(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-25
(45)【発行日】2023-05-08
(54)【発明の名称】低減された流量のフレキソ印刷処理システム
(51)【国際特許分類】
H01L 21/027 20060101AFI20230426BHJP
G03F 7/00 20060101ALI20230426BHJP
G03F 7/32 20060101ALI20230426BHJP
B41C 1/00 20060101ALI20230426BHJP
B41N 3/00 20060101ALI20230426BHJP
G03F 7/20 20060101ALI20230426BHJP
【FI】
H01L21/30 569D
G03F7/00 502
G03F7/32
B41C1/00 ZAB
B41N3/00
G03F7/20 511
(21)【出願番号】P 2020536577
(86)(22)【出願日】2018-12-21
(86)【国際出願番号】 US2018067013
(87)【国際公開番号】W WO2019135941
(87)【国際公開日】2019-07-11
【審査請求日】2021-10-14
(32)【優先日】2018-01-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】519174148
【氏名又は名称】ミラクロン コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】MIRACLON CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】110002745
【氏名又は名称】弁理士法人河崎特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アビエル,デイビッド
(72)【発明者】
【氏名】メルマ,フレドリック,チャールズ
(72)【発明者】
【氏名】ウィリアムズ,アンドリュー,アール.
【審査官】植木 隆和
(56)【参考文献】
【文献】特開平02-018566(JP,A)
【文献】特開平02-216157(JP,A)
【文献】特開平05-062960(JP,A)
【文献】特開2003-257833(JP,A)
【文献】特表2004-512555(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/027
G03F 7/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理経路に沿ってイントラック方向に移動するフレキソ印刷版を処理するための処理システムであって、
前記フレキソ印刷版を処理液で処理する処理ユニットを備え、
前記処理ユニットは、
前記フレキソ印刷版のクロストラック幅にわたって延びる長さを有する中空管と、
加圧された処理液を前記中空管の内部に供給する
加圧処理液供給システムと、
前記中空管の前記長さに沿って配置され、前記処理液を前記フレキソ印刷版の表面に供給する複数の圧力補償エミッタであって、前記
加圧された処理液が、制御された流量で前記中空管の内部から
各前記圧力補償エミッタを通って流れる複数の圧力補償エミッタと、
を備え
、
各前記圧力補償エミッタは、前記処理液の流量を制御して前記処理液の液滴を生成するように構成される、処理システム。
【請求項2】
前記処理ユニットは、前記フレキソ印刷版の表面に対して動く1つまたはそれ以上のブラシを含む機械的洗浄システムをさらに備える、請求項1に記載の処理システム。
【請求項3】
前記圧力補償エミッタは、前記
加圧された処理液を前記1つまたはそれ以上のブラシに供給し、
前記ブラシは、前記処理液を前記フレキソ印刷版の表面に供給する、請求項2に記載の処理システム。
【請求項4】
前記1つまたはそれ以上のブラシは、前記フレキソ印刷版の表面に平行な軸回りに回転する回転ブラシである、請求項2に記載の処理システム。
【請求項5】
前記1つまたはそれ以上のブラシは、前記フレキソ印刷版の表面に対して横方向に並進移動する、請求項2に記載の処理システム。
【請求項6】
前記処理ユニットは、前記フレキソ印刷版の表面から前記
加圧された処理液を吹き飛ばす加圧空気システムをさらに備える、請求項1に記載の処理システム。
【請求項7】
前記圧力補償エミッタの各々からの前記処理液の流量が30%の範囲で等しい、請求項1に記載の処理システム。
【請求項8】
前記圧力補償エミッタの各々からの前記処理液の流量が0.1リットル/分未満である、請求項1に記載の処理システム。
【請求項9】
前記
加圧された処理液は、分散剤を含む水性処理溶液である、請求項1に記載の処理システム。
【請求項10】
前記
加圧された処理液は溶媒を含む、請求項1に記載の処理システム。
【請求項11】
前記
加圧された処理液は水である、請求項1に記載の処理システム。
【請求項12】
前記フレキソ印刷版が、フォトポリマーの像通りの露光によって形成された潜像を有し、
