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特許7269684オンラインモールシステム、オンラインモール運営方法、およびコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-26
(45)【発行日】2023-05-09
(54)【発明の名称】オンラインモールシステム、オンラインモール運営方法、およびコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20230427BHJP
【FI】
G06Q30/0601
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2022164545
(22)【出願日】2022-10-13
(62)【分割の表示】P 2022049698の分割
【原出願日】2022-03-25
【審査請求日】2022-10-13
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】516353065
【氏名又は名称】有恒産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100125117
【弁理士】
【氏名又は名称】坂田 泰弘
(74)【代理人】
【識別番号】100086933
【弁理士】
【氏名又は名称】久保 幸雄
(72)【発明者】
【氏名】白井 康之
【審査官】山崎 誠也
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-185073(JP,A)
【文献】特開2012-108856(JP,A)
【文献】特許第6074551(JP,B1)
【文献】特開2017-073057(JP,A)
【文献】特開2022-073420(JP,A)
【文献】特開2019-101827(JP,A)
【文献】特開2021-108077(JP,A)
【文献】複数ネットショップの在庫・商品・受注・発注/仕入管理ができる多機能ASPソフト,[online],2020年08月14日,[令和4年7月4日検索], インターネット<URL:https://web.archive.org/web/20200814222443/https://cross-mall.jp/feature/>
【文献】竹内 義晴,MMODと連携したサイバーモールシステム,NEC技報,株式会社NECクリエイティブ,1996年07月30日,第49巻 第7号,p.162-168
【文献】CROSS MALLの評判と実態,[online],2022年03月02日,[令和5年1月12日検索], インターネット<URL:https://saas.imitsu.jp/cate-inventory-control/service/1469/article>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のオンラインモールそれぞれのモールアカウントを記憶するためのモールアカウント記憶手段と、
前記複数のオンラインモールのうちの1つまたは複数へ所属することができる複数のオンラインショップそれぞれのショップアカウントを記憶するためのショップアカウント記憶手段と、
前記複数のオンラインショップそれぞれと前記複数のオンラインモールそれぞれとの所属関係を記憶する所属関係記憶手段と、
前記複数のオンラインショップの中から、前記複数のオンラインモールのうちの拡張希望オンラインモールによって指定された条件に合う満足オンラインショップを検索し、当該満足オンラインショップを当該拡張希望オンラインモールへ提示する提示手段と、
前記拡張希望オンラインモールおよび前記満足オンラインショップがともに希望した場合に、当該満足オンラインショップが当該拡張希望オンラインモールに所属するように、前記所属関係記憶手段に記憶されている前記所属関係を更新する、更新手段と、
を有することを特徴とするオンラインモールシステム。
【請求項2】
複数のオンラインモールそれぞれのモールアカウントを記憶するためのモールアカウント記憶手段と、
前記複数のオンラインモールのうちの1つまたは複数へ所属することができる複数のオンラインショップそれぞれのショップアカウントを記憶するためのショップアカウント記憶手段と、
前記複数のオンラインショップそれぞれと前記複数のオンラインモールそれぞれとの所属関係を記憶する所属関係記憶手段と、
前記複数のオンラインモールの中から、前記複数のオンラインショップのうちの所属希望オンラインショップによって指定された条件に合う満足オンラインモールを検索し、当該満足オンラインモールを当該所属希望オンラインショップへ提示する提示手段と、
前記所属希望オンラインショップおよび前記満足オンラインモールがともに希望した場合に、当該所属希望オンラインショップが当該満足オンラインモールに所属するように、前記所属関係記憶手段に記憶されている前記所属関係を更新する、第二の更新手段と、
を有することを特徴とするオンラインモールシステム。
【請求項3】
複数のオンラインモールそれぞれのモールアカウントを記憶するためのモールアカウント記憶手段と、
前記複数のオンラインモールのうちの1つまたは複数へ所属することができる複数のオンラインショップそれぞれのショップアカウントを記憶するためのショップアカウント記憶手段と、
前記複数のオンラインショップそれぞれと前記複数のオンラインモールそれぞれとの所属関係を記憶する所属関係記憶手段と、
前記複数のオンラインモールのうちの需要者の端末装置によって指定されたアクセス先オンラインモールのモールページとして、当該アクセス先オンラインモールに関するモール情報および前記複数のオンラインショップのうちの当該アクセス先オンラインモールに所属することが前記所属関係によって特定される所属オンラインショップに関するショップ情報を示すページを当該端末装置へ配信する、配信手段と、
を有することを特徴とするオンラインモールシステム。
【請求項4】
前記配信手段は、さらに、前記モールページにおいて前記所属オンラインショップが前記端末装置によって選択された場合に、当該所属オンラインショップのショップページを当該端末装置へ配信する、
請求項3に記載のオンラインモールシステム。
【請求項5】
複数のオンラインモールそれぞれのモールアカウントをモールアカウント記憶手段に記憶させておき、
前記複数のオンラインモールのうちの1つまたは複数へ所属することができる複数のオンラインショップそれぞれのショップアカウントをショップアカウント記憶手段に記憶させておき、
前記複数のオンラインショップそれぞれと前記複数のオンラインモールそれぞれとの所属関係を所属関係記憶手段に記憶させておき、
前記複数のオンラインショップの中から、前記複数のオンラインモールのうちの拡張希望オンラインモールによって指定された条件に合う満足オンラインショップを検索し、当該満足オンラインショップを当該拡張希望オンラインモールへ提示する提示処理をコンピュータに実行させ、
前記拡張希望オンラインモールおよび前記満足オンラインショップがともに希望した場合に、当該満足オンラインショップが当該拡張希望オンラインモールに所属するように、前記所属関係記憶手段に記憶されている前記所属関係を更新する更新処理をコンピュータに実行させる、
ことを特徴とするオンラインモール管理方法。
【請求項6】
複数のオンラインモールそれぞれのモールアカウントをモールアカウント記憶手段に記憶させておき、
前記複数のオンラインモールのうちの1つまたは複数へ所属することができる複数のオンラインショップそれぞれのショップアカウントをショップアカウント記憶手段に記憶させておき、
前記複数のオンラインショップそれぞれと前記複数のオンラインモールそれぞれとの所属関係を所属関係記憶手段に記憶させておき、
前記複数のオンラインモールの中から、前記複数のオンラインショップのうちの所属希望オンラインショップによって指定された条件に合う満足オンラインモールを検索し、当該満足オンラインモールを当該所属希望オンラインショップへ提示する提示処理をコンピュータに実行させ、
前記所属希望オンラインショップおよび前記満足オンラインモールがともに希望した場合に、当該所属希望オンラインショップが当該満足オンラインモールに所属するように、前記所属関係記憶手段に記憶されている前記所属関係を更新する第二の更新処理をコンピュータに実行させる、
ことを特徴とするオンラインモール管理方法。
【請求項7】
複数のオンラインモールそれぞれのモールアカウントをモールアカウント記憶手段に記憶させておき、
前記複数のオンラインモールのうちの1つまたは複数へ所属することができる複数のオンラインショップそれぞれのショップアカウントをショップアカウント記憶手段に記憶させておき、
前記複数のオンラインショップそれぞれと前記複数のオンラインモールそれぞれとの所属関係を所属関係記憶手段に記憶させておき、
前記複数のオンラインモールのうちの需要者の端末装置によって指定されたアクセス先オンラインモールのモールページとして、当該アクセス先オンラインモールに関するモール情報および前記複数のオンラインショップのうちの当該アクセス先オンラインモールに所属することが前記所属関係によって特定される所属オンラインショップに関するショップ情報を示すページを当該端末装置へ配信する処理をコンピュータに実行させる、
ことを特徴とするオンラインモール管理方法。
【請求項8】
前記モールページにおいて前記所属オンラインショップが前記端末装置によって選択された場合に、当該所属オンラインショップのショップページを当該端末装置へ配信する処理をコンピュータに実行させる、
請求項7に記載のオンラインモール管理方法。
【請求項9】
複数のオンラインモールそれぞれのモールアカウントを記憶するためのモールアカウント記憶手段と、前記複数のオンラインモールのうちの1つまたは複数へ所属することができる複数のオンラインショップそれぞれのショップアカウントを記憶するためのショップアカウント記憶手段と、前記複数のオンラインショップそれぞれと前記複数のオンラインモールそれぞれとの所属関係を記憶する所属関係記憶手段と、にアクセス可能なコンピュータに用いられるコンピュータプログラムであって、
前記複数のオンラインショップの中から、前記複数のオンラインモールのうちの拡張希望オンラインモールによって指定された条件に合う満足オンラインショップを検索し、当該満足オンラインショップを当該拡張希望オンラインモールへ提示する提示処理を前記コンピュータに実行させ、
前記拡張希望オンラインモールおよび前記満足オンラインショップがともに希望した場合に、当該満足オンラインショップが当該拡張希望オンラインモールに所属するように、前記所属関係記憶手段に記憶されている前記所属関係を更新する更新処理を前記コンピュータに実行させる、
ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項10】
複数のオンラインモールそれぞれのモールアカウントを記憶するためのモールアカウント記憶手段と、前記複数のオンラインモールのうちの1つまたは複数へ所属することができる複数のオンラインショップそれぞれのショップアカウントを記憶するためのショップアカウント記憶手段と、前記複数のオンラインショップそれぞれと前記複数のオンラインモールそれぞれとの所属関係を記憶する所属関係記憶手段と、にアクセス可能なコンピュータに用いられるコンピュータプログラムであって、
前記複数のオンラインモールの中から、前記複数のオンラインショップのうちの所属希望オンラインショップによって指定された条件に合う満足オンラインモールを検索し、当該満足オンラインモールを当該所属希望オンラインショップへ提示する提示処理を前記コンピュータに実行させ、
