(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-26
(45)【発行日】2023-05-09
(54)【発明の名称】注文制御装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/12 20120101AFI20230427BHJP
G06Q 30/0601 20230101ALI20230427BHJP
G07G 1/12 20060101ALI20230427BHJP
G07G 1/01 20060101ALI20230427BHJP
【FI】
G06Q50/12
G06Q30/0601 340
G07G1/12 361C
G07G1/01 301D
(21)【出願番号】P 2019047181
(22)【出願日】2019-03-14
【審査請求日】2022-01-07
(73)【特許権者】
【識別番号】313006647
【氏名又は名称】セイコーソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】澁谷 浩志
【審査官】青柳 光代
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-020499(JP,A)
【文献】特開2002-230132(JP,A)
【文献】特開2013-149185(JP,A)
【文献】再公表特許第2002/021877(JP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
G07G 1/12
G07G 1/01
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定時間内での注文数量に制限がない共通のメニュー群からなる1以上の放題コースをグループ化した注文コースと、1以上の注文者を含む注文グループの注文者それぞれの属性を受け付ける入力部と、
前記入力部から受け付けられた前記注文コースに基づき、前記属性に属する前記注文者が注文可能な前記放題コースを記憶部から取得する取得部と、
前記取得部で取得した前記放題コースに含まれる前記メニュー群を、注文受付可能に表示させる表示制御部とを含み、
前記記憶部に、前記注文コースにグループ化された複数の前記放題コース
の各々を示す放題コース番号を、注文者の属性の種類
と対応付けて登録したメニュー変換テーブル情報と、前記放題コース番号毎に、注文可能なメニュー番号と表示名の組み合わせのリストが登録した注文可能メニューリスト情報とが記憶され、
前記取得部は、前記メニュー変換テーブル情報から前記入力部から受け付けられた前記注文コース及び前記属性に対応する前記放題コース番号を取得し、前記
注文可能メニューリスト情報から、前記取得した前記放題コース番号に対応する前記リストを取得し、
前記表示制御部は、前記取得したリストに基づいて、前記放題コースに含まれる前記メニュー群を、注文受付可能に表示させる
注文制御装置。
【請求項2】
会計金額取得部を更に含み、
前記入力部は、更に、属性毎に、前記属性に属する注文者の人数を受け付けると共に、会計要求を受け付け、
前記会計金額取得部は、前記会計要求を受け付けた場合に、前記属性毎の前記放題コースの金額と、前記属性毎の人数とに基づいて計算される会計金額を取得し、
前記表示制御部は、更に、前記会計金額を表示させる請求項1記載の注文制御装置。
【請求項3】
前記入力部及び表示部として機能するタッチパネルディスプレイを備え、注文管理装置と通信可能な携帯端末である請求項1又は2記載の注文制御装置。
【請求項4】
前記属性は、客層を含む請求項1~請求項3の何れか1項記載の注文制御装置。
【請求項5】
前記注文コースは、所定時間内での注文数量に制限がない共通の料理メニュー群を含むコースと、所定時間内での注文数量に制限がない共通の飲み物メニュー群を含むコースとを含む、請求項1~請求項4の何れか1項記載の注文制御装置。
【請求項6】
コンピュータを、
所定時間内での注文数量に制限がない共通のメニュー群からなる1以上の放題コースをグループ化した注文コースと、1以上の注文者を含む注文グループの注文者それぞれの属性を受け付ける入力部、
前記入力部から受け付けられた前記注文コースに基づき、前記属性に属する前記注文者が注文可能な前記放題コースを記憶部から取得する取得部、及び
前記取得部で取得した前記放題コースに含まれる前記メニュー群を、注文受付可能に表示させる表示制御部
として機能させるためのプログラムであって、
前記記憶部に、前記注文コースにグループ化された複数の前記放題コース
の各々を示す放題コース番号を、注文者の属性の種類
と対応付けて登録したメニュー変換テーブル情報と、前記放題コース番号毎に、注文可能なメニュー番号と表示名の組み合わせのリストが登録した注文可能メニューリスト情報とが記憶され、
前記取得部は、前記メニュー変換テーブル情報から前記入力部から受け付けられた前記注文コース及び前記属性に対応する前記放題コース番号を取得し、前記注文可能メニューリスト情報から、前記取得した前記放題コース番号に対応する前記リストを取得し、
前記表示制御部は、前記取得したリストに基づいて、前記放題コースに含まれる前記メニュー群を、注文受付可能に表示させる
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、注文制御装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、レストランや居酒屋等の飲食店において、店員が操作し、注文を入力するハンディターミナルと、厨房に設置され、顧客の注文情報を出力するキッチンプリンタや、キッチンディスプレイと、これらの機器や注文データを管理する管理端末からなるオーダーエントリーシステムが使用されている。また、一部の飲食店において、飲み食べ放題のコースが運用されており、オーダリングシステムにおいても、このような飲み食べ放題コースに対しての運用方法が開示されている(特許文献1)。