前記処理システムは、非露光のフォトポリマーを除去することによって前記潜像をレリーフ像に現像する現像ユニットをさらに備え、
前記処理ユニットは、現像されたレリーフ像を洗浄して、現像されたレリーフ像からデブリを除去する、請求項1に記載の処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フレキソ印刷の技術分野に関し、より詳細には、フレキソ印刷版の水性処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
フレキソ印刷版などの凸版(レリーフ印刷版)は、主に2つのカテゴリ、すなわち(1)水溶液を用いて非露光のフォトポリマー(感光性樹脂)を除去するものと、(2)その他の化学溶剤を用いて処理する必要があるものに分類される。近年、水性処理可能なフォトポリマーを用いたフレキソ印刷版は、環境にやさしい特性から市場の関心が高まっている。それには、職場における有機溶剤への暴露を低減することができるというさらなる利点もある。この処理には、通常、非露光のフォトポリマーを洗い流すことが含まれるため、水性処理可能な印刷版は水性洗浄可能な印刷版とも呼ばれることがある。
【0003】
また、水性処理可能なフレキソ印刷版には、主に2つのタイプがあり、(1)強アルカリ溶液(pHが11を超えるもの)を用いてフォトポリマーを溶解することで処理可能なものと、(2)分散剤(典型的には、pHが11未満のもの)を含む処理溶液を用いてフォトポリマーを分散させて処理可能なものがある。
【0004】
水性処理可能なフレキソ印刷版は、いくつかの方法で処理(すなわち「洗浄」)することができる。例えば、「フォトポリマー版を現像するための方法および装置」と題する米国特許第5,124,736号(ヤマモトら)は、印刷版に加圧した処理溶液(すなわち、「ウォッシュアウト溶液」)を噴霧することによりレリーフ印刷版を形成するシステム、および処理溶液の存在下で印刷版に対してブラシで擦ることによりレリーフ印刷版を形成し、それにより非露光部分を処理溶液に溶解させるシステムを開示している。前掲米国特許ヤマモトは、印刷版作成の全体処理の後に、処理溶液が濾過され、プレートプロセッサに再循環されるシステムを開示している。
【0005】
米国特許第6,247,856号(シバノら)の「感光性樹脂版の現像システムおよびこれに用いられる装置」に記載されているように、フォトポリマー(すなわち樹脂)は、数多くの印刷版を処理した後、使用済みの処理液に蓄積することがある。これは、現像速度の低下、印刷版およびブラシに付着するスカムを形成する分散樹脂など、さまざまな問題を引き起こし得る。この場合、使用済みの処理溶液を頻繁に廃棄し、新しい処理溶液を用意する必要が生じる。前掲米国特許シバノには、処理溶液中の樹脂含有量を実質的に一定に維持するために、樹脂含有処理溶液の一部を除去しつつ、新しい処理溶液を処理ユニットへ追加することが記載されている。
【0006】
印刷版の表面に付着したデブリ(屑)を取り除くために、主となる印刷版処理工程の後にリンスステーションを採用することができる。「フォトポリマー印刷版に関する方法および手段」と題する米国特許出願公開第2009/013888号(ダノン)は、処理溶液を用いて印刷版を処理した後、リンスステーションにおいて水で濯ぐことを開示している。使用済みの処理液は、ろ過後にプロセッサに循環される。リンスステーションからの廃水は、ろ過後にプロセッサに循環してもよい。
【0007】
「水洗フォトポリマー溶液を処理するための装置および方法」と題する米国特許第5,828,923号(ハラビンら)は、使用済みの処理溶液を保管タンクに送り、凝固剤を添加して固形成分を廃棄処分することを開示している。
【0008】
「光重合エラストマー印刷版の作製」と題する欧州特許第0586470号(ダノン)は、(a)印刷版の非露光領域を除去するウォッシュアウト(洗い流す)セクション、(b)濯ぎセクション、(c)過剰な水分除去セクション、(d)印刷版の表面の粘性を低減するためにUV光に露光させる光仕上げセクション、および(e)乾燥セクションを含む処理システムを開示している。
【0009】
「印刷版をウォッシュアウトする(洗い流す)ための方法および装置」と題する欧州特許第0586483号(ダノン)は、処理溶液がスプレー・バーを介してウォッシュアウトブラシの下方に向けられた毛(ブリストル)に沿って供給される印刷版の処理システムを開示している。
【0010】
前掲米国特許出願公開第2009/013888号に開示されているようなリンス処理を含む印刷版プロセッサを採用する場合であっても、ほんの数枚の印刷版を作製した後に、印刷版の不具合に関する重大な問題が依然として発生し得るということが分かってきた。印刷版の不具合の発生は、隆起した印刷版表面(すなわち印刷面)にマイクロテクスチャを含む、ますます普及しているフォトポリマー印刷版で特に問題となる。「改良された印刷版」と題する米国特許第8,399,177号(ストルトら)に記載されているように、マイクロテクスチャは、印刷濃度と均一性を改善するのに有益である。そのような場合、デブリ粒子は、印刷版のマイクロテクスチャ表面に蓄積する傾向があり、これは、少数の印刷版を処理した後に許容できない印刷不具合をもたらす。
