IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社セブン−イレブン・ジャパンの特許一覧

特許7269304店舗作業用端末、店舗作業方法及び店舗作業用プログラム
<>
  • 特許-店舗作業用端末、店舗作業方法及び店舗作業用プログラム 図1
  • 特許-店舗作業用端末、店舗作業方法及び店舗作業用プログラム 図2
  • 特許-店舗作業用端末、店舗作業方法及び店舗作業用プログラム 図3
  • 特許-店舗作業用端末、店舗作業方法及び店舗作業用プログラム 図4
  • 特許-店舗作業用端末、店舗作業方法及び店舗作業用プログラム 図5
  • 特許-店舗作業用端末、店舗作業方法及び店舗作業用プログラム 図6
  • 特許-店舗作業用端末、店舗作業方法及び店舗作業用プログラム 図7
  • 特許-店舗作業用端末、店舗作業方法及び店舗作業用プログラム 図8
  • 特許-店舗作業用端末、店舗作業方法及び店舗作業用プログラム 図9
  • 特許-店舗作業用端末、店舗作業方法及び店舗作業用プログラム 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-25
(45)【発行日】2023-05-08
(54)【発明の名称】店舗作業用端末、店舗作業方法及び店舗作業用プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20230426BHJP
   G16Y 10/45 20200101ALI20230426BHJP
【FI】
G06Q30/0601
G16Y10/45
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2021172406
(22)【出願日】2021-10-21
【審査請求日】2022-06-07
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和2年10月22日、令和3年6月1日及び同年7月8日に、セブン‐イレブンの店舗にて、藤田重人、新居義典、安達到、阿部光太郎、大森栄治、落合剛弘、葛西昭芳、小寺高載、中島崇博、山口翔大、由井大輔、吉澤宏祐が発明した店舗作業用端末を公開した。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】591156788
【氏名又は名称】株式会社セブン-イレブン・ジャパン
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】藤田 重人
(72)【発明者】
【氏名】新居 義典
(72)【発明者】
【氏名】安達 到
(72)【発明者】
【氏名】阿部 光太郎
(72)【発明者】
【氏名】大森 栄治
(72)【発明者】
【氏名】落合 剛弘
(72)【発明者】
【氏名】葛西 昭芳
(72)【発明者】
【氏名】小寺 高載
(72)【発明者】
【氏名】中島 崇博
(72)【発明者】
【氏名】山口 翔大
(72)【発明者】
【氏名】由井 大輔
(72)【発明者】
【氏名】吉澤 宏祐
【審査官】庄司 琴美
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-103383(JP,A)
【文献】特開2020-191073(JP,A)
【文献】特開2020-042430(JP,A)
【文献】特開2009-151623(JP,A)
【文献】特開2016-057679(JP,A)
【文献】特開2005-293268(JP,A)
【文献】特許第6675029(JP,B1)
【文献】特開2017-019593(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
G16Y 10/45
B65G 1/137
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク上で顧客により注文された商品を、注文ごとに商品のカテゴリ順にソートして一覧表示する一覧表示部と、
店舗にある商品に付されているコード情報を読み取るコード読取部と、
読み取られた前記コード情報に対応する商品が、前記注文された商品と一致するかどうかを判定する判定部と、
前記判定部により判定された結果を表示させる表示制御部と、
を備え、
前記一覧表示部は、顧客に提供するまでの準備に要する時間が長い商品を含むカテゴリほど、一覧表示の上段に位置するようにソートする、
店舗作業用端末。
【請求項2】
ネットワーク上で顧客により注文された商品を、注文ごとに商品のカテゴリ順にソートして一覧表示する一覧表示部と、
店舗にある商品に付されているコード情報を読み取るコード読取部と、
読み取られた前記コード情報に対応する商品が、前記注文された商品と一致するかどうかを判定する判定部と、
前記判定部により判定された結果を表示させる表示制御部と、
を備え、
前記コード読取部は、一覧表示される商品ごとに設けられる読取ボタンが押下されることにより、前記読取ボタンに対応する商品の前記コード情報を読み取る処理を開始し、
前記表示制御部は、前記読み取る処理において前記コード情報を読み取ることができず、かつ、前記読取ボタンに対応する商品が、商品の鮮度を確認することが不要な商品である場合に、前記判定部による判定を回避させる、
店舗作業用端末。
【請求項3】
ネットワーク上で顧客により注文された商品を、注文ごとに商品のカテゴリ順にソートして一覧表示する一覧表示部と、