前記所属希望オンラインショップおよび前記満足オンラインモールがともに希望した場合に、当該所属希望オンラインショップが当該満足オンラインモールに所属するように、前記所属関係記憶手段に記憶されている前記所属関係を更新する第二の更新処理を前記コンピュータに実行させる、
ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項11】
複数のオンラインモールそれぞれのモールアカウントを記憶するためのモールアカウント記憶手段と、前記複数のオンラインモールのうちの1つまたは複数へ所属することができる複数のオンラインショップそれぞれのショップアカウントを記憶するためのショップアカウント記憶手段と、前記複数のオンラインショップそれぞれと前記複数のオンラインモールそれぞれとの所属関係を記憶する所属関係記憶手段と、にアクセス可能なコンピュータに用いられるコンピュータプログラムであって、
前記複数のオンラインモールのうちの需要者の端末装置によって指定されたアクセス先オンラインモールのモールページとして、当該アクセス先オンラインモールに関するモール情報および前記複数のオンラインショップのうちの当該アクセス先オンラインモールに所属することが前記所属関係によって特定される所属オンラインショップに関するショップ情報を示すページを当該端末装置へ配信する配信処理を前記コンピュータに実行させる、
ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項12】
前記モールページにおいて前記所属オンラインショップが前記端末装置によって選択された場合に、当該所属オンラインショップのショップページを当該端末装置へ配信する処理を前記コンピュータに実行させる、
請求項11に記載のコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オンラインモールの技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、オンラインショッピングが普及し、インターネット上に設けられたオンラインショップで多くの需要者が買物を行っている。また、複数のオンラインショップが集合して1つのオンラインモールを形成することがある。オンラインモールによると、欲しい商品をオンラインモールの中から検索することができるので、個々のオンラインショップを訪れる場合よりも容易に需要者にとって便利である。
【0003】
そのほか、次のような、オンラインモールに関する技術が提案されている。特許文献1に記載される商品販売システムによると、サーバーコンピュータと、仮想店舗を有する現実に存在する店舗のショップコンピュータと、仮想店舗を利用するユーザーのユーザーコンピュータとを電子通信回線網で接続して構成した商品販売システムにおいて、サーバーコンピュータは、複数の仮想店舗によって構成したショッピングモールを各仮想店舗を有する現実の店舗の現実の地理上の配置と同一の配置で仮想的に構築し、ユーザーコンピュータに対してショッピングモールの街並みを表示した風景画像を提供するとともに、ユーザーコンピュータからの移動指示に基いて、ショッピングモール内で移動した場合の風景画像を提供し、ユーザーコンピュータからの購入指示に基いて、ユーザーが購入を希望する商品に関するデータをショップコンピュータに提供する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2008-287450号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
オンラインモールを実現するには、特許文献1に記載されるように、少なくともサーバーコンピュータが必要である。近年、クラウドコンピューティングが普及しているが、クラウドコンピューティングを使用する場合であっても、クラウドコンピュータにオンラインモールのシステムを構築しなければならない。このようなシステムを構築するには、大きなコストを要する。
【0006】
本発明は、このような問題点に鑑み、コストを従来よりも抑えてオンラインモールを実現できるようにすることを、目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一形態に係るオンラインモールシステムは、複数のオンラインモールそれぞれのモールアカウントを記憶するためのモールアカウント記憶手段と、前記複数のオンラインモールのうちの1つまたは複数へ所属することができる複数のオンラインショップそれぞれのショップアカウントを記憶するためのショップアカウント記憶手段と、前記複数のオンラインショップそれぞれと前記複数のオンラインモールそれぞれとの所属関係を記憶する所属関係記憶手段と、前記複数のオンラインショップの中から、前記複数のオンラインモールのうちの拡張希望オンラインモールによって指定された条件に合う満足オンラインショップを検索し、当該満足オンラインショップを当該拡張希望オンラインモールへ提示する提示手段と、前記拡張希望オンラインモールおよび前記満足オンラインショップがともに希望した場合に、当該満足オンラインショップが当該拡張希望オンラインモールに所属するように、前記所属関係記憶手段に記憶されている前記所属関係を更新する、更新手段と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によると、コストを従来よりも抑えてオンラインモールを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】ショッピングモールシステムの全体的な構成の例を示す図である。
図2】サーバのハードウェア構成の例を示す図である。
図3】サーバの機能的構成の例を示す図である。
図4】オンラインモールとオンラインショップとの関係の例を示す図である。
図5】モール属性テーブルの例を示す図である。
図6】ショップ属性テーブルの例を示す図である。
図7】商品等テーブルの例を示す図である。
図8】メインドメインの構成の例を示す図である。
図9】加盟先テーブルの例を示す図である。
図10】モール用イベントテーブルの例を示す図である。
図11】ショップ用イベントテーブルの例を示す図である。
図12】統括トップページの例を示す図である。
図13】モールウェブページの例を示す図である。
図14】ショップウェブページの例を示す図である。
図15】掲示板管理テーブルの例を示す図である。
図16】マッチングウェブページの例を示す図である。
図17】オファーダイアログの例を示す図である。
図18】オファーデータ記憶部の例を示す図である。
図19】応答ダイアログの例を示す図である。
図20】サーバの全体的な処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
〔全体的な構成〕
図1は、オンラインモールシステム1の全体的な構成の例を示す図である。図2は、サーバ2のハードウェア構成の例を示す図である。
【0011】
図1に示すオンラインモールシステム1は、インターネット上で複数の仮想的なショッピングモールすなわちオンラインモールを提供するシステムであって、サーバ2、複数のモール用端末3M、複数のショップ用端末3S、複数の需要者用端末3C、および通信回線4などによって構成される。オンラインモールは一般に「電子モール」と呼ばれることがある。
【0012】
サーバ2と各モール用端末3M、各ショップ用端末3S、および各需要者用端末3Cとは、通信回線4を介して通信することができる。通信回線4として、インターネット、LAN(Local Area Network)回線、または公衆回線などが用いられる。
【0013】
サーバ2は、複数のオンラインモールそれぞれのデータおよび各オンラインモールに所属(加盟)する事業者それぞれのデータを管理したり、各オンラインモールのウェブページおよび各事業者のウェブページを発信したりすることによって、オンラインモールのサービスを提供する。このサービスには、オンラインモールの運営を支援するサービス、オンラインモールへの加盟(所属)を支援するサービス、オンラインショップの運営を支援するサービス、オンラインモールとオンラインショップとのマッチングを支援するサービス、およびオンラインショッピングを支援するサービスなど、オンラインモールに関する様々なサービスが含まれる。以下、このサービスを「本サービス」と記載する。
【0014】
サーバ2として、いわゆるサーバ装置またはクラウドサーバが用いられる。以下、サーバ装置がサーバ2として用いられる場合を例に説明する。
【0015】
ユーザは、本サービスに入会することによって自分のオンラインモールをサーバ2に開設することができる。ユーザは、個人であっても、法人であっても、法人以外の団体であっても構わない。以下、サーバ2に開設されているオンラインモールを「オンラインモール10M」と記載する。
【0016】
また、オンラインモール10Mに所属する事業者も、オンラインモール10Mの開設者と同様、個人であっても、法人であっても、法人以外の団体であっても構わない。また、いわゆる実店舗を有しているか否かを問わない。事業者の例として、雑貨店、リサイクルショップ、食料品店、酒屋、スポーツ用品店、学習塾、ミュージシャン、占師、システムエンジニア、およびプログラマなど、商品を販売しまたは役務を提供する様々な業種の事業者が挙げられる。
【0017】
事業者は、本サービスに入会することによって、自分のウェブサイトをサーバ2のドメインに開設し、需要者と取引することができる。このウェブサイトは、仮想的な店舗(オンラインショップ)として機能する。そこで、以下、本サービスに入会している事業者を「オンラインショップ10S」と記載する。また、サーバ2のドメインを「メインドメイン」と記載する。メインドメインには、「example.com」のような特定のドメイン名が予め設定されている。
【0018】
サーバ2は、図2に示すように、コンピュータ本体21、ディスプレイ22a、キーボード22b、およびポインティングデバイス22cなどによって構成される。コンピュータ本体21は、メインプロセッサ21a、RAM(Random Access Memory)21b、ROM(Read Only Memory)21c、補助記憶装置21d、ネットワークアダプタ21e、入出力インタフェース21f、およびグラフィックボード21gなどによって構成される。
【0019】
メインプロセッサ21aは、CPU(Central Processing Unit)またはGPU(Graphics Processing Unit)などのプロセッサであって、RAM21bにロードされたプログラムを実行する。
【0020】
ROM21cまたは補助記憶装置21dには、オペレーティングシステムのほかサービス提供プログラム20がインストールされている。サービス提供プログラム20は、RAM21bにロードされ、メインプロセッサ21aによって実行される。他のプログラムも適宜、RAM21bにロードされ、メインプロセッサ21aによって実行される。補助記憶装置21dとして、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)などが用いられる。
【0021】
ネットワークアダプタ21eは、モール用端末3M、ショップ用端末3S、および需要者用端末3Cと通信するためのNIC(Network Interface Card)などの通信装置である。入出力インタフェース21fは、USB(Universal Serial Bus)などの規格に対応した入出力ボードであって、キーボード22bおよびポインティングデバイス22cが接続される。
【0022】
