(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-26
(45)【発行日】2023-05-09
(54)【発明の名称】メタレンズを含むプロジェクタ
(51)【国際特許分類】
G02B 5/18 20060101AFI20230427BHJP
G02B 26/08 20060101ALI20230427BHJP
G03B 21/14 20060101ALI20230427BHJP
【FI】
G02B5/18
G02B26/08 C
G03B21/14 D
(21)【出願番号】P 2018190288
(22)【出願日】2018-10-05
【審査請求日】2021-08-25
(31)【優先権主張番号】10-2017-0148313
(32)【優先日】2017-11-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】IBC一番町弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】柳 長 雨
(72)【発明者】
【氏名】羅 炳 勳
(72)【発明者】
【氏名】韓 承 勳
【審査官】横川 美穂
(56)【参考文献】
【文献】特表2010-527464(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0341619(US,A1)
【文献】米国特許第9939129(US,B2)
【文献】特開2015-010899(JP,A)
【文献】国際公開第2016/093066(WO,A1)
【文献】特開2004-047093(JP,A)
【文献】特開2003-121786(JP,A)
【文献】特開2007-072397(JP,A)
【文献】国際公開第2010/073573(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第102760234(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 5/18
G02B 26/00-26/12
G03B 21/00-21/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
レーザ光を照射する光源と、
前記光源から所定距離離隔された基板と、
前記光源と対向する
、前記基板の第1面上に形成され、所定パターンを含むパターンマスクと、
前記第1面と対向する前記基板の第2面上に形成され、複数のナノ構造体を含み、前記ナノ構造体は、前記光源から照射された光の波長より短いサブ波長の形状寸法を有するメタレンズと、を含み、
前記パターンマスクは、前記レーザ光が反射または吸収される領域である第1部分と、前記レーザ光が透過する領域である第2部分と、を含み、
前記パターンは、前記第2部分によって形成されたイメージパターンであり、前記イメージパターンは、所定の構造光パターンを形成するように、規則的またはランダムに配置される、プロジェクタ。
【請求項2】
前記複数のナノ構造体は、前記構造光パターンを受け、前記メタレンズから離隔された集光面に集光することを特徴とする請求項
1に記載のプロジェクタ。
【請求項3】
前記パターンマスクは、前記基板に接触するように配置されたことを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
【請求項4】
前記パターンマスクは、金属、ブラックマトリックスまたはポリマーからなることを特徴とする請求項1~
3のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
【請求項5】
前記光源は、前記パターンマスクに対して直接光を出射する表面発光素子であることを特徴とする請求項1~
4のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
【請求項6】
前記光源は、表面発光レーザダイオードであることを特徴とする請求項
5に記載のプロジェクタ。
【請求項7】
前記複数のナノ構造体は、その周辺物質の屈折率より高い屈折率を有する物質からなることを特徴とする請求項1~
6のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
【請求項8】
前記光源及び前記基板を固定するハウジングをさらに含み、前記プロジェクタは、一体化されたモジュールであることを特徴とする請求項1~
7のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
【請求項9】
前記複数のナノ構造体の配列ピッチは、前記光源から放出された光の波長の半分以下であることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
【請求項10】
前記基板は、積層された第1基板及び第2基板を含むことを特徴とする請求項1~
9のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
【請求項11】
前記光源は、その上面が、前記基板と平行に形成された側面発光素子であり、
