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特許7269686機器制御プログラム、視聴者情報入力プログラム、管理サーバ装置、コンテンツ配信方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-26
(45)【発行日】2023-05-09
(54)【発明の名称】機器制御プログラム、視聴者情報入力プログラム、管理サーバ装置、コンテンツ配信方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/235 20110101AFI20230427BHJP
   H04N 21/24 20110101ALI20230427BHJP
   H04N 21/4722 20110101ALI20230427BHJP
   H04N 21/239 20110101ALI20230427BHJP
   H04N 21/435 20110101ALI20230427BHJP
   H04N 21/442 20110101ALI20230427BHJP
   G10K 15/02 20060101ALI20230427BHJP
   H04L 67/131 20220101ALI20230427BHJP
   H04L 67/55 20220101ALI20230427BHJP
   G06F 15/00 20060101ALN20230427BHJP
【FI】
H04N21/235
H04N21/24
H04N21/4722
H04N21/239
H04N21/435
H04N21/442
G10K15/02
H04L67/131
H04L67/55
G06F15/00 440Z
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022166599
(22)【出願日】2022-10-18
【審査請求日】2022-10-18
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519431339
【氏名又は名称】合同会社MDK
(74)【代理人】
【識別番号】100108006
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 昌弘
(72)【発明者】
【氏名】河合 大介
【審査官】鈴木 隆夫
(56)【参考文献】
【文献】特許第7156735(JP,B1)
【文献】特許第7112695(JP,B1)
【文献】特開2022-084173(JP,A)
【文献】特開2021-089511(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00-21/858
G10K 15/02
H04L 67/131
H04L 67/55
G06F 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツ配信者が使う配信者装置と、前記配信者装置が提供したコンテンツをコンテンツ視聴者に配信するコンテンツ配信サイトサーバ装置と通信を行う管理サーバ装置が実行する機器制御プログラムであって、
前記機器制御プログラムにログインしている前記コンテンツ配信者の情報を、前記コンテンツ配信サイトサーバ装置上で動作しない視聴者情報入力プログラムに送信する送信工程と、
前記コンテンツを視聴するコンテンツ視聴者が前記コンテンツ配信者に対して行った入力を示す第1の視聴者入力情報を前記コンテンツ配信サイトサーバ装置から受信する第1の視聴者入力情報受信工程と、
前記視聴者情報入力プログラムから、当該視聴者情報入力プログラムに入力した第2の視聴者入力情報を受信する第2の視聴者入力情報受信工程と、
前記第1の視聴者入力情報受信工程で受信した前記第1の視聴者入力情報又は前記第2の視聴者入力情報受信工程で受信した第2の視聴者入力情報を基に、前記コンテンツ配信者の配信者装置に、当該配信者装置が制御可能な第1の制御対象機器の第1の制御命令を前記コンテンツ配信サイトサーバ装置を介さずに、送信する第1の制御命令送信工程と
を管理サーバ装置に実行させる機器制御プログラム。
【請求項2】
前記コンテンツ配信サイトサーバ装置を介さずに前記配信者装置から、当該配信者装置が制御可能な第1の制御対象機器を示す第1の制御対象情報を受信する第1の制御対象情報受信工程と、
前記第1の制御対象情報受信工程で受信した前記第1の制御対象情報を基に、前記コンテンツ配信者に関する対価情報と前記第1の制御対象機器の動作とを対応づけて示す第1の対応情報を生成する第1の対応情報生成工程と、
を有し、
前記第1の制御命令送信工程は、
前記受信した前記第1の視聴者入力情報又は前記第2の視聴者入力情報に含まれる視聴者識別情報及び当該コンテンツ視聴者が前記コンテンツ配信者に提供した対価情報と、前記第1の対応情報生成工程で生成した前記第1の対応情報とを基に、前記第1の制御対象機器を制御する第1の制御命令を生成する
請求項1に記載の機器制御プログラム。
【請求項3】
前記第1の制御対象機器は、赤外線通信で制御する機器、又はブルートゥース(登録商標)通信で制御する機器である
請求項1に記載の機器制御プログラム。
【請求項4】
前記第1の制御命令送信工程は、
キーワードと前記第1の制御対象機器の動作との対応を示す第1のキーワード対応情報を参照して、前記第1の視聴者入力情報内に含まれる前記キーワードを特定し、当該特定されたキーワードに対応付けられた前記第1の制御対象機器の動作を基に前記第1の制御命令を生成する
請求項1に記載の機器制御プログラム。
【請求項5】
前記コンテンツ視聴者の視聴者装置から当該視聴者装置が制御可能な第2の制御対象機器を示す第2の制御対象情報を受信する第2の制御対象情報受信工程と、
前記受信した前記第1の視聴者入力情報又は前記第2の視聴者入力情報と、前記第2の制御対象情報とを基に、前記視聴者装置に、当該視聴者装置が制御可能な前記第2の制御対象機器の第2の制御命令を送信する第2の制御命令送信工程と
を前記管理サーバ装置に実行させる請求項1に記載の機器制御プログラム。
【請求項6】
前記対価情報に基づいて前記コンテンツ視聴者に課金する課金工程
を前記管理サーバ装置に実行させる請求項2に記載の機器制御プログラム。
【請求項7】
コンテンツ配信者が使う配信者装置と、前記配信者装置が提供したコンテンツをコンテンツ視聴者に配信するコンテンツ配信サイトサーバ装置と通信を行う管理サーバ装置であって、
機器制御プログラムにログインしている前記コンテンツ配信者の情報を、前記コンテンツ配信サイトサーバ装置上で動作しない視聴者情報入力プログラムに送信する送信手段と、