グラフィックボード21gは、画面を表示するための映像信号を生成しディスプレイ22aへ送信する。「ビデオボード」または「ビデオカード」などと呼ばれることもある。ディスプレイ22aは、グラフィックボード21gに繋がれており、グラフィックボード21gからの映像信号に基づいて画像を表示する。
【0023】
ディスプレイ22aは、映像信号に基づいて、コマンドまたは情報を入力するための画面およびメインプロセッサ21aによる処理の実行結果を示す画面などを表示する。
【0024】
キーボード22bおよびポインティングデバイス22cは、コマンドまたは情報を入力するために用いられる。通信回線4を介してパーソナルコンピュータ、タブレットコンピュータ、またはスマートフォンによってサーバ2へコマンドまたは情報を入力できるようにしてもよい。
【0025】
図1に戻って、モール用端末3Mは、本サービスをオンラインモール10Mが受けるためにオンラインモール10Mのオペレータが使用する端末装置である。ショップ用端末3Sは、本サービスをオンラインショップ10Sが受けるためにオンラインショップ10Sのオペレータが使用する端末装置である。需要者用端末3Cは、オンラインモール10Mまたはオンラインショップ10Sを一般の需要者が利用するための端末装置である。
【0026】
モール用端末3M、ショップ用端末3S、および需要者用端末3Cとして、パーソナルコンピュータ、タブレットコンピュータ、またはスマートフォンなど、通信回線4へ接続する機能およびウェブブラウザを備えるコンピュータが用いられる。以下、モール用端末3M、ショップ用端末3S、および需要者用端末3Cとしてパーソナルコンピュータが用いられる場合を例に説明する。
【0027】
図3は、サーバ2の機能的構成の例を示す図である。図4は、オンラインモール10Mとオンラインショップ10Sとの関係の例を示す図である。
【0028】
サービス提供プログラム20によると、図3に示すモール登録部201、ショップ登録部202、商品等登録部203、モール加盟処理部204、モールイベント登録部205、ショップイベント登録部206、掲示板処理部207、掲示板登録部208、ショッピング用ページ配信部209、マッチング処理部210、サービス用データ記憶部230、ウェブページデータ記憶部231、およびオファーデータ記憶部232などの各機能が実現される。そして、これらの機能によって本サービスが提供される。
【0029】
さらに、サービス提供プログラム20によると、図4に示すように、複数のオンラインモール10M(10M1、10M2、10M3、…)および複数のオンラインショップ10S(10S1、10S2、10S3、…)が設けられる。オンラインモール10Mごとにコンセプトを有する。例えば、世界のアクセサリの販売、リサイクル品の販売、物々交換の仲介、音楽関係者のコラボレーションによるイベントの提供、特定の地域の振興、フェアトレード品の流通の促進など、取り扱う商品または役務のジャンル、地域、その他種々の特性に応じたコンセプトがオンラインモール10Mごとに決められている。
【0030】
各オンラインショップ10Sは、これらのオンラインモール10Mのうちコンセプトが自らの考えまたは属性などと合致するオンラインモール10Mへ所属することができる。1つのオンラインショップ10Sが複数のオンラインモール10Mへ所属することもできる。
【0031】
図3のサービス用データ記憶部230は、本サービスを提供するために必要な種々のデータを有する。これらのデータは、以下に順次説明する通り、複数のテーブルのうちのいずれかに分類されて管理される。
【0032】
〔オンラインモール10Mの基本的なデータの管理〕
図5は、モール属性テーブル501の例を示す図である。
【0033】
サービス用データ記憶部230は、モール属性テーブル501を有する。モール属性テーブル501には、図5に示すように、オンラインモール10Mごとのモール属性データ5Aが記憶される。モール属性データ5Aには、オンラインモール10Mに関する次の情報が示される。
【0034】
「モールコード」は、オンラインモール10Mを識別するための識別子である。「モール名」は、オンラインモール10Mの名称である。「モールサイトURL」は、オンラインモール10MのウェブサイトのURL(Uniform Resource Locator)である。「会費」は、オンラインモール10Mへ所属しているオンラインショップ10Sがオンラインモール10Mへ支払う運営費である。
【0035】
「自カテゴリ」は、オンラインモール10Mのカテゴリである。オンラインモール10Mのコンセプトに応じたカテゴリが自カテゴリとして示されるのが望ましいが、オンラインモール10Mが自由に決めることができる。「希望カテゴリ」は、オンラインモール10Mが自らへ加盟(所属)して欲しいオンラインショップ10Sのカテゴリである。
【0036】
「ニュース」は、オンラインモール10Mが需要者へ知らせたいニュースである。ニュースが直接、モール属性データ5Aに示されるようにしてもよいし、ニュースを表示するためのファイル(例えば、テキストファイル、HTML(Hypertext Markup Language)ファイル、またはPDF(Portable Document Format)ファイル)を所定のディレクトリに用意し、そのファイルのパスまたはファイル名がモール属性データ5Aに示されるようにしてもよい。ニュースをタイトルおよび本文に分けて構成するのが望ましい。
【0037】
「イベントコード」は、オンラインモール10Mが主催するイベントを識別する識別子である。
【0038】
なお、1つのモール属性データ5Aに自カテゴリ、希望カテゴリ、ニュース、およびイベントコードがそれぞれ必要に応じて複数示されていてもよいし、1つも示されていなくてもよい。
【0039】
そのほか、モール属性データ5Aには、オンラインモール10Mのオペレータの氏名、電話番号、住所、電子メールアドレス、およびSNS-IDなど、オペレータに関する情報が示される。SNS-IDは、所定のSNS(Social Networking Service)を使用するためのアカウントのID(identification)である。
【0040】
例えば、モール属性データ5A1は、オンラインモール10M1のモール属性データ5Aであって、オンラインモール10M1に関する上記の各項目の情報およびオンラインモール10M1のオペレータに関する上記の各項目の情報を示す。
【0041】
モール属性データ5Aは、図3のモール登録部201によって次のように生成されモール属性テーブル501に登録される。
【0042】
新たにオンラインモール10Mを開設したいユーザは、サーバ2の運営者に対して本サービスへの入会を申請する。入会が認められると、運営者からオンラインモール用の新たなアカウントとして、新たなモールコード、パスワード、およびサブドメイン名などが発行される。なお、これらの情報をユーザが任意に指定できるようにしてもよいが、モールコードおよびサブドメイン名はユニークでなければならない。
【0043】
ユーザは、自分のモール用端末3Mに所定のURLを入力し、サーバ2へのアクセスを試みる。この際に、発行されたモールコードおよびパスワードを用いてサーバ2へログインする。
【0044】
すると、モール登録部201は、オンラインモール10Mに関する情報を入力するためのウェブページであるモール登録ウェブページ711Mのデータをそのモール用端末3Mへ送信する。これにより、そのモール用端末3Mにモール登録ウェブページ711Mが表示される。
【0045】
ユーザは、自分の新たなオンラインモール10Mに関する上述の各項目(モール名、会費、自カテゴリ、および希望カテゴリなど)の情報およびオペレータに関する上述の各項目(氏名、住所など)の情報をモール登録ウェブページ711Mへ入力する。なお、この時点において、すべての項目の情報を入力する必要はなく、後に任意のタイミングで追加的に入力することができる。少なくとも、ニュースおよびイベントコードは、この時点において入力することができず、後に適宜、入力される。モールコードおよびモールサイトURLも、入力することができない。
【0046】
モール登録部201は、入力された情報をそのモール用端末3Mから受信する。すると、受信した情報およびユーザへ発行したモールコードのほかユーザへ発行したサブドメイン名とメインドメインのドメイン名とを繋げたモール用サイトURLを示すデータを生成し、新たなモール属性データ5Aとしてモール属性テーブル501に記憶させる。
【0047】
モール属性データ5Aの内容は、後に追加し、変更し、または削除することができる。例えば、オンラインモール10Mのオペレータがモール管理ウェブページ712Mへアクセスして新たなニュースを入力すると、モール登録部201は、入力されたニュースを、そのオンラインモール10Mのモール属性データ5Aへ追記する。このニュースには、追記された日時が配信開始日時として対応付けられる。
【0048】
なお、オンラインモール10Mのユーザ(オペレータ)は、モール登録ウェブページ711Mおよびモール管理ウェブページ712Mのほか、後述する種々のウェブページにおいて操作を行う際も、自らのモールコードおよびパスワードによって予めモール用端末3Mからサーバ2へログインしておく。これにより、サーバ2の各部は、そのユーザがどのオンラインモール10Mに所属するのかを認識することができる。
【0049】
〔オンラインショップ10Sの基本的なデータの管理〕
図6は、ショップ属性テーブル502の例を示す図である。図7は、商品等テーブル503の例を示す図である。
【0050】
サービス用データ記憶部230は、さらに、ショップ属性テーブル502および商品等テーブル503を有する。
【0051】
ショップ属性テーブル502には、図6に示すように、オンラインショップ10Sごとのショップ属性データ5Bが記憶される。ショップ属性データ5Bには、オンラインショップ10Sに関する次の情報が示される。
【0052】
「ショップコード」は、オンラインショップ10Sを識別するための識別子である。「ショップ名」は、オンラインショップ10Sの名称である。個人名であってもよいし、芸名または雅号であってもよいし、店名であってもよいし、法人名あってもよい。「ショップサイトURL」は、オンラインショップ10SのウェブサイトのURLである。
【0053】
「自カテゴリ」は、オンラインショップ10Sのカテゴリである。オンラインショップ10Sが取り扱う商品またはサービスの種類が自カテゴリとして示されていてもよいし、「ハンドメイド」、「自家栽培」、「無農薬」、「学生応援」、または「子ども向け」など、商品またはサービスの質、ターゲット、製法、提供方法、ポリシーなどが示されていてもよい。「希望カテゴリ」は、オンラインショップ10Sが加盟したいオンラインモール10Mのカテゴリである。
【0054】
「ニュース」は、オンラインショップ10Sが需要者へ知らせたい情報である。モール属性データ5A(図5参照)の場合と同様、このような情報が直接、ショップ属性データ5Bに示されるようにしてもよいし、このような情報を表示するためのファイルを所定のディレクトリに用意し、そのファイルのパスまたはファイル名がショップ属性データ5Bに示されるようにしてもよい。ニュースをタイトルおよび本文に分けて構成するのが望ましい。1つのショップ属性データ5Bに複数のニュースが示されていてもよい。
【0055】
「イベントコード」は、オンラインショップ10Sが参加するイベントを識別する識別子である。
【0056】
なお、1つのショップ属性データ5Bに自カテゴリ、希望カテゴリ、ニュース、およびイベントコードがそれぞれ必要に応じて複数示されていてもよいし、1つも示されなくてもよい。そのほか、ショップ属性データ5Bには、オンラインショップ10Sのオペレータの氏名、住所、電子メールアドレス、およびSNS-IDなど、オペレータに関する情報が示される。