前記側面発光素子から照射された光を、前記基板の第1面に反射させる経路変換部材をさらに含むことを特徴とする請求項1~
10のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
【請求項12】
前記パターンマスク上で、前記光源と対向する面において、複数の第2ナノ構造体を含む第2メタレンズをさらに含むことを特徴とする請求項
11に記載のプロジェクタ。
【請求項13】
前記第2メタレンズは、その周辺物質の屈折率より高い屈折率を有する物質からなることを特徴とする請求項
12に記載のプロジェクタ。
【請求項14】
前記第2メタレンズは、入射光を平行にさせることを特徴とする請求項
12に記載のプロジェクタ。
【請求項15】
前記第2ナノ構造体は、半円筒レンズを含むことを特徴とする請求項
14に記載のプロジェクタ。
【請求項16】
前記基板の前記第1面上において、前記パターンマスクを覆う保護層をさらに含むことを特徴とする請求項
12に記載のプロジェクタ。
【請求項17】
前記保護層は、前記第2メタレンズより屈折率が低い物質からなることを特徴とする請求項
16に記載のプロジェクタ。
【請求項18】
前記基板の前記第2面上において、前記メタレンズを覆う保護層をさらに含むことを特徴とする請求項1~
17のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
【請求項19】
被写体に構造光を照射する請求項1ないし
18のうちいずれか1項に記載のプロジェクタと、
前記被写体から反射された構造光を受光するセンサと、
前記プロジェクタから照射した構造光と、前記センサで受光した構造光とのパターン変化を比較し、被写体のデプス位置を演算する演算部と、を含むデプス認識装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メタレンズを含むプロジェクタに関する。
【背景技術】
【0002】
レーザプロジェクタは、近年、多様な電子機器と結合するために、小型化への要求が徐々に増大している。例えば、モバイル(mobile)機器及びウェアラブル(wearble)機器で具現されるAR(augmented reality)、VR(virtual reality)、MR(mixed reality)などのために、マイクロプロジェクタが使用されうる。また、人間やその他の物体などの客体認識において、精密な三次元形状認識に使用される深度センサ(デプスセンサ;depth sensor)においても、構造光(structured light)を形成するために、レーザプロジェクタが使用されることがある。
【0003】
従来のレーザプロジェクタは、所望の性能を具現するために、何枚もの光学レンズで構成されたレンズモジュールを含むが、上記レンズモジュールは、レーザプロジェクタの小型化に障害になる。また、上記何枚もの光学レンズを、正確な大きさを有するように製造することは困難であり、製造された何枚もの光学レンズの組み立て及び整列は容易ではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、ナノ構造体を有するメタレンズを利用し、超小型に光を出射するプロジェクタを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態による、メタレンズを利用したプロジェクタは、レーザ光を照射する光源と、前記光源から所定距離離隔された基板と、前記光源と対向する前記基板の第1面上に形成され、所定パターンを含むパターンマスクと、前記第1面と対向する前記基板の第2面上に形成され、複数のナノ構造体を含み、前記ナノ構造体は、前記光源から照射された光の波長より小さいサブ波長の形状寸法を有するメタレンズと、を含む。
【0006】
前記パターンマスクは、前記レーザ光が反射または吸収される領域である第1部分と、前記レーザ光が透過する領域である第2部分と、を含み、前記パターンは、前記第2部分によって形成されたイメージパターンであり、前記イメージパターンは、所定の構造光パターンを形成するように、規則的またはランダムに配置される。
【0007】
前記複数のナノ構造体は、前記構造光パターンを受け、前記メタレンズから離隔された集光面に集光することができる。
【0008】
前記パターンマスクは、前記基板に接触されるようにも配置される。
【0009】
前記パターンマスクは、金属、ブラックマトリックスまたはポリマーからもなる。
一態様によれば、前記光源は、前記パターンマスクに対して直接光を出射し、前記光源は、表面発光レーザダイオードでもある。
【0010】
前記複数のナノ構造体は、その周辺物質の屈折率より高い屈折率を有する物質からもなる。
【0011】
前記光源及び前記基板を固定するハウジングをさらに含み、前記プロジェクタは、一体化されたモジュール(integrated module)でもある。
【0012】
前記複数のナノ構造体の配列ピッチは、前記光源から放出された光の波長の半分以下でもある。
【0013】
前記基板は、積層された第1基板及び第2基板を含んでもよい。
【0014】