【0011】
コストを削減し、廃棄しなければならない使用済み溶液の量を低減するために、印刷版を処理するのに必要な処理溶液の量を最小限に抑えることが望ましい。しかしながら、先行技術に係る処理システムは、高品質レベルを維持するために、比較的に高流量の処理溶液を必要とすることが分かっている。低流量の処理溶液を必要とする、フレキソ印刷版を処理する処理システムを改良することが必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【文献】米国特許第5,124,736号明細書
【文献】米国特許第6,247,856号明細書
【文献】米国特許出願公開第2009/013888号明細書
【文献】米国特許第5,828,923号明細書
【文献】欧州特許第0586470号明細書
【文献】欧州特許第0586483号明細書
【文献】米国特許第8,399,177号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、処理経路に沿ってイントラック方向(フレキソ印刷版の搬送方向)に移動するフレキソ印刷版を処理するための処理システムであって、
前記フレキソ印刷版を処理液で処理する処理ユニットを備え、
前記処理ユニットは、
前記フレキソ印刷版のクロストラック幅(搬送方向に交差する方向の長さ)にわたって延びる長さを有する中空管と、
加圧された処理液を前記中空管の内部に供給する処理液供給システムと、
前記中空管の前記長さに沿って配置され、前記処理液を前記フレキソ印刷版の表面に供給する複数の圧力補償エミッタであって、前記処理液が、制御された流量で前記中空管の内部から前記圧力補償エミッタを通って流れる複数の圧力補償エミッタと、
を備える、処理システムに関する。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、印刷版の幅にわたって、低減された全体流量で処理液の均一な流れを実現することができるという利点を有する。
【0015】
さらに本発明は、印刷版をより少ない容量の処理液を用いて処理することにより、処理液のコストおよび処理液の廃棄処分コストを削減するという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1A】フレキソ印刷版の例示的な作製プロセスに係るステップを示す。
【
図1B】フレキソ印刷版の例示的な作製プロセスに係るステップを示す。
【
図1C】フレキソ印刷版の例示的な作製プロセスに係るステップを示す。
【
図1D】フレキソ印刷版の例示的な作製プロセスに係るステップを示す。
【
図2】フレキソ印刷版の処理システムを示す概略図である。
【
図3】トラフ型の液分配システムを採用した従来式の処理ユニットを示す。
【
図5】例示的な実施形態に係る、複数の圧力補償エミッタを採用して改良された処理ユニットを示す。
【
図7】横方向に移動するブラシを採用した別の実施形態を示す。 添付の図面は、本発明の概念を例示するためのものであり、縮尺通りではない場合があることを理解されたい。可能ならば、図面に共通の同一の特徴を、同一の参照符号を用いて示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明は、本明細書に記載される実施形態の組み合わせを含むものである。「特定の実施形態」等の記載は、本発明の少なくとも1つの実施形態に備わる特徴を意味する。「1つの実施形態」または「特定の実施形態」等の別の記載は、必ずしも同じ実施形態または複数の実施形態を意味するとは限らない。しかしながら、そのように明示されていない限り、または当業者に容易に明らかである場合を除き、それらの実施形態は相互に排他的なものではない。単数形または複数形で「方法」等の用語を用いるとしても、これに限定するものではない。明示的に言及され、または文脈上要求されない限り、「または」という用語は、本開示では非限定的な意味で用いられることに留意されたい。
【0018】
本発明によれば、フレキソ印刷版は、水性処理可能なフォトポリマーで形成された潜像を有する感光性フレキソ印刷版前駆体を水性処理溶液で処理することにより作製される。例示的な実施形態では、感光性フレキソ印刷版は、「感光性樹脂組成物、印刷版前駆体およびフレキソ印刷版」と題する米国特許第8,492,449号(イノウエら)に記載されているものと同様のものである。しかしながら、ここに開示される処理システムおよび方法は、他のタイプの水性処理可能なレリーフ印刷版(例えば、凸版印刷版)を含む他のタイプの水性処理可能な印刷版に適用可能である。
【0019】
処理する前に、当該技術分野で知られている任意の適当な方法を用いて、潜像を感光性フレキソ印刷版上に形成する。例示的な実施形態では、本明細書に参照により統合される、共通の譲受人に譲渡された、「マスクを形成する写像可能な材料およびその使用」と題する米国特許第9,250,527号(キドニー)に記載されているマスク画像を用いて潜像を形成する。この方法は、