【0057】
例えば、ショップ属性データ5B1は、オンラインショップ10S1のショップ属性データ5Bであって、オンラインショップ10S1に関する上記の各項目の情報およびオンラインショップ10S1のオペレータに関する上記の各項目の情報を示す。
【0058】
ショップ属性データ5Bは、ショップ登録部202によって次のように生成されショップ属性テーブル502に登録される。
【0059】
事業者は、サーバ2の運営者に対して本サービスへの入会を申請する。入会が認められると、運営者からオンラインショップ用の新たなアカウントとして新たなショップコード、パスワード、およびサブドメイン名などが発行される。なお、これらの情報をユーザが任意に指定できるようにしてもよいが、ショップコードおよびサブドメイン名はユニークでなければならない。
【0060】
事業者は、自分のショップ用端末3Sに所定のURLを入力し、サーバ2へのアクセスを試みる。この際に、発行されたショップコードおよびパスワードを用いてサーバ2へログインする。
【0061】
すると、ショップ登録部202は、オンラインショップ10Sに関する情報を入力するためのショップ登録ウェブページ711Sのデータをそのショップ用端末3Sへ送信する。これにより、そのショップ用端末3Sにショップ登録ウェブページ711Sが表示される。
【0062】
事業者は、自らの事業に関する上述の各項目(ショップ名、自カテゴリ、希望カテゴリなど)の情報およびオペレータに関する上述の各項目(氏名、住所など)の情報をショップ登録ウェブページ711Sへ入力する。なお、この時点において、すべての項目の情報を入力する必要はなく、後に任意のタイミングで追加的に入力することができる。少なくとも、ニュースおよびイベントコードは、この時点において入力することができず、後に適宜、入力される。ショップコードおよびショップサイトURLも、入力することができない。
【0063】
ショップ登録部202は、入力された情報をそのショップ用端末3Sから受信する。すると、受信した情報および事業者へ発行したショップコードのほか、事業者へ発行したサブドメイン名とメインドメインのドメイン名とを繋げたショップサイトURLを示すデータを生成し、新たなショップ属性データ5Bとしてショップ属性テーブル502に記憶させる。
【0064】
ショップ属性データ5Bの内容は、後に追加し、変更し、または削除することができる。例えば、オンラインショップ10Sのオペレータがショップ管理ウェブページ712Sへアクセスして新たなニュースを入力すると、ショップ登録部202は、入力されたニュースを、そのオンラインショップ10Sのショップ属性データ5Bへ追記する。このニュースには、追記された日時が配信開始日時として対応付けられる。
【0065】
一方、商品等テーブル503には、図7に示すように、各オンラインショップ10Sが販売する商品または提供する役務(サービス)ごとの商品データ5Cが記憶される。商品データ5Cには、商品または役務に関する次の情報が示される。
【0066】
「商品コード」は、商品または役務を識別するための識別子である。「商品名」は、商品または役務の名称である。「商品説明」は、商品または役務の内容などの説明文である。「画像」は、商品の画像または役務に係る画像のファイルのパスまたはファイル名である。「値段」は、商品の販売価格または役務の提供価格である。「カテゴリ」は、商品または役務の種類である。「ショップコード」は、商品の販売元または役務の提供元であるオンラインショップ10Sのショップコードである。そのほか、商品または役務に関する種々の情報が示される。そのほか、商品データ5Cには、商品または役務の提供の開始日および提供期間などが示される。
【0067】
これらの情報は、商品等登録部203から配信される商品登録ウェブページ713を介してショップ用端末3Sにおいてオペレータによって入力され、サーバ2へ送信される。そして、商品等登録部203は、これらの情報を受信すると、新たな商品コードを発行し、受信した情報および発行した商品コードを示す商品データ5Cを生成して商品等テーブル503へ記憶させる。なお、複数の商品または役務を示すリストをショップ用端末3Sからサーバ2へ送信させ、これらの商品または役務それぞれの商品データ5Cを生成し商品等テーブル503へ記憶させてもよい。
【0068】
なお、オンラインショップ10Sのオペレータは、ショップ登録ウェブページ711Sおよびショップ管理ウェブページ712Sのほか、後述する種々のウェブページにおいて操作を行う際も、自らのショップコードおよびパスワードによって予めサーバ2へログインしておく。これにより、サーバ2の各部は、そのユーザがどのオンラインショップ10Sに所属するのかを認識することができる。
【0069】
〔オンラインショッピングのためのウェブサイトの構築〕
図8は、メインドメインの構成の例を示す図である。
【0070】
各オンラインモール10Mは、上述の通り、1つずつユニークなサブドメイン名が与えられる。そして、各オンラインモール10Mは、図8に示すように、メインドメインの中の自らのサブドメイン名のサブドメインにウェブサイトを設けることができる。同様に、各オンラインショップ10Sは、上述の通り、1つずつユニークなサブドメイン名が与えられる。そして、各オンラインショップ10Sは、メインドメインの中の自らのサブドメイン名のサブドメインにウェブサイトを設けることができる。
【0071】
あるオンラインモール10Mのサブドメイン名がモール登録部201によって発行されると、そのサブドメイン名を有するウェブサイト(そのオンラインモール10Mのウェブサイト)の専用のフォルダがウェブページデータ記憶部231に生成される。これにより、そのウェブサイトのための記憶領域が用意される。
【0072】
オンラインモール10Mのオペレータは、自らのウェブサイトの各ウェブページのファイルを専用のフォルダへアップロードすることによって、自らのウェブサイトを構築することができる。
【0073】
同様に、あるオンラインショップ10Sのサブドメイン名がショップ登録部202によって発行されると、そのサブドメイン名を有するウェブサイト(そのオンラインショップ10Sのウェブサイト)の専用のフォルダがウェブページデータ記憶部231に生成される。これにより、そのウェブサイトのための記憶領域が用意される。
【0074】
オンラインショップ10Sのオペレータは、自らのウェブサイトの各ウェブページのファイルを専用のフォルダへアップロードすることによって、自らのウェブサイトを構築することができる。
【0075】
なお、オンラインモール用のウェブサイトの各ウェブページの雛形およびショップ用のウェブサイトの各ウェブページの雛形がそれぞれ予め複数パターンずつ用意されている。オンラインモール10Mのオペレータまたはオンラインショップ10Sのオペレータは、いずれかの雛形に情報を入力することによってウェブページのファイルを生成することができる。
【0076】
さらに、すべてのオンラインモール10Mおよびオンラインショップ10Sなどを統括するウェブサイトである統括ウェブサイトが、メインドメインに予め用意されている。統括ウェブサイトには、例えば「www」のようなサブドメイン名が与えられている。そして、統括ウェブサイトを構成するウェブページごとのファイルが所定のフォルダに記憶されている。
【0077】
なお、そのほか、オンラインモール10Mおよびオンラインショップ10Sが自らのウェブサイトなどを管理するための管理用ウェブサイトが、メインドメインに予め用意されている。管理用ウェブサイトにも、所定のサブドメインが与えられており、管理用ウェブサイトを構成するウェブページごとのファイルが所定のフォルダに記憶されている。上述のモール登録ウェブページ711M、ショップ登録ウェブページ711S、モール管理ウェブページ712M、ショップ管理ウェブページ712S、および商品登録ウェブページ713が、管理用ウェブサイトを構成するウェブページの一例である。そのほか、後述する幾つかのウェブページによって管理用ウェブサイトが構成される。また、電子掲示板用のウェブサイト(掲示板ウェブサイト)およびオンラインモール10Mとオンラインショップ10Sとをマッチングさせるためのウェブサイト(マッチングウェブサイト)が、メインドメインに予め用意されている。
【0078】
〔オンラインモール10Mへのオンラインショップ10Sの加盟〕
図9は、加盟先テーブル504の例を示す図である。
【0079】
サービス用データ記憶部230は、さらに、加盟先テーブル504を有する。加盟先テーブル504には、図9に示すように、オンラインショップ10Sごとの加盟先データ5Dが記憶される。加盟先データ5Dには、オンラインショップ10Sが加盟するオンラインモール10Mのモールコードがオンラインショップ10S自身のショップコードと対応付けられて示される。複数のオンラインモール10Mに加盟する場合は、それぞれのモールコードが示される。例えば、オンラインショップ10S4の加盟先データ5Dである加盟先データ5D4には、オンラインショップ10S4が加盟する3つのオンラインモール10Mそれぞれのモールコードが示される。
【0080】
加盟先データ5Dは、モール加盟処理部204によって次のように生成され加盟先テーブル504に登録される。
【0081】
オンラインショップ10Sのオペレータは、自分のショップ用端末3Sによって、管理用ウェブサイトの加盟用ウェブページ714Sへアクセスし、加盟したいオンラインモール10Mを加盟用ウェブページ714Sへ指定する。
【0082】
すると、モール加盟処理部204は、指定されたオンラインモール10Mからの承諾が得られれば、次のように登録を行う。
【0083】
モール加盟処理部204は、そのオンラインショップ10Sのショップコードを示す加盟先データ5Dが既に加盟先テーブル504に記憶されていれば、その加盟先データ5Dへ、加盟用ウェブページ714Sにおいて指定されたオンラインモール10Mのモールコードを追記する。一方、未だ加盟先テーブル504に記憶されていなければ、指定されたオンラインモール10Mのモールコードおよびそのオンラインショップ10Sのショップコードを示すデータを新たに生成し、加盟先データ5Dとして加盟先テーブル504に記憶させる。
【0084】
または、オンラインモール10Mのオペレータが自らへ加盟させたいオンラインショップ10Sを加盟用ウェブページ714Mへ指定すると、モール加盟処理部204は、指定されたオンラインショップ10Sからの承諾が得られれば、次のように登録を行う。
【0085】
モール加盟処理部204は、指定されたオンラインショップ10Sのショップコードを示す加盟先データ5Dが既に加盟先テーブル504に記憶されていれば、その加盟先データ5Dへ、そのオンラインモール10Mのモールコードを追記する。一方、未だ加盟先テーブル504に記憶されていなければ、そのオンラインモール10Mのモールコードおよび指定されたオンラインショップ10Sのショップコードを示すデータを新たに生成し、加盟先データ5Dとして加盟先テーブル504に記憶させる。
【0086】
オンラインモール10Mまたはオンラインショップ10Sからの承諾は、後述するオファーダイアログ77(図17参照)および応答ダイアログ781、782(図19参照)を使用する方法によって取得することができる。そのほか、オンラインモール10Mとオンラインショップ10Sとをマッチングさせる機能がサーバ2に備わっている。これについても、後述する。
【0087】
〔イベントの登録〕
図10は、モール用イベントテーブル505の例を示す図である。図11は、ショップ用イベントテーブル506の例を示す図である。
【0088】
