターゲット物品グループに割り当てられた前記棚からの距離が最も短い前記ピッキングステーションを、前記ターゲット物品グループに割り当てる前記ピッキングステーションとして決定する第6のステップと、を含むことを特徴とする物品の入出庫の管理方法。
【請求項7】
請求項6に記載の物品の入出庫の管理方法であって、
前記第1のステップは、前記計算機が、出荷元が同一である複数の物品から構成される前記物品グループを生成するステップを含むことを特徴とする物品の入出庫の管理方法。
【請求項8】
請求項7に記載の物品の入出庫の管理方法であって、
前記第6のステップは、前記計算機が、前記ターゲット物品グループに属する物品の関するピッキング作業が行われた前記ピッキングステーションの中から、前記ターゲット物品グループに割り当てられた前記棚からの距離が最も短い前記ピッキングステーションを、前記ターゲット物品グループに割り当てる前記ピッキングステーションとして決定するステップを含むことを特徴とする物品の入出庫の管理方法。
【請求項9】
請求項6に記載の物品の入出庫の管理方法であって、
前記管理システムは、前記ピッキング作業の履歴を格納する履歴情報を管理し、
前記第1のステップは、
前記計算機が、前記履歴を解析することによって、同時に前記ピッキング作業が行われる可能性が高い物品を特定するステップと、
前記計算機が、前記特定された物品から前記物品グループを生成するステップと、を含むことを特徴とする物品の入出庫の管理方法。
【請求項10】
請求項6に記載の物品の入出庫の管理方法であって、
前記複数の物品グループは、第1の物品グループを含み、
前記複数のピッキングステーションは、第1のピッキングステーションを含み、
前記第1の物品グループには、前記第1のピッキングステーションが割り当てられ、
前記物品の入出庫の管理方法は、
前記計算機が、前記第1の物品グループに関する前記ピッキング作業の終了を検知した場合、前記ピッキング作業が行われている他の物品グループを特定するステップと、
前記計算機が、前記他の物品グループに前記第1のピッキングステーションを割り当てるステップと、
前記搬送ロボット制御部が、前記他の物品グループに割り当てられた前記棚を、前記第1のピッキングステーション及び前記他の物品グループに割り当てられる前記ピッキングステーションのいずれかに搬送させるように前記搬送ロボットを制御するステップと、を含むことを特徴とする物品の入出庫の管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物流を管理するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
荷物の搬送作業を担う搬送ロボットは、無人搬送車又はAGV(Automatic Guided Vehicle)と呼ばれる。搬送ロボットは、倉庫、工場、及び港湾等の施設内で広く導入されている。
【0003】
また、近年の顧客ニーズの多様化を受けて、通信販売用の倉庫のように、多種少量の物品を扱う倉庫が増加している。管理すべき物品の性質上、物品を探し、積荷を行うことに時間及び人員コストがかかる。そのため、通信販売用の倉庫では、単一物品を大量に扱う倉庫以上に、施設内の物流の作業自動化が求められている。
【0004】
例えば、物品を収納する棚を搬送する搬送ロボットを用いて倉庫管理を効率化するシステムが知られている。搬送ロボットは、倉庫管理を統括するシステムの指示にしたがって、倉庫内で棚を搬送する。
【0005】
倉庫における物品の配置を決定する技術として特許文献1に記載の技術が知られている。特許文献1には、「複数の商品の保管すべき位置を予め定めた複数の保管領域のうちから決定するための商品配置計画支援システムにおいて、商品の保管後に行うべき作業の同時性に基づいて定められた各商品の関連性の度合いに関する情報を取得し、その取得した各商品の関連性の度合いに関する情報に基づいて、各商品の関連性の度合いに応じてその保管すべき位置を上記複数の保管領域から決定する。」と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2000-351422号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の技術は、保管領域まで作業員が移動し、作業を行うことを前提としている。一方、近年のシステムでは、搬送ロボットが、物品を収納する棚をピッキングステーションまで移動させ、作業員はピッキングステーションにてピッキング作業を行う。そのため、ピッキング作業を効率化するためには、ピッキング作業を行うピッキングステーションも適切に決定する必要がある。したがって、特許文献1に記載の技術だけでは、ピッキング作業の効率化には限界がある。
【0008】