【0003】
特許文献1に記載の運用方法では、注文入力装置から入力する注文品の入力制限を設定する手段を設け、客が注文できる注文品を限定する。また注文品の重複チェック機能により、コース料理などに含まれる注文品を単品注文すると、アラームを通知する手段を備える。また宴会時間の管理やフリードリンクセット客がセットに含まれない飲み物の注文入力が発生するとアラーム通知し注文入力を中止する手段を設ける。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年は、飲み食べ放題コースのバリエーションを増やした店舗が増えており、1つの店舗において、料金によって、複数の飲み食べ放題コースを選択可能にしたり、飲み放題コースと食べ放題コースとで組み合わせた注文を可能にしたりしている。さらには、同じ飲み食べ放題コースでも、男性や女性、大人と子供ではその料金体系を変更する等、さまざまなバリエーションが提供されている。通常、飲み食べ放題コースは、1組の客につき、同じコースを人数分の注文を行ってもらうことが前提となる。そのため、一つの飲み食べ放題コースであっても、客の属性による料金設定が違うと、男性用コース、女性用コース、子供用コースをそれぞれ選択し、その人数に合わせて入力する必要がある。従業員は、客が注文した飲み食べ放題コースが、客の属性でメニューが変わるのか、同じでよいのか等を、すべてを記憶し、対応しなければならない。更に、複数の飲み食べ放題コースを組み合わせて注文できるような場合には、さらに作業が煩雑となり、入力ミスを招きやすい。また、一方、飲み食べ放題コース等を行う店舗においてでも、人件費の削減、店員の負担を低減させるため、客が自ら入力端末を操作し、客自身で注文を入力するセルフオーダー端末を使用したテーブルトップオーダリングと呼ばれる注文入力システムが導入されてきている。このような場合、飲み食べ放題コースの入力についても、客自身で行ってもらえるのが望ましいが、飲み食べ放題コースの設定が複雑な場合は、これらのセルフ端末で客が自ら入力を行うことはほとんど不可能であり、結局、従業員が操作することになり、セルフオーダー端末の導入メリットを充分に享受できない状況となっている。
【0006】
本願では、注文者の属性を意識せず、注文者自身でも簡単に飲み食べ放題コースで注文可能なメニュー入力を可能にする注文制御装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の注文制御装置は、所定時間内での注文数量に制限がない共通のメニュー群からなる1以上の放題コースをグループ化した注文コースと、1以上の注文者を含む注文グループの注文者それぞれの属性を受け付ける入力部と、前記入力部から受け付けられた前記注文コースに基づき、前記属性に属する前記注文者が注文可能な前記放題コースを記憶部から取得する取得部と、前記取得部で取得した前記放題コースに含まれる前記メニュー群を、注文受付可能に表示させる表示制御部を含み、前記注文コースにグループ化された複数の前記放題コースは、注文者の属性の種類毎に設定され、それぞれ同一の前記メニュー群を含み、記憶部に記憶されるものである。
【0008】
この発明によれば、注文コースと、注文者の属性とを受け付け、前記注文コースに基づき、属性に属する注文者が注文可能な放題コースを取得し、放題コースに含まれるメニュー群を注文受付可能に表示させることにより、注文者の属性を意識せず、注文者自身でも簡単に飲み食べ放題コースで注文可能なメニュー入力を可能にする。
【0009】
請求項2に記載の注文制御装置は、請求項1に記載の発明において、会計金額取得部を更に含み、前記入力部は、更に、属性毎に、前記属性に属する注文者の人数を受け付けると共に、会計要求を受け付け、前記会計金額取得部は、前記会計要求を受け付けた場合に、前記属性毎の前記放題コースの金額と、前記属性毎の人数とに基づいて計算される会計金額を取得し、前記表示制御部は、更に、前記会計金額を表示させるものである。
【0010】
この発明によれば、注文者の属性及び人数に応じた会計金額を簡易に表示させることができる。
【0011】
請求項3に記載の注文制御装置は、請求項1又は2に記載の発明において、前記入力部及び表示部として機能するタッチパネルディスプレイを備え、携帯可能であり、かつ、注文管理装置と通信可能である。
【0012】
請求項4に記載の注文制御装置は、請求項1~3のいずれか1項に記載の発明において、前記属性は、客層を含む。
【0013】
請求項5に記載の注文制御装置は、請求項1~4のいずれか1項に記載の発明において、前記注文コースは、所定時間内での注文数量に制限がない共通の料理メニュー群を含むコースと、所定時間内での注文数量に制限がない共通の飲み物メニュー群を含むコースとを含む。
【0014】
また、請求項6に記載のプログラムは、コンピュータを、所定時間内での注文数量に制限がない共通のメニュー群からなる1以上の放題コースをグループ化した注文コースと、1以上の注文者を含む注文グループの注文者それぞれの属性を受け付ける入力部、前記入力部から受け付けられた前記注文コースに基づき、前記属性に属する前記注文者が注文可能な前記放題コースを記憶部から取得する取得部、及び前記取得部で取得した前記放題コースに含まれる前記メニュー群を、注文受付可能に表示させる表示制御部として機能させるためのプログラムであって、前記注文コースにグループ化された複数の前記放題コースは、注文者の属性の種類毎に設定され、それぞれ同一の前記メニュー群を含み、記憶部に記憶されるプログラムである。
【0015】
