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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-25
(45)【発行日】2023-05-08
(54)【発明の名称】プログラム及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20230426BHJP
   G06F 16/29 20190101ALI20230426BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06F16/29
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020215914
(22)【出願日】2020-12-24
(62)【分割の表示】P 2019136045の分割
【原出願日】2019-07-24
(65)【公開番号】P2021047922
(43)【公開日】2021-03-25
【審査請求日】2020-12-24
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、権利譲渡・実施許諾の用意がある。
(73)【特許権者】
【識別番号】518388498
【氏名又は名称】株式会社MaaS Tech Japan
(74)【代理人】
【識別番号】100176072
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 功
(72)【発明者】
【氏名】日高 洋祐
【審査官】原 秀人
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-008671(JP,A)
【文献】特開2005-015177(JP,A)
【文献】特開2013-114392(JP,A)
【文献】特開2005-172743(JP,A)
【文献】特開2013-250699(JP,A)
【文献】岡山 宏之,CASE STUDY 日本トイザらス,LOGI-BIZ ,日本,株式会社ライノス・パブリケーションズ,2018年05月01日,第18巻2号 ,pp. 46--49
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F16/00-16/958
G06Q 50/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの端末装置と通信可能なコンピュータを、
商品が購入可能な施設の位置情報及び購入可能な商品を含む機関情報と、前記ユーザが配送を依頼する予定の商品、当該配送の配送元及び配送先を含むスケジュールとを記憶する記憶手段、
前記記憶手段により記憶されている前記機関情報及び前記ユーザの前記スケジュールを用いて、前記配送元から配送先までの距離よりも当該配送先から近い前記施設であって、前記配送を依頼する予定の商品を配送可能な前記施設を検索する検索手段、
前記検索された前記施設を前記ユーザの端末装置に提案する提案手段、
として機能させ、
前記提案手段は、前記ユーザの端末装置からの承認操作を受け付けた場合に、前記スケジュールの配送元を前記提案された前記施設の位置情報に変更するとともに、前記提案された前記施設で使用可能である報酬を前記ユーザに付与するプログラム。
【請求項2】
ユーザの端末装置と通信可能なコンピュータを、
役務を提供可能な施設の位置情報及び提供可能な役務を含む機関情報と、前記ユーザが配送を依頼する予定の役務、当該配送の配送元及び配送先を含むスケジュールとを記憶する記憶手段、
前記記憶手段により記憶されている前記機関情報及び前記ユーザの前記スケジュールを用いて、前記配送元から配送先までの距離よりも当該配送先から近い前記施設であって、前記配送を依頼する予定の役務を配送可能な前記施設を検索する検索手段、
前記検索された前記施設を前記ユーザの端末装置に提案する提案手段、
として機能させ、
前記提案手段は、前記ユーザの端末装置からの承認操作を受け付けた場合に、前記スケジュールの配送元を前記提案された前記施設の位置情報に変更するとともに、前記提案された前記施設で使用可能である報酬を前記ユーザに付与するプログラム。
【請求項3】
前記報酬は、前記提案された前記施設の種類に応じて変更される、
請求項1又は2に記載のプログラム。
【請求項4】
ユーザの端末装置と通信可能な情報処理装置であって、
商品が購入可能な施設の位置情報及び購入可能な商品を含む機関情報と、前記ユーザが配送を依頼する予定の商品、当該配送の配送元及び配送先を含むスケジュールとを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段により記憶されている前記機関情報及び前記ユーザの前記スケジュールを用いて、前記配送元から配送先までの距離よりも当該配送先から近い前記施設であって、前記配送を依頼する予定の商品を配送可能な前記施設を検索する検索手段と、
前記検索された前記施設を前記ユーザの端末装置に提案する提案手段と、
を備え、
前記提案手段は、前記ユーザの端末装置からの承認操作を受け付けた場合に、前記スケジュールの配送元を前記提案された前記施設の位置情報に変更するとともに、前記提案された前記施設で使用可能である報酬を前記ユーザに付与する情報処理装置。
【請求項5】
ユーザの端末装置と通信可能な情報処理装置であって、
役務を提供可能な施設の位置情報及び提供可能な役務を含む機関情報と、前記ユーザが配送を依頼する予定の役務、当該配送の配送元及び配送先を含むスケジュールとを記憶する記憶手段、