店舗にある商品に付されているコード情報を読み取るコード読取部と、
読み取られた前記コード情報に対応する商品が、前記注文された商品と一致するかどうかを判定する判定部と、
前記判定部により判定された結果を表示させる表示制御部と、
を備え、
前記コード読取部は、一覧表示される商品ごとに設けられる読取ボタンが押下されることにより、前記読取ボタンに対応する商品の前記コード情報を読み取る処理を開始し、
前記表示制御部は、前記読み取る処理において前記コード情報を読み取ることができず、かつ、前記読取ボタンに対応する商品が、商品の鮮度を確認することが必要な商品である場合に、前記コード情報を入力する画面を表示させる、
店舗作業用端末。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記コード読取部により前記読み取る処理が行われる際に、読み取り対象の映像及び前記読取ボタンに対応する商品の画像を表示させる、
請求項2又は3記載の店舗作業用端末。
【請求項5】
前記一覧表示部は、前記コード読取部によりコード情報が読み取られた商品を、前記コード読取部によりコード情報が読み取られていない商品よりも一覧表示の下段に位置するように表示位置を変更する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の店舗作業用端末。
【請求項6】
前記一覧表示部は、注文された商品を一覧表示する際に、注文された商品の画像を含めて表示する、
請求項1から5のいずれか一項に記載の店舗作業用端末。
【請求項7】
前記表示制御部は、前記判定部により一致すると判定された場合に、注文された商品に対する注文数のうち確保された商品の数の入力を促す、
請求項1から6のいずれか一項に記載の店舗作業用端末。
【請求項8】
プロセッサにより実行される方法であって、
ネットワーク上で顧客により注文された商品を、注文ごとに商品のカテゴリ順にソートして一覧表示することと、
店舗にある商品に付されているコード情報を読み取ることと、
読み取られた前記コード情報に対応する商品が、前記注文された商品と一致するかどうかを判定することと、
前記判定において判定された結果を表示させることと、
を含み、
前記一覧表示することは、顧客に提供するまでの準備に要する時間が長い商品を含むカテゴリほど、一覧表示の上段に位置するようにソートする、
店舗作業方法。
【請求項9】
プロセッサにより実行される方法であって、
ネットワーク上で顧客により注文された商品を、注文ごとに商品のカテゴリ順にソートして一覧表示することと、
店舗にある商品に付されているコード情報を読み取ることと、
読み取られた前記コード情報に対応する商品が、前記注文された商品と一致するかどうかを判定することと、
前記判定において判定された結果を表示させることと、
を含み、
前記コード情報を読み取る際に、一覧表示される商品ごとに設けられる読取ボタンが押下されることにより、前記読取ボタンに対応する商品の前記コード情報を読み取る処理を開始し、
前記読み取る処理において前記コード情報を読み取ることができず、かつ、前記読取ボタンに対応する商品が、商品の鮮度を確認することが不要な商品である場合に、前記注文された商品と一致するかどうかの判定を回避させる、
店舗作業方法。
【請求項10】
プロセッサにより実行される方法であって、
ネットワーク上で顧客により注文された商品を、注文ごとに商品のカテゴリ順にソートして一覧表示することと、
店舗にある商品に付されているコード情報を読み取ることと、
読み取られた前記コード情報に対応する商品が、前記注文された商品と一致するかどうかを判定することと、
前記判定において判定された結果を表示させることと、
を含み、
前記コード情報を読み取る際に、一覧表示される商品ごとに設けられる読取ボタンが押下されることにより、前記読取ボタンに対応する商品の前記コード情報を読み取る処理を開始し、
前記読み取る処理において前記コード情報を読み取ることができず、かつ、前記読取ボタンに対応する商品が、商品の鮮度を確認することが必要な商品である場合に、前記コード情報を入力する画面を表示させる、
店舗作業方法。
【請求項11】
コンピュータを、
ネットワーク上で顧客により注文された商品を、注文ごとに商品のカテゴリ順にソートして一覧表示する一覧表示部、
店舗にある商品に付されているコード情報を読み取るコード読取部、
読み取られた前記コード情報に対応する商品が、前記注文された商品と一致するかどうかを判定する判定部、
前記判定部により判定された結果を表示させる表示制御部、
として機能させ、
前記一覧表示部は、顧客に提供するまでの準備に要する時間が長い商品を含むカテゴリほど、一覧表示の上段に位置するようにソートする、
店舗作業用プログラム。
【請求項12】
コンピュータを、
ネットワーク上で顧客により注文された商品を、注文ごとに商品のカテゴリ順にソートして一覧表示する一覧表示部、
店舗にある商品に付されているコード情報を読み取るコード読取部、
読み取られた前記コード情報に対応する商品が、前記注文された商品と一致するかどうかを判定する判定部、
前記判定部により判定された結果を表示させる表示制御部、
として機能させ、
前記コード読取部は、一覧表示される商品ごとに設けられる読取ボタンが押下されることにより、前記読取ボタンに対応する商品の前記コード情報を読み取る処理を開始し、
前記表示制御部は、前記読み取る処理において前記コード情報を読み取ることができず、かつ、前記読取ボタンに対応する商品が、商品の鮮度を確認することが不要な商品である場合に、前記判定部による判定を回避させる、