サービス用データ記憶部230は、さらに、モール用イベントテーブル505およびショップ用イベントテーブル506を有する。
【0089】
モール用イベントテーブル505には、図10に示すように、オンラインモール10Mが開催する予定であるイベント(行事)ごとのモールイベントデータ5Eが記憶される。イベントの例として、バーゲンセール、ライブコンサート、トークショー、特産品店、抽選会、新作発表会、および相談会などがある。イベントは、オンラインおよびオフラインのどちらのものであってもよい。
【0090】
モールイベントデータ5Eには、イベントに関する次の情報が示される。「主催側イベントコード」は、イベントを識別する識別子である。「主催モールコード」は、イベントを主催するオンラインモール10Mのモールコードである。「参加ショップコード」は、イベントに参加するオンラインショップ10Sのショップコードである。「イベント詳細情報」は、イベントの名称、開催日時、開催場所、入場料、タイムスケジュール、または要項などイベントに関する詳細な情報であって、特に、イベントの主催者の立場として需要者へ伝えたい情報である。このような情報を表示するためのファイルを所定のディレクトリに用意し、そのファイルのパスまたはファイル名がモールイベントデータ5Eに示されるようにしてもよい。
【0091】
モールイベントデータ5Eは、モールイベント登録部205によって次のように生成されモール用イベントテーブル505に登録される。
【0092】
オンラインモール10Mのオペレータは、自分のモール用端末3Mによって、管理用ウェブサイトのモールイベント登録用ウェブページ715へアクセスし、自らが主催するイベントのイベント詳細情報をモールイベント登録用ウェブページ715へ入力する。イベントに参加するオンラインショップ10Sが分かっている場合は、そのオンラインショップ10Sをモールイベント登録用ウェブページ715へ指定する。複数のオンラインショップ10Sを指定することもできる。
【0093】
すると、モールイベント登録部205は、そのオンラインモール10Mのモールコードを主催モールコードとして示し、入力された情報をイベント詳細情報として示し、指定されたオンラインショップ10Sそれぞれのショップコードを参加ショップコードとして示すデータを生成し、新たなモールイベントデータ5Eとしてモール用イベントテーブル505に記憶させる。なお、イベント詳細情報としてファイルが入力された場合は、そのファイルを所定のディレクトリへ保存し、そのファイルのパスまたはファイル名がモールイベントデータ5Eに示されるようにする。
【0094】
モールイベントデータ5Eは、イベントの内容の変更または参加するオンラインショップ10Sの変更などに応じて、適宜、更新される。
【0095】
一方、ショップ用イベントテーブル506には、図11に示すように、ショップイベントデータ5Fが記憶される。モールイベントデータ5Eは、上述の通り、オンラインモール10Mの立場から見たイベントの情報を示すが、ショップイベントデータ5Fは、オンラインショップ10Sの立場から見たイベントの情報を示す。したがって、同一のイベントについて複数のショップイベントデータ5Fが存在し得る。具体的には、次のような情報がショップイベントデータ5Fに示される。
【0096】
「参加側イベントコード」は、イベントを識別する識別子である。「参加ショップコード」は、イベントに参加するオンラインショップ10Sのショップコードである。モールイベントデータ5Eは、参加ショップコードを複数、示すことができるが、ショップイベントデータ5Fは、1つしか示すことができない。「主催モールコード」は、イベントを主催するオンラインモール10Mのモールコードである。
【0097】
「イベント詳細情報」は、イベントの名称、開催日時、開催場所、オンラインショップ10Sの出展の内容などイベントに関する詳細な情報であって、イベントの参加者の立場として需要者へ伝えたい情報である。このように、情報の内容の少なくとも一部分が、モールイベントデータ5Eに示されるイベント詳細情報とは異なることがある。イベント詳細情報を表示するためのファイルを所定のディレクトリに用意し、そのファイルのパスまたはファイル名がショップイベントデータ5Fに示されるようにしてもよい。
【0098】
ショップイベントデータ5Fは、ショップイベント登録部206によって次のように生成されショップ用イベントテーブル506に登録される。
【0099】
オンラインショップ10Sのオペレータは、自分のショップ用端末3Sによって、管理用ウェブサイトのショップイベント登録用ウェブページ716へアクセスし、自らが参加するイベントのイベント詳細情報をモールイベント登録用ウェブページ715へ入力する。さらに、イベントを主催するオンラインモール10Mをモールイベント登録用ウェブページ715へ指定する。
【0100】
すると、ショップイベント登録部206は、そのオンラインショップ10Sのショップコードを参加ショップコードとして示し、入力された情報をイベント詳細情報として示し、指定されたオンラインモール10Mのモールコードを主催モールコードとして示すデータを生成し、新たなショップイベントデータ5Fとしてショップ用イベントテーブル506に記憶させる。なお、イベント詳細情報としてファイルが入力された場合は、そのファイルを所定のディレクトリへ保存し、そのファイルのパスまたはファイル名がショップイベントデータ5Fに示されるようにする。
【0101】
ショップイベントデータ5Fは、イベントの内容の変更などに応じて、適宜、更新される。
【0102】
〔ショッピング用のウェブページの配信〕
図12は、統括トップページ73の例を示す図である。図13は、モールウェブページ74の例を示す図である。図14は、ショップウェブページ75の例を示す図である。
【0103】
ショッピング用ページ配信部209は、統括ウェブサイト、各オンラインモール10Mのウェブサイト、および各オンラインショップ10Sのウェブサイトそれぞれのウェブページのファイルを、クライアント(モール用端末3M、ショップ用端末3S、または需要者用端末3C)からのリクエストに基づいて配信する。これらのウェブページには、ショッピングのためのウェブページであって、例えば次のようなものがある。
【0104】
統括ウェブサイトには、図12に示すような統括トップページ73がウェブページの1つとして設けられている。統括トップページ73は、統括ウェブサイトのルートのウェブページであって、次のようなオブジェクトによって構成される。
【0105】
所属メンバ領域73aは、オンラインモール10Mそれぞれのモール名を、それぞれに加盟するオンラインショップ10Sそれぞれのショップ名とともに、ツリー構造によって示す。モール名およびショップ名はハイパーリンクであって、モール名がクリックされると、ショッピング用ページ配信部209は、そのモール名に対応するオンラインモール10Mのウェブサイトのトップページをクライアントへ配信する。または、ショップ名がクリックされると、そのショップ名に対応するオンラインショップ10Sのウェブサイトのトップページを配信する。
【0106】
各オンラインモール10Mのモール名は、それぞれのモール属性データ5A(図5参照)に示されるモール名に基づいている。各オンラインモール10Mのウェブページへのハイパーリンクは、それぞれのモール属性データ5Aに示されるモールサイトURLに基づいている。また、各オンラインモール10Mに加盟しているオンラインショップ10Sは、加盟先テーブル504に記憶される加盟先データ5D(図9参照)によって特定することができる。
【0107】
各オンラインショップ10Sのショップ名は、それぞれのショップ属性データ5B(図6参照)に示されるモール名に基づいている。各オンラインショップ10Sのウェブページへのハイパーリンクは、それぞれのショップ属性データ5Bに示されるショップサイトURLに基づいている。
【0108】
モールニュース領域73bには、各モール属性データ5Aに示されるニュースのうちの、配信開始日時が新しいものから順に所定の件数(例えば、10件)のニュースが示される。または、配信開始日時が直近の所定の期間(例えば、直近2日間)のニュースが示される。ニュースがタイトルおよび本文によって構成される場合は、タイトルのみがモールニュース領域73bに示される。そして、タイトルにカーソルが合わされると、本文がポップアップ表示される。また、ニュース(または、そのタイトル)がクリックされると、ショッピング用ページ配信部209は、それに対応するオンラインモール10Mのウェブサイトのトップページをクライアントへ配信する。
【0109】
ショップニュース領域73cには、各ショップ属性データ5Bに示されるニュースのうちの、配信開始日時が新しいものから順に所定の件数(例えば、10件)のニュースが示される。または、配信開始日時が直近の所定の期間(例えば、直近2日間)のニュースが示される。ニュースがタイトルおよび本文によって構成される場合は、タイトルのみがショップニュース領域73cに示される。そして、タイトルにカーソルが合わされると、本文がポップアップ表示される。また、ニュース(または、そのタイトル)がクリックされると、ショッピング用ページ配信部209は、それに対応するオンラインショップ10Sのウェブサイトのトップページがクライアントへ配信する。
【0110】
新着商品領域73dには、各商品データ5C(図7参照)に示される商品または役務のうちの、提供開始日が新しいものから順に所定の数(例えば、10)の商品または役務の商品名が示される。または、提供開始日が直近の所定の期間(例えば、直近2日間)または提供開始前の商品または役務の商品名が示される。商品名がクリックされると、ショッピング用ページ配信部209は、それに対応する商品または役務を提供するオンラインショップ10Sのウェブサイトのトップページをクライアントへ配信する。
【0111】
テキストボックス73e1は、メインドメインの中のウェブページを検索するためのキーワードを入力するテキストボックスである。モール検索ボタン73e2、ショップ検索ボタン73e3、およびフリー検索ボタン73e4は、検索の実行を指令するためのボタンである。
【0112】
モール検索ボタン73e2がクリックされると、ショッピング用ページ配信部209は、テキストボックス73e1に入力されたキーワードを有するウェブページを各オンラインモール10Mのウェブサイトの中から検索し、検索結果を示すウェブページ731をクライアントへ送信する。
【0113】
ショップ検索ボタン73e3がクリックされると、ショッピング用ページ配信部209は、テキストボックス73e1に入力されたキーワードを有するウェブページを各オンラインショップ10Sのウェブサイトの中から検索し、検索結果を示すウェブページ732をクライアントへ送信する。
【0114】
フリー検索ボタン73e4がクリックされると、ショッピング用ページ配信部209は、テキストボックス73e1に入力されたキーワードを有するウェブページを各オンラインモール10Mのウェブサイトおよび各オンラインショップ10Sのウェブサイトの中から検索し、検索結果を示すウェブページ733をクライアントへ送信する。
【0115】
ウェブページ731~733には、見つかったオンラインモール10Mまたはオンラインショップ10Sそれぞれの名称(モール名またはショップ名)がハイパーリンクとして配置される。いずれかのモール名またはショップ名がクリックされると、ショッピング用ページ配信部209は、それに対応するオンラインモール10Mまたはオンラインショップ10Sのウェブサイトのトップページをクライアントへ配信する。
【0116】
マッチングボタン73g、管理ボタン73h、および掲示板ボタン73iは、オンラインショップ10Sのオペレータまたはオンラインモール10Mのオペレータが使用する。需要者用端末3Cが統括トップページ73へアクセスした際には、これらのボタンを非表示にしてもよい。