本発明は、ピッキング作業の効率化を実現可能な、物品の保管場所及びピッキングステーションの割当を決定するシステム及び方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願において開示される発明の代表的な一例を示せば以下の通りである。すなわち、倉庫において管理される物品の入出庫を管理するための管理システムであって、前記倉庫は、前記物品を保管する複数の棚、前記棚を搬送する少なくとも一つの搬送ロボット、及び前記搬送ロボットによって搬送された前記棚に対して作業員がピッキング作業を行うための複数のピッキングステーションを含み、前記管理システムは、前記ピッキング作業における前記物品の関連性に基づいて、複数の物品から構成される物品グループを複数生成する物品グループ生成部と、前記物品グループ毎に、前記物品グループに属する前記物品を保管する棚の割当てを決定する割当棚決定部と、前記物品グループ毎に、前記物品グループに属する前記物品の前記ピッキング作業に使用する前記ピッキングステーションの割当てを決定する割当ピッキングステーション決定部と、前記物品グループに割り当てられた前記棚を、当該物品グループに割り当てられた前記ピッキングステーションに搬送させるように前記搬送ロボットを制御する搬送ロボット制御部と、を備え、前記割当ピッキングステーション決定部は、前記複数の物品グループの中からターゲット物品グループを選択し、前記ターゲット物品グループに割り当てられた前記棚からの距離が最も短い前記ピッキングステーションを、前記ターゲット物品グループに割り当てる前記ピッキングステーションとして決定する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ピッキング作業の効率化を実現可能な、物品の保管場所及びピッキングステーションの割当を決定できる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施例の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施例1の倉庫管理システムの構成の一例を示す図である。
図2】実施例1の倉庫の一例を示す斜視図である。
図3】実施例1の倉庫の一例を示す平面図である。
図4】実施例1の割当情報のデータ構造の一例を示す図である。
図5】実施例1の制御システムが割当棚及び割当ピッキングステーションを決定するために実行する処理の一例を説明するフローチャートである。
図6】実施例1の制御システムが作業データを生成するために実行する処理の一例を説明するフローチャートである。
図7】実施例2の制御システムがピッキングステーションの割当を変更するために実行する処理の一例を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施例を、図面を用いて説明する。ただし、本発明は以下に示す実施例の記載内容に限定して解釈されるものではない。本発明の思想ないし趣旨から逸脱しない範囲で、その具体的構成を変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。
【0013】
以下に説明する発明の構成において、同一又は類似する構成又は機能には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0014】
本明細書等における「第1」、「第2」、「第3」等の表記は、構成要素を識別するために付するものであり、必ずしも、数又は順序を限定するものではない。
【0015】
図面等において示す各構成の位置、大きさ、形状、及び範囲等は、発明の理解を容易にするため、実際の位置、大きさ、形状、及び範囲等を表していない場合がある。したがって、本発明では、図面等に開示された位置、大きさ、形状、及び範囲等に限定されない。
【実施例1】
【0016】
図1は、実施例1の倉庫管理システムの構成の一例を示す図である。
【0017】
倉庫管理システムは、制御システム100、搬送車コントローラ101、及び搬送車102から構成される。
【0018】
搬送車102は、物品の搬入、物品の搬出、及び棚間の物品の入替えの少なくともいずれかのピッキング作業が行われる倉庫200(図2参照)に配置される。制御システム100及び搬送車コントローラ101は、倉庫200に配置されてもよいし、倉庫200とは異なる場所に配置されてもよい。
【0019】
制御システム100は、ネットワークを介して搬送車コントローラ101と接続する。搬送車コントローラ101は、ネットワークを介して搬送車102と接続する。
【0020】
ネットワークは、例えば、LAN(Local Area Network)及びWAN(Wide Area Network)等である。ネットワークの接続方式は有線又は無線のいずれでもよい。
【0021】
なお、倉庫管理システムに含まれる搬送車コントローラ101及び搬送車102の各々の数は二つ以上でもよい。
【0022】
制御システム100は、倉庫管理システム全体を制御する。制御システム100は、少なくとも一つの計算機110から構成される。
【0023】
計算機110は、演算装置121、記憶装置122、及び通信装置123を有する。
【0024】
演算装置121は、プロセッサ、GPU(Graphics Processing Unit)、及びFPGA(Field Programmable Gate Array)等であり、記憶装置122に格納されるプログラムを実行する。演算装置121がプログラムにしたがって処理を実行することによって、特定の機能を実現する機能部として動作する。以下の説明では、機能部を主語に処理を説明する場合、演算装置121が機能部を実現するプログラムを実行していることを示す。