この発明によれば、請求項1に記載の注文制御装置と同様の効果を得ることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、複数の注文者における複数の属性であっても、注文者自身でも簡単に飲み食べ放題コースで注文可能なメニュー入力を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】実施形態に係る注文管理システムの構成の一例を示す模式図である。
【
図2】実施形態に係るタブレット端末の構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】実施形態に係る注文管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図4】実施形態に係るタブレット端末の表示部に表示される人数選択画面の一例を示す正面図である。
【
図5】実施形態に係るタブレット端末の表示部に表示されるコース選択画面の一例を示す正面図である。
【
図6】実施形態に係るタブレット端末の表示部に表示されるメニュー入力画面の一例を示す正面図である。
【
図7】実施形態に係る表示メニュー選択設定マスタ情報の一例を示す模式図である。
【
図8】実施形態に係る飲み食べ放題コース設定マスタ情報の一例を示す模式図である。
【
図9】実施形態に係るメニュー変換テーブル情報の一例を示す模式図である。
【
図10】実施形態に係る注文可能メニューリスト情報の一例を示す模式図である。
【
図11】実施形態に係るメニューマスタ情報の一例を示す模式図である。
【
図12】実施形態に係るタブレット端末及び注文管理装置の間のデータのやりとりを示すシーケンス図である。
【
図13】実施形態に係るメニュー変換処理プログラムにおけるメニュー変換処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態の一例について詳細に説明する。
【0019】
図1は、本実施形態に係る注文管理システム10の構成の一例を示す模式図である。
【0020】
図1に示すように、本実施形態に係る注文管理システム10は、注文情報の管理対象とされた店舗内に収容されており、複数のタブレット端末20と、注文管理装置50と、印刷装置70と、配膳用表示装置80と、調理用表示装置90と、を備える。本実施形態では、各種の飲食物を提供するレストランや居酒屋等の飲食店に本発明を適用した場合について説明する。
【0021】
本実施形態においては、店舗内に、来客が使用する複数のテーブルが設置されている。複数のテーブルの各々には、個別に特定可能なテーブル番号が印刷されたラベルが設けられている。なお、店舗内の設備としては、テーブル以外でもよく、例えば、座敷や、カラオケルーム等の部屋、カウンターの座席等でもよい。また、テーブルに設けられているものとして、ラベル以外でもよく、例えば、バーコードや、テーブル番号を記憶したIC(Integrated Circuit)タグ等でもよい。
【0022】
本実施形態に係るタブレット端末20の各々は、店舗内の何れかのテーブルに設置されており、店舗に来店した注文者が操作する携帯情報端末である。1つのテーブルに、複数のタブレット端末20が設置されていてもよい。タブレット端末20は、無線LAN(Local Area Network)であるネットワークNを介して注文管理装置50と接続される。なお、ネットワークNは、インターネットや、有線LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等であってもよい。タブレット端末20には、後述する注文入力アプリケーション・プログラムが予めインストールされており、これにより人数と属性の入力、コースの選択、及び注文の入力を行う。タブレット端末20は、テーブル番号の入力を受け付けることで、テーブル番号を取得する。また、テーブル番号はタブレット端末にあらかじめ登録されていてもよい。そして、タブレット端末20は、少なくともテーブル番号を含み、人数属性情報、コースを選択するコース選択情報、及び飲食物を注文する注文情報を、ネットワークNを介して注文管理装置50に送信する。
【0023】
本実施形態に係る注文管理装置50は、ネットワークNを介してタブレット端末20と接続される。注文管理装置50は、タブレット端末20から送信されてくる注文者の人数属性情報、コース選択情報、及び注文情報を管理する。また、注文管理装置50は、印刷装置70、配膳用表示装置80、及び調理用表示装置90の各々とも接続される。印刷装置70は、注文者の注文情報に応じた伝票を印刷する。配膳用表示装置80は、注文者の注文情報により示され、注文対象とされた飲食物及び個数を示す注文内容を表示させる。調理用表示装置90は、注文者の注文情報により示され、注文対象とされた飲食物及び個数を示す注文内容を表示させる。
【0024】
店舗の従業員は、調理用表示装置90に表示された注文内容に従って飲食物を準備し、配膳用表示装置80に表示された注文内容に従って準備された飲食物を、注文情報に含まれるテーブル番号により示されるテーブルの注文者に提供する。なお、本実施形態では、1つの店舗内に1台の注文管理装置50を設置した場合について示すが、複数の店舗を1台の注文管理装置50で管理するようにしてもよい。
【0025】
図2は、本実施形態に係るタブレット端末20の構成の一例を示すブロック図である。
【0026】
図2に示すように、本実施形態に係るタブレット端末20は、制御部21と、記憶部22と、通信部24と、操作部25と、表示部26と、を備える。
【0027】
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)21A、ROM(Read Only Memory)21B、RAM(Random Access Memory)21C、及び入出力インターフェース(I/O)21Dを備えており、これら各部がバスを介して各々接続されている。