他の態様によれば、前記光源は、その上面が前記基板と平行に形成された側面発光素子(edge emitting device)であり、前記側面発光素子から照射された光を、前記基板の第1面に反射させる経路変換部材をさらに含んでもよい。
【0015】
前記パターンマスク上で、前記光源と対向する面において、複数の第2ナノ構造体を含む第2メタレンズをさらに含んでもよい。
【0016】
前記第2メタレンズは、その周辺物質の屈折率より高い屈折率を有する物質からもなる。
【0017】
前記第2メタレンズは、入射光を平行にする。
【0018】
前記第2ナノ構造体は、半円筒レンズを含んでもよい。
【0019】
前記基板の前記第1面上において、前記パターンマスクを覆う保護層をさらに含んでもよい。
【0020】
前記保護層は、前記第2メタレンズより屈折率が低い物質からもなる。
【発明の効果】
【0021】
本実施形態によれば、従来の複数のレンズで構成されるレンズモジュールの代わりに、薄メタレンズを使用するので、プロジェクタの小型化が可能であり、上記レンズモジュールの複数のレンズを整列する工程がないので、その製造工程が容易である。
【0022】
本実施形態によるプロジェクタは、パターンマスクの像(イメージ)を集光面に投射することができ、また照明のために使用されもする。
【0023】
また、本実施形態によるプロジェクタは、構造光によってなるイメージを物体に投射し、上記物体から反射されるイメージをキャプチャするので、デプスセンサの光照射装置としても利用される。一般的な光を物体に照射するところと比較し、構造光によってなるイメージを物体に照射し、物体から反射される光をキャプチャするとき、さらに正確な深度(デプス)情報を得ることができる。
【0024】
本実施形態によるプロジェクタのレンズ構造体は、光源に係わりなくも使用される。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】一実施形態によるメタレンズを含んだプロジェクタの構造を概略的に示す側断面図である。
【
図2】一実施形態によるパターンマスクの一例を示す平面図である。
【
図3】一実施形態のメタレンズを概略的に示す側断面図である。
【
図4】他の実施形態によるメタレンズを概略的に示す平面図である。
【
図5】一実施形態によるプロジェクタのイメージ歪曲を防止する方法を概略的に説明する図面である。
【
図6】一実施形態によるレンズ構造を製造する方法について説明する図面である。
【
図7】他の実施形態によるメタレンズを含んだプロジェクタの構造を概略的に示す側断面図である。
【
図8】さらに他の実施形態によるメタレンズを含んだプロジェクタの構造を概略的に示す側断面図である。
【
図9】
図8のレンズ構造体の構成を拡大した側断面図である。
【
図10】一実施形態によるプロジェクタの第2メタレンズの一例を示す図面である。
【
図11】一実施形態によるデプス認識装置の概略的な構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、添付された図面を参照し、本発明の実施形態について詳細に説明する。この過程において、図面に示された層や、領域の厚みは、明細書の明確性のために誇張されて示されている場合がある。以下で説明される実施形態は、ただ例示的なものに過ぎず、そのような実施形態から多様な変形が可能である。
【0027】
以下において、「上部」や「上」と記載されたところは、接触して真上にあるものだけではなく、非接触で上にあるものも含んでもよい。
【0028】
図1は、一実施形態によるメタレンズを含んだプロジェクタ100の構造を概略的に示す側断面図である。
【0029】
図1を参照すれば、プロジェクタ100は、光源120と、光源120から所定距離離隔された基板140と、を含む。基板140は、光源120と対向する第1面S1と、基板140を中心に第1面S1と対向する第2面S2と、を含む。すなわち、第2面S2は、基板140における第1面S1の反対面である。基板140の第1面S1上には、一部の光を反射させ、残りの光を透過させるパターンマスク130が接触するように配置されている。基板140の第2面S2上には、メタレンズ150が配置される。メタレンズ150は、ナノサイズのナノ構造体、例えば、ナノカラム152を含み、基板140を通過した光を集光することができる。基板140、パターンマスク130及びメタレンズ150は、レンズ構造体180を構成する。基板140の第2面S2上には、メタレンズ150を覆う第1保護層191がさらに形成される。ナノカラム152の高さは、およそ0.5μmでありうる。第1保護層191の高さは、ナノカラム152よりおよそ1μm高く形成されうる。基板140の第1面S1上には、第2保護層192がさらに形成されうる。第2保護層192は、およそ2μm厚に形成されうる。
【0030】
光源120は、レーザ光を放出するレーザダイオードでありうる。また、光源120は、表面発光ダイオードでありうる。上記表面発光ダイオードは、垂直空洞表面発光レーザ(VCSEL:vertical-cavity surface-emitting laser)でありうる。例えば、光源120は、GaAs系活性層を含む垂直空洞表面発光レーザであり、およそ850nmまたは940nmのレーザ光を出射することができる。他の例として、光源120は、近赤外線の波長帯域の光を出射することができる。