前記コンテンツを視聴するコンテンツ視聴者が前記コンテンツ配信者に対して行った入力を示す第1の視聴者入力情報を前記コンテンツ配信サイトサーバ装置から受信する第1の視聴者入力情報受信手段と、
前記視聴者情報入力プログラムから、当該視聴者情報入力プログラムに入力した第2の視聴者入力情報を受信する第2の視聴者入力情報受信手段と、
前記第1の視聴者入力情報受信手段で受信した前記第1の視聴者入力情報又は前記第2の視聴者入力情報受信手段で受信した第2の視聴者入力情報を基に、前記コンテンツ配信者の配信者装置に、当該配信者装置が制御可能な第1の制御対象機器の第1の制御命令を前記コンテンツ配信サイトサーバ装置を介さずに、送信する第1の制御命令送信手段と
を有する管理サーバ装置。
【請求項8】
コンテンツ配信者が提供するコンテンツを配信するコンテンツ配信サイトサーバ装置から、前記コンテンツを視聴するコンテンツ視聴者が前記コンテンツ配信者に対して行った入力を示す第1の視聴者入力情報を受信する視聴者入力情報受信工程と、
前記視聴者入力情報受信工程で受信した前記第1の視聴者入力情報、又は当該第1の視聴者入力情報以外の第2の視聴者入力情報を基に、前記コンテンツ配信者の配信者装置に、当該配信者装置が制御可能な第1の制御対象機器の第1の制御命令を送信する第1の制御命令送信工程と
を管理サーバ装置に実行させる機器制御プログラム
と連携するプログラムであって、
前記機器制御プログラムにログインしている前記コンテンツ配信者の情報を前記機器制御プログラムから取得する取得工程と、
前記取得工程で取得した情報を基に、前記コンテンツ視聴者が前記第2の視聴者入力情報を入力するための入力画面を表示する画面表示工程と、
前記入力画面を用いて前記コンテンツ視聴者が入力した前記第2の視聴者入力情報を前記機器制御プログラムに提供する提供工程と
をコンピュータに実行させる視聴者情報入力プログラム。
【請求項9】
コンテンツ配信者が提供するコンテンツを配信するコンテンツ配信サイトサーバ装置から、前記コンテンツを視聴するコンテンツ視聴者が前記コンテンツ配信者に対して行った入力を示す第1の視聴者入力情報を受信する視聴者入力情報受信工程と、
前記視聴者入力情報受信工程で受信した前記第1の視聴者入力情報、又は当該第1の視聴者入力情報以外の第2の視聴者入力情報を基に、前記コンテンツ配信者の配信者装置に、当該配信者装置が制御可能な第1の制御対象機器の第1の制御命令を送信する第1の制御命令送信工程と
を機器制御プログラムがコンピュータに実行させ、
前記機器制御プログラムにログインしている前記コンテンツ配信者の情報を前記機器制御プログラムから取得する取得工程と、
前記取得工程で取得した情報を基に、前記コンテンツ視聴者が前記第2の視聴者入力情報を入力するための入力画面を表示する画面表示工程と、
前記入力画面を用いて前記コンテンツ視聴者が入力した前記第2の視聴者入力情報を前記機器制御プログラムに提供する提供工程と
を視聴者情報入力プログラムがコンピュータに実行させる
コンテンツ配信方法。
【請求項10】
コンテンツ配信者が使う配信者装置と、前記配信者装置が提供したコンテンツをコンテンツ視聴者に配信するコンテンツ配信サイトサーバ装置と、管理サーバ装置とを用いて行うコンテンツ配信方法であって、
前記コンテンツを視聴するコンテンツ視聴者が前記コンテンツ配信者に対して行った入力を示す第1の視聴者入力情報を前記コンテンツ配信サイトサーバ装置から前記管理サーバ装置が受信する第1の視聴者入力情報受信工程と、
前記管理サーバ装置で動作する機器制御プログラムにログインしている前記コンテンツ配信者の情報を、前記コンテンツ視聴者の視聴者装置に送信する送信工程と、
前記視聴者装置が前記送信工程で取得した情報を基に、前記コンテンツ視聴者が第2の視聴者入力情報を入力するための入力画面を表示する画面表示工程と、
前記入力画面を用いて前記コンテンツ視聴者が入力した前記第2の視聴者入力情報を前記視聴者装置から前記管理サーバ装置に前記コンテンツ配信サイトサーバ装置を介さずに提供する提供工程と、
前記第1の視聴者入力情報受信工程で受信した前記第1の視聴者入力情報又は前記提供工程で受けた前記第2の視聴者入力情報を基に、前記管理サーバ装置が前記コンテンツ配信者の配信者装置に、当該配信者装置が制御可能な第1の制御対象機器の第1の制御命令を前記コンテンツ配信サイトサーバ装置を介さずに送信する第1の制御命令送信工程と、
を有するコンテンツ配信方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ配信者が提供するコンテンツをコンテンツ配信サイトから配信する場合に用いられる、機器制御プログラム、視聴者情報入力プログラム、管理サーバ装置、コンテンツ配信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、インターネットを介して例えば動画、音楽、音声といったコンテンツを配信する方法が知られている(例えば、特許文献1)。例えば、コンテンツの配信者が、デスクトップパソコンに表示されるブラウザを介してコンテンツ管理サーバにアクセスし、ビデオカメラを使用して撮影したライブ配信動画をリアルタイムにコンテンツ管理サーバにアップロードする。コンテンツの視聴者は、スマートフォンのブラウザを介してコンテンツ管理サーバにアクセスし、ライブ配信動画をリアルタイムにダウンロードして視聴する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2008-301442号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、配信者が一方的にコンテンツを提供するのみでは、配信者の意欲が高まらない。また、視聴者も配信者に対して反応することができず、配信者を応援する意欲が高まらない。配信者の意欲を高める方法の一つとして、視聴者が配信者に金銭を与えることが考えられる。しかしながら、視聴者が配信者に金銭を与えても、空間的に現金が移動するわけではない。そのため、視聴者から配信者に何らかの働きかけを行ったという実感が両者とも得られない。
