(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-25
(45)【発行日】2023-05-08
(54)【発明の名称】アップリンクメッセージ伝送方法、及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 72/20 20230101AFI20230426BHJP
H04W 72/02 20090101ALI20230426BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20230426BHJP
H04L 1/16 20230101ALI20230426BHJP
【FI】
H04W72/20
H04W72/02
H04W72/0446
H04L1/16
(21)【出願番号】P 2021505839
(86)(22)【出願日】2018-08-06
(86)【国際出願番号】 CN2018099036
(87)【国際公開番号】W WO2020029035
(87)【国際公開日】2020-02-13
【審査請求日】2021-02-02
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100096091
【氏名又は名称】井上 誠一
(72)【発明者】
【氏名】▲趙▼ 群
【審査官】田部井 和彦
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0344534(US,A1)
【文献】特表2018-514163(JP,A)
【文献】国際公開第2020/007340(WO,A1)
【文献】特表2021-529486(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0176937(US,A1)
【文献】Lenovo, Motorola Mobility,Remaining issues on UCI multiplexing on PUCCH [online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #93 R1-1806336, [検索日: 2022年3月13日],インターネット <URL: https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG1_RL1/TSGR1_93/Docs/R1-1806336.zip>,2018年05月11日,p.1-5
【文献】Ericsson,Summary of Partially Overlapped PUCCH Resources [online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #92bis R1-1805560, [検索日: 2022年3月13日],インターネット <URL: https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG1_RL1/TSGR1_92b/Docs/R1-1805560.zip>,2018年04月18日,p.1-10
【文献】ETRI,Remaining issues for PUCCH structure in long-duration [online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting 93 R1-1806667, [検索日: 2022年3月13日],インターネット <URL: https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG1_RL1/TSGR1_93/Docs/R1-1806667.zip>,2018年05月12日,p.1-5
【文献】Ericsson,On UCI Multiplexing on PUCCH [online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #92bis R1-1805183, [検索日: 2022年3月13日],インターネット <URL: https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG1_RL1/TSGR1_92b/Docs/R1-1805183.zip>,2018年04月07日,p.1-8
【文献】Huawei, HiSilicon,Remaining issues on PUCCH structure in long-duration [online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #93 R1-1805885, [検索日: 2022年3月13日],インターネット <URL: https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG1_RL1/TSGR1_93/Docs/R1-1805885.zip>,2018年05月12日,p.1-7
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
H04L 1/16
DB名 3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アップリンクメッセージ伝送方法であって、
少なくとも1つの第1の時間単位で第1の物理アップリンク制御チャネルPUCCHメッセージ及び第2のPUCCHメッセージを同時に伝送する必要がある場合、前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージのうち1つのPUCCHメッセージを伝送し、別のPUCCHメッセージの伝送をやめるステップであって、前記第1のPUCCHメッセージは複数の第2の時間単位で繰り返して伝送されるPUCCHメッセージであり、前記第2のPUCCHメッセージは1つの第2の時間単位で伝送されるPUCCHメッセージ、又は複数の第2の時間単位で伝送されるPUCCHメッセージであり、ここで、前記第2の時間単位は複数の前記第1の時間単位を含むステップを含み、
前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージのうち1つのPUCCHメッセージを伝送し、別のPUCCHメッセージの伝送をやめるステップは、
前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージのうち優先度の高いPUCCHメッセージを選択して伝送し、優先度の低いPUCCHメッセージの伝送をやめるステップ、
または、
前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位が異なる場合、前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージのうち伝送を開始する第2の時間単位の早いPUCCHメッセージを伝送し、伝送を開始する第2の時間単位の遅いPUCCHメッセージの伝送をやめるステップ
を含み、
PUCCHメッセージの優先度は、PUCCHメッセージに運ばれるUCIのタイプに基づいて決定され、前記UCIのタイプは前記UCIに運ばれる情報のタイプを含む、
ことを特徴とするアップリンクメッセージ伝送方法。
【請求項2】
前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位が同じである場合、前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージのうち伝送を開始する第1の時間単位の早いPUCCHメッセージを伝送し、伝送を開始する第1の時間単位の遅いPUCCHメッセージの伝送をやめる、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージのうち1つのPUCCHメッセージを伝送し、別のPUCCHメッセージの伝送をやめるステップは、
前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージの優先度を比較するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージのうち1つのPUCCHメッセージを伝送し、別のPUCCHメッセージの伝送をやめるステップは、
前記第1のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位が前記第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位より早い場合、前記第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する前に、前記第1のPUCCHメッセージを伝送し、前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージの優先度を比較するステップと、
前記第1のPUCCHメッセージの優先度が前記第2のPUCCHメッセージの優先度より高い場合、前記第1のPUCCHメッセージの伝送を続け、前記第2のPUCCHメッセージの伝送をやめるステップと、
前記第1のPUCCHメッセージの優先度が前記第2のPUCCHメッセージの優先度より低い場合、前記第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位から、前記第1のPUCCHメッセージの伝送をやめ、前記第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位から、前記第2のPUCCHメッセージを伝送するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージのうち1つのPUCCHメッセージを伝送し、別のPUCCHメッセージの伝送をやめるステップは、