前記記憶手段により記憶されている前記機関情報及び前記ユーザの前記スケジュールを用いて、前記配送元から配送先までの距離よりも当該配送先から近い前記施設であって、前記配送を依頼する予定の役務を配送可能な前記施設を検索する検索手段、
前記検索された前記施設を前記ユーザの端末装置に提案する提案手段、
として機能させ、
前記提案手段は、前記ユーザの端末装置からの承認操作を受け付けた場合に、前記スケジュールの配送元を前記提案された前記施設の位置情報に変更するとともに、前記提案された前記施設で使用可能である報酬を前記ユーザに付与する情報処理装置
【請求項6】
前記報酬は、前記提案された前記施設の種類に応じて変更される、
請求項4又は5に記載の情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ユーザに移動経路を提供する情報処理システムや、インターネットを用いた通信販売を提供する情報処理システムが知られている。
【0003】
これに関し、特許文献1には、経路を再探索した場合に、出力中の経路と再探索した経路との間で優先付けをして、ユーザに経路を提示する技術が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、ユーザに代わってネットワーク上の商品情報を自動的に検索して購入条件を満たす商品を調べ、ユーザに提示する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2012-220446号公報
【文献】特開2001-297214号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、各経路に優先付けをしてユーザに提供することができるものの、ユーザの移動目的に応じて到着地点を変更し、移動距離を減らすことはできなかった。また、特許文献2に記載の技術では、ユーザの購入条件に応じた商品が検索されるものの、商品の配送にかかる移動距離を減らすことを考慮するものではなかった。
【0007】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、人や物の移動距離を減少させることができるプログラム及び情報処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の第一態様に係るプログラムは、ユーザの端末装置と通信可能なコンピュータを、各機関の位置情報を記憶する記憶手段、出発地点と、到着地点である一の機関と、を含む前記ユーザの移動予定、および前記ユーザの移動目的を取得する取得手段、前記出発地点から前記到着地点までの距離よりも当該出発地点から近い機関であって、前記ユーザが前記移動目的を達成可能な他の機関を検索する検索手段、前記検索された機関を前記ユーザの端末装置に提案する提案手段、として機能させる。
【0009】
また、本発明の第二態様では、前記記憶手段は、前記出発地点から到着地点までの移動に要する料金を記憶し、前記検索手段は、前記移動に要する料金よりも低い料金で、前記ユーザが前記出発地点から到着可能な他の機関を検索する。
【0010】
また、本発明の第三態様では、前記記憶手段は、前記機関の移動情報を記憶し、前記検索手段は、前記機関の移動情報に基づき、前記出発地点から到着地点までの距離よりも当該出発地点に近づく他の機関を検索する。
【0011】
また、本発明の第四態様では、前記記憶手段は、前記機関で購入可能な商品を記憶しており、前記移動目的は、或る商品を購入することであって、前記検索手段は、前記或る商品を購入可能な他の機関を検索する。
【0012】
また、本発明の第五態様では、前記記憶手段は、前記機関で提供可能な役務を記憶しており、前記移動目的は、或る役務の提供を受けることであって、前記検索手段は、前記或る役務を提供可能な他の機関を検索する。
【0013】
また、本発明の第六態様に係るプログラムは、ユーザの端末装置と通信可能なコンピュータを、各機関の位置情報と購入可能な商品を記憶する記憶手段、ユーザが配送を依頼する予定の商品と、当該配送の配送元及び配送先を取得する取得手段、前記配送元から配送先までの距離よりも当該配送先から近い機関であって、前記配送を依頼する予定の商品を配送可能な機関を検索する検索手段、前記検索された機関を前記ユーザの端末装置に提案する提案手段、として機能させる。
【0014】
また、本発明の第七態様に係るプログラムは、ユーザの端末装置と通信可能なコンピュータを、各機関の位置情報と提供可能な役務を記憶する記憶手段、ユーザが配送を依頼する予定の役務と、当該配送の配送元及び配送先を取得する取得手段、前記配送元から配送先までの距離よりも当該配送先から近い機関であって、前記配送を依頼する予定の役務を配送可能な機関を検索する検索手段、前記検索された機関を前記ユーザの端末装置に提案する提案手段、として機能させる。
【0015】
また、本発明の第八態様に係る情報処理装置は、ユーザの端末装置と通信可能な情報処理装置であって、各機関の位置情報を記憶する記憶手段と、出発地点と、到着地点である一の機関と、を含む前記ユーザの移動予定、および前記ユーザの移動目的を取得する取得手段と、前記出発地点から前記到着地点までの距離よりも当該出発地点から近い機関であって、前記ユーザが前記移動目的を達成可能な他の機関を検索する検索手段と、前記検索された機関を前記ユーザの端末装置に提案する提案手段と、を備える。
【0016】
また、本発明の第九態様に係る情報処理装置は、ユーザの端末装置と通信可能な情報処理装置であって、各機関の位置情報と購入可能な商品を記憶する記憶手段と、ユーザが配送を依頼する予定の商品と、当該配送の配送元及び配送先を取得する取得手段と、前記配送元から配送先までの距離よりも当該配送先から近い機関であって、前記配送を依頼する予定の商品を配送可能な機関を検索する検索手段と、前記検索された機関を前記ユーザの端末装置に提案する提案手段と、を備える。
