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特許7269061カバーウィンドウ及びこれを含む表示装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-25
(45)【発行日】2023-05-08
(54)【発明の名称】カバーウィンドウ及びこれを含む表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20230426BHJP
   G02F 1/1333 20060101ALI20230426BHJP
   G06F 1/16 20060101ALI20230426BHJP
   G06F 3/041 20060101ALI20230426BHJP
【FI】
G09F9/00 309A
G02F1/1333
G06F1/16 312Q
G06F3/041 450
G06F3/041 460
G06F3/041 470
G09F9/00 302
G09F9/00 313
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2019061970
(22)【出願日】2019-03-27
(65)【公開番号】P2020042252
(43)【公開日】2020-03-19
【審査請求日】2022-01-21
(31)【優先権主張番号】10-2018-0109701
(32)【優先日】2018-09-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】512187343
【氏名又は名称】三星ディスプレイ株式會社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Display Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】1, Samsung-ro, Giheung-gu, Yongin-si, Gyeonggi-do, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】李 東 洙
(72)【発明者】
【氏名】任 ミン 赫
【審査官】川俣 郁子
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2012/0045081(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2007/0290945(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0329173(US,A1)
【文献】特開2006-163422(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2016-0012782(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0147040(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0364172(US,A1)
【文献】特開2006-078699(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0085836(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2009/0124294(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F1/133-1/1334
1/1339-1/1341
1/1347
G06F1/00
1/16-1/18
3/03
3/041-3/047
G09F9/00
H04M1/00-1/82
99/00
H05B33/00-33/28
44/00
45/60
H05K9/00
H10K50/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スピーカホールを含む透明基材層と、
前記透明基材層の一面に配置された第1印刷層と、
前記第1印刷層上に配置される保護部材と、
メッシュパターン、及び前記メッシュパターンに連結された接地部を含むメッシュ構造物とを含み、
前記メッシュ構造物の前記メッシュパターンは、前記スピーカホールの内部に挿入され、
前記メッシュ構造物の前記接地部は、前記スピーカホールの外部に配置され、
前記保護部材は、前記第1印刷層と前記接地部との間に配置される保護フィルム部を含む、ことを特徴とするカバーウィンドウ。
【請求項2】
前記保護部材は前記保護フィルム部の一端に連結された第1モールド部をさらに含み、前記第1モールド部は前記接地部よりも突出した、ことを特徴とする請求項1に記載のカバーウィンドウ。
【請求項3】
前記透明基材層上に配置された第1ホールをさらに含み、前記第1モールド部は前記第1ホール上に配置される、ことを特徴とする請求項2に記載のカバーウィンドウ。
【請求項4】
前記透明基材層上に配置され、前記第1ホールを定義する第2印刷層をさらに含み、前記第1モールド部は前記第2印刷層に接触する、ことを特徴とする請求項3に記載のカバーウィンドウ。
【請求項5】
前記保護部材は前記保護フィルム部の他端に連結された第2モールド部をさらに含み、前記第2モールド部は前記接地部よりも突出した、ことを特徴とする請求項4に記載のカバーウィンドウ。
【請求項6】
前記透明基材層上に配置された第2ホールをさらに含み、前記第2モールド部は前記第2ホール上に配置される、ことを特徴とする請求項5に記載のカバーウィンドウ。
【請求項7】
前記透明基材層上に前記第2ホールを定義する第3印刷層をさらに含み、前記第2モールド部は前記第3印刷層に接触する、ことを特徴とする請求項6に記載のカバーウィンドウ。
【請求項8】
前記第2印刷層及び前記第3印刷層よりも前記第1印刷層の厚さが薄い、ことを特徴とする請求項7に記載のカバーウィンドウ。
【請求項9】
前記第2印刷層と前記第3印刷層は複数の層からなり、前記第1印刷層は赤外線印刷層である、ことを特徴とする請求項8に記載のカバーウィンドウ。
【請求項10】
前記第1モールド部は第1フィルム層及び第1モールド層を含み、前記第2モールド部は第2フィルム層及び第2モールド層を含み、前記第1フィルム層と前記第2フィルム層とは前記保護フィルム部によって連結される、ことを特徴とする請求項9に記載のカバーウィンドウ。
【請求項11】
前記接地部上に配置される第3モールド層をさらに含み、前記第1モールド層と前記第2モールド層とは前記第3モールド層によって連結される、ことを特徴とする請求項10に記載のカバーウィンドウ。
【請求項12】
前記第1モールド層と前記第2モールド層は第1厚さを有し、前記第3モールド層は前記第1厚さよりも小さい第2厚さを有する、ことを特徴とする請求項11に記載のカバーウィンドウ。
【請求項13】
前記第1モールド層と前記第2モールド層は第1幅を有し、前記第3モールド層は前記第1幅よりも小さい第2幅を有する、ことを特徴とする請求項11に記載のカバーウィンドウ。
【請求項14】
前記保護フィルム部は前記第幅と同一の幅を有する、ことを特徴とする請求項13に記載のカバーウィンドウ。
【請求項15】
前記第1モールド部はボディ部と、前記ボディ部から延びた第1延長部及び第2延長部とを含み、前記第1延長部と前記第2延長部とは離隔している、ことを特徴とする請求項2に記載のカバーウィンドウ。
【請求項16】
前記透明基材層上に配置された第1ホール及び第2ホールをさらに含み、前記第1延長部は前記第1ホール上に配置され、前記第2延長部は前記第2ホール上に配置される、ことを特徴とする請求項15に記載のカバーウィンドウ。
【請求項17】
前記メッシュ構造物は、前記スピーカホールに挿入され、前記メッシュパターンを含む第1構造物と、前記第1構造物上に配置され、前記接地部を含む第2構造物とを含む、ことを特徴とする請求項1に記載のカバーウィンドウ。
【請求項18】
スピーカホールを含むカバーウィンドウと、
前記カバーウィンドウの下方に配置された表示パネルと、
前記表示パネルの下方に配置されたミドルフレームとを含み、
前記スピーカホールには、メッシュパターン及び該メッシュパターンに連結された接地部を含むメッシュ構造物が配置され、前記接地部は前記ミドルフレームと接触し、
さらに、前記スピーカホールを含む透明基材層と、
前記透明基材層の一面に配置された第1印刷層と、
前記第1印刷層上に配置される保護部材と、を含み、
前記保護部材は、前記第1印刷層と前記接地部との間に配置される保護フィルム部を含む、ことを特徴とする表示装置。
【請求項19】
前記メッシュ構造物の前記メッシュパターンは前記スピーカホールの内部に挿入され、前記メッシュ構造物の前記接地部は前記スピーカホールの外側に配置される、ことを特徴とする請求項18に記載の表示装置。