【0031】
光源120は、複数の発光点からレーザ光をパターンマスク130に対して直接放出する。光源120は、1つの垂直空洞表面発光レーザの表面に、二次元アレイに形成された発光点からレーザ光が出射される。光源120は、複数の垂直空洞表面発光レーザを含んでもよい。
【0032】
基板140の第1面S1と第2面S2は、実質的に互いに平行である。ただし、第1面S1及び第2面S2が完全に平行である必要はなく、互いに斜めに形成されてもよい。基板140は、透明物質から形成されうる。上記透明物質は、光の透過率が高い物質を意味する。例えば、基板140は、ガラス(fused silicaなど)、石英、ポリマー(PMMA(polymethyl methacrylate)など)及びプラスチックを含んでもよい。基板140の厚みは、サブミリメートルまたは数mm以下でもよい。
【0033】
基板140は、積層されてボンディングされた第1基板141(
図6)及び第2基板142(
図6)を含んでもよい。第1基板141及び第2基板142は、同一物質または互いに異なる物質によっても形成されうる。
【0034】
第1保護層191及び第2保護層192は、透明な誘電体から形成されうる。例えば、第1保護層191及び第2保護層192は、酸化シリコン(シリコンオキサイド)またはポリマーから形成されうる。
【0035】
パターンマスク130は、光源120から入射される光を選択的に透過させる。パターンマスク130は、入射光を反射させたり吸収したりする第1部分131と、入射光を透過させる第2部分132と、を含む。第2部分132は、パターンマスク130を形成する物質が除去された領域である。パターンマスク130は、Cr、Alを含む金属、ブラックマトリックス、またはポリマーを含みうる。パターンマスク130は、数百nm以下の厚みを有することができる。第2部分132は、所定パターンに形成されたイメージでありうる。
【0036】
図2は、
図1のパターンマスク130を示す平面図である。
【0037】
図2を参照すれば、パターンマスク130は、入射光を反射させる第1部分131と、第1部分131に取り囲まれた貫通部分である第2部分132と、を含む。入射光は、第2部分132に露出された基板140に入っていく。第1部分131は、入射光を反射させたり吸収したりする。第1部分131を取り囲む第2部分132は、入射光を通過させる。パターンマスク130を通過した光は、第2部分132によるイメージを有する。
図2は、第1部分131が二次元アレイ形態に一定に配列されたところを示す。第1部分131は、およそ1μmないし2μmの周期で形成され、第2部分132は、およそ1μmないし2μmの周期で形成されうるが、本実施形態は、それに限定されるものではない。例えば、第2部分132は、多様なイメージを有することができる。
【0038】
パターンマスク130は、基板140の第1面S1に、金属層、ブラックマトリックス層、ポリマー層などを形成した後、上記層をエッチングして形成されうる。パターンマスク130は、多様な形状に形成されうる。
【0039】
パターンマスク130は、入射光を所定パターンの構造光(SL:structured light)に変えて出射する。パターンマスク130は、光源120から光が入射した場合、空間上を進行する光線(ray of light)の分布を形成する。そのような光線は、所定角度空間にビームスポットを形成し、上記ビームスポットは、パターンマスク130に適用された細部的な条件によって決まる多様な分布を有することになる。それを構造光という。
【0040】
パターンマスク130で生成される構造光は、後述する集光面FP(focusing plane)での各点に向かう光線の角度及び方向、そして当該点の位置座標を固有に有するように数学的にコード化された(coded)第1パターンでもある。上記第1パターンは、三次元形状の物体によって形態が変化し、それをカメラのような撮像素子によってイメージングして第2パターンを得る。第1パターンと第2パターンとを比較し、座標別パターンの形態変化程度を追跡することにより、三次元形状の物体のデプス情報が抽出される。
【0041】
メタレンズ150は、その周辺にある基板140の物質より屈折率が高い物質から形成されうる。例えば、メタレンズ150の屈折率は、基板140の屈折率より1以上大きくなる。メタレンズ150は、単結晶シリコン、多結晶シリコン(poly Si)、非晶質シリコン(amorphous Si)、Si3N4、GaP、TiO2、AlSb、AlAs、AlGaAs、AlGaInP、BP、ZnGeP2を含んでもよい。また、メタレンズ150は、金属素材によっても形成されうる。
【0042】