【0005】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、コンテンツ配信者が提供するコンテンツをコンテンツ配信サイトから視聴者に配信する場合において、視聴者から配信者へ行った入力操作を、配信者側における現実世界の動作として現実化する、機器制御プログラム、視聴者情報入力プログラム、管理サーバ装置、コンテンツ配信方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の機器制御プログラムは、コンテンツ配信者が使う配信者装置と、前記配信者装置が提供したコンテンツをコンテンツ視聴者に配信するコンテンツ配信サイトサーバ装置と通信を行う管理サーバ装置が実行する機器制御プログラムであって、前記機器制御プログラムにログインしている前記コンテンツ配信者の情報を、前記コンテンツ配信サイトサーバ装置上で動作しない視聴者情報入力プログラムに送信する送信工程と、前記コンテンツを視聴するコンテンツ視聴者が前記コンテンツ配信者に対して行った入力を示す第1の視聴者入力情報を前記コンテンツ配信サイトから受信する第1の視聴者入力情報受信工程と、前記視聴者情報入力プログラムから、当該視聴者情報入力プログラムに入力した第2の視聴者入力情報を受信する第2の視聴者入力情報受信工程と、前記第1の視聴者入力情報受信工程で受信した前記第1の視聴者入力情報又は前記第2の視聴者入力情報受信工程で受信した第2の視聴者入力情報を基に、前記コンテンツ配信者の配信者装置に、当該配信者装置が制御可能な第1の制御対象機器の第1の制御命令を前記コンテンツ配信サイトサーバ装置を介さずに、送信する第1の制御命令送信工程とを管理サーバ装置に実行させる。
【0007】
好適には、前記コンテンツ配信サイトサーバ装置を介さずに前記配信者装置から、当該配信者装置が制御可能な第1の制御対象機器を示す第1の制御対象情報を受信する第1の制御対象情報受信工程と、前記第1の制御対象情報受信工程で受信した前記第1の制御対象情報を基に、前記コンテンツ配信者に関する対価情報と前記第1の制御対象機器の動作とを対応づけて示す第1の対応情報を生成する第1の対応情報生成工程と、を有し、前記第1の制御命令送信工程は、前記受信した前記第1の視聴者入力情報又は前記第2の視聴者入力情報に含まれる視聴者識別情報及び当該コンテンツ視聴者が前記コンテンツ配信者に提供した対価情報と、前記第1の対応情報生成工程で生成した前記第1の対応情報とを基に、前記第1の制御対象機器を制御する第1の制御命令を生成する。
【0008】
好適には、前記第1の制御対象機器は、赤外線通信で制御する機器、又はブルートゥース(登録商標)通信で制御する機器である。
【0009】
好適には、前記第1の制御命令送信工程は、キーワードと前記第1の制御対象機器の動作との対応を示す第1のキーワード対応情報を参照して、前記視聴者入力情報内に含まれる前記キーワードを特定し、当該特定されたキーワードに対応付けられた前記第1の制御対象機器の動作を基に前記第1の制御命令を生成する。
【0010】
好適には、前記視聴者装置から当該視聴者装置が制御可能な第2の制御対象機器を示す第2の制御対象情報を受信する第2の制御対象情報受信工程と、前記受信した前記第1の視聴者入力情報又は前記第2の視聴者入力情報と、前記第2の制御対象情報とを基に、前記コンテンツ視聴者の視聴者装置に、当該視聴者装置が制御可能な前記第2の制御対象機器の第2の制御命令を送信する第2の制御命令送信工程とを前記管理サーバ装置に実行させる。
【0011】
好適には、前記対価情報に基づいて前記コンテンツ視聴者に課金する課金工程
を前記管理サーバ装置に実行させる。
【0012】
本発明の管理サーバ装置は、コンテンツ配信者が使う配信者装置と、前記配信者装置が提供したコンテンツをコンテンツ視聴者に配信するコンテンツ配信サイトサーバ装置と通信を行う管理サーバ装置であって、機器制御プログラムにログインしている前記コンテンツ配信者の情報を、前記コンテンツ配信サイトサーバ装置上で動作しない視聴者情報入力プログラムに送信する送信手段と、前記コンテンツを視聴するコンテンツ視聴者が前記コンテンツ配信者に対して行った入力を示す第1の視聴者入力情報を前記コンテンツ配信サイトから受信する第1の視聴者入力情報受信手段と、前記視聴者情報入力プログラムから、当該視聴者情報入力プログラムに入力した第2の視聴者入力情報を受信する第2の視聴者入力情報受信手段と、前記第1の視聴者入力情報受信手段で受信した前記第1の視聴者入力情報又は前記第2の視聴者入力情報受信手段で受信した第2の視聴者入力情報を基に、前記コンテンツ配信者の配信者装置に、当該配信者装置が制御可能な第1の制御対象機器の第1の制御命令を前記コンテンツ配信サイトサーバ装置を介さずに、送信する第1の制御命令送信手段とを有する。
【0013】
本発明の視聴者情報入力プログラムは、コンテンツ配信者が提供するコンテンツを配信するコンテンツ配信サイトサーバ装置から、前記コンテンツを視聴するコンテンツ視聴者が前記コンテンツ配信者に対して行った入力を示す第1の視聴者入力情報を受信する視聴者入力情報受信工程と、前記受信工程で受信した前記第1の視聴者入力情報、又は当該第1の視聴者入力情報以外の第2の視聴者入力情報を基に、前記コンテンツ配信者の配信者装置に、当該配信者装置が制御可能な第1の制御対象機器の第1の制御命令を送信する第1の制御命令送信工程とを管理サーバ装置に実行させる機器制御プログラムと連携するプログラムであって、前記機器制御プログラムにログインしている前記コンテンツ配信者の情報を前記機器制御プログラムから取得する取得工程と、前記取得工程で取得した情報を基に、前記視聴者が前記第2の視聴者入力情報を入力するための入力画面を表示する画面表示工程と、前記入力画面を用いて前記視聴者が入力した前記第2の視聴者入力情報を前記機器制御プログラムに提供する提供工程とをコンピュータに実行させる。
【0014】
本発明のコンテンツ配信方法は、コンテンツ配信者が提供するコンテンツを配信するコンテンツ配信サイトサーバ装置から、前記コンテンツを視聴するコンテンツ視聴者が前記コンテンツ配信者に対して行った入力を示す第1の視聴者入力情報を受信する視聴者入力情報受信工程と、前記受信工程で受信した前記第1の視聴者入力情報、又は当該第1の視聴者入力情報以外の第2の視聴者入力情報を基に、前記コンテンツ配信者の配信者装置に、当該配信者装置が制御可能な第1の制御対象機器の第1の制御命令を送信する第1の制御命令送信工程とを機器制御プログラムがコンピュータに実行させ、前記機器制御プログラムにログインしている前記コンテンツ配信者の情報を前記機器制御プログラムから取得する取得工程と、前記取得工程で取得した情報を基に、前記視聴者が前記第2の視聴者入力情報を入力するための入力画面を表示する画面表示工程と、前記入力画面を用いて前記視聴者が入力した前記第2の視聴者入力情報を前記機器制御プログラムに提供する提供工程とを視聴者情報入力プログラムがコンピュータに実行させる。
【0015】