【請求項20】
前記ミドルフレームは底部と、該底部の端から折り曲げられた側部とを含み、前記接地部は前記側部と接触する、ことを特徴とする請求項19に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カバーウィンドウ及びこれを含む表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話、ナビゲーション、デジタルカメラ、電子書籍、ポータブルゲーム機、又は各種端末などのように、液晶表示装置(Liquid Crystal Display、LCD)及び/又は有機電界発光表示装置(Organic Light Emitting Diode、OLED)が表示装置として適用された様々なモバイル電子機器が使用されている。
【0003】
このようなモバイル機器に使用される通常の表示装置において、表示パネルの前面には、ユーザが表示部を閲覧できるように透明に構成されたカバーウィンドウが備えられている。表示パネルは、実際イメージが表示される表示領域と、表示領域を取り囲む非表示領域に区分される。カバーウィンドウは、表示領域に対応する透光領域と、非表示領域に対応する不透明な遮光領域に区分される。
【0004】
モバイル機器は、表示装置の他に、スピーカ、カメラ、近接センサ、物理的ボタン、静電式ボタン、及びマイクなどの多くの部品を備え、これらの部品は、カバーウィンドウの遮光領域上に又は遮光領域の後ろに位置し、カバーウィンドウには、部品の機能遂行のために様々なホールが形成される。このようなホールは、外部の静電気の流入通路となり、流入した静電気によって表示装置が損傷するという問題が発生する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、外部から流入する静電気を放電できる接地部を含むカバーウィンドウ及びこれを含む表示装置を提供することである。
また、組立工程における接地部の変形を防止できるカバーウィンドウを提供することである。
本発明の課題は上述した課題に制限されず、上述していない別の技術課題は以降の記載から当業者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための一実施形態に係るカバーウィンドウは、スピーカホールを含む透明基材層と、前記透明基材層の一面に配置された第1印刷層と、前記第1印刷層上に配置される保護部材と、メッシュパターン、及び前記メッシュパターンに連結された接地部を含むメッシュ構造物とを含み、前記メッシュ構造物の前記メッシュパターンは、前記スピーカホールの内部に挿入され、前記メッシュ構造物の前記接地部は、前記スピーカホールの外部に配置され、前記保護部材は、前記第1印刷層と前記接地部との間に配置される保護フィルム部を含む。
【0007】
前記保護部材は、前記保護フィルム部の一端に連結された第1モールド部をさらに含み、前記第1モールド部は、前記接地部より突出してもよい。
前記透明基材層上に配置された第1ホールをさらに含み、前記第1モールド部は前記第1ホール上に配置されてもよい。
前記透明基材層上に配置され、前記第1ホールを定義する第2印刷層をさらに含み、前記第1モールド部は、前記第2印刷層に接触してもよい。
前記保護部材は、前記保護フィルム部の他端に連結された第2モールド部をさらに含み、前記第2モールド部は、前記接地部より突出してもよい。
前記透明基材層上に配置された第2ホールをさらに含み、前記第2モールド部は前記第2ホール上に配置されてもよい。
前記透明基材層上に前記第2ホールを定義する第3印刷層をさらに含み、前記第2モールド部は、前記第3印刷層に接触してもよい。
前記第2印刷層及び前記第3印刷層よりも前記第1印刷層の厚さが薄くてもよい。
前記第2印刷層と前記第3印刷層は複数の層からなり、前記第1印刷層は赤外線印刷層であってもよい。
前記第1モールド部は第1フィルム層及び第1モールド層を含み、前記第2モールド部は第2フィルム層及び第2モールド層を含み、前記第1フィルム層と前記第2フィルム層は前記保護フィルム部によって連結されてもよい。
前記接地部上に配置される第3モールド層をさらに含み、前記第1モールド層と前記第2モールド層は前記第3モールド層によって連結されてもよい。
前記第1モールド層と前記第2モールド層は第1厚さを有し、前記第3モールド層は前記第1厚さよりも小さい第2厚さを有してもよい。
前記第1モールド層と前記第2モールド層は第1幅を有し、前記第3モールド層は前記第1幅よりも小さい第2幅を有してもよい。
前記保護フィルム部は前記第1幅と同一の幅を有してもよい。
前記第1モールド部は、ボディ部と、前記ボディ部から延びた第1延長部及び第2延長部とを含み、前記第1延長部と前記第2延長部とは離隔してもよい。
前記透明基材層上に配置された第1ホール及び第2ホールをさらに含み、前記第1延長部は前記第1ホール上に配置され、前記第2延長部は前記第2ホール上に配置されてもよい。
前記メッシュ構造物は、前記スピーカホールに挿入され、前記メッシュパターンを含む第1構造物と、前記第1構造物上に配置され、前記接地部を含む第2構造物とを含んでもよい。
【0008】
上記課題を解決するための一実施形態に係る表示装置は、スピーカホールを含むカバーウィンドウと、前記カバーウィンドウの下方に配置された表示パネルと、前記表示パネルの下方に配置されたミドルフレームとを含み、前記スピーカホールには、メッシュパターン、及び該メッシュパターンに連結された接地部を含むメッシュ構造物が配置され、前記接地部は、前記ミドルフレームと接触する。
【0009】
前記メッシュ構造物の前記メッシュパターンは前記スピーカホールの内部に挿入され、前記メッシュ構造物の前記接地部は前記スピーカホールの外側に配置されてもよい。
前記ミドルフレームは、底部と、前記底部の端から折り曲げられた側部とを含み、前記接地部は、前記側部と接触することができる。
その他の実施形態の具体的な事項は詳細な説明及び図面に含まれている。
【発明の効果】
【0010】
一実施形態に係るカバーウィンドウは、保護部材を含んで組立工程における接地部の変形を防止できる。
一実施形態に係るカバーウィンドウを含む表示装置は、外部から流入した静電気が表示パネルに流入することを防止することにより、表示装置の信頼性を向上できる。
実施形態に係る効果は以上で例示された内容によって制限されず、さらに様々な効果が本明細書中に含まれている。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】一実施形態に係るカバーウィンドウの斜視図である。
図2】一実施形態に係るカバーウィンドウの底面図を概略的に示す図である。
図3】一実施形態に係るカバーウィンドウのノッチ部の分解斜視図である。
図4】(a)は図2のAを拡大して示す図であり、 (b)は接地部を拡大して示す図である。
図5図4(a)のB-B’に沿った断面図である。
図6図4(a)のC-C’に沿った断面図である。
図7図4(a)のD-D’に沿った断面図である。
図8】他の実施形態に係るカバーウィンドウのノッチ部の分解斜視図である。
図9】他の実施形態に係るカバーウィンドウのノッチ部を拡大して示す図である。
図10】別の実施形態に係るカバーウィンドウのノッチ部の分解斜視図である。
図11】別の実施形態に係るカバーウィンドウのノッチ部を拡大して示す図である。
図12】別の実施形態に係るカバーウィンドウの底面図を概略的に示す図である。
図13】別の実施形態に係るカバーウィンドウのノッチ部の分解斜視図である。
図14】別の実施形態に係るカバーウィンドウの図12のa部分を拡大して示す図である。
図15図14のb-b’に沿った断面図である。
図16図14のc-c’に沿った断面図である。
図17図14のd-d’に沿った断面図である。
図18】別の実施形態に係るカバーウィンドウのノッチ部の分解斜視図である。
図19】別の実施形態に係るカバーウィンドウのノッチ部分を拡大して示す図である。
図20】別の実施形態に係るカバーウィンドウのノッチ部の分解斜視図である。
図21】別の実施形態に係るカバーウィンドウのノッチ部分を拡大して示す図である。
図22】一実施形態に係るカバーウィンドウを含む表示装置の分解斜視図である。
図23】一実施形態に係るカバーウィンドウを含む表示装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の利点、特徴、及びそれらを達成する方法は、添付図面と共に詳細に後述されている実施形態を参照すると明らかになるであろう。しかし、本発明は、以下で開示する実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態でも実現される。但し、本実施形態は、単に本発明の開示を完全たるものにし、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に報せるために提供されるものである。本発明は、請求項の範疇によってのみ定められる。