店舗作業用プログラム。
【請求項13】
コンピュータを、
ネットワーク上で顧客により注文された商品を、注文ごとに商品のカテゴリ順にソートして一覧表示する一覧表示部、
店舗にある商品に付されているコード情報を読み取るコード読取部、
読み取られた前記コード情報に対応する商品が、前記注文された商品と一致するかどうかを判定する判定部、
前記判定部により判定された結果を表示させる表示制御部、
として機能させ、
前記コード読取部は、一覧表示される商品ごとに設けられる読取ボタンが押下されることにより、前記読取ボタンに対応する商品の前記コード情報を読み取る処理を開始し、
前記表示制御部は、前記読み取る処理において前記コード情報を読み取ることができず、かつ、前記読取ボタンに対応する商品が、商品の鮮度を確認することが必要な商品である場合に、前記コード情報を入力する画面を表示させる、
店舗作業用プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、店舗作業用端末、店舗作業方法及び店舗作業用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、コンビニエンスストア業界等で電子商取引を行う際に、リアルタイムに店舗の在庫を把握する技術が開示されている。そして、この特許文献1には、顧客から注文を受け付けると、注文された商品を店頭の陳列棚等から取り出し、指定された住所の顧客に商品を配達することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2002-366623号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、電子商取引等により注文された商品を顧客に届ける場合、商品の注文を受け付けてから商品を顧客に届けるまでの時間をできる限り短くすることが望まれる。特許文献1には、注文された商品を店頭の陳列棚等から取り出して配達することが記載されているが、その際の作業を効率良く行う方法について記載がなく、改善の余地がある。
【0005】
本発明は、前述した課題を解決するためになされたものであり、商品の注文を受け付けてから商品を顧客に届けるまでの作業効率を高めることができる店舗作業用端末、店舗作業方法及び店舗作業用プログラムを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る店舗作業用端末は、ネットワーク上で顧客により注文された商品を、注文ごとに商品のカテゴリ順にソートして一覧表示する一覧表示部と、店舗にある商品に付されているコード情報を読み取るコード読取部と、読み取られた前記コード情報に対応する商品が、前記注文された商品と一致するかどうかを判定する判定部と、前記判定部により判定された結果を表示させる表示制御部と、を備える。
【0007】
この態様によれば、ネットワーク上で顧客により注文された商品を、注文ごとに商品のカテゴリ順にソートして一覧表示させることができるため、店員が商品を確保する際に同じカテゴリの商品を続けて確保できるようになるとともに、コード読取部により読み取られたコード情報に対応する商品が、注文された商品と一致するかどうかの判定結果を表示させることができるため、商品の確保ミスを防止できるようになる。
【0008】
上記態様において、前記一覧表示部は、顧客に提供するまでの準備に要する時間が長い商品を含むカテゴリほど、一覧表示の上段に位置するようにソートしてもよい。
【0009】
この態様によれば、準備時間が長い商品ほど、先に商品確保作業を開始させることができる。
【0010】
上記態様において、前記コード読取部は、一覧表示される商品ごとに設けられる読取ボタンが押下されることにより、前記読取ボタンに対応する商品の前記コード情報を読み取る処理を開始し、前記表示制御部は、前記読み取る処理において前記コード情報を読み取ることができず、かつ、前記読取ボタンに対応する商品が、商品の鮮度を確認することが不要な商品である場合に、前記判定部による判定を回避させてもよい。
【0011】
この態様によれば、鮮度を確認することが不要な商品のコード情報を読み取ることができないときには、コード情報を読み取る必要がある判定部による商品の一致判定を実行することなく、作業を進めることができる。
【0012】
上記態様において、前記コード読取部は、一覧表示される商品ごとに設けられる読取ボタンが押下されることにより、前記読取ボタンに対応する商品の前記コード情報を読み取る処理を開始し、前記表示制御部は、前記読み取る処理において前記コード情報を読み取ることができず、かつ、前記読取ボタンに対応する商品が、商品の鮮度を確認することが必要な商品である場合に、前記コード情報を入力する画面を表示させてもよい。
【0013】
この態様によれば、鮮度を確認することが必要な商品のコード情報を読み取ることができないときには、コード情報を店員に手入力させて判定部による商品の一致判定を実行させることにより、作業を進めることができる。
【0014】
上記態様において、前記表示制御部は、前記コード読取部により前記読み取る処理が行われる際に、読み取り対象の映像及び前記読取ボタンに対応する商品の画像を表示させてもよい。
【0015】
この態様によれば、コード情報の読み取り対象に対応する画像を確認しながら作業できるようになるため、商品の確保ミスを防止することが可能になる。
【0016】
上記態様において、前記一覧表示部は、前記コード読取部によりコード情報が読み取られた商品を、前記コード読取部によりコード情報が読み取られていない商品よりも一覧表示の下段に位置するように表示位置を変更してもよい。
【0017】
この態様によれば、一覧表示の上段に表示されている商品を対象にして作業を進めていくことが可能になるため、作業効率を向上させることができる。
【0018】
上記態様において、前記一覧表示部は、注文された商品を一覧表示する際に、注文された商品の画像を含めて表示してもよい。
【0019】
この態様によれば、これから確保する商品を店員がイメージし易くなるため、商品の確保ミスを防止することが可能になる。
【0020】
上記態様において、前記表示制御部は、前記判定部により一致すると判定された場合に、注文された商品に対する注文数のうち確保された商品の数の入力を促してもよい。
【0021】
この態様によれば、注文数に対して確保された商品の数を確認しながら作業を進めることが可能になる。
【0022】
本発明の他の態様に係る店舗作業方法は、プロセッサにより実行される方法であって、ネットワーク上で顧客により注文された商品を、注文ごとに商品のカテゴリ順にソートして一覧表示することと、店舗にある商品に付されているコード情報を読み取ることと、読み取られた前記コード情報に対応する商品が、前記注文された商品と一致するかどうかを判定することと、前記判定において判定された結果を表示させることと、を含む。
【0023】
この態様によれば、ネットワーク上で顧客により注文された商品を、注文ごとに商品のカテゴリ順にソートして一覧表示させることができるため、店員が商品を確保する際に同じカテゴリの商品を続けて確保できるようになるとともに、読み取られたコード情報に対応する商品が、注文された商品と一致するかどうかの判定結果を表示させることができるため、商品の確保ミスを防止できるようになる。
【0024】
本発明の他の態様に係る店舗作業用プログラムは、コンピュータを、ネットワーク上で顧客により注文された商品を、注文ごとに商品のカテゴリ順にソートして一覧表示する一覧表示部、店舗にある商品に付されているコード情報を読み取るコード読取部、読み取られた前記コード情報に対応する商品が、前記注文された商品と一致するかどうかを判定する判定部、前記判定部により判定された結果を表示させる表示制御部、として機能させる。
【0025】
この態様によれば、ネットワーク上で顧客により注文された商品を、注文ごとに商品のカテゴリ順にソートして一覧表示させることができるため、店員が商品を確保する際に同じカテゴリの商品を続けて確保できるようになるとともに、コード読取部により読み取られたコード情報に対応する商品が、注文された商品と一致するかどうかの判定結果を表示させることができるため、商品の確保ミスを防止できるようになる。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、商品の注文を受け付けてから商品を顧客に届けるまでの作業効率を高めることができる店舗作業用端末、店舗作業方法及び店舗作業用プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】実施形態に係る店舗作業用端末を含むシステム構成を例示する図である。
図2図1に示す店舗作業用端末の物理的な構成を例示する図である。
図3図1に示す店舗作業用端末の機能的な構成を例示する図である。
図4図1に示す店舗作業用端末に表示される画面の一例である。
図5図1に示す店舗作業用端末に表示される画面の一例である。
図6図1に示す店舗作業用端末に表示される画面の一例である。
図7】(A)、(B)は、図1に示す店舗作業用端末に表示される画面の一例である。
図8】(A)、(B)は、図1に示す店舗作業用端末に表示される画面の一例である。
図9】(A)、(B)は、図1に示す店舗作業用端末に表示される画面の一例である。
図10図1に示す店舗作業用端末において店員による商品確保作業を支援する際の処理手順を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0029】
[店舗作業用端末1の概要]
図1を参照して、実施形態に係る店舗作業用端末1について説明する。本実施形態では、例示的に、コンビニエンスストアの各店舗に一台以上の店舗作業用端末1を備える場合について説明する。店舗作業用端末1として、例えば、タブレット端末やスマートフォンを用いることができる。
【0030】
店舗作業用端末1は、例えば、ネットワーク上(電子商取引)で商品が注文されてから商品を顧客に届けるまでの作業を店舗で行う際等に店員が用いる。店舗作業用端末1は、店舗システムを構成する装置の一つである。
【0031】
店舗システムは、店舗作業用端末1の他に、例えば、パーソナルコンピュータ等の店舗装置や、POS(Point Of Sales)レジ等をシステムの運用形態に合わせて適宜備えることができる。店舗システムを構成する各装置は、ネットワークNを介して管理サーバ2に接続可能であり、相互に通信できるように構成される。
【0032】
管理サーバ2は、例えば、演算処理能力の高いコンピュータによって構成され、そのコンピュータにおいて所定のサーバ用プログラムが動作することにより、サーバ機能を実現するものである。ここで、管理サーバ2を構成するコンピュータは、必ずしも1台である必要はなく、ネットワーク上に分散する複数のコンピュータから構成されてもよい。
【0033】
ネットワークNは、管理サーバ2と店舗システムの各装置との間で情報を送受信可能な通信網を含む。ネットワークNは、例えば、インターネット、LAN、専用線、電話回線、企業内ネットワーク、移動体通信網、ブルートゥース(登録商標)、WiFi(Wireless Fidelity)、その他の通信回線、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
【0034】
[店舗作業用端末1の物理的な構成]
図2に示すように、店舗作業用端末1は、物理的な構成として、例えば、プロセッサ11と、記憶装置12と、通信部13と、撮影部14と、表示部15と、を備える。
【0035】
プロセッサ11は、算術演算、論理演算、ビット演算等を処理する算術論理演算ユニット及び各種レジスタから構成され、記憶装置12に格納されているプログラム121を実行することで、後述する各種機能を実現する。
【0036】
記憶装置12は、例えば、ディスクドライブ又は半導体メモリ等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。この記憶装置12には、例えば、プログラム121や、各種データ等が格納される。
【0037】
プログラム121は、所定の処理を行うためのコンピュータプログラムであり、店舗作業用端末1のメインプログラムや、そのメインプログラムの動作中に適宜呼び出されて実行される複数のソフトウェアモジュールを有する。ソフトウェアモジュールは、それぞれ特定の処理を実行するためにモジュール化されたサブプログラムであり、例えば、プロシージャ、サブルーチン、メソッド、関数及びデータ構造等を用いて作成される。
【0038】
通信部13は、ネットワークNに接続し、ネットワークN上の他の装置と通信するハードウェアモジュールである。
【0039】
撮影部14は、カメラであり、レンズ及び撮像素子(イメージセンサ)を含み、レンズで受光した被写体の光を電気信号(デジタル画像データ)に変換する。
【0040】
表示部15は、例えば、タッチパネルを有するディスプレイであり、各種の画面を表示するとともに、撮影部14による被写体の映像を表示する。表示部15は、店員による操作指示等の入力を受け付ける入力部としての機能も兼ね備える。
【0041】
[店舗作業用端末1の機能的な構成]
図3を参照し、店舗作業用端末1のプログラム121を実行することで実現される機能について説明する。本実施形態では、店舗作業用端末1の各種機能のうち、ネットワーク上で注文された商品を店舗で確保する作業(以下、「商品確保作業」ともいう。)を支援するための機能について説明する。
【0042】
店舗作業用端末1は、機能的な構成として、例えば、一覧表示部111、コード読取部112、判定部113及び表示制御部114を有する。各部について、以下に説明する。
【0043】
[一覧表示部111]
一覧表示部111は、ネットワーク上で顧客により注文された一つ以上の商品を注文単位に一覧表示する。注文された商品を店員が一覧表示させる際、例えば、図4に例示する画面を用いて一覧表示させることができる。
【0044】
図4は、商品が注文された後に、商品確保作業が未対応になっている注文を表示する画面の一例である。同図の画面に設けられた“未対応”タブTを選択し、“注文内容を確認する”ボタンBaを押下すると、その注文により注文された商品の一覧を表示する画面が表示される。押下には、例えば、タップやタッチ、クリック等が含まれる。なお、新たに商品が注文された時に、着信音や音声により、注文されたことを知らせる機能を備えることとしてもよい。
【0045】
図5は、注文された商品の一覧を表示する画面の一例である。同図の画面には、顧客が注文した複数の商品が一覧表示される。各商品欄Fa、Fbには、例えば、商品の画像I、商品の名称、商品の値段、注文数、確保済数、“商品スキャン”ボタンBb等がそれぞれ表示されている。注文された商品の画像Iを各商品欄Fa、Fbに表示させることで、これから確保する商品を店員がイメージし易くなり、商品の確保ミスを防止することが可能となる。
【0046】
一覧表示部111は、一覧表示する商品を、商品のカテゴリ順にソートして表示する。これにより、商品を確保する際に同じカテゴリの商品を続けて確保することができるため、商品確保作業の時間を短縮することが可能となる。
【0047】
一覧表示部111は、商品を一覧表示する際に、顧客に提供するまでの準備に要する時間が長い商品を含むカテゴリほど、一覧表示の上段に位置するようにソートする。顧客に提供するまでの準備に要する時間が長い商品として、例えば、揚げ物や焼き鳥、おでん等の店舗内で調理して販売する商品が該当する。このようにソートすることで、準備時間が長い商品ほど、先に商品確保作業を開始することができるようになる。それゆえ、商品を確保して顧客に届けるまでの時間を短縮することが可能となる。
【0048】
一覧表示部111は、一覧表示されている商品の一つが確保された場合に、その確保された商品を、まだ確保されていない商品よりも一覧表示の下段に位置するように表示位置を変更する。商品が確保されたかどうかは、例えば、後述するコード読取部112により商品のコード情報が読み取られたかどうかにより判定することができる。この機能により、一覧表示の上段に表示されている商品を対象にして商品確保作業を進めていくことが可能になるため、作業効率を向上させることができる。
【0049】
[コード読取部112]
図3に示すコード読取部112は、例えば、バーコードを読み取るバーコードスキャン機能であり、店舗にある商品に付されているコードの情報を読み取る。読み取るコード情報は、バーコードの情報に限定されず、他の一次元コードの情報であってもよいし、二次元コードの情報であってもよい。
【0050】
店員がコード情報の読み取りを開始する場合、例えば、図5に示す“商品スキャン”ボタンBbを押下することで開始することができる。“商品スキャン”ボタンBbは、注文された商品ごとに設けられており、ボタンを押下すると、図6に例示するバーコードスキャン画面が表示部15に表示される。バーコードスキャン画面を表示し、店員が手に取った商品のバーコード部分にカメラである撮影部14をかざすと、映像表示部Vにバーコードが表示され、コード情報が読み取られる。
【0051】
[判定部113]
図3に示す判定部113は、コード読取部112により読み取られたコード情報に対応する商品が、顧客により注文された商品と一致するかどうかを判定する。以下に、具体的に説明する。
【0052】
読み取られたコード情報には、そのコード情報が付された商品を識別する商品コードが含まれる。他方、顧客の注文により生成された注文情報には、顧客が注文した商品を識別する商品コード等の商品に関する情報が含まれる。注文情報に含まれる商品に関する情報は、図5に示す各商品欄Fa、Fbの商品に対応付けることができるように記憶されている。
【0053】
判定部113は、コード読取部112により読み取られたコード情報に含まれる商品コードと、そのコード情報の読み取りを開始する際に押下した“商品スキャン”ボタンBbに対応する商品コードとを比較する。この比較により、判定部113は、双方の商品コードが一致するかどうかを判定する(以下、「商品コードチェック処理」ともいう。)。
【0054】
[表示制御部114]
図3に示す表示制御部114は、コード読取部112によるコード情報を読み取る処理が行われる際に、図6のバーコードスキャン画面の映像表示部Vに読み取り対象の映像を表示させるとともに、その映像表示部Vの例えば上方部に注文された商品の画像Iを表示させる。注文された商品の画像Iは、バーコードスキャン画面を表示する際に図5で押下した“商品スキャン”ボタンBbに対応する商品の画像である。注文された商品の画像Iをバーコードスキャン画面に表示させることで、バーコードの読み取り対象のイメージを確認しながら作業できるようになるため、商品の確保ミスを防止することが可能となる。
【0055】
表示制御部114は、判定部113により双方の商品コードが一致しないと判定された場合に、読み取る商品を間違えたことを示すエラーメッセージを表示部15に表示させる。例えば、“商品が一致しません。読み取る商品を確認してください。”というエラーメッセージを画面上に表示させることができる。これにより、商品の確保ミスを防止することができる。
【0056】
表示制御部114は、判定部113により双方の商品コードが一致すると判定された場合に、その商品に対する注文数のうち店員が確保した商品の数(以下、「確保済数」ともいう。)の入力を促す。確保済数の入力は、例えば、確保済数を直接入力させることや、確保済数の候補の中から選択させることとしてもよいが、確保済数を一つずつカウントアップさせながら入力させることが好ましい。
【0057】
例えば、図7(A)に示すように、確保済数を増減させるための“-”ボタンBd及び“+”ボタンBeを画面上に表示して確保済数の入力を促すのがよい。これにより、店員は、実際の商品確保作業に合わせて“+”ボタンBeを押下して確保済数をカウントアップさせながら作業を進めることが可能となる。
【0058】
図7(A)は、判定部113により双方の商品コードが一致すると判定された場合に、表示される画面の一例である。同図には、“商品を確保しました。続けてあと5個を商品確保してください。”というメッセージMaが表示され、確保済数を増減させるための“-”ボタンBd及び“+”ボタンBeが表示されている。このメッセージMaにより、店員は、注文数分の商品がまだ確保されておらず、残りの注文数分を確保するように要求されていることを認識できる。
【0059】
図7(A)の画面において、確保済数を増加させるための“+”ボタンBeを押下して、例えば、確保済数を“6”個にすると、図7(B)に示すメッセージMbが画面上に表示される。
【0060】
図7(B)は、注文情報に含まれる注文数分の商品が確保済みになった場合に、表示される画面の一例である。同図には、“商品を確保しました。対象の商品はすべて商品確保済みです。”というメッセージMbが表示されている。これにより、店員は、注文された商品の注文数分を全て確保したことを認識できる。
【0061】
ここで、コード読取部112によりコード情報を読み取る処理を実行したときに、コード情報を読み取ることができない場合がある。コード情報を読み取ることができない場合として、例えば、バーコードが汚れている場合や、バーコードの表示箇所が皺になっている場合等が該当する。コード情報を読み取ることができない場合に、表示制御部114が、その旨のエラーメッセージを表示させることが好ましい。
【0062】
コード情報を読み取ることができない場合、例えば、図6に示すバーコードスキャン画面上に設けられた“バーコードを読めない場合はこちら”ボタンBcを押下する。このボタンBcを押下すると、注文された商品が、商品の鮮度を確認する必要がある商品かどうかにより、表示制御部114が異なる処理を行って、店員の商品確保作業を支援する。上記注文された商品は、バーコードスキャン画面を表示する際に図5で押下した“商品スキャン”ボタンBbに対応する商品である。