【0028】
I/O21Dには、記憶部22と、読取部23と、通信部24と、操作部25と、表示部26と、を含む各機能部が接続されている。これらの各機能部は、I/O21Dを介して、CPU21Aと相互に通信可能とされる。
【0029】
制御部21は、タブレット端末20の全体的な動作を制御するメイン制御部の一部として構成されてもよい。
【0030】
記憶部22としては、例えば、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等が用いられる。記憶部22には、本実施形態に係る注文入力処理を実行するための注文入力アプリケーション・プログラム22A(以下、注文入力アプリ22Aという。)が記憶される。なお、この注文入力アプリ22Aは、例えば、店舗が提供するWebサイトからダウンロードすることで取得される。注文入力アプリ22Aは、ROM21Bに記憶されていてもよい。
【0031】
また、記憶部22には、タブレット端末20を識別するための端末固有情報であるMAC(Media Access Control)アドレスが記憶されている。なお、端末固有情報としては、MACアドレス以外でもよく、例えば、SIM(Subscriber Identity Module)カードのID(Identification)番号等でもよい。MACアドレスは、ROM21Bに記憶されていてもよい。
【0032】
通信部24は、ネットワークNに接続されており、注文管理装置50とネットワークNを介して通信を行う。この例の場合、通信部24とネットワークNとは無線で接続される。
【0033】
操作部25には、電源ボタンや各種の操作ボタン等が設けられる。表示部26には、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等が用いられる。表示部26は、注文者がタブレット端末20の操作を行うためのタッチパネルを表示面と一体的に有している。
【0034】
なお、本実施形態では、注文制御装置の一例として、タブレット端末20を例示して説明するが、例えば、スマートフォンや、携帯可能なノート型PC(パーソナルコンピュータ)等を適用してもよい。
【0035】
図3は、本実施形態に係る注文管理装置50の構成の一例を示すブロック図である。
【0036】
図3に示すように、本実施形態に係る注文管理装置50は、制御部51と、記憶部52と、通信部53と、外部機器インターフェース(外部機器I/F)54と、を備える。
【0037】
制御部51は、CPU51A、ROM51B、RAM51C、及びI/O51Dを備えており、これら各部がバスを介して各々接続されている。
【0038】
I/O51Dには、記憶部52と、通信部53と、外部機器I/F54と、を含む各機能部が接続されている。これらの各機能部は、I/O51Dを介して、CPU51Aと相互に通信可能とされる。
【0039】
制御部51は、注文管理装置50の全体的な動作を制御するメイン制御部の一部として構成されてもよい。制御部51の各ブロックの一部又は全部には、例えば、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路又はICチップセットが用いられる。上記各ブロックに個別の回路を用いてもよいし、一部又は全部を集積した回路を用いてもよい。上記各ブロック同士が一体として設けられてもよいし、一部のブロックが別に設けられてもよい。また、上記各ブロックのそれぞれにおいて、その一部が別に設けられてもよい。制御部51の集積化には、LSIに限らず、専用回路又は汎用プロセッサを用いてもよい。
【0040】
記憶部52としては、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD、フラッシュメモリ等が用いられる。記憶部52には、本実施形態に係るメニュー変換処理を実行するためのメニュー変換処理プログラム52Aが記憶される。なお、このメニュー変換処理プログラム52Aは、ROM51Bに記憶されていてもよい。また、記憶部52には、メニューマスタ情報52B、表示メニュー選択設定マスタ情報52C、飲み食べ放題コース設定マスタ情報52D、メニュー変換テーブル情報52E、及び注文可能メニューリスト情報52Fが記憶される。
【0041】
メニュー変換処理プログラム52Aは、例えば、注文管理装置50に予めインストールされていてもよい。また、メニュー変換処理プログラム52Aは、不揮発性の記憶媒体に記憶して、又はネットワークを介して配布し、注文管理装置50に適宜インストールすることで実現してもよい。なお、不揮発性の記憶媒体の例としては、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、光磁気ディスク、HDD、DVD-ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、フラッシュメモリ、メモリカード等が想定される。
【0042】
通信部53は、ネットワークNに接続されており、タブレット端末20とネットワークNを介して通信を行う。この例の場合、通信部53とネットワークNとは有線で接続されるが、無線で接続してもよい。
【0043】
また、通信部53は、外部機器としての、印刷装置70、配膳用表示装置80、及び調理用表示装置90の各々と、ネットワークNを介して通信を行う。なお、外部機器I/F54が、印刷装置70、配膳用表示装置80、及び調理用表示装置90の各々と接続されていてもよい。
【0044】
以下、
図2及び
図3を参照して、タブレット端末20及び注文管理装置50の各々のCPUの機能的な構成について説明する。
【0045】