【0025】
記憶装置122は、メモリ等であり、演算装置121が実行するプログラム及びプログラムが使用する情報を格納する。記憶装置122は、プログラムが一時的に使用するワークエリアを含む。
【0026】
通信装置123は、ネットワークを介して外部装置と通信する。通信装置123は、例えば、ネットワークインタフェースである。
【0027】
記憶装置122は、入出庫管理部131、物品グループ生成部132、割当棚決定部133、及び割当ピッキングステーション決定部134を実現するプログラムを格納し、また、物品在庫情報135、割当情報136、及び作業履歴情報137を格納する。
【0028】
物品在庫情報135は、棚230(図2参照)に収納された物品の在庫を管理するための情報である。例えば、物品在庫情報135には、棚230と、物品の種別、物品の在庫数、及び物品の出荷元又は出荷先(取引相手)とを対応づけたデータが格納される。
【0029】
割当情報136は、物品グループを構成する物品、並びに、一つの物品グループに割り当てられる棚230及びピッキングステーション220(図2参照)を管理するための情報である。割当情報136のデータ構造の詳細は図4を用いて説明する。
【0030】
作業履歴情報137は、倉庫管理システムにおいて行われたピッキング作業の履歴を管理するための情報である。
【0031】
なお、記憶装置122には、倉庫200におけるピッキングステーション220及び棚230の位置を管理するための情報等が格納されるが、省略している。
【0032】
入出庫管理部131は、物品の種別、物品の数、及び作業種別等のピッキング作業の内容、ピッキング作業の対象となる棚230及びピッキングステーション220、作業順番、ピッキング作業の実行時間、並びに、ピッキング作業上の制約等を決定し、決定された事項を含む作業データを生成する。物品グループ生成部132は、物品グループを生成する。割当棚決定部133は、一つの物品グループに割り当てる棚230を決定する。割当ピッキングステーション決定部134は、一つの物品グループに割り当てるピッキングステーション220を決定する。
【0033】
搬送車コントローラ101は搬送車102を制御する。搬送車コントローラ101のハードウェア構成は計算機110と同一であるため説明を省略する。搬送車コントローラ101は、制御システム100からの指示に基づいて搬送車102を制御するための経路情報152を生成する。
【0034】
搬送車102は、棚230(図2参照)の下部の隙間に入り、所定の位置で棚230を収納し、目標位置まで搬送する。搬送車102は、演算装置141、記憶装置142、通信装置143、駆動装置144、及びセンサ145を有する。演算装置141、記憶装置142、及び通信装置143は、演算装置121、記憶装置122、及び通信装置123と同様のハードウェアである。
【0035】
駆動装置144は、モータ、及び駆動輪等、棚230の搬送するために用いられる装置である。センサ145は、搬送車102の周囲の状態を検知し、倉庫領域210(図2参照)における搬送車102の位置を特定するための装置である。センサ145は、例えば、カメラであり、床面300(図3参照)に設置されたマーカ310(図3参照)を読み取る。また、センサ145は、搬送車102と周囲の物体との間の距離を計測するセンサ(例えばレーザ距離センサ)でもよい。搬送車102は、センサ145を用いて読み取ったマーカ310に基づいて自己位置を特定し、又は、センサ145を用いて計測した周辺環境の形状データと地図との照合によって自己位置を特定する。
【0036】
記憶装置142は、駆動制御部151を実現するプログラムを格納し、また、経路情報152を格納する。なお、記憶装置142には、搬送車102が移動可能な空間を管理するための地図情報が格納されてもよい。
【0037】
経路情報152は、棚230の搬送経路の情報である。駆動制御部151は、経路情報152に基づいて棚230を搬送する。
【0038】
図2は、実施例1の倉庫200の一例を示す斜視図である。図3は、実施例1の倉庫200の一例を示す平面図である。
【0039】
倉庫200は、金網等の壁で囲まれたゾーンを含む。図2では、倉庫200に一つのゾーンが設けられているものとする。一つのゾーンは倉庫領域210及びピッキング領域211を含む。
【0040】
倉庫領域210は、搬送車102及び棚230が配置される領域である。なお、倉庫領域210は作業空間と言い換えてもよい。ピッキング領域211は、作業員が棚230に対するピッキング作業を行うための領域である。倉庫領域210及びピッキング領域211の境界には、作業員がピッキング作業を行うピッキングステーション220が設けられている。なお、ピッキング作業の対象となる棚230は、ピッキングステーション220に隣接する領域に配置される。
【0041】
棚230は、物品の収納又は取出を行うための入出庫口を有する。本実施例では、複数の棚230から構成される「棚のブロック」を形成するように棚230の配置が管理される。