【0063】
商品の鮮度を確認する必要がない商品として、例えば、消費期限を管理する必要がない商品や、消費期限が比較的長く、販売時に鮮度を確認してから販売する必要がない商品等が該当する。他方、商品の鮮度を確認する必要がある商品として、例えば、消費期限が比較的短く、販売時に鮮度を確認してから販売する必要がある商品等が該当する。
【0064】
以下において、(1)商品の鮮度を確認する必要がない場合と、(2)商品の鮮度を確認する必要がある場合と、に分けて表示制御部114の機能を説明する。
【0065】
(1)商品の鮮度を確認する必要がない場合
表示制御部114は、図6の“バーコードを読めない場合はこちら”ボタンBcが押下された場合に、注文された商品が、商品の鮮度を確認する必要がある商品かどうかを判定する。表示制御部114は、注文された商品が、商品の鮮度を確認する必要がない商品である場合に、前述した判定部113による商品コードチェック処理を回避させる。以下に具体的に説明する。
【0066】
商品コードチェック処理を回避させるために、表示制御部114は、例えば、図8(A)の画面を表示させる。
【0067】
図8(A)は、コード情報を読み取ることができず、かつ、注文された商品が、商品の鮮度を確認する必要がない商品である場合に、表示される画面の一例である。同図は、前述した商品コードが一致する場合に表示される図7(A)と同様の画面である。図8(A)には、“商品を確保しました。続けてあと5個を商品確保してください。”というメッセージMaの他、確保済数を増減させるための“-”ボタンBd及び“+”ボタンBe等が表示される。
【0068】
図8(A)の画面で、“+”ボタンBeを押下して確保済数をカウントアップさせると、図8(B)に示すように、確保済数が“1”から“2”に増加する。そして、“+”ボタンBeをさらに押下して、例えば、確保済数を注文数と同じ“6”個にすると、前述した図7(B)と同様に、“商品を確保しました。対象の商品はすべて商品確保済みです。”というメッセージMbが表示される。
【0069】
これにより、店員は、商品の鮮度を確認する(以下、「鮮度チェック」ともいう。)必要がない商品のバーコードを読み取れないときには、バーコードの読み取りが必要な商品コードチェック処理を実行することなく、商品確保作業を進めることができる。
【0070】
(2)商品の鮮度を確認する必要がある場合
表示制御部114は、上記(1)と同様に、図6の“バーコードを読めない場合はこちら”ボタンBcが押下された場合に、注文された商品が、商品の鮮度を確認する必要がある商品かどうかを判定する。表示制御部114は、注文された商品が、商品の鮮度を確認する必要がある商品である場合に、コード番号を入力する画面を表示部15に表示させる。以下に具体的に説明する。
【0071】
コード番号を入力する画面を表示させるために、表示制御部114は、例えば、図9(A)の画面を表示させる。
【0072】
図9(A)は、コード情報を読み取ることができず、かつ、注文された商品が、商品の鮮度を確認する必要がある商品である場合に、表示される画面の一例である。同図には、“鮮度チェックのため、13桁のバーコード番号を入力してください”というメッセージMcの他、バーコード番号を入力するための入力欄Fcや、バーコード番号の入力を確定するための“確定”ボタンBf等が表示される。
【0073】
図9(A)の画面で、店舗にある商品に付されているバーコードの番号を入力欄Fcに入力し、“確定”ボタンBfを押下すると、図9(B)の画面に遷移し、前述した判定部113による商品コードチェック処理が実行される。これ以降の処理は、コード情報が読み取られた場合に実行される処理と同様である。
【0074】
これにより、店員は、鮮度チェックが必要な商品のバーコードが読み取れないときには、バーコードの番号を手入力させて商品コードチェック処理を実行させることで、商品確保作業を進めることができる。なお、バーコードには、消費期限の情報を含むことができ、商品コードチェック処理を実行する際に、その消費期限の情報を用いて鮮度チェックを行うことができる。
【0075】
[店舗作業用端末1の動作]
図10を参照し、店舗作業用端末1において店員による商品確保作業を支援する際の処理手順の一例について説明する。
【0076】
最初に、店舗作業用端末1の一覧表示部111は、店員の操作指示に従って、商品確保作業が未対応の注文によって注文されている商品を、カテゴリ順にソートして表示部15に一覧表示させる(ステップS101)。この際、一覧表示部111は、商品を顧客に提供するまでの準備に要する時間が長い商品を含むカテゴリほど、一覧表示の上段に位置するようにソートする。
【0077】
続いて、店舗作業用端末1の表示制御部114は、図5の画面で商品ごとに設けられた“商品スキャン”ボタンBbのいずれかが押下されたことを検知すると、図6のバーコードスキャン画面を表示部15に表示させる(ステップS102)。
【0078】
続いて、店舗作業用端末1のコード読取部112は、撮影部14により撮影されるバーコードの映像に基づいて、コード情報を読み取る処理を実行する(ステップS103)。
【0079】
続いて、店舗作業用端末1の判定部113は、コード情報を読み取れるかどうかを判定する(ステップS104)。
【0080】
上記ステップS104の判定でコード情報を読み取れると判定された場合(ステップS104;YES)に、店舗作業用端末1の判定部113は、読み取られたコード情報に対応する商品が、顧客により注文された商品と一致するかどうかを判定する(ステップS105)。