前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する前に、前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージの優先度を決定するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
PUCCHメッセージを繰り返して伝送する回数及びPUCCHメッセージの時間リソース又は周波数リソースの配置方式のうちの少なくとも1つに基づいて、PUCCHメッセージの優先度を決定することができ、ここで、前記配置方式は半静的配置及び動的配置を含み、前記PUCCHメッセージは前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージを含む、
ことを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
アップリンクメッセージ伝送装置であって、
少なくとも1つの第1の時間単位で第1の物理アップリンク制御チャネルPUCCHメッセージ及び第2のPUCCHメッセージを同時に伝送する必要がある場合、前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージのうち1つのPUCCHメッセージを伝送し、別のPUCCHメッセージの伝送をやめるための第1の伝送モジュールであって、前記第1のPUCCHメッセージは複数の第2の時間単位で繰り返して伝送されるPUCCHメッセージであり、前記第2のPUCCHメッセージは1つの第2の時間単位で伝送されるPUCCHメッセージ、又は複数の第2の時間単位で伝送されるPUCCHメッセージであり、ここで、前記第2の時間単位は複数の前記第1の時間単位を含むものを含み、
前記第1の伝送モジュールは、前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージのうち優先度の高いPUCCHメッセージを選択して伝送し、優先度の低いPUCCHメッセージの伝送をやめるための第3の伝送サブモジュールを含み、
または、前記第1の伝送モジュールは、前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位が異なる場合、前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージのうち伝送を開始する第2の時間単位の早いPUCCHメッセージを伝送し、伝送を開始する第2の時間単位の遅いPUCCHメッセージの伝送をやめるための第2の伝送サブモジュール
を含み、
PUCCHメッセージの優先度は、PUCCHメッセージに運ばれるUCIのタイプに基づいて決定され、前記UCIのタイプは前記UCIに運ばれる情報のタイプを含む、
ことを特徴とするアップリンクメッセージ伝送装置。
【請求項8】
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能なコマンドを記憶するためのメモリと、を含み、
前記実行可能なコマンドが前記プロセッサによって実行された場合、請求項1から6のいずれかに記載の方法が実行される、
ことを特徴とするアップリンクメッセージ伝送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信技術分野に関し、特に、アップリンクメッセージ伝送方法、装置及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術では、同一のユーザ機器は、1つの時間単位、例えば1つの時間スロット(slot)において、複数の時間領域で重なるPUCCH(Physical Uplink Control Channel、物理アップリンク制御チャネル)メッセージを伝送するようにスケジューリング又は配置される可能性があり、この場合、同一の時間領域OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing、直交周波数分割多重)シンボル(symbol)上で複数のPUCCHメッセージを送信する必要があるという矛盾が存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示は、関連技術において存在する問題を解消するために、アップリンクメッセージ伝送方法、装置及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の第1の態様により提供されるアップリンクメッセージ伝送方法は、少なくとも1つの第1の時間単位で第1の物理アップリンク制御チャネルPUCCHメッセージ及び第2のPUCCHメッセージを同時に伝送する必要がある場合、前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージのうち1つのPUCCHメッセージを伝送し、別のPUCCHメッセージの伝送をやめるステップであって、前記第1のPUCCHメッセージは複数の第2の時間単位で繰り返して伝送されるPUCCHメッセージであり、前記第2のPUCCHメッセージは1つの第2の時間単位で伝送されるPUCCHメッセージ、又は複数の第2の時間単位で伝送されるPUCCHメッセージであり、ここで、前記第2の時間単位は複数の前記第1の時間単位を含むステップを含む。
【0005】
選択的に、前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージのうち1つのPUCCHメッセージを伝送し、別のPUCCHメッセージの伝送をやめるステップは、前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位が同じである場合、前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージのうち伝送を開始する第1の時間単位の早いPUCCHメッセージを伝送し、伝送を開始する第1の時間単位の遅いPUCCHメッセージの伝送をやめるステップと、前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位が異なる場合、前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージのうち伝送を開始する第2の時間単位の早いPUCCHメッセージを伝送し、伝送を開始する第2の時間単位の遅いPUCCHメッセージの伝送をやめるステップと、を含む。
【0006】
選択的に、前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージのうち1つのPUCCHメッセージを伝送し、別のPUCCHメッセージの伝送をやめるステップは、前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージの優先度を比較するステップと、前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージのうち優先度の高いPUCCHメッセージを選択して伝送し、優先度の低いPUCCHメッセージの伝送をやめるステップと、を含む。
【0007】
選択的に、前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージのうち1つのPUCCHメッセージを伝送し、別のPUCCHメッセージの伝送をやめるステップは、前記第1のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位が前記第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位より早い場合、前記第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する前に、前記第1のPUCCHメッセージを伝送し、前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージの優先度を比較するステップと、前記第1のPUCCHメッセージの優先度が前記第2のPUCCHメッセージの優先度より高い場合、前記第1のPUCCHメッセージの伝送を続け、前記第2のPUCCHメッセージの伝送をやめるステップと、前記第1のPUCCHメッセージの優先度が前記第2のPUCCHメッセージより低い場合、前記第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位から、前記第1のPUCCHメッセージの伝送をやめ、前記第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位から、前記第2のPUCCHメッセージを伝送するステップと、を含む。
【0008】
選択的に、前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージのうち1つのPUCCHメッセージを伝送し、別のPUCCHメッセージの伝送をやめるステップは、前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する前に、前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージの優先度を決定するステップと、前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージのうち優先度の高いPUCCHメッセージを伝送し、優先度の低いPUCCHメッセージの伝送をやめるステップと、を含む。
【0009】
選択的に、PUCCHメッセージに運ばれるUCIのタイプ、PUCCHメッセージを繰り返して伝送する回数及びPUCCHメッセージの時間リソース又は周波数リソースの配置方式のうちの少なくとも1つに基づいて、前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージの優先度を比較し、ここで、前記UCIのタイプは前記UCIに運ばれる情報のタイプを含み、前記配置方式は半静的配置及び動的配置を含み、前記PUCCHメッセージは前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージを含む。
【0010】