【0017】
また、本発明の第十態様に係る情報処理装置は、ユーザの端末装置と通信可能な情報処理装置であって、各機関の位置情報と提供可能な役務を記憶する記憶手段と、ユーザが配送を依頼する予定の役務と、当該配送の配送元及び配送先を取得する取得手段と、前記配送元から配送先までの距離よりも当該配送先から近い機関であって、前記配送を依頼する予定の役務を配送可能な機関を検索する検索手段と、前記検索された機関を前記ユーザの端末装置に提案する提案手段と、を備える。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、人や物の移動距離を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の第一実施形態に係るスケジュール管理システムの全体構成の一例を示すブロック図である。
図2図1に示すサーバ装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3図1に示すサーバ装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。
図4】第一実施形態に係るスケジュール管理システムにおいて、図3に示す各種機能手段が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図5】ユーザの端末装置に表示される移動予定入力画面の一例を示す図である。
図6】ユーザの端末装置に表示される提案画面の一例を示す図である。
図7】第二実施形態に係るスケジュール管理システムにおいて、図3に示す各種機能手段が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図8】ユーザの端末装置に表示される配送予定入力画面の一例を示す図である。
図9】ユーザの端末装置に表示される提案画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付図面を参照しながら本発明の複数の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素及びステップに対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0021】
---第一実施形態---
まず、第一実施形態について説明する。
【0022】
<全体構成>
図1は、本発明の第一実施形態に係るスケジュール管理システム1の全体構成の一例を示すブロック図である。
【0023】
図1に示すように、スケジュール管理システム1は、サーバ装置10と、複数の端末装置12と、を備える。これらの装置は、インターネットや電話回線網等の通信ネットワークNTを介して互いに通信可能に構成されている。
【0024】
サーバ装置10は、経路検索を行うとともに、経路検索の結果等をユーザの移動に関するスケジュールとして管理する情報処理装置である。
【0025】
複数の端末装置12は、それぞれのユーザが操作する情報処理装置である。これら複数の端末装置12は、例えば、第一端末装置12Aと、第二端末装置12Bと、を含む。端末装置12としては、携帯電話やスマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等が挙げられる。
【0026】
第一端末装置12Aは、一のユーザが操作する装置である。
【0027】
第二端末装置12Bは、上記一のユーザとは異なる他のユーザが操作する装置である。
【0028】
<ハードウェア構成>
図2は、図1に示すサーバ装置10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0029】
図2に示すように、サーバ装置10は、制御装置20と、通信装置26と、記憶装置28と、を備える。制御装置20は、CPU(Central Processing Unit)22及びメモリ24を主に備えて構成される。
【0030】
制御装置20では、CPU22がメモリ24或いは記憶装置28等に格納された所定のプログラムを実行することにより、各種の機能手段として機能する。この機能手段の詳細については後述する。
【0031】
通信装置26は、外部の装置と通信するための通信インターフェース等で構成される。通信装置26は、例えば、端末装置12との間で各種の情報を送受信する。
【0032】
記憶装置28は、ハードディスク等で構成される。記憶装置28は、制御装置20における処理の実行に必要な各種プログラムや各種の情報、及び処理結果の情報を記憶する。
【0033】
なお、サーバ装置10は、専用又は汎用のサーバ・コンピュータなどの情報処理装置を用いて実現することができる。また、サーバ装置10は、単一の情報処理装置より構成されるものであっても、通信ネットワークNT上に分散した複数の情報処理装置より構成されるものであってもよい。また、図2は、サーバ装置10が有する主要なハードウェア構成の一部を示しているに過ぎず、サーバ装置10は、サーバが一般的に備える他の構成を備えることができる。また、複数の端末装置12のハードウェア構成も、例えば操作手段や表示装置等を備える他は、サーバ装置10と同様の構成を備えることができる。
【0034】
<機能的構成>
図3は、図1に示すサーバ装置10の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【0035】
図3に示すように、サーバ装置10は、機能的構成として、記憶手段50と、受付手段52、探索手段54と、取得手段56と、検索手段58と、提案手段60と、を備える。