メタレンズ150は、伝導性物質からもなる。上記伝導性物質は、表面プラズモン励起(surface Plasmon excitation)が起こる導電性が高い金属物質でもある。例えば、上記伝導性物質は、Cu、Al、Ni、Fe、Co、Zn、Ti、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)、白金(Pt)、銀(Ag)、オスミウム(Os)、イリジウム(Ir)、白金(Pt)、金(Au)、及びそれらの合金を含んでもよい。また、メタレンズ150は、グラフェン(graphene)のように伝導性にすぐれる二次元物質、または伝導性酸化物からも形成されうる。上記伝導性酸化物は、インジウム亜鉛オキシド(IZO)、インジウムスズオキシド(ITO)、アルミニウム亜鉛オキシド(AZO)を含んでもよい。
【0043】
メタレンズ150のナノカラム152は、一部は、高屈折率を有した誘電体物質からなり、一部は、伝導性物質からなりうる。
【0044】
図3は、
図1のメタレンズ150を概略的に示す側断面図である。
図3を参照すれば、メタレンズ150は、基板140の第2面S2に形成された複数のナノ構造を含む。上記ナノ構造は、ナノカラム152でありうる。
【0045】
ナノカラム152は、光源120から出る光の波長λより小さいサブ波長の形状寸法を有する。上記形状寸法は、ナノカラム152の形状を定義する数値、例えば、ナノカラム152の高さH、ナノカラム152の断面幅Wを意味する。また、複数のナノカラム152の配列ピッチPも、上記波長λより小さい値を有する。
図3には、一定配列ピッチPを有したナノカラム152を示したが、本実施形態は、それに限定されるものではない。例えば、ナノカラム152間の間隔が一定にも配列される。
【0046】
ナノカラム152の形状寸法と配列ピッチPは、光源120から出射される光の波長の半分以下でありうる。ナノカラム152の配列ピッチが出射光の波長より小さくなるほど、高次回折なしに、入射光を所望形態で制御することができる。
【0047】
ナノカラム152の断面形状、すなわち、XY平面と平行な断面の形状は、円形、楕円形、四角形、多角形、十字形、星型、非対称形状など多様な形状でありうる。また、ナノカラム152の形状がいずれも同一であってもよいが、本実施形態は、それに限定されるものではない。ナノカラム152の断面形状は、複数の形状を含んでもよい。ナノカラム152の断面幅Wは、円形の直径、楕円形の平均直径、四角形の平均辺長、多角形の平均径、十字形の横断長、星型の平均粒径、非対称形状の平均粒径でもある。上記断面の寸法は、以下において、便宜上「直径」と称する。
【0048】
ナノカラム152の断面比は、およそ2-7でもある。
【0049】
メタレンズ150は、凸レンズまたは集光レンズの役割を担うようにも設計される。
図3に示されたように、ナノカラム152の形状分布が凸レンズのような機能を果たすように決められうる。複数のナノカラム152は、所定基準位置から外側に行くほど幅がだんだんと狭くなる形状のナノカラム152が配置されるように、形状分布が決められうる。例示された形状分布は、反復され、反復周期は、一定ではなく、変わりうる。
【0050】
メタレンズ150は、基板140から出射される光を集光し、基板140から所定距離離隔された集光面FPに集光点を形成することができる。集光面FPの位置は、メタレンズ150の焦点距離の1倍以上から無限大距離にもなりうる。例えば、集光面FPは、メタレンズ150から数十cmないし数m離隔されている。メタレンズ150は、入射された所定パターンの構造光を集光し、集光面FPに投射する。集光面FPに進入する構造光は、集光面FPでの各点に向かう光線の角度及び方向、そして上記点の位置座標を有するようにコード化されたイメージパターンでありうる。上記イメージパターンは、三次元形状の物体によって形態が変化され、上記物体で反射されるイメージパターンを、カメラのような撮像素子によってイメージングし、上記イメージパターンと比較することにより、上記物体のデプス情報を抽出することができる。
【0051】
前述のナノカラム152は、それぞれの材質、形状によって固有値を有する透過強度及び透過位相を有することができる。それらの形状分布を調節し、メタレンズ150を透過する光の位相や強度分布を調節することができる。以下において、「形状分布」は、複数のナノカラム152の形状、複数のナノカラム152の大きさ、複数のナノカラム152の大きさ分布、複数のナノカラム152の配列ピッチ、複数のナノカラム152の配列ピッチの分布のうち少なくともいずれか一つを意味する。
【0052】
図示されたナノカラム152は、いずれも同じ高さに図示されたが、それは、例示的なものであり、それに限定されるものではない。例えば、位置により、水平方向または垂直方向の大きさや構成物質を調節し、所望の透過強度分布や透過位相分布を形成することができる。所望の透過強度分布や透過位相分布を形成するために、複数のナノカラム152からなる所定グループに対して、位置別ナノカラム152の形状分布が決まる。また、そのように形成されたナノカラムグループは、所定周期で反復配列されうる。複数のナノカラム152の形状分布は、規則的、周期的、擬似周期的なものでもあるが、ただし、それに限定されるものではなく、ランダムでもある。
【0053】
メタレンズ150のナノカラム152は、既存のマイクロ光学部品に比べ、かなり小さいピッチ及び薄厚に形成されるために、広い角度範囲に対して高次回折がない任意のパターンを形成することができる。従って、プロジェクタ100は、超小型サイズを有することができる。例えば、プロジェクタ100の高さは、約4mm以下にもなりうる。