図1A~
図1Dに図示されている。
【0020】
図1Aは、基板14上のマスク層12を含むマスク材料10を示す。例示的な実施形態では、マスク材料10は、コダック社から市販されているフレクセルNXサーマルイメージングレイヤ材料である。このようなマスク材料10について、前掲米国特許第9,250,527号においてさらに詳細に記載されている。マスク層12は、感光性フレキソ印刷版を露光するために用いられる光(例えば、UV光)に対して不透明である。マスク材料10は、光16により画像通り(イメージワイズ)に露光されて、マスク層12にマスク像18を形成する。典型的には、マスク像18は、印刷される画像コンテンツに応じて、(マイクロ表面パターニングに関係なく)ハーフトーンドット、ライン、テキスト、および塗りつぶし領域(ベタ領域)のパターンを含む。例示的な実施形態では、光16はコダック社から市販されているトレンドセッターNXイメージャにより照射され、このイメージャは、フレキソ印刷版上に隆起した構造物の形成を所望するマスク層12の部分を除去するために赤外線レーザを用いる。
【0021】
図1Bに示すように、マスク材料10は、感光性印刷版20上に重ね合わされている。感光性印刷版20は、基板24上に感光性フォトポリマー層22を含む。マスク材料10は、マスク像18を有するマスク層12がフォトポリマー層22に面するように重ね合わされている。例示的な実施形態では、感光性印刷版20は、前掲米国特許第8,492,449号(イノウエら)に記載のものと同様のタイプのものであり(ただしフォトポリマー層の上に接着防止層が含まれないものを除く)、重ね合わせ処理は、コダック社から市販されているフレクセルNXラミネータを用いて、(感光性印刷版20からカバーフィルムを剥がした後)マスク材料10が感光性印刷版20のフォトポリマー層22に密着するように行われる。
【0022】
図1Cにおいて、重ね合わされた感光性印刷版20が光26に露光されて、フォトポリマー層22に潜像28が形成される。この処理を実行するために、さまざまな市販のUV露光装置を使用することができる。例示的な実施形態では、光26は、メクロム・エンジニアリング社から入手可能な市販のコンセプト302EDLFシステムによって照射されるUV光である。マスク像18が除去された領域において、光26はマスク層12を通過してフォトポリマー層22を露光し、フォトポリマーを架橋および硬化させることにより、架橋ポリマー領域29を含む現像可能な潜像28を形成することができる。UV露光26は、ほぼ室温から60℃までの広範囲の温度で照射することができる。ただし、42℃~52℃の範囲の高温でUV照射を行うと、印刷版の最終的な品質(例えば、最小ドット保持および表面マイクロテクスチャの解像度)が向上することが分かっている。
【0023】
潜像28が形成された後、マスク材料10が除去され、感光性印刷版20が処理されると、
図1Dに示すような現像されたレリーフ像30が形成される。この処理操作(「印刷版の現像」ということもある)は、光26により硬化しなかったフォトポリマー層の非露光部分を除去し、架橋ポリマー領域29を残す(
図1C)ことを含む。本発明によれば、フォトポリマー層22は水性処理可能なフォトポリマーでできているので、処理操作は、典型的には分散剤などの活性成分を含む水性処理溶液(すなわち水を主とした処理溶液)を使用する。水性処理溶液は、一般に環境に優しい特性を有するため、他の溶媒(有機溶媒等)を用いた処理溶液より好適である。
【0024】
図2は、本発明による水性処理可能な感光性印刷版20を処理するための例示的な処理システム100を示す概略図である。例示的な実施形態では、感光性印刷版20は、前掲米国特許第8,492,449号(イノウエら)に記載のものと同様のタイプのものである(ただしフォトポリマー層の上に接着防止層が含まれないものを除く)。しかしながら、他のタイプの水性処理可能な印刷版も同様に用いることができる。
【0025】
図2に示す例示的な装置構成において、印刷版処理は「インライン処理」として行われ、感光性印刷版20は、一連の処理操作が行われる処理経路101に沿って処理システム100内を通過する。別の実施形態では、印刷版処理は「バッチ処理」として行うことができ、この場合、主たる印刷版処理の後、プレートは逆方向に移動し、二次的な処理はインラインプロセスと同様に行われる。
【0026】
例示的な装置構成では、感光性印刷版20は、処理経路101に沿って移動するときにプラテン110上に載置される。処理システム100へ投入されるものは、フォトポリマー層22を露光させて形成された潜像28を有する感光性印刷版20である。潜像28は、フォトポリマー層22が化学的効果を有する適当な光に晒して硬化した露光部分124と、フォトポリマー層22が流動的であり、処理中に基板24から除去される非露光部分126とから構成される。
【0027】