【0036】
記憶手段50は、探索手段54が探索した経路探索結果の選択内容と移動目的をユーザのスケジュール50Dとして記憶する機能を有する。この記憶手段50は、例えば、ウェブページ50Aと、経路情報50Bと、ユーザ情報50Cと、スケジュール50Dと、機関情報50Eを記憶する。なお、ユーザ情報50Cと、スケジュール50Dは、各ユーザの識別情報(ユーザID)に対応付けて、ユーザ毎に記憶手段50に記憶される。
【0037】
ウェブページ50Aは、ログインページや経路探索ページ、移動予定入力ページ等を含む。経路情報50Bは、複数の交通手段、例えば全国の交通手段の経路や出発日時、到着日時、料金等を含む。交通手段としては、電車やバス、飛行機、船、タクシー、自転車、徒歩等が挙げられる。ユーザ情報50Cは、複数の端末装置12のユーザそれぞれのログインIDや、パスワード、ユーザ名、生年月日、性別、自宅住所、連絡先等を含む。スケジュール50Dは、複数の端末装置12のユーザそれぞれの移動に関するスケジュールである。このスケジュール50Dは、ユーザの出発地点から到着地点(目的地点である一の機関)までの交通手段の移動経路、当該出発地点における当該交通手段の出発時間、当該到着地点における当該交通手段の到着時間、当該交通手段の利用に要する運賃(移動に要する料金)、および、当該到着地点に移動する移動目的を含む。移動目的としては、或る商品を購入することや、或る役務の提供を受けること等が挙げられる。
【0038】
機関情報50Eは、各機関の識別情報(機関ID)に対応付けて、機関毎の機関名やログインID、パスワード、位置情報、移動情報、購入可能商品、提供可能役務、連絡先等を含む。この機関としては、商品が購入可能な施設や、役務を提供可能な施設等が挙げられ、具体的には商業機関(例えばスーパーマーケットや、マッサージ店等)や行政機関(例えば市役所や、警察署等)、医療機関(例えば病院や、薬局等)等である。位置情報は、機関の住所や緯度経度を含む。移動情報は、機関が移動(巡回)する場合、移動日時と移動経路を含む。この移動情報は、サーバ装置10が各機関から定期的に(例えば1ヶ月に1回)取得する。購入可能商品は、機関において購入可能な商品の名称や分類、品番(型番)、金額を含む。提供可能役務は、機関において提供可能な役務(サービス)の名称や分類、金額を含む。
【0039】
受付手段52は、出発地点と、到着地点である一の機関と、を含む移動予定、および移動目的を端末装置12から受け付ける機能を有する。また、受付手段52は、出発地点を出発する出発日時、又は到着地点に到着する到着日時を端末装置12から受け付ける機能を有する。また、受付手段52は、出発日時又は到着日時に応じて、出発地点から到着地点までの経路の探索要求を受け付ける機能を有する。
【0040】
探索手段54は、受付手段52が探索要求を受け付けた場合に、経路情報50Bに基づいて移動経路を探索する機能を有する。例えば、探索手段54は、出発地点から到着地点までに利用する交通手段や、所要時間、当該交通手段の利用に要する料金(運賃や燃料費等)を探索する。また、探索手段54は、この経路探索結果に含まれる移動経路のうち何れか一つの移動経路の選択を端末装置12から受け付ける機能を有する。
【0041】
取得手段56は、スケジュール50Dに記憶された出発地点と、到着地点である一の機関と、を含むユーザの移動予定、およびユーザの移動目的を取得する機能を有する。例えば、取得手段56は、探索手段54が移動経路の選択を受け付けた後、定期的に移動予定および移動目的を取得する。また、取得手段56は、記憶手段50、すなわちスケジュール50Dからではなく、端末装置12から、出発地点と、到着地点である一の機関と、を含むユーザの移動予定、およびユーザの移動目的を取得してもよい。また、取得手段56は、サーバ装置10とは異なるサーバ装置の記憶手段から、出発地点と、到着地点である一の機関と、を含むユーザの移動予定、およびユーザの移動目的を取得してもよい。
【0042】
検索手段58は、取得手段56が移動予定および移動目的を取得した場合に、出発地点から到着地点までの距離よりも当該出発地点から近い機関であって、ユーザが移動目的を達成可能な他の機関を検索する機能を有する。また、検索手段58は、スケジュール50Dに記憶されている出発地点から到着地点までの移動に要する料金よりも低い料金で、ユーザが当該出発地点から到着可能な他の機関を検索する機能を有する。また、検索手段58は、機関情報50Eの移動情報に基づき、出発地点から到着地点までの距離よりも当該出発地点に近づく他の機関を検索する機能を有する。例えば、検索手段58は、出発地点に最も近づく予定である他の機関(例えばパンの移動販売車)を検索する。また、検索手段58は、機関情報50Eの購入可能商品と、或る商品を購入するという移動目的に基づき、当該或る商品を購入可能な他の機関を検索する機能を有する。また、検索手段58は、機関情報50Eの提供可能役務と、或る役務の提供を受けるという移動目的に基づき、当該或る役務を提供可能な他の機関を検索する機能を有する。
【0043】
提案手段60は、検索手段58によって検索された他の機関をユーザの端末装置12に提案(出力)する機能を有する。提案する方法としては特に限定されないが、画像や動画、音声等で提案する方法が挙げられる。
【0044】
図4は、第一実施形態に係るスケジュール管理システム1において、図3に示す各種機能手段が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、以下の処理の内容及び処理の順番は適宜変更することができる。
【0045】
(ステップSP10)