【0054】
図4は、他の実施形態によるメタレンズ150’を概略的に示す平面図である。
図4を参照すれば、メタレンズ150’は、基板140(
図1)上の複数ナノカラム152を含むメタ表面でありうる。
【0055】
メタレンズ150’は、フレネルレンズでありうる。
図4において、下部には、メタレンズ150’が対応するフレネルレンズの側断面を示した。メタレンズ150’は、複数のナノカラム152を含んで半導体工程によって製造されるので、メタレンズ150’の小型化が可能である。
【0056】
メタレンズ150’は、集光光学素子の機能を有するために、ナノカラム152の中心を基準に対称である構造にも配列される。例えば、
図4を参照すれば、フレネルレンズとしての機能を果たすために、メタレンズ150’は、複数の環形領域を含んでもよい。各環形領域のナノカラム152は、第1環形領域の中央支点から距離が遠くなるにつれ、ナノカラム152の直径が徐々に小さくなる。例えば、メタレンズ150’は、中心から遠くなるにつれ、第1環形領域ないし第3環形領域を含んでもよい。ただし、本実施形態は、それに限定されるものではない。例えば、3個の環形領域よりさらに多くの環形領域を含んでもよい。
【0057】
再び
図1を参照すれば、プロジェクタ100は、一体化されたモジュールにも形成されうる。すなわち、光源120の支持台110と基板140とを固定するハウジング170をさらに含んでもよい。
【0058】
実施形態によるプロジェクタ100は、従来の複数レンズで構成されるレンズモジュールの代わりに、メタレンズ150を使用するので、プロジェクタ100の小型化が可能であり、上記レンズモジュールの複数のレンズを整列する工程がないので、その製造工程が容易である。
【0059】
一実施形態によるプロジェクタ100は、パターンマスク130のイメージを、集光面FPに投射することができ、また照明のために使用されうる。
【0060】
また、一実施形態によるプロジェクタ100は、構造光によってなるイメージを物体に投射し、上記物体から反射されるイメージをキャプチャするので、デプスセンサの光照射装置としても利用されうる。一般的な光を物体に照射するところと比較し、構造光によってなるイメージを物体に照射し、物体から反射される光をキャプチャするとき、さらに正確なデプス情報を得ることができる。
【0061】
図5は、一実施形態によるプロジェクタ100のイメージ歪曲を防止する方法を概略的に説明する図面である。
【0062】
パターンマスクの露出された領域であるイメージは、あらかじめバレル歪曲(barrel distortion)を含むように設計される。該バレル歪曲は、メタレンズでのピンクッション歪曲(pincushion distortion)を補償するように設計される。従って、集光面に投射されたイメージは、歪曲のないイメージになる。
【0063】
図6は、一実施形態によるレンズ構造体180を製造する方法について説明する図面である。
図1の構成要素と実質的に同一である構成要素には、同一参照番号を使用し、詳細な説明は、省略する。
【0064】
図6を参照すれば、第1基板141上に、金属層、ブラックマトリックス層、ポリマー層を含む第1層を形成する。次に、上記第1層をパターニングし、パターンマスク130を形成する。
【0065】
第2基板142上に、メタレンズを形成する物質からなる第2層を形成する。上記第2層をパターニングし、第2基板142上にメタレンズ150を形成する。
【0066】
次に、第1基板141と第2基板142とが互いに接触するようにボンディングを行えば、基板140の両面にパターンマスク130とメタレンズ150とがそれぞれ形成されたレンズ構造体180を製造することができる。
【0067】
一実施形態によるレンズ構造体180製造方法は、別途の整列工程を必要としない、レンズ構造体180の製造が容易であり、レンズ構造体180の製造収率が向上する。
【0068】
図7は、他の実施形態によるメタレンズを含んだプロジェクタ200の構造を概略的に示す側断面図である。
図1の構成要素と実質的に同一である構成要素には、同一参照番号を使用し、詳細な説明は省略する。
【0069】
図7を参照すれば、プロジェクタ200は、支持台210上の光源220として、側面発光ダイオード(edge emitting diode)を含む。上記側面発光素子は、Fabry-PerotレーザダイオードあるいはDFBレーザダイオードでもある。
【0070】
光源220から所定距離離隔されるように、基板140が配置される。基板140は、光源220と対向する第1面S1(
図1)と、基板140を中心に第1面S1と対向する第2面S2(
図1)と、を含む。基板140の第1面S1上には、一部の光を反射させ、残りの光を構造光にして透過させるパターンマスク130が付着されている。基板140の第2面S2上には、メタレンズ150が配置される。メタレンズ150は、ナノサイズのナノカラム152を含み、基板140を通過した光を集光面FPに集光することができる。例えば、集光面FPは、メタレンズ150から数十cmないし数m離隔されうる。
【0071】