【0117】
管理ボタン73hがクリックされると、ショッピング用ページ配信部209は、モール登録ウェブページ711M、ショップ登録ウェブページ711S、商品登録ウェブページ713、加盟用ウェブページ714S、加盟用ウェブページ714M、モールイベント登録用ウェブページ715、ショップイベント登録用ウェブページ716、掲示板登録用ウェブページ717それぞれへのハイパーリンクを示すウェブページをクライアントへ送信する。掲示板ボタン73iおよびマッチングボタン73gそれぞれがクリックされた場合については、後に順次、説明する。
【0118】
上述の通り、オンラインモール用のウェブページの雛形およびオンラインショップ用のウェブページの雛形が複数ずつ用意されており、各オペレータは、これらの雛形のいずれかを使用してオンラインモール10Mまたはオンラインショップ10Sのウェブページを作成することができる。ここで、これらの雛形に基づいて作成されたウェブページの一例について説明する。
【0119】
図13に示すモールウェブページ74は、オンラインモール10M1の、オンラインモール用のある1つの雛形に基づいて作成されたトップページである。モールウェブページ74は、次のようなオブジェクトによって構成される。
【0120】
所属メンバ領域74aは、オンラインモール10M1に加盟するオンラインショップ10Sそれぞれのショップ名を示す。ショップ名がハイパーリンクである点およびショップ名およびURLがショップ属性データ5Bに基づいている点は、統括トップページ73(図12参照)の所属メンバ領域73aの場合と同様である。
【0121】
モールニュース領域74bには、オンラインモール10M1に加盟する各オンラインショップ10Sのモール属性データ5Aに示されるニュースのうちの、配信開始日時が新しいものから順に所定の件数(例えば、10件)のニュースが示される。または、配信開始日時が直近の所定の期間(例えば、直近2週間)のニュースが示される。ニュースの表示形態およびニュースがクリックされた際の処理は、モールニュース領域73bの場合と同様である。
【0122】
ショップニュース領域74cには、オンラインモール10M1に加盟する各ショップ属性データ5Bに示されるニュースのうちの、配信開始日時が新しいものから順に所定の件数(例えば、10件)のニュースが示される。または、配信開始日時が直近の所定の期間(例えば、直近2週間)のニュースが示される。ニュースの表示形態およびニュースがクリックされた際の処理は、ショップニュース領域73cの場合と同様である。
【0123】
新着商品領域74dには、オンラインモール10M1に加盟する各オンラインショップ10Sの各商品データ5C(図7参照)に示される商品または役務のうちの、提供開始日が新しいものから順に所定の数(例えば、10)の商品または役務の商品名が示される。または、提供開始日が直近の所定の期間(例えば、直近2週間)または提供開始前の商品または役務の商品名が示される。商品名がクリックされた際の処理は、新着商品領域74dの場合と同様である。
【0124】
イベント領域74eには、オンラインモール10M1のモール属性データ5Aにイベントコードが示されるイベントのうちの、開催前または開催中の1つまたは複数のイベントそれぞれの情報が示される。この情報は、このイベントコードを主催側イベントコードとして示すモールイベントデータ5E(図10参照)に示されるイベント詳細情報の一部分(例えば、イベント名)である。イベント領域74eの中からいずれかのイベントが選択されると、ショッピング用ページ配信部209は、そのイベントの情報の全部分をダイアログまたはポップアップによってクライアントに表示させる。
【0125】
テキストボックス74f1、モール検索ボタン74f2、ショップ検索ボタン74f3、およびフリー検索ボタン74f4の役割は、それぞれ、統括トップページ73のテキストボックス73e1、モール検索ボタン73e2、ショップ検索ボタン73e3、およびフリー検索ボタン73e4と同様である。ただし、統括トップページ73においては、すべてのオンラインモール10Mそれぞれのウェブサイトおよびオンラインショップ10Sそれぞれのウェブサイトが検索範囲であったが、モールウェブページ74においては、オンラインモール10M1のウェブサイトおよびオンラインモール10M1に加盟する各オンラインショップ10Sのウェブサイトに検索範囲が限定される。
【0126】
タイトル領域74gには、オンラインモール10M1のモール名および需要者へのメッセージが示される。これらの情報は、オンラインモール10M1のオペレータが雛形を使用してモールウェブページ74を作成する際に入力したものである。
【0127】
図14に示すショップウェブページ75は、オンラインショップ10S5の、オンラインショップ用のある1つの雛形に基づいて作成されたトップページである。ショップウェブページ75は、次のようなオブジェクトによって構成される。
【0128】
紹介領域75aには、オンラインショップ10S5のショップ名および需要者へのメッセージが示され、さらに、オンラインショップ10S5の印象が伝わる写真などが配置される。これらの情報は、オンラインショップ10S5のオペレータが雛形を使用してショップウェブページ75を作成する際に入力したものである。
【0129】
属性領域75bには、オンラインショップ10S5の住所、電話番号、電子メールアドレス、営業時間、および定休日などの情報が示される。これらの情報も、紹介領域75aの情報と同様、オンラインショップ10S5のオペレータが入力したものである。または、住所、電話番号、および電子メールアドレスなど一部の情報として、オンラインショップ10S5のショップ属性データ5B(図6参照)に示される情報を用いてもよい。
【0130】
ニュース領域75cには、オンラインショップ10S5のショップ属性データ5Bに示されるニュースのうちの、配信開始日時が新しいものから順に所定の件数(例えば、2件)のニュースが示される。または、配信開始日時が直近の所定の期間(例えば、直近1ヶ月間)のニュースが示される。ニュースの表示形態は、ショップニュース領域73cの場合と同様である。
【0131】
イベント領域75dには、オンラインショップ10S5のショップ属性データ5Bにイベントコードが示されるイベントのうちの、開催前または開催中のイベントの情報が示される。この情報は、このイベントコードを参加側イベントコードとして示すショップイベントデータ5F(図11参照)に示されるイベント詳細情報である。ただし、イベント詳細情報にパスまたはファイル名が示される場合は、このパスまたはファイル名に対応するファイルに示される情報が、イベント領域75dに示される。また、開催前または開催中の複数のイベントそれぞれのイベントコードがショップ属性データ5Bに示される場合は、これらのイベントそれぞれの情報がイベント領域75dに示される。
【0132】
新着商品領域75eには、オンラインショップ10S5の各商品データ5C(図7参照)に示される商品または役務のうちの、提供開始日が新しいものから順に所定の数(例えば、2つ)の商品または役務の商品名が、画像とともに示される。または、提供開始日が直近の所定の期間(例えば、直近1ヶ月間)または提供開始前の商品または役務の商品名が示される。なお、商品名がクリックされると、その商品名の商品がクライアントの仮想の買物カゴに登録されるなど、購入のための処理が行われる。
【0133】
〔電子掲示板〕
図15は、掲示板管理テーブル507の例を示す図である。
【0134】
上述の通り、掲示板ウェブサイトがメインドメインに設けられている。そして、電子掲示板72が掲示板処理部207によって提供される。
【0135】
電子掲示板72は、オンラインモール10Mおよびそれに加盟する複数のオンラインショップ10Sが情報を交換するための電子掲示板である。1つのオンラインモール10Mが複数の電子掲示板72を運営することができるので、オンラインモール10Mと加盟者のうちの一部とが一時的に情報を交換するための期間限定掲示板として電子掲示板72を使用することができる。
【0136】
サービス用データ記憶部230は、掲示板管理テーブル507を有する。掲示板管理テーブル507には、図15に示すように、電子掲示板72ごとの掲示板管理データ5Gが記憶される。掲示板管理データ5Gには、電子掲示板72に関する次の情報が示される。
【0137】
「掲示板コード」は、電子掲示板72を識別する識別子である。「掲示板名」は、電子掲示板72の名称である。「モールコード」は、電子掲示板72を運営するオンラインモール10Mのモールコードである。「ショップコード」は、電子掲示板72を使用するオンラインショップ10Sのショップコードである。「掲示板URL」は、電子掲示板72のURLである。
【0138】
掲示板管理データ5Gは、掲示板登録部208によって次のように生成され掲示板管理テーブル507に登録される。
【0139】
オンラインモール10Mのオペレータは、自分のモール用端末3Mによって、管理用ウェブサイトの掲示板登録用ウェブページ717へアクセスし、新たに開設する電子掲示板72の名称を掲示板登録用ウェブページ717に入力し、自らに加盟するオンラインショップ10Sのうち、電子掲示板72を使用させるオンラインショップ10Sを指定する。なお、統括トップページ73(図12参照)の掲示板ボタン73iをクリックすることによって、掲示板登録用ウェブページ717へアクセスすることができる。
【0140】
すると、掲示板登録部208は、電子掲示板72のための新たなディレクトリ名を含むURLを発行する。このURLによって特定される領域に電子掲示板72が設けられる。そして、そのオンラインモール10Mのモールコード、指定されたオンラインショップ10Sそれぞれのショップコード、入力された掲示板名、および発行したURLを示すデータを生成し、新たな掲示板管理データ5Gとして掲示板管理テーブル507に記憶させる。
【0141】
電子掲示板72へのアクセス権は、原則として、その電子掲示板72の掲示板管理データ5Gにモールコードが示されるオンラインモール10Mのオペレータおよびショップコードが示されるオンラインショップ10Sのオペレータのみに与えられる。
【0142】
掲示板処理部207は、電子掲示板72をオンラインモール10Mのモール用端末3Mおよびオンラインショップ10Sのショップ用端末3Sへ提供するための処理を、掲示板管理テーブル507に記憶されている掲示板管理データ5Gに基づいて行う。電子掲示板72は、電子掲示板用の公知の技術によって実現することができる。
【0143】
〔オンラインモール10Mとオンラインショップ10Sとのマッチング〕
図16は、マッチングウェブページ76の例を示す図である。図17は、オファーダイアログ77の例を示す図である。図18は、オファーデータ記憶部232の例を示す図である。図19は、応答ダイアログ781、782の例を示す図である。
【0144】
上述の通り、マッチングウェブサイトがメインドメインに設けられている。オンラインモール10Mまたはオンラインショップ10Sのオペレータは、自らに合った相手をこのウェブサイトを介して紹介してもらうことができる。
【0145】
マッチングの処理は、マッチング処理部210によって実行される。ここで、オンラインモール10M1およびオンラインショップ10S1それぞれのオペレータがこのウェブサイトを使用する場合を例に、マッチングの処理について説明する。
【0146】
(1)オンラインモール10M1からのオファー