受付手段52は、ユーザの端末装置12からページ要求を受信する。これに応答して、サーバ装置10は、ウェブページ50Aのうち移動予定入力ページ(移動予定入力画面)を要求元の端末装置12に送信する。
【0046】
図5は、ユーザの端末装置12に表示される移動予定入力画面70の一例を示す図である。
【0047】
図5に示すように、移動予定入力画面70は、移動予定を入力するための移動予定入力領域72と、移動目的を入力するための移動目的入力領域74と、経路探索を実行する経路探索ボタン76と、を含む。ここで、移動予定には、出発日時と、出発地点と、到着地点である一の機関と、が含まれる。移動目的には、購入する商品と、提供を受ける役務と、が含まれる。
【0048】
図4に戻り、処理は、ステップSP12の処理に移行する。
【0049】
(ステップSP12)
受付手段52は、移動予定入力画面70において、移動予定と移動目的が入力された状態で、経路探索ボタン76の押下(探索要求)を端末装置12から受け付ける。そして、処理は、ステップSP14の処理に移行する。
【0050】
(ステップSP14)
探索手段54は、ステップSP12で受け付けた移動予定と経路情報50Bに基づいて移動経路を探索する。具体的には、探索手段54は、移動予定に含まれる出発日時や出発地点、到着地点を経路情報50Bに入力し、ユーザが利用する交通手段を含む移動経路を探索する。そして、処理は、ステップSP16の処理に移行する。
【0051】
(ステップSP16)
探索手段54は、ステップSP14で探索した一又は複数の移動経路(経路探索結果)を端末装置12に一覧表示させる。そして、処理は、ステップSP18の処理に移行する。
【0052】
(ステップSP18)
探索手段54は、ステップSP16で一覧表示させた移動経路から何れか一つの移動経路の選択を端末装置12から受け付ける。続いて、探索手段54は、選択を受け付けた移動経路と入力された移動目的を、端末装置12に対応するユーザのスケジュール50Dに記憶する。具体的には、探索手段54は、出発地点から到着地点(一の機関)までに利用する交通手段や、所要時間、当該交通手段の利用に要する運賃(移動に要する料金)を含む移動経路を、スケジュール50Dに記憶する。そして、処理は、ステップSP20の処理に移行する。
【0053】
(ステップSP20)
取得手段56は、スケジュール50Dに記憶された出発日時と、出発地点と、到着地点である一の機関と、を含む移動予定、および移動目的を取得する。例えば、取得手段56は、1日に1回、当該移動予定と移動目的を取得する。そして、処理は、ステップSP22の処理に移行する。
【0054】
(ステップSP22)
検索手段58は、ステップSP20で取得された出発地点から到着地点までの距離よりも当該出発地点から近い機関であって、ユーザが移動目的を達成可能な他の機関を検索する。具体的には、検索手段58は、当該出発地点から当該到着地点までの距離が5kmであり、移動目的が「はさみ」を購入することである場合、当該出発地点から5km未満の範囲にある機関であって、機関情報50Eの購入可能商品の名称に「はさみ」が含まれる又は分類に「文房具」が含まれる機関を検索する。同様に、検索手段58は、当該出発地点から当該到着地点までの距離が10kmであり、移動目的が「内科の診察」を受けることである場合、当該出発地点から10km未満の範囲にある機関であって、機関情報50Eの提供可能役務の名称に「内科」が含まれる又は分類に「総合病院」が含まれる機関を検索する。なお、検索手段58は、ステップSP20で取得された出発地点から到着地点までの距離よりも当該出発地点から当該距離の1/3以上、好ましくは1/2以上近い他の機関を検索してもよい。そして、処理は、ステップSP24の処理に移行する。
【0055】
(ステップSP24)
提案手段60は、ステップSP22で検索された他の機関を端末装置12に提案(表示)する。ここで、提案手段60は、ステップSP22で検索された他の機関が複数ある場合、最も出発地点に近い機関を提案する。
【0056】
図6は、ユーザの端末装置12に表示される提案画面80の一例を示す図である。
【0057】
図6に示すように、提案画面80は、移動目的を満たす他の機関の方が出発地点に近いことを示す提案情報領域82と、変更否定ボタン84と、変更承諾ボタン86と、を含む。
【0058】
図4に戻り、処理は、ステップSP26の処理に移行する。
【0059】
(ステップSP26)
提案手段60は、変更承諾ボタン86の押下を受け付けたか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には、処理は、ステップSP28の処理に移行する。一方、当該判定が否定判定された場合、すなわち変更否定ボタン84の押下を受け付けた場合には、処理は、図4に示す一連の処理を終了する。
【0060】
(ステップSP28)
探索手段54は、ステップSP24で提案した他の機関を到着地点として、出発日時や出発地点、当該到着地点、および経路情報50Bに基づいて移動経路を再探索する。続いて、探索手段54は、再探索した移動経路をスケジュール50Dに記憶する。そして、処理は、ステップSP30の処理に移行する。
【0061】
(ステップSP30)
探索手段54は、ステップSP28で再探索した一又は複数の移動経路を端末装置12に一覧表示させる。そして、処理は、ステップSP32の処理に移行する。
【0062】
(ステップSP32)
探索手段54は、ステップSP30で一覧表示させた移動経路から何れか一つの移動経路の選択を端末装置12から受け付ける。続いて、探索手段54は、選択を受け付けた移動経路を、端末装置12に対応するユーザのスケジュール50Dに上書きして記憶する。そして、処理は、図4に示す一連の処理を終了する。