本開示の第2の態様により提供されるアップリンクメッセージ伝送方法は、少なくとも1つの第1の時間単位で第1の物理アップリンク制御チャネルPUCCHメッセージ及び第2のPUCCHメッセージを同時に伝送する必要がある場合、前記第1のPUCCHメッセージにおける第1のアップリンク制御情報UCI及び前記第2のPUCCHメッセージにおける第2のUCIを多重化するステップと、1つのPUCCHメッセージを用いて多重化されたUCIを伝送するステップと、を含む。
【0011】
選択的に、1つのPUCCHメッセージを用いて多重化されたUCIを伝送するステップは、前記第1のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位が前記第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位より早い場合、前記第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位から、1つのPUCCHメッセージを用いて多重化されたUCIを伝送するステップと、前記第1のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位が前記第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位より遅い場合、前記第1のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位から、1つのPUCCHメッセージを用いて多重化されたUCIを伝送するステップと、を含む。
【0012】
選択的に、1つのPUCCHメッセージを用いて多重化されたUCIを伝送するステップは、前記第1のPUCCHメッセージ、前記第2のPUCCHメッセージ又は第3のPUCCHメッセージのうちいずれか1つのPUCCHメッセージを用いて多重化されたUCIを伝送するステップであって、前記第3のPUCCHメッセージは前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージ以外のPUCCHメッセージであり、前記第3のPUCCHメッセージは1つの第2の時間単位で伝送されるPUCCHメッセージであり、又は前記第3のPUCCHメッセージは複数の第2の時間単位で繰り返して伝送されるPUCCHメッセージであり、前記第3のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位は前記第1のPUCCHメッセージ又は前記第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位であるステップを含む。
【0013】
選択的に、前記第1のPUCCHメッセージにおける第1のUCI及び前記第2のPUCCHメッセージにおける第2のUCIを多重化するステップは、前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージを同時に伝送する必要がある前記少なくとも1つの第2の時間単位で前記第1のUCI及び前記第2のUCIを多重化するステップを含む。
【0014】
選択的に、前記第1のPUCCHメッセージにおける第1のUCI及び前記第2のPUCCHメッセージにおける第2のUCIを多重化するステップは、前記第1のPUCCHメッセージを繰り返して伝送する第2の時間単位で、又は前記第2のPUCCHメッセージを繰り返して伝送する複数の第2の時間単位で前記第1のUCI及び前記第2のUCIを多重化するステップを含む。
【0015】
選択的に、前記第1のPUCCHメッセージを繰り返して伝送する複数の第2の時間単位で、又は前記第2のPUCCHメッセージを繰り返して伝送する複数の第2の時間単位で前記第1のUCI及び前記第2のUCIを多重化するステップは、前記第1のPUCCHメッセージがハイブリッド自動再送要求確認HARQ-ACK情報の伝送に用いられ、前記第2のPUCCHメッセージがスケジューリング要求SRの伝送に用いられる場合、前記SRはユーザ機器が基地局にアップリンクリソースを要求しないことを表すことに用いられるとき、前記第1のPUCCHメッセージを繰り返して伝送する複数の第2の時間単位で前記第1のPUCCHメッセージを用いて前記HARQ-ACK情報を伝送し、前記SRはユーザ機器が基地局にアップリンクリソースを要求することを表すことに用いられるとき、前記第2のPUCCHメッセージを繰り返して伝送する複数の第2の時間単位で前記第2のPUCCHメッセージを用いて前記HARQ-ACK情報を伝送するステップを含む。
【0016】
本開示の第3の態様により提供されるアップリンクメッセージ伝送装置は、少なくとも1つの第1の時間単位で第1の物理アップリンク制御チャネルPUCCHメッセージ及び第2のPUCCHメッセージを同時に伝送する必要がある場合、前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージのうち1つのPUCCHメッセージを伝送し、別のPUCCHメッセージの伝送をやめるための第1の伝送モジュールであって、前記第1のPUCCHメッセージは複数の第2の時間単位で繰り返して伝送されるPUCCHメッセージであり、前記第2のPUCCHメッセージは1つの第2の時間単位で伝送されるPUCCHメッセージ、又は複数の第2の時間単位で伝送されるPUCCHメッセージであり、ここで、前記第2の時間単位は複数の前記第1の時間単位を含むものを含む。
【0022】
本開示の第4の態様により提供されるアップリンクメッセージ伝送装置は、少なくとも1つの第1の時間単位で第1のPUCCHメッセージ及び第2のPUCCHメッセージを同時に伝送する必要がある場合、前記第1のPUCCHメッセージにおける第1のアップリンク制御情報UCI及び前記第2のPUCCHメッセージにおける第2のUCIを多重化するための多重化モジュールと、1つのPUCCHメッセージを用いて多重化されたUCIを伝送するための第2の伝送モジュールと、を含む。
【0028】
本開示の第5の態様により提供されるアップリンクメッセージ伝送装置は、プロセッサと、プロセッサによって実行可能なコマンドを記憶するためのメモリと、を含み、前記実行可能なコマンドが前記プロセッサによって実行された場合は、第1の態様の方法が実行される。
【0030】
本開示の第6の態様により提供されるアップリンクメッセージ伝送装置は、プロセッサと、プロセッサによって実行可能なコマンドを記憶するためのメモリと、を含み、前記実行可能なコマンドが前記プロセッサによって実行された場合は、第2の態様の方法が実行される。
【発明の効果】
【0032】
本開示の実施例によって提供される技術案は、以下の有益な効果を含む。
【0033】
本実施例のアップリンクメッセージ伝送方法は、複数の第2の時間単位で繰り返して伝送される第1のPUCCHメッセージと1つの第2の時間単位で伝送されるか、又は複数の第2の時間単位で繰り返して伝送される第2のPUCCHメッセージに時間領域の重なりが存在する場合、両者のうち1つのPUCCHメッセージを選択して伝送し、別のPUCCHメッセージの伝送をやめ、又は、両者のUCIを多重化した後に1つのPUCCHメッセージを用いて多重化されたUCIを伝送することで、第1のPUCCHメッセージと第2のPUCCHメッセージの時間領域が重なるという問題を回避し、それにより、第1のPUCCHメッセージ及び第2のPUCCHメッセージを複数の第2の時間単位で同時に繰り返して伝送するという要求を満たす。
【0034】
以上の一般的な説明及び以下の詳細な説明は例示的かつ説明的なのものにすぎず、本開示を限定するものではないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0035】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付の図面は、本開示に合致する実施例を示し、明細書と共に本開示の原理を説明する役割を果たす。
【
図1】例示的な一実施例に係るアップリンクメッセージ伝送方法のフローチャートである。
【
図2】例示的な一実施例に係るアップリンクメッセージ伝送方法のフローチャートである。
【
図3A】例示的な一実施例に係る複数のslotにおける第1のPUCCHメッセージの繰り返し伝送及び複数のslotにおける第2のPUCCHメッセージの繰り返し伝送の概略図である。
【
図3B】本実施例に係る複数のslotにおける第1のPUCCHメッセージの繰り返し伝送及び1つのslotにおける第2のPUCCHメッセージの伝送の概略図である。
【
図4】例示的な一実施例に係るアップリンクメッセージ伝送方法のフローチャートである。
【
図5】例示的な一実施例に係るアップリンクメッセージ伝送方法のフローチャートである。
【
図6A】例示的な一実施例に係る複数のslotにおけるPUCCH1メッセージの繰り返し伝送及び複数のslotにおけるPUCCH2メッセージの繰り返し伝送の概略図である。
【
図6B】本実施例に係る複数のslotにおけるPUCCH1メッセージの繰り返し伝送及び1つのslotにおけるPUCCH2メッセージの伝送の概略図である。
【
図7】例示的な一実施例に係るアップリンクメッセージ伝送方法のフローチャートである。
【
図8A】例示的な一実施例に係る複数のslotにおけるPUCCH1メッセージの繰り返し伝送及び複数のslotにおけるPUCCH2メッセージの繰り返し伝送の概略図である。
【
図8B】例示的な一実施例に係る複数のslotにおけるPUCCH1メッセージの繰り返し伝送及び1つのslotにおけるPUCCH2メッセージの伝送の概略図である。
【
図9】例示的な一実施例に係るアップリンクメッセージ伝送方法のフローチャートである。
【
図10】例示的な一実施例に係るアップリンクメッセージ伝送方法のフローチャートである。
【
図11】例示的な一実施例に係るアップリンクメッセージ伝送方法のフローチャートである。
【
図12】例示的な一実施例に係るアップリンクメッセージ伝送方法のフローチャートである。
【
図13A】例示的な一実施例に係る複数のslotにおけるPUCCH1メッセージの伝送及び複数のslotにおけるPUCCH2メッセージの伝送の概略図である。
【