【0042】
搬送車102は、経路情報152に基づいて、棚のブロックから目的の棚230を取り出して、ピッキングステーション220まで搬送できる。また、搬送車102は、ピッキングステーション220から棚のブロックに棚230を搬送できる。
【0043】
ゾーンを形成する倉庫200の床面300には、床面300の位置を示すマーカ310が付されている。図3では、床面300には一つのマーカ310のみが付されているが、実際には複数のマーカ310が付されている。
【0044】
搬送車102は、マーカ310を検知するためのカメラを搭載する。当該カメラはセンサ145の一例である。
【0045】
図3では、第1の物品グループに割り当てられた棚230をドットで示し、第2の物品グループに割り当てられた棚230を斜線で示している。
【0046】
図4は、実施例1の割当情報136のデータ構造の一例を示す図である。
【0047】
割当情報136は、グループID401、物品リスト402、割当棚リスト403、及び割当ピッキングステーションリスト404から構成されるエントリを格納する。一つの物品グループに対して一つのエントリが存在する。
【0048】
グループID401は、物品グループの識別情報を格納するフィールドである。物品リスト402は、物品グループに属する物品の識別情報を格納するフィールドである。割当棚リスト403は、物品グループに対して割り当てられた棚230の識別情報を格納するフィールドである。割当ピッキングステーションリスト404は、物品グループに対して割り当てられたピッキングステーション220の識別情報を格納するフィールドである。ここで、各物品グループに割り当てられる棚(割当棚)は、倉庫内に格納される物品の在庫量、物品の種類の増減に応じて変更されうる。
【0049】
図5は、実施例1の制御システム100が割当棚230及び割当ピッキングステーション220を決定するために実行する処理の一例を説明するフローチャートである。
【0050】
制御システム100は、例えば、倉庫200が新設又は増設された場合、管理者からの実行指示を受け付けた場合に、以下で説明する処理を実行する。
【0051】
制御システム100の物品グループ生成部132は、ピッキング作業における物品の関連性に基づいて、複数の物品グループを生成する(ステップS101)。物品グループには物品グループ生成部132によって一意な識別情報が付与される。
【0052】
物品グループの生成方法としては以下のような方法が考えられる。
【0053】
(生成方法1)物品グループ生成部132は、倉庫200に入庫される物品の出荷元が同一である物品を特定し、特定された物品を要素とする物品グループを生成する。また、物品グループ生成部132は、作業履歴情報137を解析して、出庫される物品の取引相手が同一である物品を特定し、特定された物品を要素とする物品グループを生成する。出荷元又は取引相手が同一である物品をまとめて保管することによって、搬送する棚230の数、棚230の搬送回数、物品の入出庫の効率化が可能となる。
【0054】
(生成方法2)物品グループ生成部132は、作業履歴情報137を解析して、ピッキング作業における物品の関連性を評価するための指標を算出する。算出する指標としては、例えば、特許文献1に記載の作業の同時性(同時にピッキング作業が行われる可能性の高さ)に基づいて算出される値が考えられる。なお、本発明は、ピッキング作業における物品の関連性を評価できる指標であればよい。出荷作業等が同時に実行される物品をまとめて管理することによって、搬送する棚230の数、棚230の搬送回数、物品の入出庫の効率化が可能となる。
【0055】
以上が物品グループの生成方法の説明である。
【0056】
物品グループ生成部132は、物品グループを生成した場合、割当情報136にエントリを追加し、追加されたエントリのグループID401に物品グループの識別情報を設定する。また、物品グループ生成部132は、追加されたエントリの物品リスト402に、物品グループに属する物品の識別情報を設定する。
【0057】
次に、制御システム100の割当棚決定部133は、各物品グループの割当棚230を決定する(ステップS102)。具体的には、以下のような処理が実行される。
【0058】
(S102-1)割当棚決定部133は、複数の物品グループの中からターゲット物品グループを選択する。
【0059】
(S102-2)割当棚決定部133は、ターゲット物品グループに割り当てる割当棚230を決定する。棚230の割当方法としては、例えば、特許文献1に記載の方法を用いることが考えられる。なお、一つの物品グループに割り当てられる割当棚230は、一つでもよいし、複数でもよい。
【0060】
(S102-3)割当棚決定部133は、割当情報136を参照して、グループID401にターゲット物品グループの識別情報が格納されるエントリを検索する。割当棚決定部133は、検索されたエントリの割当棚リスト403に、割当棚230の識別情報を設定する。
【0061】