【0013】
素子(elements)又は層が他の素子又は層の「上(on)」にあると記載された場合は、他の素子又は層の真上に存在する場合、又はそれらの間に別の層又は別の素子が介在している場合を全て含む。明細書全体にわたって、同一の参照符号は同一の構成要素を指し示す。実施形態を説明するための図面に開示された形状、大きさ、比率、角度、個数などは例示的に過ぎず、本発明は図示された事項に限定されない。明細書全体にわたって、同一の参照符号は同一の構成要素を指す。
以下、添付図面を参照して本発明の具体的な実施形態について説明する。
【0014】
図1は一実施形態に係るカバーウィンドウの斜視図である。
図1を参照すると、一実施形態に係るカバーウィンドウ100は、平面視において、長方形の形状からなり得る。例えば、カバーウィンドウ100の平面視形状は、角が直角な長方形、又は角が丸い長方形の形状であり得る。カバーウィンドウ100は、両長辺LS1、LS2と両短辺SS1、SS2とを含み得る。長方形形状のカバーウィンドウ100において、平面上、右に位置する長辺を第1長辺LS1、左に位置する長辺を第2長辺LS2、上方に位置する短辺を第1短辺SS1、下方に位置する短辺を第2短辺SS2と呼ぶ。カバーウィンドウ100、従って後述するようにカバーウィンドウが装着される表示装置10の長辺LS1、LS2の長さは、短辺SS1、SS2の長さの1.5倍乃至2.5倍の範囲であり得るが、これらに限定されない。また、カバーウィンドウ100は、平坦な長方形の形状であり得る。但し、これに限定されず、平坦部と、平坦部から延伸された一定の曲率を有する曲面とを含む形状でもあり得、曲面のみからなる形状でもあり得る。
【0015】
カバーウィンドウ100は、図22(表示装置10の分解斜視図)に示すように、表示パネル300の表示領域に対応する透過部DAと、表示パネル300の非表示領域、及び/又は表示パネル300以外の領域に対応する遮光部NDAとを含み得る。遮光部NDAは、透過部DAを取り囲む形状に配置でき、ノッチ部NTHを含み得る。例えば、カバーウィンドウ100の第1短辺SS1には、透過部DAの内側にノッチ(notch)形状に凹設されたノッチ部NTHが配置できる。但し、これに限定されず、カバーウィンドウ100の第1短辺SS1、第2短辺SS2、第1長辺LS1及び第2長辺LS2のうちの少なくとも一つにノッチ部NTHが配置できる。
【0016】
遮光部NDAは不透明に形成できる。一実施形態において、遮光部NDAは、画像を表示しない場合にユーザに見せることが可能なパターンを有するデコ層で形成できる。例えば、遮光部NDAには、「SAMSUNG」のように会社のロゴ又は様々な文字がパターニングできる。
【0017】
遮光部NDAには、前面カメラ、赤外線センサ、虹彩認識センサ、超音波センサ、照度センサなどを露出させるためのホールH(H1~H5)が形成できるが、これに限定されない。例えば、前面カメラ、赤外線センサ、虹彩認識センサ、超音波センサ、及び照度センサのうちの一部又は全部が、図22に例示されているような表示パネル300に内蔵されてもよく、この場合、上述した遮光部NDAのホールH(H1~H5)のうちの一部又は全部が省略されてもよい。また、遮光部NDAには、前面スピーカを露出させるためのスピーカホールMHが配置できる。一実施形態において、複数のホールH1~H5とスピーカホールMHは、遮光部NDAのノッチNTHに配置できる。但し、これに限定されず、第2短辺SS2、第1長辺LS1及び第2長辺LS2に配置された遮光部NDA各々に分散して配置され得る。
【0018】
カバーウィンドウ100は、ガラス、サファイア、及び/又はプラスチックからなり得る。カバーウィンドウ100は、リジッド(rigid)又はフレキシブル(flexible)に形成できる。
【0019】
図2は一実施形態に係るカバーウィンドウの底面図を概略的に示す図であり、
図3は一実施形態に係るカバーウィンドウのノッチ部の分解斜視図である。
図2及び図3を参照すると、カバーウィンドウ100は、第1ホール乃至第5ホールH1、H2、H3、H4、H5、スピーカホールMH、保護部材FM及びメッシュ構造物MMを含み得る。保護部材FMとメッシュ構造物MMはカバーウィンドウ100の一面に配置できる。以下では、他に特別な記載がない限り、上述した保護部材FM及びメッシュ構造物MMが配置されるカバーウィンドウ100の一面をカバーウィンドウ100の下面という。
【0020】
第1ホール乃至第5ホールH1、H2、H3、H4、H5は各々、虹彩認識センサ、超音波センサ、照度センサ、赤外線センサ、カメラに対応する領域に配置できる。例えば、第1ホールH1は虹彩認識センサに対応して配置され、第2ホールH2は超音波センサに配置され、第3ホールH3はカメラに対応して配置され、第4ホールH4は照度センサに対応して配置され、第5ホールH5は赤外線センサに対応して配置できるが、これに限定されない。第1ホール乃至第5ホールH1、H2、H3、H4、H5は、図6及び図7に示すように、透明基材層101上に配置される印刷層103、105、107、109によって定義された光学的ホールであり得る。
【0021】
スピーカホールMHは、図23に示されたスピーカ400で作られた音や音響を表示装置10の外部へ放出する。スピーカホールMHは、第1ホール乃至第5ホールH1、H2、H3、H4、H5とは異なり、図7に示すように、透明基材層101を貫通した形状(即ち、物理的ホール)からなり得る。スピーカホールMHの内部にはメッシュ構造物MMが組み立てられ得る。
【0022】
保護部材FMは、第1モールド部BP1、第2モールド部BP2、及び第1モールド部BP1と第2モールド部BP2との間に配置された保護フィルム部FPを含み得る。第1モールド部BP1と第2モールド部BP2は、第1方向(X軸方向)、例えば水平方向に離隔して配置され、保護フィルム部FPは、第1モールド部BP1と第2モールド部BP2が水平方向に離隔した空間上に配置される。
【0023】
第1モールド部BP1は第1ホールH1及び第2ホールH2上に配置され、第2モールド部BP2は第3ホールH3及び第4ホールH4上に配置され、保護フィルム部FPは第5ホールH5上に配置される。
【0024】
第1モールド部BP1は、第1接着層CL1、第1接着層CL1上の第1フィルム層FL1、第1フィルム層FL1上の第2接着層CL2、及び第2接着層CL2上の第1モールド層BL1を含むことができる。但し、これに限定されず、さらに他の機能層が配置されてもよく、第1接着層CL1と第1モールド層BL1のみから構成されてもよい。
【0025】
第1接着層CL1と第2接着層CL2各々は、ウレタン系又はシリコーン系の物質からなり得る。例えば、第1接着層CL1と第2接着層CL2各々がウレタン系の物質からなるか、或いは、第1接着層CL1と第2接着層CL2各々がシリコーン系の物質からなり得る。他の例として、第1接着層CL1はウレタン系の物質からなり、第2接着層CL2はシリコーン系の物質からなってもよく、第1接着層CL1はシリコーン系の物質からなり、第2接着層CL2はウレタン系の物質からなってもよい。また、第1接着層CL1と第2接着層CL2は互いに異なる接着力を持ち得る。例えば、第1接着層CL1の接着力よりも第2接着層CL2の接着力がさらに大きくてもよい。但し、これに限定されず、第1接着層CL1の接着力と第2接着層CL2との接着力が同一であってもよい。
【0026】
第1フィルム層FL1は、厚さ方向に第1接着層CL1と第2接着層CL2との間に配置できる。一実施形態において、第1フィルム層FL1は、ポリエチレンテレフタレート(PET)系樹脂を含んでなり得る。但し、これに限定されず、第1フィルム層FL1は、ポリエステル(PE)系樹脂、ポリスチレン(PS)系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート(PC)系樹脂及びシクロオレフィン系ポリマー(COP)などからなってもよい。
【0027】
第1モールド層BL1は第2接着層CL2の上方に配置できる。第1モールド層BL1はポリカーボネート(PC)系樹脂を含んでなり得るが、これに限定されない。
【0028】
第1モールド層BL1と第1フィルム層FL1は、第2接着層CL2によって互いに接着固定され、第1接着層CL1を介して第1ホールH1及び第2ホールH2の上方に安着できる。このように、第3方向(Z軸方向)に順次積層された第1接着層CL1、第1フィルム層FL1、第2接着層CL2、及び第1モールド層BL1を含む第1モールド部BP1が第1ホールH1及び第2ホールH2上に安着することにより、組立工程又は輸送過程における第1ホールH1及び第2ホールH2の損傷及び汚染を防止するとともに、接地部GPの一側に突出した形状に配置されて接地部GPの変形を防止できる。
【0029】
