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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-26
(45)【発行日】2023-05-09
(54)【発明の名称】電子機器
(51)【国際特許分類】
   H05K 7/12 20060101AFI20230427BHJP
   H01R 13/64 20060101ALI20230427BHJP
【FI】
H05K7/12 S
H01R13/64
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019139831
(22)【出願日】2019-07-30
(65)【公開番号】P2021022696
(43)【公開日】2021-02-18
【審査請求日】2022-03-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000133526
【氏名又は名称】株式会社チノー
(74)【代理人】
【識別番号】100109553
【弁理士】
【氏名又は名称】工藤 一郎
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 智博
(72)【発明者】
【氏名】須賀 亮介
【審査官】小林 大介
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2012/014968(WO,A1)
【文献】特開2010-278292(JP,A)
【文献】特開2002-231385(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 7/12
H01R 13/64-13/645
H02J 4/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数種類のベースの中から一のベースを選択してそのベースに対して固定可能な電子機器であって、
第一のベースに対して固定するための第一固定部と、
第二のベースに対して固定するための第二固定部と、
第一のベースに対して固定された場合に給電を受けるための第一給電部と、
第二のベースに対して固定された場合に給電を受けるための第二給電部と、
からなり、 第二給電部は、第一のベースに対して固定された場合には、第一のベースによって閉塞 されるように構成され、
第一給電部は、第二のベースに対して固定された場合には、第二のベースによって閉塞されるように構成され、
第一のベースはレールであり、第二のベースは卓上スタンドである、
電子機器。
【請求項2】
第二給電部は、ベースであるレールに固定された場合に、レールによって閉塞される筐 体面部分に配置されている請求項に記載の電子機器。
【請求項3】
第一給電部は、ベースである卓上スタンドに固定された場合に、卓上スタンドによって 閉塞される筐体面部分に配置されている請求項又は請求項に記載の電子機器。
【請求項4】
第一給電部と、第二給電部とは、筐体にて対向する面にそれぞれ配置されている請求項から請求項のいずれか一に記載の電子機器。
【請求項5】
第一のベース又は/及び、第二のベースと、請求項1から請求項のいずれか一に記載 の電子機器とからなる電子機器セット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の給電部を有する電子機器の給電部に対する誤接続防止に関する。
【背景技術】
【0002】
本来的に、電子機器は精密機器であることから、安定した定着状態で使用されるものである。そのために、その電子機器の大きさや形状や設置性やメンテナンス性や使用目的などに応じて各種の据付方法がある。例えば、パネル取付用金具などによる固着方法、取外し可能な据付方法としての卓上のスタンドによる据付方法、レールなどに背面から嵌装するタイプや背面から係合するタイプなどの様々な据付方法がある。
そして、電子機器は給電部、すなわち外部からの電源の供給を受ける部分を有する。この給電部は、電子機器によっては一のみならず二以上の給電部を必要に応じて有している。
従って、給電部は据付方法に合わせて使用勝手の良い場所に配置されるとともに、誤接続などの人為的ミスを防止するための方法も考案されてきた。なぜなら、複数の給電部が同時に複数の電源に接続されると、電流が逆流して他方の電源に流れ込むなどの電子機器を故障や誤作動などの不測の事故発生につながる危険があるからである。
このような電子機器の誤接続を防止する方法として、下記の先行する特許文献がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2006-158429