オンラインモール10M1のオペレータは、自分のモール用端末3Mによって、図16のような、マッチングウェブサイトの中のマッチングウェブページ76へアクセスする。なお、マッチングウェブページ76へアクセスした時点において、テキストボックス76a1には何も入力されておらず、検索結果領域76bには何も示されていない。また、統括トップページ73(図12参照)においてマッチングボタン73gをクリックすることによって、マッチングウェブページ76へアクセスすることができる。
【0147】
マッチング処理部210は、オペレータがテキストボックス76a1にキーワードを入力し検索ボタン76a2をクリックすると、ショップ属性テーブル502(図6参照)の中から、入力されたキーワードが自カテゴリとして示されるショップ属性データ5Bを検索する。そして、見つかったショップ属性データ5Bそれぞれに示されるショップ名を検索結果領域76bに配置する。
【0148】
または、オペレータが自動マッチングボタン76a3をクリックすると、マッチング処理部210は、オンラインモール10M1のモール属性データ5A(図5参照)に「希望カテゴリ」として示されるカテゴリを抽出する。このようなカテゴリが複数抽出されることもある。抽出したカテゴリのいずれかが自カテゴリとして示されるショップ属性データ5Bを検索する。そして、見つかったショップ属性データ5Bそれぞれに示されるショップ名を検索結果領域76bに配置する。
【0149】
オペレータが検索結果領域76bの中からいずれかのショップ名をクリックすると、マッチング処理部210は、図17のようなオファーダイアログ77を、マッチングウェブページ76の上に重なるようにモール用端末3Mに表示させる。オファーダイアログ77のプロフィール領域77aには、クリックされたショップ名に対応するオンラインショップ10Sの情報(ショップ名、自カテゴリ、希望カテゴリ、およびショップサイトURLなど)が示される。これらの情報は、そのオンラインショップ10Sのショップ属性データ5Bに示されるものである。オペレータは、ショップサイトURLをクリックすることによって、そのオンラインショップ10Sのウェブサイトのトップページへアクセスすることができる。なお、オファーダイアログ77が表示された時点では、テキストボックス77b1には何も入力されていない。
【0150】
オペレータは、自らすなわちオンラインモール10M1への加盟をそのオンラインショップ10Sへ依頼するか否かを決め、依頼する場合は、テキストボックス77b1へメッセージを入力する。
【0151】
そして、オペレータが送信ボタン77b2をクリックすると、マッチング処理部210は、入力されたメッセージをそのオンラインショップ10Sのオペレータの電子メールアドレスへ電子メールによって送信するとともに、オファーデータ5Hを生成し、図18に示すオファーデータ記憶部232に記憶させる。
【0152】
オファーデータ5Hには、送信したメッセージ、送信日時、宛先コード、送信元コード、および応答フラグが示される。宛先コードは、そのメッセージの送信先の識別子であって、本例では、そのオンラインショップ10Sのショップコードが示される。送信元コードは、そのメッセージの送信元の識別子であって、本例では、オンラインモール10M1のモールコードが示される。応答フラグは、送信先においてそのメッセージに対する応答が行われたか否かを示すフラグであって、初期値は、未だ応答が行われていないことを意味する「0」である。
【0153】
メッセージの送信後、オファーダイアログ77が閉じ、マッチングウェブページ76が再び現われる。クローズボタン77cがクリックされた場合もオファーダイアログ77が閉じ、マッチングウェブページ76が再び現われる。オファー通知領域76cおよび送受信履歴領域76dについては、後に説明する。
【0154】
(2)オンラインショップ10S1からのオファー
一方、オンラインショップ10S1のオペレータは、自分のショップ用端末3Sによってマッチングウェブページ76へアクセスする。
【0155】
マッチング処理部210は、オペレータがテキストボックス76a1にキーワードを入力し検索ボタン76a2をクリックすると、モール属性テーブル501(図5参照)の中から、入力されたキーワードが自カテゴリとして示されるモール属性データ5Aを検索する。そして、見つかったモール属性データ5Aそれぞれに示されるモール名を検索結果領域76bに配置する。
【0156】
または、オペレータが自動マッチングボタン76a3をクリックすると、マッチング処理部210は、オンラインショップ10S1のショップ属性データ5B(図6参照)に「希望カテゴリ」として示されるカテゴリを抽出する。このようなカテゴリが複数抽出されることもある。抽出したカテゴリのいずれかが自カテゴリとして示されるモール属性データ5Aを検索する。そして、見つかったモール属性データ5Aそれぞれに示されるモール名を検索結果領域76bに配置する。
【0157】
オペレータが検索結果領域76bの中からいずれかのモール名をクリックすると、マッチング処理部210は、オファーダイアログ77を、マッチングウェブページ76の上に重なるようにショップ用端末3Sに表示させる。オファーダイアログ77のプロフィール領域77aには、クリックされたモール名に対応するオンラインモール10Mの情報(モール名、自カテゴリ、希望カテゴリ、およびモールサイトURLなど)が示される。これらの情報は、そのオンラインモール10Mのモール属性データ5Aに示されるものである。オペレータは、モールサイトURLをクリックすることによって、そのオンラインモール10Mのウェブサイトのトップページへアクセスすることができる。
【0158】
オペレータは、そのオンラインモール10Mへの加盟を希望するか否かを決め、希望する場合は、テキストボックス77b1へメッセージを入力する。
【0159】
そして、オペレータが送信ボタン77b2をクリックすると、マッチング処理部210は、入力されたメッセージをそのオンラインモール10Mのオペレータの電子メールアドレスへ電子メールによって送信するとともに、オファーデータ5Hを生成しオファーデータ記憶部232に記憶させる。
【0160】
オファーデータ5Hには、上記(1)の場合と同様、送信したメッセージ、送信日時、宛先コード、送信元コード、および応答フラグなどが示されるが、本例では、宛先コードとしてそのオンラインモール10Mのモールコードが示され、送信元コードとしてオンラインショップ10S1のショップコードが示される。
【0161】
(3)オファーの確認およびオファーへの応答
オンラインモール10M1のオペレータがマッチングウェブページ76へアクセスした際に、オファー通知領域76cには、オンラインモール10M1宛ての未応答のメッセージの一覧が配置される。具体的には、マッチング処理部210は、オンラインモール10M1のモールコードが宛先コードとして示されかつ応答フラグの値として「0」が示されるオファーデータ5Hをオファーデータ記憶部232の中から抽出する。そして、抽出したオファーデータ5Hそれぞれに示される送信日時と送信元コードに係るオンラインショップ10Sのショップ名とをオファー通知領域76cに配置する。ショップ名は、ショップ属性データ5B(図6参照)によって特定される。
【0162】
いずれかのショップ名がオファー通知領域76cの中からクリックされると、マッチング処理部210は、図19(A)のような、クリックされたショップ名に対応するメッセージの全文およびそのショップ名の情報を示す応答ダイアログ781を、マッチングウェブページ76の上に重なるようにモール用端末3Mに表示させる。
【0163】
オペレータは、そのメッセージの送信元であるオンラインショップ10Sの加盟を承諾する場合は、応答ダイアログ781の中の承諾ボタン781aをクリックする。
【0164】
すると、モール加盟処理部204は、そのオンラインショップ10Sをオンラインモール10M1へ加盟させるための処理を行う。すなわち、そのオンラインショップ10Sのショップコードを示す加盟先データ5D(図9参照)が既に加盟先テーブル504に記憶されていれば、その加盟先データ5Dへオンラインモール10M1のモールコードを追記する。未だ記憶されていなければ、オンラインモール10M1のモールコードおよびそのオンラインショップ10Sのショップコードを示すデータを新たに生成し、加盟先データ5Dとして加盟先テーブル504に記憶させる。
【0165】
その後、そのメッセージのオファーデータ5Hの応答フラグが、応答が行われたことを意味する「1」に更新される。
【0166】
または、加盟を拒否する場合は、オペレータは、拒否ボタン781bをクリックする。すると、加盟のための処理が行われることなく、そのメッセージのオファーデータ5Hの応答フラグが「1」に更新される。
【0167】
送受信履歴領域76dには、オンラインモール10M1が宛先または送信元であるメッセージの一覧が配置される。
【0168】
一方、オンラインショップ10S1のオペレータがマッチングウェブページ76へアクセスした際に、オファー通知領域76cには、オンラインショップ10S1宛ての未応答のメッセージの一覧が配置される。具体的には、マッチング処理部210は、オンラインショップ10S1のショップコードが宛先コードとして示されかつ応答フラグの値として「0」が示されるオファーデータ5Hをオファーデータ記憶部232の中から抽出する。そして、抽出したオファーデータ5Hそれぞれに示される送信日時と送信元コードに係るオンラインモール10Mのモール名とをオファー通知領域76cに配置する。モール名は、モール属性データ5A(図5参照)によって特定される。
【0169】
いずれかのモール名がオファー通知領域76cの中からクリックされると、マッチング処理部210は、図19(B)のような、クリックされたモール名に対応するメッセージの全文を示す応答ダイアログ782を、マッチングウェブページ76の上に重なるようにショップ用端末3Sに表示させる。
【0170】
オンラインショップ10S1のオペレータは、そのメッセージの送信元であるオンラインモール10M1からのオファーを受け入れる場合は、応答ダイアログ782の中の承諾ボタン782aをクリックする。
【0171】
すると、モール加盟処理部204は、そのオンラインモール10Mへオンラインショップ10S1を加盟させるための処理を行う。すなわち、オンラインショップ10S1のショップコードを示す加盟先データ5Dが既に加盟先テーブル504に記憶されていれば、その加盟先データ5Dへそのオンラインモール10Mのモールコードを追記する。未だ記憶されていなければ、そのオンラインモール10Mのモールコードおよびオンラインショップ10S1のショップコードを示すデータを新たに生成し、加盟先データ5Dとして加盟先テーブル504に記憶させる。
【0172】
その後、そのメッセージのオファーデータ5Hの応答フラグが、応答が行われたことを意味する「1」に更新される。
【0173】
または、オファーを拒否する場合は、オペレータは、拒否ボタン782bをクリックする。すると、加盟のための処理が行われることなく、そのメッセージのオファーデータ5Hの応答フラグが「1」に更新される。
【0174】
送受信履歴領域76dには、オンラインショップ10S1が宛先または送信元であるメッセージの一覧が配置される。
【0175】
〔サービス提供プログラム20の全体的な処理の流れおよび本実施形態の効果〕
図20は、サーバ2の全体的な処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【0176】
次に、サービス提供プログラム20によるサーバ2の全体的な処理の流れを、フローチャートを参照しながら説明する。
【0177】
サーバ2は、クライアント(モール用端末3M、ショップ用端末3S、または需要者用端末3C)からの要求に応じて、サービス提供プログラム20に基づいて次のように処理を行う。