図13B】例示的な一実施例に係る複数のslotにおけるPUCCH1メッセージの伝送及び複数のslotにおけるPUCCH2メッセージの伝送の概略図である。
【
図14】例示的な一実施例に係るアップリンクメッセージ伝送方法のフローチャートである。
【
図15】例示的な一実施例に係るアップリンクメッセージ伝送方法のフローチャートである。
【
図16A】例示的な一実施例に係る複数のslotにおけるPUCCH1メッセージの繰り返し伝送及び複数のslotにおけるPUCCH2メッセージの繰り返し伝送の概略図である。
【
図16B】例示的な一実施例に係る複数のslotにおけるPUCCH1メッセージの繰り返し伝送及び複数のslotにおけるPUCCH2メッセージの繰り返し伝送の概略図である。
【
図17A】例示的な一実施例に係る複数のslotにおけるPUCCH1メッセージの繰り返し伝送及び複数のslotにおけるPUCCH2メッセージの繰り返し伝送の概略図である。
【
図17B】例示的な一実施例に係る複数のslotにおけるPUCCH1メッセージの繰り返し伝送及び複数のslotにおけるPUCCH2メッセージの繰り返し伝送の概略図である。
【
図18】例示的な一実施例に係るアップリンクメッセージ伝送装置のブロック図である。
【
図19】例示的な一実施例に係るアップリンクメッセージ伝送装置のブロック図である。
【
図20】例示的な一実施例に係るアップリンクメッセージ伝送装置のブロック図である。
【
図21】例示的な一実施例に係るアップリンクメッセージ伝送装置のブロック図である。
【
図22】例示的な一実施例に係るアップリンクメッセージ伝送装置のブロック図である。
【
図23】例示的な一実施例に係るアップリンクメッセージ伝送装置のブロック図である。
【
図24】例示的な一実施例に係るアップリンクメッセージ伝送装置のブロック図である。
【
図25】例示的な一実施例に係るアップリンクメッセージ伝送装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
ここで、例示的な実施例について詳細に説明し、その例を図面に示す。以下の説明が図面に関連する場合、他に断らない限り、異なる図面における同じ数字は同じ又は類似の要素を示す。以下の例示的な実施例に記載される実施形態は、本開示と一致する全ての実施形態を表すものではない。それどころか、それらは添付の特許請求の範囲に詳述される、本開示のいくつかの態様と一致する装置及び方法の例にすぎない。
【0037】
図1は例示的な一実施例に係るアップリンクメッセージ伝送方法のフローチャートであり、当該方法は端末に適用することができ、すなわち当該方法は端末によって実行することができ。
図1に示すように、当該方法は、ステップ101とステップ102とを含んでもよい。
【0038】
ステップ101において、少なくとも1つの第1の時間単位で第1のPUCCHメッセージ及び第2のPUCCHメッセージを同時に伝送する必要があるか否かを判断する。
【0039】
1つの可能な実現形態では、第1の時間単位は、OFDM時間領域symbol(シンボル)又はsymbolより小さい他の時間単位とすることができる。
【0040】
1つの可能な実現形態では、例えば基地局から端末へ送信されたスケジューリング要求のような基地局による端末に対する配置又は基地局による端末に対するスケジューリングに基づいて、少なくとも1つの第1の時間単位で第1のPUCCHメッセージ及び第2のPUCCHメッセージを同時に伝送する必要があるか否かを判断する。
【0041】
本明細書において、少なくとも1つの第1の時間単位で第1のPUCCHメッセージ及び第2のPUCCHメッセージを同時に伝送する必要があることは、第1のPUCCHメッセージと第2のPUCCHメッセージに時間領域の重なり又は時間領域の衝突が存在/発生することと呼ぶことができる。
【0042】
ステップ102において、第1のPUCCHメッセージ及び第2のPUCCHメッセージのうち1つのPUCCHメッセージを伝送し、別のPUCCHメッセージの伝送をやめる。
【0043】
ここで、第1のPUCCHメッセージは複数の第2の時間単位で繰り返して伝送されるPUCCHメッセージであり、第2のPUCCHメッセージは1つの第2の時間単位で伝送されるPUCCHメッセージ又は複数の第2の時間単位で繰り返して伝送されるPUCCHメッセージであり、ここで、第2の時間単位は複数の第1の時間単位を含む。ここで、1つの第2の時間単位で伝送されるPUCCHメッセージは、1つの第2の時間単位で1回伝送されるPUCCHメッセージを表し、当該PUCCHメッセージは他の第2の時間単位で繰り返して伝送されることがなく、複数の第2の時間単位で繰り返して伝送されるPUCCHメッセージは、複数の第2の時間単位で順次1回伝送されるPUCCHメッセージであり、例えば、PUCCHメッセージを3回繰り返して伝送する必要がある場合は、3つの第2の時間単位で当該PUCCHメッセージを順次1回伝送することができる。
【0044】
1つの可能な実現形態では、第2の時間単位はOFDM時間領域slot(時間スロット)とすることができる。
【0045】
本実施例のアップリンクメッセージ伝送方法は、複数の第2の時間単位で繰り返して伝送される第1のPUCCHメッセージと1つの第2の時間単位で伝送されるか、又は複数の第2の時間単位で繰り返して伝送される第2のPUCCHメッセージに時間領域の重なりが存在する場合、両者のうち1つのPUCCHメッセージを選択して伝送し、別のPUCCHメッセージの伝送をやめることで、第1のPUCCHメッセージと第2のPUCCHメッセージの時間領域が重なるという問題を回避し、それにより、第1のPUCCHメッセージ及び第2のPUCCHメッセージを複数の第2の時間単位で同時に繰り返して伝送するという要求を満たす。
【0046】
図2は例示的な一実施例に係るアップリンクメッセージ伝送方法のフローチャートであり、
図2に示すように、当該方法において、第1のPUCCHメッセージ及び第2のPUCCHメッセージのうち1つのPUCCHメッセージを伝送し、別のPUCCHメッセージの伝送をやめるステップは、第1のPUCCHメッセージ及び第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位が同じであり、すなわち、両者はいずれも同一の第2の時間単位で伝送を開始する場合、第1のPUCCHメッセージ及び第2のPUCCHメッセージのうち伝送を開始する第1の時間単位の早いPUCCHメッセージを伝送し、伝送を開始する第1の時間単位の遅いPUCCHメッセージの伝送をやめ、第1のPUCCHメッセージ及び第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位が異なる場合、第1のPUCCHメッセージ及び第2のPUCCHメッセージのうち伝送を開始する第2の時間単位の早いPUCCHメッセージを伝送し、伝送を開始する第2の時間単位の遅いPUCCHメッセージの伝送をやめるステップ1021を含んでもよい。
図3Aは本実施例に係る複数のslotにおける第1のPUCCHメッセージの繰り返し伝送及び複数のslotにおける第2のPUCCHメッセージの繰り返し伝送の概略図であり、
図3Aに示すように、slot1、slot2、slot3及びslot4においてPUCCH1メッセージ(第1のPUCCHメッセージの一例である)を繰り返して伝送し、slot3、slot4、slot5及びslot6においてPUCCH2メッセージ(第2のPUCCHメッセージの一例である)を繰り返して伝送し、ここで、PUCCH1メッセージの伝送を開始する第2の時間単位はslot1であり、PUCCH2メッセージの伝送を開始する第2の時間単位はslot3にあり、PUCCH1メッセージとPUCCH2メッセージはslot3及びslot4において時間領域の重なりが存在し、PUCCH1メッセージの伝送を開始するslot1がPUCCH2メッセージの伝送を開始するslot3より早いので、PUCCH1メッセージを伝送し、PUCCH2メッセージの伝送をやめる。
図3Bは本実施例に係る複数のslotにおける第1のPUCCHメッセージの繰り返し伝送及び1つのslotにおける第2のPUCCHメッセージの伝送の概略図であり、
図3Bに示すように、slot1、slot2、slot3及びslot4においてPUCCH1メッセージを繰り返して伝送し、slot3においてPUCCH2メッセージを伝送し、同様に、PUCCH1メッセージの伝送を開始するslot1がPUCCH2メッセージの伝送を開始するslot3より早いので、PUCCH1メッセージを伝送し、PUCCH2メッセージの伝送をやめる。
【0047】
図4は例示的な一実施例に係るアップリンクメッセージ伝送方法のフローチャートであり、
図4に示すように、当該方法において、第1のPUCCHメッセージ及び第2のPUCCHメッセージのうち1つのPUCCHメッセージを伝送し、別のPUCCHメッセージの伝送をやめるステップは、第1のPUCCHメッセージ及び第2のPUCCHメッセージの優先度を比較するステップ1023と、第1のPUCCHメッセージ及び第2のPUCCHメッセージのうち優先度の高いPUCCHメッセージを選択して伝送し、優先度の低いPUCCHメッセージの伝送をやめるステップ1024と、を含んでもよい。第1のPUCCHメッセージの伝送開始及び第2のPUCCHメッセージの伝送開始の前、すなわち第1のPUCCHメッセージ及び第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する時間単位の前に、第1のPUCCHメッセージ及び第2のPUCCHメッセージの優先度を比較してもよいし、第1のPUCCHメッセージと第2のPUCCHに時間領域の重なりが発生する時に、第1のPUCCHメッセージ及び第2のPUCCHメッセージの優先度を比較してもよい。第1のPUCCHメッセージ及び第2のPUCCHメッセージに運ばれるUCIのタイプに基づいて比較してもよく、例えば、HARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest、ハイブリッド自動再送要求)-ACK(Acknowledgement、確認文字)情報をサポートするUCIのPUCCHメッセージの優先度は、CSIを担持するUCIのPUCCHメッセージの優先度より高く、また、第1のPUCCHメッセージ及び第2のPUCCHメッセージの繰り返し伝送の回数に基づいて両者の優先度を比較してもよく、例えば、両者のうち繰り返し伝送の回数が多いPUCCHメッセージは優先度が高く、繰り返し伝送の回数が少ないPUCCHメッセージは優先度が低く、さらに、第1のPUCCHメッセージ及び第2のPUCCHメッセージの時間周波数リソースの配置方式に基づいて両者の優先度を比較してもよく、例えば、動的指示により時間リソース又は周波数リソースを得るPUCCHメッセージの優先度は、半静的配置に基づいて時間リソース又は周波数リソースを得るPUCCHメッセージの優先度より高い。また、第1のPUCCHメッセージ及び第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位の先後順に基づいて両者の優先度を比較してもよく、例えば、伝送を開始する第2の時間単位の早いPUCCHメッセージの優先度は、伝送を開始する第2の時間単位の遅いPUCCHメッセージの優先度より高い。