(S102-4)割当棚決定部133は、全ての物品グループについて割当棚230が決定されたか否かを判定する。全ての物品グループについて割当棚230が決定されていない場合、割当棚決定部133は、(S102-1)に戻り、同様の処理を実行する。全ての物品グループについて割当棚230が決定された場合、割当棚決定部133は、ステップS102の処理を終了する。
【0062】
以上がステップS102の処理の説明である。
【0063】
次に、制御システム100の割当ピッキングステーション決定部134は、各物品グループの割当ピッキングステーション220を決定する(ステップS103)。その後、制御システム100は処理を終了する。具体的には、以下のような処理が実行される。
【0064】
(S103-1)割当ピッキングステーション決定部134は、複数の物品グループの中からターゲット物品グループを選択する。
【0065】
(S103-2)割当ピッキングステーション決定部134は、割当情報136を参照して、グループID401にターゲット物品グループの識別情報が格納されるエントリを検索する。割当ピッキングステーション決定部134は、検索されたエントリの割当棚リスト403から、割当棚230の識別情報を取得する。
【0066】
(S103-3)割当ピッキングステーション決定部134は、ターゲット物品グループの割当棚230の中からターゲット割当棚230を選択する。割当ピッキングステーション決定部134は、ターゲット割当棚230と、各ピッキングステーション220との間の距離を算出する。
【0067】
なお、ターゲット物品グループとは異なる他の物品グループに対して割り当てられているピッキングステーション220は除外されてもよい。
【0068】
なお、(生成方法1)によって物品グループが生成されている場合、割当ピッキングステーション決定部134は、作業履歴情報137を参照して、ピッキングステーション220で行われたピッキング作業における出荷元又は取引相手を特定する。例えば、出荷元又は取引相手のピッキング作業の実行回数等に基づいて、ピッキング作業における出荷元又は取引相手を特定する方法が考えられる。割当ピッキングステーション決定部134は、特定された出荷元又は取引相手が、ターゲット物品グループに対応する出荷元又は取引相手と一致するピッキングステーション220を特定する。割当ピッキングステーション決定部134は、ターゲット割当棚230と、特定されたピッキングステーション220との距離を算出する。
【0069】
(S103-4)割当ピッキングステーション決定部134は、ターゲット物品グループの全ての割当棚230に対して(S103-3)の処理を実行したか否かを判定する。ターゲット物品グループの全ての割当棚230に対して(S103-3)の処理を実行していない場合、割当ピッキングステーション決定部134は、(S103-3)に戻り、同様の処理を実行する。ターゲット物品グループの全ての割当棚230に対して(S103-3)の処理を実行した場合、割当ピッキングステーション決定部134は(S103-5)に進む。
【0070】
(S103-5)割当ピッキングステーション決定部134は、ピッキングステーション220毎に距離の合計値を算出する。割当ピッキングステーション決定部134は、当該合計値が小さい順に、所定の数のピッキングステーション220を選択する。選択するピッキングステーション220の数は予め設定されているものとする。
【0071】
(S103-5)割当ピッキングステーション決定部134は、(S103-2)において検索されたエントリの割当ピッキングステーションリスト404に、選択されたピッキングステーション220の識別情報を設定する。
【0072】
実施例1では、割当棚230とピッキングステーション220との間の距離が短くなるように、割当ピッキングステーション220が決定される。割当棚230が複数ある場合には、前述の処理によって割当ピッキングステーション220が決定される。なお、前述の処理は一例であってこれに限定されない。例えば、(S103-5)では、割当ピッキングステーション決定部134は、割当棚230とピッキングステーション220との間の距離の平均値等に基づいて、割当ピッキングステーション220を決定してもよい。
【0073】
割当棚230と割当ピッキングステーション220との間の距離を短くすることによって、ピッキング作業における棚230の搬送距離を短くできる。これによって、ピッキング作業の効率が向上する。
【0074】
以上がステップS103の処理の説明である。
【0075】
図5で説明した処理が実行されることによって、図4に示すような割当情報136が生成される。
【0076】
図6は、実施例1の制御システム100が作業データを生成するために実行する処理の一例を説明するフローチャートである。
【0077】
制御システム100は、物品の入庫及び出庫のいずれかのイベントを検知した場合、以下で説明する処理を実行する。例えば、制御システム100は、発注依頼の受信した場合、物品の出荷イベントとして検知する。
【0078】
入出庫管理部131は、イベントに関する情報に基づいて、ピッキング作業の対象となる物品を特定する(ステップS201)。このとき、入出庫管理部131は、物品在庫情報135を参照し、特定された物品の識別情報を取得する。