本実施形態に係るタブレット端末20のCPU21Aは、表示制御部30、人数選択入力部31、コース選択入力部32、送信処理部33、取得部34、注文入力部35、及び会計要求入力部36として機能する。CPU21Aは、記憶部22に記憶されている注文入力アプリ22AをRAM21Cに書き込んで、実行することにより、これら各部として機能する。
【0046】
タブレット端末20の表示制御部30は、初期画面として、
図4に示す人数選択画面30Aを、表示部26に表示させる。人数選択画面30Aでは、テーブル番号入力欄41Aと、属性別人数入力欄41Bと、テンキー41Cと、決定ボタン41Dと、戻るボタン41Eが表示される。
【0047】
テーブル番号入力欄41Aには、テンキー41Cの操作により当該タブレット端末20が設置されているテーブル番号が入力される。あらかじめ設定されている場合には、テーブル番号の入力はスキップも可能である。
【0048】
属性別人数入力欄41Bには、テンキー41Cの操作により当該注文者の属性別の人数が入力される。属性としては、客層(例えば、男性の大人、女性の大人、中高生、及び小学生)を含む。
【0049】
人数選択入力部31は、決定ボタン41Dの操作により、テーブル番号入力欄41Aに入力されたテーブル番号、及び属性別人数入力欄41Bに入力された当該注文者の属性別の人数を受け付け、送信処理部33に出力する。
【0050】
表示制御部30は、人数選択画面30Aの決定ボタン41Dの操作に応じて、
図5に示すコース選択画面30Bに遷移させて、表示部26に表示させる。コース選択画面30Bでは、コース分類毎の注文コース選択ボタン42A~42Dが表示される(以後、注文コースを、単に、コースと表記する)。
図5の例では、コース選択画面30Bに、コース分類「焼き肉食べ放題」に対する複数のコース選択ボタン42Aと、コース分類「しゃぶしゃぶ食べ放題」に対する複数のコース選択ボタン42Bと、コース分類「飲み放題」に対する複数のコース選択ボタン42Cと、「その他」に対する複数の選択ボタン42Dと、戻るボタン42Eと、決定ボタン42Fとが表示されている。
【0051】
本実施の形態では、コース分類「焼き肉食べ放題」に対する複数のコース選択ボタン42Aの何れか一つが操作され、コース分類「しゃぶしゃぶ食べ放題」に対する複数のコース選択ボタン42Bの何れかが操作され、コース分類「飲み放題」に対する複数のコース選択ボタン42Cの何れかが操作される。なお、「選択無」のコース選択ボタン42A、42B、42Cが、初期状態において操作された状態になっていてもよい。
【0052】
また、「その他」に対する複数の選択ボタン42Dに関しては、いずれも操作されなくてもよい。
【0053】
また、取得部34は、通信部24を介して注文管理装置50からコース選択画面30Bのデータを予め取得しているものとする。
【0054】
ここで、食べ放題コースは、一定金額で、注文可能な料理メニューの一覧に含まれる料理メニューを、所定時間内での注文数量に制限なく繰り返し注文可能なコースメニューである。また、飲み放題コースは、一定金額で、注文可能な飲み物メニューの一覧に含まれる飲み物メニューを、所定時間内での注文数量に制限なく繰り返し注文可能なコースメニューである。
【0055】
コース選択入力部32は、決定ボタン42Fの操作により、操作されたコース選択ボタン42A~42Dに対応するコース選択情報を受け付け、送信処理部33に出力する。
【0056】
送信処理部33は、テーブル番号、当該注文者の属性別の人数、及びコース選択情報を、通信部24を介して注文管理装置50に送信する処理を行う。また、送信情報には、MACアドレスが含まれる。注文管理装置50は、後述するが、テーブル番号、当該注文者の属性別の人数、及びコース選択情報を受けて、当該コースにグループ化されている、属性を考慮したコース(放題コース)に含まれる注文可能なメニューについての情報を、タブレット端末20に送信する。
【0057】
取得部34は、通信部24を介して注文管理装置50から受信した、選択されたコースで、当該注文者の属性を持つ注文者が注文可能なメニューの一覧を表すメニュー入力画面のデータを取得する。
【0058】
表示制御部30は、取得部34がメニュー入力画面のデータを取得すると、
図6に示すメニュー入力画面30Cを、表示部26に表示させる。メニュー入力画面30Cでは、当該注文者の属性を持つ注文者が注文可能なメニューの各々の選択ボタン43Aが表示される。
図6の例では、コース分類「焼き肉食べ放題」の「プレミアム」コースで注文可能なメニューの各々の選択ボタン43Aと、戻るボタン43Bと、決定ボタン43Cとが表示されている。
【0059】
注文者がメニューを注文する際には、少なくとも1つの選択ボタン43Aを操作した後に、決定ボタン43Cを操作する。
【0060】
注文入力部35は、決定ボタン43Cの操作により、操作された選択ボタン43Aに対応するメニュー選択情報を受け付け、送信処理部33に出力する。
【0061】
送信処理部33は、メニュー選択情報を、通信部24を介して注文管理装置50に送信する処理を行う。また、送信情報には、MACアドレスが含まれる。
【0062】
また、表示制御部30は、会計要求を受け付ける画面(図示省略)を表示部26に表示させる。会計要求入力部36は、会計要求を受け付ける画面の操作により、会計要求を受け付け、送信処理部33に出力する。
【0063】
送信処理部33は、会計要求が入力されると、通信部24を介して注文管理装置50に会計要求を送信する処理を行う。また、送信情報には、MACアドレスが含まれる。
【0064】
また、表示制御部30は、通信部24を介して注文管理装置50から会計要求に応じて算出された会計金額を受信すると、会計金額表示画面(図示省略)を表示部26に表示させる。
【0065】
一方、本実施形態に係る注文管理装置50のCPU51Aは、コース選択画面生成部59、入力部60、メニュー変換部61、登録部63、出力部64、及び金額算出部65として機能する。CPU51Aは、記憶部52に記憶されているメニュー変換処理プログラム52AをRAM51Cに書き込んで、実行することにより、メニュー変換部61として機能する。
【0066】
本実施形態に係るコース選択画面生成部59は、表示メニュー選択設定マスタ情報52Cに基づいて、コース選択画面30Bのデータを生成する。
【0067】
図7は、本実施形態に係る表示メニュー選択設定マスタ情報52Cの一例を示す模式図である。
【0068】
図7に示すように、本実施形態に係る表示メニュー選択設定マスタ情報52Cには、コース分類毎に、各コースの選択キーの位置と表示名が登録されており、更に、当該コースの選択キーのボタンが操作された場合の遷移先の画面の画面番号が登録されている。また、表示メニュー選択設定マスタ情報52Cには、コース分類毎に、何れか一つのコースが選択されることを表す選択指定「一択」、または複数のコースが選択可能であることを表す選択指定「複数」が登録されている。
【0069】
出力部64は、コース選択画面30Bのデータが生成された場合、コース選択画面30Bのデータを、通信部53を介してタブレット端末20に出力する。
【0070】
また、入力部60は、タブレット端末20から、テーブル番号、当該注文者の属性別の人数、及びコース選択情報の入力を受け付ける。そして、メニュー変換部61は、入力部60により入力を受け付けた当該注文者の属性別の人数、及びコース選択情報と、飲み食べ放題コース設定マスタ情報52Dと、メニュー変換テーブル情報52Eと、注文可能メニューリスト情報52Fとに基づいて、メニュー入力画面30Cのデータを生成する。
【0071】
具体的には、メニュー変換部61は、入力部60により入力を受け付けた当該注文者の属性別の人数、及びコース選択情報に基づいて、メニュー変換テーブル情報52Eから、該当する属性及びコース選択情報の組み合わせに対するメニューリスト番号を取得する。これは、当該コースにグループ化された放題コースの番号に相当する。そして、注文可能メニューリスト情報52Fから、取得したメニューリスト番号に対応するメニューリストを取得し、取得したメニューリストと、飲み食べ放題コース設定マスタ情報52Dと、に基づいて、選択されたコースにおいて、該当する属性の注文者が注文可能なメニューの一覧を注文受付可能に表示させたメニュー入力画面30Cのデータを生成する。
【0072】
図8は、本実施形態に係る飲み食べ放題コース設定マスタ情報52Dの一例を示す模式図である。
【0073】
図8に示すように、本実施形態に係る飲み食べ放題コース設定マスタ情報52Dには、メニュー入力画面30Cを識別する画面番号毎に、各メニューのキーの位置とメニュー番号と表示名が登録されている。
【0074】
図9は、本実施形態に係るメニュー変換テーブル情報52Eの一例を示す模式図である。
【0075】
図9に示すように、本実施形態に係るメニュー変換テーブル情報52Eには、コースの中分類毎に、各属性に対応するメニューリスト番号(放題コース番号)が登録されている。
【0076】
図10は、本実施形態に係る注文可能メニューリスト情報52Fの一例を示す模式図である。
【0077】
図10に示すように、本実施形態に係る注文可能メニューリスト情報52Fには、メニューリスト番号毎に、注文可能なメニュー番号と表示名の組み合わせのリストが登録されている。
【0078】
例えば、入力部60がタブレット端末属性20から「中高生」及びコース選択情報「飲み放題・レギュラー」を受け付けた場合、メニュー変換部61は、
図9のメニュー変換テーブル情報52Eから、属性「中高生」及びコース選択情報「飲み放題・レギュラー」の組み合わせに対するメニューリスト番号「1903」を取得する。これは「飲み放題・レギュラー・中高生」という放題メニューの番号に相当する。そして、
図10の注文可能メニューリスト情報52Fから、取得したメニューリスト番号「1903」に対応するメニューリストを取得する。そして、取得したメニューリストと、
図8の飲み食べ放題コース設定マスタ情報52Dの画面番号「2031」とに基づいて、取得したメニューリストの含まれる各メニュー番号に対応するキー位置に、当該メニューの選択ボタン43Aを配置したメニュー入力画面30Cのデータを生成する。
【0079】
出力部64は、メニュー入力画面30Cのデータが生成された場合、メニュー入力画面30Cのデータを、通信部53を介してタブレット端末20に出力する。
【0080】
また、入力部60は、タブレット端末20から、メニュー選択情報の入力を受け付ける。そして、登録部63は、メニュー選択情報を記憶部52に登録する。
【0081】
出力部64は、メニュー選択情報が登録された場合、メニュー選択情報を、通信部53を介して印刷装置70、配膳用表示装置80、及び調理用表示装置90の各々に出力する。
【0082】
また、入力部60は、タブレット端末20から、テーブル番号を含む会計要求の入力を受け付ける。そして、金額算出部65は、会計要求に含まれるテーブル番号の注文者の属性別の人数、及びコース選択情報と、メニューマスタ情報52Bとに基づいて、選択されたコースの金額と、属性毎の人数とに基づいて会計金額を算出する。
【0083】
図11は、本実施形態に係るメニューマスタ情報52Bの一例を示す模式図である。
【0084】
図11に示すように、本実施形態に係るメニューマスタ情報52Bには、メニュー番号毎に、メニュー名と単価が登録されている。
【0085】
出力部64は、会計金額が算出された場合、会計金額を、通信部53を介してタブレット端末20に出力する。
【0086】
以下、
図12及び
図13を参照して、本実施形態に係るタブレット端末20及び注文管理装置50の作用を説明する。なお、
図12は、タブレット端末20及び注文管理装置50の間のデータのやりとりを示すシーケンス図である。
図13は、本実施形態に係る注文管理装置50のメニュー変換処理プログラム52Aの一部の処理の流れを示すフローチャートである。
【0087】
まず、
図12のステップS100では、注文管理装置50のコース選択画面生成部59は、表示メニュー選択設定マスタ情報52Cに基づいて、コース選択画面30Bのデータを生成する。そして、出力部64は、生成されたコース選択画面30Bのデータを、通信部53を介してタブレット端末20に出力する。
【0088】
次に、店舗の来客が、テーブルに着席し、店員が、テーブルに設置されたタブレット端末20の注文入力アプリ22Aを起動させると、ステップS102において、タブレット端末20の表示制御部30は、初期画面として、上記
図4に示す人数選択画面30Aを、表示部26に表示させる。店員は、人数選択画面30Aにおいて、テーブル番号入力欄41Aにテーブル番号を入力し、属性別人数入力欄41Bに、店舗の来客である当該テーブルの注文者の属性別の人数を入力し、決定ボタン41Dを操作する。この後、タブレット端末20を、当該テーブルの注文者に引き渡す。
【0089】
そして、ステップS104では、人数選択入力部31は、決定ボタン41Dの操作により、テーブル番号入力欄41Aに入力されたテーブル番号、及び属性別人数入力欄41Bに入力された当該注文者の属性別の人数を受け付け、送信処理部33に出力し、上記
図5に示すコース選択画面30Bに遷移させて、表示部26に表示させる。注文者が、コース選択画面30Bにおいて、コース選択ボタン42A~42Dの少なくとも一つを操作した後に、決定ボタン42Fを操作する。
【0090】
ステップS106では、コース選択入力部32は、決定ボタン42Fの操作により、操作されたコース選択ボタン42A~42Dに対応するコース選択情報を受け付け、送信処理部33に出力する。そして、送信処理部33は、テーブル番号、当該注文者の属性別の人数、及びコース選択情報を、通信部24を介して注文管理装置50に送信する処理を行う。
【0091】
次にステップS108では、注文管理装置50の入力部60は、タブレット端末20から、テーブル番号、当該注文者の属性別の人数、及びコース選択情報の入力を受け付けると、
図13に示すメニュー変換処理を行う。
【0092】
ステップS120では、受け付けた当該注文者の属性別の人数及びコース選択情報を取得する。
【0093】
ステップS122では、取得したデータに、食べ放題コース又は飲み放題コースが含まれるか否かを判定する。取得したデータに、食べ放題コース又は飲み放題コースが含まれない場合には、メニュー変換処理を終了する。一方、選択されたコースに、食べ放題コース又は飲み放題コースが含まれる場合には、ステップS124へ移行する。
【0094】
ステップS124では、大人(男性)の人数が0より大きいか否かを判定する。大人(男性)の人数が0より大きい場合には、ステップS126へ移行し、一方、大人(男性)の人数が0である場合には、ステップS128へ移行する。
【0095】
ステップS126では、メニュー変換部61は、メニュー変換テーブル情報52Eから、属性「大人(男性)」及び選択されたコースの組み合わせに対するメニューリスト番号を取得し、注文可能メニューリスト情報52Fから、取得したメニューリスト番号に対応するメニューリストを取得する。
【0096】
ステップS128では、大人(女性)の人数が0より大きいか否かを判定する。大人(女性)の人数が0より大きい場合には、ステップS130へ移行し、一方、大人(女性)の人数が0である場合には、ステップS132へ移行する。
【0097】
ステップS130では、メニュー変換部61は、メニュー変換テーブル情報52Eから、属性「大人(女性)」及び選択されたコースの組み合わせに対するメニューリスト番号を取得し、注文可能メニューリスト情報52Fから、取得したメニューリスト番号に対応するメニューリストを取得する。
【0098】
ステップS132では、中高生の人数が0より大きいか否かを判定する。中高生の人数が0より大きい場合には、ステップS134へ移行し、一方、中高生の人数が0である場合には、ステップS136へ移行する。
【0099】
ステップS134では、メニュー変換部61は、メニュー変換テーブル情報52Eから、属性「中高生」及び選択されたコースの組み合わせに対するメニューリスト番号を取得し、注文可能メニューリスト情報52Fから、取得したメニューリスト番号に対応するメニューリストを取得する。
【0100】
ステップS136では、小学生の人数が0より大きいか否かを判定する。小学生の人数が0より大きい場合には、ステップS138へ移行し、一方、小学生の人数が0である場合には、メニュー変換処理を終了する。
【0101】
ステップS138では、メニュー変換部61は、メニュー変換テーブル情報52Eから、属性「小学生」及び選択されたコースの組み合わせに対するメニューリスト番号を取得し、注文可能メニューリスト情報52Fから、取得したメニューリスト番号に対応するメニューリストを取得し、メニュー変換処理を終了する。
【0102】
なお、食べ放題コースと飲み放題コースとのように、複数のコースが選択されている場合には、選択されたコース毎に上記
図13のメニュー変換処理が繰り返し行われる。
【0103】
そして、
図12に示すステップS110において、メニュー変換部61は、当該注文者の属性の各々について上記メニュー変換処理で取得したメニューリストに基づいて、注文受付可能に表示させたメニュー入力画面30Cのデータを生成する。そして、出力部64は、生成されたメニュー入力画面30Cのデータを、通信部53を介してタブレット端末20に出力する。
【0104】
ステップS112では、タブレット端末20の表示制御部30は、取得部34がメニュー入力画面のデータを取得すると、メニュー入力画面30Cを、表示部26に表示させる。そして、注文者がメニューを注文する際には、メニュー入力画面30Cの少なくとも1つの選択ボタン43Aを操作した後に、決定ボタン43Cを操作する。注文入力部35は、決定ボタン43Cの操作により、操作された選択ボタン43Aに対応するメニュー選択情報を受け付け、送信処理部33に出力する。
【0105】
ステップS114では、送信処理部33は、メニュー選択情報を、通信部24を介して注文管理装置50に送信する処理を行う。
【0106】
ステップS116では、注文管理装置50の入力部60は、タブレット端末20から、メニュー選択情報の入力を受け付け、登録部63は、メニュー選択情報を記憶部52に登録する。そして、出力部64は、メニュー選択情報を、通信部53を介して印刷装置70、配膳用表示装置80、及び調理用表示装置90の各々に出力する。
【0107】
また、ステップS117において、タブレット端末20の表示制御部30は、会計要求を受け付ける画面(図示省略)を表示部26に表示させる。会計要求入力部36は、会計要求を受け付ける画面の操作により、会計要求を受け付け、送信処理部33に出力する。送信処理部33は、会計要求が入力されると、通信部24を介して注文管理装置50に会計要求を送信する処理を行う。
【0108】
そして、ステップS118において、注文管理装置50の入力部60は、タブレット端末20から、テーブル番号を含む会計要求の入力を受け付ける。そして、金額算出部65は、会計要求に含まれるテーブル番号の注文者の属性別の人数、及びコース選択情報と、メニューマスタ情報52Bとに基づいて、選択されたコースの金額と、属性毎の人数とに基づいて会計金額を算出する。出力部64は、会計金額が算出された場合、会計金額を、通信部53を介してタブレット端末20に出力する。
【0109】
そして、ステップS119において、タブレット端末20の表示制御部30は、通信部24を介して注文管理装置50から会計要求に応じて算出された会計金額を受信すると、会計金額表示画面(図示省略)を表示部26に表示させる。
【0110】
以上説明したように、本発明の実施の形態に係る注文管理システムによれば、タブレット端末において、コース選択情報と、注文者の人数及び属性とを受け付け、選択した食べ放題又は飲み放題コースで、当該属性を持つ注文者が注文可能なメニューのリストを取得し、注文受付可能に表示させることにより、注文者の属性を意識せず、注文者自身でも簡単に食べ放題又は飲み放題コースで注文可能なメニュー入力を可能にする。
【0111】
また、メニュー変換テーブル情報52Eの構成を工夫することにより、注文者の属性によって注文不可なメニューの注文を制限することができる。たとえば、注文者の属性が高校生である場合に、アルコールメニューを注文することを制限することができる。
【0112】
以上、実施形態として注文管理装置、タブレット端末、及び注文管理システムを例示して説明した。実施形態は、注文管理装置が備える各部又はタブレット端末が備える各部の機能をコンピュータに実行させるためのプログラムの形態としてもよい。実施形態は、このプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体の形態としてもよい。また、プログラムについては、例えば、従業員もしくは客が所有する携帯端末にダウンロードさせて、実行させるようにしてもよい。
【0113】
その他、上記実施形態で説明した注文管理装置及びタブレット端末の構成は、一例であり、主旨を逸脱しない範囲内において状況に応じて変更してもよい。
【0114】
また、上記実施形態では、飲み食べ放題コースのメニューのリストを表示させる場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、通常のメニューのリストを表示させる場合に本発明を適用してもよい。これにより、注文者の属性によって、通常のメニューを自動的に振り分けて表示させることも可能である。
【0115】
また、上記実施形態で説明したプログラムの処理の流れも、一例であり、主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよい。
【0116】
また、メニュー変換処理を、注文管理装置で行う場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、メニュー変換処理を、タブレット端末で行ってもよい。
【0117】
また、上記実施形態では、プログラムを実行することにより、実施形態に係る処理がコンピュータを利用してソフトウェア構成により実現される場合について説明したが、これに限らない。実施形態は、例えば、ハードウェア構成や、ハードウェア構成とソフトウェア構成との組み合わせによって実現してもよい。
【符号の説明】
【0118】
10 注文管理システム
20 タブレット端末
21 制御部
21A CPU
21B ROM
21C RAM
21D I/O
22 記憶部
22A 注文入力アプリケーション・プログラム
23 読取部
24 通信部
25 操作部
26 表示部
30 表示制御部
30A 人数選択画面
30B コース選択画面
30C メニュー入力画面
31 人数選択入力部
32 コース選択入力部
33 送信処理部
34 取得部
35 注文入力部
36 会計要求入力部
50 注文管理装置
51 制御部
51A CPU
51B ROM
51C RAM
51D I/O
52 記憶部
52A メニュー変換処理プログラム
52B メニューマスタ情報
52C 表示メニュー選択設定マスタ情報
52D 飲み食べ放題コース設定マスタ情報
52E メニュー変換テーブル情報
52F 注文可能メニューリスト情報
53 通信部
59 コース選択画面生成部
60 入力部
61 メニュー変換部
63 登録部
64 出力部
65 金額算出部
70 印刷装置
80 配膳用表示装置
90 調理用表示装置