【0048】
図5は例示的な一実施例に係るアップリンクメッセージ伝送方法のフローチャートであり、
図5に示すように、当該方法において、第1のPUCCHメッセージ及び第2のPUCCHメッセージのうち1つのPUCCHメッセージを伝送し、別のPUCCHメッセージの伝送をやめるステップは、ステップ1025とステップ1026と、を含んでもよい。ステップ1025において、第1のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位が第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位より早い場合、第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する前に、第1のPUCCHメッセージを伝送し、第1のPUCCHメッセージ及び第2のPUCCHメッセージの優先度を比較し、ここで、第1のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位が第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位より早いことは、すなわち第1のPUCCHの伝送を開始する第2の時間単位が第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位の前にあることであり、第1のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位が第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位より遅いことは、すなわち第1のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位が第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位の後にあることである。ステップ1026において、第1のPUCCHメッセージの優先度が第2のPUCCHメッセージの優先度より高い場合、第1のPUCCHメッセージの伝送を続け、第2のPUCCHメッセージの伝送をやめ、この時、第2のPUCCHメッセージの伝送をまだ開始していないので、第2のPUCCHメッセージの伝送を直接やめる。第1のPUCCHメッセージの優先度が第2のPUCCHメッセージの優先度より低い場合、第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位から、第1のPUCCHメッセージの伝送をやめ、第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位から、第2のPUCCHメッセージを伝送し、第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する前に、第1のPUCCHメッセージがすでに伝送されているので、第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位から、第1のPUCCHメッセージの伝送をやめる。
図6Aは本実施例に係る複数のslotにおけるPUCCH1メッセージの繰り返し伝送及び複数のslotにおけるPUCCH2メッセージの繰り返し伝送の概略図であり、PUCCH1メッセージの優先度がPUCCH2メッセージの優先度より低く、PUCCH1メッセージの伝送を開始するslotはslot1であり、PUCCH2メッセージの伝送を開始するslotはslot3であり、このため、slot1とslot3との間にPUCCH1メッセージとPUCCH2メッセージの優先度を比較し、PUCCH1メッセージの優先度がPUCCH2メッセージの優先度より低いと決定すると、slot3においてPUCCH1メッセージの伝送をやめ、PUCCH2メッセージの伝送を開始することとしてもよい。
図6Bは本実施例に係る複数のslotにおけるPUCCH1メッセージの繰り返し伝送及び1つのslotにおけるPUCCH2メッセージの伝送の概略図であり、
図6Bに示すように、slot1とslot3との間にPUCCH1メッセージの優先度がPUCCH2メッセージの優先度より低いと判断すれば、PUCCH2メッセージの伝送を開始するslot3においてPUCCH1メッセージの伝送をやめ、PUCCH2メッセージの伝送を開始する。
【0049】
図7は例示的な一実施例に係るアップリンクメッセージ伝送方法のフローチャートであり、
図7に示すように、当該方法において、第1のPUCCHメッセージ及び第2のPUCCHメッセージのうち1つのPUCCHメッセージを伝送し、別のPUCCHメッセージの伝送をやめるステップは、第1のPUCCHメッセージ及び第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する前に、第1のPUCCHメッセージ及び第2のPUCCHメッセージの優先度を決定するステップ1028と、第1のPUCCHメッセージ及び第2のPUCCHメッセージのうち優先度の高いPUCCHメッセージを伝送し、優先度の低いPUCCHメッセージの伝送をやめるステップ1029と、を含んでもよい。
図8Aは本実施例に係る複数のslotにおけるPUCCH1メッセージの繰り返し伝送及び複数のslotにおけるPUCCH2メッセージの繰り返し伝送の概略図であり、
図8Aに示すように、PUCCH1メッセージ及びPUCCH2メッセージの伝送を開始する前に、PUCCH1メッセージの優先度がPUCCH2メッセージの優先度より低いと決定すると、PUCCH1メッセージを繰り返して伝送する必要がある全てのslot、すなわちslot1、slot2、slot3及びslot4においてPUCCH1メッセージの伝送をやめ、PUCCH2メッセージの伝送を開始するslot3においてPUCCH2メッセージの伝送を開始する。
図8Bは本実施例に係る複数のslotにおけるPUCCH1メッセージの繰り返し伝送及び1つのslotにおけるPUCCH2メッセージの伝送の概略図であり、
図8Bに示すように、PUCCH1メッセージ及びPUCCH2メッセージの伝送を開始する前に、PUCCH1メッセージの優先度がPUCCH2の優先度より低いと決定すると、PUCCH1メッセージとPUCCH2メッセージに時間領域の重なりが発生するslot3及びslot4において、PUCCH1メッセージの伝送をやめ、PUCCH2メッセージの伝送を開始する。
【0050】
1つの可能な実現形態では、PUCCHメッセージに運ばれるUCIのタイプ、PUCCHメッセージの繰り返し伝送の回数及びPUCCHメッセージの時間周波数リソースの配置方式のうちの少なくとも1つに基づいて、第1のPUCCHメッセージ及び第2のPUCCHメッセージの優先度を比較することができ、ここで、UCIのタイプはUCIに運ばれる情報のタイプを含み、配置方式は半静的配置及び動的配置を含む。端末は以上のいずれか1つに基づいて第1のPUCCHメッセージ及び第2のPUCCHメッセージの優先度を比較してもよいし、以上のいずれか2つ又は3つに基づいて第1のPUCCHメッセージ及び第2のPUCCHメッセージの優先度を比較してもよく、この場合、以上のそれぞれに異なる重みを設定することができ、各PUCCHメッセージのそれぞれを加重和することにより、第1のPUCCHメッセージ及び第2のPUCCHメッセージに対応する優先度を得る。
【0051】
図9は例示的な一実施例に係るアップリンクメッセージ伝送方法のフローチャートであり、当該方法は端末に適用され、すなわち当該方法は端末によって実行することができ、
図9に示すように、当該方法はステップ103とステップ104とを含む。
【0052】
ステップ103において、第1のPUCCHメッセージにおける第1のUCI(Uplink Control Information、アップリンク制御情報)及び第2のPUCCHメッセージにおける第2のUCIを多重化する。
【0053】
1つの可能な実現形態では、チャネル符号化、符号分割多重又は周波数分割多重の方式により、第1のUCI及び第2のUCIを多重化することができる。
【0054】
ステップ104において、1つのPUCCHメッセージを用いて多重化されたUCIを伝送する。
【0055】
1つの可能な実現形態では、第1のPUCCHメッセージ、第2のPUCCHメッセージ又は両者以外の他のPUCCHメッセージを用いて多重化されたUCIを伝送することができる。
【0056】
本実施例のアップリンクメッセージ伝送方法は、複数の第2の時間単位で繰り返して伝送される第1のPUCCHメッセージと1つの第2の時間単位で伝送されるか、又は複数の第2の時間単位で繰り返して伝送される第2のPUCCHメッセージに時間領域の重なりが存在する場合、両者のUCIを多重化した後に1つのPUCCHメッセージを用いて多重化されたUCIを伝送することで、第1のPUCCHメッセージと第2のPUCCHメッセージの時間領域が重なるという問題を回避し、それにより、第1のPUCCHメッセージ及び第2のPUCCHメッセージを複数の第2の時間単位で同時に繰り返して伝送するという要求を満たす。