【0178】
サーバ2は、あるユーザから本サービスへのオンラインモールとしての入会を要求された場合に(図20の#801でYes)、そのユーザのモール属性データ5A(図5参照)を生成しモール属性テーブル501へ登録する(#802)。または、あるユーザから本サービスへのオンラインショップとしての入会を要求された場合に(#803でYes)、そのユーザのショップ属性データ5B(図6参照)を生成しショップ属性テーブル502へ登録する(#804)。
【0179】
または、サーバ2は、オンラインショップ10Sから商品等の登録を要求された場合に(#805でYes)、その商品等の商品データ5Cを生成し商品等テーブル503へ登録する(#806)。
【0180】
または、サーバ2は、マッチングを要求された場合に(#807でYes)、要求者の希望に合う相手を検索し、提示する(#808)。すなわち、あるオンラインモール10Mが要求者であれば、そのオンラインモール10Mがマッチングウェブページ76(図16参照)にキーワードとして指定したカテゴリに合うオンラインショップ10Sを検索し、提示する。または、そのオンラインモール10Mのモール属性データ5Aに示される希望カテゴリに合うオンラインショップ10Sを検索し、提示する。一方、あるオンラインショップ10Sが要求者であれば、そのオンラインショップ10Sがマッチングウェブページ76にキーワードとして指定したカテゴリに合うオンラインモール10Mを検索し、提示する。または、そのオンラインショップ10Sのショップ属性データ5Bに示される希望カテゴリに合うオンラインモール10Mを検索し、提示する。
【0181】
または、サーバ2は、オンラインモール10Mまたはオンラインショップ10Sから加盟に関するオファーのメッセージの送信をオファーダイアログ77(図17参照)において要求された場合に(#809でYes)、そのメッセージを相手先へ送信する(#810)。
【0182】
または、サーバ2は、オンラインモール10Mまたはオンラインショップ10Sがオファーを受諾した場合に(#811でYes)、加盟のための処理を行う(#812)。すなわち、オンラインモール10Mが受諾した場合は、オファー元であるオンラインショップ10Sの加盟先データ5D(図9参照)にそのオンラインモール10Mのモールコードを追記し、または、そのモールコードおよびそのオンラインショップ10Sのショップコードを示す加盟先データ5Dを新たに生成し加盟先テーブル504に登録する。一方、オンラインショップ10Sが受諾した場合は、オファー元であるオンラインモール10Mのモールコードをそのオンラインショップ10Sの加盟先データ5Dに追記し、または、そのモールコードおよびそのオンラインショップ10Sのショップコードを示す加盟先データ5Dを新たに生成し加盟先テーブル504に登録する。
【0183】
または、サーバ2は、オンラインモール10Mからイベントの情報の登録を要求された場合に(#813でYes)、モールイベントデータ5E(図10参照)を生成しモール用イベントテーブル505に登録する(#814)。または、オンラインショップ10Sからイベントの情報の登録を要求された場合に(#815でYes)、ショップイベントデータ5F(図11参照)を生成しショップ用イベントテーブル506に登録する(#816)。
【0184】
または、サーバ2は、需要者などからショッピング用のウェブページ(例えば、統括トップページ73(図12参照)、モールウェブページ74(図13参照)、ショップウェブページ75(図14参照)など)を要求された場合に(#817でYes)、要求されたウェブページを送信する(#818)。
【0185】
そのほか、サーバ2は、データの更新および掲示板に関する処理などを、要求に応じて実行する(#819でYes、#820)。
【0186】
サーバ2は、本サービスを提供している間(#821でYes)、ステップ#801~#820の各処理を適宜、実行する。
【0187】
本実施形態によると、複数のオンラインモール10Mがサーバ2を共用するので、1つ当たりのオンラインモール10Mの構築および運用のコストを従来よりも抑えることができる。また、オンラインモール10Mとオンラインショップ10Sとの間で加盟に関するメッセージをやり取りする機能および希望のカテゴリに合う相手をマッチングする機能を提供することによって、従来よりも容易にオンラインモール10Mを構築することができる。
【0188】
〔応用例または変形例〕
本実施形態では、メッセージは、電子メールまたはオファーダイアログ77を介してやり取りされたが、SNSを介してやり取りされるようにしてもよい。この場合は、モール属性データ5Aおよびショップ属性データ5Bそれぞれに示されるSNS-IDを使用すればよい。
【0189】
本実施形態では、オンラインモール10Mおよびオンラインショップ10Sを本サービスへ入会させたが、さらに、需要者を本サービスへ入会させて需要者用アカウントを与えてもよい。この際に、需要者の電子メールアドレスおよびSNS-IDのほか需要者の興味のあるカテゴリを登録させる。そして、サーバ2は、各オンラインモール10Mのニュースおよびイベントの情報ならびに各オンラインショップ10Sのニュース、イベントの情報、および商品等の情報の中から需要者のカテゴリに合うものを需要者へ電子メールまたはSNSによって配信してもよい。SNSの例として、LINE社のLINEおよびメタ プラットフォームズ者のFacebookなどが挙げられる。
【0190】
オンラインモール10MごとのグループをSNSに用意し、所属するオンラインショップ10Sを自らのグループへ加入させてもよい。または、需要者用のグループをオンラインモール10Mごとに用意し、需要者を希望に応じて加入させてもよい。
【0191】
本実施形態では、サーバ2は、オンラインモール10Mとオンラインショップ10Sとのマッチングを行ったが、オンラインショップ10S同士のマッチングを行ってもよい。すなわち、例えば、オンラインショップ10S1にマッチする相手を、他のオンラインショップ10Sの中から検索してもよい。より具体的には、オンラインショップ10S1の希望カテゴリを自カテゴリとして有する他のオンラインショップ10Sを検索する(図6参照)。オンラインショップ10S1は、見つかった相手と連絡を取り、共同してオンラインモール10Mを新たに開設することができる。
【0192】
本実施形態では、クライアント(モール用端末3M、ショップ用端末3S、需要者用端末3C)はウェブブラウザによって本サービスを受けたが、本サービス専用のアプリケーションをクライアントにインストールし本サービスを受けるようにしてもよい。
【0193】
オンラインショップ10Sからオンラインモール10Mへ会費を支払う機能をサーバ2に設けてもよい。例えば、銀行振込、キャッシュカード、またはSNSの電子決済などによってオンラインショップ10Sからオンラインモール10Mへ会費が支払われるようにしてもよい。または、サーバ2の運営者が各オンラインショップ10Sから会費を一括に徴収し、各オンラインモール10Mへ上記の方法(銀行振込など)で支払うようにしてもよい。
【0194】
本実施形態では、サーバ2は、マッチングの処理において、オンラインモール10Mによって指定されたカテゴリ(ショップ属性データ5B(図6参照)に希望カテゴリとして示されるカテゴリまたはテキストボックス76a1にキーワードとして入力されたカテゴリ)を自カテゴリとして有するオンラインショップ10Sを検索した。しかし、検索の条件を例えば次のように広げてもよい。
【0195】
指定されたカテゴリに類似するカテゴリを自カテゴリとして有するオンラインショップ10Sをも検索してもよい。類似するカテゴリとは、同義語、類義語、上位概念、下位概念、または関連語などで表わされるカテゴリである。例えば、指定されたカテゴリが「コンビニ」であれば、「コンビニエンスストア」、「日用品店」、「小売店」、および「24時間営業」のほか各社のブランド名(「セブンイレブン」、「ローソン」など)が類似するカテゴリとして用いられる。カテゴリごとに予め、それに類似するカテゴリの辞書を用意しておき、サーバ2は、辞書に基づいて検索を行えばよい。
【0196】
オンラインショップ10Sによって指定されたカテゴリに基づいてオンラインモール10Mの検索を行う場合も同様の要領で検索を行ってもよい。
【0197】
本実施形態では、マッチングの処理において、カテゴリに基づいてオンラインモール10Mまたはオンラインショップ10Sを検索したが、他の条件に基づいて検索を行ってもよい。例えば、実店舗が所在する地域を条件としてオンラインショップ10Sを検索してもよい。または、特定の電子決済でのショッピングが可能であることを条件としてオンラインショップ10Sを検索してもよい。
【0198】
クライアントがスマートフォンである場合は、サーバ2は、統括トップページ73(図12参照)などの各ウェブページとしてスマートフォン用にデザイン等を合わせたものを配信してもよい。
【0199】
本実施形態では、オンラインモール10Mのイベント情報(図5参照)をオンラインモール10M自身のウェブページ(例えば、図13のモールウェブページ74)に掲載し、オンラインショップ10Sのイベント情報(図5参照)をオンラインショップ10S自身のウェブページ(例えば、図14のショップウェブページ75)に掲載したが、これらのイベント情報をさらに統括トップページ73に掲載してもよい。
【0200】
本実施形態では、オンラインモール10Mごとのウェブサイトのために、オンラインモール10Mごとにサブドメインを設けたが、独自ドメインを設けてもよい。または、同一のドメインまたはサブドメインの配下にオンラインモール10Mごとにディレクトリを設け、各々のディレクトリにウェブサイトを構築してもよい。オンラインショップ10Sのウェブサイトについても、同様である。
【0201】
本実施形態では、図3に示した各機能をサーバ2によって実現したが、複数のコンピュータに分散してもよい。
【0202】
その他、オンラインモールシステム1、サーバ2、モール用端末3M、ショップ用端末3S、需要者用端末3Cの全体または各部の構成、処理内容、処理順序、データベースの構成などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
【符号の説明】
【0203】
1 オンラインモールシステム
10M オンラインモール
10S オンラインショップ
204 モール加盟処理部(新規モール登録手段、更新手段、第二の更新手段)
209 ショッピング用ページ配信部(配信手段)
3C 需要者用端末(端末装置)
210 マッチング処理部(提示手段)
501 モール属性テーブル(モールアカウント記憶手段)
502 ショップ属性テーブル(ショップアカウント記憶手段)
504 加盟先テーブル(所属関係記憶手段)
【要約】      (修正有)
【課題】コストを抑えてオンラインモールを実現するオンラインモールシステム、オンラインモール運営方法及びコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】オンラインモールシステム1は、複数のオンラインモール10Mそれぞれのモールアカウントを記憶するためのモールアカウント記憶手段と、複数のオンラインモール10Mのうちの複数へ所属できる複数のオンラインショップ10Sそれぞれのショップアカウントを記憶するためのショップアカウント記憶手段と、複数のオンラインショップ10Sそれぞれと複数のオンラインモール10Mそれぞれとの所属関係を記憶する所属関係記憶手段と、を設ける。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20