【0063】
<効果>
以上、第一実施形態では、ユーザの端末装置12と通信可能なコンピュータを、各機関の位置情報を記憶する記憶手段50、出発地点と、到着地点である一の機関と、を含む移動予定、および移動目的を取得する取得手段56、出発地点から到着地点までの距離よりも当該出発地点から近い機関であって、ユーザが移動目的を達成可能な他の機関を検索する検索手段58、検索された機関をユーザの端末装置12に提案する提案手段60、として機能させる。
【0064】
この構成によれば、出発地点に近い機関であって、ユーザに移動目的を達成できる機関を提案することができるため、ユーザ(人)の移動距離を減少させることができる。また、第一実施形態に係るスケジュール管理システム1が適用される地域全体の交通量を減少させることができる。
【0065】
また、第一実施形態では、記憶手段50は、出発地点から到着地点までの移動に要する料金を記憶し、検索手段58は、移動に要する料金よりも低い料金で、ユーザが出発地点から到着可能な他の機関を検索する。
【0066】
この構成によれば、出発地点に近い機関であって、移動に要する料金が低い機関を提案することができるため、ユーザの移動にかかるコストを減少させることができる。
【0067】
また、第一実施形態では、記憶手段50は、機関の移動情報を記憶し、検索手段58は、機関の移動情報に基づき、出発地点から到着地点までの距離よりも当該出発地点に近づく他の機関を検索する。
【0068】
この構成によれば、出発地点に近づく機関を提案することができるため、ユーザの移動距離を減少させることができる。
【0069】
また、第一実施形態では、記憶手段50は、機関で購入可能な商品を記憶しており、移動目的は、或る商品を購入することであって、検索手段58は、或る商品を購入可能な他の機関を検索する。
【0070】
この構成によれば、出発地点に近い機関であって、或る商品を購入可能な機関を提案することができるため、ユーザの移動距離を減少させることができる。
【0071】
また、第一実施形態では、記憶手段50は、機関で提供可能な役務を記憶しており、移動目的は、或る役務の提供を受けることであって、検索手段58は、或る役務を提供可能な他の機関を検索する。
【0072】
この構成によれば、出発地点に近い機関であって、或る役務を提供可能な機関を提案することができるため、ユーザの移動距離を減少させることができる。
【0073】
---第二実施形態---
次に、第二実施形態について説明する。
【0074】
第二実施形態では、ウェブページ50Aが配送予定入力ページを含む点や、スケジュール50Dが配送元や配送先を記憶する点、受付手段52がユーザから配送を依頼する予定の商品や役務を受け付ける点等で第一実施形態と異なる。なお、以下で説明しない第二実施形態に係るスケジュール管理システムの構成及び機能は、第一実施形態に係るスケジュール管理システムの構成及び機能と同様である。
【0075】
また、第二実施形態では、記憶手段50は、探索手段54が探索した機関探索結果のうち、ユーザに選択された機関の位置情報(場所)を配送元としてユーザのスケジュール50Dに記憶する。また、記憶手段50は、受付手段52が受け付けた配送の依頼予定日や、配送先(配送場所)、配送を依頼する予定の商品や役務をユーザのスケジュール50Dに記憶する機能を有する。また、機関情報50Eは、配送可能商品や、配送可能役務を含む。配送可能商品は、機関において配送可能な商品の名称や分類、品番(型番)、金額を含む。配送可能役務は、機関において配送可能な役務(サービス)の名称や分類、金額を含む。
【0076】
また、第二実施形態では、受付手段52は、ユーザが配送を依頼する予定の商品と、当該配送の配送先を端末装置12から受け付ける機能を有する。また、受付手段52は、ユーザが配送を依頼する予定の役務と、当該配送の配送元及び配送先を端末装置12から受け付ける機能を有する。
【0077】
また、第二実施形態では、探索手段54は、受付手段52が配送を依頼する予定の商品を受け付けた場合に、機関情報50Eの配送可能商品に基づいて当該商品を配送可能な機関を探索する機能を有する。また、探索手段54は、受付手段52が配送を依頼する予定の役務を受け付けた場合に、機関情報50Eの配送可能役務に基づいて当該役務を配送可能な機関を探索する機能を有する。また、探索手段54は、この機関探索結果に含まれる機関のうち何れか一つの機関の選択を端末装置12から受け付ける機能を有する。
【0078】
また、第二実施形態では、取得手段56は、スケジュール50Dに記憶されたユーザが配送を依頼する予定の商品と、当該配送の配送元である選択された一の機関の位置情報と、配送先とを取得する。また、取得手段56は、スケジュール50Dに記憶されたユーザが配送を依頼する予定の役務と、当該配送の配送元である選択された一の機関の位置情報と、配送先とを取得する。例えば、取得手段56は、探索手段54が機関の選択を受け付けた後、定期的に配送を依頼する予定の商品や役務、配送元及び配送先を取得する。
【0079】
また、第二実施形態では、検索手段58は、取得手段56が配送を依頼する予定の商品や、配送元及び配送先を取得した場合に、当該配送元から配送先までの距離よりも当該配送先から近い機関であって、配送を依頼する予定の商品を配送可能な機関を検索する機能を有する。また、検索手段58は、取得手段56が配送を依頼する予定の役務や、配送元及び配送先を取得した場合に、当該配送元から配送先までの距離よりも当該配送先から近い機関であって、前記配送を依頼する予定の役務を配送可能な機関を検索する機能を有する。
【0080】