本発明のコンテンツ配信方法は、コンテンツ配信者が使う配信者装置と、前記配信者装置が提供したコンテンツをコンテンツ視聴者に配信するコンテンツ配信サイトサーバ装置と、管理サーバ装置とを用いて行うコンテンツ配信方法であって、前記コンテンツを視聴するコンテンツ視聴者が前記コンテンツ配信者に対して行った入力を示す第1の視聴者入力情報を前記コンテンツ配信サイトサーバ装置から前記管理サーバ装置が受信する第1の視聴者入力情報受信工程と、前記管理サーバ装置で動作する機器制御プログラムにログインしている前記コンテンツ配信者の情報を、前記コンテンツ視聴者の視聴者装置に送信する送信工程と、前記視聴者装置が前記送信工程で取得した情報を基に、前記視聴者が第2の視聴者入力情報を入力するための入力画面を表示する画面表示工程と、前記入力画面を用いて前記視聴者が入力した前記第2の視聴者入力情報を前記視聴者装置から前記サーバ管理装置に前記コンテンツ配信サイトサーバ装置を介さずに提供する提供工程と、前記第1の視聴者入力情報受信工程で受信した前記第1の視聴者入力情報又は前記提供工程で受けた前記第2の視聴者入力情報を基に、前記管理サーバ装置が前記コンテンツ配信者の配信者装置に、当該配信者装置が制御可能な第1の制御対象機器の第1の制御命令を前記コンテンツ配信サイトサーバ装置を介さずに送信する第1の制御命令送信工程と、を有する。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、コンテンツ配信者が提供するコンテンツをコンテンツ配信サイトから視聴者に配信する場合において、視聴者から配信者へ行った入力操作を、配信者側における現実世界の動作として現実化する、機器制御プログラム、視聴者情報入力プログラム、管理サーバ装置、コンテンツ配信方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は、本発明の第1実施形態に係るコンテンツ提供システムの全体構成図である。
図2図2は、図1に示す配信者装置の機能ブロック図である。
図3図3は、図1に示す管理サーバ装置の機能ブロック図である。
図4図4は、動画配信サイトサーバ装置の動作例を説明するためのフロチャートである。
図5図5は、本発発明の第1実施形態のコンテンツ提供システム1の各種登録処理を説明するためのフローチャートである。
図6図6は、本発明の第1実施形態の視聴者情報入力プログラムPRG2の機能を示すフローチャートである。
図7図7は、本発明の第1実施形態のコンテンツ提供システムの全体動作例を説明するためのフロチャートである。
図8図8は、本発明の第2実施形態に係るコンテンツ提供システムの構成図である。
図9図9は、本発明の第2実施形態のコンテンツ提供システム1の動作例を説明するためのフロチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1は、本発明の実施形態に係るコンテンツ提供システム1の全体構成図である。
図1に示すように、コンテンツ提供システム1は、動画配信サイトサーバ装置11,視聴者装置13,配信者装置15,管理サーバ装置21を用いてサービスを提供する。
【0019】
コンテンツ提供システム1は、コンテンツ配信者が配信者装置15を用いて提供するコンテンツをコンテンツ配信サイトが運営する動画配信サイトサーバ装置11から、視聴者の視聴者装置13に配信する。
コンテンツ提供システム1では、管理サーバ装置21が動画配信サイトサーバ装置11から、視聴者23が視聴者装置13を用いて行った配信者25への視聴者入力情報を受信し、これを基に配信者25の周囲にある第1の制御対象機器39を制御する。
【0020】
視聴者装置13及び配信者装置15は、スマートフォン、パーソナルコンピュータ等である。
動画配信サイトサーバ装置11が提供するコンテンツは、動画以外、音声等のその他のデータであってもよい。
【0021】
以下、各装置の機能について詳細に説明する。
[動画配信サイトサーバ装置11]
動画配信サイトサーバ装置11は、動画配信サイトの運営者が管理する装置である。
動画配信サイトサーバ装置11は、配信者25が配信者装置15を用いて送信したコンテンツデータを受信して記憶する。
動画配信サイトサーバ装置11は、記憶したコンテンツデータを、視聴者23が視聴者装置13を操作したアクセスに応じて当該視聴者装置13に送信する。
視聴者装置13は、動画配信サイトサーバ装置11から受信したコンテンツデータに応じた動画やオーディオの出力行う。
【0022】
動画配信サイトサーバ装置11は、コンテンツデータに応じて視聴する視聴者23の操作に応じて入力された第1の視聴者入力情報を受信し、これを記憶する。
また、当該第1の視聴者入力情報は、対価情報やコメント情報等の視聴者23が視聴者装置13を用いて、配信者25に向けて提供した入力操作に関する情報である。
当該第1の視聴者入力情報は、第1の視聴者識別情報、並びに当該視聴者が提供したチップ情報及びギフト情報等の対価情報と、コメント情報等である。
また、当該第1の視聴者入力情報には、視聴者識別情報と、配信者識別情報とが含まれる。
【0023】
動画配信サイトサーバ装置11は、管理サーバ装置21からの要求(アクセス)に応じて第1の視聴者入力情報を提供する。
【0024】
動画配信サイトサーバ装置11は、第1の視聴者入力情報内に対価情報がある場合には、その対価の支払い視聴者23から受けると共に、配信者25に支払う処理を行ってもよい。
【0025】
[配信者装置15]
配信者装置15は、配信者25によって使用される。
図2は、図1に示す配信者装置15の機能ブロック図である。
図2に示すように、配信者装置15は、例えば、ディスプレイ51,カメラ52,操作部53,通信部55,ブルートゥース(登録商標)通信部57,メモリ59及び処理部61を有する。
【0026】
ディスプレイ51は、処理部61からの信号に基づいた画像を表示する。
カメラ52は、撮像対象を撮像する。本従業員では、配信者25が自らを含む動画をカメラ52で撮像し、これを動画配信サイトサーバ装置11を介して視聴者装置13に送信する。
【0027】
操作部53は、タッチパネル、キーボードやマウス等の操作手段である。
通信部55は、動画配信サイトサーバ装置11及び管理サーバ装置21と通信を行う。
ブルートゥース(登録商標)通信部57は、赤外線コントローラ19とブルートゥース(登録商標)通信を行う。
メモリ59は、処理部61が実行する配信者プログラムPRG11を記憶する。
処理部61は、メモリ59に記憶された配信者プログラムPRG11を実行して、本実施形態で規定する配信者装置15の処理を行う。
【0028】
処理部61は、ユーザによる操作部53の操作に応じて、通信部55を介して管理サーバ装置21にアクセスして、配信者プログラムPRG11をダウンロードしてメモリ59に記憶する。