基板140の第2面S2上には、メタレンズ150を覆う第1保護層191(
図1)、基板140の第1面S1上には、パターンマスク130を覆う第2保護層192(
図1)がさらに形成されうる。便宜上、第1保護層及び第2保護層は、
図7において省略されている。
【0072】
光源220の一側には、光源220から放出される光の経路を変更する経路変換部材270が配置されうる。経路変換部材270は、光源220から出射される光の進行経路を所定角度で反射させる反射面272を含んでもよい。
【0073】
経路変換部材270に形成された反射面272は、ミラーコーティングでありうる。反射面272は、側面光源220の光出射面に対するパターンマスク130の相対的位置を考慮し、光軸を所定角度に曲げることができるように決められる。
図7では、光軸が垂直に変更されたところを示している。
【0074】
基板140の第1面S1及び第2面S2に付着されたパターンマスク130とメタレンズ150は、
図1のパターンマスク130及びメタレンズ150と同一でありうる。一実施形態によるプロジェクタ200のパターンマスク130及びメタレンズ150は、光源の種類、例えば、表面発光素子としての表面発光ダイオード(表面発光レーザダイオード)や側面発光ダイオードに係わりなく、あらかじめ設計された同一のパターンマスク及びメタレンズを使用することができる。
【0075】
プロジェクタ200は、光源220として側面発光ダイオードを使用し、経路変換部材270は、光源220と基板140との間の位置に適応するように必要に応じて設計されうる。また、プロジェクタ100と比較し、基板140及び光源220との間隔が狭くなるので、プロジェクタ200の小型化をなすことができる。
【0076】
一実施形態のパターンマスク、基板及びメタレンズを含むレンズ構造体180は、使用する光源の種類に係わりなく使用することができる。
【0077】
図8は、さらに他の実施形態によるメタレンズを含んだプロジェクタ300の構造を概略的に示す側断面図である。
図1及び
図7の構成要素と実質的に同一である構成要素には、同一参照番号を使用し、詳細な説明は、省略する。
【0078】
図8を参照すれば、プロジェクタ300は、支持台310上の光源320として、側面発光ダイオードを含む。光源320から所定距離離隔されるように、基板140が配置される。基板140は、光源320と対向する第1面S1(
図1)と、基板140を中心に、第1面S1と対向する第2面S2(
図1)と、を含む。基板140の第1面S1上には、一部の光を反射させ、残りの光を構造光にして透過させるパターンマスク130が付着している。基板140の第2面S2上には、メタレンズ150が配置される。メタレンズ150は、ナノサイズのナノカラム152(
図1)を含み、基板140を通過した光を集光面FPに集光することができる。例えば、集光面FPは、メタレンズ150から数十cmないし数m離隔されている。
【0079】
図9は、
図8のレンズ構造体の構成を拡大した側断面図である。
図9を参照すれば、基板140の第1面S1上には、一部の光を反射させ、残りの光を透過させるパターンマスク130が付着している。基板140の第1面S1上には、パターンマスク130を覆う保護層335が形成される。保護層335は、後述する第2メタレンズ360の屈折率より低い物質から形成される。例えば、保護層335は、第2メタレンズの屈折率より1以上低い。保護層335は、パターンマスクを完全に覆う厚み、例えば、およそ2μmに形成されうる。保護層335は、シリコンオキサイドまたはポリマーからも形成される。保護層335は、第2メタレンズ360形成のための平坦面を提供する。
【0080】
基板140の第2面S2上には、メタレンズ150を覆う第1保護層191(
図1)がさらに形成される。便宜上、第1保護層は、
図9で省略されている。
【0081】
保護層335上には、第2メタレンズ360が形成される。第2メタレンズ360は、複数の第2ナノ構造体を含む。第2メタレンズ360は、メタレンズ150のように、複数のナノカラム362を含んでもよい。第2メタレンズ360は、入射光をある程度平行光にするコリメーティングレンズでありうる。
【0082】
また、第2メタレンズ360は、複数の円筒レンズ、または複数の半円筒レンズを含んでもよい。光源320として使用される側面発光ダイオードは、拡散アングルが大きい光を放出する。上記光源320は、長軸(x軸)径が短軸(y軸)より長いスポット光を放出することができる。従って、パターンマスク130を通過した光が所望角度に発散され、有効光が減少する。
【0083】
上記円筒レンズ及び上記半円筒レンズは、上記放出光の長軸(x軸)に対して曲面が形成されたレンズでもある。
図10は、複数の半円筒レンズからなる第2メタレンズ360の一例を示す図面である。
図10においては、9個のシリンダレンズ362からなる第2メタレンズ360を示したが、実施形態はそれに限定されるものではない。第2メタレンズ360は、
図10の半円筒レンズセットがx方向及びy方向に反復されるレンズでありうる。
【0084】
一実施形態によるプロジェクタ300は、プロジェクタ200と比較し、第2メタレンズに入射される光をコリメーティングするので、光の損失を減らすことができる。