メイン処理ユニット102を用いて、感光性印刷版20からフォトポリマー層22の非露光部分126を除去することによって潜像28をレリーフ像(印刷版像)30に現像する。メイン処理ユニット102は、処理ステーションまたは現像ユニット/ステーションと呼ぶこともできる。メイン処理ユニット102は、処理液タンク140から水性処理液142を吸引し、一連のパイプ113を通して案内して水性処理液142を感光性印刷版20に接触させるためのポンプ112を含む。
【0028】
水性処理溶液142は、非露光フォトポリマーの除去を支援する分散剤(すなわち「石鹸」)を含む。本発明によれば、当該技術分野で知られている任意の適当な分散剤を採用することができる。適当な分散剤のいくつかの具体例は、本明細書に参照により統合される、「印刷版用の現像剤組成物、印刷版を製造するための現像剤および方法」と題する米国特許第9,005,884号(ヤワタら)に記載されている。一例では、分散剤は、好適には平均炭素数が10~20の範囲の脂肪酸塩である。別の例では、分散剤は、平均炭素数が8~16の範囲のアルキルベンゼンスルホン酸塩などのスルホン酸塩、または平均炭素数が10~20の範囲のα-オレフィンスルホン酸塩である。好適な実施形態では、水性処理溶液142は、40℃~60℃の間の所定の温度に加熱される。
【0029】
好適な構成では、メイン処理ユニット102は、感光性印刷版20から非露光フォトポリマーを除去するのを支援するための機械的な洗浄システム160を含む。機械的洗浄システム160は、水性処理溶液142に晒されている間、通常、感光性印刷版20のフォトポリマー層22に接触する1つまたはそれ以上のブラシを有する。ブラシは、好適には、感光性印刷版20に対して移動し、例えば左右交互の動きまたは軌道上の動きを伴って移動する。
【0030】
本発明によれば、さまざまなブラシの態様を用いることができる。ブラシは、例えば
図2に示すように下向きであってもよい。下向きのブラシの態様の具体例は、欧州特許第0586483号、欧州特許第0586470号、および米国特許第8,444,333号(スズキら)に開示されており、これらは本明細書に参照により統合される。択一的には、ブラシは上向きであってもよく、上向きブラシの態様は、米国特許第5,124,736号(ヤマモトら)および米国特許第6,247,856号(シバノら)に開示されており、これらは本明細書に参照により統合される。
【0031】
回収システム144を用いて、使用済みの水性処理溶液143が回収され、導管146を介して処理溶液タンク140に戻される。使用済み水性処理溶液143は、フォトポリマー層22の非露光部分126から除去されたフォトポリマーを含んでいる。使用済み水性処理溶液143は、除去されたフォトポリマーのより大きな粒子を除去するためにフィルタ148を通過させることが好ましい。例示的な実施形態では、フィルタ148は、「ウォッシュアウト廃液の処理」と題する国際特許公開第2014/114900A2(ダノン)に記載されているものと同様の約100μmの孔径を有する粗い布タイプのフィルタ材である。いくつかの態様では、フィルタ148はロール形式で供給され、処理システム100の動作中、フィルタ材料は前進して、新しいフィルタ材料が供給される。フォトポリマー粒子を捕獲した使用済みフィルタ材料は巻取ロールに回収される。
【0032】
メイン処理ユニット102は、非露光のフォトポリマーの大部分を感光性印刷版20から除去して、レリーフ像30を形成する。しかしながら、通常、デブリ128がレリーフ像30の表面上に残存することが確認されている。デブリ128は、主に、感光性印刷版20の表面から洗い落としきれなかったフォトポリマーの残留粒子で構成される。
【0033】
二次処理ユニット104を用いて、現像されたレリーフ像30を、供給タンク150から供給される二次水性処理溶液152で洗浄して、残存するデブリ128を除去する。二次処理ユニット104は、二次処理ステーション、二次現像ユニット/ステーションまたは洗浄ユニット/ステーションと呼ばれることもある。好適には、ポンプ114を用いて、二次水性処理溶液152を加圧して感光性印刷版20に案内し、現像されたレリーフ像30に接触させる。
【0034】
好適な実施形態では、回転ブラシ等の任意的な機械的洗浄システム162を用いて、二次水性処理溶液152の洗浄作用を機械的洗浄で補完することにより、二次処理ユニット104の性能を向上させる。
【0035】
いくつかの従来技術に係るシステムによれば、すすぎ処理を行って、現像されたレリーフ像30の表面を洗浄する。しかしながら、本発明によれば、単なる水すすぎ処理ではなく、二次処理ユニット104で用いられる二次水性処理溶液152は、デブリ128の除去を支援する活性成分(すなわち分散剤)を含んでいる。二次水性処理溶液152は未使用のものであり、これは、それまでに感光性印刷版20を処理するために使用されていないため、フォトポリマーを含まないことを意味する。これにより、デブリ128を除去する効果が実質的に改善されることが分かっている。好適な実施形態では、二次水性処理溶液の温度は40℃~55℃の間である。
【0036】