【0081】
この判定がNOである場合(ステップS105;NO)に、店舗作業用端末1の表示制御部114は、エラーメッセージを表示部15に表示させて、前述したステップS103に処理を移行する一方、この判定がYESである場合(ステップS105;YES)には、後述するステップS108に処理を移行する。
【0082】
上記ステップS104の判定でコード情報を読み取れないと判定された場合(ステップS104;NO)に、図6の画面に設けられた“バーコードを読めない場合はこちら”ボタンBcが押下されたことを検知すると、店舗作業用端末1の表示制御部114は、注文された商品が商品の鮮度を確認する必要がある商品かどうかを判定する(ステップS106)。
【0083】
この判定がNOである場合(ステップS106;NO)には、後述するステップS108に処理を移行する。
【0084】
上記ステップS106の判定で注文された商品が商品の鮮度を確認する必要がある商品であると判定された場合(ステップS106;YES)に、店舗作業用端末1の表示制御部114は、コード番号の入力画面を表示部15に表示させる(ステップS107)。店員は、コード情報を読み取れない商品のコード番号を、入力画面から入力する。
【0085】
続いて、店舗作業用端末1の表示制御部114は、注文された商品に対応する注文数のうち店員が確保した商品の数に応じて、確保済数を入力するように促す(ステップS108)。
【0086】
続いて、店舗作業用端末1の表示制御部114は、注文数分の商品が確保済みになった場合に、例えば、“商品を確保しました。対象の商品はすべて商品確保済みです。”というメッセージを表示部15に表示させる(ステップS109)。
【0087】
この後、前述したステップS101で一覧表示された商品ごとに、前述したステップS102からステップS109までの処理を繰り返し行い、一覧表示された全ての商品が確保された場合に、本処理手順を終了させる。
【0088】
前述したように、実施形態に係る店舗作業用端末1によれば、ネットワーク上で顧客により注文された商品を、注文ごとに商品のカテゴリ順にソートして一覧表示し、その際、顧客に提供するまでの準備に要する時間が長い商品を含むカテゴリほど、一覧表示の上段に位置するように表示させることができる。そして、コード読取部112により読み取られたコード情報に対応する商品が、注文された商品と一致しない場合には、読み取る商品を間違えたことを示すメッセージを表示させることができる。
【0089】
また、実施形態に係る店舗作業用端末1によれば、鮮度を確認することが不要な商品のコード情報を読み取ることができないときには、コード情報を読み取って行う商品コードチェック処理を実行することなく、作業を進めることが可能となる。他方、鮮度を確認することが必要な商品のコード情報を読み取ることができないときには、コード情報を店員に手入力させて商品コードチェック処理及び鮮度チェックを実行して、作業を進めることが可能となる。
【0090】
また、実施形態に係る店舗作業用端末1によれば、店員が作業する際に閲覧する画面(例えば、図5及び図6の画面)に、作業対象となる商品の画像を表示させることができるため、作業対象の商品をイメージしながら作業を進めることが可能となる。
【0091】
これにより、実施形態に係る店舗作業用端末1によれば、商品の注文を受け付けてから商品を顧客に届けるまでの作業効率を高めることが可能となる。
【0092】
[変形例]
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。このため、上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。例えば、前述した各処理ステップは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更し、又は並列に実行することができる。
【0093】
また、前述した実施形態では、図10のステップS106に移行するための要件の中に、“バーコードを読めない場合はこちら”ボタンBcが押下されることを含めているが、ボタンBcが押下されることは上記要件に含めなくてもよい。つまり、ステップS104でコード情報が読み取れないと判定された場合に、ボタンBcが押下されたかどうかにかかわらず、ステップS106に移行して鮮度確認の必要性を判定してもよい。
【符号の説明】
【0094】
1…店舗作業用端末、2…管理サーバ、11…プロセッサ、12…記憶装置、13…通信部、14…撮影部、15…表示部、111…一覧表示部、112…コード読取部、113…判定部、114…表示制御部、121…プログラム、N…ネットワーク
【要約】
【課題】商品の注文を受け付けてから商品を顧客に届けるまでの作業効率を高めることができる店舗作業用端末を提供する。
【解決手段】ネットワーク上で顧客により注文された商品を、注文ごとに商品のカテゴリ順にソートして一覧表示する一覧表示部111と、店舗にある商品に付されているコード情報を読み取るコード読取部112と、読み取られたコード情報に対応する商品が、注文された商品と一致するかどうかを判定する判定部113と、判定部113により判定された結果を表示させる表示制御部114と、を備える。
【選択図】図3
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10