処理部61は、カメラ52で接続されたコンテンツデータを動画配信サイトサーバ装置11に送信(アップロード)する。コンテンツデータには、動画及び音声が含まれる。
【0029】
処理部61は、通信部55を介して管理サーバ装置21から第1の制御命令を受信すると、当該第1の制御命令に基づいて、ブルートゥース(登録商標)通信部57を介した赤外線コントローラ19との通信を行う。
赤外線コントローラ19は、ブルートゥース(登録商標)通信で配信者装置15から受信した第1の制御命令を変換して赤外線通信で前記赤外線通信で制御する第1の制御対象機器39に送信する。
赤外線コントローラ19は、電源コンセント、エアコン、テレビ等の第1の制御対象機器39を赤外線通信で制御する。
【0030】
また、処理部61は、管理サーバ装置21からの第1の制御命令に基づいて、ブルートゥース(登録商標)通信部57を介して、ブルートゥース(登録商標)通信で制御する第1の制御対象機器38を制御してもよい。
【0031】
[管理サーバ装置21]
管理サーバ装置21は、動画配信サイトサーバ装置11の運営者と別の事業者によって使用される。
管理サーバ装置21は、動画配信サイトサーバ装置11から、視聴者23が視聴者装置13を用いて行った配信者25への第1の視聴者入力情報を受信し、これを基に配信者25の周囲にある第1の制御対象機器39を制御する。
また、管理サーバ装置21は、視聴者装置13からの第2の視聴者入力情報を受信し、これを基に配信者25の周囲にある第1の制御対象機器39を制御する。
【0032】
図3は、図1に示す管理サーバ装置21の機能ブロック図である。
図3に示すように、管理サーバ装置21は、例えば、通信部75,メモリ79及び処理部81を有する。
【0033】
通信部75は、視聴者装置13、配信者装置15及び動画配信サイトサーバ装置11と通信を行う。
メモリ79は、処理部81が実行する機器制御プログラムPRG1及び視聴者情報入力プログラムPRG2を記憶する。なお、機器制御プログラムPRG1及び視聴者情報入力プログラムPRG2の機能を、1つ又は3つ以上のプログラムで実現してもよい。
処理部81は、メモリ79に記憶された機器制御プログラムPRG1を実行して、本実施形態で規定する管理サーバ装置21の処理を行う。
【0034】
処理部81は、動画配信サイトサーバ装置11から第1及び第2の視聴者入力情報を受信すると、これをメモリ79に記憶する。
処理部81は、当該第1及び第2の視聴者入力情報を基に、配信者装置15が制御可能な第1の制御対象機器の第1の制御命令を生成する。
処理部81は、当該第1の制御命令を、通信部75を介して配信者装置15に送信する。
【0035】
処理部81は、配信者装置15からの要求に応じて、配信者25を登録して、当該配信者25の配信者装置15に配信者プログラムPRG11をインストールさせる。
また、 処理部81は、視聴者装置13からの要求に応じて、視聴者23を登録して、当該視聴者23の視聴者装置13に視聴者情報入力プログラムPRG21をインストールさせる。
処理部81は、機器制御プログラムPRG1の機能を基に以下の処理を行う。
すなわち、処理部81は、配信者装置15から受信した当該配信者装置が制御可能なローカル機器を示す第1の制御対象情報を受信し、これをメモリ79に記憶する。
処理部81は、当該第1の制御対象情報を基に、第1の制御命令を生成する。
【0036】
第1及び第2の視聴者入力情報報には、視聴者識別情報と、当該視聴者が提供した対価情報及びコメントとが含まれている。
メモリ79には、対価情報と前記第1の制御対象機器の動作とを対応づけて示す第1の対応情報が記憶されている。
処理部81は、当該第1の対応情報にさらに基づいて、第1の制御命令を生成する。
【0037】
処理部81は、事前に配信者装置15と通信を行い、配信者装置15が通信可能な第1の制御対象機器39及び第1の制御対象機器38に関する情報を取得し、当該情報を基に、第1の対応情報を生成してメモリ79に記憶する。
【0038】
本実施形態において、第1の制御対象機器は、赤外線通信で制御する機器、又はブルートゥース(登録商標)通信で制御する機器である。
【0039】
メモリ79には、キーワードと第1の制御対象機器の動作との対応を示す第1のキーワード対応表を記憶している。
処理部81は、当該第1のキーワード対応表を参照して、受信した第1及び第2の視聴者入力情報内のコメントに含まれる前記キーワードを特定し、当該特定されたキーワードに対応付けられた第1の制御対象機器の動作を基に第1の制御命令を生成する。
【0040】
処理部81は、第1及び第2の視聴者入力情報内に含まれる当該視聴者が提供したチップ額の総額を算出し、複数の視聴者のチップ総額に応じた順序で前記視聴者に関する画像を表示する第1の制御命令を生成してもよい。
【0041】
処理部81は、視聴者情報入力プログラムPRG2の機能を基に以下の処理を行う。
視聴者情報入力プログラムPRG2は、機器制御プログラムPRG1と連携して本実施形態で記載する処理を行う。
すなわち、処理部81は、機器制御プログラムPRG1にログインしている配信者25(配信者装置15)の情報を機器制御プログラムPRG1から取得する。
処理部81は、当該取得した情報を基に、視聴者23が第2の視聴者入力情報を入力するための入力画面を視聴者装置13に表示する処理を行う。
【0042】
処理部81は、当該入力画面を用いて視聴者23が入力した第2の視聴者入力情報を機器制御プログラムPRG1に提供する。
【0043】
処理部81は、視聴者情報入力プログラムPRG2を基に、視聴者23が配信者25に提供した対価の全部又は一部を、配信者25に支払う処理を行う。
これにより、動画配信サイトサーバ装置11を介さずに、視聴者23からの対価を配信者25に支払うことが可能になる。
【0044】
本実施形態では、以下のような動作を行う。
配信者装置15は、チップ額またはギフトに対する対価に応じて、管理サーバ装置21が提供する配信者プログラムPRG11が入っているデバイス(パソコンやスマートフォン)である配信者装置15のBluetoothアダプタ経由で赤外線リモコンの学習した電波を発信する赤外線コントローラ19にBluetoothコマンドを送信し、赤外線コントローラ19が第1の制御対象機器39を制御する。例えば、赤外線 電源のON や OFFの制御を行う。
【0045】
赤外線コントローラ19は、赤外線リモコンが学習された電波を第1の制御対象機器39に電波送信する。
【0046】
例えば、ライブ配信サイトで配信者Aに見ている人から チップ(100円相当のポイント)または ギフト(100円相当のキャンディ)がプレゼントされると 配信者Aの周囲にある 赤外線リモコンで動く機器のスイッチがONになり プログラムで指定してある秒数で停止する。
【0047】
赤外線コントローラ19で制御するコンセントを利用するとコンセントに刺している家電 (例:サーキュレーター等)が指定の秒数動く。
また Bluetoothコントロールで動く機器も同じくチップで指定された秒数動く。
例えば、100Tipで5秒の動作の場合 100Tipで5秒 おもちゃが動く 等である。
【0048】
例えば、チャットのメッセージ内 の決まった文字に反応して 配信者周囲の機器を動かすことが出来る。キーワードが「おはよう」の場合 コメント:「おはようございます」で 周囲の機器を動かす等である。
また、チップを入れてくれた人の総額順に並び変えを配信者側のアプリに表示する。また、チップ額個人累計での称号表示 例:1000円=男前 5000円=王子 等がある。
【0049】
処理部81は、動画配信サイトサーバ装置11から受信した視聴者入力情報内に対価情報がある場合には、その対価の支払い視聴者23から受けると共に、配信者25に支払う処理を行ってもよい。当該対価処理は、動画配信サイトサーバ装置11による対価処理とは別に行われる。
【0050】
以下、図1に示すコンテンツ提供システム1の動作例を説明する。
[動画配信サイトサーバ装置11]
図4は、動画配信サイトサーバ装置11の動作例を説明するためのフロチャートである。
図4に示す各ステップについて説明する。
【0051】
ステップST11:
動画配信サイトサーバ装置11は、コンテンツデータに応じて視聴する視聴者23の操作に応じて入力された第1の視聴者入力情報を視聴者装置13から受信すると、ステップST12に進む。
【0052】
ステップST12:
動画配信サイトサーバ装置11は、ステップST11で受信した第1の視聴者入力情報を記憶する。
【0053】
ステップST13:
動画配信サイトサーバ装置11は、管理サーバ装置21から、第1の視聴者入力情報要求を受けると、ステップST14に進む。
【0054】
ステップST14:
動画配信サイトサーバ装置11は、視聴者入力情報要求を基に、指定された視聴者に係る第1の視聴者入力情報を、管理サーバ装置21に送信する。
管理サーバ装置21の処理部81は、動画配信サイトサーバ装置11から第1の視聴者入力情報を受信すると、これをメモリ79に記憶する。
【0055】
[登録処理]
図5は、第1実施形態のコンテンツ提供システム1の各種登録処理を説明するためのフローチャートである。
ステップST21:
配信者装置15からのダウンロード要求に応じて、管理サーバ装置21が配信者装置15に配信者プログラムPRG11をインストールさせる。それに伴い、機器制御プログラムPRG1に、配信者装置15(配信者25)が登録される。
【0056】
ステップST22:
ステップST21の登録により、配信者装置15が、機器制御プログラムPRG1を介して視聴者情報入力プログラムPRG2の機能を利用可能となるように登録を行う。
【0057】
ステップST23:
配信者装置15は、配信者プログラムPRG11の機能に基づいて、通信可能な(API連携可能な)第1の制御対象機器39及び第2の制御対象機器38の情報を管理サーバ装置21に送信する。
管理サーバ装置21は、当該情報を、機器制御プログラムPRG1で利用可能に登録する。
【0058】
ステップST24:
視聴者装置13からのダウンロード要求に応じて、管理サーバ装置21が視聴者装置13に視聴者情報入力プログラムPRG21をインストールさせる。それに伴い、視聴者情報入力プログラムPRG2に、視聴者装置13(視聴者23)が登録される。
【0059】
ステップST25:
管理サーバ装置21は、視聴者情報入力プログラムPRG2機能に応じて、視聴者装置13が対価に関する操作を行い、その対価情報を含む第2の視聴者入力情報を機器制御プログラムPRG1が受けて、第2の制御対象機器38及び第1の制御対象機器39の第1の制御命令を作成し、配信者装置15に送信する。
このとき、処理部81は、視聴者情報入力プログラムPRG2機能により、機器制御プログラムPRG1にログインしている配信者25(配信者装置15)の情報を機器制御プログラムPRG1から取得する(図6のステップST31)。
処理部81は、視聴者情報入力プログラムPRG2機能により、当該取得した情報を基に、視聴者23が第2の視聴者入力情報を入力するための入力画面を視聴者装置13に表示する処理を行う(図6のステップST32)。
処理部81は、視聴者情報入力プログラムPRG2機能により、当該入力画面を用いて視聴者23が入力した第2の視聴者入力情報を機器制御プログラムPRG1に提供する(図6のステップST33)。
【0060】
また、管理サーバ装置21は、動画配信サイトサーバ装置11から第1の視聴者入力情報を機器制御プログラムPRG1が受けて、第2の制御対象機器38及び第1の制御対象機器39の第1の制御命令を作成し、配信者装置15に送信する。
【0061】
[全体動作]
図7は、本発明の第1実施形態のコンテンツ提供システム1の全体動作例を説明するためのフロチャートである。
図7に示す各ステップについて説明する。
【0062】
ステップST41:
管理サーバ装置21の処理部81は、メモリ79から読み出した第1又は第2の視聴者入力情報を基に、配信者装置15が制御可能な第1の制御対象機器39を制御するための第1の制御命令を生成する。
メモリ79には、前述した処理で取得した第1又は第2の視聴者入力情報が記憶されている。
このとき、処理部81は、メモリ79から読み出した、チップ情報と第1の制御対象機器39の動作とを対応づけて示す第1の対応情報をさらに用いて第1の制御命令を生成する。
また、処理部81は、メモリ79から読み出した、配信者装置15が制御可能なローカル機器を示す第1の制御対象情報をさらに用いて第1の制御命令を生成する。
【0063】
また、処理部81は、メモリ79から読み出した、キーワードと第1の制御対象機器の動作との対応を示す第1のキーワード対応表を参照して、動画配信サイトサーバ装置11から受信した視聴者入力情報内に含まれる前記キーワードを特定し、当該特定されたキーワードに対応付けられた第1の制御対象機器の動作を基に第1の制御命令を生成する。
【0064】
処理部81は、記視聴者入力情報内に含まれる当該視聴者が提供したチップ額の総額を算出し、複数の視聴者のチップ総額に応じた順序で前記視聴者に関する画像を表示する第1の制御命令を生成してもよい。
【0065】
ステップST42:
管理サーバ装置21の処理部81は、ステップST41で生成した第1の制御命令を、通信部75を介して配信者装置15に送信する。
【0066】
ステップST43:
配信者装置15の処理部61は、ステップST42で通信部55を介して管理サーバ装置21から第1の制御命令を受信すると、当該第1の制御命令に基づいて、ブルートゥース(登録商標)通信部57を介した赤外線コントローラ19との通信を行う。
【0067】
ステップST44:
赤外線コントローラ19は、ステップST43でブルートゥース(登録商標)通信で配信者装置15から受信した第1の制御命令を変換して赤外線制御命令を生成し、これを赤外線通信で第1の制御対象機器39に送信する。
【0068】
ステップST45:
第1の制御対象機器39は、ステップST44で配信者装置15から受信した赤外線制御命令に応じた動作を行う。
【0069】
以上説明したように、コンテンツ提供システム1によれば、機器制御プログラムPRG1の機能により、動画配信サイトサーバ装置11を介して配信者装置15が配信しているコンテンツを視聴する視聴者23による視聴者装置13の入力操作に応じて、配信者25宅にある第1の制御対象機器39を制御することができる。
【0070】
コンテンツ提供システム1によれば、機器制御プログラムPRG1の他に、視聴者情報入力プログラムPRG2を備えることで、視聴者23が動画配信サイトサーバ装置11を介さずに管理サーバ装置21に対価を提供し、その対価に応じた報酬を配信者25に支払うことができる。これにより、動画配信サイトサーバ装置11の管理を受けずに、視聴者23から配信者25に対価を提供できる。
【0071】
また、コンテンツ提供システム1によれば、第1の制御対象機器39が赤外線通信で制御される機器であっても、管理サーバ装置21が生成する第1の制御命令をブルートゥース(登録商標)通信で赤外線コントローラ19に送信し、赤外線コントローラ19で第1の制御対象機器39の動作を制御することができる。
【0072】
また、コンテンツ提供システム1によれば、動画配信サイトサーバ装置11による視聴者23に対してのコンテンツ配信サービスに加えて、管理サーバ装置21による第1の制御対象機器39及び第2の制御対象機器38の遠隔操作のサービスを追加で行うことができ、エンターテイメント性を高めることができる。
【0073】
本実施形態によれば、視聴者23は、自らが提供した対価に応じた効果を、配信者25の周りにある第1の制御対象機器39の動作や、視聴者23の周りにある第3の制御対象機器139の動作として知ることができ、対価の提供による効果を感じやすくなる。
【0074】
]
<第2実施形態>
上述した第1実施形態では、管理サーバ装置21が、動画配信サイトサーバ装置11から、視聴者23が視聴者装置13を用いて行った配信者25への視聴者入力情報を受信し、これを基に配信者25の周囲にある第1の制御対象機器39を制御する場合を説明した。
本実施形態は、第1実施形態の機能に加えて、以下の機能を備えている。
【0075】
図8は、本発明の第2実施形態に係るコンテンツ提供システムの構成図である。
本実施形態では、管理サーバ装置2が視聴者入力情報を基に、視聴者23の周囲にある第3の制御対象機器139の制御も行う。
【0076】
管理サーバ装置21は、視聴者23の登録と、視聴者情報入力プログラムPRG21及び視聴者機器制御プログラムPRG3を視聴者装置13にインストールさせる。
管理サーバ装置21は、視聴者装置13から視聴者情報入力プログラムPRG21及び配信者プログラムPRG11の機能を基に受信した視聴者装置13が制御可能な第2の制御対象機器138,139を示す第2の制御対象情報を取得する。
【0077】
管理サーバ装置21は、受信した第1又は第2の視聴者入力情報と、第2の制御対象情報とを基に、視聴者23の視聴者装置13、当該視聴者装置13が制御可能な第2の制御対象機器138,139の第2の制御命令を生成して、視聴者装置13に送信する。
【0078】
管理サーバ装置21は、対価情報と第2の制御対象機器138,139の動作とを対応づけて示す第2の対応情報にさらに基づいて第2の制御命令を生成する。
【0079】
以下、本実施形態のコンテンツ提供システム1の視聴者23宅の第3の制御対象機器139の制御に係る動作を説明する。
図9は、本発明の第2実施形態のコンテンツ提供システム1の動作例を説明するためのフロチャートである。
図9に示す各ステップについて説明する。
【0080】
ステップST51:
管理サーバ装置21の処理部81は、メモリ79から読み出した第1又は第2の視聴者入力情報を基に、配信者装置15が制御可能な視聴者23宅の第3の制御対象機器139を制御するための第2の制御命令を生成する。
このとき、処理部81は、メモリ79から読み出した、チップ情報と第3の制御対象機器139の動作とを対応づけて示す第2の対応情報をさらに用いて第2の制御命令を生成する。
また、処理部81は、メモリ79から読み出した、視聴者装置13が制御可能なローカル機器を示す第2の制御対象情報をさらに用いて第2の制御命令を生成する。
【0081】
また、処理部81は、メモリ79から読み出した、キーワードと第2の制御対象機器138,139の動作との対応を示す第2のキーワード対応表を参照して、動画配信サイトサーバ装置11から受信した第1又は第2の視聴者入力情報内に含まれる前記キーワードを特定し、当該特定されたキーワードに対応付けられた第2の制御対象機器138,139の動作を基に第3の制御命令を生成する。
【0082】
ステップST52:
管理サーバ装置21の処理部81は、ステップST51で生成した第2の制御命令を、通信部75を介して視聴者装置13に送信する。
このとき、処理部81は、第2の制御対象機器138,139と、第1の制御対象機器38,39との間で動作が同期するように第2の制御命令を視聴者装置13に送信してもよい。
【0083】
ステップST53:
視聴者装置13は、ステップST52で管理サーバ装置21から第2の制御命令を受信すると、当該第2の制御命令に基づいて、ブルートゥース(登録商標)通信部を介した赤外線コントローラ119との通信を行う。
【0084】
ステップST54:
赤外線コントローラ119は、ステップST53でブルートゥース(登録商標)通信で視聴者装置13から受信した第2の制御命令を変換して赤外線制御命令を生成し、これを赤外線通信で第2の制御対象機器139に送信する。第2の制御対象機器138は、配信者装置15から直接制御される。
【0085】
ステップST55:
第2の制御対象機器139は、ステップST54で視聴者装置13から受信した赤外線制御命令に応じた動作を行う。
【0086】
以上説明したように、本実施形態のコンテンツ提供システム1によれば、動画配信サイトサーバ装置11を介して配信者装置15が配信しているコンテンツを視聴する視聴者23による視聴者装置13の入力操作に応じて、視聴者23宅にある第2の制御対象機器138,139を制御することができる。
【0087】
また、本実施形態のコンテンツ提供システム1によれば、第3の制御対象機器139が赤外線通信で制御される機器であっても、管理サーバ装置21が生成する第3の制御命令をブルートゥース(登録商標)通信で赤外線コントローラ19に送信し、赤外線コントローラ19で第3の制御対象機器139の動作を制御することができる。
【0088】
上述した実施形態では、視聴者装置13や配信者装置15やが動画配信サイトサーバ装置11から第1・第3の制御命令を受信して、赤外線コントローラ19,119を介して第1の制御対象機器39又は第3の制御対象機器139や、第2の制御対象機器38又は第4の制御機器を制御する場合を例示した。なお、本発明では、視聴者装置13や配信者装置15とば別の通信機器(ビューワー機器等)を用いて、当該制御を行ってもよい。
この場合には、当該通信機器が、動画配信サイトサーバ装置11から直接、又は視聴者装置13や配信者装置15を介して第1・第3の制御命令を受信して、これを基に赤外線コントローラ19,119を介して第1の制御対象機器39又は第3の制御対象機器139や、第2の制御対象機器38又は第4の制御機器を制御する。
【0089】
動画配信サイトサーバ装置11、視聴者装置13、配信者装置15及び管理サーバ装置21の間での通信に用いられるネットワークとして、限定されないが、例えば、インターネット、イントラネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、有線通信網、無線通信網、テレビ通信網、衛星通信網、音響による通信といった種々の通信経路が挙げられる。
【0090】
動画配信サイトサーバ装置11、視聴者装置13、配信者装置15及び管理サーバ装置21として、限定されないが、例えば、分散型コンピュータ、サーバ用コンピュータ、デスクトップパソコン、スマートフォン、携帯情報端末、ラップトップパソコン、タブレットパソコン、テレビ、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
【0091】
各装置に内蔵されるメモリの種類として、限定されないが、例えば、読み出し専用メモリ、読み書き可能なメモリ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、有形の非一次的記録媒体、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
【0092】
視聴者装置13及び配信者装置15のディスプレイとして、限定されないが、例えば、タッチパネル式ディスプレイ、表示装置と入力装置との組み合わせが挙げられる。表示装置として、限定されないが、例えば、タッチパネル式ディスプレイ、表示専用ディスプレイ、テレビが挙げられる。入力装置として、限定されないが、例えば、タッチパネル式ディスプレイ、キーボード、マウス、タッチパッド、トラックボール、音声認識装置が挙げられる。
【0093】
本開示において動画配信サイトサーバ装置11、視聴者装置13及び配信者装置15の処理部とプログラムとにより実現される構成を含む種々の構成の一部又はすべてが、特定用途向け集積回路(ASIC)といったハードウェアにより実現されてもよい。コンピュータの例えばUSB端子に、例えばドングルと呼ばれる外部装置を差すことにより、コンピュータが装置として機能してもよい。
【0094】
本発明は上述した実施形態には限定されない。すなわち、当業者は、本発明の技術的範囲又はその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し、様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
【0095】
また、機器制御プログラムPRG1と視聴者情報入力プログラムPRG2とは物理的に異なるコンピュータ上で実現されてもよい。
また、上述した実施形態では、本発明のコンテンツの一例として動画を例示したが、音声・音響でもよい。
【0096】
例えば、動画配信サイトサーバ装置11が、赤外線コントローラ19,119、並びに赤外線コントローラ19,119と第1の制御対象機器39及び第3の制御対象機器139とが通信可能(ペアリング)状態であることを判別し、通信可能状態であると判別したことを条件に第1の制御命令を送信してもよい。また、動画配信サイトサーバ装置11は、ペアリングしていない場合に、第1の制御命令で、その旨を伝えたり、ペアリングしていないことを配信者装置15から情報を得て、これを基に所定の処理を行うようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0097】
本発明は、コンテンツ配信サイトサーバ装置が視聴者装置にコンテンツを提供する種々のシステムに適用可能である。
【符号の説明】
【0098】
PRG1…機器制御プログラム
PRG2…視聴者情報入力プログラム
PRG11…配信者プログラム
PRG21…視聴者情報入力プログラム
PRG3…視聴者機器制御プログラム
1…コンテンツ提供システム
11…動画配信サイトサーバ装置
13…視聴者装置
15…配信者装置
51…ディスプレイ
52…カメラ
53…操作部
55…通信部
57…ブルートゥース(登録商標)通信部
59…メモリ
61…処理部
19,119…赤外線コントローラ
21…管理サーバ装置
75…通信部
79…メモリ
81…処理部
23…視聴者
25…配信者
38,39…第1の制御対象機器
138,139…第2の制御対象機器
【要約】
【課題】コンテンツ配信者が提供するコンテンツをコンテンツ配信サイトから視聴者に配信する場合において、視聴者から配信者へ行った入力操作を、配信者側における現実世界の動作として現実化する。
【解決手段】 前記機器制御プログラムにログインしている前記コンテンツ配信者の情報を、コンテンツ配信サイトサーバ装置上で動作しない視聴者情報入力プログラムに送信する。コンテンツ視聴者が前記コンテンツ配信者に対して行った入力を示す第1の視聴者入力情報を前記コンテンツ配信サイトから受信する。視聴者情報入力プログラムから、当該視聴者情報入力プログラムに入力した第2の視聴者入力情報を受信する。第1の視聴者入力情報又は第2の視聴者入力情報を基に、配信者装置に、当該配信者装置が制御可能な第1の制御対象機器の第1の制御命令をコンテンツ配信サイトサーバ装置を介さずに、送信する。
【選択図】図1

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9