第1モールド部BP1は、第1ホールH1及び第2ホールH2を全て覆うことができる大きさに配置されることが好ましいが、これに限定されるものではなく、第1ホールH1及び第2ホールH2の一部を覆う大きさを有してもよく、安定した固定のために第1ホールH1及び第2ホールH2以外の遮光部NDAをさらに覆い得る。図面では第1モールド部BP1が四角状に示されているが、これは一例であって、第1ホールH1及び第2ホールH2上に安着できる様々な形状を有し得る。
【0030】
第1モールド部BP1に含まれている第1接着層CL1、第1フィルム層FL1、第2接着層CL2及び第1モールド層BL1は、何れも同一の大きさを有することができるが、これに限定されず、第1接着層CL1、第1フィルム層FL1、第2接着層CL2及び第1モールド層BL1のうちの一部又は全部の層が異なる大きさを有し得る。
【0031】
第2モールド部BP2は、第3接着層CL3、第3接着層CL3上の第2フィルム層FL2、第2フィルム層FL2上の第4接着層CL4、及び第4接着層CL4上の第2モールド層BL2からなり得る。但し、これに限定されず、さらに他の機能層がさらに配置され得、第3接着層CL3と第2モールド層BL2のみから構成されてもよく、第1モールド部BP1とは異なる層構造を有してもよい。
【0032】
例示的な実施形態の第3接着層CL3は第1接着層CL1と同一の層に配置でき、第4接着層CL4は第2接着層CL2と同一の層に配置できる。但し、これに限定されない。また、第3接着層CL3と第4接着層CL4各々はウレタン系又はシリコーン系の物質からなり、第3接着層CL3は第1接着層CL1と同一の物質からなり得、第4接着層CL4は第2接着層CL2と同一の物質からなり得る。但し、これに限定されず、第1接着層CL1と第3接着層CL3が互いに異なる物質からなってもよく、第2接着層CL2と第4接着層CL4が互いに異なる物質からなってもよい。
【0033】
第3接着層CL3と第4接着層CL4とは、互いに異なる接着力を持ち得る。例えば、第3接着層CL3の接着力よりも第4接着層CL4の接着力がさらに大きくあり得る。但し、これに限定されるものではなく、第3接着層CL3の接着力と第4接着層CL4の接着力とが同一であってもよい。また、第1接着層CL1の接着力と第3接着層CL3の接着力とは同一であり、第2接着層CL2の接着力と第4接着層CL4の接着力とは同一であり得るが、これに限定されない。
【0034】
第2フィルム層FL2は、第3接着層CL3と第4接着層CL4との間に配置できる。例示的な実施形態の第2フィルム層FL2は第1フィルム層FL1と同一の層に配置でき、第2フィルム層FL2は第1フィルム層FL1と同一の物質からなり得る。但し、これに限定されない。
【0035】
第2モールド層BL2は第4接着層CL4の上方に配置できる。例示的な実施形態の第2モールド層BL2は、第1モールド層BL1と同一の物質からなり得る。但し、これに限定されない。
【0036】
第2モールド層BL2と第2フィルム層FL2は、第4接着層CL4によって互いに接着固定され、第3接着層CL1を介して第3ホールH3及び第4ホールH4の上方に安着できる。このように第3接着層CL3、第3接着層CL3上の第2フィルム層FL2、第2フィルム層FL2上の第4接着層CL4、及び第4接着層CL4上の第2モールド層BL2を含む第2モールド部BP2が、第3ホールH3及び第4ホールH4上に安着して、組立工程又は輸送過程における第3ホールH3及び第4ホールH4の損傷や汚染を防止する役割を果たすとともに、接地部GPの他側に突出した形状に配置されて接地部GPの変形を防止できる。
【0037】
例示的な実施形態において、第1モールド部BP1と第2モールド部BP2との形状は同一であり得るが、これに限定されず、ホールH及び接地部GPの位置及び大きさによって、第1モールド部BP1と第2モールド部BP2は互いに異なる形状を有し得る。また、例示的な実施形態において、第1モールド部BP1と第2モールド部BP2の大きさは同一であり得るが、これに限定されず、互いに異なる大きさを有し得る。
【0038】
保護フィルム部FPは、第1モールド部BP1と第2モールド部BP2との間に配置できる。保護フィルム部FPは、第1モールド部BP1の第1フィルム層FL1及び第2モールド部BP2の第2フィルム層FL2と同一の層に配置できる。但し、これに限定されず、保護フィルム部FP、第1フィルム層FL1及び第2フィルム層FL2の何れかは他の層に配置され得、保護フィルム部FP、第1フィルム層FL1、及び第2フィルム層FL2各々は互いに異なる層に配置され得る。
【0039】
保護フィルム部FPは、ポリエチレンテレフタレート(PET)系樹脂を含んで構成できる。但し、これに限定されず、保護フィルム部FPは、ポリエステル(PE)系樹脂、ポリスチレン(PS)系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート(PC)系樹脂及びシクロオレフィン系ポリマー(COP)などを含んでなってもよい。また、保護フィルム部FP、第1フィルム層FL1、及び第2フィルム層FL2は、互いに同一の物質からなり得るが、これに限定されない。
【0040】
一実施形態において、保護フィルム部FPは、第1フィルム層FL1及び第2フィルム層FL2と各々連結された一体型に配置できる。例えば、保護フィルム部FPは、第1フィルム層FL1及び第2フィルム層FL2の幅よりも小さい幅を有し、第1フィルム層FL1と第2フィルム層FL2とを連結する形で配置できる。但し、これに限定されず、保護フィルム部FPが、第1フィルム層FL1又は第2フィルム層FL2の何れかに連結され、他の一つと分離された形で配置されてもよい。
【0041】
保護フィルム部FPは、第5ホールH5とメッシュ構造物MMの接地部GPとの間に配置できる。一実施形態において、保護フィルム部FPは、第5ホールH5及び接地部GP各々に離隔して配置できる。保護フィルム部FPは、第1フィルム層FL1及び第2フィルム層FL2に連結されるので、第5ホールH5及び接地部GP各々に接触することなく第5ホールH5と接地部GPとの間に配置できる。但し、これに限定されるものではなく、保護フィルム部FPは、第5ホールH5又は接地部GPの一部に接触して配置され得る。保護フィルム部FPを用いて、組立工程や輸送過程で接地部GPによって第5ホールH5が損傷するのを防止できる。
【0042】
メッシュ構造物MMは、スピーカホールMHの内部に挿入されて組み立てられる第1構造物MM1と、第1構造物MM1に挿入されて組み立てられる第2構造物MM2とを含み得る。
【0043】
第1構造物MM1は、スピーカホールMHの内側に配置されるメッシュパターン部DPと、スピーカホールMHの周辺に配置される支持部SPとを含み得る。
【0044】
メッシュパターン部DPは、メッシュパターン部DPの一面にメッシュパターンが形成され、メッシュパターン部DPの他面が開放された円筒形状であり得る。但し、これに限定されず、スピーカホールMHに対応する様々な形状を有し得る。メッシュパターン部DPは、スピーカホールMHに挿入され、図23に示すようなスピーカ400で作られた音や音響を表示装置10の外部へ放出できる。
【0045】
支持部SPは、円筒形状の側壁を有してメッシュパターン部DPの円筒形状を画定し、支持部SPの円筒形状の側壁のメッシュパターン部DPの他面における縁部が円筒形状の外側に折り曲げられた形状を有し得る。支持部SPは、スピーカホールMHの周辺部に配置され、メッシュパターン部DPがスピーカホールMHを貫通して脱落することを防止する。
【0046】
第2構造物MM2は、第1構造物MM1に組み付けられる連結部CPと、連結部CPから第5ホールH5上に突出した接地部GPとを含み得る。連結部CPは、一面及び他面が開放された円筒形状であって他面の縁部が外側に折り曲げられて拡張された形状であり得る。連結部CPは第1構造物MM1に組み付けられる。接地部GPは連結部CPから突出して第5ホールH5及び保護フィルム部FP上に配置され得る。接地部GPは連結部CPと物理的に連結され得る。一実施形態において、接地部GPと連結部CPとは一体型であり得る。
【0047】
このような第1モールド部BP1、メッシュ構造物MM及び第2モールド部BP2は、第1方向(X軸方向)に配置され、メッシュ構造物MMよりも第1モールド部BP1及び第2モールド部BP2が突出しているので、組立工程又は輸送過程におけるメッシュ構造物MMの損傷又は変形を防止できる。特に、小さな外力でも変形しやすいメッシュ構造物MMの接地部GPを効果的に保護できる。
【0048】
図4(a)は図2のAを拡大して示す図であり、図4(b)は接地部GPの拡大図である。
図4(a)を参照すると、例示的な実施形態のカバーウィンドウ100は、第1ホール乃至第5ホールH1、H2、H3、H4、H5上に配置された保護部材FMと、スピーカホールMHに組み立てられたメッシュ構造物MMとを含み得、メッシュ構造物MMの接地部は、保護部材FMの保護フィルム部FP上に配置される。