二次水性処理溶液152として、水性処理溶液142に関して上述したものなど、任意の適当な分散剤を使用することができる。例示的な態様によれば、二次水性処理溶液152に含まれる分散剤は、メイン処理ユニット102で用いられる水性処理溶液142で用いられる分散剤と同じである。他の態様によれば、二次水性処理溶液152に含まれる分散剤は、水性処理溶液142で用いられる分散剤とは異なるものであってもよい。
【0037】
例示的な態様によれば、二次水性処理溶液152中の分散剤の濃度は、メイン処理ユニット102で用いられる水性処理溶液142中の分散剤の当初(初期)の濃度と同じである。他の態様によれば、二次水性処理溶液152中の分散剤の濃度は、水性処理溶液142中の分散剤の濃度よりも高くてもよい(または低くてもよい)。
【0038】
回収システム154は、二次処理ユニット104から使用済み二次水性処理溶液153を回収し、導管156を介して処理溶液タンク140に案内する。これは、大量のフォトポリマーを含み得る使用済み水性処理溶液143に、少量のフォトポリマー(すなわち除去されたデブリ128)を含む二次処理ユニット104からのより新しい(すなわちデブリ128の少ない)使用済み二次水性処理溶液153を補充するといった利点を有する。
【0039】
処理液除去システム105を用いて、処理溶液タンク140から水性処理溶液142が除去され、保管タンク180に案内される。これにより、使用済み二次水性処理溶液153が処理溶液タンク140に追加的に排出されるときに、処理溶液タンク140内の水性処理溶液142の容量を所定の最大容量未満に維持することができる。例示的な態様によれば、処理溶液除去システム105は、ポンプ116を用いて、水性処理溶液142を処理溶液タンク140から保管タンク180に汲み上げる。好適には、処理溶液タンク140から汲み上げられる水性処理溶液142の容量を、処理溶液タンク140に追加的に排出される使用済み二次水性処理溶液153の容量と同量にすることにより、処理溶液タンク140内の水性処理溶液142の全体容量はほぼ一定に維持される。いくつかの実施形態では、予め定められたスケジュールで(例えば各感光性印刷版20を処理した後)ポンプ116を作動させる。別の実施形態によれば、ポンプ116は、処理溶液タンク140内の水性処理溶液142の容量が所定の閾値を超えたと検出されたときに作動するものであってもよい。
【0040】
処理溶液除去システム105で水性処理溶液142中のフォトポリマーを除去することに加え、二次処理ユニット104から使用済み二次水性処理溶液153を補充追加することにより、処理溶液タンク内の水性処理溶液142中のフォトポリマーの濃度を所与の最大フォトポリマー濃度未満に維持することができる。この補充プロセスがなければ、処理溶液タンク140内の水性処理溶液142中のフォトポリマー濃度は、許容できないレベルまで急速に上昇し、数回(例えば5回以下)、感光性印刷版20を処理しただけで処理システム100の性能に悪影響を与えることが分かった。しかしながら、上述の補充プロセスを用いた場合、実質的な回数(例えば50回を超える回数)、感光性印刷版20を処理した後でも、許容可能な性能を維持できることが分かった。
【0041】
水性処理溶液142は、規定されたpH範囲内で最適に機能する。使用済み水性処理溶液143に含まれるフォトポリマー濃度により、水性処理溶液のpHが変化し、水性処理溶液の有効性が低下することがある。処理溶液除去システム105で水性処理溶液142からフォトポリマーを除去することに加え、二次処理ユニット104から使用済み二次水性処理溶液153を補充追加することにより、より多くの感光性印刷版20を処理するために、処理溶液タンク140内の水性処理溶液142のpHを所定の許容可能なpH範囲内に維持することができる。
【0042】
例示的な処理システム100では、感光性印刷版20を二次処理ユニット104で処理した後、水流170を現像されたレリーフ像30の表面に噴射するリンスユニット(すすぎユニット)106を用いてリンスする(すすぐ)。この水リンスは、感光性印刷版20の表面からすべての残留処理溶液を除去するために使用される。そして乾燥ユニット108を用いて感光性印刷版20を乾燥する。例示的な態様では、乾燥ユニット108は、エアナイフ172を用いて、空気の流れ(噴流)を現像されたレリーフ像30の表面に案内する。
【0043】
ある時点で、保管タンク180に回収された廃液181を廃棄処分する必要がある。例示的な態様では、凝集剤供給システム182を用いて、適当な凝集剤184を廃棄処理溶液181に加えて、廃棄処理溶液181中のポリマーを凝固させることができる。そして得られた固形の凝固したポリマー186を溶液から取り除き、適当な方法で廃棄処分することができる。その後、残りの廃棄処理溶液181は、実質的な環境問題もなく、ほとんどの場所で処分することができる。凝固ポリマー186を生成するために用いられる凝集剤184には、例えばベントナイトクレイ(粘土、セッコ社から市販されているRM-10等)、ミョウバン(硫酸カリウムアルミニウム)、硫酸アルミニウム、強酸(塩酸等)、塩化第二鉄、および廃水処理で一般的に用いられる他の数多くの化学物質が含まれる。ベントナイトクレイRM-10が特に好ましい。