【0057】
図10は例示的な一実施例に係るアップリンクメッセージ伝送方法の概略図であり、
図10に示すように、当該方法において、1つのPUCCHメッセージを用いて多重化されたUCIを伝送するステップは、第1のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位が第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位より早い場合、第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位から、1つのPUCCHメッセージを用いて多重化されたUCIを伝送し、第1のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位が第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位より遅い場合、第1のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位から、1つのPUCCHメッセージを用いて多重化されたUCIを伝送するステップ1041を含んでもよい。当該多重化されたUCIは第1のUCI及び第2のUCIを多重化することによって得ることができる。本実施例の方法において、第1のPUCCHメッセージ及び第2のPUCCHメッセージのうち伝送を開始する第2の時間単位の遅いPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位のみで両者に運ばれるUCIを多重化すればよく、多重化するUCIの数を減少し、かつ、第1のPUCCHメッセージと第2のPUCCHメッセージとの間に時間領域の重なりが存在するという問題を解決する。
【0058】
図11は例示的な一実施例に係るアップリンクメッセージ伝送方法の概略図であり、
図11に示すように、当該方法において、1つのPUCCHメッセージを用いて多重化されたUCIを伝送するステップは、第1のPUCCHメッセージ、第2のPUCCHメッセージ又は第3のPUCCHメッセージのうちいずれか1つのPUCCHメッセージを用いて多重化されたUCIを伝送するステップ1042であって、当該第3のPUCCHメッセージは第1のPUCCHメッセージ及び第2のPUCCHメッセージ以外のPUCCHメッセージであり、当該第3のPUCCHメッセージは1つの第2の時間単位で伝送されるPUCCHメッセージであり、又は当該第3のPUCCHメッセージは複数の第2の時間単位で繰り返して伝送されるPUCCHメッセージであり、当該第3のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位は第1のPUCCHメッセージ又は第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位であるステップを含んでもよい。第3のPUCCHメッセージを用いて多重化されたUCIを伝送する場合、当該第3のPUCCHメッセージを繰り返して伝送する第2の時間単位の数は第1のPUCCHメッセージを繰り返して伝送する回数又は第2のPUCCHメッセージを繰り返して伝送する第2の時間単位の数とすることができ、実際の伝送要求に応じて、第1のPUCCHメッセージ及び第2のPUCCHメッセージのうち、繰り返して伝送する第2の時間単位が多いか、又は少ないPUCCHメッセージの繰り返し伝送の回数を選択して当該第3のPUCCHメッセージの繰り返し伝送の回数とすることができる。
【0059】
図12は例示的な一実施例に係るアップリンクメッセージ伝送方法のフローチャートであり、
図12に示すように、当該方法において、第1のPUCCHメッセージにおける第1のUCI及び第2のPUCCHメッセージにおける第2のUCIを多重化するステップは、第1のPUCCHメッセージ及び第2のPUCCHメッセージを同時に伝送する必要がある少なくとも1つの第2の時間単位で第1のUCI及び第2のUCIを多重化し、すなわち第1のPUCCHメッセージと第2のPUCCHメッセージに時間領域の重なりが発生する第2の時間単位で第1のUCI及び第2のUCIを多重化するステップ1031を含んでもよい。
図13Aは本実施例に係る複数のslotにおけるPUCCH1メッセージの伝送及び複数のslotにおけるPUCCH2メッセージの伝送の概略図であり、ここで、PUCCH1メッセージ及びPUCCH2メッセージのPUCCHフォーマットはいずれもPUCCH format1であり、PUCCH1はHARQ-ACK情報の伝送に用いられ、PUCCH2はSR(Scheduling Request、スケジューリング要求)情報の伝送に用いられ、PUCCH1メッセージ及びPUCCH2メッセージにおけるUCIの多重化とは、SRの値が正である場合、PUCCH2メッセージを用いてHARQ-ACK情報を伝送し、SRの値が負である場合、PUCCH1メッセージを用いてHARQ-ACK情報を伝送するものとしてもよい。
図13Aに示すように、PUCCH1メッセージ及びPUCCH2メッセージは
図13Aに示されるslot3及びslot4において時間領域が重なり、SRの値が負である場合、slot3及びslot4においてPUCCH1メッセージにおけるHARQ-ACK及びPUCCH2メッセージにおけるSRを多重化し、すなわちslot3及びslot4においてPUCCH1メッセージを用いてHARQ-ACK情報を伝送する。
図13Bは本実施例に係る複数のslotにおけるPUCCH1メッセージの伝送及び複数のslotにおけるPUCCH2メッセージの伝送の概略図である。
図13Bに示すように、SRの値が正である場合、
図13Bに示されるslot3及びslot4においてPUCCH2メッセージを用いてHARQ-ACK情報を伝送する。本実施例の方法において、第1のPUCCHメッセージと第2のPUCCHメッセージに時間領域の重なりが発生する第2の時間単位のみで両者に運ばれるUCIを伝送することができ、両者に時間領域の重なりが発生していない第2の時間単位でそれぞれの伝送要求に従って伝送することができ、UCIを多重化する操作の回数を減少する。
【0060】
図14は例示的な一実施例に係るアップリンクメッセージ伝送方法のフローチャートであり、
図14に示すように、当該方法において、第1のPUCCHメッセージにおける第1のUCI及び第2のPUCCHメッセージにおける第2のUCIを多重化するステップは、第1のPUCCHメッセージを繰り返して伝送する複数の第2の時間単位で、又は第2のPUCCHメッセージを繰り返して伝送する複数の第2の時間単位で第1のUCI及び第2のUCIを多重化するステップ1032を含んでもよい。当該方法と
図12に示される方法との異なる箇所は、当該方法において第1のPUCCHメッセージと第2のPUCCHメッセージに時間領域の重なりが発生する第2の時間単位で第1のUCI及び第2のUCIを多重化し伝送する必要があるだけでなく、また、第1のPUCCHメッセージを繰り返して伝送する他の第2の時間単位でも第1のUCI及び第2のUCIを多重化し伝送し、又は、第2のPUCCHメッセージを繰り返して伝送する他の第2の時間単位でも第1のUCI及び第2のUCIを多重化し伝送することにある。
【0061】
図15は例示的な一実施例に係るアップリンクメッセージ伝送方法のフローチャートであり、
図15に示すように、当該方法において、第1のPUCCHメッセージを繰り返して伝送する複数の第2の時間単位で、又は第2のPUCCHメッセージを繰り返して伝送する複数の第2の時間単位で第1のUCI及び第2のUCIを多重化するステップは、第1のPUCCHメッセージがHARQ-ACK情報の伝送に用いられ、第2のPUCCHメッセージがSRの伝送に用いられる場合、SRはユーザ機器が基地局にアップリンクリソースを要求しないことを表すことに用いられるとき、例えばSRの値が負(Negative)であるとき、第1のPUCCHメッセージを繰り返して伝送する複数の第2の時間単位で第1のPUCCHメッセージを用いてHARQ-ACK情報を伝送し、SRはユーザ機器が基地局にアップリンクリソースを要求することを表すことに用いられるとき、例えばSRの値が正(Positive)であるとき、第2のPUCCHメッセージを繰り返して伝送する複数の第2の時間単位で第2のPUCCHメッセージを用いてHARQ-ACK情報を伝送するステップ1033を含んでもよい。
図16Aは本実施例に係る複数のslotにおけるPUCCH1メッセージの繰り返し伝送及び複数のslotにおけるPUCCH2メッセージの繰り返し伝送の概略図であり、
図16Aに示すように、SRの値が負である場合、PUCCH1メッセージを繰り返して伝送するslot1、slot2、slot3及びslot4においてHARQ-ACKメッセージを伝送し、
図16Bは本実施例に係る複数のslotにおけるPUCCH1メッセージの繰り返し伝送及び複数のslotにおけるPUCCH2メッセージの繰り返し伝送の概略図である。
図16Bに示すように、SRの値が正である場合、PUCCH2メッセージを繰り返して伝送するslot3、slot4、slot5及びslot6においてHARQ-ACKメッセージを伝送する。
【0062】
1つの可能な実現形態では、第1のPUCCHメッセージ及び第2のPUCCHメッセージはいずれも複数のslotにおいて繰り返して伝送されるPUCCHメッセージであり、第1のPUCCHメッセージのPUCCH format(フォーマット)はformat1又はformat3であり、ACK1の伝送に用いられ、それは4つのslotに繰り返して伝送され、第2のPUCCHメッセージのPUCCH formatはformat1又はformat3であり、ACK2又はCSIの伝送に用いられ、それは4つのslotに繰り返して伝送され、第1のPUCCHメッセージと第2のPUCCHメッセージに時間領域の重なりが存在する場合、時間領域の重なりが発生するslotから、第1のUCI及び第2のUCIを多重化し伝送し、時間領域の重なりが発生する前のslotについては、PUCCHメッセージの伝送をそのまま保持してもよいし、当該PUCCHメッセージの伝送をやめてもよい。