【0049】
保護部材FMは、カバーウィンドウ100の下面に配置され、遮光部NDAのノッチ部NTH内に配置され得る。但し、これに限定されず、スピーカホールMH及び第1乃至第5ホールH1、H2、H3、H4、H5の位置によって保護部材FMの配置領域が異なり得る。
【0050】
図4(b)を参照して、メッシュ構造物MMの接地部GPを具体的に説明すると、例示的な実施形態の接地部GPは、連結部CPから第2方向(Y軸方向)に延びた第1部分P1と、第1部分P1から第1方向(X軸方向)に延びた第2部分P2と、第2部分P2から第2方向(Y軸方向)の反対方向に延びた第3部分P3とを含み得る。
【0051】
第1部分P1と第2部分P2との連結部分には第1曲げ部BE1があり、第1曲げ部BE1は第1部分P1から第1方向(X軸方向)の反対方向に曲げられる。第1曲げ部BE1によって第1部分P1と第2部分P2との一部は重畳でき、第1部分P1と第2部分P2との重畳部分は離隔できるが、これに限定されず、第1部分P1と第2部分P2との重畳部分は互いに接触し得る。但し、このような構造は一例であり、第1部分P1と第2部分P2とは第1曲げ部BE1なしに同一の平面上で連結され得る。
【0052】
第3部分P3は第2曲げ部BE2を含み、第2曲げ部BE2によって、第3部分P3は高さ(Z軸方向の位置)の異なる2つの部分からなり得る。例えば、第3部分P3における、第2曲げ部BE2を基準に第2方向(Y軸方向)に(図で上部に)位置した部分(第2部分P2に隣接する部分)よりも、第2曲げ部BE2を基準に第2方向(Y軸方向)の反対方向に(図で下部に)位置した部分(連結部CPに隣接する部分)がさらに高く位置できる。
【0053】
接地部GPの第1部分P1は第1高さを有し、第2部分P2は第1高さよりも低い第2高さを有し、第3部分P3における、第2曲げ部BE2を基準に第2方向(Y軸方向)において上部に位置する部分は第2高さと同一の第3高さを有し、第2曲げ部BE2を基準に第2方向(Y軸方向)において下部に位置する部分は第3高さよりも高い第4高さを有し得る。また、第4高さは第1高さよりも高いことがあり、第3部分P3における第4高さを有する部分は連結部CPから離隔して配置できる。但し、これに限定されず、第3部分P3における第4高さを有する部分は、連結部CPと重畳して配置されて得、又は連結部CPと接触し得る。このように、カバーウィンドウ100の接地部GPは、第4高さを有する部分を含むことにより、図23に示すように表示装置10のカバーウィンドウ100の接地部GPがミドルフレーム600とミドルフレームの側部660b(後述)において接触できる。これにより、外部からカバーウィンドウ100のマスクホールMHを介して流入した静電気はミドルフレーム600を介して放電でき、タッチ感知装置200、表示パネル300などの構成品の損傷を防止できる。
【0054】
図5図4(a)のB-B’に沿った断面図、図6図4(a)のC-C’に沿った断面図、図7図4(a)のD-D’に沿った断面図である。
図5を参照すると、例示的な実施形態のカバーウィンドウ100の遮光部NDAは、透明基材層101と、透明基材層101の一面に配置された印刷層103、105、107とを含み得る。印刷層は、表示パネル300の電極配線などを隠す機能を行い、通常、ブラックマトリックス(black matrix)と呼ばれる装飾層である
【0055】
透明基材層101は、ガラス、サファイア、プラスチックなどからなり得る。
印刷層103、105、107は、複数の印刷層スタック(stack)として具現できる。例えば、透明基材層101の一面に順次配置された第1印刷層103、第2印刷層105、及び第3印刷層107を含み得る。第1印刷層103、第2印刷層105、及び第3印刷層107各々は、互いに異なる色を持ち得る。例えば、第1印刷層103は黒(black)系統の色を持ち得、第2印刷層105はグレー(gray)系統の色を持ち得、第3印刷層107は透明であり得るが、これに限定されず、審美感を向上し、及び/又はロゴを印刷するために、ホワイト(white)、パール(pearl)、シルバー(silver)、ゴールド(Gold)、及びピンク(Pink)などの色の何れかで具現されてもよい。また、第1印刷層103、第2印刷層105、及び第3印刷層107は、同一の厚さを有し得るが、これに限定されない。
【0056】
第1印刷層103、第2印刷層105、及び第3印刷層107は段差又は屈曲を持ち得る。即ち、第1印刷層103、第2印刷層105、及び第3印刷層107各々は、互いに異なる幅を有するように積層できる。例えば、第1印刷層103、第2印刷層105、及び第3印刷層107に行くほど幅が順次狭くなり得る。但し、これに限定されず、第1印刷層103、第2印刷層105、及び第3印刷層107は同一の幅を有するように積層され得る。
【0057】
カバーウィンドウ100の遮光部NDAは第5ホールH5を含み得る。遮光部NDAに含まれている第5ホールH5は、第1印刷層103、第2印刷層105、及び第3印刷層107によって定義され得る。例えば、遮光部NDAに含まれている第5ホールH5に対応する領域には第1印刷層103、第2印刷層105及び第3印刷層107が配置されないので、周辺の遮光部NDAとの段差によって第5ホールH5が定義され得る。
【0058】
第5ホールH5に対応する透明基材層101の上方には赤外線印刷層109が配置され得る。赤外線印刷層109は、紫外線線及び可視光線領域で低い透過率を有し、赤外線では高い透過率を有する。これにより、表示装置において第5ホールH5に対応して配置される赤外線センサが赤外線印刷層109を介して赤外線をやり取りできる。
【0059】
例示的な実施形態のカバーウィンドウ100の第1印刷層103、第2印刷層105、第3印刷層107,及び赤外線印刷層109の上方には保護部材FMが配置される。例えば、保護部材FMの第1モールド部BP1の第1接着層CL1と第2モールド部BP2の第3接着層CL3は第3印刷層107上に接着されて固定でき、第1モールド部BP1と第2モールド部BP2との間に配置された保護フィルム部FPは赤外線印刷層109の上方に配置できる。保護フィルム部FPは、第1モールド部BP1の第1フィルム層FL1及び第2モールド部BP2の第2フィルム層FL2に連結されているので、保護フィルム部FPは、赤外線印刷層109と接触せずに赤外線印刷層109上に配置できる。
【0060】
保護フィルム部FP上には接地部GPが配置でき、接地部GPの両側に第1モールド部BP1の第1モールド層BL1と第2モールド部BP2の第2モールド層BL2が突出できる。例示的な実施形態において、接地部GPと赤外線印刷層109との離隔距離Wは0.25mm乃至0.35mmであり、接地部GPと赤外線印刷層109との間に配置される保護フィルム部FPの厚さ(d1)は0.1mmであり、第1モールド層BL1及び第2モールド層BL2の厚さ(d2)は0.7mmであり、接地部GPの第2部分P2の厚さ(d3)は0.1Tであり得る。但し、これに限定されるものではない。
【0061】
接地部GPは、保護フィルム部FPから離隔して配置できるが、これに限定されず、接地部GPの一部と保護フィルム部FPとは接触してもよく、この場合、保護フィルム部FPは、接地部GPを下方から支持して接地部GPの形状を維持するスペーサの役割を果たし得る。このように、接地部GPと赤外線印刷層109との間に保護フィルム部FPが配置され、組立工程及び輸送過程で接地部GPによる赤外線印刷層109の損傷を防止できる。さらに、接地部GPの両側に第1モールド層BL1と第2モールド層BL2が接地部GPよりも突出配置されているので、外力による接地部GPの変形を防止できる。
【0062】
図6を参照すると、例示的な実施形態のカバーウィンドウは、図23に示すような表示パネル300から出力された映像が表示される透過部DA、及び表示パネル300から出力された映像が表示されない遮光部NDAを含み得る。例えば、カバーウィンドウ100の透過部DAは、透明基材層101の一面に印刷層103、105、107が配置されていないので光をそのまま通過させ得、カバーウィンドウ100の遮光部NDAは、透明基材層の一面に印刷層103、105、107が配置されているので光を遮断できる。
【0063】
例示的な実施形態のカバーウィンドウ100の遮光部NDAは、スピーカホールMHを含み得る。遮光部NDAに含まれているスピーカホールMHは、透明基材層101、第1印刷層103、第2印刷層105、及び第3印刷層107によって定義され得る。例えば、遮光部NDAに含まれているスピーカホールMHに対応する領域には、透明基材層101、第1印刷層103、第2印刷層105及び第3印刷層107が配置されていない開口領域としてスピーカホールMHが定義され得る。
【0064】