【0044】
いくつかの従来技術に係る処理システムでは、二次処理ユニット104は、
図3に示すように、印刷版20の幅全体に処理溶液152を分配する流体分配トラフ(樋)200を有する。処理溶液152の分配は、大気圧またはそれ以上であってもよい供給タンクからトラフ200内に処理溶液152を放出することによって実施することができる。他の態様では、供給タンクを利用する代わりに、ドージングポンプ(定量ポンプ、フロリダ州クリアウォータにあるドサトロン・インターナショナル社から入手可能なDosatron D14MZ10等)を利用して、処理剤を加圧水供給源に直接混合し、処理溶液152を供給することができる。全体の流量(すなわち、単位時間あたりの流れの容量)は、弁215(例えば流量制御弁またはニードル弁)等のオリフィスによって制限される。トラフ200は、その底部に複数の小さな穴205を有する。処理溶液152は、重力により穴205から滴下し、印刷版20上に流れる。例示的な態様では、回転ブラシ等の機械的な洗浄システム162を用いて、印刷版20からデブリ128を除去しやすくする。
【0045】
図4は、トラフ200をさらに詳細に示す。複数の穴205がトラフ200の長さに沿って配置されて、印刷版20のクロストラック幅(印刷版20の搬送方向に交差する方向の幅)にわたって処理溶液152を供給する(
図3)。処理溶液152は、流入口210からトラフ200内に流れ込み、重力によって大気圧でトラフ200の長さに沿って分配されて、穴205を通じて滴下する。この設計の欠点は、廃液を減らすために全体流量を小さくすると、複数の穴205からの処理溶液152の滴下速度の差が大きくなることである。その結果、印刷版20の両端にわたる液の吐出は、不具合が生じるレベルまで不均一になる。場合によっては、流入口210から最も遠い穴205からの滴下は完全に止まってしまうことがある。さらに全体流量が小さくなるにつれ、分配トラフ200が水平に維持できない場合、複数の穴205からの滴下速度の均一性に悪影響を与える。いくつかの処理システムでは、トラフ200ではなく、一連の穴を持つパイプが用いられる。パイプには大気圧で処理溶液が供給されるため、このような態様は上述のものと同じ課題がある。
【0046】
図3および
図4に図示されるものと同様の液分配システムを用いた処理システムの具体例には、ダンテックス社のDigiWashの型番DW2735、DW4835、DW4260等の水洗浄システム、およびヴィアノルド社のEVO 5BPやグランツ・アンド・ジェンセン社のConcept505 DW等の溶剤処理システムが含まれる。
【0047】
図5は、
図3および
図4に関して上記説明した従来技術に係る態様の課題を解消する改良された処理ユニット104を示す。
図3に示す大気圧下の処理溶液152を含むトラフ200は、改良された構成では、加圧された処理溶液320が供給される中空管300に置換されている。加圧された処理液320は、処理液供給システム310により中空管300の内部に供給される。例示的な実施形態では、処理液供給システム310は、処理剤を加圧された水供給装置に添加するための、ドサトロン社のD14MZ10等のドージングポンプ(定量ポンプ)315を有する。典型的には、加圧水供給装置は30~60psiの圧力で水を供給する。複数の圧力補償エミッタ305が中空管300の長さに沿って配置される。加圧処理溶液320は、制御された流量で中空管の内部から圧力補償エミッタ305を通って流れ、印刷版20上に流れる処理溶液の液滴(ドリップ)325を生成する。圧力補償エミッタ305は、中空管300内における広範囲の圧力にわたって特定の滴下速度を実現するように作製される。
【0048】
圧力補償エミッタは、液滴潅注システムの分野でよく知られており、そのような構成部品は、本発明での使用に適したものである。圧力補償エミッタの具体例は、「ドリップ(液滴)エミッタまたはトリクル(滴り)エミッタ」と題するレメルストリッチの米国特許第4,281,798号、「液滴潅注システム用の圧力補償エミッタ」と題するラザルスの米国特許第4,971,253号、「液滴潅注用エミッタ」と題するマランスの米国特許第5,820,029号、および「圧力補償液滴潅注用エミッタ」と題するアクリタナキスの米国特許第9,307,705号に開示されている。幅広い滴下速度に対応する圧力補償エミッタ305は、カリフォルニア州アズサにあるレイン・バード株式会社を含むさまざまなサプライヤから市販されている。
【0049】
図2に関して上記説明した処理システム100と同様に、処理ユニット104が処理動作を完了した後、リンスユニット106を用いて印刷版20を水170でリンスする(すすぐ)ことができ、エアナイフ172(すなわち加圧空気システム)を用いて残りの液体を印刷版20の表面から吹き飛ばしてもよい。いくつかの実施形態では、処理ユニット104と同様に、リンスユニット106は、中空管300の長さ方向に沿って配置された複数の圧力補償エミッタ305を有する液供給システムを備えるものであってもよい。