図17Aに示すように、PUCCH1メッセージの伝送を開始するslotは
図17Aに示されるslot1であり、PUCCH2メッセージの伝送を開始するslotは
図17Aに示されるslot3であり、PUCCH1メッセージ及びPUCCH2メッセージは
図17Aに示されるslot3及びslot4において時間領域の重なりが発生すると、PUCCH1メッセージのslot1及びslot2における伝送を保持し、すなわち、依然としてslot1及びslot2においてPUCCH1メッセージを伝送し、PUCCH1メッセージとPUCCH2メッセージに時間領域の重なりが発生するslot及びPUCCH1メッセージを繰り返して伝送する他のslotにおいて第1のUCI及び第2のUCIの多重化後に得られるPUCCH3メッセージを伝送する。
図17Bに示すように、PUCCH1メッセージの伝送を開始するslotはslot1であり、PUCCH2メッセージの伝送を開始するslotはslot3であり、PUCCH1メッセージ及びPUCCH2メッセージはslot3及びslot4に時間領域の重なりが発生すると、PUCCH1メッセージのslot1及びslot2における伝送を取り消し、すなわち、PUCCH1メッセージの伝送を開始する時間単位で当該PUCCH1メッセージの伝送をやめ、PUCCH1メッセージとPUCCH2メッセージに時間領域の重なりが発生するslot3及びslot4、並びにPUCCH2メッセージを繰り返して伝送する他のslot、すなわちslot5及びslot6においてPUCCH3メッセージを伝送する。
【0063】
図18は例示的な一実施例に係るアップリンクメッセージ伝送装置のブロック図であり、
図18に示すように、当該装置170は、
少なくとも1つの第1の時間単位で第1のPUCCHメッセージ及び第2のPUCCHメッセージを同時に伝送する必要がある場合、前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージのうち1つのPUCCHメッセージを伝送し、別のPUCCHメッセージの伝送をやめるための第1の伝送モジュール171であって、前記第1のPUCCHメッセージは複数の第2の時間単位で繰り返して伝送されるPUCCHメッセージであり、前記第2のPUCCHメッセージは1つの第2の時間単位で伝送されるPUCCHメッセージ、又は複数の第2の時間単位で伝送されるPUCCHメッセージであり、ここで、前記第2の時間単位は複数の前記第1の時間単位を含むものを含む。
【0064】
図19は例示的な一実施例に係るアップリンクメッセージ伝送装置のブロック図であり、
図19に示すように、装置180において、前記第1の伝送モジュール171は、前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位が同じである場合、前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージのうち伝送を開始する第1の時間単位の早いPUCCHメッセージを伝送し、伝送を開始する第1の時間単位の遅いPUCCHメッセージの伝送をやめるための第1の伝送サブモジュール1711と、前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位が異なる場合、前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージのうち伝送を開始する第2の時間単位の早いPUCCHメッセージを伝送し、伝送を開始する第2の時間単位の遅いPUCCHメッセージの伝送をやめるための第2の伝送サブモジュール1712と、を含んでもよい。
【0065】
図20は例示的な一実施例に係るアップリンクメッセージ伝送装置のブロック図であり、
図20に示すように、装置190において、前記第1の伝送モジュール171は、前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージの優先度を比較するための第1の比較サブモジュール1713と、前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージのうち優先度の高いPUCCHメッセージを選択して伝送し、優先度の低いPUCCHメッセージの伝送をやめるための第3の伝送サブモジュール1714と、を含んでもよい。
【0066】
図21は例示的な一実施例に係るアップリンクメッセージ伝送装置のブロック図であり、
図21に示すように、装置191において、前記第1の伝送モジュール171は、前記第1のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位が前記第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位より早い場合、前記第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する前に、第1のPUCCHメッセージを伝送し、前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージの優先度を比較するための第2の比較サブモジュール1715と、前記第1のPUCCHメッセージの優先度が前記第2のPUCCHメッセージの優先度より高い場合、前記第1のPUCCHメッセージの伝送を続け、前記第2のPUCCHメッセージの伝送をやめるための第4の伝送サブモジュール1716と、前記第1のPUCCHメッセージの優先度が前記第2のPUCCHメッセージより低い場合、前記第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位から、前記第1のPUCCHメッセージの伝送をやめ、前記第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位から、前記第2のPUCCHメッセージを伝送するための第5の伝送サブモジュール1717と、を含んでもよい。
【0067】
図22は例示的な一実施例に係るアップリンクメッセージ伝送装置のブロック図であり、
図22に示すように、装置192において、前記第1の伝送モジュール171は、前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する前に、前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージの優先度を決定するための決定サブモジュール1718と、前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージのうち優先度の高いPUCCHメッセージを伝送し、優先度の低いPUCCHメッセージの伝送をやめるための第6の伝送サブモジュール1719と、を含んでもよい。
【0068】
1つの可能な実現形態では、PUCCHメッセージに運ばれるUCIのタイプ、PUCCHメッセージを繰り返して伝送する回数及びPUCCHメッセージの時間リソース又は周波数リソースの配置方式のうちの少なくとも1つに基づいて、前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージの優先度を比較し、ここで、前記UCIのタイプは前記UCIに運ばれる情報のタイプを含み、前記配置方式は半静的配置及び動的配置を含み、前記PUCCHメッセージは前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージを含む。
【0069】
図23は例示的な一実施例に係るアップリンクメッセージ伝送装置のブロック図であり、
図23に示すように、当該装置230は、
少なくとも1つの第1の時間単位で第1のPUCCHメッセージ及び第2のPUCCHメッセージを同時に伝送する必要がある場合、前記第1のPUCCHメッセージにおける第1のUCI及び前記第2のPUCCHメッセージにおける第2のUCIを多重化するための多重化モジュール172と、
1つのPUCCHメッセージを用いて多重化されたUCIを伝送するための第2の伝送モジュール173と、を含む。
【0070】
図24は例示的な一実施例に係るアップリンクメッセージ伝送装置のブロック図であり、
図24に示すように、装置240において、前記第2の伝送モジュール173は、前記第1のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位が前記第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位より早い場合、前記第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位から、1つのPUCCHメッセージを用いて多重化されたUCIを伝送するための第7の伝送サブモジュール1731と、前記第1のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位が前記第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位より遅い場合、前記第1のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位から、1つのPUCCHメッセージを用いて多重化されたUCIを伝送するための第8の伝送サブモジュール1732と、を含む。
【0071】
1つの可能な実現形態では、前記第2の伝送モジュール173は、前記第1のPUCCHメッセージ、前記第2のPUCCHメッセージ又は第3のPUCCHメッセージのうちいずれか1つのPUCCHメッセージを用いて多重化されたUCIを伝送するための第9の伝送サブモジュールであって、前記第3のPUCCHメッセージは前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージ以外のPUCCHメッセージであり、前記第3のPUCCHメッセージは1つの第2の時間単位で伝送されるPUCCHメッセージであり、又は前記第3のPUCCHメッセージは複数の第2の時間単位で繰り返して伝送されるPUCCHメッセージであり、前記第3のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位は前記第1のPUCCHメッセージ又は前記第2のPUCCHメッセージの伝送を開始する第2の時間単位であるものを含んでもよい。