【0085】
図11は、一実施形態によるデプス認識装置400の概略的な構成を示すブロック図である。
【0086】
デプス認識装置400は、被写体OBJに構造光SLiを照射するプロジェクタ410、被写体OBJから反射された構造光SLrを受光するセンサ420、プロジェクタ410から照射された構造光SLiと、センサ420で受光した構造光SLrとのパターン変化を比較し、被写体OBJのデプス位置を演算する演算部430を含む。
【0087】
プロジェクタ410は、光源からの光を所定構造光パターンに変換して出射することにより、前述の実施形態によるプロジェクタ100,200,300のうちいずれか一つでありうる。
【0088】
センサ420は、被写体OBJによって反射された構造光SLrをセンシングする。センサ420は、光検出要素のアレイを含んでもよい。センサ420は、被写体OBJから反射された光を、波長別に分析するための分光素子をさらに含んでもよい。
【0089】
演算部430は、被写体OBJに照射された構造光SLiと、被写体OBJから反射された構造光SLrとを比較し、被写体OBJに対するデプス情報を獲得し、そこから、上記被写体OBJの三次元形状、位置、動きなどを分析することができる。プロジェクタ410で生成する構造光SLiは、集光面FPでの各点に向かう光線の角度及び方向、そして当該点の位置座標を固有に有するように、数学的にコード化されたパターンでありうる。上記パターンが三次元形状の被写体OBJから反射されるとき、反射された構造光SLrのパターンは、照射された構造光SLiのパターンで変化された形態を有する。上記パターンを比較し、座標別パターンを追跡し、被写体OBJのデプス情報を抽出することができ、そこから、被写体OBJの形状、動きと係わる三次元情報を抽出することができる。
【0090】
プロジェクタ410と被写体OBJとの間には、プロジェクタ410からの構造光SLiが被写体OBJに向かうように方向を調節するか、あるいはさらなる変調のための光学素子がさらに配置されてもよい。
【0091】
また、デプス認識装置400は、プロジェクタ410に具備された光源の駆動や、センサ420の動作などを全般的に制御する制御部をさらに含んでもよいし、演算部430で実行する三次元情報抽出のための演算プログラムが保存されるメモリなどをさらに含んでもよい。
【0092】
演算部430での演算結果、すなわち、被写体OBJの形状、位置に係わる情報は、他のユニットに伝送される。例えば、デプス認識装置400が採用された電子機器の制御部に、前述の情報が伝送される。結果が伝送される他のユニットは、結果を出力するディスプレイ装置やプリンタでありうる。それら以外にも、スマートフォン、携帯電話、PDA(personal digital assistant)、ラップトップ(laptop)、PC(personal computer)、多様なウェアラブル(wearable)機器、及びその他モバイルまたは非モバイルのコンピュータ装置でもありうるが、それらに制限されるものではない。
【0093】
デプス認識装置400は、前方の客体に係わる三次元情報を正確に獲得するセンサに活用され、多様な電子機器にも採用される。そのような電子機器は、例えば、無人自動車、自律走行車、ロボット、ドローンのような自律駆動機器であり、それら以外にも、移動通信機器または事物インターネット機器でもありうる。
【0094】
本実施形態によれば、従来の複数のレンズで構成されるレンズモジュールの代わりに、薄メタレンズを使用するので、プロジェクタの小型化が可能であり、上記レンズモジュールの複数レンズを整列する工程がないので、その製造工程が容易である。
【0095】
本実施形態によるプロジェクタは、パターンマスクのイメージを集光面に投射することができ、また照明のためにも使用されうる。
【0096】
また、本実施形態によるプロジェクタは、構造光によってなるイメージを物体に投射し、上記物体から反射されるイメージをキャプチャするので、デプスセンサの光照射装置としても利用される。一般的な光を物体に照射する場合と比較し、構造光によってなるイメージを物体に照射し、物体から反射される光をキャプチャする場合、さらに正確なデプス情報を得ることができる。
【0097】
本実施形態によるプロジェクタのレンズ構造体は、光源に係わりなくも使用される。
【0098】
以上、添付された図面を参照して説明された本発明の実施形態は、例示的なものに過ぎず、当該分野で当業者であるならば、それらから多様な変形、及び均等な他の実施形態が可能であるということを理解することができるであろう。従って、本発明の真の保護範囲は、特許請求の範囲によってのみ決められるものである。
【産業上の利用可能性】
【0099】
本発明の、メタレンズを含むプロジェクタは、例えば、デプス認識関連の技術分野に効果的に適用可能である。
【符号の説明】
【0100】
100,410 プロジェクタ、
110 支持台、
120 光源、
130 パターンマスク、
140 基板、
150 メタレンズ、
152 ナノカラム、
191 第1保護層、
192 第2保護層、
400 デプス認識装置、
420 センサ、
430 演算部、
FP 集光面。