例示的な実施形態のスピーカホールMHには、メッシュ構造物MMが配置され得る。メッシュ構造物MMは、スピーカホールMHに挿入されて組み立てられる第1構造物MM1と、第1構造物MM1に挿入されて組み立てられる第2構造物MM2とを含み得る。
【0065】
第1構造物MM1は、スピーカホールMHの内側に配置されるメッシュパターン部DPと、スピーカホールMHの周辺に配置される支持部SPとを含み得、メッシュパターン部DPの下面は、透明基材層101の下面よりも高い位置に配置され得る。また、支持部SPはスピーカホールMHの周辺の第3印刷層107上に配置され得、支持部SPと第3印刷層107との間には第1接着部材MC1が配置され得る。支持部SPと第3印刷層107は第1接着部材MC1を介して接着固定され得る。但し、これに限定されず、スピーカホールMHの周辺に第1印刷層103、第2印刷層105及び第3印刷層107が配置されず、支持部SPが第1接着部材MC1を介して透明基材層101に接着されてもよい。
【0066】
第2構造物MM2の連結部CPは、第1構造物MM1にメッシュパターン部DPの内側に挿入される垂直部と、垂直部から折り曲げられて第1構造物MM1の支持部SP上に配置される水平部とを含み得る。第2構造物MM2の水平部と第1構造物MM1の支持部SPとの間には第2接着部材MC2が配置され得、第2構造物MM2と第1構造物MM1とは第2接着部材MC2を介して接着固定され得る。
【0067】
接地部GPの第3部分P3における、第2曲げ部BE2を基準に第2方向(Y軸方向)に下方に位置した部分(連結部CPに隣接する部分)は、連結部CPよりも高い位置で連結部CPから離隔して配置できる。但し、これに限定されず、接地部GPの第3部分P3における、第2曲げ部BE2を基準に第2方向(Y軸方向)に下方に位置した部分(連結部CPに隣接する部分)は、連結部CPの上方に延びて連結部CPの上面と接触してもよい。
【0068】
図7を参照すると、例示的な実施形態のカバーウィンドウ100のノッチ部NTHは遮光部NDAにおいて、スピーカホールMHと、スピーカホールMHの一側に配置された第1ホールH1及び第2ホールH2と、スピーカホールMHの他側に配置された第3ホールH3及び第4ホールH4とを含み得る。第1乃至第4ホールH1、H2、H3、H4は、第1印刷層103、第2印刷層105、及び第3印刷層107によって定義できる。例えば、遮光部NDAに含まれている第1乃至第4ホールH1、H2、H3、H4に対応する領域には、第1印刷層103、第2印刷層105及び第3印刷層107が配置されないため、透明基材層101が露出する領域として定義できる。但し、これに限定されず、第1印刷層103、第2印刷層105及び第3印刷層107のうちの一部の印刷層が配置され得る。
【0069】
例示的な実施形態のカバーウィンドウの第1乃至第4ホールH1、H2、H3、H4の上方には保護部材FMが配置される。具体的には、第1ホールH1及び第2ホールH2の上方には保護部材FMの第1モールド部BP1が配置され、第3ホールH3及び第4ホールH4の上方には保護部材FMの第2モールド部BP2が配置される。
【0070】
第1モールド部BP1は、第1ホールH1及び第2ホールH2を定義する印刷層103、105、107の上方に安着し、第1モールド部BP1の第1接着層CL1は、第3印刷層107に接着固定される。これにより、第1モールド部BP1によって、第1ホールH1及び第2ホールH2の損傷を防止できる。また、第1モールド部BP1の第1接着層CL1は、第1ホールH1及び第2ホールH2によって露出した透明基材層101とは接着しないので、第1ホールH1及び第2ホールH2の透明基材層101の、接着残渣による汚染を防止できる。
【0071】
第2モールド部BP2は、第3ホールH3及び第4ホールH4を定義する印刷層103、105、107の上方に安着され、第2モールド部BP2の第3接着層CL3は、第3印刷層107に接着固定される。これにより、第2モールド部BP2によって、第3ホールH3及び第4ホールH4の損傷を防止できる。また、第2モールド部BP2の第3接着層CL3は、第3ホールH3及び第4ホールH4によって露出した透明基材層101とは接着しないので、第3ホールH3及び第4ホールH4の透明基材層101の、接着残渣による汚染を防止できる。
【0072】
図8は他の実施形態に係るカバーウィンドウのノッチ部NTHの分解斜視図であり、
図9は他の実施形態に係るカバーウィンドウのノッチ部NTHを拡大して示す図である。
図8及び図9は、保護部材の第1オープン部HH1及び第2オープン部HH2が配置される点が図3及び図4の実施形態と相違する。図3及び図4と重複する説明は省略し、相違点を中心に説明する。
【0073】
図8及び図9を参照すると、例示的な実施形態の保護部材FM_1の第1モールド部BP1及び第2モールド部BP2各々は、オープン部HH1、HH2を含み得る。例えば、第1モールド部BP1は第1オープン部HH1を含み、第2モールド部BP2は第2オープン部HH2を含み得、第1オープン部HH1と第2オープン部HH2を介して、保護部材の下方にマーキング(marking)された固有のシリアルナンバー(Serial Number)を露出できる。
【0074】
第1オープン部HH1は、第1ホールH1と第2ホールH2との間の領域に対応して、第1モールド部BP1の一部が除去された領域を意味し、第1モールド部BP1は、第1オープン部HH1によって、第1オープン部HH1の上方の第1ボディ部BP1aと、第1ボディ部BP1aから延びて第1オープン部HH1の両側に配置される第1延長部BP1b及び第2延長部BP1cに区分され得る。第1ボディ部BP1aは第1ホールH1及び第2ホールH2の上側に安着され、第1延長部BP1bは第1ホールH1上に安着され得、第2延長部BP1cは第2ホールH2上に安着され得、第1オープン部HH1は第1ホールH1と第2ホールH2との間の領域を露出できる。
第1ボディ部BP1aの幅は、保護フィルム部FPの幅と同一であり得るが、これに限定されず、第1ホールH1及び第2ホールH2の大きさ及び位置に応じて、第1ボディ部BP1aの幅は保護フィルム部FPの幅とは異なり得る。
【0075】
例示的な実施形態の第1オープン部HH1は、一側が開口したバー(bar)状の形態を取るが、これに限定されない。例えば、第1オープン部HH1は、一側が開口していない形状を取り得る。また、ドット状、円形、楕円形などの多様な形状を取り得る。
【0076】
第2オープン部HH2は、第3ホールH3と第4ホールH4との間の領域に対応して第2モールド部BP2の一部が除去された領域を意味し、第2モールド部BP2は、第2オープン部HH2によって、第2オープン部HH2の上方の第2ボディ部BP2aと、第2ボディ部BP2aから延びて第2オープン部HH2の両側に配置される第3延長部BP2b及び第4延長部BP2cに区分され得る。第2ボディ部BP2aは第3ホールH3及び第4ホールH4の上側に安着され、第3延長部BP2bは第3ホールH3上に安着され得、第4延長部BP2cは第4ホールH4上に安着され得、第2オープン部HH2は第3ホールH3と第4ホールH4との間の領域を露出できる。
第2ボディ部BP2aの幅は、保護フィルム部FPの幅と同一であり得るが、これに限定されず、第3ホールH3及び第4ホールH4の大きさ及び位置に応じて、第2ボディ部BP2aの幅は保護フィルム部FPの幅とは異なり得る。
例示的な実施形態の第2オープン部HH2は、一側が開口したバー(bar)状の形態を取るが、これに限定されない。例えば、第2オープン部HH2は、一側が開口していない形状を取り得る。また、ドット状、円形、楕円形などの多様な形状を取り得る。
【0077】
このように、他の実施形態の保護部材FM_1は、第1オープン部HH1と第2オープン部HH2を介して固有のシリアルナンバー(Serial Number)などを露出しているので、保護部材FM_1を取り付けた状態でシリアルナンバーSNを読み取る(reading)ことが可能になる。
【0078】
図10は別の実施形態に係るカバーウィンドウのノッチ部NTHの分解斜視図であり、
図11は別の実施形態に係るカバーウィンドウのノッチ部NTHを拡大して示す図である。
図10及び図11は、保護部材の第2モールド部のみにオープン部が配置される点が図8及び図9の実施形態と相違する。図8及び図9と重複する説明は省略し、相違点を中心に説明する。
【0079】
図10及び図11を参照すると、例示的な実施形態の保護部材FM_2の第2モールド部BP2のみにオープン部HHが配置され得る。但し、これに限定されず、第1モールド部BP1のみにオープン部HHが配置され得る。
【0080】
オープン部HHは、第3ホールH3と第4ホールH4との間の領域に対応して第2モールド部BP2の一部が除去された領域を意味し、第2モールド部BP2は、オープン部HHによって、オープン部HHの上方の第2ボディ部BP2aと、第2ボディ部BP2aから延びてオープン部HHの両側に配置される第3延長部BP2b及び第4延長部BP2cに区分され得る。第2ボディ部BP2aは第3ホールH3及び第4ホールH4の上側に安着され、第3延長部BP2bは第3ホールH3上に安着され得、第4延長部BP2cは第4ホールH4上に安着され得、オープン部HHは第3ホールH3と第4ホールH4との間の領域を露出できる。