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の先行技術文献は、パチンコ店の遊技機が所定の遊技状態となったときは、遊技店の従業員が、表示プレートを複数の電源コネクタのうちの遊技状態に対応した電源コネクタに差込む。これにより、電源コネクタの給電電極から表示プレートに所定の給電形態で給電されるので、表示プレートは、電源コネクタの給電電極による所定の給電形態に対応した遊技状態を示す情報を表示する。このように、表示プレートを差込む電源コネクタにより表示する遊技状態を示す情報を変更することができるので、1種類の表示プレートで所望の遊技状態を表示することができ、複数の表示プレートを用意する必要がなく、管理が容易である。この電飾効果により周囲の遊技客に対してアピー ルできる。さらに、システムで用意された指示手段により表示プレートを差込むべき電源コネクタが指示されるので、従業員は、迷うことなく表示プレートを適切な電源コネクタに容易に差込むことができ、誤操作を無くすことができるとしている。しかしながら、この先行技術は最終的には人が接続を行う以上、不測の人為的ミスが発生するリスクはゼロとは言えない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記課題を解決するために、以下のような構成を備え、例えば利用者の利便性に考慮して、複数の給電部の利用を可能ならしめること、その場合の複数の給電部が同時に接続されて複数の電源入力が同時にされるという誤接続を予防する対策、具体的には、人為的ミスが発生しないように、使用する給電部以外の給電部を物理的に閉塞する構造である。
【0006】
すなわち、複数種類のベースの中から一のベースを選択してそのベースに対して固定可能な電子機器であって、第一のベースに対して固定するための第一固定部と、第二のベースに対して固定するための第二固定部と、第一のベースに対して固定された場合に給電を受けるための第一給電部と、第二のベースに対して固定された場合に給電を受けるための第二給電部と、からなり、第二給電部は、第一のベースに対して固定された場合には、第一のベースによって閉塞されるように構成され、第一給電部は、第二のベースに対して固定された場合には、第二のベースによって閉塞されるように構成されている電子機器を提供する。
【0007】
また、さらに、上記第一の電子機器を基本として、第一のベースはレールであり、第二のベースは卓上スタンドである第二の電子機器も提供する。
【0008】
また、上記第二の電子機器を基本として、第二給電部は、ベースであるレールに固定された場合に、レールによって閉塞される筐体面部分に配置されている第三の電子機器も提供する。
【0009】
また、上記第二又は第三の電子機器を基本として、ベースである卓上スタンドに固定された場合に、卓上スタンドによって閉塞される筐体面部分に配置されている第四の電子機器も提供する。
【0010】
また、上記第二から第四の電子機器を基本として、第一給電部と、第二給電部とは、筐体にて対向する面にそれぞれ配置されている第五の電子機器も提供する。
【0011】
また、第一のベース又は/及び、第二のベースと、上記第一から第五のいずれか一の電子機器とからなる電子機器セットを提供する。
【発明の効果】
【0012】
以上のような構成をとる本発明によって、複数の給電部の利用が可能な電子機器が、選択されたベースの構造によって、一の給電部のみが使用可能であり、それ以外の他の給電部は閉塞されるため、人為的ミスが発生しえないように構成できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】全体構成の概念図。
図2】第一のベースに電子機器を固定させた概念図。
図3】第二のベースに電子機器を固定させた概念図。
図4】天井面に固定部を有する電子機器とベースの例。
図5】背面に固定部を有する電子機器とベースの例。
図6】実施形態2の電子機器の外観を前方から見た斜視図。
図7】実施形態2の電子機器の外観を後方から見た斜視図。
図8】レールに取り付けられた電子機器の例。
図9】レールに取り付け又は取り外し中の電子機器の例。
図10】卓上スタンドに取り付けられた電子機器の例。
図11】卓上スタンドに取り付け又は取り外し中の電子機器の例。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、図を用いて本発明の実施の形態を説明する。なお、本発明はこれら実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。
【0015】
実施形態1は、主に請求項1について説明する。
【0016】
実施形態2は、主に請求項2について説明する。
【0017】
実施形態3は、主に請求項3について説明する。
【0018】
実施形態4は、主に請求項4について説明する。
【0019】
実施形態5は、主に請求項5について説明する。
【0020】
実施形態6は、主に請求項6について説明する。
【0021】
<本願発明の構成の前提 ベースについて>
【0022】
「ベース」とは、電子機器を安定した定着状態で稼働させるために電子機器を配置する対象物をいう。例えば卓上などに単に電子機器を置く場合と比べて、電子機器に対する外部からの多少の力が加えられても電子機器の位置がずれないように作用するためのものをいう。ベースの種類は問わないが、ベース自体も同様に外部から加えられる力によってその位置がずれないようなもの、設置のされかたで固定されている必要がある。固定は工場やラボラトリーの床、壁面、天井、デスク、柱などに直接又は間接に固定されている必要がある。
【0023】
ベースは精密機器である電子機器を配置・設置するために、電子機器を取り付けや取り外し可能で、取り付けた状態で電子機器を安定した定着状態で固定することが可能となる構造を持っている。
【0024】
例えば、多くの電子機器を連装して配置したりする場合は背面に設置されたレールが好まれ、デスク上で個別使用する電子機器は卓上スタンドなどが利用される傾向がある。
【0025】
<本願発明の構成の前提 ハードウエアについて>
【0026】
本願発明の電子機器は、特にそのハードウエアである筐体に特徴がある。この筐体には同じくハードウエアとして給電部が設けられている。給電部とは電子機器が外部電源の供給を受ける部品部分をいう。各種の給電部が適用可能である。またこの筐体は、前述のベースに対して固定される機械的構造を有している。
【0027】
その他本願発明の電子機器を構成しうるコンピュータはハードウエア、ソフトウエア、又はハードウエア及びソフトウエアの両方として実現され得る。具体的には、コンピュータを利用するものであれば、CPUやメインメモリ、バス、あるいは二次記憶装置(ハードディスクや不揮発性メモリ、CD-ROMやDVD-ROMなどの記憶メディアとそれらメディアの読取ドライブなど)、印刷機器や表示装置(有機ELディスプレイ、液晶ディスプレイ、タッチパネル型ディスプレイ)、各種情報伝送のためのボタン、各種操作ボタン、キーボード、スマートフォンなどとの通信機構、ホームサーバなどとの通信機構、公衆回線を利用するためのハードウエア、スピーカー、マイク、撮像用のハードウエア、その他の外部周辺装置などのハードウエア構成部やその外部周辺機器用のI/Oポート、それらハードウエアを制御するためのドライバプログラムやその他アプリケーションプログラム、情報入力に利用されるユーザインターフェイス、カメラ、マイク、ディスプレイ、プリンタ、キーボード、マウス、マイク付イヤホン、マイク付ヘッドフォン、インターネットインターフェイス、自動URL生成管理装置、タッチパネル、タッチペンなどが挙げられる。
【0028】
<本願発明の構成の前提 処理、ハードウエア以外の他のカテゴリ>
【0029】
またこれらハードウエアやソフトウエアは、メインメモリ上に展開したプログラムをCPUで演算処理したり、メモリやハードディスク上に保持されているデータや、インターフェイスを介して入力されたデータなどを加工、蓄積、出力処理したり、あるいは各ハードウエア構成部の制御を行ったりするために利用される。また、この発明は装置として実現できるのみでなく、方法としても実現可能である。また、このような発明の一部又は全部をソフトウエア(プログラム)として構成することができる。さらに、そのようなソフトウエア(プログラム)をコンピュータに実行させるために用いるソフトウエア製品、及び同製品を記録媒体に固定した記録媒体も、当然にこの発明の技術的な範囲に含まれる(本明細書の全体を通じて同様である)。
【0030】
<実施形態1>
【0031】
<実施形態1 概要>
【0032】
本実施形態の電子機器は、以下の構成を備えることを特徴とする。複数種類のベースの中から一のベースを選択してそのベースに対して固定可能な電子機器であって、固定に使用されたベースごとに電子機器に給電するための給電部である一の給電部のみが使用でき、それ以外の給電部はそのベースによって閉塞されるように構成されている。ここで選択されるベースは、電子機器を使用するための前提となるベースである。
<実施形態1 構成>
【0033】
図1は、本実施形態の電子機器(0102)とその前提となる第一のベース(0101)と第二のベース(0103)とからなる全体構成を説明する概念図である。電子機器は、第一固定部(0105)と、第二固定部(0106)と、第一給電部(0107)と、第二給電部(0108)と、を有する。また、第一のベースは、電子機器の第一固定部と対応する第一固定部対応部(0104)を有し、第二のベースは、電子機器の第二固定部と対応する第二固定部対応部(0109)を有する。
<実施形態1 構成の説明>
<実施形態1 複数種類のベース>
【0034】
実施形態1の電子機器は複数種類のベースに対して固定可能である。「複数」であるので二以上であり、二のみに限られるものではない。三以上のベースに対して固定可能なものであってもよい。本願発明はこれを前提としており、発明としては、二の給電部と、二のベースとの関係で説明を行うが三の給電部と、三のベースが採用される場合には二の場合と同様な関係が各給電部と各ベースとの関係で成り立つように構成されることが好ましい。つまり、ベースに対して電子機器が固定されている場合には、常に給電部は一の給電部のみが外部電源に対して接続可能な状態であり、二以上の給電部が外部電源に対して同時接続可能な態様を構成しない、ということである。また、「複数種類のベース」の意義は、物理的に異なるベースのみによって実現できるものとは限られない。物理的に一のベースであるがその一のベースに対して電子機器の固定方法が複数種類ある場合には、その一のベースを複数種類のベースとして把握されなければならない。
【0035】
また、ベースは、必ずしも機械的構造のみからなるものである必要はなく、ベース自体が装置である場合も含まれるし、ベース自体が建築物の一部である場合も含まれる。ベース自体が装置である場合とは、ベースが例えば工作機械や、真空装置、加熱炉、その他の大型の装置であって、ある時点では、本願の電子機器はその装置の各種パラメータを計測したり、その装置に対して利用者の指示を出力したりするために使用されるが、別の時点では、その装置はデスクワークをするオフィスに移動させてオフィスのサーバやデスクトップコンピュータに接続して使用する場合で、そのオフィスのベースは、コンピュータなどと接続するためのインターフェイス装置であるような場合がある。このようにベースは必ずしも機械的に本願発明の電子機器を指示する役割だけを担うものでなくてもよい。
<実施形態1 固定部の概念>
【0036】
本実施形態では、電子機器は第一固定部と、第二固定部とを有するが、第一固定部と、第二固定部は必ずしも異なる部である必要はなく同じ構造で第一固定部と第二固定部を実現するような態様の電子機器であってもよい。例えば、一の固定部を用いてベースに対してある角度で電子機器を固定でき、さらに同じ固定部を用いてベースに対して電子機器を前記角度と別の角度で固定できるような場合には、固定部は一であるが、固定のされ方として複数種類の固定のされ方があるので、その一の固定部は、第一固定部であり、第二固定部でもある。この点は、固定のされ方の数だけ固定部があると考える。ここで複数種類の固定のされ方とは、固定のされ方によって電子機器とベースとの相対的な機械的位置関係が異なる固定のされ方をいう。固定は着脱自在な構造である。着脱自在な構造としても、単に電子機器に所定の力を加えればベースに対して固着し、あるいはベースから離脱するような簡易な構造から、ベースに対して開閉自在なロックされるような構造、ねじやボルト、ナットなどで固着する構造まで各種の構造を採用することができる。またベースに対する固着は必ずしも一種類の構造で固着する必要はなく複数の手段でベースに対して固着されるように構成することができる。また、固着には、機械的なものだけでなく磁石を利用したもの、真空吸着力を利用したもの、バネ力などを利用したものなど各種の力を利用することができる。
<実施形態1 第一固定部>
【0037】
「第一固定部」(図1:0105)は、第一のベースに対して電子機器を固定するための電子機器の構造部分である。その第一固定部に対応して、第一のベースは電子機器を固定するために第一固定部対応部(図1:0104)を有しており、第一固定部と第一固定部対応部の固定方法は一である。
【0038】
固定方法はさまざまな方法や形態が考えられる。その電子機器の大きさや形状や設置性やメンテナンス性や使用目的などに応じて選択できる。図4は、天井面に閉塞すべき給電部(0403)と吊設のための固定部(0404)を有する電子機器(0401)の例である。その場合、電子機器の上方にある板状構造物(0406)などをベースとし、板の幅の中央にある穴を固定部対応部(0405)として、電子機器を吊設して固定することも一例である。さらに、固定するための準備として、板状構造物を予め2分しておき、固定部と固定対応部の位置を定めてから板状構造物をA方向とB方向から圧着して合体することも考えられる。
【0039】
また、図5は、背面に閉塞すべき給電部(0502)と、正面に外部接続可能な給電部(0503)と、板状のフックを固定部(0504)として有する電子機器(0501)の例である。その場合、電子機器の背面側にある壁状構造物(0505)などをベースとし、ベース上にポケット状の固定部対応部(0506)を有し、そこに電子機器の固定部をC方向から嵌装して固定することも一例である。
<実施形態1 第二固定部>
【0040】
「第二固定部」(図1:0106)は、第二のベースに対して電子機器を固定するための電子機器の構造部分である。その第二固定部に対応して、第二のベースに電子機器を固定するために第二固定部対応部(図1:0109)を有しており、第二固定部と第二固定部対応部の固定方法は一である。第一固定部と同様に固定方法はさまざまな方法や形態が考えられる。
<実施形態1 第一給電部>
【0041】
「第一給電部」(0107)は、第一のベースを選択した場合、第一のベースに対して固定された電子機器に外部電源から給電を受けることが可能なように構成されている。また、第二のベースを選択した場合、第二のベースに対して固定された電子機器の第一給電部は第二のベースによって閉塞されるように構成されている。第一給電部は、後述する第二給電部とその給電インターフェイスは同型であってもよいし、異型であってもよい。例えば、前述のように大型の装置をベースとして利用する場合には比較的大きな電力を消費するので給電部も比較的大きな電流を給電できる形式、例えば家庭で一般に利用される定格100Vのプラグや、工場などで利用される三相交流の200Vプラグなどを備え、オフィスで利用する場合にはパソコンなどからUSBによって接続される給電部や、単ピン端子の給電部(弱電給電)であってもよい。なお、第一のベースに本願の電子機器が固定されている場合には第一給電部が利用可能であるが、必ずしも利用しなければならないわけでなく、利用可能であれば足りるものとする。例えば、第二のベースに固定されて第二給電部から給電を受けている間に本願の電子機器の内部バッテリーに充電が行われて、第一のベースに固定した場合にはその内部バッテリーを用いて当面駆動させるように構成することができる。この場合に第一給電部の役割は、内部バッテリーの受電量が減ってきて、外部からの電力供給を受けなければならなくなったときに利用されるというものである。この点については、全く同じことが第二のベースに固定された場合の第二給電部にも当てはまる。
【0042】
さらに給電部は、電子機器を外部から観察して必ずしも明瞭にその部分がわかるものである必要はない。例えばワイヤレス充電部などであってもよい。ワイヤレス充電部は、筐体の外部から見て特に他の部分と識別できない場合がある。ワイヤレス充電は電磁誘導を利用する充電方式であるが、それ以外の充電方式として受光方式の充電を行う給電部であってもよい。受光方式の給電部とは、光を受けて、その光で太陽光発電をし、充電をするものである。
<実施形態1 第二給電部>
【0043】
「第二給電部」(0108)は、第二のベースを選択した場合、第二のベースに対して固定された電子機器に外部電源から給電を受けることが可能なように構成されている。また、第一のベースを選択した場合、第一のベースに対して固定された電子機器の第二給電部は第一のベースによって閉塞されるように構成されている。
【0044】
図2は、第一のベース(0201)に電子機器(0202)を固定させた場合の概念図である。第一のベースの第一固定部対応部(0203)と電子機器の第一固定部(0204)とが、互いに固定されており、第一給電部(0205)は外部電源から給電を受けることが可能なように構成されている。一方、電子機器の第二固定部(0206)は機能しないとともに、電子機器の第二給電部(0207)は第一のベースによって物理的に閉塞される構造となっており、外部電源から給電を受けることが不可能である。従って、第一のベースに電子機器を固定させた場合、第一給電部と第二給電部を同時に外部電源に接続してしまう人為的ミスのリスクはゼロである。
【0045】
また図3は、第二のベース(0301)に電子機器(0302)を固定させた場合の概念図である。第二のベースの第二固定部対応部(0303)と電子機器の第二固定部(0304)とが、互いに固定されており、第二給電部(0305)は外部電源から給電を受けることが可能なように構成されている。一方、電子機器の第一固定部(0306)は機能しないとともに、電子機器の第一給電部(0307)は第二のベースによって物理的に閉塞される構造となっており、外部電源から給電を受けることが不可能である。従って、第二のベースに電子機器を固定させた場合においても、第一給電部と第二給電部を同時に外部電源に接続してしまう人為的ミスのリスクはゼロである。
<実施形態1 効果>
【0046】
本実施形態の電子機器により、選択されたベースによって、複数の給電部を有する電子機器が、一の給電部のみが使用可能であり、それ以外の他の給電部は閉塞されるようなベースの物理的構造が構成でき、複数の給電部を同時に外部電源に接続してしまう誤接続という人為的ミスをゼロとすることができる。
【0047】
<実施形態2>
【0048】
<実施形態2 概要>
【0049】
本実施形態の電子機器は、上記実施形態1を基本として、さらに、前記第一のベースはレールであり、第二のベースは卓上スタンドである、ことを特徴とする。
【0050】
<実施形態2 レール>
【0051】
「レール」とは長尺の板状、棒状、のもので、一般に床面に対して平行又は、床面に対して垂直に、建築部内部に配置される。従って、長尺状でないもの、例えば壁面や、床面などはレールに該当しない。レールを電子機器のベースとして利用する場合のメリットは、規格が同一の複数の電子機器を一覧可能に配置することができる点にある。従って、ベースをレールとする場合には、そのレールには、同じ構造の第一固定部を有する電子機器を複数配置して利用することが好ましい。また、複数の電子機器には異なる役割を有する電子機器が含まれていてよい。例えば、多数は加熱炉の温度を測定する、あるいはモニターする電子機器であるが、一又は二以上の少数の同じ第一固定部を有する電子機器は、それら多数のモニター等する電子機器から情報を受け取って管理サーバに送信する役割をはたしたり、あるいは管理サーバから制御情報を受け取ってそれらの制御情報で加熱炉を制御したりするなどの機能を有していてもよい。多数のモニター等する電子機器と前記送信又は制御する電子機器とは、第一固定部の構造が同じであり、かつ第一固定部によって固定された場合に操作又は表示側面(いわゆる表側)が同じ方向に向くような構造を有していることが好ましい。そのように設計すると一連の電子機器が横に一列に並び、かつすべての前面がそろうからである。また横に並べて電子機器を配置する場合には、その電子機器どうしが通信線で結ばれるように電子機器の側面に通信部を設け、隣接配置した電子機器間で通信路を構成するようにすることができる。そのような場合には一般に通信部は機械的に接続されるように構成されるが、その接続端子も並べられる複数の電子機器で同じ規格とすることが好ましい。例えば第一固定部に前記複数の電子機器が並べられる場合には、その電子機器のうち、外部サーバへの通信を担う電子機器以外は、正面から見て右側側面に通信用の凸構造、左側側面には通信用の凹構造が来るように構成すると、隣接する電子機器間では連続的に凹凸が接続されて通信路が構成されるようになる。この通信路を使うと、サーバ等と通信を行う電子機器からリレー方式で次々と連結されている通信路を利用して情報のやり取りが可能となるので、電子機器によって構成される内部通信路のみで電子機器の全体を制御し、情報を送信し、情報を受信するようにできる。また、レールを利用する場合のメリットは、固定を解いてそのレール上の電子機器をレールにそって移動させることが容易に構成することができる点にもある。例えば、制御すべき加熱炉の一部が休止したり、あるいは制御すべき加熱炉の数が増加したりするような場合には、余分な電子機器の一部を外し、その隙間を埋めるように他の電子機器を平行移動することができる。また、電子機器を増加させるような場合でも電子機器をレールに乗せて平行移動して他の電子機器集合体に連結させることができる。なお、この場合には左端又は右端に通信用の電子機器が配置されようにレールに配置される電子機器を構成することが好ましい。
【0052】
レールは金属又は硬化プラスティックなどで生成されており、容易に撓んだり、変形したりしないで、電子機器の固定部に対応する固定部対応部を有している。それにより、電子機器をレールに嵌装又は/及び係合させるなどして取り付けることができ、取り付けた状態で電子機器を安定した定着状態で固定することが可能となる。レールの固定部対応部は通常はレールに定着しているが、相応の力を加えることで左右にスライドできる構造であることが好ましく、その場合は、電子機器はそれに応じて左右にスライドすることができる。ただし、エンドプレートなどで本体両側にねじ止めして、スライドさせないように電子機器の位置を固定してもよい。レールは、同種の又は/及び複数種類の電子機器を連装して設置する場合に、省配線・省スペースとなるメリットがある。
【0053】
<実施形態2 卓上スタンド>
【0054】
また、電子機器は第二のベースである据え置き型の卓上スタンドに固定することができれば便利である。卓上スタンドは、電子機器を支えるために用いられるベースであり、その電子機器専用であることが好ましい。金属又は硬化プラスティックなどで生成されており、容易に撓んだり、変形したりしないで、電子機器の固定部(例えば、電子機器の底部)に対応して、卓上スタンドは固定部対応部として、電子機器の固定部と密着する専用の窪みを有し、窪みの淵部分は電子機器の本体の固定部を囲むように構成されていることが電子機器の横揺れを防ぐ構造となって好ましい。また、卓上スタンドは底辺において十分な広さを有していれば電子機器の倒置を防ぐことができて、さらに好ましい。卓上スタンドは、机の上で電子機器を縦置きにすることで装置をコンパクトに保つことができるというメリットがある。卓上スタンドは、それ自体が受電機能を有し第二給電部給電をするような構造であってもよい。例えば、卓上スタンドに充電端子が備えられており、電子機器を卓上スタンドに設置すれば、自然と第二給電部に充電端子があてがわれるような構造である。あるいは、この充電端子に代えてワイヤレスの給電方式で第二給電部に給電をするように構成してもよい。卓上スタンドの場合には一般に電子機器一つに対して一の卓上スタンドがあてがわれるように構成することが好ましい。卓上に複数の電子機器を並べるには一般にスペースが足りないからである。前記のように卓上スタンドに給電機能を持たせる場合には、卓上スタンドも例えばコンセントなどから給電をうけるように構成することが好ましい。さらに卓上スタンドは、そこに電子機器を設置することで電子機器と通信経路で結ばれるように構成することもできる例えば卓上スタンドにUSB端子を設け、所定の位置に電子機器を設置した場合に電子機器のUSBインターフェイスと卓上スタンドのUSB端子とがつながるような構造とすることが考えられる。また卓上スタンドとは近接無線や近距離無線によって無線通信路が確立するように構成することもできる。この場合には、卓上スタンドを識別する卓上スタンド識別情報と電子機器を識別する電子機器識別情報とを持たせておきそれぞれペアリングする相手からの無線信号を受信することでお互いに通信路を開くように構成することができる。また、通信路を開いたのちにさらに卓上スタンドは、その近辺に備えられているデスクトップコンピュータなどと通信路を開いており、例えば、電子機器に蓄積されたデータなどが卓上スタンドを通じてデスクトップコンピュータに自動送信されるように構成することもできる。逆にデスクトップコンピュータから各種の情報を電子機器に送り込んで次回に第一のベースであるレールに備え付けられた場合に、その情報を利用可能とするように構成することもできる。情報の例としては、例えば、制御対象、監視対象となる装置を制御したり、情報を取得したりする際のパラメータなどが考えられる。
【0055】
<実施形態2 構成>
【0056】
本実施形態の構成は、上記実施形態1の構成と基本的に同様である。相違点は、前記第一のベースはレールであり、第二のベースは卓上スタンドである、ことを特徴とする。これによって、電子機器をレールに設置・固定して使用することができるとともに、電子機器を卓上スタンドに固定して使うことも可能である。
<実施形態2 その他の説明:電子機器の外観>
【0057】
本実施形態の電子機器の外観の一例として、筐体である電子機器の外観を前方から見た斜視図(図6)及び後方から見た斜視図(図7)で説明する。図6で例示するように、電子機器(0601)はその前面(0602)と左側面(0603)と天上面(0604)が見えており、前面の下部には第一給電部(0605)が配置されている。この第一給電部は後述する第二のベースである卓上スタンドによって閉塞されることからその配置は低い方が好ましく、最下部に配置されることが最も望ましい。また、図7で例示するように、電子機器(0701)はその電子機器の背面(0702)と右側面(0703)と天上面(0704)が見えており、背面の中央部には第一のベースであるレールに嵌装又は係合させて固定させるための第一固定部(0705)があり、さらにその第一固定部の内に第二給電部(0706)が配置されている。この第二給電部は後述する第一のベースであるレールによって閉塞されることからその配置は第一固定部の内にあることが好ましい。
<実施形態2 その他の説明:電子機器の例:記録計>
【0058】
本実施形態のこのような電子機器の例として、ネットワークを介して装置の稼働状況を外部のインターネット端末から確認可能な記録計を挙げることができる。
【0059】
従来の記録計は表示画面や操作ボタンなどを有し、計測結果を画面表示することで、人による計測結果の監視又は/及び計測結果を見ての人による操作が可能であった。しかしながら、このような表示画面や操作ボタンなどは、工場に配置していると、工場見学者に露呈するので装置の重要な設定パラメータ、装置の稼働状況(各種流体の流量、温度、温度プロファイル、製品処理のスループット、製品処理のターンアラウンドタイム、生産量)などが外部流出するリスクがあった。これに対してパラメータをネットワーク経由で閲覧するようにし、閲覧権限を設定してセキュリティを保っておけば前記外部流出の問題も避けることができ、また場所を問わず装置の状況を監視できるので装置オペレータや装置管理者、実験管理者の移動の自由を拡大することができ、作業負荷を下げることが可能となる。さらに、ウエブページ形式を使うことで、自由度の高いレイアウトの画面で装置管理データを閲覧できるので、閲覧の自由度も大きく向上し、その点でもオペレータの作業負荷軽減、並びに装置の適切な運用管理が可能となる。さらにウエブページではメモを残したり、写真を貼り付けたり、データを貼り付けたりと、装置の設定パラメータ、稼働状況に適切なコメントや適切な引用情報を添付できるなど、オペレータの作業記録も柔軟に記録できるので従来の紙に頼った記録に比較して同様にオペレータ等の作業負荷を減らし、装置運用の改善や運用品質維持に貢献できる。
【0060】
<実施形態2 効果>
【0061】
電子機器の使用者は、レールに設置しても又は卓上スタンドに固定しても、どちらでも使うことができる。
【0062】
<実施形態3>
【0063】
<実施形態3 概要>
【0064】
本実施形態の電子機器は、上記実施形態2を基本として、さらに、第二給電部は、ベースであるレールに固定された場合に、レールによって閉塞される筐体面部分に配置されている、ことを特徴とする。
【0065】
これにより、電子機器が第一のベースであるレールに固定された場合に、電子機器の第二給電部は、レールによって閉塞される筐体面部分に配置されていることから、外部電源から給電する給電コネクタを第二給電部に挿入することが物理的に不可能となり、第一給電部が外部電源に接続されているのに、第二給電部も同時に外部電源に接続してしまう人為的ミスのリスクはゼロとなる。
【0066】
<実施形態3 構成>
【0067】
本実施形態の構成は、上記実施形態2の構成と基本的に同様である。相違点は、第二給電部は、ベースであるレールに固定された場合に、レールによって閉塞される筐体面部分に配置されている、ことを特徴とする。
【0068】
図8は、レール(0803)に電子機器(0802)が取付けられた状態の一例を説明するための左方から見た平面図である。この例における固定は、壁面等の固定面(0801)にねじ等で固定されたレールに据付用部材、例えば付勢バネなど、を電子機器の前記第一固定部(0804)である窪み部分に入れて、弾性的係合されている。なお、レールに電子機器を固定する方法は、この例に限定されるものではなく、様々な形態があってもよい。これにより、第二給電部(0805)は第一のベースであるレールによって閉塞されることから、外部電源との誤接続はありえないことになる。一方、例えば、前面の下部に配置されている第一給電部(0806)は外部電源との接続が可能である。
【0069】
図9は、レール(0903)に電子機器(0902)を取り付ける又は取り外すときの方法を説明するための左方から見た平面図である。壁面等の固定面(0901)にねじ等で固定されたレールに据付用部材、例えば付勢バネなど、を側面から圧迫して横幅を縮めて、先ずどちらか片側を第一固定部(0904)から外せば、反対側は容易に外すことができる。このようにして、電子機器をレールから取り外せば、閉塞されていた第二給電部(0905)を外部電源と再び接続可能となる。この例のように、第一のベースであるレールからの電子機器の着脱は、工具や金具などを用いることなく、容易に行われることが好ましい。なお、レールに電子機器を取り付ける又は取り外す方法は、この例に限定されるものではない。
【0070】
<実施形態3 効果>
【0071】
第一給電部が外部電源に接続されているのに、第二給電部も同時に外部電源に接続してしまう人為的ミスは発生しえない。
【0072】
<実施形態4>
【0073】
<実施形態4 概要>
【0074】
本実施形態の電子機器は、上記実施形態2又は実施形態3を基本として、さらに、第一給電部は、ベースである卓上スタンドに固定された場合に、卓上スタンドによって閉塞される筐体面部分に配置されている、ことを特徴とする。
【0075】
これにより、電子機器が第二のベースである卓上スタンドに固定された場合に、電子機器の第一給電部は、卓上スタンドによって閉塞される筐体面部分に配置されていることから、外部電源から給電する給電コネクタを第一給電部に挿入することが物理的に不可能となり、第二給電部が外部電源に接続されているのに、第一給電部も同時に外部電源に接続してしまう人為的ミスのリスクはゼロとなる。
【0076】
<実施形態4 構成>
【0077】
本実施形態の構成は、上記実施形態2又は実施形態3の構成と基本的に同様である。相違点は、第一給電部は、ベースである卓上スタンドに固定された場合に、卓上スタンドによって閉塞される筐体面部分に配置されている、ことを特徴とする。
図10は、第二のベースである卓上スタンド(1001)に電子機器(1002)が取り付けられた状態の一例を説明するための後方から見た斜視図である。このように、卓上スタンドに固定された電子機器は、背面の中央部にある第一固定部(1003)の内に第二給電部(1004)が配置されており、外部電源との接続が可能である。この例では、外部電源としてACアダプタ(1005)が例示されている。卓上スタンドをベースとする例は、この例に限定されるものではなく、様々な形態があってもよい。
【0078】
図11は、卓上スタンド(1101)に電子機器(1102)を取り付ける又は取り外す場合の一例を説明するための前方から見た斜視図である。卓上スタンドの真上から電子機器の底部を水平にして下し、電子機器を取り付ける、又は電子機器を真っ直ぐ上に持ち上げることで電子機器を取り外す例である。また、この例では、卓上スタンドの窪みの淵の内で、第一給電部(1103)の前の壁(1104)を十分高くかつ広くしており、卓上スタンドに電子機器を取り付けた場合に、第一給電部を閉塞するように構成されており、第一給電部と外部電源との誤接続はありえないことになる。なお、卓上スタンドに電子機器を取り付ける又は取り外す方法は、この例に限定されるものではない。また、第一給電部の閉塞とは別に、第一給電部をホコリなどから保護するためのキャップ(図示しない)などを被せることにしてもよい。
【0079】
<実施形態4 効果>
【0080】
第二給電部が外部電源に接続されているのに、第一給電部も同時に外部電源に接続してしまう人為的ミスは発生しえない。
【0081】
<実施形態5>
【0082】
<実施形態5 概要>
【0083】
本実施形態の電子機器は、上記実施形態2から実施形態4を基本として、さらに、第一給電部と、第二給電部とは、筐体にて対向する面にそれぞれ配置されている、ことを特徴とする。
【0084】
これにより、第一のベースであるレールに固定された場合に、電子機器の第二給電部は、レールによって閉塞される筐体面部分に配置されている。レールがベースの場合、一のレールに同種の又は/及び複数種類の電子機器を連装して設置することが多いものと考えられる。また、一のレールによる横への連装に限らず、二以上のレールによる縦への連装も考えられる。その場合、第一給電部と第二給電部とが筐体にて対向する面にそれぞれ配置されていないと、第一給電部もまた閉塞されてしまうことになる。従って、第一給電部と第二給電部とが筐体にて対向する面にそれぞれ配置されていることが好ましい。
【0085】
<実施形態5 構成>
【0086】
本実施形態の構成は、上記実施形態2から実施形態4の構成と基本的に同様である。相違点は、第一給電部と、第二給電部とは、筐体にて対向する面にそれぞれ配置されている、ことを特徴とする。
【0087】
<実施形態5 効果>
【0088】
第一給電部と、第二給電部とは、筐体にて対向する面にそれぞれ配置されていることで、第一給電部又は第二給電部のどちらか一は外部電源と接続可能である。
【0089】
<実施形態6>
【0090】
<実施形態6 概要>
【0091】
本実施形態の電子機器セットは、第一のベース又は/及び、第二のベースと、上記実施形態1から実施形態5のいずれか一に記載の電子機器とからなる。
【0092】
<実施形態6 構成>
【0093】
本実施形態の電子機器セットは、第一のベースと電子機器で構成してもよいし、第二のベースと電子機器で構成してもよいし、第一のベースと第二のベースと電子機器で構成してもよい。
【0094】
なお、第一のベース又は/及び、第二のベースと、電子機器とは、上記実施形態1から実施形態5において既に記載済みであるのでその説明は省略する。
【0095】
<実施形態6 効果>
【0096】
電子機器セットは、第一のベースと電子機器で構成してもよいし、第二のベースと電子機器で構成してもよいし、第一のベースと第二のベースと電子機器で構成してもよい。
【符号の説明】
【0097】
0101 第一のベース
0102 電子機器
0103 第二のベース
0104 第一固定部対応部
0105 第一固定部
0106 第二固定部
0107 第一給電部
0108 第二給電部
0109 第二固定部対応部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11