【0079】
次に、入出庫管理部131は、特定された物品が属する物品グループを特定する(ステップS202)。
【0080】
具体的には、入出庫管理部131は、割当情報136を参照して、物品リスト402に特定された物品の識別情報が格納されるエントリを検索する。
【0081】
次に、入出庫管理部131は、特定された物品グループの割当棚230及び割当ピッキングステーション220を特定する(ステップS203)。
【0082】
具体的には、入出庫管理部131は、ステップS202において検索されたエントリの割当棚リスト403及び割当ピッキングステーションリスト404の各々から識別情報を取得する。
【0083】
次に、入出庫管理部131は、イベントに関する情報、特定された物品、割当棚230、割当ピッキングステーション220に基づいて作業データを生成する(ステップS204)。その後、入出庫管理部131は処理を終了する。
【0084】
図6に示す処理が終了した後、入出庫管理部131は、作業データに基づいて、ピッキング作業の制御を開始する。
【0085】
例えば、入出庫管理部131は、作業データに基づいて、棚230の搬送に関する情報である棚搬送情報を生成し、棚搬送情報を搬送車コントローラ101に送信する。棚搬送情報には、棚230の識別情報、ピッキングステーション220の識別情報、搬送順番等を含むデータが含まれる。搬送車コントローラ101は、棚搬送情報に基づいて経路情報152を生成し、経路情報152を搬送車102に送信する。
【0086】
また、入出庫管理部131は、作業データに基づいて、作業者にピッキング作業の内容等を提示するための情報を生成し、作業者の端末、又は、プロジェクションマッピングを表示する装置等に情報を送信する。
【0087】
実施例1によれば、制御システム100は、ピッキング作業における物品の関連性に基づいて生成された物品グループ毎に割当棚230を割り当てる。また、制御システム100は、割当棚230と割当ピッキングステーション220との間の距離が短くなるように、物品グループの割当ピッキングステーション220を決定する。
【0088】
前述の構成によって、ピッキング作業を行う棚230をまとめることができ、また、搬送車102による棚230の搬送距離を短くできる。したがって、ピッキング作業の効率化を実現できる。さらに、物品の入庫及び出庫等の倉庫200全体の業務効率を向上させることができる。
【実施例2】
【0089】
実施例2では、制御システム100が、ある物品グループのピッキング作業が終了した場合、ピッキングステーション220の割当を変更する。以下、実施例1との差異を中心に実施例2について説明する。
【0090】
実施例2の倉庫管理システムは実施例1と同一であるため、説明を省略する。図7は、実施例2の制御システム100がピッキングステーション220の割当を変更するために実行する処理の一例を説明するフローチャートである。実施例2では、一つの物品グループに対して一つのピッキングステーション220が割り当てられているものとする。
【0091】
制御システム100の割当棚決定部133は、ピッキング作業の終了を検知した場合、以下で説明する処理を実行する。なお、ピッキング作業の終了は、例えば、入出庫管理部131によって検知される。この場合、入出庫管理部131は、割当情報136を参照して、ピッキング作業が終了した棚230が割り当てられる物品グループを特定し、特定された物品グループの識別情報を割当棚決定部133に入力する。
【0092】
割当棚決定部133は、入出庫管理部131に問い合わせて、現在、ピッキング作業が行われているピッキングステーション220が存在するかを判定する(ステップS301)。
【0093】
現在、ピッキング作業が行われているピッキングステーション220が存在する場合、入出庫管理部131は、ピッキング作業が行われているピッキングステーション220の識別情報を含む応答を割当棚決定部133に送信する。
【0094】
現在、ピッキング作業を行っているピッキングステーション220が存在しないと判定された場合、割当棚決定部133は処理を終了する。
【0095】
現在、ピッキング作業を行っているピッキングステーション220が存在すると判定された場合、割当棚決定部133は、当該ピッキングステーション220が割り当てられた物品グループに割当可能な棚230を特定する(ステップS302)。
【0096】
具体的には、割当棚決定部133は、割当情報136を参照して、グループID401に、処理の開始時に入出庫管理部131から受信した物品グループの識別情報が格納されるエントリを検索する。割当棚決定部133は、検索されたエントリの割当棚リスト403に格納される識別情報を取得する。このとき、割当棚決定部133は、検索されたエントリの割当棚リスト403を空欄にしてもよい。
【0097】
次に、割当棚決定部133は、ピッキング作業が行われているピッキングステーション220が割り当てられた物品グループを特定する(ステップS303)。
【0098】