【0081】
このように、別の実施形態の保護部材FM_2には、第1モールド部BP1及び第2モールド部BP2の何れかに固有のシリアルナンバー(Serial Number)などを露出するためのオープン部HHが配置され得る。但し、これに限定されず、固有のシリアルナンバー(Serial Number)の位置に応じて保護フィルム部FPにオープン部HHが配置され得る。
【0082】
図12は別の実施形態に係るカバーウィンドウの底面図を概略的に示す図であり、
図13は別の実施形態に係るカバーウィンドウのノッチ部の分解斜視図であり、
図14は別の実施形態に係るカバーウィンドウのa部分を示す拡大図である。
図12図13及び図14の実施形態は、保護部材に第3モールド層が追加される点が図2図3及び図4(a)の実施形態と相違する。図2図3及び図4(a)と重複する説明は省略し、相違点を中心に説明する。
【0083】
図12乃至図14を参照すると、例示的な実施形態のカバーウィンドウ100_1の保護部材FM_3は、第1モールド部BP1、第2モールド部BP2、及び第1モールド部BP1と第2モールド部BP2との間に配置された第3モールド部BP3を含み得る。第1モールド部BP1は第1ホールH1及び第2ホールH2上に配置され、第2モールド部BP2は第3ホールH3及び第4ホールH4上に配置され、第3モールド部BP3は第5ホールH5上に配置される。
【0084】
第3モールド部BP3は保護フィルム部FPと第3モールド層BL3を含み得、保護フィルム部FPと第3モールド層BL3とは互いに離隔され得る。
【0085】
保護フィルム部FPは、第1モールド部BP1の第1フィルム層FL1及び第2モールド部BP2の第2フィルム層FL2と各々連結された一体型に配置され得る。例えば保護フィルム部FPは、第1フィルム層FL1及び第2フィルム層FL2の幅よりも小さい幅を有し、第1フィルム層FL1と第2フィルム層FL2とを連結する形で配置され得る。但し、これに限定されず、保護フィルム部FPが第1フィルム層FL1又は第2フィルム層FL2のうちの何れか一方に連結された形で配置され得る。
【0086】
第3モールド層BL3は、第1モールド部BP1の第1モールド層BL1及び第2モールド部BP2の第2モールド層BL2に各々連結され得る。例えば、第3モールド層BL3の幅T2は、第1モールド層BL1及び第2モールド層BL2の幅T1より小さくてもよく、第1モールド層BL1と第2モールド層BL2各々の一部を連結する形で配置され得る。但し、これに限定されず、第3モールド層BL3が第1モールド層BL1又は第2モールド層BL2のうちの何れか一方に連結された形で配置され得る。
【0087】
第3モールド層BL3の幅T2は、保護フィルム部FPの幅と同一であり得るが、これに限定されず、第3モールド層BL3の幅T2は、保護フィルム部FPの幅と異なり得る。
【0088】
図15図14のb-b’に沿った断面図であり、
図16図14のc-c’に沿った断面図であり、
図17図14のd-d’に沿った断面図である。
図15乃至図17を参照すると、例示的な実施形態のカバーウィンドウ100_1の第1印刷層103、第2印刷層105、第3印刷層107及び赤外線印刷層109の上方には保護部材FM_3が配置される。例えば、保護部材FM_3の第1モールド部BP1の第1接着層CL1と第2モールド部BP2の第3接着層CL3は第3印刷層107上に接着されて固定され得、第1モールド部BP1と第2モールド部BP2との間に配置された第3モールド部BP3は赤外線印刷層109の上方に配置され得、第3モールド部BP3と赤外線印刷層109とは一定の距離だけ離隔され得る。
【0089】
第3モールド部BP3の保護フィルム部FPと第3モールド層BL3とは第3方向(Z軸方向)に離隔され得、保護フィルム部FPと第3モールド層BL3との離隔空間にはメッシュ構造物MMの接地部GPが配置され得る。即ち、第5ホールH5の赤外線印刷層109の上方に保護フィルム部FPが配置され、保護フィルム部FPの上方に接地部GPが配置され、接地部GPの上方に第3モールド層BL3が配置され得る。また、第3モールド層BL3と保護フィルム部FPとの離隔空間のために、第3モールド層BL3の厚さ(d4)は、第1モールド層BL1及び第2モールド層BL2の厚さ(d2)より薄くてもよい。また、第1モールド層BL1、第2モールド層BL2及び第3モールド層BL3の上面は平坦に整列され得る。但し、これに限定されず、第1モールド層BL1、第2モールド層BL2及び第3モールド層BL3の上面は段差を持ち得る。
【0090】
このように、保護部材FM_3は、第3モールド部BP3の保護フィルム部FPを用いて、組立工程又は輸送過程における接地部GPによる第5ホールH5の損傷を防止するとともに、第3モールド部BP3の第3モールド層BL3を用いて、外力による接地部GPの変形を防止できる。
【0091】
図18は別の実施形態に係るカバーウィンドウのノッチ部の分解斜視図であり、
図19は別の実施形態に係るカバーウィンドウのノッチ部分を示す拡大図であり、
図20は別の実施形態に係るカバーウィンドウのノッチ部の分解斜視図であり、
図21は別の実施形態に係るカバーウィンドウのノッチ部分を示す拡大図である。
図18乃至図21は、保護部材にオープン部に配置される点が図10及び図11の実施形態と相違する。図10及び図11と重複する説明は省略し、相違点を中心に説明する。
【0092】
図18及び図19を参照すると、例示的な実施形態の保護部材FM_4の第1モールド部BP1及び第2モールド部BP2各々は、オープン部HH1、HH2を含み得る。例えば、第1モールド部BP1は第1オープン部HH1を含み、第2モールド部BP2は第2オープン部HH2を含み得る。図20及び図21を参照すると、例示的な実施形態の保護部材FM_5の第2モールド部BP2にはオープン部HHが配置され得る。但し、これに限定されず、第3モールド部BP3にオープン部が配置され得る。
【0093】
このように、別の実施形態の保護部材FM_4、FM_5に、固有のシリアルナンバー(Serial Number)などを露出させるためのオープン部HHが配置され得る。オープン部HHによって、保護部材FM_4、FM_5を取り付けた状態でシリアルナンバーを読み取り(reading)得る。
【0094】
図22は一実施形態に係るカバーウィンドウを含む表示装置の分解斜視図であり、
図23は一実施形態に係るカバーウィンドウを含む表示装置の断面図である。
図22及び図23を参照すると、一実施形態に係る表示装置10は、カバーウィンドウ100、タッチ感知装置200、表示パネル300、ミドルフレーム600、及び下部カバー900を含む。
【0095】
カバーウィンドウ100としては、図1乃至図21で説明したカバーウィンドウの何れかが配置され得る。カバーウィンドウ100をタッチ感知装置200、表示パネル300、ミドルフレーム600、及び下部カバー900に組み立てる工程で、保護部材FMは除去される。
【0096】
タッチ感知装置200は、カバーウィンドウ100と表示パネル300との間に配置され得る。タッチ感知装置200は、カバーウィンドウ100の透過部DAに対応して配置され得る。但し、これに限定されず、タッチ感知装置200は、カバーウィンドウ100の透過部DA及び遮光部NDAの一部に配置され得る。この場合、遮光部NDAでもタッチを感知できる。
【0097】
タッチ感知装置200は、第1粘着層910を介してカバーウィンドウ100の下面に付着され得る。タッチ感知装置200上には、外部光の反射による視認性の低下を防止するために偏光フィルムが追加され得る。この場合、偏光フィルムは第1粘着層910を介してカバーウィンドウ100の下面に付着され得る。
【0098】
タッチ感知装置200は、ユーザのタッチ位置を感知するための装置であって、自己容量(self-capacitance)方式又は相互容量(mutual capacitance)方式などの静電容量方式により実現され得る。タッチ感知装置200が自己容量方式により実現される場合、タッチ駆動電極のみを含むのに対し、相互容量方式で実現される場合、タッチ駆動電極とタッチ感知電極とを含み得る。以下では、タッチ感知装置が相互容量方式により実現される場合を中心に説明する。
【0099】
タッチ感知装置200はパネル状又はフィルム状に形成できる。この場合、タッチ感知装置200は、第2粘着層920を介して表示パネル300の薄膜封止膜上に付着され得る。第2粘着層920は、透明接着フィルムOCA又は透明接着樹脂OCRであり得る。
又は、タッチ感知装置200は表示パネル300と一体に形成できる。この場合、タッチ感知装置200のタッチ駆動電極とタッチ感知電極は表示パネル300の薄膜封止膜上に形成され得る。