【0050】
図5の処理ユニット104のさらなる詳細を
図6に示す。中空管300は、印刷版20のクロストラック幅Wにわたって延びる長さLを有する。複数の圧力補償エミッタ305は、中空管300の長さ方向に沿って配置される。処理ユニット104から流れる処理溶液の全体流量は、圧力補償エミッタ305の総数とともに圧力補償エミッタ305の滴下速度によって制御される。全体流量は、広範な動作圧力にわたって、中空管300内の内部圧力とは実質的に無関係である。
【0051】
図6の態様では、処理溶液の液滴325は、印刷版20の表面に平行で、回転軸335の周りを回転する回転ブラシ330に衝突する。回転ブラシ330は、処理溶液を印刷版20上に運び、レリーフ像30からデブリ128を除去するのを支援する。
図7は別の態様を示すものであり、ブラシ340が印刷版20の表面に対して横方向に並進移動することによる振動を利用するものである。
【0052】
本発明の利点によれば、各圧力補償エミッタ305を介して流れる処理溶液の流量を実質的に等しくする(例えば30%以内)ことができるので、処理溶液をクロストラック幅にわたって均一に塗布することができる。また中空管300の水平度とは関係なく、それぞれの流量を均一にすることができる。
【0053】
本発明の別の利点によれば、
図3の従来技術に係る態様と比較して、印刷版の品質を損なうことなく、処理溶液152の流量をより少なくすることができる。これは、印刷版の各処理工程において使用および廃棄しなければならない処理溶液152の容量を減らすことになるので望ましい。比較のために、ダンテックス社のDigiWash DW4835システムに、
図3に示したものと同様のトラフ型の液分配システムを取り付けた。トラフ200には43個の滴下穴205が設けられている。トラフ200の長さ方向に沿って均一な滴下速度を実現し得た最低の流量は、7.5リットル/分であった。これは、それぞれの穴205を介して流れる処理溶液の滴下速度が0.175リットル/分であることに相当する。次に、この処理システムに
図5の圧力補償エミッタ型の液分配システムを取り付けた。合計33個の圧力補償エミッタ305が設けられている。この場合、印刷版20の幅全体にわたって均一な流れを維持しながら、合計流量を2.5リットル/分に低減できることが分かった。これは、圧力補償エミッタ305のそれぞれを介して流れる処理溶液の滴下速度が0.076リットル/分であることに相当し、印刷版の品質を損なうことなく必要とされる処理溶液152の総量の66%を低減したことを意味する。従来技術に係る態様は、こうした少ない流量(例えば穴あたりの流量が0.1リットル/分未満)を用いて、印刷版を高品質レベルで処理することはできない。
【0054】
例示的な実施形態は、分散剤を含有する水性処理溶液152を用いて印刷版20を処理するために使用される処理ユニット104に関して上記説明したが、本発明が他のタイプの処理システムにも同様に適用できることは当業者にとっては明らかである。本発明は、例えば溶剤系の処理液を用いた処理システムに適用することができる。また上述のように、印刷版20を水でリンスする(すすぐ)リンスシステム106にも適用することができる。こうした1つの実施形態によれば、圧力補償エミッタ型の水供給システムを採用した改良リンスシステム106は、4.0リットル/分の流量で良好な結果を達成できるのに対し、従来技術に係るシステムは、10.0リットル/分の流量を必要とすることが分かった。本発明について特定の好適な実施形態を特に参照して詳細に説明したが、本発明の精神および範囲内で変更および修正を行うことができることが理解される。
【符号の説明】
【0055】
10:マスク材料
12:マスク層
14:基板
16:光
18:マスク像
20:印刷版
22:フォトポリマー層
24:基板
26:光
28:潜像
29:架橋ポリマー領域
30:レリーフ像
100:処理システム
101:処理経路
102:メイン処理ユニット
104:二次処理ユニット
105:処理溶液除去システム
106:リンスシステム
108:乾燥ユニット
110:プラテン
112:ポンプ
113:パイプ
114:ポンプ
116:ポンプ
124:露光部分
126:非露光部分
128:デブリ
140:処理溶液タンク
142:水性処理溶液
143:使用済みの水性処理溶液
144:回収システム
146:導管
148:フィルタ
150:供給タンク
152:処理溶液
153:使用済み二次水性処理溶液
154:回収システム
156:導管
160:機械的洗浄システム
162:機械的洗浄システム
170:水
172:エアナイフ
180:保管タンク
181:廃棄処理溶液
182:廃棄処理溶液
184:凝集剤
186:凝固ポリマー
200:トラフ
205:穴
210:流入口
215:弁
300:中空管
305:圧力補償エミッタ
310:処理液供給システム
315:ポンプ
320:加圧処理溶液
325:処理溶液の液滴
330:ブラシ
335:回転軸
340:ブラシ