具体的には、割当棚決定部133は、割当情報136を参照して、割当ピッキングステーションリスト404に、応答に含まれるピッキングステーション220の識別情報が格納されるエントリを検索する。割当棚決定部133は、検索されたエントリのグループID401の値を取得する。
【0099】
次に、割当棚決定部133は、割当情報136を更新する(ステップS304)。
【0100】
具体的には、割当棚決定部133は、割当情報136を参照して、ステップS303において検索されたエントリの割当棚リスト403に、ステップS302において取得された棚230の識別情報を設定する。
【0101】
次に、割当棚決定部133は、割当変更通知を入出庫管理部131に送信する(ステップS305)。割当変更通知にはステップS303において特定された物品グループの識別情報が含まれる。その後、割当棚決定部133は処理を終了する。
【0102】
入出庫管理部131は、割当変更通知を受信した場合、割当変更通知に含まれる物品グループに関連する作業データを補正し、また、補正された作業データから棚搬送情報を生成し、棚搬送情報を含む搬送変更指示を搬送車コントローラ101に送信する。
【0103】
搬送車コントローラ101は、搬送変更指示を受信した場合、これまで受信した棚搬送経路の代わりに、搬送変更指示に含まれる棚搬送情報を用いて経路情報152を生成する。
【0104】
搬送車102は、新たな経路情報152にしたがって、元々の割当ピッキングステーション220及び新たなに割り当てられた割当ピッキングステーション220に、割当棚230を搬送する。
【0105】
実施例2によれば、ピッキング作業が終了したピッキングステーション220を他のピッキング作業に割り当てることによって、倉庫200におけるピッキング作業の効率を向上させることができる。
【0106】
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。また、例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために構成を詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、各実施例の構成の一部について、他の構成に追加、削除、置換することが可能である。
【0107】
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、本発明は、実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードによっても実現できる。この場合、プログラムコードを記録した記憶媒体をコンピュータに提供し、そのコンピュータが備えるプロセッサが記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施例の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそれを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、CD-ROM、DVD-ROM、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、光ディスク、光磁気ディスク、CD-R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどが用いられる。
【0108】
また、本実施例に記載の機能を実現するプログラムコードは、例えば、アセンブラ、C/C++、perl、Shell、PHP、Python、Java(登録商標)等の広範囲のプログラム又はスクリプト言語で実装できる。
【0109】
さらに、実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを、ネットワークを介して配信することによって、それをコンピュータのハードディスクやメモリ等の記憶手段又はCD-RW、CD-R等の記憶媒体に格納し、コンピュータが備えるプロセッサが当該記憶手段や当該記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行するようにしてもよい。
【0110】
上述の実施例において、制御線や情報線は、説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。全ての構成が相互に接続されていてもよい。
【符号の説明】
【0111】
100 制御システム
101 搬送車コントローラ
102 搬送車
110 計算機
121、141 演算装置
122、142 記憶装置
123、143 通信装置
131 入出庫管理部
132 物品グループ生成部
133 割当棚決定部
134 割当ピッキングステーション決定部
135 物品在庫情報
136 割当情報
137 作業履歴情報
144 駆動装置
145 センサ
151 駆動制御部
152 経路情報
200 倉庫
210 倉庫領域
211 ピッキング領域
220 ピッキングステーション
230 棚
300 床面
310 マーカ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7