図7は、第二実施形態に係るスケジュール管理システム1において、図3に示す各種機能手段が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、以下の処理の内容及び処理の順番は適宜変更することができる。
【0081】
(ステップSP40)
受付手段52は、ユーザの端末装置12からページ要求を受信する。これに応答して、サーバ装置10は、ウェブページ50Aのうち配送予定入力ページ(配送予定入力画面)を要求元の端末装置12に送信する。
【0082】
図8は、ユーザの端末装置12に表示される配送予定入力画面90の一例を示す図である。
【0083】
図8に示すように、配送予定入力画面90は、依頼予定日や配送先(配送場所)、配送を依頼する予定の商品、提供を受ける予定の役務等を含む配送依頼予定を入力するための配送依頼予定入力領域92と、機関探索を実行する機関探索ボタン94と、を含む。
【0084】
図7に戻り、処理は、ステップSP42の処理に移行する。
【0085】
(ステップSP42)
受付手段52は、配送予定入力画面90において、配送依頼予定が入力された状態で、機関探索ボタン94の押下(探索要求)を端末装置12から受け付ける。そして、処理は、ステップSP44の処理に移行する。
【0086】
(ステップSP44)
探索手段54は、ステップSP42で受け付けた配送依頼予定と機関情報50Eに基づいて機関を探索する。具体的には、探索手段54は、配送依頼予定に含まれる商品を配送可能な機関や、配送を依頼する予定の役務を配送可能な機関を探索する。そして、処理は、ステップSP46の処理に移行する。
【0087】
(ステップSP46)
探索手段54は、ステップSP44で探索した一又は複数の機関(機関探索結果)を端末装置12に一覧表示させる。そして、処理は、ステップSP48の処理に移行する。
【0088】
(ステップSP48)
探索手段54は、ステップSP46で一覧表示させた機関から何れか一つの機関の選択を端末装置12から受け付ける。続いて、探索手段54は、選択を受け付けた機関と入力された配送依頼予定を、端末装置12に対応するユーザのスケジュール50Dに記憶する。具体的には、探索手段54は、機関情報50Eの位置情報に基づき、選択を受け付けた機関の位置情報(住所等)を配送の配送元として、スケジュール50Dに記憶する。また、探索手段54は、配送依頼予定として、配送の依頼予定日や、配送先(配送場所)、配送を依頼する予定の商品、配送を依頼する予定の役務を、スケジュール50Dに記憶する。そして、処理は、ステップSP50の処理に移行する。
【0089】
(ステップSP50)
取得手段56は、スケジュール50Dに記憶されたユーザが配送を依頼する予定の商品又は役務と、当該配送の配送元である選択された一の機関の位置情報及び配送先を取得する。例えば、取得手段56は、1日に1回、当該商品又は役務と、当該位置情報及び配送先を取得する。そして、処理は、ステップSP52の処理に移行する。
【0090】
(ステップSP52)
検索手段58は、ステップSP50で取得された配送元から配送先までの距離よりも当該配送先から近い機関であって、配送を依頼する予定の商品が配送可能な他の機関や、配送を依頼する予定の役務が配送可能な他の機関を検索する。具体的には、検索手段58は、当該配送元から当該配送先までの距離が100kmであり、配送を依頼する予定の商品が「ミネラルウォーター」である場合、当該配送先から100km未満の範囲にある機関であって、機関情報50Eの配送可能商品の名称に「ミネラルウォーター」が含まれる又は分類に「清涼飲料水」が含まれる機関を検索する。同様に、検索手段58は、当該配送元から当該配送先までの距離が200kmであり、配送を依頼する予定の役務が「エアコンの取り付けサービス」を受けることである場合、当該配送先から200km未満の範囲にある機関であって、機関情報50Eの配送可能役務の名称に「エアコンの取り付け」が含まれる又は分類に「家電サービス」が含まれる機関を検索する。そして、処理は、ステップSP54の処理に移行する。
【0091】
(ステップSP54)
提案手段60は、ステップSP52で検索された他の機関を端末装置12に提案(表示)する。ここで、提案手段60は、ステップSP52で検索された他の機関が複数ある場合、最も配送先に近い機関を提案する。
【0092】
図9は、ユーザの端末装置12に表示される提案画面100の一例を示す図である。
【0093】
図9に示すように、提案画面100は、配送を依頼する予定の商品や役務の配送元について他の機関の位置(配送元)の方が配送先に近いことを示す提案情報領域102と、変更否定ボタン104と、変更承諾ボタン106と、を含む。
【0094】
図7に戻り、処理は、ステップSP56の処理に移行する。
【0095】
(ステップSP56)
提案手段60は、変更承諾ボタン106の押下を受け付けたか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には、処理は、ステップSP58の処理に移行する。一方、当該判定が否定判定された場合、すなわち変更否定ボタン104の押下を受け付けた場合には、処理は、図7に示す一連の処理を終了する。
【0096】
(ステップSP58)
提案手段60は、ステップSP54で提案した他の機関の位置情報を配送元としてスケジュール50Dに記憶する。そして、処理は、図7に示す一連の処理を終了する。
【0097】
<効果>
以上、第二実施形態では、ユーザの端末装置12と通信可能なコンピュータを、各機関の位置情報と購入可能な商品を記憶する記憶手段50、ユーザが配送を依頼する予定の商品と、当該配送の配送元及び配送先を取得する取得手段56と、配送元から配送先までの距離よりも当該配送先から近い機関であって、配送を依頼する予定の商品を配送可能な機関を検索する検索手段58、検索された機関をユーザの端末装置12に提案する提案手段60、として機能させる。