【0100】
表示パネル300はタッチ感知装置200の下方に配置され得る。表示パネル300はカバーウィンドウ100の透過部DAに重畳するように配置され得る。表示パネル300は発光素子(light emitting element)を含む発光表示パネルであり得る。例えば、表示パネル300は、有機発光ダイオード(organic light emitting diode)を用いる有機発光表示パネル、及び超小型発光ダイオード(micro LED)を用いる超小型発光ダイオード表示パネル、及び量子ドット発光素子(Quantum dot Light Emitting Diode)を含む量子ドット発光表示パネルであり得る。
【0101】
表示パネル300は、基板、基板上に配置された薄膜トランジスタ層、発光素子層、及び薄膜封止層(thin film encapsulation layer)を含み得る。
【0102】
表示パネル300は、柔軟性を有して具現されるように、プラスチックから形成できる。この場合、基板はフレキシブル基板と支持基板とを含み得る。支持基板は、フレキシブル基板を支持するために、フレキシブル基板に比べて柔軟性が少ない。フレキシブル基板と支持基板の各々は、柔軟性を有する高分子物質を含み得る。例えば、フレキシブルな基板と支持基板の各々は、ポリエーテルスルホン(polyethersulphone:PES)、ポリアクリレート(polyacrylate:PA)、ポリアリーレート(polyarylate:PAR)、ポリエーテルイミド(polyetherimide:PEI)、ポリエチレンナフタレート(polyethylenenaphthalate:PEN)、ポリエチレンテレフタレート(polyethyleneterephthalate:PET)、ポリフェニレンスルフィド(polyphenylenesulfide:PPS)、ポリアリレート(polyallylate)、ポリイミド(polyimide:PI)、ポリカーボネート(polycarbonate:PC)、セルローストリアセテート(cellulosetriacetate:CAT)、セルロースアセテートプロピオネート(celluloseacetatepropionate:CAP)、又はこれらの組み合わせであり得る。
【0103】
基板上には薄膜トランジスタ層が配置される。薄膜トランジスタ層は、スキャンライン、データライン及び薄膜トランジスタを含み得る。薄膜トランジスタの各々は、ゲート電極、半導体層、ソース及びドレイン電極を含む。スキャン駆動部が基板上に直接形成される場合、薄膜トランジスタ層と一緒に形成され得る。
【0104】
薄膜トランジスタ層上には発光素子層が配置される。発光素子層はアノード電極、発光層、カソード電極、及びバンクを含む。発光層は、有機物質を含む有機発光層を含み得る。例えば、発光層は、正孔注入層(hole injection layer)、正孔輸送層(hole transporting layer)、有機発光層(organic light emitting layer)、電子輸送層(electron transporting layer)、及び電子注入層(electron injection layer)を含み得る。正孔注入層及び電子注入層は省略できる。アノード電極とカソード電極に電圧が印加されると、正孔と電子が各々正孔輸送層と電子輸送層を介して有機発光層に移動し、有機発光層で互いに結合して発光する。発光素子層は、画素が形成される画素アレイ層であり得る。これにより、発光素子層が形成された領域は、イメージを表示する表示領域として定義され得る。表示領域の周辺領域は非表示領域として定義され得る。
【0105】
発光素子層上に薄膜封止層が配置される。薄膜封止層は、発光素子層に酸素又は水分が浸透するのを防止する役割を果たす。薄膜封止層は、少なくとも一つの無機膜と少なくとも一つの有機膜とを含み得る。
【0106】
表示パネル300の下方には第3粘着層630を介してミドルフレーム600が配置され得る。ミドルフレーム600は、底部600aと、底部600aの端から折り曲げられた側部600bとを含み得る。例示的な実施形態では、底部600aに表示パネル300及びスピーカ400が収納され得る。スピーカ400は、カバーウィンドウ100のスピーカホールMHに対応してミドルフレーム600の底部600aに収納され得、表示パネル300は、カバーウィンドウ100の透過部DAに対応してミドルフレーム600の底部600aに収納され得る。
【0107】
スピーカ400の種類に特別な制限はなく、公知のスピーカが使用され得る。例えば、携帯端末に適用されるためにモジュール化された公知のスピーカが使用され得る。
【0108】
例示的な実施形態において、スピーカホールMHにはメッシュ構造物MMが配置され得る。メッシュ構造物MMは、スピーカホールMHに挿入されて組み立てられる第1構造物MM1と、第1構造物MM1に挿入されて組み立てられる第2構造物MM2とを含み得る。
第1構造物MM1は、スピーカホールMHの内側に配置されるメッシュパターン部DPと、スピーカホールMHの周辺に配置される支持部SPとを含み得る。
【0109】
メッシュパターン部DPは、一面にメッシュパターンが形成され、他面は開放された円筒状であり得る。但し、これに限定されず、スピーカホールMHに対応する様々な形状を有し得る。メッシュパターン部DPは、スピーカホールMHに挿入され、スピーカ400で作られた音や音響を表示装置10の外部へ放出できる。
【0110】
支持部SPは、メッシュパターン部DPの他面の縁部が折り曲げられた形状を取る。支持部SPは、スピーカホールMHの周辺部に配置され、メッシュパターン部DPがスピーカホールMHを貫通して脱落するのを防止する。
【0111】
第2構造物MM2は、第1構造物MM1に組み立てられる連結部CPと、連結部CPから第5ホールH5上に突出した接地部GPとを含み得る。
【0112】
例示的な実施形態の表示装置10においては、スピーカホールMHに配置されたメッシュ構造物MMの接地部GPがミドルフレーム600に接触できる。例えば、メッシュ構造物MMの接地部GPはミドルフレーム600の側部600bと接触できる。但し、これに限定されず、メッシュ構造物MMの接地部GPは、ミドルフレーム600の底部600aと接触してもよい。このように、メッシュ構造物MMの接地部GPがミドルフレーム600と接触することにより、外部からカバーウィンドウ100のマスクホールMHを介して流入した静電気を、ミドルフレーム600を介して放電させ得るので、タッチ感知装置200、表示パネル300などの構成品の損傷を防止できる。
【0113】
下部カバー900はミドルフレーム600の下方に配置できる。下部カバー900は、ミドルフレーム600に締結されて固定できる。下部カバー900は、表示装置10の下面の外観を形成することができる。下部カバー900はプラスチック及び/又は金属を含むことができる。
【0114】
以上、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明のその技術的思想や必須の特徴を変更することなく、他の具体的な形態で実施できることを理解することができるであろう。従って、以上で記述した実施形態は、あらゆる面で例示的であり、限定的ではないと理解すべきである。
【符号の説明】
【0115】
10 表示装置
100、100_1、 カバーウィンドウ
101 透明基材層
103、105、107、109 第1、第2、第3、赤外線印刷層
200 タッチ感知装置
300 表示パネル
400 スピーカ
600 ミドルフレーム
600a、600b 底部、側部
900 下部カバー
910、920、930 第1、第2、第3粘着層
BE1、BE2 接地部の、第1、第2曲げ部
BL1、BL2、BL3 第1、第2、第3モールド層
BP1、BP2、BP3 第1、第2、第3モールド部
BP1a、BP2a 第1、第2ボディ部
BP1b、BP1c、BP2b、BP2c 第1、第2、第3、第4延長部
CL1、CL2、CL3、CL4 第1、第2、第3、第4接着層
CP 連結部
DA 透過部
DP メッシュパターン部
FL1、FL2 第1、第2フィルム層
FM、FM_3、FM_4、FM_5 保護部材
FP 保護フィルム部
GP 接地部
H ホール(総称)
H1~H5 第1乃至第5ホール
HH、HH1、HH2 オープン部、第1、第2オープン部、
LS1、LS2 第1、第2長辺
MC1、MC2 第1、第2第1接着部材
MH スピーカホール
MM メッシュ構造物
MM1 第1構造物
MM2 第2構造物
NDA 遮光部
NTH ノッチ部
P1、P2、P3 接地部の、第1、第2、第3部分
SP 支持部
SS1、SS2 第1、第2短辺

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23