【0072】
1つの可能な実現形態では、前記多重化モジュール172は、前記第1のPUCCHメッセージ及び前記第2のPUCCHメッセージを同時に伝送する必要がある前記少なくとも1つの第2の時間単位で前記第1のUCI及び前記第2のUCIを多重化するための第1の多重化サブモジュールを含んでもよい。
【0073】
1つの可能な実現形態では、前記多重化モジュール172は、前記第1のPUCCHメッセージを繰り返して伝送する第2の時間単位で、又は前記第2のPUCCHメッセージを繰り返して伝送する複数の第2の時間単位で前記第1のUCI及び前記第2のUCIを多重化するための第2の多重化サブモジュールを含んでもよい。
【0074】
1つの可能な実現形態では、前記多重化モジュール172は、前記第1のPUCCHメッセージがHARQ-ACK情報の伝送に用いられ、前記第2のPUCCHメッセージがSRの伝送に用いられる場合、前記SRはユーザ機器が基地局にアップリンクリソースを要求しないことを表すことに用いられるとき、前記第1のPUCCHメッセージを繰り返して伝送する複数の第2の時間単位で前記第1のPUCCHメッセージを用いて前記HARQ-ACK情報を伝送し、前記SRはユーザ機器が基地局にアップリンクリソースを要求することを表すことに用いられるとき、前記第2のPUCCHメッセージを繰り返して伝送する複数の第2の時間単位で前記第2のPUCCHメッセージを用いて前記HARQ-ACK情報を伝送するための第3の多重化サブモジュールを含んでもよい。
【0075】
上記実施例における装置について、その中の各モジュールが操作を実行する具体的な方式は既に当該方法に関する実施例において詳細に説明しており、ここでは詳細に説明しない。
【0076】
図25は例示的な一実施例に係るアップリンクメッセージ伝送装置のブロック図である。例えば、装置800は、携帯電話、コンピュータ、デジタル放送端末、メッセージ送受信機器、ゲームコンソール、タブレット機器、医療機器、フィットネス機器、パーソナルデジタルアシスタントなどであってもよい。
【0077】
図25に示すように、装置800は、処理コンポーネント802、メモリ804、電源コンポーネント806、マルチメディアコンポーネント808、オーディオコンポーネント810、入力/出力(I/O)のインタフェース812、センサコンポーネント814、及び通信コンポーネント816のうち1つ又は複数のコンポーネントを含んでもよい。
【0078】
処理コンポーネント802は、通常、装置800の全体の操作、例えば表示、発呼、データ通信、カメラ操作及び記録操作に関する操作を制御する。処理コンポーネント802は、上記の方法の全部又は一部のステップを完了するように、コマンドを実行する1つの又は複数のプロセッサ820を含んでもよい。また、処理コンポーネント802は、処理コンポーネント802と他のコンポーネントとの間のインタラクションを容易にするために、1つ又は複数のモジュールを含んでもよい。例えば、処理コンポーネント802は、マルチメディアコンポーネント808と処理コンポーネント802との間のインタラクションを容易にするために、マルチメディアモジュールを含んでもよい。
【0079】
メモリ804は、装置800における操作をサポートするために、様々なタイプのデータを記憶するように配置される。一例として、これらのデータは、装置800において操作するためのあらゆるアプリケーションプログラム又は方法のコマンド、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、ピクチャー、ビデオなどを含む。メモリ804は、あらゆるタイプの揮発性若しくは不揮発性記憶機器、又はそれらの組み合わせによって実現され、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(PROM)、読み出し専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク又は光ディスクが挙げられる。
【0080】
電源コンポーネント806は装置800の各種のコンポーネントに電力を供給する。電源コンポーネント806は電源管理システム、1つ又は複数の電源、及び他の装置800のための電力の生成、管理及び配分に関連するコンポーネントを含んでもよい。
【0081】
マルチメディア808は、前記装置800とユーザとの間における出力インタフェースを提供するスクリーンを含む。いくつかの実施例では、スクリーンは液晶ディスプレイ(LCD)及びタッチパネル(TP)を含んでもよい。スクリーンがタッチパネルを含めば、スクリーンは、ユーザからの入力信号を受信するように、タッチスクリーンとして実現される。タッチパネルは、タッチ、スライド及びタッチパネル上のジェスチャーを感知するように、1つ又は複数のタッチセンサを含む。前記タッチセンサは、タッチ又はスライドの動作の境界を感知するだけでなく、また、前記タッチ又はスライド操作に関する持続時間及び圧力を検出することができる。いくつかの実施例では、マルチメディア808は1つのフロントカメラ及び/又はバックカメラを含む。装置800が、例えば撮影モード又はビデオモードのような操作モードにある時、フロントカメラ及び/又はバックカメラは外部のマルチメディアデータを受信することができる。各フロントカメラ及びバックカメラは1つの固定式光学レンズシステム、又は焦点距離及び光学ズーム能力を有するものとすることができる。
【0082】
オーディオコンポーネント810はオーディオ信号を出力及び/又は入力するように配置される。例えば、オーディオコンポーネント810は1つのマイク(MIC)を含み、装置800が、例えば発呼モード、記録モード及び音声認識モードのような操作モードにある時、マイクは外部のオーディオ信号を受信するように配置される。受信したオーディオ信号は、さらに、メモリ804に記憶するか、又は通信コンポーネント816を介して送信することができる。いくつかの実施例では、オーディオコンポーネント810は、オーディオ信号を出力するためのスピーカーをさらに含む。
【0083】
I/Oインタフェース812は処理コンポーネント802と周辺インタフェースとの間にインタフェースを提供し、上記周辺インタフェースはキーボード、クリックホイール、ボタンなどであってもよい。これらのボタンは、ホームボタン、音量ボタン、スタートボタン及びロックボタンを含むが、これらに限定されないものであってもよい。
【0084】
センサコンポーネント814は、装置800に様々な態様の状態評価を提供するための1つの又は複数のセンサを含む。例えば、センサコンポーネント814は、装置800のオン/オフ状態、例えば装置800のディスプレイ及びキーパッドのようなコンポーネントの相対的な位置決めを検出することができ、センサコンポーネント814は、さらに、装置800又は装置800の1つのコンポーネントの位置変化、ユーザと装置800が接触するか否か、装置800の方位又は加速/減速、及び装置800の温度変化を検出することができる。センサコンポーネン814は、いかなる物理的接触がない時に、付近における物体の存在を検出するように配置される接近センサを含んでもよい。センサコンポーネン814は、例えばCMOS又はCCD画像センサのような、イメージング用途に用いられる光センサをさらに含んでもよい。いくつかの実施例では、当該センサコンポーネン814は、加速度センサ、ジャイロセンサ、磁気センサ、圧力センサ、又は温度センサをさらに含んでもよい。
【0085】
通信コンポーネン816は、装置800と他の機器との間の有線又は無線方式の通信を容易にするように配置される。装置800は、WiFi、2G若しくは3G、又はこれらの組み合わせなどの通信規格に基づく無線ネットワークにアクセスすることができる。1つの例示的な実施例において、通信コンポーネン816は放送チャネルを介して外部の放送管理システムからの放送信号や放送関連情報を受信する。1つの例示的な実施例において、前記通信コンポーネン816は、近距離通信を促進するように、近距離無線通信(NFC)モジュールをさらに含む。例えば、NFCモジュールにおいて無線周波数識別(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(登録商標)(BT)技術及び他の技術に基づいて実現することができる。
【0086】
例示的な実施例では、装置800は、上記方法を実行するために、1つ又はそれ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、又は他の電子素子によって実装されてもよい。
【0087】
例示的な実施例では、上記方法を完了するように装置800のプロセッサ820によって実行可能なコマンドを含むメモリ804のような、コマンドを含む非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体がさらに提供される。例えば、前記非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、ROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ記憶装置などであってもよい。
【0088】
当業者であれば、本明細書を考慮し本明細書に開示される本発明を実施した後、本開示の他の実施形態を容易に想到し得るであろう。本願は本開示のあらゆる変形、用途又は適応変化をカバーすることを意図し、これらの変形、用途又は適応変化は本開示の一般的な原理に従い、かつ本開示に開示されていない当該技術分野における公知常識又は慣用技術手段を含む。本明細書及び実施例は、例示的なもののみとしてみなされ、本開示の真の範囲及び精神は、以下の特許請求の範囲によって示される。
【0089】
本開示は、以上に説明され図面に示された厳密な構造に限定されるものではなく、その範囲から逸脱することなく様々な補正及び変更を行うことが可能であることを理解されたい。本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲のみによって限定される。