(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-26
(45)【発行日】2023-05-09
(54)【発明の名称】ロッカー管理システム及びロッカー管理方法
(51)【国際特許分類】
G07F 17/12 20060101AFI20230427BHJP
G06Q 10/02 20120101ALI20230427BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20230427BHJP
【FI】
G07F17/12
G06Q10/02
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2019136000
(22)【出願日】2019-07-24
【審査請求日】2022-06-14
(73)【特許権者】
【識別番号】502367845
【氏名又は名称】富士アイティ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】増倉 孝好
(72)【発明者】
【氏名】徳増 康人
【審査官】小島 哲次
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-079092(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07F 17/12
G06Q 50/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザによるロッカーの第1予約又は使用申込を入力する第1情報処理装置と、
前記第1情報処理装置と通信を行い、かつ、前記ロッカーを管理する第2情報処理装置とを有するロッカー管理システムであって、
前記第1情報処理装置は、
前記ロッカーの開始時刻及び終了時刻を示す前記第1予約を記憶する記憶部と、
前記第2情報処理装置から、前記ロッカーの使用状況を示す検出結果に基づいて生成される使用情報、及び、前記ロッカーを開閉するのに用いる鍵情報を取得する取得部と、
前記使用申込を受け付ける受付部と、
所定条件を満たし、かつ、前記使用情報に基づいて空きロッカーがあると判断されると、前記第1予約に基づいて第2予約を行う、又は、前記使用情報に基づいて空きロッカーがあると判断され、かつ、前記使用申込を受け付けると、前記第2予約を行う予約部と、
前記第2予約が行われると、前記ロッカーのうち、前記開始時刻から前記終了時刻の間、使用できるロッカーを特定するロッカー情報、及び、前記ロッカー情報で特定されるロッカーを開閉するのに用いる前記鍵情報を前記ユーザに通知する通知部と
を含み、
前記第2情報処理装置は、
前記ロッカーのうち、使用中である使用中ロッカーを検出して、前記検出結果を出力する検出部と、
前記鍵情報を生成する鍵情報生成部と、
前記使用情報及び前記鍵情報を前記第1情報処理装置に送信する送信部とを含む
ロッカー管理システム。
【請求項2】
前記第1情報処理装置は、
前記第1予約に対するキャンセルを入力するキャンセル部と更に含み、
前記第1予約を行った後であって、かつ、前記第1予約が所定条件を満たす前に、前記キャンセルが入力されると、
前記キャンセルの対象となる前記第1予約を削除し、
前記予約部は、前記第2予約を中止する
請求項1に記載のロッカー管理システム。
【請求項3】
前記第1情報処理装置は、
前記第1予約に対するキャンセルを入力するキャンセル部を更に含み、
前記第2情報処理装置は、
前記第1予約を行った後であって、かつ、前記第1予約が所定条件を満たした後に、前記キャンセルが入力されると、前記キャンセルの対象となる前記鍵情報を無効化させる無効化部を更に含む
請求項1に記載のロッカー管理システム。
【請求項4】
前記キャンセルが入力され、かつ、前記鍵情報が無効化される前に、前記ロッカーが使用されると、
前記キャンセル及び前記鍵情報の無効化を中止する
請求項3に記載のロッカー管理システム。
【請求項5】
前記第2予約が行われ、かつ、前記開始時刻が経過すると、
前記第2予約が行われた前記ロッカーが使用されているとみなす
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のロッカー管理システム。
【請求項6】
前記取得部による前記ロッカーの検出結果、前記鍵情報又はこれらのいずれか一方の取得が阻害されると、
前記予約部は、前記第2予約を中断する
請求項1乃至5のいずれか1項に記載のロッカー管理システム。
【請求項7】
判断時点において、前記ロッカーの使用が不可能であると、
前記予約部は、前記第2予約を中断する
請求項1乃至6のいずれか1項に記載のロッカー管理システム。
【請求項8】
前記通知部は、
前記ロッカーの使用が不可能である通知を行い、かつ、代案を示す
請求項7に記載のロッカー管理システム。
【請求項9】
前記ロッカーの異常を検出し、
前記予約部は、
異常であると判断された前記ロッカーを回避して前記第2予約を行う
請求項1乃至8のいずれか1項に記載のロッカー管理システム。
【請求項10】
前記第1情報処理装置は、
前記使用申込に対するキャンセルを入力するキャンセル部を更に含み、
前記第2情報処理装置は、
前記使用申込に対するキャンセルが入力されると、前記キャンセルの対象となる前記鍵情報を無効化させる無効化部を更に含む
請求項1乃至9のいずれか1項に記載のロッカー管理システム。
【請求項11】
ユーザによるロッカーの第1予約又は使用申込を入力する第1情報処理装置と、
前記第1情報処理装置と通信を行い、かつ、前記ロッカーを管理する第2情報処理装置とを有するロッカー管理システムが行うロッカー管理方法であって、
前記第1情報処理装置が、前記ロッカーの開始時刻及び終了時刻を示す前記第1予約を記憶する記憶手順と、
前記第1情報処理装置が、前記第2情報処理装置から、前記ロッカーの使用状況を示す検出結果に基づいて生成される使用情報、及び、前記ロッカーを開閉するのに用いる鍵情報を取得する取得手順と、
前記第1情報処理装置が、前記使用申込を受け付ける受付手順と、
前記第1情報処理装置が、所定条件を満たし、かつ、前記使用情報に基づいて空きロッカーがあると判断されると、前記第1予約に基づいて第2予約を行う、又は、前記使用情報に基づいて空きロッカーがあると判断され、かつ、前記使用申込を受け付けると、前記第2予約を行う予約手順と、
前記第1情報処理装置が、前記第2予約が行われると、前記ロッカーのうち、前記開始時刻から前記終了時刻の間、使用できるロッカーを特定するロッカー情報、及び、前記ロッカー情報で特定されるロッカーを開閉するのに用いる前記鍵情報を前記ユーザに通知する通知手順と、
前記第2情報処理装置が、前記ロッカーのうち、使用中である使用中ロッカーを検出して、前記検出結果を出力する検出手順と、
前記第2情報処理装置が、前記鍵情報を生成する鍵情報生成手順と、
前記第2情報処理装置が、前記使用情報及び前記鍵情報を前記第1情報処理装置に送信する送信手順とを含む
ロッカー管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロッカー管理システム及びロッカー管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、駅、商業施設及びアミューズメントパーク等には、コインを投入すると使用できるコインロッカー(以下単に「ロッカー」という場合もある。)が設置される。そして、ロッカーを管理する方法は、例えば、以下のような方法がある。
【0003】
例えば、まず、ロッカーの利用開始予定日より前に予約があると、利用者には、ロッカー群から特定のロッカーが割り当てられる。そして、メール等の通知によって、利用者に、割り当てられたロッカーに関する情報が通知される。次に、制御部は、空きロッカー数と予約数の差を計算して、差がマージン値未満であると、新規預入を不可と判断する。このようにして、フレキシブルな対応を可能とし、予約をせずに利用する利用者の利便性を確保する方法が知られている(例えば、特許文献1等)。
【0004】
また、ロッカー予約システムにおいて、予約管理装置が、まず、予約情報を記憶する。そして、予約情報は、予約者の識別コードと関連付けされて記憶される。このように、予約情報及び識別コードを関連付けした状態で、制御端末が識別コードを予約管理装置に送ると、予約管理装置は、識別コードに基づいて予約情報を判定して予約状況を制御端末に送ることができる。このような構成であると、予約をしてあるロッカーをキャンセルする指示を制御端末が予約管理装置に送ることができる。このようにして、ユーザが容易にロッカーの予約をキャンセルすることができるようにする方法が知られている(例えば、特許文献2等)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2018-165853号公報
【文献】特開2016-224861号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の方法では、ロッカーを管理する装置との通信状況及びロッカーが使用されている状況等が考慮されていない場合がある。そのため、ユーザが事前に予約をしても、予約したロッカーが他人による使用で使えない場合がある。
【0007】
本発明の1つの側面は、このような問題に鑑みてなされたものであり、ユーザの利便性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明の一実施形態におけるロッカー管理システムは、
ユーザによるロッカーの第1予約又は使用申込を入力する第1情報処理装置と、
前記第1情報処理装置と通信を行い、かつ、前記ロッカーを管理する第2情報処理装置とを有するロッカー管理システムであって、
前記第1情報処理装置は、
前記ロッカーの開始時刻及び終了時刻を示す前記第1予約を記憶する記憶部と、
前記第2情報処理装置から、前記ロッカーの使用状況を示す検出結果に基づいて生成される使用情報、及び、前記ロッカーを開閉するのに用いる鍵情報を取得する取得部と、
前記使用申込を受け付ける受付部と、
所定条件を満たし、かつ、前記使用情報に基づいて空きロッカーがあると判断されると、前記第1予約に基づいて第2予約を行う、又は、前記使用情報に基づいて空きロッカーがあると判断され、かつ、前記使用申込を受け付けると、前記第2予約を行う予約部と、
前記第2予約が行われると、前記ロッカーのうち、前記開始時刻から前記終了時刻の間、使用できるロッカーを特定するロッカー情報、及び、前記ロッカー情報で特定されるロッカーを開閉するのに用いる前記鍵情報を前記ユーザに通知する通知部と
を含み、
前記第2情報処理装置は、
前記ロッカーのうち、使用中である使用中ロッカーを検出して、前記検出結果を出力する検出部と、
前記鍵情報を生成する鍵情報生成部と、
前記使用情報及び前記鍵情報を前記第1情報処理装置に送信する送信部とを含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ユーザの利便性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】ロッカー管理システムが管理対象とするロッカーの例を示す図である。
【
図2】ロッカー管理システムの全体構成例を示す概念図である。
【
図3】情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。
【
図14】第2予約が不成立の通知例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、発明を実施するための最適かつ最小限な形態について、図面を参照して説明する。なお、図面において、同一の符号を付す場合には、同様の構成であることを示し、重複する説明を省略する。また、図示する具体例は、例示であり、図示する以外の構成が更に含まれる構成であってもよい。
【0012】
<ロッカーの例>
例えば、ロッカー管理システムによって管理の対象となるロッカーは、駅又は商業施設等に設置され、以下のようなロッカーである。
【0013】
図1は、ロッカー管理システムが管理対象とするロッカーの例を示す図である。例えば、ロッカーLCKは、図示するように、3種類のサイズがあって、9つのロッカーがあるとする。具体的には、図示するように、上段に設置される「8001」、「8004」及び「8007」のロッカーは、3種類のうち、最も小さいサイズとなる「小」サイズであるとする。さらに、図示するように、「8002」、「8005」及び「8008」のロッカーは、「小」サイズより大きいサイズであり、かつ、「大」サイズより小さいサイズとなる「中」サイズであるとする。また、図示するように、下段に設置される「8003」、「8006」及び「8009」のロッカーは、3種類のうち、最も大きいサイズとなる「大」サイズであるとする。以下、図示するように、各ロッカーに記載される番号を「間口No.」とし、それぞれの間口を識別する識別情報とする。
【0014】
また、それぞれの間口は、例えば、図示するように、近くに配置される操作端末CTL等に、番号又は文字等で構成される鍵(いわゆる暗証番号等である。以下、鍵となる情報を「鍵情報」という。)を入力すると、ユーザは、各間口を施錠又は解錠できる。
【0015】
なお、鍵を入力するための構成は、図示するような操作端末CTLでなくともよい。すなわち、操作端末CTLとなる装置が各間口に、それぞれの操作端末があってもよい。又は、操作端末CTLは、ユーザが有する情報処理装置等が入力用の端末となってもよい。
【0016】
また、各間口には、センサが設置され、扉の開閉又は各間口に荷物等が入っているか否か等が検出される。さらに、各間口には、施錠及び解錠を行うアクチュエータ等が設置され、それぞれのアクチュエータを制御する制御器があってもよい。したがって、各間口を管理する装置等は、遠隔操作等により、各間口を施錠又は解錠してもよい。
【0017】
図2は、ロッカー管理システムの全体構成例を示す概念図である。例えば、ロッカー管理システムLSは、図示するように、第1情報処理装置の例である第1サーバSV1と、第2情報処理装置の例である第2サーバSV2とを少なくとも有する構成である。
【0018】
図示するように、第1サーバSV1は、ネットワークNWを介して、ユーザURがスマートフォン等の端末(以下「ユーザ端末SM」という。)に対して行う操作を受け付ける。
【0019】
具体的には、第1サーバSV1は、ネットワークNWを介して、ロッカーLCKを利用するためのサイト(以下「予約サイト」という。)等を公開する。したがって、ユーザ端末SMは、予約サイトに対してアクセスすると、ロッカーの使用情報を取得及びロッカーの予約等を行う操作が可能となる。以下、ユーザURによる操作は、ユーザ端末SM及び予約サイトを介する例で説明するが、ユーザURによる操作は、他の情報処理装置又は第1サーバSV1に直接入力される等でもよい。
【0020】
第2サーバSV2は、ロッカーLCKを管理する。具体的には、図示するように、第2サーバSV2は、各ロッカーLCKが使用されているか否か等を検出して、情報を第1サーバSV1に送信する。以下、情報は、第1サーバSV1が管理する場合を例に説明する。ただし、情報は、第1サーバSV1以外の情報処理装置が管理又は分散して管理してもよい。
【0021】
また、第2サーバSV2は、図示するように、複数あってもよい。そして、図示するように、それぞれの第2サーバSV2は、複数のロッカーLCKを管理してもよい。
【0022】
例えば、第2サーバSV2とそれぞれのロッカーLCKの間は、主に有線による通信であるのが望ましい。すなわち、第2サーバSV2は、図示するように、ロッカーLCKに近い位置に設置されるのが望ましい。このような配置であると、例えば、ロッカーLCK及び第2サーバSV2の間における通信を専用にしやすい。そのため、ロッカーLCK及び第2サーバSV2の間で行われる通信において、セキュリティを確保しやすくでき、かつ、通信遅延等の通信障害を少なくできる。
【0023】
一方で、第1サーバSV1と第2サーバSV2の間は、主に無線による通信であるのが望ましい。このような構成であると、第2サーバSV2の位置及び数等を柔軟に変更することが容易にできる。すなわち、第2サーバSV2は、ロッカーLCKの増設、撤去又は変更により、一緒に増設、撤去又は移動する場合がある。したがって、無線による通信とすると、有線を用いる構成より、ケーブル等の増設、撤去及び変更等の作業が減り、作業負担の軽減ができる。
【0024】
さらにまた、ロッカー管理システムは、更に情報処理装置を有してもよい。例えば、情報処理装置は、第1サーバSV1及び第2サーバSV2とは別に、複数の受信器からデータを受信する情報処理装置がある構成でもよい。つまり、ロッカー管理システムは、各送信器から、それぞれのデータを収集する装置(以下「収集端末」という。)と、収集端末からデータを受信するサーバとを有する構成でもよい。
【0025】
収集端末は、複数の受信器に、接続される。すなわち、収集端末は、ゲートウェイとなる装置である。そして、収集端末は、所定の間隔で、収集したそれぞれのデータを集計した結果等に基づいて、サーバにデータを送信する。例えば、所定の間隔は、2分間隔である。このように、収集端末があると、ロッカー又は受信器を増減させることが簡易にできる。より望ましくは、収集端末は、LANポート以外の種類のポートを有するのが望ましい。このように、複数の種類のポートがあると、収集端末は、様々な種類のケーブルを接続させることができる。
【0026】
また、収集端末は、各受信器から、それぞれのデータを受信した後、各データを集計する処理等を行う場合が多い。そこで、所定の間隔は、それぞれのデータを集計する時間等を考慮した時間が設定されるのが望ましい。
【0027】
以下、図示するような通信の構成である場合を例に説明する。
【0028】
ただし、上記の無線又は有線における通信は、すべて有線及び無線による通信でなくともよい。例えば、通信の構成は、一部に有線又は無線の通信回路が混在する構成でもよい。
【0029】
第1サーバSV1及び第2サーバSV2等は、例えば、以下のようなハードウェア構成の装置である。以下、第1サーバSV1、第2サーバSV2等、及び、ユーザ端末SM等の情報処理装置が同一のハードウェア構成である場合を例に説明し、重複する説明を省略する。ただし、それぞれの情報処理装置は、同一のハードウェア構成でなくともよい。
【0030】
<ハードウェア構成例>
図3は、情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。具体的には、情報処理装置は、例えば、CPU(Central Processing Unit、以下「CPUHW1」という。)と、記憶装置HW2と、ネットワークインタフェースHW3と、入力装置HW4と、出力装置HW5と、インタフェースHW6を有するハードウェア構成である。つまり、情報処理装置は、あらかじめインストールされるアプリケーションソフトウェア、ミドルウェア及びファームウェア等のプログラムに基づいて所定の手順を実行するコンピュータである。例えば、情報処理装置は、PC(Personal Computer)、サーバ、スマートフォン又はこれらの組み合わせ等である。
【0031】
CPUHW1は、各種処理及び各種制御を実現するための演算、及び、各種データの加工を行う演算装置である。さらに、CPUHW1は、情報処理装置が有する各ハードウェアを制御する制御装置である。
【0032】
記憶装置HW2は、データ、プログラム及び設定値等を記憶する。例えば、記憶装置HW2は、いわゆるメモリ(memory)等の主記憶装置である。なお、記憶装置HW2は、ハードディスク(harddisk)又はSSD(Solid State Drive)等の補助記憶装置等を更に有してもよい。
【0033】
ネットワークインタフェースHW3は、通信機器、ネットワーク又はケーブル等を介して接続される外部装置と様々なデータ等を送受信する。例えば、ネットワークインタフェースHW3は、NIC(Network Interface Controller)及びLANケーブルを接続させるコネクタ等である。なお、ネットワークインタフェースHW3は、ネットワークを利用するインタフェースに限られず、ケーブル、無線又はコネクタ等によって外部装置と送受信するインタフェースであってもよい。
【0034】
入力装置HW4は、ユーザによる操作の受け付け又は外部装置からの入力等を行う装置である。例えば、入力装置HW4は、キーボード、マウス又はコネクタ等である。
【0035】
出力装置HW5は、ユーザに対しての表示又は外部装置への出力等を行う装置である。例えば、出力装置HW5は、ディスプレイ又はコネクタ等である。
【0036】
インタフェースHW6は、外部装置を接続させてデータを送受信する装置である。例えば、インタフェースHW6は、コネクタ等である。
【0037】
また、情報処理装置は、各ハードウェア資源による処理等を補助する補助装置を更に有する構成でもよい。さらに、情報処理装置は、各種処理及び制御を並列、冗長又は分散して処理するため、演算装置、制御装置、記憶装置、入力装置又は出力装置等を内部又は外部に更に有してもよい。そして、情報処理装置及び情報処理装置が有するハードウェアは、複数の装置で構成されてもよい。
【0038】
このようにして、情報処理装置は、プログラム等に基づいて演算装置と記憶装置を協働して動作させることで様々な処理及び制御を実行する。
【0039】
<全体処理例>
以下、ロッカー管理システムが行うロッカー管理方法の実行例を分けて説明する。ただし、それぞれの実行例は、組み合わせて実行されてもよい。
【0040】
【0041】
ステップS101では、ロッカー管理システムLSは、ロッカーLCKの使用状況等を検出する。具体的には、例えば、使用中(例えば、ロッカー内に荷物が入れられ、施錠されている状態等である。図では、このような状態のロッカーを「使用中」と示す。また、以下の説明では、使用中のロッカーを「使用中ロッカー」という場合がある。)であるロッカーLCKから荷物等が取り出されたとする。このように、荷物が取り出されると、ロッカーLCKは、以降、別の荷物を入れることが可能な状態となり、他の人等が使用可能なロッカー(いわゆる空きロッカーとなる。図では、このような状態のロッカーを「空きロッカー」と示す。)となる。このように、ロッカー管理システムは、ロッカーLCKの状態が変化するのを検出する。したがって、ロッカーLCKには、各間口に荷物の有無、扉の開閉、又は、人の有無等を検出するセンサが設置される。例えば、センサは、光学センサ、重量センサ、タッチセンサ又はこれらの組み合わせ等である。
【0042】
以下、このように、ロッカーの状態を検出した結果を「使用情報D1」という。例えば、使用情報D1は、検出結果をまとめた情報等である。例えば、使用情報D1は、以下のような情報である。
【0043】
図5は、使用情報の例を示す図である。例えば、使用情報D1は、各間口の使用状況を検出した結果をまとめて図示するように管理される。なお、使用情報D1は、図示するような形式に限られない。すなわち、使用情報D1は、図示する以外の項目を用いる構成でもよい。
【0044】
「グループNo.」は、管理対象となるロッカーが属するグループを特定する識別情報の例である。
【0045】
「ロッカー間口No.」は、各間口を識別する識別情報の例である。
【0046】
「使用状況」は、各間口が「使用中ロッカー」であるか、又は、「空きロッカー」であるかを検出した結果を示す。
【0047】
なお、使用情報D1は、検出結果を受信するごとに更新されてもよい。例えば、ロッカーの状態は、一定時間が経過する、センサの検出結果が変化、又は、扉の開閉等があると、その都度検出される。したがって、第1サーバSV1は、第2サーバSV2から取得する検出結果を「使用状況」に反映させて使用情報D1を生成する。なお、それぞれの検出結果は、例えば、「ロッカー間口No.」に相当する識別情報と一緒に取得される。すなわち、第2サーバSV2から取得される検出結果は、どの間口の使用状況を指すかが識別情報に基づいて判断される。
【0048】
なお、使用情報D1は、第1サーバSV1に図示するような一覧等がある場合には、1つの検出結果だけの情報でもよい。このように、検出結果だけが使用情報として送られてきた場合には、第1サーバSV1は、新しく取得した検出結果に基づいて、取得した使用情報と同一の間口についてのみ使用状況を更新し、他の間口については使用状況を維持する。このようにして、変化のあった使用状況だけを検出結果として送受信する、いわゆる差分だけを送受信する構成等でもよい。
【0049】
そして、空きロッカーが発生したと検出されると(図における「空きロッカー発生」の場合である。)、ロッカー管理システムLSは、ステップS102に進む。
【0050】
ステップS102では、ロッカー管理システムLSは、空きロッカーとなったロッカーを施錠及び解錠するのに用いる鍵情報を生成する。
【0051】
ステップS103では、ロッカー管理システムLSは、鍵情報により、空きロッカーを施錠する。以下、空きロッカーが施錠の状態となるため、空きロッカーが確保される。このように、施錠されている状態のロッカーを図では「施錠中」と示す。
【0052】
ステップS104では、ロッカー管理システムLSは、第1サーバSV1が第2サーバSV2から鍵情報を取得する。例えば、鍵情報は、以下のように第1サーバSV1でまとめて鍵情報一覧D2等で管理される。
【0053】
図6は、鍵情報の管理例を示す図である。例えば、鍵情報は、図示する鍵情報一覧D2のように、「ロッカー間口No.」、すなわち、間口ごとに対応付けして管理される。
【0054】
「グループNo.」及び「ロッカー間口No.」は、使用情報D1と同様の情報である。
【0055】
「鍵情報」は、例えば、図示するように、数字、文字、記号又はこれらの組み合わせ等である。この「鍵情報」と同様の情報が、各ロッカーを制御する制御器等にも送信される。したがって、ロッカーを利用しようとするユーザには、鍵情報を入力するように要求がされる。そして、ユーザが入力する入力値と、あらかじめ設定される鍵情報とが一致すれば、正式なユーザ等であると判断されて、ユーザはロッカーを使用できるようになる。
【0056】
鍵情報は、例えば、ユーザがロッカーを使用し終わり、荷物が取り出されると生成される。すなわち、前のユーザによる使用が終了して、空きロッカーになると、鍵情報は、作り直される。このようにすると、前のユーザが使用した際に用いた鍵情報等が終了後には使用できなくなるため、セキュリティを確保したり、ロッカーが不正に使用されるのを防げたりする。
【0057】
なお、鍵情報は、図示するような形式で管理されなくともよい。例えば、鍵情報は、他の情報等と一緒に管理されてもよい。
【0058】
また、鍵情報は、例えば、乱数を発生させる関数等によって生成される。なお、鍵情報の生成方法は、例えば、いわゆるワンタイムパスワード等を生成する方法等であってもよい。さらに、鍵情報は、第2サーバSV2が生成せず、他の情報処理装置が生成してもよい。すなわち、鍵情報の生成及び管理は、第1サーバSV1及び第2サーバSV2に限られず、他の情報処理装置等によって分散して行われてもよい。
【0059】
以上のような処理が、定期的又は取り出しがあるタイミング等に行われる。そして、以上のような処理があらかじめ行われた後に、例えば、以下のような処理が行われる。すなわち、ロッカー管理システムLSは、以下のような処理を行う前に、空きロッカーの位置等と、空きロッカーを使用するのに用いられる鍵情報とを把握している状態で以下のような処理を行う(図における「仮予約」の場合である)。このように、仮予約があると、ロッカー管理システムLSは、ステップS105に進む。
【0060】
ステップS105では、ロッカー管理システムLSは、ロッカーLCKの予約を受け付ける。例えば、予約には、ロッカーの使用を開始する予定の時刻(以下「開始時刻」という。)、及び、ロッカーの使用を終了する予定の時刻(以下「終了時刻」という。ただし、終了時刻は、終了の日付及び時刻等を特定する情報であればよく、例えば、開始時刻から「3時間」のように、相対的な時間の経過を示す形式で入力されてもよい。)等が入力される。
【0061】
なお、予約には、例えば、使用を希望するロッカーのサイズ等が入力されるのが望ましい。具体的には、
図1に示すようなロッカーLCKには、「大」、「中」及び「小」というサイズがある。したがって、このようなロッカーLCKを予約の対象とする場合には、予約には、小さい荷物をロッカーに入れるため、「小」のサイズのロッカーを使用するように希望する入力があるのが望ましい。
【0062】
なお、ユーザ端末SMは、ログイン等の処理で識別されるため、どのユーザが入力した予約であるかは、識別情報等に基づいてユーザ等と対応付けできるとする。また、ロッカーが複数の場所に設置される場合には(例えば、複数の駅又は1つの駅でも、何か所にも設置される場合等である。)、使用したいロッカーの場所等を特定する情報(例えば、駅名等である。以下単に「場所」という。)が更に入力されてもよい。
【0063】
以下、予約には、場所、開始時刻、終了時刻及びサイズが項目として入力されるとする。
【0064】
以下、ステップS105のように、開始時刻より、所定時間以上前に入力される予約等を「第1予約」という場合がある。第1予約は、いわゆる「事前予約」又は「仮予約」である。所定時間は、例えば、15分等である。なお、所定時間は、設定でき、例えば、1日等でもよい。
【0065】
第1予約は、予約がステップS105等によって受け付けられても、荷物等をまだロッカーには入れて使用することができない予約である。
【0066】
例えば、仮予約は、予約サイトに、場所、開始時刻、終了時刻及びサイズ等の項目を入力すると、第1サーバSV1に入力される。そして、仮予約の内容は、例えば、台帳等のデータ形式(以下「第1予約台帳D3」という。)で記憶される。
【0067】
なお、仮予約よって希望する場所、開始時刻、終了時刻及びサイズのロッカーが、既に別のユーザ等の予定で使用が不可能と見込まれる場合等には、仮予約を第1予約台帳D3に記憶せずに、ユーザ端末SMに使用が不可能なことを知らせる通知を行ってもよい。
【0068】
このように、仮予約を行った結果がユーザ端末SMには、返信される。なお、返信には、仮予約を識別する仮予約番号等が通知されてもよい。以下、仮予約が成立した場合を例に説明する。
【0069】
第1予約がされた後、すなわち、ステップS105が行われた後、第1予約が所定条件を満たすと(図では「第1予約が所定条件を満たした場合」である。)、ロッカー管理システムLSは、ステップS106に進む。
【0070】
ステップS106では、ロッカー管理システムLSは、使用情報D1及び第1予約に基づいて、第2予約を行う。
【0071】
所定条件は、例えば、開始時刻から現在時刻が所定の時間内になった場合等である。具体的には、開始時刻の15分前になると、使用情報D1及び第1予約に基づいて、第1サーバSV1は、予約を行う。以下、このように、使用情報D1及び第1予約に基づいて、第1予約とは別に行われる予約を「第2予約」という場合がある。
【0072】
第2予約は、いわゆる「本予約」である。つまり、第2予約が成立すると、ユーザは、第2予約に基づいて、荷物等をロッカーに入れて使用することができる。このように、予約は、第1予約及び第2予約のように段階的に行われるのが望ましい。
【0073】
また、図示するように、第2予約は、第2予約台帳D4で管理される。例えば、管理台帳は、以下のようなデータである。
【0074】
図7は、予約台帳の例を示す図である。例えば、まず、
図7(A)に示すように、仮予約がされると、仮予約は、予約の際に入力される項目に基づいて、例えば、図示するように記憶される。
【0075】
「第1予約ID」は、仮予約番号の入力例である。
【0076】
「ユーザID」は、予約を入力したユーザの識別情報の入力例である。
【0077】
「開始時刻」は、予約の際に入力される開始時刻の入力例である。
【0078】
「終了時刻」は、予約の際に入力される終了時刻の入力例である。
【0079】
「場所」は、予約の際に入力される場所の入力例である。
【0080】
「サイズ」は、予約の際に入力されるユーザが希望するサイズの入力例である。
【0081】
以上のように、第1予約及び使用申込は、少なくとも終了時刻が設定されてロッカーが使用される。したがって、終了時刻が分かる状態であるため、ロッカー管理システムは、終了時刻が入力されない場合と異なり、仮予約の入力等でも、終了時刻に基づくスケジュール等により、今後の使用状況を推測できる。
【0082】
例えば、図示するように、第1予約は、
図7(A)に示すような形式で管理され、第2予約も、
図7(B)に示すように、第1予約と同様の形式等で管理される。
【0083】
なお、第1予約台帳D3及び第2予約台帳D4は、別のデータでなくともよい。すなわち、第1予約台帳D3及び第2予約台帳D4は、一体でもよいし、分散して管理されてもよい。
【0084】
図示するように、所定条件を満たす、すなわち、開始時刻の15分前になると、第1予約に基づいて、第2予約が行われる。図示するように、第2予約は、「第2予約ID」及び「ロッカー間口No.」以外は、第1予約と同様の内容である。なお、予約ID等は、同一でもよい。また、予約台帳は、図示するような形式に限られず、項目の省略又は追加があってもよい。
【0085】
図示するように、仮予約の段階では、どの間口をユーザに使用させるかは特定させず、本予約の際に間口まで決める形式であるのが望ましい。例えば、第1予約では、「小」が希望されている場合であっても、第2予約を行う際に、使用状況により、「小」がすべて使用不可能であっても、「中」又は「大」のロッカーには、空きロッカーがある場合等がある。このような場合には、第2予約では、「中」又は「大」のロッカーを割り立てるように予約を成立させてもよい。
【0086】
このような構成であると、ユーザが仮予約で希望する場所及びサイズであれば、希望する条件に合う空きロッカーがあると、ロッカー管理システムLSは、柔軟に間口を割り当てることができる。
【0087】
なお、所定条件は、現在時刻が所定時間より前になる場合に限られない。例えば、ユーザ端末SMが位置情報又は近距離無線通信用の電波等を出力する場合には、ユーザ端末SMが所定の距離以内になると、所定条件を満たすと判断してもよい。すなわち、ユーザが仮予約を行った場所に近づくと、ロッカー管理システムLSは、本予約を行うようにしてもよい。このようにすると、仮予約で設定した開始時刻より、ユーザが早く着いた場合等にも対応できる。
【0088】
このように、所定条件は、あらかじめ設定される距離又は時間等である。
【0089】
ステップS107では、ロッカー管理システムLSは、ロッカー情報及び鍵情報を通知する。
【0090】
ロッカー情報は、仮予約で設定した開始時刻から終了時刻の間、使用するロッカーを特定できる情報である。具体的には、ロッカー情報は、第2予約台帳D4にある、「ロッカー間口No.」等である。なお、ロッカー情報は、ユーザがロッカーを特定できればよいため、「場所」、「サイズ」、「何段目の右から何番目のロッカー」、地図、画像又はこれらの組み合わせ等の情報であってもよい。
【0091】
また、鍵情報がユーザ端末SMに通知される。したがって、通知がされると、以降、ユーザは、鍵情報を入力して、ロッカーを解錠及び荷物の預け入れが可能となる。
【0092】
したがって、図示するように、ロッカー情報及び鍵情報が通知された後、荷物がロッカーに入れられると(図では、「預け入れ」と示す。)、ロッカー管理システムLSは、ステップS108に進む。
【0093】
一方で、仮予約された後であっても、ステップS106を行う段階で、ロッカーが延長して使用されている等の場合には、本予約が成立しない。このような場合には、ステップS107では、本予約が不可能である通知が行われる。
【0094】
ステップS108では、ロッカー管理システムLSは、荷物が入れられたのを検出する。この検出結果が、使用情報D1に反映される。このように、使用情報D1において、「使用中」となった時間が課金の基準となってもよい。
【0095】
以降、取り出しがあると、ステップS101が行われる。
【0096】
<第2例>
図8は、全体処理例を示す図である。第1例と異なる点は、第2例では、仮予約を行った後であって、かつ、第1予約が所定条件が満たされる前に、仮予約をキャンセルする操作が行われる場合である。
【0097】
まず、図示するように、全体処理において、第1例とステップS105までの処理、すなわち、仮予約の入力までは、第2例でも同様であるとし、説明を省略する。次に、第1予約が所定条件が満たされる前、すなわち、第1例においてステップS106が実行される所定条件が満たされる前に、ステップS105で入力された第1予約に対してキャンセルする操作が行われたとする(図では、「キャンセルの入力があった場合」である)。このような場合には、ロッカー管理システムLSは、ステップS201に進む。
【0098】
ステップS201では、ロッカー管理システムLSは、キャンセルを入力する。
【0099】
ステップS202では、ロッカー管理システムLSは、キャンセルに基づいて、第1予約を第1予約台帳D3から削除する。
【0100】
ステップS203では、ロッカー管理システムLSは、キャンセルの結果を通知する。
【0101】
このように、仮予約の段階であって、本予約が行われる前では、鍵情報がユーザにまだ通知されていない。そのため、ユーザは、まだロッカーを使用できる状態でない。このような状態では、仮予約を削除すると、第2予約が行われるのを中止できる。
【0102】
このように、仮予約を一度しても、キャンセルできる構成であるのが望ましい。このように、キャンセルが可能であると、ユーザは、予定の変更等に合わせて柔軟にロッカーを使用する予約を柔軟に変更できるため、利便性が向上する。
【0103】
<第3例>
図9は、全体処理例を示す図である。第1例及び第2例と異なる点は、第3例では、仮予約を行った後であって、かつ、第1予約が所定条件が満たされ後に、予約をキャンセルする操作が行われる場合である。
【0104】
したがって、まず、ステップS107までの処理、すなわち、本予約を行い、鍵情報及びロッカー情報が通知されるまでは、第1例でも同様であるとし、説明を省略する。
【0105】
次に、ステップS107の後に、第2例と同様に、キャンセルの入力がされ、ステップS201が行われるとする。図示するように、キャンセルの入力が、ステップS107より後である点が第2例と異なる点である。このようなタイミングでキャンセルが入力されると、ロッカー管理システムLSは、ステップS301に進む。
【0106】
ステップS301では、ロッカー管理システムLSは、キャンセルに基づいて、第2予約を第2予約台帳D4から削除する。また、図示するように、ロッカー管理システムLSは、キャンセルに基づいて、第1予約も第1予約台帳D3から削除、すなわち、ステップS202を行ってもよい。さらに、第2例と同様に、キャンセルの結果がステップS203によって通知されてもよい。
【0107】
ステップS302では、ロッカー管理システムLSは、鍵情報、すなわち、ステップS107で通知された鍵情報を無効化させる。例えば、無効化は、鍵情報を更新する等である。他にも、無効化は、ステップS107で通知された鍵情報が入力されても解錠しないように制御する等でもよい。したがって、ステップS302以降は、ステップS107で通知された鍵情報で解錠しようとしても無効であり、ロッカーを使用することができない状態となる。
【0108】
第3例は、第2例と異なり、鍵情報が通知された後にキャンセルがされた場合である。したがって、ロッカー管理システムLSは、キャンセルの入力に基づいて、通知された鍵情報を使用できないようにする。このような処理が行われると、本予約が成立した後でもユーザがキャンセルを行うことができ、利便性が向上する。
【0109】
<第4例>
図10は、全体処理例を示す図である。第3例と異なる点は、第3例と同様のタイミングでキャンセルがあったが、何らかの理由で無効化が行えない状態であった場合である。例えば、第1サーバSV1及び第2サーバSV2の間に通信障害等が起きると、キャンセルが入力されても、第3例のように、無効化を行うステップS302を実現するための通信ができない。そして、無効化を実行する前に、解錠がされた場合には(図では、「解錠された場合」である。)、ロッカー管理システムLSは、ステップS108に進む。
【0110】
ステップS108では、ロッカー管理システムLSは、第1例と同様に、荷物が入れられたのを検出する。この検出結果が、使用情報D1に反映される。このように、使用情報D1において、「使用中」となった時間が課金の基準となってもよい。
【0111】
すなわち、無効化が実行される前であり、鍵情報及びロッカー情報がユーザに通知された後であると、ユーザは、ロッカーを解錠してロッカーを使用できる。したがって、無効化が実行される前にロッカーの使用が開始された場合には、第1例と同様に、予約されたとおりにロッカーが使用されると判断して、以降、例えば、第1例と同様の処理を行う。
【0112】
この場合には、キャンセル及び無効化が中止される。
【0113】
第1サーバSV1及び第2サーバSV2の間に通信障害等が起きると、鍵情報等を無効化ができない、又は、鍵情報の無効化が遅れる場合がある。このように、鍵情報の無効化がされる前に、ロッカーが使用された場合には、予約がされたとおりに使用させる。したがって、キャンセルによって第1予約及び第2予約等を削除した場合には、削除した第1予約及び第2予約を回復させてもよい。
【0114】
通信障害は、無線による通信等で起きやすい。例えば、携帯電話用の無線等を利用する通信は、携帯電話が近くに多くいる、すなわち、多くの携帯電話が同じような位置で同じ通信帯域を利用すると、通信回線が狭くなり、通信が遅れたり、通信が不可能になったりする場合がある。
【0115】
第4例は、第3例と異なり、鍵情報の無効化が遅延又は不可能な場合である。したがって、ロッカー管理システムLSは、キャンセル及び無効化を中止して、ロッカーを使用できるようにする。このような処理が行われると、通信障害等があっても、ロッカーの管理に支障が少なく、利便性が向上する。
【0116】
<第5例>
図11は、全体処理例を示す図である。第1例と比較すると、ステップS107、すなわち、ロッカー情報及び鍵情報が通知されるまでは、第1例と同様である。そして、第2例乃至第4例とは異なり、第5例では、キャンセルの入力はない場合である。
【0117】
第1例と異なるのは、第5例は、本予約が成立していても、キャンセルもなく、ユーザが荷物をロッカーへ入れない点である。例えば、開始時刻となると(図では、「開始時刻になった場合」である。)、ロッカー管理システムLSは、ステップS501に進む。
【0118】
ステップS501では、ロッカー管理システムLSは、本予約の対象となるロッカーを「使用中」とみなす。なお、「使用中」とみなされるため、実際には荷物が入っていないため、実際に荷物が入っている「使用中」と、「使用中」とみなされている「使用中」とは、別の状態で使用情報D1に記録されてもよい。
【0119】
なお、ステップS501で「使用中」とみなされている場合であっても、ユーザが遅れてきて使用を開始した場合には、ロッカーを解錠、すなわち、ロッカーを実際に使用させるようにしてもよい。
【0120】
このように、本予約が行われ、かつ、開始時刻が経過した場合には、実際の使用がなくとも使用されているとみなし、課金等が行われてもよい。
【0121】
図示するように、使用中とみなされている間は、ステップS107で通知した鍵情報等は有効であるため、ユーザは遅れてもロッカーを利用できる。また、ユーザが遅れても、予約した開始時刻乃至終了時刻の間では、鍵情報は有効であり、施錠されているため、他の人によって使用されることが少ない。
【0122】
第5例は、第1例等と異なり、実際にロッカーが使用されない又は使用が遅れて開始される場合である。このような場合には、予約された開始時刻からロッカーが使用されているとみなすように処理を行うのが望ましい。したがって、ユーザが遅れて使用を開始しようとしても、ロッカーが確保されているため、ユーザは、ロッカーを使用できるようにする。このような処理が行われると、ユーザが遅れる等があっても、ユーザはロッカーを利用でき、利便性が向上する。
【0123】
<第6例>
図12は、全体処理例を示す図である。第1例と比較すると、第6例は、第1サーバSV1及び第2サーバSV2の間に通信障害が発生した場合である点が異なる。このように、通信障害等で通信が阻害されると、ステップS101によって検出結果が取得できなかったり、ステップS104によって、生成された鍵情報が取得できなかったりして、第1サーバSV1及び第2サーバSV2の間で情報が送受信できない、又は、送受信が遅れる。したがって、ロッカー管理システムLSは、使用情報D1及び鍵情報一覧D2等を速やかに更新できない場合がある。
【0124】
このように、通信障害等の阻害がある場合には、第1予約が所定条件を満たす場合には(図では、「第1予約が所定条件を満たした場合」)、ロッカー管理システムLSは、ステップS601に進む。
【0125】
ステップS601では、ロッカー管理システムLSは、本予約が成立しないのを通知する。すなわち、ロッカー管理システムLSは、本予約を中断する。したがって、ロッカー管理システムLSは、
図1におけるステップS106以降の処理を実行させるのを待機させる等でもよい。
【0126】
なお、ロッカー管理システムLSは、通信障害が回復し、使用情報D1及び鍵情報一覧D2が更新されたと判断すると、ステップS106等を行うように再開してもよい。
【0127】
通信障害等により、使用情報D1及び鍵情報一覧D2等が取得できない場合には、本予約を成立させると、使用できない鍵情報をユーザに通知してしまったり、使用中のロッカーを割り当てる可能性があったりする。そこで、通信障害等が収まり、使用情報D1及び鍵情報一覧D2等が取得できる状態になるまで、ロッカー管理システムLSは、第2予約を行うのを中断するのが望ましい。
【0128】
第6例は、第1例等と異なり、第1サーバSV1及び第2サーバSV2の間等が通信できない場合等である。このような場合には、使用情報及び鍵情報が正確でない場合がある。したがって、ロッカーの検出結果及び鍵情報の取得が阻害され、情報が不明確な場合には、ロッカー管理システムLSは、本予約を成立させないようにする。このような処理が行われると、ユーザに誤った情報等が通知されたり、ユーザが予約をしたのにロッカーを利用できないといった事態が発生するのを少なくしたりでき、利便性が向上する。
【0129】
<第7例>
図13は、全体処理例を示す図である。第7例は、第1例等と比較すると、前のユーザが予定していた終了時刻を経過しても使用し続けている、いわゆる「延滞」が起きている点が異なる。なお、この例では、延滞されている以外のロッカーもすべて埋まっているとする。
【0130】
まず、仮予約、すなわち、ステップS105までは、第7例でも、第1例と同様の処理であるため、説明を省略する。
【0131】
次に、判断時点JTになっても、延滞により、空きロッカーがない場合には(図において「判断時点になった場合」である。)、ロッカー管理システムLSは、ステップS701に進む。
【0132】
ステップS701では、ロッカー管理システムLSは、本予約が成立しないのを通知する。すなわち、ロッカー管理システムLSは、所定条件等が満たされても、本予約を中止する。
【0133】
判断時点JTは、例えば、所定条件を満たした場合の時点等である。すなわち、本予約を開始時刻より15分前に行う場合には、判断時点JTを同じとして、ロッカー管理システムLSは、15分前になっても空きロッカーがない場合には、本予約が成立しないと判断する。したがって、どのタイミングで本予約を行わないようにするか、すなわち、判断時点JTは、あらかじめ設定できるのが望ましい。
【0134】
第7例は、第1例等と異なり、延滞等により、空きロッカーがなく、判断時点JTにおいて、ロッカーの使用が不可能の場合等である。このような場合には、ユーザがロッカーを使用できないため、ロッカー管理システムLSは、本予約を成立させないようにする。このような処理が行われると、ロッカーが利用できないのを知ることができ、利便性が向上する。
【0135】
例えば、ステップS701は、以下のような通知を行う。
【0136】
図14は、第2予約が不成立の通知例を示す図である。例えば、ステップS701では、図示するようなメッセージMESをメール等でユーザ端末に通知する。
【0137】
図示するように、ロッカー管理システムは、第2予約が不成立であることを通知する。
【0138】
なお、メッセージMESには、例えば、図示するように、代案ALT等が更に通知されるのが望ましい。具体的には、代案ALTは、近くのロッカー等に、空きがないかを確認できるサイトへ誘導する通知又は他のロッカーにおける空きロッカーの有無等を示す通知の例である。
【0139】
また、代案ALTは、図示するような通知でなくともよい。例えば、代案ALTは、予約等がなくとも使用できるロッカーが併設又は近くに設置されているような場合には、「一般ロッカー」を使うように案内する表示でもよい。
【0140】
他にも、代案ALTは、近くにある別のロッカーを案内する地図等を示してもよい。さらに、代案ALTは、別の使用時間等を案内してもよい。例えば、「15分後」であれば、第2予約台帳等における終了時刻に基づいて、空きロッカーが発生する可能性がある場合等には、代案ALTは、「15分後」であれば使用が可能であると通知をしてもよい。
【0141】
このように、代案が示されると、ユーザは、他のロッカー等へスムーズに移動できるため、利便性が向上する。
【0142】
<第8例>
図15は、全体処理例を示す図である。第8例は、第1例等と比較すると、設備の異常を検出する点が異なる。以下、ロッカーLCKが何らかの理由等により、故障又は工事等であるとする。
【0143】
ステップS801では、ロッカー管理システムLSは、ロッカーLCKの異常を検出する。例えば、ロッカーLCKの異常を検出した結果は、使用情報D1等で管理する。
【0144】
このような場合には、ロッカー管理システムLSは、異常が検出されたロッカーLCKを仮予約及び本予約の対象から外す。すなわち、ロッカー管理システムLSは、異常が検出されたロッカーLCKを回避するように本予約を成立させる。
【0145】
なお、回避は、異常が検出されたロッカーを「使用中」とみなす等でもよい。他にも、同じサイズがすべて異常であれば、仮予約において、空きロッカーがないため、仮予約を成立させないようにさせてもよい。
【0146】
このように、異常と判断されたロッカーを回避して予約が行われると、ユーザに使用できないロッカーが割り当てられることが少なくなり、ロッカーを利用できないといった事態が発生するのを少なくでき、利便性が向上する。
【0147】
<第9例>
図16は、全体処理例を示す図である。第9例は、第8例等と比較すると、第2サーバSV2に関する設備で異常を検出する点が異なる。以下、第2サーバSV2が何らかの理由等により、故障又は工事等であるとする(以下「故障」が原因とする例で説明する)。また、異常と判断された第2サーバSV2又は第2サーバSV2の周辺機器等は、入れ替えられて復旧させるとする。
【0148】
この例では、故障ACDが起きる前に、ステップS901を定期的又は手動のタイミング等で、ロッカーLCK及びロッカー管理システムLSは、ステップS901を行う。
【0149】
ステップS901では、ロッカーLCK、第2サーバSV2及び第1サーバSV1は、情報を同期させる。例えば、鍵情報等が同期化される情報である。例えば、ステップS901は、1日1回等のように、あらかじめ設定された頻度で実行される。
【0150】
なお、同期は、3装置の間で行わなくともよい。例えば、鍵情報は、第2サーバSV2が生成しても、情報として記憶しない場合等には、第2サーバSV2とは同期化が不要である。このような場合には、同期化は、第1サーバSV1が鍵情報一覧D2に記憶するそれぞれの鍵情報が、それぞれのロッカーLCKで使用できるようにすればよい。ただし、同期化において、ロッカーLCKに鍵情報を送るのに、第2サーバSV2を介する経路で、鍵情報の同期化がされてもよい。
【0151】
他にも、同期化には、更に別の情報処理装置が加わってもよい。
【0152】
そして、故障ACDが起きた後、第2サーバSV2が復旧した場合(図では、「第2サーバの復旧後」である。)には、ロッカーLCK及びロッカー管理システムLSは、ステップS902を行い、鍵情報等を同期化させるのが望ましい。
【0153】
ステップS902では、ロッカーLCK、第2サーバSV2及び第1サーバSV1は、情報を同期させる。すなわち、ロッカーLCK、第2サーバSV2及び第1サーバSV1の間で、あらかじめステップS901でバックアップさせてあった情報を復旧させる。
【0154】
このように、故障ACD前に同期化によりバックアップがされると、復旧後に鍵情報等の情報が、第1サーバSV1等にバックアップできる。このようなバックアップ等があると、ロッカー管理システムLSは、故障等により、第2サーバSV2等が入れ替えとなっても、復旧後、速やかにロッカーの管理を再開できる。
【0155】
なお、故障ACDからステップS902が完了するまでは、ロッカー管理システムは、第1予約及び第2予約を中止してもよい。
【0156】
<第10例>
図17は、全体処理例を示す図である。例えば、ロッカー管理システムLSは、図示するようにもロッカーの使用を受け付ける。以下、このような入力を「使用申込」という。
【0157】
例えば、使用申込は、仮予約と同じ項目を入力して行われる。なお、使用申込と仮予約は、異なる項目で入力をしてもよい。以下、使用申込と仮予約の入力が同じ項目であるとする。以下、ステップS104までの処理は、第1例と同様に処理されるとし、重複する説明を省略する。
【0158】
使用申込があると(図では、「使用申込」の入力があった場合)である。)、ロッカー管理システムLSは、ステップS1001に進む。
【0159】
ステップS1001では、ロッカー管理システムLSは、使用申込を受け付ける。例えば、ロッカー管理システムLSは、ステップS105と同様に使用申込の際に入力される項目を受け付ける。
【0160】
以下、使用申込が受け付けられると、例えば、第1例と同様に、ステップS106以降の処理等によって第2予約が行われるとする。
【0161】
第1例と異なるのは、使用申込は、第1予約が行われずに、第2予約が行われる点が異なる。
【0162】
使用申込は、いわゆる即時予約である。例えば、使用申込は、所定条件が既に満たされている状態等で行われる操作となる。具体的には、ユーザが速やかにロッカーを使用したいと希望するような場合である。したがって、使用申込では、開始時刻を入力しない、現在時刻を入力する、「今から使用する」等の選択肢が設定される、又は、「即時予約」と「仮予約」が選べる形式等でもよい。一方で、使用申込であっても、終了時刻は入力されるのが望ましい。なお、終了時刻は、例えば、第1予約と同様の方法で入力される。
【0163】
したがって、使用申込が入力された場合には、本予約が成立する、すなわち、空きロッカーがある等の条件を満たせば、鍵情報等が速やかにユーザ端末SMに送信される(ステップS107)。
【0164】
このように、予約と使用申込の2通りの方法があると、ユーザが速やかにロッカーを使用したい場合でも、あらかじめに予約してロッカーを使用したい場合でもロッカー管理システムは対応することができる。そのため、ユーザの利便性を向上できる。
【0165】
<第11例>
図18は、全体処理例を示す図である。使用申込もキャンセルできる構成であるのが望ましい。例えば、使用申込のキャンセルは、第3例と同様に行われる。
【0166】
まず、使用申込に基づいて、第2予約が行われる処理は、第10例と同様であるため、説明を省略する。次に、ステップS107の後に、キャンセルの入力がされると、ステップS1101が行われる。
【0167】
ステップS1101では、ロッカー管理システムLSは、使用申込のキャンセルを受け付ける。以降、使用申込のキャンセルが入力されると、ロッカー管理システムLSは、例えば、第3例と同様に、ステップS301に進む。以下、第3例と同様に、キャンセルに基づいて、鍵情報等を無効化する。なお、無効化は、例えば、第3例と同様である。
【0168】
また、第3例と同様に、キャンセルの結果がステップS203によって通知されてもよい。
【0169】
使用申込は、鍵情報が通知された後にキャンセルがされた場合、すなわち、第3例と同様の方法でキャンセルが行われるのが望ましい。したがって、ロッカー管理システムLSは、キャンセルの入力に基づいて、通知された鍵情報を使用できないようにする。このような処理が行われると、使用申込があってもユーザがキャンセルを行うことができ、利便性が向上する。
【0170】
<機能構成例>
図19は、機能構成例を示す図である。例えば、第1情報処理装置の例である、第1サーバSV1は、記憶部FN11と、取得部FN12と、受付部FN13と、予約部FN14と、通知部FN15とを含む機能構成である。また、第2サーバSV2は、例えば、検出部FN21と、送信部FN22と、鍵情報生成部FN23とを含む機能構成である。
【0171】
図示するように、ロッカー管理システムLSは、キャンセル部FN16と、無効化部FN24とを更に含む機能構成であるのが望ましい。以下、図示する機能構成を例に説明する。
【0172】
まず、図示するように、第1サーバSV1は、第1予約RV1及び使用申込UAを入力する。また、第1サーバSV1には、あらかじめ所定条件PRが設定される。
【0173】
記憶部FN11は、予約の際に入力されるロッカーの開始時刻及び終了時刻を示す第1予約を記憶する記憶手順を行う。例えば、記憶部FN11は、記憶装置HW2等で実現する。
【0174】
取得部FN12は、第2サーバSV2から、使用情報D1及び鍵情報DKを取得する取得手順を行う。例えば、取得部FN12は、ネットワークインタフェースHW3等で実現する。
【0175】
受付部FN13は、使用申込UAを受け付ける受付手順を行う。例えば、受付部FN13は、ネットワークインタフェースHW3等で実現する。
【0176】
予約部FN14は、所定条件PRを満たし、かつ、使用情報D1に基づいて、空きロッカーがあると判断されると、第1予約RV1に基づいて第2予約RV2を行う、又は、使用申込UAを受け付けると、第2予約RV2を行う予約手順を行う。例えば、予約部FN14は、CPUHW1等で実現する。
【0177】
通知部FN15は、第2予約RV2が行われると、ロッカー情報DL、及び、鍵情報DKをユーザURに通知する通知手順を行う。例えば、通知部FN15は、ネットワークインタフェースHW3等で実現する。
【0178】
キャンセル部FN16は、第1予約RV1に対するキャンセルCL、又は、使用申込に対するキャンセルCLを入力するキャンセル手順を行う。例えば、キャンセル部FN16は、ネットワークインタフェースHW3等で実現する。
【0179】
検出部FN21は、ロッカーLCKのうち、使用中である使用中ロッカーを検出して、検出結果RSを出力する検出手順を行う。例えば、検出部FN21は、インタフェースHW6等で実現する。
【0180】
送信部FN22は、使用情報D1及び鍵情報DKを第1サーバSV1に送信する送信手順を行う。例えば、送信部FN22は、ネットワークインタフェースHW3等で実現する。
【0181】
鍵情報生成部FN23は、鍵情報DKを生成する鍵情報生成手順を行う。例えば、鍵情報生成部FN23は、CPUHW1等で実現する。
【0182】
無効化部FN24は、キャンセルCLの対象となる鍵情報DKを無効化させる無効化手順を行う。例えば、無効化部FN24は、CPUHW1等で実現する。
【0183】
<まとめ>
以上のように、第1予約が入力できる構成であると、ロッカー管理システムは、いわゆる「仮予約」が可能となる。そして、ロッカー管理システムは、所定条件を満たし、かつ、空きロッカーがある等の条件を満たすと、第1予約に基づいて第2予約、すなわち、「本予約」を行う。このように、第2予約がされると、ユーザは、ロッカーを事前に予約して使用できる。一方で、ロッカー管理システムは、速やかにロッカーを使用したい場合等のため、使用申込を入力できる構成である。このように、使用申込が入力された場合には、ロッカー管理システムは、空きロッカーがある等の条件を満たしていれば、「本予約」を速やかに行う。
【0184】
このように、第1予約又は使用申込のいずれもが入力できる構成であると、ユーザの状況に応じて、ロッカーを確保しようとするため、ユーザは、事前にロッカーを予約して使用したり、速やかにロッカーを使用したりできる。このように、ロッカー管理システムは、ユーザがロッカーを使用する上での利便性を向上させることができる。
【0185】
<変形例>
例えば、ロッカー管理システムは、以下のような情報を生成、又は、あらかじめ入力して用いてもよい。
【0186】
図20は、算出結果データの例を示す図である。図示する算出結果データDCLが示す例において、「グループNo.」及び「サイズ」は、
図6及び
図7等と同様の項目である。また、「空きロッカーの数」は、各グループにおいて、サイズごと、それぞれの空きロッカーの数を示す。
【0187】
第1サーバSV1等には、ロッカーデータDLCKがあらかじめ記憶されると、各間口に対応するロッカーのサイズ及びグループを特定することができる。したがって、各情報処理装置は、例えば、検出結果によって、「空き」の状態であるロッカーがどのようなサイズであるかを特定できる。
【0188】
具体的には、図示する算出結果データDCLの例では、例えば、「L2001」のグループにおいて、「小」のサイズで「空き」の状態であるロッカーが1つであれば、空きロッカーの数は、「1」である。したがって、算出結果データDCLでは、「L2001」における「小」の「空きロッカーの数」は、「1」となる。
【0189】
同様に、「L2001」のグループにおいて、「中」のサイズで「空き」の状態であるロッカーが無い状態であれば、空きロッカーの数は、「0」である。したがって、算出結果データDCLでは、「L2001」における「中」の「空きロッカーの数」は、「0」となる。
【0190】
以上のように算出すると、第1サーバSV1等は、グループごと、及び、サイズごと、空きロッカーの数を算出できる。なお、空きロッカーの数に限られず、「使用中」のロッカー又は「使用中」と「空き」の両方を算出する構成等でもよい。
【0191】
図21は、ロッカーデータの例を示す図である。図示する例では、ロッカーデータDLCKは、「グループNo.」と、「ロッカー間口No.」と、「サイズ」とを対応させるデータである。したがって、図示するようなロッカーデータDLCK等があると、ロッカー情報等が生成できる。
【0192】
「グループNo.」は、各ロッカーが属するグループを識別できるロッカーグループデータの例である。図示する例では、ロッカーデータDLCKは、「ロッカー間口No.」が「8001」乃至「8007」等であるロッカーが、「グループNo.」が「L2001」のグループに属することを示す。また、「グループNo.」がわかると、第1サーバSV1等は、ロッカーが設置されている場所等が特定できてもよい。
【0193】
「ロッカー間口No.」は、
図5等の同様である。すなわち、「ロッカー間口No.」は、例えば、シリアル番号又は管理番号等である。
【0194】
「サイズ」は、
図5等の同様である。すなわち、「サイズ」は、各ロッカーのサイズを示すロッカーサイズデータの例である。図示する例では、ロッカーデータDLCKは、「ロッカー間口No.」が「8001」であるロッカーが、「小」であることを示す。例えば、「小」のロッカーは、小さな鞄等が入る収納スペースである。一方で、図示する例では、ロッカーデータDLCKは、「ロッカー間口No.」が「8003」であるロッカーが、「大」であることを示す。例えば、「大」のロッカーは、キャリーバック又はスーツケース等の大きな鞄が入れられる収納スペースである。
【0195】
なお、「サイズ」は、「小口」、「中口」及び「大口」の3種類に限られない。すなわち、種類の数は、2種類以下又は4種類以上であってもよい。また、「サイズ」は、数値等で入力されてもよい。
【0196】
具体的には、第1サーバSV1等が図示するロッカーデータDLCKを記憶すると、第1サーバSV1は、どのグループにロッカーが属するか等を「グループNo.」及び「ロッカー間口No.」等から判定できる。また、グループがどこに設置されているか等が特定できると、第1サーバSV1等は、「グループNo.」及び「ロッカー間口No.」に基づいて、各ロッカーの場所等を特定できる。
【0197】
<他の実施形態>
ロッカーは、図示するように、予約又は使用申込が行われて使用されるロッカーとは別に、予約等を行わなくとも使用可能なロッカーが混在又は併設されているのが望ましい。また、ロッカー管理システムは、他のロッカーの場所及び他のロッカーの使用情報等を把握又は他のロッカー管理システム等と共有してもよい。
【0198】
なお、本発明の一実施形態に係る各処理の全部又は一部は、コンピュータ言語で記述された、ロッカー管理方法を実行させるためのプログラムによって実現されてもよい。すなわち、プログラムは、情報処理装置等のコンピュータに、各処理の全部又は一部を実行させるためのコンピュータプログラムである。
【0199】
また、プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に格納して頒布することができる。なお、記録媒体は、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD-ROM若しくはブルーレイディスク等の光ディスク、SD(登録商標)カード、補助記憶装置又はMO等でもよい。さらにまた、プログラムは、電気通信回線を通じて頒布することができる。
【0200】
また、本発明の一実施形態に係る各処理は、図示した手順に限られない。例えば、各処理の一部又は全部は、異なる順序、並行、分散又は省略されて処理されてもよい。すなわち、ロッカー管理システムは、上記に説明した以外の情報処理装置を更に有する又はネットワーク等を介して他の情報処理装置と接続してもよい。このようにして、処理を分散、並列、若しくは、冗長して実行、又は、データを分散、若しくは、冗長して記憶してもよい。
【0201】
さらに、各情報処理装置は、機械学習等によって学習処理を行ってもよい。すなわち、各情報処理装置は、いわゆるAI(Artificial Intelligence)等を利用する構成でもよい。
【0202】
また、各情報処理装置は、いわゆるIoT(Internet of Things)を利用する、すなわち、ネットワーク等を介して接続されるセンサ等からデータを取得してもよい。
【0203】
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は、上述の実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形又は変更が可能である。
【符号の説明】
【0204】
ACD 故障
ALT 代案
CL キャンセル
CTL 操作端末
D1 使用情報
D2 鍵情報一覧
D3 第1予約台帳
D4 第2予約台帳
DCL 算出結果データ
DK 鍵情報
DL ロッカー情報
DLCK ロッカーデータ
FN11 記憶部
FN12 取得部
FN13 受付部
FN14 予約部
FN15 通知部
FN16 キャンセル部
FN21 検出部
FN22 送信部
FN23 鍵情報生成部
FN24 無効化部
JT 判断時点
LCK ロッカー
LS ロッカー管理システム
MES メッセージ
PR 所定条件
RS 検出結果
SM ユーザ端末
SV1 第1サーバ
SV2 第2サーバ
UA 使用申込
UR ユーザ