【0098】
この構成によれば、配送先に近い機関であって、ユーザが配送を依頼する予定の商品を配送できる機関を提案することができるため、商品(物)や配送者(人)の移動距離を減少させることができる。
【0099】
また、第二実施形態では、ユーザの端末装置12と通信可能なコンピュータを、各機関の位置情報と提供可能な役務を記憶する記憶手段50、ユーザが配送を依頼する予定の役務と、当該配送の配送元及び配送先を取得する取得手段56と、配送元から配送先までの距離よりも当該配送先から近い機関であって、配送を依頼する予定の役務を配送可能な機関を検索する検索手段58、検索された機関をユーザの端末装置12に提案する提案手段60、として機能させる。
【0100】
この構成によれば、配送先に近い機関であって、ユーザが配送を依頼する予定の役務を配送できる機関を提案することができるため、役務提供者(人)や配送者(人)の移動距離を減少させることができる。
【0101】
<変形例>
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。すなわち、上記の実施形態に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。また、上記実施形態及び後述する変形例が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
【0102】
例えば、上記第一実施形態では、機関情報50Eは、購入可能商品や提供可能役務を含む場合を説明したが、ユーザから引き取ることが可能な商品である引取可能商品や、ユーザから提供を受ける(享受する)ことが可能な役務である享受可能役務を含んでもよい。引取可能商品としては、例えば、書籍やゲームソフト等が挙げられる。享受可能役務としては、例えば、接客や調理のアルバイト等が挙げられる。この場合、端末装置12は、移動目的として、引き取って貰いたい商品や提供したい役務をユーザから受け付ける。
【0103】
また、上記第一実施形態では、受付手段52は、移動予定として出発日時を端末装置12から受け付ける場合を説明したが、到着日時を受け付けてもよい。この場合、探索手段54は、到着日時や出発地点、到着地点、および経路情報50Bに基づいて利用する交通手段を含む移動経路を探索する。
【0104】
また、上記第一実施形態では、検索手段58は、出発地点から到着地点までの距離よりも当該出発地点から近い機関であって、ユーザが移動目的を達成可能な他の機関を検索する場合を説明したが、或るユーザの移動目的が他のユーザとの打ち合わせである場合、当該或るユーザの移動距離と他のユーザの移動距離とが均一化される位置(範囲)にある機関(例えばカフェや会議スペース)を検索することとしてもよい。また、検索手段58は、ユーザの移動時間(所要時間)や、移動に要する料金(運賃や燃料費)、二酸化炭素排出量等が少なくなる他の機関を検索してもよい。
【0105】
また、上記第一実施形態では、検索手段58は、取得された出発地点から到着地点までの距離よりも当該出発地点から近い他の機関を検索する場合を説明したが、取得された出発地点から到着地点までの距離よりも当該出発地点から近く、且つ、出発地点から到着地点までの距離が設定距離の範囲内である他の機関を検索してもよい。この場合、設定距離は、ユーザ又はサーバ装置10の管理者の操作に基づき、変更が可能である。また、設定距離は、他の機関の種類に応じて異なっていてもよい。
【0106】
また、上記第一実施形態及び第二実施形態では、提案手段60は、検索された他の機関が複数ある場合、最も出発地点に近い機関や最も配送先に近い機関を提案する場合を説明したが、2以上の機関を提案してもよい。この場合、提案手段60は、出発地点や配送先に近い他の機関ほど優先的に提案する。提案手段60は、2以上の機関を提案する場合、各ユーザのスケジュール50Dから他の機関の混雑度合を予測し、予測した混雑度合に基づき、検索手段58の検索結果を抽出し、抽出結果を提案してもよい。例えば、提案手段60は、検索手段58の検索結果の中から、混雑度合が閾値以下の他の機関を抽出してもよい。また、提案手段60による提案が端末装置12において承認操作されると、ユーザに報酬を付与してもよい。報酬としては、交通に関するポイントや、飲食店に使用可能なチケット等が挙げられるが、特に、提案された他の機関で使用可能な報酬であることが好ましい。このような報酬であれば、他の機関に変更しようという動機をユーザに与えることができる。また、提案手段60は、取得された出発地点から到着地点までの距離からの減少量に応じて報酬を変更してもよい。また、提案手段60は、取得された出発地点から提案した他の機関までの距離に応じて報酬を変更してもよい。また、提案手段60は、他の機関の種類に応じて報酬を変更してもよい。
【0107】
また、上記第一実施形態及び第二実施形態では、機関が施設である場合を説明したが、ユーザ(人)やユーザの自宅であってもよい。
【0108】
また、上記第二実施形態では、提案手段60は、ステップSP58において配送元を変更する場合を説明したが、ユーザが他の機関で商品を購入して、当該商品を自ら輸送するスケジュールに変更することとしてもよい。同様に、提案手段60は、ユーザが他の機関に移動して、役務の提供を受けるスケジュールに変更することとしてもよい。
【符号の説明】
【0109】
10…サーバ装置(コンピュータ)、12…端末装置、50…記憶手段、56…取得手段、58…検索手段、60…提案手段

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9